JP2003144232A - 歯ブラシハンドルの製造方法 - Google Patents

歯ブラシハンドルの製造方法

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JP2003144232A
JP2003144232A JP2001400464A JP2001400464A JP2003144232A JP 2003144232 A JP2003144232 A JP 2003144232A JP 2001400464 A JP2001400464 A JP 2001400464A JP 2001400464 A JP2001400464 A JP 2001400464A JP 2003144232 A JP2003144232 A JP 2003144232A
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pin
resin
hole pin
mold
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Takao Kato
孝夫 加藤
Kazutoshi Endo
和俊 遠藤
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Lion Corp
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/2628Moulds with mould parts forming holes in or through the moulded article, e.g. for bearing cages
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/42Brushes
    • B29L2031/425Toothbrush

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッド部の可動性もしくは弾力性に優れた多
層構造になる歯ブラシハンドルの製造方法を提供する。 【解決手段】 ヘッド部11、首部5、把持部を備え、
ヘッド部11の一部または全部が二種以上の樹脂を積層
した多層構造になる歯ブラシハンドル6の製造方法であ
って、まず最初にヘッド部11の植毛面側の第1の樹脂
層4を射出成形した後、続いて該第1の樹脂層4の背面
側に2層目以降の樹脂層9を順次射出成形して積層して
いくことを特徴とする。また、第1の樹脂層4を成形す
る際、植毛穴ピン1cを備えた第1の金型1a,1bを
用い、該第1の金型の植毛穴ピン1cが第1の樹脂層4
部分を貫通した状態で第1の樹脂層4を射出成形し、続
いて該射出成形された第1の樹脂層4を植毛穴ピン1c
で保持した状態で2層目以降の金型7に順次インサート
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッド部、首部、
把持部を備え、ヘッド部の一部または全部が二種以上の
樹脂を積層した多層構造になる歯ブラシハンドルの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、歯ブラシは、植毛面に複数の毛
束を植毛されたヘッド部と、これに続く首部および把持
部を備えている。把持部および首部と一体化された硬質
樹脂からなるヘッド部を備えた歯ブラシの場合、ブラッ
シング時に刷毛はたわむものの、ヘッド部自体は可動す
ることはない。したがって、奥歯の奥の磨きやすさを重
視した歯ブラシ設計の場合、前歯の表側がやや磨きにく
くなるといった問題があった。また、歯並びがよくない
場合、ブラッシング方法によっては歯面に対して毛先が
フィットしにくいといった問題もあった。
【0003】一方、ヘッド部にクッション性を与えた歯
ブラシとしては、植毛部、首部、柄部の少なくとも1つ
をエラストマー素材で構成したもの(実開昭63−93
829号)や、ヘッド部を高剛性の枠部と、この枠部内
に嵌め込まれたエラストマー樹脂製の植毛部とで構成し
たもの(実開平6−38653号)などが知られてい
る。
【0004】また、ヘッド部に可動性を持たせた歯ブラ
シとしては、ヘッド部にエラストマー素材を用いたもの
(特表平6−507792号公報、特表平6−5058
95号公報、特開平9−19323号公報、特表平10
−502846号公報、特表平11−513924、特
表2000−502582号公報、特表2000−50
3569号公報、特表2000−503570号公報、
特表2000−515404号公報、特表2000−5
16507号公報、WO98/58562号公報など)
が知られている。特に、WO98/58562号公報に
