JP6530099B1 - 自走式作業機 - Google Patents

自走式作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP6530099B1
JP6530099B1 JP2018065532A JP2018065532A JP6530099B1 JP 6530099 B1 JP6530099 B1 JP 6530099B1 JP 2018065532 A JP2018065532 A JP 2018065532A JP 2018065532 A JP2018065532 A JP 2018065532A JP 6530099 B1 JP6530099 B1 JP 6530099B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
self
machine according
propelled
traveling
lowering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018065532A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019170338A (ja
Inventor
甲地 重春
重春 甲地
洵平 梅田
洵平 梅田
田中 健
健 田中
Original Assignee
株式会社ササキコーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ササキコーポレーション filed Critical 株式会社ササキコーポレーション
Priority to JP2018065532A priority Critical patent/JP6530099B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6530099B1 publication Critical patent/JP6530099B1/ja
Publication of JP2019170338A publication Critical patent/JP2019170338A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Abstract

【課題】機体長を長大化することなく、草刈の効率を向上させること、走行性能や走行安定性のある自走式作業機を供すること。【解決手段】作業部4を昇降せしめる昇降アーム43と一体に昇降される作用ピン47及び該作用ピン47を当接する下降規制手段51が設けられ、上記作用ピン47が上記下降規制手段51に当接されることにより下死点が形成される。昇降アーム43に直交する方向に垂直方向に回動する昇降ギア49が設けられ、下降規制手段51が該昇降ギア49に突設される。昇降に係る装置の構成が簡素化されるので、機体を小型化しても機体重心のバランス調整が容易となり、設定された下死点より上方で作業しても地面追従効果が損なわれないので、草刈等の作業効率が向上する。また機体重心のバランスがよいので走行安定性に優れ、走行駆動力や旋回性能といった走行性能に優れる。【選択図】図5

Description

本願発明は草刈作業などに使用される自走式作業機に関して、とくにラジコン操縦等の遠隔操作ができる程小型化した自走式作業機に関する。
草刈作業を例にして説明する。草刈作業は炎天下での作業となるため、老人だけでなく、若者にもつらい作業である。また刈払機を使用した草刈作業は草刈刃による自損事故の発生も多かった。
さらに、草刈作業は狭い畦道や構造物の狭い隙間等、足場が不安定な場所での作業となっており、さらに傾斜地での作業も多く、走行安定性は重要である。
自走式草刈機を使用した場合、作業部にて刈取った草はハウジングにて中央部に集められ、後方より排出される。よって、作業部後方に位置する本体部は刈取った草を跨がなければならないため、本体フレームの位置は高位となり、いわば腰高に設定される。
一方、機体全体の高さは、梁等が設置されているような場所でも潜って走行できるように、機体高が可及的に低位となるよう設定される。
また田畑のあぜ道の走行や、梁等の構造物を潜っての走行、狭い構造物等の間を旋回等しながらの走行においては、前後、左右、上下の機体寸法が小さいほど機体を衝突させる危険が少ないため有利である。
一方ラジコン操縦等の遠隔操作ができる程小型の自走式作業機においては、機体バランスの問題がある。例えば、重心を過度に進行方向前方に配すると、機体バランスが崩れ、走行駆動力や旋回性能といった走行性能や走行安定性に悪影響を及ぼす。
また、草が生えている地面は凹凸があることが少なくなく、とくに、人が立ち入らない空地、放棄地等は起伏が大であることが多い。草に覆われている地面を都度判断して、作業部の高さを調整し続けることは現実的には困難である。
ところで、この種自走式作業機においては、上下方向の旋回時の姿勢変化を最小にし刈取性能の変化を最小にするため、作業部を遠方に位置することが望ましい。しかしながら、このようにすると機体が長大化するという難点がある。
一方作業部の上下方向の旋回半径を小さくすると、上下方向の旋回時の姿勢変化、つまり上下方向の旋回角度が大きくなるため、刈取性能が変化するという難点がある。
また、機体が長大化すると狭い場所での作業機の運用に支障をきたすという難点がある。
特開2017−176153号公報
本願発明は上記両立し難しい課題を一挙に解決することを目的とする。
即ち、本願発明の目的は、機体長を長大化することなく、草刈の効率を向上させること、また走行性能や走行安定性のある自走式作業機を供することである。
また機体長を長大化することなく、地面追従効果ある自走式作業機を供することである。
上記課題解決のため、本願発明による自走式作業機は、本体部と、該本体部の進行方向両側に設けられた走行部と、上記本体部及び上記走行部の前方に位置する昇降自在の作業部とからなり、上記作業部を昇降せしめる昇降アームと一体に昇降される作用ピン及び該作用ピンを当接する下降規制手段が設けられ、上記作用ピンが上記下降規制手段に当接されることにより下死点が形成され、上記昇降アームに直交する方向に垂直方向に回動する昇降ギアが設けられ、上記下降規制手段が該昇降ギアに突設されることを特徴とする。
また請求項2による本願発明による自走式作業機は、請求項1記載の自走式作業機において、上記昇降アームを昇降せしめる昇降モータの出力軸にピニオンギアが固着され、該ピニオンギアに上記昇降ギアが歯合することを特徴とする。
また請求項3による本願発明による自走式作業機は、請求項2記載の自走式作業機において、上記出力軸及び上記ピニオンギアが進行方向に沿って突設されることを特徴とする。
また請求項4による本願発明による自走式作業機は、請求項2又は請求項3記載の自走式作業機において、上記出力軸及び上記ピニオンギアが進行方向前方に突設されることを特徴とする。
また請求項5による本願発明による自走式作業機は、請求項2又は請求項3記載の自走式作業機において、上記出力軸及び上記ピニオンギアが進行方向後方に突設されることを特徴とする。
また請求項6による本願発明による自走式作業機は、請求項1乃至請求項5いずれか記載の自走式作業機において、上記昇降アームの作用点側端部に上方に付勢された弾性体が設けられることを特徴とする。
また請求項7による本願発明による自走式作業機は、請求項1記載の自走式作業機において、上記下降規制手段に支持ピンローラが回転自在に挿入されることを特徴とする。
また請求項8による本願発明による自走式作業機は、請求項1記載の自走式作業機において、上記昇降アームの支点側端部に上昇規制手段が設けられ、上記昇降アームを枢着する支点部材に該上昇規制手段が当接する当接受部が設けられ、該当接受部に上記当接部に当接されることにより上死点が形成されることを特徴とする。
また請求項9による本願発明による自走式作業機は、請求項8記載の自走式作業機において、上記当接受部が支点部材に設けられた段差部であることを特徴とする。
また請求項10による本願発明による自走式作業機は、請求項1記載の自走式作業機において、上記昇降アームの支点側端部に下方に傾斜してなる当接部が設けられ、該当接部が本体フレームに当接されることにより上死点が形成されることを特徴とする。
また請求項11による本願発明による自走式作業機は、請求項1記載の自走式作業機において、上記昇降アームの中途部が本体フレームより立設された上昇規制手段に当接されることにより上死点が形成されることを特徴とする。
また請求項12による本願発明による自走式作業機は、請求項8乃至請求項11いずれか記載の自走式作業機において、作業部は上死点と下死点の範囲内にて地面の凹凸に追従することを特徴とする。
また請求項13による本願発明による自走式作業機は、請求項1乃至請求項12いずれか記載の自走式作業機において、機体が遠隔操縦されることを特徴とする。
本願発明による自走式作業機によれば、作業部が昇降アームと一体に昇降される作用ピン及び該作用ピンが当接される下降規制手段にて昇降されるため、昇降に係る装置の構成が簡素化されるので、機体を小型化しても機体重心のバランス調整が容易となる。これにより、設定された下死点より上方で作業しても地面追従効果が損なわれない。よって地面と草刈刃の高さが一定に保たれ、地面と草刈刃との直接干渉を防止することができるので、草刈等の作業効率が向上する効果がある。また機体重心のバランスがよいので走行安定性に優れ、走行駆動力や旋回性能といった走行性能に優れる効果がある。
