JP6529176B2 - 薬液注入工法 - Google Patents

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Description

本発明は、ボーリング孔を掘削し、当該ボーリング孔の周辺領域に薬液を注入する技術に関する。
例えば可撓性のある掘削装置(いわゆる「曲がりボーリング」)を用いた薬液注入工法では、曲がりボーリングで所定の経路のボーリング孔を掘削する。その後、ボーリング孔内に注入装置を挿入して、所定区域毎に薬液を注入する。
薬液の注入に際しては、例えば、ボーリング孔の切羽先端近傍まで薬液注入装置を挿入して薬液を注入し、その後、所定距離だけ地上側に移動する(地上側に引き出す)。以下、薬液注入装置を所定距離だけ地上側に移動することと、薬液を注入することを繰り返す。そして、ボーリング孔に沿った所定領域に薬液を注入する。
従来は薬液が注入される領域の位置を把握して管理するため、可撓性のある掘削装置で掘削された経路を、薬液注入以前の段階で予め(紙の)図面上に記入し、移動量(例えば、薬液注入装置を地上側に引き出す量)から薬液注入箇所を決定し、地上側の薬液供給機械(ポンプ)の吐出圧から薬液が注入された領域を決定して、上述した(紙の)図面上に表示している。
そして、個々の薬液注入箇所における薬液注入量を一定にしていた。
しかし、例えば図4で示す様に、同一のボーリング孔CL1について、薬液を注入した領域D21、D22の隙間DC(薬液が注入されていない領域)が比較的大きい場合に、隙間DCに対して適正に薬液を注入することが困難である。
地中の薬液注入領域を紙の図面上に描画する従来技術では、薬液注入領域D21、D21、DCは同一サイズであると判断して、同一の注入圧で同一量の薬液を注入していた。その結果、領域DCについては、図4において点線で示す様に注入されてしまい、注入領域が断面非円形となってしまい、不適当な薬液注入領域が生成されてしまうという問題があった。なお図4において、ハッチングを付して表現されている領域DCBについては、実施形態の欄で後述する。
薬液注入に際しては、隣接する薬液注入領域が一部重複する様に薬液を注入し、薬液が注入されていない領域が生じない様に施工されている。しかし、図4〜図7においては、図示の簡略化のため、薬液注入領域同士が重複しない態様で示されている。
薬液注入領域を画像化しない従来技術では、例えば図5で示す様に、ボーリング孔CL1に沿った領域に非円形の薬液注入領域DC(図4の領域DC参照)が存在する場合には、隣接するボーリング孔CL2に沿って薬液を注入する際に、領域DC近傍の領域では、先行して薬液が注入された領域E2、E3と同一圧、同一量で薬液を注入することが困難であるという問題があった(図5において、領域E2、E3と同じ大きさの領域が点線ECで示されている)。
仮に点線で示す領域ECに対して領域E2、E3と同一圧、同一量の薬液を強制的に注入してしまうと、ボーリング孔CL2に隣接するボーリング孔(図示せず)に沿って薬液を注入することが、さらに困難になる。
なお、図5においてハッチングを付して示す領域ECB1〜ECB3については、実施形態の欄で後述する。
さらに、図6で示す様に、隣接するボーリング孔CL2に対して離隔する様に湾曲してしまったボーリング孔CL3に沿って薬液を注入する場合において、ボーリング孔CL2から離隔している領域F7〜F9に、先行して注入された領域F5、F6と同一圧、同一量の薬液を注入してしまうと、薬液が注入されない大きな領域が生じてしまうという問題もある。そして薬液が注入されない大きな領域が生じてしまうと、地盤全体に要求される必要な強度が得られず、その後に行われる各種工事に悪影響を及ぼしてしまう。
図6において、領域F5、F6と同一圧、同一量の薬液を注入した場合の領域F7〜F9は点線で示されている。また、図6におけるハッチングを付した領域F7B、F8Bについては、実施形態の欄で後述する。
これに加えて、図7で示す様に、隣接するボーリング孔CL2に対して離隔する様に湾曲してしまったボーリング孔CL3が存在する場合、当該ボーリング孔CL3はボーリング孔CL4に近接する様に湾曲している。
図7において、ボーリング孔CL4において、ボーリング孔CL3が湾曲している領域に近接する領域G6〜G8については、先行して注入された領域G4、G5と同一圧、同一量の薬液を注入しようとすると(領域G4、G5と同じ大きさの領域を点線G6〜G8で示す)、近接するボーリング孔CL3に沿って注入された領域が存在するので、注入が困難になる。
図7において、ハッチングを付して示す領域G6B〜G9Bについては、実施形態の欄で後述する。
図4〜図7を参照して説明した様な問題に対して、従来の紙の図面上にボーリング孔の軌跡を予め記入して行う管理方法では、問題の存在すら認識することができず、対処は困難である。
図4〜図7で示す様な問題に対処するためには、注入を行う領域毎の状態を把握して、薬液の注入圧や注入量を制御することにより対処することが望まれる。
しかし、従来の薬液注入工法では、注入を行う領域毎の状態を把握して、薬液の注入圧や注入量を制御する技術は提案されていない。
また、図4〜図7で例示した可撓性の掘削装置(いわゆる「曲がりボーリング」)を用いた場合のみならず、可撓性を有さない通常の掘削装置で直線的なボーリング孔(例えば垂直方向に対して傾斜したボーリング:斜め方向のボーリンク)を掘削する場合においても、注入を行う領域毎の状態を把握して、薬液の注入圧や注入量を制御することが望まれている。
特開2014−84555号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、注入を行う領域毎の状態を把握して、薬液の注入圧や注入量を制御することが出来る薬液注入工法の提供を目的としている。
本発明の地中固結体の薬液注入工法は、例えば可撓性のある掘削装置(いわゆる「曲がりボーリング」)で所定の経路(軌跡)のボーリング孔(1)を掘削し、当該ボーリング孔(1)内に注入装置(2)を挿入して、所定区域毎に薬液を注入する薬液注入工法において、
ボーリング孔(1)の経路(軌跡)を決定して地上側で画像として表示装置(6)に表示する工程と、
薬液注入装置(2)の位置を決定して地上側で画像として表示装置(6)に表示する工程と、
薬液を注入する領域における薬液注入圧及び/又は薬液注入量を決定する決定工程と、
薬液が注入された領域(R)を地上側で画像として表示装置(6)に表示する薬液注入領域表示工程を有し、
前記決定する工程では、薬液注入領域表示工程で表示装置(6)に表示されている先行して薬液が注入された領域(R)の画像と、施工現場の土壌の性状に基づいて薬液注入圧及び/又は薬液注入量を決定することを特徴としている。
本発明において、薬液を注入しようとする箇所が、近接した領域に先行して薬液が注入された領域(R)に対して近接している場合には、薬液注入圧を低圧にし、及び/又は、薬液注入量を減少させるのが好ましい。
或いは本発明において、薬液を注入しようとする箇所が、近接した領域に先行して薬液が注入された領域(R)に対して離隔している場合には、薬液注入圧を高圧にし、及び/又は、薬液注入量を増加するのが好ましい。
本発明の地中固結体の薬液注入工法の実施に際しては、所定の経路(軌跡)のボーリング孔(1)を掘削する工程では、可撓性のある掘削装置(いわゆる「曲がりボーリング」)を用いることが好ましい。
上述の構成を具備する本発明によれば、薬液を注入する注入圧、注入量を決定するに際しては、注入工法を施工するべきボーリング孔(1)、注入装置(2)先端の位置、薬液が注入された領域(R)における状況を、施工者が画像として認識することが可能である。
そのため本発明によれば、薬液を注入する全ての領域について注入圧、注入量を同一にすることなく、薬液を注入するべき領域の位置、当該領域の周囲の状況、特に先行して薬液が注入された領域(R)の状態を考慮して、適正な注入圧、注入量に制御することが出来る。
例えば、同一のボーリング孔(1)について、薬液を注入した領域(D21、D22)の隙間(DC:薬液が注入されていない領域)が小さい場合(図4参照)に、当該隙間(DC)には薬液を注入することが困難である。
これに対して本発明では、当該領域及び隙間(D21、D22、DC)を画像で視認して(隙間DCの)薬液注入を行うことが出来るので、例えば、薬液の吐出圧を先行する領域(D21、D22)に比較して低圧にし、及び/又は、薬液注入量を先行する領域(D21、D22)に比較して少なくすることが出来る(領域DCB)。その結果、先行する領域(D21、D22)と同一圧、同一量の薬液を隙間(DC)に強制的に注入して、不均一な注入領域が生成されてしまうことが防止される。
また、(図5で示す様に)先行する領域(D21、D22)と同一圧、同一量の薬液を隙間(DC)に強制的に注入して、不均一な注入領域(DC)が生成されてしまうと、当該不均一な注入領域(DC)が存在するボーリング孔(CL1)に隣接するボーリング孔(CL2)において、不均一な注入領域(DC)近傍の領域(EC)では、先行して薬液が注入された領域(E2、E3)と同一圧、同一量の薬液を注入することが困難である。
本発明によれば、不均一な注入領域(DC)が存在した場合でも、施工者は、その近傍領域(EC)が注入困難であることを視覚により瞬時に把握することが出来るので、当該近傍領域(EC)の注入圧を小さくし、及び/又は、薬液注入量を少なくして対処することが出来る(領域ECB1〜ECB3)。
さらに(図6で示す様に)隣接するボーリング孔(CL2)に対して離隔する様に湾曲したボーリング孔(CL3)に沿って薬液を注入する場合に、本発明では、全てのボーリング孔(CL1〜CL3)に沿って薬液を注入した領域を画像化することが出来るので、施工者は、隣接するボーリング孔(CL2)に対して離隔した領域(F7、F8、F9)については、先行して注入された領域(F5、F6)よりも高い注入圧及び/又は大量の薬液を注入しなければならないことを視覚により瞬時に把握することが出来る。
そのため、隣接するボーリング孔(CL2)から離隔している領域に大きな注入圧で、及び/又は、大量の注入薬液を注入して(領域F7B、F8B)、薬液が注入されない多大な領域の発生を防止することが出来る。
それに加えて、(図7で示す様に)隣接するボーリング孔(CL3)が湾曲しており、隣接するボーリング孔(CL4)に対して接近する場合には、当該湾曲したボーリング孔(CL3)が近接する領域(G6〜G8)では、先行して注入された領域と同一圧、同一量の薬液を注入することは困難である。
これに対して本発明では、隣接するボーリング孔(CL3)が接近する様に湾曲しており、当該湾曲したボーリング孔(CL3)と近接した領域(G6〜G8)は注入が困難であることを、施工者は視覚的に瞬時に判断することが出来る。そのため、当該領域(G6〜G8)については、先行して注入された領域(G4、G5)に比較して、注入圧及び/又は薬液注入量を小さくして対処することが出来る(領域G6B〜G9B)。
本発明の実施形態を示すブロック図である。 実施形態で用いられる制御装置の機能ブロック図である。 実施形態における制御を示すフローチャートである。 薬液注入における一態様を示す説明図である。 薬液注入における一態様であって、図4で示す態様とは異なる態様を示す説明図である。 薬液注入における一態様であって、図4、図5で示す態様とは異なる態様を示す説明図である。 薬液注入における一態様であって、図4〜図6で示す態様とは異なる態様を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図示の実施形態では、可撓性のある掘削装置を用いてボーリング孔1を掘削し(いわゆる「曲がりボーリング」を施工し)、そのボーリング孔1の周辺領域に薬液を注入する工法について説明している。ただし、可撓性のある掘削装置を使用せず、通常の掘削装置で直線的なボーリング孔を掘削する場合についても、図示の実施形態は適用可能である。
なお、実施形態では薬液注入工法として浸透注入工法を想定しているが、割裂注入について図示の実施形態を適用することが可能である。
図1で示す状態では、ボーリング孔1の掘削及びボーリング孔1の経路(軌跡)の計測は終了し、薬液注入が行われている。図1において、可撓性のある掘削装置(いわゆる「曲がりボーリング」装置、図示せず)により、所定の経路(軌跡)に沿って、所定箇所までボーリング孔1を掘削する。符号Aはボーリング孔1の切羽側端部を示す。
所定箇所までボーリング孔1を切削したならば、掘削装置を所定距離ずつ地上側に引き出す。その際に、掘削装置先端部に設けられた計測装置(いわゆる「ジャイロ」:図示せず)により、地上側に引き出す(引き込む)際の方向と距離が計測され、そのデータが地上側のコントロールユニットCU(制御装置)に送信される。
そして、可撓性のある掘削装置が地上側に引き出されるまで、所定距離毎に引き出す距離と方向とが計測され、所定距離毎の方向及び距離を積算することにより、地上側のコントロールユニットCUにおいて、ボーリング孔の正確な経路(軌跡)を演算することが出来る。
図示はされていないが、掘削時に所定の距離(比較的短い距離)毎に掘削、掘削装置の引出、引出量と引出方向の測定を繰り返し、そのデータをコントロールユニットCUで積算することにより、掘削の際に所定経路通りのボーリング孔が掘削されているか否かを判断することも可能である。
可撓性のある掘削装置を地上側に引き出した後、ボーリング孔1内に薬液注入装置2を挿入する。そして注入装置2がボーリング孔1先端A(切羽側端部)に到達したならば、薬液の注入を開始する。
注入装置2により周辺領域Rに薬液が注入された後、注入装置2を引出量δLだけ地上側に移動し(注入装置2を地上側に引き出し)、引出量δLだけ地上側に移動した位置で再び薬液を注入する(矢印I)。
以下、注入装置2を地上側に移動することと、薬液を注入することを繰り返し、ボーリング孔1の所定領域に対して薬液を注入する。
注入装置2は地上側の注入管供給装置3によりボーリング孔1内に挿入され或いは地上側に引き出される。そして注入用薬液は、地上側の薬液供給装置5から注入管2Aを通じて注入装置2に供給される。
薬液を注入する注入圧、注入時間(或いは注入量)は、地上側のポンプ4により制御し、調整することが出来る。
注入装置2が挿入されたボーリング孔1の正確な経路(軌跡)は、所定距離毎に、計測装置(いわゆる「ジャイロ」)により(地上側に引き出される)方向を計測し、注入管供給装置3により地上側に引き出される距離を計測し、その計測結果を積算することにより、演算することが出来る。
そして、事前に取得した施工領域の土壌の性状と、注入圧、注入時間(或いは注入量)をパラメータとして用いて演算することにより、薬液が注入された領域RをコントロールユニットCUに接続された表示装置4上に画像として表示することが出来る。
すなわちコントロールユニットCU及び表示装置6により、注入工法を施工するべきボーリング孔1、注入装置2先端の位置、薬液が注入された領域Rを、画像として表示することが出来る。
図示の実施形態において、薬液注入用ポンプ4から薬液の注入圧、注入量(或いは注入時間)の情報が入力信号ラインIL1を介してコントロールユニットCUに送信され、注入管供給装置3から注入装置2の引出量(注入管2Aの引出量L)の情報が入力信号ラインIL2を介してコントロールユニットCUに送信される。
コントロールユニットCUから表示装置6には、出力信号ラインOL1により、演算された薬液が注入された領域Rの画像データが送信される。
ここで事前に取得した施工領域の土壌の性状は、薬液注入に先立ち、入力装置7(操作盤)から入力信号ラインIL3を介してコントロールユニットCUに入力される。
図1において符号8はレベルを示しており、レベル8は、注入工法が施工される領域における地表の隆起、沈下を、目標物体9の上下方向の変動を測定することで検出し、入力信号ラインIL4によりコントロールユニットCUに送信する機能を有している。コントロールユニットCUはレベル8の測定結果に基づいて施工領域の地表の隆起、沈下を判断し、出力信号ラインOL2によりポンプ4に作動指令(例えば、薬液の注入を停止する旨の指令)を送信する。
なお、注入装置2が挿入されたボーリング孔1の正確な経路(軌跡)は、上述したように計測装置(いわゆる「ジャイロ」)による計測結果をコントロールユニットCUにより演算することで決定され、コントロールユニットCUにデータとして保存される。
図1では明示されていないが、ボーリング孔1は垂直方向(深さ方向)及び/又は水平方向に複数本切削され、複数のボーリング孔1の各々について注入装置2を挿入して、薬液が注入される。
次に、コントロールユニットCUについて、主として図2を参照して説明する。
図2において、コントロールユニットCUは、ボーリング孔経路決定ブロックB1、注入位置決定ブロックB2、注入領域決定ブロックB3、画像作成ブロックB4、停止信号発生ブロックB5、記憶ブロックB6(何れも機能ブロック)を有している。
ボーリング孔経路決定ブロックB1は、入力信号ラインIL5を介して掘削装置の先端部に設けられた計測装置10(いわゆる「ジャイロ」)の計測データ(移動方向のデータ)を取得すると共に、注入管供給装置3から地上側への引き出し量のデータを入力信号ラインIL2−2により取得して、ボーリング孔1の経路を決定する機能を有する。
ボーリング孔経路の決定に際しては、注入管供給装置3による地上側への引き出し量(所定量)毎に、当該引き出し量と計測装置10(いわゆる「ジャイロ」)による引き出し方向を求め、当該引き出し量及び引き出し方向を積算することにより、ボーリング孔1の正確な経路(軌跡)を演算して決定する。決定されたボーリング孔1の経路(軌跡)は、表示装置6により画像として表示される。図示はされていないが、掘削時に所定の距離(比較的短い距離)毎に掘削、掘削装置の引出、引出量と引出方向の測定を繰り返し、所定の距離(比較的短い距離)毎の引出量と引出方向の測定データを積算することにより、掘削の際に所定経路通りのボーリング孔が掘削されているか否かを判断することも可能である。
また、ボーリング孔経路決定ブロックB1は、決定したボーリング孔1の経路のデータを、注入位置決定ブロックB2及び記憶ブロックB6に送信する機能をも有する。
注入位置決定ブロックB2は、ボーリング孔経路決定ブロックB1で決定したボーリング孔1の経路のデータと、注入管供給装置3から入力信号ラインIL2により送信される注入管2Aの引出量(注入装置2の地上側への移動量)を取得し、注入装置2の位置すなわち薬液の注入位置を決定する機能を有する。
注入位置の決定に際しては、ボーリング孔1の経路(軌跡)上で、ボーリング孔1の切羽側先端位置から、注入開始より注入装置2が地上側に引き出された量(その時点における注入装置2の切羽側先端からの移動量)だけ地上側にスライドすれば良い。決定された注入位置は、表示装置6により画像として表示される。
注入位置決定ブロックB2は、決定した注入位置のデータを注入領域決定ブロックB3に送信する機能をも有する。
注入領域決定ブロックB3は、注入位置決定ブロックB2で決定した注入位置のデータ、入力信号ラインIL1により送信される薬液注入用ポンプ4の制御データ(吐出圧、吐出量)、記憶ブロックB6に記憶される施工領域の土壌の性状データ及び他のボーリング孔での注入実績データに基づいて、注入領域を決定する機能を有する。
注入領域の決定に際しては、薬液注入用ポンプ4の制御データ(吐出圧、吐出量)から薬液の注入圧、注入量(或いは注入時間)を決定し、当該注入圧、注入時間(或いは注入量)と、施工領域の土壌の性状をパラメータとして用いて演算することにより、注入位置を中心として薬液が到達した領域(注入領域)を決定する。さらに、それ以前に薬液を注入した際の各種データ(土壌のデータ、画像データ等:記憶ブロックB6に保存)をも参照して、薬液注入領域を決定することが出来る。
また、注入領域決定ブロックB3は、決定した注入領域のデータを画像作成ブロックB4に送信する機能も有している。
画像作成ブロックB4は、注入領域決定ブロックB3で決定した注入領域のデータを取得し、注入領域の画像データを作成する機能を有する。画像作成については、従来公知のソフトウェア、市販ソフトウェアを使用することが可能である。
画像作成ブロックB4は、作成した注入領域の画像データを、出力信号ラインOL1により表示装置6に送信する機能を有している。
また画像作成ブロックB4は、作成した注入領域の画像データを、実績データとして記憶ブロックB6に送信する機能を有する。
画像作成ブロックB4から注入領域の画像データを受信した表示装置6は、薬液が注入された領域Rを画面上に画像として表示することが出来る。
その結果、表示装置6では、薬液注入領域R(図1参照)、ボーリング孔1の経路(軌跡)、薬液注入位置(注入装置2の位置)が画像として表示される。薬液注入領域Rの画像、ボーリング孔1の経路(軌跡)、薬液注入位置(注入装置2の位置)の画像は、後続のルーチンで薬液注入圧、注入量を決定する際に参照される。
停止信号発生ブロックB5は、レベル8から入力信号ラインIL4により送信される施工領域の地表の隆起量或いは沈下量の測定データを取得して、当該領域の隆起或いは沈下の有無を判断する機能を有している。
そして当該領域に隆起或いは沈下が発生したと判断した場合には、それ以上の隆起、沈下を防止するため、出力信号ラインOL2を介して、薬液注入用ポンプ4に停止信号を発信する機能を有している。その際に、停止信号発生ブロックB5は、表示装置6に対して、薬液注入用ポンプ4に停止信号を発信した旨の信号を送信する機能も有している。
薬液注入用ポンプ4は、停止信号発生ブロックB5からの停止信号を受信すると直ちに作動を停止する機能を有している。作動停止に関しては自動制御の場合には限定されず、出力信号ラインOL3を介して表示装置6に表示されたデータから、作業者(図示せず)が隆起或いは沈下が発生したと判断して、停止信号を発信する場合も包含する。
表示装置6は、停止信号発生ブロックB5から薬液注入用ポンプ4に停止信号が発信された旨の信号を受信すると、施工領域の地表に隆起或いは沈下が発生したことと、そのために薬液の注入が停止されたことを表示する機能を有している。
なお、薬液注入用ポンプ4の停止に際しては、停止信号発生ブロックB5からは施工領域の地表に隆起或いは沈下が発生した旨の信号が発信され、その信号が表示装置6で表示されると施工者が手動でポンプ4を停止する様に構成することも可能である。
記憶ブロックB6は、注入工法の施工前の調査により取得した施工領域の土壌の性状、他のボーリング孔での注入実績データ(以前の約注入の際に取得された各種データ)、ボーリング孔経路決定ブロックB1の決定結果(ボーリング孔1の経路データ)、画像作成ブロックB4の作成データ(注入領域の画像データ)等を保存する機能を有している。記憶ブロックB6に記憶されているデータは、必要に応じて上述した各種の機能ブロックに送信される。
ここで、土壌の性状、他のボーリング孔での注入実績のデータは、事前に或いは施工の進捗に応じて、入力装置7(操作盤)を用いて施工者やデータ管理者がコントロールユニットCUの記憶ブロック6に入力する。
記憶ブロックB6には、画像作成ブロックB4で作成された注入領域の画像データが送信され、所定の制御サイクルで画像として表示される薬液注入領域が変更(更新)される。そのため、施工者は最新の画像を参照して各種判断を行うことが出来る。
次に、主として図3を参照して、薬液注入作業の手順について説明する。
図3において、ステップS1では、可撓性のある掘削装置(いわゆる「曲がりボーリング」)により掘削されたボーリング孔1内に注入装置2を挿入する。注入装置2は、ボーリング孔1先端A(切羽側端部)に到達するまで挿入される。そしてステップS2に進む。
ステップS2では、注入管供給装置3により注入装置2を所定量だけ引き出す。ここで、薬液注入領域の画像を参照して、注入装置2の引込量(地上側への引出量)を決定しても良い。
ここでステップS2の注入装置2の引出は、ボーリング孔1先端A(切羽側端部)における最初の薬液注入の際は行わず、ボーリング孔1先端A(切羽側端部)における薬液注入が行われた後に(ボーリング孔1における2回目の注入時から)実行される。
ステップS2において、注入装置2を所定量だけ引き出すと、ボーリング孔1の経路(奇跡)と注入装置2の引出量から、注入位置決定ブロックB2(図2参照)により、注入装置2の位置すなわち薬液注入位置が決定される。
ステップS3では、注入装置2の注入圧及び注入量を決定する。
注入圧、注入量を決定するに際しては、注入工法を施工するべきボーリング孔1、注入装置2先端の位置、先行して薬液が注入された領域Rを、施工者が画像として認識し、事前調査により取得した施工領域の土壌の性状、他のボーリング孔での注入実績をも参照して、決定される。
図3では明示はされていないが、ステップS3で注入圧、注入量を決定するに先立って、ボーリング孔1の経路(軌跡)を決定して表示装置6に画像として表示する工程と、薬液注入装置2の位置を決定して表示装置6に画像として表示する工程と、薬液が注入された領域R(図1参照)を表示装置6に画像として表示する工程が実行される。
図4において、ボーリング孔CL1に沿って薬液を注入した際に、薬液を注入した領域D21、D22の隙間DC(薬液が注入されていない領域)に薬液を注入することが困難である。領域D21、D22と同一の注入圧、注入量で薬液を注入してしまうと、図4において点線で示す領域DCの様に、不適当な薬液注入領域が生成されてしまう。
これに対して図示の実施形態では、施工者(作業者)は領域D21、D22の位置、大きさを画像で視認して隙間DCの薬液注入を行うことが出来るので、薬液注入圧及び/又は薬液注入量を領域D21、D22に比較して少なくして、図4においてハッチングを施した状態で表示されている領域DCBの様にのみ薬液を注入することが出来る。それにより、薬液注入領域DCBとして領域D21、D22の隙間DCに薬液を注入して、図4において点線で示す領域DCの生成を防止することが出来る。
また図5で示す様に、非円形の不適当な薬液注入領域DCが存在するボーリング孔CL1に隣接するボーリング孔CL2において、領域DC近傍の領域ECでは、先行して薬液が注入された領域E2、E3と同一圧、同一量の薬液を注入することが困難である。
これに対して、図示の実施形態では薬液を注入した領域が画像化されるので、施工者は領域ECが注入困難領域であることを視覚により瞬時に把握することが出来る。その結果、例えば、領域ECにおける薬液注入圧を領域E2、E3に比較して低圧にして、及び/又は、薬液注入量を領域E2、E3に比較して少なくして、ハッチングを施した領域ECB1〜ECB3に薬液を注入して、領域ECが不適当な領域DCと同様な形状となってしまう様な事態を防止することが出来る。
さらに図6で示す様に、隣接するボーリング孔CL2に対して離隔する様に湾曲したボーリング孔CL3に沿って薬液を注入する場合に、ボーリング孔CL2から離隔している領域F7〜F9においても、先行して注入された領域F5、F6と同一圧、同一量の薬液を注入してしまうと、薬液が注入されない領域が大きくなってしまう。
それに対して、図示の実施形態において、ボーリング孔CL1〜CL3に沿って薬液を注入した領域を画像化すれば、施工者は領域F7、F8、F9の様な領域では先行して注入された領域F5、F6よりも大きな注入圧及び/又は大量の薬液を注入しなければならないことを視覚により瞬時に把握出来る。その結果、ボーリング孔CL2から離隔している領域では、領域F7B〜F9B(但し、図6では薬液注入領域F7B、F8Bのみを図示)の様に、大きな注入圧で、大量の薬液が注入されるので、薬液が注入されない多大な領域が発生することを防止出来る。
そして図7で示す様に、ボーリング孔CL3が隣接するボーリング孔CL4に近接する様に離隔する様に湾曲してしまった場合には、ボーリング孔が近接する領域G4〜G6については、先行して注入された領域G4、G5と同一圧、同一量の薬液を注入することは困難である。
図示の実施形態によれば、ボーリング孔CL1〜CL4に沿って薬液を注入した領域を画像化して、画像として比較することにより、領域G6〜G8は先行して薬液が注入された領域G4、G5に比較して、注入圧を低くして、及び/又は、薬液注入量を少なくしなければならないことを、施工者は視覚により瞬時に把握することが出来る。そして、領域G6〜G8の注入圧を低くして、及び/又は、薬液注入量を少なくして、図7のハッチングを付した領域G6B〜G9Bのように適正に薬液を注入することが出来る。
上述したように、薬液注入圧及び/又は薬液注入量は薬液注入の直前に決定され、決定された注入圧、注入量に制御するべく、薬液注入用ポンプ4の吐出圧、吐出量が決定される。
ただし、画像化する速度その他の各種制御速度が速く、いわゆる「リアルタイム」で薬液が注入される状態を画像化出来るのであれば、隣接する薬液注入領域と現在薬液を注入している領域とが重複するまでは薬液を注入し、重複した瞬間に地上側の薬液注入用ポンプを停止して薬液注入を終了することも可能である。
ただし図示の実施形態では、いわゆる「リアルタイム」で薬液が注入される状態が画像として認識できる場合の制御ではなく、薬液注入圧及び/又は薬液注入量を決定した後に、決定した圧力及び/又は注入量で薬液を注入する場合について、説明している。
ステップS3で薬液注入圧及び/又は薬液注入量を決定したならばステップS4に進み、決定された注入圧、注入量に応じ薬液注入用ポンプ4の吐出圧及び/又は吐出量を制御して、薬液注入を行う。
そしてステップS5に進む。
ステップS5では、注薬液の注入領域Rの画像を作成し、作成画像を表示装置6に表示する。
注入領域Rの画像は、後続の工程で薬液を注入する際に、薬液の注入圧及び/又は薬液注入量を決定する際に参照される。
次のステップS6では、現在薬液が注入されている領域(図1の領域R)に所定の注入圧で所定の注入量が注入したか否かを判断する。当該判断は、例えば施工者が薬液注入用ポンプ4の吐出圧・吐出量を確認することで行う。
ステップS6で、所定の注入圧で所定の注入量が注入された場合(ステップS6が「Yes」の場合)はステップS13に進み、所定の注入圧で所定の注入量が注入されていない場合(ステップS6が「No」の場合)はステップS7に進む。
ステップS7では、注入工法の施工領域の地表が隆起したか否かを判断する。具体的には、レベル8の測定結果に基づく停止信号発生ブロックB5(図2参照)が判断し、その判断結果を例えば施工者が表示装置6で確認する。
ステップS7で、施工領域の地表が隆起した場合(ステップS7が「Yes」)はステップS8に進み、施工領域の地表が隆起しない場合(ステップS7が「No」)はステップS10に進む。
ステップS8(施工領域の地表が隆起した場合)では、施工領域の地表が隆起した時のデータ(薬液注入圧、薬液注入量、注入位置、薬液注入領域の画像データ等)をコントロールユニットCUの記憶ブロックB6に記録して、ステップS9に進む。
ステップS9では、施工領域の地表の隆起に対する所定の処理を行う。そして薬液注入工法を終了する。
ステップS10(施工領域の地表が隆起しない場合)では、薬液注入工法が施工されている領域の地表が沈下したか否かを判断する。例えば、レベル8による測定結果に基づいて、コントロールユニットCUの停止信号発生ブロックB5により地表が沈下したか否か判断し、その判断結果を表示装置6で表示して、施工者が表示装置6で確認する。
ステップS10は、出力信号ラインOL3を介して表示装置6に表示されたデータから、作業者(図示せず)が隆起或いは沈下が発生したと判断する場合も包含する。
ステップS10で施工領域の地表が沈下したと判断された場合(ステップS10が「Yes」)はステップS11に進む。
ステップS11では、施工領域の地表が沈下した判断を受け、その時のデータ(薬液注入圧、薬液注入量、注入位置、薬液注入領域の画像データ等)をコントロールユニットCUの記憶ブロックB6に記録して、ステップS12に進む。
ステップS12では、施工領域の地表が沈下した場合の処理を実行する。そして薬液注入を停止する。
ステップS10において施工領域の地表が沈下しない場合(ステップS10が「No」)にはステップS4に戻り、薬液注入を続行する。
ステップS13(ステップS6で所定の注入量だけ薬液を注入した場合)では、施工中のボーリング孔1に沿った全ての領域における注入が終了したか否かを判断する。 当該判断に際しても、施工者が薬液を注入した領域Rの画像を視覚で確認することで行うことが可能である。
ステップS13で、施工中のボーリング孔1に沿った全ての領域における薬液注入が終了したと判断した場合(ステップS13が「Yes」)はステップS14に進む。
一方、施工中のボーリング孔1に沿った全ての領域における薬液注入が終了していないと判断した場合(ステップS13が「No」)はステップS2に戻り、当該ボーリング孔1に沿った領域の薬液注入を継続する。
図3では図示されていないが、ステップS6で所定の注入圧で所定の注入量だけ薬液を注入した場合(ステップS6が「Yes」の場合)に、ステップS13に進む以前の段階で、施工領域の地表が隆起していないか、或いは施工領域の地表が沈下していないかを、例えばレベル8による測定結果に基づいて判断する工程が実施される。
例えば施工領域近傍の地盤に空洞が存在する場合には、ステップS4〜S6の薬液注入の間には施工領域近傍の地表の隆起や沈下は発生しないが、所定の注入量だけ薬液が注入された後に近傍の地表が隆起し或いは沈降する場合が存在するからである。
係る隆起や沈降が計測された場合には、ステップS8、S11と同様に施工領域の地表の隆起、沈降のデータ(薬液注入圧、薬液注入量、注入位置、薬液注入領域の画像データ等)を記録し、ステップS9、S12と同様に所定の処理を行い、薬液注入工法を終了する。換言すれば、図3において、ステップS6で所定の注入圧で所定の注入量だけ薬液が注入され(ステップS6が「Yes」)、且つ、施工領域近傍の地表に隆起、沈降が生じない場合に、ステップS13に進む。
ステップS14(施工中のボーリング孔1に沿った全ての領域における薬液注入が終了したと判断した場合)では、全てのボーリング孔1について薬液注入が終了したか否かを判断する。その際にも、施工者が薬液を注入した領域Rの画像を視覚で確認することが可能である。
ステップS14で、当該注入工法の全てのボーリング孔1について注入を終了したと判断した場合(ステップS14が「Yes」)は、薬液注入工法を終了する。一方、ステップS14で、全てのボーリング孔1について薬液注入を終了していない判断した場合(ステップS14が「No」)はステップS15へ進む。
ステップS15では、注入装置2をボーリング孔1から引き抜いて、薬液注入が行われていない他のボーリング孔で薬液を注入すべく、ステップS1に戻る。以下、ステップS1〜S15の工程を繰り返す。
図示の実施形態によれば、薬液を注入する注入圧、注入量を決定するに際しては、注入工法を施工するべきボーリング孔1の経路(軌跡)、注入装置2先端の位置、薬液が注入された領域における状況を、施工者が画像として認識することが出来る。そのため、図示の実施形態によれば、薬液を注入する全ての領域について注入圧、注入量を同一にすることなく、薬液を注入するべき領域の位置、当該領域の周囲の状況、特に先行して薬液が注入された領域の状態を考慮して、薬液注入領域毎に適正な注入圧及び/又は注入量に制御することが出来る。
ここで、注入圧、注入量の決定は、薬液注入の直前に行われ、地上側の薬液注入用ポンプ4の吐出圧、吐出量を制御することが出来るので、薬液注入を迅速且つ柔軟に行うことが出来る。
また、図示の実施形態によれば、地上側に設置されたレベル8の測定結果に基づき、注入工法の施工領域の地表が隆起していることや、或いは沈下していることを検知し、施工領域の地表が隆起或いは沈下していることを検知した場合には薬液注入を停止する。そのため、事前の施工領域調査の結果に反して施行領域の地表が隆起或いは沈下した場合には、そのことを確実に検知して、迅速に対処することが出来る。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
例えば、図示の実施形態では可撓性のある掘削装置(いわゆる「曲がりボーリング」)を用いているが、通常の掘削装置を用いて直線的に(例えば、直方向に対して傾斜した方向:いわゆる「斜め方向」)にボーリング孔を掘削する場合についても、本発明を適用することが出来る。
また図示の実施形態では浸透注入により薬液を注入しているが、割裂注入により薬液を注入する場合についても本発明を適用可能である。
1・・・ボーリング孔
2・・・薬液注入装置
3・・・注入管供給装置
4・・・薬液注入用ポンプ
5・・・薬液供給装置
6・・・表示装置
7・・・入力装置(操作盤)
8・・・レベル
9・・・目標物体
10・・・計測装置(ジャイロ)
B1・・・ボーリング孔経路決定ブロック
B2・・・注入位置決定ブロック
B3・・・注入領域決定ブロック
B4・・・画像作成ブロック
B5・・・停止信号発生ブロック
B6・・・記憶ブロック
CU・・・コントロールユニット
IL1、IL2、IL3、IL4、IL5・・・入力信号ライン
OL1、OL2・・・出力信号ライン

Claims (4)

  1. 所定の経路のボーリング孔を掘削し、当該ボーリング孔内に注入装置を挿入して、所定区域毎に薬液を注入する薬液注入工法において、
    ボーリング孔の経路を決定して地上側で画像として表示装置に表示する工程と、
    薬液注入装置の位置を決定して地上側で画像として表示装置に表示する工程と、
    薬液を注入する領域における薬液注入圧及び/又は薬液注入量を決定する決定工程と、
    薬液が注入された領域を地上側で画像として表示装置に表示する薬液注入領域表示工程を有し、
    前記決定する工程では、薬液注入領域表示工程で表示装置に表示されている先行して薬液が注入された領域の画像と、施工現場の土壌の性状に基づいて薬液注入圧及び/又は薬液注入量を決定することを特徴とする地中固結体の薬液注入工法。
  2. 薬液を注入しようとする箇所が、近接した領域に先行して薬液が注入された領域に対して近接している場合には、薬液注入圧を低圧にし、及び/又は、薬液注入量を減少させる請求項1の地中固結体の薬液注入工法。
  3. 薬液を注入しようとする箇所が、近接した領域に先行して薬液が注入された領域に対して離隔している場合には、薬液注入圧を高圧にし、及び/又は、薬液注入量を増加する請求項1、2の何れかの地中固結体の薬液注入工法。
  4. 所定の経路のボーリング孔を掘削する工程で可撓性のある掘削装置を用いる請求項1〜3の何れか1項の地中固結体の薬液注入工法。
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