JP6535410B1 - 貫通部材セット - Google Patents

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Abstract

【課題】施工精度が低下し難い貫通部材セットを提供する事。【解決手段】壁貫通孔11に挿入可能な筒状の第1スリーブ部材100と、一端部側にフランジ部210を有すると共に、他端部側が第1スリーブ部材100と連結可能な筒状の第2スリーブ部材200と、を備えた貫通部材セット1であって、壁貫通孔に挿入された状態における第1スリーブ部材100の左右両側には左右一対の側部連通孔110L、110Rがそれぞれ設けられており、第2スリーブ部材200の左右両側には左右一対の側部連通孔と係合可能な左右一対の係合ピン230L、230Rがそれぞれ設けられており、第2スリーブ部材200は、左右一対の側部連通孔110L、110Rと左右一対の係合ピン230L、230Rとが係合されて第1スリーブ部材100と連結された状態で、第2スリーブ部材200の下側を支点として回動可能に構成されている、ことを特徴とする貫通部材セット1である。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、空気調和機の配管やドレンホース等をまとめて通すための、室内外を隔てる壁の貫通孔に挿入可能な貫通部材セットに関する。
従来より、エアコンの室内機と室外機を連結する配管部材や、室内機で発生するドレン水を屋外に排水するためのドレンホース等を通すための、室内外を隔てる壁に設けられた貫通孔に挿入可能に構成された略円筒形状の貫通スリーブが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この様な従来の貫通スリーブを施工する場合、通常、雨水等の室内側への浸入を防止すると共にドレン水の室内側への逆流を防止するために、壁に開ける貫通孔には、所定の下り勾配が付けられ、その下り勾配に沿って貫通スリーブが配置される。
また、この様な従来の貫通スリーブは、上記の所定の下り勾配の貫通孔に挿入される略円筒形状のスリーブ本体と、先端側が当該スリーブ本体の室内側の開口部に挿入可能であって後端側に鍔部が形成されたフランジ部材とから構成されている。
スリーブ本体の開口部側の外周壁の上部および下部には係合孔が形成されており、フランジ部材の先端側の外周壁の上部及び下部には上記係合孔に対応する位置に係合爪が形成されている。
上記構成により、スリーブ本体の開口部に挿入されたフランジ部材は、それぞれの下部に形成された係合孔と係合爪との係合部位を支点として、フランジ部材の上部に形成された係合爪がスリーブ本体の上部に長孔として形成された係合孔の内側を移動することで、スリーブ本体に対して角度調整が可能である。
そして、従来のこの様な貫通スリーブを壁に施工する場合、準備工程として、壁の貫通孔の所定の下り勾配に対応する様に、スリーブ本体に対してフランジ部材を適宜回動させて角度調整した上で、壁の貫通孔に施工する。
特許第5944779号公報
しかしながら、従来のこの様な貫通スリーブの構成では、フランジ部材の上部に形成された係合爪とスリーブ本体の上部に形成された係合孔との1箇所の係合のみにより、フランジ部材のスリーブ本体に対する角度調整を行う構成であるため、施工途中において、例えば、フランジ部材に外力が加われば双方の係合部の位置は容易にずれて、上記調整済みの角度が簡単に変化してしまうので、施工精度が低下しやすいという問題がある。
本発明は、上記従来の部材のこの様な課題に鑑みて、施工精度が低下し難い貫通部材セットを提供することを目的とする。
第1の本発明は、
壁に形成された壁貫通孔に挿入可能な筒状の第1筒状部材と、
一端部側にフランジ部を有すると共に、他端部側が前記第1筒状部材と連結可能な筒状の第2筒状部材と、を備えた貫通部材セットであって、
前記壁貫通孔に挿入された状態における前記第1筒状部材の左右両側には第1係合部がそれぞれ設けられており、
前記第2筒状部材の左右両側には前記第1係合部と係合可能な第2係合部がそれぞれ設けられており、
前記第2筒状部材は、前記左右両側の前記第1係合部と前記第2係合部とが係合されて前記第1筒状部材と連結された状態で、前記第2筒状部材の下側を支点として回動可能に構成されている、ことを特徴とする貫通部材セットである。
また、第2の本発明は、
前記第1係合部は、孔部であり、
