JP6530008B2 - 気泡シールド工法用起泡材 - Google Patents
気泡シールド工法用起泡材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6530008B2 JP6530008B2 JP2017093065A JP2017093065A JP6530008B2 JP 6530008 B2 JP6530008 B2 JP 6530008B2 JP 2017093065 A JP2017093065 A JP 2017093065A JP 2017093065 A JP2017093065 A JP 2017093065A JP 6530008 B2 JP6530008 B2 JP 6530008B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- alcohol
- weight
- salt
- mixture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
- Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
気泡は圧縮性があるため掘削時の抗力に対する切刃圧の変動が少なく、かつ掘削土の流動性や止水性の向上、チャンバー内面への掘削土の付着防止などへの効果があり、スムーズな掘削が可能となる。
そして、特許文献3には、増粘剤を添加して粘度を上げることで気泡安定性や止水性をさらに向上させる方法が提案されているが、粘度が上がることで掘削抵抗の増加や流動性の低下による作業性の低下などが懸念される。
R1 は炭素数8〜20の脂肪族炭化水素基であり、好ましくは炭素数10〜16、さらに好ましくは炭素数12〜14の脂肪族炭化水素基である。炭素数が7以下あるいは炭素数が21以上であると起泡力、気泡安定性ともに低下する。
R1としては、炭素数8〜20のアルキル及びアルケニルが含まれ、炭素数8〜20のアルキルとしてはオクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル及びエイコシル等が挙げられる。炭素数8〜20のアルケニルとしてはオレイル、リノレイル及びリノレニル等が挙げられる。これらのアルキル及びアルケニルは直鎖状でも、分岐状でも、環状でもよいが、直鎖状が好ましい。
これらのうち、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシル、オレイル、リノレイル及びリノレニルが好ましく、さらに好ましくはウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル及びヘキサデシル、特に好ましくはドデシル、トリデシル及びテトラデシルである。
mが51以上であると起泡力が低下する。
化合物(a)は、m、R1、Y及び/又はX1が異なる化合物の混合物でもよい。
X2は硫酸エステルの対イオンを表し、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム及びカリウム等)カチオン、アンモニウム及びアミンカチオンであり、具体例としては前記X1と同じカチオンが挙げられる。
化合物(b)としては、ラウリルサルフェートアンモニウム塩、ラウリルサルフェートジエタノールアミン塩、ラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩、テトラデシルサルフェートアンンモニウム塩、テトラデシルサルフェートジエタノールアミン塩及びテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩等が挙げられる。
化合物(b)は、R2及び/又はX2が異なる化合物の混合物でもよい。
脂肪族アルコール(c)としては、飽和脂肪族アルコール(直鎖状:オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール及びノナデシルアルコール等)(分岐状:イソオクチルアルコール、イソノニルアルコール、イソデシルアルコール、イソトリデシルアルコール、イソセチルアルコール及びイソステアリルアルコール等)、不飽和脂肪族アルコール(オクテニルアルコール、デセニルアルコール、ドデセニルアルコール、トリデセニルアルコール、ペンタデセニルアルコール、オレイルアルコール、ガドレイルアルコール及びリノレイルアルコール等)、脂環式アルコール(エチルシクロヘキシルアルコール、プロピルシクロヘキシルアルコール、オクチルシクロヘキシルアルコール及びノニルシクロヘキシルアルコール等)等が挙げられる。これらのうち、前記(c)として好ましいのは直鎖状の飽和脂肪族アルコール及び不飽和脂肪族アルコールである。
なお、硫酸化方法としては、(i)クロロスルホン酸を用いる方法、(ii)サルファンを用いる方法、(iii)スルファミン酸を用いる方法、(iv)硫酸を用いる方法等が挙げられる。(ii)のサルファンについては、乾燥窒素等で希釈して用いる。
反応温度は、(i)、(ii)の場合は、0〜70℃が好ましく、さらに好ましくは10〜50℃である。(iii)、(iv)の場合は、50〜150℃が好ましく、さらに好ましくは60〜130℃である。
