JP6531668B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents
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本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、搬送ベルトと硬貨との間に滑りが生じたとしても、硬貨の搬送を安定させる手段を提供することを目的とする。
本実施例の硬貨処理装置としての硬貨入出金機1は、スーパマーケットやコンビニエンスストア等の精算所に設置されたPOSレジスタ等のレジスタに装着された硬貨釣銭機等として使用され、入金取引時等に店員等の操作者が投入した硬貨Cを受入れ、これを鑑別および計数して収納し、出金取引時等に操作者に払出す硬貨Cを繰出し、これを計数して操作者に引渡す機能等を有しており、図1に示す構成を備えている。なお、図1は、本実施例の硬貨入出金機1の構成を示す上面図である。
受渡ローラ3は、対向配置された2つのローラ間に硬貨Cを挟持して待機させるローラ対で構成され(図2参照)、入金口2から送出され、一時待機させた硬貨Cを所定のタイミングで入金搬送路4へ受渡す機能等を有しており、入金口2の分離口の直後に配置される。
鑑別部6は、入金搬送路4により搬送された硬貨Cの磁気特性や形状等により、硬貨Cの真偽、正損、金種等の、硬貨Cに関する各種の鑑別を行う機能を有している。
本実施例では、1円硬貨を収納する金種別収納庫7a、5円硬貨を収納する金種別収納庫7b、10円硬貨を収納する金種別収納庫7c、50円硬貨を収納する金種別収納庫7d、100円硬貨を収納する金種別収納庫7e、500円硬貨を収納する金種別収納庫7fの6つの金種別収納庫7が設けられている。
選別ゲート8gは、入金時に鑑別部6で収納に該当しないと鑑別されたリジェクト硬貨が搬送されたときに、開作動してリジェクトシュート9へリジェクト硬貨を落下させる機能等を有しており、リジェクトシュート9へ落下させたリジェクト硬貨はリジェクトシュート9によりリジェクト口11に搬送されて操作者に返却される。
本実施例の入金搬送路4および選別搬送路5は、図2に示す構成を備えている。なお、図2は、本実施例の入金搬送路4および選別搬送路5の構成を示す側面図である。
また、ガイド板15は、入金搬送路4および選別搬送路5を搬送される硬貨Cの下面を支持しながら案内するガイド面15aを有しており、その搬送方向に沿った両側の端部には、サイドガイド15bが立設されている(図4参照)。
また、搬送ベルト16の外側の面(搬送面16aという。)には、搬送面16aから外側に突出する、図2等に黒塗りで示す複数の突起19が突起ピッチPtで等間隔に設けられている。
選別搬送路5は、複数のベルトプーリ21間に「L」字状に掛け渡されたピン付ベルト23を有しており(図1参照)、駆動速度Vpで回転駆動される。
また、ピン付ベルト23には、複数のピン24がピンピッチPpで等間隔に設けられている(図4参照)。
上記した突起19は矩形形状に形成され、その搬送方向の直交方向の長さは、搬送ベルト16の幅の長さと同等であり(図4参照)、搬送方向に沿った長さである突起幅Wは、図2に示すように、突起ピッチPtに比べて十分に短い長さになっている。
更に、突起高さHは、図3に示すように、搬送ベルト16の搬送面16aとガイド板15のガイド面15a等の間の最小隙間G1より低い高さになっている。
更に、突起高さHは、本実施例の硬貨入出金機1が取扱う硬貨Cの中の最小厚さの硬貨C(日本国の硬貨では、10円硬貨)の厚さTより低い高さになっている。
本実施例の入金搬送路4の搬送ベルト16と選別搬送路5のピン付ベルト23は、図4に示すように、搬送ベルト16とピン付ベルト23との併走部位である受渡部26において、突起19とピン24とが一致するように同期させて駆動される。
なお、本実施例の受渡ローラ3は、搬送ベルト16やピン付ベルト23の駆動源とは別に設けた駆動源により独立に駆動される。
入金口2に投入された硬貨Cが、図示しない分離口から1枚に分離されて受渡ローラ3に受渡され、当該硬貨Cを受渡ローラ3で挟持して待機させる。
また、搬送ベルト16の突起19の位置は、図示しない検知センサによる突起19の位置の監視により検知される。
また、鑑別部6による鑑別結果が収納に該当する硬貨Cの場合は、当該硬貨Cの金種に応じて、当該金種を収納する金種別収納庫7上の選別ゲート8の手前側に当該硬貨Cが達したことが検知されると、その選別ゲート8を開作動させて当該硬貨Cを金種別収納庫7に落下させて収納する。
本実施例の入金搬送路4の搬送ベルト16は、上記実施例1と同じの駆動速度Vtで駆動され、選別搬送路5のピン付ベルト23は、駆動速度Vtより速い駆動速度Vpで駆動され、図6に示すように、搬送ベルト16とピン付ベルト23との受渡部26において、突起19とピン24とが一致するように同期させて駆動される。
すなわち、受渡部26において、突起19とピン24とが一致するように駆動するためには、突起19とピン24が同時に受渡部26に到来する必要がある。
Pt : Pp= Vt : Vp ・・・・・・・・・・・・・(1)
であることが必要であり、式(1)を整理してピンピッチPpを求めると、
Pp =(Vp/Vt)Pt ・・・・・・・・・・・・・・(2)
となり、ピンピッチPpは、ピン付ベルト23の駆動速度Vpを、搬送ベルト16の駆動速度Vtで除した速度比に、突起19の突起ピッチPtを乗じた積として求められる。
本実施例の硬貨入出金機1の入金搬送路4による硬貨Cの搬送動作における、入金口2に投入された硬貨Cが、受渡部26に達するまでの動作は、上記実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
その後の搬送動作は、上記実施例1の場合と同様であるので、その説明を省略する。
本実施例の入金搬送路4の搬送ベルト16と選別搬送路5のピン付ベルト23は、上記実施例1と同様に、搬送ベルト16の駆動速度Vtとピン付ベルト23の駆動速度Vpとが同じ速度に設定され、突起19の突起ピッチPtとピン24のピンピッチPpは同じ間隔に設定されている。
本実施例の補助突起31は、実施例1の突起19と同じ形状であり、隣合う突起19と補助突起31の間、または2つの補助突起31の間の突起間間隔Lは、上記実施例1と同様に、取扱う硬貨Cの中の最大直径の硬貨Cの直径より長い長さに形成されている。
また、ピン付ベルト23のピン24の位置は、図示しない検知センサによるピン24の位置の監視により検知される。
その後の搬送動作は、上記実施例1の場合と同様であるので、その説明を省略する。
2 入金口
3 受渡ローラ
4 入金搬送路
5 選別搬送路
6 鑑別部
7、7a〜7f 金種別収納庫
8、8a〜8g 選別ゲート
9 リジェクトシュート
11 リジェクト口
12 出金口
15 ガイド板
15a ガイド面
15b サイドガイド
16 搬送ベルト
16a 搬送面
17a 駆動プーリ
17b 従動プーリ
18 プレスローラ
19 突起
21 ベルトプーリ
23 ピン付ベルト
24 ピン
26 受渡部
Claims (2)
- 硬貨をガイド面に押圧しながら搬送する搬送ベルトを有する搬送路を備えた硬貨処理装置であって、
前記搬送路の搬送方向の下流側に、前記搬送ベルトで搬送された硬貨を複数のピンの間で受取るピン付ベルトを有する選別搬送路を設けると共に、前記搬送ベルトの搬送面に、複数の突起を設け、
前記突起間の突起間間隔を、取扱う硬貨の最大直径より長い長さとし、
前記突起の高さを、前記ガイド面と前記搬送面との間の最小隙間より低くし、
前記突起の突起ピッチと、前記ピンのピンピッチとを、前記搬送ベルトの駆動速度と前記ピン付ベルトの駆動速度との速度比に応じて変更したことを特徴とする硬貨処理装置。 - 請求項1に記載の硬貨処理装置において、
前記突起ピッチ間に、正の整数個の補助突起を、前記突起間間隔で配置したことを特徴とする硬貨処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016031383A JP6531668B2 (ja) | 2016-02-22 | 2016-02-22 | 硬貨処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016031383A JP6531668B2 (ja) | 2016-02-22 | 2016-02-22 | 硬貨処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017151558A JP2017151558A (ja) | 2017-08-31 |
JP6531668B2 true JP6531668B2 (ja) | 2019-06-19 |
Family
ID=59740859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016031383A Active JP6531668B2 (ja) | 2016-02-22 | 2016-02-22 | 硬貨処理装置 |
Country Status (1)
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Family Cites Families (2)
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-
2016
- 2016-02-22 JP JP2016031383A patent/JP6531668B2/ja active Active
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