JP6528446B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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<全体>
図1は、本発明の一実施形態にかかる空気調和装置1を有する空調換気システムの全体構成図である。図2は、空調換気システムの伝送系統図である。
図3は、空気調和装置1の機器配管系統図である。ここで、図3においては、室外ユニット2及び室内ユニット3a、3bの機器配管構成を詳細に図示し、室内ユニット3c、3dの機器配管構成の図示を省略している。
室外ユニット2は、上記のように、冷媒連絡管4、5を介して室内ユニット3a、3b、3c、3dに接続されており、冷媒回路1aの一部を構成している。
室内ユニット3a、3b、3c、3dは、上記のように、冷媒連絡管4、5を介して室外ユニット2に接続されており、冷媒回路1aの一部を構成している。尚、以下の説明では、室内ユニット3aの構成について説明し、室内ユニット3b、3c、3dの構成については、添字「a」を「b」、「c」、「d」に読み替えることで説明を省略する。
図4は、換気装置6a、6bの機器構成図である。
図5は、空調換気システムの制御ブロック図である。ここで、図5においては、グループリモコン100、室外コントローラ120、室内コントローラ130a、換気コントローラ160a及び検知コントローラ110aの各部を詳細に図示し、室内コントローラ130b、130c、130d、換気コントローラ160b及び検知コントローラ110bの各部の図示を省略している。
室外コントローラ120は、室外ユニット2の運転制御を行っており、空調コントローラ12の一部を構成している。室外コントローラ120は、主として、室外CPU121と、室外伝送部122と、室外記憶部123とを有している。
室内コントローラ130a、130b、130c、130dは、それぞれ、対応する室内ユニット3a、3b、3c、3dの運転制御を行っており、空調コントローラ12の一部を構成している。室内コントローラ130a、130b、130c、130dは、それぞれ、主として、室内CPU131a、131b、131c、131dと、第1室内伝送部132a、132b、132c、132dと、第2室内伝送部133a、133b、133c、133dと、室内記憶部134a、134b、134c、134dと、室内通信部135a、135b、135c、135dとを有している。尚、以下の説明では、室内コントローラ130aの構成について説明し、室内コントローラ130b、130c、130dの構成については、添字「a」を「b」、「c」、「d」に読み替えることで説明を省略する。
換気コントローラ160a、160bは、それぞれ、対応する換気装置6a、6bの運転制御を行っている。換気コントローラ160a、160bは、それぞれ、主として、換気CPU161a、161bと、換気通信部162a、162bと、換気記憶部163a、163bと、換気操作部164a、164bとを有している。尚、以下の説明では、換気コントローラ160aの構成について説明し、換気コントローラ160bの構成については、添字「a」を「b」に読み替えることで説明を省略する。
検知コントローラ110a、110bは、それぞれ、対応する冷媒漏洩検知装置11a、11bの運転制御、すなわち、冷媒検知部114a、114bによる冷媒の検知動作を行っている。検知コントローラ110a、110bは、それぞれ、主として、検知CPU111a、111bと、検知通信部112a、112bと、検知記憶部113a、113bと、を有している。尚、以下の説明では、検知コントローラ110aの構成について説明し、検知コントローラ110bの構成については、添字「a」を「b」に読み替えることで説明を省略する。
グループリモコン100は、運転指令等の入力を受け付けて複数の室内ユニット3a、3b、3c、3dに運転指令を行うとともに、運転表示等を行っており、空調コントローラ12の一部を構成している。グループリモコン100は、主として、グループCPU101と、グループ記憶部102と、グループ通信部103と、グループ操作部104と、グループ表示部105とを有している。
空気調和装置1、換気装置6a、6b及び冷媒漏洩検知装置11a、11bを有する空調換気システムでは、以下の運転が行われる。
まず、冷房運転について説明する。空調コントローラ12(グループリモコン100)から空気調和装置1に冷房運転の指示がなされると、切換機構23が冷房運転状態(図3の切換機構23の実線で示された状態)に切り換えられて、圧縮機21、室外ファン25が起動する。また、冷房運転を行う被空調空間として被空調空間S1が指定される場合には、室内ファン33a、33bが起動し、冷房運転を行う被空調空間として被空調空間S2が指定される場合には、室内ファン33c、33dが起動し、冷房運転を行う被空調空間として被空調空間S1、S2の両方が指定される場合には、室内ファン33a、33b、33c、33dが起動する。
まず、被空調空間S1の換気運転について説明する。換気コントローラ160aから換気装置6aに換気運転の指示がなされると、給気ファン65a及び排気ファン67aが起動する。ここで、換気運転の指示には、換気操作部164aからの入力による場合と、空調コントローラ12からの要求による場合とがある。
ここでは、空気調和装置1からの冷媒の漏洩によって、被空調空間S1、S2における酸欠事故、着火事故(冷媒が微燃性又は可燃性を有する場合)又は中毒事故(冷媒が毒性を有する場合)が発生することを防止するために、冷媒排出運転を行えるようになっている。すなわち、空気調和装置1から冷媒が漏洩して冷媒漏洩検知装置11aや冷媒漏洩検知装置11bが冷媒を検知した場合に、冷媒が検知された被空調空間S1の空調を受け持つ室内ユニット3a、3bや冷媒が検知された被空調空間S2の空調を受け持つ室内ユニット3c、3dから冷媒が漏洩しているものと判断して、冷媒が検知された被空調空間S1の換気装置6aや被空調空間S1の換気装置6bを強制的に運転することによって、冷媒が検知された被空調空間S1や冷媒が検知された被空調空間S2から冷媒を排出するのである。
上記の冷媒排出運転のような室内マルチ型の空気調和装置1と換気装置61a、61bとを連動させる運転は、冷媒漏洩検知装置11a、11bを含む各装置1、61a、61b間の信号伝送系統の接続が行われることで可能となるものである。言い換えれば、冷媒漏洩検知装置11a、11bを含む各装置1、61a、61b間の信号伝送系統の接続が行われていない場合には、互いに連動することはなく、各装置1、61a、61bを独立して運転できるだけ(すなわち、空調運転と換気運転とが独立して運転できるだけ)である。そして、室内マルチ型の空気調和装置1と換気装置61a、61bとが独立して選定・設置されることを考慮すると、上記のように、冷媒排出運転を行う構成を採用しようとしても、設置現場において、冷媒漏洩検知装置11a、11bを含めた各装置1、61a、61b間の信号伝送系統の接続が確実になされない状況が発生するおそれがある。このため、室内マルチ型の空気調和装置1と換気装置61a、61bとが独立して設置される構成においては、冷媒が漏洩した際に換気装置61a、61bが運転される等の対策が確立しないままで空気調和装置1の運転が行われるおそれがあり、空気調和装置1からの冷媒の漏洩による事故が発生する可能性を排除することができないという問題がある。
空調コントローラ12は、まず、ステップST1において、室内ユニット3a、3b、3c、3d、換気装置6a、6b、冷媒漏洩検知装置11a、11bのそれぞれに対して互いを区別するユニット番号を付与するユニット番号特定処理を行う。ここでは、「1」〜「8」のユニット番号が、室内ユニット3a、3b、3c、3d、換気装置6a、6b、冷媒漏洩検知装置11a、11bの順に付与される。尚、このユニット番号特定処理は、上記のように、グループリモコン100のユニット特定部107によって行われる。そして、付与されたユニット番号は、グループリモコン100のグループ記憶部103にすべて記憶される。また、各コントローラ130a、130b、130c、130d、160a、160b、110a、110bの記憶部134a、134b、134c、134d、163a、163b、113a、113bにおいても、対応するユニット番号がそれぞれ記憶される。
次に、空調コントローラ12は、ステップST2において、室内ユニット3a、3b、3c、3dがどの被空調空間の空調を受け持つかを定めるために、被空調空間ごとに室内ユニット3a、3b、3c、3dをグルーピングするグルーピング処理を行う。ここでは、被空調空間S1に対応するグループG1を意味する「1」が、室内コントローラ130a、130bに付与され、被空調空間S2に対応するグループG2を意味する「2」が、室内コントローラ130c、130dに付与される。尚、このグルーピング処理は、上記のように、グループリモコン100のグルーピング受付部108によって行われる。そして、室内コントローラ130a、130b、130c、130dに付与されたグループ番号は、グループリモコン100のグループ記憶部103にすべて記憶される。また、各室内コントローラ130a、130b、130c、130dの室内記憶部134a、134b、134c、134dにおいても、対応するグループ番号がそれぞれ記憶される。
次に、空調コントローラ12は、ステップST3において、換気装置6a、6bや冷媒漏洩検知装置11a、11bがどの被空調空間の換気や冷媒検知を受け持つかを定めるために、ステップST2のグルーピング処理によって設定された各グループ(ここでは、G1、G2)に対応して換気装置6a、6bや冷媒漏洩検知装置11a、11bからの信号が空調コントローラ12に入力される状態を確立する割り当て処理を行う。ここでは、被空調空間S1に対応するグループG1を意味する「1」が、換気コントローラ160a及び検知コントローラ110aに付与され、被空調空間S2に対応するグループG2を意味する「2」が、換気コントローラ160b及び検知コントローラ110bに付与される。そして、換気コントローラ160a、160b及び検知コントローラ110a、110bに付与されたグループ番号は、グループリモコン100のグループ記憶部103にすべて記憶される。また、各コントローラ160a、160b、110a、110bの記憶部163a、163b、113a、113bにおいても、対応するグループ番号がそれぞれ記憶される。これにより、被空調空間S1に対応するグループG1には、室内ユニット3a、3b、換気装置6a及び冷媒漏洩検知装置11aが割り当てられ、被空調空間S2に対応するグループG2には、室内ユニット3c、3d、換気装置6b及び冷媒漏洩検知装置11bが割り当てられ、各装置1、6a、6b、11a、11bが空調コントローラ12を通じて連動可能な状態となる。
次に、空調コントローラ12は、ステップST4において、室内ユニットが設置されたグループのすべて(ここでは、G1、G2)への換気装置及び冷媒漏洩検知装置の割り当て処理が完了しているかどうかを判定し、割り当て処理が完了している場合には、ステップST5において、試運転を含む空気調和装置1の運転を許可し、一連の各装置1、6a、6b、11a、11b間の信号伝送系統の接続処理を終了する。
<A>
上記実施形態では、室内ユニット3a、3b、3c、3dとして、天井設置型のものが採用されているが、これに限定されるものではなく、例えば、壁設置、壁裏設置、床上設置、床下設置、天井裏設置、機械室設置等の他の型式の室内ユニットであってもよい。
上記実施形態では、換気装置6a、6bとして、天井裏設置型のものが採用されているが、これに限定されるものではなく、例えば、壁裏設置、床下設置、機械室設置等の他の型式の換気装置であってもよい。また、上記実施形態では、換気装置6a、6bとして、全熱交換器62a、62bを有する型式のものが採用されているが、これに限定されるものではなく、例えば、ファンのみを有するもの等の他の型式の換気装置であってもよい。
上記実施形態では、各コントローラ間が伝送線を介して接続された伝送形式が採用されているが、これに限定されるものではなく、ワイヤレス接続等の他の伝送形式であってもよい。
上記実施形態では、冷媒漏洩検知装置11a、11bが被空調空間S1、S2に設けられているが、これに限定されるものではなく、例えば、室内ユニット3a、3b、3c、3dに設けられてもよい。
上記実施形態では、空気調和装置1を制御するためにグループリモコン100が設けられているが、各室内ユニット3a、3b、3c、3dに対応してリモコンが設けられる場合には、これらのリモコンの一つをグループリモコン100として機能させるようにしてもよい。
空気調和装置1の空調コントローラ12、換気装置6a、6bの換気コントローラ160a、160b及び冷媒漏洩検知装置11a、11bの検知コントローラ110a、110b間の信号のやりとりは、電気接点からの単なる電圧信号や電流信号であってもよいし、装置の機種等を特定できるような信号であってもよく、また、暗号化された信号であってもよい。このとき、装置の機種等を特定できるような信号や暗号化された信号であれば、装置間の連動偽装等を防止することができ、これにより、装置間の接続に関する信頼性を向上させることができる。
1a 冷媒回路
2 室外ユニット
3a、3b、3c、3d 室内ユニット
6a、6b 換気装置
11a、11b 冷媒漏洩検知装置
12 制御装置(空調コントローラ)
Claims (7)
- 複数の室内ユニット(3a、3b、3c、3d)が室外ユニット(2)に接続されることによって構成されており冷媒が循環する冷媒回路(1a)と、前記複数の室内ユニット及び前記室外ユニットの運転制御を行う制御装置(12)と、を有する空気調和装置において、
被空調空間ごとに前記複数の室内ユニットがグルーピングされ、前記グルーピングによって設定された各グループに対応して設置されており前記被空調空間の換気を行う換気装置(6a、6b)、又は、前記各グループに対応して設置されており前記冷媒を検知する冷媒漏洩検知装置(11a、11b)からの信号が前記制御装置に入力されない限り、前記複数の室内ユニット及び前記室外ユニットの試運転を含む運転を行えないようにしている、
空気調和装置(1)。 - 前記冷媒が微燃性又は可燃性又は毒性を有する、
請求項1に記載の空気調和装置(1)。 - 前記換気装置及び前記冷媒漏洩検知装置からの信号が前記制御装置に入力されない限り、前記複数の室内ユニット及び前記室外ユニットの試運転を含む運転を行えないようにしている、
請求項1又は2に記載の空気調和装置(1)。 - 前記冷媒漏洩検知装置が前記冷媒を検知した場合に、前記冷媒が検知された前記被空調空間の換気を行う前記換気装置が、前記被空調空間から前記冷媒を排出する冷媒排出運転を行う、
請求項3に記載の空気調和装置(1)。 - 前記室内ユニットが室内膨張機構を有しており、
前記室外ユニットが圧縮機及び室外ファンを有しており、
前記冷媒漏洩検知装置が前記冷媒を検知した場合に、前記室内ユニットにおいては、前記室内膨張機構が閉止し、前記室外ユニットにおいては、前記圧縮機及び前記室外ファンが停止する、
請求項3又は4に記載の空気調和装置(1)。 - 前記冷媒漏洩検知装置が前記被空調空間ごとに設置されている、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気調和装置(1)。 - 前記換気装置が前記被空調空間ごとに設置されている、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気調和装置(1)。
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