JP6528345B1 - ナット、ナット製造装置及びナット製造方法 - Google Patents

ナット、ナット製造装置及びナット製造方法 Download PDF

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JP6528345B1 JP2018064043A JP2018064043A JP6528345B1 JP 6528345 B1 JP6528345 B1 JP 6528345B1 JP 2018064043 A JP2018064043 A JP 2018064043A JP 2018064043 A JP2018064043 A JP 2018064043A JP 6528345 B1 JP6528345 B1 JP 6528345B1
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Abstract

【課題】ナット、ナット製造装置及びナット製造方法を提供する。【解決手段】ナットは、ボルト20に螺合されるナット10である。ナット10は、内周部11と、外周部12と、中間部13とを備える。内周部11は、内周部11の内側に向かって変形した変形部111を有する。中間部13は、内周部11と外周部12との間に位置する。中間部13は、第1距離部L1と、第2距離部L2とを有する。第1距離部L1は、内周部11と外周部12との間の距離が第1距離となる。第2距離部L2は、第1距離部より短い。変形部111は、第1距離部L1に対応する位置に配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、ナット、ナット製造装置及びナット製造方法に関する。
従来、ナットを塑性変形させてボルトの緩みを止めるナットが提供されている。特許文献1に記載のナットは、ナットの先端部にカシメ加工が施される。特許文献1に記載のナットによれば、ネジとナットとの締結の緩みを抑制できる。
特開平7−251227号公報
しかしながら、特許文献1に記載のナットは、カシメ加工によってナットを塑性変形させる。塑性変形した箇所の剛性は低下する。このため、塑性変形した箇所に力が集中すると変形する。この結果、ネジとナットとの締結の緩みを抑制できない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、塑性変形した箇所の変形を抑制できるナット、ナット製造装置及びナット製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係るナットは、ボルトに螺合されるナットである。前記ナットは、内周部と、外周部と、中間部とを備える。前記内周部は、前記内周部の内側に向かって変形した変形部を有する。前記中間部は、前記内周部と前記外周部との間に位置する。前記中間部は、第1距離部と、第2距離部とを有する。前記第1距離部は、前記内周部と前記外周部との間の距離が第1距離となる。前記第2距離部は、前記第1距離部より短い。前記変形部は、前記第1距離部に対応する位置に配置される。
前記内周部は、前記ボルトが有する曲率半径より大きい曲率半径を有する。前記変形部は、前記内周部が有する曲率半径と異なる曲率半径を有する。
2つの前記第1距離部は、互いに対向して配置される。前記変形部は、前記第1距離部の各々に対応する位置に配置される。
2つの前記第2距離部は、互いに対向して配置される。前記変形部は、対向して配置される前記第2距離部の各々に対応する位置に配置される。
前記変形部は、前記内周部の内側に向かって塑性変形する。
前記ボルトは、頭部と軸部とを有する。前記変形部は、第1変形部と第2変形部とを含む。前記第1変形部から前記第2変形部までの距離は、前記軸部の直径よりも短い。
本発明の一局面に係るナット製造装置は、ナットと、固定機構と、変形部形成機構とを備える。前記ナットは、内周部と外周部とを備える。前記ナットは、第1距離部と第2距離部とを備える。前記第1距離部は、前記内周部と前記外周部との間の距離となる。前記第2距離部は、前記内周部と前記外周部との間の距離が前記第1距離より短い第2距離部となる。前記固定機構は、前記ナットを固定する。前記変形部形成機構は、前記固定機構に固定された前記ナットの前記内周部に変形部を形成する。前記変形部は、前記ナットの前記第1距離部に対応する位置で、前記内周部の内側に向かって変形する。
本発明の一局面に係るナット製造装置が実行するナット製造方法は、固定ステップと、変形部形成ステップとを備える。ナットは、内周部と外周部とを備える。前記ナットは、第1距離部と第2距離部とを備える。前記第1距離部は、前記内周部と前記外周部との間の距離となる。前記第2距離部は、前記内周部と前記外周部との間の距離が前記第1距離より短い第2距離部となる。前記固定ステップは、固定機構が前記ナットを固定する。変形部形成ステップは、変形部形成機構が前記固定機構に固定された前記ナットの内周部に変形部を形成する。前記変形部は、前記ナットの前記第1距離部に対応する位置で、前記内周部の内側に向かって変形する。
本発明によれば、塑性変形した箇所の変形を抑制できるナット、ナット製造装置及びナット製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るナットを示す図である。 ボルトを示す図である。 本発明の実施形態におけるナットの模式的断面図である。 本発明の実施形態における締結部材を示す模式的断面図である。 (a)は、ナットの凹み部側から見た図である。(b)は、ナットのフランジ部側から見た図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
図1及び図2を参照して、締結部材100を説明する。締結部材100は、ナット10とボルト20と含む。図1は、本発明の実施形態に係るナット10を示す。図2は、ボルト20を示す。ナット10とボルト20とは、対になって被締結物を締結する。被締結物は、例えば、ナット10とボルト20とによって、ねじ締結される部材である。ねじ締結とは、ナット10とボルト20とを用いて2個以上の部材を締結することをいう。
ナット10は、ボルト20と螺合する。ナット10は、金属製である。ナット10は、フランジ部15と、工具係合部16とを備える。
フランジ部15は、被締結物に当接する。フランジ部15は、ナット10が被締結部に埋没することを防止する。また、フランジ部15は、工具係合部16と一体成型される。
工具係合部16は、工具と係合する。工具係合部16の一方は、フランジ部15が設けられる。工具係合部16の他方は、面を備える。また、工具係合部16の他方は、フランジ部15の縁に向かって傾斜を有してもよい。また、工具係合部16は、孔部14を備える。
孔部14は、ボルト20を挿通させる。孔部14は、工具係合部16の中央に位置する。孔部14は、雌ネジを有する。雌ネジは、山部と谷部とを有する。
次に、図2を参照して、ボルト20を説明する。ボルト20は、ナット10と螺合する。ボルト20は、金属製である。ボルト20は、頭部21と軸部22とを有する。
頭部21は、工具と係合する。頭部21は、例えば、6角形状である。頭部21は、一対の端面を備える。一対の端面のうち一方の端面には、軸部22が位置する。
軸部22は、雌ネジと当接する。軸部22は、頭部21の中央に位置する。軸部22は、雄ネジを有する。雄ネジは、山部と谷部とを有する。軸部22は、所定の曲率半径を有する。軸部22の曲率半径は曲率半径r3である。
ナット10とボルト20とによって、被締結物を締結する場合、被締結物をナット10とボルト20との間に位置させる。ナット10とボルト20とが被締結物に当接した状態で、ナット10とボルト20とのいずれかを回転させることで、被締結物は締め付けられる。ナット10とボルト20とによって締め付けられた被締結物には、圧縮力が発生する。また、被締結物を締め付けたナット10の雌ネジとボルト20の雄ネジとが螺合し、圧縮力に抗するように引張力が発生する。発生した圧縮力と引張力とにより、ナット10とボルト20とは、被締結物をねじ締結することが可能となる。
次に、図1を参照して、ナット10を詳説する。工具係合部16は、孔部14と、外周部12と、中間部13とを備える。孔部14は、内周部11を備える。
内周部11は、ボルト20と当接する。内周部11は、所定の曲率半径を有する。具体的には、内周部11は、曲率半径r2を有する。曲率半径r2は、図2に示す軸部22の曲率半径r3よりも大きい。内周部11は、ボルト20よりも大きい曲率を有するため、ナット10とボルト20とは、螺合する。また、内周部11は、変形部111を有する。
変形部111は、軸部22に当接する。変形部111は、軸部22に当接することで、軸部22の移動を抑制する。この結果、変形部111は、ナット10とボルト20との締結が緩むことを抑制できる。
変形部111は、内周部11の一部が内周部11の内側に向かって変形した部分である。例えば、変形部111は、所定の曲率を有する。変形部111は、内周部11が有する曲率半径r2と異なる曲率半径r1を有する。曲率半径r1は、曲率半径r2と比べて大きい。また、変形部111は、外周部12の方向に凸形状となる円弧である。また、変形部111は、内周部11の内側にむかって凸形状となる円弧であってもよい。また、変形部111は、所定の曲率を有することに限定されない。例えば、変形部111は矩形状であり得る。
また、変形部111は、内周部11に複数設けられる。変形部111は、第1変形部111aと第2変形部111bと第3変形部111cと第4変形部111dとを含む。第1変形部111aと第2変形部111bとは、対向して配置される。また、第3変形部111cと第4変形部111dとは、対向して配置される。
外周部12は、工具と当接する。外周部12は、例えば、6角形状である。外周部12は、6つの辺と6つの角部とを有する。6つの辺の各々の長さは、等しい。
中間部13は、内周部11から外周部12までの間を繋ぐ。中間部13は、所定の厚みを有する。具体的には、中間部13の厚みは、内周部11から外周部12までの間の距離に相当する。
また、中間部13は、第1距離部L1と第2距離部L2とを有する。第1距離部L1は、内周部11の内縁から外周部12の角部までの距離である。例えば、第1変形部111aの縁から外周部12の角部までの距離である。また、第1距離部L1は、少なくとも1対配置される。また、対の第1距離部L1は、互いに対向する。
第2距離部L2は、内周部11の内縁から外周部12の辺までの距離である。例えば、第4変形部111dの縁から外周部12の辺までの距離である。また、第2距離部L2は、少なくとも1対配置される。また、対の第2距離部L2は、互いに対向する。
第2距離部L2は、第1距離部L1に比べて短い。このため、第1距離部L1と第2距離部L2とは、中間部13の厚みが異なる。第1距離部L1の中間部13は、第2距離部L2の中間部13に比べて厚みがある。
また、中間部13は、凹み部131を備える。中間部13に凹み部131を形成する場合、カシメ工具を中間部13に押圧し、中間部13を塑性変形させる。この結果、中間部13には、凹み部131が形成される。また、カシメ工具は、例えば、ナット形成装置などが有するカシメ用の爪であってもよい。また、凹み部131は、内周部11の内側に向かって力が加えられて、中間部13を塑性変形する。このため、内周部11の一部が内周部11の内側に向かって変形する。つまり、凹み部131の形成とともに、変形部111が形成される。
また、凹み部131は、第1距離部L1に形成される。凹み部131の形成によって、第1距離部L1に対応する位置に変形部111が形成される。第1距離部L1は、第2距離部L2に比べて厚みがある。つまり、第1距離部L1は、第2距離部L2に比べて剛性が高い。このため、変形部111の形状の変化を抑制できる。この結果、ナット10とボルト20との締結の緩みを規制できる。
また、凹み部131は、第2距離部L2に形成されてもよい。凹み部131の形成によって、第2距離部L2に対応する位置に変形部111が形成される。第2距離部L2に対応する位置に形成された変形部111によっても、ナット10とボルト20との締結の緩みを規制できる。
また、第1変形部111aと第2変形部111bと第3変形部111cと第4変形部111dとで、ナット10とボルト20との締結の緩みを規制してもよい。ボルト20から加わる圧が、4つの変形部111に分散される。よって、変形部111の形状の変化を抑制できる。この結果、より効果的にナット10とボルト20との締結の緩みを規制できる。
次に、図3と図4とを参照して、内周部11を詳しく説明する。図3は、ナット10の模式的断面図である。図4は、締結部材100を示す模式的断面図である。図3に示す、孔部14の内周部11の直径は、凹み部131側の内周部11とフランジ部15側の内周部11とで異なる。凹み部131側の内周部11の直径は、直径L3である。直径L3は、第1変形部111aに対応する谷部の頂点から第2変形部111bに対応する谷部の頂点までの長さである。また、フランジ部15側の内周部11の直径は、直径L4である。直径L4は、一方の内周部11に対応する谷部の頂点から他方の内周部11に対応する谷部の頂点までの長さである。直径L3は、直径L4に比べて短い。直径L3は、第1変形部111aと第2変形部111bとが内周部11の内側に向かって変形しているため、直径L4と比較して短い。
図4に示す、軸部22の雄ネジの直径は、直径L5である。直径L5は、雄ネジの一方の山部の頂点から他方の山部の頂点までの長さである。直径L5は、図3に示す直径L4と比較して短い。このため、軸部22は、フランジ部15側から孔部14に挿入できる。また、直径L5は、図3に示す直径l3と比較して長い。このため、軸部22が孔部14の直径L3の箇所に位置すると、軸部22の回転が規制される。
次に、図5を参照して、ナット10の内周部11の内縁の形状について詳説する。図5aは、ナット10を、凹み部131側から見た図である。図5bは、ナット10を、フランジ部15側から見た図である。ナット10の内周部11の内縁の形状は、変形部111側とフランジ部15側とで異なる。
図5aに示すように、凹み部131側の内縁の形状は、略8角形状である。凹み部131側は、ナット10の「一方の端部」の例に相当する。凹み部131側の内縁は、「第1内縁部」の例に相当する。凹み部131側の内縁は、4つの曲率半径r1となる円弧と、4つの曲率半径r2となる円弧とを含む。凹み部131側の内縁は、曲率半径r1となる円弧と曲率半径r2となる円弧とが交互に連なる。図5bに示すように、フランジ部15側の内縁は、円である。フランジ部15側は、ナット10の「他方の端部」の例に相当する。フランジ部15側の内縁の形状は、「第2内縁部」の例に相当する。第1内縁部は、略8角形状となるため、ボルト20の軸部22の形状と異なり、軸部22の挿入部分でないことがわかる。第1内縁部と第2内縁部との形状が異なるので、ボルト20の軸部22の挿入部分を理解しやすい。
また、図1、図3及び図4に示す、ナット10の変形部111は、ナット製造装置によって形成される。ナット製造装置は、固定機構と、変形部形成機構とを備える。固定機構は、ナット10が移動しないように、固定機構にナット10を固定する。固定機構がナット10を固定する動作は、「固定ステップ」の例に相当する。変形部形成機構は、固定されたナット10の内周部11に変形部111を形成する。変形部形成機構がナット10に変形部111を形成する動作は、「変形部形成ステップ」の例に相当する。変形部形成機構は、ナット10の第1距離部L1に対応する位置に変形部111を形成する。なお、変形部形成機構は、内周部11の内側に向かって変形部111が変形するように変形部111を形成する。
以上、図面(図1〜図5)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、ナット、ナット製造装置及びナット製造方法の分野に利用可能である。
10 ナット
11 内周部
12 外周部
13 中間部
20 ボルト
21 頭部
22 軸部
111 変形部
L1 第1距離部
L2 第2距離部
r1 曲率半径
r2 曲率半径
r3 曲率半径

Claims (11)

  1. ボルトに螺合されるナットであって、
    内周部と、
    外周部と、
    前記内周部と前記外周部との間に位置する中間部と
    を備え、
    前記内周部は、前記内周部の内側に向かって変形した変形部を有し、
    前記中間部は、前記内周部と前記外周部との間の距離が第1距離となる第1距離部と、前記第1距離部より短い第2距離部とを有し、
    前記変形部は、前記第1距離部に対応する位置に配置され、
    前記内周部は、前記ボルトが有する曲率半径より大きい曲率半径を有し、
    前記変形部は、前記内周部が有する曲率半径と異なる曲率半径を有する、ナット。
  2. 2つの前記第1距離部は、互いに対向して配置され、
    前記変形部は、前記第1距離部の各々に対応する位置に配置される、請求項1に記載のナット。
  3. 2つの前記第2距離部は、互いに対向して配置され、
    前記変形部は、対向して配置される前記第2距離部の各々に対応する位置に配置される、請求項1又は請求項2に記載のナット。
  4. 前記中間部は、面取り部であり、第1凹み部と第2凹み部とを有し、
    前記第1凹み部は、前記中間部の前記第1距離部に位置し、
    前記第2凹み部は、前記中間部の前記第2距離部に位置する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のナット。
  5. 前記変形部は、前記内周部の内側に向かって塑性変形する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のナット。
  6. 前記ボルトは、頭部と軸部とを有し、
    前記変形部は、第1変形部と第2変形部とを含み、
    前記第1変形部から前記第2変形部までの距離は、前記軸部の直径よりも短い、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のナット。
  7. 前記ナットの一方の端部には、前記内周部の第1内縁部が位置し、
    前記ナットの他方の端部には、前記内周部の第2内縁部が位置し、
    前記第1内縁部の形状と前記第2内縁部の形状はそれぞれ異なり、
    前記第1内縁部の形状は、略8角形となる、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のナット。
  8. ボルトに螺合されるナットであって、
    内周部と、
    外周部と、
    前記内周部と前記外周部との間に位置する中間部と
    を備え、
    前記内周部は、前記内周部の内側に向かって変形した変形部を有し、
    前記中間部は、前記内周部と前記外周部との間の距離が第1距離となる第1距離部と、前記第1距離部より短い第2距離部とを有し、
    2つの前記第1距離部は、互いに対向して配置され、
    前記変形部は、前記第1距離部の各々に対応する位置に配置され、
    前記ボルトは、頭部と軸部とを有し、
    前記変形部は、第1変形部と第2変形部とを含み、
    前記第1変形部から前記第2変形部までの距離は、前記軸部の直径よりも短い、ナット。
  9. ボルトに螺合されるナットであって、
    内周部と、
    外周部と、
    前記内周部と前記外周部との間に位置する中間部と
    を備え、
    前記内周部は、前記内周部の内側に向かって変形した変形部を有し、
    前記中間部は、前記内周部と前記外周部との間の距離が第1距離となる第1距離部と、前記第1距離部より短い第2距離部とを有し、
    前記変形部は、前記第1距離部に対応する位置に配置され、
    前記ナットの一方の端部には、前記内周部の第1内縁部が位置し、
    前記ナットの他方の端部には、前記内周部の第2内縁部が位置し、
    前記第1内縁部の形状と前記第2内縁部の形状はそれぞれ異なり、
    前記第1内縁部の形状は、略8角形となる、ナット。
  10. 内周部と外周部とを備えるナットは、前記内周部と前記外周部との間の距離が第1距離となる第1距離部と、前記内周部と前記外周部との間の距離が前記第1距離より短い第2距離部とを備え、
    前記ナットを固定する固定機構と、
    前記固定機構に固定された前記ナットの前記内周部に変形部を形成する変形部形成機構と
    を備え、
    前記変形部は、前記ナットの前記第1距離部に対応する位置で、前記内周部の内側に向かって変形し、
    前記内周部は、ボルトが有する曲率半径より大きい曲率半径を有し、
    前記変形部は、前記内周部が有する曲率半径と異なる曲率半径を有する、ナット製造装置。
  11. ナット製造装置が実行するナット製造方法であって、
    内周部と外周部とを備えるナットは、前記内周部と前記外周部との間の距離が第1距離となる第1距離部と、前記内周部と前記外周部との間の距離が第1距離より短い第2距離部とを備え、
    前記ナット製造装置は、
    固定機構が前記ナットを固定する固定ステップと、
    変形部形成機構が前記固定機構に固定された前記ナットの前記内周部に変形部を形成する変形部形成ステップと
    を備え、
    前記変形部は、前記ナットの前記第1距離部に対応する位置で、前記内周部の内側に向かって変形し、
    前記内周部は、ボルトが有する曲率半径より大きい曲率半径を有し、
    前記変形部は、前記内周部が有する曲率半径と異なる曲率半径を有する、ナット製造方法。
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