JP6536271B2 - 波動減速機、玉軸受、及び治具 - Google Patents

波動減速機、玉軸受、及び治具 Download PDF

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本発明は、波動減速機、玉軸受、及び玉軸受の組み立てに用いるための治具に関する。
従来、内歯を有する環状のサーキュラスプライン、このサーキュラスプラインの内側に設けられ前記内歯と噛み合う外歯を有する環状のフレクスプライン、及び、このフレクスプラインの内側に設けられている回転体を備えた波動減速機が知られている(特許文献1参照)。波動減速機では、外歯の歯数が内歯の歯数よりも少なく設定されている。回転体は、カムと、このカムに外嵌していると共にフレクスプラインが外嵌している玉軸受とを有している。カムは楕円形を有しており、これにより、その外側の玉軸受及びフレクスプラインは楕円形に撓み、フレクスプラインの外歯をサーキュラスプラインの内歯に、部分的に噛み合わせることができる。つまり、楕円形に撓むフレクスプラインの長軸の部分においてサーキュラスプラインと歯が噛み合い、短軸の部分においてサーキュラスプラインと歯が離れた状態にある。
そして、カムを回転させることで、サーキュラスプラインに対して、フレクスプラインの楕円の長軸位置(内歯との噛合位置)を移動させることができ、この移動と共に部分的に歯が噛み合った状態でフレクスプラインを回転させることができる。
図9に示すように、楕円形の前記カム91の外側に設けられる玉軸受90は、フレクスプライン99が外嵌する外輪98、カム91に外嵌する内輪92、及び、これら外輪98と内輪92との間に形成される環状空間95に配置される複数の玉96を有している。
特開昭60−143244号公報
前記のような波動減速機では、長期にわたって使用して総回転数が多くなると、玉軸受90が最弱部品となることが知られている。例えば、長期使用により内輪90の軌道溝90aがはく離する等の不具合が生じてくる。したがって、波動減速機を高寿命とするためには、玉軸受90の寿命を延ばすことが必要となる。
玉軸受90の寿命を延ばすための従来技術として、例えば、分割した内輪を有する4点接触玉軸受を採用したり、内輪と外輪に肩部を貫通する玉入れ用の溝(入れ溝)を形成したりすることが知られている。これにより、内輪と外輪との間に設ける玉数を多くすることができ、この結果、玉軸受の定格荷重(負荷容量)を高め、寿命を向上させることが可能となる。
しかし、4点接触玉軸受の場合において内輪を分割すると、これらを一体化するための構造が別途必要となり、また、内輪と外輪の肩部に入れ溝を形成すると、両方向のスラスト荷重を受けることができないという問題点が生じる。
そこで、本発明では、玉軸受の定格荷重(負荷容量)を高めて寿命を延ばすことを可能とするための新たな技術的手段を提供することを目的とする。
本発明の波動減速機は、内歯を有するサーキュラスプライン、当該サーキュラスプラインの内側に設けられ前記内歯と噛み合う外歯を有するフレクスプライン、及び、当該フレクスプラインの内側に設けられ当該フレクスプラインを非円形に撓ませて前記外歯を前記内歯に部分的に噛み合わせるための回転体を備え、前記回転体は、非円形のカムと、当該カムと前記フレクスプラインとの間に介在している玉軸受と、を有し、前記玉軸受は、全体として非円形に弾性変形可能である外輪及び内輪と、当該外輪と当該内輪との間に設けられている複数の玉と、を有し、前記外輪及び前記内輪は、前記玉が転動する軌道溝の軸方向両側に、全周にわたって同じ高さに形成されている肩部を有し、下記に定義する玉の充填率が26%未満である。
玉の充填率=周方向で隣り合う前記玉の間の隙間寸法/前記玉の直径×100