請求項2による自走式作業機によれば、上記昇降アームに直交する方向に垂直方向に回動する昇降ギアが設けられ、上記下降規制手段が該昇降ギアに突設されるため、昇降に係る装置の前後方向の寸法が小型化され、機体重心のバランス調整がより確実となり、地面追従効果、作業効率の向上、走行安定性等の効果が一層向上する。
請求項3による自走式作業機によれば、上記昇降アームを昇降せしめる昇降モータの出力軸にピニオンギアが固着され、該ピニオンギアに上記昇降ギアが歯合するため、昇降に係る装置の進行方向前後の寸法が小型化され、機体重心のバランス調整がより確実となり、地面追従効果、作業効率の向上、走行安定性等の効果がさらに一層向上する。
請求項4による自走式作業機によれば、上記出力軸及び上記ピニオンギアが進行方向に沿って突設されるため、前方に位置する作業部を進行方向後方に寄せることができるので、機体の全長寸法を小型化することができる。また機体の重心も中央部寄りにすることができるので、走行安定性を確保することができる。よって、上記した地面追従効果、作業効率の向上、走行安定性等の効果がさらに一層向上する。
請求項5による自走式作業機によれば、上記出力軸及び上記ピニオンギアが進行方向前方に突設されるため、進行方向前方に位置する作業部を進行方向後方に寄せることができるので、機体の全長寸法を小型化することができる。また機体の重心も中央部寄りにすることができるので、走行安定性を確保することができる。よって、上記した地面追従効果、作業効率の向上、走行安定性等の効果がさらに一層向上する。
請求項6による自走式作業機によれば、上記出力軸及び上記ピニオンギアが進行方向後方に突設されるため、昇降ギア等駆動に係る部分を機体の内側に向けることができるので、粉じんや異物が直接駆動に係る部分に当たらず、昇降ギアやばねの動作不良を防止することができる。この場合、走行安定性は確保されるので、上記した地面追従効果、作業効率の向上、走行安定性等の効果を損なうことはない。
請求項7による自走式作業機によれば、上記昇降アームの作用点側端部に上方に付勢された弾性体が設けられるため、下死点を押し上げられた昇降アームが、弾性体の付勢力により作用ピンを介して上昇方向へ付勢されるので、地面追従効果及び旋回性能等走行性能が一層向上する。
請求項8による自走式作業機によれば、下降規制手段に支持ピンローラが回転自在に挿入されるため、支持ピンローラが昇降ギアの回動と共に昇降し、作用ピンに挿入された作用ピンローラに当接しながら転動するので、作用ピンを介して昇降アーム及び作業部が円滑に仕事をすることができる。
請求項9による自走式作業機によれば、上記昇降アームの支点側端部に上昇規制手段が設けられ、上記昇降アームを枢着する支点部材に該上昇規制手段が当接する当接受部が設けられ、該当接受部に上記当接部に当接されることにより上死点が形成されるため、作業部による作業が下死点と上死点の間でなされるので、作業効率が一層向上する。
請求項10による自走式作業機によれば、上記当接受部が支点部材に設けられた段差部であるので、自走式作業機の機構が簡素化され走行安定性等が一層向上する。
請求項11による自走式作業機によれば、上記昇降アームの支点側端部に下方に傾斜してなる当接部が設けられ、該当接部が本体フレームに当接されることにより上死点が形成されるので、自走式作業機の機構が簡素化され走行安定性等が一層向上する。
請求項12による自走式作業機によれば、上記昇降アームの中途部が本体フレームより立設された上昇規制手段に当接されることにより上死点が形成されるので、自走式作業機の機構が簡素化され走行安定性等が一層向上する。
請求項13による自走式作業機によれば、作業部は上死点と下死点の範囲内にて地面の凹凸に追従するため、作業部の地面追従効果が一層向上する。
請求項14による自走式作業機によれば、機体が遠隔操縦されるため、炎天下等でも一層効率よく作業することができる。
本願発明による自走式作業機の実施の形態を示す平面図である。 図1の正面図である。 図1の左側面図である。 図1IV部の拡大図である。 図2V部の拡大図である。 図5要部の左側面図である。 昇動時における図5要部の左側面図である。 図7要部の左側面図である。 (A)は本願発明による自走式作業機の他の実施の形態を示す要部平面図、(B)は(A)の左側面図である。 (A)は本願発明による自走式作業機の他の実施の形態を示す平面図、(B)は(A)の正面図である。 (A)は本願発明による自走式作業機のさらに他の実施の形態を示す平面図、(B)は(A)のB−B矢視図、(C)は(A)のC−C矢視図である。
次に、実施の形態を示す図面に基づき、本願発明による自走式作業機をさらに詳しく説明する。なお、便宜上同一の機能を奏する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
自走式作業機1は、本体部2と、走行部3と、作業部4からなり、ラジコンと呼ばれる操作送信機6により操縦され、矢示方向に走行する。
本体部2は、本体フレーム21が水平方向に設けられ、該本体フレーム21に後に述べる駆動輪31を駆動せしめる走行モータ36を備えた走行部3が配置され、上記走行モータ36の駆動源たるバッテリ23,24が載置される。
進行方向後方に載置される後部バッテリ23は駆動輪31の回転軸芯31a上に位置するように、本実施例では上記走行モータ36の延長線上に位置するように本体フレーム21に固着される。即ち、バッテリ23は、本体フレーム21と一体に設けられた第1固定部材(図示省略)の上に、長辺部23aが進行方向に沿って位置するように載置され、上方からバンド状の弾性体からなる第2固定部材(図示省略)により取外し可能にしっかりと掛止される。
進行方向前方に載置される前部バッテリ24は、上記後部バッテリ23に隣接して、長辺部24aが進行方向に直交して位置するように水平状に載置され、上方から上記第2固定部材(図示省略)により取外し可能にしっかりと掛止される。
27は上記本体フレーム21に設置される制御部、28は自走式作業機1の主電源等を操作する主電源スイッチである。
走行部3は上記本体部2の進行方向両側に配設される。該走行部3は、上記した走行モータ36、駆動輪31たる後輪と従動輪32たる前輪からなり、両輪間に転輪33を介して、クローラベルト34が掛け渡される。また上記本体フレーム21に、走行フレーム35が固着されており、この走行フレーム35に上記した走行モータ36、駆動輪31、従動輪32及び転輪33の回転軸芯が回転可能に取り付けられる。
上記駆動輪を駆動する上記走行モータ36は、その回転軸芯36aが上記駆動輪31の回転軸芯31aと同軸上に位置するように、上記走行フレーム35に設けられる。即ち、上記走行モータ36は、左右両端から回転軸芯36aを突出させて、上記走行フレーム35に固着される。この回転軸芯36aに、上記駆動輪31の回転軸芯31aが伝動部材を用いずに直接連結されるので、駆動輪31が回転可能となる。上記走行モータ36は、その重心Gmが後記する上記クローラベルト34の幅員内に位置するように上記走行フレーム35に設けられる。
作業部4は、昇降自在のハウジング41からなり、上記本体部2の進行方向前方に設けられる。該ハウジング41は、底面41aと起立した側面41bとからなり、上面及び前面が開放され、後面の中央部が切欠されている。底面41a内には草刈機42が回転可能に設けられる。これにより、刈取った草が側面41bにガイドされ、後面から排出されるようになっている。さらに上記ハウジングの前方には飛散防止用のガード(図示省略)が底面41aから垂れ下げられていて、草刈機42の回転による前方側への異物の飛散を防止している。
草刈機42は適宜数(本実施例では2機)設けられ、各草刈機42が適宜数(本実施例では各4箇ずつ計8箇)の草刈刃42aが設けられる。43は上記ハウジング41を昇降する昇降アーム、44は該昇降アーム41の昇降支点となる支点ピン、45は上記ハウジング41を昇降せしめる昇降モータである。また上記ハウジング41内の草刈機42の下部には、凸凹のある地表面との間の空隙を確保し、草刈刃42aの回転に支障を来さないようにするため、接地体46が設けられる。
47は作用ピン支持部材48aに固着された作用ピンであり、上記昇降アーム43と一体に昇降される。47aは該作用ピン47に巻着される作用ピンローラである。上記作用ピン支持部材48aは昇降アーム43に固着される中間フレーム48に固着される。
上記昇降アーム43に直交する方向に垂直方向に旋回する昇降ギア49が設けられる。該昇降ギア49は旋回支点49aにて基部材50に回動自在に設けられる。上記昇降ギア49は先端部に歯49bを有する。
51は上記昇降ギア49に突設された下降規制手段である。即ち、該下降規制手段51は、上記昇降ギア49に、直交する方向にて固着され、上記作用ピン47に当接して昇降アーム43の下死点を形成する。52は該下降規制手段51に巻着された支持ピンローラである。該支持ピンローラ52は、上記昇降ギア49の回動と共に上記作用ピン47に当接しながら転動し、下降規制手段51の補助部材として機能する。
上記昇降アーム43は上記支点ピン44に回動自在に嵌合される。53は上記昇降アーム43の支点部材であり、上記支点ピン44を枢着し、また段差部54を有する。上記昇降アーム43の支点部材53側の端部43aには上昇規制手段55が付設され、該上昇規制手段55が上記段差部54に当接されることにより、上記昇降アーム43の上死点が形成される。上記支点ピン44は、昇降アーム43ひいては作業部4がこの支点ピン44を軸に旋回昇降する昇降支点となっている。
56は上記昇降アーム43の作用点側端部に設けられるばねであり、上方に付勢され、その付勢力により上記昇降アーム43、ひいては作業部4を押し上げる。56aはばね56のガイドピン、56bはばね56のガイドパイプ、56cはガイドピン56aの抜け止めピンである。
57は上記昇降モータ45の出力軸45aに固着されているピニオンギアであり、上記昇降ギア49の歯49bに歯合され、昇降モータ45の駆動力を昇降ギア49に伝動する。
ここで、各部の寸法について説明する。図示実施例において、走行部3全長W1は745mm、クローラベルト34の中心線間の輪距幅D1は480mm、機体全高H1は370mmである。またハウジング41の先端部から走行部3の後端部までの本機全長W2は1320mm、ハウジング41の全幅D2は800mm、本体フレーム21の地上高H2は172mm、ハウジング41高H3は157mmである。クローラベルト34の幅D4は100mmである。また従動輪32の回転軸芯と転輪33の回転軸芯間の長さ、即ち接地長L1は405mm,従動輪32の回転軸芯と駆動輪31の回転軸芯間の長さ、即ち軸距長L2は494mmである。このように自走式作業機1はラジコン操縦が可能なように小型に構成されている。
作業部4の昇降ストロークを十分確保するため、本例ではピンの長さが35mmに形成される下降規制手段51は約100mmの旋回半径が必要となる。この旋回半径100mmは本体フレーム21の幅(クローラベルト34間の内幅)D6380mmに対し寸法比が26%となる。また下降規制手段51を含む駆動に係る部材の全体幅D5は220mmとなるので、その寸法比は58%となる。一方、上記出力軸45a及び上記ピニオンギア57の前後方向の長さは20mmであり、下降規制手段51を含む駆動に係る部材の前後幅は80mmであるから、本体フレーム21の幅D6380mmに対しその寸法比が21%である。よって、上記出力軸45a及びピニオンギア57の回転軸を進行方向に沿って突設すると、機体の進行方向幅が短縮化され、小型化に資するとともに作業部4の十分な昇降ストローク半径を得ることができる。
作業部4を構成するハウジング41は重量物(本実施例では25kg)であるため、作業中ハウジング41の自重による接地圧がかかる。しかし、ばね56がハウジング41を支えているため、この接地圧が軽減され、走行部3の負荷を緩和することができる。また接地体46が地面の凸部に乗り上げると、ハウジング41が上昇するので昇降アーム43も上昇し、昇降アーム43と一体の作用ピン47は下死点より押し上げられる。このとき、昇降ギア49は作動しないため下降規制手段51も作動しないので、作用ピン47が下降規制手段51から離脱し上昇する。作用ピン47にはばね56の付勢力が働いているので、昇降アーム43は作用ピン47を介して円滑に上昇する。このように作業部4は感度良く昇降し、作業中作業部4が地面の凹凸にスムーズに追従することができる。かかる地面追従効果があることにより、草刈機の作業効率が良好となるのである。
また下降規制手段51から離脱した昇降アーム43が単独で上方に旋回動作することができる。よって作業走行中の作業部4が円滑に地面に追従でき、地面に対して過度に摩擦を増大させることがないので走行が安定化する。
一方、本実施の形態では、上死点が設定されているため、移動走行においては昇降ギア49を旋回させて下降規制手段51を上昇させることにより昇降アーム43を上死点に固定することができ、かかるときは移動走行中作業部4が不測に動揺しないので安定した走行が可能となる。
また、昇降アーム43を昇降せしめる昇降モータ45の出力軸45aにピニオンギア57が固着され、該ピニオンギア57に上記昇降ギア49が歯合するため、昇降に係る装置の進行方向前後の寸法が小型化される。これにより、機体重心のバランス調整がより確実となり、地面追従効果、作業効率の向上、走行安定性等の効果がさらに一層向上する。
上記出力軸45a及び上記ピニオンギア57が進行方向に沿って突設されるため、前方に位置する作業部4を進行方向後方に寄せることができるので、機体の全長寸法を小型化することができる。また機体の重心Gも中央部寄りにすることができるので、走行安定性を確保することができる。よって、上記した地面追従効果、作業効率の向上、走行安定性等の効果がさらに一層向上する。
また上記昇降アーム43の作用点側端部に上方に付勢されたばね56が設けられるため、昇降アーム43が下死点を押し上げられた状態で、ばね56の付勢力により作用ピン47を介して、さらに容易に上昇させることができる。これにより、地面追従効果及び旋回性能等走行性能が一層向上する。
また下降規制手段51に支持ピンローラ47aが回転自在に挿入されるため、該支持ピンローラ52が昇降ギア49の回動と共に昇降し、作用ピン47に挿入された作用ピンローラ47aに当接しながら転動するので、作用ピン47を介して昇降アーム43及び作業部4が円滑に仕事をすることができる。
本実施の形態においては、走行モータ36は駆動輪31に直接連結されるので、駆動に係る部材の重心がクローラベルト34の周転軌跡内における走行モータ36の設置高さの範囲内に納めることができる。またバッテリ23が駆動輪31の回転軸芯31a上に位置するから、バッテリの重心の高さを低位化させることができる。これらにより、機体の重心Gの高さが低位化される。さらにバッテリ23は駆動輪の回転軸芯線上、即ち走行モータ36の延長線上に位置するため、地上高を確保しつつ機体の全体高を低く抑えることができる。よって、本体部は刈取った草を跨いで走行することが可能となる。
また走行モータ36やバッテリ23、24といった重量物が分散配置されるので、進行方向に向かって左右方向に対する回転モーメントを抑制することができ、機体の重心Gの低位化と相まって、傾斜地でも安定的に走行することが可能となる。
ここで重心の低位化について図示実施例に基づき具体的にみてみる。まず、各数値を確認すると次の通りである。
(高さ)本体フレーム21の地上高H2/機体全高H1=172/370=0.465 <1>
(幅員)機体の半幅D3/輪距幅D1=240/480=0.5 <2>
(長さ)接地長L1/走行部3の全長W1=405/745=0.544 <3>
<1>より、走行モータ36やバッテリ23、24といった重量物が載置される本体フレーム21の地上高H2は機体全高H1の真中より下方であることから、機体の重心Gが低位化するので、走行が安定する。<2>より丁度機体の半幅長のところに機体の重心Gが位置するので、安定走行が可能となる。<3>より、接地長L1が走行部3全長W1の半値より大であるので、接地面が長大となり、安定走行が可能となる。
かくして、本実施の形態による自走式作業機1は腰高であるが、機体の重心Gが低位化されるため、安定走行が可能となり、腰高であるが故に、本体部2が刈取った草を跨いで走行することが可能となるのである。
また走行モータ36の重心Gmがクローラベルト34の幅員D4に位置するようにした点をさらに詳しく説明する。走行モータ36がクローラベルト34の幅員D4から食み出ている場合を想定してみる。この場合、走行モータ36が内側に食み出ていると、バッテリ23の搭載が困難となるので、バッテリ23は走行モータ36の前方又は後方に移動させて搭載せざるを得なくなる。よって機体の前後方の長さが長大化する。また走行モータ36が外側に食み出ていると、走行モータ36は本体部2の外方に突出するため、走行時に邪魔となり衝突等のおそれが生ずる。
次に、バッテリ23,24の配置について述べる。バッテリ23は長辺部23aが進行方向に沿って位置するから、機体幅を狭小化することができる。よって、田畑に設けられた畦上の細い走行路や、障害物が乱立するような場所でも容易に走行することができる。また前部バッテリ24について言えば、長辺部24aが進行方向に直交して位置するから、作業部4が本体部2側に寄せられることになり、この結果、機体の重心バランスが前方に寄り走行性能が低下するおそれがあるところ、本実施の形態ではクローラベルト34の接地長L1が前記のように比較的長大化されるので、接地面圧が前後方向に偏らず、走行の不安定を防止することができる。
また、本実施の形態によれば、ラジコン操縦であるため、夏場等での炎天下の作業とならない利点があり、作業者が自ら足場の不安定な場所に立ったり歩いたりする必要がないという利点がある。
バッテリは前後に2箇所搭載され、回路構成が並列回路とされるので、各部の駆動寿命を長時間化させることができる。バッテリの充電には長時間を要するため、充電切れによる作業の中断は作業効率に悪影響を与えるところ、これを防止することができる。
本願発明による自走式作業機は上記した実施の形態に制限されない。まず、機体重心Gに関しては、走行モータ36やバッテリ23、24の回転軸芯が図示実施例の回転軸芯より若干ずれても、機体重心Gに影響しない程度であれば許容される。また、本文で述べた各部の寸法は一例である。さらに、バッテリは1個の場合でもよい。
昇降モータの出力軸45a及び該出力軸45aに固着されるピニオンギア57は機体の進行方向に沿って突設されていればよく、図9に示すように、上記実施の形態とは逆の鏡体構成とし、進行方向後方に突設することもできる。かかる場合は、昇降ギア49等駆動に係る部分を機体の内側に向けることができるので、粉じんや異物が直接駆動に係る部分に当たらず、昇降ギア49やばね56の動作不良を防止することができる。
