JP6533254B2 - 光ファイバケーブル - Google Patents

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本発明は、光通信に用いられる光ファイバケーブルに関するものである。
近年、光通信が普及されるようになり、通信事業者と家庭や会社等の利用者(光通信加入者)の端末との間を光ファイバケーブルにより接続し、光ファイバケーブルに設けられている通信用光ファイバを用いて光通信が行われている。光通信における伝送システムでは、光通信事業者側に設けられる配線網の形成に光配線盤が用いられ、例えば図12に示されるように、光ファイバケーブルを形成する光ファイバコード2が、光ファイバコード2の先端側に設けられた光コネクタ3を介して光配線盤4に接続されている。
光ファイバコード2の増設、配線変更、保守点検等に際しては、光ファイバコード2の光配線盤4への接続先を確認して作業を行う必要があり、そのためには、光配線盤4に接続されている光ファイバコード2のうち、例えば配線変更や保守点検等の対象となる光ファイバコード2がどの光ファイバコード2なのかを識別する必要がある。しかしながら、光通信加入者の増加に伴い、光配線盤には多数の光ファイバコード2が高密度に接続され実装されており、前記のような光ファイバコード2の識別作業が容易ではなくなっている。
そこで、例えば特許文献1には、光ファイバケーブルを通信用光ファイバ(光ファイバ心線)と線対照用光ファイバ心線とを設けて形成し、線対照用光ファイバの一方側から可視光を入射して他方側から可視光を出射できるように、例えば図13(a)に示されるように、光ファイバケーブル1の一端側に可視光入射用の対照部材6(6a)を設け、他端側に可視光出射用の対照部材6(6b)を設けることが提案されている。
なお、図13に示す光ファイバケーブル1は、1本の光ファイバコード2により形成される単心光ファイバケーブルであるが、光ファイバケーブル1には、複数本の光ファイバコード2を有して形成される多心光ファイバケーブルもある。また、一般に、光コネクタ3と光ファイバコード2との接続部には、図13に示されるように、例えばゴム製のブーツ5が設けられる。
特許第5050209号公報 特許第3363383号公報 特開2007−226112号公報 特開2012−068566号公報
しかしながら、図13(b)に示されるように、光ファイバケーブル1は光コネクタ3の先端側が光配線盤4に挿入されて接続されており、可視光入射用の対照部材6aに可視光光源装置を接続して可視光を入射し、可視光出射用の対照部材6bの先端側から可視光を出射させると、可視光を作業者が可視光出射用の対照部材6bの後端側から見ることになって、可視光の照射されている箇所が作業者にとって見えにくく、対象となる光ファイバコード2を識別しにくいといった問題が生じた。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、光配線盤に密集状に接続されている光ファイバを、光コネクタを外すことなく目視により容易に識別することができ、光ファイバの配線変更、保守点検等を行いやすくできる光ファイバケーブルを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成をもって課題を解決するための手段としている。すなわち、第1の発明は、通信用光ファイバと、該通信用光ファイバに沿って該通信用光ファイバと並設されたプラスチック製の線番識別用光ファイバとが対として1対以上設けられ、前記通信用光ファイバの両端部には該通信用光ファイバを光接続相手側に接続するための光コネクタが設けられるとともに、前記通信用光ファイバの両端側には前記光コネクタの配設部よりも内側に光ファイバ固定部材が設けられており、該光ファイバ固定部材には前記通信用光ファイバが真っ直ぐに貫通する進直状の通信用光ファイバの挿通孔と、前記線番識別用光ファイバが前記通信用光ファイバの挿通孔と平行状に進んだ後に円弧状に上方へ曲がって、前記通信用光ファイバの対となる前記線番識別用光ファイバの先端側が前記通信用光ファイバの先端側に対して略90°設定角度で折り返す態様で挿通する線番識別用光ファイバの挿通孔とが設けられ、該線番識別用光ファイバの挿通孔は該挿通孔に挿通される前記線番識別用光ファイバの先端側を円弧状に上方へ曲げて前記通信用光ファイバの先端側に対して略90°の角度で上向きにする挿通孔と成し、前記光ファイバ固定部材には前記線番識別用光ファイバの挿通孔の上向きの出口側部位に前記線番識別用光ファイバの挿通孔を横切る方向の溝部が形成されており、該溝部に刃を挿入して前記線番識別用光ファイバの挿通孔に挿通される前記線番識別用光ファイバの上向き部位の先端側を前記刃で切断可能と成しており、前記通信用光ファイバの先端側は前記通信用光ファイバの挿通孔に挿通された状態で前記光ファイバ固定部材に固定され、前記線番識別用光ファイバの先端側は前記線番識別用光ファイバの挿通孔に挿通された状態で前記光ファイバ固定部材に固定されている構成をもって課題を解決するための手段としている。
また、第2の発明は、前記第1の発明の構成に加え、前記通信用光ファイバと線番識別用光ファイバとが互いに等しい本数設けられ、前記通信用光ファイバと前記線番識別用光ファイバはそれぞれの光ファイバ両端側を除く領域が束ねられて、該束ねられたケーブル領域の前記通信用光ファイバと前記線番識別用光ファイバの外周側が被覆部材により一体的に覆われていることを特徴とする。
さらに、第の発明は、前記第1または第2の発明の構成に加え、前記対の通信用光ファイバと線番識別用光ファイバは対となった状態で押し出し成形により一体的に被覆されており、前記線番識別用光ファイバの先端側が前記通信用光ファイバと分離されて光ファイバ固定部材に固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、通信用光ファイバと、該通信用光ファイバに沿って該通信用光ファイバと並設されたプラスチック製の線番識別用光ファイバとが対として1対以上設けられており、前記通信用光ファイバの両端部には該通信用光ファイバを光接続相手側に接続するための光コネクタが設けられているので、例えば一端側の光コネクタを光配線盤に接続し、他端側の光コネクタを加入者側の端末側の装置に接続して、光通信事業者と加入者側とを容易に光接続し、通信用光ファイバを通して光通信を行うことができる。
また、本発明によれば、前記通信用光ファイバの両端側には前記光コネクタの配設部よりも内側に光ファイバ固定部材が設けられ、前記通信用光ファイバの対となる前記線番識別用光ファイバの先端側が前記通信用光ファイバの先端側に対して略90°設定角度で前記光ファイバ固定部材に固定されているので、通信用光ファイバの一端側に設けられた光ファイバ固定部材に固定された線番識別用光ファイバに可視光を通すと、通信用光ファイバの他端側に設けられた光ファイバ固定部材に固定された線番識別用光ファイバの端部(先端部)から可視光を出射できる。
この出射される可視光は、通信用光ファイバの先端側に対して略90°設定角度で出射されるので、たとえ通信用光ファイバが密集した状態で通信用光ファイバの先端側が光配線盤に接続されていても、光ファイバケーブルの途中側(光配線盤に接続されている側よりも後端側)から線番識別を行う作業者に、前記可視光の出射状況を非常に見やすいようにすることができる。そのため、光配線盤に密集状に接続されている光ファイバを、光コネクタを外すことなく、目視により容易に、かつ、確実に識別することができ、光ファイバの配線変更、保守点検等を行いやすくできる。
また、本発明において、通信用光ファイバと線番識別用光ファイバとが互いに等しい本数設けられ、前記通信用光ファイバと前記線番識別用光ファイバはそれぞれの光ファイバ両端側を除く領域が束ねられて、該束ねられたケーブル領域の前記通信用光ファイバと前記線番識別用光ファイバの外周側が被覆部材により一体的に覆われているものにおいては、非常に使い勝手の良好な光ファイバケーブルを形成できる。つまり、例えば、外周側が被覆部材により一体的に覆われている前記束ねられたケーブル領域の長さを例えば光通信事業者のニーズに対応させて複数種形成しておき、必要に応じて対応する光ファイバケーブルを敷設し、外周側が被覆部材により一体的に覆われていない一端側の光ファイバケーブル部分を光配線盤に光コネクタを介して接続し、他端側を加入者側の端末側に光コネクタを介して接続し、光伝送システムを容易に形成できる。
さらに、本発明において、対の通信用光ファイバと線番識別用光ファイバを対となった状態で押し出し成形により一体的に被覆し、前記線番識別用光ファイバの先端側を前記通信用光ファイバと分離されて光ファイバ固定部材に固定することにより、対の通信用光ファイバと線番識別用光ファイバを非常に取り扱いやすくできる。