この波動減速機によれば、玉軸受において前記玉の充填率が小さいことから、つまり、玉の直径に対して周方向で隣り合う玉の間の隙間寸法が小さいことから、玉数を多くして玉軸受の定格荷重(負荷容量)を高めることができ、玉軸受における寿命を延ばすことが可能となる。また、内輪及び外輪の肩部には、軌道溝に貫通する入れ溝が形成されておらず、肩部は全周にわたって同じ高さに形成されていることから、玉軸受では、両方向のアキシャル荷重を受けることが可能である。
また、本発明の玉軸受は、自然状態では円形であるが非円形に弾性変形可能である外輪及び内輪と、当該外輪と当該内輪との間に設けられている複数の玉と、を有し、前記内輪及び前記外輪は、前記玉が転動する軌道溝の軸方向両側に、全周にわたって同じ高さに形成されている肩部を有し、下記に定義する玉の充填率が26%未満である。
玉の充填率=周方向で隣り合う前記玉の間の隙間寸法/前記玉の直径×100
この玉軸受によれば、前記玉の充填率が小さいことから、つまり、玉の直径に対して周方向で隣り合う玉の間の隙間寸法が小さいことから、玉数を多くして玉軸受の定格荷重(負荷容量)を高めることができ、玉軸受における寿命を延ばすことが可能となる。また、内輪及び外輪の肩部には、軌道溝に貫通する入れ溝が形成されておらず、肩部は全周にわたって同じ高さに形成されていることから、両方向のアキシャル荷重を受けることが可能である。
特に、前記玉の充填率は15%未満であるのが好ましく、これにより、定格荷重をより一層高めた玉軸受が得られる。
また、前記玉軸受において、前記内輪及び前記外輪は、当該内輪及び当該外輪の径方向に対向する前記肩部の間の径方向寸法が前記玉の直径よりも僅かに大きくなるまで、弾性域で変形可能であるのが好ましい。
この構成によれば、多くの玉を内輪と外輪との間に入れることが可能となり、定格荷重を高めることが可能となる。
また、前記玉軸受において、前記内輪の前記肩部は、当該内輪を径方向内側に弾性変形させるための治具が当接可能となる第1治具当接面を有し、前記外輪の前記肩部は、当該外輪を径方向外側に弾性変形させるための治具が当接可能となる第2治具当接面を有しているのが好ましい。
この構成により、治具を用いて内輪及び外輪を弾性変形させることで、これら内輪と外輪との間に形成される環状空間の一部を径方向に拡大させ、この環状空間の一部に玉を入れる作業が容易となる。
また、本発明の治具は、玉軸受の内輪及び外輪を弾性変形させることによって当該内輪と当該外輪との間に形成される環状空間の一部を径方向に拡大させ、当該一部に玉を入れるための治具であって、前記外輪を弾性変形させるための外用部材と、前記内輪を弾性変形させるための内用部材と、前記外用部材と前記内用部材とを相対的に変位させることにより前記内輪及び前記外輪を弾性変形させる動力を生じさせる動作部と、を有し、前記外用部材は、前記外輪の軸方向両側に位置する一対の外柱と、一対の当該外柱を連結している外梁と、一対の当該外柱それぞれから突出し前記外輪の内周面の軸方向両側部に当接可能な外側突出部と、を有し、前記内用部材は、前記内輪の軸方向両側に位置する一対の内柱と、一対の当該内柱を連結している内梁と、一対の当該内柱それぞれから突出していると共に前記外側突出部の径方向内側に設けられ前記内輪の外周面の軸方向両側部に当接可能な内側突出部と、を有し、前記動作部は、前記外側突出部と前記内側突出部とを玉軸受の径方向に離反させるように、前記外用部材と前記内用部材とを相対的に変位させる構成であり、前記外用部材及び前記内用部材には、前記外側突出部と前記内側突出部との間を通過させて前記環状空間の一部へ前記玉を導くための通路が形成されている。
この治具によれば、内輪と外輪との間に形成される環状空間の一部を径方向に拡大させ、この一部に玉を入れることができる。このため、玉軸受において、玉数を増やすことが可能となる。この結果、この治具を用いることで組み立てられる玉軸受は、定格荷重(負荷容量)が高いものとなり、長寿命化が可能となる。
また、内側突出部は、内輪の外周面の軸方向両側部に当接可能であり、また、外側突出部は、外輪の内周面の軸方向両側部に当接可能であり、そして、これら外側突出部と内側突出部とを玉軸受の径方向に離反させるように、外用部材と内用部材とを相対的に変位させることから、内輪及び外輪の径方向に対向する肩部の間の径方向寸法を、玉の直径以上に、弾性域で無理なく拡大させることが可能となる。
本発明の玉軸受によれば、定格荷重(負荷容量)を高めて寿命を延ばすことを可能となる。また、本発明の波動減速機によれば、玉軸受の寿命を延ばすことにより、減速機を長寿命とすることが可能となる。
また、本発明の治具によれば、長寿命の玉軸受を得ることが可能となる。
波動減速機の実施の一形態を示す模式図である。 図1に示す波動減速機の縦断面図である。 玉軸受の縦断面図である。 波動減速機の動作を説明する説明図である。 玉軸受の仕様、及び静定格荷重(負荷容量)を示す説明図である。 治具の斜視図である。 玉軸受及び治具の説明図である。 玉軸受及び治具の説明図である。 従来の玉軸受の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔波動減速機の構成について〕
図1は、波動減速機5の実施の一形態を示す模式図であり、波動減速機5を軸方向から見た図である。図2は、この波動減速機5の縦断面図である。波動減速機5は、サーキュラスプライン10、フレクスプライン20、及び回転体30を備えている。
サーキュラスプライン10は、剛性の高い環状の部材(金属部材)からなり、その内周面に内歯11を有している。内歯11が形成されている内周面は中心線Cを中心とする円形(真円)の面からなる。前記中心線Cは、サーキュラスプライン10の中心線であり、また、これは波動減速機5の中心線と一致する。サーキュラスプライン10は、波動減速機5のケーシング(図示せず)に固定されている。
フレクスプライン20は、サーキュラスプライン10の径方向内側に設けられており、その外周面に内歯11と部分的に噛み合う外歯21を有している。本実施形態のフレクスプライン20は(図2参照)、薄肉カップ形状の金属弾性体からなり、円筒部22と、底部23とを有している。外歯21は、円筒部22の外周面に設けられており、底部23には、図外の出力軸が取り付けられる。フレクスプライン20の外歯21の歯数は、サーキュラスプライン10の内歯11の歯数よりも少ない。本実施形態では、外歯21の歯数は、内歯11の歯数よりも二つ少ない。なお、この歯数差は任意である。
また、後にも説明するが、フレクスプライン20の円筒部22は、自然状態では円形(真円)であるが、図1に示すように、弾性変形することで非円形(本実施形態では楕円形)に撓むことができる。そして、この楕円形の長軸となる部分S1において、外歯21と内歯11とが噛み合った状態となり、短軸となる部分S2で、外歯21と内歯11とが離れた状態となる。
回転体30は、フレクスプライン20の円筒部22の径方向内側に設けられており、カム31と、玉軸受32とを有している。カム31は、非円形であり、本実施形態では楕円形を有している(図1参照)。玉軸受32は、カム31とフレクスプライン20との間に介在している。つまり、玉軸受32は、カム31に外嵌していると共に、フレクスプライン20の円筒部22が外嵌している。
玉軸受32は、図3に示すように、薄肉の外輪33と、薄肉の内輪34と、これら外輪33と内輪34との間に設けられている複数の玉35とを有している。また、図3に示す玉軸受32は、更に環状の保持器36を有している。保持器36には、玉35を収容するポケット37が周方向に間隔をあけて複数形成されている。複数の玉35は全て同じ形状(直径)である。なお、図1及び後に波動減速機5の動作を説明する図4では、保持器36を省略している。
外輪33及び内輪34は、例えば軸受鋼等の金属製の環状部材であるが、薄肉であることから、径方向について弾性変形が可能(弾性変形が容易)である。なお、玉35も、例えば軸受鋼等の金属製である。外輪33及び内輪34の厚さ(最大厚さ)を、例えば、玉35の直径の1/7以上、1/4以下とすることができる。また、外輪33は軸方向及び周方向共に分割されておらず一体ものであり、内輪34も軸方向及び周方向共に分割されておらず一体ものである。
