JP6535945B1 - 自動潅水式立体的植栽装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
街路や広場等の景観の向上に寄与し、比較的に狭いスペースでも設置可能な自動潅水式立体的植栽装置を提供する。
【解決手段】
架台1と貯水タンク2と筒状摺動部3と貯水タンク2の周囲を覆う支持フレーム19と支持フレーム19に取り付けられた植栽パネル20と植栽パネル20に取り付けられた植栽ポット21を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、街路や広場等の景観の向上に寄与し、比較的に狭いスペースでも設置可能な自動潅水式立体的植栽装置に関する。
従来より、市街地等の景観を向上させるために、街路等に花壇が設置されている。こうした花壇を街路等の何か所にも設置した場合には、これら花壇に植栽した植物に対する潅水に多大な労力を要していた。
そこで、こうした花壇に植栽された植物に対して自動的に潅水を行うべく、様々な潅水装置が開発されている。特に、電源や水源を確保することが困難な場所に設置する花壇を考慮して、太陽電池、貯水タンク及びポンプを利用した自動潅水装置も開発されている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
特許文献1は、毛細管式給水器を具えた貯水容器を具備した複数のコンテナーと、そのコンテナーを立体的に配置、支持する架台と、架台の下部に設けられる水槽と、水槽内に設けられる水中ポンプと太陽電池と、太陽電池の出力電力を蓄電し、予め定められたプログラムに従って水中ポンプを作動させる電源回路と、水中ポンプの揚水を、最高位置にあるコンテナー内の貯水容器に導く給水管と、高位置のコンテナー内の貯水容器の溢流水を順次低位置のコンテナー内の貯水容器に導く導水管と、最低位置のコンテナー内の貯水容器からの溢流水を水槽内に還流させる排水管と、から成る自動潅水装置を備えた立体花壇を開示している。
また、特許文献2は、パネル状の枠体と、該枠体の上部に設け太陽光を受光する太陽電池セルと、該太陽電池セルで発電した電力を蓄電するバッテリと、前記枠体の前面に配置した鉢植植物と、前記枠体の下部に設けた貯水タンクと、前記枠体の上部に設け、前記貯水タンクに雨水を導く雨受と、前記貯水タンクに貯水した水を前記鉢植植物に潅水する揚水ポンプとを備えた潅水機構付き移動垣根であって、前記バッテリに畜電した電力を用いて、前記貯水タンクの水を前記揚水ポンプにより前記鉢植植物に潅水することを特徴とする潅水機構付き移動垣根を開示している。
特許文献1及び特許文献2に開示される技術は、太陽電池、貯水タンク及びポンプを利用して、確かに電源や水源の確保が困難な場所においても自動潅水を行うことができるものであるが、いずれも所謂“壁面緑化”的で平面的であり、美観の面白さや美麗さに欠けるものであった。
特開2001−245541号公報
特開2007−77706号公報
本発明は、街路や広場等の美観の向上に寄与し、比較的に狭いスペースにも設置可能な自動潅水式立体的植栽装置を提供することを目的とする。さらには、複数個の植栽ポットに植栽された植物が、その植栽ポットが設けられた位置にかかわらず、いずれも均等に生育することが可能な自動潅水式立体的植栽装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、架台(1)と、前記架台(1)上部に設置された有底筒状の貯水タンク(2)と、前記貯水タンク(2)の上縁部(38)に載置され、前記上縁部(38)に沿って摺動可能に設けられた筒状摺動部(3)と、前記貯水タンク(2)の内周壁に固定部材(4)を介して固定された下側外筒(5)と、前記下側外筒(5)の上端と接続し、回動可能に設けられた回動筒(6)と、前記回動筒(6)の上端と接続する上側外筒(7)と、前記上側外筒(7)の上端側に周設された蓋支持部(8)と、前記蓋支持部(8)上に設けられた蓋(9)と、前記架台(1)内に設けられ、相互に接続しているバッテリ(10)、コントローラ(11)及び潅水ポンプ(12)と、前記貯水タンク(2)の底部に設けられた排水孔(13)を通って前記貯水タンク(2)内部と前記潅水ポンプ(12)とを連通する排水ホース(14)と、前記下側外筒(5)と接続し、前記貯水タンク(2)の底部に設けられた送水孔(15)を通って前記潅水ポンプ(12)と接続する送水ホース(16)と、前記回動筒(6)から分岐して、前記筒状摺動部(3)の周壁に設けられた吐水孔(17)を通って前記筒状摺動部(3)の外部まで延設された吐水管(18)と、前記貯水タンク(2)の周囲を覆うように設けられた支持フレーム(19)と、前記支持フレーム(19)に取り付けられた植栽パネル(20)と、前記植栽パネル(20)に取り付けられた複数の植栽ポット(21)と、前記吐水管(18)の外方端と接続し、前記各植栽ポット(21)の上方付近の位置を通過するように設けられた導水管(22)と、前記導水管(22)の前記各植栽ポット(21)の上方付近の位置を通過する部位に設けられたノズル(23)と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様は、前記蓋(9)に設けられた取付部材(24)を介して、前記蓋(9)の上方に設けられたソーラーパネル(25)と、前記上側外筒(7)、回動筒(6)及び下側筒(5)の筒部内を挿通するように設けられた内筒(26)と、前記内筒(26)の下端と接続し、前記貯水タンク(2)の底部に設けられた配線孔(27)を通って前記架台(1)内部まで延設された配線管(28)と、を備え、前記内筒(26)及び配線管(28)内を挿通されたソーラーパネルケーブル(29)にて、前記ソーラーパネル(25)が、前記バッテリ(10)、前記コントローラ(11)及び前記潅水ポンプ(12)と接続することを特徴とする。
