JP6527310B2 - 施設劣化診断システム、施設劣化診断方法、及びプログラム - Google Patents
施設劣化診断システム、施設劣化診断方法、及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6527310B2 JP6527310B2 JP2014050009A JP2014050009A JP6527310B2 JP 6527310 B2 JP6527310 B2 JP 6527310B2 JP 2014050009 A JP2014050009 A JP 2014050009A JP 2014050009 A JP2014050009 A JP 2014050009A JP 6527310 B2 JP6527310 B2 JP 6527310B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- evaluation
- facility
- deterioration
- building
- facilities
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000003745 diagnosis Methods 0.000 title claims description 66
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 45
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 title claims description 36
- 238000006731 degradation reaction Methods 0.000 title claims description 36
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 claims description 627
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 claims description 290
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 claims description 77
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims description 41
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 21
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 claims description 15
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 4
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 claims description 4
- 230000006870 function Effects 0.000 description 15
- 230000008439 repair process Effects 0.000 description 15
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 14
- 238000011835 investigation Methods 0.000 description 8
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 7
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 7
- 230000010365 information processing Effects 0.000 description 6
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 5
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 5
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 4
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 4
- 230000009471 action Effects 0.000 description 3
- 238000004378 air conditioning Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 3
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 3
- 238000012552 review Methods 0.000 description 3
- 241000196324 Embryophyta Species 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000013461 design Methods 0.000 description 2
- 238000002845 discoloration Methods 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 2
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 2
- 230000003449 preventive effect Effects 0.000 description 2
- 230000004044 response Effects 0.000 description 2
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 description 2
- 241000345998 Calamus manan Species 0.000 description 1
- 235000019687 Lamb Nutrition 0.000 description 1
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 1
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 230000010485 coping Effects 0.000 description 1
- 238000002405 diagnostic procedure Methods 0.000 description 1
- 238000010616 electrical installation Methods 0.000 description 1
- JEIPFZHSYJVQDO-UHFFFAOYSA-N iron(III) oxide Inorganic materials O=[Fe]O[Fe]=O JEIPFZHSYJVQDO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000002250 progressing effect Effects 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
- 235000012950 rattan cane Nutrition 0.000 description 1
- 230000000246 remedial effect Effects 0.000 description 1
- 230000001225 therapeutic effect Effects 0.000 description 1
- 230000001131 transforming effect Effects 0.000 description 1
- 238000004078 waterproofing Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
建物劣化状況を把握する方法として、建築基準法に基づく定期報告等の手法がある。同法令による方法によれば、定性的な評価の手法が定められているに過ぎない。定性的な評価の手法では、評価者の主観によって結果が導かれるため、その評価の結果のみを参照しても実際の建築物の状況を正確に把握することは困難であった。
一方で、建築物の状態を評価するための技術が、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1によれば、その技術は、建築物の状態を評価して、当該建築物の状態の管理を支援するものである。
また、本発明の一態様は、建築物と当該建築物に設けられた設備とを含む施設を診断対象にして、複数の施設の劣化度合いを診断する施設劣化診断システムであって、施設に係る評価対象には建築物と、当該建築物に設けられた設備とが含まれ、前記評価対象に対する評価項目が予め定められており、個々の施設について当該施設の評価項目ごとに当該施設の評価項目に対応する前記評価対象の第1評価と第2評価が実施され、当該施設の評価項目ごとの前記評価対象の第1評価の第1評価結果を数値化した第1算定結果と、前記評価対象の第2評価の第2評価結果を数値化した第2算定結果とがそれぞれ算定された後に、当該施設の評価項目の前記第1算定結果と前記第2算定結果とを乗じて前記評価対象の評価値をそれぞれ算定する算定部と、前記算定された前記評価対象の評価値に基づいて当該施設ごとの総合評価を行い、前記複数の施設の総合評価の結果を前記複数の施設に共通に定められた所望の範囲内にするように、前記複数の施設のうちから優先して整備する候補の施設又は当該施設における整備対象項目を出力する総合評価部と、を備え、前記第1評価は、前記評価対象の前記評価項目に関する箇所の劣化規模の評価であり、前記建築物に関する前記第2評価には、前記建築物の前記評価項目に関する箇所の劣化の進行状況に関する評価が含まれ、前記設備に関する前記第2評価には、前記電気設備と前記機械設備の前記評価項目に関する箇所の目視評価と、前記電気設備と前記機械設備の古さに関する評価とが含まれることを特徴とする施設劣化診断システムである。
また、本発明の一態様は、上記施設劣化診断システムが、前記複数の施設における各施設間の総合評価の結果が、前記施設の竣工後の複数の年に渡って前記所望の範囲に収まるような前記複数の施設の整備計画を作成する整備計画作成処理部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記施設劣化診断システムにおいて、前記設備は、電気設備と機械設備を含むことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記施設劣化診断システムにおいて、前記総合評価部は、前記それぞれ算定された前記評価対象の評価値に基づいて当該施設ごとの劣化状況に関する劣化状況評価を実施して、さらに、当該施設における事業として優先して整備する整備項目を抽出するための評価を実施することで、前記劣化状況評価の結果と前記整備項目を抽出するための評価の結果とに基づいて当該施設ごとの整備の対象とする評価項目を抽出する総合評価を行う、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、建築物と当該建築物に設けられた設備とを含む施設を診断対象にして、複数の施設の劣化度合いを診断する施設劣化診断方法であって、施設に係る評価対象には建築物と、当該建築物に設けられた設備とが含まれ、前記評価対象に対する評価項目が予め定められており、コンピュータの算定部が、個々の施設について当該施設の評価項目ごとに当該施設の評価項目に対応する前記評価対象の第1評価と第2評価が実施され、当該施設の評価項目ごとの前記評価対象の第1評価の第1評価結果を数値化した第1算定結果と、前記評価対象の第2評価の第2評価結果を数値化した第2算定結果とがそれぞれ算定された後に、当該施設の評価項目の前記第1算定結果と前記第2算定結果とを乗じて前記評価対象の評価値をそれぞれ算定するステップと、コンピュータの総合評価部が、前記評価対象の評価値に基づいて当該施設ごとの総合評価を行い、前記複数の施設の総合評価の結果を前記複数の施設に共通に定められた所望の範囲内にするように、前記複数の施設のうちから優先して整備する候補の施設又は当該施設における整備対象項目を出力するステップと、を含み、前記第1評価は、前記評価対象の前記評価項目に関する箇所の劣化規模の評価であり、前記建築物に関する前記第2評価には、前記建築物の前記評価項目に関する箇所の劣化の進行状況に関する評価が含まれ、前記設備に関する前記第2評価には、前記電気設備と前記機械設備の前記評価項目に関する箇所の目視評価と、前記電気設備と前記機械設備の古さに関する評価とが含まれることを特徴とする施設劣化診断方法である。
また、本発明の一態様は、建築物と当該建築物に設けられた設備とを含む施設を診断対象にして、複数の施設の劣化度合いを診断する施設劣化診断システムにおいて、施設に係る評価対象には建築物と、当該建築物に設けられた設備とが含まれ、前記評価対象に対する評価項目が予め定められており、前記施設劣化診断システムのコンピュータに、個々の施設について当該施設の評価項目ごとに当該施設の評価項目に対応する前記評価対象の第1評価と第2評価が実施され、当該施設の評価項目ごとの前記評価対象の第1評価の第1評価結果を数値化した第1算定結果と、前記評価対象の第2評価の第2評価結果を数値化した第2算定結果とがそれぞれ算定された後に、当該施設の評価項目の前記第1算定結果と前記第2算定結果とを乗じて前記評価対象の評価値をそれぞれ算定させるステップと、前記算定された前記評価対象の評価値に基づいて当該施設ごとの総合評価を行い、前記複数の施設の総合評価の結果を前記複数の施設に共通に定められた所望の範囲内にするように、前記複数の施設のうちから優先して整備する候補の施設又は当該施設における整備対象項目を出力させるステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記第1評価は、前記評価対象の前記評価項目に関する箇所の劣化規模の評価であり、前記建築物に関する前記第2評価には、前記建築物の前記評価項目に関する箇所の劣化の進行状況に関する評価が含まれ、前記設備に関する前記第2評価には、前記電気設備と前記機械設備の前記評価項目に関する箇所の目視評価と、前記電気設備と前記機械設備の古さに関する評価とが含まれるプログラムである。
最初に、図1を参照して、施設の劣化について説明する。同図は、施設の竣工からの経過年数(横軸:経年)とその施設の劣化度(縦軸)の関係を示す説明図である。
同図に、各施設の劣化状況に応じた点を記載して、複数の施設の状況を散布図で示す。同図では散布図の点の広がりを楕円で示している。符号SP1の範囲に示されるように、竣工後間もない段階では、ほとんど劣化がない状態(100)にあるが、年が経過するにつれて徐々に劣化が進行して、劣化度の数値が徐々に低減していくことが示されている。評価の対象となるものの種類によって劣化が進行する特性が異なるため、同図における分布の状況も異なるものになる。一方で、評価の対象となるものが同じ種類である場合には、同図における分布の状況が似た傾向を示す。上記のとおり、種類によって傾向が異なるものの、各対象とも共通して概ね右肩下がりの傾向を示す。なお、このような傾向を示す対象の場合、定期的にその対象の予防保全を行うことで、その対象の劣化状態を回復させて信頼度を高めることができる。
上記の範囲SP1は、施設のライフサイクルマネージメントが十分に行えていない場合の一例を示すものである。この範囲SP1によって示される例では、竣工から25年も経過すると施設の劣化度が竣工時の状態から半減するものも生じうることが示されている。
例えば、事業を継続しながら施設の改修を実施しにくい場合がある。このような場合、事業に利用される施設の中には、竣工から25〜30年以上経過していても、対処療法的な修繕しか行われていないことがある。このように対処療法的な修繕を行う方法だけで施設の状態を管理していると、年を追うごとに老朽化が進行していても、その老朽化の進行具合に気が付かないことがある。
上記の4つのフェーズに、上記の施設管理の運用方針を適用した場合、Planとして「次年度(当年度)の整備計画を作成」し、Doで「修繕・改修工事を実施」する。次に、Checkとして、故障などの異常が生じた個所の報告を受けて、報告の結果に基づいて、Actionとして「次年度の整備計画を検討する」という運用にしている場合がある。あたかも、4つのフェーズに分けて施設等の管理が行われているようであるが、この場合は、計画的な維持管理を行うことが困難な場合が多い。その理由としては、下記が挙げられる。
以下、本実施形態における複数の施設を対象にした施設劣化診断方法の一実施例について説明する。
以下に示す本実施形態では、上記の4つのフェーズにおいて、Planとして「整備計画の作成」を行い、Doで「修繕・改修工事を実施」する。次に、Checkとして、修繕・改修工事の結果に基づいて、Actionとして「次年度の整備計画の見直し」を行う。
その整備計画の方針として、例えば、図1に示す範囲SP1に含まれる施設の内、その一部の施設(例えば、範囲SP3内に属する施設)に対し、その施設の劣化度を範囲SP4に示す位置になるような対策を集中的に講じることを優先させることにする。上記の対策を講じることにより、全施設の分布を範囲SP2のような分布にすることができる。これにより、全施設の劣化度の平均を高めるとともに、施設間の劣化度のバラつきを少なくすることができる。このことから、竣工から年数が経過した施設であっても、各施設の状態を所望の良好な状態に維持して、各施設の信頼性を高めることができる。
劣化度評価値DB220は、予め定められた調査項目に従って各施設を調査した結果から導かれた劣化度情報を各施設の調査項目ごとに記憶する。
積算情報DB230は、標準的な工法で施工できる場合の工種ごとの積算単価を記憶する。
総合評価結果DB240は、予め定められた調査項目の劣化度情報から算出された各施設の調査項目ごとの評価結果と、各施設の総合評価結果とを記憶する。
整備計画情報DB250は、各施設の調査項目ごとの評価結果と、各施設の総合評価結果とから導かれる整備計画情報を記憶する。整備計画情報は、数年先までの中期整備計画と、翌年(当年)の事業計画などを含む各種整備計画の情報である。
見積もり情報DB260は、所定の見積もり仕様に応じて各業者から提出された見積もり額を記憶する。
積算情報DB230には、積算情報処理部140によって書き込まれた、工種ごとの積算単価が記憶されている。
まず、調査結果処理部110は、不図示の入力部を介して全施設の調査結果を外部から取得して、取得した各施設の調査項目ごとの調査結果を調査結果DB210に書き込み、記憶させる(ステップS10)。
出力処理部150は、総合評価報告書310、対象施設の調査報告書320、計画書330として、それぞれの最新のものと、過年度のものと、作成段階のもののうちから所望のものを選択して出力することができる。
この図に示される評価項目とその評価結果は、「番号(No)1」の「建物名称T11」の施設を調査した結果に基づいた評価結果を示すものである。なお、点検日は、2013年○月○日である。
同図の「部位」の欄は、評価の対象となる施設に係る部分(部位・機器)に対応付けられた評価項目であって、評価を実施する対象にあたる評価項目を示す。ここでは、各評価を「建築物」、「電気設備」、「機械設備」の3つに大別する。「建築物」、「電気設備」、「機械設備」ごとの評価項目を順に説明する。
各評価項目において定義された点検項目について診断する。診断に伴い観察された注目すべき劣化状況、劣化現象の発生場所の位置情報、施設の利用者(ユーザー)からのヒアリング内容、現場の写真等を調査結果として記録に残し、施設劣化診断システム1に上記の調査結果を取り込ませる。
第1のステップは、図3に示すステップS20に対応する、評価値を算定する処理である。
第2のステップは、図3に示すステップS30に対応する、総合評価を実施する処理である。
さらにその総合評価を実施した後、前述のステップS40に対応する、整備計画を作成する処理を実施する。
以下、上記について順に追って説明する。
ここで、評価値を算定する処理について説明する。前述のとおり施設劣化診断システム1に取り込まれた調査結果について、評価値算定部120は、個々の施設の前記評価項目に関する評価結果から当該施設の評価項目ごとの劣化度合いの評価値をそれぞれ算定する。
対象項目ごとの劣化状況について評価する。建築物の劣化状況は、「劣化進行レベル」と「劣化規模」とに基づいて評価する。
「劣化進行レベル」は、劣化が進行した程度を、予め定めた基準に基づいて数値化したものである。「劣化規模」は、劣化が進行した範囲、劣化の侵攻により影響を受ける程度の範囲を、予め定めた基準に基づいて数値化したものである。
目視評価で判断できる項目については、「劣化」と「劣化規模」とに基づいて評価する。「劣化」は、点検により劣化が進行した程度を、予め定めた基準に基づいて数値化したものである。
「電気設備と機械設備の劣化状況」と「劣化」と「劣化規模」との関係を示す関数FDを定義して、それらの関係を式(2)に示す。同式に基づいて、「電気設備と機械設備との劣化状況」を「劣化」と「劣化規模」とに基づいて算出することにより、数値化する。
「電気設備と機械設備の劣化状況」と「経年」と「劣化規模」との関係を示す関数FAを定義して、それらの関係を式(3)に示す。同式に基づいて、「電気設備と機械設備との劣化状況」を「経年」と「劣化規模」とに基づいて算出することにより、数値化する。
次に、総合評価を実施する処理について説明する。
総合評価部130は、算定された劣化度合いの評価値(各部の劣化状況を示す値)を含む情報に基づいて、共通の評価基準に従って総合評価を行う。また、総合評価部130は、複数の施設のうちから、優先して整備を行う候補の施設又は当該候補の施設における整備対象項目を出力する。
このように、総合評価部130は、上記の個々の評価項目の劣化状況の判定結果から、整備の対象とする評価項目を抽出する。
整備計画作成処理部160による整備計画を作成する処理では、上記の劣化判定とは別に「危険度」について評価することにより、対象とされる事業の緊急性を評価して、その事業を実施する優先度を評価する。
整備計画作成処理部160は、上記に従って、数値化した各評価項目の劣化状況に基づいて、その劣化に起因する障害が発生するリスクを「危険度」という尺度を用いて評価する。
「危険度」について、例えば、評価項目ごとに複数のランクに分類する。例えば、3ランク(1〜3)で評価する場合には、危険度が低い方から順に、「1:良好」、「2:人身に危険を及ぼす可能性の箇所があり、修繕を要するもの」、「3:ただちに人身に危険を及ぼす箇所があり、早急な修繕を要するもの、または、危険度2が多数存在するもの」とする。
この「危険度」と前述の「劣化状況」の評価値に基づいて、整備計画作成処理部160は、その事業を実施する年度を算定する。例えば、危険度が高く、かつ、劣化が進行している状況と評価された場合には、整備計画作成処理部160は、当該事業を次年度の整備計画に組み入れる。一方、比較的劣化が進行しない状況と評価された場合には、整備計画作成処理部160は、当該事業を先送りにして、予め設定された年数を経た後の事業として予定する。
このように、整備計画作成処理部160は、「危険度」という尺度を用いて評価することにより、急いで処置することが必要なものを優先させて計画することができる。
「中期計画予算」の欄には、調査結果から対策が必要と見込まれる事業規模に基づいて、工種ごとに定められた標準単価に基づいて積算した額を記載している。
「見積」の欄には、発注仕様に基づいて業者から提出された見積もり額を記載している。
「予算」の欄には、「来年度実施」、「再来年度以降実施」、「建替検討」の各欄を設けている。「来年度実施」、「再来年度以降実施」、「建替検討」の各欄には、前述の「見積」の欄に記載されている金額に対応する金額が、事業を予定する年度に応じてそれぞれ記載されている。
「会社」の欄には、上記の見積もりを提出した業者の内から選択した推奨する業者の名前が記されている。
このように、このフォーマットを用いて纏めた整備計画は、個々に建物の状態と対策に掛る費用を示すだけでなく、各建物の状態の比較を容易にする。これにより、上記整備計画を作成する施設劣化診断システム1によれば、複数の施設の劣化の状態を所望の状態にすることを支援することにより、複数の施設の劣化の状態を所望の状態にすることができる。
上記の実施形態では、評価項目ごとの劣化度合いの評価値をそれぞれ定められた関数を用いて算定する例を示した。本変形例では、関数を用いて演算する代わりに、テーブルを参照して、評価項目ごとの劣化度合いの評価値を得るようにした。条件の組み合わせの数が少ない場合には処理の負荷を少なくできる。
図6は、建築の劣化度係数について説明する説明図である。同図に示される建築の劣化度係数テーブルは、「劣化進行レベル」と「劣化規模」とを軸にする2次元のテーブルに示したものである。下記に示すように、「劣化進行レベル」と「劣化規模」とについて、それぞれの調査結果を下記に従って数値化する。
「劣化進行レベル」の判定は、対象小項目ごとに数段階にランク分けする。例えば、劣化進行レベルを3ランク(a〜c)で評価する場合には、各ランクを、劣化の進度が大きい方から順に「進行レベル大」、「進行レベル中」、「進行レベル小」のように定義する。上記のランクに応じて、それぞれka、kb、kcの係数を設定する。各係数は、例えば、0以上の整数に設定し、値が大きいほど劣化の進行度合いが大きいものとする。
「劣化規模」の判定は、対象小項目ごとに数段階にランク分けする。例えば、3ランク(A〜C)で評価する場合には、各ランクを以下のように定義する。
「A:健全」と判定する場合は、評価の対象が「特に問題はない。」と言える状態にあるものとする。
「B:劣化小」と判定する場合は、評価の対象の劣化現象が、点検対象の中で1から数個所に限定されて発生しているか、或いは、劣化現象の発生規模(面積、長さ)が小さいもの、又はその程度が軽いと判断できるものであるかの状態にあるものとする。
「C:劣化大」と判定する場合は、「劣化現象が点検対象の中で、全面積又は全長のおおむね数分の1」以上の範囲で発生しているか、或いは、劣化現象の発生範囲は限定されているが、規模(面積、長さ)が大きいと判断できるものであるかなどの状態にあるものとする。上記のランクに応じて、それぞれkA、kB、kCの係数を設定する。各係数は、例えば、0以上の整数に設定し、値が大きいほど劣化の規模が大きいものとする。
このように、調査の対象部位に重度(劣化進行レベル:a)の劣化があり、その規模が比較的小さい(劣化規模小)と判定できる場合には、「ka×kB」の値をその部位の「劣化進行レベル:a」の評価値にする。
さらに、同部位について、同様に中程度(劣化進行レベル:b)、経度(劣化進行レベル:c)についても重度(劣化進行レベル:a)の場合と同様にして、それぞれの評価値を求める。上記のように、部位ごとに、劣化進行レベルの各ランクの判定を行い、各ランクの合計値を同部位の劣化進行レベルの評価値にする。
同図に示されるように「小項目」を「塗膜防水」とする場合を例示して説明する。この小項目は、「点検対象」の「○」印がつけられており、同部位が点検の対象であることが示されている。この小項目の判定では、重度(劣化進行レベル:a)、中程度(劣化進行レベル:b)、経度(劣化進行レベル:c)のそれぞれの項目を、「防水層の剥がれ」、「防水層の亀裂」、「防水層の膨れ」に設定する。上記のそれぞれについての劣化現象の判定基準を図示のとおり、それぞれ定める。重度(劣化進行レベル:a)、中程度(劣化進行レベル:b)、経度(劣化進行レベル:c)の劣化規模を判定した結果、「劣化規模小」、「劣化規模大」、「劣化規模小」とそれぞれ判定されたことを示す「○」印が記載されている。
ここで、上記の「○」印が記載されている「劣化進行レベル」のランクと「劣化規模」のランクの組み合わせた場合の評価値を、前述の図6に定めたテーブルを参照してそれぞれ得る。
「劣化」の判定は、対象小項目ごとに数段階にランク分けする。例えば、3ランク(A〜C)で評価する場合には、各ランクを、劣化の進度が大きい方から順に「進行レベル大」、「進行レベル中」、「進行レベル小」のように定義する。
「経年」の判定は、対象小項目ごとに数段階にランク分けする。例えば、3ランク(A〜C)で評価する場合には、各ランクを、経過年数の小さい方から順に、「A:計画更新年数まで余裕があるもの」、「B:計画更新年数に近づいているもの」、「C:計画更新年数を超えているもの」等のように定義する。
同図に示されるように「小項目」を「空調機器:ボイラー」とする場合を例示して説明する。この小項目は、「点検対象」の「○」印がつけられており、同部位が点検の対象であることが示されている。この小項目の判定では、劣化(s)、経年(t)のそれぞれの項目を、3ランクに分けた劣化規模に基づいて判定する。
また、上記のように、機械設備の劣化度係数の他、電気設備の劣化度係数についても、同様の手法により算出することができる。
さらに、本実施形態の施設劣化診断システム1を利用することによって、施設の管理者や決裁者などの関係者間のファシリティのライフサイクルに対する考えを共有化することが可能になり、これまで対処療法的な修繕しか行なわれていなかった施設に対しても計画的な修繕や改修が行いやすくなる。
ユーザーによっては、事業の経営統合などにより、施設のデザインなどが異なる場合に、そのデザインを統一化(ブランディング)するような場合についても、本実施形態の手法を用いて、各施設を同様の評価基準に従って評価することができるようになる。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
これにより、施設劣化診断システム1は、複数の施設の劣化の状態を所望の状態にすることができる。
これにより、評価項目ごとの劣化度合いの算定結果の重要性に応じた重みづけを設定することができ、適切な評価の結果を導くことができる。
これにより、評価の対象となる施設が異なる場合であっても、公平な評価を実施することができ、評価の結果の妥当性を高めることができる。
これにより、複数の施設のうちから、優先して整備することが必要とされる整備対象項目を出力することができ、評価の結果の妥当性を高めることができる。
これにより、常時最新の評価値の情報を容易に参照することができ、評価の結果の妥当性を高めることができる。
これにより、対象の施設の個々の評価項目の劣化度合いを適宜評価した結果に基づいて、施設の劣化度合いを評価するための情報を記憶部に記憶させることにより、施設の評価を容易とすることができる。
これにより、過去の評価値の情報と最新の評価値の情報の比較を容易に実施することができ、評価の結果の妥当性を高めることができる。
100 診断処理部、
110 調査結果処理部、120 評価値算定部(算定部)、130 総合評価部、
140 積算情報処理部、150 出力処理部、160 整備計画作成処理部、
170 見積情報処理部170、
210 調査結果DB、220 劣化度評価値DB、
230 積算情報DB、240 総合評価結果DB、250 整備計画情報DB、
260 見積もり情報DB
Claims (13)
- 建築物と当該建築物に設けられた電気設備と機械設備とを含む施設を診断対象にして、複数の施設の劣化度合いを診断する施設劣化診断システムであって、
施設に係る評価対象には建築物と、当該建築物に設けられた電気設備と機械設備とが含まれ、前記評価対象に対する評価項目が予め定められており、個々の施設について当該施設の評価項目ごとに当該施設の評価項目に対応する前記評価対象の第1評価と第2評価が実施され、当該施設の評価項目ごとの前記評価対象の第1評価の第1評価結果を数値化した第1算定結果と、前記評価対象の第2評価の第2評価結果を数値化した第2算定結果とがそれぞれ算定された後に、当該施設の評価項目の前記第1算定結果と前記第2算定結果とを乗じて前記評価対象の評価値をそれぞれ算定する算定部と、
前記算定された前記建築物の劣化度合いの評価値と前記算定された前記電気設備と機械設備の劣化度合いの評価値とを併せて評価した評価結果に基づいて当該施設ごとの総合評価を行う総合評価部と
を備え、
前記第1評価は、前記評価対象の前記評価項目に関する箇所の劣化規模の評価であり、
前記建築物に関する前記第2評価には、前記建築物の前記評価項目に関する箇所の劣化の進行状況に関する評価が含まれ、
前記電気設備と前記機械設備に関する前記第2評価には、前記電気設備と前記機械設備の前記評価項目に関する箇所の目視評価と、前記電気設備と前記機械設備の古さに関する評価とが含まれる
ことを特徴とする施設劣化診断システム。 - 建築物と当該建築物に設けられた設備とを含む施設を診断対象にして、複数の施設の劣化度合いを診断する施設劣化診断システムであって、
施設に係る評価対象には建築物と、当該建築物に設けられた設備とが含まれ、前記評価対象に対する評価項目が予め定められており、個々の施設について当該施設の評価項目ごとに当該施設の評価項目に対応する前記評価対象の第1評価と第2評価が実施され、当該施設の評価項目ごとの前記評価対象の第1評価の第1評価結果を数値化した第1算定結果と、前記評価対象の第2評価の第2評価結果を数値化した第2算定結果とがそれぞれ算定された後に、当該施設の評価項目の前記第1算定結果と前記第2算定結果とを乗じて前記評価対象の評価値をそれぞれ算定する算定部と、
前記算定された前記評価対象の評価値に基づいて当該施設ごとの総合評価を行い、前記複数の施設の総合評価の結果を前記複数の施設に共通に定められた所望の範囲内にするように、前記複数の施設のうちから優先して整備する候補の施設又は当該施設における整備対象項目を出力する総合評価部と、
を備え、
前記第1評価は、前記評価対象の前記評価項目に関する箇所の劣化規模の評価であり、
前記建築物に関する前記第2評価には、前記建築物の前記評価項目に関する箇所の劣化の進行状況に関する評価が含まれ、
前記設備に関する前記第2評価には、前記電気設備と前記機械設備の前記評価項目に関する箇所の目視評価と、前記電気設備と前記機械設備の古さに関する評価とが含まれる
ことを特徴とする施設劣化診断システム。 - 前記複数の施設における各施設間の総合評価の結果が、前記施設の竣工後の複数の年に渡って前記所望の範囲に収まるような前記複数の施設の整備計画を作成する整備計画作成処理部
を備えることを特徴とする請求項2に記載の施設劣化診断システム。 - 前記設備は、
電気設備と機械設備を含む、
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の施設劣化診断システム。 - 前記総合評価部は、
前記それぞれ算定された前記評価対象の評価値に基づいて当該施設ごとの劣化状況に関する劣化状況評価を実施して、さらに、当該施設における事業として優先して整備する整備項目を抽出するための評価を実施することで、
前記劣化状況評価の結果と前記整備項目を抽出するための評価の結果とに基づいて当該施設ごとの整備の対象とする評価項目を抽出する総合評価を行う、
ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の施設劣化診断システム。 - 前記算定部は、
前記評価項目に関する評価結果から、前記施設における前記評価項目ごとの劣化度合いを算定し、当該評価項目ごとの劣化度合いの算定結果に予め定めた重みづけ処理を行った結果を、前記評価対象の評価値にする
ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の施設劣化診断システム。 - 前記総合評価部は、
前記算定された前記評価対象の評価値を含む情報に基づいて、共通の評価基準に従って前記総合評価を行う
ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の施設劣化診断システム。 - 前記総合評価部は、
前記複数の施設のうちから、優先して整備を行う候補の施設又は当該候補の施設における整備対象項目を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の施設劣化診断システム。 - 前記施設の総合評価に基づいて資料を生成し、前記生成された資料の最新のもの、過年度のもの、又は作成段階のものを出力する出力処理部
を備えることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載の施設劣化診断システム。 - 建築物と当該建築物に設けられた電気設備と機械設備とを含む施設を診断対象にして、複数の施設の劣化度合いを診断する施設劣化診断方法であって、
施設に係る評価対象には建築物と、当該建築物に設けられた電気設備と機械設備とが含まれ、前記評価対象に対する評価項目が予め定められており、
コンピュータの算定部が、個々の施設について当該施設の評価項目ごとに当該施設の評価項目に対応する前記評価対象の第1評価と第2評価が実施され、当該施設の評価項目ごとの前記評価対象の第1評価の第1評価結果を数値化した第1算定結果と、前記評価対象の第2評価の第2評価結果を数値化した第2算定結果とがそれぞれ算定された後に、当該施設の評価項目の前記第1算定結果と前記第2算定結果とを乗じて前記評価対象の評価値をそれぞれ算定するステップと、
コンピュータの総合評価部が、前記算定された前記建築物の劣化度合いの評価値と前記算定された前記電気設備と機械設備の劣化度合いの評価値とを併せて評価した評価結果に基づいて当該施設ごとの総合評価を行うステップと、
を含み、
前記第1評価は、前記評価対象の前記評価項目に関する箇所の劣化規模の評価であり、
前記建築物に関する前記第2評価には、前記建築物の前記評価項目に関する箇所の劣化の進行状況に関する評価が含まれ、
前記電気設備と前記機械設備に関する前記第2評価には、前記電気設備と前記機械設備の前記評価項目に関する箇所の目視評価と、前記電気設備と前記機械設備の古さに関する評価とが含まれる
ことを特徴とする施設劣化診断方法。 - 建築物と当該建築物に設けられた設備とを含む施設を診断対象にして、複数の施設の劣化度合いを診断する施設劣化診断方法であって、
施設に係る評価対象には建築物と、当該建築物に設けられた設備とが含まれ、前記評価対象に対する評価項目が予め定められており、
コンピュータの算定部が、個々の施設について当該施設の評価項目ごとに当該施設の評価項目に対応する前記評価対象の第1評価と第2評価が実施され、当該施設の評価項目ごとの前記評価対象の第1評価の第1評価結果を数値化した第1算定結果と、前記評価対象の第2評価の第2評価結果を数値化した第2算定結果とがそれぞれ算定された後に、当該施設の評価項目の前記第1算定結果と前記第2算定結果とを乗じて前記評価対象の評価値をそれぞれ算定するステップと、
コンピュータの総合評価部が、前記評価対象の評価値に基づいて当該施設ごとの総合評価を行い、前記複数の施設の総合評価の結果を前記複数の施設に共通に定められた所望の範囲内にするように、前記複数の施設のうちから優先して整備する候補の施設又は当該施設における整備対象項目を出力するステップと、
を含み、
前記第1評価は、前記評価対象の前記評価項目に関する箇所の劣化規模の評価であり、
前記建築物に関する前記第2評価には、前記建築物の前記評価項目に関する箇所の劣化の進行状況に関する評価が含まれ、
前記設備に関する前記第2評価には、前記電気設備と前記機械設備の前記評価項目に関する箇所の目視評価と、前記電気設備と前記機械設備の古さに関する評価とが含まれる
ことを特徴とする施設劣化診断方法。 - 建築物と当該建築物に設けられた電気設備と機械設備とを含む施設を診断対象にして、複数の施設の劣化度合いを診断する施設劣化診断システムにおいて、
施設に係る評価対象には建築物と、当該建築物に設けられた電気設備と機械設備とが含まれ、前記評価対象に対する評価項目が予め定められており、
前記施設劣化診断システムのコンピュータに、
個々の施設について当該施設の評価項目ごとに当該施設の評価項目に対応する前記評価対象の第1評価と第2評価が実施され、当該施設の評価項目ごとの前記評価対象の第1評価の第1評価結果を数値化した第1算定結果と、前記評価対象の第2評価の第2評価結果を数値化した第2算定結果とがそれぞれ算定された後に、当該施設の評価項目の前記第1算定結果と前記第2算定結果とを乗じて前記評価対象の評価値をそれぞれ算定させるステップと、
前記算定された前記建築物の劣化度合いの評価値と前記算定された前記電気設備と機械設備の劣化度合いの評価値とを併せて評価した評価結果に基づいて当該施設ごとの総合評価を行わせるステップと、
を実行させるためのプログラムであって、
前記第1評価は、前記評価対象の前記評価項目に関する箇所の劣化規模の評価であり、
前記建築物に関する前記第2評価には、前記建築物の前記評価項目に関する箇所の劣化の進行状況に関する評価が含まれ、
前記電気設備と前記機械設備に関する前記第2評価には、前記電気設備と前記機械設備の前記評価項目に関する箇所の目視評価と、前記電気設備と前記機械設備の古さに関する評価とが含まれる
プログラム。 - 建築物と当該建築物に設けられた設備とを含む施設を診断対象にして、複数の施設の劣化度合いを診断する施設劣化診断システムにおいて、
施設に係る評価対象には建築物と、当該建築物に設けられた設備とが含まれ、前記評価対象に対する評価項目が予め定められており、
前記施設劣化診断システムのコンピュータに、
個々の施設について当該施設の評価項目ごとに当該施設の評価項目に対応する前記評価対象の第1評価と第2評価が実施され、当該施設の評価項目ごとの前記評価対象の第1評価の第1評価結果を数値化した第1算定結果と、前記評価対象の第2評価の第2評価結果を数値化した第2算定結果とがそれぞれ算定された後に、当該施設の評価項目の前記第1算定結果と前記第2算定結果とを乗じて前記評価対象の評価値をそれぞれ算定させるステップと、
前記算定された前記評価対象の評価値に基づいて当該施設ごとの総合評価を行い、前記複数の施設の総合評価の結果を前記複数の施設に共通に定められた所望の範囲内にするように、前記複数の施設のうちから優先して整備する候補の施設又は当該施設における整備対象項目を出力させるステップと、
を実行させるためのプログラムであって、
前記第1評価は、前記評価対象の前記評価項目に関する箇所の劣化規模の評価であり、
前記建築物に関する前記第2評価には、前記建築物の前記評価項目に関する箇所の劣化の進行状況に関する評価が含まれ、
前記設備に関する前記第2評価には、前記電気設備と前記機械設備の前記評価項目に関する箇所の目視評価と、前記電気設備と前記機械設備の古さに関する評価とが含まれる
プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014050009A JP6527310B2 (ja) | 2014-03-13 | 2014-03-13 | 施設劣化診断システム、施設劣化診断方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014050009A JP6527310B2 (ja) | 2014-03-13 | 2014-03-13 | 施設劣化診断システム、施設劣化診断方法、及びプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015176195A JP2015176195A (ja) | 2015-10-05 |
JP6527310B2 true JP6527310B2 (ja) | 2019-06-05 |
Family
ID=54255387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014050009A Active JP6527310B2 (ja) | 2014-03-13 | 2014-03-13 | 施設劣化診断システム、施設劣化診断方法、及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6527310B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6736425B2 (ja) * | 2016-08-29 | 2020-08-05 | 株式会社東芝 | 施設管理装置及び施設管理方法 |
JP7209506B2 (ja) * | 2018-09-28 | 2023-01-20 | 旭化成ホームズ株式会社 | 点検管理システム及び点検管理装置 |
JP7166225B2 (ja) * | 2019-07-08 | 2022-11-07 | ソフトバンク株式会社 | 異常点検システム、異常点検装置、異常点検方法および異常点検プログラム |
JP2021117514A (ja) * | 2020-01-22 | 2021-08-10 | 株式会社レガーロ | メンテンナンス支援方法、メンテンナンス支援装置及びメンテンナンス支援プログラム |
CN113449396B (zh) * | 2021-07-08 | 2023-04-07 | 西安热工研究院有限公司 | 一种基于离线检验的亚临界锅炉锅筒本体的状态评估方法 |
JP7154469B1 (ja) * | 2022-03-09 | 2022-10-17 | 三菱電機株式会社 | 保全計画支援システム、保全計画支援方法、及び保全計画支援プログラム |
JP7253101B1 (ja) | 2022-09-16 | 2023-04-05 | 株式会社Wave1 | 防災評価プログラム、防災評価方法、および防災評価システム |
CN117648591B (zh) * | 2024-01-30 | 2024-04-30 | 南昌工程学院 | 一种计及高海拔环境影响的复合绝缘子劣化状态评价方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2813309B2 (ja) * | 1995-01-13 | 1998-10-22 | 株式会社建築修繕計画研究所 | 修繕計画作成装置 |
JPH10142112A (ja) * | 1996-11-08 | 1998-05-29 | Ohbayashi Corp | 既存建築物の耐震性能評価方法及びその耐震性能評価システム、並びに既存建築物群の改修優先順位評価方法及びその改修優先順位評価システム |
JP2001312543A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-09 | Suga Kogyo Kk | 建築設備劣化診断システム |
JP3899089B2 (ja) * | 2004-06-10 | 2007-03-28 | 二幸産業株式会社 | 建物修繕計画算出装置 |
JP2006090118A (ja) * | 2005-07-12 | 2006-04-06 | Yagi Corporation Kk | 橋梁の管理システム |
JP2006338654A (ja) * | 2005-09-20 | 2006-12-14 | Usric Co Ltd | 調査支援装置、調査支援システム、調査支援方法、及びプログラム |
JP5002287B2 (ja) * | 2007-03-07 | 2012-08-15 | 株式会社野村総合研究所 | 施設管理システム及びプログラム |
JP4252606B2 (ja) * | 2007-03-31 | 2009-04-08 | 国立大学法人山口大学 | 優先順位評価システム |
JP5802619B2 (ja) * | 2012-07-06 | 2015-10-28 | 株式会社日立製作所 | 設備維持管理業務支援システム |
-
2014
- 2014-03-13 JP JP2014050009A patent/JP6527310B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015176195A (ja) | 2015-10-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6527310B2 (ja) | 施設劣化診断システム、施設劣化診断方法、及びプログラム | |
Walker et al. | How does air conditioning become ‘needed’? A case study of routes, rationales and dynamics | |
Ofori et al. | Establishing factors influencing building maintenance practices: Ghanaian perspective | |
Islam et al. | Impacts of design deficiencies on maintenance cost of high-rise residential buildings and mitigation measures | |
Cobbinah | Maintenance of buildings of public institutions in Ghana. Case study of selected institutions in the Ashanti region of Ghana | |
AU2013346438A1 (en) | A system and method for facilitating property management | |
Oladiran | A POST OCCUPANCY EVALUATION OF STUDENTS’HOSTELS ACCOMMODATION | |
Ganisen et al. | Critical success factors for low cost housing building maintenance organization | |
Razak et al. | An assessment on faulty public hospital design in Malaysia | |
Raposo et al. | Planned preventive maintenance activities: Analysis of guidance documents | |
Hamida et al. | Post occupancy evaluation of adaptively reused buildings: case study of an office building in Saudi Arabia | |
JPH10142112A (ja) | 既存建築物の耐震性能評価方法及びその耐震性能評価システム、並びに既存建築物群の改修優先順位評価方法及びその改修優先順位評価システム | |
Jesumoroti et al. | Defects in Malaysian hospital buildings | |
Enshassi et al. | Assessment of operational maintenance in public hospitals buildings in the Gaza Strip | |
US8428994B2 (en) | System and method for managing facilities | |
Shekhar et al. | Developing a standard template for activity linkage and resource estimation of MEP works | |
Aigbavboa et al. | Housing satisfaction in subsidized housing schemes: A case study of Johannesburg, Gauteng Province, South Africa | |
Chandrashekaran et al. | Maintenance risk reduction for effective facilities management | |
Ogbu | Building quality condition and maintenance cost: the case of public low income housing in Abia State, Nigeria | |
Öztürk et al. | Maintenance and maintenance management systems in accommodation | |
Wong | A cost model for plumbing and drainage systems | |
Hassanain et al. | Interdisciplinary design checklists for mechanical, electrical and plumbing coordination in building projects | |
Bothma, B.* & Cloete | A facilities management system for the maintenance of government hospitals in South Africa | |
Price et al. | Mesothelioma: risk apportionment among asbestos exposure sources | |
Mohammadpour | Retrofitting healthcare facilities to enhance patient safety and energy efficiency |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180227 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180427 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181002 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181128 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190108 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190405 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20190415 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190507 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190510 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6527310 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |