JP2016000921A - ジベル杭、及び、ジベル杭の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 内力に対する耐力の優れたジベル杭を提供する。【解決手段】 ジベル杭は、管材の側壁に複数設けられる孔部に、孔部を貫通し管材の内部に突出して棒状部材を配置し、棒状部材を配置された管材の内部に経時硬化性部材を充填される。ジベル杭は、孔部の内部に入り込み、かつ、棒状部材に一体となるよう管材の内部に経時硬化性部材を充填される。また、ジベル杭は、管材の側壁の全面にわたって既定の間隔で孔部を設けられる。このような構成により、ジベル杭は、ジベル杭1に加えられる外力により発生する内力を分担することで、コンクリート部材の破壊を防止することができるため、耐久性の向上が期待できる。【選択図】図1
Description
本発明は、ジベル杭、及び、ジベル杭の施工方法に関するものである。
例えば、特許文献1には、場所打ちコンクリート杭の芯材として使用するコンクリート合成杭用鋼管であって、鋼管外側面に、環状または螺旋状に形成した棒状鋼を固着して成る凸条部を設けたことを特徴とするコンクリート合成杭用鋼管が開示されている。
また、特許文献2には、中空の杭頭の内周部に多数のシヤコネクタを配設し、該各シヤコネクタの先端を杭体コンクリート内周面より突き出させたことを特徴とする既製コンクリート杭が開示されている。
本発明は、応力に対する耐力の優れたジベル杭を提供することを目的とする。
本発明に係るジベル杭は、管材と、前記管材の側壁に設けられる複数の孔部と、前記孔部を貫通し、前記管材の内部に突出する棒状部材と、前記管材の内部に充填されて、少なくとも前記棒状部材と一体となっている経時硬化性部材とを有する。
好適には、前記孔部は、少なくとも、前記管材の端部に設けられ、前記棒状部材は、互いに対向する位置にある前記孔部を貫通して配置され、前記経時硬化性部材は、前記孔部の内部に入り込み、かつ、前記棒状部材と一体となっている。
好適には、前記孔部は、前記管材の側壁の全面にわたって既定の間隔で設けられる。
好適には、前記管材の内側、又は、外側に配置する第2の管材をさらに有し、前記第2の管材は、側壁に複数の前記孔部を設けられ、前記棒状部材は、前記管材に設けられる前記孔部と前記第2の管材に設けられる前記孔部とを貫通して配置され、前記経時硬化性部材は、前記孔部の内部に入り込み、かつ、前記棒状部材と一体となっている。
好適には、前記管材は鋼管であり、前記経時硬化性部材はコンクリートである。
本発明に係るジベル杭は、管材と、前記管材の側壁から前記管材の内部に突出する棒状部材と、前記管材の内部に充填されて、前記棒状部材と一体となっている経時硬化性部材とを有する。
本発明に係るジベル杭の施工方法は、管材の側壁に設けられる複数の孔部に棒状部材を貫通させて配置する工程と、前記棒状部材が配置された前記管材を穴に配置し、経時硬化性部材を前記管材の内部に充填する工程とを有する。
本発明によれば、応力に対する耐力を向上させることができる。
以下、本発明に係る実施形態の構成を、図面を参照して説明する。ただし、本発明の範囲は、図示例に限定されるものではない。
本実施形態の概要を説明する。
例えば、鋼管杭は、鋼管と、この鋼管の内部に経時硬化性のある充填剤(例えば、コンクリート)を配置して構成される。
しかしながら、鋼管杭は、鋼管の内部にコンクリートを配置しているだけであり、鋼管と、コンクリートとが一体となっているとは言い難い。また、鉄筋かごを鋼管の内部に含む場合、鉄筋かごとコンクリートとを一体とするよう構成されるが、鋼管と、コンクリートとが一体となっているとは言い難い。
例えば、鋼管杭は、鋼管と、この鋼管の内部に経時硬化性のある充填剤(例えば、コンクリート)を配置して構成される。
しかしながら、鋼管杭は、鋼管の内部にコンクリートを配置しているだけであり、鋼管と、コンクリートとが一体となっているとは言い難い。また、鉄筋かごを鋼管の内部に含む場合、鉄筋かごとコンクリートとを一体とするよう構成されるが、鋼管と、コンクリートとが一体となっているとは言い難い。
そこで、本実施形態に係るジベル杭1は、管材の側壁に孔部を設け、この孔部に棒状部材を配置し、棒状部材を配置された状態の管材の内部に、経時硬化性部材を配置して構成される。このとき、経時硬化性部材は、棒状部材と一体となり、かつ、孔部に入り込むように配置する。
このように、ジベル杭1は、孔部に経時硬化性部材が入り込むように配置されることにより、管材と経時硬化性部材とが一体化し、いわゆる孔あき鋼板ジベルとして機能するため、ずれ止め効果を期待することができる。さらに、ジベル杭1は、経時硬化性部材と棒状部材とが一体となることにより、棒状部材がジベル筋として機能する。
また、ジベル杭1は、棒状部材を孔部に配置されることにより、ジベル杭1に加えられる外力(荷重:せん断荷重、曲げ荷重、ねじり荷重、及び、これらの組合せを含む)により発生する内力(応力:せん断応力、圧縮応力、引張応力等を含む)を経時硬化性部材から管材や棒状部材に伝達し分担することで経時硬化性部材の破壊を防止することができるため、耐久性の向上が期待できる。
ここで、本発明に係るジベル杭は、柱などの地下に埋設された部分も含む概念である。
また、ジベル杭1は、棒状部材を孔部に配置されることにより、ジベル杭1に加えられる外力(荷重:せん断荷重、曲げ荷重、ねじり荷重、及び、これらの組合せを含む)により発生する内力(応力:せん断応力、圧縮応力、引張応力等を含む)を経時硬化性部材から管材や棒状部材に伝達し分担することで経時硬化性部材の破壊を防止することができるため、耐久性の向上が期待できる。
ここで、本発明に係るジベル杭は、柱などの地下に埋設された部分も含む概念である。
[実施例1]
図1は、実施例1におけるジベル杭1の構成を説明する図である。
図1(a)は、ジベル杭1を例示する斜視図である。また、図1(b)は、ジベル杭1の内部構造を模式的に例示する断面斜視図である。
図1(a)に例示するように、ジベル杭1は、管材2の側壁に孔部5を備え、孔部5に棒部材4を配置される。ジベル杭1は、孔部5に棒部材4を配置される状態で、管材2の内部にコンクリート6を充填される。
このとき、図1(b)のZ部に例示するように、ジベル杭1は、管材2の内部に突出するように棒部材4を配置される。また、図1(b)のY部に例示するように、ジベル杭1は、孔部5に棒部材4を配置した状態で、コンクリート6を打設されることにより、棒部材4とコンクリート6とを一体とすることができる。また、孔部5にコンクリート部材6が入り込むよう打設される。
ここで、ジベル杭1は、棒部材4をジベル杭1の全体に配置してもよいし、ジベル杭1の端部にのみ配置してもよく、本実施例では、棒部材4をジベル杭1の全体に設ける場合を具体例として説明する。また、その他応力に対して耐力を付与したい場所に配置してもよい。
図1は、実施例1におけるジベル杭1の構成を説明する図である。
図1(a)は、ジベル杭1を例示する斜視図である。また、図1(b)は、ジベル杭1の内部構造を模式的に例示する断面斜視図である。
図1(a)に例示するように、ジベル杭1は、管材2の側壁に孔部5を備え、孔部5に棒部材4を配置される。ジベル杭1は、孔部5に棒部材4を配置される状態で、管材2の内部にコンクリート6を充填される。
このとき、図1(b)のZ部に例示するように、ジベル杭1は、管材2の内部に突出するように棒部材4を配置される。また、図1(b)のY部に例示するように、ジベル杭1は、孔部5に棒部材4を配置した状態で、コンクリート6を打設されることにより、棒部材4とコンクリート6とを一体とすることができる。また、孔部5にコンクリート部材6が入り込むよう打設される。
ここで、ジベル杭1は、棒部材4をジベル杭1の全体に配置してもよいし、ジベル杭1の端部にのみ配置してもよく、本実施例では、棒部材4をジベル杭1の全体に設ける場合を具体例として説明する。また、その他応力に対して耐力を付与したい場所に配置してもよい。
図2は、図1に例示するジベル杭1に関する棒部材4の配置例を説明する図である。
図2(a)は、ジベル杭1の正面図を例示し、図2(b)は、図2(a)のA−A視野図を例示し、図2(c)は、図2(a)のB−B視野図を例示する。図2は、管材2に棒部材4を配置したときのジベル杭1を模式的に例示している。
また、図3は、実施例1におけるジベル杭1に関する棒部材4のその他の配置例を示す図である。
図3は、図2に例示するジベル杭1に関する棒部材4のその他の配置例を示す図であり、ジベル杭1を模式的に例示している。
図2(a)は、ジベル杭1の正面図を例示し、図2(b)は、図2(a)のA−A視野図を例示し、図2(c)は、図2(a)のB−B視野図を例示する。図2は、管材2に棒部材4を配置したときのジベル杭1を模式的に例示している。
また、図3は、実施例1におけるジベル杭1に関する棒部材4のその他の配置例を示す図である。
図3は、図2に例示するジベル杭1に関する棒部材4のその他の配置例を示す図であり、ジベル杭1を模式的に例示している。
ジベル杭1は、管材2、棒部材4、及び、コンクリート6により構成される。
[管材2]
管材2は、本発明に係る管材の一例である。
管材2は、例えば、金属部材、又は、合成樹脂部材で構成される。管材2は、金属部材で構成される場合、具体的には、鋼製や鋳鉄製である。また、管材2は、合成樹脂部材で構成される場合、具体的には、ポリエチレン(ポリエチレン管)、ポリ塩化ビニル(塩ビ管)で構成される。管材2は、構成素材を設計条件に合わせて適宜に変更することができる。本実施例では、ジベル杭1は、管材2を金属部材で構成する場合を具体例として説明する。
また、管材2は、円筒状や角筒状であり、サイズ径、長さ、及び、板厚を設計条件に合わせて適宜に変更することができる。また、本例の管材2は、管の内壁面や外壁面に突起を有するものも含まれる。
管材2は、管材2の内部に配置されるコンクリート6を拘束することで、コンクリート6の破損による破片の散乱や脱落を防止することができるため、局部な座屈の発生を防止する。
[管材2]
管材2は、本発明に係る管材の一例である。
管材2は、例えば、金属部材、又は、合成樹脂部材で構成される。管材2は、金属部材で構成される場合、具体的には、鋼製や鋳鉄製である。また、管材2は、合成樹脂部材で構成される場合、具体的には、ポリエチレン(ポリエチレン管)、ポリ塩化ビニル(塩ビ管)で構成される。管材2は、構成素材を設計条件に合わせて適宜に変更することができる。本実施例では、ジベル杭1は、管材2を金属部材で構成する場合を具体例として説明する。
また、管材2は、円筒状や角筒状であり、サイズ径、長さ、及び、板厚を設計条件に合わせて適宜に変更することができる。また、本例の管材2は、管の内壁面や外壁面に突起を有するものも含まれる。
管材2は、管材2の内部に配置されるコンクリート6を拘束することで、コンクリート6の破損による破片の散乱や脱落を防止することができるため、局部な座屈の発生を防止する。
[孔部5]
また、管材2は、孔部5を備える。
孔部5は、本発明に係る孔部の一例である。
孔部5は、管材2の側壁に設けられる貫通孔であり、棒部材4を配置される。また、孔部5は、管材2の内部にコンクリート6を充填されることにより、孔部5の内部にコンクリート6が入り込み、管材2にずれ止め機能を付与することができる。
孔部5は、棒部材4を配置でき、かつ、コンクリート6が入り込む大きさであるならば、孔の数、配置、サイズ径、又は、その組み合わせを設計条件に合わせて適宜に変更することができる。また、図2に例示するように、孔部5は、互いに対向する位置となるように設けられる。孔部5は、例えば、管材2の長手方向に、管材2の長さの1/2以下となる間隔をあけて配置される。