は、エラストマーの硬さとしてショアA硬度約5〜3
0、好ましくは約13〜30のものを用いることも開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のクッシ
ョン性もしくは可動性を備えた歯ブラシによってブラッ
シング時の歯ブラシのフィット性は改善されたが、それ
でもヘッド部の可動性、弾力性が不十分な場合があっ
た。ヘッド部に十分な可動性、弾力性を与えるには、ヘ
ッド部を二種もしくはそれ以上の樹脂を用いて多層構造
とすることが考えられるが、従来においてはこのような
多層構造タイプのものはみられず、また、このような多
層構造タイプの歯ブラシハンドルの製造方法も提案され
ていなかった。
【0006】本発明は、ヘッド部の可動性もしくは弾力
性に優れた多層構造になる歯ブラシハンドルの製造方法
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る歯ブラシハンドルの製造方法は、ま
ず最初にヘッド部の植毛面側の第1の樹脂層を射出成形
した後、続いて該第1の樹脂層の背面側に2層目以降の
樹脂層を順次射出成形して積層していくことを特徴とす
るものである。
【0008】前記第1の樹脂層を第2、第3の金型内に
インサートする方法としては、1台の射出成形機による
回転金型方式や、スライド式金型方式が好ましいが、2
台の射出成形機を用いてロボットまたは人手によって行
なってもよい。
【0009】請求項2に係る歯ブラシハンドルの製造方
法は、前記請求項1に係る歯ブラシハンドルの製造方法
において、前記第1の樹脂層を成形する際、植毛穴ピン
を備えた第1の金型を用い、該第1の金型の植毛穴ピン
が第1の樹脂層部分を貫通した状態で第1の樹脂層を射
出成形し、続いて該射出成形された第1の樹脂層を前記
植毛穴ピンで保持した状態で2層目以降の金型に順次イ
ンサートしていくことを特徴とするものである。
【0010】前記植毛穴ピンとは、歯ブラシヘッド部の
植毛面に毛束を固定するための植毛穴を形成するための
ものであり、通常金属製の棒状をしている。なお、この
植毛穴ピンは金属に限定されるものではなく、セラミッ
クスで構成することもできる。
【0011】この植毛穴ピンの断面形状については特に
限定はなく、一般的には、直径1〜2mm程度の円形断
面のものが使用されるが、三角形断面、四角形断面、長
方形断面、六角形断面、楕円形断面、台形断面なども適
宜選択される。
【0012】請求項3に係る歯ブラシハンドルの製造方
法は、前記請求項1に係る歯ブラシハンドルの製造方法
において、前記第1の樹脂層と第2の樹脂層を形成する
に当たり、第1の樹脂層用の植毛穴ピンを備えた第1の
金型と、第2の樹脂層用の植毛穴ピンを備えた第2の金
型を用い、前記第1の樹脂層用の植毛穴ピンは、少なく
とも第1の樹脂層を貫通する部分については同一断面形
状とされ、前記第2の樹脂層用の植毛穴ピンは、少なく
とも第1の樹脂層の表面側位置においては前記第1の樹
脂層用の植毛穴ピンの断面形状と略同じ断面形状とさ
れ、かつ、ピン先端側は前記表面側位置からピン先端側
に向かってその断面積が小さくなるように形成されてい
ることを特徴とするものである。なお、前記第2の樹脂
層用の植毛穴ピンは、ピン先端部断面積がピン根元部断
面積の10.0〜99.9%の範囲となるように形成す
ることが好ましい。
【0013】このような構成とした場合、第2の樹脂層
用の植毛穴ピンは、その先端側の断面積が小さくなるよ
うに形成されているので、該第2の樹脂層用の植毛穴ピ
ンを第1の樹脂層の植毛穴内へ挿入する際、簡単かつス
ムーズに挿入することができる。
【0014】しかも、第2の樹脂層用の植毛穴ピンは、
第1の樹脂層の表面側位置においては第1の樹脂層用の
植毛穴ピンと略同一断面形状とされているので、第2の
樹脂層9を構成する樹脂が植毛面側に漏出することがな
い。
【0015】請求項4に係る歯ブラシハンドルの製造方
法は、前記請求項1に係る歯ブラシハンドルの製造方法
において、前記第1の樹脂層と第2の樹脂層を形成する
に当たり、第1の樹脂層用の植毛穴ピンを備えた第1の
金型と、第2の樹脂層用の植毛穴ピンを備えた第2の金
型を用い、前記第1の樹脂層用の植毛穴ピンは、少なく
とも第1の樹脂層を貫通する部分についてはピン先端側
に向かってその断面積が小さくなるピン形状とされ、前
記第2の樹脂層用の植毛穴ピンは、前記第1の樹脂層の
背面側位置における前記第1の樹脂層用の植毛穴ピンの
断面形状と略同じ断面形状とされていることを特徴とす
るものである。なお、前記第1の樹脂層用の植毛穴ピン
の前記第1の樹脂層を貫通する部分の形状は、第1の樹
脂層の背面側位置における断面積が表面側位置における
断面積の50.0〜99.9%の範囲となるように形成
することが好ましい。
【0016】このような構成とした場合、第1の金型に
固設された第1の樹脂層用の植毛穴ピンは、先端側に行
くに従ってその断面積が小さくなるように形成されてい
るので、この植毛穴ピンによって第1の樹脂層に形成さ
れた植毛穴は上部側が拡開した植毛穴となり、第2の樹
脂層用の植毛穴ピンを該植毛穴内へ挿入する際、簡単か
つスムーズに挿入することができる。
【0017】請求項5に係る歯ブラシハンドルの製造方
法は、前記請求項1に係る歯ブラシハンドルの製造方法
において、前記第1の樹脂層と第2の樹脂層を形成する
に当たり、第1の樹脂層用の植毛穴ピンを備えた第1の
金型と、第2の樹脂層用の植毛穴ピンを備えた第2の金
型を用い、前記第1の樹脂層用の植毛穴ピンと第2の樹
脂層用の植毛穴ピンの断面形状を相似形とし、第2の樹
脂層用の植毛穴ピンの断面積を前記第1の樹脂層用の植
毛穴ピンの断面積よりも小さく設定したことを特徴とす
るものである。なお、前記第2の樹脂層用の植毛穴ピン
の断面積は、第1の樹脂層用の植毛穴ピンの断面積の5
0.0〜99.9%の範囲となるように形成することが
好ましい。
【0018】このような構成とした場合、第2の樹脂層
用の植毛穴ピンの断面積が第1の樹脂層用の植毛穴ピン
の断面積よりも小さく設定されているので、ヘッド部の
植毛面に形成された植毛穴の内周面を、第2の樹脂層を
構成する樹脂によって内張りすることができる。このた
め、第2の樹脂層を硬質樹脂で形成し、第2の樹脂層を
軟質樹脂で形成すれば、植毛穴に植毛される刷毛束の根
元部に高い弾力性を付与することができる。
【0019】また、請求項6に係る歯ブラシハンドルの
製造方法は、前記請求項1に係る歯ブラシハンドルの製
造方法において、すべての樹脂層を射出成形によって順
次積層して一体化した後、ヘッド部の植毛面に植毛穴を
開けることを特徴とするものである。なお、この植毛穴
を開ける方法としては、加熱、ドリルもしくはレーザー
光線などを利用することができる。
【0020】なお、前記積層された各樹脂層は、その樹
脂硬度を異ならしめることが好ましく、特に硬質樹脂と
軟質樹脂を組み合わせればより好ましいものとなる。ま
た、実際の製造に際しては、前記樹脂層を第1の樹脂層
と第2の樹脂層の二層構造とすることが好ましい。
【0021】この場合、第1の樹脂層と第2の樹脂層の
厚さには特に限定はないが、生産性の点、およびヘッド
部の可動性・弾力性の点から、第1または第2の樹脂層
の厚さを0.5mm〜3.0mm、第1および第2の樹
脂層の合計厚さを3.0mm〜6.0mm程度とするこ
とが好ましい。
【0022】植毛面は平面状でもよいし、首部側から先
端側に向かって曲率半径50mm以上、300mm以
下、好ましくは60mm以上、200mm以下の略凹
状、または135度以下、好ましくは150度以下の1
つ以上の屈曲角を有するようにすると、歯の裏側や奥歯
の奥などの毛先が届きにくい部位での清掃力を向上させ
ることができる。なお、凹状湾曲の場合、曲率半径は必
ずしも一定でなくてもよく、場所によって徐々に変化さ
せてもよい。
【0023】第1の樹脂層と第2の樹脂層の樹脂硬度に
ついては、樹脂硬度が異なることが好ましいが、第1の
樹脂層が第2の樹脂層に比べて相対的に柔らかくてもよ
く、また逆に、第2の樹脂層が第1の樹脂層に比べて相
対的に柔らかくてもよい。使用性や生産性の点から、相
対的にヘッド部背面側に位置する第2の樹脂層が柔らか
い方が好ましい。
【0024】硬質樹脂としては、曲げ弾性率が1000
MPa〜10000MPa、軟質樹脂としては、曲げ弾
性率が50MPa〜500MPもしくは硬度が10〜9
0の範囲であることが好ましい。なお、硬質樹脂の曲げ
弾性率は、試験方法ASTMD790による。また、軟
質樹脂の硬さは、試験方法JIS K6253、試験方
法タイプAによる。
【0025】硬質樹脂の例としては、PP(ポリプロピ
レン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PB
T(ポリブチレンテレフタレート)、CP(セルロース
プロピオネート)、ポリアミド(6−10ナイロン、6
−12ナイロン、12ナイロンなど)、AS(アクリル
ニトリル・スチレン共重合体)、ABS(アクリルニト
リル・ブタジエン・スチレン共重合体)、PMMA(ポ
リメタクリル酸メチル)、コポリエステル(ポリシクロ
ヘキシレンジメチレンテレフタレート・ポリシクロヘキ
シレンジメチレンイソフタレート共重合体)、POM
(ポリアセタール)などを挙げることができる。これら
の中でも、価格、成形性の点から、特にPP(ポリプロ
ピレン)樹脂が好ましい。
【0026】軟質樹脂の例としては、オレフィン系TP
E(TPE:熱可塑性エラストマー)、スチレン系TP
E、ウレタン系TPE、エステル系TPE、アミド系T
PE、PE(ポリエチレン)、EVA(エチレン・酢酸
ビニル共重合体)、エチレン・プロピレンゴム、エチレ
ン・ブテンゴム、シリコーン樹脂などを挙げることがで
きる。これらの中でも、価格、成形性の点から、オレフ
ィン系TPEが好ましい。
【0027】ヘッド部に植毛される毛束を構成する刷毛
(フィラメント)の材質は特に限定はないが、例えばポ
リアミド(6−10ナイロン、6−12ナイロンなど)
やポリエステル(PBT、PETなど)が用いられる。
毛の太さも特に限定はないが、通常6mil(0.15
24mm)〜11mil(0.2794mm)のものが
使用される。毛先の先端部は研磨により毛先丸め加工す
ることが好ましい。また、毛切り形状も特に限定はない
が、一般的に、平切り、山切りカット、船底カットなど
が用いられる。
【0028】毛束のヘッド部植毛面への固定方法は、平
線を用いて固定する平線植毛法の他、特開昭60−24
1404号に示されるような毛束の基端部を溶融しこの
溶融部を溶融状態にある歯ブラシヘッド部中へ圧入して
固定する熱融着法などを利用することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1に、本発明方法の第1
の実施の形態を示す。この第1の実施の形態は、ヘッド
部を硬質樹脂と軟質樹脂の2層構造とした場合の例を示
すものである。なお、図にはヘッド部と首部の一部のみ
を示してあり、首部につながる把持部については図示を
省略した。
【0030】[I]第1の樹脂層の形成(図1(a)、
(b)) 上下一対になる第1の金型1a,1bの間には、歯ブラ
シヘッド部の植毛面側に位置する第1の樹脂層を形成す
るための第1のヘッド部キャビティ2と、これに続く首
部キャビティ3および把持部キャビティ(図示せず)が
形成されている。また、上側の金型1aには、金属製ま
たはセラミック製になる棒状の植毛穴ピン1cが埋め込
まれており、この植毛穴ピン1cは第1のヘッド部キャ
ビティ2を貫通して、下側の金型1bに噛み合わされて
いる。
【0031】上記構造になる第1の金型1a,1bを用
いて、まず最初に、図1(a)に示すように、第1のヘ
ッド部キャビティ2、首部キャビティ3および把持部キ
ャビティ内に向け、硬質樹脂としてPP(ポリプロピレ
ン)樹脂を射出する。
【0032】そして、該射出したPP樹脂が冷却固化し
た後、該冷却固化した硬質樹脂を植毛穴ピン1cで保持
したままの状態で、上側の金型1aとともに取り出す。
これによって、図1(b)に示すように、ヘッド部の植
毛面側を構成する第1の樹脂層4と、これに続く首部5
および把持部(図示せず)を備えた全体が硬質樹脂製に
なる半完成品の歯ブラシハンドル6が得られる。
【0033】[II]第2の樹脂層の形成(図1(c)、
(d)) 次いで、前記半完成品状態の歯ブラシハンドル6を、図
1(b)に示す植毛穴ピン1cで保持された状態のま
ま、図1(c)に示すように、第2の金型7内へ挿入す
る。この第2の金型7には、第1の樹脂層4の背面側に
位置して、第2の樹脂層を形成するための第2のヘッド
部キャビティ8が形成されている。なお、植毛穴ピン1
cは、この第2のヘッド部キャビティ8を貫通しない長
さに設定されている。
【0034】そして、図1(c)の状態において、第2
のヘッド部キャビティ8内に向けて、軟質樹脂としてオ
レフィン系TPEを射出し、該樹脂が冷却固化した後、
金型1a、7内から取り出す。これによって、図1
(d)に示すように、ヘッド部11の植毛面側が硬質樹
脂からなる第1の樹脂層4、その背面側が軟質樹脂から
なる第2の樹脂層9を備えた完成品としての歯ブラシハ
ンドル6が得られる。
【0035】上記実施の形態の場合、第1の金型1a,
1bを用いてヘッド部の第1の樹脂層4を形成した後、
第2の金型7内へ挿入するに際し、第1の樹脂層4を植
毛穴ピン1cで保持しているため、第2の金型7内へ容
易に挿入することができる。さらに、該植毛穴ピン1c
を備えているため、第2の樹脂層9を形成した後に歯ブ
ラシハンドル6を金型から取り出すことにより、毛束を
植毛するための植毛穴10を第1の樹脂層4および第2
の樹脂層9間に一体的に形成することができる。
【0036】図2〜図8に、上記方法によって製造され
た歯ブラシハンドルの他の形状例を示す。なお、いずれ
の図もヘッド部と首部の一部のみを示してあり、把持部
については図示を省略した。また、図1と同一もしく同
等部分には同一の符号を付して示した。
【0037】図2〜図4に示す歯ブラシハンドル6は、
ヘッド部11の植毛面側に位置する第1の樹脂層4を硬
質樹脂を用いて構成するとともに、その背面側に位置す
る第2の樹脂層9を軟質樹脂を用いて構成したものであ