本発明の第3の態様は、前記貯水タンク(2)の底部に設けられたセンサー孔(30)を通って、前記貯水タンク(2)内部から前記架台(1)内部に延設され、前記バッテリ(10)、前記コントローラ(11)及び前記潅水ポンプ(12)と接続している水位センサー(31)と、前記内筒(26)及び配線管(28)内を挿通する警告ケーブル(32)にて、前記バッテリ(10)、前記コントローラ(11)及び前記水位センサー(31)と接続する警告ランプ(33)と、を備えることを特徴とする。
本発明の第4の態様は、前記内筒(26)及び配線管(28)内を挿通する雨検知ケーブルにて、前記バッテリ(10)、前記コントローラ(11)及び前記潅水ポンプ(12)と接続する雨センサー、を備えることを特徴とする。
本発明の第5の態様は、前記排水ホース(14)と前記潅水ポンプ(12)との間に設けられた切替コック(36)、を備えること特徴とする。
本発明の第6の態様は、前記架台(1)の下部に設けられた脚部(34)と、前記架台(1)の底部に設けられたスプリンクラー孔を介して、前記架台(1)の底部の下側に設けられたスプリンクラーと、前記送水ホース(16)と前記潅水ポンプ(12)との間に設けられた分岐コックと、を備え、前記分岐コックの分岐した一方端が前記送水ホース(16)と接続し、前記分岐コックの分岐した他方端が前記スプリンクラーと接続し、前記分岐コックの幹となる端部が前記潅水ポンプ(12)と接続することを特徴とする。
本発明の第7の態様は、前記導水管(22)は、最上段の各植栽ポット(21)の上方付近の位置を通過するように植栽パネル(20)の外周を水平方向に略1周し、前記略1周した終点にて下方向に垂直に曲がり、最下段の各植栽ポット(21)の上方付近の高さ位置まで延設されるとともに、上から2段目以降の各植栽ポット(21)の上方付近の位置を通過するように植栽パネル(20)の外周を水平方向に略1周するように、前記下方向に垂直に曲がった部位からそれぞれ分岐して設けられていることを特徴とする。
本発明の第8の態様は、前記バッテリ(10)、前記コントローラ(11)及び前記潅水ポンプ(12)と接続するプログラムタイマー(39)を備え、前記プログラムタイマー(39)が前記潅水ポンプ(12)の制御を行うことを特徴とする。
本発明の第9の態様は、前記植栽ポット(21)に植栽された植物の培地中の湿度を検出するための湿度センサーを備え、前記コントローラ(11)は、前記湿度センサーで検出した培地中の湿度に基づいて制御を行うことを特徴とする。
本発明の第10の態様は、前記自動潅水式立体的植栽装置の外方に送風するファンを備えたことを特徴とする。
本発明の第11の態様は、前記貯水タンク(2)内の水位を計測する水位計測手段と、前記水位計測手段にて計測した水位情報を送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、筒状の貯水タンクの周囲を覆うように複数の植栽ポットを設けたことから、貯水タンクを隠しつつ、環状且つ立体的に植栽することができ、これを街路や広場に設置した場合には景観の向上を図るとともに、比較的に狭いスペースでも設置することができる。また、潅水ポンプ及びバッテリを備えたことから、自動潅水が可能となり、水やりの手間を省くことができる。さらに、筒状摺動部及び回動筒が回動することにより、筒状摺動部に取り付けられた支持フレームを貯水タンクの周囲を回動可能にし、その結果、支持フレームに取り付けられた植栽パネル及び植栽パネルに取り付けられた植栽ポットも貯水タンクの周囲を360度回動可能となり、方角による日当たりの良し悪しに影響されることなく、植栽ポットに植えられた植物を均等に生育させることが可能となる。
本発明の第2の態様によれば、ソーラーパネルを設けたことから、電源を確保することが困難な場所においても、太陽光により発電可能となり、潅水ポンプを作動することができる。これにより、本発明の自動潅水式立体的植栽装置は任意の場所に設置しても自動潅水が可能となる。また、筒状摺動部及び貯水タンク内に内筒及び配線管を設けたことから、当該配線管内にソーラーパネル用のケーブルを挿通して架台内のバッテリ等とソーラーパネルを接続することが可能となり、上述した筒状摺動部及び回動筒の回動動作と相まって、ソーラーパネルを設置した場合、さらにはその他のケーブル等の配線が必要となる場合でも、本発明の自動潅水式立体的植栽装置を360度回転することが可能となる。
本発明の第3の態様によれば、水位センサー及び警告ランプを設けたことにより、貯水タンク内の水位が所定の水位よりも下がった場合には警告ランプを点灯させることで、貯水タンク内の水量が少なくなっていることを貯水タンク内を目視することなく、知らせることができる。また、貯水タンク内の水位がさらに下がる、又は貯水タンク内の水が空になった場合には潅水ポンプの作動を停止することが可能となる。
本発明の第4の態様によれば、雨センサーを設けたことから、降雨の際には潅水ポンプの作動を停止することができ、無駄な潅水や過剰な潅水を防止することが可能となる。
本発明の第5の態様によれば、排水ホースと潅水ポンプとの間に切替コックを設けたことから、貯水タンク内の水を通常通り潅水用に用いることはもちろん、火災等の非常時にはコックを切り替えることにより貯水タンク内の水を排水し、排水した水を消火用等に用いることが可能となる。
