JP6533133B2 - 検査キット - Google Patents

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Description

本発明は、特に、検体を採取時及び採取後に外部に漏らすことなく検査を行うことを可能にする、袋状の形状を備えた検査キットに関する。
医療分野、化学分野、環境分野等において、多様な検査を簡便に行うために用いられる検査キットが広く用いられている。
一般的には、検査キットは、検体を導入する導入部及び検体を検出する検出部を備え、ここで、導入部において、化学反応により発生したガス、工場廃液、体液等といった検体を導入し、検出部において、上記検体とインジケータとを相互作用(例えば、呈色反応)させることによって、生成物や有害物質の検出やウイルス感染の診断等の所望の検査を行っている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2002−214187号公報 特開2010−181346号公報
しかしながら、従来の検査キットでは、検体を検体採取用の開口部に導入する際、検体を滴下したり、綿棒を用いて移したりしていたため、検査に必要な検体量を導入するまでに時間を要する、また、検体が外部へ飛散して検査を衛生的(安全)に行うことが困難となる、といった点で改善の余地があった。そして、これらの問題を解決するために、検査キット全体を箱型の外装体で覆う手法等も開発されているが、かかる手法は検査キットの使いやすさの向上に資するものとは言い難かった。
そこで、本発明は、より安定的に且つより衛生的に(安全に)検査を行うことを可能にする検査キットを提供することを目的とする。
本発明の要旨は以下の通りである。
本発明の検査キットは、表面フィルムと、裏面フィルムと、これらの間に挟まれた、その長手方向長さが前記表面フィルム及び前記裏面フィルムの長手方向長さと比較して小さい内側フィルムと、前記表面フィルムと前記内側フィルムとの間に設けられたインジケータと、前記内側フィルムと前記裏面フィルムとの間に設けられた収縮性の多孔体とを含み、
前記表面フィルムと前記裏面フィルムと前記内側フィルムとについては、これらの幅方向両端縁でシールされており、
前記表面フィルムと前記裏面フィルムとについては、これらの長手方向両端縁で更にシールされており、
前記表面フィルムと前記裏面フィルムの長手方向一方端縁近くの幅方向両端縁には、開封するための切り込み部が設けられており、
前記裏面フィルムと前記内側フィルムとについては、前記内側フィルムの長手方向の前記切り込み部側の端縁で更にシールがされており、
前記内側フィルムの長手方向長さが前記多孔体の長手方向長さと比較して大きく、前記多孔体が前記内側フィルムの長手方向両端間に位置し、
少なくとも前記表面フィルム及び前記内側フィルムのいずれか一方の少なくとも一部には、フィルムの厚さ方向について最外面側に位置する部分である凹部と、フィルムの厚さ方向について最内面側に位置する部分を有する凸部とを形成するエンボス加工が施されており、
前記表面フィルムと前記裏面フィルムとにより区画される空間内は脱気され、多孔体が圧縮された状態で収納されている、
ことを特徴とする。
また、本発明の検査キットは、表面フィルムと、裏面フィルムと、これらの間に挟まれた、その長手方向長さが前記表面フィルム及び前記裏面フィルムの長手方向長さと比較して小さい内側フィルムと、前記表面フィルムと前記内側フィルムとの間に設けられたインジケータと、前記内側フィルムと前記裏面フィルムとの間に設けられた収縮性の多孔体とを含み、
前記表面フィルムと前記裏面フィルムと前記内側フィルムとについては、これらの幅方向両端縁でシールされており、
前記表面フィルムと前記裏面フィルムとについては、これらの長手方向一方端縁で開口部を構成し、他方端縁で更にシールされており、
前記裏面フィルムと前記内側フィルムとについては、前記内側フィルムの長手方向の前記開口部側の端縁で更にシールがされており、
前記内側フィルムの長手方向長さが前記多孔体の長手方向長さと比較して大きく、前記多孔体が前記内側フィルムの長手方向両端間に位置し、
少なくとも前記表面フィルム及び前記内側フィルムのいずれか一方の少なくとも一部には、フィルムの厚さ方向について最外面側に位置する部分である凹部と、フィルムの厚さ方向について最内面側に位置する部分を有する凸部とを形成するエンボス加工が施されていることを特徴とする。

ここで、本発明の検査キットでは、前記収縮性の多孔体が、表裏2層の編地と前記2層の編地を連結する連結糸とから構成された立体編物を含むことが好ましい。
本発明の検査キットによれば、検体を採取時及び採取後に外部に漏らすことなく検査を行うことができ、これにより、より安定的に且つより衛生的に(安全に)検査を行うことができる。
(a)は、開封前の本実施形態の検査キットの一例を示す上面図であり、(b)は、(a)に示す検査キットを、線X−Xに沿う面により切断したときの断面図である。 (a)は、開封直後の本実施形態の検査キットの一例を示す上面図であり、(b)は、(a)に示す検査キットを、線X−Xに沿う面により切断したときの断面図である。 (a)は、開封後所定時間経過後の本実施形態の検査キットの一例を示す上面図であり、(b)は、(a)に示す検査キットを、線X−Xに沿う面により切断したときの断面図である。 (a)は、本実施形態の検査キットの表面フィルムに形成されるエンボスパターンの一例の一部を示す上面図である。(b)(i)〜(iv)は、(a)に示すフィルムを、それぞれ、線A−Aに沿う面、線B−Bに沿う面、線C−Cに沿う面、線D−Dに沿う面により切断したときの断面図である。 (a)は、本実施形態の検査キットの表面フィルムに形成されるエンボスパターンの別の例の一部を示す上面図である。(b)(i)、(ii)は、(a)に示すフィルムを、それぞれ、線A−Aに沿う面、線B−Bに沿う面により切断したときの断面図である。 (a)は、本実施形態の検査キットの表面フィルムに形成されるエンボスパターンの更なる例の一部を示す上面図である。(b)(i)、(ii)は、(a)に示すフィルムを、それぞれ、線A−Aに沿う面、線B−Bに沿う面により切断したときの断面図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)を詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明は、以下の本実施形態に限定されることなく、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施することができる。
なお、図面の説明において同一又は対応する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の検査キット1(以下、「検査キット1」ともいう。)は、ウイルス感染診断、妊娠検査、疾病診断、違法薬物診断、飲酒診断、水質検査、有害物質の検出等に好適に用いることができる。
検査キット1における検体(検査対象)としては、特に限定されることなく、気体、液体等が挙げられる。気体としては、吐気、有害ガス等が挙げられ、液体としては、尿、唾液、血液等の体液、果汁、河川の水、水道水、工場廃液、試薬、残留農薬等が挙げられる。
本実施形態の検査キット1において適用することができる検査原理としては、特に限定されることなく、検査キット1内に導入した検体をインジケータに直接与えるものであってもよく、検体を試薬とを相互作用させてからインジケータに与えるものであってもよく、例えば、体液を検体とする場合については、イムノクロマトグラフィー法、フロースルー法、酵素免疫測定法が好適に用いられる。また、薬液を検体とする場合については、pH試験薬法、2,2’−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸)(略名:ABTS)を呈色剤とする呈色反応法、pH指示薬を呈色剤とする呈色反応法が好適に用いられる。
図1(a)に、開封前の本実施形態の検査キットの一例を示す上面図で示し、図1(b)に、図1(a)に示す検査キットを、線X−Xに沿う面により切断したときの断面図で示す。
本実施形態の検査キット1は、表面フィルム2aと、裏面フィルム2bと、これらの間に挟まれた、内側フィルム2cとを含む(以下、これらのフィルムを総称して「フィルム2」ともいう。)。更に、検査キット1は、表面フィルム2aと内側フィルム2cとの間に設けられたインジケータ4と、内側フィルム2cと裏面フィルム2bとの間に設けられた収縮性の多孔体5とを更に含む。
ここで、図1に示す通り、表面フィルム2a及び裏面フィルム2bについては、その長手方向長さ及び幅方向長さが互いに同じとなっており、内側フィルム2cについては、その長手方向長さは、表面フィルム2a及び裏面フィルム2bの長手方向長さと比較して小さく、その幅方向長さは、表面フィルム2a及び裏面フィルム2bの幅方向長さと同じとなっている。図1に示す例では、各フィルム2の平面視形状は長方形となっている。
特に、図1に示す例では、検査キット1の表面フィルム2a及び裏面フィルム2bには、これらの全面に亘って、フィルム2の厚さ方向DDt(図4等参照)について最外面側に位置する部分である凹部3iと、フィルム2の厚さ方向DDtについて最内面側に位置する部分を有する凸部3eとを形成するエンボス加工(詳細後述)が施されている。この例では、内側フィルム2cには、エンボス加工は施されていない。
なお、図1に示す例では、表面フィルム2aの全面にエンボス加工が施されているが、本実施形態の検査キット1では、これに限定されることなく、少なくとも表面フィルム2aの少なくとも一部に、エンボス加工が施されていれば、後述の本発明の効果を得ることができる。
また、図1に示す例では、表面フィルム2aのみにエンボス加工が施されているが、本実施形態の検査キット1では、これに限定されることなく、表面フィルム2a及び内側フィルム2cのいずれか一方に、エンボス加工が施されていれば、後述の本発明の効果を得ることができる。
更に、図1に示す例では、内側フィルム2cにはエンボス加工は施されていないが、本実施形態の検査キット1では、これに限定されることなく、内側フィルム2cにエンボス加工が施されていてもよく、この場合、表面フィルム2a及び裏面フィルム2bにはエンボス加工が施されることなく、内側フィルム2cに、裏面フィルム2bから表面フィルム2a側に向かって凸部3eが形成されるように、エンボス加工が施されてよい。
ここで、本実施形態の検査キット1では、表面フィルム2aと裏面フィルム2bと内側フィルム2cとについては、これらの幅方向両端縁(図1では、幅方向両端を、Ew1、Ew2で表す)でヒートシールされている。
また、表面フィルム2aと裏面フィルム2bとについては、これらの長手方向一方端縁(図1では、長手方向一方端を、Ee1で表す)と長手方向他方端縁(図1では、長手方向他方端を、Ee2で表す)とで、すなわち、これらの長手方向両端縁で、更にシールされている。
更に、裏面フィルム2bと内側フィルム2cとについては、内側フィルム2cの長手方向一方端縁Ee3で更にシールがされている。
ここで、本実施形態の検査キット1では、内側フィルム2cの長手方向長さが多孔体5の長手方向長さと比較して大きく、多孔体5が内側フィルム2cの長手方向一方端縁(図1では、長手方向一方端を、Ee3で表す)と長手方向他方端縁(図1では、長手方向他方端を、Ee4で表す)との間、すなわち、長手方向両端縁の間に位置している。
そして、表面フィルム2aと裏面フィルム2bの長手方向一方端縁Ee1近くの幅方向両端縁Ew1、Ew2には、開封するための切り込み部6(6a、6b)(図1では、ノッチ形状)が設けられている。
なお、切り込み部6が設けられる長手方向での位置は、表面フィルム2aと裏面フィルム2bの長手方向一方端縁と、内側フィルム2cの長手方向一方端縁との間にある限り、特に限定されない。
また、切り込み部6の形状は、易開封性を与え得るものである限り、特に限定されない。なお、易開封性を高める観点から、表面フィルム2aと裏面フィルム2bとの幅方向両端縁に多数の穿孔加工を施しておいてもよい。
そして、本実施形態の検査キット1では、表面フィルム2aと裏面フィルム2bとにより区画される空間内は脱気され(例えば、真空度60〜99%として)、収縮性の多孔体5が圧縮された状態で収納されている。なお、脱気の程度(真空度)は、多孔体5が収縮する限り、特に限定されない。
本実施形態の検査キット1は、使用時に、開封されてよい。
図2(a)に、開封直後の本実施形態の検査キットの一例を示す上面図で示し、図2(b)に、図2(a)に示す検査キットを、線X−Xに沿う面により切断したときの断面図で示す。
より具体的には、本実施形態の検査キット1は、図2に示す通り、切り込み部6a、6b間で、表面フィルム2aと裏面フィルム2bと内側フィルム2cとが、幅方向にカットされる。
このとき、検査キット1の長手方向一方端Ee1において、開口部1opが形成され、表面フィルム2aと裏面フィルム2bとの間に、検査キット1の長手方向一方端Ee1から内側フィルム2cの長手方向一方端縁に向かう流路が形成されることとなる。
開封後の本実施形態の検査キット1では、開口部1opの形成により表面フィルム2aと裏面フィルム2bとにより区画される空間内に、空気が徐々に侵入し、キット1内はやがて大気圧下となる。
図3(a)に、開封後所定時間経過後の本実施形態の検査キットの一例を示す上面図で示し、図3(b)に、図3(a)に示す検査キットを、線X−Xに沿う面により切断したときの断面図で示す。
開封直後の本実施形態の検査キット1、及び開封後所定時間経過後の本実施形態の検査キット1では、図2及び図3に示す通り、表面フィルム2aと裏面フィルム2bとについて、開口部1opの形成によりこれらの長手方向一方端縁ではシールされない状態となり、これらの長手方向他方端縁のみでシールされた状態となる。
なお、図1に示す開封前の本実施形態の検査キットも、図2に示す開封直後の本実施形態の検査キットも、図3に示す開封後所定時間経過後の本実施形態の検査キットも、本発明の検査キットに含めるものとする。
検査キット1に用いられるインジケータ4及び収縮性の多孔体5については後述する。
本実施形態の検査キット1は、例えば、以下のように使用することができる。
使用者は、検査キット1の開封直後に、開口部1opを検体に付けてもよい。この操作によれば、開封直後における検査キット1内外での圧力差により、検査キット1内に検体を導入することが可能となる。
また、使用者は、検査キット1を開封した後に、表面フィルム2aと裏面フィルム2bとを指で押圧する等によって収縮性の多孔体5を圧縮してよく、その後、開口部1opを検体に付けながら、多孔体5を開放してよい。この操作により、圧縮された多孔体5が形状復元のために膨張し、この膨張により検査キット1に吸引力が生まれるため、検査キット1内に検体を導入することができる。
以下、本実施形態の検査キット1において得られる作用効果を記載する。
本実施形態の検査キット1は、前述の通り、長手方向一方端Ee1に開口部1opを備える袋状の構造を有している。
検査の実施に際しては、初めに、検体が開口部1opから検査キット1内に導入される。
導入された検体は長手方向一方端Ee1側から長手方向他方端Ee2側に向かって検査キット1内を移動する。このとき、少なくとも表面フィルム2a(及び内側フィルム2cのいずれか一方の少なくとも一部)にエンボス加工が施されているため、検体は、凸部3eと凹部3iとにより形成される流路の存在により、表面フィルム2aと内側フィルム2cとが密着して流路が塞がれることなく、検体は、表面フィルム2aと内側フィルム2cとの間を迅速に移動することができる。
検査キット1内を一方端Ee1側から他方端Ee2側に向かって移動する検体は、インジケータに到達する。ここで、検体とインジケータ4との間で相互作用(例えば、呈色反応等)が生じ、インジケータ4において検査結果(例えば、ウイルス感染について陽性等)が示される。
インジケータ4を通過した検体は、その後、表面フィルム2aと内側フィルム2cとの間を長手方向一方端Ee1側から長手方向他方端Ee2側に向かって更に移動して、検査キット1の長手方向他方側端縁に到達し、そして、長手方向他方側端縁で折り返して、今度は、内側フィルム2cと裏面フィルム2bとの間に滞留する。
このとき、内側フィルム2cと裏面フィルム2bとの間に設けられた収縮性の多孔体5が復元した形状を保つため、表面フィルム2aと内側フィルム2cとの間の流路に検体が逆流し難くなり、更には、開口部1opから吸引された検体が検査キット1の内部から外部へ漏洩し難くなる。
本実施形態の検査キット1によれば、検体を採取時と採取後において外部に漏れることなく検査を行うことができる。これにより、検体の外部への飛散を抑制して、検査を衛生的(安全)に行うが可能となる。
本実施形態では、少なくとも表面フィルム2a及び内側フィルム2cのいずれか一方の少なくとも一部にエンボス加工が施されているため、検体吸引の際、表面フィルム2aと内側フィルム2cが密着して流路が塞がれることなく、検体が、表面フィルム2aと内側フィルム2cとの間を停滞することなく移動することができ、開口部1opからインジケータ4に到達することが可能となる。
またここで、多孔体5が長手方向両端Ee3、Ee4の間に位置しているため、検体が検査キット1に導入された後、表面フィルム2aと裏面フィルム2bとをフィルムの厚さ方向に指圧した際、内側フィルム2cの長手方向他方端部が、表面フィルム2aと内側フィルム2cとの間の流路を塞ぎ、検体の逆流を防止することが可能になる。
本実施形態の検査キット1に用いられるインジケータ4としては、使用者に変色(発色)により検査結果を知らせることが可能なものであれば特に限定されることなく、呈色(発色)反応体を、ガラス繊維、濾紙、吸水紙、不織布、脱脂綿等の基材に含浸させたものとしてよい。
呈色反応体としては、検査キットの用途や検査の目的に応じて適宜選択されてよく、特に限定されないが、例えば、ウイルス感染診断、妊娠検査、疾病診断の場合、金属コロイドやポリスチレン由来の着色ラテックスからなる発色微粒子で標識した抗体又は抗原(リガンド);違法薬物診断の場合、エールリッヒ、マルキス、シモン試薬;飲酒診断の場合、重クロム酸ナトリウム−硫酸混合溶液;水質検査の場合、2,2’−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸) ;有害物質の液体・ガス検出の場合、pH指示薬、モリブデン酸アンモニウム等が挙げられる。
本実施形態の検査キット1に用いられる多孔体5としては、脱気状態で、収縮することができ、且つ、非脱気状態で、形状復元のための膨張し、膨張後に復元した形状を保持することができる限り、特に限定されないが、具体的には、下記のものを好適に用いることができる。
多孔体5としては、表裏2層の編地と該2層の編地を連結する連結糸とから構成された立体編物が好ましい。
かかる立体編物は、柱・筋違構造を有する3次元立体構造物であり、弾力性、形態安定性、通水・通気性に優れる。
この性質のため、脱気状態の検査キット1の切り込み部6のカットにより、開口部1opが開口され、検査キット1が開放系になることで、脱気により収縮していた多孔体5が形状復元のための膨張を始める(このとき、検体導入のためのドライビングフォース(駆動力)が生じる)。また、表面フィルム2a及び裏面フィルム2bを両側から、例えば、指で摘んで、圧力を負荷・開放することが可能になり、検査キット1自体を、簡易的なスポイトとすることができる。そのため、多孔体5に上記立体織物を用いれば、検体を開口部1opから検査キット1内に容易に導入することができる。
また、脱気状態で、多孔体5が存在する位置で、表面フィルム2a及び裏面フィルム2bを両側から指で摘みつつ、検査キット1の切り込み部6をカットすることによって、検体が開口部1opから検査キット1内に導入されないようにし、そして、指での摘みによる圧力を開放することよって、検体を検査キット1内に導入することも可能である。
上記立体編物は、柱・筋違構造により弾力性に優れるため、収縮された状態で保管されていても、収縮させていた力が開放されると、迅速に膨張して、元の形状に復元する。このとき、復元速度のばらつきも少ない。
そして、立体編物は、柱・筋違構造により形態安定性に優れるため、収縮状態から元の形状に復元した時に、形状が崩れにくい。このため、内側フィルム2cと裏面フィルム2bとの間に設けられた収縮性の多孔体5は、復元した形状を保つために、表面フィルム2aと内側フィルム2cとの間の流路に検体が逆流し難くなり、更には、開口部1opから吸引された検体が検査キット1の内部から外部へ漏洩し難くなる。
更に、立体編物は、通水・通気性に優れるため、形状復元の際、内側フィルム2cと裏面フィルム2bとの間に滞留する検体の影響を受けにくい。
また、多数の検査キット1を箱等に梱包する際には、検査キット1の長手方向一方側端縁をシールしつつ、袋状の検査キット1内を真空にした状態の製品を製造した場合に、検査キット1の厚さを抑えることができるため、製品の箱等に包装するときのパッキング性を高めることができる。
表裏の編地に用いられる繊維としては、例えば、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリプロピレン系繊維等の合成繊維;綿、麻、ウール等の天然繊維;キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン、リヨセル等の再生繊維等が挙げられる。
連結糸に用いられる繊維としては、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリエステル系エラストマー繊維等の合成繊維等が挙げられる。
が好ましい。
表裏の編地に用いられる繊維としてポリエステル系繊維を用い、また、連結糸に用いられる繊維として、ポリアミド系繊維を用いた立体織物の市販品としては、旭化成せんい(株)の「FUSION(登録商標)」等が挙げられる。
また、収縮性の多孔体5は、吸水性を備えていてもよい。
多孔体5に吸水性を備えるものを用いれば、検体の検査キット1内での逆流を防止して、検体の遺漏・散逸を抑制することができるため、検査の安定性及び衛生性を更に高めることができる。
収縮性と共に吸水性をも備える多孔体5に用いられるポリマーとしては、例えば、ポリウレタン、ポリビニルアルコール等が挙げられ、保水性の観点からはポリビニルアルコールが好ましく、弾力性の観点からはポリウレタンが好ましい。
収縮性の多孔体5が吸水性をも備える場合、特に、検体が水性液体である場合に、検体が、検査キット1のフィルム2の長手方向他方側端Ee2で折り返して、内側フィルム1cの裏面フィルム1b側にある多孔体5に吸収されたとき、膨潤した多孔体5が内側フィルム1cを表面フィルム1aに押し付ける力が発生する。これにより、表面フィルム1aと内側フィルム1cとの間の間隔が狭められ、検体の検査キット1内での移動が阻害される。そのため、検査キット1内において、検体の逆流を防止して、検体の遺漏・散逸を抑制することができ、検査の安定性及び衛生性(安全性)を更に高めることができる。
以下、本実施形態の検査キット1のフィルム2(表面フィルム2a等)に施されるエンボス加工について詳述する。
なお、図4〜図6には、図4に示す例の検査キット1のフィルム2にエンボス加工を施すことによって形成されるエンボスパターンの一例、別の例、更なる例を示しているが、本実施形態の検査キット1にエンボス加工を施すことによって形成されるエンボスパターンとしては、図4〜図6に示すものに限定されるものではなく、前述の本発明の効果を得ることができる限り、あらゆるものとしてよい。
ここで、本実施形態の検査キット1では、図4に示す例のように、凹部3iが表面フィルム2aの全面に亘って連続的であることが好ましい。かかる構成によれば、開口部1opから導入された検体をインジケータ4が設けられている検査キット1内の奥部に迅速に移動させることが可能となる。
また、本実施形態の検査キット1では、凸部3e間の間隔(凹部3iの幅)が、気体及び液体の流路を十分に得る観点から、0.1mm以上であることが肝要であり、0.2mm以上あることが好ましく、また、流路が外圧により潰れない程度の凹凸の物理的強度を十分に得る観点から、1.0mm以下であることが肝要であり、0.9mm以下あることが好ましく、0.8mm以下あることが更に好ましい。
なお、「凸部3e間の間隔(凹部3iの幅)」とは、隣接する凸部3e間の最短距離を指し、隣接する凸部3e間が複数ある場合にはその最短距離のうち最短のものを指す。
本実施形態の検査キット1では、凸部3eの面積の表面フィルム2aの面積に対する割合(凸部3eの面積割合)が、気体及び液体の流路を十分に得つつ、流路をなす凹凸の物理的強度を十分に得るという効果をバランスよく得る観点、及び検体の効率的且つ安定的な移動を得る観点から、20%以上であることが好ましく、30%以上あることが更に好ましく、35%以上あることが特に好ましく、また、70%以下であることが好ましく、65%以下あることが更に好ましく、60%以下あることが特に好ましく、50%であることが最も好ましい。
なお、「凸部3eの面積の表面フィルム2aの面積に対する割合(凸部3eの面積割合)」とは、平面視における面積により求められる割合を指し、「表面フィルム2a(2)の面積」とは、表面フィルム2a(2)端にあるシール部分を除いた表面フィルム2a(2)部分の面積を指す。
更に、検査キット1では、凸部3eの個数密度は、表面フィルム2aと内側フィルム2cとの張り付きを抑制して、気体及び液体の流路を十分に得る観点から、15個/cm2以上であることが好ましく、20個/cm2以上あることが更に好ましく、また、流路をなす凹凸の物理的強度を十分に得る観点から、45個/cm2以下であることが好ましく、40個/cm2以下あることが更に好ましい。
更に、検査キット1では、凸部3eの幅は、気体及び液体の流路を十分に得つつ、流路をなす凹凸の物理的強度を十分に得るという効果をバランスよく得る観点、及び検体の効率的且つ安定的な移動を得る観点から、0.5mm以上であることが好ましく、1.0mm以上であることが更に好ましく、また、3.0mm以下であることが好ましく、2.5mm以下あることが更に好ましい。
なお、「凸部3eの幅」とは、平面視における凸部3eの最大幅を指す。
更に、検査キット1では、凸部3eと凹部3iとのフィルム2の厚さ方向DDtの最大距離(エンボス深さ)は、表面フィルム2aと内側フィルム2cとの間の空間を十分とし、気体及び液体の流路を十分に得る観点から、20μm以上であることが好ましく、30μm以上あることが更に好ましく、また、凹凸の物理的強度を十分に得る観点から、100μm以下であることが好ましく、90μm以下あることが更に好ましい。
以下、エンボス加工によりフィルム2に形成される凸部3e及び凹部3iが織りなす模様であるエンボスパターンについて記載する。
なお、図4に示す一例のエンボスパターン、及び図5に示す別の例のエンボスパターンは、凸部3eの面積割合、凸部3eの個数密度、凸部3eの幅、エンボス深さについての前述の好適範囲を満たす例であり、一方、図6は示す更なる例のエンボスパターンは、上記好適範囲を満たさない例である。
図4(a)に、本実施形態の検査キットの表面フィルムに形成されるエンボスパターンの一例の一部の上面図を示す。図4(b)(i)、(ii)に、図4(a)に示すフィルムを、それぞれ、線A−Aに沿う面、線B−Bに沿う面により切断したときの断面図を示す。
各凸部3eの平面視形状としては、円形、楕円形、その他丸みを帯びた形状等の円形系形状としてよく、液体の拡散効率のよい流路を形成させる観点から、円形が好ましい。
また、各凸部3eの平面視形状としては、正方形、長方形、平行四辺形、菱形、台形、三角形等の矩形系形状としてもよく、流路が外圧により潰れない程度の凹凸の物理的強度を得る観点から、正方形、長方形が好ましい。なお、矩形系形状は、図4(a)に示すように、その角部において若干の丸みを帯びていてもよい。
