JP6530332B2 - 光導波路およびドロップフィルタ - Google Patents

光導波路およびドロップフィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP6530332B2
JP6530332B2 JP2016035350A JP2016035350A JP6530332B2 JP 6530332 B2 JP6530332 B2 JP 6530332B2 JP 2016035350 A JP2016035350 A JP 2016035350A JP 2016035350 A JP2016035350 A JP 2016035350A JP 6530332 B2 JP6530332 B2 JP 6530332B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical waveguide
photonic crystal
resonator
optical
light confinement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016035350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017151351A (ja
Inventor
倉持 栄一
栄一 倉持
謙悟 野崎
謙悟 野崎
新家 昭彦
昭彦 新家
納富 雅也
雅也 納富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2016035350A priority Critical patent/JP6530332B2/ja
Publication of JP2017151351A publication Critical patent/JP2017151351A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6530332B2 publication Critical patent/JP6530332B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、フォトニック結晶による光導波路およびドロップフィルタに関する。
光伝送処理および装置内・装置間光インタコネクトの基盤技術として、近年、シリコンフォトニクスやInP系半導体を用いた光(電子)集積回路チップなどの高屈折率半導体を使った光デバイスおよび光信号処理回路が広く普及している。数μm程度の断面幅をもつ光配線や、この光配線を用いた光素子を集積した光集積回路ないし光電融合集積回路が現行の商品に採用されている。更なる微細化および低消費電力化を実現する次世代技術として、フォトニック結晶(Photonic Crystal:PC)が、研究開発されている。
フォトニック結晶は、高屈折率の媒体中に低屈折率の円柱などの格子要素を周期的に配置することで光のバンド構造を生成し、光の伝搬の制御を実現する人工結晶構造である。超小型の光回路の実現には、特に光の絶縁体となるフォトニックバンドギャップ(Photonic Bandgap: PBG)を利用することが必須である。PBGを有するフォトニック結晶の中に、光を波長程度あるいは波長以下のナノスケールの微小体積に閉じ込めるナノ光導波路やナノ共振器が実現されている。また、これらを利用して超低消費パワーで動作するレーザ・メモリ・スイッチ・受光器・変調器などの光部品が試作されている。
ここで、2次元フォトニック結晶は、一般的に円柱ないし多角柱(ピラー)を格子状に配置するか、高屈折率の媒質中により低屈折率な円孔ないし多角形孔を格子状に形成することで実現される。結晶構造として、三角格子または四角格子が代表的であり、加えて高性能な共振器素子や光導波路を配置可能であることを勘案すればこれらの格子にほぼ限定される。
このような2次元フォトニック結晶においては、三角格子および四角格子の特定の1列から数列に対し、取り除くか、ピラーないし孔のサイズを変調するなどの操作を加えることにより、フォトニック結晶中に直線光導波路を形成することができる。四角格子においては、上述したことにより垂直あるいは水平方向に等価な光導波路を形成することができ、特にピラー型フォトニック結晶において有用である(非特許文献1参照)。
一方、孔配列型フォトニック結晶においては、三角格子が有用であることが知られている。特に、孔配列において最近接となるΓ−K方向においては、広帯域かつ低損失の光導波路が形成され、フォトニック結晶において最も代表的な光導波路として活用されてきた(非特許文献2参照)。
ところで、非特許文献3に示されているようにΓ−K方向に対し30度傾斜したΓ−M方向に光導波路を形成すると、この方向に対してはフォトニック結晶上下への面外放射が発生するライトコーン(波数空間において全反射されない光の領域)の制約が厳しくなり、損失が増大する問題がある(非特許文献4参照)。結晶の六方対称性により、Γ−K方向の光導波路を60度毎に6方向に作製することができるため、上述したことにより、フォトニック結晶内の光導波路としてはΓ−K方向の光導波路が利用されてきた。
四角格子における90度毎の4方向、三角格子における上記6方向の向きの異なる直線光導波路間で光を伝搬させるためには、光導波路を突き合わせて曲げる必要がある。従来、フォトニック結晶における光導波路の折り曲げは一点で行われてきた。四角格子フォトニック結晶における光導波路90度曲げ(非特許文献1参照)、三角格子フォトニック結晶における光導波路60度曲げ(非特許文献5参照)、120度曲げ(非特許文献6参照)が、フォトニック結晶の有用性を示す代表的な事例として広く知られている。
しかしながら、一点において光導波路を突き合わせて曲げる場合において、単純な設計では曲げの箇所には、非特許文献7に示されているように高損失の導波モードが形成されるか、非特許文献8に示されているように共振器が形成され、これらの制約を、曲げ部分の透過特性が受けることが知られている。このような不要な導波モードあるいは共振器モードを除去するためには、例えば非特許文献7に報告されているような特殊な設計を採用する必要がある。このため、一点における光導波路折り曲げの反復利用によるジグザグ状の多重曲げ光導波路では、自在な曲線光導波路を実現することは困難であった。