本発明の第6の態様によれば、架台の下側にスプリンクラーを設けたことから、架台の下側から散水することが可能となり、所謂打ち水と同様の効果を得ることができる。
本発明の第7の態様によれば、導水管を所定の配置及び形状となるように設けたことから、導水管のうち横方向に配置された部分、即ち、植栽パネルの外周を水平方向に略1周する部分、に送水された水が、導水管のうち縦方向に配置された部分、即ち、最上段の各植栽ポットの上方付近の位置を通過するように植栽パネルの外周を水平方向に略1周した終点にて下方向に垂直に曲がり、最下段の各植栽ポットの上方付近の高さ位置まで延設された部分、に逆流して戻ることを防止できる。これにより、上下方向に複数の植栽ポットを設け、各植栽ポットに植物を植栽した場合でも、例えば、最上段の植栽ポットに植栽された植物と最下段の植栽ポットに植栽された植物に対して比較的に均等に水を供給することが可能となり、結果として、上下方向のいずれの段の植栽ポットに植栽された植物も比較的に均等に生育させることができる。
本発明の第8の態様によれば、プログラムタイマーに基づいて潅水ポンプの制御を行うことから、季節や花の種類等に応じて、潅水ポンプを適宜の日時、回数及び時間にて作動させることができる。
本発明の第9の態様によれば、植栽ポット内の培地の湿度に基づいてコントローラの制御を行うこととしたので、植栽ポットに植栽された植物のきめ細やかな管理が可能となる。
本発明の第10の態様によれば、本発明の自動潅水式立体的植栽装置の外方に送風するファンを設けたことから、例えば、夏場に本発明の自動潅水式立体的植栽装置の近辺を人が通りかかった場合等、当該人に対して送風を行うことが可能となり涼感を与えることができる。
本発明の第11の態様によれば、貯水タンク内の水位を計測する手段及び当該計測した水位情報を送信する送信手段を備えたことから、貯水タンクの水位情報をインターネット上に送信することが可能となり、例えば、インターネットを介して水位情報を受信したサーバーは、各貯水タンクの水位を遠隔的に把握することができ、どの自動潅水式立体的植栽装置の貯水タンクに給水が必要であるかを集中的且つ遠隔的に把握することが可能となり、貯水タンクへの給水作業を効率的に行うことができる。
本発明の自動潅水式立体的植栽装置の一部透視的正面図である。 本発明の自動潅水式立体的植栽装置の別の描写方法による一部透視的正面図である。 本発明の貯水タンク及び架台の一部透視的正面図である。 本発明の架台、貯水タンク、筒状摺動部等の一部透視的正面図である。 (a)本発明の支持フレームの平面図である。(b)本発明の支持フレームの正面図である。 本発明の導水管、植栽ポット、ノズル等の正面図である。 本発明の導水管、植栽ポット、ノズル等の平面図である。 本発明の導水管の配置及び形状を示す図である。 本発明の自動潅水式立体的植栽装置の回路図である。 本発明の自動潅水式立体的植栽装置の植物が植栽された状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。
図1、図4及び図7に示すように、本発明の自動潅水式立体的植栽装置は、架台1と架台1の上部に設置された貯水タンク2と貯水タンク2の上部に設置された筒状摺動部3と貯水タンク2の周囲を覆うように設けられた支持フレーム19と支持フレーム19に取り付けられた植栽パネル20と植栽パネル20に取り付けられた植栽ポット21からなる。
なお、図10は、本発明の自動潅水式立体的植栽装置に植物を植栽した状態を示す図である。
本発明の架台1は、その上部に貯水タンク2等が設置されることから、一定の強度を備えるものであるが、材質や形状等は特に限定されるものではない。架台1は、例えば、主として亜鉛メッキが施された鋼製の上板、底板、及び4本の支柱から構成され、さらに4枚のステンレス製或いはプラスチック等の樹脂製の側板を設けることができる。側板を設けることにより、架台1内部の各種の器具を盗難やイタズラから防止することできるため望ましい。架台1の形状については、図1では角柱状のものを示しているが、特にこの形状に限定される訳ではなく、適宜、円柱状、その他の形状を採用することも可能である。
架台1は、中空であり、図1、図2及び図4に示すように、その内部にはバッテリ10、コントローラ11及び潅水ポンプ12等が収容される。架台1内部にバッテリ10、コントローラ11及び潅水ポンプ12等を設置しておけば、これらを隠すことができ美観を向上させることができ、また上述したように側板を設けておけば、これらの器具の盗難等を防止することもできる。さらに、架台1の内部には、糸鋸、取水継手、ホース等を収容しておくことがさらに望ましい。災害時には、本発明の自動潅水式立体的植栽装置を雨樋の近辺に設置し、糸鋸で雨樋の一部を切除し、当該切除部分に取水継手を取り付けるとともに、ホースの一端を取水継手に取り付け、ホースの他端を後述する筒状摺動部3の給水口35から貯水タンク2内に導入することにより、本発明の自動潅水式立体的植栽装置を雨水を有効活用するためのタンクとして利用することもできる。
貯水タンク2は、架台1の上部に設置される。貯水タンク2は、有底筒状である。円柱状でもよいが、好ましくは、図3に示すように上部及び下部の直径がそれぞれ次第に減少(テーパー状)した形状であることが望ましい。貯水タンク2の材質は特に限定されるものではないが、例えば、高分子量高密度ポリエチレンを主要な材質として用いることが望ましい。また、貯水タンク2の大きさも特に限定されるものではないが、例えば、最大容量200lであれば、上述した災害時の雨水活用の際にも有利に用いることができて望ましい。
貯水タンク2の上部は平面視円形に開放している。貯水タンク2の上部付近には、水平方向に延設されたフランジ部37とフランジ部37の上側には上方に立ち上がる上縁部38が設けられている。
図4に示すように、貯水タンク2の上縁部38には筒状摺動部3が載置されている。筒状摺動部3の下縁には、貯水タンク2の上縁部38と嵌合する凹部が形成されており、筒状摺動部3は貯水タンク2の上縁部38に案内されて上縁部38に沿って摺動可能に設けられている。筒状摺動部3の周壁には、後述する吐水管18を通すための吐水孔17が設けられている。また、筒状摺動部3の周壁の任意の場所に、貯水タンク2内に水を供給するための給水口35を設けることが望ましい。貯水タンク2内の水が少なくなった場合には、給水口35から外部のホースを利用して給水がなされる。筒状摺動部3の外周壁の下端部付近には任意の接続部材が取り付けられており、後述する支持フレーム19と接続している。これにより、手動にて支持フレーム19を回転させると、これに伴って筒状摺動部3も回転する。複数個の接続部材を用いて、筒状摺動部3と支持フレーム19を複数の箇所にて接続することも可能である。
図3及び4に示すように、貯水タンク2の上部付近の内周壁には固定部材4が設けられている。固定部材4の長さ方向中央且つ貯水タンク2の上部付近の中心位置に下側外筒5が固定部材4によって固定されている。基本的な構成態様では、下側外筒5の下端は閉鎖されている。
下側外筒5の上端には回動筒6が接続している。回動筒6は、下側外筒5と後述する上側外筒7との間に存在し、回動可能に設けられている。下側外筒5及び上側外筒7は回動しない。図4に示すように、回動筒6から分岐して吐水管18が設けられている。吐水管18は、回動筒6から分岐して筒状摺動部3の周壁に設けられた吐水孔17を通って筒状摺動部3の外部まで延設されており、後述する導水管22の始点に接続する。
回動筒6の上端には上側外筒7が接続している。下側外筒5、回動筒6及び上側外筒7は接続されることで、連通している1つの筒状部を形成する。
上側外筒7の上端部付近には蓋支持部8が周設されている。蓋支持部8の上には蓋9が設けられている。蓋9と筒状摺動部3の上端との間には僅かに間隙が設けられているため、筒状摺動部3が貯水タンク2の上縁部38に沿って摺動、即ち、回転しても、蓋9はそれに伴って回転することはない。したがって、本発明の好ましい態様において、蓋9に設けられた取付部材24を介してソーラーパネル25を利用する場合でもソーラーパネル25は回転しないので、ソーラーパネル25を例えば、常に日当たりのより南側に向けておくことが可能となる。なお、蓋9の中心部には、少なくとも後述する内筒26の外径よりも大きな穴を形成させておくことが望ましい。また、蓋9の上部には広告板や案内板等を設置することも可能である。
図4に示すように、貯水タンク2の内部と潅水ポンプ12とを連通する排水ホース14が設けられている。排水ホース14は、貯水タンク2の内部の底部付近から貯水タンク2の底部に設けられた排水孔13を通って、架台1内の潅水ポンプ12と接続している。これにより、貯水タンク2内の水を潅水ポンプ12に供給している。
図4に示すように、下側外筒5及び潅水ポンプ12と接続し、両者を連通する送水ホース16が設けられている。送水ホース16は、下側外筒5に接続し、貯水タンク2内から、貯水タンク2の底部に設けられた送水孔15を通って、架台1内の潅水ポンプ12と接続している。これにより、上述のように、排水ホース14から潅水ポンプ12に供給された貯水タンク2内の水は、潅水ポンプ12が作動すると送水ホース16を通って、下側外筒5、回動筒6、吐水管18の順に経由して、導水管22に供給される。また、送水ホース16の架台1内に位置する部位には、図示しないストレーナーを設けることができる。これにより、送水される水中に含まれる微細な固形成分を除去し、ノズル23の詰まりを防止することができる。
図5(a)は支持フレーム19の一例の平面図、図5(b)は支持フレーム19の一例の正面図をそれぞれ示している。支持フレーム19は、貯水タンク2の周囲を覆うように、支持フレーム19の上部及び下部にはそれぞれ線状の環状フレームが設けられており、上部環状フレーム40及び下部環状フレーム41の間には複数本の線状の縦方向フレーム42が設けられている。図5では、補強のため上部環状フレーム40及び下部環状フレーム41の他に、両者の中間位置の2箇所に補強用環状フレーム43を設けている。上部環状フレーム40の内側には、複数本の短い放射状フレーム44で支持された内側フレーム45が設けられている。内側フレーム45が貯水タンク2の上端付近のフランジ部37に載置されることによって、支持フレーム19が貯水タンク2に支持されている。支持フレーム19は、貯水タンク2のフランジ部37に載置されているだけで固定されていないため、筒状摺動部3及び回動筒6の回転とともに回転することが可能であり、したがって、支持フレーム19に取り付けられた植栽パネル20、さらには植栽ポット21も合わせて回転することが可能となっている。これにより、方角による日当たりの良し悪しに影響されることなく、植栽ポット21に植えられた植物を均等に生育させることが可能となる。また、図5(b)に示すように、好ましくは、縦方向フレームには複数個のブレ止め部材46を設けることが望ましい。これにより、支持フレーム19に取り付けられた植栽パネル20のブレを容易に防止することができる。
