JP6534651B2 - 壁面吸引式クローラ - Google Patents

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Description

本発明は、可撓性材料に形成された連続バンドを備えた無端トラックを有するタイプの少なくとも1つの吸引トラックユニットを備えた壁面吸引式クローラであって、上記連続バンド内に、開口部の一部と壁面吸引式クローラが配置される又は移動する表面との間に真空を提供するための複数の開口部を備えた、壁面吸引式クローラに関する。
高い壁面、天井、煙突、パイプ又はタンク及び他の閉塞空間の内側、船舶又は航空機表面などのアクセスが難しい場所において、様々な作業、例えば検査、洗浄、脱錆、放射能の除染、及び修復の目的で、しばしば危険な場所において人間が存在することを避けるために、遠隔制御によって操作することができる自動作業デバイスを利用することが当技術分野では知られている。このような自動作業デバイスの例は、ツール又はカメラなどを垂直な、反転した、傾斜した表面、湾曲した、複合の、又はテーパ状の表面の近くに運び、ツールを表面上の様々な場所に移動させる壁面吸引式クローラである。いくつかの共通の状況としては、航空機、潜水艦、貯蔵タンク、高層ビル、及び他の同様の構造物の表面の検査、洗浄、脱塗料、あるいは保守が挙げられる。これらの表面は、人が直接アクセスするには不便である、難しい、又はさらには危険である可能性がある。これらの表面が湾曲している、複合的である、又はテーパ状である場合に、難しさが大きくなる。
特許文献1は、吸引力を加えることによって、傾斜作業表面上を移動する牽引デバイスを記載している。牽引デバイスは、壁面クローラに接続するための上平面、及び可撓性材料に形成された薄いバンドの形のベルトを有し、バンドは表面に吸引するためのベルトを通る複数の開口部を有し、ベルトは粗い表面上を移動するための高い摩擦係数を有する外側表面、及びマニホールドプレートの上を容易に摺動するための低い摩擦係数を有する内側表面を有する。さらに、牽引デバイス係合手段のローラを駆動するための鋸歯状ベルトを開示している。
特許文献2は、可撓性材料内に薄いバンドとして形成され、それぞれベルトを通る複数の孔を備えた内側表面及び外側表面を有する2つのベルトを備える壁面吸引式クローリングデバイスを開示している。バンドの内側表面は、小さな摩擦係数を有するステンレス鋼プレートに接触し、プレートは支持ビームに取り付けられ、プレートはベルト間の円滑な摺動を可能にする。壁面クローリングデバイスは、モータとプーリの間のチェーンによって駆動される。
特許文献2及び特許文献1は両方とも、デバイスの吸引トラック内のリセスに対する吸引力を分配するために設けられた手段を有し、両方とも、比較的薄い吸引トラックを開示している。デバイスが障害物、例えば突起物を有する表面上、又は湾曲表面上を移動する必要がある場合、文献は、吸引トラックを運ぶローラ間の吸引トラックの部分に作用する力を補償するために、フレーム内で互いに対してヒンジ付け/連接されたユニット内に吸引力を分配するために設けられた手段を分割することを教示している。特許文献2では、吸引力を分配するために設けられた手段内にスリットを作ることによって、このことが行なわれる。従って、2つのデバイス内で吸引力を分配するための内部手段は、より重く、より複雑であり、製造するのに費用がかかる、複雑な機構である。
米国特許第7404464号明細書 米国特許第4664212号明細書
このような背景で、本発明の目的は、障害物を有する表面及び湾曲表面を通過する改良された能力を有する壁面吸引式クローラを提供することである。本発明の別の目的は、従来技術の真空クローラより単純な構成を有する壁面吸引式クローラを提供することである。別の目的は、障害物を有する表面及び湾曲表面を通過することが可能であり、同時に、従来技術の壁面吸引式クローラより単純な構成を有する壁面吸引式クローラを提供することである。
この目的は、軌道フレームと、軌道フレームの両端部に設けられ、ホイールベースを規定している2つのプーリと、2つのプーリ上で循環するように配置され、可撓性バンドを備えた無端トラックであって、前記可撓性バンドが複数の開口部を備え、厚さを有する無端トラックと、前記軌道フレーム内に設けられた吸引分配ボックスとを備えた少なくとも1つの吸引軌道ユニットを有する壁面吸引式クローラを提供することによって達成される。吸引分配ボックスは、無端トラックが循環するときに開口部の一部に吸引力を分配するように、開口部の一部と連通しており、可撓性バンドの厚さはホイールベースの5%〜20%である。
従って、壁面吸引式クローラを障害物及び湾曲表面上で駆動することを可能にする特に単純な解決法が得られる。
一の実施形態では、可撓性バンドは軟らかい。好ましくは、その軟度は、ASTM D 2240における10〜30(ショア0硬さ)であることが好ましい。
別の実施形態では、可撓性バンドは外側バンドであり、無端トラックはさらに、内側バンドを備え、前記内側バンドは、吸引分配ボックスと開口部の一部分との間を真空とすることができる吸引孔を有している。
別の実施形態では、吸引分配ボックスは、前記吸引軌道ユニットの長手方向に沿って真空区画に分割される。
別の実施形態では、真空区画に接続されている開口部において真空状態が解消された場合に、真空区画の内部における真空の減少を遅延させることができる小ささである。
別の実施形態では、複数の開口部は、前記吸引軌道ユニットの長手方向に沿って2列に配置される。
別の実施形態では、開口部の前記吸引軌道ユニットの長手方向の長さは、長手方向に沿った隣接する開口部間の距離より大きい。
別の実施形態では、前記吸引分配ボックスは、前記吸引軌道ユニットの長手方向に沿って等しい長さの真空区画に分割され、前記真空区画の長さは、各真空区画が長手方向に沿って2つの開口部に真空を供給することができるようになっている。
別の実施形態では、吸引分配ボックスは、前記吸引軌道ユニットの長手方向に沿って等しい長さの真空区画に分割され、各真空区画は支持フランジを備え、支持フランジは各真空区画を2つの二等分された区画に分割し、支持フランジはさらに、吸引軌道ユニットの長手方向に延びている。
メインフレームと平行に配置され、これによって接続された2つの吸引軌道ユニットをさらに備えた別の実施形態では、メインフレーム及び吸引軌道ユニットは、継手の軸周りでそれぞれに対して連接するように配置されており、前記軸は吸引軌道ユニットの長手方向軸線と平行である。
第2の態様では、本発明は、軌道フレームと、軌道フレームの両端部に設けられ、ホイールベースを規定している2つのプーリと、2つのプーリ上で循環するように配置され、可撓性バンドを備えた無端トラックであって、前記可撓性バンドが複数の開口部を備え、厚さを有する無端トラックと、前記軌道フレーム内に設けられた吸引分配ボックスとを備えた少なくとも1つの吸引軌道ユニットを有する壁面吸引式クローラに関し、吸引分配ボックスは、無端トラックが循環するときに開口部の一部に吸引力を分配するように、開口部の一部と連通しており、可撓性バンドは外側バンドであり、無端トラックはさらに、内側バンドを備え、前記内側バンドは、吸引分配ボックスと開口部の一部の間を真空とすることができる吸引孔を有している。
従って、吸引トラックを軌道フレーム上で摺動するのを可能にする特定の単純な方法が、提供される。
実施形態では、バンドの厚さはホイールベースの5%〜20%である。
別の実施形態では、可撓性バンドは軟らかい。可撓性バンドの軟度は、ASTM D 2240における10〜30(ショア0硬さ)であることが好ましい。
本発明の第2の態様による壁面吸引式クローラの別の態様では、壁面吸引式クローラはさらに、上に記載した本発明の第1の態様の実施形態に関して定義した別の特性を含む。
第3の態様では、本発明は、軌道フレームと、軌道フレームの両端部に設けられ、ホイールベースを規定している2つのプーリと、2つのプーリ上で循環するように配置され、可撓性バンドを備えた無端トラックであって、前記可撓性バンドが複数の開口部を備え、厚さを有する無端トラックと、前記軌道フレーム内に設けられた吸引分配ボックスとを備えた少なくとも1つの吸引軌道ユニットを有する壁面吸引式クローラに関し、吸引分配ボックスは、無端トラックが循環するときに開口部の一部に吸引力を分配するように、開口部の一部と連通しており、可撓性バンドは、ASTM D 2240における10〜30(ショア0硬さ)の軟度を有する外側バンドを含む。
本発明の第3の態様による壁面吸引式クローラの別の実施形態では、壁面吸引式クローラはさらに、上に記載した本発明の第1の態様の実施形態に関して定義した別の特性を含む。
本発明の第4の態様は、軌道フレームと、軌道フレームの両端部に設けられ、ホイールベースを規定している2つのプーリと、2つのプーリ上で循環するように配置され、可撓性バンドを備えた無端トラックであって、前記可撓性バンドが複数の開口部を備え、厚さを有する無端トラックと、前記軌道フレーム内に設けられた吸引分配ボックスとを備えた少なくとも1つの吸引軌道ユニットを有する壁面吸引式クローラに関し、吸引分配ボックスは、無端トラックが循環するときに開口部の一部に吸引力を分配するように、開口部の一部と連通しており、前記吸引分配ボックスは、前記吸引軌道ユニットの長手方向に沿って等しい長さの真空区画に分割され、各真空区画は真空区画を2つの二等分された区画に分割する支持フランジを備え、支持フランジは、吸引軌道ユニットの長手方向に延びている。
好ましい実施形態では、開口部は、前記吸引軌道ユニットの長手方向に沿って2又は3列に配置される。別の実施形態では、開口部はバンドの幅の70%〜90%を占める。
本発明の第4の態様による壁面吸引式クローラの別の実施形態では、壁面吸引式クローラはさらに、上に記載した本発明の第1の態様の実施形態に関して定義した別の特性を含む。
本発明の目的はさらに、壁面吸引式クローラが、軌道フレームと、軌道フレームの両端部に設けられ、ホイールベースを規定している2つのプーリと、2つのプーリ上で循環するように配置され、可撓性バンドを備えた無端トラックであって、前記可撓性バンドが複数の開口部を備え、厚さを有する無端トラックと、前記軌道フレーム内に設けられた吸引分配ボックスとを備えた少なくとも1つの吸引軌道ユニットを有する本発明の第5の態様によって、達成することができ、吸引分配ボックスは、無端トラックが循環するときに開口部の一部に吸引力を分配するように、開口部の一部と連通しており、可撓性バンドの厚さは、前部及び後部プーリの最も小さい方の直径の15%〜40%である。
一実施形態では、可撓性バンドの厚さは、前部及び後部プーリの最も小さい方の直径の20%〜40%である。
別の実施形態では、可撓性バンドの厚さは、前部及び後部プーリの最も小さい方の直径の25%〜35%である。
