JP7404904B2 - 転がり軸受の製造方法、並びに機械及び車両の製造方法 - Google Patents
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Description
(1) 内輪と外輪とを互いに偏心させて配置して、前記内輪と前記外輪との間に環状空間を形成する内外輪配置工程と、
前記環状空間に複数の転動体を装填する一次玉入れ工程と、
前記環状空間に沿う断面円弧状のスペーサを、前記内輪と前記外輪の軸方向から前記環状空間に挿入するスペーサ挿入工程と、
前記環状空間における前記スペーサの挿入位置の径方向反対側に、前記内輪の外周面及び前記外輪の内周面に当接させる当接面を有する拡張治具を挿入し、前記拡張治具の前記当接面によって少なくとも前記内輪と前記外輪の一方を押圧して前記環状空間を押し拡げる拡張工程と、
前記拡張治具によって押し拡げた前記環状空間に、前記拡張治具の周方向両脇から前記転動体を装填する二次玉入れ工程と、
を含む転がり軸受の製造方法。
この転がり軸受の製造方法によれば、一次玉入れ工程で環状空間に複数の転動体を装填した後に、環状空間にスペーサを挿入して転動体をスペーサの両脇に振り分ける。そして、スペーサの挿入位置の径方向反対側で環状空間を拡張治具で押し拡げ、拡張治具の周方向両脇から残りの転動体をそれぞれ装填する。したがって、環状空間へ規定数の転動体を迅速に高効率で装填でき、サイクルタイムを短縮でき、転がり軸受の生産効率を向上させることができる。また、環状空間へ転動体を挿入する工程が自動化しやすくなる。
この転がり軸受の製造方法によれば、環状空間におけるスペーサの配置領域では、スペーサによって転動体が周方向に押し出されて存在しない。そのため、拡張工程で内輪と外輪とを押し拡げる際の押圧力は、スペーサの配置領域の両脇に配置された複数の転動体に分散され、一箇所に応力集中することが抑制される。これにより、拡張工程において、拡張箇所の径方向反対側で内輪と外輪との間に転動体が挟まれることによる圧痕の発生を抑制できる。
この転がり軸受の製造方法によれば、拡張治具による内輪と外輪との拡張時に、スペーサに加圧力が付与されることがなく、スペーサの損傷を防止できる。
前記環状空間に装填する前記転動体の規定数が偶数である場合には、前記両脇の一方と他方とで同数に設定し、
前記環状空間に装填する前記転動体の規定数が奇数である場合には、前記両脇の一方よりも他方を一つ多く設定する(1)~(4)のいずれか1つに記載の転がり軸受の製造方法。
この転がり軸受の製造方法によれば、環状空間に装填する転動体の規定数が偶数か奇数かに応じて、スペーサの両脇における転動体の振り分け数を変更する。これにより、二次玉入れ工程の玉入れを、拡張治具の両脇から装填する転動体の数をそれぞれ同数にもできる。そのため、玉入れ工程がスペーサの両脇で同時に完了し、タクトアップ(サイクルタイムの短縮)が図れる。
この転がり軸受の製造方法によれば、複数の拡張部材によって内輪及び外輪を円滑に押し拡げて環状空間を押し拡げることができる。
この転がり軸受の製造方法によれば、周方向両端の一対の拡張部材で内輪又は外輪の一方を押圧し、周方向中央の拡張部材で内輪又は外輪に他方を押圧することができ、これにより、内輪及び外輪の姿勢を崩すことなく、バランスよく互いに反対側へ押圧して、環状空間を拡げることができる。
この転がり軸受の製造方法によれば、拡張部材によって環状空間を拡張させる際に、拡張部材の当接面が内輪の外周面と内輪の外周面との少なくとも一方に面接触する。これにより、拡張部材によって内輪と外輪を安定して押し拡げて環状空間を拡げることができる。
この転がり軸受の製造方法によれば、拡張部材によって環状空間を拡げる際に、拡張部材の当接面が内輪の外周面及び外輪の内周面の少なくとも一方に線接触する。これにより、拡張工程において、内輪と外輪の姿勢を安定に保持しつつ、環状空間を拡げることができる。
