JP6530983B2 - 建設機械および走行装置の取付方法 - Google Patents

建設機械および走行装置の取付方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6530983B2
JP6530983B2 JP2015133511A JP2015133511A JP6530983B2 JP 6530983 B2 JP6530983 B2 JP 6530983B2 JP 2015133511 A JP2015133511 A JP 2015133511A JP 2015133511 A JP2015133511 A JP 2015133511A JP 6530983 B2 JP6530983 B2 JP 6530983B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
guide
construction machine
traveling device
side bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015133511A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017013676A (ja
Inventor
栗本 真司
真司 栗本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP2015133511A priority Critical patent/JP6530983B2/ja
Publication of JP2017013676A publication Critical patent/JP2017013676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6530983B2 publication Critical patent/JP6530983B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、走行装置が着脱可能な建設機械、および建設機械に対する走行装置の取付方法に関するものである。
大型の建設機械は分解した状態で現地へ輸送し、現地で組み立てられる。そして、現地で組み立てられる際、建設機械本体に走行装置(クローラサイドフレーム)を取り付ける場合、走行装置をクレーンで吊り上げて建設機械本体に取り付けて固定している。このとき、走行装置が回転しないように、少なくとも2箇所でピン固定されている。一般的には、建設機械側と走行装置側にそれぞれピン穴固定部が形成されており、それぞれに形成されたピン穴を精度良く一致させた状態でピンを打ち込んで固定するようになっている。
ところが、走行装置をクレーンで吊り上げている状態で精度良くピン穴を一致させるのが非常に難しく時間がかかってしまうため取付作業性が悪い。そこで、取付作業性の向上を図るために、固定部の1箇所(上方の固定部)をピン穴固定ではなく案内フック状にしている建設機械もある。
特開平06−016388号公報
しかしながら、固定部の1箇所を案内フック状にすると、案内フックが係合するピンに大きな荷重が作用するため、ピン穴固定部に使用するピンよりもサイズ(径)を大きくせざるを得なくなり、構造的に大きなスペースが必要になってしまうという問題があった。特に、輸送幅の制限等による寸法制約がある場合には、このような構造を採用することができない。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、取付構造を大型化させることなくピン固定により走行装置を建設機械本体に効率良く取り付けることができる建設機械および走行装置の取付方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一形態は、走行装置が着脱可能な建設機械において、建設機械本体側に設けられ、固定用のピン穴が複数形成された建設機械側ブラケットと、走行装置側に設けられ、前記建設機械側ブラケットのピン穴に対応する固定用のピン穴が形成された走行装置側ブラケットと、前記建設機械ブラケット又は前記走行装置側ブラケットのいずれか一方に形成された案内フックと、前記案内フックが係合することにより、前記走行装置側ブラケットのピン穴と前記建設機械側ブラケットのピン穴との位置を合わせる案内ピンとを有し、前記案内ピンは、前記案内フックが形成されていないブラケットに回動可能に設けられるとともに、前記案内フックが係合した状態で回動することにより、前記案内フックが形成されているブラケットのピン穴の位置を上下方向へ移動させることを特徴とする。
この建設機械では、建設機械本体に走行装置を取り付ける場合、走行装置側ブラケットのピン穴と建設機械側ブラケットのピン穴とを一致させて、ピン穴に固定ピンを打ち込むことにより、走行装置を建設機械本体に取り付ける。具体的には、まず、クレーンで吊り上げた走行装置を移動させて、建設機械ブラケット又は走行装置側ブラケットのいずれか一方に形成された案内フックを、案内フックが形成されていないブラケットに設けられた案内ピンに係合させる。これにより、各ブラケットに形成されたピン穴の位置合わせが行われる。次に、案内ピンに案内フックを係合させた状態で、案内ピンを回動させることにより、案内フックが形成されているブラケットのピン穴の位置を上下方向へ移動させて高さ位置を調整する。これにより、各ブラケットに形成されたピン穴同士の中心を精度良く一致させることができる。そして、中心が一致したピン穴に固定ピンが打ち込まれる。その後、他のピン穴にも固定ピンが打ち込まれて走行装置が建設機械本体に取り付けられて固定される。つまり、走行装置は建設機械本体に対して複数箇所でピン固定される。そのため、案内ピンには大きな荷重が作用することがないため、案内ピンのサイズ(径)を大きくする必要がない。
このように、この建設機械によれば、案内ピンを回動させる非常に簡単な作業で、各ブラケットに形成され最初に固定ピンが打ち込まれるピン穴同士の中心を精度良く一致させることができ、効率良く固定ピンを打ち込むことができる。これにより、走行装置の建設機械への取り付けをピン固定で効率良く行うことができる。そして、案内ピンのサイズ(径)を大きくする必要がない。従って、取付構造を大型化させることなく走行装置をピン固定によって建設機械本体に対して効率良く取り付けることができる。
また、走行装置の取付作業中は、案内フックが案内ピンに係合しているので、クレーンに吊り上げられた走行装置が案内ピン及び案内フックによって支持される。これにより、クレーンに吊り上げられた走行装置が不用意に動かなくなるため、作業中の安全性も向上する。
そして、上記した建設機械において、前記案内ピンは、前記案内フックと係合する係合部分が、前記案内ピンの外周円により形成されるピン外周面と、前記案内ピンの中心から偏心した位置に中心があり前記案内ピンの径とは異なる径で前記案内ピンの外周円と一部で重なる円周により形成される偏心外周面とで形成されていることが望ましい。
案内ピンをこのような形状にすることにより、非常に簡素な構成で偏心外周面によって走行装置側ブラケットのピン穴の位置を上下方向へ移動させて高さ位置を調整することができる。これにより、各ブラケットに形成されたピン穴同士の中心を精度良く一致させることができる。
そして、固定ピンを打ち込んだ後、案内ピンを再度回動させることにより案内フックから離間させることができる。これにより、案内ピンに荷重が作用しないようにすることができる。ここで、走行装置の取付作業中、つまり案内フックが案内ピンに係合している間は、案内ピンに荷重は作用するが、走行装置はクレーンに吊り上げられているため、あまり大きな荷重は作用しない。そのため、案内フックが係合する案内ピンのサイズ(径)を固定ピンよりも大きくする必要がなく、構造的に大きなスペースを必要としない。
さらに、上記した建設機械において、前記案内ピンが前記建設機械側ブラケットに設けられており、前記建設機械側ブラケットに設けられた複数のピン穴および前記案内ピンは、鉛直方向に直線上に配置されている
ことが好ましい。
このようにすることにより、建設機械側ブラケットを幅方向において小型化することができるため、建設機械本体の幅寸法を小さくすることができる。これにより、輸送幅の制限がある大型の建設機械に対しても本発明を適用することできる。
上記課題を解決するためになされた本発明の別形態は、現地で建設機械本体に走行装置を取り付ける走行装置の取付方法において、前記走行装置をクレーンで吊り上げる吊り上げ工程と、建設機械本体に備わる建設機械ブラケット又はクレーンで吊り上げた前記走行装置に備わる走行装置側ブラケットのいずれか一方に形成された案内フックを、前記案内フックが形成されていないブラケットに回動可能に設けられたカム機構を有する案内ピンに係合させる係合工程と、前記案内フックを前記案内ピンに係合させた状態で、前記案内ピンを回動させて前記カム機構により、前記案内フックが形成されているブラケットのピン穴の位置を上下方向へ移動させ、前記走行装置側ブラケットのピン穴の中心と前記建設機械側ブラケットのピン穴の中心とを一致させる位置合わせ工程と、位置合わせされたピン穴に対して固定ピンを打ち込んでいき、複数箇所で固定ピンにより前記走行装置を建設機械に固定する固定工程とを含むことを特徴とする。
この走行装置の取付方法では、係合工程において、建設機械ブラケット又は走行装置側ブラケットのいずれか一方に設けられた案内フックを、案内フックが形成されていないブラケットに回動可能に設けられたカム機構を有する案内ピンに係合させる。そして、位置合わせ工程において、案内フックを案内ピンに係合させた状態で、案内ピンを回動させてカム機構により、案内フックが形成されているブラケットのピン穴の位置を上下方向へ移動させ、走行装置側ブラケットのピン穴の中心と建設機械側ブラケットのピン穴の中心とを一致させる。このように、案内ピンを回動させる非常に簡単な作業で、各ブラケットに形成され最初に固定ピンが打ち込まれるピン穴同士の中心を一致させることができる。従って、固定工程において、効率良く固定ピンを打ち込むことができる。これにより、走行装置の建設機械への取り付けをピン固定で効率良く行うことができる。
また、固定工程において、走行装置は建設機械本体に対して複数箇所でピン固定される。そのため、案内ピンには大きな荷重が作用することがないため、案内ピンのサイズ(径)を大きくする必要がない。従って、走行装置を限られたスペースでピン固定により建設機械本体に対して効率良く取り付けることができる。
上記した走行装置の取付方法において、前記固定工程の実施後、前記案内ピンを回動させて前記案内フックから離間させる離間工程をさらに含むことが望ましい。
このような離間工程を含むことにより、走行装置を建設機械本体に取り付けた後、案内ピンに荷重が作用しないようにすることができる。ここで、走行装置の取付作業中、つまり案内フックが案内ピンに係合している間は、案内ピンに荷重は作用するが、走行装置はクレーンに吊り上げられているため、あまり大きな荷重は作用しない。そのため、案内フックが係合する案内ピンのサイズ(径)を固定ピンよりも大きくする必要がなく、案内ピンを設けるために大きなスペースが不要となる。
本発明に係る建設機械および走行装置の取付方法によれば、取付構造を大型化させることなくピン固定により走行装置を建設機械本体に効率良く取り付けることができる。
本実施形態のチュービング装置の平面図である。 本実施形態のチュービング装置の側面図である。 本実施形態のチュービング装置の正面図である。 本体側ブラケットの正面図である。 案内ピンの形状を示す図である。 図5の断面A−Aにおける断面図である。 クローラ側ブラケットの正面図である。 クローラサイドフレームを吊り上げた状態を示す図である 吊り上げたクローラサイドフレームをチュービング装置の近くに移動させた状態を示すである。 案内フックを案内ピンに係合させた状態を示す図である。 案内フックが案内ピンに係合したときの上ピン穴の位置関係を示す図である。 案内ピンを回動させた状態を示す図である。 各上ピン穴の中心を一致させた状態を示す図である。 各上ピン穴に固定ピンを打ち込んだ後に各上ピン穴の中心を一致させた状態を示す図である。 クローラサイドフレームの取り付けが終了した後にウエイト架台を取り付ける様子を示す図である。 ウエイト架台の取り付けが完了した状態を示す図である。 変形例を示す図である。
以下、本発明に係る建設機械および走行装置の取付方法の実施形態について、図面に基づき詳細に説明する。本実施形態では、クローラサイドフレーム(走行装置)が着脱可能なチュービング装置について説明する。そこで、チュービング装置について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のチュービング装置の平面図である。図2は、本実施形態のチュービング装置の側面図である。図3は、本実施形態のチュービング装置の正面図である。
チュービング装置1は、チャック機構によって把持したケーシング(又は鋼管杭等)を回転させながら地盤に対して圧入・引き抜きを行う建設機械である。このチュービング装置1は、クローラサイドフレーム30が着脱可能となっており、搬送時にはクローラサイドフレーム30を取り外し、現地にてクローラサイドフレーム30を取り付けて自力走行をすることがある。なお、図1〜図3には、クローラサイドフレーム30及びウエイト架台50を取り付けた状態のチュービング装置1を示している。
チュービング装置1の構成は、長方形のベースフレーム3の四隅に昇降シリンダ4が設けられ、これによって昇降する昇降フレーム2が設けられている。昇降フレーム2には回転可能に支持された回転フレーム8が備えられており、回転フレーム8に形成されたテーパ孔にケーシングが挿通されるようになっている。
そして、チャックシリンダ6を駆動してケーシングとテーパ孔との間に図示しない楔部材を挿入して、回転フレーム8とケーシングを締結し、昇降フレーム2上に配置されたモータ9により回転フレーム8を回転駆動させるとともに昇降シリンダ4を下降させてケーシングを回転圧入するようになっている。ベースフレーム3には、チュービング装置1全体の水平を調整するジャッキ5が設けられている。このジャッキ5は、クローラサイドフレーム30を着脱する際にも使用される。
また、ベースフレーム3には、クローラサイドフレーム30を取り付けるための本体側ブラケット10が設けられている。この本体側ブラケット10は、ベースフレーム3の側面に左右それぞれに2つずつ設けられている。なお、本体側ブラケット10に対応して、クローラサイドフレーム30にはクローラ側ブラケット31が設けられている。これらのブラケット10,31を利用して、クローラサイドフレーム30がベースフレーム3に取り付けられるようになっている。各ブラケット10,31の詳細については後述する。
さらに、チュービング装置1には、各部を油圧駆動させるための油圧ユニット40から油圧ホースを介して油圧が供給されている。また、チュービング装置1には、カウンタウエイト51を積載するためのウエイト架台50が取り付けられている。ウエイト架台50は着脱可能となっており、クローラサイドフレーム30の上方に取り付けられている。
