JP6529066B2 - 加熱調理用シートと食品収容資材 - Google Patents

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本発明は、食品と共に加熱可能な加熱調理用シートと、該加熱調理用シートに樹脂製トレイが組み合わされた食品収容資材に関する。
従来、電子レンジを利用する調理に使用される容器として、ポリプロピレン樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂を用いた樹脂製トレイがある。前記樹脂製トレイに直接食品を載せて電子レンジで加熱することが行われている。
しかしながら、従来の樹脂製トレイは、耐熱性及び耐油性が十分ではなく、加熱する食品によっては、食品から浸み出した油が加熱されることにより問題が発生することがあった。
例えば、発泡樹脂のトレイにあっては、トレイ上の食品から浸み出した油が食品と共に加熱されることによりトレイが変形したり、トレイが部分的に溶けたりする問題があった。
また、非発泡のポリプロピレン樹脂のトレイにあっては、耐熱性があるため、食品から浸み出した油が加熱されてもトレイが溶けるということはないものの、樹脂に吸油性がないため、食品から浸み出した油がトレイ内に溜まり、そのまま食卓に提供するのは食欲を損なう虞がある。
そこで、不織布をトレイ上に配置し、該不織布上に載置した食品から浸み出した油を不織布で吸収させる方法があるが、不織布に十分な吸油性がなく、不織布に吸油できなかった残りの油が不織布やトレイ内に溜まるため、そのまま食卓に提供するのは食欲を損なう虞があった。
実開平4−68726号公報 特開平11−292152号公報 特開2000−083811号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、耐熱性、耐油性及び吸油性があり、食品と一緒に電子レンジで加熱するのに好適な加熱調理用シートと食品収容資材の提供を目的とする。
請求項1の発明は、食品が載置された状態で加熱可能な加熱調理用シートにおいて、前記加熱調理用シートの組成がポリプロピレン樹脂とゴム成分を含み、該加熱調理用シートが気泡構造を有し、前記加熱調理用シートの一側の面は、前記気泡構造が露出した切断面からなって、前記気泡構造の切断による微細な凹凸を表面に有することを特徴とする加熱調理用シート。
請求項2の発明は、請求項1において、前記ポリプロピレン樹脂の融点が150℃以上であり、前記ゴム成分は重量平均分子量が200,000以上であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2において、前記加熱調理用シートの組成が、前記ポリプロピレン樹脂45〜65重量部と、前記ゴム成分10〜25重量部と、添加剤成分45重量部以下とからなることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3において、前記添加剤成分がポリエチレンであることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から4の何れか一項において、前記加熱調理用シートが超臨界発泡成形法により形成されたものであることを特徴とする。
請求項6の発明は、前記加熱調理用シートは、片面に撥油性樹脂が塗工されたスキン層を有し、他面である前記一側の切断面にスキン層を有しないことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の加熱調理用シート。
請求項7の発明は、請求項1から5の何れか一項に記載の加熱調理用シートが、電子レンジで加熱可能な樹脂製トレイの食品載置面に配置されたことを特徴とする食品収容資材に係る。
請求項1の発明によれば、加熱調理用シートの組成がポリプロピレン樹脂とゴム成分を含み、気泡構造を有することで、耐熱性、耐油性及び吸油性が良好となり、食品が載置された状態で電子レンジにより加熱される用途に好適なものとなる。
請求項2の発明によれば、ポリプロピレン樹脂の融点が150℃以上であり、ゴム成分は重量平均分子量が200,000以上からなるため、耐熱性及び耐油性をさらに向上させることができる。
請求項3の発明によれば、ポリプロピレン樹脂を45〜65重量部、ゴム成分を10〜25重量部、添加剤成分を45重量部以下とすることにより、耐熱性、耐油性及び吸油性を良好なものにすることができる。
請求項4の発明によれば、添加剤成分をポリエチレンとすることにより、吸油性をさらに高めることができる。
請求項5の発明によれば、加熱調理用シートが超臨界発泡成形法により形成されたものであるため、微細な気泡構造のものとすることができ、耐熱性を一層高めることができる。
請求項6の発明によれば、加熱調理用シートが片面に撥油性樹脂が塗工されたスキン層を有し、他面にスキン層を有しないものであるため、スキン層の無い面ではスキン層の有る面と比べて吸油が早く行われようになる。また、スキン層に撥油性樹脂が塗工されているため、油をはじき、スキン層の無い面のみで吸油を行うことができ、食品が油に浸るのをできる限り防ぐことができる。
請求項7の発明によれば、耐熱性、耐油性、吸油性が良好な加熱調理用シートが樹脂製トレイの食品載置面に配置された食品収容資材は、食品加工場で食品が収容されて加熱される場合や、食品収容資材に収容された食品が販売された後に家庭でそのまま加熱される場合に好適なものである。
本発明の加熱調理用シートの一実施形態の斜視図及び断面図である。 超臨界発泡成形法で形成されたシートの分割を示す断面図である。 本発明の食品収容資材の一実施形態の斜視図及び断面図である。
図1に示す加熱調理用シート10は、魚などの食品が載置されて電子レンジで食品と一緒に加熱されるのに好適なものである。前記加熱調理用シート10は、超臨界発泡成形法により形成されたものであり、ポリプロピレン樹脂とゴム成分を含む樹脂組成からなり、気泡構造を有している。
超臨界発泡成形法は、温度及び圧力が臨界状態を超えた超臨界状態のガス(窒素や二酸化炭素)を溶融樹脂に溶解させ、急に減圧することにより微細な気泡を発生させる公知の発泡成形法である。実施形態の加熱調理用シート10は、超臨界発泡成形法を用いる押出成形によってシート状に形成されたものからなる。
本実施形態の加熱調理用シート10は、図2に示すように、超臨界発泡成形法により得られたシート10Aを、カッター等の切断具51で厚みを二分割して得られたものであり、片面はスキン層11を有し、分割面からなる他面はスキン層がなく、気泡構造の露出面12となっている。前記スキン層11は、超臨界発泡成形法によって形成される緻密な表面構造であり、前記シート10Aの両面に形成される。前記気泡構造の露出面12は、切断面であり、微細な気泡による微細な凹凸を表面に有し、スキン層よりも吸油速度が速い表面構造である。前記加熱調理用シート10の厚みは、例えば0.9〜1.8mmを挙げる。
なお、スキン層に撥油性樹脂を塗布することで、食品からドリップする油をはじき、前記気泡構造の露出面12から吸油させることもできる。また、スキン層に撥油性樹脂を塗布することで、高温の油がドリップしてスキン層の吸油能力が低下することもない。
前記ポリプロピレン樹脂は、融点が150℃以上のものが好ましい。融点を150℃以上とすることで、前記加熱調理用シート10について、電子レンジによる加熱調理に耐えられる温度を高くすることができる。
前記ゴム成分は、吸油性ゴムが好ましく、例えば、ジエン系ゴム、オレフィン系ゴムなどを挙げることができる。
具体的には、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンゴム(SEBS)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム(SBS)、スチレン−エチレン−プロピレンゴム(SEP)、イソプレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(EPDM)などを挙げることができる。また、前記ゴム成分は、低分子量の場合、超臨界発泡による成形を行うのに樹脂の強度が劣り良好な発泡体が得られないため、重量平均分子量が200,000以上の高分子量のものが好ましい。特に、重量平均分子量が200,000以上のエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(EPDM)やスチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンゴム(SEBS)は好ましいゴム成分である。
前記樹脂組成には、添加剤成分としてポリエチレンが含まれてもよい。特に低密度ポリエチレンは、溶融張力が高く発泡成形に適することと融点が低いことから好ましく、さらには気泡形成、固化するためには高溶融張力低密度ポリエチレンが好ましい。低密度ポリエチレンの融点は、110〜115℃、高密度ポリエチレンの融点は120〜140℃程度である。食品と一緒に前記加熱調理用シート10が電子レンジで加熱される際に、加熱温度がポリエチレンの融点を超えた際にポリエチレンが軟化溶融するが、前記ポリプロピレン樹脂とゴム成分とで構成されるポリマーマトリックスの中でポリエチレンが少量溶融することになるため、食品から出た油との親和性が高まり、ゴム成分による吸油性をさらに高めることができる。
前記撥油性樹脂は、食品衛生法に適合するコーティング材料である。具体的には、パラフィン等の石油系ワックス、天然ワックス、ポリエチレン等の合成ワックス、シリコーン樹脂、高級脂肪酸、高級脂肪酸アマイド等がある。前記撥油性樹脂を塗工することで食品からドリップする油がはじかれやすくなる。スキン層への塗工は、公知の塗布方法が使用でき、刷毛塗り、トランスファーロールコーター、サイズプレスコーティングやバーコーティング等が利用できる。
前記樹脂組成において、前記ポリプロピレン樹脂は45〜65重量部、前記ゴム成分は10〜25重量部、前記添加剤成分は45重量部以下が好ましい。前記添加剤成分は含まない場合もある。前記ポリプロピレン樹脂の割合を多くして前記ゴム成分の割合を少なくすると吸油性が劣る一方、発泡体が成形できなくなる。それとは逆に前記ポリプロピレン樹脂の割合を少なくして前記ゴム成分の割合を多くすると耐熱性が劣る一方、発泡体も形成できない。
前記加熱調理用シート10は、図3に示すように、樹脂製トレイ21の食品載置面22に配置された食品収容資材20として提供されることがある。
前記樹脂製トレイ21は、電子レンジで加熱可能な樹脂、例えば、耐熱性が良好な耐熱結晶性ポリエチレンテレフタレート(C−PET)、無機フィラー入りポリプロピレンからなるものであり、凹部の内底面が食品載置面22となっている。
前記食品載置面22に配置された前記加熱調理用シート10は、該加熱調理用シート10上に載置される食品の種類等に応じて、前記スキン層11の面、あるいはスキン層が無い気泡構造の露出面12の何れか一方が、前記樹脂製トレイ21の食品載置面22側とされる。
なお、本発明における前記加熱調理用シートは、超臨界発泡成形法で形成したシートを二分割することなく、両面に前記スキン層を有するものであってもよい。
<実施例1〜5>
以下の成分を用いて表1に示す配合で超臨界発泡成形法により、厚み1.8mmのシートを形成した。その後に切断装置によってシートの厚みを二分割し、さらに縦100mm×横150mm×厚み0.9mmに裁断することにより、片面にスキン層を有し、他面にスキン層が無い実施例1〜5の加熱用調理用シートを製造した。得られたシートは、独立気泡構造であり、密度0.05g/cmであった。超臨界発泡成形装置は日本製鋼所製タンデム型単軸押出機、発泡剤としてのガスは二酸化炭素、発泡条件は温度設定174〜185℃である。
・ポリプロピレン樹脂:ホモポリプロピレン、融点;162℃、品名;ノバテック・EA9、日本ポリプロ社製
・ポリプロピレン樹脂:ブロックポリプロピレン、融点;162℃、品名;ノバテック・EC9、日本ポリプロ社製
・ゴム成分:EPDMゴム、重量平均分子量;280,000、プロピレン含有量;28重量部、品名;EP57P、JSR社製
・添加剤成分:低密度ポリエチレン、融点;110℃、品名;NUC8042、NUC製
Figure 0006529066
<実施例6〜10>
ゴム成分を以下のSEBSゴムに変更し、他の成分は実施例1〜5と同じものを使用し、表2に示す配合で超臨界発泡成形法により、厚み1.8mmのシートを形成した。その後に切断装置によってシートの厚みを二分割し、さらに縦80mm×横100mm×厚み0.9mmに裁断することにより、片面にスキン層を有し、他面にスキン層が無い実施例6〜10の加熱用調理用シートを製造した。得られたシートは、独立気泡構造であり、密度0.05g/cmであった。スキン層には、ロールコータによってポリエチレンワックスを塗工した。超臨界発泡押出成形装置は日本製鋼所製タンデム型単軸押出機、発泡剤としてのガスは二酸化炭素、発泡条件は温度設定174〜185℃である。
・ゴム成分:SEBSゴム、重量平均分子量;200,000、品名;クレイトンG1633、クイレトンポリマージャパン製
Figure 0006529066
実施例1〜10の加熱用調理用シートに対して耐熱性、耐油性、吸油性を以下の方法で調べ、結果を表1及び表2に示した。なお、比較のため、厚み1mmのポリエチレン発泡シート(比較例品)についても同様の試験を行った。
耐熱性は、ビーカーの中に水100ccと各実施例品と比較例品をそれぞれ収容し、電子レンジにより600W、3分の条件で加熱して水温を90℃以上にし、冷却後に実施例品と比較例品の収縮有無を確認し、収縮が無い場合に耐熱性を〇(良好)、収縮がある場合に耐熱性を×(劣る)とした。収縮有無は、実施例品及び比較例品における加熱前の寸法と加熱後の寸法により判断した。各実施例品は収縮が無かったが、比較例品は、平面寸法が試験前の30×30mmから試験後の26×26mmになり、収縮していた。
耐油性は、陶器製の皿の上に各実施例品及び比較例品を配置し、さらに各実施例品及び比較例品の上に80〜100gの焼魚(鯖)を載置して、電子レンジで、500W、3分加熱し、その後に皿の上の状態を確認し、シートに変形が見られない場合に耐油性を〇(良好)、変形がある場合に耐油性を×(劣る)とした。加熱後の実施例品は、油を吸収、保持しており、皿の上のシートが無い部分には油が流出してなく、かつシートに変形が見られなかったため、耐油性が〇(良好)であった。一方、加熱後の比較例は、シートに油が吸収されてなく、皿の上に油が流出しており、かつシートに変形が見られたため、耐油性が×(劣る)であった。
吸油性は、各実施例品及び比較例品、さらには参考例品としてポリプロピレン不織布(70g/m)を用い、常温下、各サンプルのシートにサラダ油を1滴垂らし、30秒後と1分半後にシート上の油滴の有無を確認し、また3分後にはシート上の油滴の有無を確認した後に各シートの上下にキッチンペーパーを配置し、上から押し付けてキッチンペーパーへの油の染み込み具合を目視で判断した。常温とは、JIS規格Z8703の20℃±15℃をいう。
30秒後、1分半後及び3分後におけるシート上の油滴の有無は、油滴が有る場合にはシートに油が吸収されていない状態であり、一方、油滴が無い場合にはシートに油が吸収されている状態である。
また、3分後にシートの上下にキッチンペーパーを配置して上から押し付けた場合に、キッチンペーパーへの油の染み込みが小の場合にはシートの油保持性が大(良好)であり、一方、キッチンペーパーへの染み込みが大の場合にはシートの油保持性が小(劣る)であることを示す。
表1及び表2における吸油性の結果欄の記載において、[上/小]は上側キッチンペーパーの染み込みが小であることを示し、また[下/無]は下側キッチンパーパーの染み込みが無いことを示し、他の記載も同様のルールで示している。また、吸油性の評価は、3分後にキッチンペーパーへの染み込みが小と無の組合せあるいは、無と無の組合せの場合を吸油性〇(良好)とし、他の場合を吸油性×(劣る)とした。
さらに、吸油量を測定した。実施例1の加熱用調理用シート(縦100mm、横100mm、厚み0.9mm)を用意し、植物油(食用サラダ油)に3分間浸漬し、前記シートの一端を摘まんで吊り下げ、3分間油切りを行った。浸漬前と浸漬後、油切りを行った後の重量変化を測定した。室温23℃、湿度50%の環境下で行った。吸油率は、浸漬油切り後の重量から浸漬前の重量を引き、浸漬前の重量で除した百分率である。測定回数3回の結果を表3に示す。なお、比較のために前記測定方法で測定したポリエチレンフォーム(縦100mm、横100mm、厚み0.9mm)の吸油量は0.50gであり、吸油率は205%であった。このポリエチレンフォームは、非架橋、独立気泡であり、密度0.03g/cmである。
Figure 0006529066
実施例1の加熱用調理用シートは、比較した前記ポリエチレンフォームに比べ、約5倍を超える吸油量があった。吸油率でも2倍を超えていた。
また、実施例1〜10の加熱用調理用シートを、非発泡のポリプロピレン樹脂製トレイの内底面(食品載置面)に、スキン層が上向き、スキン層のない気泡構造が露出した面を下向きとなるように載置して食料収容資材を構成し、さらに加熱調理用シートの上に食品として80〜100gの焼魚(鯖)を載置して、電子レンジで500W、3分加熱し、その後電子レンジからトレイごと取り出し、加熱調理用シート及びトレイの状態、トレイ内の油の付着状態を目視で観察した。その結果、加熱調理用シート及びトレイに変形が無く、かつトレイ内では加熱調理用シート以外の部分に油の浸み出しが見られなかった。
すなわち、スキン層11のある面に食品が載置された場合、加熱調理時に出る油は、スキン層11が無い気泡構造の露出面12と樹脂製トレイ21の内底面(食品載置面)を浸漬し、接触面積の多い露出面12から吸油される。そうすることで、調理後も食品が油に浸るのを極力防ぐことができる。
このように、本発明の加熱調理用シートと食品収容資材は、耐熱性及び耐油性、吸油性があり、食品と一緒に電子レンジで加熱するのに好適なものである。
10 加熱調理用シート
11 スキン層
12 気泡構造の露出面
20 食品収容資材
21 樹脂製トレイ
22 食品載置面

Claims (7)

  1. 食品が載置された状態で加熱可能な加熱調理用シートにおいて、
    前記加熱調理用シートの組成がポリプロピレン樹脂とゴム成分を含み、該加熱調理用シートが気泡構造を有し
    前記加熱調理用シートの一側の面は、前記気泡構造が露出した切断面からなって、前記気泡構造の切断による微細な凹凸を表面に有することを特徴とする加熱調理用シート。
  2. 前記ポリプロピレン樹脂の融点が150℃以上であり、前記ゴム成分は重量平均分子量が200,000以上であることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理用シート。
  3. 前記加熱調理用シートの組成が、前記ポリプロピレン樹脂45〜65重量部と、前記ゴム成分10〜25重量部と、添加剤成分45重量部以下とからなることを特徴とする請求項2に記載の加熱調理用シート。
  4. 前記添加剤成分がポリエチレンであることを特徴とする請求項3に記載の加熱調理用シート。
  5. 前記加熱調理用シートが超臨界発泡成形法により形成されたものであることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の加熱調理用シート。
  6. 前記加熱調理用シートは、片面に撥油性樹脂が塗工されたスキン層を有し、他面である前記一側の切断面にスキン層を有しないことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の加熱調理用シート。
  7. 請求項1から5の何れか一項に記載の加熱調理用シートが、電子レンジで加熱可能な樹脂製トレイの食品載置面に配置されたことを特徴とする食品収容資材。
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