る。
【0038】図5に示す歯ブラシハンドル6は、ヘッド
部11が平面状でなく、ヘッド部先端側を植毛面側へ所
定の角度だけ曲げるとともに、ヘッド部先端側の植毛穴
10を他の位置の植毛穴10よりも大きくしたものであ
る。
【0039】図6に示す歯ブラシハンドル6は、ヘッド
部11の植毛面側に位置する第1の樹脂層4を軟質樹脂
を用いて形成するとともに、ヘッド部背面側に位置する
第2の樹脂層9を硬質樹脂を用いて形成したものであ
る。
【0040】図7に示す歯ブラシハンドル6は、ヘッド
部11を三層構造とした場合の例を示すもので、ヘッド
部11の植毛面側の第1の樹脂層4と背面側の第3の樹
脂層12を軟質樹脂を用いて形成するとともに、中間層
を構成する第2の樹脂層9を硬質樹脂を用いて形成した
ものである。
【0041】この図7に示した三層構造になる歯ブラシ
ハンドル6を製造するには、まず第1の金型で軟質樹脂
を用いて第1の樹脂層4を形成した後、続いて植毛穴ピ
ン1c(図1参照)が第1の樹脂層4を貫通して第1の
樹脂層4を保持した状態で、第2の金型にて硬質樹脂を
用いて第2の樹脂層9と首部5および把持部(図示せ
ず)を形成し、さらに、この積層された第1および第2
の樹脂層4,9を植毛穴ピン1cで保持した状態のまま
第3の金型内にインサートし、軟質樹脂を用いて第3の
樹脂層12を形成することにより製造できる。
【0042】なお、前記第3の樹脂層12を形成するに
は、必ずしも積層された第1および第2の樹脂層4,9
を植毛穴ピン1cで保持した状態で第3の金型内にイン
サートしなくてもよく、植毛穴ピン1cから歯ブラシハ
ンドル6を取り出した後に、第3の金型内にインサート
して第3の樹脂層12を成形してもよい。
【0043】図8に示す歯ブラシハンドル6は、第1お
よび第3の樹脂層4,12を軟質樹脂で、第2の樹脂層
9を硬質樹脂で形成するとともに、第1の樹脂層4と第
3の樹脂層12との間をヘッド部先端側で軟質樹脂13
を用いて繋いだものである。
【0044】図9に、前記方法によって製造された歯ブ
ラシハンドルの全体形状の例を示す。この例は、ヘッド
部11の植毛面側に位置する第1の樹脂層4、首部5、
把持部14を硬質樹脂を用いて形成するとともに、ヘッ
ド部11の背面側に位置する第2の樹脂層9を軟質樹脂
で構成し、さらに、この第2の樹脂層9に連結させて、
首部5の背面側および把持部14の全表面を軟質樹脂1
5,16,17で一体的に被覆したものである。なお、
18は、把持部11の表裏面を覆う軟質樹脂16,17
が簡単に剥離することがないように連結するための貫通
穴である。
【0045】図10に、本発明方法の第2の実施の形態
を示す。この第2の実施の形態は、第1の樹脂層4と第
2の樹脂層9を形成するに当たり、第1の樹脂層用の植
毛穴ピン1dを備えた第1の金型1a,1bと、第2の
樹脂層用の植毛穴ピン7dを備えた第2の金型7a,7
bを用い、第1の樹脂層用の植毛穴ピン1dと第2の樹
脂層用の植毛穴ピン7dのピン形状を以下のような関係
に規定したものである。
【0046】すなわち、この第2の実施の形態の場合、
第1の樹脂層用の植毛穴ピン1dはその全体を同じ太さ
の同一断面形状とし、第2の樹脂層用の植毛穴ピン7d
は、第1の樹脂層4の表面側位置4aにおいては第1の
樹脂層用の植毛穴ピン1dの断面形状と略同じ断面形状
とするとともに、その先端側は該表面側位置4aからピ
ン先端側に向かってその断面積が徐々に小さくなるテー
パー部7eとしたものである。なお、前記テーパー部7
eは、その先端部断面積Sがピン7dの根元部断面
積Sの10.0〜99.9%の範囲となるように形
成することが好ましい。
【0047】[I]第1の樹脂層の形成(図10
(a)) 上下一対になる第1の金型1a,1bを用い、ヘッド部
キャビテイ内に向けて例えばPP(ポリプロピレン)樹
脂を射出し、硬質樹脂からなる第1の樹脂層4を形成す
る。このとき、第1の樹脂層4には、第1の樹脂層用の
植毛穴ピン1dによって、同一穴径からなる筒状の植毛
穴が形成される。
【0048】[II]第2の樹脂層の形成(図10
(b)、(c)、(d)) 次いで、第1の樹脂層4からなる半完成品の歯ブラシハ
ンドルを第1の金型1a,1b内から取り出し、図10
(b)に示すように、第2の金型7a,7b内に取り付
ける。このとき、金型7aに固設された第2の樹脂層用
の植毛穴ピン7dを第1の樹脂層4に形成された植毛穴
に刺し通し、第2のヘッド部キャビティ8内まで臨ませ
る。そして、この状態において、図10(b)に示すよ
うに、第2のヘッド部キャビティ8内に向けて例えばオ
レフィン系TPEを射出し、図10(c)に示すよう
に、第1の樹脂層4の背面側に軟質樹脂からなる第2の
樹脂層9を形成した後、金型7a,7bから取り出す。