ここで、各ブラケット10,31について、図4〜図7を参照しながら説明する。図4は、本体側ブラケットの正面図である。図5は、案内ピンの形状を示す図である。図6は、図5の断面A−Aにおける断面図である。図7は、クローラ側ブラケットの正面図である。
本体側ブラケット10には、図4に示すように、その上部に上ピン穴12が形成され、下部に下ピン穴14が形成されている。また、本体側ブラケット10には、案内ピン20が設けられている。これらの上ピン穴12、下ピン穴14及び案内ピン20は、鉛直方向に直線上に配置されている。これにより、本体側ブラケット10の幅方向寸法が小さくなり、クローラサイドフレーム30を取り付けていない状態におけるチュービング装置1の幅寸法を小さくすることができる。その結果として、輸送幅の制限内にチュービング装置1の幅寸法を抑えることができる。
案内ピン20は、本体側ブラケット10に回動可能に設けられている。この案内ピン20は、後述する案内フック36が係合する係合部分20aが、図5及び図6に示すように、案内ピン20の外周により形成されるピン外周面22と、案内ピン20の中心C1から偏心した位置に中心C2があり案内ピン20の直径D1とは異なる直径D2で案内ピン20のピン外周と一部で重なる円周により形成される偏心外周面24とで形成されている。そして、偏心外周面24がカム機構として作用するようになっている。
また、案内ピン20の端部には、案内ピン20を回動させる工具を装着するための多角形部26が形成されている。なお、本実施形態では、多角形部26は六角形状となっている。これにより、汎用の工具(六角レンチ等)を使用して案内ピン20を簡単に回動させることができるようになっている。
そして、本実施形態では、偏心外周面24の直径D2が案内ピン20(ピン外周面22)の直径D1よりも小さくなっており(D1>D2)、係合部分20aにおいて、偏心外周面24がピン外周面22よりも凹んでいる(えぐれている)形状になっている。従って、案内フック36を係合させる位置が視覚的に明確となり、案内フック36を案内ピン20の規定位置(凹部)に短時間で確実に係合させることができる。これにより、取付作業性が向上する。
一方、クローラ側ブラケット31には、図7に示すように、本体側ブラケット10の上ピン穴12に対応する(位置合わせされる)上ピン穴32と、本体側ブラケット10の下ピン穴14に対応する(位置合わせされる)下ピン穴34とが形成されている。また、クローラ側ブラケット31には、案内ピン20に係合する案内フック36が形成されている。さらに、クローラ側ブラケット31には、架台取付用ピン穴38が設けられている。この架台取付用ピン穴38は、ウエイト架台50を取り付けて固定するためのものである。
続いて、上記のチュービング装置1(装置本体)にクローラサイドフレーム30を取り付ける手順について、図8〜図14を参照しながら説明する。
まず、図8に示すように、クレーンによりワイヤーロープW1を用いてクローラサイドフレーム30を吊り上げる(吊り上げ工程)。なお、ワイヤーロープW1のクローラサイドフレーム30への取り付けは、専用のクローラ吊り具60を用いて行われる。このとき、チュービング装置1のジャッキ5は伸びた状態になっている。
次に、図9に示すように、吊り上げたクローラサイドフレーム30(走行装置)を、クレーンを操作してチュービング装置1の近くまで移動させる。そして、図10に示すように、クローラ側ブラケット31の案内フック36を、本体側ブラケット10の案内ピン20に係合させる(引き掛ける)。このとき、案内ピン20では偏心外周面24が上方に位置しており、案内ピン20の凹んだ部分に、案内フック36が係合することになる(係合工程)。
この係合工程により、クレーンに吊り上げられたクローラサイドフレーム30が案内ピン20及び案内フック36によって支持される。従って、クレーンに吊り上げられたクローラサイドフレーム30が不用意に動かなくなるため、その後の作業の安全性を確保することができる。
また、係合工程により、本体側ブラケット10に形成された上ピン穴12の位置と、クローラ側ブラケット31の上ピン穴32の位置とがほぼ一致する。同様に、本体側ブラケット10に形成された下ピン穴14の位置と、クローラ側ブラケット31の下ピン穴34の位置もほぼ一致する。なお、この段階では、図11に示すように、上ピン穴12,32(及び下ピン穴14,34)の中心は完全には一致していない(若干、クローラ側ブラケット31のピン穴32(34)が下方にずれている)。なお、案内フック36が案内ピン20に係合している間は、クローラサイドフレーム30はクレーンに吊り上げられているため、案内ピン20には大きな荷重は作用しない。
