JP6537166B2 - 歯ブラシ、歯ブラシの製造方法 - Google Patents
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Description
ブロー成形は、原料となる樹脂を溶融し、パイプ状(筒状)のパリソンを押し出して形成し、このパリソンを金型で挟み込んで、中に空気を吹き込んで製品を成形する技術で、原料の加熱・溶融、押し出し(成形)、型成形、冷却、取り出し、が瞬時に行われる。ブロー成形が一般の射出成形と大きく異なる点は、中空容器が成形できる点にあり、PETボトル等の各種飲料用容器の製造に多く利用されている。
確かに特許文献1には、ハンドル体を中空にしたものが記載されているが、これはトイレブラシに関する技術であり、歯ブラシを念頭においた技術ではない。また、特許文献2には、把持部を中空にする技術が記載されているが、ハンドル体をどのようにして成形したのか不明であり、一体成形しているようには思われない。
また、射出成形によって中空のものを作製する場合、工程が増え、コスト高になるとともに、中空の形状にも制約が生じるのでメリットが少ないことや、ブロー成形が、一般的にPETボトル等のある程度の断面積を有する形状のものに利用される技術だと理解されていたことも挙げられる。
しかしながら、ハンドル体を中実構造にしていると、形状の多様性に欠けるという問題がある。
本発明の実施形態にかかる歯ブラシについて、図面を参照して説明する。
図1(a)は、歯ブラシの全体構成を示す側面図である。図1(b)は、歯ブラシの全体構成を示す断面図である。図2(a)〜(c)は、中空部の先端の位置を示す図である。
図1(a)に示すように、本実施形態の歯ブラシ1は、ハンドル体2と、ハンドル体2のヘッド部(植毛部)3に植毛された毛束4と、を備えた構成となっている。
例えば、図1(b)に示すように、第2中空部7の先端7aが首部5の中央よりも把持部6側に形成されている場合、すなわち第2中空部7の首部5の延在方向の長さが、首部5の延在方向の長さの半分よりも短い場合は、首部5のたわみ具合が従来の歯ブラシよりもやや小さくなり、ブラッシング時のかたさも従来の歯ブラシよりもやや硬くなる。
内容物としては、例えば、ハンドル体2を透明又は半透明の樹脂から形成した場合は、ブランドや商品名が記載された紙、取扱い説明書、成分表示用紙、氏名が記載された紙を例示できる。また、カラーの液体・ゲル・ラメを入れることで、色のバリエーションを増やすことも考えられる。
次に、本実施形態の歯ブラシ1の製造方法について説明する。
図3(a)〜(c)は、ハンドル体の成形工程を示す図である。
本実施形態の歯ブラシ1の製造方法は、ハンドル体2を成形し、その後にハンドル体2のヘッド部3に毛束4を植毛して製造する。
先ず、ハンドル体の成形工程について述べる。
図3(a)〜(c)は、ハンドル体の成形工程を示す図である。
本実施形態では、図1(a)、(b)に示したハンドル体2を構成する第1部材21と、第2部材22と、を互いに異なる成形方法を用いて形成する。
始めに、第1部材21の形状に対応するキャビティを有する一対の一次金型(不図示)を準備しておく。
始めに、第2部材22の材料となる樹脂を溶融し、押し出すことによって図3(b)に示すような筒状のパリソン10を形成する。本実施形態では、円筒状のパリソン10を形成したが、これに限らない。
また、第2部材22の材料となる樹脂を溶融し、筒状に押し出した状態で、二次金型12を用いてブロー成形してもよい。
このようにして第1部材21と第2部材とを連結させてハンドル体2を形成する。
以上のようにして、本実施形態の歯ブラシ1が成形される。
また、インジェクション成形することでヘッド部3及び首部5の周囲にバリが生じにくく、バリ取り処理を施す必要がない。
Claims (10)
- インジェクション成形体からなる植毛部を有する第1部材と、
一部に前記第1部材の端部の表面形状に対応して凹凸を形成されたブロー成形体からなる第2部材と、を備え、
前記第2部材に把持部が設けられ、
少なくとも前記把持部内に第1中空部が設けられ、
前記第1部材は、前記第2部材側の前記端部にインサート部を有し、
前記第2部材は、前記第1部材側の端部に前記インサート部を内側にして嵌合する嵌合部を有し、
前記インサート部は前記嵌合部に長軸方向に挿入された状態で、前記第1部材と前記第2部材とが一体成形されていることを特徴とする歯ブラシ。 - 前記第1部材の前記端部の表面形状は、外周面に設けられた凹部と、前記凹部の前記第2部材側に設けられた凸部と、を有し、
前記インサート部が前記凹部および前記凸部によって構成される段差部分を含み、
前記第1部材の少なくとも前記インサート部を含む領域は、前記ヘッド部側よりも幅方向において広く、前記第1中空部と連通する貫通孔を有する、
請求項1に記載の歯ブラシ。 - 前記嵌合部は、前記インサート部の外周面を包み込むようにして嵌合している、
請求項1または2に記載の歯ブラシ。 - 前記第1部材は、前記植毛部と前記インサート部との間に延在する首部を有し、
前記首部には、前記第1中空部に連通可能な第2中空部が設けられている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の歯ブラシ。 - 前記第2中空部は、少なくとも先端部の長軸方向に沿って形成される部分が直線状をなす形状である、
請求項4に記載の歯ブラシ。 - 一端側に植毛部を有する第1部材をインジェクション成形する第1部材成形工程と、
前記第1部材の他端側を筒状のパリソンの一端側に挿入するとともに、当該パリソンを金型に挿入し、
前記パリソンを加熱して前記パリソン内に流体を吹き込むことで第1中空部を有する把持部を形成して、一部に前記第1部材の表面形状が転写された第2部材を成形する第2部材成形工程と、を有し、
前記第1部材成形工程において、前記第1部材の前記一端側に前記植毛部を形成するのと同時に前記他端側に前記パリソン内に挿入されるインサート部を形成し、
前記第2部材成形工程において、前記パリソン内に前記インサート部を挿入した状態で前記第2部材をブロー成形するとともに、前記ブロー成形の際に、前記第2部材の前記一端側に前記インサート部の表面形状に対応した凹凸が形成された嵌合部を成形し、前記第2部材の一端側に前記第1部材の前記他端側を長軸方向に一体成形することを特徴とする歯ブラシの製造方法。 - 前記第1部材成形工程において、前記植毛部と、前記植毛部に連続する首部と、を一体成形することで、少なくとも前記首部内に前記第1中空部に連通可能な第2中空部を有する前記第1部材を成形する、
請求項6に記載の歯ブラシの製造方法。 - 前記第2部材成形工程において、前記把持部と、前記把持部に連続する嵌合部と首部と、を一体成形することで、少なくとも前記首部内に前記第1中空部に連通する第2中空部を有する第2部材を成形する、
請求項6に記載の歯ブラシの製造方法。 - 前記第2部材成形工程において、前記第1部材の前記一端側をホルダー内に挿入し、前記第1部材の非加工部分である前記首部を非加熱状態で保持する、
請求項6から8のいずれか一項に記載の歯ブラシの製造方法。 - 前記第2部材成形工程において、ダイレクトブロー成形法、インジェクションブロー成形法、延伸ブロー成形法のうちのいずれかを採用する、
請求項6から9のいずれか一項に記載の歯ブラシの製造方法。
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