JP6530697B2 - 燃料噴射弁の支持構造 - Google Patents

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本発明は、燃料噴射弁の一端部のノズル部がエンジンの噴射弁装着孔に嵌合され、前記エンジンに支持される燃料分配管の燃料供給キャップに前記燃料噴射弁の他端部の燃料導入部が嵌合され、前記燃料噴射弁および前記燃料供給キャップ間に、前記燃料噴射弁を前記エンジン側に向けて付勢する付勢部材が介装される燃料噴射弁の支持構造に関する。
燃料噴射弁に当接されるベース部と、そのベース部と略U字状をなすようにして前記ベース部に連なる一対のアーム部を有する付勢部材が、燃料分配管の燃料供給キャップに前記アーム部を弾発的に当接させるようにして前記燃料供給キャップおよび燃料噴射弁間に介装されるようにした燃料噴射弁の支持構造が、特許文献1で知られている。
特開2004−245168号公報
上記特許文献1で開示されるものでは、付勢部材が、ベース部と、該ベース部の一側部に基端部が連設されるとともに180度屈曲して前記ベース部とほぼ平行に延びるアーム部とを一体に有して側面視で略U字状をなすように形成されており、この付勢部材をエンジンおよび燃料噴射弁間に介装すると、燃料噴射弁をエンジン側に押圧する付勢力が燃料噴射弁に作用するものの、燃料噴射弁の中心軸線に直交する平面において前記付勢部材から前記燃料噴射弁に作用する付勢力の分布が不均等になりがちである。そのためエンジンに設けられた噴射弁装着孔の中心軸線に対して燃料噴射弁の中心軸線が傾くおそれがあり、エンジンへの燃料噴射弁の適切な支持が妨げられるおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、燃料噴射弁の中心軸線に沿う方向の付勢力が付勢部材から燃料噴射弁に作用するようにして燃料噴射弁の傾きを抑えるようにした燃料噴射弁の支持構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、燃料噴射弁の一端部のノズル部がエンジンの噴射弁装着孔に嵌合され、前記エンジンに支持される燃料分配管の燃料供給キャップに前記燃料噴射弁の他端部の燃料導入部が嵌合され、前記燃料噴射弁および前記燃料供給キャップ間に、前記燃料噴射弁を前記エンジン側に向けて付勢する付勢部材が介装される燃料噴射弁の支持構造において、前記燃料噴射弁の軸線方向中間部に、前記燃料噴射弁の中心軸線と直交する平坦な燃料噴射弁側当接面が前記燃料供給キャップ側に臨んで形成され、前記燃料供給キャップに、前記燃料噴射弁の中心軸線と直交する平坦な燃料供給キャップ側当接面が前記燃料噴射弁側当接面側に臨んで形成され、前記付勢部材が、前記燃料噴射弁側当接面および前記燃料供給キャップ側当接面の一方に当接する平板状のベース板と、前記燃料噴射弁の中心軸線を含む平面の両側で前記ベース板の側縁に基端部が連設されるとともに前記平面に関して対称形状となる少なくとも一対の当接アームとを一体に有するように形成され、対をなす前記当接アームが、前記平面の両側で前記燃料噴射弁側当接面および前記燃料供給キャップ側当接面の他方に弾発的に当接するようにしつつ前記平面と反対側に膨らむように湾曲して形成されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記当接アームの先端側に、前記燃料噴射弁側当接面および前記燃料供給キャップ側当接面の前記他方に当接する当接部と、前記燃料噴射弁側当接面および前記燃料供給キャップ側当接面の前記他方から離隔する側に湾曲して前記当接部から延出される先端湾曲部とが形成されることを第2の特徴とする。
