JP6528966B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両用計器に備えられる被照明部材を照明するため照明装置に関するものである。
従来より、この種の照明装置にあっては、例えば下記特許文献1に記載されているものが知られている。この特許文献1に記載の照明装置は、指針の作動範囲に沿うように円弧状に配列された目盛等の指標部(表示意匠部)を有する文字板(被照明部材)と、光源から発せられる光を文字板へ導くための馬蹄形状の導光部材とから主に構成され、光源からの光が導光部材を経て導光部材の真上に位置する文字板へと導かれることで、文字板の指標部が照明されるというものである。
この場合、導光部材は、その一部が途中で途切れている馬蹄状本体部と、馬蹄状導光部の中央外側に突出形成された突出部とを備え、この突出部には光源から発せられる光を受光する受光部と、受光部を通じて突出部内に導入された光を馬蹄状本体部へと導くためのV字状反射部とが形成されており、受光部及びV字状反射部を経て馬蹄状本体部へと導かれた光が馬蹄状本体部の光出射面から射出されることで、馬蹄状本体部(馬蹄状の光出射面)と重なるように設けられる文字板の指標部が照明される構成となっている。
特開2008−261717号公報
しかしながら、従来の照明装置の場合、光が文字板側に向けて射出される馬蹄状本体部は、その一部が途中で途切れている有端状となっているため、仮に文字板の指標部が全周に渡ってくまなく形成されているような場合、特許文献1に記載の馬蹄状本体部(馬蹄形状の導光部材)を採用すると、途中で途切れている馬蹄状本体部の空所部分の真上に位置する指標部箇所を照明することができない。
そして、特許文献1に記載の馬蹄形状の導光部材では光源からの照明光を受光する受光部が1箇所だけであるため、このような場合、当該受光部から遠くにある指標部箇所には光が届きにくくなる傾向にあるため、全周に渡ってくまなく形成される文字板(被照明部材)の指標部を均一に照明することが困難であるという問題があり、この点で更なる改良の余地が残されていた。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、導光部材を用いて被照明部材を照明するにあたって、被照明部材を均一に照明することが可能な照明装置の提供を目的とするものである。
本発明は、第1の照明光を発する第1の光源と、第2の照明光を発する第2の光源と、第3の照明光を発する第3の光源と、第4の照明光を発する第4の光源と、前記第1〜第4の照明光を被照明部材へと導くための導光部材とを備え、前記導光部材は、円環状に形成された本体部と、前記本体部の所定領域に前記第1、第2の照明光を導入するように前記本体部の外方に延在する一対の第1の光導入部と、前記所定領域を除いた前記本体部の他の領域に前記第3、第4の照明光を導入するように前記本体部の外方に延在する一対の第2の光導入部とを有し、前記第1の光導入部は、連結部を介して前記第2の光導入部と連結されていることを特徴とする。
また本発明は、第1の照明光を発する第1の光源と、第2の照明光を発する第2の光源と、第3の照明光を発する第3の光源と、第4の照明光を発する第4の光源と、前記第1〜第4の照明光を被照明部材へと導くための導光部材とを備え、前記導光部材は、円環状に形成された本体部と、前記本体部の所定領域に前記第1、第2の照明光を導入するように前記本体部の外方に延在する一対の第1の光導入部と、前記所定領域を除いた前記本体部の他の領域に前記第3、第4の照明光を導入するように前記本体部の外方に延在する一対の第2の光導入部とを有し、前記本体部の背後側にケース体を配置するとともに前記本体部と前記ケース体との間に光拡散部材を設け、前記ケース体は、暗色系または黒色系の樹脂材料によって形成され、前記光拡散部材は、透明の基板の表面または背面に形成される光拡散層を有し、前記他の領域に対応する前記光拡散層箇所には、前記光拡散層が部分的に形成されない基板露出部が設けられることを特徴とする。
また本発明は、前記所定領域において、前記第1の照明光の光の進む向きは、前記第2の照明光の光の進む向きと逆方向であり、前記他の領域において、前記第3の照明光の光の進む向きは、前記第4の照明光の光の進む向きと逆方向であることを特徴とする。
本発明によれば、初期の目的を達成でき、導光部材を用いて被照明部材を照明するにあたって、被照明部材を均一に照明することが可能な照明装置を提供できる。
