JP6529899B2 - 減速装置のための反負荷側ケーシング、縦置き減速装置、横置き減速装置 - Google Patents

減速装置のための反負荷側ケーシング、縦置き減速装置、横置き減速装置 Download PDF

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Description

本発明は、減速装置のための反負荷側ケーシング、縦置き減速装置および横置き減速装置に関する。
特許文献1に、入力軸を鉛直上側、出力軸を鉛直下側に配置し、いわゆる縦置きと称される態様で使用する減速装置に関して、ポンプ機構を付設して良好な潤滑を可能とした技術が開示されている。
しかしながら、減速装置は、縦置きで使用する場合のほか、出力軸を水平に配置し、横置きと称される態様で使用する場合もある。
しかし、減速装置は、縦置きで使用する場合と、横置きで使用する場合とでは、潤滑に関して要求される構成が異なる。
このため、従来は、減速装置のケーシングには、潤滑系統を構成するために必要な(潤滑に特有の)貫通孔などは事前には殆ど形成されておらず、減速装置の用途が特定され、潤滑のための貫通孔等の形成態様が確定した段階で、必要な貫通孔などを、追加加工により形成するようにしていた。
韓国特開(KR)10−0771666号公報
しかしながら、このような追加加工によって縦置き、或いは横置きの種別を含む種々の使用態様に応じた減速装置を特注的に製造するようにすると、納品までに掛かる時間とコストが大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであって、追加加工を抑制し、縦置き減速装置あるいは横置き減速装置を、より簡易に提供することをその課題としている。
本発明は、入力軸を鉛直上側、出力軸を鉛直下側に配置して縦置きで使用される用途と、出力軸を水平に配置して横置きで使用される用途と、を含む2つの用途で使用されうる減速装置のための反負荷側ケーシングであって、前記減速装置は、減速機構と、該減速機構よりも負荷側を収納する負荷側ケーシングと、前記減速機構よりも反負荷側を収納する反負荷側ケーシングと、を有し、反負荷側ケーシングは、第1潤滑通路と、第2潤滑通路と、を有し、前記第1潤滑通路は、一端が反負荷側ケーシングの外周に開口し、他端が第1の部位において前記減速機構と同じ空間に開口し、前記第2潤滑通路は、一端が反負荷側ケーシングの外周に開口し、他端が前記第1の部位よりも径方向外側の第2の部位において前記減速機構と同じ空間に開口し、前記縦置きで使用される用途においては、本反負荷側ケーシングは、第1貫通孔及び該第1貫通孔に一端が接続した第1ポンプ機構を備える前記負荷側ケーシングと結合して前記減速機構を収容し、本反負荷側ケーシングの前記第1潤滑通路に前記第1ポンプ機構の他端が接続され、前記横置きで使用される用途においては、前記第1潤滑通路が鉛直方向上側、前記第2潤滑通路が鉛直方向下側となるように配置され、前記第1潤滑通路と前記第2潤滑通路とオイルゲージによって接続される構成とすることにより、上記課題を解決したものである。
本発明においては、減速装置の少なくとも反負荷側ケーシングを共通化し、該反負荷側ケーシングに、径方向長さの異なる第1潤滑通路と第2潤滑通路を形成する。そして、縦置き減速装置では、負荷側ケーシングに形成した第1貫通孔と反負荷側ケーシングに形成した径方向長さの長い第1潤滑通路を活用して第1ポンプ機構を構成し、横置き減速装置では、より径方向長さの短い第2潤滑通路が鉛直方向下側となるように配置されることを前提として、第1潤滑通路と第2潤滑通路を活用してオイルゲージを構成するようにする。
これにより、追加加工を抑制し、縦置き減速装置あるいは横置き減速装置に要求される潤滑構成を、簡易且つ合理的に構築することができるようになる。
本発明によれば、追加加工を抑制し、縦置き減速装置あるいは横置き減速装置を、より簡易に提供することができるようになる。
本発明の実施形態の一例に係る減速装置のシリーズにおける縦置き第1減速装置(および縦置き第2減速装置)の構成例を示す断面図 図1の矢視II−II線に沿う断面図 図1の減速装置の側面図 図3の矢視IV−IV線に沿う断面図 図1の減速装置を、図3とは別の角度から見た側面図 横置き第1減速装置の構成例を示す正面図 図6の矢視VII−VII線に沿う断面図 図6の減速装置の外形を示す正面図 縦置き第3減速装置の構成例を示す正面図 図9の減速装置の側面図 横置き第2減速装置の構成例を示す断面図 図11のXII−XII線に沿う断面図 図11の減速装置の外形を示す正面図
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
