JP6535544B2 - フレキシブルコンテナバッグ用内袋 - Google Patents
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Description
しかしながら、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂製のテープヤーンで織られた原反を、所定形状の部品シートに複数裁断し、そのうち、隣接する部品シート同士を縫着して袋状としたもので放射線遮蔽機能を有するものもあった(例えば、特許文献1参照)。
また、ポリプロピレンを主原料とした生地で作製されたフレキシブルコンテナバッグは、所用の引張強度は得られるものの紫外線に対する耐候性が十分でないため、仮保管場所で太陽光の照射を受けた場合、劣化の進行が早く、UV剤などを添加しても十分な期間、耐候性を保持できなかった。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係るフレキシブルコンテナバッグ用内袋を示す説明図、図2は同フレコンバッグ用内袋をフレコンバッグに収納した放射線遮蔽フレコンバッグを示す説明図、図3(a)は同フレキシブルコンテナバッグ用内袋の外布の耐候性強度を示すグラフ、図3(b)は同フレキシブルコンテナバッグ用内袋の外布の耐候性強度のデータ表である。なお、フレキシブルコンテナバッグは、フレコンバッグとも、クロス袋とも言う。基本的には、外袋を示す。
フレコンバッグ用内袋10は、フレコンバッグ内袋10がフレコンバッグ(外袋)13の内部空間に装着されて使用されるが、図1に示すように、外布11と内布12からなり外布11は、いわゆる原反と呼ばれ、テープヤーンを経糸及び緯糸に使用して製織したクロスでできている。
フレコンバッグ用内袋10の外観形状としては、例えば、図2に示すフレコンバッグ13の形状に合わせて、平面視して円形の丸型、平面視して四角形の角型などを採用することができる。
得られた外布蓋部11a、外布胴部11b及び外布底部11cを含む各部品シートは、電動ミシンを使用し、隣接するもの同士が縫着されることによって、コンバッグ用内袋10の外布11が製造される。
さらに、内布12のさらに内側(内周面側)に、アルミシート20を縫着してもよい。具体的には、アルミシート蓋部20a、アルミシート胴部20b及びアルミシート底部20cとそれぞれ、蓋部、胴部、底部としての内側に縫着し、収納した内容物からの水漏れ防止の効果を高めることができる。なお、アルミシートの厚さは300〜400μmである。
前に述べたように、フレコンバッグ用内袋10は、フレコンバッグ13の内部空間に収納されるようになっている。フレコンバッグ13は、フレコンバッグ用内袋10を収納して装着することにより、放射線遮蔽フレコンバッグ14となる。フレコンバッグ用内袋10を入れるフレコンバッグ13は、ポリプロピレンなどの各種の化学繊維からなる織布を袋状にしたフレコンバッグ13の底部に、2本1組、2組の隣接するものの上端部がそれぞれ連結された4本の吊りベルトの下端部をそれぞれ縫着し、胴部の上端(上周縁部)に、充填物を胴部に投入するための筒状の投入部の下端(下周縁部)を縫着したものである。
図2に示すように、このフレコンバッグ用内袋10は、外布11(外布蓋部11a、外布胴部11b及び外布底部11c)と、タングステン粉を含むタングステン化合物を混練され作製されたタングステンを含有するタングステンシートが積層された内布12(内布蓋部12a、内布胴部12b及び内布底部12c)とを縫着して作製される。そして、内袋蓋部10aは、内袋胴部10bの開口部に設けられた線ファスナ21を介して開閉される。
なお、タングステンフィルムは、押出機の先端にTダイと呼ばれる直線状のリップを持つ金型を設置し、平たく材料を押し出して連続的に成型することで製造することができる。
線ファスナ21とは、多数のエレメントが一列に並んだ左右一対の基材テープの間でスライダを移動させることにより、左右のエレメントが順次噛合又は噛合解除し、自在にファスナが開閉となった線状の掛止具である。線ファスナ21としては、金属ファスナに比べて耐候性が高いプラスチックファスナを採用することができる。
さらに、線ファスナ21にも遮蔽効果を付与することにより有効となる。そのために、線ファスナ21をPOM(ポリアセタール樹脂)に硫酸バリウムやタングステン化合物などを添加し、更に熱可塑性ポリウレタン系および/またはコアシェルポリマー系耐衝撃性改良剤を加えることにより、線ファスナ21の衝撃強度を損なうことなく放射線遮蔽効果を上げることができる。
そして、放射線遮蔽フレコンバッグ14の性能を向上させるために、フレコンバッグ13にも硫酸バリウムやタングステン添加で耐候性を向上させることで、放射線遮蔽フレコンバッグ14を吊り上げる際の亀裂・破壊・漏洩などが抑制され安全性が上がることになる。
耐候性(JIS−Z―1651カーボンアーク法)縦軸は、縦強度の比率である強度保持率と横軸は、経年時間(hr)を示しており、ここでは、フレキシブルコンテナバッグ用内袋の外布と同じ材質で作製したクロス袋(フレコンバッグ)と一般的なクロス袋(ポリプロピレン製)の強度保持率を比較している。また、フレコンバッグはクロス袋とも言う。あと、縦強度及び横強度を測定しているが、一般的に、クロス袋は、構成上、テープヤーン縦(緯糸)の方がテープヤーン横(経糸)より本数が多少多いので、縦強度は横強度より大きくなっている。そして、一般的な良否判断レベル=70%で比較すると、一般クロス袋はほぼ900hr程度であるが、外布と同じ材料のクロス袋はほぼ1500hrをクリヤしているので、十分な耐候性も有することが理解できる。なお、ここで使用した材料は、硫酸バリウムの添加量は40重量%である。
このように、硫酸バリウム添加量の30%から60%まで変化させても、十分な強度を持つことが分かった。さらに、硫酸バリウム添加量の40%で、ほぼ1500時間程度の耐候性を満足することがわかったので、多少の引張強度を落としても、硫酸バリウム添加量を60%程度まで上げても、十分な製品性能を維持することも想定できる。
また、タングステン化合物のタングステン含有量率を5%から10%に上げれば、試験片に含まれるタングステン含有量を倍にするために、放射線遮蔽率を上げることができ有効である。
なお、参考例1と試料1において、加工性を考慮したMFR(メルトマスフローレイト)であり、単位はg/10分で、JIS K7210:1999に規定されている。そして、それぞれの値は2.3と1.3であり、平均粒径を2μmにした方が、紡糸や製膜工程での加工性や加工条件自由度が高まる。MFR測定の詳細条件は、シリンダー温度230℃、測定荷重2.16kgにて行った。
試料1、2、3、3A、3Bは射出成型片であり、射出成型片は、3mm、6mm、9mmと厚さを変えて遮蔽率の厚みの依存性を確認している。さらにフィルム片の積層品においても測定し、フィルム片を重ねて3mm厚にて射出成型片と同じ厚さにしている。
同じ厚さであれば、フィルム片の積層品の方が柔軟性に富み、扱い易くなるのでコンテナバッグ内袋にはなおよい。
評価試験は、九州大学伊都キャンパスにて、2015年3月15日に行った。放射線遮蔽の評価方法の試験条件は、床から1mの高さで、検出器を放射線の線源から測定中心まで25cm離間し、その間に試料が存在する場合(試料有)と存在しない場合(試料無)とについて、正味の線量率(バックグラウンドの線量率を除去)を測定し、得られた測定値の平均値から遮蔽率を求めている。
線源:セシウム137、半減期:30年、γ線エネルギー:662keV、γ線強度:2208γ/s、テーブルとの距離:20mm、測定器:Ge検出器、測定時間:1000s、CsROIチャンネルである。
標準線源は、NET=13151、GR0SS=13974、BG=823、σ(NET)=122、σdirect(NET)=115で試料の測定を行った。
そして、試料3の厚さを変えた、試料3A(厚さ6mm)、試料3B(厚さ3mm)についても測定されている。
図9の表は、試料1(厚さ9mm)、試料2(厚さ9mm)、試料3(厚さ9mm)、試料3A(厚さ6mm)、試料3B(厚さ3mm)強度比を示している。ここでは、念のため測定における誤差も表している。ここでは、試料の厚みが大きいほど、遮蔽特性が大きくなるが、厚みを6mmにしても、W化合物の添加量30%としたタングステン含有率を1.5%としても遮蔽性能を満足することが可能となる。
Claims (3)
- 熱可塑性合成樹脂40〜70重量%と硫酸バリウム30〜60重量%との混練用原料から作製してテープヤーンを織り上げた原反を裁断することにより胴部シート、底部シート及び蓋部シートより製作された外布と、前記外布に、熱可塑性合成樹脂40〜60重量%(分散剤・安定剤含む)と、硫酸バリウム30重量%と、平均粒径2.0μm以上20μm未満のタングステン粉を5〜10重量%含むタングステン化合物を10〜30重量%との混練用原料より製作したタングステンシートを積層した内布とを、前記外布の前記胴部シート、前記底部シート及び前記蓋部シートの大きさに合わせて内布を裁断し縫着して作製されたことを特徴とするフレキシブルコンテナバッグ用内袋。
- 請求項1に記載のフレキシブルコンテナバッグ用内袋において、前記タングステンシートは厚さ100〜300μmのフィルムシートを接着し更に圧着して複数枚が積層されていることを特徴とするフレキシブルコンテナバッグ用内袋。
- 請求項1又は2に記載のフレキシブルコンテナバッグ用内袋において、前記タングステンシートは厚さ3mm〜9mmであることを特徴とするフレキシブルコンテナバッグ用内袋。
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