外輪33の内周面には、断面が円弧形状である軌道溝38が形成されており、内輪34の外周面には、断面が円弧形状である軌道溝39が形成されている。そして、これら軌道溝38,39に沿って、各玉35は転動自在となっている。
この玉軸受32の組み立ての際、軌道溝38,39間に玉35を組み入れるために、外輪33の内周面及び内輪34の外周面に、これら外輪33及び内輪34の軸方向側面から軌道溝38,39に延びるいわゆる「入れ溝」は形成されていない。つまり、外輪33の軸方向両側の肩部33aは、周方向に沿って連続しており、全周にわたって断面形状が変化しない構成である。また、内輪34の軸方向両側の肩部34aも、周方向に沿って連続しており、全周にわたって断面形状が変化しない構成である。つまり、内輪34は、軌道溝39の軸方向両側に、全周にわたって同じ高さに形成されている肩部34a,34aを有しており、また、外輪33は、軌道溝38の軸方向両側に、全周にわたって同じ高さに形成されている肩部33a,33aを有している。
内輪34は、カム31に固定されており(カム31に外嵌しており)、内輪34とカム31とは一体回転可能である。外輪33は、フレクスプライン20の円筒部22に固定されており(円筒部22が外嵌しており)、外輪33とフレクスプライン20とは一体回転可能である。
内輪34及び外輪33それぞれは自然状態では円形であるが、カム31の外周輪郭形状は楕円形であることから(図1参照)、内輪34がカム31に取り付けられると弾性変形してカム31の形状に沿って楕円形となり、また、複数の玉35を介して外輪33及び円筒部22も弾性変形して楕円形となる。つまり、外輪33及び内輪34は、全体として円形から非円形に弾性変形可能であり、これにより、玉軸受32は、全体として自然状態では円形であるが、非円形断面を有するカム31に外嵌して取り付けられることで非円形に弾性変形する。
以上より、回転体30は、フレクスプライン20を楕円形に撓ませ、このフレクスプラインの外歯21を、サーキュラスプライン10の内歯11に部分的に噛み合わせることができる。本実施形態では、外歯21と内歯11とが180度離れた二箇所で噛み合う。
また、カム31及び玉軸受32を有する回転体30は、波動発生器とも呼ばれ、カム31には、図外の入力軸が取り付けられる。
〔波動減速機5の動作について〕
図1に示すように、フレクスプライン20は、回転体30により楕円形に撓んだ状態にある。この楕円の長軸の部分S1で外歯21と内歯11とが噛み合い、短軸の部分S2で外歯21と内歯11とは離れた状態にある。サーキュラスプライン10は固定状態にあり、この状態でカム31を、中心線Cを中心として時計回りに回転させると(図4(A)参照)、フレクスプライン20の長軸の部分S1の位置が移動(変化)し、外歯21と内歯11との噛み合い部分が移動(変化)する。
図4(B)に示すように、カム31を図1の状態から180度回転させると、フレクスプライン20は、外歯21と内歯11との歯数差の半分である一枚分に相当する距離だけ、カム31の回転方向と反対の方向(反時計回りの方向)に移動することとなる。
そして、図4(C)に示すように、カム31を図4(B)の状態から更に180度回転させると、フレクスプライン20は、外歯21と内歯11との歯数差である二枚分に相当する距離だけ、カム31の回転方向と反対の方向(反時計回りの方向)に移動する。カム31は図外の入力軸と一体回転可能であり、フレクスプライン20は図外の出力軸と一体回転可能であることから、この波動減速機5では、カム31の入力に対して、フレクスプライン20の回転が出力として取り出される。
〔玉軸受32の玉35の充填率について〕