また、2次元フォトニック結晶における曲線光導波路の設計および実験検討結果が、非特許文献9に報告されている。しかし、非特許文献9に報告されている設計では、光導波路の周囲の結晶が大きく曲げられているため、既に報告されている多くの高性能フォトニック結晶デバイスを周辺に配置できない、あるいは集積光回路設計に制約が加わるなどの問題がある。フォトニック結晶最大の特長である超小型かつ高密度の光集積回路の実現に対しては、結晶に大きな曲げや歪の領域を設けることなく、三角格子または四角格子の結晶性を保つことが望ましい。また、非特許文献9の技術は、あくまでも結晶全体を曲線状にして曲線光導波路化する設計であって、光導波路が結晶に対して曲線になる設計では無かった。
非特許文献10には、フォトニック結晶が有する長距離の結晶規則性を除去し、かつ全面内方向に大きなフォトニックバンドギャップを有する超均一乱雑光固体(hyperuniform disordered photonic solids;HDPS)の設計について記載されている。また、非特許文献10には、通常のフォトニック結晶を用いる従来手法では前例のないS字状の光導波路等の自在な曲線光導波路が実現されうることも報告されている。
しかしながら、HDPS中にフォトニック結晶デバイスを配置することは不可能であり、また原理的にはHDPS中への光デバイスや光導波路の実現が可能であっても、規則性を欠くHDPS中にリソグラフィの手法により量産性良く光回路を作成することは困難である。
非特許文献11には、光共振器の規則的な配列を構成し共振器を互いに結合させることにより光導波路が構成されることが示されている。また光共振器配列を一点で折り曲げることが可能であることが示されている。しかしフォトニック結晶内で光共振器配列を連続的に自在に曲げて曲線導波路として利用する先行発明は無かった。
特開2015−152689号公報
M. Tokushima et al., "1.5-mm-wavelength light guiding in waveguides in square-lattice-of-rod photonic crystal slab", Applied Physics Letters, vol.84, no.21, pp.4298-4300, 2004. M. Notomi et al., "Extremely Large Group-Velocity Dispersion of Line-Defect Waveguides in Photonic Crystal Slabs", Physical Review Letters, vol.87, no.25, 253902, 2001. K. Furuya et al., "Novel Ring Waveguide Device in a 2D Photonic Crystal Slab -Transmittance Simulated by Finit-Difference Time-Domain Analysis-", Japanese Journal of Applied Physics, vol.43, no.4B, pp.1995-2001, 2004. Y. Liu et al., "Γ-Μ waveguides in two-dimensionaltriangular-lattice photonic crystal slabs", Optics Express, vol.16, no.26, pp.21483-21490, 2008. T. Baba et al., "Observation of light propagation in photonic crystal optical waveguides with bends", Electronics Letters, vol.35, no.8, 1999. M. Tokushima et al., "Lightwave propagation through a 120° sharply bent single-line-defect photonic crystal waveguide", Applied Physics Letters, vol.76, no.8, pp.952-954, 2000. A. Chutinan et al., "Wider bandwidth with high transmission through waveguide bends in two-dimensional photonic crystal slabs", Applied Physics Letters, vol.80, no.10, pp.1698-1700, 2002. K. Inoshita and T. Baba, "Lasing at bend, branch and intersection of photonic crystal waveguides", Electronics Letters, vol.39, no.11, 2003. J. Sugisaka et al., "Development of curved two-dimensional photonic crystal waveguides", Optics Communications, vol.281, pp.5788-5792, 2008. M. Florescu et al., "Optical cavities and waveguides in hyperuniform disordered photonic solids", Physical Review B, vol.87, no.16, 165116, 2013. A. Yariv et al., "Coupled-resonator optical waveguide: a proposal and analysis", Optics Letters, vol.24, no.11, pp.711-713, 1999. M. Minkov and V. Savona, "Automated optimization of photonic crystal slab cavities", Sci. Rep., vol.4, 5124, 2014. E. Kuramochi et al., "Systematic hole-shifting of L-type nanocavity with an ultrahigh Q factor", Opt. Lett., vol.39, no. 19, pp.5780-5783, 2014.
