JP6537330B2 - 無線通信システム、鉱山管理サーバ及び無線通信端末装置 - Google Patents

無線通信システム、鉱山管理サーバ及び無線通信端末装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6537330B2
JP6537330B2 JP2015080977A JP2015080977A JP6537330B2 JP 6537330 B2 JP6537330 B2 JP 6537330B2 JP 2015080977 A JP2015080977 A JP 2015080977A JP 2015080977 A JP2015080977 A JP 2015080977A JP 6537330 B2 JP6537330 B2 JP 6537330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
type
wireless communication
transmission target
target data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015080977A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016201692A (ja
JP2016201692A5 (ja
Inventor
山崎 良太
良太 山崎
亮好 桐村
亮好 桐村
山田 勉
山田  勉
朋之 ▲濱▼田
朋之 ▲濱▼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2015080977A priority Critical patent/JP6537330B2/ja
Publication of JP2016201692A publication Critical patent/JP2016201692A/ja
Publication of JP2016201692A5 publication Critical patent/JP2016201692A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6537330B2 publication Critical patent/JP6537330B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Description

本発明は、無線通信システム、鉱山管理サーバ及び無線通信端末装置に係り、特に鉱山管理システムを構成する装置間を無線通信接続するための技術に関する。
特許文献1には無線技術を適用した列車通信システムの例として、「列車に搭載された車上システムおよび地上に設置された地上システムから構成され、車上システムおよび地上システムが複数の回線で接続し、いずれかの回線を使用して通信を行う列車通信システムであって、車上システムが、地上システムとの間の通信を制御する車上通信サーバを備え、地上システムが、車上システムとの間の通信を制御する地上通信サーバを備え、車上通信サーバおよび地上通信サーバは、複数の回線の通信状態を示す通信情報を周期的に収集し、収集した通信情報および回線を切り替えてからの経過時間に基づいて、通信に使用する回線を切り替えるかどうかを判定する」(要約抜粋)構成が開示されている。
また特許文献2には無線技術を適用した建設機械の遠隔操作技術の例として、「操作機から、機械操作指令データに誤り検出符号データを付加した信号を、操作信号/LAN信号変換手段へ入力して、インターネットプロトコルに対応する信号に変換し、この信号をLAN集線手段で多重化して、無線LAN通信手段によって、基地ステーションから操作中継ステーションに送信する。操作中継ステーションでは、受信した信号を分配してLAN信号/操作信号変換手段に与え、LAN信号/操作信号変換手段からの信号が出力される無線送信手段で、入力されてきた信号を高周波信号に変換した操作指令を、建設機械に対して特定小電力無線により送信する」(要約抜粋)構成が開示されている。
特開2014−060644号公報 特開2006−132265号公報
鉱山では、ダンプトラックの運行管理や自律走行制御、ショベルの遠隔操縦などの無線通信を利用して作業機械を稼働させる鉱山管理システムがあり、それらの鉱山管理システムにおいては無線通信が安定して利用可能であることが鉱山管理システムの稼働率向上、ひいては鉱山の生産性向上のために必要な条件となる。鉱山管理システムにおいて無線通信回線で送受信されるデータの中には、データの通信途絶が作業機械の稼働に直接的に影響を及ぼすものとそうではないものとが混在している。従って、鉱山管理システムではデータの種別に応じて無線通信の安定性の重要度が異なる。この点につき、特許文献1、2ではデータの種別に関係なく通信回線の切替やLAN集線手段での多重化により通信環境の改善を図る技術であり、鉱山管理システムにおけるデータの特有性については考慮されていない。
本発明は上記実情を鑑みてなされたものであり、無線通信技術を用いた鉱山管理システムにおいて無線途絶による鉱山の生産性の低下を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、鉱山内で稼働する作業機械の稼働状態を管理する鉱山管理サーバ及び前記鉱山内に備えられた端末装置を無線通信接続するための無線通信システムであって、前記鉱山管理サーバ及び前記端末装置の其々は、広帯域通信回線及びそれよりも帯域が狭い狭帯域通信回線を用いた多重化無線通信接続の制御を行う通信制御部を備え、各通信制御部は、前記鉱山管理サーバ及び前記端末装置の間で無線送受信されるデータの種類が、前記作業機械を次の動作に移行させるための第1種データ、又は前記作業機械の稼働状態を管理するために用いられるが前記作業機械を次の動作に移行させない第2種データのどちらに該当するかを規定したデータ種類情報を参照し、前記鉱山管理サーバ又は前記端末装置に対して送信しようとする送信対象データの種類が、前記第1種データ又は前記第2種データのいずれに該当するかを判定するデータ種類判定部と、前記送信対象データが前記第1種データに該当する場合には、前記広帯域通信回線に接続するための1系無線通信装置及び前記狭帯域通信回線に接続するための2系無線通信装置の双方に前記送信対象データを出力し、前記送信対象データが前記第2種データに該当する場合には、前記1系無線通信装置には前記送信対象データを毎回出力し、前記2系無線通信装置には前記1系無線通信装置に出力する頻度よりも少ない頻度で前記送信対象データを出力する送信制御部と、を含前記送信制御部は、前記第2種データを前記2系無線通信装置に対して出力しない、又は前記送信対象データが通信途絶した際の前記鉱山の操業に与える影響の多寡に基づいて定められた出力頻度で前記2系無線通信装置に対して前記送信対象データを出力し、前記データ種類情報は、前記無線送受信されるデータの種類に前記出力頻度を関連付けて規定し、前記データ種類判定部は、前記データ種類情報に規定されている前記出力頻度を参照し、前記送信対象データに応じた前記出力頻度を示す間引き量データを前記送信対象データに付与して前記送信制御部に出力し、前記送信制御部は、前記送信対象データに付与された前記間引き量データを参照し、前記2系無線通信装置へ出力する頻度を制御する、ことを特徴とする。
また本発明は、上記無線通信システムに接続される鉱山管理サーバ及び無線通信端末装置であることを特徴とする。
本発明によれば、無線通信技術を用いた鉱山管理システムにおいて無線途絶による鉱山の生産性の低下を抑制することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第一実施形態に係る無線通信システム1の概略構成を示す図 運行管理サーバ及び車載端末装置のハードウェア構成図 運行管理サーバ、無線中継局、及び車載端末装置の主な機能を示す機能ブロック図 第一実施形態に係る通信制御部の詳細を示す機能ブロック図 データ種類情報の構成例を示す図であって、(a)は運行管理サーバ31、(b)は無線中継局41、(c)は車載端末装置26で用いられるものを示す。 走行許可区間設定処理を示す図であって、(a)は各ダンプトラックに対して設定された走行許可区間を示し、(b)は、後続のダンプトラックに対して新たに設定された走行許可区間を示し、(c)は、解放区間を示す。 二重化制御フォーマットを示す図 第一実施形態に係る通信制御部の送信制御処理における動作の流れを示すフローチャート 第一実施形態に係る通信制御部の受信制御処理における動作の流れを示すフローチャート 第二実施形態に係るデータ種類情報の構成例を示す図であって、(a)は、運行管理サーバ31の通信制御部311bが持つ管理テーブルの構成を示す図であり、(b)は、無線中継局41の通信制御部131が持つ管理テーブルの構成を示す図であり、(c)は、車載端末装置26の通信制御部261bが持つ管理テーブルの構成を示す図である。 第二実施形態に係る二重化制御フォーマットを示す図 第二実施形態に係る通信制御部の機能構成を示すブロック 第二実施形態に係る通信制御部の送信系処理の流れを示すフローチャート