また、図3に例示するように、孔部5は、管材2の側壁の全面にわたって既定の間隔で設けられている。孔部5は、管材2の周方向に間隔をあけて複数設けられ、管材2の周方向に設けられた孔部5が管材2の長手方向に間隔をあけて複数配置される。例えば、孔部5は、管材2の長手方向に、管材2の長さの1/2以下となる間隔をあけて配置される。また、孔部5は、例えば、管材2の周方向に、管材2の円周の1/2以下となる間隔をあけて配置され、例えば、100mmから800mmの範囲の間隔をあけて配置される。
ここで、本実施例1の孔部5は、図2及び図3に例示するように、管材2の側壁の全面にわたって既定の間隔で設けられている場合を説明するが、管材の端部に配置される場合であってもよい。
また、管材2は、孔部5を備える。
孔部5は、本発明に係る孔部の一例である。
孔部5は、管材2の側壁に設けられる貫通孔であり、棒部材4を配置される。また、孔部5は、管材2の内部にコンクリート6を充填されることにより、孔部5の内部にコンクリート6が入り込み、管材2にずれ止め機能を付与することができる。
孔部5は、棒部材4を配置でき、かつ、コンクリート6が入り込む大きさであるならば、孔の数、配置、サイズ径、又は、その組み合わせを設計条件に合わせて適宜に変更することができる。また、図2に例示するように、孔部5は、互いに対向する位置となるように設けられる。孔部5は、例えば、管材2の長手方向に、管材2の長さの1/2以下となる間隔をあけて配置される。
また、図3に例示するように、孔部5は、管材2の側壁の全面にわたって既定の間隔で設けられている。孔部5は、管材2の周方向に間隔をあけて複数設けられ、管材2の周方向に設けられた孔部5が管材2の長手方向に間隔をあけて複数配置される。例えば、孔部5は、管材2の長手方向に、管材2の長さの1/2以下となる間隔をあけて配置される。また、孔部5は、例えば、管材2の周方向に、管材2の円周の1/2以下となる間隔をあけて配置され、例えば、100mmから800mmの範囲の間隔をあけて配置される。
ここで、本実施例1の孔部5は、図2及び図3に例示するように、管材2の側壁の全面にわたって既定の間隔で設けられている場合を説明するが、管材の端部に配置される場合であってもよい。
[棒部材4]
棒部材4は、本発明に係る棒状部材の一例である。
棒部材4は、例えば、金属部材で構成され、具体的には、鉄、鋼、又は、ステンレス鋼で構成される。本例の棒部材4は、管材2と同様に金属部材で構成されるものであり、引張力や強い性質を備えることが好適である。
また、棒部材4は、例えば、棒状やL字型の形状である。本例の棒部材4は、棒状であり、例えば、ボルト及びナット、条鋼(例えば、形鋼、棒鋼、線材、若しくは、軌条等)、又は、パイプ等である。また、棒部材4は、凹凸加工を行ってもよく、管材2の内部に配置されるコンクリート6と接触する領域を増加させることができる。
また、棒部材4は、孔部5を貫通し配置できるものであるならば、長さやサイズ径を特に限定しない。棒部材4は、例えば、棒状の形状を成すものである場合、ボルト及びナット、条鋼(例えば、形鋼、棒鋼、線材、又は、軌条等)、若しくは、パイプ等である。また、棒部材4は、管材2の内部に配置されるコンクリート6との接触する領域を増加させるために凹凸加工を施されてもよい。また、棒部材4は、管材2の外側に突出させてもよく、例えば、管材2の外側の側壁から1000mm以下の長さである。棒部材4は、設計条件に合わせて適宜に変更することができる。
また、棒部材4は、孔部5に配置する場合、例えば、ねじ結合、溶接、又は、挿し通して配置してもよい。図2に例示するように、棒部材4は、ボルトを孔部5に配置し、管材2の外側からナットで固定している。棒部材4は、孔部5の大きさより大きいナットを使用することで孔部5からの抜け落ちを防止する。また、図3に例示するように、ナットを使用しない場合では、棒部材4を孔部5に溶接等で固定してもよい。棒部材4は、孔部5にコンクリート6が入り込むように配置されるならば特に限定しない。
棒部材4は、本発明に係る棒状部材の一例である。
棒部材4は、例えば、金属部材で構成され、具体的には、鉄、鋼、又は、ステンレス鋼で構成される。本例の棒部材4は、管材2と同様に金属部材で構成されるものであり、引張力や強い性質を備えることが好適である。
また、棒部材4は、例えば、棒状やL字型の形状である。本例の棒部材4は、棒状であり、例えば、ボルト及びナット、条鋼(例えば、形鋼、棒鋼、線材、若しくは、軌条等)、又は、パイプ等である。また、棒部材4は、凹凸加工を行ってもよく、管材2の内部に配置されるコンクリート6と接触する領域を増加させることができる。
また、棒部材4は、孔部5を貫通し配置できるものであるならば、長さやサイズ径を特に限定しない。棒部材4は、例えば、棒状の形状を成すものである場合、ボルト及びナット、条鋼(例えば、形鋼、棒鋼、線材、又は、軌条等)、若しくは、パイプ等である。また、棒部材4は、管材2の内部に配置されるコンクリート6との接触する領域を増加させるために凹凸加工を施されてもよい。また、棒部材4は、管材2の外側に突出させてもよく、例えば、管材2の外側の側壁から1000mm以下の長さである。棒部材4は、設計条件に合わせて適宜に変更することができる。
また、棒部材4は、孔部5に配置する場合、例えば、ねじ結合、溶接、又は、挿し通して配置してもよい。図2に例示するように、棒部材4は、ボルトを孔部5に配置し、管材2の外側からナットで固定している。棒部材4は、孔部5の大きさより大きいナットを使用することで孔部5からの抜け落ちを防止する。また、図3に例示するように、ナットを使用しない場合では、棒部材4を孔部5に溶接等で固定してもよい。棒部材4は、孔部5にコンクリート6が入り込むように配置されるならば特に限定しない。
図2及び図3に例示するように、棒部材4は、孔部5を貫通し、管材2の内部に突出して配置される。
図2に例示するように、棒部材4は、互いに対向する位置にある孔部5を貫通して配置されている。具体的には、棒部材4は、管材2の一方の壁面側に設けられる孔部5と、反対側の壁面側に設けられ孔部5とが対向する位置にある場合に、これら孔部5を貫通して配置されている。
また、図3に例示するように、棒部材4は、管材2の側壁にある孔部5を貫通し、管材2の内部に突出するように配置される。具体的には、棒部材4は、管材2の一方の壁面側にある孔部5を貫通し反対側の壁面側に向かって配置される。
また、図2及び図3に例示するように、棒部材4は、管材2の側壁の全面にわたって配置される孔部5に配置することにより、管材2の内部にあるコンクリート6を長手方向においても拘束することができる。
図2に例示するように、棒部材4は、互いに対向する位置にある孔部5を貫通して配置されている。具体的には、棒部材4は、管材2の一方の壁面側に設けられる孔部5と、反対側の壁面側に設けられ孔部5とが対向する位置にある場合に、これら孔部5を貫通して配置されている。
また、図3に例示するように、棒部材4は、管材2の側壁にある孔部5を貫通し、管材2の内部に突出するように配置される。具体的には、棒部材4は、管材2の一方の壁面側にある孔部5を貫通し反対側の壁面側に向かって配置される。
また、図2及び図3に例示するように、棒部材4は、管材2の側壁の全面にわたって配置される孔部5に配置することにより、管材2の内部にあるコンクリート6を長手方向においても拘束することができる。
また、棒部材4は、管材2の内部にコンクリート6を充填された場合、充填されたコンクリート6と一体となる。棒部材4は、コンクリート6と一体となることにより、ジベル杭1に発生する内力を互いに分担することができる。つまり、棒部材4は、コンクリート6に発生する引張応力を分担することでコンクリート6の破壊(例えば、割裂破壊)を軽減することができるため、ジベル杭1の耐久性を向上させることができる。
[コンクリート6]
コンクリート6は、本発明に係る経時硬化性部材の一例である。
コンクリート6は、一般的に圧縮力に強く引張力に弱い性質であるため、管材2と、棒部材4とを組み合わせることで、互いに補完し内力に耐性のあるジベル杭1とすることができる。
コンクリート6は、例えば、混和材料を混合されることにより強度を高めた高強度コンクリート、及び、合成樹脂や鋼繊維等を複合した繊維強化コンクリート(FRC)を適宜に選択して使用することができる。
コンクリート6は、棒部材4を配置される管材2の内部に充填され、管材2の側壁からの内部に突出する棒部材4と一体となるように配置される。また、コンクリート6は、管材2に設けられる孔部5に入り込むように配置される。
ここで、コンクリート6は、例えば、モルタル、セメントミルク、または、空洞、空隙、ひび割れ等の細かい隙間などを埋めるために注入するためのグラウト材(セメント系、水ガラス系、及び、合成樹脂系)を適宜に選択して変更することもできる。
コンクリート6は、本発明に係る経時硬化性部材の一例である。
コンクリート6は、一般的に圧縮力に強く引張力に弱い性質であるため、管材2と、棒部材4とを組み合わせることで、互いに補完し内力に耐性のあるジベル杭1とすることができる。
コンクリート6は、例えば、混和材料を混合されることにより強度を高めた高強度コンクリート、及び、合成樹脂や鋼繊維等を複合した繊維強化コンクリート(FRC)を適宜に選択して使用することができる。
コンクリート6は、棒部材4を配置される管材2の内部に充填され、管材2の側壁からの内部に突出する棒部材4と一体となるように配置される。また、コンクリート6は、管材2に設けられる孔部5に入り込むように配置される。
ここで、コンクリート6は、例えば、モルタル、セメントミルク、または、空洞、空隙、ひび割れ等の細かい隙間などを埋めるために注入するためのグラウト材(セメント系、水ガラス系、及び、合成樹脂系)を適宜に選択して変更することもできる。
[セメントミルク8]
セメントミルク8は、例えば、セメントと水とを練り混ぜてできたミルク状のものであり、コンクリート6より液体状である。
セメントミルク8は、ジベル杭1を配置された穴に打設される。具体的には、セメントミルク8は、ジベル杭1の外側の側壁面と、穴との間にある隙間に打設される。このとき、セメントミルク8は、管材2と、管材2の外部にはみ出した棒部材4とを取り囲むように打設される。また、セメントミルク8は、コンクリート6の入り込めていない孔部5に入り込むように配置される。
ここで、セメントミルク8は、空洞、空隙、ひび割れ等の細かい隙間などを埋めるために注入する流動性の液体であるグラウト材(セメント系、水ガラス系、及び、合成樹脂系)を適宜に変更することもできる。
セメントミルク8は、例えば、セメントと水とを練り混ぜてできたミルク状のものであり、コンクリート6より液体状である。
セメントミルク8は、ジベル杭1を配置された穴に打設される。具体的には、セメントミルク8は、ジベル杭1の外側の側壁面と、穴との間にある隙間に打設される。このとき、セメントミルク8は、管材2と、管材2の外部にはみ出した棒部材4とを取り囲むように打設される。また、セメントミルク8は、コンクリート6の入り込めていない孔部5に入り込むように配置される。
ここで、セメントミルク8は、空洞、空隙、ひび割れ等の細かい隙間などを埋めるために注入する流動性の液体であるグラウト材(セメント系、水ガラス系、及び、合成樹脂系)を適宜に変更することもできる。
このように、ジベル杭1は、管材2の側壁の全面にわたって既定の間隔で設けられる孔部5に棒部材4を配置され、この管材2の内部にコンクリート6を打設されて構成されている。また、ジベル杭1は、孔部5の内部にコンクリート6が入り込み、かつ、棒部材4とコンクリート6とが一体となっている。