炭素数8〜14の脂肪酸(塩)(d)としては、カプリル酸(塩)、ペラルゴン酸(塩)、カプリン酸(塩)、シトロネル酸(塩)、ウンデシル酸(塩)、ウンデシレン酸(塩)、ラウリン酸(塩)、リンデル酸(塩)、トリデシル酸(塩)、ミリスチン酸(塩)及び抹香酸(塩)等が挙げられる。
これらのうち、カプリル酸(塩)、ペラルゴン酸(塩)、カプリン酸(塩)、シトロネル酸(塩)、ウンデシル酸(塩)、ウンデシレン酸(塩)、ラウリン酸(塩)及びミリスチン酸(塩)が好ましく、さらに好ましくはカプリル酸(塩)、カプリン酸(塩)、ラウリン酸(塩)及びミリスチン酸(塩)、特に好ましくはカプリン酸(塩)及びラウリン酸(塩)である。
これらの前記(d)のうち、脂肪酸塩が好ましく、さらに好ましくはアンモニウム塩及びアミン塩、特に好ましくはアンモニウム塩及びアルカノールアミン塩、最も好ましくはアンモニウム塩及びエタノールアミン塩である。
水溶性有機溶剤としては、起泡性を阻害しないものであって水に溶解しやすい有機溶剤であれば制限なく使用でき、セロソルブ溶剤(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、n−プロピルセロソルブ、n−ブチルセロソルブ、イソブチルセロソルブ及びフェニルセロソルブ等)、カルビトール溶剤(エチルカルビトール及びブチルカルビトール等)、エチレンオキシドの付加モル数が3〜10のポリオキシエチレン低級アルキルモノエーテル(ポリオキシエチレン(3モル)モノメチルエーテル等)、分子量が500以下のジオール(エチレングリコール、ジエチレングリコール及びポリエチレングリコール等)及びこれらの2種以上の混合物等が挙げられる。
これらのうち、セロソルブ溶剤及びポリオキシエチレン低級アルキルエーテルが好ましく、さらに好ましくはブチルセロソルブ、イソブチルセロソルブ及びポリオキシエチレン(3モル)モノメチルエーテルである。
混合する際に、一括で投入し混合しても、任意の順番で投入しながら混合してもよい。また、化合物(a)、化合物(b)及び必要により含有する脂肪酸(塩)(d)は、酸の形態で混合してから、中和により塩としてもよい。
本発明の気泡シールド工法用起泡材は、この起泡材(e)水溶液を発泡機等により発泡させた気泡を掘削土やシールドマシン前部の切刃、チャンバー内に注入し、掘削土と気泡を混合攪拌しながら掘削する工法である。気泡の比重は0.2〜0.01が好ましい。また、混合する気泡の量は、土質により適宜決定されるが、掘削土の容積に基づいて、1〜100容積%が好ましく、さらに好ましくは10〜80容積%、特に好ましくは20〜60容積%である。
本発明において、起泡材(e)水溶液を発泡させて得られる上記の気泡は、起泡材(e)水溶液の膜から生成されたいわゆるシャボン玉のことを指し、2つの界面を有する泡を意味する泡沫と記載することもある。
掘削土としては、礫や砂などの粗粒子が多い礫質土や砂質土、シルトや粘土等の多い粘性土や有機質土および火山灰質粘性土など掘削する土壌の土質によりさまざまな土に使用される。
水としては、海水、河川水、湖沼水、水道水、工業用水及び脱イオン水等が挙げられる。
増粘剤としては、CMC(カルボキシメチルセルロース)、グアガム、アルギン酸等が挙げられる。
ゲル化剤としては、三価金属イオン又はカルシウムイオン等の金属イオンが好ましく、アルミニウム化合物(ミョウバン、硫酸バンド等)、硫酸鉄、塩化鉄、アルミン酸ソーダ、ホウ砂、ホウ酸等の三価金属イオンや、塩化カルシウム等のカルシウムイオン等が挙げられる。
変質防止剤としては、ソマサイド、トミサイド、PCMX(パラクロロメタキシレノール)等が挙げられる。
<実施例1>
ステンレス製オートクレーブに、ラウリルアルコール186部(1モル部)、過塩素酸マグネシウム0.27部及び水酸化マグネシウム0.03部を投入してから100℃にて均一混合し、混合系内を窒素で置換した後、減圧下(20mmHg)、120℃にて1時間脱水を行った。次いでエチレンオキサイド(EO)44部(1モル部)を150℃にて、ゲージ圧が0.1〜0.3MPaとなるように導入して、反応物を得た。この反応物をGPCによって測定した結果、ラウリルアルコールが15%、ポリオキシエチレン(m=1〜5)ラウリルエーテルが85%(m=1:68%、m=2:11%、m=3:4%、m=4:1.5%、m=5:0.5%)含有していた。
この反応物にクロルスルホン酸120部(1.03モル部)を20℃に保ちながら徐々に滴下した後、同温度で2時間脱塩酸(窒素を液層からバブリング)を行って、硫酸化物を得た。この硫酸化物に、トリエタノールアミン153.7部(1.03モル部)及び水1045部からなる水溶液を添加し硫酸化物を中和して、ラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−1)及びポリオキシエチレンラウリルサルフェートトリエタノールアミン(m=1〜5)塩(a−1)の混合物を得た。なお、(a−1)の含有量は25.3%、(b−1)の含有量は5.1%であった{(a−1)/(b−1)=83/17:硫酸化前のGPC測定結果からの計算値、以下同様}。この混合物にラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(日光ケミカルズ株式会社製TEALS)305.2部を加えて、ラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−1)及びポリオキシエチレンラウリルサルフェートトリエタノールアミン(m=1〜5)塩(a−1)の混合物を得た。なお、(a−1)の含有量は21%、(b−1)の含有量は21%であった{(a−1)/(b−1)=50/50}。