以上に説明したように、従来の技術では、量産性のいい状態で、結晶に大きな曲げや歪の領域を設けるなどの制約が無い状態で、フォトニック結晶を用いた光導波路の導波方向を自由に変更させることができず、また曲線光導波路の周辺で集積度を向上させることが容易ではないという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、様々な制約が無く量産性のいい状態で、フォトニック結晶による光導波路の導波方向を自由に変更できるようにすることを目的とする。
本発明に係る光導波路は、基部および基部に対象とする光の波長以下の間隔で三角格子状に周期的に設けられて基部とは異なる屈折率の柱状の複数の格子要素を備えるフォトニック結晶本体と、フォトニック結晶本体に設けられて、フォトニック結晶の格子要素がない部分から構成された点欠陥による10万以上のQ値を有する光共振器が3個以上配列された光結合共振器とを備えている。本発明では隣接する光共振器の中心間隔Lをフォトニック結晶の格子定数aの10倍以内に設定することとする。Lがこれより長くても光結合共振器を形成することは可能であるが、結合共振器モードが連続的ではなくとびとびの離散的なモードに分裂するか、あるいは導波路帯域が極めて狭くなるため、曲線光導波路として実用性の無いものとなる。
従来の技術において、光結合共振器の配置は一点折り曲げがあるものも含め直線的・規則的で間隔は一定であった。これに対し本発明では上記10aより小さければLは一定である必要は無く、不規則であってよい。また結合共振器を構成する任意の連続する2つの光共振器の角度は一定或いは規則的ではなく任意の角度に変わるものとする。基本的に本発明そのものにおいて隣接共振器のなす角度θに制限は無く、また共振器の間隔にも下限はない。但し配置する光共振器(非特許文献13記載のL2,L3,L4或いは非特許文献12記載のH0など)のフットプリント(共振器を生成するために除去やシフト等を行う穴をすべて含む)により角度や間隔に制約が生ずる場合がある。
本発明において、基本的に光共振器の間隔Lが小さいほど導波路帯域はより広くなり、導波路損失も小さくなる。故に、Lは小さければ小さいほど良い。一方で、小さい間隔を実現するためには光共振器のサイズ(フットプリント)が小さいことが要求される。このような光共振器は少数個の点欠陥をベースとしたフォトニック結晶ナノ共振器に限定される。更に光導波路の長さが十分長い場合でも損失を実用上問題ない程度に低く抑えるために、共振器のQ値は単一共振器の状態で10万以上である必要がある。
本発明において、光共振器は単一の共振器モードのみを持つシングルモード共振器と、複数の共振器モードを有するマルチモード共振器とのどちらであっても良い。後者の場合は異なるモードからそれぞれ結合共振器モードが発生し、それらが互いにオーバーラップすることで、より広い導波路帯域が構成される場合がある。
フォトニック結晶内に任意の自在な曲線光導波路を配置する場合、その中心の軌跡は一般にフォトニック結晶の穴配列とは整合しない。従って常に自在曲線上に光共振器を配置した結合共振器を構成しようとすると、光共振器をフォトニック結晶に対しずらして配置する必要がある。これをそのまま実行しようとすると、光共振器の形状が損なわれるため性能が大きく損なわれる。またこれを避けて光共振器の形状を保とうとすると周囲の結晶を歪ませる必要を生じる。
これに対し、本発明では各光共振器を常に結晶に合わせて配置し、曲線導波路を実現するために結晶からずらして配置することは無い。即ち実際の光共振器の配置と設計の自在曲線との間にずれが発生することになる。光共振器のサイズが十分小さければ、このずれを概ね格子定数の1倍以内に抑えることが可能である。一般に有用な光波長帯における格子定数は0.5μm以下であり、また曲線導波路として有用かつ実用的な曲率半径は数μmである(1μm以下の急激折り曲げに対しては前記一点折り曲げの採用がより適切である)から、共振器の中心を自在曲線上から結晶格子に合わせてずらす「丸め」操作を行ったとしても、曲線導波路のレイアウトの変化は軽微であり、影響はほぼ無視できる。この「丸め」操作に伴うシフト量は光導波路の方向・配置する光共振器のフットプリント・共振器モード形状によっては格子定数の数倍を要する場合がある。
また、本発明に係るドロップフィルタは、上述した光導波路による第1光導波路部および第2光導波路部と、第1光導波路部および第2光導波路部の間のフォトニック結晶本体に配置されたフィルタ共振器とを備える。
上記ドロップフィルタにおいて、フィルタ共振器を構成するフィルタ光閉じ込め部はフォトニック結晶に配置可能な光共振器であって、第1光導波路部および第2光導波路部と結合可能な共振器モードを有すれば良い。所望のフィルタ特性を実現するために、光共振器の波長およびQ値が所定の値になるよう、共振器の構造は適宜選択・調整される。単一共振器を用いる場合、フィルタのQ値QFはQF -1=QI -1+Q1 -1+Q2 -1により与えられる。ここでは共振器内部Q値、Q1、Q2はそれぞれ共振器と第1光導波路部・第2光導波路部との結合Q値である。このように、QFは光共振器の性能のみでは決まらず導波路との結合も含めて設計されるべきものである。ではあるが、非常に広い透過帯域を要する場合を除き、QFは高ければ高いほど設計の自由度は高くなり、また透過波長における挿入損失も低減される。
上記ドロップフィルタの基本動作原理は、フィルタ共振器と第1・第2の直線フォトニック結晶導波路部から構成される既存のドロップフィルタと変わらない。但し光導波路部の物理が既存技術においては通常の光導波路となっているのに対し、本発明では複数の光閉じ込め部からなる光結合共振器となっているところが大きく異なる。本構成においては、第1光導波路部と第2光導波路部とがフィルタ共振器を介さず直接結合することが無いように設計上配慮を行う必要がある。
以上説明したことにより、本発明によれば、様々な制約が無く量産性のいい状態で、フォトニック結晶による光導波路の導波方向を自由に変更できるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態1における光導波路の構成を示す構成図である。 図2Aは、本発明の実施の形態1における光閉じ込め部104の構成を示す構成図である。 図2Bは、光閉じ込め部104による共振器の基底共振器波長を説明するための特性図である。 図3Aは、本発明の実施の形態1における光導波路の構成を説明するための写真である。 図3Bは、本発明の実施の形態1における光導波路の透過スペクトルを示す特性図である。 図4は、本発明の実施の形態2における光導波路の構成を示す構成図である。 図5Aは、本発明の実施の形態2における光導波路の構成を説明するための写真である。 図5Bは、本発明の実施の形態2における光導波路の透過スペクトルを示す特性図である。 図6は、本発明の実施の形態3における光導波路の構成を示す構成図である。 図7は、本発明の実施の形態3における光閉じ込め部(フィルタ光閉じ込め部)606による共振器(フィルタ共振器)の構成を示す構成図である。 図8Aは、本発明の実施の形態3における光導波路の構成を説明するための写真である。 図8Bは、本発明の実施の形態3における光導波路の透過スペクトルを示す特性図である。 図8Cは、光閉じ込め部(フィルタ光閉じ込め部)606による共振器(フィルタ共振器)の基底共振器波長を説明するための特性図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における光導波路の構成を示す構成図(平面図)である。この光導波路は、フォトニック結晶本体101と、配列された複数の光閉じ込め部104からなる光導波路部とを備える。図1において、点線(仮想線)の矩形により光閉じ込め部104のおおよその位置を示している。
フォトニック結晶本体101は、基部102および基部102に対象とする光の波長以下の間隔で三角格子状に周期的に設けられて基部102とは異なる屈折率の柱状の複数の格子要素103を備える。フォトニック結晶本体101は、いわゆる2次元スラブ型のフォトニック結晶であり、格子要素103は、例えば円柱状の中空構造である。
光閉じ込め部104は、フォトニック結晶の格子要素103がない部分から構成された点欠陥により構成されている。5個以上の光閉じ込め部104を配列することで、光導波路部を構成する。図1の例では、仮想の円121,仮想の円122に沿うように光閉じ込め部104を配置(配列)している。この例では、仮想の円121および仮想の円122の半径が4.8μmであり、光閉じ込め部104の中心(共振器中心)の仮想の円121および仮想の円122からのずれは、フォトニック結晶の格子定数(a=410nm)以下とされている。また、複数の光閉じ込め部104による光導波路部の両端は、線状欠陥による直線光導波路111,112に光接続している。
各光閉じ込め部104は、所定の曲線に近い折れ線状に配置されている。また、各光閉じ込め部104はフォトニック結晶に整合するように配置されている。また、隣接する光閉じ込め部104の間隔が格子定数の10倍以下であり、各光閉じ込め部104は、上述した所定の曲線に対して0のずれをもって配置されている。ここで、光閉じ込め部104の基底共振モードQ値は、10万以上であるとよい。また、光閉じ込め部104の所定の曲線からのずれの量は、格子定数の2倍以内であればよい。
以下、実施の形態1における光閉じ込め部104について、図2Aを用いてより詳細に説明する。光閉じ込め部104は、フォトニック結晶共振器を構成しており、フォトニック結晶の格子要素103がない部分から構成された2つの点欠陥105a,点欠陥105bにより光閉じ込め部104が構成されている。実施の形態1では、いわゆるL2共振器である。実施の形態1では、基部102は、シリコンから構成されている。
このL2共振器としたフォトニック結晶結合共振器は、上述した光閉じ込め部104を中心としてこの両側において、フォトニック結晶のΓ−K結晶方位方向の直線上に連続する10個の格子要素からなる第1格子要素対,第2格子要素対,第3格子要素対,第4格子要素対,第5格子要素対を備える。第1格子要素対は、格子要素131aおよび格子要素131bから構成されている。第2格子要素対は、格子要素132aおよび格子要素132bから構成されている。第3格子要素対は、格子要素133aおよび格子要素133bから構成されている。第4格子要素対は、格子要素134aおよび格子要素134bから構成されている。第5格子要素対は、格子要素135aおよび格子要素135bから構成されている。
また、第1格子要素対,第2格子要素対,第3格子要素対,第4格子要素対,第5格子要素対は、Γ−K結晶方位方向の直線上で、光閉じ込め部104の中心(共振器中心)から対称となる外側へのシフト量が、共振器Q値が最大となる状態に最適化されている。ここで、共振器中心は、点欠陥105aと点欠陥105bとの間となる。
屈折率が3.46のシリコンから構成された基部102の厚さdを200nmとし、格子定数aが410nm、各格子要素の穴半径rが95nmであるとする。このフォトニック結晶共振器においては、第1格子要素対のシフト量s1=0.35a、第2格子要素対のシフト量s2=0.805×s1(=0.28a)、第3格子要素対のシフト量s3=0.5×s1(=0.175a)、第4格子要素対のシフト量s4=0.333×s1(≒0.12a)、第5格子要素対のシフト量s5は、0とされている。電磁界シミュレーションにおける本共振器の基底モードはQ値300万以上、第一高次モードのQ値は約1万となる。
上述した実施の形態1によれば、光導波路部を構成する各々の光閉じ込め部104を構成する共振器は、1つの部分に当たり、1〜3個の格子要素103の除去と、最大でも10個の格子要素103の微小なシフトにより構成できるため、これら周囲のフォトニック結晶の格子に、何ら幾何学上の影響を与えない。
なお、隣り合う光閉じ込め部104の中心間の間隔は、所望とする光導波路形状(曲線)およびフォトニック結晶格子に整合して配置を行うため、一般に一定の値にはならず、光導波路部としたい曲線上を進むにつれて変動する。
一般に非特許文献11を初めとする既存の結合共振器では、共振器を直線上に配置すると共に共振器間隔Lを一定としており、光閉じ込め部104の中心間の間隔が一定とならない本発明における光導波路は、従来の構成とは全く異なっている。
本発明では、導波方向が自在な曲線導波路を実現するため、隣り合う光閉じ込め部104の移動方向の角度が、フォトニック結晶に対して0度から360度の範囲で変化することになる。Γ―K方向を0度とすると、図1に例示した実施の形態1では、図1に示す左の直線光導波路111からまず90度方向に出発し、仮想の円121の紙面下側の円弧を進む間に0度を経て−90度にまで向きを変える。続いて、仮想の円122の紙面上側の円弧の部分で0度を経て90度にまで戻り、右の直線光導波路111に接続する。
特許文献1に示されているように、結合共振器の結合は、共振器対の角度θと間隔Lとに依存する。本発明においては、隣り合う光閉じ込め部104の関係となり、角度θは隣り合う光閉じ込め部104の移動方向の角度となる。特に、格子要素を取り除いた点欠陥を直線状に配列した光閉じ込め部104によるL型共振器の場合においては、θが25度から50度の範囲では共振器間の結合が増強されるため、導波路帯域が広く、伝搬損失が小さくなる。一方、θが0度か90度に近い場合は共振器間の結合が弱くなるため、導波路帯域が狭く、伝搬損失が大きくなる。間隔Lについても狭いほど共振器間の結合が増強されるため、導波路帯域が広く、伝搬損失が小さくなる。
複数の光閉じ込め部104を曲線上に配列させて構成した光導波路の伝搬特性は、基本的に中途の各部分(光閉じ込め部104)のθとLとに依存することになる。光閉じ込め部104による共振器のQ値については、光導波路の伝搬損失を低減するために高ければ高いほど良い。総合的に本発明においては、非常にQ値の高い共振器を非常に狭い間隔で配置することが重要であり、前述した実施の形態で説明した超小型超高Q値共振器を用いるのが有効である。
次に、実施の形態1における光導波路の特性について、図3A,図3Bを用いて説明する。なお、基部102はシリコンから構成し、板厚200nmとし、格子定数a=410nmとしている。また、基部102の周囲は空気層であり、円柱状の中空構造とした格子要素103の半径は、95nmとした。また、図2Bに示すように、1つの光閉じ込め部104による共振器の基底共振器波長は約1537nmであり、Q値は60万である。また第一高次共振器モードが1490nm付近の波長に存在するが、1万程度と推定されるQ値は計測できなかった。
波長1525nmのレーザ光を、直線光導波路111より入力すると、図3Aの(b)に示すように、曲線状の光導波路部に沿った光伝搬を示す明瞭な画像が取得された。この画像は、フォトニック結晶本体101の上面側に設けた赤外線カメラにより撮像したものである。なお、図3Aの(a)は、作製した光導波路部を上面から撮影した写真である。
次に、実施の形態1における光導波路の透過スペクトルを図3Bの(a)に示す。なお、図3Bの(b)は、直線状の点欠陥光導波路における透過スペクトルである。1475nm〜1530nmの55nmに及ぶ広い導波路帯域は、基底モードからなる結合共振器モードと第一高次共振器モードからなる結合共振器モードとの重なりにより形成されている。曲線導波路の総延長30μmに対し、特に1520nm台の波長帯域ではほぼ0の損失が示されている。他の帯域での透過率の落ち込みは前述の通り、特定のθにおいて制約を受けるためである。規則的なフォトニック結晶中での長大で連続的な曲線光導波路の実現が本発明により初めて実現実証された。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態2における光導波路の構成を示す構成図である。この光導波路は、フォトニック結晶本体401と、配列された複数の光閉じ込め部404からなる光導波路部とを備える。図4において、点線(仮想線)の矩形により光閉じ込め部404のおおよその位置を示している。
フォトニック結晶本体401は、前述した実施の形態1と同様に複数の格子要素403を備える。なお、図4では、基部を省略している。フォトニック結晶本体401は、いわゆる2次元スラブ型のフォトニック結晶であり、格子要素403は、例えば円柱状の中空構造である。
光閉じ込め部404は、フォトニック結晶の格子要素403がない部分から構成された点欠陥により構成されている。5個以上の光閉じ込め部404を配列することで、光導波路部を構成する。図4の例では、「S」字状に複数の光閉じ込め部404を配列して曲線光導波路としている。また、複数の光閉じ込め部404による光導波路部の両端は、線状欠陥による直線光導波路411,412に光接続している。
ここで、光閉じ込め部404においては、ここを中心としてこの両側において、フォトニック結晶のΓ−K結晶方位方向の直線上に連続する10個の格子要素403からなる第1格子要素403対,第2格子要素403対,第3格子要素403対,第4格子要素403対,第5格子要素403対の、直線上で中心から対称となる外側へのシフト量が、同一の一次結合関係により共振器Q値が最大となる状態に最適化されている。これらは前述した実施の形態1と同様である。
次に、実施の形態2における光導波路の特性について、図5A,図5Bを用いて説明する。なお、基部はシリコンから構成し、板厚200nmとしている。また、基部の周囲は空気層であり、円柱状の中空構造とした格子要素403の半径は、95nmとした。
波長1525nmのレーザ光を、直線光導波路411より入力すると、図5Aの(b)に示すように、曲線状(S字状)の光導波路部に沿った光伝搬を示す明瞭な画像が取得された。この画像は、フォトニック結晶本体101の上面側に設けた赤外線カメラにより撮像したものである。なお、図5Aの(a)は、作製した光導波路部を上面から撮影した写真である。
次に、実施の形態2における光導波路の透過スペクトルを図5Bの(a)に示す。なお、図5Bの(b)は、直線状の点欠陥光導波路における透過スペクトルである。この例においても広い導波路帯域が実測された。図3Bを用いて説明した前述の例に比較して全体的に透過率が低下し特性が悪くなっているが、これは主に曲線状(S字状)の光導波路部の中央領域に、隣り合う光閉じ込め部404の移動方向の角度θが小さく、隣り合う光閉じ込め部404との間の距離Lが大きい部分が存在するためである。θとLに着目して光閉じ込め部の配列(配置)の最適化を行えば、得られる光導波路においては、透過帯域の広帯域フラット化と低損失化が可能である。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3について図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態3における光導波路の構成を示す構成図である。この光導波路は、フォトニック結晶本体601と、配列された複数の光閉じ込め部604からなる光導波路部とを備える。図6において、点線(仮想線)の矩形により光閉じ込め部604のおおよその位置を示している。
フォトニック結晶本体601は、前述した実施の形態1と同様に複数の格子要素603を備える。なお、図6では、基部を省略している。フォトニック結晶本体601は、いわゆる2次元スラブ型のフォトニック結晶であり、格子要素603は、例えば円柱状の中空構造である。
光閉じ込め部604は、フォトニック結晶の格子要素603がない部分から構成された点欠陥により構成されている。5個以上の光閉じ込め部604を配列することで、光導波路部を構成する。個々の光閉じ込め部604は、前述した実施の形態1の光閉じ込め部104,実施の形態2の光閉じ込め部404と同様である。
図6の例では、仮想の円621に沿うように配列した複数の光閉じ込め部604による曲線光導波路(第1光導波路部)と、仮想の円622に沿うように配列した複数の光閉じ込め部604による曲線光導波路(第2光導波路部)との2つの光導波路部を、同一のフォトニック結晶本体601に備える。仮想の円621に沿う第1光導波路部の両端は、線状欠陥による直線光導波路611,612に光接続している。また、仮想の円622に沿う第2光導波路部の両端は、線状欠陥による直線光導波路613,614に光接続している。
上述した構成に加え、仮想の円621に沿う第1光導波路部と、仮想の円622に沿う第2光導波路部との間のフォトニック結晶本体601に、光閉じ込め部(フィルタ光閉じ込め部)606による共振器(フィルタ共振器)を配置する。ここでは、仮想の円621に沿う第1光導波路部と、仮想の円622に沿う第2光導波路部とは、光閉じ込め部606を中心に点対称な関係に配置されている。また、仮想の円621に沿う曲線状の光導波路部と、仮想の円622に沿う曲線上の光導波路部とは、互いに凸部の側が向き合っている。
また、仮想の円621に沿う第1光導波路部と、仮想の円622に沿う第2光導波路部との距離は、光閉じ込め部606がない場合に両者が光結合しない状態となっている。なお、仮想の円621に沿う第1光導波路部と光閉じ込め部606による共振器とは、光結合可能な間隔とされている。同様に、仮想の円622に沿う第2光導波路部と光閉じ込め部606による共振器とは、光結合可能な間隔とされている。これらにより、ドロップフィルタ(4端子ドロップフィルタ)が構成されている。光閉じ込め部606による共振器(フィルタ共振器)の中心と、上記第1光導波路部および上記第2光導波路部との間隔が最短部分でそれぞれ格子定数の10倍以内とされていればよい。
光閉じ込め部606による共振器は、無点欠陥型と呼ばれ、結晶中から1つも結晶穴を取り除いていない。無点欠陥型の共振器は、周囲より間隔を開けて配置した格子要素よりなる光閉じ込め部を形成し、光閉じ込め部に光を閉じ込める共振器としている。周囲の格子要素は、フォトニック結晶のΓ−K結晶方位に沿って、互いに遠ざける方向にシフトさせている。無点欠陥型の共振器は、2次元ナノ共振器として最小の0.2(λ/n)3程度のモード体積を実現できる共振器として広く知られている。
実施の形態3における無点欠陥型の光閉じ込め部606による共振器は、図7に示すように、第1格子要素631,第2格子要素632,第3格子要素633,第4格子要素634,第5格子要素635,第6格子要素636,第7格子要素637,第8格子要素638,第9格子要素639a,および第10格子要素639bから構成している。
例えば、格子定数a=410nm、穴半径r=95nm、基部の板厚t=200nmにおいて、(第1格子要素対のシフト量、第2格子要素対のシフト量、第3格子要素対のシフト量、第4格子要素対のシフト量、第5格子要素対のシフト量)=(0.385a、0.347a、0.308a、0.231a、10nm)とすればよい。なお、第5シフト量は、格子定数の0.001〜0.03倍となっていればよい。この場合、光閉じ込め部606による共振器の規定共振器モードの理論Q値は、800万以上となる。
次に、実施の形態3における光導波路によるドロップフィルタの特性について、図8A,図8B,図8Cを用いて説明する。なお、基部はシリコンから構成し、板厚200nmとし、格子定数a=410nmとしている。また、基部の周囲は空気層であり、円柱状の中空構造とした格子要素603の半径は、95nmとした。
図8Aに示すように、波長1519nmのレーザ光を左下の導波路入力ポートとなる直線光導波路613より入力すると、光は下側の曲線導波路へ伝搬した後、光閉じ込め部606による共振器を介して上側の曲線導波路へドロップされ、右上の導波路出力ポートとなる直線光導波路613に伝搬する。ここで、図8Aの(a)は、作製した光導波路部を上面から撮影した写真であり、図8Aの(b)は、フォトニック結晶本体の上面側に設けた赤外線カメラにより撮像した画像である。なお、この例では、図6を用いて説明した例に比較して、各曲線導波路と光閉じ込め部606による共振器との距離を縮めてある。
次に、実施の形態3におけるドロップフィルタの透過スペクトルを図8Bに示す。図8Bの(a)は、入力側の直線光導波路611および仮想の円622に沿う第2光導波路部における透過スペクトルである。また、図8Bの(b)は、出力側となる、仮想の円622に沿う第2光導波路部および直線光導波路612における透過スペクトルである。
入力側においては、図8Bの(a)に示すように、十分広く高い透過特性を示している。これに対し、出力側においては、図8Bの(a)に示すように、光閉じ込め部606による無点欠陥型の共振器の基底共振器モード波長のみが透過していることが分かる。このように、実施の形態3における構成によれば、明瞭なドロップフィルタ動作が示された。なお、ドロップピークを図8Cに示す。図8Cに示すドロップピークは、共振器Q値23万に対応している。
上述したように、本発明による光導波路にフォトニック結晶光共振器を組み合わせることで、ドロップフィルタなどの高性能な光素子および光回路が実現されることが実証された。ドロップピークが示す通り、光閉じ込め部606による無点欠陥型の共振器のモード波長は1519nmであり、図2Bに示した光閉じ込め部104によるL2共振器のモード波長1537nmとは著しく離調している。この2つの大きく離調した異なる設計の共振器同士が直接結合することは原理的にあり得ない。このことより明らかなように、上述した実施の形態3におけるドロップフィルタ構造は、結合共振器の分岐には該当しない。ここで得られた結果は、結合共振器モードが、波長が同調する任意の光共振器に対し通常の光導波路と同様にふるまうことを示している。これは物理的・光学的にも重要な新発見である。
以上に説明したように、本発明によれば、フォトニック結晶の格子要素がない部分から構成された点欠陥による光閉じ込め部を配列することでフォトニック結晶本体に光導波路部を形成するようにしたので、様々な制約が無く量産性のいい状態で、フォトニック結晶による光導波路の導波方向を自由に変更できるようになる。
上述した例では、複数の光閉じ込め部(共振器)を配列した曲線状の部分の曲率半径は数μm程度であるが、現実的な共振器を利用する構成において数〜数十μmの曲率半径の曲線導波路が実現可能である。1μm以下の曲げには一点における折り曲げで対応すれば良いので、本発明により超小型平面光回路中の曲線導波路として有用な範囲の曲線がほぼカバーされる。
本発明において初めて、曲線状の間隔が一定でない結合共振器を有用な光導波路とする手法を提示している。非特許文献9,非特許文献10とは異なり、既存の多くの高性能フォトニック結晶光素子・光電子素子と完全な互換性があり、これらに容易に組み合わせることが可能である。また、非特許文献9とは異なり、曲線導波路の周辺にフォトニック結晶光素子が配置可能であり、超高密度の集積光回路をフォトニック結晶中に実現することが可能であり、有利である。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。本発明は2次元フォトニック結晶中に配置できる任意の光共振器により構成可能である。また前述した板状の基部に形成した複数の中空構造からなる三角格子フォトニック結晶に限らず、四角格子フォトニック結晶やピラー型フォトニック結晶に対しても、本発明は適用可能である。
101…フォトニック結晶本体、102…基部、103…格子要素、104…光閉じ込め部、111,112…直線光導波路、121,122…仮想の円。

Claims (4)

  1. 基部および前記基部に対象とする光の波長以下の間隔で三角格子状に周期的に設けられて前記基部とは異なる屈折率の柱状の複数の格子要素を備えるフォトニック結晶本体と、
    前記フォトニック結晶本体に設けられて、フォトニック結晶の前記格子要素がない部分から構成された点欠陥による光閉じ込め部が3個以上配列された光導波路部と
    を備え、
    各光閉じ込め部が所定の曲線に近い折れ線状に配置され、各光閉じ込め部はフォトニック結晶に整合するように配置され、隣接する光閉じ込め部の中心間の間隔が一定ではなく、かつ格子定数の10倍以下であって、各光閉じ込め部が前記所定の曲線に対して0または格子定数の2倍以内のずれをもって配置される
    ことを特徴とする光導波路。
  2. 請求項1記載の光導波路において、
    前記光閉じ込め部の基底共振モードQ値が10万以上であることを特徴とする光導波路。
  3. 請求項1または2に記載した光導波路による第1光導波路部および第2光導波路部と、
    前記第1光導波路部および第2光導波路部の間の前記フォトニック結晶本体に配置されたフィルタ共振器と
    を備えることを特徴とするドロップフィルタ。
  4. 請求項記載のドロップフィルタにおいて、
    前記フィルタ共振器の中心と、第1光導波路部および第2光導波路部との間隔が最短部分でそれぞれ格子定数の10倍以内である
    ことを特徴とするドロップフィルタ。