一実施形態では、プーリは等しい直径である。
本発明の第5の態様による壁面吸引式クローラの別の実施形態では、壁面吸引式クローラはさらに、上に記載した本発明の第1の態様の実施形態に関して定義した別の特性を含む。
ホイール直径は、プーリの回転軸から、可撓性バンドが上に支持されるプーリの外側表面までの半径の2倍として定義される。
本発明による壁面吸引式クローラの別の目的、特性、利点及び性状は、詳細な説明から明らかになるだろう。
説明全体を通して、内側及び外側バンドという用語が使用される。本出願の内容では、バンドは、(チェーンなどの)多くの主体の結合によって形成されるように対向した1つの主体として形成されたエンドレス又は連続の細長い平らな可撓性構造であると考えられる。
本説明の以下の詳細な部分では、本発明は、図面に示す例示的な実施形態を参照して、より詳細に説明される。
2つの吸引軌道ユニット及びフレームを備えた、本発明の実施形態による壁面吸引式クローラを示す斜視図である。 図1の壁面吸引式クローラを示す展開斜視図である。 図1の壁面吸引式クローラの吸引軌道ユニットを示す展開斜視図である。 異なる斜視方向からの図3に示した吸引軌道ユニットの詳細を示す展開斜視図である。 さらに異なる斜視方向からの図3及び図4に示した吸引軌道ユニットの詳細を示す展開斜視図である。 本発明による牽引バンドの詳細を示す展開斜視図である。 図1に示す壁面吸引式クローラの吸引軌道ユニットを示す底面図である。 図7のトラックユニットを通る長手断面B−Bを示す図である。 図7のトラックユニットを通る横方向断面A−Aを示す図である。
以下の詳細な説明では、本発明による壁面吸引式クローラ1及び吸引トラックユニット100が、好ましい実施形態によって記載されている。
壁面吸引式クローラ1の構成及び動作は、よく知られているようなものであり、本内容でさらなる説明を必要としない。しかし、壁面吸引式クローラ1の動作に関するさらなる詳細が、以下に提供される。
図1は、壁面吸引式クローラ1の第1の例示的な実施形態を示す。
壁面吸引式クローラ1は、1つ又は複数の吸引トラックユニット100の使用によって、壁面又は天井などの表面に取り付けることが可能な移動デバイスである。図1に示す壁面吸引式クローラ1は、2つの吸引トラックユニット100を有する。吸引トラックユニット100は、以下に示すように、壁面吸引式クローラ1を上で駆動する湾曲表面に適合させることを可能にする継手40を通してメインフレーム10に接続されている。
他の実施形態(図示しない)では、壁面吸引式クローラ1は、メインフレーム10を介して接続された3つ以上の吸引トラックユニット100を有する。
メインフレーム10は、吸引トラックユニット100の間で横に延びるバー11、12、13を備える。メインフレームは、図1に示すような吸引ユニット20、及びカメラ、ロボットアーム、ツールなど(図示しない)の機器を担持する。図1及び図2に示す実施形態では、メインフレーム10は、2つの吸引トラックユニット100の間で全部にわたって延びる第1のバー11を備え、2つの第2のバー12、13は、各吸引トラックユニット100から吸引ユニット20まで延びる。第2のバーは、例えば、溶接、又はねじ接続などによって、知られている方法で吸引ユニット20に接続される。他のメインフレーム構造は、当業者には明らかである。
次に、吸引トラックユニット100の展開図を示す図3を参照すると、各吸引トラックユニット100は、駆動プーリ140及び支持プーリ141の上に取り付けられた無端トラック110を備えている。吸引トラックユニット100の無端トラック110は、駆動プーリ140、支持プーリ141、駆動モータ300、及び駆動モータ300と駆動プーリ140の間の変速機を支持する軌道フレーム150周りに作られる。駆動プーリ140及び支持プーリ141は、軌道フレーム150内に回転可能に取り付けられている。軌道フレーム150は、図4及び図5から分かるように、2つの側壁面151及び上壁面152を備えた細長い構造である。駆動プーリ140及び支持プーリ141は、軌道フレーム150の両端部に取り付けられている。
軌道フレーム150はさらに、複数の真空区画210で形成された吸引分配ボックス200を備える。吸引分配ボックス200は、上壁面152の反対側に配置された、軌道フレーム150の底壁面を形成する。
(1つ又は複数の)吸引ユニット20は、代替実施形態(図示しない)では、軌道フレーム150内に一体化される。
軌道フレーム150は、金属、プラスチック又は繊維強化プラスチックに形成される。軌道フレーム150はさらに、以下に示すように、吸引トラックユニットをメインフレーム10に接続させる継手の部品42を備える。
吸引分配ボックス200は、駆動プーリ140と支持プーリ141の間に延び、(吸引トラックユニット100が組立状態にある場合)無端トラック110に面する外側201、及び反対側に、軌道フレーム150の内部空間に面する内側202を有する細長い比較的平らなボックス構造である。
図3とは異なる角度から吸引トラックユニット100の展開図を示す図4から分かるように、吸引分配ボックス200は、複数の区画210を備えている。各真空区画210は、吸引分配ボックス200の外側201に向かって開口している。各真空区画210は、図5に示すように、真空バルブ32、空気マニホールド31及びホース30を通して吸引ユニット20に接続されている。ホース30は、軌道フレーム150の側壁面151を通して延び、吸引ユニット20のコネクタ21に接続する。吸引分配ボックス200に関するさらなる詳細を、以下に提供する。