得られた(b−1)及び(a−1)の混合物と、(c1−1)/(c2−1)/(c3−1)=オクチルアルコール/ラウリルアルコール/ミリスチルアルコール(10部/50部/40部)混合物(c−1)191部及びブチルセロソルブ382部からなる溶液とを均一混合して、本発明の起泡材(e−1)を得た。
ラウリルアルコール186部(1モル部)をテトラデシルアルコール212部(1モル部)に変更し、トリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1045部からなる水溶液をトリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1150部からなる水溶液に変更した以外、実施例1と同様にして、ポリオキシエチレン(m=1〜5)テトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−2)及びテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−2)の混合物を得た。
この混合物にテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−2)357.3部を加えて、ポリオキシエチレン(m=1〜5)テトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−2)及びテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−2)の混合物を得た。なお、実施例1と同様にして求めた含有重量比(a−2)/(b−2)は50/50であった。
得られた(a−2)及び(b−2)の混合物と、(c2−2)/(c3−1)=トリデシルアルコール/ミリスチルアルコール(50部/50部)(c−2)211部及びブチルセロソルブ422部からなる溶液とを均一混合して、本発明の起泡材(e−2)を得た。
トリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1045部からなる水溶液をトリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1113部からなる水溶液に変更した以外、実施例1と同様にして、ポリオキシエチレン(m=1〜5)ラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−1)及びラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−1)の混合物を得た。
この混合物にラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−1)499部を加えて、ポリオキシエチレン(m=1〜5)ラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−1)及びラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−1)の混合物を得た。なお、実施例1と同様にして求めた含有重量比(a−1)/(b−1)は40/60であった。
得られた(a−1)及び(b−1)の混合物と、(c1−1)/(c2−1)/(c3−1)=オクチルアルコール/ラウリルアルコール/ミリスチルアルコール(10部/50部/40部)(c−1)48部及びブチルセロソルブ405部からなる溶液とを均一混合して、本発明の起泡材(e−3)を得た。
ラウリルアルコール186部(1モル部)をテトラデシルアルコール212部(1モル部)に変更し、トリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1045部からなる水溶液をトリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1038部からなる水溶液に変更した以外、実施例1と同様にして、ポリオキシエチレン(m=1〜5)テトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−2)及びテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−2)の混合物を得た。