ジベル杭1は、孔部5の内部にコンクリート6が入り込むことにより、ずれ止めとして機能するため、耐性を向上させることができる。また、ジベル杭1は、棒部材4とコンクリート6とが一体となることにより、引張力に対しては脆弱であるコンクリート6に加えられる引張力を棒部材4や管材2に伝達することができるため、コンクリート6の破壊を防止、又は、軽減することができる。
ジベル杭1は、孔部5の内部にコンクリート6が入り込むことにより、ずれ止めとして機能するため、耐性を向上させることができる。また、ジベル杭1は、棒部材4とコンクリート6とが一体となることにより、引張力に対しては脆弱であるコンクリート6に加えられる引張力を棒部材4や管材2に伝達することができるため、コンクリート6の破壊を防止、又は、軽減することができる。
次に、ジベル杭1の施工方法を説明する。
図4は、施工工程(S10)を説明するフローチャートである。
図5は、ジベル杭1の施工方法を説明する図である。
ステップ100(S100)において、図5(a)に例示するように、作業者は、ジベル杭1を挿入するための既定の穴を掘削する。このとき、ジベル杭1を配置できる穴がある場合には掘削工程を省略することができる。
図4は、施工工程(S10)を説明するフローチャートである。
図5は、ジベル杭1の施工方法を説明する図である。
ステップ100(S100)において、図5(a)に例示するように、作業者は、ジベル杭1を挿入するための既定の穴を掘削する。このとき、ジベル杭1を配置できる穴がある場合には掘削工程を省略することができる。
ステップ102(S102)において、図5(b)に例示するように、作業者は、ジベル杭1を穴に配置する。
作業者は、管材2に設けられる孔部5に棒部材4を配置されたジベル杭1を穴に挿入する。また、作業者は、穴にジベル杭1を挿入する前に、予め、ジベル杭1の管材2の内部にコンクリート6を打設してもよい。
作業者は、管材2に設けられる孔部5に棒部材4を配置されたジベル杭1を穴に挿入する。また、作業者は、穴にジベル杭1を挿入する前に、予め、ジベル杭1の管材2の内部にコンクリート6を打設してもよい。
ステップ104(S104)において、図5(c)に例示するように、作業者は、ジベル杭1の内部にコンクリート6を打設し、穴とジベル杭1の外側の側壁面との間にセメントミルク8を打設する。
作業者は、穴に配置されたジベル杭1の内部にコンクリート6を打設する。このとき、作業者は、コンクリート6と棒部材4とが一体となり、かつ、コンクリート6孔部5の内部に入り込むように打設する。
次に、作業者は、穴にセメントミルク8を打設する。
作業者は、セメントミルク8を管材2と穴との隙間に打設する。このとき、作業者は、セメントミルク8を管材2の側壁面の外側に突出する棒部材4を取り囲むように配置する。
このように、ジベル杭1は、作業者により、穴に施工される。
作業者は、穴に配置されたジベル杭1の内部にコンクリート6を打設する。このとき、作業者は、コンクリート6と棒部材4とが一体となり、かつ、コンクリート6孔部5の内部に入り込むように打設する。
次に、作業者は、穴にセメントミルク8を打設する。
作業者は、セメントミルク8を管材2と穴との隙間に打設する。このとき、作業者は、セメントミルク8を管材2の側壁面の外側に突出する棒部材4を取り囲むように配置する。
このように、ジベル杭1は、作業者により、穴に施工される。
[実施例2]
次に、ジベル杭1は、例えば、鋼管部分を2重構成とする場合を説明する。
実施例2は、実施例1と同様の機能を備える構成は同符号をとし説明を一部省略する。
図6は、実施例2におけるジベル杭1の概要を説明する図である。
図6は、管材2、及び、管材3に棒部材4を配置した場合のジベル杭1を模式的に例示している。
図6(a)は、ジベル杭1の斜視図を例示する図であり、図6(b)は、図6(a)に例示するジベル杭1のA−A視野図を例示し、図6(c)は、図6(a)に例示するジベル杭1のB−B視野図を例示する。
次に、ジベル杭1は、例えば、鋼管部分を2重構成とする場合を説明する。
実施例2は、実施例1と同様の機能を備える構成は同符号をとし説明を一部省略する。
図6は、実施例2におけるジベル杭1の概要を説明する図である。
図6は、管材2、及び、管材3に棒部材4を配置した場合のジベル杭1を模式的に例示している。
図6(a)は、ジベル杭1の斜視図を例示する図であり、図6(b)は、図6(a)に例示するジベル杭1のA−A視野図を例示し、図6(c)は、図6(a)に例示するジベル杭1のB−B視野図を例示する。
図6に例示するように、ジベル杭1は、管材2の内側に管材3を配置されることにより、管を2重構造としている。実施例2では、管材2の内側に管材3を配置する場合を説明するが、これに限定するものではなく、管材3の内側に管材2を配置してもよい。
また、ジベル杭1は、棒部材4をジベル杭1の全体に配置してもよいし、ジベル杭1の端部にのみ配置してもよく、本実施例では、棒部材4をジベル杭1の端部にのみ設ける場合を具体例として説明する。また、その他応力に対して耐力を付与したい場所に配置してもよい。
また、ジベル杭1は、棒部材4をジベル杭1の全体に配置してもよいし、ジベル杭1の端部にのみ配置してもよく、本実施例では、棒部材4をジベル杭1の端部にのみ設ける場合を具体例として説明する。また、その他応力に対して耐力を付与したい場所に配置してもよい。
[管材3]
管材3は、本発明に係る第2の管材の一例である。
管材3は、管材2と同様に金属部材で構成される場合を具体例として説明する。
管材3は、管材2と同様の機能、及び、構成を備える鋼管である。また、管材3は、管材2と同様に、棒部材4を配置するための孔部5を備える。
管材3は、管材2の内部に配置される場合、管材2に設けられる孔部5と管材3に設けられる孔部5とが対向するように配置され、2つの孔部5に棒部材4を貫通して配置できるように配置される。