吸引ユニット20は、真空源であり、吸引軌道ユニット100を壁面吸引式クローラが上に配置された表面に吸引するのを可能にする真空を提供する。真空ユニットは、真空クリーナモータ、真空インジェクタポンプ、真空ポンプ、又は同様のものであってもよい。1つ又は複数の吸引ユニット20は、壁面吸引式クローラ内に設けられる。図面全体を通して示された実施形態では、単一の吸引ユニットが設けられている。吸引ユニット20は、図示するように、壁面吸引式クローラ1のメインフレーム10に取り付けることができる、又は1つ又は複数の吸引ユニットを、代替実施形態(図示しない)では、1つ又は複数の吸引トラックユニット100に一体化させることができる。冗長性を提供するために、追加の吸引ユニットを壁面吸引式クローラ1内に設けることができ、それによって、1つの吸引ユニットが故障した場合に、別のものが引き継ぎ、壁面吸引式クローラが吸引を失うのを防ぐ。他の代替実施形態(図示しない)では、吸引ユニットを、長いホースを介して壁面吸引式クローラ1に接続された外部ユニットとして設けることができる。
図面に示す実施形態では、その吸引ユニット20は、メインフレーム10に取り付けられる。吸引ユニット20は、図1及び図2に示すように、吸引ユニット20を適切なホース30を介して吸引トラックユニット100に接続するために、2つのコネクタ21を有する。
各吸引トラックユニット100では、無端トラック110は、図面に示すように、最小で2つのプーリ140、141上で実行している。これらの少なくとも1つは、駆動プーリ140である。その回転は、図3に示すように、ギア、ベルト又はチェーン変速機の形の変速機を通して、モータ300によって動力が与えられる。示した実施形態では、変速機は、そのラチェットホイール301が図3の駆動プーリ141上で見える鋸歯状ギア変速機である。他のプーリ、支持プーリ140は、以下に示すように、無端トラック110を支持するために、また無端トラック110を締め付けるために使用される。
図示した実施形態では、1つの駆動プーリ140のみがある。しかし、代替実施形態(図示しない)では、両方のプーリ140、141を駆動手段に結合させる。
図示した実施形態では、プーリ140、141は等しい寸法である。しかし、代替実施形態(図示しない)では、2つのプーリ140、141は寸法が異なっていてもよい。
図示した実施形態では、壁面吸引式クローラ1は2つの吸引トラックユニット100を有する。各無端トラック110は、個別のモータによって動力が与えられて、壁面吸引式クローラ1をステアリングすることが可能になる。
無端トラック110は、図6に示すように、エンドレス外側バンド120及びエンドレス内側バンド130を備えている。図6は、無端トラック110を展開斜視図で示している。外側バンド120は、内向き側121及び外向き側122を有する。外側バンド120は、内側バンド130より厚く、軟らかい可撓性材料に形成される。内側バンド130は、内向き側131及び外向き側132を有する。内側バンド130の外向き側132、及び外側バンド120の内向き側121は、無端トラック110の移動中に、内側バンド130及び外側バンド120の相対移動を防ぐように、互いに固定して取り付けられている。内側及び外側バンド130、120は、例えば、糊付けによって、又は当業者には明らかである他の適切な手段によって、2つの相対移動を防ぐように、互いに固定して接続されていることが好ましい。
組み立てられる場合、内側バンド130の外向き側132は、外側バンド120の内向き側121に接触する。内側バンド130が吸引トラックユニット100の軌道フレーム150上に取り付けられている場合、内側バンドの内向き側131は、上壁面152、駆動プーリ140、支持プーリ141、及び吸引分配ボックス200の外側201の外側表面に接触する。
外側バンド120は、外向き側122まで内向き側121から外側バンド120を通して全部に延びる複数の開口部123を有する。内側バンド130は、内向き側131から外向き側132までの貫通吸引孔133を有する。
内側バンド130内の吸引孔133は、吸引分配ボックス200の真空区画210を開口部123に接続させ、それによって、上に記載されたように、真空が吸引分配ボックス200の区画210に加えられると、真空は開口部123まで延び、壁面吸引式クローラ1が上に配置される表面に吸引を行なう。
表面上で壁面吸引式クローラ1を駆動する場合、厚く軟らかい外側バンド120は、表面が湾曲している又は粗い場合にも、表面と無端トラック110の間で転動真空密封を確保する。
内側バンド130は、内向き側131の円滑な低摩擦内側表面を有する。内側バンド130は、金属又は繊維強化プラスチックなどの可撓性及び強度のある材料で作られている。内側バンド130の寸法(吸引孔133の長さ、幅、数及び寸法)は、実際の吸引トラックユニット100及び壁面吸引式クローラ1に対する要求によって設計されている。内側バンドは、0.2〜0.7mmの厚さであることが好ましい。
内側バンド130は、外側バンド120とボックス軌道フレーム150の吸引分配ボックス200の間に内側真空密封を提供する。また、内側バンドは、吸引分配ボックス200の外側201の表面と外側バンド120の間で低摩擦接触を行なう。
外側バンド120は、軟らかい材料でできており、上に記載したように、いくつかの貫通開口部123を備えている。外側バンド140はさらに、空気密材料でできている、又は空気密になるように適切な方法でコーティングされる。外側バンド140内の開口部123は、内側バンド130によっていつでも、又は外側バンドの縁部123″が開口部123と周囲の間で転動密封を行なう場合に、内向き側121に向かって閉じている。開口部123は、内側バンド130内の吸引孔133を通して吸引分配ボックス200内で真空に接続されている場合、吸引トラックユニット100と上に配置された表面の間に取付力を与える一時吸引チャンバ又は一時真空チャンバを提供する。壁面吸引式クローラ1が表面上を移動すると、無端トラック110は、プーリ140、141及び軌道フレーム150上で循環する。あらゆる特定の時に、壁面吸引式クローラ1がその上を移動する表面に面する吸引トラックユニット100の側部に配置された開口部123はその後、前記一時吸引チャンバを形成し、一時吸引チャンバ又は真空チャンバはその後、開口部の内壁面123′、内側バンド130の外側表面132の一部、及び壁面吸引式クローラがその上を移動する表面の間で形成される。無端トラック110が循環するときに特定の開口部がプーリ140、141に隣接して配置されるように移動すると、一時吸引チャンバは消滅する。
開口部123を備えた外側バンド120の面積の割合は、外側バンド120の吸引面積と強度を最大限にする妥協案である。従って、最適な割合の開口部外面積は、作動条件(作動表面の配向、曲率、及び粗さ)と組み合わせて、バンドの厚さ及び軟度によって最適化される。開口部123の割合は、(外側バンド120の外向き側122の表面の合計面積として規定される)合計バンド面積の30%〜70%の範囲であるものとする。
より厚く軟らかいバンドは、通過しなければならない湾曲表面又は障害物(突起)を備えた表面上で壁面吸引式クローラ1を作動させるのに特に有用である。
外側バンド120の厚さTは、無端トラック110のホイールベースWの5%〜20%の範囲にあることが好ましい。外側バンド120の厚さTは、無端トラック110のホイールベースWの6%〜20%の範囲にあることがより好ましい。外側バンド120の厚さTは、無端トラック110のホイールベースWの7%〜15%の範囲にあることが、さらにより好ましい。
無端トラック110のホイールベースWは、その周りを吸引トラックユニット100の最前部及び最後部プーリ140、141が回転する、回転軸C、Cの間の距離として規定される。図示した実施形態では、これは、駆動プーリ140と支持プーリ141の間の距離である。
外側バンドは、可撓性多孔物質スポンジ、又は膨張ゴムに形成されている。
外側バンド120の軟度は、壁面クローラが移動しようとしている表面の表面粗さ及び曲率に従って選択される。
エラストマー材料の硬度又は剛性又は軟度を規定する様々な方法が存在する。
軟度を規定する一の方法は、ASTM D 1056−00によって規定されている。これは、可撓性多孔物質スポンジ又は膨張ゴムの標準仕様である。当該標準仕様に従って、軟度(硬度)は、PSI又はkPaを単位として測定される。他の定義も存在している。
好ましい軟度は、ASTM D 1056−00(25%)における5kPa〜100kPa、又はNF R99211−80(50%)における30kPa〜250kPaである。
より好ましくは、外側バンド120の軟度は、5kPa〜60kPa(ASTM D 1056−00 (25%))である。
より好ましくは、外側バンド120の軟度は、10kPa〜55kPa(ASTM D 1056−00 (25%))である。
より好ましくは、外側バンド120の軟度は、10kPa〜50kPa(ASTM D 1056−00 (25%))である。
一の実施形態では、外側バンド120の軟度は、45kPa(ASTM D 1056−00 (25%))である。
ポリマー材料の軟度すなわち硬度を定量化するための別の方法は、ゴムの特性についてのASTM D 2240標準検査方法−デュロメータ硬度−によって規定されている。当該検査では、材料の硬度/軟度は、例えばAffriシステム製デュロメータのようなデュロメータや硬度検査装置によってショア0で測定される。この標準において、外側バンド120の好ましい硬度/軟度は、ASTM D 2240における10〜30(ショア0硬さ)である。
より好ましくは、外側バンド120の軟度は、10〜20(ショア0硬さ)(ASTM D 2240)である。
一の実施形態では、外側バンド120の軟度は、15(ショア0硬さ)(ASTM D 2240)である。
吸引孔133を備えた円滑な内側バンド130と組み合わせて吸引分配ボックス200を使用することにより、壁面吸引式クローラ1がその上に配置される表面に面する無端トラック110の下側部分に真空だけが提供されることを保証するだけである単純なタイプのバルブシステムが提供される。
外側バンド120内の開口123毎の2つの吸引孔133は、内側バンド130内に配置されていることが好ましい。内側バンド130内の吸引孔133の寸法は、壁面吸引式クローラ1の使用により変化することがある。壁面吸引式クローラ1が外側バンド120のいくつかの開口部123内の真空の損失につながる可能性がある障害物を通過しなければならない表面上で作動することを意図している場合、より小さい吸引孔133を有する内側バンド130を利用することもできる。別の方法では、又は加えて、吸引孔133の数を減らすこともできる。より小さい孔133は、外側バンド120内の単一の開口部123における真空の損失の拡大を遅延させることによって、吸引分配ボックス200全体における真空の損失を防ぐ。壁面吸引式クローラ1が、普通の漏洩が予測される、粗い表面上で作動することを意図している場合、より大きな吸引孔133を有する内側バンド130を利用して、漏洩を補償するのに十分な空気流を保証するために使用することができる。別の方法では、又は加えて、吸引孔133の数を多くすることもできる。
吸引孔133の直径は、約1〜2mmであることが好ましい。
内側バンド130が使用されない(図示しない)、本発明の実施形態では、外側バンド120の開口部123は、小さな厚さの底部(図示しない)を備え、底部は上で内側バンド130に関して記載したのと同様の吸引孔(図示しない)を備えている。
代替実施形態では、内側バンド130は、吸引軌道ユニット100の移動のための変速機の一部(図示しない)を形成する。これは、駆動プーリ140上のスプロケット又は歯(図示しない)を係合させる突起又は穿孔(図示しない)を内側バンド130に設けることによって配置される。タイミングベルト又はチェーンなどの外部駆動ユニットは、モータ300から無端トラック110まで動力の伝達を行なうために、内側バンド130に取り付けることができる。
トラックの外側バンド120は、壁面吸引式クローラ1の吸引トラックユニット100の駆動に必要な摩擦を提供する。大きい強度では、外側バンド120は可撓性コーティングでコーティングすることができる。
好ましくは、外側バンド内の開口部123は、無端トラック110に沿って平行な2列に配置されているので、2つの開口部123が、無端トラック110の幅Dにおいて互いに隣接して配置されている。これにより、外側バンド120の可撓性が高められるので、外側バンド120は障害物に適合するための軟度を得ることができる。さらに、開口部123を2列に配置することは、隣接する開口部123が例えば障害物に起因して吸引力を失った場合であっても、外側バンド120の一部分についての真空吸引力を維持するのに貢献する。
他の実施形態(図示しない)では、3つの開口部123が無端トラック110の幅Dで互いに隣接して配置されるように、外側バンド内の開口部123は無端トラック110に沿って3つの平行な列に分配される。この場合、吸引ボックスはまた、3つの平行に配置されたチャンバに分割することができる。
開口部123は、(外側バンドの横方向に)とても幅広く、それによって、開口部123がバンド120の幅Dの70%〜90%を占めることが好ましい。
障害物及び湾曲表面を横切る能力をさらに改良するために、開口部123の長さLは、吸引軌道ユニット100の長手方向Aに沿って隣接する開口部間の距離Lより大きいことが好ましい。LはLの2倍であることが好ましいことが分かった。
図4及び図8に示すように、吸引分配ボックス200は、長手方向Aに沿って、真空区画210に分割されていることが好ましい。各真空区画210は、一方向バルブ32(図5、図8、及び図9参照)と連通している出口211(図4参照)を有する。真空区画210の長手方向Aの長さLは、吸引軌道ユニット100の長手方向Aで分かるように、各真空区画210が、2つの開口部123に真空を供給することができるように適合されていることが好ましい。他の実施形態(図示しない)では、長さLは、吸引軌道ユニット100の長手方向Aで分かるように、真空区画210が単一の開口部123だけを供給するように選択することもできる。
図4に示すように、各真空区画210は、支持フランジ212を備え、真空区画210を2つの二等分された区画210′及び210″に部分的に分割し、支持フランジ212は、吸引軌道ユニット100の長手方向Aに延びるが、真空区画210の長さL全体を横切らず、それによって、2つの二等分された区画210′及び210″の間の連通が可能であることが好ましい。支持フランジ212は、内側バンド130の内側表面を支持し、それによって、無端トラックが真空区画210内で崩壊するのを防ぐように無端トラックを支持する。また、真空区画210を2つの二等分された区画210′及び210″に分割することにより、開口部123が、例えば、障害物、二等分された部分の間の真空のよりゆっくりな移送により、真空を損失する場合に、隣接する開口部123内の吸引の維持を助ける。
別の実施形態(図示しない)では、吸引軌道ユニット100の長手方向Aに延びるフランジ212は、2つの間の流体連通なしで、各真空区画を二等分された区画210′及び210″に分割する。それによって、真空区画210は、吸引軌道ユニット100の長手方向Aに沿って2つの平行な列に配置されている。これにより、二等分された区画210′、210″それぞれに対する一方向バルブが必要となる。これによりさらに、隣接する開口部123内の真空損失を補償するための外側バンド120内の開口部123の能力が大きくなる。
張設機構(図示しない)は、プーリ140、141の間の距離を所望の張力に制御及び調節することによって、動作中にいつでも無端トラック110を十分に伸ばす/張力を与え続けるように適用することができる。無端トラック110は、支持プーリ141と軌道フレーム150の間で動作し、そこに配置された張設機構によっていつでも張設状態に維持されていることが好ましい。図3では、側壁面151内に形成された細長いガイド開口部151′が図示される形態である。細長いガイド開口部151′は、支持プーリ141がその上で回転するように配置された軸を受ける。張設機構(図示しない)は、支持プーリ141と軌道フレーム150の間に設けられて、支持プーリ141を軌道フレーム150の他端部で駆動プーリ140から離れる方向に偏倚させる。張設機構は、ばね又は水圧又は空気圧手段を備える。
メインフレーム10と吸引トラックユニット100の間の継手40により、吸引トラックユニット100を、図1の湾曲矢印Bで示すように、吸引トラックユニット100の長手方向軸線A周りでメインフレーム10(従って、他の吸引トラックユニット100)に対して傾斜させることが可能になる。継手40は、図2に示すように、吸引トラックユニット100内に延びるフレーム10のバー11、12、13上に細長い湾曲突起41(三日月形/円形断面形)を備えることができる。協働する湾曲レセプタクルトラック42は、吸引トラックユニット100の軌道フレーム150内でフランジ上に配置されている。湾曲突起41により、メインフレーム10と吸引トラックユニット100の間の軟らかい回転相対移動が可能になる。というのは、移動は回転移動を僅かな平行移動と混合させるからである。他の実施形態(図示しない)では、湾曲突起及び湾曲レセプタクルトラックを、メインフレーム10と吸引トラックユニット100の間で切り換えることができる。吸引トラックユニット100とメインフレーム10の間の回転又は傾斜は、ばね又は水圧懸架手段などの懸架手段(図示しない)によって抑えられることが好ましい。継手は、最も良い安定性のために表面近くの回転ラインを確保する。平らな表面上の最適な安定性のために、継手40を係止手段(図示しない)によって係止することができる。
吸引分配ボックス200は、真空を吸引ユニット20から、壁面吸引式クローラ1がその上に配置される又はその上を移動する表面と接触している無端トラック110の一部に分配させる。吸引分配ボックス200はまた、無端トラック110に支持を提供する。その外側表面201は、ボックスと無端トラック110の内側バンド130の間の低摩擦真空密封として働く。吸引分配ボックス200は、図4に示すように、1つ又は複数の真空区画210、及び内部支持構造を有することが可能である。複数の真空区画210では、真空の漏洩による故障に対する安全性を高くすることが可能である。各真空区画210は、個別の一方向真空バルブ32及び真空マニホールド31を通して、個別の吸引ユニット20、又は真空区画210に共通な単一の吸引ユニット20に接続させることができる。一方向真空バルブ32は、1つの真空区画内の真空の損失が他の区画内の真空に影響を与えないことを保証する。吸引分配ボックス200は、内側バンド130と組み合わせて低摩擦を有する材料でできている。好ましい実施形態では、吸引分配ボックス200は、軌道フレーム150の一体部である。別の方法では、軌道フレーム150内に取り付けられた、別の組立部であってもよい。
図9は、外側バンド120の開口部123からの空気の排出の詳細を示している。空気の流れは、矢印Dによって示される。
コントローラは、フレーム10内に組み込むことができる、又はそこに取り付けることができる、又は一方又は両方の吸引トラックユニット100内に設けることができる。
コントローラはさらに、無線通信手段などの通信手段(図示しない)に接続させて、壁面吸引式クローラ1の遠隔制御を可能にすることができる。
本出願の教示を例示する目的で詳細に説明したが、このような詳細は単に例示する目的であり、本出願の教示の範囲から逸脱することなく、当業者により変更を加えることができることを理解されたい。
特許請求の範囲で使用されるような「備える」という用語は、他の要素又はステップを排除するものではない。特許請求の範囲で使用されるような「a」、又は「an」という用語は、複数を排除するものではない。単一のプロセッサ又は他のユニットも、特許請求の範囲で言及されるいくつかの手段の機能を満たすことができる。
1 壁面吸引式クローラ
10 メインフレーム
11 バー
12 バー
13 バー
20 吸引ユニット
21 コネクタ
30 ホース
31 空気マニホールド
32 真空バルブ
40 継手
42 湾曲レセプタクルトラック、部品
100 吸引トラックユニット
110 無端トラック
120 エンドレス外側バンド
121 内向き側
122 外向き側
130 エンドレス内側バンド
131 内向き側
132 外向き側
133 貫通吸引孔
140 駆動プーリ
141 支持プーリ
150 軌道フレーム
151 側壁面
151′ ガイド開口部
152 上壁面
200 吸引分配ボックス
201 外側
202 内側
210 真空区画
211 出口
212 支持フランジ
300 駆動モータ
301 ラチェットホイール
A 長手方向
回転軸
回転軸
長さ
距離
長さ
T 厚さ
W ホイールベース

Claims (4)

  1. 平行に配置され、メインフレーム(10)によって接続された2つの吸引軌道ユニット(100)を有している壁面吸引式クローラ(1)であって、
    前記吸引軌道ユニット(100)が、
    軌道フレーム(150)と、
    前記軌道フレーム(150)の端部それぞれに設けられており、ホイールベース(W)を規定している2つのプーリ(140、141)と、
    前記2つのプーリ(140、141)を循環するように配置されており、可撓性バンド(120)を備えている無端トラック(110)であって、前記可撓性バンド(120)が、複数の開口部(123)を備えており、厚さ(T)を有している、前記無端トラック(110)と、
    前記軌道フレーム(150)に設けられている吸引分配ボックス(200)と、
    を備えている、前記壁面吸引式クローラ(1)において、
    前記吸引分配ボックス(200)が、前記複数の開口部(123)の一部分と連通しており、これにより前記無端トラック(110)が循環する場合に前記複数の開口部(123)の前記一部分に吸引力を分配するようになっており、
    前記可撓性バンド(120)が、外側バンド(120)とされ、
    前記無端トラック(110)が、内側バンド(130)を備えており、
    前記内側バンド(130)が、前記吸引分配ボックス(200)と前記複数の開口部(123)の前記一部分との間を真空とすることができる吸引孔(133)を有し、
    前記外側バンド(120)と前記内側バンド(130)が異なる材料から作られ、
    前記可撓性バンド(120)の前記厚さ(T)が、前記ホイールベース(W)の5%〜20%であり、
    前記可撓性バンド(120)が、ショア硬さ10〜30の軟度を有していることを特徴とする壁面吸引式クローラ(1)。
  2. 前記吸引分配ボックス(200)が前記吸引軌道ユニット(100)の長手方向に沿って真空区画(210)に分割されている、請求項1に記載の壁面吸引式クローラ(1)。
  3. 平行に配置され、メインフレーム(10)によって接続された2つの吸引軌道ユニット(100)を有している壁面吸引式クローラ(1)であって、
    前記壁面吸引式クローラ(1)が、
    軌道フレーム(150)と、
    前記軌道フレーム(150)の端部それぞれに設けられており、ホイールベース(W)を規定している2つのプーリ(140、141)と、
    2つの前記プーリ(140、141)を循環するように配置されており、可撓性バンド(120)を備えている無端トラック(110)であって、前記可撓性バンド(120)が、複数の開口部(123)を備えており、厚さ(T)を有している、前記無端トラック(110)と、
    前記軌道フレーム(150)に設けられている吸引分配ボックス(200)と、
    を備えている、前記壁面吸引式クローラ(1)であって、
    前記吸引分配ボックス(200)が、前記複数の開口部(123)の一部分と連通しており、これにより前記無端トラック(110)が循環する場合に前記複数の開口部(123)の前記一部分に吸引力を分配するようになっており、
    前記可撓性バンド(120)が、外側バンド(120)とされ、
    前記無端トラック(110)が、内側バンド(130)を備えており、
    前記内側バンド(130)が、前記吸引分配ボックス(200)と前記複数の開口部(123)の前記一部分との間を真空とすることができる吸引孔(133)を有し、
    前記外側バンド(120)が前記内側バンド(130)よりも軟らかく、
    前記可撓性バンド(120)の前記厚さ(T)が、前記ホイールベース(W)の5%〜20%であり、
    前記可撓性バンド(120)が、ショア硬さ10〜30の軟度を有していることを特徴とする壁面吸引式クローラ(1)。
  4. 平行に配置され、メインフレーム(10)によって接続された2つの吸引軌道ユニット(100)を有している壁面吸引式クローラ(1)であって、
    前記吸引軌道ユニット(100)が、
    軌道フレーム(150)と、
    前記軌道フレーム(150)の端部それぞれに設けられており、ホイールベース(W)を規定している2つのプーリ(140、141)と、
    前記2つのプーリ(140、141)を循環するように配置されており、可撓性バンド(120)を備えている無端トラック(110)であって、前記可撓性バンド(120)が、複数の開口部(123)を備えており、厚さ(T)を有している、前記無端トラック(110)と、
    前記軌道フレーム(150)に設けられている吸引分配ボックス(200)と、
    を備えている、前記壁面吸引式クローラ(1)において、
    前記吸引分配ボックス(200)が、前記複数の開口部(123)の一部分と連通しており、これにより前記無端トラック(110)が循環する場合に前記複数の開口部(123)の前記一部分に吸引力を分配するようになっており、
    前記可撓性バンド(120)が、外側バンド(120)とされ、
    前記無端トラック(110)が、内側バンド(130)を備えており、
    前記内側バンド(130)が、前記吸引分配ボックス(200)と前記複数の開口部(123)の前記一部分との間を真空とすることができる吸引孔(133)を有し、
    前記外側バンド(120)および前記内側バンド(130)は、共に取り付けられる個別の構成要素であり、
    前記可撓性バンド(120)の前記厚さ(T)が、前記ホイールベース(W)の5%〜20%であり、
    前記可撓性バンド(120)が、ショア硬さ10〜30の軟度を有していることを特徴とする壁面吸引式クローラ(1)。
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