JP3210471U - 土のう袋 - Google Patents

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正興 繁山
正興 繁山
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株式会社アイヤマ
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Abstract

【課題】安価で長期間の耐候性に優れる土のう袋を提供する。【解決手段】耐候剤が添加された合成樹脂製の生地を使用した土のう袋であって、JIS L 1096を準用した引張試験において、初期引張強さが、たて520N/cm以上、よこ520N/cm以上、初期伸び率が、たて15.5%未満、よこ12.5%未満である生地を用いて袋状に縫製されてなる本体と、JIS D 4604を準用した引張試験において、初期引張強さが49.5kN/本以上である、前記本体の胴部に縫着された吊りベルトと、を有し、JIS B 7753に規定する試験機を使用した4500時間の耐候性試験実施後のJIS L 1096を準用した引張試験において、亀裂、損傷がなく、前記本体の生地の引張強さが、たて420N/cm以上、よこ330N/cm以上であり、前記吊りベルトの引張強さが41.5kN/本以上である。【選択図】図1

Description

本考案は、耐候性に優れる土のう袋に関する。
東日本大震災に端を発する福島第1原発事故に伴う除染作業により発生する放射性汚染土壌等は、土のう袋に収納された後、特定の場所で保管されている。この土のう袋を使用した放射性汚染土壌の保管は、比較的短期間であると計画されていたものが、当初の計画を超え保管期間が長くなる傾向にある。このため土のう袋も長期間の使用に耐え得るものが求められている。
屋外で使用する土のう袋は、特に耐候性が重要であり、これまでにも耐候性を高めた土のう袋が開発されている(例えば特許文献1、2参照)。なお、土のう袋とフレキシブルコンテナバッグ、あるいはコンテナバッグは実質的に同じである。
特許文献1に記載のフレキシブルコンテナバッグは、内裏材に所定の引張強度を有する生地を、外装材に耐候性に優れる生地を使用しこれらを接着した2重構造の生地を使用することで耐候性、引張強度を高めている。一方、特許文献2に記載のフレキシブルコンテナバッグは、耐候性を備える外面を有する保護カバーを本体に覆い被せることで耐候性を高めている。
特開2008−24347号公報 実用新案登録第3175925号公報
特許文献1に記載のフレキシブルコンテナバッグは2重構造の生地を使用し、特許文献2に記載のフレキシブルコンテナバッグは本体に保護カバーを被せる2重構造ゆえ、製造コストが高くなる。
本考案の目的は、安価で長期間の耐候性に優れる土のう袋を提供することである。
本考案は、耐候剤が添加された合成樹脂製の生地を使用した土のう袋であって、JIS L 1096を準用した引張試験において、初期引張強さが、たて520N/cm以上、よこ520N/cm以上、初期伸び率が、たて15.5%未満、よこ12.5%未満である生地を用いて袋状に縫製されてなる本体と、JIS D 4604を準用した引張試験において、初期引張強さが49.5kN/本以上である、前記本体の胴部に縫着された吊りベルトと、を有し、JIS B 7753に規定する試験機を使用した4500時間の耐候性試験実施後のJIS L 1096を準用した引張試験において、亀裂、損傷がなく、前記本体の生地の引張強さが、たて420N/cm以上、よこ330N/cm以上であり、前記吊りベルトの引張強さが41.5kN/本以上であることを特徴とする土のう袋である。
本考案の土のう袋において、前記生地は、重量が235g/m、繊度が1900デニールであり、前記吊りベルトは、ベルト幅が110mm、繊度が7000デニール、糸の本数が150本であることを特徴とする。
また本考案の土のう袋において、前記生地が、ポリプロピレン製であり、前記耐候剤が、光安定剤及び/又は紫外線吸収剤を含むことを特徴とする。
本考案の土のう袋は、耐候性15年に相当する4500時間の耐候性試験実施後においても十分な強度を有しており長期間の耐候性、耐久性を有する。本考案の土のう袋は、耐候性に優れる一方で、特別な構造の生地を使用する必要がなく、また特別な形態又は構造とする必要がないので安価に製造することができる。
本考案の第1実施形態の土のう袋1の外観図である。 本考案の第1実施形態の土のう袋1の外観図である。
図1及び図2は、本考案の第1実施形態の土のう袋1の外観図である。図1及び図2に示す土のう袋1は、「耐候性大型土のう」と呼ばれる土のう袋であり、円筒袋状の本体11と、本体11の胴部13に縫着された2本の吊りベルト21とを有し、本体11の胴部13の上端には土砂等の投入口となる開口部17が設けられた開閉筒部15が設けられている。
本体11は、円筒状の胴部13と、胴部13の底を塞ぐ底部14とが縫着され袋状となっている。開閉筒部15は、胴部13の上端に円筒状の部材を縫着することで設けられている。開閉筒部15には口縛りロープである開閉平紐16が取付けられ、これを用いて開閉筒部15を閉じることができる(図2参照)。
本体11は、耐候剤が添加された合成樹脂製の織布からなる生地を縫製し形成されている。原料である合成樹脂にはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、高密度及び中密度のポリエチレン等を使用することができる。織布は、フラットヤーン等を使用し、公知の方法で得ることができる。耐候剤は、合成樹脂の光劣化等を防止するための添加剤であり、光安定剤、紫外線吸収剤を使用可能であり、光安定剤と紫外線吸収剤とを併用するのが好ましい。耐候剤は、要求される耐候性、耐久性に応じて合成樹脂に適したものを適量添加すればよい。
吊りベルト21は、本体11と同様の、耐候剤が添加された合成樹脂製の織布からなる生地を縫製し形成され、本体の胴部13に左右それぞれベルトがループ状になるように取付られた、4点支持の2本の吊りベルト21からなる。本実施形態では、一本の環状のベルトが、底部14中心で交差し、胴部13で円周方向に90°ピッチとなるように配置、縫着され、本体11に縫着されていない2つのループ部がクレーンのフック等に引掛けられる吊りベルト21となる。