前記一対の拡張部材同士の対向面は、それぞれ径方向から傾斜した互いに平行な面である(6)に記載の転がり軸受の製造方法。
この転がり軸受の製造方法によれば、拡張部材同士の対向面が、互いに傾斜しているため、一対の拡張部材同士を接近させて配置できる。そのため、環状空間の径方向幅が狭い場合でも、拡張部材を環状空間に挿入可能となり、拡張治具を、軸受サイズによらず適用自由度の高い構成にできる。
前記拡張部材を、前記楕円形状の長軸と短軸の交点の軸を中心に回転させることにより、前記長軸の両端部分の外周面で前記内輪及び前記外輪を押圧する(1)~(5)のいずれか1つに記載の転がり軸受の製造方法。
この転がり軸受の製造方法によれば、拡張部材を、軸を中心に回転させることにより環状空間を簡単に拡げることができる。
(13) (1)~(11)のいずれか1つに記載の転がり軸受の製造方法を用いる車両の製造方法。
これらの機械、車両の製造方法によれば、内輪と外輪との間の環状空間に転動体が装填された転がり軸受を用いた機械、車両を高効率で製造できる。
まず、本実施形態に係る製造方法が適用される転がり軸受の一例を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る転がり軸受の製造方法によって製造する転がり軸受の斜視図である。
図3~図7は、転がり軸受の製造方法における各工程を説明する図である。
図3に示すように、外輪3の内側に内輪1を配置させ、この内輪1と外輪3を平坦な作業面21に載置させる(ステップS1)。このとき、外輪3中心に対して内輪1中心を偏心させる。すると、内輪1と外輪3との間の環状空間5は、偏心方向の一方が拡がり、他方が狭まった状態となる。このとき、作業面21に設けられた樹脂製の台座23が、作業面21上における環状空間5の偏心方向の一方で拡がった側に配置されるように、外輪3及び内輪1を配置させる。台座23は、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)等から成形され、内輪1、外輪3及び玉7への傷付きを防止している。この台座23は、平面視において、環状空間5の平面形状に相似した三日月形状に形成されている。台座23は、均等な厚さであってもよく、三日月形状の中央から両端へ向かって次第に高さが低くされていてもよい。また、作業面21は、環状空間5の偏心方向の一方側を上側にして、水平面から傾斜させてもよい。台座23の高さを変化させたり、作業面21を傾斜させたりすることで、以下に説明する玉7の挿入時に、玉7が自重によって環状空間5内を転がり移動するようになる。
内輪1の円周溝1aと外輪3の円周溝3aとの間の環状空間5に玉7を入れる(ステップS2)。このとき、玉7を台座23の上に供給することで、玉7を環状空間5へ円滑に装填できる。また、台座23上の玉7は、手動により台座23の周方向中央部から両脇に向かって振り分けてもよく、上記した台座23の高さの変化や、作業面21の傾斜によって、玉7を自重によって転がり移動させてもよい。これにより、既に装填された玉7が邪魔にならずに、順次、玉7を環状空間5に連続して装填できる。そして、図4に示すように、環状空間5に装填された玉7は、環状空間5の一方で拡がった領域に収容される。
図5に示すように、内輪1と外輪3との間にスペーサ31を挿入する(ステップS3)。スペーサ31は、環状空間5に沿う断面円弧状に形成され、内輪1と外輪3の軸方向に沿って環状空間5に挿入される。具体的には、内輪1と外輪3との間の環状空間5が最も狭い位置にスペーサ31を押し込んで、内輪1と外輪3との偏心を徐々に小さくしながら、環状空間5に装填した玉7を左右に均等に振り分けた状態を維持しつつ、周方向の一方と他方とに振り分けた複数の玉7の列同士の間にスペーサ31を挿入する。本構成の場合、装填する玉7の総数は偶数であるので、左右均等に同数を振り分ける。このように、スペーサ31を環状空間5に挿入することで、玉7が、環状空間5内の玉7が周方向に移動して、内輪1と外輪3との間の少なくとも一方に隙間を有してスペーサ31が配置されるようになる。このとき、環状空間5のスペーサ31が配置される領域からは、玉7が除去される。