管材3は、本発明に係る第2の管材の一例である。
管材3は、管材2と同様に金属部材で構成される場合を具体例として説明する。
管材3は、管材2と同様の機能、及び、構成を備える鋼管である。また、管材3は、管材2と同様に、棒部材4を配置するための孔部5を備える。
管材3は、管材2の内部に配置される場合、管材2に設けられる孔部5と管材3に設けられる孔部5とが対向するように配置され、2つの孔部5に棒部材4を貫通して配置できるように配置される。
[棒部材4]
図6に例示するように、棒部材4は、管材2の内側に管材3を配置する状態で、管材2に設けられる孔部5と、管材3に設けられる孔部5とを貫通して配置される。棒部材4は、少なくともジベル杭1の両端部を固定するより、管材2及び管材3の離間する間隔を保持するスペーサーとしての役割としても機能する。
図6に例示するように、棒部材4は、管材2の内側に管材3を配置する状態で、管材2に設けられる孔部5と、管材3に設けられる孔部5とを貫通して配置される。棒部材4は、少なくともジベル杭1の両端部を固定するより、管材2及び管材3の離間する間隔を保持するスペーサーとしての役割としても機能する。
[孔部5]
孔部5は、管材3の側壁に複数設けられ、棒部材4を配置される。孔部5は、管材2に設けられる孔部5と、管材3に設けられる孔部5とが対向する位置となるように配置される。
また、本実施例2の孔部5は、少なくとも、管材の端部に配置されるものであり、管材2のみである場合であっても、孔部5を管材2の端部のみに配置することもできる。このように、孔部5は、管材の側壁全体に配置してもよいし、管材の端部のみに配置してもよい。
孔部5は、管材3の側壁に複数設けられ、棒部材4を配置される。孔部5は、管材2に設けられる孔部5と、管材3に設けられる孔部5とが対向する位置となるように配置される。
また、本実施例2の孔部5は、少なくとも、管材の端部に配置されるものであり、管材2のみである場合であっても、孔部5を管材2の端部のみに配置することもできる。このように、孔部5は、管材の側壁全体に配置してもよいし、管材の端部のみに配置してもよい。
[コンクリート6]
コンクリート6は、管材3の内部と、管材2及び管材3の間に充填される。コンクリート6は、管材2及び管材3に設けられる孔部5の内部に入り込み、棒部材4と一体となっている。
コンクリート6は、管材3の内部と、管材2及び管材3の間に充填される。コンクリート6は、管材2及び管材3に設けられる孔部5の内部に入り込み、棒部材4と一体となっている。
このような構成により、ジベル杭1は、管材2の内部に管材3を配置する2重構造により、管材2のみである1重構造である場合と比べて、応力に対する耐力がさらに向上することが期待できる。また、ジベル杭1は、例えば、管材2と管材3との間にあるコンクリート6の割裂破壊、劣化、中性化、又は、塩害等になった場合であっても、管材3の内部にあるコンクリート6は、管材3により保護することができる。
図7は、実施例2におけるジベル杭1に関する棒部材4の配置例を示す図である。
図7は、図6に例示するジベル杭1に関する棒部材4のその他の配置例を示す図であり、ジベル杭1を模式的に例示している。
図7(a)は、ジベル杭1の斜視図を例示する図であり、図7(b)は、図7(a)に例示するジベル杭1の正面図を例示する。また、図7(c)は、図7(b)に例示するジベル杭1のA−A視野図を例示し、図7(d)は、図7(b)に例示するジベル杭1のB−B視野図を例示する。
図7に例示するように、ジベル杭1は、図6と同様に鋼管部分を2重構造とし、棒部材4により、鋼管部分の両端部を固定される。このとき、棒部材4は、管材2に設けられる孔部5と、管材3に設けられる孔部5とを貫通して配置され、管材3の内部までの長さである場合を例示する。
図7(c)に例示するように、ジベル杭1は、図3(b)と同様に、孔部5及び棒部材4を配置される。また、図7(d)に例示するように、ジベル杭1は、管材2から管材3の内部の方向に配置され、十字状となるように棒部材4を配置してもよい。
このように、ジベル杭1は、図7(c)に例示する棒部材4の配列、図7(d)に例示する棒部材4の配列、又は、これらの組合せであってもよく、適宜に選択することができる。また、ジベル杭1は、孔部5を別途管材3に設けて、管材3とコンクリート6との結合を図ることによりずれ止め効果の向上を期待できる。
図7は、図6に例示するジベル杭1に関する棒部材4のその他の配置例を示す図であり、ジベル杭1を模式的に例示している。
図7(a)は、ジベル杭1の斜視図を例示する図であり、図7(b)は、図7(a)に例示するジベル杭1の正面図を例示する。また、図7(c)は、図7(b)に例示するジベル杭1のA−A視野図を例示し、図7(d)は、図7(b)に例示するジベル杭1のB−B視野図を例示する。
図7に例示するように、ジベル杭1は、図6と同様に鋼管部分を2重構造とし、棒部材4により、鋼管部分の両端部を固定される。このとき、棒部材4は、管材2に設けられる孔部5と、管材3に設けられる孔部5とを貫通して配置され、管材3の内部までの長さである場合を例示する。
図7(c)に例示するように、ジベル杭1は、図3(b)と同様に、孔部5及び棒部材4を配置される。また、図7(d)に例示するように、ジベル杭1は、管材2から管材3の内部の方向に配置され、十字状となるように棒部材4を配置してもよい。
このように、ジベル杭1は、図7(c)に例示する棒部材4の配列、図7(d)に例示する棒部材4の配列、又は、これらの組合せであってもよく、適宜に選択することができる。また、ジベル杭1は、孔部5を別途管材3に設けて、管材3とコンクリート6との結合を図ることによりずれ止め効果の向上を期待できる。
以上説明したように、本実施形態に係るジベル杭1によれば、管材2の側壁に設けられる孔部5に棒部材4を配置した状態で、管材2の内部にコンクリート6を配置することにより、孔部5の内部にコンクリート6が入り込み、かつ、棒部材4とコンクリート6とを一体することができる。
ジベル杭1は、孔部5の内部にコンクリート6が入り込むことにより、ジベル杭1は、孔部5の内部にコンクリート6が入り込むことにより、孔あき鋼板ジベルのようにずれ止めとして機能するため、耐性を向上させることができる。
また、ジベル杭1は、棒部材4とコンクリート6とが一体となることにより、棒部材4がジベル筋として機能し、引張力に対しては脆弱であるコンクリート6に加えられる引張力を棒部材4や管材2に伝達することができるため、コンクリート6の破壊を防止、又は、軽減することができる。
また、ジベル杭1は、管材2の側壁の全面にわたって孔部5を既定の間隔で配置し、配置された孔部5に棒部材4を配置することにより、管材2による拘束力に加えて、管材2の長手方向における拘束力を期待することができる。
また、ジベル杭1は、鋼管を2重構造とすることより、鋼管の側壁によって囲まれた位置にあるコンクリート6の割裂破壊、劣化、中性化、又は、塩害等になった場合であっても、2重鋼管の一番内部にあるコンクリート6は、内側の鋼管で保護することができる。
このように、ジベル杭1は、耐力を向上することにより、管材2を小径化又は薄肉化することができるため、経済的に好適である。
また、ジベル杭1は、杭として用いる場合を説明したが、支柱として用いる場合も含まれる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。
ジベル杭1は、孔部5の内部にコンクリート6が入り込むことにより、ジベル杭1は、孔部5の内部にコンクリート6が入り込むことにより、孔あき鋼板ジベルのようにずれ止めとして機能するため、耐性を向上させることができる。
また、ジベル杭1は、棒部材4とコンクリート6とが一体となることにより、棒部材4がジベル筋として機能し、引張力に対しては脆弱であるコンクリート6に加えられる引張力を棒部材4や管材2に伝達することができるため、コンクリート6の破壊を防止、又は、軽減することができる。
また、ジベル杭1は、管材2の側壁の全面にわたって孔部5を既定の間隔で配置し、配置された孔部5に棒部材4を配置することにより、管材2による拘束力に加えて、管材2の長手方向における拘束力を期待することができる。
また、ジベル杭1は、鋼管を2重構造とすることより、鋼管の側壁によって囲まれた位置にあるコンクリート6の割裂破壊、劣化、中性化、又は、塩害等になった場合であっても、2重鋼管の一番内部にあるコンクリート6は、内側の鋼管で保護することができる。
このように、ジベル杭1は、耐力を向上することにより、管材2を小径化又は薄肉化することができるため、経済的に好適である。
また、ジベル杭1は、杭として用いる場合を説明したが、支柱として用いる場合も含まれる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。
[変形例1]
図8は、変形例1におけるジベル杭1を用いた場所打ち鋼管コンクリート杭を例示する図である。
図8は、場所打ち鋼管コンクリート杭の管部分となる領域にジベル杭1を採用した場合のジベル杭1を模式的に例示している。
実施例1及び実施例2に係るジベル杭1は、鋼管杭として配置する例を具体例として説明したが、これに限定するものではなく、場所打ち鋼管コンクリート杭としてジベル杭1を用いてもよい。
図8に例示するように、ジベル杭1は、管材2の内側に鉄筋かご10を配置した状態で、穴に挿入されて配置される。このとき、ジベル杭1は、棒部材4の長さ、形状、及び、配置場所を、鉄筋かご10の妨げとならないように、設計条件に合わせて適宜に変更することができる。また、鉄筋かご10の設計を設計条件に合わせて適宜に変更してもよい。
図8は、変形例1におけるジベル杭1を用いた場所打ち鋼管コンクリート杭を例示する図である。
図8は、場所打ち鋼管コンクリート杭の管部分となる領域にジベル杭1を採用した場合のジベル杭1を模式的に例示している。
実施例1及び実施例2に係るジベル杭1は、鋼管杭として配置する例を具体例として説明したが、これに限定するものではなく、場所打ち鋼管コンクリート杭としてジベル杭1を用いてもよい。
図8に例示するように、ジベル杭1は、管材2の内側に鉄筋かご10を配置した状態で、穴に挿入されて配置される。このとき、ジベル杭1は、棒部材4の長さ、形状、及び、配置場所を、鉄筋かご10の妨げとならないように、設計条件に合わせて適宜に変更することができる。また、鉄筋かご10の設計を設計条件に合わせて適宜に変更してもよい。
[変形例2]
図9は、変形例2におけるジベル杭1を例示する図である。
図9は、ジベル杭1に鉄筋かご10の配置例を示す図であり、ジベル杭1を模式的に例示している。
図9に例示するように、ジベル杭1は、管材2に鉄筋かご10を挿入され、管材2に棒部材4を配置する。このとき、棒部材4は、鉄筋かご10の位置を固定する。ジベル杭1は、棒部材4と鉄筋かご10とを配置したあとに管材2の内部にコンクリート6を打設される。
このように、ジベル杭1は、管材2、棒部材4、及び、鉄筋かご10をコンクリート6により一体とすることができる。
図9は、変形例2におけるジベル杭1を例示する図である。
図9は、ジベル杭1に鉄筋かご10の配置例を示す図であり、ジベル杭1を模式的に例示している。
図9に例示するように、ジベル杭1は、管材2に鉄筋かご10を挿入され、管材2に棒部材4を配置する。このとき、棒部材4は、鉄筋かご10の位置を固定する。ジベル杭1は、棒部材4と鉄筋かご10とを配置したあとに管材2の内部にコンクリート6を打設される。
このように、ジベル杭1は、管材2、棒部材4、及び、鉄筋かご10をコンクリート6により一体とすることができる。
[変形例3]
図10は、変形例3におけるジベル杭1を例示する図である。
図10(a)は、ライナープレートを用いたジベル杭1の斜視図であり、図10(b)は、図10(a)に例示するジベル杭1の平面図である。また、図10(c)は、棒部材4を例示する図であり、図10(d)及び図10(e)は、棒部材4をジベル杭1に配置した例を模式的に示す部分拡大断面図である。
図10は、変形例3におけるジベル杭1を例示する図である。
図10(a)は、ライナープレートを用いたジベル杭1の斜視図であり、図10(b)は、図10(a)に例示するジベル杭1の平面図である。また、図10(c)は、棒部材4を例示する図であり、図10(d)及び図10(e)は、棒部材4をジベル杭1に配置した例を模式的に示す部分拡大断面図である。
図10(a)、及び、図10(b)に例示するように、ジベル杭1は、ライナープレート9を用いて構成される管材2の内側に、鉄筋かご10と棒部材4とを配置される。棒部材4は、ライナープレート9にて構成された管材2の側壁から内部に突出して配置されるうち、両端が側壁面と接する、又は、貫通するよう配置される。さらに、ジベル杭1は、管材2の内部にコンクリート6を打設される。コンクリート6は、ライナープレート9の内側に配置された鉄筋かご10と棒部材4とを一体となるように配置される。
ライナープレート9は、例えば、立坑、深礎工、地すべり工、及び、トンネル覆工等に用いられる。
ライナープレート9は、例えば、金属部材で構成される。ライナープレート9は、波目状となるように加工される薄鋼板であり、四辺に組立てるためのフランジが設けられる。ライナープレート9は、フランジ部分に孔部9aを設けられ、互いの孔部9aをボルトナット等に固定されることにより、管状に構成することができる。
ライナープレート9は、例えば、金属部材で構成される。ライナープレート9は、波目状となるように加工される薄鋼板であり、四辺に組立てるためのフランジが設けられる。ライナープレート9は、フランジ部分に孔部9aを設けられ、互いの孔部9aをボルトナット等に固定されることにより、管状に構成することができる。
図10(c)に例示するように、棒部材4は、例えば、金属部材で構成され、具体的には、鉄、鋼、又は、ステンレス鋼で構成される。棒部材4は、棒状であり、例えば、両端部に板状となる固定部4aを備え、この固定部4aにライナープレート9に設けられるフランジの穴と連続する方向に孔を備える。棒部材4は、例えば、フランジの穴に両端を固定できる長さとなるように構成される。
図10(d)に例示するように、棒部材4は、例えば、互いに接続されるライナープレート9のフランジの間に固定部4aを配置し、ボルトナットにて固定することにより取り付けられる。また、図10(e)に例示するように、棒部材4は、例えば、互いに接触するライナープレート9のフランジ面とは他方の面に固定部4aを配置し、ボルトナットにて固定してもよい。ジベル杭1は、棒部材4を配置した後に、ライナープレート9にて構成される管内にコンクリート6を打設することにより、棒部材4とコンクリート6とを一体とすることができる。
このように、ジベル杭1は、ライナープレート9を用いて構成することができる。
図10(d)に例示するように、棒部材4は、例えば、互いに接続されるライナープレート9のフランジの間に固定部4aを配置し、ボルトナットにて固定することにより取り付けられる。また、図10(e)に例示するように、棒部材4は、例えば、互いに接触するライナープレート9のフランジ面とは他方の面に固定部4aを配置し、ボルトナットにて固定してもよい。ジベル杭1は、棒部材4を配置した後に、ライナープレート9にて構成される管内にコンクリート6を打設することにより、棒部材4とコンクリート6とを一体とすることができる。
このように、ジベル杭1は、ライナープレート9を用いて構成することができる。
1 ジベル鋼管杭
2、3 管材
4 棒部材
5 孔部
6 コンクリート
8 セメントミルク
9 ライナープレート
10 鉄筋かご
2、3 管材
4 棒部材
5 孔部
6 コンクリート
8 セメントミルク
9 ライナープレート
10 鉄筋かご
Claims (7)
- 管材と、
前記管材の側壁に設けられる複数の孔部と、
前記孔部を貫通し、前記管材の内部に突出する棒状部材と、
前記管材の内部に充填されて、少なくとも前記棒状部材と一体となっている経時硬化性部材と
を有するジベル杭。 - 前記孔部は、少なくとも、前記管材の端部に設けられ、
前記棒状部材は、互いに対向する位置にある前記孔部を貫通して配置され、
前記経時硬化性部材は、前記孔部の内部に入り込み、かつ、前記棒状部材と一体となっている
請求項1に記載のジベル杭。 - 前記孔部は、前記管材の側壁の全面にわたって既定の間隔で設けられる
請求項2に記載のジベル杭。 - 前記管材の内側、又は、外側に配置する第2の管材
をさらに有し、
前記第2の管材は、側壁に複数の前記孔部を設けられ、
前記棒状部材は、前記管材に設けられる前記孔部と前記第2の管材に設けられる前記孔部とを貫通して配置され、
前記経時硬化性部材は、前記孔部の内部に入り込み、かつ、前記棒状部材と一体となっている
請求項1に記載のジベル杭。 - 前記管材は鋼管であり、
前記経時硬化性部材はコンクリートである
請求項3に記載のジベル杭。 - 管材と、
前記管材の側壁から前記管材の内部に突出する棒状部材と、
前記管材の内部に充填されて、前記棒状部材と一体となっている経時硬化性部材と
を有するジベル杭。 - 管材の側壁に設けられる複数の孔部に棒状部材を貫通させて配置する工程と、
前記棒状部材が配置された前記管材を穴に配置し、経時硬化性部材を前記管材の内部に充填する工程と
を有するジベル杭の施工方法。
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