上述した支持フレーム19は線状のフレームで、あくまで一例であり、これに代えて板状フレームで形成することも可能である。具体的には、例えば、上部及び下部にそれぞれ板状の環状フレームを設け、該上部板状フレームは、上述の一例と同様、貯水タンク2のフランジ部37に載置される。下部板状フレームは、植栽パネル20の最下部の位置に設けられる。上部板状フレーム及び下部板状フレームには、植栽パネル20の高さ方向の寸法と同じ長さを有する複数本の縦方向板状フレームが取り付けられている。このように板状のフレームを用いることで、上述のように線状フレームで支持フレーム19を形成するよりも支持フレーム19の強度や安定性を増すことができる。また、上述の一例では、支持フレーム19の上端が貯水タンク2のフランジ部37の位置までであったが、本板状フレームの態様では、縦方向板状フレームの上端が植栽パネル20の上端位置の高さまであるので、植栽パネル20の上部までより安定して支持することが可能となる。
植栽パネル20は、図6乃至図8に示すように縦方向及び水平方向に複数の植栽ポット21が取り付けられるような構造を有している。植栽パネル20は特に限定されるものではなく市販のものを利用することも可能である。植栽パネル20は、支持フレーム19に取り付けられる。植栽パネル20の支持フレーム19への取付は、例えば、樹脂製等の帯状部材等で行うことができる。植栽パネル20を予め貯水タンク2の周囲を覆うような環状形状として成形しておけば、植栽パネル20を支持フレーム19に単に吊り下げて取り付けることも可能である。
複数の植栽ポット21が植栽パネル20に取り付けられる。植栽ポット21は、好ましくは、植栽パネル20に取り付け可能な最大の数の植栽ポット21を取り付け、貯水タンク2が見えないようにすることが美観上望ましい。植栽ポット21には直接培地を入れ植栽を行ってもよいし、鉢に植栽された植物を当該鉢ごと植栽ポット21内に載置することもできる。
導水管22は、その始点が吐水管18の外方端と接続し、各植栽ポット21の上方付近の位置を通過するように設けられている。具体的には、例えば、導水管22は、図8に示すように、最上段の各植栽ポット21の上方付近の位置を通過するように植栽パネル20の外周を水平方向に略1周し、前記略1周した終点にて下方向に垂直に曲がり、最下段の各植栽ポット21の上方付近の高さ位置まで延設されるとともに、上から2段目以降の各植栽ポット21の上方付近の位置を通過するように植栽パネル20の外周を水平方向に略1周するように、それぞれ前記下方向に垂直に曲がった部位から分岐して設けられている。導水管22をこのような配置及び形状となるように設けたことから、導水管のうち横方向に配置された部分、即ち、植栽パネルの外周を水平方向に略1周する部分、に送水された水が、導水管のうち縦方向に配置された部分、即ち、最上段の各植栽ポットの上方付近の位置を通過するように植栽パネルの外周を水平方向に略1周した終点にて下方向に垂直に曲がり、最下段の各植栽ポットの上方付近の高さ位置まで延設された部分、に逆流して戻ることを防止できる。これにより、上下方向に複数の植栽ポット21を設け、各植栽ポット21に植物を植栽した場合でも、例えば、最上段の植栽ポット21に植栽された植物と最下段の植栽ポット21に植栽された植物に対して比較的に均等に水を供給することが可能となり、結果として、上下方向のいずれの段の植栽ポット21に植栽された植物も比較的に均等に生育させることができる。
図6及び図7に示すように、導水管22の各植栽ポット21の上方付近を通過する部位には、植栽ポット21に潅水するべくノズル23が設けられている。ノズル23は、潅水ポンプ12が作動して導水管22内に水が供給されると、ノズル23の吐出口から水を滴下する。なお、図1、図2及び図8ではノズル23の図示を省略している。
架台1の内部には相互に接続されているバッテリ10、コントローラ11及び潅水ポンプ12が設置されている。潅水ポンプ12は、バッテリ10から供給される電力にて、コントローラ11の制御により、又は好ましい態様においてプログラムタイマー(39)により作動し、貯水タンク2内の水を用いて自動的に潅水する。なお、本発明の自動潅水式立体的植栽装置はバッテリ10を備えているが、外部からの電力を用いて本発明の自動潅水式立体的植栽装置することも可能であり、したがって、例えば、本発明の自動潅水式立体的植栽装置を屋内で利用する場合等は外部の電源を用いることもできる。また、本発明の自動潅水式立体的植栽装置にUSB出力ポート等を設けて、バッテリ10の電力を用いて、非常時に携帯電話等の充電を行うこともできる。
本発明の好ましい態様では、図4に示すように、蓋9に設けられた取付部材24を介して、蓋9の上方にソーラーパネル25が設置される。ソーラーパネル25は、太陽光を受光して発電する。ソーラーパネル25は任意の物を使用することができ、市販品も使用することができる。ソーラーパネル25を、蓋9の上方に設置することにより、ソーラーパネル25を設置するためのスペースを別途確保する必要がなくなる。また、貯水タンク2上部は比較的高い位置にあることから太陽光の受光を遮られる可能性が低く、良好な受光及び発電という観点からも望ましい。また、上述したように、蓋9は回動しないため、ソーラーパネル25は回動しないことから、ソーラーパネル25を常に南側に向けておくことも可能である。また、より好ましくは、ソーラーパネル25に保護カバーを取り付けることもでき、その保護カバーに広告や案内の表示を行うこともできる。