本発明に係る光ファイバケーブルの一部構成を第1実施例として説明するための光ファイバケーブル端部を示す模式的な斜視図である。 第1実施例の光ファイバケーブルを説明するための模式的な側面図である。 実施例の光ファイバケーブルの断面構成例を示す模式的な断面図である。 第1実施例の光ファイバケーブルに適用されている光ファイバ固定部材を説明するための模式的な斜視図である。 第1実施例の光ファイバケーブルに適用されている光ファイバ固定部材を説明するための模式的な斜視図である。 実施例に適用されている線番識別用光ファイバを形成するプラスチック製光ファイバの一例を説明するための模式的な側面図である。 第1実施例の光ファイバケーブルにおいて、1本の光ファイバコードを形成する線番識別用光ファイバから可視光を入射して光ファイバコード識別動作を行った際の光出射側の状態例を説明するための模式図である。 本発明に係る光ファイバケーブルの具体例の構成を第2実施例として説明するための光ファイバケーブル端部を示す模式的な斜視図である。 第2実施例の光ファイバケーブルに適用されている光ファイバ固定部材を説明するための模式的な斜視図である。 第2実施例の光ファイバケーブルに適用されている光ファイバ固定部材を説明するための模式的な斜視図である。 第2実施例の光ファイバケーブルに適用されている光ファイバ固定部材にフェルールを接続した状態例(a)と、そのフェルールを介して接続される光入射装置から可視光を入射した場合の出射側の光ファイバ固定部材の状態例(b)を模式的に示す説明図である。 光ファイバケーブルの光ファイバコードを光配線盤に接続した状態例を示す模式的な説明図である。 従来提案されている光ファイバケーブルの一例を説明するための模式的な説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、本実施形態例の説明において、これまでの説明と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略または簡略化する。
図3(b)には、本発明に係る光ファイバケーブルの一部構成を第1実施例として説明するための光ファイバケーブルの模式的な断面図が示されている。同図に示されるように、本実施例では、通信用光ファイバ7とプラスチック製の線番識別用光ファイバ8とが対として1対以上(ここでは4対)設けられて光ファイバケーブル1が形成されており、対の通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8は、対となった状態で押し出し成形によって例えば0.1mmの厚みの被覆部材9により一体的に被覆されている。つまり、本実施例では、1対の通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8とにより、図3(a)に示されるような光ファイバコード2が形成され、その光ファイバコード2が図3(b)に示すように4本設けられて光ファイバケーブル1が形成され、光ファイバケーブル1には通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8とが互いに等しい本数(ここでは4本ずつ)設けられている。
また、線番識別用光ファイバ8は、対となる通信用光ファイバ7に沿って該通信用光ファイバ7と並設されており(図1も参照)、図2に示されるように、通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8は、光ファイバコード2の両端側(それぞれの光ファイバ7,8の両端側)を除く領域10が束ねられて、該束ねられたケーブル領域10の通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8の外周側が被覆部材11により一体的に覆われている。なお、被覆部材11に覆われたケーブル領域10には、その中心部に、図3(b)に示されるようにテンションメンバ12が設けられている。また、図3(a)、(b)に示される符号13は内部シースを示し、図3(b)の符号14は押さえ巻きを示している。
なお、ケーブル領域10の長さは特に限定されるものではなく適宜設定されるものであるが、例えば5m、10m、100mといったように、必要に応じて様々な長さのものを用意しておくと、用途に応じて適宜の長さのケーブル領域10を有する光ファイバケーブル1を敷設しやすく、便利である。
図1には、第1実施例の光ファイバケーブル1を説明するための、光ファイバコード2の端部構成が、その組み立て工程と共に模式的な斜視図により示されている。なお、図1には光ファイバコード2の一端側のみが示されているが、他端側も同様に構成されており、光ファイバコード2の一端側と他端側の構成は基本的に互いに同様である(図2、参照)。