本発明の実施形態による照明装置の正面図。 図1のA−A断面図(ハッチングは省略)。 同実施形態による導光部材の正面図。 同実施形態による発光体と導光部材とを示す斜視図。 本発明の第2実施形態による照明装置の断面図(ハッチングは省略)。 同第2実施形態による反射部材の正面図。 同第2実施形態による図6のB−B断面における反射部材とケース体とを示す断面図。
(第1実施形態)以下、図1〜図4に基づいて、本発明を車両に搭載された回転計からなる車両用計器に適用した一実施形態を説明する。
図1、図2において、本実施形態による回転計は、回路基板10と、この回路基板10に導通装着され回転軸20が前方に延びる駆動装置30と、回転軸20にて回転駆動される指針40と、この指針40の背後に位置して回路基板10上に配置される被照明部材としての表示板50と、指針40を照明する指針用発光体60と、表示板50を照明する発光体70と、この発光体70から発せられる照明光を表示板50へと導くための導光部材80と、回路基板10と表示板50との間に配置されるケース体90とを備えている。
回路基板10は、例えばガラスエポキシ系基材に配線パターン(図示せず)が施された硬質の配線基板からなり、指針用発光体60と、発光体70と、駆動装置30の駆動・制御を行う駆動手段(図示せず)と、抵抗、コンデンサ等の各種回路部品(図示せず)とが前記配線パターンに導通接続されている。
駆動装置30は、可動磁石式計器またはステッピングモータからなり、回転軸20が回路基板10を貫通するように、その主要部が回路基板10の背後に装着され、且つ半田付け等の適宜導通手段により前記配線パターン(前記駆動手段)に電気接続される。
指針40は、透光性の合成樹脂からなり、回転軸20の先端に連結され、その回転中心部には遮光性カバーが装着されている。そして、この指針40は指針用発光体60からの光を受けて発光する発光式指針である。
表示板50は、指針40の回転軌道(作動範囲)に沿った円弧状の配列形状を有し指針40によって指示される目盛や数字等からなる指標部51と、この指標部51の背景を形成する背景部52とを有している。
これら指標部51並びに背景部52は、指標部51が白色系の透光性インクにより、また背景部52が黒色系の遮光性インクにより、それぞれ表示板50の母材となる薄板状の透光性基材53の表面にスクリーン印刷等の手段を用いて印刷形成される。
なお、ここでは、説明を簡略化するために、指標部51としては図1に示すように目盛のみが図示されており、数字の図示は省略してある。さらに、この場合の指標部51は、時計でたとえると6時を指す位置から3時を指す位置までの角度範囲(つまり270度の角度範囲)に渡って円弧状に配列されている。そして、回転計を視認する視認者は、指針40と指標部51との対比判読により、計測値(この場合、エンジン回転数)を容易に把握することができる。
また、54は、エンジン回転数の単位を表す単位表示部であり、この単位表示部54は、指針40の作動範囲を避けた表示板50箇所(つまり円弧状に配列された指標部51の非形成領域)であって、表示板50の右下(時計でたとえるとおおよそ5時の位置)に、指標部51と同様に白色系の透光性インクにより印刷形成されている。なお、以下の説明では、表示板50に形成された指標部51と単位表示部54とをまとめて表示意匠部55とも言う。以上のように構成された本例における表示板50は、その全周に渡って表示意匠部55が形成される構成となっている。
指針用発光体60は、例えば赤色光を発するチップ型発光ダイオードからなり、指針40の回転中心領域に対応する回路基板10上に複数個実装され、指針40を赤色に発光させる発光体である。
発光体70は、例えば白色光を発する4つのチップ型発光ダイオードからなり、表示板50の指標部51を発光させるために用いられる。
ここでの発光体70は、第1の照明光L1を発する第1の光源71と、第2の照明光L2を発する第2の光源72と、第3の照明光L3を発する第3の光源73と、第4の照明光L4を発する第4の光源74とを備えている。
第1、第2の光源71、72は、その発光面が導光部材80の後述する一対の第1の光導入部の下端面とそれぞれ対向するように回路基板10上に実装され、第3、第4の光源73、74は、その発光面が導光部材80の後述する一対の第2の光導入部の下端面とそれぞれ対向するように回路基板10上に実装される。