次に、各ブラケット10,31の上側でピン固定を行うために、本体側ブラケット10に形成された上ピン穴12の中心と、クローラ側ブラケット31の上ピン穴32の中心とを精度良く一致させる。具体的には、六角レンチを案内ピン20の多角形部26に装着して、図12及び図13に示すように、案内ピン20を回動させる。これにより、案内ピン20において、案内フック36と接触する偏心外周面24の箇所が変化していく。つまり、案内ピン20と案内フック36との接触点が、案内ピン20の回動に伴い、カム機構により案内ピン20の回動中心から徐々に離れていく(遠ざかっていく)ため、クローラ側ブラケット31が上方へ移動する。従って、案内ピン20を回動させることにより、クローラ側ブラケット31の高さ位置を調整することができる。クローラ側ブラケット31の左右方向の位置の調整は、ワイヤーロープW1の張りを調整することにより行うことができる。その結果、図13に示すように、クローラ側ブラケット31の上ピン穴32の中心と本体側ブラケット10の上ピン穴12の中心とを精度良く一致させることができる(位置合わせ工程)。
そして、位置合わせされた上ピン穴12,32に対して固定ピンP1を打ち込む(固定工程)。これにより、各ブラケット10,31は、上方(一点)で固定される。なお、六角レンチは、固定ピンP1を打ち込んだ後に取り外せば良い。その後、クレーンを操作して、ワイヤーロープW1の張りを調整して、固定ピンP1(上ピン穴32)を中心にしてクローラ側ブラケット31を少し回動(移動)させることにより、図14に示すように、下ピン穴34の中心を本体側ブラケット10の下ピン穴14の中心に精度良く一致させることができる(位置合わせ工程)。そして、位置合わせされた下ピン穴14,34に対して固定ピンP2を打ち込む(固定工程)。かくして、クローラサイドフレーム30は、チュービング装置1に取り付けられてピン固定される。
最後に、再度、六角レンチを案内ピン20の多角形部26に装着して案内ピン20を回動させて、案内ピン20を案内フック36から離間させる(離間工程)。これにより、クローラサイドフレーム30をチュービング装置1に取り付けた後、案内ピン20に荷重が作用しないようにすることができる。そして、クローラサイドフレーム30の取付作業中にも、案内ピン20には大きな荷重は作用しない。これらのことから、案内フック36が係合する案内ピン20のサイズ(径)を固定ピンよりも大きくする必要がなく、案内ピン20を設けるために大きなスペースが不要となる。つまり、案内フック36を利用する取付であっても、従来技術のように構造的に大きなスペースを必要としない。
クローラサイドフレーム30のチュービング装置1への取り付けが終了すると、クローラサイドフレーム30の上方にウエイト架台50が取り付けられる。なお、このとき、チュービング装置1のジャッキ5は縮んだ状態になっている。ウエイト架台50の取り付けは、図15に示すように、ワイヤーロープW2を用いて吊り上げたウエイト架台50を、クローラサイドフレーム30の上方へ移動させる。そして、まず、クローラサイドフレーム30に設けられた架台取付面39に、ウエイト架台50の取付部52を配置する。次に、ワイヤーロープW2の張りを調整して、クローラ側ブラケット31の架台取付用ピン穴38とウエイト架台50のピン穴53とを一致させる。そして、図16に示すように、一致させたピン穴38,53に対して、固定ピンP3を打ち込む。かくして、ウエイト架台50がクローラサイドフレーム30の上方に固定される。その後、このウエイト架台50内にカウンタウエイト51が積載される。
以上、詳細に説明したように本実施形態に係るチュービング装置1及びクローラサイドフレーム30の取付方法によれば、まず、クレーンで吊り上げたクローラサイドフレーム30を移動させて、クローラ側ブラケット31に形成された案内フック36を、本体側ブラケット10に設けられた案内ピン20に係合させる。これにより、各ブラケット10,31に形成された上ピン穴12,32及び下ピン穴14,34の大体の位置合わせが行われる。次に、案内ピン20に案内フック36を係合させた状態で、案内ピン20を回動さることによりクローラ側ブラケット31の上ピン穴32の位置を上へ移動させて高さ位置を調整する。これにより、各ブラケット10,31に形成された上ピン穴同士の中心を精度良く一致させることができる。そして、中心が一致した上ピン穴12,32に固定ピンP1が打ち込まれる。その後、下ピン穴14,34にも固定ピンP2が打ち込まれてクローラサイドフレーム30がチュービング装置本体に取り付けられて固定される。
このように、本実施形態に係るチュービング装置1及びクローラサイドフレーム30の取付方法によれば、案内ピン20を回動させる非常に簡単な作業で、各ブラケット10,31に形成され最初に固定ピンが打ち込まれる上ピン穴同士の中心を一致させることができ、効率良く固定ピンP1を打ち込むことができる。そして、1点が固定されると、下ピン穴14,34への固定ピンP2の打ち込みは簡単に行うことができる。従って、クローラサイドフレーム30のチュービング装置1への取り付けをピン固定で効率良く行うことができる。
そして、クローラサイドフレーム30はチュービング装置本体に対して2箇所でピン固定されるため、案内ピン20には大きな荷重が作用することがないため、案内ピン20のサイズ(径)を大きくする必要がない。従って、取付構造を大型化させることなくクローラサイドフレーム30をピン固定によりチュービング装置1に対して効率良く取り付けることができる。
また、クローラサイドフレーム30の取付作業中は、案内フック36が案内ピン20に係合しているので、クレーンに吊り上げられたクローラサイドフレーム30が案内ピン20及び案内フック36によって支持される。従って、作業中の安全性が向上する。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。上記した実施形態では、建設機械の一例としてチュービング装置に本発明を適用する場合を例示したが、走行装置が着脱可能な建設機械(例えば、掘削機やアースドリルなど)にも本発明を適用することができる。
また、上記した実施形態では、案内ピン20が本体側ブラケット10に設けられ、案内フック36がクローラ側ブラケット31に形成されている場合を例示したが、案内ピン20と案内フック36とを逆に設けることもできる。すなわち、図17に示すように、案内ピン20をクローラ側ブラケット31に設け、案内フック36を本体側ブラケット10に形成することもできる。
1 チュービング装置
10 本体側ブラケット
12 上ピン穴
14 下ピン穴
20 案内ピン
20a 係合部分
22 ピン外周面
24 偏心外周面
30 クローラサイドフレーム
31 クローラ側ブラケット
32 上ピン穴
34 下ピン穴
36 案内フック
C1 中心(案内ピン)
C2 中心(偏心円)
D1 直径(案内ピン外周円)
D2 直径(偏心円)
P1 固定ピン
P2 固定ピン
W1 ワイヤーロープ
W2 ワイヤーロープ

Claims (5)

  1. 走行装置が着脱可能な建設機械において、
    建設機械本体側に設けられ、固定用のピン穴が複数形成された建設機械側ブラケットと、
    走行装置側に設けられ、前記建設機械側ブラケットのピン穴に対応する固定用のピン穴が形成された走行装置側ブラケットと、
    前記建設機械ブラケット又は前記走行装置側ブラケットのいずれか一方に形成された案内フックと、
    前記案内フックが係合することにより、前記走行装置側ブラケットのピン穴と前記建設機械側ブラケットのピン穴との位置を合わせる案内ピンとを有し、
    前記案内ピンは、前記案内フックが形成されていないブラケットに回動可能に設けられるとともに、前記案内フックが係合した状態で回動することにより、前記案内フックが形成されているブラケットのピン穴の位置を上下方向へ移動させる
    ことを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載する建設機械において、
    前記案内ピンは、前記案内フックと係合する係合部分が、前記案内ピンの外周円により形成されるピン外周面と、前記案内ピンの中心から偏心した位置に中心があり前記案内ピンの径とは異なる径で前記案内ピンの外周円と一部で重なる円周により形成される偏心外周面とで形成されている
    ことを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する建設機械において、
    前記案内ピンが前記建設機械側ブラケットに設けられており、前記建設機械側ブラケットにもうけられた複数のピン穴および前記案内ピンは、鉛直方向に直線上に配置されている
    ことを特徴とする建設機械。
  4. 現地で建設機械本体に走行装置を取り付ける走行装置の取付方法において、
    前記走行装置をクレーンで吊り上げる吊り上げ工程と、
    建設機械本体に備わる建設機械ブラケット又はクレーンで吊り上げた前記走行装置に備わる走行装置側ブラケットのいずれか一方に形成された案内フックを、前記案内フックが形成されていないブラケットに回動可能に設けられたカム機構を有する案内ピンに係合させる係合工程と、
    前記案内フックを前記案内ピンに係合させた状態で、前記案内ピンを回動させて前記カム機構により、前記案内フックが形成されているブラケットのピン穴の位置を上下方向へ移動させ、前記走行装置側ブラケットのピン穴の中心と前記建設機械側ブラケットのピン穴の中心とを一致させる位置合わせ工程と、
    位置合わせされたピン穴に対して固定ピンを打ち込んでいき、複数箇所で固定ピンにより前記走行装置を建設機械に固定する固定工程とを含む
    ことを特徴とする走行装置の取付方法。
  5. 請求項4に記載する走行装置の取付方法において、
    前記固定工程の実施後、前記案内ピンを回動させて前記案内フックから離間させる離間工程をさらに含む
    ことを特徴とする走行装置の取付方法。
JP2015133511A 2015-07-02 2015-07-02 建設機械および走行装置の取付方法 Active JP6530983B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015133511A JP6530983B2 (ja) 2015-07-02 2015-07-02 建設機械および走行装置の取付方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015133511A JP6530983B2 (ja) 2015-07-02 2015-07-02 建設機械および走行装置の取付方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017013676A JP2017013676A (ja) 2017-01-19
JP6530983B2 true JP6530983B2 (ja) 2019-06-12

Family

ID=57829662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015133511A Active JP6530983B2 (ja) 2015-07-02 2015-07-02 建設機械および走行装置の取付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6530983B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6673521B1 (ja) * 2018-12-17 2020-03-25 コベルコ建機株式会社 クローラ吊装置、およびブラケット

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3112772B2 (ja) * 1993-06-01 2000-11-27 三菱農機株式会社 クローラ走行装置
JPH08311929A (ja) * 1995-05-12 1996-11-26 Komatsu Ltd 油圧ショベルの足まわり装置
JP2002255480A (ja) * 2001-02-23 2002-09-11 Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd 建設機械のサイドフレーム脱着機構
US6848522B2 (en) * 2002-04-19 2005-02-01 Link-Belt Construction Equipment Co. L.P. , Lllp Systems for connecting a ground-engaging motive device to a vehicle and related methods

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017013676A (ja) 2017-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2011207930B2 (en) Rod-mounting apparatus for a drilling apparatus
JP2012076918A (ja) 作業機械
JP6530983B2 (ja) 建設機械および走行装置の取付方法
US20180087322A1 (en) Rod mounting device for boring machine
JP5248419B2 (ja) 杭打機及び鋼管杭の施工方法
JP6719275B2 (ja) ホースドラムを備えた杭圧入機
JP5438418B2 (ja) チルトテーブル装置の構築方法
JP2010047995A (ja) 杭打機のリーダ組換方法
JP2009208865A (ja) カウンタウエイト着脱構造
JP2003184088A (ja) 回転圧入機
JP6366312B2 (ja) 建設機械
JP2013053475A (ja) 掘削機及び掘削孔の形成方法
KR101355188B1 (ko) 천공기용 로드 장착장치
JP6250383B2 (ja) 建設機械、ブーム取付方法、及びブーム分解方法
KR101142756B1 (ko) 탑다운 리프트의 마스트 지지 및 승하강장치
JP2006125032A (ja) 杭施工機
JP2018204285A (ja) 杭打機
JP2001207770A (ja) 鋼管圧入装置の運搬据付装置と運搬据付方法
JP2017186116A (ja) 移動式クレーンおよび移動式クレーンの組立方法
KR101562350B1 (ko) 굴삭기용 링크 용접 지그 시스템 및 그 용접방법
JP4224627B2 (ja) 掘削装置
JP2017178139A (ja) トランスリフタ及びトランスリフタの使用方法
JP7190895B2 (ja) 分割型電柱の接合工具および接合方法
JP2010196455A (ja) 振動杭打抜機
KR200393747Y1 (ko) 오거드릴머신용 와이어 안내구

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6530983

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250