図1に示されているように、通信用光ファイバ7の端部(両端部)には該通信用光ファイバ7を光接続相手側に接続するための光コネクタ3が設けられるとともに、通信用光ファイバ7の両端側には光コネクタ3の配設部よりも内側に光ファイバ固定部材16が設けられている。なお、光コネクタ3はフェルール15を内蔵し、金属製や樹脂製等によって適宜の構成に形成されているが、光コネクタ3の構成は周知であるので、その詳細説明は省略する。
第1実施例の最も特徴的なことは、光ファイバコード2を形成する線番識別用光ファイバ8の先端側が対となる通信用光ファイバ7と分離されて光ファイバ固定部材16に固定され、通信用光ファイバ7の対となる線番識別用光ファイバ8の先端側が、通信用光ファイバ7の先端側に対して略90°〜略180°の範囲内の予め定められる設定角度(ここでは略180°)で、光ファイバ固定部材16に固定されていることである。なお、第1実施例において、光ファイバ固定部材16は、図1に示されるように、2つの固定部材16a,16bを有して、これらの固定部材16a,16bにより通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8を両側から挟む態様と成している。
固定部材16aの斜視図が図4(a)に示されており、図4(b)には、その内部を透かした図が示されている。また、固定部材16bの斜視図が図5(a)に示されており、図5(b)には、その内部を透かした図が示されている。なお、図4(b)、図5(b)において、透かして見える部分は破線により示されている。図1、図4、図5に示されるように、光ファイバ固定部材16を形成する固定部材16a,16bは、プラスチック製の成形体により形成されており、通信用光ファイバ7の挿通孔17と線番識別用光ファイバ8の挿通孔18とを有している。なお、これらの挿通孔17,18は、各固定部材16a,16bにより形成された断面略半円形状の凹部同士が位置合わせされて略円形状の断面を有する孔となるように形成されている。
通信用光ファイバ7の挿通孔17は光ファイバ固定部材16を真っ直ぐ貫通する態様に形成されている。線番識別用光ファイバの挿通孔18は、その入口側19は通信用光ファイバ7の挿通孔17の入口側20と近接されて互いに略平行に形成され、途中から円弧状に曲がって上側に伸設され、その後、再び通信用光ファイバ7の挿通孔17の入口側20と略平行に形成されている。また、線番識別用光ファイバ8の挿通孔18の出口側21が線番識別用光ファイバ8の各挿通孔18の入口側19よりも突出するように、光ファイバ固定部材16には光コネクタ3とは反対側に突出する筒状部22が形成されている。
なお、本実施例において、通信用光ファイバ7は光ファイバ心線により形成されており、本発明では、様々な態様の光ファイバ心線を通信用光ファイバ7として適用できる。光ファイバ心線の構成は周知であるが、その構成を簡単に述べると、コアの外周側をクラッドで覆って形成される光ファイバ(光ファイバ素線)の外周側に、適宜、一次被覆、二次被覆を施して形成され、本実施例において、通信用光ファイバ7の外径は略0.9mmと成している。
一方、本実施例で適用している線番識別用光ファイバ8は、図6に示されるように、コア23の周りをクラッド24で覆って形成されているプラスチック製の光ファイバであり、コア23はポリメチルメタクリレート樹脂により形成され、クラッド24はフッ素樹脂により形成されている。コア23の屈折率は1.49、屈折率分布はステップインデックス型、NA(開口数)は0.5である。また、コア23の直径は455μm以上515μm以下(標準値は485μm)、クラッド24の直径は470μm以上530μm以下(標準値は500μm)、標準重量は0.2g/mである。
このように、線番識別用光ファイバ8を形成するプラスチック製の光ファイバはコア23の径が大きいために、可視光を入射しやすい。また、番識別用光ファイバ8の剛性の値は特に限定されるものではなく、適宜設定されるものであるが、本実施例で適用しているプラスチック製の線番識別用光ファイバ8の剛性は、通信用光ファイバ7の剛性よりは小さいものの、通信用光ファイバ7の剛性に近い値のものとしている(少なくとも通信用光ファイバ7の剛性の半分よりは格段に大きい)。なお、この値より線番識別用光ファイバ8の剛性が小さくてもよい。また、線番識別用光ファイバ8の太さ等も適宜設定される。