本実施形態の玉軸受32では(図1参照)、玉35と玉35との間の隙間寸法Fを小さくし、玉35の数を多くしている。そこで、玉35の直径Dと、周方向で隣り合う玉35,35の隙間寸法Fとの関係を「玉35の充填率Q」で定義し、本実施形態の玉軸受32では、この充填率Qを26%未満としている。なお、玉35の充填率Qは次の式(1)で表される。
(玉の充填率Q)=(隙間寸法F)/(玉35の直径D)×100 ・・・(1)
図5は、玉軸受32の実施例1〜6それぞれの仕様、及び静定格荷重(負荷容量)を示す説明図である。なお、図5には、従来例の仕様、及び静定格荷重(負荷容量)も示されている。実施例1〜6の玉軸受32では、玉35のピッチ円直径(PCD)が56.5〔mm〕であり、玉35の直径Dが6.747〔mm〕である。
隙間寸法F〔mm〕は「(PCD×π−玉の直径D×玉数)/玉数」で求められる。
静定格荷重〔kN〕は、JIS B 1519:2009に記載の基本静ラジアル定格荷重に準じて算出した値であり、次の式(2)で表される。
静定格荷重〔kN〕=f×i×Z×Dw×cosα/1000 ・・・(2)
式(2)のfは基本静定格荷重の計算に用いる係数であり、実施例1〜6ではf=15.9である。iは転動体(玉35)の列数であり、実施例1〜6ではi=1である。Zは転動体(玉35)の個数であり、実施例1〜6ではZ=26〜21である。Dwは転動体(玉35)の直径〔mm〕であり、実施例1〜6ではDw=6.747〔mm〕である。αは呼び接触角〔°〕であり、実施例1〜6ではα=0であり、cosα=1となる。
図5に示すように、実施例1〜6の充填率Qは26%未満である。特に、実施例1〜4の充填率Qは15%未満である。そして、実施例1〜6の静定格荷重は15〔kN〕を越えている。
なお、従来例の充填率Qは35.6%であり、その静定格荷重は10.8〔kN〕である。
実施例1〜6と従来例とでは、PCD等が異なることから単純に比較できないかもしれないが、実施例1〜6に示すように充填率Qを小さく設定することにより、静定格荷重が大きくなる。
以上のように、玉軸受32において、玉35の充填率Qを26%未満に設定することで、定格荷重(静定格荷重)を高めることができる。玉35の充填率Qに関して、特に実施例1〜4のように、15%未満(14.4%以下)であるのが好ましく、これにより、定格荷重がより一層高まる。更に好ましくは、実施例1〜3ように、玉35の充填率Qは10%未満である。
このように、本実施形態の玉軸受32では、玉35の充填率Qが小さいことから、つまり、玉35の直径Dに対して周方向で隣り合う玉35,35の間の隙間寸法Fが小さいことから、玉数を多くすることができる。例えば、図5に示す実施例のように、玉の数を21個以上、23個以上、更には24個以上とすることができ、26個とすることもできる。そして、このように玉数を多くすることによって、玉軸受32の定格荷重(負荷容量)が高まり、玉軸受32における寿命を延ばすことができる。この結果、波動減速機5はこの玉軸受32を備えていることで、その寿命を延ばすことが可能となる。
なお、本実施形態では、前記のとおり、外輪33及び内輪34の肩部33a,34aには、玉35を軌道溝38,39間に入れるための入れ溝が形成されておらず、全周にわたって同じ高さに形成されている。したがって、この玉軸受32では、外輪33及び内輪34を薄肉とするために肩部33a,34aが低くても、両方向のアキシャル荷重を受けることが可能となる。
なお、外輪33及び内輪34は、前記のとおり薄肉であり、このような薄肉であるという構成は、波動減速機5に組み込まれて非円形となることに貢献しているが、更に、外輪33と内輪34との間に形成される環状空間Kに玉35を組み入れるためにも貢献している。つまり、前記実施形態(前記実施例)の玉軸受32を製造するために、外輪33及び内輪34を部分的に弾性変形させることによって、これら外輪33と内輪34との間に形成される環状空間Kの一部を径方向に拡大させ、この一部に玉35を入れることができる。このように、外輪33及び内輪34を薄肉とすることにより、部分的な弾性変形を容易にしている。