以下の実施の形態においては、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明する。以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。なお、以下の実施の形態において、その構成要素(処理ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須ではない。
また、以下の実施の形態における各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路その他のハードウェアとして実現しても良い。また、後述する各構成、機能、処理部、処理手段等は、コンピュータ上で実行されるプログラムとして実現しても良い。すなわち、ソフトウェアとして実現しても良い。各構成、機能、処理部、処理手段等を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、ICカード、SDカード、DVD等の記憶媒体に格納することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一または関連する符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
<第一実施形態>
[システム構成]
第一実施形態は、鉱山内で稼働する作業機械、ショベルやホイールローダ等の積込機やダンプトラックなどの運搬車両の稼働状態を管理する鉱山管理サーバ及び鉱山内に備えられた端末装置を無線通信接続するための無線通信システムに係り、特に鉱山管理サーバ及び端末装置の其々を、広帯域通信回線及びそれよりも帯域が狭い狭帯域通信回線を併用した多重化無線通信接続し、通信データのうち作業機械を次の動作に移行させるためのデータ(以下「第1種データ」という)は広帯域通信回線及び狭帯域通信回線を併用して多重化通信を行い、作業機械の稼働状態を管理するために用いられるが作業機械を次の動作に移行させないデータ(以下「第2種データ」という)は、広帯域通信回線でのみ送信し、狭帯域通信回線では送信しない点に特徴がある。本実施形態では、第2種データは、広帯域通信回線による通信のみが行われることで狭帯域通信回線が第2種データにより通信混雑・逼迫することを避けつつ、第1種データは、広帯域通信回線及び狭帯域通信回線を併用して二重にデータ通信が行われる。これにより、本実施形態は、第1種データのデータ通信の安定性を確保し、無線通信の途絶による作業機械の稼働停止を避けて鉱山の生産性の向上を図る。
以下では、作業機械としてオペレータが操縦することなく自律走行をするダンプトラックを、鉱山管理サーバとして鉱山内に予め設置された走行経路に従って自律走行するダンプトラックの運行管理を行う運行管理サーバを例に挙げて説明する。以下、本発明の第一実施形態に係る無線通信システムについて、図面を参照しながら説明する。
まず、図1に基づいて第一実施形態に係る無線通信システムの概略構成について説明する。図1は、第一実施形態に係る無線通信システム1の概略構成を示す図である。図1に示す無線通信システム1は、鉱山などの採石場で土砂や鉱石の積込作業を行うショベル10と、土砂や鉱石等の積荷を搬送するダンプトラック20と、採石場の近傍若しくは遠隔の管制センタ30に設置された運行管理サーバ31とを広帯域通信回線及びそれよりも帯域が狭い狭帯域通信回線を組み合わせ、無線通信を多重化して接続することにより構成される。本実施形態では、多重化無線通信回線40(以下「無線通信回線」と略記する)は、帯域が異なる2系統の通信回線を併用して構成される。以下において、広帯域通信回線を1系、狭帯域通信回線を2系と称することがある。更に、無線通信回線40を3系統以上の多重構成としても良い。
ダンプトラック20は、鉱山内であらかじめ設定された走行経路60に沿って、ショベル10及び図示しない放土場の間を往復し、積荷を搬送する。
鉱山内には、複数の無線中継局41−1、41−2、41−3が設置される。そしてこれらの基地局を経由して、無線通信の電波が送受信される。電波は、各無線中継局41−1、41−2、41−3から距離が離れるに従って減衰する。図1の符号42−1、42−2、42−3は、各無線中継局41−1、41−2、41−3と各ダンプトラック20とが電波の送受信ができる範囲(以下「通信エリア」という)を示す。各無線中継局41−1、41−2、41−3は、通信エリア42−1、42−2、42−3が互いに重なるように設置されることで、走行経路60上であればどの地点からも無線通信回線40に接続できるようにすることが好ましい。図1では、通話エリアを円形に図示しているが、実際には、地形の影響を受けて円形にはならないこともある。無線中継局41−1、41−2、41−3の構成は同じであるので、以下では無線中継局41−1、41−2、41−3を区別することなく総称する場合は無線中継局41と記載する。
ショベル10及びダンプトラック20は、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の少なくとも3つの航法衛星50−1、50−2、50−3から測位電波を受信して自車両の位置を取得するための位置算出装置(図1では図示を省略する)を備える。GNSSとして、例えばGPS(Global Positioning System)、GLONASS、GALILEOを用いてもよい。
ショベル10は、超大型の油圧ショベルであって、ショベル10における見通しの良い場所、例えば運転室の上部に、無線通信回線40に接続するためのアンテナ18が設置されている。
ダンプトラック20は、本体を形成するフレーム21と、前輪22及び後輪23と、フレーム21の後方部分に設けられたヒンジピン(図示せず)を回動中心として上下方向に回動可能な荷台24と、この荷台24を上下方向に回動させる左右一対のホイストシリンダ(図示せず)と、を含む。また、ダンプトラック20は、見通しの良い場所、例えば、ダンプトラック20の上面前方に、無線通信回線40に接続するためのアンテナ25が設置される。また、ダンプトラック20は、無線通信回線40を介して運行管理サーバ31と通信し、ダンプトラック20の自律走行制御を行う車載端末装置26(無線通信端末装置に相当する)を備える。
運行管理サーバ31は有線通信回線33(図2参照)を介してアンテナと接続され、無線通信回線40に通信接続する。
次に図2を参照して、図1の運行管理サーバ31及び車載端末装置26のハードウェア構成について説明する。図2は、運行管理サーバ及び車載端末装置のハードウェア構成図である。
図2に示すように、運行管理サーバ31は、サーバ側制御装置311、サーバ側入力装置312、サーバ側表示装置313、通信バス315、マスタ地図情報データベース(以下データベースを「DB」と略記する)316、運行管理情報DB317、及びサーバ側データ種類情報記憶部318を含んで構成される。
サーバ側制御装置311は、運行管理サーバ31の各構成要素の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)等の演算・制御装置、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置を含むハードウェアと、サーバ側制御装置311により実行されるソフトウェアとを含んで構成される。これらのハードウェアが本発明に係る無線通信プログラムや、ダンプトラック20の自律走行制御を実行するための自律走行プログラムなどのソフトウェアを実行することにより、運行管理サーバ31の各機能が実現される。
サーバ側入力装置312は、マウス、キーボードなどの入力装置により構成され、オペレータからの入力操作を受け付けるインターフェースとして機能する。
サーバ側表示装置313は、液晶モニタ等により構成され、オペレータに対して情報を表示して提供するインターフェースとして機能する。
通信バス315は、各構成要素を互いに電気的に接続する。
マスタ地図情報DB316は、地図情報を固定的に記憶可能な記憶装置、例えばHDDを用いて構成される。地図情報は、走行経路60上の各地点(以下「ノード」という)と、隣接するノードを連結するサブリンクとにより定義される。地図情報は、鉱山の地形情報や、各ノードの絶対座標(測位電波を基に算出される3次元実座標)を含んでもよい。各ノード、及びサブリンクには、そのノードを固有に識別する位置識別情報(以下「ノードID」、「リンクID」という)が付与される。
運行管理情報DB317は、運行管理情報を固定的に記憶可能な記憶装置、例えばHDDを用いて構成される。運行管理情報は、各ダンプの現在位置、走行速度、各ダンプトラックに付与された走行許可区間の位置情報を含む。
上記の各データベースは、マスタ地図情報、運行管理情報を記憶する記憶部だけを備え、サーバ側制御装置311がそれらのデータベースの更新・検索処理を行ってもよいし、各データベースに上記記憶部の情報の更新・検索処理を行うエンジンを搭載したものでもよい。後述する各種データベースについても同様である。