この混合物にテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−2)159部を加えて、ポリオキシエチレン(m=1〜5)テトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−2)及びテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−2)の混合物を得た。なお、実施例1と同様にして求めた含有重量比(a−2)/(b−2)は65/35であった。
得られた(a−2)及び(b−2)の混合物と、(c1−1)/(c2−1)/(c3−1)=オクチルアルコール/ラウリルアルコール/ミリスチルアルコール(10部/50部/40部)(c−1)292部及びブチルセロソルブ377部からなる溶液とを均一混合して、本発明の起泡材(e−4)を得た。
トリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1045部からなる水溶液をトリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1000部からなる水溶液に変更した以外、実施例1と同様にして、ポリオキシエチレン(m=1〜5)ラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−1)及びラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−1)の混合物を得た。
この混合物にラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−1)305.2部を加えて、ポリオキシエチレン(m=1〜5)ラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−1)及びラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−1)の混合物を得た。なお、実施例1と同様にして求めた含有重量比(a−1)/(b−1)は50/50であった。
得られた(a−1)及び(b−1)の混合物と、(c2−2)/(c3−1)=トリデシルアルコール/ミリスチルアルコール(50部/50部)(c−2)153部及びブチルセロソルブ306部からなる溶液と、カプリン酸トリエタノールアミン塩(d−1)230部とを均一混合して、本発明の起泡材(e−5)を得た。
ラウリルアルコール186部(1モル部)をテトラデシルアルコール212部(1モル部)に変更し、トリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1045部からなる水溶液をトリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1200部からなる水溶液に変更した以外、実施例1と同様にして、ポリオキシエチレン(m=1〜5)テトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−2)及びテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−2)の混合物を得た。
この混合物にテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−2)290部を加えて、ポリオキシエチレン(m=1〜5)テトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−2)及びテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−2)の混合物を得た。なお、実施例1と同様にして求めた含有重量比(a−2)/(b−2)は54/46であった。
得られた(a−2)及び(b−2)の混合物と、(c1−1)/(c2−1)/(c3−1)=オクチルアルコール/ラウリルアルコール/ミリスチルアルコール(10部/50部/40部)(c−1)194部及びブチルセロソルブ388部からなる溶液と、カプリン酸トリエタノールアミン塩(d−1)540部とを均一混合して、本発明の起泡材(e−6)を得た。
トリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1045部からなる水溶液をトリエタノールアミン153.7部(1.03モル)に変更した以外、実施例1と同様にして、ポリオキシエチレン(m=1〜5)ラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−1)及びラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−1)の混合物を得た。
この混合物にラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−1)305.2部を加えて、ポリオキシエチレン(m=1〜5)ラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−1)及びラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−1)の混合物を得た。なお、実施例1と同様にして求めた含有重量比(a−1)/(b−1)は50/50であった。