さらに本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記ベース板が、前記燃料噴射弁にその一側方から差し込むことを可能とした差し込み凹部を有してU字状に形成され、対をなす複数組の前記当接アームが前記差し込み凹部の両側に分かれて配置されることを第3の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、付勢部材が有する少なくとも一対の当接アームが、燃料噴射弁の中心軸線を含む平面と反対側に膨らむように湾曲しつつ前記平面に関して対称形状となるように形成され、それらの当接アームが、燃料噴射弁側当接面および燃料供給キャップ側当接面のいずれかに弾発的に当接するので、付勢部材からの付勢力の前記燃料噴射弁に対する作用位置が燃料噴射弁の中心軸線から等距離となり、燃料噴射弁の中心軸線に沿う方向の付勢力が付勢部材から燃料噴射弁に作用することになり、それによって燃料噴射弁の傾きを抑えることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、当接アームの先端側には、当接部と、燃料噴射弁側当接面および燃料供給キャップ側当接面のいずれかから離隔する側に湾曲して当接部から延出される先端湾曲部とが形成されるので、燃料噴射弁側当接面および燃料供給キャップ側当接面のいずれかに、当接アームの先端側が面接触するようになり、燃料噴射弁側当接面および燃料供給キャップ側当接面のいずれかの傷つきや切粉の発生を防止することができる。
さらに本発明の第3の特徴によれば、付勢部材のベース板を燃料噴射弁にその一側方から差し込むことが可能であるので、付勢部材の組付け性を良好とすることができる。しかも対をなす複数組の当接アームがベース板の差し込み凹部の両側に分かれて配置されるので、差し込み凹部の両側から燃料噴射弁に付勢力を及ぼして燃料噴射弁の傾きをより効果的に抑えることができる。
第1の実施の形態の燃料噴射弁の支持構造を示す一部縦断正面図である。 図1の2−2線断面図である。 付勢部材の斜視図である。 第2の実施の形態の図2に対応した断面図である。
本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施の形態について図1〜図3を参照しながら説明すると、先ず図1および図2において、多気筒であるエンジンEのシリンダヘッド5には、複数の燃焼室6に個別に燃料を噴射し得る複数の燃料噴射弁7と、それらの燃料噴射弁7に燃料を分配する燃料分配管8とが取付けられる。
燃料噴射弁7は、燃焼室6側の一端から他端にかけて順に、ノズル部9、電磁コイル部10および燃料導入部11を同軸上に連ねて構成され、電磁コイル部10への通電時に、ノズル部9内の弁(図示せず)が開くことにより、燃料導入部11が燃料分配管8から導入した燃料がノズル部9から燃焼室6に噴射される。
ノズル部9、電磁コイル部10および燃料導入部11は円筒状に形成される。ノズル部9は電磁コイル部10よりも小径に形成されており、ノズル部9および電磁コイル部10の境界部に、シリンダヘッド5側に臨む環状かつ平坦な段部12が形成される。また燃料導入部11は、ノズル部9よりも大径かつ電磁コイル部10よりも小径に形成されており、燃料噴射弁7の軸線方向中間部(この実施の形態では電磁コイル部10および燃料導入部11の境界部)には、燃料噴射弁7の中心軸線Cと直交する平坦かつ環状の燃料噴射弁側当接面13がシリンダヘッド5とは反対側に臨むように形成される。
電磁コイル部10のうち燃料導入部11寄りの外周には、電磁コイル部10から側方に突出する給電用のカプラ部15が突設され、この実施の形態では、燃料分配管8の長手方向と直交する方向で電磁コイル部10から一側方に突出するようにカプラ部15が電磁コイル部10に突設される。
前記シリンダヘッド5には、その外面に開口する環状の受け入れ凹部16と、その受け入れ凹部16よりも小径に形成されるとともに受け入れ凹部16に同軸に連なって燃焼室6に開口する噴射弁装着孔17とが設けられており、ノズル部9は、その先端を燃焼室6に臨ませるようにして噴射弁装着孔17に嵌合され、受け入れ凹部16には、燃料噴射弁7の前記段部12およびシリンダヘッド5間に介装されるシール兼クッション部材18が収容される。
一方、燃料分配管8には複数の燃料噴射弁7に個別に対応する複数の燃料供給キャップ19が突設されており、それらの燃料供給キャップ19に固設されるブラケット20がシリンダヘッド5に立設される支柱21にボルト22で締結される。
燃料供給キャップ19には、前記燃料噴射弁7の燃料導入部11が嵌合され、燃料導入部11の外周に形成される環状凹部23に収容される環状のシール部材24が燃料供給キャップ19および燃料導入部11間に介装される。また燃料供給キャップ19のシリンダヘッド5側の端面には、当該燃料供給キャップ19に嵌合された状態の燃料噴射弁7の中心軸線Cに直交する平坦な燃料供給キャップ側当接面25がシリンダヘッド5側に臨んで形成される。すなわち燃料噴射弁7の軸方向中間部に燃料供給キャップ19側に臨む平坦な燃料噴射弁側当接面13が形成され、燃料供給キャップ19に、前記燃料噴射弁7の中心軸線Cと直交する平坦な燃料供給キャップ側当接面25が燃料噴射弁側当接面13側に臨んで形成される。
燃料噴射弁7および燃料供給キャップ19間には、燃料噴射弁7をエンジンEのシリンダヘッド5側に向けて付勢する付勢部材28が介装される。
図3を併せて参照して、前記付勢部材28は、燃料噴射弁側当接面13および燃料供給キャップ側当接面25の一方に当接する平板状のベース板29と、燃料噴射弁7の中心軸線Cを含む平面PLの両側でベース板29の側縁に基端部が連設されるとともに前記平面PLに関して対称形状となる少なくとも一対の当接アーム30とを一体に有するように形成され、前記平面PLは、この実施の形態では、燃料分配管8の長手方向に沿うように設定される。
当接アーム30は、前記平面PLの両側で燃料噴射弁側当接面13および燃料供給キャップ側当接面25の他方に弾発的に当接するように前記平面PLと反対側に膨らむように湾曲して形成されるものであり、それらの当接アーム30は、その先端が前記平面PLを越えて延出することがないように形成される。
ベース板29は、この実施の形態では燃料噴射弁側当接面13に当接するものであり、燃料噴射弁7にその一側方から差し込むことを可能とした差し込み凹部34を有してU字状に形成され、この実施の形態でベース板29は、カプラ部15とは反対側の側方から燃料噴射弁7の燃料導入部11に差し込むことを可能としてカプラ部15側に開放した差し込み凹部34を有するように形成される。
当接アーム30は、この実施の形態では、前記平面PLの両側で燃料供給キャップ側当接面25に当接するものであり、対をなす複数組(この実施の形態では2組)の当接アーム30が差し込み凹部34の両側に分かれて配置される。しかも当接アーム30の先端側には、燃料供給キャップ側当接面25に当接する当接部30aと、その燃料供給キャップ側当接面25から離隔する側に湾曲して当接部30aから延出される先端湾曲部30bとが形成される。
また付勢部材28は、この実施の形態では、燃料噴射弁7における電磁コイル部10の外周面に形成された一対の平坦な第1の規制面35に弾発的に当接する一対の回り止めアーム31と、カプラ部15と反対側に臨むようにして燃料供給キャップ19の側面に形成される第2の規制面36に弾発的に当接する位置決めアーム32とを一体に有するように形成される。
回り止めアーム31は、前記平面PL上でベース板29の側縁からシリンダヘッド5側に延びる脚部31aと、第1の規制面35に当接するようにして脚部31aの先端に一体に連なる当接板部31bとを有して略T字状に形成されており、燃料噴射弁7に対する付勢部材28の周方向位置を一定に規制すべく当接板部31bが第1の規制面35に弾発的に当接するような弾性が回り止めアーム31に付与される。また電磁コイル部10の周方向に沿う当接板部31bの両端部31baは電磁コイル部10から外側方に反るように形成される。
また位置決めアーム32は、差し込み凹部34の両側に配置される2組の当接アーム30のうち差し込み凹部34の閉塞端側に配置される一対の当接アーム30間の中央部に配置されるようにしてベース板29の側縁から燃料供給キャップ19側に延出される。