スペーサ31の周方向両脇に同数ずつ整列された状態になる。なお、内輪1と外輪3は、鉛直面に配置する以外にも、傾斜面上に配置してもよく、水平面上に配置してもよい。
図6に示すように、環状空間5におけるスペーサ31の挿入位置の径方向反対側に、拡張治具33を挿し込み、この拡張治具33によって、環状空間5におけるスペーサ13の挿入位置の径方向反対側を、径方向に押し拡げる(ステップS4)。つまり、内輪1の円周溝1a及び外輪3の円周溝3aに当接させる当接面を有する拡張治具33を環状空間5に挿入し、拡張治具33の当接面によって少なくとも内輪1と外輪の3一方を押圧して環状空間5を押し拡げる。ここで示す拡張治具33は、互いに反対方向に移動自在に支持された一対の拡張部材35,37を有する。図7に示すように、拡張部材35,37は、内輪1及び外輪3に対して互いに径方向に沿って反対側へスライドされる。具体的には、拡張治具33は、一方の拡張部材35が径方向内方(図7中矢印A方向)へ移動して、内輪1の円周溝1aに当接して内輪1を径方向内方へ押圧する。また、他方の拡張部材37が径方向外方(図7中矢印B方向)へ移動して、外輪3の円周溝3aに当接して外輪3を径方向外方へ押圧する。これにより、内輪1及び外輪3と拡張部材37との当接箇所が弾性変形して、拡張治具33が挿し込まれた側の環状空間5の径方向寸法が拡張される。なお、内輪1を径方向内方へ押圧する拡張部材35は、内輪1の円周溝1aに沿った形状の当接面35aを有しており、外輪3を径方向外方へ押圧する拡張部材37は、外輪3の円周溝3aに沿った形状の当接面37aを有している。なお、拡張治具33の構成は上記例に限らない。
拡張治具33の拡張部材35,37によって押し拡げられた内輪1と外輪3との間の環状空間5に、拡張治具33の周方向両脇から玉7を入れる(ステップS5)。このとき、環状空間5は拡張治具33によって径方向に拡げられているので、環状空間5に玉7を円滑に装填できる。この環状空間5に装填した玉7は、その自重によって、下側に向けて転がって移動し、玉7を連続して装填可能となる。また、拡張治具33の両脇から一対の玉7を環状空間5へ同時に入れることで、タクトタイムの短縮が図れる。そして、装填する玉7の数を、拡張治具33の両脇の双方で同一にすることで、玉入れを同時に完了させることができる。
上記のようにして、規定の偶数個の玉7の装填を完了したら、拡張治具33による拡張動作を終了させ、環状空間5から拡張治具33及びスペーサ31を抜き取る。そして、内輪1と外輪3との間に規定数の玉7が装填された転がり軸受を取り出す(ステップS6)。なお、複数の玉7を保持する保持器を備える転がり軸受の場合には、玉7の装填後に保持器を取り付ける。
次に、奇数個の玉7を有する転がり軸受10を製造する場合について説明する。
図8は、奇数個の玉を装填する場合の拡張工程及び二次玉入れ工程を説明する模式図である。
(変形例1)
図9は、変形例1を説明する環状空間における拡張箇所の概略平面図である。
図10は、変形例2を説明する環状空間における拡張箇所の概略平面図である。
図10に示すように、変形例2に係る拡張治具33Bは、一対の拡張部材43,45を有し、変形例1の拡張部材41の代わりに拡張部材45を備えたこと以外は、変形例1の構成と同様である。
図11は、変形例3を説明する環状空間における拡張箇所の概略平面図である。
図11に示すように、変形例3に係る拡張治具33Cは、一対の拡張部材51,53を有する。拡張部材51,53は、互いに径方向の反対向きに移動される。一方の拡張部材51は、内輪1の円周溝1aに沿った凹面あるいは平面の当接面51aを有する。他方の拡張部材53は、その長手方向の直交断面視で、外輪3へ向かって突出する円弧状の当接面53aを有する。この変形例3に係る拡張治具33Cでは、一対の拡張部材51,53同士の対向面51b,53bが、それぞれ内輪1及び外輪3の径方向から傾斜して互いに平行面となっている。