上昇規制手段は図10に示すように、昇降アーム43の後端部43aに、下方に傾斜された延長当接部からなる上昇規制手段55aが設けられ、該上昇規制手段55aが本体フレーム21に当接されることにより、上死点が形成されるものでもよい。
また図11に示すように、上記昇降アーム43の中途部が本体フレーム21に立設された上昇規制手段55bに当接されることにより、上死点が形成されるものでもよい。22は該上昇規制手段55bが立設される支持フレームである。
本願発明による自走式作業機は草刈作業に活用することができる。
1 自走式作業機
2 本体部
21 本体フレーム
22 支持フレーム
23 後部バッテリ
24 前部バッテリ
27 制御部
28 操作スイッチ
3 走行部
31 駆動輪
31a 回転軸芯
32 従動輪
33 転輪
34 クローラベルト
35 走行フレーム
36 走行モータ
36a 回転軸芯
4 作業部
41 ハウジング
41a 底面
41b 側面
42 草刈機
42a 草刈刃
43 昇降アーム
43a 端部
44 支点ピン
45 昇降モータ
45a 出力軸
46 接地体
47 作用ピン
47a 作用ピンローラ
48 中間フレーム
48a 作用ピン支持部材
49 昇降ギア
49a 旋回支点
49b 歯
50 基部材
51 下降規制手段
52 支持ピンローラ
53 支点部材
54 段差部
55 上昇規制手段
55a 上昇規制手段
55b 上昇規制手段
56 ばね
56a ガイドピン
56b ガイドパイプ
56c 抜け止めピン
57 ピニオンギア
6 操作送信機
G 重心(機体)
Gm 重心(走行モータ)

Claims (13)

  1. 本体部と、該本体部の進行方向両側に設けられた走行部と、上記本体部及び上記走行部の前方に位置する昇降自在の作業部とからなり、上記作業部を昇降せしめる昇降アームと一体に昇降される作用ピン及び該作用ピンを当接する下降規制手段が設けられ、上記作用ピンが上記下降規制手段に当接されることにより下死点が形成され、上記昇降アームに直交する方向に垂直方向に回動する昇降ギアが設けられ、上記下降規制手段が該昇降ギアに突設されることを特徴とする自走式作業機。
  2. 請求項1記載の自走式作業機において、上記昇降アームを昇降せしめる昇降モータの出力軸にピニオンギアが固着され、該ピニオンギアに上記昇降ギアが歯合することを特徴とする自走式作業機。
  3. 請求項2記載の自走式作業機において、上記出力軸及び上記ピニオンギアが進行方向に沿って突設されることを特徴とする自走式作業機。
  4. 請求項2又は請求項3記載の自走式作業機において、上記出力軸及び上記ピニオンギアが進行方向前方に突設されることを特徴とする自走式作業機。
  5. 請求項2又は請求項3記載の自走式作業機において、上記出力軸及び上記ピニオンギアが進行方向後方に突設されることを特徴とする自走式作業機。
  6. 請求項1乃至請求項5いずれか記載の自走式作業機において、上記昇降アームの作用点側端部に上方に付勢された弾性体が設けられることを特徴とする自走式作業機。
  7. 請求項1記載の自走式作業機において、上記下降規制手段に支持ピンローラが回転自在に挿入されることを特徴とする自走式作業機。
  8. 請求項1記載の自走式作業機において、上記昇降アームの支点側端部に上昇規制手段が設けられ、上記昇降アームを枢着する支点部材に該上昇規制手段が当接する当接受部が設けられ、該当接受部に上記当接部に当接されることにより上死点が形成されることを特徴とする自走式作業機。
  9. 請求項8記載の自走式作業機において、上記当接受部が支点部材に設けられた段差部であることを特徴とする自走式作業機。
  10. 請求項1記載の自走式作業機において、上記昇降アームの支点側端部に下方に傾斜してなる当接部が設けられ、該当接部が本体フレームに当接されることにより上死点が形成されることを特徴とする自走式作業機。
  11. 請求項1記載の自走式作業機において、上記昇降アームの中途部が本体フレームより立設された上昇規制手段に当接されることにより上死点が形成されることを特徴とする自走式作業機。
  12. 請求項8乃至請求項11いずれか記載の自走式作業機において、作業部は上死点と下死点の範囲内にて地面の凹凸に追従することを特徴とする自走式作業機。
  13. 請求項1乃至請求項12いずれか記載の自走式作業機において、機体が遠隔操縦されることを特徴とする自走式作業機。
