JP6479515B2 - 受電装置、電子機器、及び給電システム - Google Patents
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Description
また、受電側において、給電コイルと受電コイルとが給電のための正しい配置に置かれたこと(受電側が給電側にセットされたこと)を検出する技術としては、給電された電圧に基づいて、電力の供給が停止したことを判定する技術(例えば、特許文献1を参照)を利用することが考えられる。
しかしながら、受電装置は、例えば、受電コイルから整流素子とスイッチング素子を介して供給される直流電力により電池を充電する構成において、上述した技術を利用した場合には、給電コイルと受電コイルとが正しい配置に置かれたことを正確に検出することができない場合があった。例えば、受電コイルが給電コイルから徐々に離されて、受電コイルに供給された電力が不十分な状態になると、上述した直流電力の信号線に電池から電圧が供給される可能性があった。そのため、上述した給電システムに、上述した技術を利用した場合には、電池から上述した直流電力の信号線に電圧が供給されているため、受電装置が、給電装置の所定の位置に正しくセットされていないのに、受電装置が、給電装置の所定の位置に正しくセットされていると誤判定することがあった。
このように、上述した給電システムに、特許文献1に記載されているような技術を適用した場合には、給電コイルと受電コイルとが正しい配置に置かれているか否か(受電装置が、給電装置の所定の位置に正しくセットされているか否か)を正確に検知できないという問題があった。
図1は、本実施形態による給電システム100の一例を示す外観図である。
図1に示すように、給電システム100は、受電装置1を備える電子機器150と、給電装置2とを備えている。
なお、電子機器150は、給電装置2の充電台25の所定の位置に配置されることにより、電子機器150(受電装置1)が内蔵する後述する電池17(図2参照)を充電する。ここで、電子機器150は、受電装置1の受電コイル11が、給電装置2の給電コイル21に対向して配置されるように、充電台25の所定の位置に配置される。
図2は、本実施形態による給電システム100の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、給電システム100は、給電装置2と、電子機器150とを備えている。給電システム100は、例えば、受電装置1が備える電池17を充電するための電力を給電装置2から受電装置1に供給する。
また、受電装置1は、受電コイル11と、共振コンデンサ12と、共振制御トランジスタ13と、整流ダイオード14と、平滑コンデンサ15、充電制御トランジスタ16と、電池17と、電源制御トランジスタ18と、共振制御部40と、充電制御部30とを備えている。
平滑コンデンサ15は、整流ダイオード14が変換した直流電力を平滑化する。
充電制御部30の構成の詳細については、図3を参照して後述する。
また、抵抗43は、ノードN6と電源GND1との間に接続され、抵抗44は、ノードN6とノードN7との間に接続されている。
なお、オペアンプ42、及び抵抗(43,44)は、増幅回路を構成している。この増幅回路は、抵抗41によって充電電流(IBAT)から変換された電圧(VIBAT)を増幅して、コンパレータ45に供給する。こうすることにより、抵抗41の抵抗値を低減することができるので、共振制御部40は、充電電流(IBAT)の検出精度を向上させることができる。
また、基準電源46は、所定の閾値電流に対応する所定の閾値電圧を出力する定電圧源である。
このように、共振制御部40は、電池17の充電電流(IBAT)に応じて、共振制御トランジスタ13を制御し、共振回路10の共振状態を変化させる。
図3は、本実施形態における充電制御部30の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、充電制御部30は、コンパレータ(31,32,34)と、基準電源(33,35)と、順序論理回路36とを備えている。
また、基準電源33は、所定の電圧値(第1の閾値)を出力する定電圧源である。
また、基準電源35は、所定の閾値電流に対応する所定の電圧値(第2の閾値)を出力する定電圧源である。
なお、本実施形態では、順序論理回路36は、シリアル通信により受電装置1の状態を示す情報をSTAT信号に出力する例を説明するが、複数の信号線により受電装置1の状態を示す情報を出力するようにしてもよい。
なお、上述した「アイドル状態」、「充電中状態」、「充電中断状態」、及び「満充電状態」の詳細については、図5を参照して後述する。
まず、ここでは、受電装置1の共振制御の動作について説明する。
図4は、本実施形態における受電装置1の共振制御処理の一例を示すフローチャートである。
この図において、受電装置1の共振回路10の共振状態の制御に関する動作について説明する。
まず、受電装置1は、充電中状態(電源オン状態)にする(ステップS101)。例えば、給電装置2の給電コイル21から受電装置1の受電コイル11にワイヤレス(非接触)により電力が供給され、電池17に電力が供給される。
ステップS103又はステップS104の処理の後、ステップS102の処理に戻し、ステップS102からステップS104の処理が繰り返される。
このように、共振制御部40は、例えば、充電電流(IBAT)に過電流が流れた際に、電池17に充電するための電流を適切に制限する。
図5は、本実施形態における受電装置1の状態遷移の一例を示す図である。
図5において、受電装置1は、まず、デフォルトの状態であるアイドル状態(状態ST1)になる。
図6は、本実施形態における受電装置1の充電制御処理の一例を示すフローチャートである。
この図において、受電装置1の充電制御部30は、まず受電装置1をアイドル状態にする(ステップS201)。なお、アイドル状態におけるA信号、B信号、及びSTAT信号の状態は、上述した通りである。
図7は、本実施形態における順序論理回路36の動作の一例を示すタイムチャートである。
この図において、各波形は、上から順に、S1信号(波形W1)、S2信号(波形W2)、S3信号(波形W3)、A信号(波形W4)、B信号(波形W5)、及びSTAT信号を示している。また、波形W1〜波形W5の横軸は、時間を示し、波形W1〜波形W5の縦軸は、論理状態を示している。また、STAT信号は、STAT信号が示す状態を示している。
また、順序論理回路36は、STAT信号に充電中状態を示す情報を出力する。
これにより、本実施形態による受電装置1は、電池17の出力電圧(VBAT)と充電電流(IBAT)とに基づいて、給電コイル21と受電コイル11とが正しい所定の配置に置かれているか否かを判定するので、例えば、受電コイル11に供給された電力が不十分な状態になった場合でも、給電コイル21と受電コイル11とが正しい所定の配置に置かれている(給電台25に受電装置1が正しく置かれている)と誤判定することがない。よって、本実施形態による受電装置1は、給電コイル21と受電コイル11とが正しい配置に置かれているか否かを受電側で正確に検知することができる。
これにより、本実施形態による受電装置1は、給電コイル21と受電コイル11とが正しい配置に置かれていないことを正確に検知することができる。
これに対して、本実施形態による受電装置1は、図7の時刻T2に示す動作のように、充電台25に受電装置を一度配置した後に、受電装置を充電台25から遠ざけた場合であっても、給電コイル21と受電コイル11とが正しい配置に置かれていないことを正確に判定し、受電側で検知することができる。すなわち、本実施形態による受電装置1は、例えば、受電装置1が給電装置2(充電台25)から離されたことを確実に検出することができる。そのため、本実施形態による受電装置1は、受電装置を充電台25から遠ざけた場合に、受電側が充電されていないことを検知できずに、無駄に電池17の電力を消費してしまうということを抑制することができる。
これにより、本実施形態による受電装置1は、電池17が満充電状態であることを正確に検知することができるとともに、満充電状態になった場合に、充電動作を適切に停止させることができる。
これにより、電圧値により充電電流の判定を行うことができるので、簡易な構成により、給電コイル21と受電コイル11とが正しい配置に置かれているか否かを受電側で正確に検知することができる。
これにより、本実施形態による受電装置1は、給電コイル21と受電コイル11とが正しい配置に置かれていることを迅速に判定することができるとともに、適切に充電動作を開始させることができる。
これにより、本実施形態による受電装置1は、充電動作において過電流が生じることを抑制することができる。
これにより、本実施形態による受電装置1は、充電動作を行っていない場合の消費電力を低減することができ、電子機器150の使用時間を延ばすことができる。
また、本実施形態による受電装置1は、機構スイッチやセンサーを使用する必要がないので、受電装置1の信頼性や設計の自由度を確保することができる。
例えば、本実施形態による電子機器150は、給電コイル21と受電コイル11とが正しい配置に置かれているか否かを正確に検知することができるので、充電台25から電子機器150を取り外した場合に、自動で主電源を入れたり、取り外されたことを示すメッセージを表示部に表示させたりといった動作が可能になる。
これにより、本実施形態による給電システム100は、上述した受電装置1と同様に、給電コイル21と受電コイル11とが正しい配置に置かれているか否かを受電側で正確に検知することができる。
例えば、上記の実施形態において、充電制御部30は、順序論理回路36により実現する例を説明したが、これに限定されるものではない。充電制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含むプロセッサにより構成され、図6のフローチャートの処理を、プログラムを実行させることで実現するようにしてもよい。
また、上記の実施形態において、抵抗41の一端の電圧(ノードN5)の電圧をそのまま使用する例を説明したが、オペアンプ42のような増幅回路を介して使用するようにしてもよい。この増幅回路は、抵抗41によって充電電流(IBAT)から変換された電圧を増幅するので、受電装置1は、充電電流(IBAT)の検出精度を向上させることができる。
2 給電装置
10、20 共振回路
11 受電コイル
12、22 共振コンデンサ
13 共振制御トランジスタ
14 整流ダイオード
15 平滑コンデンサ
16 充電制御トランジスタ
17 電池
18 電源制御トランジスタ
21 給電コイル
23 駆動トランジスタ
24 発振回路
25 充電台
30 充電制御部
31、32、34、45 コンパレータ
33、35、46 基準電源
36 順序論理回路
40 共振制御部
41、43、44 抵抗
42 オペアンプ
50 電圧変換部
60 システム部
100 給電システム
150 電子機器
Claims (6)
- 給電コイルを有する給電装置と、受電コイルを有する受電装置とを備え、前記給電装置から前記受電装置に電磁誘導によって電力を給電する給電システムの受電装置であって、
前記受電コイルが受電した電力を整流した直流電力により充電される電池と直列に接続される第1のスイッチング素子と、
前記第1のスイッチング素子を制御して、前記直流電力を前記電池に充電させるとともに、前記電池の出力電圧と、前記電池を充電する充電電流とに基づいて、前記給電コイルと前記受電コイルとが正しい所定の配置に置かれているか否かを判定する充電制御部と
を備え、
前記充電制御部は、
前記電池の出力電圧が所定の電圧値以下であり、且つ、前記充電電流が所定の電流値以下である場合に、前記給電コイルと前記受電コイルとが正しい所定の配置に置かれていないと判定するとともに、前記第1のスイッチング素子を非導通状態にし、
前記電池の出力電圧が前記所定の電圧値より大きい、且つ、前記充電電流が前記所定の電流値以下である場合に、前記電池が満充電状態であると判定するとともに、前記第1のスイッチング素子を非導通状態にする
ことを特徴とする受電装置。 - 前記充電電流を、当該充電電流に応じた電圧に変換する電圧変換部を備え、
前記充電制御部は、前記電圧変換部によって変換された電圧が、前記所定の電流値に対応する電圧値以下である場合に、前記充電電流が前記所定の電流値以下であると判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の受電装置。 - 給電コイルから給電される前記受電コイルと、前記受電コイルと共振する共振コンデンサとを有する共振回路と、
前記共振コンデンサの電気的な接続状態を変更して、共振状態を制御する第2のスイッチング素子と、
前記充電電流に基づいて、前記第2のスイッチング素子を制御する共振制御部と
を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の受電装置。 - 前記充電制御部は、
前記給電コイルと前記受電コイルとが正しい所定の配置に置かれていないと判定した場合に、前記共振制御部に対して電力の供給を停止する
ことを特徴とする請求項3に記載の受電装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の受電装置を備えることを特徴とする電子機器。
- 給電コイルを有する給電装置と、受電コイルを有する受電装置とを備え、前記給電装置から前記受電装置に電磁誘導によって電力を給電する給電システムであって、
前記受電装置は、
前記受電コイルが受電した電力を整流した直流電力により充電される電池と直列に接続される第1のスイッチング素子と、
前記第1のスイッチング素子を制御して、前記直流電力を前記電池に充電させるとともに、前記電池の出力電圧と、前記電池を充電する充電電流とに基づいて、前記給電コイルと前記受電コイルとが正しい所定の配置に置かれているか否かを判定する充電制御部と
を備え、
前記充電制御部は、
前記電池の出力電圧が所定の電圧値以下であり、且つ、前記充電電流が所定の電流値以下である場合に、前記給電コイルと前記受電コイルとが正しい所定の配置に置かれていないと判定するとともに、前記第1のスイッチング素子を非導通状態にし、
前記電池の出力電圧が前記所定の電圧値より大きい、且つ、前記充電電流が前記所定の電流値以下である場合に、前記電池が満充電状態であると判定するとともに、前記第1のスイッチング素子を非導通状態にする
ことを特徴とする給電システム。
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