図12は、変形例4を説明する環状空間における拡張箇所の概略平面図である。
図12に示すように、変形例4に係る拡張治具33Dは、一対の拡張部材55A,55Bと、拡張部材57を有する。拡張部材55Aと拡張部材55Bは、拡張部材57を挟んで周方向に沿って配列されている。周方向両端の一対の拡張部材55A,55Bと、周方向中央の拡張部材57とは、互いに径方向の反対向きに移動される。一対の拡張部材55A,55Bは、内輪1の円周溝1aに沿った形状の凹面あるいは平面の当接面55aを有する。拡張部材57は、その長手方向の直交断面視で、外輪3へ向かって突出する円弧状の当接面57aを有する。
図13は、変形例5を説明する環状空間における拡張箇所の概略平面図である。
図13に示すように、変形例5に係る拡張治具33Eは、内輪1、外輪3の軸方向に延びる軸方向断面形状が楕円形状にされた拡張部材61を有する。拡張部材61は、断面楕円形状の長軸の両端における外周面が、径方向外側へ突出する凸面の当接面61a,61bに形成されている。この拡張部材61は、断面楕円形状の長軸と短軸の交点を含む軸Oを中心に回転される。
また、ステアリングコラム、自在継手、中間ギア、ラックアンドピニオン、電動パワーステアリング装置、ウォーム減速機、トルクセンサ等の操舵装置への適用が可能である。
そして、上記機械、操舵装置等を含む車両、工作機械、住宅機器等、広く適用できる。
これにより得られた機械、車両等によれば、従来よりも低コストで、且つ、高品質な構成にできる。
1a 円周溝
1b 外周面
3 外輪
3a 円周溝
3b 内周面
5 環状空間
7 玉(転動体)
10 転がり軸受
31 スペーサ
33,33A~E 拡張治具
35,37,41,43,45,51,53,55A,55B,57,61 拡張部材
35a,37a,41a,43a,45a,51a,53a,55a,57a,61a 当接面
Claims (15)
- 内輪と外輪とを互いに偏心させて配置して、前記内輪と前記外輪との間に環状空間を形成する内外輪配置工程と、
前記環状空間に複数の転動体を装填する一次玉入れ工程と、
前記環状空間に沿う断面円弧状のスペーサを、前記内輪と前記外輪の軸方向から前記環状空間に挿入して、前記転動体を前記スペーサの挿入位置から周方向にずらすスペーサ挿入工程と、
前記環状空間における前記スペーサの挿入位置の径方向反対側に、前記内輪の外周面及び前記外輪の内周面に当接させる当接面を有する拡張治具を挿入し、前記拡張治具の前記当接面によって少なくとも前記内輪と前記外輪の一方を径方向に押圧して、前記拡張治具による加圧力の作用線上に前記転動体を配置させずに前記環状空間を押し拡げる拡張工程と、
前記拡張治具によって押し拡げた前記環状空間に、前記拡張治具の周方向両脇から前記転動体を装填する二次玉入れ工程と、
を含む転がり軸受の製造方法。 - 前記拡張工程において、前記内輪と前記外輪の少なくとも一方の前記拡張治具との当接箇所を弾性変形させる請求項1に記載の転がり軸受の製造方法。
- 前記スペーサ挿入工程では、前記環状空間に装填した前記転動体を前記スペーサの前記円弧の両脇に振り分けながら前記スペーサを前記環状空間に挿入して、前記拡張工程で前記内輪と前記外輪を押し拡げる箇所の径方向反対側の対応位置から前記転動体を除去する請求項1又は2に記載の転がり軸受の製造方法。
- 前記スペーサは、前記内輪の外周面及び前記外輪の内周面の少なくとも一方に隙間を有して配置される請求項3に記載の転がり軸受の製造方法。
- 前記スペーサ挿入工程で、前記一次玉入れ工程により前記環状空間に装填された前記転動体を前記スペーサの両脇に振り分ける数を、
前記環状空間に装填する前記転動体の規定数が偶数である場合には、前記両脇の一方と他方とで同数に設定し、
前記環状空間に装填する前記転動体の規定数が奇数である場合には、前記両脇の一方よりも他方を一つ多く設定する請求項1~4のいずれか1項に記載の転がり軸受の製造方法。 - 前記拡張治具は、前記内輪及び前記外輪へ向かって互いに反対方向へ移動自在に支持された複数の拡張部材を有する請求項1~5のいずれか1項に記載の転がり軸受の製造方法。