サーバ側データ種類情報記憶部318は、無線送受信されるデータの種類が第1種データ、又は第2種データのどちらに該当するかを規定したデータ種類情報を記憶する。
無線基地局32は、広帯域通信回線網に接続するための1系基地無線機101と、狭帯域通信回線網に接続するための2系基地無線機102とを含み、それらの各無線機がそれぞれアンテナに接続される。
無線中継局41の其々は、1系中継無線機111と2系中継無線機112とを含み、それらの各無線機がそれぞれアンテナを備える。また無線中継局41は、走行経路60の状態を監視するための監視カメラ130に接続され、監視カメラ130の画像データを運行管理サーバ31に送信する。
ダンプトラック20は、車載無線局45、車載端末装置26、走行制御装置27、荷重センサ281、周囲監視センサ282(荷重センサ281、周囲監視センサ282を総称して「各種センサ」28という。)、及び位置算出装置29を搭載する。
車載無線局45は、1系車載無線機121と、2系車載無線機122とを含み、それらの各無線機がそれぞれアンテナを備える。無線基地局32、無線中継局41、車載無線局45の其々に含まれる1系、2系の各無線機は、1系無線機同士、2系無線機同士と通信を行うものとする。
車載端末装置26は、端末側制御装置261、端末側入力装置262、端末側表示装置263、通信バス265、端末側地図情報DB266、及び端末側データ種類情報記憶部267を含む。車載端末装置26は、走行制御装置27、荷重センサ281、周囲監視センサ282、及び位置算出装置29のそれぞれと電気的に接続される。
端末側制御装置261、端末側入力装置262、端末側表示装置263、通信バス265、端末側地図情報DB266及び端末側データ種類情報記憶部267のハードウェア構成は運行管理サーバ31と同様であるので重複説明を省略する。車載端末装置26はその機能を実現するためのソフトウェアを含み、車載端末装置26を構成するハードウェアがソフトウェアを実行することにより、車載端末装置26の各機能が実現される。
走行制御装置27は、ダンプトラック20の加速装置、制動装置、及びステアリング装置等、ダンプトラック20の走行に関わる走行駆動装置に対し、加減速量、制動量、ステアリング角度を伝達するための制御装置である。
荷重センサ281は、ダンプトラック20の荷台24の荷重を検出し、この検出値を基に車載端末装置26が空荷、積載状態を判定する。
周囲監視センサ282は、前方障害物を検知するためのステレオカメラや、ミリ波レーダを含む。
位置算出装置29は、航法衛星50−1、50−2、50−3(図1参照)からの測位電波を基に自車両の現在位置を算出する。
次に図3及び図4を参照して、図1の運行管理サーバ31、無線中継局41及び車載端末装置26の機能構成について説明する。図3は、運行管理サーバ、無線中継局、及び車載端末装置の主な機能を示す機能ブロック図である。図4は第一実施形態に係る通信制御部の詳細を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、運行管理サーバ31のサーバ側制御装置311は、走行許可区間設定部311a、通信制御部311b、入力制御部311c、及び表示制御部311dを備える。
走行許可区間設定部311aは、各ダンプトラックから20の走行許可付与要求に応じて、走行経路60上の部分区間を当該ダンプトラック20のみが走行することを許可する区間(以下「走行許可区間」という)に設定すると共に、走行許可区間の解除処理を行う。
通信制御部311bは、無線中継局41及び車載端末装置26との間で無線通信を行う制御を行う。詳細は後述する。
入力制御部311cはサーバ側入力装置312からの入力操作を受け付け、車載端末装置26に対して出力すべき入力データを通信制御部311bに出力する。
表示制御部311dはサーバ側表示装置313に対する表示制御処理を行い、例えば監視カメラ130から受信した画像を表示するための処理を実行する。
無線中継局41は通信制御部131を備え、監視カメラ130からの映像信号を2系中継無線機112に出力し、運行管理サーバ31に送信する。また、無線中継局41は車載端末装置26や運行管理サーバ31から送信されたデータを1系中継無線機111又は2系中継無線機112で受信し、送信データの宛先に対して転送する。
車載端末装置26は、走行制御部261a、通信制御部261b、及び要求情報処理部261cを備える。
走行制御部261aは、位置算出装置29から取得した自車両の現在位置、端末側地図情報DB266の地図情報及び運行管理サーバ31から受信した走行許可区間に従って自律走行させるための制御を走行制御装置27に対して行う。
通信制御部261bは、運行管理サーバ31及び無線中継局41との間で無線通信を行う制御を行う。詳細は後述する。
要求情報処理部261cは、運行管理サーバ31に対して、新たな走行許可区間の設定付与を要求するための区間要求情報を生成する。また、ダンプトラック20の走行開始にあたり、目的地が設定されていない場合には目的地の設定を要求するための目的地要求情報を生成する。
図4に示すように運行管理サーバ31に備えられる通信制御部311b、無線中継41の通信制御部131、及び車載端末装置26に備えられる通信制御部261bのそれぞれは、データ種類判定部411、送信制御部412、及び受信制御部421を含む。
データ種類判定部411は、機能ブロック又は無線通信回線40で通信接続された他の通信装置から受信した送信対象データ(転送対象となるデータも含む)が第1種データ、又は第2種データのいずれに該当するかを判定する。ここでいう機能ブロックとは、運行管理サーバ31であれば走行許可区間設定部311a及び入力制御部311cが相当する。また、無線中継局41の通信制御部131であれば、監視カメラ130が相当する。更に車載端末装置26であれば、要求情報処理部261cや各種センサ28が相当する。
送信制御部412は、送信対象データが第1種データに該当する場合には、1系無線機及び2系無線機の双方に送信対象データを出力し、送信対象データが第2種データに該当する場合には、1系無線機にのみ送信対象データを出力する。
受信制御部421は、受信したデータをどの機能ブロックに出力するか、またどの通信装置に対して転送するかを判定し、出力又は転送処理を実行する。更に、運行管理サーバ31及び車載端末装置26に搭載される通信制御部311b、261bの受信制御部421は、同一のデータ本体部を含む第1種データを1系無線機及び2系無線機の両方で受信した場合には、後から受信したデータを廃棄する後着廃棄処理を行う。なお、無線中継局41の通信制御部131は後着廃棄処理を行わず、1系無線機及び2系無線機の両方で受信した転送対象となるデータを、1系無線機及び2系無線機の双方で送信する。
図5を参照し、運行管理サーバ31、無線中継局41、及び車載端末装置26で用いられるデータ種類情報について説明する。図5は、データ種類情報の構成例を示す図であって、(a)は運行管理サーバ31、(b)は無線中継局41、(c)は車載端末装置26で用いられるものを示す。
図5に示すようにデータ種類情報は、「機能ブロック名」レコード501、「機能ブロック識別情報」レコード502、及び「フラグ情報」レコード503を含む。
「機能ブロック名」レコード501は、送信対象となるデータを生成する機能ブロック名が格納される。例えば図5(a)の「機能ブロック名」レコード501は、運行管理サーバ31に備えられる機能ブロック例として「走行許可区間設定部」及び「入力制御部」が格納される。図5(b)では、機能ブロック名として「監視カメラ」が格納される。更に図5(c)では、機能ブロック名として「要求情報処理部」及び「荷重センサ」が格納される。
また「機能ブロック識別情報」レコード502には、各機能ブロックに対し固有に割り当てられたアドレス情報が格納される。アドレス情報とは、例えばIPアドレスや、予め定めた、個々の機能ブロックを識別可能な固有の数字列を用いても良い。
「フラグ情報」レコード503は、各機能ブロックが生成するデータに対して、第1種データであることを示す「第1フラグ」又は第2種データであることを示す「第2フラグ」のいずれを付与するかを規定するための情報を格納する。
図5に示すとおり、各データ種類情報が保有する情報は、そのデータ種類情報が備えられる装置によって異なる。またデータ種類情報の保有態様は、運行管理サーバ31では、サーバ側データ種類情報記憶部318にデータ種類情報(図5(a))が記憶され、車載端末装置26では端末側データ種類情報記憶部267にデータ種類情報(図5(c))が記憶されるが、無線中継局41では、送信対象データが監視カメラ130の画像データしかないと決まっているので、データ種類情報(図5(b))を記憶するのではなく、通信制御部131が監視カメラ130から取得した画像を2系中継無線機112に出力するように構成されてもよい。この場合、図5(b)のデータ種類情報の構成例は、ロジックを説明するものであって具体的なデータ構造を示すものではない。
次に、図6を参照して、運行管理サーバ31による走行許可設定処理について説明する。図6は、走行許可区間設定処理を示す図であって、(a)は各ダンプトラックに対して設定された走行許可区間を示し、(b)は、後続のダンプトラックに対して新たに設定された走行許可区間を示し、(c)は、解放区間を示す。
図6(a)に示すダンプトラック20−1(後続車両)、20−2(先行車両)は、矢印A方向に向かって走行中のダンプトラックである。走行許可区間83aはダンプトラック20−1に対して設定された走行許可区間である。走行許可区間83bはダンプトラック20−2に対して設定された走行許可区間である。D1は、ダンプトラック20−1の現在位置から走行許可区間83aの前方境界点(終端)までの走行経路64に沿った距離を示す走行許可残存距離である。D2は、区間要求情報の送信を開始する走行許可要求開始距離である。以下においてダンプトラック20−1、20−2を区別しない場合は、ダンプトラック20と記載する。
走行許可要求開始距離D2は、ダンプトラック20が停止可能な距離(以下「停止可能距離」といい、UVSLで表す)よりも長い距離であり、例えばUVSLに所定のオフセット距離mを加えた距離として定義される。この場合、走行許可要求開始距離D2は下式(1)で表せる。また、UVSLは、ダンプトラック20の現在の速度から停止できる距離を基に算出され、例えば下式(2)により表せる。
但し m:マージン
但し c:ダンプトラックの停止可能距離を求めるために定められた係数
M:ダンプトラックの積荷を含めた質量
v:ダンプトラックの現在速度
f:ダンプトラックの制動力
所定のオフセット距離mの値は、例えば無線通信にかかる時間や無線通信の障害の発生度合いなどを考慮して設定する。ダンプトラック20の速度vは、ダンプトラック20の現在速度を車輪の回転数などから測定したものであってもよく、また、ダンプトラック20の現在の走行位置に対してマスタ地図情報DB316及び端末側地図情報DB266に格納された地図情報に設定されている最大許容速度を用いてもよい。
ダンプトラック20の走行許可残存距離D1が走行許可要求開始距離D2以下となったとき、ダンプトラック20は、運行管理サーバ31に対して区間要求情報を送信する。区間要求情報はダンプトラック20の現在位置情報を含む。
走行許可区間設定部311aは、ダンプトラック20−1から区間要求情報を受信すると、送られてきた区間要求情報に含まれる位置情報に基づいてダンプトラック20−1の存在する区間(隣接するノード間の走行経路に相当する)を特定する。そして、ダンプトラック20−1の進行方向前方に向かって、ダンプトラック20−1の存在する区間の終端から走行許可付与長さ以上となる区間について走行許可を与える。但し、他の車両に許可が与えられている区間がある場合には、その手前までについて走行許可区間を与える。
図6(b)に示す例では、ダンプトラック20−1の存在する区間は90であり、その終端から走行許可付与長さ95に含まれる区間は、区間91、92、93、94となる。但し、区間93、94は、既にダンプトラック20−2に走行許可区間83bとして与えられている。そこでダンプトラック20−1に対して新たに設定できる走行許可区間の候補は、区間91、92となるが、区間91は既にダンプトラック20−1に対して設定されている走行許可区間83aに含まれている。従って、走行許可区間設定部311aは、区間92のみを新たな走行許可区間として設定する。
走行許可区間設定部311aは、走行許可を与えられた区間のうちダンプトラック20が通過した区間を所定のタイミングで解除する。具体的には、図6(c)に示すように、走行許可区間設定部311aは、解除対象となる区間の終端からダンプトラック20−2の位置までの距離D4が、予め定められた走行許可解除距離D3以上となったときに解除する。解除された区間は、後続のダンプトラック20−1の走行許可区間として設定可能になる。
以上の説明において、走行許可残存距離が走行許可要求開始距離以下となったときに走行許可を要求するメッセージを送信して走行許可を取得する処理は、車載端末装置26の要求情報処理部261cが実行する。
上記の区間要求情報及び区間応答情報が無線通信の途絶により運行管理サーバ31及び車載端末装置26間で送受信ができない場合、ダンプトラック20は現在付与されている走行許可区間の前方境界点で停止し、鉱山の操業効率の低下を招く。一方、ダンプトラック20が積込場又は放土場において積載状態が空荷状態又は積荷所帯であるかを示す積載状態情報を送信するが、積載情報が通信途絶してもダンプトラック20は走行することはできる。このように、鉱山内の無線通信回線には、通信途絶が鉱山の操業に直接的に影響するデータ、換言すれば鉱山の操業シーケンスを次のステップに遷移させるために必要なデータ(第1種データ)と、通信が途絶しても直ちには操業停止にはつながらないデータ(第2種データ)とが流れている。そこで、本実施形態では、無線通信回線40を多重化通信回線として形成し、第1種データは広帯域通信回線及び狭帯域通信回線の両方でデータの送受信を行い、第2種データは広帯域通信回線のみでデータの送受信を行う。これにより、第1種データ及び第2種データのデータ送受信を行う際に、狭帯域通信回線における通信コリジョンの発生を抑止して広帯域通信回線を補間する機能を担保することで、第1種データの通信安定性を優先的に確保し、無線途絶が鉱山の操業に及ぼす影響を低減させることができる。
第1種データと第2種データとの弁別基準としてリアルタイムの要求度を適用し、相対的に要求度が高いものを第1種データ、低いものを第2種データとしてもよい。本実施形態では送信対象データを生成した機能ブロックを上記弁別基準として適用する(図5参照)。
図7を参照して第1種データ及び第2種データを送信するためのデータフォーマットを説明する。図7は、二重化制御フォーマットを示す図である。
図7に示すように、二重化制御フォーマットは、送信先のIPアドレス及び送信元アドレスが入力されるIPヘッダ部701と、第1フラグ又は第2フラグが入力される二重化制御ヘッダ部702と、データ本体部710とを含んで構成される。
区間要求情報フォーマットにおけるデータ本体部720は、区間要求情報であることを示すデータ種別識別情報721と、そのデータ種別においてシーケンシャルに割り当てられたデータ番号722とを含む。データ種別識別情報721及びデータ番号722を組み合わせることで、複数の区間要求情報が送信されていても固有に識別可能となる。更にデータ本体部720は、データ本体部を生成した機能ブロックを示す機能ブロック識別情報723(区間要求情報においては要求情報処理部の機能ブロック識別情報)と、位置算出装置29が算出した自車両の現在位置を示すダンプ現在位置情報724と、走行速度やタイヤ空気圧等ダンプの状態を示す状態情報725を含む。
区間応答情報フォーマットにおけるデータ本体部730は、区間応答情報であることを示すデータ種別識別情報731、データ番号732、及び機能ブロック識別情報(区間応答情報においては走行許可区間設定部の機能ブロック識別情報)733を含む。データ番号732は、当該区間応答情報に対応する区間要求情報のデータ番号722と同じ番号を含み、IPヘッダ部701には区間要求情報のあて先アドレスが含まれるので、これらを組み合わせることで、区間応答情報が無線通信回線40を通じて運行管理サーバ31からブロードキャスト送信されても、各ダンプトラック20が、自車両が発行したどの区間要求情報に対応する区間応答情報であるかを識別することができる。
更にデータ本体部730は、新たに設定された走行許可区間の前方境界点座標74、後方境界点座標75、及び制限速度76を含む。
ペイロード通知情報のデータ本体部740、及び監視画像情報のデータ本体部750のそれぞれは、上記と同様データ種別識別情報741、751、データ番号742、752、及び機能ブロック識別情報743、753を含む。
ペイロード通知情報のデータ本体部740はダンプトラック20の積載状態が空荷又は積載状態であるかを示す積載状態744を更に含む。
監視画像情報のデータ本体部750は、監視カメラ10が撮像して生成した画像データ754(静止画、動画を問わない)を更に含む。
次に図8及び図9を参照して、本実施形態に係る運行管理サーバ31、無線中継局41及び車載端末装置26の其々に含まれる通信制御部の動作の流れについて説明する。図8は、第一実施形態に係る通信制御部の送信制御処理における動作の流れを示すフローチャートである。図9は、第一実施形態に係る通信制御部の受信制御処理における動作の流れを示すフローチャートである。通信制御部の処理の流れは運行管理サーバ31、無線中継局41、及び車載端末装置26のいずれに含まれるかを問わず共通する。
以下の処理を実行する前提を説明する。第1の前提条件として、各機能ブロックは送信対象となるデータを生成し、生成したデータにそれにいずれの機能ブロックが生成したかを示す機能ブロック識別情報を付与して通信制御部に出力するものとする。
以下、図8のステップ順に沿って運行管理サーバ31、無線中継局41、及び車載端末装置26に搭載される通信制御部の送信系処理について説明する。
データ種類判定部411は、起動後、各機能ブロックからのデータが出力されるのを待つ(S801)。
データ種類判定部411は、機能ブロックから出力されたデータ(データ本体部の一部を構成する)を取得すると、そのデータに付与された機能ブロック識別情報を読み出す(S802)。
そしてデータ種類判定部411は、データ種別情報記憶部(サーバ側データ種類情報記憶部318または端末側データ種類情報記憶部267)に記憶されたデータ種別情報の機能ブロック情報及びそれに関連付けられたフラグ情報を参照し、取得したデータが第1種データ又は第2種データのどちらに相当するかを決定する(S803)。
そして、判定した結果を元に、データ種類判定部411は取得したデータに二重化制御ヘッダ部702を設け、第1フラグ又は第2フラグを設定し(S804)、送信制御部412に出力する。
送信制御部412は、二重化制御ヘッダ部702が付与されたデータに、更にIPヘッダ部701を設定し、あて先アドレス及び送信元アドレス(自機に割り当てられたIPアドレス)を付与する(S805)。これが送信対象データとなる。
そして、二重化制御ヘッダ部702を参照し、第1フラグが設定されていれば(S806/Yes)、2系無線機に送信対象データを出力するとともに(S807)、1系無線機にも送信対象データを出力する(S808)。
一方、送信制御部412は、二重化制御ヘッダ部702を参照した結果、第2フラグが設定されていれば(S806/No)、1系無線機にのみ送信対象データを出力する(S808)。
一方、受信系処理では、受信制御部421が外部通信装置からデータの受信を待機する(S901)。
受信制御部421は、受信したデータに付与されたIPヘッダ部701のあて先アドレスを参照し、このアドレスが自機に割り当てられたIPアドレスと一致し(S902/Yes)、かつ二重化制御ヘッダ部702に第2フラグが入力されていれば(S903/Yes)、データ種別識別情報721、731、741、751を参照し、データ内容に応じた機能ブロックに受信データを出力する。
二重化制御ヘッダ部702に第1フラグが入力されていれば(S903/No)、受信したデータに含まれるIPヘッダ部701のIPアドレス、及びデータ本体部内のデータ種別識別情報及びデータ番号を一時的に記憶する。そして、一時的に記憶したデータ種別識別情報及びデータ番号と同じデータが未だ届いていない場合、すなわち受信したデータが新着データである場合には(S904/Yes)、データの内容に応じた機能ブロックに受信したデータを出力する(S905)。
新着データでなければ(S904/No)、後着廃棄処理を実行して機能ブロックへの出力を行わない(S906)。
また受信制御部421は、受信したデータに付与されたIPヘッダ部701のあて先アドレスが、このアドレスが自機に割り当てられたIPアドレスと一致しない場合(S902/No)、あて先アドレスに向けて転送処理を実行する(S907)。
本実施形態によれば、鉱山の操業を次のシーケンスに移行させないデータ(第2種データ)は広帯域通信回線のみで送信を行うことで狭帯域通信回線の帯域を確保し、鉱山の操業を次のシーケンスに移行させるためのデータ(第1種データ)は広帯域通信回線及び狭帯域通信回線を併用した多重化通信を行うことで、無線通信帯域に起因するデータ通信量の制約を受けつつも、鉱山の稼働に直結するデータの通信安定性を確保することができる。その結果、無線途絶による操業活動の停止を抑止し、鉱山の生産性の向上が期待できる。
また、広帯域通信回線及びそれよりも帯域が狭い狭帯域通信回線に対応した汎用の無線規格は既に社会への普及が進んでおり、安価で高品質なモジュールが入手できることから、これらを活用して鉱山の無線通信システムを構築することでコスト削減を図ることができる。
また、上記汎用の通信規格は元々PC間のデータ通信を目的として設計された背景があり、それらを単純に組み合わせただけでは、鉱山における無線通信システムが要求する性能に見合わない場合があるが、本実施形態によれば、データの通信途絶が作業機械の稼働を止めるデータは多重化通信を行うことで、重要度が高いデータの通信安定性の確保を汎用品の組み合わせで実現することができる。
<第二実施形態>
第二実施形態は、第2種データを送信する際に、完全に広帯域通信回線の無線機のみを使って送信するのではなく、狭帯域通信回線も広帯域通信回線網における通信頻度よりも小さい頻度で使用する点が、第一実施形態と異なる。以下、図10、図11、図12を参照して第二実施形態について説明する。
次に、図10を参照して第二実施形態に係るデータ種別情報の構成例について説明する。図10は、第二実施形態に係るデータ種類情報の構成例を示す図であり、(a)は、運行管理サーバ31の通信制御部311bが持つ管理テーブルの構成を示す図であり、(b)は、無線中継局41の通信制御部131が持つ管理テーブルの構成を示す図であり、(c)は、車載端末装置26の通信制御部261bが持つ管理テーブルの構成を示す図である。
図10の例に示すとおり、第二実施形態に係るデータ種類情報では、第一実施形態のデータ種類情報に加えて「間引き量」レコード504を含む。ここでいう「間引く」とは狭帯域通信回線による通信頻度を、広帯域通信回線の通信頻度より低くすることをいう。
「間引き量」レコード504は、狭帯域通信回線で第2種データを間引く割合を示す情報を格納する。例えば、図10(a)で入力制御部311cに対して間引き量が1/2に規定されている場合、通信制御部311bに対して入力制御部311cから2回データを取得した場合、1回は狭帯域通信回線を用いた送信を行わないことを意味する。別例として、監視カメラ10では、15フレームに1フレームの割合でキーフレームを生成する場合には、キーフレームのみを送信するように間引き量が1/15に規定される。更に荷重センサ281については、ペイロードが積込場又は放土場からダンプトラック20が発車する場合に1度送信すれば、目的地に到着するまで大きくは変化しないので、間引き量が1/100に規定されてもよい。
図11を参照して、二重化制御を行うためのフォーマットについて説明する。図11は、第二実施形態に係る二重化制御フォーマットを示す図である。図11に示すように、本実施形態に係る二重化制御フォーマットは、二重化制御ヘッダ部702が第1フラグ又は第2フラグ702aに加え、間引きパラメータ702bを含む点が異なる。間引きパラメータ702bには、図10の「間引き量」レコード504の値が設定される。
図12は第二実施形態に係る通信制御部の機能構成を示すブロックである。第一実施形態との違いは、各通信制御部が間引きカウンタ413を更に備える点である。間引きカウンタ413の動作は、図13を参照して説明する。図13は、第二実施形態に係る通信制御部の送信系処理の流れを示すフローチャートである。図13に示す処理において、第一実施形態(図8参照)と同じステップには同一のステップ番号を付して重複説明を省略する。
図13の処理を開始するにあたり、間引きカウンタ413(図12参照)は0に初期化しているものとする。
通信制御部のデータ種類判定部411は、ステップS804でデータ種別に応じて二重化制御ヘッダ部702に第1フラグ又は第2フラグを設定した後(S804)、機能ブロック識別情報に対応する間引き量をデータ種別情報から読み出し、その間引き量の値をデータフォーマットの間引きパラメータ702bに設定する(S1301)。その後、送信制御部412がIPヘッダ部701を設定し送信対象データが生成される(S805)。
第1フラグが設定されている場合(S806/Yes)、送信制御部42は2系無線機(S807)、及び1系無線機(S808)に送信対象データを出力する。
第2フラグが設定されていて(S806/No)、送信制御部412は間引きパラメータの値に基づく設定値と間引きカウンタの数値、すなわち現時点で間引いた回数とを比較する(S1302)。間引いた回数が設定値に達していれば(S1302/Yes)、送信制御部412は間引きカウンタをクリアし(S1303)、送信対象データを2系無線機に出力(S807)、その後1系無線機にも出力する(S808)。
間引いた回数が上記設定値間引きパラメータの値に達していなければ(S1302/No)、間引きカウンタを1インクリメントし(S1304)、1系無線機にのみ送信対象データを出力する(S809)。
受信系処理は第一実施形態と同様であるので重複説明を省略する。
本実施形態によれば、第2種データも通信頻度を下げて(間引いて)狭帯域通信網でも送信するので、第2種データが狭帯域通信網の通信量を圧迫することを抑止しつつ、第1種データ及び第2種データの双方において多重化通信を実現することができる。これにより、無線途絶が及ぼす鉱山の操業への影響をより緩和することができ、鉱山の生産性の向上が期待できる。
上記実施形態は、本発明の一実施形態を例示したものに過ぎず、本発明を限定するものではない。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、さまざまな変更態様がありうる。
例えば、上記実施形態では運行管理サーバ31とダンプトラック20との間で送受信される送信データを例に挙げて説明したが、ショベル10とそのショベルの稼働状態を管理する鉱山管理サーバとの間で送受信されるデータにも本発明を適用することができる。
また第1種データの例として区間要求情報及び区間応答情報を挙げ、第2種データの例としてペイロード通知情報及び監視画像情報を用いるが、これらの例には限定されない。例えば、第1種データの他例として、ダンプトラック20が走行を開始する際に、目的地を運行管理サーバ31に対して要求する目的地要求情報、及びそれに対し運行管理サーバ31が設定した目的地(積込場入口、放土場入口等)をダンプトラック20に通知する目的地応答情報でもよいし、掘削場内、放土場内における停止位置(積込点、放土点)の移動に伴って設定される場内の走行経路(動的パス)情報でもよい。
また、第2種データの他例として、運行管理サーバ31のオペレータが入力したダンプトラック20に対する指示、例えば周囲監視センサ282の検知結果の送信要求情報やダンプトラック20の車体診断情報(排気温度や燃料残量)の要求情報や、それに応答してダンプトラック20の周囲監視センサ282が検知した走行経路上の障害物情報や車体診断情報がある。
1:無線通信システム、10:ショベル、20:ダンプ、31:運行管理サーバ(鉱山管理サーバ)、40:無線通信回線、41:無線中継局、60:走行経路

Claims (10)

  1. 鉱山内で稼働する作業機械の稼働状態を管理する鉱山管理サーバ及び前記鉱山内に備えられた端末装置を無線通信接続するための無線通信システムであって、
    前記鉱山管理サーバ及び前記端末装置の其々は、広帯域通信回線及びそれよりも帯域が狭い狭帯域通信回線を用いた多重化無線通信接続の制御を行う通信制御部を備え、
    各通信制御部は、
    前記鉱山管理サーバ及び前記端末装置の間で無線送受信されるデータの種類が、前記作業機械を次の動作に移行させるための第1種データ、又は前記作業機械の稼働状態を管理するために用いられるが前記作業機械を次の動作に移行させない第2種データのどちらに該当するかを規定したデータ種類情報を参照し、前記鉱山管理サーバ又は前記端末装置に対して送信しようとする送信対象データの種類が、前記第1種データ又は前記第2種データのいずれに該当するかを判定するデータ種類判定部と、
    前記送信対象データが前記第1種データに該当する場合には、前記広帯域通信回線に接続するための1系無線通信装置及び前記狭帯域通信回線に接続するための2系無線通信装置の双方に前記送信対象データを出力し、前記送信対象データが前記第2種データに該当する場合には、前記1系無線通信装置には前記送信対象データを毎回出力し、前記2系無線通信装置には前記1系無線通信装置に出力する頻度よりも少ない頻度で前記送信対象データを出力する送信制御部と、を含
    前記送信制御部は、前記第2種データを前記2系無線通信装置に対して出力しない、又は前記送信対象データが通信途絶した際の前記鉱山の操業に与える影響の多寡に基づいて定められた出力頻度で前記2系無線通信装置に対して前記送信対象データを出力し、
    前記データ種類情報は、前記無線送受信されるデータの種類に前記出力頻度を関連付けて規定し、
    前記データ種類判定部は、前記データ種類情報に規定されている前記出力頻度を参照し、前記送信対象データに応じた前記出力頻度を示す間引き量データを前記送信対象データに付与して前記送信制御部に出力し、
    前記送信制御部は、前記送信対象データに付与された前記間引き量データを参照し、前記2系無線通信装置へ出力する頻度を制御する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 鉱山内で稼働する作業機械の稼働状態を管理する鉱山管理サーバ及び前記鉱山内に備えられた端末装置を無線通信接続するための無線通信システムであって、
    前記鉱山管理サーバ及び前記端末装置の其々は、広帯域通信回線及びそれよりも帯域が狭い狭帯域通信回線を用いた多重化無線通信接続の制御を行う通信制御部を備え、
    各通信制御部は、
    前記鉱山管理サーバ及び前記端末装置の間で無線送受信されるデータの種類が、前記作業機械を次の動作に移行させるための第1種データ、又は前記作業機械の稼働状態を管理するために用いられるが前記作業機械を次の動作に移行させない第2種データのどちらに該当するかを規定したデータ種類情報を参照し、前記鉱山管理サーバ又は前記端末装置に対して送信しようとする送信対象データの種類が、前記第1種データ又は前記第2種データのいずれに該当するかを判定するデータ種類判定部と、
    前記送信対象データが前記第1種データに該当する場合には、前記広帯域通信回線に接続するための1系無線通信装置及び前記狭帯域通信回線に接続するための2系無線通信装置の双方に前記送信対象データを出力し、前記送信対象データが前記第2種データに該当する場合には、前記1系無線通信装置には前記送信対象データを毎回出力し、前記2系無線通信装置には前記1系無線通信装置に出力する頻度よりも少ない頻度で前記送信対象データを出力する送信制御部と、を含
    前記送信対象データを生成する機能ブロック部であって、前記送信対象データにどの機能ブロックが生成したデータであるかを示す機能ブロック識別情報を付与し、当該機能ブロック識別情報が付与された前記送信対象データを前記データ種類判定部に出力する機能ブロック部を更に備え、
    前記データ種類情報は、前記機能ブロック識別情報と、当該機能ブロック識別情報に対応する前記機能ブロックが生成するデータが前記第1種データであることを示す第1フラグ又は前記機能ブロックが生成するデータが前記第2種データであることを示す第2フラグのいずれを付与するかを示すフラグ情報と、を関連付けて規定し、
    前記データ種類判定部は、前記機能ブロック部から取得した前記送信対象データに付与された前記機能ブロック識別情報と、前記データ種類情報に規定された前記機能ブロック識別情報及びそれに対応付けられた前記フラグ情報を参照し、前記送信対象データに前記第1フラグ又は前記第2フラグを付与し、
    前記送信制御部は、前記送信対象データに付与された前記第1フラグ又は前記第2フラグに基づいて、前記送信対象データの出力先を決定する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  3. 鉱山内で稼働する作業機械の稼働状態を管理する鉱山管理サーバ及び前記鉱山内に備えられた端末装置を無線通信接続するための無線通信システムであって、
    前記鉱山管理サーバ及び前記端末装置の其々は、広帯域通信回線及びそれよりも帯域が狭い狭帯域通信回線を用いた多重化無線通信接続の制御を行う通信制御部を備え、
    各通信制御部は、
    前記鉱山管理サーバ及び前記端末装置の間で無線送受信されるデータの種類が、前記作業機械を次の動作に移行させるための第1種データ、又は前記作業機械の稼働状態を管理するために用いられるが前記作業機械を次の動作に移行させない第2種データのどちらに該当するかを規定したデータ種類情報を参照し、前記鉱山管理サーバ又は前記端末装置に対して送信しようとする送信対象データの種類が、前記第1種データ又は前記第2種データのいずれに該当するかを判定するデータ種類判定部と、
    前記送信対象データが前記第1種データに該当する場合には、前記広帯域通信回線に接続するための1系無線通信装置及び前記狭帯域通信回線に接続するための2系無線通信装置の双方に前記送信対象データを出力し、前記送信対象データが前記第2種データに該当する場合には、前記1系無線通信装置には前記送信対象データを毎回出力し、前記2系無線通信装置には前記1系無線通信装置に出力する頻度よりも少ない頻度で前記送信対象データを出力する送信制御部と、を含
    前記鉱山管理サーバは、前記鉱山内に予め設置された走行経路に従って自律走行する運搬車両の運行管理を行う運行管理サーバであって、
    前記運行管理サーバは、前記走行経路上の部分区間を、前記運搬車両の走行を許可する走行許可区間として設定する走行許可区間設定部を更に備え、
    前記データ種類情報において、前記運搬車両から新たな走行許可区間の設定を要求する区間要求情報、及び前記区間要求情報に応じて前記走行許可区間設定部が設定した新たな走行許可区間の位置を前記運搬車両に応答するための区間応答情報は、前記第1種データとして規定される、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  4. 前記データ種類情報において、前記運搬車両の積載状態を示す積載情報、及び前記走行経路を撮像する監視カメラからの画像情報は、前記第2種データとして規定される、
    ことを特徴とする請求項に記載の無線通信システム。
  5. 前記作業機械を次の動作に移行させるための前記第1種データは、相対的に高いリアルタイム性が要求されるデータであり、
    前記作業機械の稼働状態を管理するために用いられるが前記作業機械を次の動作に移行させない前記第2種データは、相対的に低いリアルタイム性が要求されるデータである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  6. 鉱山内で稼働する作業機械の稼働状態を管理する鉱山管理サーバであって、
    前記鉱山内に備えられた端末装置に広帯域通信回線及びそれよりも帯域が狭い狭帯域通信回線を介して多重化無線通信接続するための通信制御部を備え、
    前記鉱山管理サーバ及び前記端末装置の間で無線送受信されるデータの種類が、前記作業機械を次の動作に移行させるための第1種データ、又は前記作業機械の稼働状態を管理するために用いられるが前記作業機械を次の動作に移行させない第2種データのどちらに該当するかを規定したデータ種類情報を記憶するデータ種類情報記憶部と、
    前記データ種類情報を参照し、前記端末装置に対して送信しようとする送信対象データの種類が、前記第1種データ又は前記第2種データのいずれに該当するかを判定するデータ種類判定部と、
    前記送信対象データが前記第1種データに該当する場合には、前記広帯域通信回線に接続するための1系無線通信装置及び前記狭帯域通信回線に接続するための2系無線通信装置の双方に前記送信対象データを出力し、前記送信対象データが前記第2種データに該当する場合には、前記1系無線通信装置には前記送信対象データを毎回出力し、前記2系無線通信装置には前記1系無線通信装置に出力する頻度よりも少ない頻度で前記送信対象データを出力する送信制御部と、を含
    前記送信制御部は、前記第2種データを前記2系無線通信装置に対して出力しない、又は前記送信対象データが通信途絶した際の前記鉱山の操業に与える影響の多寡に基づいて定められた出力頻度で前記2系無線通信装置に対して前記送信対象データを出力し、
    前記データ種類情報は、前記無線送受信されるデータの種類に前記出力頻度を関連付けて規定し、
    前記データ種類判定部は、前記データ種類情報に規定されている前記出力頻度を参照し、前記送信対象データに応じた前記出力頻度を示す間引き量データを前記送信対象データに付与して前記送信制御部に出力し、
    前記送信制御部は、前記送信対象データに付与された前記間引き量データを参照し、前記2系無線通信装置へ出力する頻度を制御する、
    ことを特徴とする鉱山管理サーバ。
  7. 鉱山内で稼働する作業機械の稼働状態を管理する鉱山管理サーバであって、
    前記鉱山内に備えられた端末装置に広帯域通信回線及びそれよりも帯域が狭い狭帯域通信回線を介して多重化無線通信接続するための通信制御部を備え、
    前記鉱山管理サーバ及び前記端末装置の間で無線送受信されるデータの種類が、前記作業機械を次の動作に移行させるための第1種データ、又は前記作業機械の稼働状態を管理するために用いられるが前記作業機械を次の動作に移行させない第2種データのどちらに該当するかを規定したデータ種類情報を記憶するデータ種類情報記憶部と、
    前記データ種類情報を参照し、前記端末装置に対して送信しようとする送信対象データの種類が、前記第1種データ又は前記第2種データのいずれに該当するかを判定するデータ種類判定部と、
    前記送信対象データが前記第1種データに該当する場合には、前記広帯域通信回線に接続するための1系無線通信装置及び前記狭帯域通信回線に接続するための2系無線通信装置の双方に前記送信対象データを出力し、前記送信対象データが前記第2種データに該当する場合には、前記1系無線通信装置には前記送信対象データを毎回出力し、前記2系無線通信装置には前記1系無線通信装置に出力する頻度よりも少ない頻度で前記送信対象データを出力する送信制御部と、を含
    前記送信対象データを生成する機能ブロック部であって、前記送信対象データにどの機能ブロックが生成したデータであるかを示す機能ブロック識別情報を付与し、当該機能ブロック識別情報が付与された前記送信対象データを前記データ種類判定部に出力する機能ブロック部を更に備え、
    前記データ種類情報は、前記機能ブロック識別情報と、当該機能ブロック識別情報に対応する前記機能ブロックが生成するデータが前記第1種データであることを示す第1フラグ又は前記機能ブロックが生成するデータが前記第2種データであることを示す第2フラグのいずれを付与するかを示すフラグ情報と、を関連付けて規定し、
    前記データ種類判定部は、前記機能ブロック部から取得した前記送信対象データに付与された前記機能ブロック識別情報と、前記データ種類情報に規定された前記機能ブロック識別情報及びそれに対応付けられた前記フラグ情報を参照し、前記送信対象データに前記第1フラグ又は前記第2フラグを付与し、
    前記送信制御部は、前記送信対象データに付与された前記第1フラグ又は前記第2フラグに基づいて、前記送信対象データの出力先を決定する、
    ことを特徴とする鉱山管理サーバ。
  8. 鉱山内で稼働する作業機械の稼働状態を管理する鉱山管理サーバであって、
    前記鉱山内に備えられた端末装置に広帯域通信回線及びそれよりも帯域が狭い狭帯域通信回線を介して多重化無線通信接続するための通信制御部を備え、
    前記鉱山管理サーバ及び前記端末装置の間で無線送受信されるデータの種類が、前記作業機械を次の動作に移行させるための第1種データ、又は前記作業機械の稼働状態を管理するために用いられるが前記作業機械を次の動作に移行させない第2種データのどちらに該当するかを規定したデータ種類情報を記憶するデータ種類情報記憶部と、
    前記データ種類情報を参照し、前記端末装置に対して送信しようとする送信対象データの種類が、前記第1種データ又は前記第2種データのいずれに該当するかを判定するデータ種類判定部と、
    前記送信対象データが前記第1種データに該当する場合には、前記広帯域通信回線に接続するための1系無線通信装置及び前記狭帯域通信回線に接続するための2系無線通信装置の双方に前記送信対象データを出力し、前記送信対象データが前記第2種データに該当する場合には、前記1系無線通信装置には前記送信対象データを毎回出力し、前記2系無線通信装置には前記1系無線通信装置に出力する頻度よりも少ない頻度で前記送信対象データを出力する送信制御部と、を含
    前記鉱山管理サーバは、前記鉱山内に予め設置された走行経路に従って自律走行する運搬車両の運行管理を行う運行管理サーバであって、
    前記運行管理サーバは、前記走行経路上の部分区間を、前記運搬車両の走行を許可する走行許可区間として設定する走行許可区間設定部を更に備え、
    前記データ種類情報において、前記運搬車両から新たな走行許可区間の設定を要求する区間要求情報、及び前記区間要求情報に応じて前記走行許可区間設定部が設定した新たな走行許可区間の位置を前記運搬車両に応答するための区間応答情報は、前記第1種データとして規定される、
    ことを特徴とする鉱山管理サーバ。
  9. 鉱山内で稼働する作業機械に搭載される無線通信端末装置であって、
    前記作業機械の稼働状態を管理する鉱山管理サーバに、広帯域通信回線及びそれよりも帯域が狭い狭帯域通信回線を介して多重化無線通信接続するための通信制御部を備え、
    前記鉱山管理サーバ及び前記無線通信端末装置の間で無線送受信されるデータの種類が、前記作業機械を次の動作に移行させるための第1種データ、又は前記作業機械の稼働状態を管理するために用いられるが前記作業機械を次の動作に移行させない第2種データのどちらに該当するかを規定したデータ種類情報を記憶するデータ種類情報記憶部と、
    前記データ種類情報を参照し、送信しようとする送信対象データの種類が、前記第1種データ又は前記第2種データのいずれに該当するかを判定するデータ種類判定部と、
    前記送信対象データが前記第1種データに該当する場合には、前記広帯域通信回線に接続するための1系無線通信装置及び前記狭帯域通信回線に接続するための2系無線通信装置の双方に前記送信対象データを出力し、前記送信対象データが前記第2種データに該当する場合には、前記1系無線通信装置には前記送信対象データを毎回出力し、前記2系無線通信装置には前記1系無線通信装置に出力する頻度よりも少ない頻度で前記送信対象データを出力する送信制御部と、を含
    前記送信制御部は、前記第2種データを前記2系無線通信装置に対して出力しない、又は前記送信対象データが通信途絶した際の前記鉱山の操業に与える影響の多寡に基づいて定められた出力頻度で前記2系無線通信装置に対して前記送信対象データを出力し、
    前記データ種類情報は、前記無線送受信されるデータの種類に前記出力頻度を関連付けて規定し、
    前記データ種類判定部は、前記データ種類情報に規定されている前記出力頻度を参照し、前記送信対象データに応じた前記出力頻度を示す間引き量データを前記送信対象データに付与して前記送信制御部に出力し、
    前記送信制御部は、前記送信対象データに付与された前記間引き量データを参照し、前記2系無線通信装置へ出力する頻度を制御する、
    ことを特徴とする無線通信端末装置。
  10. 鉱山内で稼働する作業機械に搭載される無線通信端末装置であって、
    前記作業機械の稼働状態を管理する鉱山管理サーバに、広帯域通信回線及びそれよりも帯域が狭い狭帯域通信回線を介して多重化無線通信接続するための通信制御部を備え、
    前記鉱山管理サーバ及び前記無線通信端末装置の間で無線送受信されるデータの種類が、前記作業機械を次の動作に移行させるための第1種データ、又は前記作業機械の稼働状態を管理するために用いられるが前記作業機械を次の動作に移行させない第2種データのどちらに該当するかを規定したデータ種類情報を記憶するデータ種類情報記憶部と、
    前記データ種類情報を参照し、送信しようとする送信対象データの種類が、前記第1種データ又は前記第2種データのいずれに該当するかを判定するデータ種類判定部と、
    前記送信対象データが前記第1種データに該当する場合には、前記広帯域通信回線に接続するための1系無線通信装置及び前記狭帯域通信回線に接続するための2系無線通信装置の双方に前記送信対象データを出力し、前記送信対象データが前記第2種データに該当する場合には、前記1系無線通信装置には前記送信対象データを毎回出力し、前記2系無線通信装置には前記1系無線通信装置に出力する頻度よりも少ない頻度で前記送信対象データを出力する送信制御部と、を含
    前記送信対象データを生成する機能ブロック部であって、前記送信対象データにどの機能ブロックが生成したデータであるかを示す機能ブロック識別情報を付与し、当該機能ブロック識別情報が付与された前記送信対象データを前記データ種類判定部に出力する機能ブロック部を更に備え、
    前記データ種類情報は、前記機能ブロック識別情報と、当該機能ブロック識別情報に対応する前記機能ブロックが生成するデータが前記第1種データであることを示す第1フラグ又は前記機能ブロックが生成するデータが前記第2種データであることを示す第2フラグのいずれを付与するかを示すフラグ情報と、を関連付けて規定し、
    前記データ種類判定部は、前記機能ブロック部から取得した前記送信対象データに付与された前記機能ブロック識別情報と、前記データ種類情報に規定された前記機能ブロック識別情報及びそれに対応付けられた前記フラグ情報を参照し、前記送信対象データに前記第1フラグ又は前記第2フラグを付与し、
    前記送信制御部は、前記送信対象データに付与された前記第1フラグ又は前記第2フラグに基づいて、前記送信対象データの出力先を決定する、
    ことを特徴とする無線通信端末装置。
JP2015080977A 2015-04-10 2015-04-10 無線通信システム、鉱山管理サーバ及び無線通信端末装置 Expired - Fee Related JP6537330B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015080977A JP6537330B2 (ja) 2015-04-10 2015-04-10 無線通信システム、鉱山管理サーバ及び無線通信端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015080977A JP6537330B2 (ja) 2015-04-10 2015-04-10 無線通信システム、鉱山管理サーバ及び無線通信端末装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016201692A JP2016201692A (ja) 2016-12-01
JP2016201692A5 JP2016201692A5 (ja) 2018-04-19
JP6537330B2 true JP6537330B2 (ja) 2019-07-03

Family

ID=57424467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015080977A Expired - Fee Related JP6537330B2 (ja) 2015-04-10 2015-04-10 無線通信システム、鉱山管理サーバ及び無線通信端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6537330B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113225120B (zh) * 2021-05-10 2023-05-30 国网江苏省电力有限公司泰州供电分公司 一种宽窄带融合的中继设备、数据处理方法及系统
EP4375427A1 (en) * 2021-07-20 2024-05-29 Nippon Seiki Co., Ltd. Work assistance system, control method for work assistance system, and control program for work assistance system

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3994821B2 (ja) * 2001-10-19 2007-10-24 株式会社デンソー 車両用通信システム
JP4183114B2 (ja) * 2002-09-04 2008-11-19 株式会社小松製作所 鉱山運搬管理システム及び方法
JP5147823B2 (ja) * 2009-12-28 2013-02-20 株式会社日立製作所 無線データ搬送装置及び無線データ搬送方式
JP5466343B1 (ja) * 2013-07-12 2014-04-09 株式会社小松製作所 作業車両及び作業車両の制御方法
CN105723734B (zh) * 2014-07-30 2019-04-19 株式会社小松制作所 作业车辆以及作业车辆的控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016201692A (ja) 2016-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6699230B2 (ja) 道路異常警告システム及び車載機
AU2015385012B2 (en) Traffic control server and system
US9898011B2 (en) Driving assistance system and program for driving according to operations management
US9473885B2 (en) Fleet management server, onboard terminal equipment, and fleet management system
WO2011068070A1 (ja) 車載情報処理装置および走行支援装置
JP4458179B2 (ja) 故障検出装置、故障検出システム、故障検出方法
CA2923970A1 (en) Vehicle travel control system and fleet management server
JP2009281783A (ja) 車両故障解析システム、車両故障解析装置、車両故障解析方法
CN109074746B (zh) 安全驾驶辅助装置、运行管理终端及安全驾驶辅助系统
WO2017042897A1 (ja) 鉱山機械のロギングシステム、車載端末装置、及び鉱山機械のロギング方法
US20200263997A1 (en) Method for mapping a route section
WO2019131075A1 (ja) 送信装置、点群データ収集システムおよびコンピュータプログラム
JP6314027B2 (ja) 車両走行システム、運行管理サーバ
JP2011242846A (ja) 車載通信装置、周辺車両情報処理方法およびプログラム
JP6537330B2 (ja) 無線通信システム、鉱山管理サーバ及び無線通信端末装置
US20200240800A1 (en) Routing multiple autonomous vehicles using local and general route planning
WO2023103459A1 (zh) 车辆控制方法、决策服务器及存储介质
JP7305414B2 (ja) 地図データ更新システム、走行プローブ情報収集装置、走行プローブ情報提供装置および走行プローブ情報収集方法
JP2016201692A5 (ja)
CN114283583B (zh) 用于车路协同的方法、车载智能终端、云控平台和系统
JP7057904B1 (ja) タイヤ管理システム、タイヤ管理方法
JP4927596B2 (ja) パケット情報送信装置および交差点位置情報送信装置
EP4242774A1 (en) Vehicle and monitoring system for vehicle
JP2009059092A (ja) 交通情報通信システム
JP2006344037A (ja) プローブ情報収集システム及びfcd車載機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180305

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6537330

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees