JP6529251B2 - 送風装置および冷凍冷蔵ショーケース - Google Patents

送風装置および冷凍冷蔵ショーケース Download PDF

Info

Publication number
JP6529251B2
JP6529251B2 JP2014261066A JP2014261066A JP6529251B2 JP 6529251 B2 JP6529251 B2 JP 6529251B2 JP 2014261066 A JP2014261066 A JP 2014261066A JP 2014261066 A JP2014261066 A JP 2014261066A JP 6529251 B2 JP6529251 B2 JP 6529251B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
end edge
outer peripheral
blade
fan blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014261066A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016120012A (ja
Inventor
孝次郎 安良岡
孝次郎 安良岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamura Corp
Original Assignee
Okamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okamura Corp filed Critical Okamura Corp
Priority to JP2014261066A priority Critical patent/JP6529251B2/ja
Publication of JP2016120012A publication Critical patent/JP2016120012A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6529251B2 publication Critical patent/JP6529251B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Freezers Or Refrigerated Showcases (AREA)

Description

本発明は、例えば冷凍冷蔵ショーケース本体内の通風路内に配置され、冷凍冷蔵ショーケースの冷凍冷蔵室内にエアカーテンを形成するため、冷気を通風路内と冷凍冷蔵室内との間で循環させるのに用いられる送風装置および冷凍冷蔵ショーケースに関する。
例えばオープン平型ショーケース、リーチイン型ショーケースおよびオープンアンドリーチイン型ショーケースのような冷気循環式の冷凍冷蔵ショーケースにおいては、ショーケースの冷凍冷蔵室(陳列室)内の保冷、および陳列されている商品の保冷は、保冷運転時に、冷却装置および送風装置を作動させて冷気をショーケース全体で循環させることにより行われる。具体的には、ショーケース本体の外箱と内箱との間に画成されている通風路内に配置された冷却装置および送風装置を作動させることによって、冷凍冷蔵ショーケース内の冷気吹出口から冷気が冷凍冷蔵室内に吹き出され、この吹き出された冷気が、冷気吸込口から再びショーケース本体内の通風路内に吸い込まれることで、冷凍冷蔵室内にエアカーテンが形成され、このエアカーテンにより、周囲環境の暖かい空気が冷凍冷蔵室内に流れ込むのを防止され、これにより、冷凍冷蔵室内の保冷状態が達成される。
しかし、エアカーテンは、その空気の流れが、例えば冷凍冷蔵ショーケースの扉の開閉、または冷凍冷蔵ショーケースに対する商品の出し入れの際の人体等との接触により乱され、ショーケース本体の通風路内に、周囲環境から湿分を含んだ空気が吸い込まれやすい状況にある。この湿分は、送風装置のファンブレードの羽根に付着すると、特に羽根の前端縁に着霜して霜が形成される傾向がある。この傾向は、特に羽根の形状として、図1に示すファンブレード20のように、外周縁70と、中央回転部30から外周縁70まで延びる、回転方向R(図1に示す矢印方向)で見て前方側に位置する回転方向Rに向かって
延びる前端縁50と、回転方向Rに見て後方側に位置する後端縁60とで区画形成された羽根40に顕著である。このような形状の羽根40の前端縁50に形成された霜は、送風装置の運転時間の経過に伴い、回転方向前側の隣接する羽根40との隙間を塞ぐまで堆積することがあり、その場合には、循環する冷気(空気)の流れが阻害されて送風量が大幅に低下し、保冷効果を十分に発揮できなくなるおそれがある。
また、羽根における霜が、ファンブレードの個々の羽根に均等に形成されることは常に保証されていることではなく、ファンブレードに偏って堆積した霜に起因して、ファンブレードの重心が偏心してファンブレードの回転に支障をきたし、送風装置の運転障害となることもある。このため、定期的に羽根に対して除霜(デフロスト)作業を実施する必要がある。
ファンブレードの除霜作業においては、保冷運転を停止させ、電気ヒータ等の熱源を用いて通流する空気を加熱するとともに、ファンブレードを回転させて羽根に付着した霜を融解させて除霜を行うが、この方法では、除霜作業に伴って発生する、高温で多湿の空気が、冷凍冷蔵室内に供給され、冷凍冷蔵室内の壁面および陳列されている商品の表面に結露が生じる。この結露による水滴は、保冷運転が再び開始されると、凍結また着霜の原因となる。その結果、ショーケースおよび商品の外観は悪くなり、また、長期的には商品の品質劣化にも繋がる。したがって、ファンブレードに付着した霜の除霜作業は、回数を減じることが望ましく、理想的には保冷運転を停止させることなく除霜が実施されることが望ましい。
そこで、本出願人は、特許文献1において、送風装置の羽根の表面に撥水層を設けて、
通風路内を通流する冷気を含む空気に含まれる、着霜の原因となる湿分が羽根に付着しにくくなる構成を採用し、定期的な除霜を不要にすることを可能にする着霜防止送風ファンを提案した。特許文献1に記載の着霜防止送風ファンは、羽根の表面に撥水作用のある層
が形成されているので、羽根における湿分の付着を回避して、着霜を抑制することはできるが、ファンブレードを製造した後に、さらに撥水層をファンブレードにコーティングする必要があり、材料コストや作業性の点で改善の余地があった。
特開平11−211327号公報
本発明の目的は、送風装置を構成するファンブレードの適正化を図ることで、羽根に着霜し、霜が堆積したとしても、ファンブレードの回転により遠心力の作用を利用して、羽根に堆積した霜を有効に剥離できる、冷凍冷蔵ショーケースの送風装置、およびこの送風装置を具える冷凍冷蔵ショーケースを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の要旨構成は以下の通りである。
(1)外箱と内箱とで構成されるショーケース本体を具え、該ショーケース本体の前記内箱の外面側に、外方に開放された開口スペースを形成した冷凍冷蔵室を有し、前記外箱と前記内箱とで画成された空間に通風路を形成し、該通風路内に、取り込んだ空気を一方向に強制流動させる送風装置と、流動する前記空気を冷却して冷気にする冷却装置とを具え、該冷却装置で生成した冷気を、冷凍冷蔵室内の前記開口スペースに吹き出して、前記開口スペースに冷気のエアカーテンを形成し、該エアカーテンを形成した前記冷気を含む空気を、再び前記通風路内に取り込んで、前記空気が、前記通風路内と前記冷凍冷蔵室内とを循環する方式の冷凍冷蔵ショーケースの送風装置であって、該送風装置が、モータの回転軸に脱着可能に連結される中央回転部と、該中央回転部の外周から外方に延びる複数の羽根とを有するファンブレードを具え、前記羽根は、外周縁と、前記中央回転部から前記外周縁まで延びる2つの端縁とで区画形成され、前記ファンブレードの平面視にて、前記2つの端縁、すなわち前記ファンブレードの回転時に前方側に位置する前端縁、および前記ファンブレードの回転時に後方側に位置する後端縁のうち、前端縁は、前記外周縁まで延びる外周縁側前端縁部分が、前記中央回転部の回転軸線を中心とし、前記前端縁および前記外周縁で画成する角部の交点を通る仮想半径線に対し、前記回転時の前方側に位置し、かつ、前記外周縁側前端縁部分が、前記仮想半径線となす角が鋭角であることを特徴とする、送風装置。
(2)前記羽根は、前記前端縁の延在形状が、前記中央回転部の表面を含む仮想平面に対して前記外周縁に向かって前記表面側に傾斜して延び、かつ前記前端縁から前記後端縁へ向かう延在形状が、前記仮想平面を横切る方向に傾斜して延びることを特徴とする、上記(1)に記載の送風装置。
(3)前記羽根は、前記前端縁を含む前側部と、前記後端縁を含む後側部との2つの部分で構成され、前記中央回転部の表面を含む仮想平面に対する前記羽根の傾斜角度は、前記後側部が、前記前側部よりも大きいことを特徴とする、上記(1)または(2)に記載の送風装置。
(4)前記羽根は、前端縁の、前記外周縁側前端縁部分を除く残部に、切欠きを形成してなることを特徴とする、上記(1)、(2)または(3)に記載の送風装置。
(5)前記羽根は、金属製の板材からなる一体成形品であることを特徴とする、上記(1)から(4)までのいずれか1つに記載の送風装置。
(6)外箱と内箱とで構成されるショーケース本体を具え、該ショーケース本体の前記内箱の外面側に、外方に開放された開口スペースを形成した冷凍冷蔵室を有し、前記外箱と前記内箱とで画成された空間に通風路を形成し、該通風路内に、取り込んだ空気を一方向に強制流動させる送風装置と、流動する前記空気を冷却して冷気にする冷却装置とを具え、該冷却装置で生成した冷気を、冷凍冷蔵室内の前記開口スペースに吹き出して、前記開口スペースに冷気のエアカーテンを形成し、該エアカーテンを形成した前記冷気を含む空気を、再び前記通風路内に取り込んで、前記空気が、前記通風路内と前記冷凍冷蔵室内とを循環する方式の冷凍冷蔵ショーケースであって、該送風装置が、モータの回転軸に脱着可能に連結される中央回転部と、該中央回転部の外周から外方に延びる複数の羽根とを有するファンブレードを具え、前記羽根は、外周縁と、前記中央回転部から前記外周縁まで延びる2つの端縁とで区画形成され、前記ファンブレードの平面視にて、前記2つの端縁のうち、前記ファンブレードの回転時に前方側に位置する一の端縁である前端縁は、前記外周縁まで延びる外周縁側前端縁部分が、前記中央回転部の回転軸線を中心とし、前記前端縁および前記外周縁で画成する角部の交点を通る仮想半径線に対し、前記回転時の前方側に位置し、かつ、前記外周縁側前端縁部分が、前記仮想半径線となす角が鋭角であることを特徴とする、冷凍冷蔵ショーケース。
本発明によれば、モータの回転軸に脱着可能に連結される中央回転部と、中央回転部の外周から外方に延びる複数の羽根とを有するファンブレードを具え、羽根が、外周縁と、中央回転部から外周縁まで延びる2つの端縁とで区画形成され、ファンブレードの平面視にて、2つの端縁、すなわちファンブレードの回転時に前方側に位置する前端縁と、ファンブレードの回転時に後方側に位置する後端縁のうち、前端縁は、外周縁まで延びる外周縁側前端縁部分が、中央回転部の回転軸線を中心とし、前端縁および外周縁で画成する角部の交点を通る仮想半径線に対し、回転時の前方側に位置し、かつ、外周縁側前端縁部分が、仮想半径線となす角が鋭角であることにより、羽根に着霜し、霜が堆積したとしても、ファンブレードに撥水層を形成することなく、ファンブレードの回転により遠心力の作用を利用して、羽根に堆積した霜を有効に剥離するできるため、保冷運転を停止することなく継続したままでファンブレードにおける除霜を実施することができる結果、長時間に亘る連続的な保冷運転が可能になる。
図1は、従来のファンブレードの平面図である。 図2は、一般的な冷凍冷蔵ショーケースの構成を示す概略断面図である。 図3は、本発明の送風装置を構成する代表的なファンブレードの一実施形態の平面図である。 図4は、図3に示すファンブレードのI−I線上の断面図である。 図5は、図3に示すファンブレードのII−II線上の端面図である。 図6は、ファンブレードの別の実施形態の平面図である。 図7は、保冷運転中における運転時間に対し、冷凍冷蔵ショーケース内に配置したファンブレードの回転による風速をプロットした図の一例であって、図6に示すファンブレード(本発明)と、図1に示すファンブレード(従来品)とで行なった結果を示す。
次に、本発明に従う送風装置100が具えるファンブレード120の実施形態について、図面を参照しながら以下で説明する。
図3は、本発明の送風装置100が具える代表的なファンブレード120の平面図であり、図4は、図3のファンブレード120のI−I線上で切断したときの、前端縁150側から羽根140を見た部分断面図であり、図5は、図3のファンブレード120をII
−II線上で切断したときの、羽根140と、中央回転部130との関係を示す端面図である。
本発明の送風装置100は、冷凍冷蔵ショーケース1に用いられるものであって、冷凍冷蔵ショーケース1は、図2に示すように、外箱3と内箱4とで構成されるショーケース本体2を具え、このショーケース本体2の内箱4の外面側に、外方に開放された開口スペース5を形成した冷凍冷蔵室6を有し、外箱3と内箱4とで画成された空間に通風路7が形成されている。送風装置100は、この通風路7内に、取り込んだ空気を冷却して冷気にする、蒸発器のような冷却装置8とともに配置され、冷凍冷蔵室6を保冷するために、空気を一方向に強制流動させて、冷却装置8で生成した冷気を、冷凍冷蔵室6内の開口スペース5に吹き出して、この開口スペース5に、破線矢印で略示した、冷気のエアカーテンを形成し、このエアカーテンを形成した冷気を含む空気を、再び通風路7内に取り込んで、空気が、通風路7内と冷凍冷蔵室6内とを循環する(実線矢印で略示)方式の冷凍冷蔵ショーケース1において使用される。
図2に示す送風装置100は、オープン平型の冷凍冷蔵ショーケース1に配置した場合を示しているが、本発明の送風装置は、かかる冷凍冷蔵ショーケース1だけではなく、リーチイン型ショーケースや、オープンアンドリーチイン型ショーケースなどに配置して使用することも可能である。また、冷凍冷蔵室6内への商品の出し入れを可能にする開口スペース5は、外部に対して直接開放されているが、例えばガラス扉のような閉鎖部材によって開閉可能に閉鎖されていてもよい。また、冷却装置8は、ショーケース本体2の長手方向に所定の長さをもって延在している。
図示の送風装置100は、ファンパネル9に収容されて、ショーケース本体2の底部で通風路7内に配置されている。ファンパネル9は、ショーケース本体2の長手方向に延在しており、送風装置100が複数設けられるように、長手方向に複数の収容部を有しているのが好ましい。送風装置100および冷却装置8の配置構成は、図示のように、空気の通流方向でみて、送風装置100を冷却装置8の上流側に配置するようになっているが、使用される冷凍冷蔵ショーケースの型によっては、送風装置100を冷却装置8の下流側に配置することも可能である。
送風装置100は、図3に示すように、モータ110の回転軸に脱着可能に連結される、中央回転部130と、この中央回転部130の外周から外方に延びる複数の羽根、図3では3枚の羽根140とを有するファンブレード120を具える。モータ110は、ファンブレード120を回転させる駆動装置として働く。ファンブレード120の中央回転部130はハブとも呼ばれ、図3に示すように、その中心部にモータ110の回転軸用の孔131が形成され、この孔131に回転軸が、ファンブレード120とともに回転可能に嵌入連結されている。ファンブレード120の羽根140は、複数あればよく、図示の実施形態では3枚であるが、これには限定されず、3枚以上であってもよい。また、モータ110の回転数は、例えば50Hz、60Hzの周波数に基づいて決定されるか、または任意に制御可能であってもよい。
図3から分かるように、羽根140は、外周縁170と、中央回転部130から外周縁170まで延びる2つの端縁とで区画形成されている。2つの端縁、すなわちファンブレード120の回転時に前方側に位置する前端縁150、およびファンブレード120の回転時に後方側に位置する後端縁160のうち、着霜現象が起こりやすい部分である前端縁150には、その少なくとも外周縁側前端縁部分150aが、外周縁170に達するまで延在している。
そして、本発明の構成上の主な特徴は、送風装置を構成するファンブレードの適正化を
図ることにあり、より具体的には、羽根140の、特に着霜現象が起こる傾向にある前端縁150の少なくとも外周縁側前端縁部分150aが、中央回転部130の回転軸線132を中心とし、平面視にて、前端縁150および外周縁170で画成する角部の交点180を通る仮想半径線rに対し、回転時の前方側に位置し、かつ、外周縁側前端縁部分150aが、仮想半径線rとなす角が鋭角であることにあり、この構成を採用することによって、特に羽根140の前端縁150に着霜して次第に成長した霜は、霜自体の自重、ファンブレード120の回転により取り込まれた空気の風圧、および回転軸線132を中心として半径方向外側で羽根140に作用する遠心力に基づいて、半径方向外側で回転方向Rとは反対方向(空気の通流方向)に外周縁側前端縁部分150a上から外周縁170に向かって移動して、羽根140から吹き飛ばされて除霜されやすくなる結果、送風装置100を停止させてのファンブレード120の除霜作業の実施を行う必要がなくなるか、または実施回数を減じることができる。
図3に示すように、前端縁150の外周縁側前端縁部分150aは、外周縁170と前端縁150との交点180を平面視で通る仮想半径線rに対して、矢印で略示する回転方向Rに向かってせり出していて、仮想半径線rとの間に所定の角度θの鋭角を形成している。角度θの値は0°〜40°において可変であり、好ましくは10°〜30°、より好ましくは15°〜20°である。図示のファンブレード120は、前端縁150が、中央回転部130から外周縁170との交点180位置に向かう方向が、仮想半径線rを基準として、ファンブレード120の回転方向Rとは反対方向になるように構成されている。これにより、ファンブレード120の羽根140に作用する遠心力を有効に利用して、前端縁150に着霜した霜を、前端縁150から外周縁170の外方に向かって容易に分離して除去することができる。
図示の前端縁150および後端縁160は、直線形に構成されているが、曲線形に構成されていてもよい。これとは逆に、外周縁170は、曲線形に構成されているが、直線形に構成されていてもよい。また、前端縁150および外周縁170で画成する角部は、丸味を帯びて形成されていてもよい。
図4において、図3に示したファンブレード120の説明に必要な一部を、図3のI−I線上で断面にした部分断面図において示し、図5において、図3に示したファンブレード120の一部を、図3のII−II線上で断面にした端面図において示す。図4および図5から分かるように、羽根140は、前端縁150の延在形状が、中央回転部130の表面を含む仮想平面に対して外周縁170に向かって表面側190に傾斜して延び、かつ前端縁150から後端縁160へ向かう延在形状が、前記仮想平面を横切る方向に傾斜して延びていることが好ましい。これにより、本発明の送風装置100が、図2に示したショーケース本体2の底部に配置された場合に、空気(冷気を含む)を送風装置100の下流側で、ショーケース本体2の底面に案内することで、空気をショーケース本体2の長手方向に拡散させてから、冷却装置8へ送り出すことができる。
羽根140は、前端縁150を含む前側部151と、後端縁160を含む後側部161との2つの部分で構成され、図5から分かるように、中央回転部130の表面を含む仮想平面に対する羽根140の傾斜角度は、後側部161が、前側部151よりも大きくなっている。空気といった流体は、前端縁150の側から吸い込まれ、羽根140の表面に沿って流れて、後端縁160の側から吹き出される。図5に示すように、羽根140を、前端縁150と後端縁160とを上記したように異なる傾斜角度で形成することにより、送風装置100を図2に示したようにショーケース本体2の底部に設けた場合に、中央回転部130に対して緩やかに角度付けされた前側部151において吸い込まれた空気は、中央回転部130に対して急に角度付けされた後側部161を介して、ショーケース本体2の底面に向かって加速されて底面に強く衝突し、ショーケース本体2の底面に衝突した空
気は、ショーケース本体2の長手方向に効果的に拡散して、送風装置100の下流側に位置する冷却装置8へと送り出すことができる。羽根140において前側部151が占める面積割合は、後側部161が占める面積割合よりも大きいことが好ましい。
また、羽根140の前端縁150と後端縁160との間に高低差を設けることにより、前端縁150が、回転方向Rで前側にある別の羽根140の後端縁160との間に存在する空間スペースが大きくなるので、羽根140の前端縁150に霜が着き、霜が成長した場合であっても、送風装置100によって流動させられる空気の通流経路をファンブレード120において十分に確保することができ、また、羽根140の前端縁150に堆積した霜が、遠心力で分離・除去するまでの時間を稼ぐことも可能になる点で有利である。
図6にファンブレードの有利な実施形態を示すが、図3に示すファンブレード120と同じ部分には同じ符号を用いる。羽根140は、前端縁150の、外周縁側前端縁部分150aを除く残部、図6では前端縁150の、図3に示す中央回転部側前端縁部分150bの位置に、切欠き150cを有することが好ましい。図6に示す、ファンブレード120Aの有利な実施形態から分かるように、羽根140の前端縁150と、中央回転部130との接続個所に、凹部のような切欠き150cが形成されている。この構成により、回転方向Rで前側に位置する羽根140との間に、図3に示した実施形態と比べて大きな空間を形成することができるので、前端縁150のこの切欠き150cに霜が形成されたとしても、回転方向Rで前側にある羽根140との間に空気の通流経路を良好に確保することができ、また、羽根140の前端縁150に堆積した霜が、遠心力で分離・除去するまでの時間を稼ぐことも可能になる点で有利である。また、図6から分かるように、切欠き150cが前端縁150において占める割合は、外周縁側前端縁部分150aが占める割合と比べて明らかに小さい。なお、羽根140に関するその他の構成は、図3に示したファンブレード120の羽根140の構成と同じである。
持続的な空気の通流は、例えば図2に示すように、送風装置100の下流側に冷却装置8が配置されているような場合には、冷却装置8に対しての持続的な送風が可能になり、冷却装置8における霜の成長を抑制するという点で有利である。
ファンブレード120、120Aは、金属製の板材からなる一体成形品であることが好ましく、また、ファンブレード120は、金属薄板をプレス加工、特に打抜き加工により製造することができるので、製造における手間を軽減することができる。さらに、ファンブレード120,120Aの材質は、特に規定しないがアルミニウムからなっていることが好ましい。
また、図3および図6に示したファンブレード120,120Aの実施形態において、回転方向Rは反時計回りであるが、上記実施形態のファンブレード120,120Aの裏面側を、表面側とし、上記実施形態の羽根140の前端縁150と、後端縁160とを、表裏対称に折り曲げた形状にすることで、回転方向Rを時計回りとした、ファンブレード120,120Aを使用することができる。
図7に、上記ファンブレード120Aを具える送風装置100、および図1に示したファンブレード20を具える送風装置を、強制的な加湿着霜環境下において送風運転させる実験における、所定の時間ごとの風速比変化を表すグラフを示す。縦軸は風速比(%)を示し、横軸は送風装置の運転時間(分)を示している。「風速比(%)」とは、送風運転開始時点での、送風装置100により送り出された風速を、送風装置100の下流側の所定の位置で測定した測定値に対する、実験開始後、所定の時間ごとに測定した風速の値の百分率を意味する。図7において「100%」は、ファンブレード120A,20のそれぞれに着霜がない状態である。
図7のグラフからも分かるように、従来のファンブレード20による風速比は、運転時間の経過とともに漸減していき、実験終了時における風速比が約44%となって、初期の風速比に対して、1/2以下となっているのが分かる。これに対して、本発明におけるファンブレード120Aの場合には、初期の風速に対する風速比は、実験を通じて、約90%をほぼ維持し続けているのが分かる。
従来のファンブレード20における風速比の漸減は、図1に示した従来のファンブレード20における羽根40の前端縁50の外周縁側前端縁部分が、羽根40に作用する遠心力を前端縁50における霜の除霜に利用することが困難であり、送風運転による時間の経過に伴い霜が成長し、前端縁50と、回転方向Rで前側にある羽根40との間のスペースが霜によって狭められた結果である。これは従来のファンブレード20の羽根40の形状に起因する。図1に示すように、中央回転部30の側から見て、前端縁50が、仮想半径線rの下側を外周縁70に向かって延在している形状を有しているからである。この形状では、前端縁50に形成された霜は、遠心力を利用して外周縁70に向かって移動しようとするが、その移動はファンブレード20により取り込まれる空気の風圧に逆らう方向での移動であり、実質的に霜の外周縁70に向かっての移動は起きずに霜が堆積される。これに対して、本発明のファンブレード120,120Aでは、図3および図6からも分かるように、前端縁150の外周縁側前端縁部分150aは、仮想半径線rの上側を外周縁170に向かって延在している。この形状により、本発明のファンブレード120,120Aは、前端縁150に形成された霜を、ファンブレード20により取り込まれる空気の風圧に逆らわずに、ファンブレード120,120Aに作用する遠心力を利用して、外周縁170まで容易に移動することでき、最終的に羽根140から吹き飛ばすことができる。
さらに、本発明は、上記送風装置100を具える冷凍冷蔵ショーケースに関する。この冷凍冷蔵ショーケースの構成型は特に規定されないが、オープン型ショーケース、リーチイン型ショーケースおよびオープンアンドリーチイン型ショーケースであってよい。
本発明によれば、羽根に着霜し、霜が堆積したとしても、ファンブレードに撥水層を形成することなく、ファンブレードの回転により遠心力の作用を利用して、羽根に堆積した霜を有効に剥離するできるため、保冷運転を停止することなく継続したままでファンブレードにおける除霜を実施することができ、長時間に亘る連続的な保冷運転が可能な冷凍冷蔵ショーケース用の送風装置の提供が可能になった。
1 冷凍冷蔵ショーケース
2 ショーケース本体
3 外箱
4 内箱
5 開口スペース
6 冷凍冷蔵室
7 通風路
8 冷却装置
9 ファンパネル
20 ファンブレード
30 中央回転部
40 羽根
50 前端縁
60 後端縁
70 外周縁
100 送風装置
110 モータ
120 ファンブレード
120A ファンブレード
130 中央回転部
131 (モータの回転軸用の)孔
132 回転軸線
140 羽根
150 前端縁
150a 外周縁側前端縁部分
150b 中央回転部側前端縁部分
150c 切欠き
151 前側部
160 後端縁
161 後側部
170 外周縁
180 交点
190 表面側
200 裏面側
R 回転方向
r 仮想半径線

Claims (6)

  1. 外箱と内箱とで構成されるショーケース本体を具え、
    該ショーケース本体の前記内箱の外面側に、外方に開放された開口スペースを形成した冷凍冷蔵室を有し、
    前記外箱と前記内箱とで画成された空間に通風路を形成し、
    該通風路内に、取り込んだ空気を一方向に強制流動させる送風装置と、流動する前記空気を冷却して冷気にする冷却装置とを具え、
    該冷却装置で生成した冷気を、冷凍冷蔵室内の前記開口スペースに吹き出して、前記開口スペースに冷気のエアカーテンを形成し、
    該エアカーテンを形成した前記冷気を含む空気を、再び前記通風路内に取り込んで、前記空気が、前記通風路内と前記冷凍冷蔵室内とを循環する方式の冷凍冷蔵ショーケースの送風装置であって、
    該送風装置が、モータの回転軸に脱着可能に連結される中央回転部と、該中央回転部の外周から外方に延びる複数の羽根とを有するファンブレードを具え、
    前記羽根は、外周縁と、前記中央回転部から前記外周縁まで延びる2つの端縁とで区画形成され、
    前記ファンブレードの平面視にて、
    前記2つの端縁、すなわち前記ファンブレードの回転時に前方側に位置する前端縁、および前記ファンブレードの回転時に後方側に位置する後端縁のうち、前端縁は、前記外周縁まで延びる外周縁側前端縁部分が、前記中央回転部の回転軸線を中心とし、前記前端縁および前記外周縁で画成する角部の交点を通る仮想半径線に対し、前記回転時の前方側に位置し、かつ、前記外周縁側前端縁部分が、前記仮想半径線となす角が鋭角であり、
    前記ファンブレードの回転により遠心力の作用を利用して、前記羽根の前記前端縁に着いた霜を前記前端縁から前記外周縁の外方に向かって容易に分離して除去することができることを特徴とする、送風装置。
  2. 前記羽根は、前記前端縁の延在形状が、前記中央回転部の表面を含む仮想平面に対して前記外周縁に向かって前記表面側に傾斜して延び、かつ前記前端縁から前記後端縁へ向かう延在形状が、前記仮想平面を横切る方向に傾斜して延びることを特徴とする、請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記羽根は、前記前端縁を含む前側部と、前記後端縁を含む後側部との2つの部分で構成され、
    前記中央回転部の表面を含む仮想平面に対する前記羽根の傾斜角度は、前記後側部が、前記前側部よりも大きいことを特徴とする、請求項1または2に記載の送風装置。
  4. 前記羽根は、前端縁の、前記外周縁側前端縁部分を除く残部に、切欠きを形成してなることを特徴とする、請求項1、2または3に記載の送風装置。
  5. 前記ファンブレードは、金属製の板材からなる一体成形品であることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の送風装置。
  6. 外箱と内箱とで構成されるショーケース本体を具え、
    該ショーケース本体の前記内箱の外面側に、外方に開放された開口スペースを形成した冷凍冷蔵室を有し、
    前記外箱と前記内箱とで画成された空間に通風路を形成し、
    該通風路内に、取り込んだ空気を一方向に強制流動させる送風装置と、流動する前記空気を冷却して冷気にする冷却装置とを具え、
    該冷却装置で生成した冷気を、冷凍冷蔵室内の前記開口スペースに吹き出して、前記開口スペースに冷気のエアカーテンを形成し、
    該エアカーテンを形成した前記冷気を含む空気を、再び前記通風路内に取り込んで、前記空気が、前記通風路内と前記冷凍冷蔵室内とを循環する方式の冷凍冷蔵ショーケースであって、
    前記送風装置が、モータの回転軸に脱着可能に連結される中央回転部と、該中央回転部の外周から外方に延びる複数の羽根とを有するファンブレードを具え、
    前記羽根は、外周縁と、前記中央回転部から前記外周縁まで延びる2つの端縁とで区画形成され、
    前記ファンブレードの平面視にて、
    前記2つの端縁のうち、前記ファンブレードの回転時に前方側に位置する一の端縁である前端縁は、前記外周縁まで延びる外周縁側前端縁部分が、前記中央回転部の回転軸線を中心とし、前記前端縁および前記外周縁で画成する角部の交点を通る仮想半径線に対し、前記回転時の前方側に位置し、かつ、前記外周縁側前端縁部分が、前記仮想半径線となす角が鋭角であり、
    前記ファンブレードの回転により遠心力の作用を利用して、前記羽根の前記前端縁に着いた霜を前記前端縁から前記外周縁の外方に向かって容易に分離して除去することができることを特徴とする、冷凍冷蔵ショーケース。
JP2014261066A 2014-12-24 2014-12-24 送風装置および冷凍冷蔵ショーケース Active JP6529251B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261066A JP6529251B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 送風装置および冷凍冷蔵ショーケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261066A JP6529251B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 送風装置および冷凍冷蔵ショーケース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016120012A JP2016120012A (ja) 2016-07-07
JP6529251B2 true JP6529251B2 (ja) 2019-06-12

Family

ID=56327719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014261066A Active JP6529251B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 送風装置および冷凍冷蔵ショーケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6529251B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09217975A (ja) * 1996-02-13 1997-08-19 Sanyo Electric Co Ltd 冷却貯蔵庫におけるファンモーターの前側の取り付け構造
JPH11211327A (ja) * 1998-01-30 1999-08-06 Okamura Corp 冷凍冷蔵陳列ケースにおける着霜防止送風ファン
JP4331512B2 (ja) * 2003-05-20 2009-09-16 日立建機株式会社 プロペラファン並びにエンジン冷却装置及び建設機械
WO2004113732A1 (ja) * 2003-06-18 2004-12-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 送風機
JP2005147018A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Denso Corp 熱交換装置
JP2009174414A (ja) * 2008-01-24 2009-08-06 Nippon Densan Corp 軸流ファン
BR112012022550B1 (pt) * 2010-03-10 2020-08-04 Robert Bosch Gmbh Conjunto de ventilador axial de ponta livre

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016120012A (ja) 2016-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3637021B2 (ja) 冷蔵庫用冷気送風装置
US10634418B2 (en) Refrigerator
KR101754359B1 (ko) 냉장고의 냉기 순환 구조 및 그 제어 방법
KR20160114357A (ko) 원심팬
US20080256964A1 (en) Refrigerator and controlling method of the same
US10203146B2 (en) Refrigerator
WO2014198152A1 (zh) 电冰箱
EP3521634B1 (en) Axial fan with tip fences
US8359876B2 (en) Refrigerated display merchandiser with microchannel evaporator oriented to reliably remove condensate
JP2015218966A (ja) 冷却装置
JP4595743B2 (ja) 冷蔵庫
JP6529251B2 (ja) 送風装置および冷凍冷蔵ショーケース
JP2011058686A (ja) 冷蔵庫
JP3734922B2 (ja) 冷凍冷蔵庫
JP2008008565A (ja) 冷蔵庫
JP2014095530A (ja) 冷蔵庫
KR102559749B1 (ko) 송풍장치 및 이를 갖는 냉장고
KR20090131143A (ko) 냉장고
JP2017072314A (ja) 温度調和空間内包設備、冷凍冷蔵庫、冷凍冷蔵装置、冷凍冷蔵倉庫
JP2015001325A (ja) 冷蔵庫
CN211424831U (zh) 一种智能风冷冰箱
JP3139266U (ja) 冷凍冷蔵庫用吹出し口構造
JP6865349B2 (ja) 冷蔵庫
WO2023068047A1 (ja) 冷蔵庫
JP6910859B2 (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181022

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6529251

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250