JP6528234B2 - 給電システム、給電装置、及び給電方法 - Google Patents

給電システム、給電装置、及び給電方法 Download PDF

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本発明は、給電システム、給電装置、及び給電方法に関する。
近年、給電コイルと受電コイルとの電磁誘導、或いは電磁結合により、電力をワイヤレスに供給する給電システムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような給電システムは、例えば、携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistant)などの装置が備える電池を充電するために利用されている。
特開2006−60909号公報
ところで、給電コイルに金属異物が置かれた場合の発熱が問題になることがあり、上述の給電システムでは、この金属異物による発熱を抑制するために、例えば、給電コイルの電圧におけるピーク電圧の大きさに基づいて金属異物を検出している。しかしながら、上述の給電システムでは、例えば、金属異物の材質や厚さによって、金属異物を正確に検出することが困難であるため、金属異物による発熱を好適に抑制することができる給電システムが望まれている。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、金属異物による発熱を抑制することができる給電システム、給電装置、及び給電方法を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、給電コイルを有する給電装置と、受電コイルを有する受電装置とを備え、前記給電装置から前記受電装置に電磁誘導によって電力を給電する給電システムであって、前記受電装置は、前記給電コイルから給電される前記受電コイルと、前記受電コイルと共振する共振コンデンサと、前記共振コンデンサの電気的な接続状態を変更して、共振状態を制御する第1のスイッチング素子とを有する共振回路を備え、前記給電装置は、前記共振コンデンサの電気的な接続状態の変更を、前記給電コイルに励起される励起電圧における周期的な波形の変動として検出する変動検出部と、前記変動検出部によって前記周期的な波形の変動が検出されずに、前記励起電圧の波形が所定の範囲から外れた場合に、前記給電コイルに異物が置かれていると判定する駆動制御部と、前記変動検出部の検出結果に基づいて、ピーク電圧の変動の有無を保持する波高値変動判定回路とを備え、前記駆動制御部は、前記波高値変動判定回路が保持した前記ピーク電圧の変動の有無に基づいて、前記周期的な波形の変動が検出されていないことを判定することを特徴とする給電システムである。
また、本発明の一態様は、上記の給電システムにおいて、前記周期的な波形の変動には、前記励起電圧におけるピーク電圧の変動が含まれ、前記変動検出部は、前記共振コンデンサの電気的な接続状態の変更を、前記ピーク電圧の変動として検出し、前記駆動制御部は、前記変動検出部によって前記ピーク電圧の変動が検出されずに、前記ピーク電圧が所定の範囲から外れた場合に、前記給電コイルに異物が置かれていると判定することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の給電システムにおいて、前記周期的な波形の変動には、前記励起電圧におけるパルス幅の変動が含まれ、前記変動検出部は、前記共振コンデンサの電気的な接続状態の変更を、前記パルス幅の変動として検出し、前記駆動制御部は、前記変動検出部によって前記パルス幅の変動が検出されずに、前記パルス幅が所定の範囲から外れた場合に、前記給電コイルに異物が置かれていると判定することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の給電システムにおいて、前記駆動制御部は、前記給電コイルに直列に接続された第2のスイッチング素子の導通状態と非導通状態とを変更して、前記給電コイルを駆動する駆動信号を、予め定められた第1の期間に、前記第2のスイッチング素子に供給し、前記変動検出部に対して前記周期的な波形の変動を検出させるとともに、前記第1の期間において前記給電コイルに異物が置かれていると判定した場合に、前記第1の期間後の予め定められた第2の期間に前記第2のスイッチング素子に前記駆動信号の供給を停止して、前記給電コイルを間欠的に駆動することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の給電システムにおいて、前記駆動制御部は、前記第1の期間と前記第2の期間とを交互に、且つ、定期的に生成するタイミング生成部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の給電システムにおいて、前記変動検出部は、前記給電コイルの駆動開始から所定の期間経過後の前記第1の期間において、前記周期的な波形の変動を検出することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の給電システムにおいて、前記第1の期間と前記第2の期間とは、前記給電コイルと異物とが電磁結合した場合の発熱による前記異物の上昇温度が所定の温度以下になるように、前記第1の期間より前記第2の期間を長く定められていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の給電システムにおいて、前記駆動制御部は、前記給電コイルに異物が置かれていると判定した場合に、前記給電コイルから前記受電装置に給電する電力を低下させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、給電装置が有する給電コイルから給電される受電コイルと、前記受電コイルと共振する共振コンデンサと、前記共振コンデンサの接続状態を変更して、共振状態を制御する第1のスイッチング素子とを有する共振回路を備える受電装置に電磁誘導によって電力を給電する給電システムの給電装置であって、前記共振コンデンサの接続状態に応じた前記共振回路の共振状態の変更を、前記給電コイルに励起される励起電圧における周期的な波形の変動として検出する変動検出部と、前記変動検出部によって前記周期的な波形の変動が検出されずに、前記励起電圧の波形が所定の範囲から外れた場合に、前記給電コイルに異物が置かれていると判定する駆動制御部と、前記変動検出部の検出結果に基づいて、ピーク電圧の変動の有無を保持する波高値変動判定回路とを備え、前記駆動制御部は、前記波高値変動判定回路が保持した前記ピーク電圧の変動の有無に基づいて、前記周期的な波形の変動が検出されていないことを判定することを特徴とする給電装置である。
また、本発明の一態様は、給電コイルを有する給電装置から受電コイルを有する受電装置に電磁誘導によって電力を給電する給電システムの給電方法であって、前記受電装置が、前記給電コイルから給電される前記受電コイルと、前記受電コイルと共振する共振コンデンサと、前記共振コンデンサの接続状態を変更して共振状態を制御する第1のスイッチング素子とを有する共振回路の共振状態を変動させる変動ステップと、前記給電装置が、前記共振コンデンサの接続状態に応じた前記共振回路の共振状態の変更を、前記給電コイルに励起される励起電圧における周期的な波形の変動として検出する変動検出ステップと、前記給電装置が、前記変動検出ステップによって前記周期的な波形の変動が検出されずに、前記励起電圧の波形が所定の範囲から外れた場合に、前記給電コイルに異物が置かれていると判定する駆動制御ステップとを含み、前記給電装置が、前記駆動制御ステップにおいて、前記変動検出ステップによる検出結果に基づいて、ピーク電圧の変動の有無を保持する波高値変動判定回路によって、前記周期的な波形の変動が検出されていないことを判定することを特徴とする給電方法である。
本発明によれば、金属異物による発熱を抑制することができる。
第1の実施形態による給電システムの一例を示すブロック図である。 第1の実施形態における波高値変動検出部の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態における波高値変動判定回路の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態における受電装置の動作の一例を示すフローチャートである。 受電装置に給電可能な場合における給電コイルの電圧、及び波高値変動検出部の検出信号の一例を示す図である。 受電装置に給電可能な状態でない場合における給電コイルの電圧、及び波高値変動検出部の検出信号の一例を示す図である。 第1の実施形態における給電装置の動作の一例を示すフローチャートである。 受電装置に給電可能な場合における給電装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 受電装置に給電可能な状態でない場合における給電装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 ピーク電圧変動がある場合における波高値変動判定回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 ピーク電圧変動がない場合における波高値変動判定回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 給電コイルの励起電圧の波形の一例を示す波形図である。 第2の実施形態における給電装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態における給電装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態による給電システムの一例を示すブロック図である。 第4の実施形態におけるパルス幅変動検出部の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態におけるパルス幅変動検出部の動作の一例を示す図である。 第4の実施形態における給電装置の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態による給電システムについて、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態による給電システム100の一例を示すブロック図である。
この図において、給電システム100は、給電装置1と、受電装置2とを備えている。
給電システム100は、給電装置1から受電装置2にワイヤレス(非接触)により電力を供給するシステムであり、例えば、受電装置2が備える電池26を充電するための電力を給電装置1から受電装置2に供給する。受電装置2は、例えば、携帯電話端末やPDAなどの電子機器であり、給電装置1は、例えば、受電装置2に対応する充電器である。
<給電装置1の構成>
給電装置1は、給電コイル11、共振コンデンサ12、駆動トランジスタ13、バッファ14、駆動信号生成部30、波高値変動検出部40、及び駆動制御部50を備えている。
給電コイル11は、第1端子が電源VCCに接続され、第2端子がノードN1に接続されている。給電コイル11は、例えば、電磁誘導、又は電磁結合により、受電装置2が備える受電コイル21に電力を供給するコイルである。給電コイル11は、電池26の充電をする際に、受電コイル21と対向して配置され、電磁誘導により受電コイル21に給電する。
共振コンデンサ12は、給電コイル11と並列に接続されており、給電コイル11と共振するコンデンサである。ここで、給電コイル11と共振コンデンサ12とは、共振回路10を構成している。共振回路10は、給電コイル11のインダクタンス値と共振コンデンサ12の容量値とにより定まる所定の共振周波数(例えば、100kHz(キロヘルツ))により共振する。
駆動トランジスタ13(第2のスイッチング素子)は、例えば、FETトランジスタ(電界効果トランジスタ)であり、共振回路10に直列に接続されている。本実施形態では、一例として、駆動トランジスタ13が、N型チャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)FETである場合について説明する。なお、以下の説明において、MOSFETをMOSトランジスタといい、N型チャネルMOSトランジスタをNMOSトランジスタという場合がある。
具体的に、駆動トランジスタ13は、ソース端子が電源GNDに接続され、ゲート端子が駆動制御部50の出力信号線に接続され、ドレイン端子がノードN1に接続されている。駆動トランジスタ13は、駆動制御部50の制御によりオン状態(導通状態)とオフ状態(非導通状態)とを周期的に繰り返す。すなわち、駆動トランジスタ13のスイッチング動作によって、共振回路10に電力の供給と開放とが繰り返えされる。これにより、給電コイル11に周期的な信号が発生し、給電コイル11から電磁誘導により受電コイル21に給電する。
駆動信号生成部30は、給電コイル11を駆動する駆動信号DRVを生成する。ここで、駆動信号DRVは、駆動トランジスタ13のオン状態(導通状態)とオフ状態(非導通状態)とを周期的に変更する信号である。すなわち、駆動信号生成部30は、駆動トランジスタ13のオン状態/オフ状態を周期的に制御する駆動信号DRVを生成する。
バッファ14は、入力信号と等しい電圧信号を出力する出力回路であり、例えば、ボルテージフォロア回路である。バッファ14は、入力端子がノードN1に接続され、出力端子がノードN3に接続されている。すなわち、バッファ14は、給電コイル11の電圧(ノードN1の給電コイル11端の電圧)を波高値変動検出部40に出力する。
波高値変動検出部40(変動検出部)は、後述する受電装置2の共振コンデンサ22の接続状態に応じた受電装置2の共振回路20の共振状態の変更を、給電コイル11に励起される励起電圧における周期的な波形の変動として検出する。なお、周期的な波形の変動には、励起電圧におけるピーク電圧の変動が含まれ、本実施形態では、波高値変動検出部40が、受電装置2の共振回路20の共振状態の変更を、給電コイル11に励起される励起電圧におけるピーク電圧の変動として検出する場合について説明する。
また、詳細は後述するが、受電装置2は、電池26の充電をする際に、定電流により充電を行うために、受電コイル21の共振回路20を共振状態と非共振状態とを切り替える制御を行っている。受電装置2の共振回路20が共振状態であるか否かによって、給電コイル11に励起される励起電圧の周期的な波形が変動するため、波高値変動検出部40は、バッファ14から出力される給電コイル11の電圧(励起電圧)に相当する電圧波形のピーク電圧の変化(変動)を検出し、検出結果を検出信号CとしてノードN4に出力する。また、波高値変動検出部40は、給電コイル11の電圧(励起電圧)に相当する電圧波形のピーク電圧を示す信号VPを出力する。
波高値変動検出部40は、例えば、給電コイル11の電圧のピーク電圧の変動を検出しない場合に、周期的にH状態(ハイ状態)を出力するパルス信号を出力する。また、波高値変動検出部40は、例えば、給電コイル11の電圧のピーク電圧の変動を検出した場合に、パルス信号を出力せずに、L状態(ロウ状態)を維持する。なお、波高値変動検出部40の詳細な構成については図2を参照して後述する。
駆動制御部50は、駆動信号生成部30が生成した駆動信号DRVを駆動トランジスタ13に供給する制御を行う。駆動制御部50は、波高値変動検出部40が検出したピーク電圧の変動に基づいて、受電装置2に給電可能な状態であるか否かを判定し、当該判定結果に基づいて、駆動トランジスタ13に駆動信号DRVを継続して供給するか否かの制御を行う。駆動制御部50は、例えば、波高値変動検出部40によってピーク電圧の変動が検出された場合に、受電装置2に給電可能な状態であると判定し、駆動信号DRVの供給を継続して、連続して給電コイル11を駆動する連続駆動を行う。
また、駆動制御部50は、波高値変動検出部40によって周期的な波形の変動が検出されずに、励起電圧の波形が所定の範囲から外れた場合に、給電コイル11に金属異物が置かれていると判定する。すなわち、駆動制御部50は、例えば、波高値変動検出部40によってピーク電圧の変動が検出されずに、ピーク電圧(VP)が所定の範囲から外れた場合に、給電コイル11に金属異物が置かれていると判定する。この場合、駆動制御部50は、駆動トランジスタ13に駆動信号DRVの供給を停止して、金属異物による発熱を抑制する。本実施形態では、駆動制御部50は、給電コイル11に金属異物が置かれていると判定した場合に、駆動トランジスタ13に駆動信号DRVの供給を停止し、例えば、電源の再投入により、駆動信号DRVの供給を再開する。
また、駆動制御部50は、例えば、波高値変動検出部40によってピーク電圧の変動が検出されずに、ピーク電圧(VP)が所定の範囲内である場合に、受電装置2に給電可能な状態でないと判定する。この場合、駆動制御部50は、駆動トランジスタ13に駆動信号DRVの供給を停止して、間欠的に(断続的に)して給電コイル11を駆動する間欠駆動を行う。なお、受電装置2に給電可能な状態でない(給電不可能な状態)とは、例えば、受電装置2がない場合(給電コイル11と受電コイル21との位置が適切でない場合も含む)のことである。
なお、駆動制御部50は、例えば、予め定められた検出期間(第1の期間)に駆動信号DRVを駆動トランジスタ13に供給し、波高値変動検出部40に対してピーク電圧の変動を検出させる。そして、駆動制御部50は、この検出期間において受電装置2に給電可能な状態であると判定した場合に、検出期間後の予め定められた給電期間(第2の期間)に、駆動トランジスタ13に駆動信号DRVの供給を継続して、給電コイル11を連続的に駆動する。また、駆動制御部50は、検出期間において受電装置2に給電可能な状態でないと判定した場合に、検出期間後の給電期間に駆動トランジスタ13に駆動信号DRVの供給を停止して、給電コイル11を間欠的に駆動する。
また、駆動制御部50は、間欠制御部51と、タイミング生成部52とを備えている。
間欠制御部51は、タイミング生成部52が生成したタイミング信号である信号A及び信号Bと、波高値変動検出部40の検出信号C及び信号VPとに基づいて、上述した駆動トランジスタ13に駆動信号DRVの供給を制御する。間欠制御部51は、波高値変動検出部40の検出信号C及び信号VPに基づいて、上述した受電装置2に給電可能な状態であるか否か、及び、給電コイル11に金属異物が置かれていることの判定を行う。また、間欠制御部51は、当該判定結果に基づいて、給電コイル11の連続駆動と、給電コイル11の間欠駆動と、給電コイル11の駆動停止とを切り替える制御を行う。間欠制御部51は、例えば、受電装置2に給電可能な状態である場合に、ノードN2をH状態にして、駆動信号DRVを継続して駆動トランジスタ13に供給させる。また、間欠制御部51は、例えば、受電装置2に給電可能な状態でない場合に、ノードN2をL状態にして、駆動トランジスタ13への駆動信号DRVの供給を停止させる。
タイミング生成部52は、上述した検出期間(第1の期間)と給電期間(第2の期間)とを交互に、且つ、定期的に生成する。具体的には、検出期間及び給電期間を生成するためのタイミング信号である信号A及び信号Bを生成し、間欠制御部51に出力する。なお、信号A及び信号Bの詳細については後述する。
<受電装置2の構成>
受電装置2は、受電コイル21、共振コンデンサ22、共振制御トランジスタ23、整流ダイオード24、平滑コンデンサ25、電池26、及び共振制御部60を備えている。
受電コイル21は、第1端子がノードN5に接続され、第2端子が電源GND1に接続されている。受電コイル21は、例えば、電磁誘導、又は電磁結合により、給電装置1が備える給電コイル11から電力を供給されるコイルである。受電コイル21は、電池26の充電をする際に、給電コイル11と対向して配置される。
共振コンデンサ22は、受電コイル21と並列に接続されており、受電コイル21と共振するコンデンサである。共振コンデンサ22は、ノードN5とノードN6との間に接続されている。ここで、受電コイル21と共振コンデンサ22とは、共振回路20を構成している。共振回路20は、受電コイル21のインダクタンス値と共振コンデンサ22の容量値とにより定まる所定の共振周波数(例えば、100kHz)により共振する。なお、本実施形態では、受電装置2の共振周波数と給電装置1の共振周波数とは等しく、例えば、100kHzである。
共振制御トランジスタ23(第1のスイッチング素子)は、共振回路20に接続されるスイッチング素子であって、共振コンデンサ22とともに受電コイル21と並列に接続され、且つ、共振コンデンサ22と直列に接続される。共振制御トランジスタ23は、例えば、NMOSトランジスタであり、ソース端子が電源GND1に接続され、ドレイン端子がノードN6に接続されている。また、共振制御トランジスタ23は、ゲート端子が後述する共振制御部60からの出力信号線に接続されている。共振制御トランジスタ23は、共振制御部60によって、オン状態にされることにより共振コンデンサ22が機能し、共振回路20に共振を発生させる。また、共振制御トランジスタ23は、共振制御部60によって、オフ状態にされることにより共振コンデンサ22が電気的に切り離され、共振回路20の共振を停止させる。
整流ダイオード24(整流部)は、アノード端子が受電コイル21の一端であるノードN5に接続され、カソード端子が平滑コンデンサ25の一端であるノードN7に接続されている。整流ダイオード24は、受電コイル21が受電した電力を整流して、直流電力に変換する。すなわち、整流ダイオード24は、受電コイル21に発生する交流電力(交流電圧)を直流電力(直流電圧)に変換し、電池26に充電のための電力を供給する。
平滑コンデンサ25は、整流ダイオード24が変換した直流電力を平滑化する。
電池26は、例えば、蓄電池や二次電池であり、整流ダイオード24によって整流された直流電圧によって充電される。すなわち、電池26は、受電コイル21が受電した電力を整流した直流電力により充電される。電池26は、抵抗27と直列に接続されており、陽極端子(+(プラス)端子)が、ノードN7に接続され、陰極端子(−端子)がノードN8に接続されている。
抵抗27は、電池26の陰極端子(−(マイナス)端子)と接続されたノードN8と、電源GND1との間に接続されており、充電電流を電圧に変換する電圧変換部に対応する。抵抗27は、電池26の充電電流の変化を電圧の変化としてノードN8に出力する。
共振制御部60は、共振制御トランジスタ23を制御することにより、共振回路20の共振状態を制御する共振制御部60であって、受電コイル21が受電した電力を整流した直流電力により充電される電池26に流れ込む電流(充電電流)に応じて、共振制御トランジスタ23を制御する。共振制御部60は、オペアンプ61、抵抗(62,63)、コンパレータ64、及び基準電源65を備えている。
オペアンプ61は、+入力端子がノードN8に接続され、−入力端子がノードN9に接続されている。また、オペアンプ61の出力端子は、ノードN10に接続されている。
また、抵抗62は、ノードN9と電源GND1との間に接続され、抵抗63は、ノードN9とノードN10との間に接続されている。
なお、オペアンプ61、及び抵抗(62,63)は、増幅回路を構成している。この増幅回路は、抵抗27によって充電電流から変換された電圧を増幅して、コンパレータ64に供給する。こうすることにより、抵抗27の抵抗値を低減することができるので、共振制御部60は、充電電流の検出精度を向上させることができる。
コンパレータ64は、抵抗27によって変換された電圧と、基準電源65の出力電圧とを比較し、変換された電圧が、基準電源65の出力電圧以上である場合に、共振制御トランジスタ23をオフ状態にする。コンパレータ64は、+入力端子が基準電源65に接続され、−入力端子がノードN10に接続されている。ここで、ノードN10の電圧は、電池26の充電電流に対応する。
また、基準電源65は、所定の閾値電流に対応する所定の閾値電圧を出力する定電圧源である。
具体的に、コンパレータ64は、抵抗27によって変換された電圧が所定の閾値電圧より低い場合に、H状態を出力端子に出力する。また、コンパレータ64は、抵抗27によって変換された電圧が所定の閾値電圧以上である場合に、L状態を出力端子に出力する。
このように、共振制御部60は、電池26の充電電流に応じて、共振制御トランジスタ23を制御し、共振回路20の共振状態を変化させる。
次に、図2を参照して、本実施形態における波高値変動検出部40の構成について説明する。
図2は、本実施形態における波高値変動検出部40及び間欠制御部51の一例を示すブロック図である。
この図において、波高値変動検出部40は、抵抗(41A,41B)、オペアンプ42、ピークホールド回路401、及び変動検出回路402を備えている。
抵抗(41A,41B)は、抵抗41Aと抵抗41Bとの抵抗値に比率によりノードN3の電圧を抵抗分圧して降圧した電圧をノードN11に出力する。
オペアンプ42は、ボルテージフォロア回路を構成しており、ノードN11の電圧と等しい電圧をノードN12に出力する。
ピークホールド回路401は、入力された電圧信号のピーク電圧を保持し、保持したピーク電圧を出力する。ここでは、ピークホールド回路401は、抵抗(41A,41B)によって抵抗分圧された給電コイル11における励起電圧のピーク電圧を保持する。なお、ピークホールド回路401は、保持したピーク電圧を信号VPとして出力する。
ピークホールド回路401は、ダイオード43、コンデンサ44、抵抗45、及びオペアンプ46を備えている。
ダイオード43は、アノード端子がノードN12接続され、カソード端子がコンデンサ44の一端であるノードN13に接続されている。ダイオード43は、保持されているピーク電圧よりも低い電圧が、ノードN12から入力された場合に、電流が逆流するのを防止する。
コンデンサ44は、第1端子がノードN13接続され、第2端子が電源GNDに接続されている。コンデンサ44は、ピークホールド回路401に入力された電圧信号のピーク電圧を保持する。
抵抗45は、第1端子がノードN13に接続され、第2端子が電源GNDに接続されている。抵抗45は、保持されているピーク電圧を放電して、ピークホールド回路401を初期化する。
オペアンプ46は、ボルテージフォロア回路を構成しており、ノードN13の電圧と等しい電圧をノードN14に出力する。
変動検出回路402(検出回路)は、ピークホールド回路401が保持する保持電圧と、励起電圧のピーク電圧とに基づいて、ピーク電圧の変動を検出する。具体的には、変動検出回路402は、ピークホールド回路401の出力電圧を所定の抵抗比により抵抗分圧して降圧した電圧と、ピークホールド回路401の入力電圧とを比較して、比較結果を検出信号CとしてノードN4に出力する。
変動検出回路402は、抵抗(47A,47B)と、コンパレータ48とを備えている。
抵抗(47A,47B)は、抵抗47Aと抵抗47Bとの抵抗値に比率によりピークホールド回路401の出力電圧(ノードN4の電圧)を抵抗分圧して降圧した電圧をノードN15に出力する。
コンパレータ48は、+入力端子がノードN12に接続され、−入力端子がノードN15に接続されており、ノードN15の電圧と、ピークホールド回路401の入力電圧とを比較して、比較結果を検出信号CとしてノードN4に出力する。ここで、ノードN15の電圧は、抵抗(47A,47B)により、ピーク電圧が所定に比率で降圧された電圧であり、ピーク電圧の変動がない場合には、ノードN15の電圧よりもノードN12の電圧の方が高くなるため、コンパレータ48は、検出信号CにH状態のパルス信号を出力する。また、コンパレータ48は、ピーク電圧の変動がある場合には、ノードN15の電圧よりもノードN12の電圧が低下するため、コンパレータ48は、検出信号CにL状態を出力する。
なお、波高値変動検出部40によってピーク電圧の変動が検出されたか否かを判定する具体例として、間欠制御部51は、例えば、図3に示すような波高値変動判定回路511を備えているものとする。
図3は、第1の実施形態における波高値変動判定回路511の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、波高値変動判定回路511は、インバータ70、OR回路(71,75)、AND回路72、NAND回路73、及びD−F/F(Dフリップフロップ)(74,76)を備えている。
インバータ70は、例えば、入力信号の論理反転した信号を出力する反転出力回路であり、入力端子が信号Aの信号線に接続され、出力端子がAND回路72及びNAND回路73の入力端子に接続されている。なお、インバータ70は、信号Aの反転信号を出力する。
OR回路71は、例えば、2つの入力信号をOR論理演算(論理和演算)する演算回路であり、信号Aと信号Bとに基づいて、D−F/F76のリセット信号を生成する。
AND回路72は、例えば、2つの入力信号をAND論理演算する演算回路であり、信号Aの反転信号と、駆動信号DRVとに基づいて、D−F/F(74,76)のクロック信号を出力する。ここで、D−F/F(74,76)には、駆動信号DRVをクロック信号として入力される。
NAND回路73は、例えば、2つの入力信号をNAND論理演算する演算回路であり、信号Aの反転信号と、波高値変動検出部40の検出信号Cとに基づいて、D−F/F74のリセット信号を出力する。
D−F/F74は、D端子に電源VCCが接続され、出力信号DFFQ1をOR回路75に出力する。
OR回路75は、D−F/F74の出力信号DFFQ1と、D−F/F76の出力信号(波高値変動判定回路511の出力信号D)とを論理和した出力信号をD−F/F76D端子に出力する。
D−F/F76は、D端子にOR回路75の出力信号線が接続されており、ピーク電圧の変動が検出されたか否かを示す判定信号として信号Dを出力する。
また、間欠制御部51は、給電コイル11のピーク電圧が所定の範囲から外れたか否かを、例えば、波高値変動検出部40から出力される信号VPに基づいて判定する。間欠制御部51は、例えば、アナログデジタル変換回路(ADC回路)を利用して所定の範囲から外れたか否かを判定してもよいし、コンパレータなどを利用して所定の範囲から外れたか否かを判定してもよい。なお、所定の範囲の上限値と下限値は、例えば、様々な金属異物を給電コイル11に置いて給電コイル11の電圧波形を測定し、当該測定結果に基いて、金属異物を誤検出しないように定められてもよい。
次に、本実施形態における給電システム100の動作について図面を参照して説明する。
まず、ここでは、受電装置2の動作について説明する。
図4は、本実施形態における受電装置2の動作の一例を示すフローチャートである。
この図において、受電装置2の共振回路20の共振状態の制御に関する動作について説明する。
まず、受電装置2は、回路電源をON状態(電源オン状態)にする(ステップS101)。例えば、給電装置1の給電コイル11から受電装置2の受電コイル21にワイヤレス(非接触)により電力が供給され、電池26に電力が供給される。
次に、受電装置2は、充電電流が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS102)。具体的には、共振制御部60が、電池26の充電電流を電圧変換し、変換して電圧が所定の閾値電圧以上であるか否かにより、充電電流が所定の閾値以上であるか否かを判定する。
共振制御部60は、充電電流が所定の閾値未満である場合(ステップS102:NO)に、共振制御トランジスタ23をオン状態にする(ステップS103)。すなわち、共振制御部60が、共振制御トランジスタ23のゲート端子に、H状態を出力する。これにより、共振制御トランジスタ23がオン状態になり、共振コンデンサ22が共振回路20に電気的に接続される。
また、共振制御部60は、充電電流が所定の閾値以上である場合(ステップS102:YES)に、共振制御トランジスタ23をオフ状態にする(ステップS104)。すなわち、共振制御部60が、共振制御トランジスタ23のゲート端子に、L状態を出力する。これにより、共振制御トランジスタ23がオフ状態になり、共振コンデンサ22が共振回路20から電気的に切り離される。
ステップS103又はステップS104の処理の後、ステップS102の処理に戻し、ステップS102からステップS104の処理が繰り返される。
このように、共振制御部60は、充電電流が所定の閾値を超えないように、共振回路20の共振状態を切り替える制御を行う。すなわち、共振制御部60は、充電電流が所定の閾値を超えないように、共振回路20を共振状態と非共振状態とを断続的に切り替える制御を行う。これにより、給電装置1の給電コイル11の電圧が図4に示すように周期的な変動として観測される。
図5は、受電装置2に給電可能な場合における給電コイル11の電圧、及び波高値変動検出部40の検出信号Cの一例を示す図である。
この図において、波形W1及び波形W2は、上から順に、(a)給電コイル11の電圧(ノードN1の電圧)、及び(b)波高値変動検出部40の検出信号Cの波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、(a)が電圧を示し、(b)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。
この図に示す例は、受電装置2に給電可能な場合であり、受電装置2の共振回路20が共振状態と非共振状態とに切り替えられるため、波形W1に示すように、給電コイル11の電圧のピーク電圧が変動することになる。
また、このように、ピーク電圧が低い位置(波形W2のポイントP1を参照)において、波高値変動検出部40は、波形W2に示すように、検出信号Cにパルス信号が出力しない。
なお、受電装置2は、負荷の状態(例えば、充電電流や充電電圧)によって、共振回路20の共振状態の切り替え頻度は変化するが、軽負荷の場合には共振状態の切り替え頻度が少なくなるためにピーク電圧の変動は、給電コイル11の繰り返し駆動回数の数十回から数百回に一回の変動に減ってしまう。その結果、検出信号Cが出力されない頻度は、数十回から数百回に一回と少ないものになる。
このように受電装置2の共振回路20による給電コイル11のピーク電圧の変動は、毎周期ごとに連続して起きるとは限らない。そのため、上述した波高値変動判定回路511は、数十回、数百回に一回の変動であってもそれを捕らえるように、ピーク電圧の変動の有無を保持する機能を備えている。
また、図6は、受電装置2に給電可能な状態でない場合における給電コイル11の電圧、及び波高値変動検出部40の検出信号Cの一例を示す図である。
図6において、図6(a)は、給電コイル11の電圧(ノードN1の電圧)の波形を示す、図6(b)は、波高値変動検出部40の検出信号Cの波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、(a)が電圧を示し、(b)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。
この図において、波形W3は、それぞれ、給電コイル11の上に何もない場合の給電コイル11の電圧波形を示し、波形W4及び波形W5は、給電コイル11に金属異物が置かれた場合の給電コイル11の電圧波形を示している。また、波形W6は、波形W3〜波形W5の給電コイル11の電圧波形における波高値変動検出部40の検出信号Cの波形を示している。
この図に示す例は、例えば、金属異物が給電コイル11に置かれた場合や給電コイル11に何も置かれていない状態の場合であり、波形W3〜波形W5に示すように、給電コイル11の電圧のピーク電圧が変動することはない。
そのため、波形W4に示すように、波高値変動検出部40は、検出信号Cにパルス信号を常に出力する。
なお、この図において、電圧Vp0は、給電コイル11に何も置かれていない状態における給電コイル11のピーク電圧を示している。また、電圧Vpmaxは、給電コイル11に何も置かれていない状態における給電コイル11のピーク電圧の上限値を示し、電圧Vpminは、給電コイル11に何も置かれていない状態における給電コイル11のピーク電圧の下限値を示している。
駆動制御部50は、検出信号Cにパルス信号が常に出力され、且つ、給電コイル11のピーク電圧が、電圧Vpminと電圧Vpmaxとの間(電圧Vpminから電圧Vpmaxの範囲内)にある場合に、給電コイル11に何も置かれていないと判定する。また、駆動制御部50は、検出信号Cにパルス信号が常に出力され、且つ、給電コイル11のピーク電圧が、電圧Vpmin以下、又は電圧Vpmax以上(電圧Vpminから電圧Vpmaxの範囲外)にある場合に、給電コイル11に金属異物が置かれていると判定する。
このように、本実施形態における給電装置1は、受電装置2が受電可能であるか否かを、給電コイル11の電圧におけるピーク電圧の変動に基づいて判定可能であり、この判定結果に基づいて、給電コイル11を連続駆動するか、間欠駆動するかの切り替えを行う。
なお、本実施形態における給電システム100は、受電装置2が受電可能であるか否かを給電コイルの電圧の変動を検出して判定しているので、例えば、受電側から給電側に異物検出ための信号を通知及び受信するための大掛かりな専用送信部及び専用受信部を設ける必要がない。また、給電システム100は、通知用コイル及び受信用コイルなどの通知・受信のための専用の経路を設ける必要がない。
図7は、本実施形態における給電装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
この図において、給電装置1の駆動制御部50は、まず、駆動トランジスタ13に駆動信号DRVを供給する(ステップS201)。具体的には、駆動制御部50のタイミング生成部52が信号A及び信号BにL状態を出力し、間欠制御部51が、駆動信号生成部30から出力される駆動信号DRVを駆動トランジスタ13のゲート端子に供給する。
次に、駆動制御部50は、波高値変動判定回路511の信号Dをリセット(初期化)する(ステップS202)。すなわち、タイミング生成部52が信号A及び信号BにL状態を出力することにより、波高値変動判定回路511のD−F/F76の出力信号である信号Dがリセットされる。
次に、給電装置1の波高値変動検出部40が給電コイル11の電圧のピーク電圧の変動を検出する(ステップS203)。
次に、間欠制御部51が、所定期間(第1の期間)に、ピーク電圧が変動しているか否かを判定する(ステップS204)。すなわち、タイミング生成部52が、信号BをH状態にして検出期間に移行させ、間欠制御部51の波高値変動判定回路511は、波高値変動検出部40の検出信号Cに基づいて、ピーク電圧が変動しているか否かを判定する。
間欠制御部51は、ピーク電圧の変動がある場合(ステップS204:YES)に、駆動トランジスタ13への駆動信号DRVの供給を継続する(ステップS205)。すなわち、タイミング生成部52は、信号AをH状態にして、給電期間を開始し、間欠制御部51は、駆動信号DRVを駆動トランジスタ13のゲート端子に供給する。このステップS205の処理後に、給電期間を経過した後に、ステップS201に戻り、給電装置1は、後述する図8に示すように、給電コイル11を連続駆動する。
また、間欠制御部51は、ピーク電圧の変動がない場合(ステップS204:NO)に、処理をステップS206に進める。
ステップS206において、間欠制御部51は、ピーク電圧が所定の範囲外か否かを判定する。すなわち、間欠制御部51は、波高値変動検出部40から出力された信号VPに基づいて、給電コイル11のピーク電圧が、所定の範囲(下限値(Vpmin)から上限値(Vpmax)の間)から外れているか否かを判定する。間欠制御部51は、ピーク電圧が所定の範囲外である場合(ステップS206:YES)に、処理をステップS208に進める。
また、間欠制御部51は、ピーク電圧が所定の範囲内である場合(ステップS206:NO)に、駆動トランジスタ13への駆動信号DRVの供給を停止する(ステップS207)。すなわち、間欠制御部51が、駆動信号DRVの供給を停止させる。すなわち、タイミング生成部52は、信号AをH状態にして、給電期間を開始し、間欠制御部51は、駆動信号DRVの供給を停止されて、給電コイル11の駆動が停止される。このステップS207の処理後に、給電期間を経過した後に、ステップS201に戻り、給電装置1は、後述する図9に示すように、給電コイル11を間欠駆動する。
ステップS208において、間欠制御部51は、給電コイル11の上に金属異物があると判定する。すなわち、間欠制御部51は、給電コイル11に金属異物が置かれていると判定する。そして、間欠制御部51は、駆動トランジスタ13への駆動信号DRVの供給を停止する(ステップS209)。間欠制御部51は、駆動信号DRVの供給を停止されて、給電コイル11の駆動が停止される。ステップS209の処理後に、間欠制御部51は、処理を終了する。すなわち、給電装置1は、受電装置2への給電を停止し、例えば、電源の再投入により、駆動信号DRVの供給(上述したステップS201からの処理)を再開する。
図8は、受電装置2に給電可能な場合における給電装置1の動作の一例を示すタイミングチャートである。
この図において、波形W7〜W10は、上から順に、(a)給電コイル11の電圧(ノードN1の電圧)、(b)信号A、(c)信号B、及び(d)信号Dの波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、(a)が電圧を示し、(b)〜(d)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。
この図の時刻T1において、タイミング生成部52が信号AをL状態にする。これにより、波高値変動判定回路511の出力信号である信号Dがリセットされる。
次に、時刻T2において、タイミング生成部52が信号BをH状態にする。これにより、検出期間TR2が開始され、波高値変動判定回路511が、波高値変動検出部40の検出信号Cに基づいて、ピーク電圧の変動があるか否かを判定する。
また、時刻T3において、タイミング生成部52が信号AをH状態にするとともに、信号BをL状態にする。これにより、給電期間TR3が開始される。
図8に示す例では、受電装置2に給電可能な場合であるので、波形W7に示すように、間欠制御部51は、駆動信号DRVの供給を継続させ、結果として、給電装置1は、連続駆動となる。この場合、給電装置1は、受電装置2に対して、電池26の充電に必要な十分な電力を供給することができる。
なお、時刻T4〜時刻T6の動作は、時刻T1〜時刻T3の動作と同様である。ここで、期間TR1は、信号AのL状態の期間を示し、期間TR2は、信号BのH状態の期間を示す。また、時刻T3から時刻T4までの期間が給電期間TR3を示し、時刻T1から時刻T4までの期間TR4がタイミング生成部52の1周期となり、時刻T1から時刻T2までの期間がリセット期間TR5となる。
また、図9は、受電装置2に給電可能な状態でない場合における給電装置1の動作の一例を示すタイミングチャートである。
この図において、波形W11〜W14は、上から順に、(a)給電コイル11の電圧(ノードN1の電圧)、(b)信号A、(c)信号B、及び(d)信号Dの波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、(a)が電圧を示し、(b)〜(d)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。
この図における時刻T1〜時刻T6、及び期間TR1〜TR5は、図8と同様である。
図9に示す例では、受電装置2に給電可能な状態でない場合であるので、給電コイル11のピーク電圧の変動が検出されずに、波形W14に示すように、信号DがL状態になる。また、ここでは、ピーク電圧が所定の範囲内であり、間欠制御部51は、波形W11に示すように、給電期間TR3において駆動信号DRVの供給を停止させ、給電装置1は、間欠駆動となる。給電装置1は、受電装置2に給電可能な場合のみ、連続駆動し、給電コイル11の上に何もない場合には、間欠駆動するので、待機電力を低減することができる。
次に、図10及び図11を参照して、波高値変動判定回路511の動作の詳細について説明する。
図10は、ピーク電圧変動がある場合における波高値変動判定回路511の動作の一例を示すタイミングチャートである。
図10において、波形W21〜W26は、上から順に、(a)信号A、(b)信号B、(c)駆動信号DRV、(d)検出信号C、(e)D−F/F74の出力信号DFFQ1、及び(f)信号Dの波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。
また、時刻T11から時刻T12までの期間がリセット期間TR5を示し、時刻T12から時刻T13までの期間が検出期間TR2を示し、時刻T11から時刻T12までの期間が信号AのL状態の期間TR5を示している。
図10に示すように、検出信号Cの立ち上がりにより、D−F/F74の出力信号DFFQ1がリセットされ、駆動信号DRVの立ち上がりにより、この出力信号DFFQ1がH状態になる。また、出力信号DFFQ1がH状態である場合に、信号Dは、駆動信号DRVの立ち上がりによりH状態になる。そのため、検出期間TR2において、検出信号Cにピーク電圧の変動が検出された場合(パルス信号が出力されない場合)に、波高値変動判定回路511は、D−F/F74の出力信号DFFQ1がリセットされずに、H状態が維持され、駆動信号DRVの立ち上がりにより、D−F/F76の出力信号である信号DがH状態になる。これにより、D−F/F76の出力信号(信号D)は、H信号を保持し続けるので、間欠制御部51は、信号Dに基づいて、給電コイル11のピーク電圧に変動があると判定し、時刻T13以降においても継続して駆動信号DRVを駆動トランジスタ13に供給される。
このように、波高値変動判定回路511は、例えば、上述したピーク電圧の変動が給電コイル11の繰り返し駆動回数の数十回から数百回に一回の変動に減ってしまった場合であっても、ピーク電圧の変動の有無の結果を保持する機能を備えている。波高値変動判定回路511は、駆動信号DRVの毎周期ごとにピーク電圧の変動を監視するので、共振状態の切り替え頻度が少ない場合であっても、確実にピーク電圧の変動の有無を捉えることができる。
図11は、ピーク電圧変動がない場合における波高値変動判定回路511の動作の一例を示すタイミングチャートである。
図11において、波形W31〜W36は、上から順に、(a)信号A、(b)信号B、(c)駆動信号DRV、(d)検出信号C、(e)D−F/F74の出力信号DFFQ1、及び(f)信号Dの波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。
また、時刻T11から時刻T12までの期間がリセット期間TR5を示し、時刻T12から時刻T13までの期間が検出期間TR2を示し、時刻T11から時刻T12までの期間が信号AのL状態の期間TR5を示している。
図11に示す例では、給電コイル11に何も置かれていない状態であるので、波高値変動検出部40は、ピーク電圧の変動を検出しない。そのため、検出信号Cの立ち上がりにより、D−F/F74の出力信号DFFQ1が常にリセットされ、間欠制御部51は、信号DをL状態に維持する。これにより、間欠制御部51は、信号Dに基づいて、給電コイル11のピーク電圧に変動がないと判定し、駆動信号DRVの駆動トランジスタ13への供給を時刻T13以降において停止される。
次に、図12を参照して、給電コイル11の励起電圧の波形の具体例について説明する。
図12は、本実施形態による給電コイル11の励起電圧の波形の一例を示す波形図である。
ここで、図12(a)は、給電コイル11に受電装置2が置かれている場合における給電コイル11の励起電圧の波形W41を示し、図12(c)は、給電コイル11に白銅製コインを置いた場合における給電コイル11の励起電圧の波形W43を示している。また、図12(e)は、給電コイル11にアルミニウム製コインが置かれている場合における給電コイル11の励起電圧の波形W45を示し、図12(b)、(d)、及び(f)は、給電コイル11に何も置いていない場合における給電コイル11の励起電圧の波形(W42、W44、W46)を示している。
なお、図12(a)〜図12(f)のそれぞれにおいて、縦軸は、給電コイル11の励起電圧を示し、横軸は、時間を示している。また、電圧Vp0は、給電コイル11に何も置いていない場合のピーク電圧を示し、電圧Vpminは、給電コイル11に何も置かれていない状態におけるピーク電圧の下限値を示し、電圧Vpmaxは、給電コイル11に何も置かれていない状態におけるピーク電圧の上限値を示している。
図12(a)に示す例は、給電コイル11に受電装置2が置かれている場合の一例であるので、波形W41は、ピーク電圧が周期的に変動する。給電装置1の駆動制御部50は、波高値変動検出部40によってピーク電圧の周期的な変動が検出された場合に、給電コイル11に受電装置2が正常に置かれている(受電装置2が受電可能な状態である)と判定する。
また、図12(b)に示す例は、給電コイル11に何も置かれていない場合の一例であり、波形W41は、ピーク電圧が周期的に変動せずに、且つ、下限値(電圧Vpmin)と上限値(電圧Vpmin)との間(所定の範囲内)にある。この場合、給電装置1の駆動制御部50は、給電コイル11に何も置かれていないと判定する。
また、図12(c)に示す例は、給電コイル11に白銅製コインが置かれている場合の一例であり、波形W43は、ピーク電圧が周期的に変動せずに、且つ、下限値(電圧Vpmin)より下(所定の範囲外)にある。なお、図12(d)は、比較のために、給電コイル11に何も置かれていない場合の励起電圧の波形W44を示している。図12(c)に示す例の場合に、給電装置1の駆動制御部50は、給電コイル11に異物が置かれていると判定する。
また、図12(e)に示す例は、給電コイル11にアルミニウム製コインが置かれている場合の一例であり、波形W45は、ピーク電圧が周期的に変動せずに、且つ、上限値(電圧Vpmax)より上(所定の範囲外)にある。なお、図12(f)は、比較のために、給電コイル11に何も置かれていない場合の励起電圧の波形W46を示している。図12(e)に示す例の場合に、給電装置1の駆動制御部50は、給電コイル11に異物が置かれていると判定する。
以上説明したように、本実施形態による給電システム100は、給電コイル11を有する給電装置1と、受電コイル21を有する受電装置2とを備え、給電装置1から受電装置2に電磁誘導によって電力を給電するシステムである。受電装置2は、共振回路20を備えている。共振回路20は、給電コイル11から給電される受電コイル21と、受電コイル21と共振する共振コンデンサ22と、共振コンデンサ22の電気的な接続状態を変更して、共振状態を制御する共振制御トランジスタ23(第1のスイッチング素子)とを有する。また、給電装置1は、駆動トランジスタ13(第2のスイッチング素子)と、駆動信号生成部30と、波高値変動検出部40(変動検出部)と、駆動制御部50とを備えている。駆動トランジスタ13は、給電コイル11に直列に接続され、駆動信号生成部30は、駆動トランジスタ13の導通状態と非導通状態とを変更して、給電コイル11を駆動する駆動信号を生成する。波高値変動検出部40は、共振コンデンサ22の電気的な接続状態の変更を、給電コイル11に励起される励起電圧における周期的な波形の変動として検出する。そして、駆動制御部50は、波高値変動検出部40によって周期的な波形の変動が検出されずに、励起電圧の波形が所定の範囲から外れた場合に、給電コイル11に異物(例えば、金属異物)が置かれていると判定する。
これにより、本実施形態による給電システム100は、給電コイル11に、例えば、金属異物が置かれたことを正確に検出することができる。よって、本実施形態による給電システム100は、例えば、金属異物による発熱を抑制することができる。
なお、駆動制御部50は、波高値変動検出部40によって周期的な波形の変動が検出された場合に、受電装置2に給電可能な状態であると判定するので、本実施形態による給電システム100は、受電装置2に給電可能な状態であることを検出した上で、さらに、金属異物が置かれたことを正確に検出することができる。
また、本実施形態では、周期的な波形の変動には、励起電圧におけるピーク電圧の変動が含まれる。波高値変動検出部40は、共振コンデンサ22の電気的な接続状態の変更を、励起電圧におけるピーク電圧の変動として検出する。そして、駆動制御部50は、波高値変動検出部40によってピーク電圧の変動が検出されずに、ピーク電圧が所定の範囲から外れた場合に、給電コイル11に異物が置かれていると判定する。
これにより、本実施形態による給電システム100は、ピーク電圧の変動、及び、ピーク電圧値により、金属異物が置かれたことをより正確に検出することができる。
なお、従来の給電システムでは、受電側が、共振回路の出力の整流後に、レギュレータを備えることがある。このような従来の給電システムでは、レギュレータは、平滑コンデンサやスイッチングレギュレータの降圧コイルにエネルギーを蓄え、放出することで、安定した直流電圧を出力する。そのため、従来の給電システムでは、受電側の負荷電流の変化が少なくなる傾向にある。このように、従来の給電システムでは、受電側において、共振状態の切り替えは行わず、さらに、負荷電流の変化が少なくなるため、給電側が、電池に充電を行いながら、給電コイルの励起電圧の周期的な波形の変動(ピーク電圧の変動)により、受電側を検出することが困難であった。
これに対して、本実施形態における給電システム100では、受電装置2が、受電コイル21と、受電コイル21と共振する共振コンデンサ22と、共振コンデンサ22の接続状態を変更して、共振状態を制御する共振制御トランジスタ23とを有する共振回路20を備えている。この構成により、受電装置2は、受電コイル21の両端の電圧の波高値を、絶えずダイナミックに変動させることになるので、本実施形態における給電システム100では、電池26に充電を行いながら、共振回路20の共振状態の変更を、給電コイル11の励起電圧のピーク電圧の大きな変動として検出することができる。よって、本実施形態における給電システム100では、上述した波高値変動検出部40のような簡易な検出回路により、ピーク電圧の変動を検出することができる。
また、従来の給電システムとして、受電側から負荷変動による変調を行って、給電側に給電電力の増減を要求する認証機能を備えるものがある(例えば、Qi規格などの手法)。このような従来の給電システムでは、受電側と給電側で通信することにより、適切な電力を受電側に給電する。しかしながら、このような従来の給電システムでは、給電側に、復調回路やコマンド制御回路が必要であり、受電側に負荷変動による変調を行う負荷変調回路などが必要になる。これらを実現するためには、給電側及び受電側にマイクロコントローラなどを取り込んでこれを実現することが一般的であり、回路規模が大きいことが装置のコンパクト化、ローコスト化の障害となり、マイクロコントローラのプログラム開発、マイコンIPのゲートアレイの開発などの費用が膨大なものとなっている。このような従来の給電システムでは、回路規模が増大するとともに、消費電力が増大し、負荷変調を行うことでさらに消費電力が増大する傾向にある。この消費電力の増大を補うために受電コイルのサイズを大きくしたり、受電コイルの発熱対策のために放熱部材を設けたりなど、装置の大きさやコストがかさむ結果となっている。
これに対して、本実施形態における給電システム100は、上述の従来の給電システムのように、負荷変調による通信機能を必要とせず、受電装置2は、充電電流が所定の閾値を超えないように、共振回路20の共振状態を切り替える制御を行うため、充電電流以上にさらに負荷変調を行う余分な電力を消費しない。このことにより、本実施形態における給電システム100は、上述の従来の給電システムに比べて、通信機能を実現するためのマイクロコントローラを必要としない簡易な回路構成により実現できるとともに、消費電力を低減することができる。さらに、本実施形態における給電システム100は、消費電力を低減することができるので、受電コイル21のサイズを適正に小さくすることができ、受電コイル21の余分な発熱を抑え、結果、総じて装置の回路に必要な容積を小さくすることができる。したがって、本実施形態における給電システム100は、コンパクトな給電装置1及び受電装置2を実現することができる。
また、本実施形態による給電装置1は、共振回路20を備える受電装置2に電磁誘導によって電力を給電する給電システム100の給電装置であって、波高値変動検出部40(変動検出部)と、駆動制御部50とを備えている。なお、給電装置1が有する給電コイル11から給電される受電コイル21と、受電コイル21と共振する共振コンデンサ22と、共振コンデンサ22の接続状態を変更して、共振状態を制御する共振制御トランジスタ23とを有する。波高値変動検出部40は、共振コンデンサ22の接続状態に応じた共振回路20の共振状態の変更を、給電コイル11に励起される励起電圧における周期的な波形の変動として検出する。駆動制御部50は、波高値変動検出部40によって周期的な波形の変動が検出されずに、励起電圧の波形が所定の範囲から外れた場合に、給電コイル11に異物(例えば、金属異物)が置かれていると判定する。
これにより、本実施形態による給電装置1は、給電コイル11に、例えば、金属異物が置かれたことを正確に検出することができるので、例えば、金属異物による発熱を抑制することができる。
また、本実施形態による給電方法は、上述した給電システム100の給電方法であって、変動ステップと、変動検出ステップと、駆動制御ステップとを含んでいる。変動ステップにおいて、受電装置2が、給電コイル11から給電される受電コイル21と、受電コイル21と共振する共振コンデンサ22と、共振コンデンサ22の接続状態を変更して共振状態を制御する共振制御トランジスタ23とを有する共振回路20の共振状態を変動させる。変動検出ステップにおいて、給電装置1が、共振コンデンサ22の接続状態に応じた共振回路20の共振状態の変更を、給電コイル11に励起される励起電圧における周期的な波形の変動として検出する。駆動制御ステップにおいて、給電装置1が、変動検出ステップによって周期的な波形の変動が検出されずに、励起電圧の波形が所定の範囲から外れた場合に、給電コイル11に異物(例えば、金属異物)が置かれていると判定する。
これにより、本実施形態による給電方法は、上述した給電システム100と同様に、給電コイル11に、例えば、金属異物が置かれたことを正確に検出することができるので、例えば、金属異物による発熱を抑制することができる。
次に、本発明に係る第2の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第2の実施形態]
本実施形態では、図13に示すように、給電装置1が、給電コイル11に金属異物が置かれていると判定した場合に、給電コイル11に何も置かれていない場合と同様に、給電コイル11の間欠駆動を行う一例について説明する。
なお、本実施形態の給電システム100の構成は、図1〜図3に示す第1の実施形態と同様である。
また、本実施形態において、受電装置2の動作は、第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
図13は、第2の実施形態による給電システム100の動作の一例を示すフローチャートである。
この図において、ステップS301からステップS308までの処理は、図7に示すステップS201からステップS208までの処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
ステップS309において、間欠制御部51は、駆動トランジスタ13への駆動信号DRVの供給を停止する。間欠制御部51は、駆動信号DRVの供給を停止されて、給電コイル11の駆動が停止される。間欠制御部51は、給電期間を経過した後に、ステップS301に戻り、給電装置1は、上述した図9に示す場合と同様に、給電コイル11を間欠駆動する。
すなわち、本実施形態において、間欠制御部51は、給電コイル11に金属異物が置かれていると判定した場合に、図9に示すように、給電コイル11を駆動する。間欠制御部51は、給電コイル11に直列に接続された駆動トランジスタ13の導通状態と非導通状態とを変更して、給電コイル11を駆動する駆動信号DRVを、予め定められた第1の期間(図9の検出期間TR2)に、駆動トランジスタ13に供給する。そして、間欠制御部51は、波高値変動検出部40に対して周期的な波形の変動を検出させる。ここで、間欠制御部51は、第1の期間において給電コイル11に異物が置かれていると判定した場合に、第1の期間後の予め定められた第2の期間(図9の給電期間TR3)に駆動トランジスタ13に駆動信号の供給を停止して、給電コイル11を間欠的に駆動する。また、ここで、タイミング生成部52は、信号A及び信号Bを生成することにより、上述した第1の期間と第2の期間とを交互に、且つ、定期的に生成する。
なお、図9に示すように、駆動信号DRVの供給が停止されている間、給電コイル11の電圧は、電源VCCの電圧Vccになる。この場合、給電装置1は、期間TR1の間のみ、給電コイル11を駆動するので、給電コイル11に金属異物が置かれた場合の発熱を抑制することができる。また、給電装置1は、待機電力を低減することができる。
また、上述した検出期間TR2(第1の期間)と給電期間TR3(第2の期間)とは、例えば、給電コイル11と金属異物とが電磁結合した場合の発熱による金属異物の上昇温度が所定の温度以下になるように、検出期間TR2より給電期間TR3を長く定められている。ここで、所定の温度とは、例えば、給電装置1の保障範囲の温度などである。
以上説明したように、本実施形態による給電システム100では、駆動制御部50は、駆動信号DRVを、予め定められた第1の期間(検出期間TR2)に、駆動トランジスタ13に供給し、波高値変動検出部40に対して周期的な波形の変動を検出させる。ここで、駆動信号DRVは、給電コイル11に直列に接続された駆動トランジスタ13(第2のスイッチング素子)の導通状態と非導通状態とを変更して、給電コイル11を駆動する信号である。駆動制御部50は、第1の期間において給電コイル11に異物が置かれていると判定した場合に、第1の期間後の予め定められた第2の期間に駆動トランジスタ13に駆動信号の供給を停止して、給電コイル11を間欠的に駆動する。
これにより、本実施形態による給電システム100は、給電コイル11に金属異物が置かれた場合に、給電コイル11を間欠的に駆動するため、金属異物による発熱を適切に抑制することができる。
また、本実施形態では、駆動制御部50は、上述した第1の期間(検出期間TR2)と第2の期間(給電期間TR3)とを交互に、且つ、定期的に生成するタイミング生成部52を備えている。
これにより、本実施形態における給電システム100は、例えば、金属異物が給電コイル11に置かれた場合に、偶然にピーク電圧の変動が生じた場合であっても、定期的に繰り返し周期的な波形の変動を検出するので、給電コイル11に金属異物が置かれていることの誤判定を低減することができる。また、本実施形態における給電システム100は、金属異物が取り除かれた場合に、システムの動作を迅速に再開することができる。
また、本実施形態では、波高値変動検出部40は、給電コイル11の駆動開始から所定の期間(リセット期間TR5)経過後の第1の期間(検出期間TR2)において、周期的な波形の変動を検出する。
これにより、本実施形態における給電システム100は、給電コイル11の駆動開始後に動作が安定した期間において、周期的な波形の変動を検出することができる。よって、本実施形態における給電システム100は、給電コイル11に金属異物が置かれていることの誤判定をさらに低減することができる。
また、本実施形態では、第1の期間(検出期間TR2)と第2の期間(給電期間TR3)とは、給電コイル11と金属異物とが電磁結合した場合の発熱による金属異物の上昇温度が所定の温度以下になるように、第1の期間より第2の期間を長く定められている。
これにより、本実施形態における給電システム100は、金属異物による発熱を適切に抑制することができる。
次に、本発明に係る第3の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第3の実施形態]
上述した第1及び第2の実施形態では、給電コイル11に金属異物が置かれていると判定した場合に、給電コイル11の駆動を停止する例を説明したが、これに限定されるものではない。本実施形態では、図14に示すように、給電装置1が、給電コイル11に金属異物が置かれていると判定した場合に、給電コイル11から受電装置2に給電する電力を低下させる一例について説明する。
なお、本実施形態の給電システム100の構成は、図1〜図3に示す第1の実施形態と同様である。
また、本実施形態において、受電装置2の動作は、第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
図14は、第3の実施形態による給電システム100の動作の一例を示すフローチャートである。
この図において、ステップS401からステップS408までの処理は、図7に示すステップS201からステップS208までの処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
ステップS409において、間欠制御部51は、給電コイル11から受電装置2に供給する電力を低下させる。間欠制御部51は、例えば、駆動信号生成部30に対して、駆動トランジスタ13の導通状態の期間(ターンオン期間)を短くさせる制御を行う。すなわち、間欠制御部51は、駆動信号生成部30に対して、駆動信号DRVのH状態の期間が短くなるように制御する。ここで、ターンオン期間は、例えば、給電コイル11と金属異物とが電磁結合した場合の発熱による金属異物の上昇温度が所定の温度以下になるように定められている。ステップS409の処理後に、間欠制御部51は、処理を終了する。すなわち、給電装置1は、給電コイル11から受電装置2に供給する電力を低下させ、例えば、電源の再投入により、駆動信号DRVのターンオン期間をリセットして上述したステップS401からの処理を再開する。
以上説明したように、本実施形態による給電システム100では、駆動制御部50は、給電コイル11に異物が置かれていると判定した場合に、給電コイル11から受電装置2に給電する電力を低下させる。
これにより、本実施形態における給電システム100は、金属異物による発熱を適切に抑制することができる。
次に、本発明に係る第4の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第4の実施形態]
上述した第1〜第3の実施形態では、周期的な波形の変動の一例、励起電圧におけるピーク電圧の変動を検出する例を説明したが、本実施形態では、周期的な波形の変動を、励起電圧のパルス幅の周期的な変動として検出する例について説明する。
図15は、第4の実施形態による給電システム100aの一例を示すブロック図である。
この図において、給電システム100aは、給電装置1aと、受電装置2とを備えている。
給電装置1aは、給電コイル11、共振コンデンサ12、駆動トランジスタ13、バッファ14、駆動信号生成部30、パルス幅変動検出部40a、及び駆動制御部50を備えている。
なお、この図において、図1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、給電装置1aが、波高値変動検出部40の代わりに、パルス幅変動検出部40aを備える点が上述した第1の実施形態とは異なる。以下、この第1の実施形態と異なる構成について説明する。
<パルス幅変動検出部40aの構成>
パルス幅変動検出部40a(変動検出部)は、受電装置2の共振コンデンサ22の接続状態に応じた受電装置2の共振回路20の共振状態の変更を、給電コイル11に励起される励起電圧におけるパルス幅の変動として検出する。なお、本実施形態における駆動制御部50は、パルス幅変動検出部40aが検出したパルス幅の変動及び当該パルス幅を示す信号VMに基づいて、受電装置2に給電可能な状態であるか否か、及び、給電コイル11に金属異物が置かれているか否を判定する。
すなわち、周期的な波形の変動には、励起電圧におけるパルス幅の変動が含まれ、パルス幅変動検出部40aは、共振コンデンサ22の電気的な接続状態の変更を、パルス幅の変動として検出する。そして、駆動制御部50は、例えば、パルス幅変動検出部40aによってパルス幅の変動が検出されずに、パルス幅が所定の範囲から外れた場合に、給電コイル11に異物が置かれていると判定する。
図16は、本実施形態におけるパルス幅変動検出部40aの一例を示すブロック図である。
この図において、パルス幅変動検出部40aは、抵抗(41A,41B)、オペアンプ42、パルス幅電圧変換回路410、ピークホールド回路401、及び変動検出回路402を備えている。
なお、この図において、図2と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
パルス幅変動検出部40aは、パルス幅電圧変換回路410が追加されている点が、図2に示す波高値変動検出部40と異なる。
パルス幅電圧変換回路410は、ノードN11と、オペアンプ42の+入力端子との間に配置され、給電コイル11に励起される励起電圧における周期的な波形のパルス幅の変動を電圧の変動に変換する。パルス幅電圧変換回路410は、インバータ411、NMOSトランジスタ412、定電流源413、及びコンデンサ414を備えている。
インバータ411は、入力端子がノードN11に接続され、出力端子がNMOSトランジスタ412のゲート端子に接続されている。インバータ411は、ノードN11の電圧を論理反転した信号をノードN21に出力する。インバータ411は、ノードN11がH状態である場合に、NMOSトランジスタ412をオフ状態(非導通状態)にし、ノードN11がL状態である場合に、NMOSトランジスタ412をオン状態(導通状態)にする。すなわち、インバータ411は、ノードN11がH状態である期間、NMOSトランジスタ412をオフ状態にする。
NMOSトランジスタ412は、ソース端子が電源GNDに接続され、ゲート端子がインバータ411の出力信号線に接続され、ドレイン端子がノードN21に接続されている。NMOSトランジスタ412は、定電流源413によるコンデンサ414への充電及び放電を制御する。
定電流源413は、ノードN21と電源VCCとの間に接続され、ノードN21に電源VCCから所定の定電流を供給する。
コンデンサ414は、ノードN21と電源GNDとの間に接続され、定電流源413からの所定の定電流による充電により、ノードN11がH状態である期間をノードN21の電圧に変換する。
また、ノードN21は、オペアンプ42に接続され、後段のピークホールド回路401、及び変動検出回路402は、波高値変動検出部40と同様の波高値変動検出回路である。
このように、パルス幅変動検出部40aは、ノードN11がH状態になる期間(ノードN11のパルス幅)を電圧値に変換するパルス幅電圧変換回路410を備え、このパルス幅電圧変換回路410の出力を後段のピークホールド回路401、及び変動検出回路402により構成される波高値変動検出回路の入力として利用する。また、パルス幅変動検出部40aは、オペアンプ46の出力信号を、パルス幅を示す信号VMとして出力する。なお、パルス幅変動検出部40aは、信号VMとして、パルス幅に応じた電圧値の信号を出力する。
次に、本実施形態における給電システム100aの動作について図面を参照して説明する。
本実施形態において、受電装置2の動作は、第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
ここでは、図17を参照してパルス幅変動検出部40aの動作について説明する。
図17は、受電装置2に給電可能な場合における給電コイル11の電圧、及びパルス幅変動検出部40aの検出信号Cの一例を示す図である。
この図において、波形W51〜波形W53は、上から順に、(a)給電コイル11の電圧(ノードN1の電圧)、(b)パルス幅変換電圧(ノードN21の電圧)、及び(c)パルス幅変動検出部40aの検出信号Cの波形をそれぞれ示している。なお、各波形の縦軸は、(a)及び(b)が電圧を示し、(c)が論理状態を示している。また、横軸は、時間を示している。
この図に示す例は、受電装置2に給電可能な場合であり、受電装置2の共振回路20が共振状態と非共振状態とに切り替えられるため、波形W61に示すように、給電コイル11の電圧のピーク電圧が変動するとともにパルス幅が変動することになる。
例えば、波形W51において、ピーク電圧の低い位置は、パルス幅が広くなるため、波形W52において、ピーク電圧の低いパルスと後段のパルスとの間で、ピーク電圧の変動(ピーク電圧差ΔVの変化)が生じる。その結果、パルス幅変動検出部40aは、波形W53に示すように、パルス幅の変動によりポイントP2において、検出信号Cにパルス信号が出力しない。
また、給電コイル11に何もおかれていない、又は、金属異物がおかれている場合には、給電コイル11の周期的な電圧波形において、パルス幅の変動が生じないため、パルス幅変動検出部40aは、上述の波形W53のポイントP2のような検出信号Cにパルス信号が出力しない状態にはならず、連続して検出信号Cにパルス信号を出力する。
図18は、本実施形態における給電装置1aの動作の一例を示すフローチャートである。
この図において、給電装置1aの駆動制御部50は、まず、駆動トランジスタ13に駆動信号DRVを供給する(ステップS501)。具体的には、駆動制御部50のタイミング生成部52が信号A及び信号BにL状態を出力し、間欠制御部51が、駆動信号生成部30から出力される駆動信号DRVを駆動トランジスタ13のゲート端子に供給する。
次に、駆動制御部50は、波高値変動判定回路511の信号Dをリセット(初期化)する(ステップS502)。すなわち、タイミング生成部52が信号A及び信号BにL状態を出力することにより、波高値変動判定回路511のD−F/F76の出力信号である信号Dがリセットされる。
次に、給電装置1aのパルス幅変動検出部40aが給電コイル11の電圧のパルス幅の変動を検出する(ステップS503)。
次に、間欠制御部51が、所定期間(第1の期間)に、パルス幅が変動しているか否かを判定する(ステップS504)。すなわち、タイミング生成部52が、信号BをH状態にして検出期間に移行させ、間欠制御部51の波高値変動判定回路511は、波高値変動検出部40の検出信号Cに基づいて、パルス幅が変動しているか否かを判定する。
間欠制御部51は、パルス幅の変動がある場合(ステップS504:YES)に、駆動トランジスタ13への駆動信号DRVの供給を継続する(ステップS505)。すなわち、タイミング生成部52は、信号AをH状態にして、給電期間を開始し、間欠制御部51は、駆動信号DRVを駆動トランジスタ13のゲート端子に供給する。このステップS505の処理後に、給電期間を経過した後に、ステップS501に戻り、給電装置1aは、上述した図8と同様に、給電コイル11を連続駆動する。
また、間欠制御部51は、パルス幅の変動がない場合(ステップS504:NO)に、処理をステップS506に進める。
ステップS506において、間欠制御部51は、パルス幅が所定の範囲外か否かを判定する。すなわち、間欠制御部51は、パルス幅変動検出部40aから出力された信号VMに基づいて、給電コイル11のパルス幅が、所定の範囲(下限値から上限値の間)から外れているか否かを判定する。間欠制御部51は、パルス幅が所定の範囲外である場合(ステップS506:YES)に、処理をステップS508に進める。
また、間欠制御部51は、パルス幅が所定の範囲内である場合(ステップS506:NO)に、駆動トランジスタ13への駆動信号DRVの供給を停止する(ステップS507)。すなわち、間欠制御部51が、駆動信号DRVの供給を停止させる。すなわち、タイミング生成部52は、信号AをH状態にして、給電期間を開始し、間欠制御部51は、駆動信号DRVの供給を停止されて、給電コイル11の駆動が停止される。このステップS507の処理後に、給電期間を経過した後に、ステップS501に戻り、給電装置1aは、上述した図9と同様に、給電コイル11を間欠駆動する。
ステップS508において、間欠制御部51は、給電コイル11に金属異物があると判定する。すなわち、間欠制御部51は、給電コイル11に金属異物が置かれていると判定する。そして、間欠制御部51は、駆動トランジスタ13への駆動信号DRVの供給を停止する(ステップS509)。間欠制御部51は、駆動信号DRVの供給を停止されて、給電コイル11の駆動が停止される。ステップS509の処理後に、間欠制御部51は、処理を終了する。すなわち、給電装置1aは、受電装置2への給電を停止し、例えば、電源の再投入により、駆動信号DRVの供給(上述したステップS501からの処理)を再開する。
以上説明したように、本実施形態による給電システム100aでは、周期的な波形の変動には、励起電圧におけるパルス幅の変動が含まれる。パルス幅変動検出部40aは、共振コンデンサ22の電気的な接続状態の変更を、パルス幅の変動として検出する。そして、駆動制御部50は、パルス幅変動検出部40aによってパルス幅の変動が検出されずに、パルス幅が所定の範囲から外れた場合に、給電コイル11に異物が置かれていると判定する。
これにより、本実施形態における給電システム100aは、第1〜第3の実施形態と同様に、金属異物が置かれたことを正確に検出することができる。よって、本実施形態における給電システム100aは、第1〜第3の実施形態と同様に、金属異物による発熱を抑制することができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の各実施形態において、給電システム100(100a)は、一例として、受電装置2の電池26を充電するための電力を供給する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、給電システム100(100a)は、受電装置2又は受電装置2に接続される装置を動作させるための電力を供給してもよい。
また、上記の各実施形態において、異物の一例として金属異物として説明したが、導電性物質の異物であり、電磁結合した場合の発熱する物質の異物であれば、他の異物であってもよい。
また、上記の各実施形態において、上記の各実施形態を単独で実施する場合について説明したが、各実施形態を組み合わせて実施してもよい。給電システム100(100a)は、例えば、周期的な波形の変動として、ピーク電圧とパルス幅とを組み合わせて検出してもよいし、ピーク電圧とパルス幅とを組み合わせて、給電コイル11に金属異物が置かれたことを判定するようにしてもよい。このようにした場合、給電システム100(100a)は、給電コイル11に金属異物が置かれたことを、さらに正確に判定することができる。
また、上記の各実施形態において、給電コイル11の励起電圧における周期的な波形の変動には、励起電圧のピーク電圧の変動と、励起電圧のパルス幅の変動とが含まれる場合について説明したが、例えば、励起電圧の波形の周波数の変動、励起電圧の波形の周期の変動などを含めてもよい。すなわち、変動検出部は、共振コンデンサ22の電気的な接続状態の変更を、励起電圧の波形の周波数の変動、又は励起電圧の波形の周期の変動として検出し、駆動制御部50は、変動検出部が検出した励起電圧の波形の周波数の変動、又は励起電圧の波形の周期の変動に基づいて、受電装置2に給電可能な状態であるか否かを判定してもよい。
また、上記の各実施形態において、共振制御部60が、電池26の充電電流に応じて、共振状態を制御する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、共振制御部60は、電池26の充電電圧に応じて、共振状態を制御してもよい。
また、給電システム100(100a)が備える各構成は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよい。また、給電システム100(100a)が備える各構成は、メモリ及びCPUにより構成され、給電システム100(100a)が備える各構成を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
1、1a 給電装置
2 受電装置
10、20 共振回路
11 給電コイル
12、22 共振コンデンサ
13 駆動トランジスタ
14 バッファ
21 受電コイル
23 共振制御トランジスタ
24 整流ダイオード
25 平滑コンデンサ
26 電池
27、41A、41B、45、47A、47B、62、63 抵抗
30 駆動信号生成部
40 波高値変動検出部
40a パルス幅変動検出部
42、46、61 オペアンプ
43 ダイオード
44、414 コンデンサ
48、64 コンパレータ
50 駆動制御部
51 間欠制御部
52 タイミング生成部
60 共振制御部
65 基準電源
70、411 インバータ
71、75 OR回路
72 AND回路
73 NAND回路
74、76 D−F/F
100、100a 給電システム
401 ピークホールド回路
402 変動検出回路
410 パルス幅電圧変換回路
412 NMOSトランジスタ
413 定電流源
511 波高値変動判定回路

Claims (10)

  1. 給電コイルを有する給電装置と、受電コイルを有する受電装置とを備え、前記給電装置から前記受電装置に電磁誘導によって電力を給電する給電システムであって、
    前記受電装置は、
    前記給電コイルから給電される前記受電コイルと、前記受電コイルと共振する共振コンデンサと、前記共振コンデンサの電気的な接続状態を変更して、共振状態を制御する第1のスイッチング素子とを有する共振回路を備え、
    前記給電装置は、
    前記共振コンデンサの電気的な接続状態の変更を、前記給電コイルに励起される励起電圧における周期的な波形の変動として検出する変動検出部と、
    前記変動検出部によって前記周期的な波形の変動が検出されずに、前記励起電圧の波形が所定の範囲から外れた場合に、前記給電コイルに異物が置かれていると判定する駆動制御部と
    前記変動検出部の検出結果に基づいて、ピーク電圧の変動の有無を保持する波高値変動判定回路と
    を備え
    前記駆動制御部は、前記波高値変動判定回路が保持した前記ピーク電圧の変動の有無に基づいて、前記周期的な波形の変動が検出されていないことを判定する
    ことを特徴とする給電システム。
  2. 前記周期的な波形の変動には、前記励起電圧におけるピーク電圧の変動が含まれ、
    前記変動検出部は、
    前記共振コンデンサの電気的な接続状態の変更を、前記ピーク電圧の変動として検出し、
    前記駆動制御部は、
    前記変動検出部によって前記ピーク電圧の変動が検出されずに、前記ピーク電圧が所定の範囲から外れた場合に、前記給電コイルに異物が置かれていると判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の給電システム。
  3. 前記周期的な波形の変動には、前記励起電圧におけるパルス幅の変動が含まれ、
    前記変動検出部は、
    前記共振コンデンサの電気的な接続状態の変更を、前記パルス幅の変動として検出し、
    前記駆動制御部は、
    前記変動検出部によって前記パルス幅の変動が検出されずに、前記パルス幅が所定の範囲から外れた場合に、前記給電コイルに異物が置かれていると判定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給電システム。
  4. 前記駆動制御部は、
    前記給電コイルに直列に接続された第2のスイッチング素子の導通状態と非導通状態とを変更して、前記給電コイルを駆動する駆動信号を、予め定められた第1の期間に、前記第2のスイッチング素子に供給し、前記変動検出部に対して前記周期的な波形の変動を検出させるとともに、前記第1の期間において前記給電コイルに異物が置かれていると判定した場合に、前記第1の期間後の予め定められた第2の期間に前記第2のスイッチング素子に前記駆動信号の供給を停止して、前記給電コイルを間欠的に駆動する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の給電システム。
  5. 前記駆動制御部は、
    前記第1の期間と前記第2の期間とを交互に、且つ、定期的に生成するタイミング生成部を備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の給電システム。
  6. 前記変動検出部は、前記給電コイルの駆動開始から所定の期間経過後の前記第1の期間において、前記周期的な波形の変動を検出する
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の給電システム。
  7. 前記第1の期間と前記第2の期間とは、前記給電コイルと異物とが電磁結合した場合の発熱による前記異物の上昇温度が所定の温度以下になるように、前記第1の期間より前記第2の期間を長く定められている
    ことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の給電システム。
  8. 前記駆動制御部は、
    前記給電コイルに異物が置かれていると判定した場合に、前記給電コイルから前記受電装置に給電する電力を低下させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の給電システム。
  9. 給電装置が有する給電コイルから給電される受電コイルと、前記受電コイルと共振する共振コンデンサと、前記共振コンデンサの接続状態を変更して、共振状態を制御する第1のスイッチング素子とを有する共振回路を備える受電装置に電磁誘導によって電力を給電する給電システムの給電装置であって、
    前記共振コンデンサの接続状態に応じた前記共振回路の共振状態の変更を、前記給電コイルに励起される励起電圧における周期的な波形の変動として検出する変動検出部と、
    前記変動検出部によって前記周期的な波形の変動が検出されずに、前記励起電圧の波形が所定の範囲から外れた場合に、前記給電コイルに異物が置かれていると判定する駆動制御部と
    前記変動検出部の検出結果に基づいて、ピーク電圧の変動の有無を保持する波高値変動判定回路と
    を備え
    前記駆動制御部は、前記波高値変動判定回路が保持した前記ピーク電圧の変動の有無に基づいて、前記周期的な波形の変動が検出されていないことを判定する
    ことを特徴とする給電装置。
  10. 給電コイルを有する給電装置から受電コイルを有する受電装置に電磁誘導によって電力を給電する給電システムの給電方法であって、
    前記受電装置が、前記給電コイルから給電される前記受電コイルと、前記受電コイルと共振する共振コンデンサと、前記共振コンデンサの接続状態を変更して共振状態を制御する第1のスイッチング素子とを有する共振回路の共振状態を変動させる変動ステップと、
    前記給電装置が、前記共振コンデンサの接続状態に応じた前記共振回路の共振状態の変更を、前記給電コイルに励起される励起電圧における周期的な波形の変動として検出する変動検出ステップと、
    前記給電装置が、前記変動検出ステップによって前記周期的な波形の変動が検出されずに、前記励起電圧の波形が所定の範囲から外れた場合に、前記給電コイルに異物が置かれていると判定する駆動制御ステップと
    を含み、
    前記給電装置が、前記駆動制御ステップにおいて、前記変動検出ステップによる検出結果に基づいて、ピーク電圧の変動の有無を保持する波高値変動判定回路によって、前記周期的な波形の変動が検出されていないことを判定する
    ことを特徴とする給電方法。
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