本減速装置のシリーズは、入力軸を鉛直上側、出力軸を鉛直下側に配置して縦置きで使用される縦置き減速装置VGと、出力軸を水平に配置して横置きで使用される横置き減速装置HGとを、構成要素として含んでいる。なお、ここでの「水平に配置」という概念には、厳密な水平だけでなく、水平から若干(例えば±20度)傾いている概念が含まれる。
図1〜図5に縦置き第1減速装置VG1、図6〜図8に横置き第1減速装置HG1の構成例を示す。
概略から説明すると、縦置き第1減速装置VG1および横置き第1減速装置HG1は、共に、減速機構20と、減速機構20よりも負荷側を収納する負荷側ケーシング32と、減速機構20よりも反負荷側を収納する反負荷側ケーシング33と、を備えている。そして、少なくとも反負荷側ケーシング33が、縦置き第1減速装置VG1と横置き第1減速装置HG1とで共通とされる。
反負荷側ケーシング33は、第1潤滑通路81と、第2潤滑通路82と、を有する。第1潤滑通路81は、一端が反負荷側ケーシング33の外周33Fに開口し、他端が第1の部位(具体的には、第1軸方向溝71)において減速機構20と同じ空間(減速機構空間P1)に開口している。第2潤滑通路82は、一端が反負荷側ケーシング33の外周33Fに開口し、他端が第1の部位よりも径方向外側の第2の部位(具体的には、外歯歯車44と内歯歯車46との噛合部45の近傍)において減速機構20と同じ減速機構空間P1に開口している。つまり、第2の部位は、第1の部位より径方向外側に位置しており、第2潤滑通路82は、第1潤滑通路81よりも短い。
縦置き第1減速装置VG1は、負荷側ケーシング32に第1貫通孔51を備えると共に、一端が該第1貫通孔51に接続され他端が反負荷側ケーシング33の第1潤滑通路81に接続される第1潤滑配管91Bを含む第1ポンプ機構91を備える。
横置き第1減速装置HG1は、第1潤滑通路81が鉛直方向Xvの上側、第2潤滑通路82が鉛直方向Xvの下側となるように配置されることを前提とし、第1潤滑通路81と第2潤滑通路82とを接続したオイルゲージ95を備える。
なお、本減速装置のシリーズは、縦置き第1減速装置VG1と横置き第1減速装置HG1のほか、種々のバリエーションに係る減速装置を含んでいる(例えば図1〜図5において想像線で示すような縦置き第2減速装置VG2、図9、図10に示すような縦置き第3減速装置VG3、図11〜図13に示すような横置き第2減速装置HG2等:後述)。本歯車装置のシリーズは、このような種々のバリエーションに係る縦置き減速装置や横置き減速装置を、適宜含むことを禁止しない。
以下、図1〜図5および図6〜図8を参照して、この減速装置のシリーズにおける縦置き第1減速装置VG1および横置き第1減速装置HG1の共通の構成から、より詳細に説明する。
縦置き第1減速装置VG1および横置き第1減速装置HG1は、減速機構20と、該減速機構20を収納するケーシング30を備える。
減速機構20は、この例では、偏心揺動型の遊星歯車機構で構成されている。
減速機構20は、入力軸12と、該入力軸12と一体化され2つの偏心部40Aを有する偏心体40と、該偏心体40の偏心部40Aの外周に組み込まれた偏心体軸受42と、該偏心体軸受42の外周に組み込まれた外歯歯車(遊星歯車)44と、該外歯歯車44が内接噛合する内歯歯車46と、を備えている。
内歯歯車46は、ケーシング30(の後述する本体ケーシング31)と一体化された内歯歯車本体46Aと、該内歯歯車本体46Aに支持された円柱状の支持ピン46Bと、該支持ピン46Bに回転自在に外嵌され、内歯歯車46の内歯を構成する外ローラ46Cと、で構成されている。内歯歯車46の内歯の数(外ローラ46Cの数)は、外歯歯車44の外歯の数よりも僅かだけ、(この例では2だけ)多い。なお、内歯歯車46の軸心C46は、入力軸12の軸心C12および出力軸14の軸心C14と一致している。
外歯歯車44は、該外歯歯車44の軸心C44からオフセットされた位置に外歯歯車貫通孔44Aを有している。外歯歯車貫通孔44Aには、円柱状の内ピン54が嵌入されている。内ピン54には、摺動促進部材として内ローラ56が摺動自在に外嵌されている。内ローラ56は、一部が外歯歯車貫通孔44Aと当接している。しかし、内ローラ56の外径は、外歯歯車貫通孔44Aの内径よりも小さく、内ローラ56と外歯歯車貫通孔44Aとの間には偏心部40Aの偏心量の2倍に相当する隙間が確保されている。内ピン54は、フランジ状のキャリヤ58に圧入されている。キャリヤ58は、出力軸14と一体化されている。
減速機構20は、このような構成を有し、入力軸12の回転によって偏心体40の偏心部40A、偏心体軸受42を介して外歯歯車44を揺動させている。この揺動によって外歯歯車44は内歯歯車46に対して相対回転するため、該相対回転を内ローラ56および内ピン54を介してキャリヤ58から取り出し、該キャリヤ58と一体化されている出力軸14を減速回転させている。
この減速機構20は、構造上、偏心体軸受42の近傍および外歯歯車44と内歯歯車46の噛合部45の近傍に良好な潤滑が必要とされる。
縦置き第1減速装置VG1および横置き第1減速装置HG1のケーシング30は、減速機構20を収納する本体ケーシング31と、減速機構20よりも負荷側を収納する負荷側ケーシング32と、減速機構20よりも反負荷側を収納する反負荷側ケーシング33と、を備える。本体ケーシング31、負荷側ケーシング32、および反負荷側ケーシング33は、連結ボルト35によって軸方向に共締めされている。
ケーシング30の本体ケーシング31は、前記内歯歯車本体46Aと一体化されている。本体ケーシング31は、ほぼ筒状に形成され、径方向内側に減速機構20を収納している。
ケーシング30の負荷側ケーシング32は、減速機構20よりも負荷側を収納している。負荷側ケーシング32は、軸方向中央に位置し、ほぼ円筒状に形成された中央円筒部32Aと、該中央円筒部32Aの軸方向反負荷側に位置し、中央円筒部32Aよりも大径の反負荷側フランジ部32Bと、中央円筒部32Aの軸方向負荷側に位置し、中央円筒部32Aよりも大径の負荷側フランジ部32Cと、を有している。
負荷側ケーシング32の中央円筒部32Aは、該中央円筒部32Aを径方向に貫通する第1貫通孔51を有している。
負荷側ケーシング32の負荷側フランジ部(負荷側ケーシング32の負荷側端部)32Cは、縦置き第1減速装置VG1あるいは横置き第1減速装置HG1を相手部材16Aに取り付けるための取付部32Fを有している。
さらに、負荷側ケーシング32の反負荷側フランジ部(負荷側ケーシング32の反負荷側端部)32Bは、該反負荷側フランジ部32Bを径方向に貫通する第3貫通孔85を有している。この第3貫通孔85は、縦置き第1減速装置VG1の場合は給油口(給脂口)として用いられ、横置き第1減速装置HG1の場合は、排油口(排脂口)として利用される。
なお、負荷側ケーシング32の負荷側フランジ部32Cの負荷側端面には、カバー体36が取り付けられる。カバー体36と出力軸14に装着されたカラー38との間には、オイルシール39が配置されている。
一方、ケーシング30の反負荷側ケーシング33は、減速機構20よりも反負荷側を収納している。反負荷側ケーシング33は、円板状のフランジ部33Aと、該フランジ部33Aの内周側においてフランジ部33Aに対して反負荷側に突出した(入力軸受60の)軸受収納部33Bと、を備えた形状とされている。
図2を参照して、反負荷側ケーシング33は、1本の第1潤滑通路81と、3本の第2潤滑通路82(82A〜82C)と、1本の第3潤滑通路83を有している。
第1潤滑通路81の構成から順に説明する。反負荷側ケーシング33の第1潤滑通路81は、一端が反負荷側ケーシング33の外周33Fに開口している。第1潤滑通路81の他端は、第1軸方向溝71(第1の部位)において減速機構20が収納されている減速機構空間P1と同じ空間に開口している。
第1潤滑通路81は、断面が円形で径方向に直線状に形成されており、径方向長さr81が(後述する第2潤滑通路82の径方向長さr82より)長い。これにより、反負荷側ケーシング33の径方向内側の奥深くに位置する第1軸方向溝71に開口可能である。
第1軸方向溝71は、「入力軸12を支持する入力軸受60の外周側60Aに軸方向に設けられ、減速機構空間P1と同じ空間を共有する軸方向通路」に相当している。ただし、第1軸方向溝71は、入力軸受60の軸方向移動を規制する止め輪62によって負荷側端部が閉塞されており、入力軸受60の軸方向反負荷側を経由して減速機構空間P1と連通している。
なお、反負荷側ケーシング33の入力軸受60の外周側60Aに相当する位置には、第1軸方向溝71のほか、第2軸方向溝72が形成されている。第2軸方向溝72は、第3潤滑通路83に対応する周方向位置に設けられている。第2軸方向溝72は、本減速装置を横置き第1減速装置HG1として構成するときに、該第2軸方向溝72を入力軸受60の鉛直方向下側に位置させることで、入力軸受60の反負荷側に存在する潤滑剤のドレンを促進させる軸方向ドレン通路を構成する。
なお、入力軸受60は、ここでは、転動体60B、外輪60C、および内輪60Dを有する玉軸受で構成されている。入力軸受60の外輪60Cは、反負荷側ケーシング33の軸受収納部33Bの内周33Cと、(第1軸方向溝71および第2軸方向溝72以外の部分で)当接して反負荷側ケーシング33と一体化されている。
前述したように、入力軸受60の外輪60Cは、止め輪62によって軸方向移動が規制されている。この止め輪62が第1軸方向溝71の負荷側端部を閉塞している。入力軸受60の外輪60Cと軸受収納部33Bの底面33D(軸方向壁面)との間には、収納部隙間δ33が確保されている。第1軸方向溝71に開口している第1潤滑通路81は、この収納部隙間δ33を介して入力軸受60の軸方向反負荷側を経由して減速機構空間P1と連通している。
次に、第2潤滑通路82の構成について説明する。反負荷側ケーシング33は、第2潤滑通路82を、周方向に計3本有している。具体的には、第1潤滑通路81と対向する周方向位置に、対向第2潤滑通路82Aが1本形成されている。また、第1潤滑通路81と対向第2潤滑通路82Aが形成されている方向X1と直角の方向X2に、側部第2潤滑通路82B、82Cがそれぞれ形成されている。
第2潤滑通路82も断面が円形で径方向に直線状に形成されている。第2潤滑通路82は、いずれも、一端が反負荷側ケーシング33の外周33Fに開口し、他端が第1軸方向溝71(第1の部位)よりも径方向外側の部位(第2の部位)において減速機構空間P1に開口している。具体的には、第2潤滑通路82は、反負荷側ケーシング33の径方向における外歯歯車44と内歯歯車46との噛合部45の近傍の減速機構空間P1に開口している。第2潤滑通路82の形成長さr82は、第1潤滑通路81の径方向長さr81よりも短い。
なお、第2潤滑通路82の径方向内側端は、軸方向断面がほぼ矩形の若干大きな空間P2として鋳抜きされている。潤滑剤は、反負荷側ケーシング33の外側の空間P3から第2潤滑通路82を経て、この空間P2部分で外歯歯車44側に方向を変え、外歯歯車44と内歯歯車46の噛合部45の近傍において減速機構空間P1に流入可能である。
また、この例では、第1潤滑通路81と側部第2潤滑通路82Bとの周方向離反角θ1は、横置き第1減速装置HG1を構成するときに水平となる方向Xhから45度ずつ離れた90度とされている。ただし、この周方向離反角θ1は、必ずしも90度でなくてもよく、例えば、横置き第1減速装置HG1を構成するときに水平となる方向Xhから30度ずつ離れた60度としてもよい。これにより、横置き第1減速装置HG1を構成するときに組み込むオイルゲージ(95)の周方向長さを、より短縮することができる。
このように、第1潤滑通路81および第2潤滑通路82の形成位置は、この例に限定されず、また形成本数もこの例に限定されない。
続いて、第3潤滑通路83の構成について説明する。
反負荷側ケーシング33は、第3潤滑通路83を1本有している。第3潤滑通路83は、形状的には第2潤滑通路82と同一である。第3潤滑通路83は、対向第2潤滑通路82Aと側部第2潤滑通路82Bとの中間の周方向位置に1本形成されている。第3潤滑通路83は、横置き第1減速装置HG1として構成されるときに鉛直方向Xvの最も下側となるべき位置に形成された第2潤滑通路と捉えることもできる。別言するならば、第3潤滑通路83は、横置きで使用される減速装置であって、かつ後述する負荷側ケーシング32の反負荷側端部(具体的には負荷側ケーシング32の反負荷側フランジ部32B)に、相手部材の取付部を有する減速装置において、潤滑剤の排出口として使用される潤滑通路と捉えることもできる。
一方、出力軸14の内部には出力軸潤滑通路86が形成されている(図1、図6参照)。この出力軸潤滑通路86は、キャリヤ58の反負荷側端面に開口し、出力軸14の軸心C14に沿って形成された軸方向出力軸潤滑通路86Aと、出力軸14の反負荷側のテーパローラ軸受74の負荷側の外周に開口し、該軸方向出力軸潤滑通路86Aと連通する径方向出力軸潤滑通路86Bとで構成されている。出力軸潤滑通路86は、出力軸14の反負荷側のテーパローラ軸受74の負荷側と反負荷側とを連通して、減速機構空間P1内の潤滑剤の循環を促進する。
ここまで説明してきた構成は、図1〜図5に示される縦置き第1減速装置VG1と、図6〜図8に示す横置き第1減速装置HG1とで共通である。特に、反負荷側ケーシング33が、第1〜第3潤滑通路81〜83を含めて共通とされているのが大きな特徴である。
次に、縦置き第1減速装置VG1および横置き第1減速装置HG1のそれぞれの完成時の具体的構成について詳細に説明する。便宜上、作用と共に説明してゆく。
先ず図1〜図5を参照して、縦置き第1減速装置VG1の具体的構成から説明する。
縦置き第1減速装置VG1は、入力軸12を鉛直上側(鉛直方向Xvにおける上側)、出力軸14を鉛直下側(鉛直方向Xvにおける下側)に配置して縦置きで使用される縦置き減速装置VGであって、特に、1台のポンプ機構を備えた減速装置として差別化されている。
縦置き第1減速装置VG1は、例えば大型のタンク(図示略)内に収納された液体を撹拌するための撹拌装置(全体は図示略)16の取付台等の相手部材16Aに取り付けられる。入力軸12には、図示せぬモータのモータ軸が継軸等を介して連結される。出力軸14には、撹拌装置16の図示せぬ撹拌棒が連結される。この縦置き第1減速装置VG1では、出力軸14は、入力軸12と同軸であり、出力軸14の軸心C14は、入力軸12の軸心C12と一致している。
なお、反負荷側ケーシング33には、モータケーシングを該反負荷側ケーシング33に直結するときのためのモータ取付穴34も形成されているが、この例では入力軸12は、両軸タイプとされており、モータケーシングは、反負荷側ケーシング33には直結されていない。なお、符号15は冷却ファンである。
縦置き第1減速装置VG1を構成するときは、負荷側ケーシング32に形成した第1貫通孔51と、反負荷側ケーシング33に形成した第1潤滑通路81を活用して第1ポンプ機構91を組み込む。なお、これから述べる他の減速装置を含め、使用しない貫通孔や潤滑通路は適宜栓で塞ぐようにする。
第1ポンプ機構91は、出力軸14の外周14Aに設けられ、第1貫通孔51に潤滑剤を吐出可能な第1ポンプ本体91Aと、一端が該第1貫通孔51に接続されると共に、他端が反負荷側ケーシング33の第1潤滑通路81に接続される第1潤滑配管91Bとで主に構成される。第1ポンプ機構91は、(減速機構空間P1と繋がっている)負荷側ケーシング32の中央円筒部32Aの空間内P1aの潤滑剤を、ポンプ作用によって負荷側ケーシング32の第1貫通孔51から、第1潤滑配管91Bを介して反負荷側ケーシング33の第1潤滑通路81に圧送する。なお、符号91B1は、配管コネクタである。
第1潤滑通路81は、一端が反負荷側ケーシング33の外周33Fに開口し、他端は、第1軸方向溝71(第1の部位)において減速機構20が収納されている減速機構空間P1に開口している。ここで、第1軸方向溝71の負荷側端部は、止め輪62によって閉塞されている。
このため、第1軸方向溝71に流入してきた潤滑剤は、該第1軸方向溝71内を反負荷側に向かって流れ、入力軸受60の外輪60Cの反負荷側に確保された収納部隙間δ33を通って入力軸受60の転動体60Bを潤滑しつつ、減速機構20側に流れ込むようになる。第1潤滑通路81は、径方向に深く入り込んでいるため、この作用によって、減速機構20の(熱負荷の高い)入力軸受60の転動体60Bや偏心体軸受42の近傍を効率的に潤滑することができる。
偏心体軸受42の近傍に流れ込んだ潤滑剤は、遠心力によって径方向外側に移動して、内ピン54および内ローラ56、あるいは支持ピン46Bおよび外ローラ46Cを含む外歯歯車44と内歯歯車46の噛合部45へと拡散し、その後は出力軸14の周辺へと流れ落ちる。そのため、結局、減速機構20の全体を良好に潤滑できる。
縦置き第1減速装置VG1を構成するときは、特に貫通孔等の追加加工を必要としない。そのため非常に簡易に縦置き第1減速装置VG1を製造することができ、短時間かつ低コストで製造を完了することができる。
次いで、図6〜図8を参照して、横置き第1減速装置HG1の具体的構成について説明する。
横置き第1減速装置HG1は、出力軸14を水平に配置して横置きで使用される横置き減速装置であって、特に、負荷側ケーシング32の負荷側端部(例えば、負荷側ケーシング32の負荷側フランジ部32C)に相手機械柱部等の相手部材16Aへの取付部32Fを有する減速装置として差別化されている。横置き第1減速装置HG1では、ポンプ機構は搭載されず、いわゆる油浴潤滑にて潤滑がなされる。
既に述べたように、横置き第1減速装置HG1は、反負荷側ケーシング33のほか、負荷側ケーシング32についても縦置き第1減速装置VG1と共用化されている。ただし、負荷側ケーシング32の第1貫通孔51は、第1ポンプ機構91の吐出口としてではなく、オイルの給油口(給脂口)として活用される。
横置き第1減速装置HG1は、負荷側ケーシング32の第1貫通孔51が、出力軸14の鉛直方向Xvの上側に位置するように据え付けられ、(給油後は)第1貫通孔51には、エアが抜けることのできるエア抜きキャップ87が被せられる。符号96は、ドレンバルブ機構である。
さらに、第1潤滑通路81と側部第2潤滑通路82Bを接続する態様でオイルゲージ95が反負荷側ケーシング33の外周33Fに沿って設けられる。
なお、負荷側ケーシング32の反負荷側フランジ部32Bの第3貫通孔85は、縦置き第1減速装置VG1では給油口(給脂口)として活用されていたが、横置き第1減速装置HG1では、排油口(排脂口)として機能させる。オイルゲージ95の設置も反負荷側ケーシング33に予め形成してある第1潤滑通路81と側部第2潤滑通路82Bを使用して行うため、横置き第1減速装置HG1を構成するにあたって、貫通孔等の追加加工は不要である。
また、径方向長さr82の短い側部第2潤滑通路82Bが、オイルゲージ95の鉛直方向下側に配置されることになるため、排油時(排脂時)の残存油量を低減することができる。
また、本減速装置のシリーズによれば、縦置き第1減速装置VG1および横置き第1減速装置HG1のいずれを構成する場合にも、共通の反負荷側ケーシング33を使用できるため、反負荷側ケーシング33の在庫管理を簡素化できる。
またこれに伴って、縦置き第1減速装置VG1および横置き第1減速装置HG1のいずれを構成する場合にも、(反負荷側ケーシング33が共通であるため)駆動源側との取り付け構造を共通化できるというメリットが得られる。従来は、追加加工によって反負荷側ケーシングに潤滑用の穴を形成しようとした場合に、例えば当該潤滑用の穴と駆動源側の取付穴とが干渉する場合には、該駆動源側の取付穴(例えばモータのケーシングの取付穴)の変更も必要となる場合があった。しかし、本減速装置のシリーズによれば、縦置き第1減速装置VG1および横置き第1減速装置HG1の間で、反負荷側ケーシング33が共通化されているため、このような不具合が生じることはない。
本減速装置のシリーズの減速装置は、第1〜第3潤滑通路81〜83や第1貫通孔51を有しているため、上記の構成に係る縦置き第1減速装置VG1、横置き第1減速装置HG1のほかに、さまざまな縦置き減速装置VG、あるいは横置き減速装置HGを構成することができる。
例えば、高負荷な連続運転が要求されるような特殊な用途にあっては、ポンプ機構を1台のみ備えた前記縦置き第1減速装置VG1の潤滑構成では潤滑能力が不十分なときもある。その場合には、縦置き第1減速装置VG1をより高負荷用の縦置き第2減速装置VG2に発展させる。
図1〜図5には、想像線で付加的に示されている第2ポンプ機構を備えた縦置き第2減速装置VG2が合わせて記載されている。縦置き第2減速装置VG2を構成するには、縦置き第1減速装置VG1の構成に加え、負荷側ケーシング32の第1貫通孔51と対向する位置に、第2貫通孔52を追加形成し、反負荷側ケーシング33に形成してある第2潤滑通路82の一つ(この例では対向第2潤滑通路82A)を活用して第2ポンプ機構92を構成する。第2ポンプ機構92の具体的な構成は、第1ポンプ機構91と同一である。
第2ポンプ機構92は、負荷側ケーシング32の中央円筒部32A内の潤滑剤を、第2ポンプ機構92の作用によって、負荷側ケーシング32の第2貫通孔52から第2潤滑配管92Bを介して反負荷側ケーシング33の対向第2潤滑通路82Aに圧送する。なお、符号92B1は、配管コネクタである。対向第2潤滑通路82Aは、一端が反負荷側ケーシング33の外周33Fに開口し、他端が第1軸方向溝71(第1の部位)よりも径方向外側の部位(第2の部位)において減速機構空間P1に開口している。具体的には、対向第2潤滑通路82Aは、減速機構空間P1における減速機構20の外歯歯車44と内歯歯車46の噛合部45の近傍に開口している。このため、第2ポンプ機構92の作用によって当該外歯歯車44と内歯歯車46の噛合部45の潤滑を良好に行うことができる。
なお、第2貫通孔52は、初めから形成しておき、縦置き第1減速装置VG1を構成するときには、該第2貫通孔52に図示せぬ栓をしておくようにしてもよい。この場合には、縦置き第1減速装置VG1および縦置き第2減速装置VG2の両方を、追加加工を施すことなく構成することができるようになる。
次に、図9〜図10に、ポンプ機構を有さず、減速機構20の主要部を潤滑剤に浸らせる、いわゆる油浴潤滑とした縦置き減速装置の構成例を示す。
この縦置き第3減速装置VG3では、油浴潤滑機能を構築するために、負荷側ケーシング32の第1貫通孔51と、反負荷側ケーシング33の第1〜第3潤滑通路81〜83のいずれかを、エアブリーザ94C付きのオイル供給タンク94Bを介在させた配管94で連通させている。
つまり、オイル供給タンク94Bの底面94B1に連結されている配管94Aは、第1貫通孔51に連結されオイル供給配管として機能している。オイル供給タンク94Bの側面94B2に連結されている配管94Dは、反負荷側ケーシング33の第1〜第3潤滑通路81〜83のいずれかと連結され、給油の際に減速機構空間P1から噴き出て来るエアまたは潤滑剤の一部を、オイル供給タンク94Bに戻すオイル戻り配管として機能している。
なお、オイルゲージ97は、相手機械との関係で(追加加工により)適宜の場所に取り付けてよい。また、例えば、オイル供給タンク94Bを、オイルゲージ付きのタンクとしてもよい。オイル供給タンク94Bをオイルゲージ付きのタンクとした場合には、貫通孔の追加加工は不要であり、設置の柔軟性も高められる。また、負荷側ケーシング32に既に形成されている第3貫通孔85と第3潤滑通路83を接続するオイルゲージとしてもよい。この場合も追加加工は不要である。
図11〜図13に、横置き第2減速装置HG2の構成例を示す。
この横置き第2減速装置HG2は、負荷側ケーシング99の反負荷側端部(例えば、負荷側ケーシング99の反負荷側フランジ部99Bの負荷側端部)に相手部材への取付部99Fを有する横置き減速装置として差別化されている。
図11〜図13に示されるように、横置き第2減速装置HG2も、減速機構20や反負荷側ケーシング33は、これまでの減速機構20や反負荷側ケーシング33と共通である。ただし、横置き第2減速装置HG2は、負荷側ケーシング99の大半が相手部材内に取り込まれるため、相手部材との干渉を避けるべく、大径の負荷側フランジ部を有さない負荷側ケーシング99が専用に用意される(負荷側ケーシング99は、これまで説明した縦置き第1〜第3減速装置VG1〜VG3や、横置き第1減速装置HG1の負荷側ケーシング32と共通化されていない)。
横置き第2減速装置HG2では、反負荷側ケーシング33の鉛直方向上側に位置する側部第2潤滑通路82Cを給脂口、第3潤滑通路83を排脂口として活用する。
より具体的には、横置き第2減速装置HG2は、負荷側ケーシング99の反負荷側フランジ部99Bに、相手部材に取り付けられる取付部99Fを有することから、負荷側ケーシング99の反負荷側フランジ部99Bに形成した第3貫通孔85を活用するのが難しい場合が多い。そこで、本横置き第2減速装置HG2では、第1〜第3潤滑通路81〜83が形成されたシリーズ共通の反負荷側ケーシング33を活用する。具体的には、鉛直方向上側に位置する側部第2潤滑通路82Cを給脂口、第3潤滑通路83を排脂口として活用することにより、別途追加加工で、例えば本体ケーシング31に給脂口やドレン口を形成したりすることなく、対応することができる。
オイルゲージ95の設置は、横置き第1減速装置HG1と同様に、反負荷側ケーシング33に予め形成してある第1潤滑通路81と側部第2潤滑通路82Bを利用する。側部第2潤滑通路82Bは、径方向の形成深さが浅いため、排油時の残存油量を少なく抑えることができる。
本減速装置のシリーズの反負荷側ケーシング33は、開口の径方向位置が異なる第1潤滑通路81と第2潤滑通路82とを有しているため、減速機構20の構造に応じて、かつ潤滑の必要度に応じて、適切な部位に効率的に潤滑剤を供給することができる。
例えば、本減速装置で採用されていた偏心体40を内歯歯車46の径方向中央に1個のみ有するいわゆるセンタクランク型の偏心揺動型の遊星歯車減速機構の場合、減速機構20の径方向中央付近にある偏心体軸受42の近傍が最も潤滑の必要な部分となる。このような構造の減速機構20であっても、本減速装置のシリーズでは、径方向内側に深く入り込む第1潤滑通路81を有しているため、良好に対応できる。
また、本減速装置のシリーズでは、縦置き第1減速装置VG1に加え、さらに、第2ポンプ機構92を有する縦置き第2減速装置VG2を簡易に構成可能である。そのため、縦置き第1減速装置VG1に対して、より強力な潤滑機能が得られる縦置き第2減速装置VG2を、僅か1箇所の第2貫通孔52の追加加工のみで(第2貫通孔52を予め形成しておく場合には全く追加加工なしで)簡易に構成することができる。
また、本減速装置のシリーズでは、このほかに、油浴潤滑の縦置き第3減速装置VG3、負荷側ケーシング32の負荷側端部32Cに相手部材16Aへの取付部32Fを有する横置き第1減速装置HG1、あるいは負荷側ケーシング99の反負荷側フランジ部99Bに相手部材への取付部99Fを有する横置き第2減速装置HG2等をも、基本的に追加加工なしに簡易に製造可能である(シリーズの構成要素として容易に加えることができる)。
以上、3種の縦置き減速装置VG1〜VG3、および2種の横置き減速装置HG1、HG2を、製造する具体例を示したが、本減速装置のシリーズで対応できるバリエーションは、これに限定されず、さらに様々なバリエーションに対応できる可能性を有している。
例えば、本減速装置のシリーズにおいては、第2潤滑通路82が、第1潤滑通路81に対して対称の円周方向位置に形成されている。このため、オイルゲージの位置を、ユーザーの要求に応じて、いずれの側にも同じ部品を組み付けることが可能となる。
また、上記シリーズの減速装置にあっては、減速機構として偏心揺動型の減速機構20を採用した減速装置が例示されていたが、本発明に係るシリーズの減速装置の減速機構は、このような減速機構に限定されず、あらゆる種類の減速機構の減速装置に適用可能である。入力軸と出力軸も、必ずしも同軸である必要はない。
なお、上記減速装置のシリーズにおいては、第1潤滑通路81を1本、第2潤滑通路82を3本(第3潤滑通路83も第2潤滑通路82の一つと捉えるならば4本)形成するようにしていたが、本発明においては、第1潤滑通路および第2潤滑通路の形成本数および形成位置は、特に限定されない。
ただし、第1潤滑通路や第2潤滑通路は、予め多く形成しているほど、より様々なバリエーションに対応できるようになるが、予め数多くの貫通孔を形成するのは、コストと時間が掛かると共に、反負荷側カバーの強度が低下する傾向となる。そのため、上記例のように、第1潤滑通路81を1本、第2潤滑通路82を3本(第3潤滑通路83も第2潤滑通路82の一つと捉えるならば4本)程度形成するのが好ましい。負荷側ケーシングの第2貫通孔や第3貫通孔についても同様である(予め形成しておいてもよく、追加加工によって形成してもよい)。
本発明は、既に述べているように、追加加工を行うことを禁止するものではない。例えば、オイルゲージ等を配置する為の貫通孔やドレン口等は、相手部材との位置関係など、減速装置が設置される具体的環境に応じて適宜に形成されてよい。
VG1…縦置き第1減速装置
HG1…横置き第1減速装置
12…入力軸
14…出力軸
20…減速機構
30…ケーシング
32…負荷側ケーシング
33…反負荷側ケーシング
33F…反負荷側ケーシングの外周
45…噛合部(第2の部位)
51…第1貫通孔
71…第1軸方向溝(第1の部位)
81…第1潤滑通路
82…第2潤滑通路
83…第3潤滑通路
91…第1ポンプ機構
91B…第1潤滑配管
95…オイルゲージ

Claims (5)

  1. 入力軸を鉛直上側、出力軸を鉛直下側に配置して縦置きで使用される用途と、出力軸を水平に配置して横置きで使用される用途と、を含む2つの用途で使用されうる減速装置のための反負荷側ケーシングであって、
    記減速装置は、減速機構と、該減速機構よりも負荷側を収納する負荷側ケーシングと、前記減速機構よりも反負荷側を収納する反負荷側ケーシングと、を有し、
    反負荷側ケーシングは、第1潤滑通路と、第2潤滑通路と、を有し、
    前記第1潤滑通路は、一端が反負荷側ケーシングの外周に開口し、他端が第1の部位において前記減速機構と同じ空間に開口し、
    前記第2潤滑通路は、一端が反負荷側ケーシングの外周に開口し、他端が前記第1の部位よりも径方向外側の第2の部位において前記減速機構と同じ空間に開口し、
    前記縦置きで使用される用途においては、本反負荷側ケーシングは、第1貫通孔及び該第1貫通孔に一端が接続した第1ポンプ機構を備える前記負荷側ケーシングと結合して前記減速機構を収容し、本反負荷側ケーシングの前記第1潤滑通路に前記第1ポンプ機構の他端が接続され、
    前記横置きで使用される用途においては、前記第1潤滑通路が鉛直方向上側、前記第2潤滑通路が鉛直方向下側となるように配置され、前記第1潤滑通路と前記第2潤滑通路とオイルゲージによって接続される
    ことを特徴とする減速装置のための反負荷側ケーシング
  2. 請求項1に記載の反負荷側ケーシングであって
    反負荷側ケーシングは、当該減速装置の入力軸を支持する軸受の外周側に軸方向に設けられた軸方向通路を有し、
    前記第1潤滑通路は、該軸方向通路に連通し、かつ、該軸方向通路の負荷側開口は、前記入力軸を支持する軸受の軸方向移動を規制する止め輪によって閉塞される
    ことを特徴とする減速装置のための反負荷側ケーシング
  3. 請求項1または2記載の反負荷側ケーシングと、前記減速機構と、前記負荷側ケーシングとを有し、入力軸を鉛直上側、出力軸を鉛直下側に配置して縦置きで使用される縦置き減速装置であって、
    縦置き減速装置は、前記負荷側ケーシングに第2貫通孔を有すると共に、一端が該第2貫通孔に接続され、他端が前記反負荷側ケーシングの前記第2潤滑通路に接続される第2潤滑配管を含む第2ポンプ機構を備える
    ことを特徴とする縦置き減速装置。
  4. 請求項1または2記載の反負荷側ケーシングと、前記減速機構と、前記負荷側ケーシングとを有し、出力軸を水平に配置して横置きで使用される横置き減速装置であって、
    前記反負荷側ケーシングは、第3潤滑通路を有し、
    横置き減速装置は、前記負荷側ケーシングの負荷側端部に相手部材への取付部を有する横置き第1減速装置と、前記負荷側ケーシングの反負荷側端部に相手部材への取付部を有する横置き第2減速装置と、を備え、前記横置き第1減速装置は、前記負荷側ケーシングの反負荷側端部に排脂口とされる第3貫通孔を有し、前記横置き第2減速装置は、前記第3潤滑通路が排脂口とされる
    ことを特徴とする横置き減速装置。
  5. 請求項4に記載の横置き減速装置であって、
    記負荷側ケーシングが前記第1貫通孔を備え、
    第1貫通孔が給脂口とされる
    ことを特徴とする横置き減速装置。
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