JPH0255952A - 乾燥化学試薬放出物品、その製造方法ならびにこれを使用する分析方法およびテストキット - Google Patents

乾燥化学試薬放出物品、その製造方法ならびにこれを使用する分析方法およびテストキット

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JPH0255952A
JPH0255952A JP20304188A JP20304188A JPH0255952A JP H0255952 A JPH0255952 A JP H0255952A JP 20304188 A JP20304188 A JP 20304188A JP 20304188 A JP20304188 A JP 20304188A JP H0255952 A JPH0255952 A JP H0255952A
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reagent
sample
film
reagent cocktail
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Terminiello Louis
ルイス・テルミニエロ
L Aronowitz Jack
ジャック・エル・アロノウィッツ
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特定の物品およびこれを使用する分析方法に関
するものである。特に、本発明は極めて有効な乾燥化学
試薬放出物品を提供すること、この試薬放出物品を複数
個の異なるテスト細条中に組み込むことに関するもので
ある。ここに「乾燥化学試薬」とは、臨床化学アッセイ
およびイムノアッセイの両者に使用される試薬系を包含
するものとする。この乾燥化学試薬放出物品は生物学的
流体の迅速かつ有効な分析に有用である。この物品の独
特な特徴の一つは、細胞物質および微粒物質または巨大
分子を含む試料を、この試料からこのような内因性物質
を予め分離することなく、分析することができる点にあ
る。このような分離は一般的には望ましく、ある分析に
おいてはこのような物質が問題の検体の存在を示すリポ
ータ分子の検出を妨害するのを防止するために不可欠で
ある。
不均一流体試料、特に生物学的試料の分析試験を行う簡
単で有効な手段に関する研究は25年以上に及んでいる
。この分野における初期の研究の多くは、簡単でしかも
有効な分析プロトコールと融和性である試薬フォーマッ
トを開発することに向けられていた。このような試薬放
出物品の比較的薄型なものの一つは「乾燥化学試薬系」
、すなわち吸収媒体中に吸収させ、乾燥させ、しかも単
に流体試料の添加/吸収媒体による流体試料の吸収によ
って再構成される試薬系を提供することに基づく。
このような乾燥試薬放出物品の開発および改良に関する
特許および技術文献は数多く知られている。このような
物品は従来試薬でコーティングされた管の技術、試薬で
コーティングされたビーズの技術、およびいわゆる「紙
」または「吸収性」の層にした物品を包含していた。人
気が増大し続けている乾燥試薬放出物品のフォーマット
は一層および多層の吸収性媒体に基づいている。
乾燥化学試薬放出物品用吸収性媒体フォーマットの適用
に関する初期の比較的成功を収めた例の一つは、全血を
分析する一連のアッセイの開発である。この分野におけ
る初期の特許のいくつかのものは、不均一流体(全血)
をグルコースおよび問題とする他の普通の検体(すなわ
ち、尿素、コレステロール)について分析するのにこの
フォーマットを適用することを開示している。下記のリ
ストは簡単な分析デバイス(テスト細条)に関するもの
で、不均一な生物学的流体の分析に乾燥化学試薬放出物
品を適用する例を示している:米国特許筒3,061,
523号(フリー(Free) )  ;同第3゜55
2、925号(フェアター(Fetter) )  ;
同第3,607.093号(ストーン(Stone) 
)  ;同第3.092.465号(アダムス(八da
ms) )  ;同第3.298.789号(マスト(
Mast) )  ;および同第3,630,957号
(レイ(Rev) )。
さらに、本発明に関する従来文献としてはカナダ国特許
第659,059号があり;また乾燥化学試薬フォーマ
ットに関するものとして米国特許第3,847゜822
号(シュエイ(Shuey) )  ;同第3.802
.842号(ランデ(Lange) )  ;同第3,
964.871号(ホッホシュトラセル(Ilochs
trasser) )  ;および第4,160゜00
8号(フエノチェッティ)  (Fenochetti
)があり;多層フィルムを使用する全血におけるグルコ
ースの定量に関するものとしてアナリティカル・ケミス
トリイ、第55巻、第4号、°第498−514頁(1
983,4月);クリニカル・ケミストリ化第24巻、
第8号、第1335〜1342頁(1978,8月):
同上、第24巻、第8号、第1343〜1350真(1
978,8月);同上、第27巻、第7号、第1287
〜1290頁(1981,7月);同上、第30巻、第
7号、第1222〜1225頁(1984,7月);同
上、第31巻、第5巻。
第737〜740頁(1985,5月);米国特許第4
.042.335号(クレメント(Clement) 
)  ;同第4.059゜405号(ソゲ4yクソン(
Sodickson)ら);同第4.144,306号
(フィギュラス(Figueras)  ;同第4.2
58,001号(ピアス(Pierce) ) ;およ
び同第4.366.241号(トム(rom)ら)があ
り;イムノアッセイに関するものとして米国特許第4,
094,647号(ドイッチ(Deutsch) ) 
 ;および同第4.366.214号(トム(rom)
ら)があり;イムノアッセイ用多層テストデバイスに関
するものとしては米国特許第4,446,232号(リ
オッタ(Liotta) )がある。
全血分析に関する文献から分るように、それぞれのタイ
プのテスト部材(test element)は一般的
にその好ましい形状において複数個の単層(Iamin
ae)を必要とする。一つのN(成分)のテストデバイ
スが教示されている文献では、一つの文献(米国特許第
3.607.093号)を除き、分析プロトコールに対
するかあるいは検体(すなわち、グルコース)の存在を
示す反応生成物の検出における、赤血球集団(および血
液の他の着色成分)の潜在的な化学的および光学的妨害
作用を認めていないかあるいは正しく評価していない。
固定技術(上述のフェッター、ドイッチおよびトムの特
許に記載されているような)を使用する場合には、ある
条件下において結合反応の特異性に差別がなくなること
がある。フエツターの特許の場合には、ある塩(テスト
媒体中に吸収されているもの)によって試料から赤血球
および他の着色成分を除去しようとする試みは、限定な
しに行われたものではない。フエツターの単層部材では
、血清フラクションは血液の着色成分から半径方向に分
離されるので、その結果検体は比較的広い面積にわたっ
て分布する。検体が低濃度で存在している場合には、検
体は容易に検出を逃れることがある。従って、低レベル
の検体を肉眼で見えるようにするためにある拡大機構(
すなわち、酸素を色素生産性基質と併用すること)が必
要になることがある。
上述のドイツチエ、トムおよびリオタの特許に記載され
ているタイプの免疫化学的デバイスおよび技術は、全血
分析とはなじみ難い。細胞残片を除去するためにテスト
部材を洗浄することができるが(フリーの特許で示唆さ
れているように)、このような追加の工程が免疫化学的
結合プロセスに及ぼす作用は知られておらず、このよう
な分析に分析誤差を導入すると予想される。このような
テスト部材の取扱いも、検体を明らかにする反応の検出
を妨げるか、あるいは問題とする検体を示す指示薬の(
部分)除去を妨げることが予想される。さらに、細胞残
片および着色残片をこのように物理的に除去する操作の
際に、臨床医およびテスト実施者は必然的に、テスト部
材から除去される血液のこれらの成分による潜在的感染
にさらされる。
要するに、従来技術は全血分析用の簡単でしかも正確な
デバイスに欠けていることが明らかである。このような
デバイスは提案されてはいるが、複雑であって、固定装
置または追加の支持装置を設けない限り自己テスト(s
ef f −tes ting)に役立ち難く、一般的
に広い臨床的濃度範囲にわたるレベルの異なる検体の区
別を可能にする感度に欠けている。しかも、上述のこの
ようなデバイスはすべて(ストーンの特許を除いて)一
つの共通の欠点を持っている。すなわち、テスト部材か
ら赤血球を物理的に除去しない場合、あるいは試料の着
色成分と臨床的アッセイの結果として生じる指示薬化合
物との間に成る光学的遮蔽物(ブロッキング層)を設け
ない場合には、観察/測定位置から赤血球および全血の
他の着色成分を光学的(およびある場合には化学的)に
単離することができない。
本発明の目的は従来技術における上述の欠点および関連
すに欠点を改善することにある。
特に、本発明の主目的は生物学的流体の臨床的アッセイ
およびイムノアッセイに使用する乾燥化学試薬放出物品
を提供することにある。
本発明の他の目的は、細胞、微粒物質および巨大分子(
以下、まとめて妨害物質と称する)を含有する生物学的
流体の分析に有効であり、生物学的流体の予備処理(す
なわち、濾過または遠心分離)または希釈を必要としな
い、乾燥化学試薬放出物品を提供することにある。
本発明の他の目的は、予め細胞フラクションから血清を
分離する必要がなく、問題とする1種または2種以上の
検体について全血を迅速かつ有効に分析するのに適した
乾燥化学試薬放出物品を提供することにある。
本発明の他の目的は、予め尿試料から問題とする検体の
濃度および/または化学的抽出を行う必要がなく、問題
とする1種または2種以上の検体について尿を迅速かつ
有効に分析するのに適した乾燥化学試薬放出物品を提供
することにある。
本発明の他の目的は問題とする1種または2種以上の検
体について唾液を迅速かつ有効に分析するのに適した乾
燥化学試薬放出物品を提供することにある。
本発明の他の目的は内蔵されていて、診断的アッセイま
たは結果の判断を行うための追加の機器または広範囲な
訓練を必要としない乾燥化学試薬放出物品を提供するこ
とにある。
本発明の他の目的は、生物学的流体と接触させることに
より使用状態に置かれるまでは安定であり、かつ効力を
保持している乾燥化学試薬放出物品を提供することにあ
る。
上述の目的および関連する目的は、問題とする1種また
は2種以上の検体との反応に対して特異的である試薬の
補足すべき物質(comp Iemen t)を含有す
るコンディショニング処理した膜からなる乾燥化学試薬
放出物品を提供することにより達成される。検体とこの
ような試薬との相互作用は、試料中における検体の有無
を示す指示薬分子の釈放または生成によって明らかに示
される。膜の試料受取り表面は比較的密度が高いので、
検体と試薬系との反応かつ/またはリポータ分子の検出
を潜在的に妨害することがある細胞、粒子および巨大分
子が排除される。
膜の反対表面は反対に密度が著しく低い(細孔率が大き
い)ので、製造の際に試薬系を注入することができ、ま
た問題とする検体を示すリポータ分子を生成させ、拡散
させ、肉眼で見えるようにすることができる。
本発明の乾燥化学試薬放出物品は、全血試料、尿または
唾液を分析するのに使用するテスト細条の構成部品とし
て形成することができる。このような形状のもののいず
れにおいても、膜の試料受取り表面は生物学的流体を乾
燥化学試薬系に接近させる独占的手段である。
次に本発明を図面を参照して例について説明する。
本発明の乾燥化学試薬放出物品は(a)コンディショニ
ング処理した膜を具え、この膜のなかで流体試料の分析
が行われること、(b) M内における検体に特異的な
試薬の分布の仕方、および(c)不均一試料の種々のフ
ラクションを効果的に分離できる性質において独特なも
のである。この分離は、検体とその検出に特異的な試薬
との反応を潜在的に妨害することがある試料フラクショ
ン、あるいは問題とする検体の有無を示すリポータ分子
の検出を妨害する試料フラクションから、分析される試
料の成分を有効に分離するのに不可欠である。
試料の一部分が膜によって吸収されるのを物理的に阻止
できるのは、膜の試料受取り表面の固有密度およびコン
ディショニング処理した膜のマトリックス内における試
薬放出物品中の成分の分布を包含する諸因子の組合せに
基づく。
乾燥化学試薬系の貯蔵所として適当である膜は、コンデ
ィショニング処理前には、一方の平らな表面から他方の
平らな表面に至る密度勾配が存在している点で異方性で
ある。この密度勾配は製造者にとって付随的な事項とし
て代表的な方法で作られる。特に、膜の構成成分をスラ
リから注いで得る場合には、スラリ粒子は注いだ流体の
蒸発前または蒸発中に支持表面上に沈澱する傾向を有す
る。
注いだ流体が蒸発してしまうと、膜は自己支持性フィル
ムを形成し、この支持表面から分離させることができる
。スラリ粒子の沈降はこの支持表面に隣接する一層緻密
な(密度の高い)膜を生成させる傾向がある。膜を作る
ことができる構成成分としては、合成物質および天然物
質の両者、すなわちナイロン、酢酸セルロース、酢酸−
硝酸セルロース エステル、およびこれの混合物がある
膜の物理的特性(引張強さ、厚さなど)はテスト細条の
製造と合致させる必要があるのは勿論である。すなわち
、膜はその物理的強さを失うことなくコンディショニン
グ剤、試薬カクテルおよび/または指示薬を逐次吸収お
よび乾燥することができるのに十分な寸法安定性および
一体性を有する必要がある。また、この膜の物理的属性
はテスト細条を連続的に製造する自動化された方法に使
用できるのに十分な耐久性および可撓性を提供するのが
好ましい。さらに、この膜の物理的特性はその他の点で
も使用しようとする環境における水性流体の吸収および
保持と矛盾しない必要がある。
また膜は化学的に比較的不活性であること、すなわち膜
内の化学試薬系の成分およびこれと反応させる試料の成
分の両者に対して本質的に不活性であることが必要であ
る。しかし、膜および/またはマトリックスのある固有
の性質は試薬系の成分および/または流体試料の成分に
対しである程度の親和力を示すことがあることを前もっ
て考えておく必要がある。この自然の吸引力はある場合
には、試料カクテルおよび/または試料の成分を膜の一
部分の上に固定して、試薬カクテル/試料の成分の1種
の分備または異方性分布を達成するのに有利に利用でき
る。膜の自然の結合親和力に基づくこの種の分離は臨床
的化学アッセイおよびイムノアッセイの両者において有
利に使用することができる。
また膜の光学的性質は反応を明示する指示薬の有効な観
察監視を可能にするものであることが必要である。この
要件は比較的低濃度における指示薬の観察を可能にする
のに十分なコントラストを示すバックグラウンドを提供
することを意図するものである。指示薬が発螢光団を有
するものである場合には、膜のバックグラウンド螢光は
問題とする監視された波長において最小または本質的に
無螢光であることが必要である。
膜の固有の特性が指示薬の有効な監視の助けとなるもの
でない場合には、乾燥化学試薬系に顔料を導入するのが
望ましいことがある。例えば、本発明において使用する
のに潜在的に適していることのある膜のあるものは着色
されているかあるいは透明なものである。化学試薬系に
顔料を導入すると、指示薬測定の際に適当なバックグラ
ウンドが提供される。
しかし、膜の透明性は、比濁法および試料中における検
体の有無が流体相中の濁度の変化として示される螢光定
量アッセイ(Pho Lo−f l uorome t
r 1cassay)の両者において、有利に利用する
ことができる。このような比濁法で測定される反応系に
対する乾燥化学試薬の代表的な例としては、膜に好まし
くはコンディショニング剤と一緒に膜に吸収される色、
透明性あるいはバックグラウンドを変える顔料がある。
1、 グルコース テスト細条の製造 上述の独特の特性を一層詳しく説明するために、全血中
のグルコースの検出に特異的な試薬を含有するテスト細
条について本発明の乾燥化学試薬放出物品を説明する。
グルコース検出用標準化学試薬物品は上述の米国特許第
3,061,523号に記載されている。グルコース検
出用の発色反応を生じさせるために試薬において必要な
相互作用性物質の基本的な補足すべき物質はグルコース
オキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、o−トリジン ジヒ
ドロクロリドおよび緩衝作用をする塩/酸である。
これを説明するに、この試薬放出物品に使用する流体吸
収媒体としては、比較的密度の高い表面(細孔の大きさ
く0.5 ミクロン)および比較的密度の低い表面(細
孔の大きさ>1.0ミクロン)を有する種りの合成膜(
好ましくはキャスト膜(cast membrane)
の任意のものを使用することができる。
乾燥化学試薬系の諸成分を膜に吸収させる順序は一般的
に化学的融和性および/または共通の溶媒中の溶解度に
関する他の因子などを考慮することにより決められる。
0−トリジン溶液は極めて酸性が大きいので、試薬系の
酵素と不融和性であり、従ってそれぞれを別個に膜に吸
収させる。
先ず蛋白質、グルコース、デキストリンまたはデキスト
ラン、澱粉、ポリエチレン グリコール(PEG)、ポ
リビニルピロリドン(pvp)または同等なものを含有
する第1)容液で処理することにより膜をコンデショニ
ング処理する。このようなコンディショニング処理の目
的は二つある。
すなわち、(a)膜マトリフックス内の空隙を効果的に
減らすため、(b)生物学的試料の流体フラクションの
吸収を助けるかあるいは促進するためである。この試薬
放出物品を製造する方法の他の例では、コンディショニ
ング剤を試薬系の1種または2種以上の相互作用をする
物質と組み合せると同時に膜に吸収させることができる
。コンディショニング剤を試薬組成物の相互作用をする
物質と組み合わせた場合には、必然的にコンディショニ
ング剤の膜による吸収より前に指示薬分子を吸収させる
このような膜のコンディショニング処理を試薬系の相互
作用をする物質とは独立的に実施する場合には、制御さ
れた条件下に膜を乾燥させ、次いで膜を指示薬分子また
は指示薬分子の化学的前駆物質を含有する第2溶液と接
触させる。指示薬分子またはその前駆物質の吸収は、膜
の比較的密度の低い表面または比較的密度の高い表面の
いずれからも行うことができるが、比較的密度の低い表
面から行うのが好ましい。
上述の溶液を吸収させた後に、膜を再度制御された条件
下に乾燥してこの溶液の逃げない(non−fugit
ive)成分の分布の均一性を保つ。
次いでこの膜を試薬系の残部(相互作用をする物質)を
含有する第3溶液と接触させる。この溶液の吸収は単に
膜の比較的密度の低い表面をこの溶液と接触させ。膜に
吸取紙のようにこの溶液を吸い込ませることにより行う
のが好ましい。またこの第3溶液は機能的に「流れ調整
剤」と呼ぶことができる物質を含有する。この流れ調整
剤はこの試料の流体フラクションが膜マトリンゲスの全
体に展開/分布する速度を調整する。従って、流れ調整
剤は流体試料を加えた際に膜7トリツクス中で試薬がク
ロマトグラフィーにおけるように分離するのを防止する
のに有効である。この第3溶液を添加した後に、膜を空
気乾燥して過剰の流体を除去し、凍結乾燥し、光から遮
蔽する。上述の操作は、試薬分布の均一性を維持し、指
示薬を光による崩壊から保護するために必要かつ適切で
ある。
上述のようにして試薬放出物品が生成すると、生成した
膜は全血、尿または唾液の分析に特異的ないくつかのテ
スト細条形態のいずれにも適用することができる。
第1図は本発明の乾燥化学試薬放出物品の内部構造を示
す。膜(3)の試料受取り表面(2)は細胞および微粒
物質を本質に透過しない。これとは反対に、反対表面(
4)は比較的多孔質である。膜(3)のマトリックス(
6)は第1図に全く示されていないが、その固有空隙率
はコンディショニング剤。
指示薬、相互作用をする試薬および流れ調整剤を吸収し
たことにより当初の値から著しく低下している。従って
当初の膜の相対密度は有効に増大する。乾燥試薬系を含
有する膜の密度はアッセイの性能および膜の均一性にと
って重要である。前述のように、制御された乾燥を行う
ことおよび光による崩壊から指示薬を遮蔽することは効
果的な性能および一定の性能の両者にとって重要である
また膜の均一性もテスト細条の性能を一定にする上で重
要である。キャスト膜は一層一定な品質および均一性を
有することが分かった。従って本発明に係るテスト細条
にはキャスト膜が好適である。
第2図は生物学的流体の分析に使用するテスト細条(2
0)中の膜(3)を示したものである。このテスト細条
の形状は膜の試料受取り表面(2)に生物学的試料を被
着させるプロトコールにおいて使用する形状であって、
膜のマトリックス(6)中に試料の流体フラクションを
吸収させること、テスト細条を逆転することにより指示
薬分子を検出すること、および膜の比較的細条率の大き
い表面(4)から指示薬の発色を肉眼で観察することが
できる。
また、このテスト細条は第9図に示すタイプの反射率計
、比濁計(濁度の測定)、光度計または蛍光計に挿入す
ることができる。リポータ分子を測定し、問題とする検
体に対する標準曲線と比較する。次いでこの機器を使用
して観察および標準との比較に基づいた値を報告する。
本発明の好適例の一つでは、第1図および第2図に示す
乾燥化学試薬放出物品を、全血試料の予備コンディショ
ニング処理/処理/変性(以下、まとめて「改善」と称
する手段と一緒に使用して問題とする検体の検出を改善
する。このような改善はテスト細条とは別個に行うこと
ができる。テスト細条に試料改善手段を付は加えるかあ
るいは一体化することにより改善を行うのが好ましい。
特に、本発明の乾燥化学試薬放出物品をコレステロール
アッセイに使用する場合には、先ず全血試料を多孔質の
圧縮性スポンジ様材料(すなわち、ガラス繊維、ネオプ
レスまたはセルロースのパッド)中に吸収させるのが有
利であることが分った。
乾燥化学試薬放出物品が問題とする検体の存在を正確に
検出しかつ/またはこの検体を定量することができる能
力を向上させる化学物質のいずれかあるいはこれらの物
質の組合せを含有する食塩溶液で上述のパッドを処理す
る。試料をパッドによる接触/相互作用/吸収によって
改善(enhance)してから、この試料をテスト細
条の試料受取り表面上にパッドから絞り出し、試料と乾
燥化学試薬系との反応を上述のように進行させる。
本発明のさらに他の例では、第1図および第2図に示す
乾燥化学試薬放出物品を、高密度リポ蛍白(HD L 
)の検出を改善する全血試料改善手段と一緒に使用する
。コレステロールを吸収および/または輸送する人体の
能力はリボ蛋白(これはステロイドと組み合わせられた
重合体化合物である)の密度(分子量)によって左右さ
れるから、全コレステロールおよび/または低密度リポ
蛋白(LDL)からHD Lを測定し、定量することの
重要性は極めて大きい。例えば実施例5の場合には、低
密度リポ蛋白を沈澱させる試薬で試料コンディショニン
グパッドを予備処理している。この予備コンディショニ
ングの相互作用を完結させるために短い時間待った後に
、コンディショニング処理した試料を、コレステロール
に対する感度が一層高くなるように最適な状態にしたコ
レステロールテスト細条の試料受取り表面上に絞り出す
沈澱したLDLは試料の細胞フラクションの一部と共に
、予備コンディショニングパッド内またはテスト細条の
膜の比較的密度の高い表面上に捕捉されるので、HDL
(主として)のみがテスト細条内の乾燥化学試薬放出物
品に到達し、呈色反応が開始され、この反応はテスト細
条の反対表面において明らかに示される。この反応の結
果として生成する指示薬を観察するか定量的に測定する
ことができ、従って試料中に存在するHDLiと関係付
けることができる。
第3図は第2図のテスト細条のA−A線に沿った断面図
である。膜(3)は包囲部材(22,24)によってテ
スト細条の構成部品内に封入されていて、膜の試料受取
り表面(2)の上における試料の限定された配置を保証
する。このように膜を包囲部材内に封入するには、単に
膜の平らな表面と接触する包囲部材の平らな表面に沿っ
て少量の水不溶性接着剤(図示せず)を塗布する。第2
図および第4図に示す形状のものでは、膜(3)の試料
受取り表面(2)は包囲部材に設けた1対の開口(26
,28)を通して上下に露出されている。膜の試料受取
り表面(2)を露出させる開口(26)はくぼみ(70
)の横方向の寸法を決める。試料はこのくぼみ(70)
内に置かれる。試料(99)の限定された配置は第6図
に一層よく示されている。
包囲部材における第2開口(28)は膜の下側(4)す
なわち比較的細孔率の大きい表面を露出させ、これによ
り問題とする検体の有無を示す反応生成物を監視できる
ようにする。膜の試料受取り表面から試料の残部を物理
的に除去しなくても、あるいは試料の残部を別個の「ブ
ロッキング層」 (光学的遮蔽物)で覆わなくても、こ
のような反応生成物を観察/測定できることは、本発明
の乾燥試薬放出物品に独特なことである。
第4図および第5図に示すテスト細条は第2図のテスト
細条におけると同じ基本部材にある改善を加えたもので
ある。特に、第4図のテスト細条には保護フィルム(6
0)が加えらさでおり、保護フィルム(60)は試料が
膜の下側と接触するのを防ぐのに有効である。従って、
このテスト細条は流体試料中に浸漬させて(すなわち、
計深棒のように)試料と膜の試料受取り表面とを接触さ
せるのに適している。みぞ孔(62)または空気放出部
(air bleed)を包囲部材の表面に設けて保護
フィルム(60)と膜の下側(4)との間に形成するく
ぼみ(図示せず)内に捕らえられている空気が逃げるこ
とができるようにする。
第5図に示すテスト細条には開閉ふた(80)が加えら
れており、開閉ふた(80)はテスト細条とは別個なも
のあるいは一体のものとすることができる。
この開閉ふたには感圧接着剤(図示せず)を塗布する。
これにより使用者は包囲部材の開口と膜の試料受取り表
面とによって形成されるくぼみ(70)内に試料(99
)を効果的に封入することができる。
テスト細条内における試料のこのような限定された配置
は、臨床医が感染性試料と偶発的に接触することがない
ようにする重要な保護を提供し、また膜内で生成する指
示薬の濃度監視に使用することができる分析装置(すな
わち蛍光計)の表面に試料の残部が故意にではな(移る
のを防止する。
後者の点に関し、テスト細条は第9図に示すタイプのモ
ニタと共に使用する場合を包含する種々の環境において
使用するのに適している。
実際に、第5図の形状のテスト細条(100) (試料
用くぼみ内に封入されている試料を有する)をモニタ(
104)の読取りステーション(図示せず)に挿入する
。これは単にモニタのハウジングの頂部上に設けられて
いるドア(106)を持上げ、モニタの読取りステーシ
ョン中にテスト細条を位置させることにより達成される
。このテスト細条はテスト細条の下側における開口がモ
ニタの光学素子(図示せず)と−線に整列するように方
向を合わせる。
テスト細条を配置し方向を合わせる際には、室ハシジン
グの1個または2個以上の表面および光学素子がテスト
細条と少なくとも若干は接触するのが普通である。試料
を第5図に示すように単離できない場合には、必然的に
この室の汚染を招き、かつモニタに損傷を与えることが
あり、あるいは次の試料測定が不正確になる。所要の間
隔を置いて、モニタによってテスト細条における指示薬
レベルを測定する。次いでテスト細条をモニタから取り
出し、廃棄する。
第6図は本発明に係るテスト細条に使用する包囲部材の
他の例を示す。この包囲部材は多数の開口を有し、異な
る乾燥化学試薬系を含有する膜の別個の部片を封じ込め
るのに適している。従って、この形状のデバイスは1個
のテスト細条において個々の患者試料の臨床化学的分布
分析を行うために使用することができる。
第7図は試薬系の一成分が膜の試料受取り表面上に薄い
フィルムまたはコーティング(103)として堆積され
、試薬系の残部が膜のマトリクス中に存在する本発明の
乾燥化学試薬放出物品の一例を示す。試薬系の諸成分が
乾燥段階において互いに分離されているのは一時的条件
にすぎない。このコーティングに流体試料を被着させる
と、問題とする検体は試薬系の一成分と置き換えられる
か、あるいはともかく反応し、このようにして試薬系の
この成分を膜に自由に吸収させることができ、ここで試
薬系のこの成分は問題とする検体の有無を示す識別可能
な反応を開始することができる。
第8(a)図は膜(3)の試料受取り表面(2)と隣接
する関係にある(すなわち、流体接触する)展開層(1
20)を有する乾燥化学試薬放出物品を示す。
展開層(120)は膜の試料受取り表面上に試料が分布
するのを容易にし、また試料を膜の一部分から別の部分
に横方向に移動さゼるのに使用することができる。
2、他の乾燥化学試薬放出物品 全血のグルコース分析に関する上述の説明から、生物学
的流体試料中に見出される種々の他の検体に使用される
テスト細条の製造および臨床アッセイの実施を容易に類
推することができる。従って、本発明のコンディショニ
ング処理した膜物品はコレステロール、トリグリセリド
、ビリルビン、タレアチニン、尿素およびα−アミラー
ゼの臨床分析に適用することができる。このアッセイフ
ォーマットは先にグルコースについて説明したものと本
質的に同じであるか、あるいは所要に応じてコンディシ
ョニング処理した膜/試薬系と1個または2個以上の追
加の層(すなわち、展開層、放射ブロッキング層、半透
過性拡散層など)との組合せとすることができる。
上述の検体のそれぞれに対する乾燥化学試薬系が組み込
まれているコンディショニング処理した膜は、グルコー
スに特異的な乾燥化学試薬放出物品の製造について説明
したと本質的に同しプロセス(例えば、膜を流れ調整剤
によってコンディショニング処理し、指示薬/試゛薬カ
クテルを吸収させる)によって製造される。従って、膜
のコンディショニング処理は膜を乾燥化学試薬系の1種
または2種以上の成分と接触させる前あるいは接触させ
ると同時に行うことができる。
尿素用テスト細条は、コンディショニング処理した膜に
適当な濃度のウレアーゼ、緩衝剤およびpH変化を感知
する指示薬を吸収させることにより製造することができ
る。全血を膜の試料受取り表面と接触させた場合には、
血清が膜によって吸収される。血清中に存在している尿
素はウレアーゼ酵素によって消化されて、溶液中にアン
モニアを放出する。このアンモニアは適当な指示薬(す
なわち、プロトンが付加されているメロシアニン染料)
と反応することができる。膜のpHは緩衝剤で約8.0
に調整してアンモニアの平衡濃度を比較的低く維持する
。指示薬は520nmで監視する。この特定の試薬系の
さらに詳細な説明は刊行物、例えばスペイド、アール・
ダプリュ(Spayd R,W、)ら、「クリニカル・
ケミストリイ」、第24巻、第8号(197B) 、第
1343頁に記載されている。
α−アミラーゼ用テスト細条は、コンディショニング処
理した膜に適当な濃度の誘導体にした基質(すなわち、
澱粉)および緩衝剤を吸収させることにより製造するこ
とができる。全血試料をテスト細条の試料受取り表面に
被着させた場合には、血清が膜中に吸収されて試料中の
α−アミラーゼによる誘導体化された基質の消化が開始
する。このような基質の消化によって発色団または発蛍
光団が釈放され、釈放された発色団または発蛍光団は従
来技術および容易に入手できる装置によって監視するこ
とができる。また、この特定の試薬のさらに詳細な説明
は上述のスペイドの文献に記載されている。
ビリルビン用テスト細条は、コンディショニング処理し
た膜に、適当な濃度の陽イオン重合体(すなわち、重合
体の第四塩)およびリン酸塩緩衝剤(ρ11約7.4)
を吸収させることにより製造することができる。全血試
料をテスト細条の試料受取り表面に被着させた場合には
、血清が膜中に吸収されてビリルビンと陽イオン重合体
との相互作用が開始する。このような相互作用の結果ビ
リルビンの最大吸収は440nn+から460nmに移
動し、これに伴って新しいピークにおける吸収が著しく
増大する。また、この特定の試薬系に関するさらに詳細
な説明は上述のスペイドの文献に記載されている。
トリグリセリド(トリアセチルグリセリン)用テスト細
条は、コンディショニング処理した膜に、界面活性剤、
リパーゼ、アデノシン三リン酸(ATP)、グリセリン
キナーゼおよびL−α−グリセリンフォスフェート オ
キシターゼ、およびトリアリールイミダゾール、ロイコ
染料を吸収させることにより製造することができる。要
するに、界面活性剤はリポ蛋白複合体の溶解を助けるの
で、リパーゼはトリグリセリドと反応してグリセリンお
よび脂肪酸を生成することができる。次いでグリセリン
をグリセリンキナーゼ酵素の存在下にアデノシン三リン
酸によってリン酸化する。このようにして生成したし一
α−グリセリンフォスフェートを次いでL−α−グリセ
リンフオスフエートオキシターゼによってジヒドロキシ
アセトンフオスフエートおよび過酸化水素に酸化する。
この過酸化水素はロイコ染料を酸化し、640nmに吸
収のピークを有する着色した指示薬を生成する。この特
性の試薬系に関するさらに詳細な説明は上述のスペイド
の文献に記載されている。
トリグリセリドの分析に好適な他の化学試薬放出物品は
、コンディショニング処理した膜にリパーゼ、グリセリ
ンジヒドロゲナーゼ、p−ヨードニトロテトロゾリウム
バイオレット(I NT)およびジアホラーゼを吸収さ
せることにより製造することができる。血清のトリグリ
セリドは最初の化学試薬系と相互に作用し、加水分解し
てtx離のグリセリンおよび脂肪酸になる。次いでMu
のグリセリンをNADの存在下にグリセリンジヒドロゲ
ナーゼによりジヒドロキシアセトンに転化する。
このような転化と同時に、INT(無色)はNAD H
の存在下にジアホラーゼによって赤色染料(最大T ”
’500nm)に還元される。500nmにおけるテス
ト細条の吸光度は血清のトリグリセリド濃度と正比例す
る。
血清中の全コレステロール測定用のテスト細条は、コン
ディショニング処理した膜に、コレステロールエステル
ヒドロラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、ロイコ染
料およびペルオキシダーゼを吸収させることにより製造
することができる。
全血試料をテスト細条の試料受取り表面に被着させると
、血清が膜中に吸収されてコレステロールエステルのコ
レステロールへの転化が開始し、コレステロールオキシ
ダーゼ酵素によってコレステロールの酸化が行われ、過
酸化物が放出される。
次いで過酸化物とロイコ染料とはペルオキシダーゼの存
在下に相互に作用して高度に着色した指示薬を生成し、
この指示薬は肉眼または機器を使用することにより監視
することができる。この特定の試薬系に関するさらに詳
細な説明はダッペン。
ジー、エヌ、 (Dappen、 G、N、)ら、「ク
リニカJL/ ・ケミストリイ」、第28巻、第5号(
1982) 、第1159頁に記載されている。
クレアチニン用テスト細条は、コンディショニング処理
した膜に適当な濃度のクレアチニンイミノヒドロラーゼ
およびアンモニア指示薬(すなわち、ブロムフェノール
青)を吸収させることにより製造することができる。全
血試料をテスト細条の試料受取り表面に被着させると、
血清が膜中に吸収されてクレアチニンと酵素およびクレ
アチニンアミノヒドロラーゼとの相互作用が始まり、こ
の結果アンモニアが放出される。そこでアンモニアは指
示薬と反応し、この発色現象を肉眼または従来の機器に
よって監視する。この特定の試薬系に関するさらに詳細
な説明は例えばトファレッチ。
ジエー、  (Toffaletti、 J、)ら、「
クリニカル・ケミストリイ」第29巻、第4号(198
3)、第684頁に記載されている。
また、本発明の乾燥化学試薬放出物品はニューヨーク、
ロチニスター所在のイーストマン・コダック社によって
開発されたタイプの多層テストスライド(以下、「コダ
ックフォーマット」と呼ぶ)に使用することができる。
透過性材料(すなわち展開層)を処理した膜の試料受取
り表面と隣接して接触するように配置した場合には、こ
のような接触は膜を通って移動する全血/流体の速度お
よび分量に影響を及ぼす。この結果、反応の速度および
程度は膜内の検体に特異的な成分によって媒介される。
血液の比較的高い検体レベルでは、膜を横切る試料の移
動によって検体が過剰になることがあり、使用できる測
定範囲が狭くなることがある。
第7図は本発明に係るテスト細条を米国特許筒4.44
6,232号(リオタ)に記載されているタイプの置換
イムノアッセイに使用する例を示す。第7図に示す物品
では、膜の試料受取り表面が酵素で標識した抗原または
抗体(以下、「酵素標識コンジュゲート」と呼ぶ)でコ
ーティングさている。
試料受取り表面にコーティングを被着させる方法はコー
ティング材料が膜のマトリックス中に浸透しないように
実施する。免疫化学試薬系の残部、特に酵素に対する発
光基質または発蛍光基質をコンディショニング処理した
膜中に組み入れて、上述の基質を表面コーティングから
分離されている状態に保つ。試料を膜の表面上のコーテ
ィングと接触させると、酵素標識材料の置換が起こる。
酵素標識コンジュゲートの置換は試料中に検体が存在し
ていることに起因する動的平衡および表面コーティング
中の検体のミミック(mimic)に結合しようとする
コンジュゲートとの競争に基づく。
置換された酵素標識コンジュゲートは試料の流体フラク
ションの一部と共に膜のマトリックス中に吸収される。
コンジュゲートの酵素部分は酵素に特異的な基質と相互
に作用して、色および蛍光の識別できる変化を生じ、こ
れが問題とする検体を示す。この変化は肉IRまたはこ
のために設計された機器によって観察することができる
第8(b)は独特な操作上の利点を有する新規なnり/
ガーゼ(wick)複合体を示す。この複合体中のガー
ゼの作用は次の二つである。 (a)ガーゼにおける開
口(30)によって画成される区域内で膜の試料受取り
表面上における試料の分布を助けること、および(b)
過剰のの試料を吸収して膜によって吸収される流体量が
調整され、過剰の試料が他の表面(特に、第9図に示す
監視機器内の光学的表面)に偶発的に移動するのを防止
することである。膜によって吸収される試料の分量がこ
のように限定されると、監視するのが容易な限定された
終点反応が生じる。この膜/ガーゼ複合体は第2図に示
すタイプのテスト細条(20)の包囲部材(22,24
)内に組み入れるのが好ましい。包囲部材内における複
合体の配置方向は第2図における膜(3)と同じである
。複合体のガーゼにおける開口(30)が包囲部材の開
口(26)と一致するように配置する。従って、全血試
料を複合体の膜(3)の試料受取り表面に被着させると
、血液は膜表面上の血液被着点からガーゼ(120)に
よって本質的に均一に引き出される。試料の分布をこの
ようにして容易にすることにより、検体と乾燥化学試薬
系との反応は一層均一に進行し、従って色/指示薬の発
現がむらになるのを回避することができる。
また拡散層の存在は、全血試料をテスト細条上に被着さ
せた点から反応位置まで横方向にこの試料を移動させる
のに拡散層を使用する場合、あるいは試料を膜中に吸収
させる前に試料を予備処理またはコンディショニング処
理するための試薬を拡散層に含有させる場合には、望ま
しい。隣接する層を膜と一緒に使用する場合には、膜を
通る流れは含浸用ビヒクル(すなわち、ポリビニルピロ
リドン、ポリエチレングリコールなど)中に含まれてい
る流れ調整剤の濃度を変えることにより調整することが
できる。これらの成分の濃度が大きくなるにつれて、膜
を横切る流量は減少し、テスト細条の使用できる範囲が
保たれるので、隣接する移動層(wickng 1ay
er)の存在は補償される。
次に本発明を実施例について説明する。実Mi例におい
て部およびパーセントは特記しない限り重量部および重
量パーセントを意味するものとする。
ス差1土 次の材料および試薬を使用して本発明方法により乾燥試
薬放出物品を製造した: (a) III ミリポア(Millipore、商品名)MF(混合酢
酸セルロース−硝酸セルロース、および酢酸セルロース
) 密度4.9〜6.5 mg/cm2 細孔率0.01〜0.45 (試料受取り表面)(細孔
率の値は比較的密度が高い表面から比較的密度が低い表
面に至る細孔の大きさの差を示す) (b)指示薬−1%(讐/V)水溶液 脱イオン水 o−トリジンヒドロ ロリド (c)グルコースに特異的な試薬カクテルグルコースオ
キシダーゼ(活性48111/d)ペルオキシダーゼ(
活性45111/d)0.1Mクエン酸塩緩衝液 酵素の安定剤−アルブミン0.2χ(W/ν)コンディ
ショニング剤および流れ調整剤−ポリビニルピロリドン
3%(W/V) この膜は幅305mm (1フイート)のロールとして
商業的に入手することができる。取扱を容易にするため
に、この膜は細条または正方形に切断することができる
。上述の溶液はいずれも試薬級化学薬品および脱イオン
水から新たに製造した。先ず指示薬溶液を入れたトラフ
に膜を単に浸漬することにより膜を指示薬溶液と接触さ
せた。30秒以内に膜に指示薬溶液を飽和させ、次いで
この膜を指示薬溶液から取り出し、この溶液を除去し、
常温であるいは温和に加熱して乾燥した。
指示薬の吸収が完了した後に、この膜を、専ら細孔率の
比較的大きい表面から、コンディショニング剤と流れ調
整剤とグルコースに特異的な試薬カクテルとを含有する
溶液と接触させた。この膜によるこの溶液の吸収は、単
に膜を浅いトレー内の溶液上に浮かせ、丁度スポンジで
薄片を塗るように膜の細孔率の比較的大きい(密度の低
い)表面をこの溶液の表面と接触させた。
この溶液の膜による吸収は可成り迅速に行われ、普通3
0秒以内であった。次いでこの膜を空気乾し、残留水分
を真空乾燥によって除去(凍結乾燥)し、貯蔵して光、
酸素および水分による崩壊作用から保護した。
裏庭1 実施例1の操作を繰り返した。ただし、膜と指示薬溶液
との接触、および膜とコンディショニング剤、流れ調整
剤およびグルコースに特異的な試薬カクテルを含む溶液
との接触の順序を逆にした。
夫謡舅ユ 実施例1の操作を繰り返した。ただし、最初にコンディ
ショニング剤を含む溶液で膜を処理した。
先に説明したように、このような処理の目的は膜の内部
構造を変えること、本質的に受動的な膜を活発に溶質を
輸送する膜に変えることである。膜のコンディショニン
グ処理もその細孔率を小さくし、流体流れの通過量に対
する妨害を大きくする。
従って、膜の両表面間の細孔率勾配はこれによって本質
的に消滅し、膜のいずれの表面も不均一流体試料に関す
る試料受取り表面として作用する。
次いで、指示薬溶液および流れ調整剤とグルコースに特
異的な試薬カクテルとを含有する溶液を実施例1に記載
したようにして、膜に逐次吸収させた。
去硲開工 それぞれ実施例1.2および3の乾燥化学試薬放出物品
を組み込んで、第2図に示す形状を有する一連のテスト
細条を製造した。次いで各テスト細条について試料吸収
速度、感度、指示薬の発色の均一性および使用の容易さ
を評価した。評価の際には単に1滴または2滴の新鮮な
全血を膜の試料受取り表面に移した。次いで、膜の観察
側において指示薬の発色を監視することにより、テスト
細条の性能を測定した。
実施例1および3の乾燥化学試薬放出物品を組み込んだ
テスト細条は両者とも50〜600mg /diの範囲
にわたって相関関係の良い結果を示した。
実施例2の乾燥化学試薬放出物品を組み込んだテスト細
条は臨床上信顧できる結果を示さなかった。
実施例2で得られたものを組み込んだテスト細条がこの
ように正確さに欠けているのは、試薬カクテルの1種ま
たは2種以上の酵素が酸性指示薬溶液によって不活性化
されることによる。従って、膜中の試薬カクテルの諸成
分の逐次吸収は、キャリヤ流体のpHの相対的融和性に
よって決められる。このような不融和性が存在しない場
合には、吸収順序は厳密なものではなく、事実一般的に
このような成分をすべて共通の(一つの)溶液から吸収
させることができる。
第2図に示す形状のものおよび試料コンディショニング
パッドの両者が組み合わせられているコレステロールテ
スト細条に本発明の乾燥化学試薬放出物品を用いること
ができる。この試料コンディショニングバットは第2図
に示すテスト細条の膜の孔の上に予め配置しておくのが
好ましい。この物品の商業的な例の一つでは、試料コン
ディショニング膜を膜収容包囲部材に物理的に一体化/
付着させる。この試料コンディショニングパッドに全血
試料を被着させる。試料コンディショニングパッドは試
料のコレステロール結合蛋白質からのコレステロールの
釈放を促進する。また、この試料コンディショニングパ
ッドは試料の血清フラクションからの細胞物質の物理的
分離程度を増大する。しかし、このような物理的分離は
結合蛋白質からコレステロールを釈放させる際における
効果にとっての必要条件とは考えられず、またテスト細
条の試料受取り表面上にコンディショニング処理した試
料を絞り出す能力にとっての必要条件とも考えられない
本発明の乾燥化学試薬放出物品を実施例1に記載した操
作に従って次の材料から製造した:(a)膜 ミリポア(旧11ipore、商品名)MF(混合酢酸
セルロース−硝酸セルロース、および酢酸セルロース) 密度4.9〜6.5 mg/cm2 細孔率0.01〜0.45 (試料受取り表面)(細孔
率の値は密度が比較的高い表面から比較的低い表面に至
る細孔の大きさの差を示す)(b)指示薬−1%(W/
V)水溶液 脱イオン水 0−トリジンヒドロクロリド (c)コレストロールに特異的な試薬カクテルコレステ
ロール エステラーゼ(活性40107m1)コレステ
ロールオキシダーゼ(活性40 r[I/d)ペルオキ
シダーゼ(活性148 III/me)0.1Mクエン
酸塩緩衝液 酵素の安定剤−アルブミン0.2Z(W/V)コンディ
ショニング剤および流れ調整剤−ポリビニルピロリドン
3%(W/V) (d)試料コンディショニング剤を含む塩の水溶液(食
塩水)を使用して圧縮性の試料吸収性材料を処理するこ
とにより、試料コンディショニングバンドを製造した。
試料コンディショニングパッドはガラス繊維マット(保
持性の等級分類0.5〜3μm)であり、コンディショ
ニング剤はトリトン(TRfTON、商品名)X−10
0であった。コンディショニングバンドの他の例はセル
ロースまたはネオプレンからなるスポンジ様材nに10
0Uのトロンビンおよび生理的食塩を含有させたもので
あった。
BK Mコンディショニングパッドをテスト細条の孔の
上に配置し、このテスト細条における膜の試料受取り表
面を露出させた。全血試料をこの試料コンディショニン
グパッドに、本発明に係る他のテスト細条を使用する場
合と同様に被着させた。
このパッドに試料を吸収させ、パッドと試料との相互作
用を完結させた(普通30〜60秒以内)後に、このパ
ッドを手で圧縮して、コンディショニング処理した試料
を膜の試料受取り表面上に絞り出した。絞り出された試
料の流体フラクシジンは乾燥化学試薬放出物品によって
直ちに吸収され、相互に作用し、呈色反応を示した。呈
色反応は色と試料中のコレステロールの値またはレベル
との相関関係を示す。カラーチャート/インデックスと
直らに関係付けることができた。
劃li 次のイムノアッセイでは本発明に係るコンディショニン
グ膜技術を、従来溶液中または古典的不均一フォーマッ
ト中または多層積層固相フォーマント中で行われていた
イムノアッセイのい(つかに適用した。
1、 先ず実施例1で使用したと同しタイプの膜の試料
受取り表面上を、定量的分量のペルオキシダーゼ標識β
−ヒト絨毛性腺刺激ホルモン(βHCGコンジュゲート
(conjugate) )を含む薄いフィルムでコー
ティングすることによりテスト細条を製造した。このコ
ーティング中に存在するヘプテン・ミミノク(mimi
c)にコンジュゲートの抗体部分を免疫化学的に結合さ
せることにより、β−11CGコンジユゲートを効果的
に固定した。コンジュゲートが膜マトリックス中に確実
に吸収されないように注意した。このような表面コーチ
インイブを行った後に、この試薬系の残部(balan
ce)を相対的に細孔率の大きい側から吸収させること
により、膜中に吸収させた。吸収順序はこれまでの実施
例で得られた経験に従った。すなわち、先ず指示薬0−
トリジン(酸性にしたビヒクル中)を吸収させ、次いで
グルコースオキシダーゼ、クエン酸緩衝剤を含むグルコ
ースおよびコンディショニング剤を含有する第2溶液を
吸収させた。乾燥化学試薬放出物品(β−HCGに対し
て特異的である)を組み込んだテスト細条のフォーマッ
トは第4図に示すフォーマットと同じであった。
新たに排泄された妊婦からの尿試料を早朝に採取した。
次いで、この尿試料中にテスト細条を浸漬することによ
り、この試料をテスト細条の試料受取り表面に被着させ
た。このようにして尿試料中のβ−HCGをテスト細条
の試料受取り表面上のコーティングと接触させ、β−I
−ICG酵素コンジュゲートの一部分を置き換え、検体
と結合させた。コンジュゲートを検体で置き換えると、
コンジュゲートをテスト細条中に吸収させることができ
、ここでその酵素部分が対応する基質(It□0□)と
反応し、最後にo−トリジンの酸化(およびその着色指
示薬への転化)が起こる。このようにして発色によって
試料中に検体が存在することを示すことができた。
2、 先ずコンディショニング処理した膜中に実施例5
の基質/色形成性組成物を吸収させることにより、コン
ペティティプ酵素イムノアッセイに使用するのに適した
テスト細条を製造した。
またこの膜に酵素(ベルトキシダーゼ)標識抗体(すな
わち、β−HCG)を吸収させた。特定の定量的分量の
ヒトのβ−HCG抗体を膜の試料受取り表面上にコーテ
ィングした。次いで尿試料を膜の試料受取り表面に被着
させ、表面上のβ−HCG抗体を試料中の検体と反応さ
せた。検体とβ−HCG抗体との免疫化学的相互作用が
膜マトリックス中への抗体の吸収を妨害した。このよう
にして、検体の相対濃度は指示薬の発色の強さを調整し
、濃度が高い程発色の強さが弱められた。発色程度は肉
眼によりあるいは機器を使用することにより監視するこ
とができた。
他の指示薬系は蛍光標識コンジュゲート(FIA)また
は放射性同位元素標識コンジュゲート(RIA)を含ん
でいた。これらの他のアッセづフォーマットのそれぞれ
において、指示薬濃度は機器によって監視した。
3、単にβ−HCG標識コロイド金粒子を膜に吸収させ
ることにより、本発明に係るコンディショニング処理し
た膜アッセイフォーマットにレベリング(Leveri
ng)のゾル粒子イムノアッセイを適用した。この試薬
を定量的分量でこの膜に被着させ、乾燥させて、膜表面
に均一な色を付与した。次いで試料(すなわち尿)のア
リコートを膜の試料受取り表面に被着させた。試料中に
抗体が存在することは、β−HCG標識コロイド金粒子
の凝集、すなわち肉眼で観察できる識別可能な色の変化
が生じることによって明らかになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の乾燥化学試薬放出物品の一例の一部を
示す斜視図、 第2図は第1図の物品を組み込んだ全血試料分析用テス
ト細条の一部分内部を示す斜視図。 一部内部を示す斜視図、 第3図は第2図のA−A線に沿った断面図、第4図は第
1図の物品を組み込んだ尿試料分析用テスト細条の一部
内部を示す斜視図、第5図は第2図のテスト細条の他の
例の一部内部を示す斜視図、 第6図は第2図のテスト細条に使用する包囲部材の他の
例の一部を示す斜視図、 第7図は本発明の乾燥化学試薬放出物品の他の例の一部
を示す斜視図、 第8(a)図および第8(b)図はそれぞれ本発明の乾
燥化学試薬放出物品のさらに他の例の一部を示す斜視図
、 第9図は第5図のテスト細条における本発明の乾燥化学
試薬物品と検体との反応を監視するための装置の一例の
一部を示す斜視図である。 2・・・試料受取り表面  3・・・膜4・・・反対表
面、下側(比較的細孔率の大きい表面)6・・・膜のマ
トリックス 20・・・テスト細条 22、24・・・包囲部材   26 、28・・・開
口30・・・開口       60・・・保護フィル
ム62・・・みぞ孔      70・・・くぼみ80
・・・開閉ふた     99・・・試料・・・テスト
細条 ・・・薄いフィルム ・・・モニタ ・・・ドア ・・・展開層 (ガーゼ) (コーティング)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、不均一な流体試料の分析に適した乾燥化学試薬放出
    物品を製造するに当り、 (a)本質的に均一な組成を有する吸収性フィルムを供
    給し、該フィルムは2個の平らな表面を有しかつ一方の
    平らな表面から他方の平らな表面に至る細孔率勾配を有
    し、前記平らな表面の少くとも一方は生物学的流体試料
    中に存在する細胞の大きさ程度の微粒子を本質的に排除
    する固有細孔率を有し; (b)次いで前記フィルムに(i)指示薬 および(ii)前記流体試料中に存在すると思われる検
    体との反応に特異的な試薬カクテルを逐次吸収させ; (c)前記吸収性フィルムを吸収有効量の コンディショニング剤と接触させ、該コンディショニン
    グ剤によって前記流体試料に対する前記フィルムの吸収
    特性を向上させ、前記フィルムと前記コンディショニン
    グ剤との接触を前記フィルムと前記指示薬との接触前に
    独立的に行うかあるいは前記フィルムと前記指示薬との
    接触後に行う ことを特徴とする乾燥化学試薬放出物品の製造方法。 2、前記吸収性フィルムを、吸収有効量のアルブミン、
    ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、炭水
    化物、(水溶性)カルボキシメチルセルロース、メチル
    セルロース、グリセリンおよびポリオキシエチレンエー
    テルからなる群から選ばれた1種のコンディショニング
    剤でコンディショニング処理する請求項1記載の方法。 3、吸収性キャストフィルムを本質的に酢酸セルロース
    −硝酸セルロースエステル、ナイロンおよびポリスルホ
    ンからなる群から選定する請求項1記載の方法。 4、前記試薬カクテルがグルコースに対して特異的であ
    る請求項1記載の方法。 5、前記試薬カクテルがコレステロールに対して特異的
    である請求項1記載の方法。 6、前記試薬カクテルが尿素に対して特異的である請求
    項1記載の方法。 7、前記試薬カクテルが抗原または抗体の検出に対して
    特異的である請求項1記載の方法。 8、前記試薬カクテルが検体ミミックに結合する抗原ま
    たは抗体を含有している請求項7記載の方法。 9、前記試薬カクテルがホルモン、薬剤化合物、乱用さ
    れた薬剤または免疫応答を引き起すことができる蛋白質
    含有物質の検出に対して特異的である請求項7記載の方
    法。 10、前記試薬カクテルの一部分を前記吸収性フィルム
    の平らな表面の一方の上に堆積させて、前記吸収性フィ
    ルムのマトリックス内に実質的に浸透させることなく前
    記平らな表面の一方の上に保持する請求項7記載の方法
    。 11、不均一な流体試料中の検体を検出するのに適した
    乾燥化学試薬放出物品において、前記物品は本質的に均
    一な組成および一方 の平らな表面から他方の平らな表面に至る細孔率勾配を
    有する吸収性フィルムを具え、該フィルムの固有の流体
    吸収一分布特性はそのマトリックス中にコンディショニ
    ング剤、指示薬、流れ調整剤および試薬カクテルを逐次
    吸収させることによって変性されており、かかる吸収の
    作用は前記吸収性フィルム中に指示薬、流れ調整剤およ
    び試薬カクテルを本質的に均一に分布させ、これにより
    前記フィルムの内部構造の均一性を向上させて吸収の均
    一性を向上し、かつ前記流体試料の吸収速度および前記
    流体試料と前記試薬カクテルとの相互作用を調整するこ
    とであることを特徴とする乾燥化学試薬放出物品。 12、前記吸収性フィルムを、吸収有効量のアルブミン
    、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、炭
    水化物、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
    ス、グリセリンおよびポリオキシエチレンエーテルから
    なる群から選ばれた1種のコンディショニング剤でコン
    ディショニング処理する請求項11記載の物品。 13、吸収性キャストフィルムを本質的に酢酸セルロー
    ス−硝酸セルロースエステル、ナイロンおよびポリスル
    ホンからなる群から選定する請求項11記載の物品。 14、前記試薬カクテルがグルコースに対して特異的で
    ある請求項11記載の物品。 15、前記試薬カクテルがコレステロールに対して特異
    的である請求項11記載の物品。16、前記試薬カクテ
    ルが尿素に対して特異的である請求項11記載の物品。 17、前記試薬カクテルが抗原または抗体の検出に対し
    て特異的である請求項11記載の物品。 18、前記試薬カクテルが検体ミミックに結合する抗原
    または抗体を含有している請求項17記載の物品。 19、前記試薬カクテルがホルモン、薬剤化合物、乱用
    された薬剤または免疫応答を引き起すことができる蛋白
    質含有物質の検出に対して特異的である請求項17記載
    の物品。 20、前記試薬カクテルの一部分を前記吸収性フィルム
    の平らな表面の一方の上に堆積させて、前記吸収性フィ
    ルムのマトリックス内に実質的に浸透させることなく前
    記平らな表面の一方の上に保持する請求項17記載の物
    品。 21、不均一な流体試料をスクリーニングして問題とす
    る検体を迅速に分析するに当り、(a)本質的に均一な
    組成および一方の平らな表面から他方の平らな表面に至
    る細孔率勾配を有する吸収性フィルムを具える乾燥化学
    試薬放出物品を使用し、該フィルムの固有の流体吸収−
    分布特性はそのマトリックス中にコンディショニング剤
    、指示薬、流れ調整剤および試薬カクテルを逐次吸収さ
    せることによって変性されており、かかる吸収の作用は
    前記吸収性フィルム中に指示薬、流れ調整剤および試薬
    カクテルを本質的に均一に分布させ、これにより前記フ
    ィルムの内部構造の均一性を向上させて前記流体試料の
    吸収速度および吸収の均一性の両者を調整し、かつ前記
    流体試料と前記試薬カクテルとの相互作用を調整するこ
    とであり; (b)前記試薬放出物品の前記吸収性フィルムの試料受
    取り表面に前記不均一な流体試料を被着させ; (c)前記吸収性フィルムの前記試料受取り表面とは反
    対の表面において色または螢光の変化または色または螢
    光の発現を監視する ことを特徴とする不均一流体試料の分析方法。 22、前記吸収性フィルムを、吸収有効量のアルブミン
    、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、炭
    水化物、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
    ス、グリセリンおよびポリオキシエチレンエーテルから
    なる群から選ばれた1種のコンディショニング剤でコン
    ディショニング処理する請求項21記載の方法。 23、吸収性キャストフィルムを本質的に酢酸セルロー
    ス−硝酸セルロースエステル、ナイロンおよびポリスル
    ホンからなる群から選定する請求項21記載の方法。 24、前記試薬カクテルがグルコースに対して特異的で
    ある請求項21記載の方法。 25、前記試薬カクテルがコレステロールに対して特異
    的である請求項21記載の方法。26、前記試薬カクテ
    ルが尿素に対して特異的である請求項21記載の方法。 27、前記試薬カクテルが抗原または抗体の検出に対し
    て特異的である請求項21記載の方法。 28、前記試薬カクテルが検体ミミックに結合する抗原
    または抗体を含有している請求項27記載の方法。 29、前記試薬カクテルがホルモン、薬剤化合物、乱用
    された薬剤または免疫応答を引き起すことができる蛋白
    質含有物質の検出に対して特異的である請求項27記載
    の方法。 30、前記試薬カクテルの一部分を前記吸収性フィルム
    の平らな表面の一方の上に堆積させて、前記吸収性フィ
    ルムのマトリックス内に実質的に浸透させることなく前
    記平らな表面の一方の上に保持する請求項27記載の方
    法。 31、不均一流体試料分析用テストキットにおいて、 (a)本質的に均一な組成および一方の平らな表面から
    他方の平らな表面に至る細孔率勾配を有する吸収性フィ
    ルムを具え、該フィルムの固有の流体吸収一分布特性は
    そのマトリックス中にコンディショニング剤、指示薬、
    流れ調整剤および試薬カクテルを逐次吸収させることに
    よって変性されており、かかる吸収の作用は前記吸収性
    フィルム中に指示薬、流れ調整剤および試薬カクテルを
    本質的に均一に分布させ、これにより前記フィルムの内
    部構造の均一性を向上させて前記流体試料の吸収速度お
    よび吸収の均一性の両者を調整し、かつ前記流体試料と
    前記試薬カクテルとの相互作用を調整することであり: (b)さらに、前記乾燥化学試薬放出物品の前記指示薬
    と比較するための標準を具える ことを特徴とするテストキット。 32、前記吸収性フィルムを、吸収有効量のアルブミン
    、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、炭
    水化物、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
    ス、グリセリンおよびポリオキシエチレンエーテルから
    なる群から選ばれた1種のコンディショニング剤でコン
    ディショニング処理する請求項31記載のテストキット
    。 33、吸収性キャストフィルムを本質的に酢酸セルロー
    ス−硝酸セルロースエステル、ナイロンおよびポリスル
    ホンからなる群から選定する請求項31記載のテトスキ
    ット。 34、前記試薬カクテルがグルコースに対して特異的で
    ある請求項31記載のテストキット。 35、前記試薬カクテルがコレステロールに対して特異
    的である請求項31記載のテストキット。 36、前記試薬カクテルが尿素に対して特異的である請
    求項31記載のテストキット。 37、前記試薬カクテルが抗原または抗体の検出に対し
    て特異的である請求項31記載のテストキット。 38、前記試薬カクテルが検体ミミックに結合する抗原
    または抗体を含有している請求項37記載のテストキッ
    ト。 39、前記試薬カクテルがホルモン、薬剤化合物、乱用
    された薬剤または免疫応答を引き起すことができる蛋白
    質含有物質の検出に対して特異的である請求項37記載
    のテストキット。 40、前記試薬カクテルの一部分を前記吸収性フィルム
    の平らな表面の一方の上に堆積させて、前記吸収性フィ
    ルムのマトリックス内に実質的に浸透させることなく前
    記平らな表面の一方の上に保持する請求項37記載のテ
    トスキット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0341361A (ja) * 1989-04-21 1991-02-21 Biotrack Inc カートリッジ用の液体シールド
JP2008544289A (ja) * 2005-06-28 2008-12-04 ズィービーエックス・コーポレーション 膜アレイ及び分析用装置
JP2017058156A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 旭化成パックス株式会社 検査キット

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