因みに、図4に示す一例のエンボスパターンでは、3種類の凸部3eの平面視形状は、それぞれ、円形(凸部3ec1)、正方形(凸部3er1)、長方形(凸部3er2)である。
また、フィルム2の厚さ方向DDtに沿い且つ所与の方向に沿う面によりフィルム2を切断したときの断面における各凸部3eの形状(以下、「第一断面形状」ともいう。)としては、円輪郭線の一部(例えば、半円形)、楕円輪郭線の一部(例えば、半楕円形)、その他曲率を有する形状等の円形系形状としてよく、液体の拡散効率のよい流路を形成させる観点から、円輪郭線の一部が好ましい。なお、曲率を有する形状の場合、曲率中心の位置を、流路が外圧により潰れないようにする観点から、袋外側よりも袋内側にすることが好ましい。
また、上記第一断面形状としては、正方形、長方形、台形、三角形等の矩形系形状としてよく、流路をなす凹凸の物理的強度を得る観点から、正方形、長方形、台形が好ましい。なお、矩形系形状は、図4(a)に示すように、その角部において若干の丸みを帯びていてもよい。
更に、フィルム2の厚さ方向DDtに沿い且つ前述の所与の方向と直交する方向に沿う面によりフィルム2を切断したときの断面における各凸部3eの形状(以下、「第二断面形状」ともいう。)は、前述の第一断面形状と同様としてよい。
なお、凸部3eの平面視形状並びに第一及び第二断面形状における角部の丸みの曲率半径としては、流路をなす凹凸の物理的強度を得る観点から、0.05mm以上としてよく、0.1mm以上であることが好ましく、また、0.5mm以下としてよく、0.4mm以下であることが好ましく、0.2mmであることが特に好ましい。
因みに、図4に示す一例のエンボスパターンにおいて、前述の所与の方向に沿う面として、フィルム2の厚さ方向DDtに沿い且つフィルム2の長手方向DDeに対して45°をなす方向に沿う面(図4(b)(i)参照)を、前述の所与の方向と直交する方向に沿う面として、フィルム2の厚さ方向DDtに沿い且つフィルム2の長手方向DDeに対して−45°をなす方向に沿う面(図4(b)(ii)参照)を採用した場合、図4(b)(i)に示される凸部3eの上記第一断面形状は、それぞれ、円輪郭線の一部(凸部3ec1)、長方形(凸部3er2)であり、また、図4(b)(ii)に示される凸部3eの上記第二断面形状は、本パターンの対称性から、前述の図4(b)(i)に示される凸部3eの第一断面形状と同じである。
また、図4に示す一例のエンボスパターンにおいて、前述の所与の方向に沿う面として、フィルム2の厚さ方向DDtに沿い且つフィルム2の幅方向DDwに沿う面(図4(b)(iii)参照)を、前述の所与の方向と直交する方向に沿う面として、フィルム2の厚さ方向DDtに沿い且つフィルム2の長手方向DDeに沿う面(図4(b)(iv)参照)を採用した場合、図4(b)(iii)に示される凸部3eの上記第一断面形状は、それぞれ、円輪郭線の一部(凸部3ec1)、長方形(凸部3er1)であり、また、図4(b)(iv)に示される凸部3eの上記第二断面形状は、本パターンの対称性から、前述の図4(b)(iii)に示される凸部3eの第一断面形状と同じである。
そして、本実施形態の検査キット1では、第一断面形状と第二断面形状とは、同じであっても異なっていてもよい。
本実施形態の検査キット1では、前述の、平面視形状、第二断面形状、第二断面形状を総合的に勘案して、凸部3eの三次元形状としては、球の一部、円柱、円錐、裁頭円錐、裁頭半球等が挙げられ、球の一部、裁頭半球が好ましく、また、四角柱(例えば、直方体、立方体)、四角錐、裁頭四角錐等が挙げられ、四角柱、裁頭四角錐が好ましい。
因みに、図4に示す一例のエンボスパターンでは、3種類の凸部3eの三次元形状は、球の一部(凸部3ec1)、直方体(凸部3er1)、直方体(凸部3er2)である。
ここで、各凸部3eの平面視形状が、円形系形状及び矩形系形状である、すなわち、円形系形状及び矩形系形状を含む複数種の凸部3eの平面視形状を用いる、本実施形態の検査キット1では、円形系形状の凸部3eの面積と矩形系形状の凸部3eの面積との比が、流路を十分に得つつ、凹凸の強度を十分に得るという効果をバランスよく得る観点から、5:1〜1:10であることが好ましく、2:1〜1:5であることが更に好ましい。
本実施形態の検査キット1は、製造効率等の観点から、エンボスロールを用いて製造されることが好ましく、検査キット1のエンボスパターンとしては、かかる製造上の制約から、単位ユニットを有するパターンであることが好ましい。
図4(a)に、本実施形態の検査キット1における一例のエンボスパターンについて定めた単位ユニットUを正方形の枠にて示す。なお、図4(a)中に記載される諸寸法は、実施例1(後述)における寸法を示し、本実施形態における諸寸法は、これらの特定の寸法に限定されない。
一例のエンボスパターンにおける単位ユニットUは、図4(a)に示すように、三次元形状が球の一部である凸部3ec1を、単位ユニットUの4隅に1/4個ずつ及び中央に1個、すなわち5箇所に2個、三次元形状が大きめの直方体である凸部3er1を、単位ユニットUの4辺上に1/2個ずつ、すなわち4箇所に2個、三次元形状が小さめの直方体である凸部3er2を、単位ユニットUの2本の対角線上にそれぞれ2個ずつ、すなわち4箇所に4個、有している。
より詳細には、図4(a)に示すように、凸部3ec1の平面視形状の円形の中心が、4箇所において、単位ユニットUを示す正方形の4つの頂点に位置し、1箇所において、単位ユニットUを示す正方形の重心に位置するように、凸部3ec1は配置されている。
また、凸部3er1の平面視形状の正方形の中心が、単位ユニットUを示す正方形の4つの辺の4つの中点に位置するように、且つ、各正方形の対角線の1本が辺と一致するように、凸部3er1は配置されている。
更に、凸部3er2の平面視形状の長方形が、長方形自体がその上に位置している単位ユニットUの対角線により、長手方向に二等分割されるように、凸部3er2は配置されている。
凸部3ec1の平面視形状の円形の半径としては、本発明の効果を効果的に得る観点から、0.5mm以上であることが好ましく、1.0mm以上であることが更に好ましく、また、3.0mm以下であることが好ましく、2.5mm以下であることが更に好ましく、図4(a)中に寸法として示す通り、1.6mmであることが特に好ましい。
凸部3er1の平面視形状の正方形の1辺の長さとしては、本発明の効果を効果的に得る観点から、0.5mm以上であることが好ましく、1.0mm以上であることが更に好ましく、また、3.0mm以下であることが好ましく、2.5mm以下であることが更に好ましく、図4(a)中に寸法として示す通り、1.6mmであることが特に好ましい。
凸部3er2の平面視形状の長方形の長辺の長さとしては、本発明の効果を効果的に得る観点から、0.7mm以上であることが好ましく、1.0mm以上であることが更に好ましく、また、3.0mm以下であることが好ましく、2.5mm以下であることが更に好ましく、図4(a)中に寸法として示す通り、1.3mmであることが特に好ましい。
また、凸部3er2の平面視形状の長方形の短辺の長さとしては、本発明の効果を効果的に得る観点から、0.5mm以上であることが好ましく、0.7mm以上であることが更に好ましく、また、2.5mm以下であることが好ましく、2.0mm以下であることが更に好ましく、図4(a)中に寸法として示す通り、1.1mmであることが特に好ましい。
ここで、本実施形態の検査キット1における一例のエンボスパターンでは、凸部3ec1と凸部3er2との間の距離が、凸部3e間の間隔となり、かかる凸部3e間の間隔としては、本発明の効果を効果的に得る観点から、0.1mm以上であることが好ましく、0.2mm以上であることが更に好ましく、また、0.6mm以下であることが好ましく、0.5mm以下であることが更に好ましく、図4(a)中に寸法として示す通り、0.32mmであることが特に好ましい。
凸部3eの面積割合としては、本発明の効果を効果的に得る観点から、45%以上であることが好ましく、50%以上であることが更に好ましく、また、70%以下であることが好ましく、65%以下であることが更に好ましく、58.6%であることが特に好ましい。
一例のエンボスパターンにおける凸部3eの個数密度は、本発明の効果を効果的に得る観点から、20個/cm2以上であることが好ましく、25個/cm2以上あることが更に好ましく、また、45個/cm2以下であることが好ましく、40個/cm2以下あることが更に好ましく、32個/cm2であることが特に好ましい。
一例のエンボスパターンにおける他の諸元については、特に限定されることなく、前述の通りとしてよい。
図5(a)に、本実施形態の検査キットの表面フィルムに形成されるエンボスパターンの別の例の一部の上面図を示す。図5(b)(i)、(ii)に、図5(a)に示すフィルムを、それぞれ、線A−Aに沿う面、線B−Bに沿う面により切断したときの断面図を示す。
別の例のエンボスパターンは、三次元形状が大きめの直方体である凸部3er1を有しない点以外は、一例のエンボスパターンと同様である。
凸部3er1の平面視形状の円形の半径、凸部3er2の平面視形状の長方形の長辺の長さ、凸部3er2の平面視形状の長方形の短辺の長さとしては、一例のエンボスパターンにおける場合の範囲と同様としてよい。
また、別の例のエンボスパターンにおける凸部3e間の間隔も、一例のエンボスパターンにおける場合の範囲と同様としてよい。
凸部3eの面積割合としては、本発明の効果を効果的に得る観点から、20%以上であることが好ましく、30%以上であることが更に好ましく、また、60%以下であることが好ましく、50%以下であることが更に好ましく、38.4%であることが特に好ましい。
別の例のエンボスパターンにおける凸部3eの個数密度は、本発明の効果を効果的に得る観点から、15個/cm2以上であることが好ましく、20個/cm2以上あることが更に好ましく、また、35個/cm2以下であることが好ましく、30個/cm2以下あることが更に好ましく、24個/cm2であることが特に好ましい。
別の例のエンボスパターンにおける他の諸元については、特に限定されることなく、前述の通りとしてよい。
なお、図5(a)中に記載される諸寸法は、実施例2(後述)における寸法を示し、本実施形態における諸寸法は、これらの特定の寸法に限定されない。
図6(a)に、本実施形態の検査キットの表面フィルムに形成されるエンボスパターンの更なる例の一部の上面図を示す。図6(b)(i)、(ii)に、図6(a)に示すフィルムを、それぞれ、線A−Aに沿う面、線B−Bに沿う面により切断したときの断面図を示す。
図6に示す更なる例のエンボスパターンでは、凸部3eとして1種類の凸部3er3が設けられており、凸部3er3の平面視形状は、角部において若干の丸みを帯びた正方形である。
更なる例のエンボスパターンにおいて、前述の所与の方向に沿う面として、フィルム2の厚さ方向DDtに沿い且つフィルム2の長手方向DDeに対して45°をなす方向に沿う面(図6(b)(i)参照)を、前述の所与の方向と直交する方向に沿う面として、フィルム2の厚さ方向DDtに沿い且つフィルム2の長手方向DDeに対して−45°をなす方向に沿う面(図6(b)(ii)参照)を採用した場合、図6(b)(i)に示される凸部3eの上記第一断面形状は、長方形(凸部3er3)であり、また、図6(b)(ii)に示される凸部3eの上記第二断面形状は、本パターンの対称性から、前述の図6(b)(i)に示される凸部3eの第一断面形状と同じである。
図6に示す更なる例のエンボスパターンでは、凸部3eの三次元形状は、直方体(凸部3er3)である。
更なる例のエンボスパターンにおける単位ユニットUは、図6(a)に示すように、三次元形状が直方体である凸部3er3を、単位ユニットUの4隅に1/4個ずつ及び中央に1個、すなわち5箇所に2個有している。
より詳細には、図6(a)に示すように、凸部3er3の平面視形状の正方形の中心が、4箇所において、単位ユニットUを示す正方形の4つの頂点に位置し、1箇所において、単位ユニットUを示す正方形の重心に位置するように、凸部3er3は配置されている。
凸部3er3の平面視形状の正方形の1辺の長さとしては、本発明の効果を効果的に得る観点から、0.5mm以上であることが好ましく、1.0mm以上であることが更に好ましく、また、9.0mm以下であることが好ましく、8.0mm以下であることが更に好ましく、図6(a)中に寸法として示す通り、5.5mmであることが特に好ましい。
ここで、本実施形態の検査キット1における更なる例のエンボスパターンでは、凸部3er3どうしの間の間隔としては、本発明の効果を効果的に得る観点から、0.1mm以上であることが好ましく、0.2mm以上であることが更に好ましく、また、2.0mm以下であることが好ましく、1.8mm以下であることが更に好ましく、図6(a)中に寸法として示す通り、0.86mmであることが特に好ましい。
更なる例のエンボスパターンでは、凸部3eの面積割合としては、本発明の効果を効果的に得る観点から、55%以上であることが好ましく、60%以上であることが更に好ましく、また、85%以下であることが好ましく、80%以下であることが更に好ましく、74.2%であることが特に好ましい。
更なる例のエンボスパターンにおける凸部3eの個数密度は、本発明の効果を効果的に得る観点から、1個/cm2以上であることが好ましく、2個/cm2以上あることが更に好ましく、また、10個/cm2以下であることが好ましく、9個/cm2以下あることが更に好ましく、2.46個/cm2であることが特に好ましい。
更なる例のエンボスパターンにおける他の諸元については、特に限定されない。
なお、図6(a)中に記載される諸寸法は、実施例3(後述)における寸法を示し、本実施形態における諸寸法は、これらの特定の寸法に限定されない。
フィルム2(2a、2b)は、その端縁をシールすることが可能であることが好ましく、実用上の理由から、ヒートシール性を有することが好ましい。
フィルム2としては、ヒートシール層を含み、必要に応じて、基材層、ヒートシール層と基材層との間に含められる中間層等のその他の層を含むことが好ましい。フィルム2は、ヒートシール層からなる単層としてもよく、ヒートシール層と、基材層やその他の層とを含む複数層としてもよい。特に、内側フィルム1cは、ヒートシール層を両最外層として含むことが好ましい。また、表面フィルム2a及び裏面フィルム2bは、袋状に加工した際に、基材層が外側に位置しヒートシール層が内側に位置するように、用いることができる。
ヒートシール層の素材としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L・LDPE)、エチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、ポリプロピレン、プロピレンの共重合体等が挙げられ、臭気の観点から、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L・LDPE)、ポリプロピレン、プロピレンの共重合体が好ましい。
基材層及び中間層の素材としては、例えば、ポリプロピレン製延伸フィルム;ナイロン6、ナイロン66、MXD6(ポリメタキシリレンアジパミド)等のポリアミドの二軸延伸フィルム;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂の二軸延伸フィルム等が好適に用いられる。また、必要に応じて、基材層及び中間層として、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアクリロニトリル(PAN)等のフィルム;アルミニウム箔;シリカ、アルミナ、アルミニウム等の蒸着層やPVDCの塗膜層を設けた二軸延伸ナイロンフィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム等のガスバリアー性フィルム等も用いてよい。これらの中でも、基材層及び中間層としては、屈曲によるピンホールの発生を防ぐ観点から、ナイロン6、ナイロン66、MXD6(ポリメタキシリレンアジパミド)等のポリアミドの二軸延伸フィルム、PVDCの塗膜層を設けた二軸延伸ナイロンフィルムが好ましい。
ヒートシール層と基材層と(中間層と)の積層には、公知のドライラミネーション法又は押出ラミネーション法(サンドイッチラミネーション法)を用いることができる。ドライラミネーション法による場合、接着剤の種類は、内容物の種類や包装形態等を考慮して選択されてよく、特に限定されないが、例えば、一液性又は二液性のポリウレタン系接着剤が好ましく、二液性のポリエステル系ポリウレタン接着剤がより好ましい。押出ラミネーション法の場合、押出に用いる樹脂は、特に限定されないが、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L・LDPE)、エチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、ポリプロピレン、プロピレンの共重合体等が挙げられ、臭気の観点から、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L・LDPE)、ポリプロピレン、プロピレンの共重合体が好ましい。
検査キット1を構成するフィルム2(2a、2b、2c)の厚さとしては、30μm以上としてよく、40μm以上であることが好ましく、120μm以下としてよく、110μm以下であることが好ましい。
検査キット1を構成する表面フィルム2a及び裏面フィルム2bの長手方向(De)長さとしては、30mm以上としてよく、150mm以下としてよい。
検査キット1を構成する内側フィルム2cの長手方向(De)長さとしては、15mm以上としてよく、130mm以下としてよい。
検査キット1を構成する表面フィルム2a及び裏面フィルム2bの幅方向(Dw)長さとしては、15mm以上としてよく、70mm以下としてよい。
なお、図1に示す例では、検査キット全体の平面視形状を長方形としているが、本実施形態の検査キット1では、用途や目的に応じて適宜変形させてよく、例えば、長手方向他方端Ee2付近において、幅方向両端Ew1、Ew2を越えて幅方向外側に、表面フィルム2a及び裏面フィルム2bを伸ばすことによって、袋状の構造を備える検査キット1の内容量を増大させたり、検査キット1を掴むことが可能な平面視での面積を増大させたりしてもよい。
必要に応じて、表面フィルム2aと内側フィルム2cの間において、検体の不純物を除去するフィルターを多孔体5より開口部1opに近い位置に設けてもよい。
本実施形態の検査キット1は、例えば、エンボス機等の所定の装置を用いて、エンボス加工を施した表面フィルム2aと裏面フィルム2bと内側フィルム2cとを重ね合わせて、その後、その端縁をヒートシールすることによって、作製することができる。エンボス加工条件やヒートシール条件は、フィルム2の物性に応じて、適宜定めることができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
実施例及び比較例の検査キットの仕様を以下に示す。
(実施例1)
表面フィルム、裏面フィルム、内側フィルムとして、いずれも、基材層にポリアミドの二軸延伸フィルム(ON)を、中間層に低密度ポリエチレン(LDPE)、ヒートシール層に直鎖状低密度ポリエチレン(L・LDPE)を用いた、厚さ75μmの積層フィルムを用いた。
内側フィルムの長手方向長さが多孔体の長手方向長さより長くなるようにし、多孔体が内側フィルムの長手方向両端の内側に位置するようにした。
特に、表面フィルムのみに、エンボスロールを備えるエンボス機を用いて、図4に示すパターンのエンボス加工を全面に施し、内側フィルム及び裏面フィルムには、エンボス加工を施さなかった(鏡面フィルムとした)。
インジケータ(呈色反応体)としてpH試験紙を用いた。
多孔体として、立体編物(商品名:FUSION 品番:AKE64334、目付:185g/m2、厚み:2.4mm、旭化成せんい(株)製)、表裏の編地:ポリエステル系繊維、連結糸:ポリアミド系繊維)を用いた。
内側フィルムと裏面フィルムとを初めに重ね合わせ、ヒートシール機を用いて、これらのフィルムの幅方向両端縁をヒートシールし、また、内側フィルムの長手方向一方端縁と裏面フィルムの長手方向一方端縁側とをヒートシールした。その後、ヒートシールされた内側フィルムと裏面フィルムとの間に多孔体を挟み込み、内側フィルム上に表面フィルムを重ね合わせ、表面フィルムと内側フィルムとの間にインジケータを挟み込んだ。そして、表面フィルムと内側フィルムと裏面フィルムとの幅方向両端縁をヒートシールすると共に、表面フィルムと裏面フィルムの長手方向両端縁をヒートシールした。更に、構造物の長手方向一方端近くの幅方向両端縁に2つのノッチを設けた。こうして、図1に示す構成を備える、キットサイズ:幅40mm×長さ100mmの検査キットを作製した。
実施例1の検査キットの詳細を表1に示す。
(実施例2)
実施例2の検査キットを、表面フィルムに施すエンボスパターンを図4に示すものから図5に示すものに代えた点以外は実施例1と同様にして、作製した。その他の諸元は表1に記載の通りとした。
(実施例3)
実施例3の検査キットを、表面フィルムに施すエンボスパターンを図4に示すものから図6に示すものに代えた点以外は実施例1と同様にして、作製した。その他の諸元は表1に記載の通りとした。
(実施例4)
実施例4の検査キットを、図4に示すエンボスパターンを施したフィルムを表面フィルムから内側フィルムに代えた点以外は実施例1と同様にして、作製した。その他の諸元は表1に記載の通りとした。
(実施例5)
実施例5の検査キットを、多孔体を立体織物から市販のポリウレタンスポンジに代えた点以外は実施例4と同様にして、作製した。その他の諸元は表1に記載の通りとした。
(比較例1)
比較例1の検査キットを、表面フィルムにエンボス加工を施さなかった(エンボス加工を施したフィルムを全く用いなかった)点以外は実施例1と同様にして、作製した。その他の諸元は表1に記載の通りとした。
(比較例2)
比較例2の検査キットを、実施例1の検査キットにおいて長手方向両端の位置が多孔体の長手方向両端より内側に位置するようにした点以外は比較例1と同様にして、作製した。その他の諸元は表1に記載の通りとした。
実施例及び比較例の検査キットの評価方法(1)、(2)を以下に示す。
(1)検査安定性
実施例及び比較例の検査キットを各4セット作成し、2週間室温で保管した後に、検査に使用した。検体には食酢を用いた。各検体が検体液の呈色反応を示すまでにかかる時間を測定しながら、検査を所定時間で安定に行うことができるかを評価した。評価は下記評価基準に従って行った。
<評価基準(評価:観察結果)>
A:優れている(検査キット開封後、速やかに検体が導入(吸引)され、検体導入開始から呈色反応までの時間にバラツキが少ない)
B:ふつう(検査キット開封後、検体が導入(吸引)され、呈色反応を示す)
C:悪い(検査キット開封後、検体が導入(吸引)されない)
評価結果を表1に示す。
(2)検査衛生性
作製した実施例及び比較例の検査キットを用いて、検査キットに検体である食酢を導入した。検査を実施後、検査キットの開口部を下に向け、導入した検体が外部に遺漏・散逸することがないかを観察して、検査が衛生的に行われたかどうかを評価した。評価は下記評価基準に従って行った。
<評価基準(評価:観察結果)>
A:優れている(導入した検体が、検査キット内を逆流せず、外部に漏れ出さない)
B:悪い(導入した検体が、検査キット内を逆流し、外部に漏れ出す)
評価結果を表1に示す。
実施例1〜5と比較例1とを比較することにより、表面フィルム又は内側フィルムにエンボス加工を施すことによって、本発明の効果が得られることが示された。
実施例1〜5と比較例2とを比較することにより、多孔体を内側フィルムの長手方向両端間に配置することによって、内側フィルムの逆流防止効果が得られることが示された。
実施例1〜4と実施例5とを比較することにより、更に、立体編物の検査安定性の効果が高いことが示された。
本発明の検査キットによれば、検体を採取時と採取後において外部に漏れることなく検査を行うことができ、これにより、より安定的に且つより衛生的に検査を行うことができる。
本発明の検査キットは、ウイルス感染診断、妊娠検査、疾病診断、有害物質の検出等に好適に用いることができる。
1 検査キット
1op 開口部
2a 表面フィルム
2b 裏面フィルム
2c 内側フィルム
3e 凸部
3ec1 凸部
3er1 凸部
3er2 凸部
3er3 凸部
3i 凹部
4 インジケータ
5 多孔体
6a 切り込み部
6b 切り込み部
De 長手方向
Dw 幅方向
DDe フィルムの長手方向
DDs フィルムに沿う方向
DDt フィルムの厚さ方向
DDw フィルムの幅方向
Ew1 幅方向一方端
Ew2 幅方向他方端
Ee1 長手方向一方端
Ee2 長手方向他方端
Ee3 内側フィルムの長手方向一方端
Ee4 内側フィルムの長手方向他方端
U 単位ユニット

Claims (3)

  1. 表面フィルムと、裏面フィルムと、これらの間に挟まれた、その長手方向長さが前記表面フィルム及び前記裏面フィルムの長手方向長さと比較して小さい内側フィルムと、前記表面フィルムと前記内側フィルムとの間に設けられたインジケータと、前記内側フィルムと前記裏面フィルムとの間に設けられた収縮性の多孔体とを含み、
    前記表面フィルムと前記裏面フィルムと前記内側フィルムとについては、これらの幅方向両端縁でシールされており、
    前記表面フィルムと前記裏面フィルムとについては、これらの長手方向両端縁で更にシールされており、
    前記表面フィルムと前記裏面フィルムの長手方向一方端縁近くの幅方向両端縁には、開封するための切り込み部が設けられており、
    前記裏面フィルムと前記内側フィルムとについては、前記内側フィルムの長手方向の前記切り込み部側の端縁で更にシールがされており、
    前記内側フィルムの長手方向長さが前記多孔体の長手方向長さと比較して大きく、前記多孔体が前記内側フィルムの長手方向両端間に位置し、
    少なくとも前記表面フィルム及び前記内側フィルムのいずれか一方の少なくとも一部には、フィルムの厚さ方向について最外面側に位置する部分である凹部と、フィルムの厚さ方向について最内面側に位置する部分を有する凸部とを形成するエンボス加工が施されており、
    前記表面フィルムと前記裏面フィルムとにより区画される空間内は脱気され、多孔体が圧縮された状態で収納されている、
    ことを特徴とする、検査キット。
  2. 表面フィルムと、裏面フィルムと、これらの間に挟まれた、その長手方向長さが前記表面フィルム及び前記裏面フィルムの長手方向長さと比較して小さい内側フィルムと、前記表面フィルムと前記内側フィルムとの間に設けられたインジケータと、前記内側フィルムと前記裏面フィルムとの間に設けられた収縮性の多孔体とを含み、
    前記表面フィルムと前記裏面フィルムと前記内側フィルムとについては、これらの幅方向両端縁でシールされており、
    前記表面フィルムと前記裏面フィルムとについては、これらの長手方向一方端縁で開口部を構成し、他方端縁で更にシールされており、
    前記裏面フィルムと前記内側フィルムとについては、前記内側フィルムの長手方向の前記開口部側の端縁で更にシールがされており、
    前記内側フィルムの長手方向長さが前記多孔体の長手方向長さと比較して大きく、前記多孔体が前記内側フィルムの長手方向両端間に位置し、
    少なくとも前記表面フィルム及び前記内側フィルムのいずれか一方の少なくとも一部には、フィルムの厚さ方向について最外面側に位置する部分である凹部と、フィルムの厚さ方向について最内面側に位置する部分を有する凸部とを形成するエンボス加工が施されている
    ことを特徴とする、検査キット。
  3. 前記収縮性の多孔体が、表裏2層の編地と前記2層の編地を連結する連結糸とから構成された立体編物を含む、請求項1又は2に記載の検査キット。
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