JP6536783B2 - 振動片、振動子、発振器、リアルタイムクロック、電子機器、および移動体 - Google Patents

振動片、振動子、発振器、リアルタイムクロック、電子機器、および移動体 Download PDF

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本発明は、振動片、振動子、発振器、リアルタイムクロック、電子機器、および移動体に関する。
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピューター、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、またはページングシステム等の移動体通信機器等において、振動子や発振器等の電子デバイスが広く使用されている。
上記のような振動子や発振器として、パッケージに振動片を収容したものが知られている。このような振動片において、外部からの衝撃により振動腕が厚さ方向に変形したときに、振動腕と基部との境に応力が集中する場合がある。例えば特許文献1には、接合材を介してパッケージに固定されるマウント部を、振動片の重心位置よりも振動腕の先端側に設けた振動片が記載されている。これにより、例えば、支持腕を撓みやすくすることができ、振動腕と基部との境に集中する応力を緩和させることができる。
ところが、特許文献1に記載の振動片では、一対の振動腕を挟んで一対の支持腕が設けられているため、振動腕の延出方向と直交する方向の長さが大きくなってしまう問題があった。
特許文献2に記載の振動片では、一対の振動腕の間に一本の支持腕が設けられているので、振動腕の延出方向と直交する方向の長さを小さくすることができ、小型化が期待できる。
特開2005−102138号公報 特開2002−141770号公報
しかしながら、特許文献2に記載の振動片では、外部からの衝撃により振動腕が厚さ方向に変形したとき、振動腕と基部との境に集中する応力を、支持腕の撓みにより緩和させることが不十分である場合があった。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、小型化を図りつつ、外部からの衝撃により振動腕が厚さ方向に変形したときに、振動腕と基部との境に集中する応力を緩和させることができる振動片を提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記振動片を含む、振動子、発振器、リアルタイムクロック、電子機器、および移動体を提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[適用例1]
本適用例に係る振動片は、
基部と、
前記基部から延出している一対の振動腕と、
前記基部から延出し、一対の前記振動腕の間に配置されている支持腕と、
を含み、
前記支持腕と前記基部との境の幅は、前記振動腕と前記基部との境の幅よりも小さく、
前記支持腕のマウント部は、振動片の重心よりも、前記支持腕の先端側に配置されている。
このような振動片では、小型化を図りつつ、外部からの衝撃により振動腕が厚さ方向に変形したときに、振動腕と基部との境に集中する応力を緩和させることができる。
[適用例2]
本適用例に係る振動片において、
前記支持腕と前記基部との境の幅は、前記支持腕の先端の幅よりも小さくてもよい。
このような振動片では、同相の屈曲振動モードの共振周波数と、逆相の屈曲振動モードの共振周波数と、を離すことができる。これにより、同相の屈曲振動モードと逆相の屈曲振動モードとの結合を抑制することができる。
[適用例3]
本適用例に係る振動片において、
前記支持腕は、前記基部側の根元に括れ部を有し、
前記括れ部と前記基部との境の幅は、前記括れ部の、前記支持腕の延出方向に沿った長さよりも小さくてもよい。
このような振動片では、同相の屈曲振動モードの共振周波数と、逆相の屈曲振動モードの共振周波数と、を離すことができる。これにより、同相の屈曲振動モードと逆相の屈曲振動モードとの結合を抑制することができる。
[適用例4]
本適用例に係る振動片において、
前記支持腕の先端は、平面視で、前記振動腕の先端よりも前記基部側に位置していてもよい。
このような振動片では、小型化を図ることができる。
[適用例5]
本適用例に係る振動片において、
前記振動腕は、前記基部に接続された腕部と、前記腕部に接続された錘部と、を有していてもよい。
このような振動腕は、熱弾性損失を低減することができる。
[適用例6]
本適用例に係る振動片において、
前記錘部の幅は、前記腕部の幅よりも大きくてもよい。
このような振動腕は、振動腕の延出方向の長さを小さくすることができ、小型化を図ることができる。
[適用例7]
本適用例に係る振動片において、
前記振動腕には、溝部が設けられていてよい。
このような振動片では、屈曲振動によって発生する熱が拡散(熱伝導)することを抑制することができ、熱弾性損失を低減することができる。
[適用例8]
本適用例に係る振動子は、
本適用例に係る振動片と、
前記振動片が収容されている容器と、
を備えている。
このような振動子では、本適用例に係る振動片を備えているため、小型化を図ることができ、耐衝撃性を向上させることができる。
[適用例9]
本適用例に係る発振器は、
本適用例に係る振動片と、
前記振動片と電気的に接続されている発振回路と、
を備えている。
このような発振器では、本適用例に係る振動片を備えているため、小型化を図ることができ、耐衝撃性を向上させることができる。
[適用例10]
本適用例に係るリアルタイムクロックは、
本適用例に係る振動片と、
前記振動片と電気的に接続されている発振回路と、
前記発振回路から出力される信号に基づいて、日時データを生成する計時回路と、
を備えている。
このようなリアルタイムクロックでは、本適用例に係る振動片を備えているため、小型化を図ることができ、耐衝撃性を向上させることができる。
[適用例11]
本適用例に係る電子機器は、
本適用例に係る振動片を備えている。
このような電子機器では、本適用例に係る振動片を備えているため、小型化を図ることができ、耐衝撃性を向上させることができる。
[適用例12]
本適用例に係る移動体は、
本適用例に係る振動片を備えている。
このような移動体では、本適用例に係る振動片を備えているため、耐衝撃性を向上させることができる。
本実施形態に係る振動片を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る振動片を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る振動片を模式的に示す側面図。 本実施形態の第1変形例に係る振動片を模式的に示す平面図。 本実施形態の第2変形例に係る振動片を模式的に示す平面図。 本実施形態の第3変形例に係る振動片を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る振動子を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る振動子を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る発振器を模式的に示す断面図。 本実施形態に係るリアルタイムクロックの機能ブロック図。 本実施形態に係る電子機器を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る電子機器を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る電子機器を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る電子機器を模式的に示す斜視図。 本実施形態に係る移動体を模式的に示す平面図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 振動片
まず、本実施形態に係る振動片について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る振動片100を模式的に示す平面図である。図2は、本実施形態に係る振動片100を模式的に示す図1のII−II線断面図である。なお、図1,2および以下に示す図3〜図6では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。
振動片100は、図1および図2に示すように、基部10と、一対の振動腕20a,20bと、支持腕30と、を含む。
基部10は、略平板状の形状を有している。図示の例では、基部10は、縮幅部12を有している。縮幅部12は、基部10の+Y軸方向側に設けられている。縮幅部12では、Y軸に沿った長さが、振動片100の重心Gを通りY軸に平行な仮想直線αに近づくにつれて、大きくなる。図示の例では、平面視で、縮幅部12の(基部10の)+Y軸方向側の端は、ドーム状の曲線によって構成されている。縮幅部12によって、振動腕20a,20bの屈曲振動に起因して基部10に生じる変形を抑えることができる。
振動腕20a,20bは、互いに並んで、基部10から−Y軸方向に延出している。図示の例では、支持腕30の+X軸方向側に第1振動腕20aが設けられ、支持腕30の−X軸方向側に第2振動腕20bが設けられている。振動腕20a,20bは、基部10に接続された腕部22と、腕部22に接続された錘部24と、を有している。
振動腕20a,20bの腕部22の、Z軸と直交する主面(互いに表裏の関係にある主面)22a,22bには、有底の溝部23が設けられている。溝部23は、平面視で(Z軸方向からみて)、Y軸に沿って延出している。図示の例では、溝部23の先端は、腕部22と錘部24との境に位置し、溝部23の基端は、基部10に位置している。腕部22は、図2に示すように、略H字状の断面形状を有している。溝部23と、振動腕20a,
20bの側面22c,22d(内側面22c,外側面22d)と、の間の距離Wは、6μm以下であることが好ましい。さらに、溝部23の最大の深さをt、振動腕20a,20bの厚さ(Z軸に沿った長さ)をTとしたとき、2t/Tで表されるηが0.6以上であることが好ましい。これにより、振動片100の等価直列抵抗、いわゆるCI(Crystal Impedance)値を小さくすることができ、低消費電力化を図ることができる。なお、溝部23のY軸に沿った長さは特に限定されず、溝部23は、錘部24にも設けられていてもよい。
振動腕20a,20bの錘部24は、略平板状の形状を有している。図示の例では、錘部24の幅(X軸に沿った長さ)W1は、腕部22の幅W2よりも大きい。幅W2に対する幅W1の比(W1/W2)は、2以上10以下であり、好ましくは5以上7以下である。これにより、熱弾性損失(屈曲振動する振動片の圧縮部と伸張部との間で発生する熱伝導により生じる振動エネルギーの損失)を低減させつつ、錘部が捻じれることによる振動漏れを抑制することができる。
なお、本発明に係る錘部は、腕部よりも単位長さ当たりの質量が大きければ、その形状は特に限定されない。例えば、錘部は、腕部の幅と同じ大きさの幅を有しており、腕部よりも厚い形状であってもよい。また、錘部は、錘部に該当する振動腕の表面や、凹部を形成してそこに金などの金属を設けることによって構成されていてもよい。さらに、錘部は、腕部よりも質量密度の高い物質から構成されていてもよい。すなわち、腕部と錘部における単位長さ(Y軸方向長さ)当たりの質量を夫々Ma、Mbとした場合、総ての腕部、あるいは総ての錘部においてMa<Mbの関係を満たしていればよい。