〔治具40について〕
前記のように環状空間Kの一部に玉35を入れるために、図6に示す治具40が用いられる。図6は、治具40の斜視図であり、図7及び図8は、玉軸受32及び治具40の説明図である。図7は、玉軸受32の中心線C1を含む断面における図であり、図8は、玉軸受32の中心線C1に平行な方向から見た図である。なお、玉軸受32の中心線C1は、組み立て完了状態において波動減速機5の中心線と一致する。
この治具40は、玉軸受32の内輪34及び外輪33それぞれの一部を弾性変形させることによって、これら内輪34と外輪33との間に形成される環状空間Kの一部を径方向に拡大させ、この一部に玉35を入れるためのものである。この治具40の具体的構成について、以下説明する。
治具40は、外用部材41と、内用部材51と、動作部61とを有している。外用部材41は、外輪33の一部を径方向外側に弾性変形させるためのものである。内用部材51は、内輪34の一部を径方向内側に弾性変形させるためのものである。そして、動作部61は、外用部材41と内用部材51とを相対的に径方向に変位させることにより、内輪34の一部及び外輪33の一部を弾性変形させる動力を生じさせる。なお、本実施形態の動作部61はボルトであるが、伸縮動作可能であるアクチュエータとすることもできる。
外用部材41は、外輪33の軸方向両側(図6、図7では左右両側)に位置する一対の外柱42,42と、これら一対の外柱42,42を連結している外梁43と、一対の外柱42,42それぞれから外輪33側に向けて突出している外側突出部44,44とを有している。外側突出部44,44は、外輪33の内周面の軸方向両側部(肩部33a,33a)に当接可能である。
内用部材51は、内輪34の軸方向両側(図6、図7では左右両側)に位置する一対の内柱52,52と、これら一対の内柱52,52を連結している内梁53と、一対の内柱52,52それぞれから内輪34側に向けて突出している内側突出部54,54とを有している。内側突出部54,54の一部54a,54aは、外側突出部44,44の径方向内側に設けられており、また、この一部54a,54aが、内輪34の外周面の軸方向両側部(肩部34a,34a)に当接可能である。
そして、ボルトからなる動作部61は、外側突出部44と内側突出部54の一部54aとを玉軸受32の径方向に離反させるように、外用部材41と内用部材51とを相対的に径方向について変位させる構成である。なお、以下において、動作部61をボルト61として説明する。具体的に説明すると、内梁53にはボルト61を挿通させる貫通穴53a(図7参照)が形成されており、外梁43にはボルト穴43aが形成されており、このボルト穴43aにボルト61が螺合している。ボルト61は、ヘッド61aが内梁53に当たることで位置決めされている。
これにより、ボルト61を回転させてボルト穴43aに対して締め付ける(進める)と、内梁53と外梁43とを接近させることができる。これにより、外用部材41と内用部材51とを相対的に径方向について変位させ、外側突出部44,44と内側突出部54,54の一部54a,54aとを玉軸受32の径方向に離反させることができる。
この際、外側突出部44,44は、外輪33の内周面に当接しており、内側突出部54,54の一部54a,54aは、内輪34の外周面に当接していることから、外側突出部44,44と内側突出部54,54の一部54a,54aとを離反させるにしたがって、内輪34と外輪33との間に形成される環状空間Kの一部を径方向に拡大させることができる。
そして、この治具40において、外用部材41及び内用部材51には、玉軸受32の中心線C1に平行な方向に沿って直線的な通路65が形成されている。この通路65は、外側突出部44と内側突出部54の一部54aとの間を通過させて、径方向に拡大させた環状空間Kの一部へ、玉35を導くためのものである。