これによって、図10(d)に示すように、硬質樹脂か
らなる第1の樹脂層4と軟質樹脂からなる第2の樹脂層
9を備えた完成品としての歯ブラシハンドルが得られ
る。
【0049】上記第2の実施の形態の場合、第2の金型
7aに固設された第2の樹脂層用の植毛穴ピン7dは、
その先端側がテーパー部7eとされているので、ピン7
dを第1の樹脂層4の植毛穴に挿入する際(図10
(b)参照)、簡単かつスムーズに挿入することができ
る。しかも、第2の樹脂層用の植毛穴ピン7dは、第1
の樹脂層4の表面側位置4aにおいては第1の樹脂層用
の植毛穴ピン1dと略同一断面形状とされているので、
第2の樹脂層9の射出成形に際し、第2の樹脂層9を構
成するTPEが植毛面に漏出することがない(図10
(c)参照)。
【0050】図11に、本発明方法の第3の実施の形態
を示す。この第3の実施の形態は、前記第2の実施の形
態と同様に、第1の樹脂層4と第2の樹脂層9を形成す
るに当たり、第1の樹脂層用の植毛穴ピン1dを備えた
第1の金型1a,1bと、第2の樹脂層用の植毛穴ピン
7dを備えた第2の金型7a,7bを用い、第1の樹脂
層用の植毛穴ピン1dと第2の樹脂層用の植毛穴ピン7
dのピン形状を以下のような関係に規定したものであ
る。
【0051】すなわち、この第3の実施の形態の場合、
第1の樹脂層用の植毛穴ピン1dは、第1の樹脂層4を
貫通するピン先端側部分にピン先端側に向かってその断
面積が徐々に小さくなるテーパー部1eを形成するとと
もに、第2の樹脂層用の植毛穴ピン7dは、前記第1の
樹脂層4の背面側位置4bにおける第1の樹脂層用の植
毛穴ピン1dの断面形状と略同じ断面形状としたもので
ある。なお、前記テーパー部1eの部分の形状は、第1
の樹脂層4の背面側位置4bにおける断面積S が表
面側位置4aにおける断面積Sの50.0〜99.
9%の範囲となるように形成することが好ましい。
【0052】[I]第1の樹脂層の形成(図11
(a)) 上下一対になる第1の金型1a,1bを用い、ヘッド部
キャビテイ内に向けて例えばPP(ポリプロピレン)樹
脂を射出し、硬質樹脂からなる第1の樹脂層4を形成す
る。このとき、第1の樹脂層4には、第1の樹脂層用の
植毛穴ピン1dのテーパー部1eによって、下方に向か
うに従ってその断面積が小さくなるテーパー状の植毛穴
が形成される。
【0053】[II]第2の樹脂層の形成(図11
(b)、(c)、(d)) 次いで、第1の樹脂層4からなる半完成品の歯ブラシハ
ンドルを第1の金型1a,1b内から取り出し、図11
(b)に示すように、第2の金型7a,7b内に取り付
ける。このとき、金型7aに固設された第2の樹脂層用
の植毛穴ピン7dを第1の樹脂層4に形成された植毛穴
に刺し通し、第2のヘッド部キャビティ8内まで臨ませ
る。そして、この状態において、図11(c)に示すよ
うに、第2のヘッド部キャビティ8内に向けて例えばオ
レフィン系TPEを射出し、硬質樹脂からなる第1の樹
脂層4の背面側に軟質樹脂からなる第2の樹脂層9を形
成した後、金型7a,7bから取り出す。これによっ
て、図11(d)に示すように、硬質樹脂からなる第1
の樹脂層4と軟質樹脂からなる第2の樹脂層9を備えた
完成品としての歯ブラシハンドルが得られる。
【0054】上記第3の実施の形態の場合、第1の金型
1aに固設された第1の樹脂層用の植毛穴ピン1dは、
その先端側をテーパー部1eとされているので、該テー
パー部1eによって第1の樹脂層4に形成された植毛穴
は、上部側が拡開したテーパー状の植毛穴となる。この
ため、第2の樹脂層用の植毛穴ピン7dを該植毛穴内へ
挿入する際(図11(b)参照)、簡単かつスムーズに
挿入することができる。
【0055】図12に、本発明方法の第4の実施の形態
を示す。この第4の実施の形態は、前記第2および第3
の実施の形態と同様に、第1の樹脂層4と第2の樹脂層
9を形成するに当たり、第1の樹脂層用の植毛穴ピン1
dを備えた第1の金型1a,1bと、第2の樹脂層用の
植毛穴ピン7dを備えた第2の金型7a,7bを用い、
第1の樹脂層用の植毛穴ピン1dと第2の樹脂層用の植
毛穴ピン7dのピン形状を以下のような関係に規定した
ものである。
【0056】すなわち、この第4の実施の形態の場合、
第1の樹脂層用の植毛穴ピン1dと第2の樹脂層用の植
毛穴ピン7dの断面形状を相似形に形成し、第2の樹脂
層用の植毛穴ピン2の断面積Sを第1の樹脂層用の
植毛穴ピン1の断面積Sよりも所定寸法だけ小さくな
るように形成したものである。なお、第2の樹脂層用の
植毛穴ピン2の断面積Sは、第1の樹脂層用の植毛
穴ピン1の断面積S の50.0〜99.9%の範囲
となるように設定することが好ましい。
【0057】[I]第1の樹脂層の形成(図12