- 前記拡張治具は、前記環状空間の周方向に沿って配列される3つの前記拡張部材を有し、周方向両端に配置される一対の拡張部材と、周方向中央の拡張部材とを、互いに径方向に沿って反対側へ移動させて前記内輪と前記外輪とを押し拡げる請求項6に記載の転がり軸受の製造方法。
- 前記拡張部材は、前記内輪の外周面に沿った形状の当接面、及び前記外輪の内周面に沿った形状の当接面の少なくとも一方を有する請求項6又は7に記載の転がり軸受の製造方法。
- 前記拡張部材は、その長手方向に直交する断面視で、前記内輪の外周面へ向かって突出する円弧状の当接面と、前記外輪の内周面へ向かって突出する円弧状の当接面との少なくとも一方を有する請求項6~8のいずれか1項に記載の転がり軸受の製造方法。
- 前記拡張治具は、径方向に一対の拡張部材が設けられ、
前記一対の拡張部材同士の対向面は、それぞれ径方向から傾斜した互いに平行な面である請求項6に記載の転がり軸受の製造方法。 - 前記拡張治具は、長手方向に直交する断面が楕円形状の拡張部材を有し、
前記拡張部材を、前記楕円形状の長軸と短軸の交点の軸を中心に回転させることにより、前記長軸の両端部分の外周面で前記内輪及び前記外輪を押圧する請求項1~5のいずれか1項に記載の転がり軸受の製造方法。 - 内輪と外輪とを互いに偏心させて配置して、前記内輪と前記外輪との間に環状空間を形成する内外輪配置工程と、
前記環状空間に複数の転動体を装填する一次玉入れ工程と、
前記環状空間に沿う断面円弧状のスペーサを、前記内輪と前記外輪の軸方向から前記環状空間に挿入するスペーサ挿入工程と、
前記環状空間における前記スペーサの挿入位置の径方向反対側に、前記内輪の外周面及び前記外輪の内周面に当接させる当接面を有する拡張治具を挿入し、前記拡張治具の前記当接面によって少なくとも前記内輪と前記外輪の一方を押圧して前記環状空間を押し拡げる拡張工程と、
前記拡張治具によって押し拡げた前記環状空間に、前記拡張治具の周方向両脇から前記転動体を装填する二次玉入れ工程と、
を含み、
前記拡張治具は、前記内輪及び前記外輪へ向かって互いに反対方向へ移動自在に支持された複数の拡張部材を有し、
前記拡張治具は、前記環状空間の周方向に沿って配列される3つの前記拡張部材を有し、周方向両端に配置される一対の拡張部材と、周方向中央の拡張部材とを、互いに径方向に沿って反対側へ移動させて前記内輪と前記外輪とを押し拡げる、
軸受の製造方法。 - 内輪と外輪とを互いに偏心させて配置して、前記内輪と前記外輪との間に環状空間を形成する内外輪配置工程と、
前記環状空間に複数の転動体を装填する一次玉入れ工程と、
前記環状空間に沿う断面円弧状のスペーサを、前記内輪と前記外輪の軸方向から前記環状空間に挿入するスペーサ挿入工程と、
前記環状空間における前記スペーサの挿入位置の径方向反対側に、前記内輪の外周面及び前記外輪の内周面に当接させる当接面を有する拡張治具を挿入し、前記拡張治具の前記当接面によって少なくとも前記内輪と前記外輪の一方を押圧して前記環状空間を押し拡げる拡張工程と、
前記拡張治具によって押し拡げた前記環状空間に、前記拡張治具の周方向両脇から前記転動体を装填する二次玉入れ工程と、
を含み、
前記拡張治具は、前記内輪及び前記外輪へ向かって互いに反対方向へ移動自在に支持された複数の拡張部材を有し、
前記拡張治具は、径方向に一対の拡張部材が設けられ、
前記一対の拡張部材同士の対向面は、それぞれ径方向から傾斜した互いに平行な面である、
転がり軸受の製造方法。 - 請求項1~13のいずれか1項に記載の転がり軸受の製造方法を用いて機械を製造する機械の製造方法。
- 請求項1~13のいずれか1項に記載の転がり軸受の製造方法を用いて車両を製造する車両の製造方法。
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