第1実施例においては、例えば図2に示されるように、通信用光ファイバ7の一端側に設けられた光ファイバ固定部材16の一つ(図2の符号16C)に固定されている線番識別用光ファイバ8の端部に、フェルール27を介して線番識別用の可視光入射装置(図示せず)を接続し、その可視光入射装置から可視光を入射すると、入射された可視光が前記線番識別用光ファイバ8(光ファイバ固定部材16Cに固定されて光フェルール27を介して可視光入射装置と光接続されている線番識別用光ファイバ8)を通っていき、この線番識別用光ファイバ8の出射端側が固定されている光ファイバ固定部材16(図2の符号16D)の出口側において線番識別用光ファイバ8から可視光が出射される。
そうすると、図7に示されるように、線番識別を行う作業者が、線番識別用光ファイバ8の出射端側から出射される可視光を、光ファイバコード2の途中側(光配線盤4に接続されている側よりも後端側)から非常によく見ることができる。そのため、光配線盤4に密集状に接続されている光ファイバコード2の通信用光ファイバ7を、光コネクタ3を外すことなく、目視により容易に、かつ、確実に識別することができ、通信用光ファイバ7の配線変更や保守点検等(光ファイバコード2の配線変更や保守点検等)を非常に行いやすくできる。
なお、本実施例において、フェルール27や筒状部位22の外径は、例えば、現在一般的に使用されているフェルール外径である2.5mmや1.25mmに形成することができ、このようにすることで、フェルール27と筒状部位22とを例えば市販の割スリーブで容易に接続することができる。
以下、本発明に係る光ファイバケーブルの具体例の構成を第2実施例として図8〜図11に基づいて説明する。なお、第2実施例の光ファイバケーブル1は前記第1実施例とほぼ同様に構成されており、第2実施例の説明において、第1実施例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略または簡略化する。
図8には、第2実施例の光ファイバケーブル1を説明するための、光ファイバコード2の端部構成が、その組み立て工程と共に模式的な斜視図により示されている。なお、図8には光ファイバコード2の一端側のみが示されているが、他端側も同様に構成されており、光ファイバコード2の両端側の構成は基本的に同様である。
第2実施例が第1実施例と異なる特徴的な構成は、通信用光ファイバ7の対となる線番識別用光ファイバ8の先端側が、通信用光ファイバ7の先端側に対して略90°の設定角度で、光ファイバ固定部材16に固定されていることであり、この構成のために、第2実施例では第1実施例とは異なる態様の光ファイバ固定部材16を設けて光ファイバケーブル1を形成している。なお、第2実施例でも前記第1実施例と同様に、光ファイバ固定部材16は、2つの固定部材16a,16bを有して、これらの固定部材16a,16bにより通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8を両側から挟む態様と成している。
固定部材16aの斜視図が図9(a)に示されており、図9(b)には、その内部を透かした図が示されている。また、固定部材16bの斜視図が図10(a)に示されており、図10(b)には、その内部を透かした図が示されている。
第2実施例も前記第1実施例と同様に、光ファイバ固定部材16を形成する固定部材16a,16bは、プラスチック製の成形体により形成されているが、第2実施例においては前記第1実施例に設けられていた筒状部位22は形成されておらず斜面に形成されている。また、線番識別用光ファイバ8の挿通孔18は、入口側19が直線状に形成されて途中部から円弧状に曲がって上側に伸設され、線番識別用光ファイバ8の挿通孔18の出口は光ファイバ固定部材16の上側に形成されている。線番識別用光ファイバ8の挿通孔18の上側にはフェルール挿入孔26が形成されている。
このフェルール挿入孔26の内径は、フェルール27の外径に対応させて前記のような一般的に使用されているフェルール外径(略2.5mmや略1.25mm)に形成することができ、このようにすることで、フェルール挿入孔26にフェルール27を直接挿入でき、がたつき等もなく、良好、かつ、容易に、フェルール27を接続することができる。
光ファイバ固定部材16(固定部材16a,16b)には、線番識別用光ファイバ8の挿通孔18の出口側において線番識別用光ファイバ8の挿通孔18を横切る方向に溝部25が形成されており、この溝部25は例えば通信用光ファイバ7の挿通孔17の伸長方向と並行に形成されている。溝部25は、プラスチック製の線番識別用光ファイバ8の端部を切断するための刃(例えばカッター)の挿入溝と成しており、線番識別用光ファイバ8を光ファイバ固定部材16に固定した状態で溝部25に刃を挿入して容易に線番識別用光ファイバ8の先端部を切断することができる。
なお、周知の如く、通信用光ファイバ7の先端側は、光損失をできる限り小さくするために研磨する必要があるが、線番識別用光ファイバ8の端部はカッター等の刃により切断しただけで研磨せずに光接続しても支障がない。つまり、図6に示したように、線番識別用光ファイバ8を形成するプラスチック製の光ファイバはコア23の径が大きいために、可視光を入射しやすい。したがって、例えば図11(a)に示されるように、フェルール27とフェルール27に接続されている光ファイバコード(図示せず)を介して線番識別用の可視光入射装置(図示せず)を接続し、その可視光入射装置から可視光を入射する場合であっても、フェルール27側の光ファイバコードの光ファイバと線番識別用光ファイバ8との光接続を支障なく行うことができる。
そのため、光ファイバ固定部材16を第2実施例に適用されている態様に形成し、線番識別用光ファイバ8の先端部を溝部25に挿入した刃により切断して容易に光ケーブル1を形成し、線番識別を行えるようにすることができる。
第2実施例では、光ファイバ固定部材16に形成されている線番識別用光ファイバ8の挿通孔18の出口は光ファイバ固定部材16の上側に形成され、通信用光ファイバ7の対となる線番識別用光ファイバ8の先端側が、通信用光ファイバ7の先端側に対して略90°の設定角度で、光ファイバ固定部材16に固定されているので、例えば図11(a)に示されるようにして、対象となる線番識別用光ファイバ8にフェルール27を介して可視光を入射すると、その出射側においては、例えば図11(b)に示されるように、光ファイバコード2とほぼ直交するように上側に向けて可視光が出射される。
そのため、第2実施例でも前記第1実施例と同様に、線番識別を行う作業者が、光ファイバケーブルの途中側(光配線盤4に接続されている側よりも後端側)から光ファイバコード2側から非常によく見ることができ、前記第1実施例と同様の効果を奏することができる。
なお、本発明は、前記各実施例に限定されるものでなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において様々な態様を採り得る。例えば、前記実施例では、対の通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8の対が4対設けられていたが、光ファイバ7,8の本数は特に限定されるものではなく適宜設定されるものであり、通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8とが並設されて対として1対以上設けられて光ファイバケーブル1が形成されていればよい。
また、前記各実施例では、通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8とが被覆部材9により一体的に被覆されて光ファイバコード2が形成されていたが、通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8とは被覆部材9により一体的に被覆されるのではなく、例えば個別に被覆されていてもよい。また、被覆部材11に覆われた領域10においては通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8を被覆部材により覆わず、被覆部材11から引き出された通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8のみを別の被覆部材により覆う態様としてもよい。なお、通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8とを一体的に被覆しない場合には、対となる通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8とが分かるように、光ファイバ7,8の少なくとも一端側(例えば光配線盤4に接続される側であり、可視光を出射させる側)において通信用光ファイバ7と線番識別用光ファイバ8とが近接する部位を形成するとよい。
さらに、通信用光ファイバ7を形成する光ファイバの詳細な構成は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものであり、例えばマルチモード光ファイバでもよいし、シングルモード光ファイバでもよい。
さらに、光ファイバ固定部材16の構成は前記実施例に限定されることなく適宜設定されるものであり、その形状や大きさも適宜形成されるものである。つまり、例えば前記第2実施例のように、通信用光ファイバ7の対となる線番識別用光ファイバ8の先端側が通信用光ファイバ7の先端側に対して略90°設定角度で光ファイバ固定部材16に固定されるように線番識別用光ファイバ8の挿通孔18が形成され、該線番識別用光ファイバ8の挿通孔18の上向きの出口側部位に線番識別用光ファイバ8の挿通孔18を横切る方向に溝部25が形成されていればよい。例えば出射側に設けられる光ファイバ固定部材16の光出射端部に,光散乱性を有するキャップ部材を装着するようにしてもよく、このようにすることで可視光の出射状態をより見やすくすることもできる。
さらに、前記各実施例では、線番識別用光ファイバ8は通信用光ファイバ7よりも径が小さいものとしたが、線番識別用光ファイバ8を通信用光ファイバ7の径と同等あるいは通信用光ファイバ7の径よりも大きい径としてもよい。線番識別用光ファイバ8の径を大きくすると、例えば線番識別用の光の透過量域を大きくすることができ、例えば光ファイバケーブル1の長さが長くなっても光透過損失を抑えて、より精度よく光ファイバケーブル1の識別を行えるようにすることも可能である。
本発明の光ファイバケーブルは、対照となる通信用光ファイバを容易に、かつ、的確に識別できるので、光通信システムの光伝送用の光ファイバケーブルとして利用できる。
1 光ファイバケーブル
2 光ファイバコード
3 光コネクタ
4 光配線盤
7 通信用光ファイバ
8 線番識別用光ファイバ
9,11 被覆部材
16 光ファイバ固定部材
17,18 挿通孔
25 溝部
26 フェルール挿入孔

Claims (3)

  1. 通信用光ファイバと、該通信用光ファイバに沿って該通信用光ファイバと並設されたプラスチック製の線番識別用光ファイバとが対として1対以上設けられ、前記通信用光ファイバの両端部には該通信用光ファイバを光接続相手側に接続するための光コネクタが設けられるとともに、前記通信用光ファイバの両端側には前記光コネクタの配設部よりも内側に光ファイバ固定部材が設けられており、該光ファイバ固定部材には前記通信用光ファイバが真っ直ぐに貫通する進直状の通信用光ファイバの挿通孔と、前記線番識別用光ファイバが前記通信用光ファイバの挿通孔と平行状に進んだ後に円弧状に上方へ曲がって、前記通信用光ファイバの対となる前記線番識別用光ファイバの先端側が前記通信用光ファイバの先端側に対して略90°設定角度で折り返す態様で挿通する線番識別用光ファイバの挿通孔とが設けられ、該線番識別用光ファイバの挿通孔は該挿通孔に挿通される前記線番識別用光ファイバの先端側を円弧状に上方へ曲げて前記通信用光ファイバの先端側に対して略90°の角度で上向きにする挿通孔と成し、前記光ファイバ固定部材には前記線番識別用光ファイバの挿通孔の上向きの出口側部位に前記線番識別用光ファイバの挿通孔を横切る方向の溝部が形成されており、該溝部に刃を挿入して前記線番識別用光ファイバの挿通孔に挿通される前記線番識別用光ファイバの上向き部位の先端側を前記刃で切断可能と成しており、前記通信用光ファイバの先端側は前記通信用光ファイバの挿通孔に挿通された状態で前記光ファイバ固定部材に固定され、前記線番識別用光ファイバの先端側は前記線番識別用光ファイバの挿通孔に挿通された状態で前記光ファイバ固定部材に固定されていることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 通信用光ファイバと線番識別用光ファイバとが互いに等しい本数設けられ、前記通信用光ファイバと前記線番識別用光ファイバはそれぞれの光ファイバ両端側を除く領域が束ねられて、該束ねられたケーブル領域の前記通信用光ファイバと前記線番識別用光ファイバの外周側が被覆部材により一体的に覆われていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブル。
  3. 対の通信用光ファイバと線番識別用光ファイバは対となった状態で押し出し成形により一体的に被覆されており、前記線番識別用光ファイバの先端側が前記通信用光ファイバと分離されて光ファイバ固定部材に固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ファイバケーブル。
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