以上の構成を備えている治具40によれば、内側突出部54の一部54aは、内輪34の外周面の軸方向両側の肩部34a,34aに当接可能であり、また、外側突出部44は、外輪33の内周面の軸方向両側の肩部33a,33aに当接可能である。そして、これら外側突出部44と内側突出部54の一部54aとを玉軸受32の径方向に離反させるように、外用部材41と内用部材51とを相対的に変位させる。これにより、内輪34及び外輪33の径方向に対向する肩部34a,33aの間の径方向寸法を、玉35の直径D以上に、弾性域で無理なく拡大させることが可能となる。
このように、内輪34と外輪33との間に形成される環状空間Kの一部を径方向に拡大させ、この一部に次々と玉35を(一つずつ)入れる。これにより、玉軸受32において玉数を増やすことが可能となり、周方向で隣り合う玉35,35の間の隙間寸法Fを小さくすることができる。この結果、この治具40を用いることで組み立てられる玉軸受32は、定格荷重(負荷容量)が高いものとなり、長寿命化が可能となる。
また、前記のとおり、治具40によって、内輪34の一部の軸方向両側を径方向内側に引っ張ることで、この内輪34の一部を弾性変形させることができ、また、外輪33の一部の軸方向両側を径方向外側に引っ張ることで、この外輪33の一部を弾性変形させることができる。
このために、内輪34の軸方向両側の肩部34a,34aは、内輪34を径方向内側に弾性変形させるための治具40(外側突出部44,44)が当接可能となる第1治具当接面34b,34bを有している(図7参照)。また、外輪33の軸方向両側の肩部33a,33aは、外輪33を径方向外側に弾性変形させるための治具40(内側突出部54,54の一部54a,54a)が当接可能となる第2治具当接面33b,33bを有している。これにより、治具40を用いて内輪34及び外輪33を弾性変形させることで、これら内輪34と外輪33との間に形成される環状空間Kの一部を径方向に拡大させ、この環状空間Kの一部に玉35を入れる作業が容易となる。
また、前記のように内輪34及び外輪33を部分的に弾性変形させるが、そのために、内輪34及び外輪33を薄肉としており、これら内輪34及び外輪33は、径方向に対向する肩部34a,33aの間の径方向寸法H(図3参照)が、玉35の直径Dよりも僅かに大きくなるまで、弾性域で変形可能となっている。つまり、玉35を組み入れる際に内輪34及び外輪33が降伏応力を超えない範囲で、これら内輪34及び外輪33の厚さを小さくしている。これにより、肩部34a,33aに入れ溝が形成されていなくても、多くの玉35を内輪34と外輪33との間に入れることが可能となる。
本実施形態では、(玉35のピッチ円直径)×π/(玉の直径)で算出される最大個数(ただし、小数点以下は切り捨て)まで、玉35の数を増やすことが可能である。
なお、内輪34及び外輪33の厚さが大きい場合、前記径方向寸法Hを玉35の直径D以上に変形させると、内輪34及び外輪33は、弾性域を越えて変形してしまう(つまり、塑性変形してしまう)。
以上より、本実施形態の玉軸受32では、定格荷重(負荷容量)を高めて寿命を延ばすことが可能となる。そして、本実施形態の治具40を用いることで、このような長寿命の玉軸受32を得ることが可能となる。また、前記のような玉軸受32を波動減速機5が備えていることにより、減速機の寿命を延ばすことが可能となる。
なお、本発明の波動減速機5及び玉軸受32は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。前記実施形態では、カム31が楕円形である場合について説明したが、その他の非円形状であってもよい。また、前記実施形態では、玉軸受32(外輪33)の外周に直接的にフレクスプライン20を外嵌させた形態について説明したが、これら間に弾性層を介在させてフレクスプライン20を外嵌させてもよい。また、カム31と内輪34との間も同様に、中間部材が介在していてもよい。
5:波動減速機 10:サーキュラスプライン 11:内歯
20:フレクスプライン 21:外歯 30:回転体