JP2018065532A 2018-03-29 2018-03-29 自走式作業機 Active JP6530099B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018065532A JP6530099B1 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 自走式作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018065532A JP6530099B1 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 自走式作業機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6530099B1 true JP6530099B1 (ja) 2019-06-12
JP2019170338A JP2019170338A (ja) 2019-10-10

Family

ID=66821631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018065532A Active JP6530099B1 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 自走式作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6530099B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021023157A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 株式会社ササキコーポレーション 自走式作業機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021023157A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 株式会社ササキコーポレーション 自走式作業機
JP7250334B2 (ja) 2019-07-31 2023-04-03 株式会社ササキコーポレーション 自走式作業機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019170338A (ja) 2019-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6719744B2 (ja) 自走草刈機
JP6699021B2 (ja) 草刈機用の刈刃部
JP6530099B1 (ja) 自走式作業機
CN213960789U (zh) 一种割草机和无人设备
JP6530094B1 (ja) 自走式作業機
CN211324753U (zh) 扫地机器人
WO2020211374A1 (zh) 一种割草机器人
JP7232397B2 (ja) 自走式作業機
JP7250334B2 (ja) 自走式作業機
JPH06501163A (ja) 芝刈り機
CN210941232U (zh) 一种带悬架的机器人
JP2004166543A (ja) 芝刈り作業車
JP7250335B2 (ja) 自走式作業機
CN219322934U (zh) 一种骑乘式割草机的操作装置及骑乘式割草机
WO2023006110A1 (zh) 自动割草机
JP7232396B2 (ja) 自走式作業機
CN218279486U (zh) 机器人
CN217241447U (zh) 自走式割草机的移动组件
CN219437594U (zh) 作业装置及割草机
JPS6311415Y2 (ja)
JP6598133B1 (ja) 草刈り機及び走行体
CN219146158U (zh) 一种智能割草机
CN209949897U (zh) 传动一体装置及割草机
JPH0719A (ja) 畦畔の法面刈用の草刈機
CN115669352A (zh) 自动行走设备

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20180418

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190124

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190124

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6530099

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250