本発明の好ましい態様では、図4に示すように、上側外筒7、回動筒6及び下側外筒5の筒部内を挿通するように設けられた内筒26が設けられている。内筒26の上端は、蓋9よりも高い位置に位置するように設けられている。上述の通り、上側外筒7、回動筒6及び下側外筒5は、順次接続され1つの筒状部を形成しているが、内筒26は、この1つの筒状部内に設けられている。
本発明の好ましい態様では、図4に示すように、内筒26の下端と接続し、貯水タンク2の底部に設けられた配線孔27を通って架台1内部まで延設された配線管28を備えている。上述したように、本発明の基本的な態様においては、下側外筒5の下端は閉鎖されているが、好ましい態様において内筒26を設ける場合には、内筒26は配線管28と連通し、内筒26の周囲の下側外筒5の下端部は閉鎖されている。
内筒26及びこれに接続している配線管28は、ソーラーパネルケーブル29等の各種のケーブルを筒状摺動部3及び貯水タンク2内を経由させてソーラーパネル25等とバッテリ10、コントローラ11、潅水ポンプ12等とを接続する。このように、各種のケーブルを内筒26及び配線管28を用いて、筒状摺動部3及び貯水タンク2内を通すことにより、筒状摺動部3、ひいては支持フレーム19、植栽パネル20等を360度回動することが可能となる。もし各種ケーブルを筒状摺動部3や貯水タンク2の外部にて配線した場合には、これらケーブルが干渉して植栽パネル20等を360度回動させることが不可能か著しく困難となる。なお、上述の通り、上側外筒7、回動筒6及び下側外筒5は接続されて1つの筒状部を形成し、内筒26はこの筒状部内に設けられていることから、あたかも上側外筒7、回動筒6及び下側外筒5が1つの外筒を形成し、その内部に内筒26が存在する、二重構造の筒状部を形成しているといえる。そして、内筒26内には上述の通り各種のケーブルが挿通され、内筒26の周囲に存在する上側外筒7、回動筒6及び下側外筒5で形成する筒状部には送水ホース16から送水されてきた水が流通する。
以上のように、本発明の好ましい態様では、ソーラーパネル25は、バッテリ10、コントローラ11及び潅水ポンプ12と接続している。バッテリ10は、ソーラーパネル25で発電した電力を蓄電し、当該電力を用いて潅水ポンプ12及びコントローラ11を作動する。バッテリ10は、架台1の内部に設置される。
コントローラ11は、バッテリ10の電力を利用して潅水ポンプ12の作動を制御する。コントローラ11は、架台1の内部に設置される。好ましくは、コントローラ11は、プログラムタイマーと接続する。この場合、コントローラ11は、バッテリ10に蓄電された電力の放充電を行いプログラムタイマーを作動させ、プログラムタイマーが潅水ポンプ12の制御を行う。具体的には、例えば、プログラムタイマーは、潅水ポンプ12を作動させる日時、1日に潅水ポンプ12を作動させる回数、1回の潅水ポンプ12の作動時間等を設定することができ、プログラムタイマーは、当該設定に基づいて潅水ポンプ12の制御を行う。また、別の好ましい態様としては、コントローラ11に接続された4つのタイマーに基づいて潅水ポンプ12の制御を行うようにしてもよい。この場合は、4つのタイマーは、それぞれ春、夏、秋及び冬の気候や降水量に合わせた設定となっており、春には春用タイマーに基づき、夏には夏用タイマーに基づき、秋には秋用タイマーに基づき及び冬には冬用タイマーに基づいて潅水ポンプ12の制御を行うようにすることもできる。
本発明の好ましい態様では、図4に示すように、貯水タンク2の底部に設けられたセンサー孔30を通って、貯水タンク2内部から架台1内部に延設され、バッテリ10、コントローラ11及び潅水ポンプ12と接続している水位センサー31を備えている。好ましい態様では、水位センサー31は、縦方向に2つのフロートを備えたフロートセンサーである。水位センサー31は、貯水タンク2内の水が減少し、水位が上側のフロートの位置よりも低下すると浮遊していた上側フロートが上側ストッパー位置に低下するとともに警告信号を発信し、さらに水が減少し又は貯水タンク2内の水が空になると浮遊していた下側のフロートが下側ストッパー位置に低下するとともに潅水ポンプ作動停止の信号を発信する。潅水ポンプ作動停止信号を受信すると、コントローラ11は潅水ポンプ12の作動停止の制御を行う。
本発明の好ましい態様では、前記内筒26及び配線管28内を挿通する警告ケーブル32にて、バッテリ10、コントローラ11及び水位センサー31と接続する警告ランプ33を備えている。警告ランプ33は、本発明の自動潅水式立体的植栽装置又はその周辺の任意の位置に設けることができるが、好ましくは、図2及び図4に示すように、ソーラーパネル25に取り付けられる。警告ランプ33は、例えばLEDランプで構成される。警告ランプ33は、水位センサー31による警告信号を受信したコントローラ11の制御により点灯して、貯水タンク2内の水位が間もなく給水の必要なレベルであることを視覚的に通知する。図9は、ソーラーパネル25、水位センサー31、警告ランプ33及びプログラムタイマー(39)を使用する態様の回路図の一例である。
本発明の好ましい態様では、内筒26及び配線管28内を挿通する雨検知ケーブルにて、バッテリ10、コントローラ11及び潅水ポンプ12と接続する、図示しない雨センサーを備えている。雨センサー(リキッドセンサー)は、例えば、蓋9の上に載置される。雨センサーは雨水を検知すると潅水ポンプ作動停止信号を発信する。当該信号を受信したコントローラ11は、潅水ポンプ12の作動停止の制御を行う。これにより、降雨時の無駄又は過剰な潅水を防止することができる。
