JP6532270B2 - 低温再生デシカント空調機 - Google Patents

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Description

本発明は、低温再生デシカント空調機に関し、デシカントロータの効率的な使用に係るものである。
この種の技術としては、例えば特許文献1に記載するものがある。この低温再生デシカント空調機は、外気を室内へ給気する外気経路と、室内からの還気を排気する還気経路と、外気経路の外気の潜熱を制御する潜熱制御部と、外気経路の外気の顕熱を制御する顕熱制御部と、外気と還気との間で顕熱および潜熱を交換する全熱交換器部を備えている。
全熱交換器部は、潜熱制御部へ通気する外気経路の外気と潜熱制御部を通過した還気経路の還気との間で顕熱および潜熱を交換する全熱交換器と、全熱交換器の上流側および下流側で外気経路に連通して全熱交換器を迂回する全熱交換器バイパス経路と、全熱交換器を通る外気経路と全熱交換器バイパス経路とを切替える第1の経路切替装置を有している。潜熱制御部は、外気経路の外気から湿気を収着して還気経路側で還気により湿気を脱着させて再生するデシカントロータと、デシカントロータの上流側および下流側で外気経路に連通してデシカントロータを迂回するデシカントロータバイパス経路と、デシカントロータを通る外気経路とデシカントロータバイパス経路とを切替える第2の経路切替装置を有している。
また、特許文献2に記載するものは、系内へ流入する外気の潜熱を制御する潜熱制御部と外気の顕熱を制御する顕熱制御部を有し、潜熱制御部および顕熱制御部を通して外気を室内へ給気し、室内からの還気を潜熱制御部を通して排気するものである。
潜熱制御部は、外気経路側で外気から湿気を収着して還気経路側で還気により湿気を脱着させて再生するデシカントロータと、冷房時にデシカントロータへ通気する外気を冷却し、暖房時にデシカントロータへ通気する外気を加熱する冷温水コイルと、潜熱制御部を制御する指標としての還気の湿度を検知する還気湿度センサを備えている。
特許第5542701号 特許第5669587号
特許文献1のものは、冷房モードにおいて外気のエンタルピーが設定値より高い場合は、デシカントロータを停止させてデシカントロータによる顕熱移動のロスを避け、全熱交換器により外気の熱負荷を低減して省エネルギー化を実現している。また、冷房モードにおいて外気のエンタルピーが設定値より低い場合は、デシカントロータで除湿することで、冷却機器の能力を最小とし、加熱機器による再熱のエネルギーを小さくすることを実現している。また、特許文献2の構成においては、還気湿度センサにより還気の湿度を検知して潜熱制御部を制御するので、室内の温湿度制御を実現している。
しかし、上記のものは、制御指標として外気のエンタルピーか、還気の湿度の何れか一方を採用しており、省エネルギー化と室内の温湿度制御の精度の向上とを同時に実現するうえで課題があった。
本発明は上記した課題を解決するものであり、潜熱負荷と顕熱負荷を別途に制御することが可能であり、室内の温湿度制御の精度が高くてエネルギーの無駄がない低温再生デシカント空調機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の低温再生デシカント空調機は、外気を室内へ給気する外気経路と、室内からの還気を排気する還気経路と、外気経路の外気の潜熱を制御する潜熱制御部と、外気経路の外気の顕熱を制御する顕熱制御部と、外気と還気との間で顕熱および潜熱を交換する全熱交換器部を備え、全熱交換器部は、潜熱制御部へ通気する外気経路の外気と潜熱制御部を通過した還気経路の還気との間で顕熱および潜熱を交換する全熱交換器と、全熱交換器の上流側および下流側で外気経路に連通して全熱交換器を迂回する全熱交換器バイパス経路と、全熱交換器を通る外気経路と全熱交換器バイパス経路を切替える第1の経路切替装置を有し、潜熱制御部は、外気経路の外気から湿気を収着して還気経路側で還気により湿気を脱着させて再生するデシカントロータと、冷房時にデシカントロータへ通気する外気を冷却し、暖房時デシカントロータへ通気する外気を加熱する冷温水コイルと、デシカントロータの上流側および下流側で外気経路に連通してデシカントロータを迂回するデシカントロータバイパス経路と、デシカントロータを通る外気経路とデシカントロータバイパス経路とを切替える第2の経路切替装置を有し、第1の経路切替装置の制御指標として外気のエンタルピーを測定するエンタルピー測定手段を備え、第1の経路切替装置は、外気のエンタルピーに基づいて全熱交換器を通る外気経路と全熱交換器バイパス経路を切替え、第2の経路切替装置の制御指標として還気の湿度を検知する還気湿度センサーを備え、第2の経路切替装置は、還気の湿度に基づいてデシカントロータを通る外気経路とデシカントロータバイパス経路とを切替えることを特徴とする。
本発明の低温再生デシカント空調機において、潜熱制御部は、デシカントロータへ通気する還気を加熱する還気予熱部を備えることを特徴とする。
本発明の低温再生デシカント空調機において、潜熱制御部は、デシカントロータを通過した外気を加湿する外気加湿部を備えることを特徴とする。
本発明の低温再生デシカント空調機において、潜熱制御部の下流において還気経路と外気経路を連通する還気の戻り経路を有することを特徴とする。
本発明の低温再生デシカント空調機の運転方法は、室内へ給気する外気の潜熱を潜熱制御部で制御し、潜熱制御部を通過した外気の顕熱を顕熱制御部で制御し、顕熱制御部を通過した外気を室内へ給気し、室内からの還気を潜熱制御部を通して排気し、全熱交換器によって潜熱制御部へ通気する外気と潜熱制御部を通過した還気との間で顕熱および潜熱を交換し、エンタルピー測定手段により外気のエンタルピーを測定し、外気のエンタルピーを制御指標として第1の経路切替装置を操作することで、全熱交換器の上流側の外気経路と下流側の外気経路とに連通して全熱交換器を迂回する全熱交換器バイパス経路と全熱交換器を通る外気経路とを切替えるとともに、還気湿度を制御指標として第2の経路切替装置を操作することで、デシカントロータの上流側の外気経路と下流側の外気経路とに連通してデシカントロータを迂回するデシカントロータバイパス経路と、デシカントロータを通る外気経路とを切替えることを特徴とする。
本発明の低温再生デシカント空調機の運転方法において、冷房時に外気のエンタルピーが設定したエンタルピーより高く、かつ還気湿度が設定した湿度より高い場合は、第1の経路切替装置を操作して全熱交換器を通る外気経路を選択するとともに、第2の経路切替装置を操作してデシカントロータを通る外気経路を選択することを特徴とする。
本発明の低温再生デシカント空調機の運転方法において、冷房時に外気のエンタルピーが設定したエンタルピーより低く、かつ還気湿度が設定した湿度より高い場合は、第1の経路切替装置を操作して全熱交換器バイパス経路を選択するとともに、第2の経路切替装置を操作してデシカントロータを通る外気経路を選択することを特徴とする。
本発明の低温再生デシカント空調機の運転方法において、暖房時は第1の経路切替装置を操作して全熱交換器を通る外気経路を選択するとともに、第2の経路切替装置を操作してデシカントロータを通る外気経路を選択することを特徴とする。
以上のように本発明によれば、室内に取り入れる外気の湿度を制御することにより室内の潜熱負荷を調整することと、温度制御による顕熱負荷を調整することとを別々に処理するので、室内の温湿度制御の精度が高くなる。また、デシカントロータは還気により湿気を脱着させて再生するので、再生のための加熱源を基本的には必要とせず、エネルギーの無駄がなくなる。
外気のエンタルピーを制御指標として第1の経路切替装置を操作して、全熱交換器を迂回する全熱交換器バイパス経路と全熱交換器を通る外気経路とを切替えるとともに、還気湿度を制御指標として第2の経路切替装置を操作して、デシカントロータを迂回するデシカントロータバイパス経路と、デシカントロータを通る外気経路とを切替えることで、全熱交換器とデシカントロータを使い分けて冷却機器や加熱機器の能力を無駄なく使用する運転が実現できる。
冷房時に外気のエンタルピーが設定したエンタルピーより低く、かつ還気湿度が設定した湿度より高い場合は、第1の経路切替装置を操作して全熱交換器バイパス経路を選択するとともに、第2の経路切替装置を操作してデシカントロータを通る外気経路を選択する。この操作により、デシカントロータで除湿して冷却機器の能力を最小とし、加熱機器による再熱のエネルギーを小さくすることができる。
本発明の実施の形態における空気調和機の構成を示し、冷房時の外気のエンタルピーが設定値より高く、還気湿度が設定値より高いピーク時の運転状態を示す模式図 同実施の形態における冷房時の外気のエンタルピーが設定値より低く、還気湿度が設定値より高い中間期の運転状態を示す模式図 同実施の形態における冬期の運転状態を示す模式図 同実施の形態における冷房のピーク時の空気線図 同実施の形態における中間期の空気線図 同実施の形態における冬期の暖房時の空気線図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1、図2、図3において、低温再生デシカント空調機は、ケーシング1に外気口2、給気口3、還気口4、排気口5を有しており、ここでは外気口2から給気口3までの通気路を外気経路6とし、還気口4から排気口5までの通気路を還気経路7として説明する。
外気経路6には上流側から下流側へ順次に、プレフィルタ8、全熱交換器200、外気ファン9、潜熱制御部10、プレフィルタ11、中性能フィルタ121、顕熱制御部12、給気ファン13を介装している。給気口3には給気ダクト14が接続している。
還気経路7には上流側から下流側へ順次に、プレフィルタ16、潜熱制御部10、全熱交換器200、排気ファン17を介装しており、還気口4に接続した還気ダクト18には還気温度センサ19および還気湿度センサ20を介装している。潜熱制御部10の外気経路6における下流側には、還気経路7と外気経路6とを連通する還気の戻り経路21と、還気の戻り経路21に設けた還気ダンパ22を有している。
全熱交換器200は外気経路6のプレフィルタ8を通過した外気と、還気経路7の潜熱制御部10を通過した還気との間で熱と水分を交換するものであり、全熱交換器200としては回転型、静止型があるが、何れの形態であってもよい。
外気経路6には全熱交換器バイパス経路201が設けてあり、全熱交換器バイパス経路201は全熱交換器200の上流側および下流側で外気経路6に連通して全熱交換器200を迂回する経路をなす。
全熱交換器200を通る外気経路6と全熱交換器バイパス経路201とを切替える第1の経路切替装置として、第1および第2の全熱交換器通気制御用ダンパ202、203を設けている。
第1の全熱交換器通気制御用ダンパ202は全熱交換器バイパス経路201に介装してあり、第2の全熱交換器通気制御用ダンパ203は全熱交換器200の上流側で、かつ全熱交換器バイパス経路201の分岐点より下流側の外気経路6に介装している。
潜熱制御部10は、外気経路6に上流側から下流側へ順次に冷温水コイル101、デシカントロータ102、気化式加湿器103を介装し、還気経路7に上流側から下流側へ順次に温水コイル104、デシカントロータ102を介装している。
デシカントロータ102は、冷房モードでは外気経路6に対応する処理側で外気から湿気を収着し、還気経路7に対応する再生側で還気により湿気を脱着させて再生するものであり、暖房モードでは還気経路7に対応する処理側で還気から湿気を収着し、外気経路6に対応する再生側で外気により湿気を脱着させて再生するものである。
デシカントロータの収着材としては、ゼオライト、塩化リチウム、シリカゲルなどの乾燥剤や高分子収着材を用いるのがよく、本実施の形態では、低温再生での吸湿性が高い高分子収着材からなる。
冷房モードでは、冷温水コイル101がデシカントロータ102へ通気する外気を冷却する外気予冷部として作用し、温水コイル104がデシカントロータ102へ通気する還気を加熱する還気予熱部として作用する。
暖房モードでは、冷温水コイル101がデシカントロータ102へ通気する外気を加熱する外気予熱部として作用し、気化式加湿器103がデシカントロータ102を通過した外気を加湿する外気加湿部として作用する。
外気経路6にはデシカントロータバイパス経路150が設けてあり、デシカントロータバイパス経路150は冷温水コイル101より下流側で、かつデシカントロータ102の上流側で外気経路6に連通するとともに、デシカントロータ102の下流側で外気経路6に連通してデシカントロータ102を迂回する経路をなす。
デシカントロータ102を通る外気経路6とデシカントロータバイパス経路150とを切替える第2の経路切替装置として、第1および第2のデシカントロータ通気制御用ダンパ151、152を設けている。
第1のデシカントロータ通気制御用ダンパ151はデシカントロータバイパス経路150に介装してあり、第2のデシカントロータ通気制御用ダンパ152はデシカントロータ102の上流側で、かつデシカントロータバイパス経路150の分岐点より下流側の外気経路6に介装している。
顕熱制御部12は、外気経路6に上流側から下流側へ順次に冷水コイル122、温水コイル123を介装している。
還気温度センサ19は顕熱制御部10を制御する指標としての還気の温度を検知し、還気の温度に基づいて冷水コイル122、温水コイル123の各バルブ124、125を開閉制御もしくは開度制御する。
還気湿度センサ20は潜熱制御部12を制御する指標としての還気の湿度を検知し、還気の湿度に基づいて第2の経路切替装置の第1および第2のデシカントロータ通気制御用ダンパ151、152を開閉制御し、デシカントロータ102の運転の起動、停止もしくは回転数を制御し、冷温水コイル101、気化式加湿器103、温水コイル104の各バルブ107、108、109を開閉制御もしくは開度制御する。
第1の経路切替装置の制御指標として外気のエンタルピーを測定するエンタルピー測定手段は、本実施の形態では外気の温度を測定する外気温度センサ301と外気の湿度を測定する外気湿度センサ302からなる。
外気温度センサ301と外気湿度センサ302はそれぞれ、第1の全熱交換器通気制御用ダンパ202、第2の全熱交換器通気制御用ダンパ203に接続している。
第1の全熱交換器通気制御用ダンパ202、第2の全熱交換器通気制御用ダンパ203の制御部は、外気温度センサ301と外気湿度センサ302の測定値を受けて外気のエンタルピーを算出するとともに、予め設定したエンタルピーと比較して開閉動作を制御する。
上述した本実施の形態においては、プレフィルタ8、11と中性能フィルタ121および外気ファン9は必ずしも必要ではなく、必要に応じて設置するものであり、温水コイル104は冷房モードの基本的な運転においては不要であるが、冷温水コイル101の予冷による除湿能力が不足する時にデシカントロータ102へ通気する還気を加熱する還気予熱部として作用し、デシカントロータ102を加熱再生して除湿能力を確保するバックアップ機能を果すものである。
以下、上記した構成における作用を説明する。本実施の形態の低温再生デシカント空調機の基本的な作用は以下のものである。すなわち、還気の戻り経路21を通して還気が合流する還気混合前に、外気経路6を流れる外気の潜熱(湿度)を潜熱制御部10で制御し、還気混合後に還気を含む外気の顕熱(温度)を顕熱制御部12で制御して室内へ給気し、室内からの還気を潜熱制御部10を通して排気する。
つまり、潜熱制御部10において室内に取り入れる外気の湿度制御を行うことで室内の潜熱負荷を処理し、顕熱制御部12において外気と還気の混合空気の温度制御を行うことで室内の顕熱負荷を処理する。このように、室内の潜熱負荷と顕熱負荷を別々に処理することで室内の温湿度制御の精度が高くなり、エネルギーの無駄がなくなる。
(冷房ピーク時)
図1および図4において、冷房モードの外気のエンタルピーが設定値のエンタルピーより高く、還気の湿度が高い場合の冷房のピーク時の運転について説明する。
第1の全熱交換器通気制御用ダンパ202、第2の全熱交換器通気制御用ダンパ203の制御部は、外気温度センサ301と外気湿度センサ302の測定値を受けて外気のエンタルピーを算出する。
制御部は、算出した外気のエンタルピーと予め設定した設定値のエンタルピーとを比較してダンパの開閉動作を制御する。
外気OAのエンタルピーが設定値のエンタルピーより高い場合には、第1の全熱交換器通気制御用ダンパ202を閉操作し、第2の全熱交換器通気制御用ダンパ203を開操作する。
第1のデシカントロータ通気制御用ダンパ151、第2のデシカントロータ通気制御用ダンパ152の制御部は、還気湿度センサ20の測定値と予め設定した還気湿度とを比較してダンパの開閉動作を制御する。
還気RAの湿度が設定値の湿度より高い場合には、第1のデシカントロータ通気制御用ダンパ151を閉操作し、第2のデシカントロータ通気制御用ダンパ152を開操作する。
この冷房のピーク時においては、外気OAを全熱交換器200および冷温水コイル101で冷却し、潜熱制御部10を通過した外気OAに還気RAの戻り経路21を通して還気RAを混合し、還気混合後の外気OAを顕熱制御部12へ通気させて冷水コイル122により冷却し、顕熱(温度)を制御して顕熱負荷を処理し、顕熱制御部12を通過した給気SAを室内へ送気することで、全熱交換器200により外気の熱負荷を低減して省エネルギー化を実現でき、デシカントロータ102で除湿することで、冷温水コイル101の能力を最小にした運転が実現できる。
すなわち、外気OAを全熱交換器200で冷却して減温、減湿した後に、冷温水コイル101により冷却し、その乾球温度および絶対湿度を低減させる。予冷した外気OAはデシカントロータ102の外気経路側を通過し、外気OAの湿気をデシカントロータ102が収着して除湿し、その絶対湿度を低減させて潜熱(湿度)を制御する。デシカントロータ102は還気経路側で還気RAにより湿気を脱着させて再生する。このため、還気RAのエネルギーをデシカントロータ102の再生エネルギーとして有効に利用でき、デシカントロータ102を別途の熱源による加熱を要することなく再生でき、省エネが図られる。
潜熱制御部10および顕熱制御部12は還気湿度センサ20で検知する還気RAの湿度および還気温度センサ19で検知する還気RAの温度を指標として制御する。
すなわち、還気湿度センサ20は潜熱制御部10を制御する指標としての還気RAの湿度を検知し、還気RAの湿度に基づいて冷温水コイル101のバルブ107を開閉制御もしくは開度制御して冷水の流量を制御して除湿量を制御し、室内へ供給する空気の絶対湿度を制御する。
還気温度センサ19は顕熱制御部12を制御する指標としての還気RAの温度を検知し、還気RAの温度に基づいて冷水コイル122のバルブ124を開閉制御もしく開度制御して冷水の流量を制御し、室内へ供給する空気の温度を制御する。
このように、全熱交換器200と冷温水コイル101とデシカントロータ102を併用することで、冷温水コイル101の消費エネルギーを低減しつつ、乾球温度および絶対湿度を低減させた外気OAをデシカントロータ102に通気させることができる。
(中間期)
図2および図5において、冷房モードの外気OAのエンタルピーが設定値のエンタルピーより低く、還気RAの湿度が高い場合について説明する。
外気OAのエンタルピーが設定値のエンタルピーより低い場合には、第1の全熱交換器通気制御用ダンパ202を開操作し、第2の全熱交換器通気制御用ダンパ203を閉操作する。
還気RAの湿度が設定値の湿度より高い場合には、第1のデシカントロータ通気制御用ダンパ151を閉操作し、第2のデシカントロータ通気制御用ダンパ152を開操作する。
この中間期の冷房モードにおいては、デシカントロータ102で除湿することで、冷温水コイル101の能力を最小にした運転が実現できる。
すなわち、デシカントロータ102へ通気する外気OAを冷温水コイル101により冷却し、その乾球温度および絶対湿度を低減させる。予冷した外気OAはデシカントロータ102の外気経路側を通過し、外気OAの湿気をデシカントロータ102が収着して除湿し、その絶対湿度を低減させて潜熱(湿度)を制御する。デシカントロータ102は還気経路側で還気RAにより湿気を脱着させて再生する。このため、還気RAのエネルギーをデシカントロータ102の再生エネルギーとして有効に利用でき、デシカントロータ102を別途の熱源による加熱を要することなく再生でき、省エネが図られる。
そして、潜熱制御部10を通過した外気OAに還気の戻り経路21を通して還気RAを混合し、還気混合後の外気OAを顕熱制御部12へ通気させて冷水コイル122により冷却し、顕熱(温度)を制御して顕熱負荷を処理し、顕熱制御部12を通過した給気SAを室内へ送気する。
潜熱制御部10および顕熱制御部12は還気湿度センサ20で検知する還気RAの湿度および還気温度センサ19で検知する還気RAの温度を指標として制御する。
すなわち、還気湿度センサ20は潜熱制御部10を制御する指標としての還気RAの湿度を検知し、還気RAの湿度に基づいて冷温水コイル101のバルブ107を開閉制御もしくは開度制御して冷水の流量を制御して除湿量を制御し、還気RAの湿度に基づいてデシカントロータ102の運転の起動、停止もしくは回転数を制御し、室内へ供給する空気の絶対湿度を制御する。
還気温度センサ19は顕熱制御部12を制御する指標としての還気RAの温度を検知し、還気RAの温度に基づいて冷水コイル122のバルブ124を開閉制御もしくは開度制御して冷水の流量を制御し、室内へ供給する空気の温度を制御する。
そして、冷水コイル122と温水コイル123により除湿冷却と再熱制御を行う。還気湿度センサ20で検出する還気RAの相対湿度が設定値+10%の範囲内になったらデシカントロータ102および冷温水コイル101の運転を再開する。この運転制御により、デシカントロータ102におけるエネルギーロスを低減できる。
このように、デシカントロータ102と冷温水コイル101を使用することで、高温低湿の室内条件を過冷却なしで実現できる。
冷温水コイル101の予冷による除湿能力が不足する時には、還気RAを温水コイル104で加熱してデシカントロータ102へ通気することでデシカントロータ102を加熱再生して除湿能力を確保する。
(暖房モード)
図3および図6において暖房モードの運転について説明する。暖房モードにおいては、第1の全熱交換器通気制御用ダンパ202を閉操作し、第2の全熱交換器通気制御用ダンパ203を開操作し、第1のデシカントロータ通気制御用ダンパ151を閉操作し、第2のデシカントロータ通気制御用ダンパ152を開操作する。
この暖房モードでは、冷温水コイル101でデシカントロータ102を再生することで、還気RAより吸収した水分を給気側で加湿に使用することができる。
すなわち、デシカントロータ102へ通気する外気OAを冷温水コイル101により加熱する。予熱した外気OAはデシカントロータ102の外気経路側を通過し、外気OAでデシカントロータ102から湿気を脱着させて再生し、外気OAを加湿する。デシカントロータ102は還気経路側で還気RAから湿気を収着する。このように、室内からの水分を外気OAに移行させることで、加湿に必要な水の使用量を低減させることができる。
そして、潜熱制御部10を通過した外気OAに還気の戻り経路21を通して還気RAを混合し、還気混合後の外気OAを顕熱制御部12へ通気させて温水コイル123により加熱し、顕熱(温度)を制御して顕熱負荷を処理し、顕熱制御部12を通過した給気SAを室内へ送気する。
潜熱制御部10および顕熱制御部12は還気湿度センサ20で検知する還気RAの湿度および還気温度センサ19で検知する還気RAの温度を指標として制御する。
すなわち、還気湿度センサ20は潜熱制御部10を制御する指標としての還気RAの湿度を検知し、還気RAの湿度に基づいて冷温水コイル101のバルブ107を開閉制御もしく開度制御して温水の流量の制御により加熱を調整し、デシカントロータ102における加湿量を制御するとともに、還気RAの湿度に基づいてデシカントロータ102の運転の起動、停止もしくは回転数を制御し、室内へ供給する空気の絶対湿度を制御する。加湿が不足する場合には、気化式加湿器103により外気OAを加湿する。
還気温度センサ19は顕熱制御部12を制御する指標としての還気RAの温度を検知し、還気RAの温度に基づいて温水コイル123のバルブ125を開閉制御もしくは開度制御して温水の流量を制御し、室内へ供給する空気の温度を制御する。
上述した実施の形態では、室内負荷を処理するのに必要な風量を確保するために還気の戻り経路21を設けて、外気OAと還気RAを混合するようにしていたが、外気風量だけで室内顕熱負荷を賄える場合や別途空調機を設けたりする場合は、還気の戻り経路21を設けない構成であってもよい。
上述した実施の形態では、還気温度センサ19、還気湿度センサ20は、還気ダクト18に設けられていたが、ケーシング1内の還気経路7や、被管理空間の室内に設けてもよい。
1 ケーシング
2 外気口
3 給気口
4 還気口
5 排気口
6 外気経路
7 還気経路
8 プレフィルタ
9 外気ファン
10 潜熱制御部
11 プレフィルタ
12 顕熱制御部
13 給気ファン
14 給気ダクト
16 プレフィルタ
17 排気ファン
18 還気ダクト
19 還気温度センサ
20 還気湿度センサ
21 還気の戻り経路
22 還気ダンパ
101 冷温水コイル
102 デシカントロータ
103 気化式加湿器
104 温水コイル
107、108、109、124、125 バルブ
121 中性能フィルタ
122 冷水コイル
123 温水コイル
150 デシカントロータバイパス経路
151 第1のデシカントロータ通気制御用ダンパ
152 第2のデシカントロータ通気制御用ダンパ
200 全熱交換器
201 全熱交換器バイパス経路
202 第1の全熱交換器通気制御用ダンパ
203 第2の全熱交換器通気制御用ダンパ
301 外気温度センサ
302 外気湿度センサ

Claims (8)

  1. 外気を室内へ給気する外気経路と、室内からの還気を排気する還気経路と、外気経路の外気の潜熱を制御する潜熱制御部と、外気経路の外気の顕熱を制御する顕熱制御部と、外気と還気との間で顕熱および潜熱を交換する全熱交換器部を備え、
    全熱交換器部は、潜熱制御部へ通気する外気経路の外気と潜熱制御部を通過した還気経路の還気との間で顕熱および潜熱を交換する全熱交換器と、全熱交換器の上流側および下流側で外気経路に連通して全熱交換器を迂回する全熱交換器バイパス経路と、全熱交換器を通る外気経路と全熱交換器バイパス経路を切替える第1の経路切替装置を有し、
    潜熱制御部は、外気経路の外気から湿気を収着して還気経路側で還気により湿気を脱着させて再生するデシカントロータと、冷房時にデシカントロータへ通気する外気を冷却し、暖房時デシカントロータへ通気する外気を加熱する冷温水コイルと、デシカントロータの上流側および下流側で外気経路に連通してデシカントロータを迂回するデシカントロータバイパス経路と、デシカントロータを通る外気経路とデシカントロータバイパス経路とを切替える第2の経路切替装置を有し、
    第1の経路切替装置の制御指標として外気のエンタルピーを測定するエンタルピー測定手段を備え、第1の経路切替装置は、外気のエンタルピーに基づいて全熱交換器を通る外気経路と全熱交換器バイパス経路を切替え、
    第2の経路切替装置の制御指標として還気の湿度を検知する還気湿度センサーを備え、第2の経路切替装置は、還気の湿度に基づいてデシカントロータを通る外気経路とデシカントロータバイパス経路とを切替えることを特徴とする低温再生デシカント空調機。
  2. 潜熱制御部は、デシカントロータへ通気する還気を加熱する還気予熱部を備えることを特徴とする請求項1に記載の低温再生デシカント空調機。
  3. 潜熱制御部は、デシカントロータを通過した外気を加湿する外気加湿部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の低温再生デシカント空調機。
  4. 潜熱制御部の下流において還気経路と外気経路を連通する還気の戻り経路を有することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の低温再生デシカント空調機。
  5. 室内へ給気する外気の潜熱を潜熱制御部で制御し、潜熱制御部を通過した外気の顕熱を顕熱制御部で制御し、顕熱制御部を通過した外気を室内へ給気し、室内からの還気を潜熱制御部を通して排気し、全熱交換器によって潜熱制御部へ通気する外気と潜熱制御部を通過した還気との間で顕熱および潜熱を交換し、エンタルピー測定手段により外気のエンタルピーを測定し、外気のエンタルピーを制御指標として第1の経路切替装置を操作することで、全熱交換器の上流側の外気経路と下流側の外気経路とに連通して全熱交換器を迂回する全熱交換器バイパス経路と全熱交換器を通る外気経路とを切替えるとともに、還気湿度を制御指標として第2の経路切替装置を操作することで、デシカントロータの上流側の外気経路と下流側の外気経路とに連通してデシカントロータを迂回するデシカントロータバイパス経路と、デシカントロータを通る外気経路とを切替えることを特徴とする低温再生デシカント空調機の運転方法。
  6. 冷房時に外気のエンタルピーが設定したエンタルピーより高く、かつ還気湿度が設定した湿度より高い場合は、第1の経路切替装置を操作して全熱交換器を通る外気経路を選択するとともに、第2の経路切替装置を操作してデシカントロータを通る外気経路を選択することを特徴とする請求項5に記載の低温再生デシカント空調機の運転方法。
  7. 冷房時に外気のエンタルピーが設定したエンタルピーより低く、かつ還気湿度が設定した湿度より高い場合は、第1の経路切替装置を操作して全熱交換器バイパス経路を選択するとともに、第2の経路切替装置を操作してデシカントロータを通る外気経路を選択することを特徴とする請求項5に記載の低温再生デシカント空調機の運転方法。
  8. 暖房時は第1の経路切替装置を操作して全熱交換器を通る外気経路を選択するとともに、第2の経路切替装置を操作してデシカントロータを通る外気経路を選択することを特徴とする請求項5に記載の低温再生デシカント空調機の運転方法。
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