そして、本例の場合、図2に示すように、第1の光源71は第3の光源73と並設された状態で回路基板10上に実装され、また第2の光源72は第4の光源74と並設された状態で回路基板10上に実装されている。
導光部材80は、例えば無色透明の透光性合成樹脂によって形成され、第1〜第4の照明光L1〜L4(つまり第1の照明光L1と第2の照明光L2と第3の照明光L3と第4の照明光L4)を表示板50へと導くために用いられる。
この導光部材80は、回路基板10と表示板50との間に位置し、略円環状に形成された本体部81と、第1、第2の照明光L1、L2を導入するための一対の第1の光導入部82と、第3、第4の照明光L3、L4を導入するための一対の第2の光導入部83とを有している。
本体部81は、図3に示すように途中で途切れていない無端状の環状本体部を適用することができ、その内側には回転軸20を貫通させるための比較的開口幅の広い円形の貫通孔部81aが開口形成されている。また、この場合、回転計を視認する視認者側から表示板50を正視したときに、本体部81は、表示板50に形成された表示意匠部55(つまり指標部51及び単位表示部54)と重なる位置関係にあることは言うまでもない。
第1の光導入部82は、本体部81の所定領域R1に(第1、第2の光源71、72からの)第1、第2の照明光L1、L2を導入するように本体部81の外方(周囲)にはみ出た状態で延在している。
ここで、以下の説明では、一対の第1の光導入部82のうち、第1の照明光L1が導入される第1の光導入部82部分を一方の第1の光導入部110とし、第2の照明光L2が導入される第1の光導入部82部分を他方の第1の光導入部120と定義する。
一方の第1の光導入部110は、図3中、本体部81の左下領域付近に設けられ、図4に示すように本体部81の板厚と略同一の板厚を有するように本体部81の周囲に延在している第1導光路111と、本体部81から離れた方向となる第1導光路111の外縁部分から回路基板10側に向けて垂下形成された第1受光部112とを有し、この場合、第1導光路111は、本体部81(導光部材80)を左右に略2等分する仮想中心線Cと略平行となるように本体部81の周囲に延在している。
そして、一方の第1の光導入部110における第1導光路111の外縁部分の表面には、第1受光部112内に導かれた第1の照明光L1を第1導光路111(本体部81の所定領域R1のうち仮想中心線Cの左側に位置する所定領域R1箇所)へと反射導光させるための傾斜面形状からなる第1反射部113が設けられている。つまり、この場合、第1反射部113は、図3に示すように所定領域R1において、第1照明光L1を時計方向CWに向けて反射導光させるための反射面からなる。
同様に、他方の第1の光導入部120は、図3中、本体部81の右下領域付近に設けられ、図4に示すように本体部81の板厚と略同一の板厚を有するように本体部81の周囲に延在している第2導光路121と、本体部81から離れた方向となる第2導光路121の外縁部分から回路基板10側に向けて垂下形成された第2受光部122とを有し、この場合、第2導光路121は、仮想中心線Cと略平行となるように本体部81の周囲に延在している。
そして、他方の第1の光導入部120における第2導光路121の外縁部分の表面には、第2受光部122内に導かれた第2の照明光L2を第2導光路121(本体部81の所定領域R1のうち仮想中心線Cの右側に位置する所定領域R1箇所)へと反射導光させるための傾斜面形状からなる第2反射部123が設けられている。つまり、この場合、第2反射部123は、所定領域R1において、第2照明光L2を時計方向CWとは反対方向である反時計方向CCWに向けて反射導光させるための反射面からなる。
一方、第2の光導入部83は、図3中、所定領域R1を除いた本体部81の他の領域R2に(第3、第4の光源73、74からの)第3、第4の照明光L3、L4を導入するように本体部81の外方(周囲)にはみ出た状態で延在している。
ここで、以下の説明では、一対の第2の光導入部83のうち、第3の照明光L3が導入される第2の光導入部83部分を一方の第2の光導入部130とし、第4の照明光L4が導入される第2の光導入部83部分を他方の第2の光導入部140と定義する。
一方の第2の光導入部130は、図3中、本体部81の左下領域付近において、一方の第1の光導入部110と並設するように設けられ、図4に示すように本体部81の板厚と略同一の板厚を有するように本体部81の周囲に延在している第3導光路131と、本体部81から離れた方向となる第3導光路131の外縁部分から回路基板10側に向けて垂下形成された第3受光部132とを有し、この場合、第3導光路131は、仮想中心線Cと略直交するように本体部81の周囲に延在している。
そして、一方の第2の光導入部130における第3導光路131の外縁部分の表面には、第3受光部132内に導かれた第3の照明光L3を第3導光路131(本体部81の他の領域R2のうち仮想中心線Cの左側に位置する他の領域R2箇所)へと反射導光させるための傾斜面形状からなる第3反射部133が設けられている。つまり、この場合、第3反射部133は、図3に示すように他の領域R2において、第3照明光L3を反時計方向CCWに向けて反射導光させるための反射面からなる。
同様に、他方の第2の光導入部140は、図3中、本体部81の右下領域付近において、他方の第2の光導入部120と並設するように設けられ、図4に示すように本体部81の板厚と略同一の板厚を有するように本体部81の周囲に延在している第4導光路141と、本体部81から離れた方向となる第4導光路141の外縁部分から回路基板10側に向けて垂下形成された第4受光部142とを有し、この場合、第4導光路141は、仮想中心線Cと略直交するように本体部81の周囲に延在している。
そして、他方の第2の光導入部140における第4導光路141の外縁部分の表面には、第4受光部142内に導かれた第4の照明光L4を第4導光路141(本体部81の他の領域R2のうち仮想中心線Cの右側に位置する他の領域R2箇所)へと反射導光させるための傾斜面形状からなる第4反射部143が設けられている。つまり、この場合、第4反射部143は、図3に示すように他の領域R2において、第4照明光L4を時計方向CWに向けて反射導光させるための反射面からなる。
また、本例の場合、一方の第1の光導入部110と他方の第1の光導入部120とは、仮想中心線C上に位置する本体部81の中心点Pを中心として点対称に配置されるとともに、一方の第2の光導入部130と他方の第2の光導入部140とは、当該中心点Pを中心として点対称に配置される。
なお、ここでは、一方の第1の光導入部110は連結部150を介して一方の第2の光導入部130と部分的に連結され、他方の第1の光導入部120は連結部160を介して他方の第2の光導入部140と部分的に連結されている(図2参照)。このように構成することにより、射出成形によって導光部材80を形成するにあたって、第1の光導入部110、120や第2の光導入部130、40の変形が抑制され、導光部材80の強度を高めることができるという利点がある。
ケース体90は、例えば白色系の合成樹脂からなり、表示板50や本体部81を保持する保持体としての機能、指針用発光体60や発光体70を収納するハウジングとしての機能、指針用発光体60のから光を前方側に反射させる反射体としての機能を有している。
このような構成において、第1〜第4の光源71〜74が発光すると、まず第1の光源71から発せられる第1の照明光L1は、第1の光源71の真上に位置する第1受光部112内に採り入れられた後、そのまま真上に進み、第1反射部113によって第1導光路111側に向けて反射光として反射導光される。この反射光は、第1導光路111箇所を起点として時計方向CWに沿い進み、主に仮想中心線Cの左側に位置する所定領域R1箇所を照らす(つまり時計でたとえると主に7時半から12時までの範囲に対応する所定領域R1箇所を照らす)。
また、第2の光源72から発せられる第2の照明光L2は、第2の光源72の真上に位置する第2受光部122内に採り入れられた後、そのまま真上に進み、第2反射部123によって第2導光路121側に向けて反射光として反射導光される。この反射光は、第2導光路121箇所を起点として反時計方向CCWに沿い進み、主に仮想中心線Cの右側に位置する所定領域R1箇所を照らす(つまり時計でたとえると主に12時から4時半までの範囲に対応する所定領域R1箇所を照らす)。
すなわち、本例においては、第1、第2の照明光L1、L2の光の進行方向に着目すると、所定領域R1において、第1の照明光L1の光の進む向きは、第2の照明光L2の光の進む向きと逆方向となっている。
また、第3の光源73から発せられる第3の照明光L3は、第3の光源73の真上に位置する第3受光部132内に採り入れられた後、そのまま真上に進み、第3反射部133によって第3導光路131側に向けて反射光として反射導光される。この反射光は、第3導光路131箇所を起点として反時計方向CCWに沿い進み、主に仮想中心線Cの左側に位置する他の領域R2箇所を照らす(つまり時計でたとえると主に6時から7時半までの範囲に対応する他の領域R2箇所を照らす)。
また、第4の光源74から発せられる第4の照明光L4は、第4の光源74の真上に位置する第4受光部142内に採り入れられた後、そのまま真上に進み、第4反射部143によって第4導光路141側に向けて反射光として反射導光される。この反射光は、第4導光路141箇所を起点として時計方向CWに沿い進み、主に仮想中心線Cの右側に位置する他の領域R2箇所を照らす(つまり時計でたとえると主に4時半から6時での範囲に対応する他の領域R2箇所を照らす)。
すなわち、本例においては、第3、第4の照明光L3、L4の光の進行方向に着目すると、他の領域R2において、第3の照明光L3の光の進む向きは、第4の照明光L4の光の進む向きと逆方向となっている。
このように個々の照明光L1〜L4が、途中で途切れていない無端状の本体部81の4つの照明エリアにそれぞれ積極的に導かれることで(つまり、時計でたとえると第1の照明光L1が7時半から12時までの範囲を照らし、第2の照明光L2が12時から4時半までの範囲を照らし、第4の照明光L4が4時半から6時での範囲を照らし、第3の照明光L3が6時から7時半までの範囲を照らすことで)、第1〜第4の照明光L1〜L4を利用して無端状の本体部81全体(つまり所定領域R1及び他の領域R2)を均一に照明(面発光)することが可能となり、照明対象となる表示意匠部55は、その直下に位置する本体部81表面から出射される出射光を受けて、均一に発光表示されることになる。
なお、ここでの詳細図示は省略するが、必要に応じて、本体部81(所定領域R1及び他の領域R2)における背面の適宜箇所に、微細凹凸からなるシボ加工(光量調整部)を施して、本体部81背面にて表示板50側に反射される光線を散乱するようにしてもよい。このように構成することで、照明対象となる表示意匠部55の照明ムラを極力抑制することができる。
以上のように、本実施形態では第1〜第4の照明光L1〜L4を表示板(被照明部材)50へと導くための導光部材80を備え、導光部材80は、略円環状に形成された本体部81と、本体部81の所定領域R1に第1、第2の照明光L1、L2を導入するように本体部81の外方に延在する一対の第1の光導入部82と、所定領域R1を除いた本体部81の他の領域R2に第3、第4の照明光L3、L4を導入するように本体部81の外方に延在する一対の第2の光導入部83とを有し、所定領域R1において、第1の照明光L1の光の進む向きは、第2の照明光L2の光の進む向きと逆方向となっており、他の領域R2において、第3の照明光L3の光の進む向きは、第4の照明光L4の光の進む向きと逆方向となっているものである。
従って、このように個々の照明光L1〜L4が、途中で途切れていない無端状の本体部81の前記4つの照明エリアにそれぞれ積極的に導かれることで(つまり、時計でたとえると第1の照明光L1が7時半から12時までの範囲を照らし、第2の照明光L2が12時から4時半までの範囲を照らし、第4の照明光L4が4時半から6時での範囲を照らし、第3の照明光L3が6時から7時半までの範囲を照らすことで)、第1〜第4の照明光L1〜L4を利用して無端状の本体部81(つまり所定領域R1及び他の領域R2)を均一に照明(面発光)することが可能となる。そして、照明対象となる表示意匠部55は、その直下に位置する本体部81表面から出射される出射光を受けて、均一に発光表示されるため、導光部材80を用いて被照明部材である表示板50を照明するにあたって、表示板50(表示意匠部55)を均一に照明することが可能な照明装置を提供することができる。
(第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態を図5〜図7に基づいて説明するが、前述の第1実施形態と同一もしくは相当箇所には同一の符号を用いてその詳細な説明は省略する。この第2実施形態では、本体部81の背後側に配置されるケース体90を白色の合成樹脂材料ではなく、暗色系の合成樹脂材料によって形成し、さらに本体部81と暗色のケース体90との間には略円環状の光拡散シートからなる光拡散部材170が位置している構成となっている(図5、図6参照)。
光拡散部材170は、視認者側から表示板50を正視したときに、本体部81と重なるように本体部81と暗色のケース体90との間に位置しており、この場合、光拡散部材170とケース体90とを利用して、一対の第2の光導入部83から表示板50へと至る第3、第4の照明光L3、L4の光量を調整するための後述する光量調整手段が得られる構成としている。
また、光拡散部材170は、図7に示すように、その母材となる薄板円環状の無色透明の基板171と、この基板171の表面(もしくは背面)に印刷形成される白色の光拡散層172とを有し、基板171の内側には回転軸20を貫通させるための比較的開口幅の広い円形の孔部173が開口形成されている。また、光拡散層172は、本体部81内に導入される光の反射効率を向上させるために用いられる。
なお、以下の説明では、本体部81の所定領域R1に対応する光拡散部材170箇所を第1の光拡散部材X1とし、本体部81の他の領域R2に対応する光拡散部材170箇所を第2の光拡散部材X2と定義する。
そして、この場合、他の領域R2の仮想中心線C及びその近傍に対応する反射層172箇所(つまり時計でたとえると6時の位置の付近)には、当該反射層172が部分的に印刷形成されない抜き印刷部としての基板露出部S1が複数個設けられている。
この基板露出部S1は、その色調が無色透明の基板171を通じてケース体90の色と同色(つまり暗色)となるように着色され、この着色された暗色の基板露出部S1が、一対の第2の光導入部83(つまり各第2の光導入部130、140)から他の領域R2を経て表示板50へと至る第3、第4の照明光L3、L4の光量を調整するための光量調整手段として機能している。
このとき、光量調整手段としての基板露出部S1の所定単位面積当たりの大きさは、第2の光導入部130、140(第3、第4導光路131、141)から他の領域R2における仮想中心線C(つまり時計でたとえると6時の位置)に向かうに従って粗から密となるように設定されている(図3、図6参照)。
すなわち、この場合、他の領域R2の仮想中心線C及びその近傍(つまり時計でたとえると6時の位置の付近)には、第3導光路131から反時計方向CCWに沿い進む第3の照明光L3と、第4導光路141から時計方向CWに沿い進む第4の照明光L4との双方が導かれる。
この結果、仮想中心線C及びその近傍に対応する表示意匠部55部分が、当該部分を除いた他の表示意匠部55箇所よりも明るく発光することが考えられるが、上述のように暗色の基板露出部S1の所定単位面積当たりの大きさを第3、第4導光路131、141から仮想中心線Cに向かうに従って粗から密となるように設定することで、他の領域R2の仮想中心線C及びその近傍においては、白色の光拡散層172の形成エリアが小さくなるのに伴い、暗色の基板露出部S1の形成エリアが大きくなって表示板50側へと向かう光の光量が少なくなる。
従って、他の領域R2の仮想中心線C及びその近傍に対応する表示意匠部55部分が、当該部分を除いた他の表示意匠部55箇所よりも、明るく発光するのを抑制することが可能となり、表示意匠部55の照明ムラが抑制される。
このように本第2実施形態によれば、一対の第2の光導入部83から表示板50へと至る第3、第4の照明光L3、L4の光量を調整するための光量調整手段である暗色の基板露出部S1が光拡散部材170と暗色のケース体90とを利用して得られるようにしたものである。また、基板露出部S1の所定単位面積当たりの大きさは、第3、第4導光路131、141から他の領域R2における仮想中心線Cに向かうに従って粗から密となるように設定されている。
このように構成することで、表示板50の全周に渡って形成される表示意匠部55を、本体部81表面から出射される前記出射光を利用して発光表示させるにあたって、他の領域R2における仮想中心線C及びその近傍に対応する表示意匠部55部分が、当該部分を除いた他の表示意匠部55箇所よりも、明るく発光するのを抑制することが可能となり、表示意匠部55全体の照明バランスをより均一化することができる。
つまり、表示板50の全周に渡って形成される表示意匠部55は、照明ムラの極力抑制された状態となって視認者側から視認されるため、照明バランスの良好な照明装置を提供することができる。
また本第2実施形態では、基板露出部S1は、その色調が基板171を通じて(暗色の)ケース体90の色と同色(つまり暗色)となるように着色され、この着色された暗色の基板露出部S1が光量調整手段として機能していることにより、例えば光拡散部材170(第2の光拡散部材X2)における基板171の背面に、一対の第2の光導入部83から他の領域R2を経て表示板50へと至る第3、第4の照明光L3、L4の光量を調整するための専用の網点状暗色印刷層を別途、設けることが不要となるため、当該網点状暗色印刷層が不要となる分だけ光拡散部材170の印刷工数が削減され、コスト上昇を抑制することができるという利点がある。
なお、本第2実施形態では、ケース体90が暗色系の樹脂材料によって形成されている例について説明したが、例えばケース体90を黒色系の樹脂材料によって形成してもよい。
また前記各実施形態では、表示意匠部55が、目盛等の指標部51や単位表示部54である場合を例に挙げて説明したが、表示意匠部55は、指標部51や単位表示部54に限らず、あらゆる表示意匠を採用することができ、例えばシートベルトが着用されていないことを視認者に対し注意喚起するためのシートベルト未着用警告マークのごとき警告用の表示意匠を表示意匠部55として採用してもよい。
50 表示板(被照明部材)
51 指標部
54 単位表示部
55 表示意匠部
70 発光体
71 第1の光源
72 第2の光源
73 第3の光源
74 第4の光源
80 導光部材
81 本体部
82 第1の光導入部
83 第2の光導入部
90 ケース体
110 一方の第1の光導入部
111 第1導光路
112 第1受光部
113 第1反射部
120 他方の第1の光導入部
121 第2導光路
122 第2受光部
123 第2反射部
130 一方の第2の光導入部
131 第3導光路
132 第3受光部
133 第3反射部
140 他方の第2の光導入部
141 第4導光路
142 第4受光部
143 第4反射部
150、160 連結部
170 光拡散部材
171 基板
172 反射層
C 仮想中心線
CW 時計方向
CCW 反時計方向
L1 第1の照明光
L2 第2の照明光
L3 第3の照明光
L4 第4の照明光
P 中心点
R1 所定領域
R2 他の領域
S1 基板露出部(光量調整手段)
X1 第1の光拡散部材
X2 第2の光拡散部材

Claims (3)

  1. 第1の照明光を発する第1の光源と、
    第2の照明光を発する第2の光源と、
    第3の照明光を発する第3の光源と、
    第4の照明光を発する第4の光源と、
    前記第1〜第4の照明光を被照明部材へと導くための導光部材とを備え、
    前記導光部材は、
    円環状に形成された本体部と、
    前記本体部の所定領域に前記第1、第2の照明光を導入するように前記本体部の外方に延在する一対の第1の光導入部と、
    前記所定領域を除いた前記本体部の他の領域に前記第3、第4の照明光を導入するように前記本体部の外方に延在する一対の第2の光導入部とを有し、
    前記第1の光導入部は、連結部を介して前記第2の光導入部と連結されていることを特徴とする照明装置。
  2. 第1の照明光を発する第1の光源と、
    第2の照明光を発する第2の光源と、
    第3の照明光を発する第3の光源と、
    第4の照明光を発する第4の光源と、
    前記第1〜第4の照明光を被照明部材へと導くための導光部材とを備え、
    前記導光部材は、
    円環状に形成された本体部と、
    前記本体部の所定領域に前記第1、第2の照明光を導入するように前記本体部の外方に延在する一対の第1の光導入部と、
    前記所定領域を除いた前記本体部の他の領域に前記第3、第4の照明光を導入するように前記本体部の外方に延在する一対の第2の光導入部とを有し、
    前記本体部の背後側にケース体を配置するとともに前記本体部と前記ケース体との間に光拡散部材を設け、
    前記ケース体は、暗色系または黒色系の樹脂材料によって形成され、
    前記光拡散部材は、透明の基板の表面または背面に形成される光拡散層を有し、
    前記他の領域に対応する前記光拡散層箇所には、前記光拡散層が部分的に形成されない基板露出部が設けられることを特徴とする照明装置。
  3. 前記所定領域において、前記第1の照明光の光の進む向きは、前記第2の照明光の光の進む向きと逆方向であり、
    前記他の領域において、前記第3の照明光の光の進む向きは、前記第4の照明光の光の進む向きと逆方向であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の照明装置。
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