燃料噴射弁7のシリンダヘッド5への組み付けにあたっては、先ず燃料噴射弁7のノズル部9に付勢部材28を差し込んで装着する。この際、付勢部材28が一体に有する一対の回り止めアーム31を燃料噴射弁7の第1の規制面35に弾発的に当接させることにより、燃料噴射弁7に対する付勢部材28の回転が防止される。このように付勢部材28が装着された状態にある燃料噴射弁7のノズル部9を、エンジンEのシリンダヘッド5との間にシール兼クッション部材18を介在させるようにして噴射弁装着孔17に嵌合し、燃料分配管8の燃料供給キャップ19にシール部材24が装着された状態にある燃料導入部11を嵌合し、燃料分配管8をシリンダヘッド5に固定することで燃料噴射弁7がシリンダヘッド5に組み付けられる。そして付勢部材28が一体に有する位置決めアーム32を燃料供給キャップ19の第2の規制面36に弾発的に当接させる。この位置決めアーム32の第2の規制面36への当接と、回り止めアーム31の第1の規制面35への当接とにより、燃料供給キャップ19に対する燃料噴射弁7の中心軸線Cまわりの位置が規定される。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、燃料噴射弁7の軸線方向中間部に、燃料噴射弁5の中心軸線Cと直交する平坦な燃料噴射弁側当接面13が燃料供給キャップ19側に臨んで形成され、燃料供給キャップ19に、燃料噴射弁5の中心軸線Cと直交する平坦な燃料供給キャップ側当接面25が燃料噴射弁側当接面13側に臨んで形成され、付勢部材28が、燃料噴射弁側当接面13に当接する平板状のベース板29と、燃料噴射弁7の中心軸線Cを含む平面PLの両側でベース板29の側縁に基端部が連設されるとともに前記平面PLに関して対称形状となる少なくとも一対の当接アーム30とを一体に有するように形成され、対をなす当接アーム30が、前記平面PLの両側で燃料供給キャップ側当接面25に弾発的に当接するようにしつつ前記平面PLと反対側に膨らむように湾曲して形成される。
したがって付勢部材28からの付勢力の燃料噴射弁7に対する作用位置が燃料噴射弁7の中心軸線Cから等距離となり、燃料噴射弁7の中心軸線Cに沿う方向の付勢力が付勢部材28から燃料噴射弁7に作用することになり、それによって燃料噴射弁7の傾きを抑えることができる。
また当接アーム30の先端側に、燃料供給キャップ側当接面25に当接する当接部30aと、燃料供給キャップ側当接面25から離隔する側に湾曲して前記当接部30aから延出される先端湾曲部30bとが形成されるので、燃料供給キャップ側当接面25に、当接アーム30の先端側が面接触するようになり、燃料供給キャップ側当接面25の傷つきや切粉の発生を防止することができる。
さらにベース板29が、燃料噴射弁7にその一側方から差し込むことを可能とした差し込み凹部34を有してU字状に形成され、ベース板29を燃料噴射弁7にその一側方から差し込むことが可能であるので、付勢部材28の組付け性を良好とすることができる。しかも対をなす複数組の当接アーム30がベース板29の差し込み凹部34の両側に分かれて配置されるので、差し込み凹部34の両側から燃料噴射弁7に付勢力を及ぼして燃料噴射弁7の傾きをより効果的に抑えることができる。
本発明の第2の実施の形態について図4を参照しながら説明するが、上記第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
燃料噴射弁7および燃料供給キャップ19間に介装される付勢部材38は、燃料噴射弁側当接面13に当接するようにしつつ差し込み凹部34を有して略U字状に形成される平板状のベース板29と、燃料噴射弁7の中心軸線Cを含む平面PLの両側でベース板29の側縁に基端部が連設されるとともに前記平面PLに関して対称形状となる少なくとも一対の当接アーム40と、電磁コイル部10の外周面の一対の平坦な第1の規制面35に弾発的に当接するようにしてベース板29に連設される一対の回り止めアーム31と、燃料供給キャップ19の側面の第2規制面36に弾発的に当接するようにしてベース板29に連設される位置決めアーム32とを一体に有するように形成される。
当接アーム40は、その先端40aが前記平面PLを越えて延出することがなく、しかも前記先端40aが前記平面PLの両側で燃料供給キャップ側当接面25に弾発的に当接するようにしつつ前記平面PLと反対側に膨らむように湾曲して形成される構成としてもよい。