本発明の好ましい態様では、図4に示すように、排水ホース14と潅水ポンプ12との間に、切替コック36を備えている。切替コック36は、排水ホース14から潅水ポンプ12へ向かう水を、通常通り潅水ポンプ12へ送る潅水モード、止水モード及び排水モードに切り替えることができる。切替コック36を排水モードにすることにより、火災等の非常時には貯水タンク2内の水を排水し、排水した水を消火用等に用いることが可能となる。
本発明の好ましい態様では、架台1の下部に脚部34が設けられている。さらに、架台1の底部に設けられたスプリンクラー孔を介して、架台1の底部の下側に、図示しないスプリンクラーが設けられている。架台1の下部に脚部34を設けることで、架台1の下部と地面との間に間隙を設け、架台1の下側にスプリンクラーを設置することが可能となっている。
本発明の好ましい態様では、送水ホース16と潅水ポンプ12との間に、図示しない分岐コックを備えている。分岐コックの分岐した一方端が送水ホース16と接続し、分岐コックの分岐した他方端がスプリンクラーと接続し、分岐コックの幹となる端部が潅水ポンプ12と接続している。このように構成したことで、潅水ポンプ12が作動すると、分岐コックの一方端と接続した送水ホース16により潅水が行われると同時に、分岐コックの他方端と接続したスプリンクラーにより散水が行われる。スプリンクラーの散水は、あたかも“打ち水”のような効果を発揮する。また、より好ましくは、スプリンクラーは電磁弁と接続しており、電磁弁は、通電状態、即ち潅水ポンプ12作動時には弁が開となり、非通電状態では弁が閉となるため、スプリンクラーから漏水することはない。なお、冬場はスプリンクラーの散水は不要のため、分岐コックの他方端側のコックは閉鎖される。
本発明の自動潅水式立体的植栽装置には、図示していない湿度センサーを設けることも可能であり、望ましい。湿度センサーによって、直接又は間接的に植栽ポット21に入れられた培地中の湿度を検出し、当該検出した湿度に基づいてコントローラ11の制御を行うことが望ましい。これにより、より一層きめ細やかな自動潅水の管理を行うことが可能となり、植栽された植物の生育を良好なものとすることができる。
好ましい態様において、本発明の自動潅水式立体的植栽装置は、自動潅水式立体的植栽装置の外方に送風する、図示しないファンを備えている。ファンの設置場所は特に限定されるものではないが、例えば、植栽パネル21の一部に取り付けたり、又は筒状摺動部3内に設置し、筒状摺動部3の周壁に送風用孔を設けるようにしてもよい。これにより、夏場には、本発明の自動潅水式立体的植栽装置の近辺の人に風邪を送ることで涼感を与えることができる。
本発明の好ましい態様では、貯水タンク2内の水位を計測する、図示しない水位計測手段と水位計測手段で計測した水位情報を送信する、図示しない送信手段を備えている。水位計測手段は、貯水タンク2内に水位を計測する装置であり、送信手段は水位計測手段が計測した水位に関する情報をインターネットに送信することができる装置である。これにより、貯水タンク2の水位情報をインターネット上に送信することが可能となり、例えば、インターネットを介して水位情報を受信したサーバーは、各貯水タンク2の水位を遠隔的に把握することができ、どの自動潅水式立体的植栽装置の貯水タンク2に給水が必要であるかを集中的且つ遠隔的に把握することが可能となり、貯水タンク2への給水作業を効率的に行うことができる。
本発明の好ましい態様による自動潅水式立体的植栽装置の動作を説明する。
ソーラーパネル25で発電した電力は、内筒26及び配線管28内を挿通するソーラーパネルケーブル29を通じてバッテリ10に蓄電される。バッテリ10に蓄電された電力を用いてコントローラ11は作動し、プログラムタイマー39の設定に従って潅水ポンプ12を作動させる。潅水ポンプ12は、排水ホース14から供給された貯水タンク2内の水を送水ホース16に送水する。送水ホース16に送水された水は、下側外筒5及び回動筒6(内筒26の周囲)内を経由して、吐水管18を通り、導水管22に供給される。導水管22に供給された水は、導水管22の形状に従って送水され、各植栽ポット21上方に設けられたノズル23より各植栽ポット21に植栽された植物に潅水が施される。
1 架台
2 貯水タンク
3 筒状摺動部
4 固定部材
5 下側外筒
6 回動筒
7 上側外筒
8 蓋支持部
9 蓋
10 バッテリ
11 コントローラ
12 潅水ポンプ
13 排水孔
14 排水ホース
15 送水孔
16 送水ホース
17 吐水孔
18 吐水管
19 支持フレーム
20 植栽パネル
21 植栽ポット
22 導水管
23 ノズル
24 取付部材
25 ソーラーパネル
26 内筒
27 配線孔
28 配線管
29 ソーラーパネルケーブル
30 センサー孔
31 水位センサー
32 警告ケーブル
33 警告ランプ
34 脚部
35 給水口
36 切替コック
37 フランジ部
38 上縁部
39 プログラムタイマー
40 上部環状フレーム
41 下部環状フレーム
42 縦方向フレーム
43 補強用環状フレーム
44 放射状フレーム
45 内側フレーム
46 ブレ止め部材

Claims (11)

  1. 自動潅水式立体的植栽装置であって、
    架台(1)と、
    前記架台(1)上部に設置された有底筒状の貯水タンク(2)と、
    前記貯水タンク(2)の上縁部(38)に載置され、前記上縁部(38)に沿って摺動可能に設けられた筒状摺動部(3)と、
    前記貯水タンク(2)の内周壁に固定部材(4)を介して固定された下側外筒(5)と、
    前記下側外筒(5)の上端と接続し、回動可能に設けられた回動筒(6)と、