得られた(b−1)及び(a−1)の混合物と、(c1−1)/(c2−1)/(c3−1)=オクチルアルコール/ラウリルアルコール/ミリスチルアルコール(10部/50部/40部)混合物(c−1)191部とを均一混合して、本発明の起泡材(e−7)を得た。
(c1−1)/(c2−1)/(c3−1)=オクチルアルコール/ラウリルアルコール/ミリスチルアルコール(10部/50部/40部)混合物(c−1)を(c1−1)/(c2−1)/(c3−1)=オクチルアルコール/ラウリルアルコール/ミリスチルアルコール(20部/30部/50部)混合物(c−9)に変更した以外、実施例1と同様にして、本発明の起泡材(e−8)を得た。
(c1−1)/(c2−1)/(c3−1)=オクチルアルコール/ラウリルアルコール/ミリスチルアルコール(10部/50部/40部)混合物(c−1)を(c1−1)/(c2−1)/(c3−1)=オクチルアルコール/ラウリルアルコール/ミリスチルアルコール(10部/80部/10部)混合物(c−10)に変更した以外、実施例1と同様にして、本発明の起泡材(e−8)を得た。
(c1−1)/(c2−1)/(c3−1)=オクチルアルコール/ラウリルアルコール/ミリスチルアルコール(10部/50部/40部)混合物(c−1)を(c2−1)/(c2−2)/(c3−1)/(c3−2)/(c3−3)=ラウリルアルコール/トリデシルアルコール/ミリスチルアルコール/ペンタデシルアルコール/セチルアルコール(15部/15部/30部/10部/30部)混合物(c−11)に変更した以外、実施例1と同様にして、本発明の起泡材(e−8)を得た。
トリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1045部からなる水溶液をトリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水648部からなる水溶液に変更した以外、実施例1と同様にして、ポリオキシエチレン(m=1〜5)ラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−1)及びラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−1)の混合物を得た。なお、実施例1と同様にして求めた含有重量比(a−1)/(b−1)は83/17であった。
得られた(a−1)及び(b−1)の混合物と、(c1−1)/(c2−1)/(c3−1)=オクチルアルコール/ラウリルアルコール/ミリスチルアルコール(10部/50部/40部)(c−1)69部及びブチルセロソルブ138部からなる溶液とを均一混合して、比較用の起泡材(e’−8)を得た。
ラウリルアルコール186部(1モル部)をテトラデシルアルコール212部(1モル部)に変更し、トリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1045部からなる水溶液をトリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水3000部からなる水溶液に変更した以外、実施例1と同様にして、ポリオキシエチレン(m=1〜5)テトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−2)及びテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−2)の混合物を得た。
この混合物にテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−2)1620部を加えて、ポリオキシエチレン(m=1〜5)テトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−2)及びテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−2)の混合物を得た。なお、実施例1と同様にして求めた含有重量比(a−2)/(b−2)は20/80であった。
得られた(a−2)及び(b−2)の混合物と、(c2−2)/(c3−1)=トリデシルアルコール/ミリスチルアルコール(50部/50部)(c−2)316部及びブチルセロソルブ632部からなる溶液とを均一混合して、比較用の起泡材(e’−9)を得た。
トリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1045部からなる水溶液をトリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1140部からなる水溶液に変更した以外、実施例1と同様にして、ポリオキシエチレン(m=1〜5)ラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−1)及びラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−1)の混合物を得た。