この第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、燃料噴射弁7の中心軸線Cに沿う方向の付勢力が付勢部材38から燃料噴射弁7に作用するようにして燃料噴射弁7の傾きを抑えることができ、また付勢部材38の組付け性を良好とすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上述の第1および第2の実施の形態では、対をなす複数組の当接アーム30,40が、燃料噴射弁7の中心軸線Cを含んで燃料分配管8の長手方向に沿う平面PLの両側で燃料供給キャップ側当接面25に当接するようにしたが、燃料噴射弁7の中心軸線Cを含んで燃料分配管8の長手方向と直交する方向に延びる平面の両側で燃料供給キャップ側当接面25に当接するように当接アームが配置されていてもよい。またベース板29が燃料供給キャップ側当接面25に当接し、当接アーム30,40が燃料噴射弁側当接面13に当接されるようにしてもよい。
7・・・燃料噴射弁
8・・・燃料分配管
9・・・ノズル部
11・・・燃料導入部
13・・・燃料噴射弁側当接面
17・・・噴射弁装着孔
19・・・燃料供給キャップ
25・・・燃料供給キャップ側当接面
28,38・・・付勢部材
29・・・ベース板
30,40・・・当接アーム
30a・・・当接部
30b・・・先端湾曲部
34・・・差し込み凹部
C・・・燃料噴射弁の中心軸線
E・・・エンジン
PL・・・平面

Claims (3)

  1. 燃料噴射弁(7)の一端部のノズル部(9)がエンジン(E)の噴射弁装着孔(17)に嵌合され、前記エンジン(E)に支持される燃料分配管(8)の燃料供給キャップ(19)に前記燃料噴射弁(7)の他端部の燃料導入部(11)が嵌合され、前記燃料噴射弁(7)および前記燃料供給キャップ(19)間に、前記燃料噴射弁(7)を前記エンジン(E)側に向けて付勢する付勢部材(28,38)が介装される燃料噴射弁の支持構造において、前記燃料噴射弁(7)の軸線方向中間部に、前記燃料噴射弁(7)の中心軸線(C)と直交する平坦な燃料噴射弁側当接面(13)が前記燃料供給キャップ(19)側に臨んで形成され、前記燃料供給キャップ(19)に、前記燃料噴射弁(7)の中心軸線(C)と直交する平坦な燃料供給キャップ側当接面(25)が前記燃料噴射弁側当接面(13)側に臨んで形成され、前記付勢部材(28,38)が、前記燃料噴射弁側当接面(13)および前記燃料供給キャップ側当接面(25)の一方に当接する平板状のベース板(29)と、前記燃料噴射弁(7)の中心軸線(C)を含む平面(PL)の両側で前記ベース板(29)の側縁に基端部が連設されるとともに前記平面(PL)に関して対称形状となる少なくとも一対の当接アーム(30,40)とを一体に有するように形成され、対をなす前記当接アーム(30,40)が、前記平面(PL)の両側で前記燃料噴射弁側当接面(13)および前記燃料供給キャップ側当接面(25)の他方に弾発的に当接するようにしつつ前記平面(PL)と反対側に膨らむように湾曲して形成されることを特徴とする燃料噴射弁の支持構造。
  2. 前記当接アーム(30)の先端側に、前記燃料噴射弁側当接面(13)および前記燃料供給キャップ側当接面(25)の前記他方に当接する当接部(30a)と、前記燃料噴射弁側当接面(13)および前記燃料供給キャップ側当接面(25)の前記他方から離隔する側に湾曲して前記当接部(30a)から延出される先端湾曲部(30b)とが形成されることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁の支持構造。
  3. 前記ベース板(29)が、前記燃料噴射弁(7)にその一側方から差し込むことを可能とした差し込み凹部(34)を有してU字状に形成され、対をなす複数組の前記当接アーム(30,40)が前記差し込み凹部(34)の両側に分かれて配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料噴射弁の支持構造。
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