(a)) 上下一対になる第1の金型1a,1bを用い、ヘッド部
キャビテイ内に向けて例えばPP(ポリプロピレン)樹
脂を射出し、硬質樹脂からなる第1の樹脂層4を形成す
る。
【0058】[II]第2の樹脂層の形成(図12
(b)、(c)、(d)) 次いで、第1の樹脂層4からなる半完成品の歯ブラシハ
ンドルを第1の金型1a,1b内から取り出し、図12
(b)に示すように、第2の金型7a,7b内に取り付
ける。このとき、金型7aに固設された第2の樹脂層用
の植毛穴ピン7dを第1の樹脂層4に形成された径の大
きな植毛穴に刺し通し、第2のヘッド部キャビティ8内
まで臨ませる。そして、この状態において、図12
(c)に示すように、第2のヘッド部キャビティ8内に
向けて例えばオレフィン系TPEを射出し、硬質樹脂か
らなる第1の樹脂層4の背面側に軟質樹脂からなる第2
の樹脂層9を形成した後、金型7a,7bから取り出
す。これによって、図12(d)に示すように、硬質樹
脂からなる第1の樹脂層4と軟質樹脂からなる第2の樹
脂層9を備えた完成品としての歯ブラシハンドルが得ら
れる。
【0059】上記第4の実施の形態の場合、第2の樹脂
層用の植毛穴ピン7dが第1の樹脂層用の植毛穴ピン1
dよりも小さな径とされているので、図12(d)に示
すように、ヘッド部11の植毛面に形成された植毛穴1
0の内周面には、第2の樹脂層4を構成する軟質樹脂か
らなる内張り層9aが形成される。このため、前述した
ように、第1の樹脂層4をポリプロピレン(PP)など
の硬質樹脂で形成し、第2の樹脂層9を熱可塑性エラス
トマー(TPE)などの軟質樹脂で形成した場合、図1
3に示すように、この植毛穴10に植毛される刷毛束2
1の根元部に高い弾力性を付与することができる。
【0060】図14に、前記第4の実施の形態に係る製
造方法によって製造した歯ブラシハンドルのヘッド部形
状の一例を示す。(a)は歯ブラシハンドルの平面図、
(b)は歯ブラシハンドルの中央縦断面図であって、植
毛穴10の内周面に、第2の樹脂層4を構成する軟質樹
脂からなる内張り層9aが形成されている。
【0061】なお、本発明は歯ブラシハンドルの製造方
法に関するものであるが、歯ブラシハンドルのなかで
も、特にヘッド部の構造とその製造方法を規定するもの
であり、首部や把持部の構造と製造方法を規定するもの
ではない。したがって、首部や把持部は硬質樹脂からな
る単一構造でもよく、また硬質樹脂と軟質樹脂からなる
多層構造であってもよい。
【0062】首部や把持部が硬質樹脂と軟質樹脂からな
る場合、それらの軟質樹脂層はヘッド部軟質樹脂層と流
路によって互いに接続されていてもよいし、各々独立し
ていてもよい。軟質樹脂層の射出ゲートは、単点もしく
は多点ゲートとすることができ、互いに流路によって接
続されている場合においても、硬質樹脂層との接着性か
ら多点ゲートとしてもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明に係る歯ブラシハンドルの製造方
法によるときは、歯ブラシヘッド部を軟質樹脂や硬質樹
脂といった硬度の異なる樹脂を用いて簡単かつ確実に多
層構造に成形することができ、歯ブラシヘッド部の一部
もしくは全体に可動性もしくは弾力性を与えることがで
きる。このため、刷毛毛先の歯列への密着性が向上する
とともに、歯や歯肉への当たり心地に優れた歯ブラシを
安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯ブラシハンドルの製造方法の第
1の実施の形態を示すもので、(a)〜(d)はその工
程説明図である。
【図2】第1の実施の形態に係る製造方法によって製造
された歯ブラシハンドルの第2の例を示す図である。
【図3】第1の実施の形態に係る製造方法によって製造
された歯ブラシハンドルの第3の例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態に係る製造方法によって製造
された歯ブラシハンドルの第4例の例を示す図である。
【図5】第1の実施の形態に係る製造方法によって製造
された歯ブラシハンドルの第5例の例を示す図である。
【図6】第1の実施の形態に係る製造方法によって製造
された歯ブラシハンドルの第6例の例を示す図である。
【図7】第1の実施の形態に係る製造方法によって製造
された歯ブラシハンドルの第7例の例を示す図である。
【図8】第1の実施の形態に係る製造方法によって製造
された歯ブラシハンドルの第8例の例を示す図である。
【図9】第1の実施の形態に係る製造方法によって製造
された歯ブラシハンドルの全体形状の例を示す図であ
る。
【図10】本発明に係る歯ブラシハンドルの製造方法の
第2の実施の形態を示すもので、(a)〜(d)はその
工程説明図である。