31:カム 32:玉軸受 33:外輪
33a:肩部 33b:第2治具当接面 34:内輪
34a:肩部 34b:第1治具当接面 35:玉
38,39:軌道溝 40:治具 41:外用部材
42:外柱 43:外梁 44:外側突出部
51:内用部材 52:内柱 53:内梁
54:内側突出部 54a:一部 61:ボルト(動作部)
65:通路 D:玉の直径 K:環状空間
F:周方向で隣り合う玉の間の隙間寸法
H:径方向に対向する肩部の間の径方向寸法

Claims (6)

  1. 内歯を有するサーキュラスプライン、当該サーキュラスプラインの内側に設けられ前記内歯と噛み合う外歯を有するフレクスプライン、及び、当該フレクスプラインの内側に設けられ当該フレクスプラインを非円形に撓ませて前記外歯を前記内歯に部分的に噛み合わせるための回転体を備え、
    前記回転体は、非円形のカムと、当該カムと前記フレクスプラインとの間に介在している玉軸受と、を有し、
    前記玉軸受は、全体として非円形に弾性変形可能である外輪及び内輪と、当該外輪と当該内輪との間に設けられている複数の玉と、を有し、
    前記外輪及び前記内輪は、前記玉が転動する軌道溝の軸方向両側に、全周にわたって同じ高さに形成されている肩部を有し、
    下記に定義する玉の充填率が26%未満である、波動減速機。
    玉の充填率=周方向で隣り合う前記玉の間の隙間寸法/前記玉の直径×100
  2. 自然状態では円形であるが非円形に弾性変形可能である外輪及び内輪と、当該外輪と当該内輪との間に設けられている複数の玉と、を有し、
    前記内輪及び前記外輪は、前記玉が転動する軌道溝の軸方向両側に、全周にわたって同じ高さに形成されている肩部を有し、
    下記に定義する玉の充填率が26%未満である、玉軸受。
    玉の充填率=周方向で隣り合う前記玉の間の隙間寸法/前記玉の直径×100
  3. 前記玉の充填率は15%未満である、請求項2に記載の玉軸受。
  4. 前記内輪及び前記外輪は、当該内輪及び当該外輪の径方向に対向する前記肩部の間の径方向寸法が前記玉の直径よりも僅かに大きくなるまで、弾性域で変形可能である、請求項2又は3に記載の玉軸受。
  5. 前記内輪の前記肩部は、当該内輪を径方向内側に弾性変形させるための治具が当接可能となる第1治具当接面を有し、
    前記外輪の前記肩部は、当該外輪を径方向外側に弾性変形させるための治具が当接可能となる第2治具当接面を有している、請求項2〜4のいずれか一項に記載の玉軸受。
  6. 玉軸受の内輪及び外輪を弾性変形させることによって当該内輪と当該外輪との間に形成される環状空間の一部を径方向に拡大させ、当該一部に玉を入れるための治具であって、
    前記外輪を弾性変形させるための外用部材と、前記内輪を弾性変形させるための内用部材と、前記外用部材と前記内用部材とを相対的に変位させることにより前記内輪及び前記外輪を弾性変形させる動力を生じさせる動作部と、を有し、
    前記外用部材は、前記外輪の軸方向両側に位置する一対の外柱と、一対の当該外柱を連結している外梁と、一対の当該外柱それぞれから突出し前記外輪の内周面の軸方向両側部に当接可能な外側突出部と、を有し、
    前記内用部材は、前記内輪の軸方向両側に位置する一対の内柱と、一対の当該内柱を連結している内梁と、一対の当該内柱それぞれから突出していると共に前記外側突出部の径方向内側に設けられ前記内輪の外周面の軸方向両側部に当接可能な内側突出部と、を有し、
    前記動作部は、前記外側突出部と前記内側突出部とを玉軸受の径方向に離反させるように、前記外用部材と前記内用部材とを相対的に変位させる構成であり、
    前記外用部材及び前記内用部材には、前記外側突出部と前記内側突出部との間を通過させて前記環状空間の一部へ前記玉を導くための通路が形成されている、治具。
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