    前記回動筒(6)の上端と接続する上側外筒(7)と、
    前記上側外筒(7)の上端側に周設された蓋支持部(8)と、
    前記蓋支持部(8)上に設けられた蓋(9)と、
    前記架台(1)内に設けられ、相互に接続しているバッテリ(10)、コントローラ(11)及び潅水ポンプ(12)と、
    前記貯水タンク(2)の底部に設けられた排水孔(13)を通って前記貯水タンク(2)内部と前記潅水ポンプ(12)とを連通する排水ホース(14)と、
    前記下側外筒(5)と接続し、前記貯水タンク(2)の底部に設けられた送水孔(15)を通って前記潅水ポンプ(12)と接続する送水ホース(16)と、
    前記回動筒(6)から分岐して、前記筒状摺動部(3)の周壁に設けられた吐水孔(17)を通って前記筒状摺動部(3)の外部まで延設された吐水管(18)と、
    前記貯水タンク(2)の周囲を覆うように設けられた支持フレーム(19)と、
    前記支持フレーム(19)に取り付けられた植栽パネル(20)と、
    前記植栽パネル(20)に取り付けられた複数の植栽ポット(21)と、
    前記吐水管(18)の外方端と接続し、前記各植栽ポット(21)の上方付近の位置を通過するように設けられた導水管(22)と、
    前記導水管(22)の前記各植栽ポット(21)の上方付近の位置を通過する部位に設けられたノズル(23)と、
    を備える、自動潅水式立体的植栽装置。
  2. 前記上側外筒(7)、回動筒(6)及び下側外筒(5)の筒部内を挿通するように設けられた内筒(26)と、
    前記内筒(26)の下端と接続し、前記貯水タンク(2)の底部に設けられた配線孔(27)を通って前記架台(1)内部まで延設された配線管(28)と、
    を備える、
    請求項1に記載の自動潅水式立体的植栽装置。
  3. 前記蓋(9)に設けられた取付部材(24)を介して、前記蓋(9)の上方に設けられたソーラーパネル(25)を備え、
    前記内筒(26)及び配線管(28)内を挿通されたソーラーパネルケーブル(29)にて、前記ソーラーパネル(25)が、前記バッテリ(10)、前記コントローラ(11)及び前記潅水ポンプ(12)と接続する、
    請求項に記載の自動潅水式立体的植栽装置。
  4. 前記貯水タンク(2)の底部に設けられたセンサー孔(30)を通って、前記貯水タンク(2)内部から前記架台(1)内部に延設され、前記バッテリ(10)、前記コントローラ(11)及び前記潅水ポンプ(12)と接続している水位センサー(31)と、
    前記内筒(26)及び配線管(28)内を挿通する警告ケーブル(32)にて、前記バッテリ(10)、前記コントローラ(11)及び前記水位センサー(31)と接続する警告ランプ(33)と、
    を備える、請求項2又は3に記載の自動潅水式立体的植栽装置。
  5. 前記内筒(26)及び前記配線管(28)内を挿通する雨検知ケーブルにて、前記バッテリ(10)、前記コントローラ(11)及び前記潅水ポンプ(12)と接続する雨センサー、
    を備える、請求項2乃至4のいずれかに記載の自動潅水式立体的植栽装置。
  6. 前記排水ホース(14)と前記潅水ポンプ(12)との間に設けられた切替コック(36)、
    を備える、請求項1乃至のいずれかに記載の自動潅水式立体的植栽装置。
  7. 前記架台(1)の下部に設けられた脚部(34)と、
    前記架台(1)の底部に設けられたスプリンクラー孔を介して、前記架台(1)の底部の下側に設けられたスプリンクラーと、
    前記送水ホース(16)と前記潅水ポンプ(12)との間に設けられた分岐コックと、を備え、
    前記分岐コックの分岐した一方端が前記送水ホース(16)と接続し、
    前記分岐コックの分岐した他方端が前記スプリンクラーと接続し、
    前記分岐コックの幹となる端部が前記潅水ポンプ(12)と接続する、
    請求項1乃至のいずれかに記載の自動潅水式立体的植栽装置。
  8. 前記導水管(22)は、
    最上段の各植栽ポット(21)の上方付近の位置を通過するように植栽パネル(20)の外周を水平方向に略1周し、
    前記略1周した終点にて下方向に垂直に曲がり、最下段の各植栽ポット(21)の上方付近の高さ位置まで延設されるとともに、
    上から2段目以降の各植栽ポット(21)の上方付近の位置を通過するように植栽パネル(20)の外周を水平方向に略1周するように、前記下方向に垂直に曲がった部位からそれぞれ分岐して設けられている、
    請求項1乃至のいずれかに記載の自動潅水式立体的植栽装置。
  9. 前記バッテリ(10)、前記コントローラ(11)及び前記潅水ポンプ(12)と接続するプログラムタイマー(39)を備え、
    前記プログラムタイマー(39)が前記潅水ポンプ(12)の制御を行う、
    請求項1乃至のいずれかに記載の自動潅水式立体的植栽装置。
  10. 前記植栽ポット(21)に植栽された植物の培地中の湿度を検出するための湿度センサーを備え、
    前記コントローラ(11)は、前記湿度センサーで検出した培地中の湿度に基づいて制御を行う、
    請求項1乃至のいずれかに記載の自動潅水式立体的植栽装置。
  11. 前記自動潅水式立体的植栽装置の外方に送風するファンを備えた、
    請求項1乃至10のいずれかに記載の自動潅水式立体的植栽装置。
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