JP6533844B1 - 地下構造物 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1には、複数本のトンネルを筒状に並設した後、この複数本のトンネルを周方向で貫通する鉄筋コンクリート造の大断面覆工体を施工する大断面覆工体の施工方法が開示されている。
また、小断面トンネルを連設することにより形成された地下構造物は、横断面が数珠状の変断面形状となるが、そのくびれ部と同じ覆工厚の等断面形状の地下構造物に比べて断面剛性が高い。また、施工条件、荷重条件によっては、変断面形状の影響により部材軸方向のひび割れが生じる可能性がある。
このような観点から、本発明は、安定性、耐久性、耐震性に優れた地下構造物および地下構造物の構築方法を提案することを課題とする。
かかる地下構造物によれば、PC鋼材を介して硬化体にプレストレスを導入することで、大断面覆工体の有効断面外に亀裂を誘発させることができる。そのため、大断面覆工体に対して圧縮力(土圧)が作用した場合であっても、部材軸方向のひび割れが生じることを防ぐことができる。また、レベル2地震動に対しても大断面覆工体が構造体としての機能を維持できる。そのため、レベル2地震が生じた場合であっても、地下構造物の利用を早期に再開することができる。
複数本のトンネル2は、一部を重ねた状態(ラップさせた状態)で円筒状に並設されている。すなわち、複数本のトンネル2は、間隔をあけて形成された第一トンネル21と、隣り合う第一トンネル21同士の間に形成された第二トンネル22とからなる。第一トンネル21および第二トンネル22は交互に数珠状に連結されており、全てのトンネル2により筒体が形成されている。なお、複数本のトンネル2は、必ずしも円筒状に並設されている必要はなく、例えば、角筒状や楕円筒状に並設されていてもよい。すなわち、大断面覆工体3の断面形状は円形に限定されるものではなく、例えば、矩形状や楕円形状等であってもよい。
第一トンネル21および第二トンネル22は、同じ外径の円筒状の覆工により形成されている。なお、第一トンネル21および第二トンネル22の断面形状は限定されるものではない。例えば、第一トンネル21と第二トンネル22は、異なる外径を有していてもよい。
コンクリート中詰鋼製セグメントは、トンネル軸方向の両端に設けられた一対の主桁と、トンネル周方向の両端に設けられた一対の端板と、主桁65および端板の外面を覆うスキンプレート66とからなる鋼製セグメントにコンクリートが打設されることにより構成されている(図2参照)。コンクリート中詰鋼製セグメントは、両隣りの第一トンネル21,21により挟まれた範囲に配設されている。
鋼製セグメントは、トンネル軸方向の両端に設けられた一対の主桁65と、トンネル周方向の両端に設けられた一対の端板と、外面を覆うスキンプレート66とを備えて構成されている。鋼製セグメントのうちの第一トンネル21の内部に配設された部分では、スキンプレート66が撤去されて、主桁65および端板が残置されている。
本実施形態の地下構造物1は、図2に示すように、複数本のトンネル2と、この複数のトンネル2を利用して形成された大断面覆工体8とを備えている。
PC鋼材94は、内空側の端部が、各トンネル2の覆工に固定されていて、地山側の端部が主筋よりも地山側(有効厚の地山側)において定着されている。PC鋼材94は、主筋81およびせん断補強筋82の配筋とともに設置する。PC鋼材94には、引張力が導入された状態で配設しておき、大断面覆工体3の完成後、大断面覆工体3の内部を掘削する際に引張力を解除することで、硬化体83にプレストレスを導入する。本実施形態では、PC鋼材94として、PC鋼棒を使用する。なお、PC鋼材94を構成する材料は限定されるものではなく、例えば、PC鋼線やPC鋼より線であってもよい。
例えば、PC鋼材94の代わりに、大断面覆工体8の地山側面および内空側面トンネル2の内空面を横断するように、鉄筋を配設しても良く、大断面覆工体8に対して圧縮力(土圧)が作用した場合であっても、配設した鉄筋の引張り力により、部材軸方向のひび割れが生じることがないというPC鋼材94と同様の効果を期待することができる。
2 トンネル
21 第一トンネル(先行トンネル)
22 第二トンネル(後行トンネル)
23 第一覆工
24 第二覆工
25 主桁
8 大断面覆工体
94 PC鋼材
Claims (2)
- 一部を重ねた状態で筒状に並設された複数本のトンネルと、
前記複数本のトンネルに跨って筒状に形成された鉄筋コンクリート造の大断面覆工体と、
前記大断面覆工体と前記トンネルの内壁面との隙間に充填された充填材と、を備える地下構造物であって、
前記大断面覆工体は設計厚と同等の高さを有しており、
前記トンネルの略半径方向に向かって前記大断面覆工体の内部に引張力が導入された状態のPC鋼材が複数本配置され、
前記PC鋼材に導入された引張力は前記大断面覆工体および前記充填材の硬化後に解除
されたことを特徴とする、地下構造物。 - 前記充填材が前記大断面覆工体を構成するコンクリートと一体に打設されたことを特徴とする、請求項1に記載の地下構造物。
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CN111502715B (zh) * | 2020-05-29 | 2021-07-20 | 中铁第六勘察设计院集团有限公司 | 一种裂隙岩体超大跨地下洞室阶段综合修建方法 |
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