【図11】本発明に係る歯ブラシハンドルの製造方法の
第3の実施の形態を示すもので、(a)〜(d)はその
工程説明図である。
【図12】本発明に係る歯ブラシハンドルの製造方法の
第4の実施の形態を示すもので、(a)〜(d)はその
工程説明図である。
【図13】第4の実施の形態の製造方法で作られた歯ブ
ラシヘッド部の略示拡大断面図である。
【図14】第4の実施の形態の製造方法で作られた歯ブ
ラシヘッド部の例を示すもので、(a)は平面図、
(b)は中央縦断面図である。
【符号の説明】
1a,1b 第1の金型 1c 植毛穴ピン 1d 第1の樹脂層用の植毛穴ピン 2 第1のヘッド部キャビティ 3 首部キャビティ 4 第1の樹脂層 4a 第1の樹脂層の表面側位置 4b 第1の樹脂層の背面側位置 5 首部 6 歯ブラシハンドル 7,7a,7b 第2の金型 7d 第2の樹脂層用の植毛穴ピン 8 第2のヘッド部キャビティ 9 第2の樹脂層 9a 内張り層 10 植毛穴 11 ヘッド部 12 第3の樹脂層 14 把持部 15〜17 軟質樹脂 18 貫通穴 21 刷毛束

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド部、首部、把持部を備え、ヘッド
    部の一部または全部が二種以上の樹脂を積層した多層構
    造になる歯ブラシハンドルの製造方法であって、 まず最初にヘッド部の植毛面側の第1の樹脂層を射出成
    形した後、続いて該第1の樹脂層の背面側に2層目以降
    の樹脂層を順次射出成形して積層していくことを特徴と
    する歯ブラシハンドルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の樹脂層を成形する際、植毛穴
    ピンを備えた第1の金型を用い、該第1の金型の植毛穴
    ピンが第1の樹脂層部分を貫通した状態で第1の樹脂層
    を射出成形し、 続いて該射出成形された第1の樹脂層を前記植毛穴ピン
    で保持した状態で2層目以降の金型に順次インサートし
    ていくことにより歯ブラシヘッド部に植毛穴を形成する
    ことを特徴とする請求項1記載の歯ブラシハンドルの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の樹脂層と第2の樹脂層を形成
    するに当たり、第1の樹脂層用の植毛穴ピンを備えた第
    1の金型と、第2の樹脂層用の植毛穴ピンを備えた第2
    の金型を用い、 前記第1の樹脂層用の植毛穴ピンは、少なくとも第1の
    樹脂層を貫通する部分については同一断面形状とされ、 前記第2の樹脂層用の植毛穴ピンは、少なくとも第1の
    樹脂層の表面側位置においては前記第1の樹脂層用の植
    毛穴ピンの断面形状と略同じ断面形状とされ、かつ、該
    表面側位置からピン先端側に向かってその断面積が小さ
    くされていることを特徴とする請求項1記載の歯ブラシ
    ハンドルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の樹脂層と第2の樹脂層を形成
    するに当たり、第1の樹脂層用の植毛穴ピンを備えた第
    1の金型と、第2の樹脂層用の植毛穴ピンを備えた第2
    の金型を用い、 前記第1の樹脂層用の植毛穴ピンは、少なくとも第1の
    樹脂層を貫通する部分についてはピン先端側に向かって
    その断面積が小さくなるピン形状とされ、 前記第2の樹脂層用の植毛穴ピンは、前記第1の樹脂層
    の背面側位置における前記第1の樹脂層用の植毛穴ピン
    の断面形状と略同じ断面形状とされていることを特徴と
    する請求項1記載の歯ブラシハンドルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の樹脂層と第2の樹脂層を形成
    するに当たり、第1の樹脂層用の植毛穴ピンを備えた第
    1の金型と、第2の樹脂層用の植毛穴ピンを備えた第2
    の金型を用い、 前記第1の樹脂層用の植毛穴ピンと第2の樹脂層用の植
    毛穴ピンの断面形状を相似形とし、前記第2の樹脂層用
    の植毛穴ピンの断面積が前記第1の樹脂層用の植毛穴ピ
    ンの断面積よりも小さく設定されていることを特徴とす
    る請求項1記載の歯ブラシハンドルの製造方法。
  6. 【請求項6】 第1の樹脂層と第2の樹脂層が樹脂硬度
    の異なる樹脂からなることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載の歯ブラシハンドルの製造方法。
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