前記第2係合部は、前記孔部と係合可能な係合突起であり、
前記孔部は、前記第2筒状部材の前記一端部側から前記他端部側に向かうに従って前記支点側に近づく様に形成されている、ことを特徴とする上記第1の本発明の貫通部材セットである。
また、第3の本発明は、
前記孔部は、側面視で円弧状を成している、ことを特徴とする上記第1の本発明の貫通部材セットである。
また、第4の本発明は、
前記孔部の縁部には、単数又は複数の凸部が前記係合突起と接触可能に形成されている、ことを特徴とする上記第2又は第3の本発明の貫通部材セットである。
本発明によれば、施工精度が低下し難い貫通部材セットを提供することが出来るという効果を発揮する。
本実施の形態の貫通部材セットの分解斜視図 本実施の形態の貫通部材セットを、壁貫通孔に取り付けた状態を示す概略縦断面図 実施の形態の貫通部材セットの連結部の拡大部分側面図 (a):第2スリーブ部材を右側から見た側面図、(b):第2スリーブ部材を下側から見た底面図 第1スリーブ部材の部分縦断面図であって、室内側端部側を示す拡大部分縦断面図
以下に、本発明の貫通部材セットの実施の形態として、エアコンの配管やドレンホース等をまとめて通すための、室内外を隔てる壁に形成された壁貫通孔に取り付ける貫通部材セットについて、図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態の貫通部材セット1の分解斜視図である。
また、図2は、図1に示す貫通部材セット1を、壁貫通孔に取り付けた状態を示す概略縦断面図である。
また、図3は、貫通部材セット1の連結部の拡大部分側面図である。
本実施の形態の貫通部材セット1は、図1、図2に示す様に、
(1)室内10inと室外10outを隔てる壁10に形成された壁貫通孔11(図2参照)に挿入可能な筒状の第1スリーブ部材100(図1、図2参照)と、
(2)一端部側(貫通部材セット1が壁貫通孔11に施工された状態で室内10in側に露出する側)にフランジ部210と、他端部側に第1スリーブ部材100の室内側端部101aに対して回動自在に連結可能な連結筒状部220とを有する第2スリーブ部材200と、
から構成されている。
本実施の形態の壁貫通孔11には、図2に示す様に、雨水等の室内10in側への浸入を防止すると共にドレン水の室内10in側への逆流を防止するために、垂直に設けられた壁10に対して所定の下り勾配(図2の傾斜角θ参照)が付けられている。
また、第1スリーブ部材100及び第2スリーブ部材200は、ポリプロプレンを主成分とする合成樹脂により成形されているが、これに限定されるものではない。例えば、第1スリーブ部材100及び第2スリーブ部材200は、ポリエチレン、又は塩化ビニール等を主成分とする合成樹脂等により成形されていても良い。
また、第1スリーブ部材100が壁貫通孔11に挿入配置された状態で、それを室内10in側から見た場合における、当該第1スリーブ部材100の室内側端部101aの左右両側には、側面視で略円弧状の左右一対の側部連通孔110L、110R(図1〜図5参照)が設けられており、且つ、当該第1スリーブ部材100の室内側端部101aの下側には、略四角形状の下部連通孔120が設けられている(図1〜図5参照)。
なお、左右一対の側部連通孔110L、110Rは、側面視で、下部連通孔120の中央部121を中心とする半径R1の円弧110aに概ね沿って形成されている(図5参照)。
また、略円弧状を成している左右一対の側部連通孔110L、110Rの孔の上側縁部111には、複数の凸部112と複数の凹部113が交互に連続的に形成されている(図3、図5参照)。
ここで、図4(a)は、第2スリーブ部材200を右側から見た側面図であり、図4(b)は、第2スリーブ部材200を下側から見た底面図である。
また、図5は、第1スリーブ部材100の部分縦断面図であって、室内側端部101a側を示す拡大部分縦断面図である。
なお、図3、図5に示した凸部112や凹部113の形状及び個数等は、あくまで一例であり、これに限定されるものではない。即ち、例えば、図3、図5に示した凸部112や凹部113の個数は、図示した数より少なく形成されていても良いし、或いは、多く形成されていても良い。
また、貫通部材セット1が壁貫通孔11に挿入配置された状態で、それを室内10in側から見た場合における、第2スリーブ部材200の連結筒状部220の左右両側には、上記第1スリーブ部材100左右一対の側部連通孔110L、110Rの内側に挿入されることで係合可能な略円柱状の左右一対の係合ピン230L、230R(図1〜図4(b)参照)が設けられており、且つ、第2スリーブ部材200の連結筒状部220の下側には、第1スリーブ部材100の下部連通孔120と嵌合可能な下方に突き出した下側突起部240が設けられている(図1〜図4(b)参照)。
また、第2スリーブ部材200の左右一対の係合ピン230L、230Rが立設されているピン基部231は、側面視でその上側と下側に切り欠き部232が形成されている(図4(a)参照)。これにより、左右一対の係合ピン230L、230Rの先端部を、連結筒状部220の中心部側に押圧することで、ピン基部231が連結筒状部220の中心部側に移動するので、第1スリーブ部材100の室内側端部101aに対して、第2スリーブ部材200の連結筒状部220を容易に挿入することが出来る。
また、切り欠き部232の切り欠き深さ232D(図3参照)は、後述する第2傾斜角Φ(図3参照)が最大角度に調整された場合でも、切り欠き部232の開口部が、第1スリーブ部材100の室内側端部101aにより塞がれる様に設定されている。
これにより、本実施の形態の貫通部材セット1の壁貫通孔11への施工の際に、第2傾斜角Φ(図3参照)が最大角度に調整された場合であっても、壁10の内側の隙間に存在する湿気やほこり等が切り欠き部232の開口部を通って室内10in側に入ってくることを防止することが出来る。
なお、本実施の形態では、ピン基部231の後端縁部231a(図3参照)が、第2スリーブ部材200の連結筒状部220の室外側端縁部221(図3参照)から後方に突き出さない様に形成されている場合について説明するが、これに限定されるものではない。即ち、ピン基部231の後端縁部231aは、第2傾斜角Φ(図3参照)が最大角度に調整された場合でも、左右一対の側部連通孔110L、110Rがピン基部231の外側面により塞がれる様に、後方に突き出して構成されていても良い。これにより、本実施の形態の貫通部材セット1の壁貫通孔11への施工の際に、第2傾斜角Φ(図3参照)が最大角度に調整された場合であっても、壁10の内側の隙間に存在する湿気やほこり等が左右一対の側部連通孔110L、110Rを通って室内10in側に入ってくることを防止することが出来る。
また、第2スリーブ部材200の下側突起部240が形成されている下側突起基部241は、その左右両側に切り欠き部242が形成されている(図4(b)参照)。これにより、下側突起部240の下面部を連結筒状部220の中心部側に押圧することで、下側突起基部241が連結筒状部220の中心部側に移動するので、第1スリーブ部材100の室内側端部101aの下部連通孔120に対して、第2スリーブ部材200の下側突起部240を容易に嵌合挿入することが出来る。
また、第2スリーブ部材200は、第1スリーブ部材100の下部連通孔120に対して第2スリーブ部材200の下側突起部240を嵌合させ当該下側突起部240を支点として、第2スリーブ部材200を矢印A方向(図3参照)に回動させることにより、上述した所定の傾斜角θ(図2参照)に対応した第1スリーブ部材100の中心軸100aに垂直な平面に対するフランジ部210の内面の第2傾斜角Φ(図3参照)を調整する際、連結筒状部220の上面部220aが第1スリーブ部材100の室内側端部101aの内周壁上部101a1(図5参照)と干渉して上記回動を阻害することがない程度に、その連結筒状部220の上面部220aが中心部側に湾曲して形成されている。
更にまた、第1スリーブ部材100と第2スリーブ部材200は、第1スリーブ部材100の下部連通孔120に対して第2スリーブ部材200の下側突起部240を嵌合させ当該下側突起部240を支点として、第2スリーブ部材200を矢印A方向(図3参照)に回動させて、左右一対の係合ピン230L、230Rを左右一対の側部連通孔110L、110Rの内側に沿って移動させることにより、上述した第2傾斜角Φを調整することが出来る構成である。即ち、第2傾斜角Φを所望の角度に調整する際、左右一対の係合ピン230L、230Rの上面部230a(図4(a)参照)が、左右一対の側部連通孔110L、110Rの上側縁部111に形成された隣り合う凸部112に所定の設定圧力で接触(当接)すると共にその間に位置する凹部113で位置決めされることにより、弱い外力での移動を規制する様に構成されている。
上記構成により、第1スリーブ部材100と第2スリーブ部材200は、第1スリーブ部材100の下部連通孔120に対して第2スリーブ部材200の下側突起部240を嵌合させ当該下側突起部240を支点として、第2スリーブ部材200を矢印A方向(図3参照)に回動させて、左右一対の係合ピン230L、230Rを左右一対の側部連通孔110L、110Rの内側に沿って移動させることにより、上述した第2傾斜角Φを調整することが出来て、調整済みの角度(図3の第2傾斜角Φ参照)は、左右一対の係合ピン230L、230Rが位置決めされた凸部112の間に位置する凹部113において維持される。
これにより、調整済みの角度(図3の第2傾斜角Φ参照)は、その凸部112との接触位置において維持されており、設定以上の力を加えて回動させなければ、第2スリーブ部材200は回動しないので、施工途中において、第2スリーブ部材200に設定以上の外力が加わらなければ、簡単に位置ズレして、調整済みの角度が簡単に変化してしまう現象を防止することが出来る。
なお、上記実施の形態の壁貫通孔11は、本発明の壁貫通孔の一例にあたる。また、上記実施の形態の第1スリーブ部材100は、本発明の第1筒状部材の一例にあたり、上記実施の形態の第2スリーブ部材200は、本発明の第2筒状部材の一例にあたる。また、本実施の形態の左右一対の側部連通孔110L、110Rは、本発明の孔部の一例にあたり、本実施の形態の左右一対の係合ピン230L、230Rは、本発明の係合突起の一例にあたる。また、本実施の形態の左右一対の側部連通孔110L、110Rの上側縁部111は、本発明の孔部の縁部の一例にあたり、本実施の形態の凸部112は、本発明の凸部の一例にあたる。
上述した本実施の形態の貫通部材セット1の壁貫通孔11への施工の一例としては、次の通りである。
まず、作業者は、準備作業として、壁10に形成された壁貫通孔11の所定の下り勾配(図2の傾斜角θ参照)に対応する様に、第1スリーブ部材100に対して第2スリーブ部材200を矢印A(図3参照)方向に適宜回動させて、第2傾斜角Φ(図3参照)が壁貫通孔11の傾斜角θと概ね一致する様に角度調整を行う。
即ち、第2スリーブ部材200の連結筒状部220が、第1スリーブ部材100の室内側端部101aに挿入されて下側突起部240を支点として回動可能な状態にある場合でも、上述した通り、左右一対の係合ピン230L、230Rの上面部230a(図4(a)参照)が、左右一対の側部連通孔110L、110Rの上側縁部111に形成された凸部112に当接することで生じる抵抗により、弱い力での回動は規制されている。そのため、作業者が第2傾斜角Φの角度調整を行うためには、第2スリーブ部材200に対して設定以上の力を加えて回動させることで移動が可能となり、隣接する凸部112と凸部112の間の任意の凹部113において左右一対の係合ピン230L、230Rの位置決めが可能となる。
次に、作業者は、第2傾斜角Φの角度調整が完了した貫通部材セット1を、室内10in側から壁10の壁貫通孔11に対して挿入する。
これにより、上述した様に、本実施の形態の貫通部材セット1では、施工途中において、第2スリーブ部材200に設定以上の外力が加わらなければ、簡単に位置ズレして、調整済みの第2傾斜角Φが簡単に変化してしまうことがないので、第2スリーブ部材200のフランジ部210の内側の全周面210a(図2、図4(a)参照)が、室内10in側における壁10の室内側表面10a(図2参照)に隙間を生じることなく設置することが出来る。
なお、第1スリーブ部材100の内、室外10out側に突き出した室外側端部101bの部分は、予め設けられているカット用目印102(図1参照)を利用して適宜切断すれば良い。
以上のことから、本実施の形態の貫通部材セット1によれば、施工途中において、第2スリーブ部材200に設定以上の外力が加わらなければ、簡単に位置ズレして、調整済みの第2傾斜角Φが簡単に変化してしまうことがないので、フランジ部210の内側の全周面210a(図2、図4(a)参照)と、壁10の室内側表面10a(図2参照)との間に隙間が生じることが防止出来、施工精度が低下しやすいという問題は生じ難い。
なお、上記構成の場合、左右一対の係合ピン230L、230Rに、例えば、厚みの異なるシリコンチューブを被せることにより、左右一対の係合ピン230L、230Rの太さを容易に大きくすることが出来るので、左右一対の係合ピン230L、230Rが左右一対の側部連通孔110L、110Rに形成された凸部112に当接することで生じる抵抗を簡単に大きくすることが出来る。
なお、上記実施の形態では、左右一対の側部連通孔110L、110Rの孔の上側縁部111には、複数の凸部112と複数の凹部113が交互に連続的に形成されている(図3、図5参照)場合について説明したが、これに限らず例えば、左右一対の側部連通孔110L、110Rの孔の縁部には、凸部も凹部も形成されていない構成であっても良い。これにより、従来の様に、スリーブ本体の下部の係合孔を回動支点として上部の係合孔のみによる位置調整を行う構成に比べて、左右一対の係合ピン230L、230Rと係合する左右一対の側部連通孔110L、110Rが第1スリーブ部材100の左右両側に設けられているので、係合部の数が多い分だけ大きな抵抗が生じるので、位置ズレが生じ難く、施工精度が低下し難い。
また、上記実施の形態では、本発明の第1係合部が、略円弧状の左右一対の側部連通孔110L、110R(図1〜図3、図5参照)である場合について説明したが、第1係合部の形状はこれに限定されるものではなく、例えば、長方形状であっても良く、或いは、その長方形状が側面視で中心軸100a(図2参照)に対して水平に形成されていても良いし、或いは、傾斜して形成されていても良く、要するに、第2係合部と係合する第1係合部が第1筒状部材の左右両側に設けられておりさえすれば良い。これにより、従来の様に、スリーブ本体の下部の係合孔を回動支点として上部の係合孔のみによる位置調整を行う構成に比べて、第2係合部と係合する第1係合部が第1筒状部材の左右両側に設けられているので、係合部の数が多い分だけ大きな抵抗が生じるので、位置ズレが生じ難く、施工精度が低下し難い。
また、上記実施の形態では、本発明の第1係合部が、略円弧状の左右一対の側部連通孔110L、110R(図1〜図3、図5参照)であり、本発明の第2係合部が、左右一対の係合ピン230L、230Rである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、第1係合部が孔部であり、第2係合部が孔部と係合可能な係合突起であり、当該孔部は、第2筒状部材の一端部側(図2の室内側端部101a参照)から他端部側(図2の室外側端部101b参照)に向かうに従って支点(図3の符号240参照)側に近づく様に形成されている構成であっても良い。
また、上記実施の形態では、本発明の第1係合部が、略円弧状の左右一対の側部連通孔110L、110R(図1〜図3、図5参照)であり、本発明の第2係合部が、左右一対の係合ピン230L、230Rである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、第1係合部が第1筒状部材の内壁面の左右両側に形成された左右一対の凹部であり、第2係合部が当該凹部と係合可能な左右一対の係合突起であっても良い。
また、上記実施の形態では、本発明の第2係合部が、略円柱状の左右一対の係合ピン230L、230Rである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、左右一対の係合ピン230L、230Rは、四角柱状等でも良く、断面形状がどのような多角形状を有する柱状であっても良い。また、略円柱状の係合ピン230L、230Rに代えて、例えば、半球状の係合突起であっても良い。
また、上記実施の形態では、左右一対の側部連通孔110L、110Rの孔の上側縁部111に、複数の凸部112と複数の凸部113が交互に連続的に形成されている(図3、図5参照)場合について説明したが、これに限らず例えば、複数の凸部112が左右一対の側部連通孔110L、110Rの孔の下側縁部に設けられていても良い。
また、上記実施の形態では、左右一対の側部連通孔110L、110Rの孔の上側縁部111に、複数の凸部112と複数の凹部113が交互に連続的に形成されている(図3、図5参照)場合について説明したが、これに限らず例えば、左右一対の側部連通孔110L、110Rの孔の上側縁部111又は下側縁部に、凸部112が一つ形成されていても良いし、或いは、左右一対の側部連通孔110L、110Rの孔の上側縁部111及び下側縁部に、凸部112が異なる位置又は対向する位置に一つずつ形成されていても良いし、一方の縁部に凸部112が一つ且つ他方の縁部に凸部112が複数形成されていても良い。
また、上記実施の形態では、左右一対の側部連通孔110L、110Rの孔の上側縁部111に、複数の凸部112と複数の凹部113が交互に連続的に形成されている(図3、図5参照)場合について説明したが、これに限らず例えば、複数の凸部112が左右一対の側部連通孔110L、110Rの孔の上側縁部111と下側縁部の両方に設けられていても良い。
また、上記実施の形態では、左右一対の側部連通孔110L、110Rの孔の上側縁部111に、複数の凸部112と複数の凹部113が交互に連続的に形成されている(図3、図5参照)場合について説明したが、これに限らず例えば、単数の凸部112が左右一対の側部連通孔110L、110Rの孔の上側縁部111と下側縁部の両方に設けられていても良い。
また、上記実施の形態では、左右一対の係合ピン230L、230Rが立設されているピン基部231は、側面視でその上側と下側に切り欠き部232が形成されている(図4(a)参照)場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、切り欠き部232が形成されていなくても良い。
また、上記実施の形態では、第1スリーブ部材100の下部連通孔120が貫通孔である場合について説明したが、これに限らず例えば、第1スリーブ部材100の下部の入壁面側に、貫通孔に代えて、第2スリーブ部材200の下側突起部240が嵌合挿入可能な凹部を備えた構成としても良い。
また、上記実施の形態では、貫通部材セット1は、エアコンの配管やドレンホース等をまとめて通すための部材に適用した場合について説明したが、これに限らず例えば、他の配管やテレビのアンテナ線等を通すための部材等、他の用途に適用しても良い。
また、上記実施の形態では、壁貫通孔11が所定の下り勾配(図2の傾斜角θ参照)を有している場合について説明したが、これに限らず例えば、壁貫通孔11が水平に設けられている場合にも、本実施の形態の貫通部材セット1は適用可能である。この場合、貫通部材セット1を当該壁貫通孔11内において水平に配置することも出来るし、或いは、貫通部材セット1が下り勾配に設置可能な程度に、壁貫通孔11の直径が貫通部材セット1の外形に比べて十分大きければ、貫通部材セット1を下り勾配に設置することも可能となる。この場合でも上記と同様の効果を得ることが出来る。
本発明の貫通部材セットによれば、壁貫通孔に当該貫通部材セットを施工する場合に施工精度が低下し難いという効果を発揮し、例えば、エアコンの設置工事において、施工される貫通部材セットとして有用である。
1 貫通部材セット
10 壁
11 壁貫通孔
100 第1スリーブ部材
110L 左側部連通孔
110R 右側部連通孔
120 下部連通孔
200 第2スリーブ部材
210 フランジ部
220 連結筒状部
230L 左係合ピン
230R 右係合ピン
231 ピン基部
241 下側突起基部

Claims (2)

  1. 壁に形成された壁貫通孔に挿入可能な筒状の第1筒状部材と、
    一端部側にフランジ部を有すると共に、他端部側が前記第1筒状部材と連結可能な筒状の第2筒状部材と、を備えた貫通部材セットであって、
    前記壁貫通孔に挿入された状態における前記第1筒状部材の左右両側には第1係合部がそれぞれ設けられており、
    前記第2筒状部材の左右両側には前記第1係合部と係合可能な第2係合部がそれぞれ設けられており、
    前記第1の筒状部材の下部には連通孔が設けられており、
    前記第2筒状部材の下側には前記第1の筒状部材の下部の連通孔と篏合可能な下方に突き出た下側突起部が設けられており、
    前記第2筒状部材は、前記左右両側の前記第1係合部と前記第2係合部とが係合されて前記第1筒状部材と連結された状態で、前記第2筒状部材の下側の下側突起部を支点として回動可能に構成されており、
    前記第1係合部は、孔部であり、
    前記第2係合部は、前記孔部と係合可能な係合突起であり、
    前記孔部は、側面視で円弧状を成しており、
    前記円弧状は、前記第1の筒状部材の下部の連通孔の中央部を中心とする円弧に沿って形成されている、
    ことを特徴とする貫通部材セット。
  2. 前記孔部の縁部には、単数又は複数の凸部が前記係合突起と接触可能に形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の貫通部材セット。
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