この混合物にラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−1)305.2部を加えて、ポリオキシエチレン(m=1〜5)ラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−1)及びラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−1)の混合物を得た。この混合物をこのまま比較用の起泡材(e−’10)とした。なお、実施例1と同様にして求めた含有重量比(a−1)/(b−1)は50/50であった。
ラウリルアルコール186部(1モル部)をテトラデシルアルコール212部(1モル部)に変更し、トリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水1045部からなる水溶液をトリエタノールアミン153.7部(1.03モル)及び水840部からなる水溶液に変更した以外、実施例1と同様にして、ポリオキシエチレン(m=1〜5)テトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−2)及びテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−2)の混合物を得た。
この混合物にテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−2)357.3部を加えて、ポリオキシエチレン(m=1〜5)テトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(a−2)及びテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩(b−2)の混合物を得た。なお、実施例1と同様にして求めた含有重量比(a−2)/(b−2)は50/50であった。
得られた(a−2)及び(b−2)の混合物と、(c1−1)/(c2−1)/(c3−1)=オクチルアルコール/ラウリルアルコール/ミリスチルアルコール(10部/50部/40部)(c−1)843部及びブチルセロソルブ1686部からなる溶液とを均一混合して、比較例の起泡材(e’−11)を得た。
ポリオキシエチレン(m=3)ラウリルサルフェートナトリウム塩(a−3)25%水溶液(花王株式会社製、エマール20C)200部とポリオキシエチレン(m=3)ラウリルエーテル(花王株式会社製、エマルゲン103)(f−1)50部とを均一混合して、比較例の起泡材(e’−12)水溶液を得た。
ポリオキシエチレン(m=2)ラウリルサルフェートナトリウム塩(a−4)70%水溶液(花王株式会社、エマール270J)107.1部とラウリルアルコール(g−1)25部と水117.9部とを均一混合して、比較例の起泡材(e’−13)水溶液を得た。
a−1:ポリオキシエチレンラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩
(m=1〜5の混合物)
a−2:ポリオキシエチレンテトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩
(m=1〜5の混合物)
a−3:ポリオキシエチレンラウリルサルフェートナトリウム塩
(m=3)
a−4:ポリオキシエチレンラウリルサルフェートナトリウム塩
(m=2)
b:一般式(2)で示される化合物
b−1:ラウリルサルフェートトリエタノールアミン塩
b−2:テトラデシルサルフェートトリエタノールアミン塩
c:脂肪族アルコール
c−1:オクチルアルコール/ラウリルアルコール/ミリスチルアルコールの混合物
(10部/50部/40部)
c−2:トリデシルアルコール/ミリスチルアルコール
(50部/50部)
c−9:オクチルアルコール/ラウリルアルコール/ミリスチルアルコールの混合物
(20部/30部/50部)
c−10:オクチルアルコール/ラウリルアルコール/ミリスチルアルコールの混合物
(10部/80部/10部)
c−11:ラウリルアルコール/トリデシルアルコール/ミリスチルアルコール/
ペンタデシルアルコール/セチルアルコールの混合物
(15部/15部/30部/10部/30部)
f−1:ポリオキシエチレンラウリルエーテル
(m=3)
g−1:ラウリルアルコール
d:脂肪酸(塩)
d−1:カプリン酸トリエタノールアミン塩
<GPCの測定条件>
カラム:TSK gel SuperH4000、TSK gel SuperH3000及びTSKgelSuperH2000(いずれも東ソー株式会社製)を直列につないだカラム
カラム温度:40℃
検出器:RI
溶媒:テトラヒドロフラン
流速:0.6ml/分
試料濃度:0.25%
注入量:10μl
基準物質:ポリオキシエチレングリコール(東ソー株式会社製;TSK STANDARDPOLYETHYLENEOXIDE)
データ処理装置:SC−8020(東ソー株式会社製)
水5000部に、起泡材(e−1)〜(e−6)、(e−8)〜(e−10)、比較の起泡材(e’−8)〜(e’−13)のいずれか100部、あるいは起泡材(e−7)40部を加えて起泡材水溶液を調製した後、0.5MPaの圧縮空気と起泡材水溶液を圧縮空気/起泡材水溶液(体積比)=30/1で、直径4mmのガラスビーズで満たした発泡筒(内径4cm、長さ40cm:図1)の流入口に送り込み、流出口から溢れ出た泡の一部を直径約15cmで内容量が既知の3Lポリビーカに充填し、泡の重量を計量することにより、得られた泡の比重を測定した。