本体11の胴部13及び底部14には、補強用の生地23が縫着され、吊りベルト21は、補強用の生地23の上から縫着され、胴部13には吊りベルト21を上から押さえる横引補強帯25が縫着されている。
上記構成からなる土のう袋1において、所定量の耐候剤が添加された合成樹脂製の織布からなる、所定の強度を有する生地及び所定の強度の吊りベルト21を使用することで耐候性に優れる土のう袋1を得ることができる。
また耐候性に優れる土のう袋1を得るには、縫製部も所定の強度を有し、生地の重量及び繊度、さらに吊りベルト21の重量、巾、繊度及び糸の本数を所定の値とするのがよい。また縫製に使用するミシン糸も耐候性に優れるものを使用するのがよい。後述の実施例に記載のように耐候剤の添加量を多くし、生地の繊度を大きくし、また吊りベルトの強度を高めることが耐候性を高める上で効果的である。
具体的には後述の実施例に示すように、3年相当の耐候性を有する土のう袋に比較して、2.5倍の耐候剤が添加されたポリプロピレン製の織布からなり、JIS L 1096を準用した引張試験において、初期引張強さが、たて520N/cm以上、よこ520N/cm以上、初期伸び率が、たて15.5%未満、よこ12.5%未満である生地を用いて袋状に縫製されてなる本体11と、JIS D 4604を準用した引張試験において、初期引張強さが49.5kN/本以上である吊りベルト21とを有する土のう袋1は、JIS B 7753に規定する試験機を使用した4500時間の耐候性試験実施後のJIS L 1096を準用した引張試験において、亀裂、損傷がなく、本体11の生地の引張強さが、たて420N/cm以上、よこ330N/cm以上であり、吊りベルト21の引張強さが41.5kN/本以上であった。
一般財団法人土木研究センターが規定する「耐候性大型土のう」では、耐候性の基準値を以下のように規定している(出典:一般財団法人土木研究センター,「耐候性大型土のう積層工法」設計・施工マニュアル,2015年8月30日)。
JIS L 1096を準用する引張試験において引張強度が、たて、よこ、縫製で各240N/cm以上、吊上げ材に求められる性能としてJIS D 4604を準用する引張試験において引張強度が30kN/本(吊上げ材の本数n=4)、さらに品質管理項目として生地の初期伸度において伸び率が、たて35%未満、よこ30%未満。なお、本土のう袋1の吊りベルト21の本数は、引張試験においてはn=4となる。
本考案の土のう袋1は、上記のように一般財団法人土木研究センターが規定する「耐候性大型土のう」の耐候性の要求項目を全て満足する。JIS B 7753に規定する試験機を使用した耐候性試験において、暴露時間300時間が耐候性1年に相当するため、上記土のう袋1は、15年相当の耐候性を有する土のう袋といえる。
上記のように本考案の土のう袋の特徴は、所定量の耐候剤が添加された合成樹脂製の織布からなる、所定の強度の生地及び所定の強度の吊りベルトを使用し、長期にわたる耐候性、耐久性を確保した点にある。このような土のう袋は、特別な構造の生地を使用する必要がなく、また特別な形態又は構造を採用する必要がないので安価に製造することができる。なお本考案の土のう袋は、上記実施形態に限定されるものではなく要旨を変更しない範囲で変更することができる。また本考案の土のう袋の製造要領、縫製要領等も上記実施形態に限定されるものではなく、土のう袋の大きさも特に限定されるものではない。
図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更及び修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる考案の範囲内のものと解釈される。
実施例1
耐候剤を含有するポリプロピレン樹脂をマスターバッチとし、これをポリプロピレン樹脂に添加し、これを原料とし公知の方法で織布を得た。織布を裁断、縫製し図1、図2と同様の土のう袋を得た。ミシン糸には15年耐候性の糸を使用した。得られた土のう袋の仕様を表1及び表2に示した。耐候剤は、光安定剤及び紫外線吸収剤を含み、耐候剤の添加量は、比較例1の2.5倍とした。
比較例1
耐候剤を含有するポリエチレン樹脂をマスターバッチとし、これをポリプロピレン樹脂に添加し、これを原料とし公知の方法で織布を得た。織布を裁断、縫製し図1、図2と同様の土のう袋を得た。ミシン糸には3年耐候性の糸を使用した。得られた土のう袋の仕様を表1に示した。なお、比較例1の土のう袋は、3年相当の耐候性を有する土のう袋である。
Figure 0003210471
表2は、実施例1の土のう袋の初期引張強さ、初期伸び率の測定結果である。比較例1の土のう袋の初期引張強さを、実施例1の土のう袋と同じ要領で測定した結果、生地のたてが480N/cm、生地のよこが480N/cmであった。
Figure 0003210471
表1及び表2に示すように実施例1の土のう袋は、比較例1の土のう袋に比較して、耐候剤の添加量が多く、生地の重量、繊度、吊りベルトの重量、幅、繊度、糸本数が高く設定されている。実施例1の土のう袋は、比較例1の土のう袋に比較して、初期引張強さが約40〜50N/cm高かった。
実施例1の土のう袋について、JIS B 7753に規定する試験機を使用した3000時間及び4500時間の耐候性試験実施後の強度等を表3及び表4に示した。
Figure 0003210471
Figure 0003210471
表4に示すように実施例1の土のう袋は、4500時間の耐候性試験実施後においても一般財団法人土木研究センターが規定する「耐候性大型土のう」に要求される性能を満たした。暴露時間300時間が耐候性1年に相当するため、実施例1の土のう袋は、15年相当の耐候性を有する土のう袋といえる。
1 土のう袋
11 本体
13 胴部
14 底部
15 開閉筒部
16 口縛りロープ,開閉平紐
17 開口部
21 吊りベルト
23 補強用生地
25 横引補強帯

Claims (3)

  1. 耐候剤が添加された合成樹脂製の生地を使用した土のう袋であって、
    JIS L 1096を準用した引張試験において、初期引張強さが、たて520N/cm以上、よこ520N/cm以上、初期伸び率が、たて15.5%未満、よこ12.5%未満である生地を用いて袋状に縫製されてなる本体と、
    JIS D 4604を準用した引張試験において、初期引張強さが49.5kN/本以上である、前記本体の胴部に縫着された吊りベルトと、を有し、
    JIS B 7753に規定する試験機を使用した4500時間の耐候性試験実施後のJIS L 1096を準用した引張試験において、亀裂、損傷がなく、
    前記本体の生地の引張強さが、たて420N/cm以上、よこ330N/cm以上であり、
    前記吊りベルトの引張強さが41.5kN/本以上であることを特徴とする土のう袋。
  2. 前記生地は、重量が235g/m、繊度が1900デニールであり、
    前記吊りベルトは、ベルト幅が110mm、繊度が7000デニール、糸の本数が150本であることを特徴とする請求項1に記載の土のう袋。
  3. 前記生地が、ポリプロピレン製であり、
    前記耐候剤が、光安定剤及び/又は紫外線吸収剤を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の土のう袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6306792B1 (ja) * 2017-11-16 2018-04-04 前田工繊株式会社 土のう詰め替え袋

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