支持腕30は、一対の振動腕20a,20bの間に配置されている。支持腕30は、基部10から−Y軸方向に延出している。支持腕30のY軸に沿った長さは、振動腕20a,20bのY軸に沿った長さよりも小さい。支持腕30の先端は、平面視で、振動腕20a,20bの先端よりも基部10側に位置している。図示の例では、第1振動腕20aの錘部24と、第2振動腕20bの錘部24と、の間には、支持腕30は設けられていない。
支持腕30は、例えば、基部10側の根元に設けられた括れ部32と、括れ部32に接続され平板状の形状を有する幅広部34と、を有している。括れ部32は、例えば、基部10と幅広部34との間に設けられ、幅広部34の幅さより小さい幅を有する部分である。
支持腕30と基部10との境の幅(括れ部32と基部10との境の幅)Pは、第1振動腕20aと基部10との境の幅Qよりも小さく、かつ第2振動腕20bと基部10との境の幅Qよりも小さい。幅Pは、支持腕30の先端の幅(幅広部34の幅)Rよりも小さい。幅Pは、括れ部32のY軸に沿った長さSよりも小さい。
支持腕30の幅広部34は、マウント部36を有している。マウント部36は、平面視で、支持腕30の、導電性接合部材40a,40bと振動片100との接触部分と重なる部分である。具体的には、マウント部36は、支持腕30の、図示せぬ電極パッド(導電性接合部材40a,40bと接触する電極パッド)が設けられている部分である。導電性接合部材40a,40bによって、振動片100は、パッケージに搭載される。図示の例では、導電性接合部材40a,40bは、Y軸に沿って並んで設けられている。すなわち、2つのマウント部36は、Y軸に沿って並んで設けられている。
なお、導電性接合部材40a,40bは、例えば、金属フィラーなどの導電性物質が混合された、エポキシ系、シリコーン系、ポリイミド系、アクリル系、ビスマレイミド系な
どの導電性接着剤や、金、アルミニウム、半田バンプなどの金属バンプや、金属層や樹脂製のコア上に金属配線を形成した樹脂バンプである。導電性接合部材40a,40bが樹脂バンプである場合、導電性接合部材40a,40bは、例えば、スクリーン印刷技術によって形成される。スクリーン印刷技術は、位置精度に優れているので、振動腕20a,20bと導電性接合部材40a,40bとが接触して、振動が減衰したり短絡したりすることを抑制することができる。なお、図示の例では、平面視で、導電性接合部材40a,40bは、支持腕30からはみ出しているが、はみ出していなくてもよい。
支持腕30のマウント部36には図示せぬ電極パッドが設けられており、導電性接合部材40a,40bは、該電極パッドに接続されている。導電性接合部材40a,40bと振動腕20a,20bとの間の距離は、例えば、5μm以上200μm以下であり、好ましくは20μm以上100μm以下である。当該距離が5μmより小さいと、振動腕に導電性接合部材が付着してしまい、短絡や振動減衰の可能性がある。当該距離が200μmより大きいと、小型化を図ることが困難になる場合がある。
支持腕30のマウント部36は、振動片100の重心Gよりも支持腕30の先端側に(−Y軸方向側に)配置されている。具体的には、マウント部36は、平面視で、重心Gを通りX軸に平行な仮想直線(図示せず)よりも、支持腕30の先端側に設けられている。図示の例では、支持腕30のマウント部36は、重心Gよりも支持腕30の先端側にのみ設けられており、重心Gよりも支持腕30の基部10側には、マウント部36は設けられていない。重心Gは、平面視で、支持腕30の幅広部34と重なる位置に設けられている。重心Gと第1振動腕20aとの間の距離と、重心Gと第2振動腕20bとの間の距離とは、例えば、略等しい。
振動片100の基部10、振動腕20a,20b、および支持腕30(以下、「振動腕20a,20b等ともいう」)は、一体的に設けられている。具体的には、振動腕20a,20b等は、水晶の原石(ランバード)から所定の角度で切り出された(例えば、水晶のZ軸(光軸)を厚さ方向とするZ板を、X軸(電気軸)に関して0度から15度の範囲で回転させたものなど)1枚の水晶ウェハーに、フォトリソグラフィーやエッチングなどの技術を用いて形成される。
なお、振動腕20a,20b等は、水晶ウェハーに限定されず、例えば、窒化アルミニウム(AlN)や、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、四ホウ酸リチウム(Li)、ランガサイト(LaGaSiO14)などの酸化物基板や、ガラス基板上に窒化アルミニウムや五酸化タンタル(Ta)などの圧電体材料を積層させて構成された積層圧電体基板、あるいは圧電セラミックス基板から形成されてもよい。また、シリコン半導体材料などを用いて、振動腕20a,20b等を形成してもよい。
次に、振動片100の動作について説明する。
振動腕20a,20bのそれぞれには、図示しない一対の駆動電極が形成され、支持腕30には、該駆動電極と電気的に接続された一対の電極パッドが形成されている。駆動電極および電極パッドとしては、例えば、クロムやニッケルを下地層とし、該下地層の上に金や銀などの金属層を積層したものを用いる。
振動片100には、外部から電極パッドを介して駆動電極に印加される駆動信号(交番電圧)により電界が生じる。そして、水晶の逆圧電効果によって、振動腕20a,20bの根元部を支点として図1に示す矢印A方向(振動腕20a,20bが互いに離れる方向)と矢印B方向(振動腕20a,20bが互いに近づく方向)とに交互に撓むように変位
する屈曲振動が発生する(X軸方向において逆相の屈曲振動モードで振動腕20a,20bが振動する)。
なお、本発明に係る振動片の振動(駆動)方式は、圧電駆動に限定されない。例えば、本発明に係る振動片は、圧電基板を用いた圧電駆動型のもの以外に、静電気力を用いた静電駆動型や、磁力を利用したローレンツ駆動型などの振動片であってもよい。
振動片100は、例えば、以下の特徴を有する。
振動片100では、支持腕30のマウント部36は、振動片100の重心Gよりも、支持腕30の先端側に配置されている。そのため、振動片100では、マウント部が重心Gよりも支持腕の基部側に配置されている場合に比べて、外部からの衝撃により振動腕20a,20bがZ軸方向に変形したときに、図3に示すように支持腕30を撓みやすくすることができ、振動腕20a,20bと基部10との境に集中する応力を分散させて緩和させることができる。したがって、振動片100は、耐衝撃性を向上させることができる。ここで、X軸方向に逆相モードで振動する振動腕に、Z軸方向の振動成分が重畳されてしまうと、良好な電気的特性を得ることができなくなってしまう場合があるが、振動片100では、振動腕20a,20bと基部10との境に集中する応力(例えば振動腕20a,20bをZ軸方向に変位させる力)を緩和することができるため、良好な電気特性を有することができる。なお、図3は、振動片100を模式的に示す側面図である。
特に、導電性接合部材40a,40bとして、金などの金属を主成分とする金属バンプを用いた場合は、導電性接合部材40a,40bが硬いため、振動腕と基部との境に応力が集中しやすくなるが、このような場合でも、振動片100では、振動腕20a,20bと基部10との境に集中する応力を緩和させることができる。
さらに、振動片100では、支持腕30と基部10との境の幅Pは、振動腕20a,20bと基部10との境の幅Qよりも小さい。そのため、振動片100では、幅Pが幅Qよりも大きい場合に比べて、振動腕20a,20bの撓みに対する支持腕30の撓みの度合いを大きくすることができる。
さらに、振動片100の支持腕30は、一対の振動腕20a,20bの間に配置されている。そのため、振動片100では、一対の振動腕を挟むように一対の支持腕が設けられている場合に比べて、X軸に沿った長さを小さくすることができる。
以上のように、振動片100では、小型化を図りつつ、外部からの衝撃により振動腕20a,20bがZ軸方向に変形したときに、振動腕20a,20bと基部10との境に集中する応力を緩和させることができる。
振動片100では、支持腕30と基部10との境の幅Pは、支持腕30の先端の幅Rよりも小さい。そのため、振動片100では、X軸方向における同相の屈曲振動モード(一対の振動腕が同時に+X軸方向に変位し、次に−X軸方向に変位することを順次繰り返す屈曲振動モード)の共振周波数と、X軸方向における逆相の屈曲振動モード(一対の振動腕の一方が+X軸方向に変位し、他方が−X軸方向に変位し、次に一方が−X軸方向に変位し、他方が+X軸方向に変位することを順次繰り返す屈曲振動モード)の共振周波数と、を離すことができる。これにより、同相の屈曲振動モードと逆相の屈曲振動モードとの結合を抑制して、逆相の屈曲振動モードの振動姿態に同相の屈曲振動モードの振動姿態が混在することを低減することができ、振動漏れを低減することができる。
振動片100では、括れ部32と基部10との境の幅Pは、括れ部32の、支持腕30
のY軸に沿った長Sさよりも小さい。そのため、振動片100では、X軸方向における同相の屈曲振動モードの共振周波数と、X軸方向における逆相の屈曲振動モードの共振周波数と、を離すことができる。これにより、同相の屈曲振動モードと逆相の屈曲振動モードとの結合を抑制することができ、振動漏れを低減することができる。
振動片100では、支持腕30の先端は、平面視で、振動腕20a,20bの先端よりも基部側に位置している。そのため、振動片100では、支持腕30を設けたことによって振動片100のY軸に沿った長さが大きくなることを抑制することができ、小型化を図ることができる。
振動片100では、腕部22に接続された錘部24を有している。そのため、逆相の屈曲振動モードの共振周波数を高くすることなく、腕部22の幅(X軸方向の長さ)を広くすることができるので、屈曲振動時の屈曲変形に起因して発生する、腕部22における幅方向の熱伝導の経路を長くすることができるから、振動片100では、断熱的領域において熱弾性損失を低減することができる。
振動片100では、振動腕20a,20bには、溝部23が設けられている。そのため、振動片100では、屈曲振動によって発生する熱の経路が狭められるため、熱が拡散(熱伝導)することを抑制することができる。これにより、振動片100では、断熱的領域において熱弾性損失を低減することができる。
2. 振動片の変形例
2.1. 第1変形例
次に、本実施形態の第1変形例に係る振動片について、図面を参照しながら説明する。図4は、本実施形態の第1変形例に係る振動片200を模式的に示す平面図である。
以下、本実施形態の第1変形例に係る振動片200において、本実施形態に係る振動片100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。このことは、以下に示す本実施形態の第2,3変形例に係る振動片についても同様である。
上述した振動片100では、図1に示すように、第1振動腕20aの錘部24と、第2振動腕20bの錘部24と、の間には、支持腕30は設けられていなかった。これに対し、振動片200では、図4に示すように、第1振動腕20aの錘部24と、第2振動腕20bの錘部24と、の間にまで支持腕30が延出している。振動片200では、図4に示すように、括れ部32は設けられていなくてもよい。
振動片200では、第1振動腕20aの錘部24と、第2振動腕20bの錘部24と、の間にまで支持腕30が延出しているため、X軸方向における同相の屈曲振動モードの共振周波数と、X軸方向における逆相の屈曲振動モードの共振周波数と、を離すことができる。これにより、同相の屈曲振動モードと逆相の屈曲振動モードとの結合を抑制することができ、振動漏れを低減することができる。そのため、振動片100では、括れ部32を設けなければ同相の屈曲振動モードと逆相の屈曲振動モードとの結合を抑制することが困難な場合でも、振動片200では、括れ部32を設けなくても、同相の屈曲振動モードと逆相の屈曲振動モードとの結合を抑制することができる。
さらに、振動片200では、支持腕30のY軸に沿った長さを大きくすることができるので、その分、支持腕30を撓みやすくすることができ、外部からの衝撃により振動腕20a,20bがZ軸方向に変形したときに、振動腕20a,20bと基部10との境に集中する応力を緩和させることができる。
2.2. 第2変形例
次に、本実施形態の第2変形例に係る振動片について、図面を参照しながら説明する。図5は、本実施形態の第2変形例に係る振動片300を模式的に示す平面図である。
上述した振動片100では、図1に示すように、基部10は縮幅部12を有していた。これに対し、振動片300では、図5に示すように、基部10は縮幅部12を有していない。図示の例は、平面視で、基部10の+Y軸方向側の端は、X軸に平行な直線によって構成されている。
2.3. 第3変形例
次に、本実施形態の第3変形例に係る振動片について、図面を参照しながら説明する。図6は、本実施形態の第3変形例に係る振動片400を模式的に示す断面図であって、振動片100を模式的に示す図2と同じ断面を示している。
上述した振動片100では、図2に示すように、振動腕20a,20bの主面22a,22bには、各々1つの溝部23が設けられていた。これに対し、振動片300では、図6に示すように、主面22a,22bには、各々2つの溝部23が設けられている。主面22a,22bの各々に設けられた2つの溝部23は、X軸に沿って並んで設けられている。なお、図示はしないが、主面22a,22bの各々には、3つ以上の溝部23が設けられていてもよい。
3. 振動子
次に、本実施形態に係る振動子について、図面を参照しながら説明する。図7は、本実施形態に係る振動子800を模式的に示す平面図である。図8は、本実施形態に係る振動子800を模式的に示す図7のVIII−VIII線断面図である。なお、便宜上、図8では、リッド814を省略して図示している。
振動子800は、本発明に係る振動片を備えている。以下では、本発明に係る振動片として、振動片100を備えている振動子800について説明する。振動子800は、図7および図8に示すように、振動片100と、パッケージ(容器)810と、を備えている。
パッケージ810は、上面に開放する凹部811を有する箱状のベース812と、凹部811の開口を塞ぐようにベース812に接合されている板状のリッド814と、を有している。このようなパッケージ810は、凹部811がリッド814にて塞がれることにより形成された収納空間を有しており、該収納空間に、振動片100が気密的に収納、設置されている。すなわち、パッケージ810には、振動片100が収容されている。
なお、振動片100が収容される収納空間(凹部811)内は、例えば、減圧(真空)状態となっていてもよいし、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていてもよい。これにより、振動片100の振動特性が向上する。
ベース812の材質は、例えば、セラミックグリーンシートを成形して積層し焼成した酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、炭化珪素質焼結体、ガラスセラミックス焼結体などのセラミックス系の絶縁性材料、水晶、ガラス、シリコン(高抵抗シリコン)などである。リッド814の材質は、ベース812と同じ材料、または、コバール、42アロイなどの金属である。
ベース812とリッド814の接合は、ベース812上にシールリング813を設け、
シールリング813上にリッド814を載置して、例えば抵抗溶接機を用いて、ベース812にシールリング813を溶接することによって行われる。なお、ベース812とリッド814の接合は、特に限定されず、接着剤を用いて行われてもよいし、シーム溶接によって行われてもよい。
ベース812の凹部811の内底面(内側の底面)815には、振動片100の図示しない駆動電極と電気的に接続された電極パッド50a,50bに対向する位置に、内部端子816a,816bが設けられている。電極パッド50aは、導電性接合部材40aを介して内部端子816aに接合され、電極パッド50bは、導電性接合部材40bを介して内部端子816bに接合されている。
ベース812の内底面815と反対側の外底面(外側の底面)817には、電極端子818a,818bが設けられている。電極端子818a,818bは、図示しない内部配線により内部端子816a,816bと電気的に接続されている。具体的には、電極端子818aは内部端子816aと電気的に接続され、電極端子818bは内部端子816bと電気的に接続されている。内部端子816a,816bおよび電極端子818a,818bは、例えば、タングステン、モリブデンなどのメタライズ層に、ニッケル、金などの被膜がめっきなどにより積層された金属被膜である。
なお、図示はしないが、パッケージ810は、平板状のベース812と、凹部を有するリッド814と、を有していてもよい。また、パッケージ810は、ベース812およびリッド814の両方に凹部が設けられていてもよい。
振動子800では、例えば、電子機器のICチップ内に集積化された発振回路から、電極端子818a,818bを介して印加される駆動信号によって、振動片100が屈曲振動を励振されて所定の周波数で共振(発振)し、電極端子818a,818bから共振信号(発振信号)を出力する。
振動子800では、振動片100を備えているため、小型化を図ることができ、耐衝撃性を向上させることができる。
4. 発振器
次に、本実施形態に係る発振器について、図面を参照しながら説明する。図9は、本実施形態に係る発振器900を模式的に示す断面図である。
以下、本実施形態に係る発振器900において、本実施形態に係る振動子800の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
発振器900は、本発明に係る振動片を備えている。以下では、本発明に係る振動片として、振動片100を備えている発振器900について説明する。発振器900は、図9に示すように、振動片100と、パッケージ810と、ICチップ910と、を備えている。
ベース812の内底面815には、凹状に形成された収容部912が設けられている。ICチップ910は、収容部912に収容されている。ICチップ910は、発振回路を内蔵している。ICチップ910は、収容部912の底面に、図示しない接着剤などによって固定されている。
ICチップ910は、金やアルミニウムなどのワイヤー914によって、収容部912
の底面に設けられた内部接続端子916a,916bと接続されている。内部接続端子916a,916bは、例えば、タングステン、モリブデンなどのメタライズ層に、ニッケル、金などの被膜がめっきなどにより積層された金属被膜である。内部接続端子916a,916bは、図示しない内部配線を介して、電極端子818a,818bや内部端子816a,816bに接続されている。すなわち、ICチップ(発振回路)910は、振動片100と電気的に接続されている。
なお、図示はしないが、ICチップ910と内部接続端子916a,916bとの接続には、ワイヤー914を用いたワイヤーボンディングによる接続方向以外に、ICチップ910を反転させてフリップチップ実装による接続方法などを用いてもよい。また、ICチップ910は、ベース812の外底面817に設けられた凹部内に実装され、モールド材により封止されていてもよい。
発振器900では、ICチップ910から内部接続端子916a,916b、内部端子816a,816bなどを介して印加される駆動信号によって、振動片100が屈曲振動を励振されて所定の周波数で共振(発振)する。そして、発振器900は、この発振に伴って生じる発振信号をICチップ910、電極端子818a,818bなどを介して外部に出力する。
発振器900では、振動片100を備えているため、小型化を図ることができ、耐衝撃性を向上させることができる。
5. リアルタイムクロック
次に、本実施形態に係るリアルタイムクロックについて、図面を参照しながら説明する。図10は、本実施形態に係るリアルタイムクロック1000の機能ブロック図である。
リアルタイムクロック1000は、本発明に係る発振器を備えている。以下では、本発明に係る発振器として、発振器900を備えているリアルタイムクロック1000について説明する。リアルタイムクロック1000は、図10に示すように、発振器900と、計時回路1010と、イベント検出回路1020と、メモリー1030と、制御回路1040と、を備えている。
発振器900は、振動片100と、振動片100と電気的に接続されている発振回路(ICチップ)910と、を有しており、振動片100は、発振回路910を介して電気信号が入力されることにより所定の周波数で振動する。そして、発振回路910は、振動片100から出力された信号を増幅して出力する。
計時回路1010には、発振器900が接続されており、発振器900から出力された信号を分周して1[Hz]の周波数を得ると、この1[Hz]の信号を利用して年、月、日、時、分、および秒の計時を各計時レジスタ(不図示)で行っている。すなわち、計時回路1010は、発振器900の発振回路910から出力される信号に基づいて、日時データを生成する。このような計時回路1010を持つことにより、時刻データを得ることができ、イベントが生じた際(イベント検出周期毎)の日時等をメモリー1030に記録することが可能となる。なお計時回路1010は設定により、上記年、月、日、時、分、および秒の他に、曜日についてのデータも記憶させるようにすることができる。
イベント検出回路1020は、リアルタイムクロック1000の外部端子であるイベント入力端子1022に接続されている。イベント検出回路1020は、イベント入力端子1022に対してイベントが発生した旨の電気信号が入力されると、イベント発生フラグを立てるように構成されている。このように、イベントの発生をフラグにより示すことで
、当該フラグに基づいてイベントの有無を判断することができる。具体的には、イベント発生フラグに1を立てる(0から1に変更する)のである。
メモリー1030は、上述した時刻データやイベント発生に関するデータを記録する記憶手段である。
制御回路1040には、上述した計時回路1010、イベント検出回路1020、メモリー1030、および外部端子としての割り込み出力端子1042が接続されている。制御回路1040は、イベント検出回路1020から入力されたフラグ情報に基づいて、フラグが立てられている事を検出した時刻データを計時回路1010から読み出すことが可能に構成されている。
なお、割り込み出力端子1042は、任意のイベント入力の発生時に、時刻データやイベント発生に関するデータの記録と同時に、CPUに対して信号を割り込み出力させる役割を担う。
リアルタイムクロック1000では、振動片100を備えているため、小型化を図ることができ、耐衝撃性を向上させることができる。
6. 電子機器
次に、本実施形態に係る電子機器について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る電子機器は、本発明に係る振動片を備える。以下では、本発明に係る振動片として、振動片100を備える電子機器について、説明する。
図11は、本実施形態に係る電子機器として、スマートフォン1300を模式的に示す平面図である。スマートフォン1300は、図11に示すように、振動片100を有する発振器900を備えている。
スマートフォン1300は、発振器900を、例えば、基準クロック発振源などのタイミングデバイスとして用いる。スマートフォン1300は、さらに、表示部(液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等)1310、操作部1320、および音出力部1330(マイクロフォン等)を有することができる。スマートフォン1300は、表示部1310に対する接触検出機構を設けることで表示部1310を操作部として兼用してもよい。
なお、スマートフォン1300に代表される電子機器は、振動片100を駆動する発振回路と、振動片100の温度変化に伴う周波数変動を補正する温度補償回路と、を備えていることが好ましい。
これによれば、スマートフォン1300に代表される電子機器は、振動片100を駆動する発振回路と共に、振動片100の温度変化に伴う周波数変動を補正する温度補償回路を備えていることから、発振回路が発振する共振周波数を温度補償することができ、温度特性に優れた電子機器を提供することができる。
図12は、本実施形態に係る電子機器として、モバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューター1400を模式的に示す斜視図である。パーソナルコンピューター1400は、図12に示すように、キーボード1402を備えた本体部1404と、表示部1405を備えた表示ユニット1406と、により構成され、表示ユニット1406は、本体部1404に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1400には、フィルター、共振器、基準クロック等として機能する振動片100が内蔵されている。
図13は、本実施形態に係る電子機器として、携帯電話機(PHSも含む)1500を模式的に示す斜視図である。携帯電話機1500は、複数の操作ボタン1502、受話口1504および送話口1506を備え、操作ボタン1502と受話口1504との間には、表示部1508が配置されている。このような携帯電話機1500には、フィルター、共振器等として機能する振動片100が内蔵されている。
図14は、本実施形態に係る電子機器として、デジタルスチルカメラ1600を模式的に示す斜視図である。なお、図14には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルスチルカメラ1600は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
デジタルスチルカメラ1600におけるケース(ボディー)1602の背面には、表示部1603が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1603は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1602の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1604が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1606を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1608に転送・格納される。また、デジタルスチルカメラ1600においては、ケース1602の側面に、ビデオ信号出力端子1612と、データ通信用の入出力端子1614とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1612にはテレビモニター1630が、データ通信用の入出力端子1614にはパーソナルコンピューター1640が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1608に格納された撮像信号が、テレビモニター1630や、パーソナルコンピューター1640に出力される構成になっている。このようなデジタルスチルカメラ1600には、フィルター、共振器等として機能する振動片100が内蔵されている。
電子機器1300,1400,1500,1600は、振動片100を備えているため、小型化を図ることができ、耐衝撃性を向上させることができる。
なお、本発明の振動片を備えている電子機器は、上記の例に限定されず、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
7. 移動体
次に、本実施形態に係る移動体について、図面を参照しながら説明する。図15は、本実施形態に係る移動体1700として、自動車を模式的に示す平面図である。
本実施形態に係る移動体は、本発明に係る振動片を備えている。以下では、本発明に係る振動片として、振動片100を備えている移動体について、説明する。
本実施形態に係る移動体1700は、さらに、エンジンシステム、ブレーキシステム、キーレスエントリーシステム等の各種の制御を行うコントローラー1720、コントローラー1730、コントローラー1740、バッテリー1750、およびバックアップ用バッテリー1760を含んで構成されている。なお、本実施形態に係る移動体1700は、図15に示される構成要素(各部)の一部を省略または変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
このような移動体1700としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
移動体1700は、振動片100を備えているため、耐衝撃性を向上させることができる。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10…基部、12…縮幅部、20a…第1振動腕、20b…第2振動腕、22…腕部、22a,22b…主面、22c,22d…側面、23…溝部、24…錘部、30…支持腕、32…括れ部、34…幅広部、36…マウント部、40a,40b…導電性接合部材、50a,50b…電極パッド、100,200,300,400…振動片、800…振動子、810…パッケージ、811…凹部、812…ベース、813…シールリング、814…リッド、815…内底面、816a,816b…内部端子、817…外底面、818a,818b…電極端子、900…発振器、910…ICチップ、912…収容部、914…ワイヤー、916a,916b…内部接続端子、1000…リアルタイムクロック、1010…計時回路、1020…イベント検出回路、1022…イベント入力端子、1030…メモリー、1040…制御回路、1042…割り込み出力端子、1300…スマートフォン、1310…表示部、1320…操作部、1330…音出力部、1400…パーソナルコンピューター、1402…キーボード、1404…本体部、1405…表示部、1406…表示ユニット、1500…携帯電話機、1502…操作ボタン、1504…受話口、1506…送話口、1508…表示部、1600…デジタルスチルカメラ、1602…ケース、1603…表示部、1604…受光ユニット、1606…シャッターボタン、1608…メモリー、1612…ビデオ信号出力端子、1614…入出力端子、1630…テレビモニター、1640…パーソナルコンピューター、1700…移動体、1720…コントローラー、1730…コントローラー、1740…コントローラー、1750…バッテリー、1760…バックアップ用バッテリー

Claims (12)

  1. 基部と、
    前記基部から延出している一対の振動腕と、
    前記基部から延出し、一対の前記振動腕の間に配置されている支持腕と、
    を含み、
    前記支持腕と前記基部との境の幅は、前記振動腕と前記基部との境の幅よりも小さく、
    前記支持腕のマウント部は、振動片の重心よりも、前記支持腕の先端側に配置され、
    前記マウント部は、2つ設けられ、
    2つの前記マウント部は、前記支持腕の延出方向に並んで設けられ、
    2つの前記マウント部のうちの一方は、前記支持腕の先端に設けられ、
    2つの前記マウント部のうちの一方と、2つの前記マウント部のうちの他方と、の間の距離は、2つの前記マウント部のうちの他方と、前記重心と、の間の距離よりも小さい、振動片。
  2. 請求項1において、
    前記支持腕と前記基部との境の幅は、前記支持腕の先端の幅よりも小さい、振動片。
  3. 請求項1または2において、
    前記支持腕は、前記基部側の根元に括れ部を有し、
    前記括れ部と前記基部との境の幅は、前記括れ部の、前記支持腕の延出方向に沿った長さよりも小さい、振動片。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記支持腕の先端は、平面視で、前記振動腕の先端よりも前記基部側に位置している、振動片。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    前記振動腕は、前記基部に接続された腕部と、前記腕部に接続された錘部と、を有する、振動片。
  6. 請求項5において、
    前記錘部の幅は、前記腕部の幅よりも大きい、振動片。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、
    前記振動腕には、溝部が設けられている、振動片。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動片と、
    前記振動片が収容されているパッケージと、
    を備えている、振動子。
  9. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動片と、
    前記振動片と電気的に接続されている発振回路と、
    を備えている、発振器。
  10. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動片と、
    前記振動片と電気的に接続されている発振回路と、
    前記発振回路から出力される信号に基づいて、日時データを生成する計時回路と、
    を備えている、リアルタイムクロック。
  11. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動片を備えている、電子機器。
  12. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動片を備えている、移動体。
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