次に、砂質土もしくは粘性土を、JIS A1203に従って含水比を測定した後、適当量の水を加え、砂質土の含水比を20%、粘性土の含水比を50%に調整した。含水比を調整した砂質土もしくは粘性土に、泡/土(体積比)=40/100となるよう上記で作製した泡を加え、モルタルミキサーを用いて30秒間混合した。
得られた気泡混合土をさらに混合し、混合前(0分)、混合3分後、及び混合6分後の空気量をJIS A1116に従い測定し、混合3分後気泡破泡率[={(空気量0分値)−(空気量3分値)}×100/(空気量0分値)]、混合6分後気泡破泡率[={(空気量0分値)−(空気量6分値)}×100/(空気量0分値)]を算出した。
水5000部に、起泡材(e−1)〜(e−6)、(e−8)〜(e−10)、比較の起泡材(e’−8)〜(e’−13)のいずれか100部、あるいは起泡材(e−7)40部を加えて起泡材水溶液を調製した後、0.075MPaの圧縮空気と起泡材水溶液を圧縮空気/起泡材水溶液(体積比)=30/1で、直径4mmのガラスビーズで満たした発泡筒(内径4cm、長さ40cm:図1)の流入口に送り込み、流出口から溢れ出た泡の一部を直径約15cmで内容量が既知の3Lポリビーカに充填し、泡の重量を計量することにより、得られた泡の比重を測定した。
豊浦標準砂1500部と水100部をモルタルミキサーにて30秒間混合し、上記で得られた泡沫を泡沫/豊浦標準砂(体積比)=60/100となるよう加え60秒間混練し、気泡混合砂を作製した。上部内径5cm×下部内径10cm×高さ15cmのコーンに気泡混合砂を詰め、突き棒で上部を10回突き、上部をヘラでならし、コーンを引き上げ、その広がり(フロー値mm)を測定した。
作製後30分、60分間静置した気泡混合砂についても同様に測定を行った。
水5000部に、起泡材(e−1)〜(e−6)、(e−8)〜(e−10)、比較の起泡材(e’−8)〜(e’−13)のいずれか100部、あるいは起泡材(e−7)40部を加えて起泡材水溶液を調製した後、0.5MPaの圧縮空気と起泡材水溶液を圧縮空気/起泡材水溶液(体積比)=30/1で、直径4mmのガラスビーズで満たした発泡筒(内径4cm、長さ40cm:図1)の流入口に送り込み、泡沫を作製した。
豊浦標準砂1500部と水100部をモルタルミキサーにて30秒間混合し、上記で得られた泡沫を泡沫/豊浦標準砂(体積比)=30/100となるよう加え60秒間混練し、気泡混合砂を作製した。気泡混合砂を直径20cmの有底円筒状の容器に高さ20cmとなるよう充填した。容器底面の中央部には水が抜けるための穴があり、シリコンチューブを接続し容器外に排出されるように設計した。充填した気泡混合砂の上から深さ10cmとなるよう水を投入し、容器下部からの排水量を測定し透水係数(cm/秒)を計算した。
泡の比重は、値が小さい程、起泡材が高起泡性であることを意味し、気泡破泡率が小さく、かつ気泡混合土の空気量の値が大きい程、気泡安定性に優れていることを意味する。
フロー値は、値が大きい程、流動性が高いことを意味する。
透水係数は、値が小さい程、止水性が高いことを意味する。
2 ガラスビーズ
3 起泡材水溶液流入口
4 圧縮空気流入口
5 気泡流出口
6 金網
Claims (3)
- 下記一般式(1)で示される化合物(a)と、下記一般式(2)で示される化合物(b)と、炭素数8〜20の脂肪族アルコール(c)とを含有し、
化合物(a)及び化合物(b)の含有重量比(a/b)が40/60〜65/35であり、脂肪族アルコール(c)の含有量が前記(a)及び前記(b)の合計重量に基づいて5〜45重量%であり、脂肪族アルコール(c)が前記(c)の重量に基づいて、炭素数8〜10の脂肪族アルコール(c1)を0〜20重量%、炭素数11〜13の脂肪族アルコール(c2)を30〜80重量%及び炭素数14〜20の脂肪族アルコール(c3)を10〜70重量%含有する気泡シールド工法用起泡材(e)。
- さらに炭素数8〜14の脂肪酸及び/又は脂肪酸塩(d)を含有し、この含有量が化合物(a)及び化合物(b)の合計重量に基づいて20〜100重量%である請求項1に記載の気泡シールド工法用起泡材。
- 請求項1又は2に記載の気泡シールド工法用起泡材を使用する気泡シールド工法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016099689 | 2016-05-18 | ||
JP2016099689 | 2016-05-18 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017210606A JP2017210606A (ja) | 2017-11-30 |
JP6530008B2 true JP6530008B2 (ja) | 2019-06-12 |
Family