JP2016035350A 2016-02-26 2016-02-26 光導波路およびドロップフィルタ Active JP6530332B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016035350A JP6530332B2 (ja) 2016-02-26 2016-02-26 光導波路およびドロップフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016035350A JP6530332B2 (ja) 2016-02-26 2016-02-26 光導波路およびドロップフィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017151351A JP2017151351A (ja) 2017-08-31
JP6530332B2 true JP6530332B2 (ja) 2019-06-12

Family

ID=59739611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016035350A Active JP6530332B2 (ja) 2016-02-26 2016-02-26 光導波路およびドロップフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6530332B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7091894B2 (ja) * 2018-07-11 2022-06-28 日本電信電話株式会社 フォトニック結晶光素子

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004170478A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 National Institute Of Advanced Industrial & Technology フォトニック結晶光リングデバイス
JP3721181B2 (ja) * 2003-08-29 2005-11-30 独立行政法人科学技術振興機構 電磁波周波数フィルタ
CN101788727B (zh) * 2009-12-14 2011-11-09 深圳大学 基于磁光腔耦合的光子晶体四端口环行器
JP5869986B2 (ja) * 2012-08-21 2016-02-24 日本電信電話株式会社 フォトニック結晶光共振器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017151351A (ja) 2017-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Leykam et al. Perspective: photonic flatbands
Niemi et al. Wavelength-division demultiplexing using photonic crystal waveguides
JP3721181B2 (ja) 電磁波周波数フィルタ
US7903909B2 (en) Low-loss bloch wave guiding in open structures and highly compact efficient waveguide-crossing arrays
JP4793660B2 (ja) 導波路の結合構造
Robinson et al. Photonic crystal ring resonator-based add drop filters: a review
JP4769658B2 (ja) 共振器
JP2007256382A (ja) 2次元フォトニック結晶
JP4971045B2 (ja) 光制御素子
JP2007133331A (ja) 導波路及びそれを有するデバイス
JP6317279B2 (ja) フォトニック結晶共振器およびその設計方法
JP5063139B2 (ja) フォトニック構造体
JP4327064B2 (ja) 光制御素子
JP6530332B2 (ja) 光導波路およびドロップフィルタ
Lourtioz Photonic crystals and metamaterials
JP6317278B2 (ja) フォトニック結晶共振器の設計方法
JP2003156642A (ja) 光導波路およびその製造方法
JP6106107B2 (ja) 光共振器
JP3876863B2 (ja) アド・ドロップフィルタ
JP2004170478A (ja) フォトニック結晶光リングデバイス
Ivinskaya et al. Single and Coupled Nanobeam Cavities
JP6416703B2 (ja) フォトニック結晶連結共振器
JP4062308B2 (ja) フォトニック結晶導波路
Feng et al. Multifrequency filtering characters of two-dimensional photonic crystals with rectangular microcavities
Guillan-Lorenzo et al. Design and optimization of a low loss tapered photonic crystal waveguide structure

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190516

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6530332

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150