JP6537260B2 - 電動工具 - Google Patents
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Description
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、電動工具であって、電気モータと、電気モータを収容し、金属粉末を含有する塗装が施される塗装部分と、塗装が施されない非塗装部分とを有する樹脂製のハウジングと、塗装部分の表面の一部に二次成形されるエラストマと、電気モータを起動するためのスイッチと、を含んでなり、塗装は、表層に絶縁コーティング層を有して、エラストマは、絶縁コーティング層の上に施されており、塗装部分におけるエラストマが二次成形されない部分の一部には、ロゴの印刷が施されていると共に、ハウジングにおける印刷の部分が凸に形成されていることを特徴とする。
図1は、電動工具及び動力工具、電気機器の一例であるインパクトドライバの斜視図、図2は右側面図、図3は背面図、図4は縦断面図である。このインパクトドライバ1は、前後方向に延びる本体2に、ハンドル3を下向きに形成してなり、本体2の先端からは最終出力軸となるアンビル4が突出し、ハンドル3の下端に設けた装着部5には、電源となる複数の充電池を収容したバッテリーパック6が装着されている。
本体2のハウジングは、電気モータとしてのブラシレスモータ8を収容してハンドル3を延設した樹脂製の本体ハウジング7と、本体ハウジング7の後方に組み付けられるリヤカバー9と、本体ハウジング7の前方に組み付けられてスピンドル11及び打撃機構12を収容する金属製のハンマーケース10とからなる。このうち本体ハウジング7は、左右一対の半割ハウジング7a,7bを左右方向のネジ13,13・・によって組み付けて形成される。
ロータ15は、軸心に位置する回転軸21と、回転軸21の周囲に配置され、複数の鋼板を積層してなる略円筒状のロータコア22と、ロータコア22の外側に配置され、筒状で周方向に極性を交互に変えた永久磁石23と、これらの前側で放射状に配置された複数のセンサ用永久磁石24,24・・とを有する。前インシュレータ17には、センサ用永久磁石24の位置を検出して回転検出信号を出力する3つの回転検出素子(図示略)を搭載したセンサ回路基板25が、ネジ26によって取り付けられている。
ベアリングボックス34は、中央にくびれ部37を形成した金属製の円盤状で、本体ハウジング7の内面に設けたリブ38がくびれ部37に嵌合することで、ベアリングボックス34は前後方向への移動を規制された状態で本体ハウジング7に保持される。ベアリングボックス34の前後面には、放熱用の凹み部39がそれぞれ形成されている。
また、ベアリングボックス34の前面周縁には、外周に雄ネジ部を形成したリング壁40が前方へ向けて突設されて、このリング壁40にハンマーケース10が結合されている。
さらに、本体ハウジング7の前方には、ハンマーケース10の前部から前筒部41にかけて覆う樹脂製のカバー47が設けられ、カバー47の前端には、ゴム製のバンパ48が装着されている。
また、アンビル4の後面軸心には、有底孔69が形成され、ここにスピンドル11の小径部63が同軸で挿入されて、有底孔69の小径部63との間にも、貫通路64を介してグリスが供給可能となっている。一方、アンビル4の前面軸心には、図示しないビットを受け入れる挿入孔70が形成され、アンビル4の前端には、挿入孔70に差し込まれたビットを抜け止めするボール71及びスリーブ72等からなるチャック機構が設けられている。
装着部5には、皿状のケース79に保持されてブラシレスモータ8の制御用のスイッチング素子やマイコン等を搭載した制御回路基板78が収容されている。制御回路基板78には、打撃力の切替ボタンやバッテリの残容量表示ランプ等を有するスイッチパネル80が設けられて、装着部5の前部に設けた窓81を介して露出している。装着部5の後部には、ストラップ82が設けられ、左側には、正面視がU字状の吊り下げフック83の一端がネジ84によって固定されている。
また、半割ハウジング7a,7bの裏面(内面)においても塗装90は施されないが、特に点描で示した部分(半割ハウジング7a,7b同士の周縁の合わせ面100、ネジ結合するボス97,97同士の合わせ面、ブラシレスモータ8のステータ14の組み付け面101(リブ20を含む)、ハンマーケース10を組み付ける凹部45及び凹溝46、リブ38、端子台87の組み付け部分102)においても、寸法精度を確保する理由から、塗装90を施す際にマスキングを行ってメタリック塗料等が付着しないようにしている。
さらに、ここではガイドレール85を含む下面周縁部103においても、バッテリーパック6が着脱される際の摺動支持部となることから、寸法精度を維持して良好な摺動性を確保するために、塗装90を施す際にマスキングを行ってメタリック塗料等が付着しないようにしている。
加えて、電動工具において必要になる、トリガと接触可能なトリガの摺動領域についても塗装を施していないため、トリガの摺動によって塗装が削れることがない。よって、トリガに塗装が付着したりすることがなく、使い勝手が良好となる。
さらに、塗装90の表面に絶縁コーティングであるトップコート94を施しているので、絶縁性能がより高まる。
また、絶縁コーティングは塗装の表面に施す場合に限らず、金属粉末の表面に絶縁コーティングを施すこともできる。この場合、金属粉末同士が接触しないので、より絶縁性を高めることができる。
さらに、インパクトドライバに限らず、インパクトレンチやマルノコ、ドライバドリル等の他の電動工具にも本発明は適用可能である。従って、塗装の範囲やエラストマによる被覆範囲は工具の種類等に応じて適宜変更可能で、上記形態でのハンマーケースのカバーや、バッテリーパック(本機との結合部分を除く外側表面)にもメタリック塗料を用いた塗装を施すことができる。特にバッテリーパックには、電池セルからの電圧が印加される端子が配置されるので、本発明のような絶縁性の高い塗装を行うことは有効である。
加えて、印刷が行われる文字等の部分は、凸に形成されていてもよい。また、凸の部分に上記塗装を施すことは可能である。また、ハウジングと別部材であるスイッチパネルに対して上記塗装を施すことも可能である。この場合、例えば暗い場所であっても視認性を増すことができる。
この発明によれば、塗装によってデザイン性を高めることができる一方、軸受保持部28に塗装が施されないので、軸受保持部28の寸法精度が確保できる。
なお、この発明は、インパクトレンチやマルノコ、ドライバドリル等の他の電動工具(モータはブラシレスに限らない。)の他、エアモータを用いるエア釘打ち機やエアタッカ等の他の動力工具にも適用可能であるし、塗装はメタリック塗装に限らない。ハウジングも本体ハウジングとリヤカバーとが一体となった場合も含まれるし、軸受保持部の箇所も工具の種類に応じて適宜変更可能である。
この発明によれば、塗装によってデザイン性を高めることができる一方、ガイドレール85に塗装が施されないので、寸法精度が維持できてバッテリーパック6の良好な摺動性が確保できる。
なお、この発明も、インパクトレンチやマルノコ、ドライバドリル等の他の電動工具(モータはブラシレスに限らない。)の他、エアモータを用いるエア釘打ち機やエアタッカ等の他の動力工具にも適用可能であるし、塗装はメタリック塗装に限らない。また、摺動要素としてはバッテリーパックに限らず、ハウジングにスライド装着される集塵装置等であってもよい。
この発明によれば、塗装によってデザイン性を高めることができる一方、エラストマ91を二次成形する際に塗装90があっても既存の二次金型が使用でき、二次金型に嵌合する際に塗装90が削れるおそれもない。
なお、この発明も、インパクトレンチやマルノコ、ドライバドリル等の他の電動工具(モータはブラシレスに限らない。)の他、エアモータを用いるエア釘打ち機やエアタッカ等の他の動力工具にも適用可能であるし、塗装はメタリック塗装に限らない。下地剤やトップコートも省略できる。
この発明によれば、塗装によってデザイン性を高めることができると共に、下地剤92によって本体ハウジング7の樹脂材料と塗装90との密着性を向上させることができる。
なお、この発明も、インパクトレンチやマルノコ、ドライバドリル等の他の電動工具(モータはブラシレスに限らない。)の他、エアモータを用いるエア釘打ち機やエアタッカ等の他の動力工具にも適用可能であるし、塗装はメタリック塗装に限らない。トップコートや軟質材も省略できる。
この発明によれば、塗装によってデザイン性を高めることができるのに加え、トップコート94によって塗装90の保護が可能となる。また、さらに表面をエラストマ等の軟質材で被覆する際の密着性も高まる。
なお、この発明も、インパクトレンチやマルノコ、ドライバドリル等の他の電動工具(モータはブラシレスに限らない。)の他、エアモータを用いるエア釘打ち機やエアタッカ等の他の動力工具にも適用可能であるし、塗装はメタリック塗装に限らない。先の形態のように下地剤がある場合は下地剤と塗料との色も同系色とするのが望ましいが、下地剤や軟質材は省略できる。
この発明によれば、塗装によってデザイン性を高めることができるのに加え、塗装90が剥がれた場合でも下地の樹脂の色によって剥がれが目立ちにくくなる。
なお、この発明も、インパクトレンチやマルノコ、ドライバドリル等の他の電動工具(モータはブラシレスに限らない。)の他、エアモータを用いるエア釘打ち機やエアタッカ等の他の動力工具にも適用可能であるし、塗装はメタリック塗装に限らない。下地剤やトップコート、軟質材も省略できる。
この発明によれば、印刷によってデザイン性を高めることができるのに加え、樹脂に直接印刷するよりもトップコート94と印刷104との相性が良くなるため、印刷104が擦れて剥がれる現象が起きにくくなる。
なお、この発明は、インパクトレンチやマルノコ、ドライバドリル等の他の電動工具(モータはブラシレスに限らない。)の他、エアモータを用いるエア釘打ち機やエアタッカ等の他の動力工具、集塵機やクリーナ、ブロワ等の電気機器にも適用可能である。トップコートを施さない塗装の表面に印刷することもできる。
この発明によれば、樹脂製の本体ハウジング7であっても金属光沢感が得られてデザイン性に優れたものとなる。
なお、この発明も、インパクトレンチやマルノコ、ドライバドリル等の他の電動工具(モータはブラシレスに限らない。)の他、エアモータを用いるエア釘打ち機やエアタッカ等の他の動力工具、集塵機やクリーナ、ブロワ等の電気機器にも適用可能である。下地剤やトップコート、軟質材も省略できる。また、塗装には非金属粉末も用いることができる。
このようにすれば、印刷104によってデザイン性を高めることができるのに加え、印刷104がトップコート94によって保護されて、印刷104が擦れて剥がれるおそれがなくなる。
そして、各発明に共通して、ハウジングの樹脂材料はナイロンに限らず、ポリカーボネート等の他の樹脂であってもよい。ハウジングの形態も、左右に分割される構造に限らない。
上記形態においては、金属粉末を用いた塗装を行っている。しかし、金属粉末でなくても、例えば非金属粉末であるマイカ(雲母)を用いることもできる。このようにマイカを用いると、マイカ自体が所定量の光を透過させると共に、所定量の光を反射するので、塗装の厚み方向でそれぞれ所定量の光を反射でき、奥行きのある光沢が得られる。金属粉末を用いると奥行きのある光沢とならないが、よりメタリック感のある光沢とすることができる。
なお、本発明の金属粉末や非金属粉末は、光輝性顔料と称されることがある。これに対して、本発明のウレタン塗料は、非光輝性着色顔料と称されることがあり、着色剤として作用する。
また、このような酸化金属や硫化金属等は、その径が0.1μmから1μm程度である。それに対して本発明の金属粉末や非金属粉末は、その形状等は任意であるが、径が例えば100μm程度であるから、径においても異なる。この金属端末や非金属粉末は、鱗片状や粒状の材料とすることができる。
Claims (2)
- 電気モータと、
前記電気モータを収容し、ネジ止め用のボスを有する左右一対の半割ハウジングを左右方向のネジによって組み付けて形成される樹脂製のハウジングと、
前記ネジの頭部側の前記半割ハウジングの前記ボスの外面も含んで前記ハウジングの外側の表面の少なくとも一部に施され、金属粉末を含有する塗装と、
前記ボスの外面を除く前記塗装の表面の一部に二次成形されるエラストマと、
前記電気モータを起動するためのスイッチと、を含んでなり、
前記塗装は、表層に絶縁コーティング層を有して、前記エラストマは、前記絶縁コーティング層の上に施されており、
前記ネジ及び前記エラストマを除く前記塗装の表面が露出していることを特徴とする電動工具。 - 電気モータと、
前記電気モータを収容し、金属粉末を含有する塗装が施される塗装部分と、前記塗装が施されない非塗装部分とを有する樹脂製のハウジングと、
前記塗装部分の表面の一部に二次成形されるエラストマと、
前記電気モータを起動するためのスイッチと、を含んでなり、
前記塗装は、表層に絶縁コーティング層を有して、前記エラストマは、前記絶縁コーティング層の上に施されており、
前記塗装部分における前記エラストマが二次成形されない部分の一部には、ロゴの印刷が施されていると共に、前記ハウジングにおける前記印刷の部分が凸に形成されていることを特徴とする電動工具。
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