ID=60474449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017093065A Active JP6530008B2 (ja) | 2016-05-18 | 2017-05-09 | 気泡シールド工法用起泡材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6530008B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7106501B2 (ja) * | 2019-08-29 | 2022-07-26 | 花王株式会社 | 建設工事用起泡剤組成物 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003314191A (ja) * | 2002-04-19 | 2003-11-06 | Kao Corp | 気泡シールド工法用起泡剤 |
JP2011241337A (ja) * | 2010-05-20 | 2011-12-01 | Daiichi Kasei Sangyo Kk | 気泡掘削用起泡剤 |
JP5649946B2 (ja) * | 2010-12-21 | 2015-01-07 | 清水建設株式会社 | 気泡シールド工法用起泡剤とその使用方法 |
JP6378921B2 (ja) * | 2014-04-21 | 2018-08-22 | 株式会社大林組 | 気泡シールド工法用起泡材、及び、気泡シールド工法 |
-
2017
- 2017-05-09 JP JP2017093065A patent/JP6530008B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017210606A (ja) | 2017-11-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DK2655541T3 (en) | NEW PROCEDURE FOR DRILLING UNDERGROUND SPACES | |
JP6530008B2 (ja) | 気泡シールド工法用起泡材 | |
JP6393044B2 (ja) | 気泡シールド工法 | |
JP5649946B2 (ja) | 気泡シールド工法用起泡剤とその使用方法 | |
US20180010038A1 (en) | Foam forming compositions comprising a particulate inorganic material | |
JP2006069815A (ja) | 気泡コンクリート用起泡剤及び気泡コンクリート | |
JP6155010B2 (ja) | 砂礫地盤の掘削に適した気泡シールド工法 | |
JP6632955B2 (ja) | 気泡シールド工法 | |
JP6955894B2 (ja) | 流動性の高いコンクリート | |
JP5654170B1 (ja) | 気泡シールド工法用起泡剤並びに気泡シールド工法 | |
JP7106501B2 (ja) | 建設工事用起泡剤組成物 | |
JP6559846B2 (ja) | 気泡シールド工法および起泡材水溶液 | |
JP4504758B2 (ja) | 気泡コンクリート用起泡剤及び気泡コンクリート | |
EP3527544B1 (en) | Foaming agent composition for civil engineering construction material | |
JP2014234483A (ja) | 気泡混合土作製材料、及び、気泡シールド工法 | |
JP2024072904A (ja) | 気泡シールド工法用起泡材 | |
JP2017061791A (ja) | 気泡シールド工法 | |
JP6710195B2 (ja) | レオロジー改質剤 | |
JP6760912B2 (ja) | 土木工事用起泡剤組成物 | |
JP2004189568A (ja) | エアーグラウト材 | |
JP6872407B2 (ja) | 気泡モルタル用起泡剤および気泡モルタルの製造方法 | |
JP7166952B2 (ja) | 気泡シールド工法用起泡材及びそれを用いた気泡シールド工法 | |
JP2018100197A (ja) | 気泡モルタル用起泡剤 | |
JP4503346B2 (ja) | 気泡シールド工法用起泡剤 | |
JP6752845B2 (ja) | 掘削工法及び掘削安定液 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190108 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190514 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190515 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6530008 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |