本発明は、発明者の下記発見に基づいて完成されたものである。発明者は、現在の市場のブランド別、品番別の電子レンジの解凍現状についての研究により、上記背景技術で説明したように、同じ大きさ、同じタイプの食品に対して、解凍後の効果はいずれもあまり理想的ではなく、一般的に解凍時間が長く、加熱しすぎて変色してしまい、最高温度と最低温度との間の温度差が過大であるなど、という問題が存在する。これらの問題が現れた原因は、未だに最適な解凍最終問題を定義しておらず、解凍プログラム(例えば、火力及び時間)についての研究が欠如していることである。
従って、現段階で解凍の最適最終温度の定義及び電子レンジの食品を解凍する制御方法の改善を提出するのは、極めて重要である。
本発明は、少なくとも一つの上記技術的課題をある程度で解決することを目的とする。
このため、本発明の第1の目的は、電子レンジの解凍制御方法を提供することである。当該方法は、発明者が、大量の試験及び理論分析を行うことにより、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、解凍後の食品がより栄養的、より衛生的であり、切断がより容易である上に、温度差が低く、加熱しすぎて変色する現象がない、ということを創新的に発見したものである。
本発明の第2の目的は、電子レンジの解凍制御方法を提供することである。
本発明の第3の目的は、電子レンジの解凍制御方法を提供することである。
本発明の第4の目的は、電子レンジの解凍制御方法を提供することである。
本発明の第5の目的は、電子レンジの解凍制御方法を提供することである。
本発明の第6の目的は、電子レンジの解凍制御方法を提供することである。
本発明の第7の目的は、電子レンジの解凍制御方法を提供することである。
本発明の第8の目的は、電子レンジの解凍制御方法を提供することである。
本発明の第9の目的は、電子レンジの解凍制御方法を提供することである。
本発明の第10の目的は、電子レンジの解凍制御装置を提供することである。
本発明の第11の目的は、電子レンジの解凍制御装置を提供することである。
本発明の第12の目的は、電子レンジの解凍制御装置を提供することである。
本発明の第13の目的は、電子レンジの解凍制御装置を提供することである。
本発明の第14の目的は、電子レンジの解凍制御装置を提供することである。
本発明の第15の目的は、電子レンジの解凍制御装置を提供することである。
本発明の第16の目的は、電子レンジを提供することである。
本発明の第17の目的は、電子レンジを提供することである。
本発明の第18の目的は、電子レンジを提供することである。
本発明の第19の目的は、電子レンジを提供することである。
本発明の第20の目的は、電子レンジを提供することである。
上記目的を実現するために、本発明の第1側面の実施例における電子レンジの解凍制御方法は、解凍命令を受信するステップS1と、起動されて解凍するステップS2と、前記電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように解凍条件を制御するステップS3と、を含む。
本発明の実施例における電子レンジの解凍制御方法は、まず解凍命令を受信することができ、次に解凍するように起動され、前記電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように解凍条件を制御することができ、大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
選択的には、前記解凍条件を制御することは、具体的に、解凍時間と、解凍加熱電力と、加熱方向とのうち一つ又は複数を制御することを含む。
そのうち、前記電子レンジは、マイクロ波発生装置を有し、前記ステップS2は、具体的に、前記マイクロ波発生装置が起動されて解凍するように制御するステップを含む。
選択的には、本発明の一つの実施例において、前記制御方法は、前記電子レンジの中の食品の重量xを判断するステップS4をさらに含む。
具体的に、本発明の実施例において、前記ステップS3は、具体的に、前記食品の重量xに基づいて総解凍時間Tを計算し、前記総解凍時間Tは、T=K(x/100)秒を満たし、ただし、20秒/グラム≦K≦120秒/グラムであるステップS31Aと、前記食品の温度を−3〜0℃に維持するように前記解凍条件を制御して前記総解凍時間Tをかけて前記食品を解凍するステップS32Aと、を含む。
さらに、前記ステップS32Aは、順次連続する複数の時間帯で複数の火力等級を順次に用いて前記食品を解凍するステップを含む。
よりさらに、前記ステップS32Aは、具体的に、第1の時間帯t1内において第1の火力等級で解凍し、前記第1の火力等級が全火力の30%〜60%であるステップS321と、第2の時間帯t2内において第2の火力等級で解凍し、前記第2の火力等級が前記全火力の20%〜40%であるステップS322と、第3の時間帯t3内において第3の火力等級で解凍し、前記第3の火力等級が前記全火力の30%〜60%であるステップS323と、第4の時間帯t4内において第4の火力等級で解凍し、前記第4の火力等級が前記全火力の0%〜30%であるステップS324と、を含む。
そのうち、前記第1の時間帯t1と、前記第2の時間帯t2と、前記第3の時間帯t3と、前記第4の時間帯t4とは、それぞれt1=K(n+1+a)/4と、t2=K(n−1−a)/4と、t3=K(n+1−a)/4と、t4=K(n−1+a)/4と、を満たし、ただし、前記n=x/100グラムであり、前記a=[1+(−1)n]/2である。
選択的には、前記ステップS322とステップS323との間には、前記第2の時間帯t2の後に解凍過程が一時停止するように制御し、且つ食品をひっくり返すことを通知し、また、食品がひっくり返されたか否かを検出し始めるステップS3221Aと、食品がひっくり返されたことを検出した後、解凍過程が前記ステップS323に入るように制御するステップS3222Aと、をさらに含む。
選択的には、前記ステップS322とステップS323との間には、前記第2の時間帯t2の後に解凍過程が一時停止するように制御し、且つ食品をひっくり返すことを通知し、また、マイクロ波発生装置が再起動されたか否かを検出し始めるステップS3221Bと、前記マイクロ波発生装置が再起動されたことを検出した後、解凍過程が前記ステップS323に入るように制御するステップS3222Bと、をさらに含む。
選択的には、前記電子レンジは、解凍キ−を有し、前記解凍キ−のタッチ状態に基づいて前記食品の重量xを判断する。
そのうち、本発明の一つの実施例において、前記解凍キ−は1つであり、前記解凍キ−は、1回押すごとに前記電子レンジに表示された重量が順次に50グラム〜100グラム増加するように構成される。
本発明のもう一つの実施例において、前記解凍キ−は、複数の重量グラム数に対応する複数の解凍キ−を含む。
選択的には、前記電子レンジ内に設けられた重量センサーにより前記食品の重量xを判断する。
選択的には、前記制御方法は、前記電子レンジの中の食品における複数の温度測定点の温度を検出するステップS5をさらに含む。
具体的には、前記ステップS3は、具体的に、前記食品の温度を−3〜0℃に維持するように前記食品における前記複数の温度測定点の温度に基づいて前記食品を解凍するステップS31Bを含む。
そのうち、前記ステップS5において、前記電子レンジ内に設けられた赤外線温度測定センサ−により前記食品における前記複数の温度測定点の温度を検出する。
選択的には、前記赤外線温度測定センサ−は、M個の赤外線温度測定検出プロ−ブを有し、前記食品における前記複数の温度測定点の温度は、N個の前記赤外線温度測定検出プロ−ブにより検出されるものであり、そのうち、N及びMはいずれも正の整数であり、且つNがM以下である。
具体的に、前記ステップS31Bは、前記N個の赤外線温度測定検出プロ−ブの温度検出値に基づいて複数の火力等級を順次に用いて前記食品を解凍するステップを含む。
より具体的に、前記ステップS31Bは、具体的に、第1の火力等級で解凍し、前記第1の火力等級が全火力の30%〜60%であるステップS311と、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち30%の温度検出値が−4℃より大きい場合、第2の火力等級で解凍し、前記第2の火力等級が全火力の20%〜40%であるステップS312と、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち60%の温度検出値が−4℃より大きい場合、第3の火力等級で解凍し、前記第3の火力等級が全火力の30%〜60%であるステップS313と、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち30%の温度検出値が−3℃〜0℃内である場合、第4の火力等級で解凍し、前記第4の火力等級が全火力の0%〜30%であるステップS314と、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち80%の温度検出値が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させるステップS315と、を含む。
選択的には、前記赤外線温度測定センサ−はモ−タ−により駆動されて回転する。
選択的には、前記電子レンジの中に回転可能な加熱アンテナを有し、前記ステップS3は、具体的に、前記複数の温度測定点の温度に基づいて前記加熱アンテナの加熱角度を決定するステップS31Cと、前記食品の温度を−3℃〜0℃に維持するように前記加熱角度に基づいて前記加熱アンテナの回転を制御するステップS32Cと、を含む。
具体的に、前記ステップS31Cにおいて、前記複数の温度測定点における最低温度点の位置を判断し、前記ステップS32Cにおいて、前記加熱アンテナが前記最低温度点まで回転するように制御する。
さらに、前記ステップS5と前記ステップS31Cとの間には、前記加熱アンテナが等速回転するように制御するステップS6と、前記複数の温度測定点のうち30%の温度が−4℃より大きい場合、解凍過程が前記ステップS31Cに入るように制御するステップS7と、をさらに含む。
さらに、前記ステップS32Cは、具体的に、前記複数の温度測定点のうち80%の温度が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させるステップを含む。
選択的には、前記食品は肉類又は魚類である。
好ましくは、前記電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御する。
上記目的を実現するために、本発明の第2側面の実施例における電子レンジの解凍制御方法は、解凍命令を受信するステップS1と、起動されて解凍するステップS2と、前記電子レンジの中の食品の解凍後の温度を−3〜0℃に維持するように解凍条件を制御するステップS3と、を含む。
本発明の実施例における電子レンジの解凍制御方法は、まず解凍命令を受信することができ、次に解凍するように起動され、前記電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように解凍条件を制御することができ、大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
選択的には、前記解凍条件を制御することは、具体的に、解凍時間と、解凍加熱電力と、加熱方向とのうち一つ又は複数を制御することを含む。
そのうち、前記電子レンジは、マイクロ波発生装置を有し、前記ステップS2は、具体的に、前記マイクロ波発生装置が起動されて解凍するように制御するステップを含む。
選択的には、本発明の一つの実施例において、前記制御方法は、前記電子レンジの中の食品の重量xを判断するステップS4をさらに含む。
具体的には、本発明の実施例において、前記ステップS3は、具体的に、前記食品の重量xに基づいて総解凍時間Tを計算し、前記総解凍時間Tは、T=K(x/100)秒を満たし、ただし、20秒/グラム≦K≦120秒/グラムであるステップS31Aと、前記食品の解凍後の温度を−3〜0℃に維持するように前記解凍条件を制御して前記総解凍時間Tをかけて前記食品を解凍するステップS32Aと、を含む。
さらに、前記ステップS32Aは、順次連続する複数の時間帯で複数の火力等級を順次に用いて前記食品を解凍するステップを含む。
よりさらに、前記ステップS32Aは、具体的に、第1の時間帯t1内において第1の火力等級で解凍し、前記第1の火力等級が全火力の30%〜60%であるステップS321と、第2の時間帯t2内において第2の火力等級で解凍し、前記第2の火力等級が前記全火力の20%〜40%であるステップS322と、第3の時間帯t3内において第3の火力等級で解凍し、前記第3の火力等級が前記全火力の30%〜60%であるステップS323と、第4の時間帯t4内において第4の火力等級で解凍し、前記第4の火力等級が前記全火力の0%〜30%であるステップS324と、を含む。
そのうち、前記第1の時間帯t1と、前記第2の時間帯t2と、前記第3の時間帯t3と、前記第4の時間帯t4とは、それぞれt1=K(n+1+a)/4と、t2=K(n−1−a)/4と、t3=K(n+1−a)/4と、t4=K(n−1+a)/4と、を満たし、ただし、前記n=x/100グラムであり、前記a=[1+(−1)n]/2である。
選択的には、前記ステップS322とステップS323との間には、前記第2の時間帯t2の後に解凍過程が一時停止するように制御し、且つ食品をひっくり返すことを通知し、また、食品がひっくり返されたか否かを検出し始めるステップS3221Aと、食品がひっくり返されたことを検出した後、解凍過程が前記ステップS323に入るように制御するステップS3222Aと、をさらに含む。
選択的には、前記ステップS322とステップS323との間には、前記第2の時間帯t2の後に解凍過程が一時停止するように制御し、且つ食品をひっくり返すことを通知し、また、マイクロ波発生装置が再起動されたか否かを検出し始めるステップS3221Bと、前記マイクロ波発生装置が再起動されたことを検出した後、解凍過程が前記ステップS323に入るように制御するステップS3222Bと、をさらに含む。
選択的には、前記電子レンジは、解凍キ−を有し、前記解凍キ−のタッチ状態に基づいて前記食品の重量xを判断する。
そのうち、本発明の一つの実施例において、前記解凍キ−は1つであり、前記解凍キ−は、1回押すごとに前記電子レンジに表示された重量が順次に50グラム〜100グラム増加するように構成される。
本発明のもう一つの実施例において、前記解凍キ−は、複数の重量グラム数に対応する複数の解凍キ−を含む。
選択的には、前記電子レンジ内に設けられた重量センサーにより前記食品の重量xを判断する。
選択的には、前記制御方法は、前記電子レンジの中の食品における複数の温度測定点の温度を検出するステップS5をさらに含む。
具体的には、前記ステップS3は、具体的に、前記食品の解凍後の温度を−3〜0℃に維持するように前記食品における前記複数の温度測定点の温度に基づいて前記食品を解凍するステップS31Bを含む。
そのうち、前記ステップS5において、前記電子レンジ内に設けられた赤外線温度測定センサ−により前記食品における前記複数の温度測定点の温度を検出する。
選択的には、前記赤外線温度測定センサ−は、M個の赤外線温度測定検出プロ−ブを有し、前記食品における前記複数の温度測定点の温度は、N個の前記赤外線温度測定検出プロ−ブにより検出されるものであり、そのうち、N及びMはいずれも正の整数であり、且つNがM以下である。
具体的に、前記ステップS31Bは、前記N個の赤外線温度測定検出プロ−ブの温度検出値に基づいて複数の火力等級を順次に用いて前記食品を解凍するステップを含む。
より具体的に、前記ステップS31Bは、具体的に、第1の火力等級で解凍し、前記第1の火力等級が全火力の30%〜60%であるステップS311と、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち30%の温度検出値が−4℃より大きい場合、第2の火力等級で解凍し、前記第2の火力等級が全火力の20%〜40%であるステップS312と、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち60%の温度検出値が−4℃より大きい場合、第3の火力等級で解凍し、前記第3の火力等級が全火力の30%〜60%であるステップS313と、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち30%の温度検出値が−3℃〜0℃内である場合、第4の火力等級で解凍し、前記第4の火力等級が全火力の0%〜30%であるステップS314と、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち80%の温度検出値が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させるステップS315と、を含む。
選択的には、前記赤外線温度測定センサ−はモ−タ−により駆動されて回転する。
選択的には、前記電子レンジの中に回転可能な加熱アンテナを有し、前記ステップS3は、具体的に、前記複数の温度測定点の温度に基づいて前記加熱アンテナの加熱角度を決定するステップS31Cと、前記食品の解凍後の温度を−3℃〜0℃に維持するように前記加熱角度に基づいて前記加熱アンテナが回転するように制御するステップS32Cと、を含む。
具体的に、前記ステップS31Cにおいて、前記複数の温度測定点における最低温度点の位置を判断し、前記ステップS32Cにおいて、前記加熱アンテナが前記最低温度点まで回転するように制御する。
さらに、前記ステップS5と前記ステップS31Cとの間には、前記加熱アンテナが等速回転するように制御するステップS6と、前記複数の温度測定点のうち30%の温度が−4℃より大きい場合、解凍過程が前記ステップS31Cに入るように制御するステップS7と、をさらに含む。
さらに、前記ステップS32Cは、具体的に、前記複数の温度測定点のうち80%の温度が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させるステップを含む。
選択的には、前記食品は肉類又は魚類である。
好ましくは、前記電子レンジの中の食品の解凍後の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御する。
上記目的を実現するために、本発明の第3側面の実施例における電子レンジの解凍制御方法は、解凍過程において、電子レンジの中の食品の温度を検出し、また、解凍過程の前記食品の温度を−3〜0℃より低く、解凍後の前記食品の温度を−3〜0℃に維持するように制御する。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御方法は、解凍過程において、電子レンジの中の食品の温度をリアルタイムに検出することができ、また、解凍過程の前記食品の温度を−3〜0℃より低く、且つ解凍後の前記食品の温度を−3〜0℃に維持するように制御し、大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
好ましくは、解凍過程の前記電子レンジの中の食品の温度が−3〜0℃より低く、且つ解凍後の前記食品の温度が−3〜0℃に維持される。
上記目的を実現するために、本発明の第4側面の実施例における電子レンジの解凍制御方法は、解凍命令を受信するステップと、解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出するステップと、前記電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御するステップと、を含む。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御方法は、まず解凍命令を受信することができ、次に解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出し、また、電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御することができ、大量の試験及び理論分析により、−1℃を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
選択的には、前記解凍条件を制御することは、具体的に、解凍時間と、解凍加熱電力と、加熱方向とのうち一つ又は複数を制御することを含む。
選択的には、前記食品は肉類又は魚類である。
上記目的を実現するために、本発明の第5側面の実施例における電子レンジの解凍制御方法は、解凍命令を受信するステップと、解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出するステップと、解凍後の前記電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御するステップと、を含む。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御方法は、まず解凍命令を受信することができ、次に解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出し、また、解凍後の電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御することができ、大量の試験及び理論分析により、−1℃を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
選択的には、前記解凍条件を制御することは、具体的に、解凍時間と、解凍加熱電力と、加熱方向とのうち一つ又は複数を制御することを含む。
選択的には、前記食品は肉類又は魚類である。
上記目的を実現するために、本発明の第6側面の実施例における電子レンジの解凍制御方法は、解凍過程の前記電子レンジの中の食品の温度が−1℃より低く、且つ解凍後の前記食品の温度が−1℃に維持される。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御方法は、解凍過程の電子レンジの中の食品の温度を−1℃より低く、且つ解凍後の食品の温度を−1℃に維持し、大量の試験及び理論分析により、−1℃の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記目的を実現するために、本発明の第7側面の実施例における電子レンジの解凍制御方法では、前記電子レンジの中に回転可能な加熱アンテナを有し、前記方法は、前記電子レンジの中の食品における複数の温度測定点の温度を検出するステップS1と、前記複数の温度測定点の温度に基づいて前記加熱アンテナの加熱角度を決定するステップS2と、前記加熱角度に基づいて前記加熱アンテナの回転を制御するステップS3と、を含む。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御方法は、被解凍食品、例えば肉類における複数の温度測定点の温度に基づいて被解凍食品を解凍することにより、解凍効果が良い。
選択的には、前記ステップS2において、前記複数の温度測定点における最低温度点の位置を判断し、前記ステップS3において、前記加熱アンテナが前記最低温度点まで回転するように制御する。
さらに、前記ステップS1と前記ステップS2との間には、前記電子レンジの解凍制御方法は、前記加熱アンテナが等速回転するように制御するステップS11と、前記複数の温度測定点のうち30%の温度が−4℃より大きい場合、解凍過程が前記ステップS2に入るように制御するステップS7と、をさらに含む。
よりさらに、前記ステップS3の後に、前記電子レンジの解凍制御方法は、前記複数の温度測定点のうち80%の温度が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させるステップS4をさらに含む。
選択的には、前記ステップS1において、前記電子レンジ内に設けられた赤外線温度測定センサ−により前記複数の温度測定点の温度を検出する。
さらに、前記赤外線温度測定センサ−は、M個の赤外線温度測定検出プロ−ブを有し、前記電子レンジの中の食品における前記複数の温度測定点の温度は、N個の前記赤外線温度測定検出プロ−ブにより検出されるものであり、そのうち、N及びMはいずれも正の整数であり、且つNがM以下である。
選択的には、前記赤外線温度測定センサ−はモ−タ−により駆動されて回転する。
選択的には、前記食品は肉類である。
上記目的を実現するために、本発明の第8側面の実施例における電子レンジの解凍制御方法では、前記電子レンジは、マイクロ波発生装置を含み、前記方法は、前記電子レンジの中の食品における複数の温度測定点の温度を検出するステップS1と、前記マイクロ波発生装置がスタートするように制御し、前記食品における前記複数の温度測定点の温度に基づいて前記食品を解凍するステップS2と、を含む。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御方法は、被解凍食品における複数の温度測定点の温度に基づいて被解凍食品を解凍することにより、解凍効果が良い。
選択的には、前記ステップS1において、前記電子レンジ内に設けられた赤外線温度センサーにより前記電子レンジの中の食品における前記複数の温度測定点の温度を検出する。
さらに、前記赤外線温度測定センサ−は、M個の赤外線温度測定検出プロ−ブを有し、前記食品における前記複数の温度測定点の温度は、N個の前記赤外線温度測定検出プロ−ブにより検出されるものであり、そのうち、N及びMはいずれも正の整数であり、且つNがM以下である。
よりさらに、前記ステップS2は、前記N個の赤外線温度測定検出プロ−ブの温度検出値に基づいて複数の火力等級を順次に用いて前記食品を解凍するステップを含む。
具体的には、前記ステップS2は、具体的に、前記マイクロ波発生装置がスタートした後、第1の火力等級で解凍し、前記第1の火力等級が全火力の30%〜60%であるステップS21と、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち30%の温度検出値が−4℃より大きい場合、第2の火力等級で解凍し、前記第2の火力等級が全火力の20%〜40%であるステップS22と、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち60%の温度検出値が−4℃より大きい場合、第3の火力等級で解凍し、前記第3の火力等級が全火力の30%〜60%であるステップS23と、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち30%の温度検出値が−3℃〜0℃内である場合、第4の火力等級で解凍し、前記第4の火力等級が全火力の0%〜30%であるステップS24と、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち80%の温度検出値が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させるステップS25と、を含む。
選択的には、前記赤外線温度測定センサ−はモ−タ−により駆動されて回転する。
選択的には、前記食品は肉類である。
上記目的を実現するために、本発明の第9側面の実施例における電子レンジの解凍制御方法では、前記電子レンジは、解凍キ−とマイクロ波発生装置とを有し、前記方法は、電子レンジの中の食品の重量xに基づいて総解凍時間Tを計算し、前記総解凍時間Tは、T=K(x/100)秒を満たし、ただし、20秒/グラム≦K≦120秒/グラムであるステップS1と、前記マイクロ波発生装置がスタートするように制御し、また、前記総解凍時間Tをかけて前記食品を解凍するステップS2と、を含む。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御方法は、被解凍食品の重量xに基づいて被解凍食品を解凍するに所要する総解凍時間Tを算出することにより、解凍の効果が良い。
さらに、前記ステップS2は、順次連続する複数の時間帯で複数の火力等級を順次に用いて前記食品を解凍するステップを含む。
具体的には、前記ステップS2は、具体的に、第1の時間帯t1内において第1の火力等級で解凍し、前記第1の火力等級が全火力の30%〜60%であるステップS21と、第2の時間帯t2内において第2の火力等級で解凍し、前記第2の火力等級が前記全火力の20%〜40%であるステップS22と、第3の時間帯t3内において第3の火力等級で解凍し、前記第3の火力等級が前記全火力の30%〜60%であるステップS23と、第4の時間帯t4内において第4の火力等級で解凍し、前記第4の火力等級が前記全火力の0%〜30%であるステップS24と、を含む。
選択的には、前記第1の時間帯t1と、前記第2の時間帯t2と、前記第3の時間帯t3と、前記第4の時間帯t4とは、それぞれt1=K(n+1+a)/4と、t2=K(n−1−a)/4と、t3=K(n+1−a)/4と、t4=K(n−1+a)/4と、を満たし、ただし、前記n=x/100グラムであり、前記a=[1+(−1)n]/2である。
選択的には、ステップS22とステップS23との間には、前記電子レンジの解凍制御方法は、前記第2の時間帯t2の後に解凍過程が一時停止するように制御し、且つ食品をひっくり返すことを通知し、また、食品がひっくり返されたか否かを検出し始めるステップS221Aと、食品がひっくり返されたことを検出した後、解凍過程が前記ステップS23に入るように制御するステップS222Aと、をさらに含む。
又は選択的には、ステップS22とステップS323との間には、前記電子レンジの解凍制御方法は、前記第2の時間帯t2の後に解凍過程が一時停止するように制御し、且つ食品をひっくり返すことを通知し、また、前記マイクロ波発生装置が再起動されたか否かを検出し始めるステップS221Bと、前記マイクロ波発生装置が再起動されたことを検出した後、解凍過程が前記ステップS23に入るように制御するステップS222Bと、をさらに含む。
具体的には、前記解凍キ−のタッチ状態に基づいて前記食品の重量xを判断する。
選択的には、前記解凍キ−は1つであり、前記解凍キ−は、1回押すごとに前記電子レンジに表示された重量が順次に50グラム〜100グラム増加するように構成される。
又は選択的には、前記解凍キ−は、複数の重量グラム数に対応する複数の解凍キ−を含む。
具体的には、前記電子レンジ内に設けられた重量センサーにより前記食品の重量xを判断する。
選択的には、前記総解凍時間Tの後に、食品の温度は−3℃〜0℃である。
選択的には、前記食品は肉類である。
上記目的を実現するために、本発明の第10側面の実施例における電子レンジの解凍制御装置は、解凍命令を受信する受信モジュールと、起動されて解凍する解凍モジュールと、前記電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように解凍条件を制御する制御モジュールと、を含む。
本発明の実施例における電子レンジの解凍制御装置は、受信モジュールにより解凍命令を受信し、解凍モジュールが解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように制御モジュールが解凍条件を制御し、大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
選択的には、前記制御モジュールは、さらに前記電子レンジの中の食品の重量xを判断する。
具体的には、前記制御モジュールは、具体的に、前記食品の重量xに基づいて総解凍時間Tを計算し、前記総解凍時間Tは、T=K(x/100)秒を満たし、ただし、20秒/グラム≦K≦120秒/グラムであり、また、前記食品の温度を−3〜0℃に維持するように前記解凍条件を制御して前記総解凍時間Tをかけて前記食品を解凍する。
選択的に波、前記制御モジュールは、順次連続する複数の時間帯で複数の火力等級を順次に用いて前記食品を解凍する。
具体的には、前記制御モジュールは、具体的に、第1の時間帯t1内において第1の火力等級で解凍し、前記第1の火力等級が全火力の30%〜60%であり、第2の時間帯t2内において第2の火力等級で解凍し、前記第2の火力等級が前記全火力の20%〜40%であり、第3の時間帯t3内において第3の火力等級で解凍し、前記第3の火力等級が前記全火力の30%〜60%であり、第4の時間帯t4内において第4の火力等級で解凍し、前記第4の火力等級が前記全火力の0%〜30%である。
そのうち、前記第1の時間帯t1と、前記第2の時間帯t2と、前記第3の時間帯t3と、前記第4の時間帯t4とは、それぞれt1=K(n+1+a)/4と、t2=K(n−1−a)/4と、t3=K(n+1−a)/4と、t4=K(n−1+a)/4と、を満たし、ただし、前記n=x/100グラムであり、前記a=[1+(−1)n]/2である。
選択的には、前記制御モジュールは、さらに、前記第2の時間帯t2の後に解凍過程が一時停止するように制御し、且つ食品をひっくり返すことを通知し、また、食品がひっくり返されたか否かを検出し始め、食品がひっくり返されたことを検出した後、第3の時間帯t3内において第3の火力等級で解凍するように制御する。
選択的には、前記制御モジュールは、さらに、前記第2の時間帯t2の後に解凍過程が一時停止するように制御し、且つ食品をひっくり返すことを通知し、また、マイクロ波発生装置が再起動されたか否かを検出し始め、前記マイクロ波発生装置が再起動されたことを検出した後、第3の時間帯t3内において第3の火力等級で解凍するように制御する。
選択的には、前記制御モジュールは、さらに、前記電子レンジの中の食品における複数の温度測定点の温度を検出する。
さらに、前記制御モジュールは、具体的に、前記食品の温度を−3〜0℃に維持するように前記食品における前記複数の温度測定点の温度に基づいて前記食品を解凍する。
より具体的には、前記制御モジュールは、前記電子レンジ内に設けられた赤外線温度測定センサ−により前記食品における前記複数の温度測定点の温度を検出する。
選択的には、前記赤外線温度測定センサ−は、M個の赤外線温度測定検出プロ−ブを有し、前記食品における前記複数の温度測定点の温度は、N個の前記赤外線温度測定検出プロ−ブにより検出されるものであり、そのうち、N及びMはいずれも正の整数であり、且つNがM以下である。
具体的には、前記制御モジュールは、前記N個の赤外線温度測定検出プロ−ブの温度検出値に基づいて複数の火力等級を順次に用いて前記食品を解凍する。
より具体的には、前記制御モジュールは、具体的に、第1の火力等級で解凍し、前記第1の火力等級が全火力の30%〜60%であり、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち30%の温度検出値が−4℃より大きい場合、第2の火力等級で解凍し、前記第2の火力等級が全火力の20%〜40%であり、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち60%の温度検出値が−4℃より大きい場合、第3の火力等級で解凍し、前記第3の火力等級が全火力の30%〜60%であり、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち30%の温度検出値が−3℃〜0℃内である場合、第4の火力等級で解凍し、前記第4の火力等級が全火力の0%〜30%であり、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち80%の温度検出値が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させる。
選択的には、前記電子レンジの中には、回転可能な加熱アンテナを有し、前記制御モジュールは、具体的に、前記複数の温度測定点の温度に基づいて前記加熱アンテナの加熱角度を決定し、また、前記食品の温度を−3℃−0℃に維持するように前記加熱角度に基づいて前記加熱アンテナの回転を制御する。
好ましくは、前記制御モジュールは、前記電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御する。
上記目的を実現するために、本発明の第11側面の実施例における電子レンジの解凍制御装置は、解凍命令を受信する受信モジュールと、起動されて解凍する解凍モジュールと、解凍後の前記電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように解凍条件を制御する制御モジュールと、を含む。
本発明の実施例における電子レンジの解凍制御装置は、受信モジュールが解凍命令を受信し、解凍モジュールが解凍するように起動され、解凍後の電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように制御モジュールが解凍条件を制御し、大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
選択的には、前記制御モジュールは、さらに前記電子レンジの中の食品の重量xを判断する。
具体的には、前記制御モジュールは、具体的に、前記食品の重量xに基づいて総解凍時間Tを計算し、前記総解凍時間Tは、T=K(x/100)秒を満たし、ただし、20秒/グラム≦K≦120秒/グラムであり、また、前記食品の解凍後の温度を−3〜0℃に維持するように前記解凍条件を制御して前記総解凍時間Tをかけて前記食品を解凍する。
選択的には、前記制御モジュールは、順次連続する複数の時間帯で複数の火力等級を順次に用いて前記食品を解凍する。
具体的には、前記制御モジュールは、具体的に、第1の時間帯t1内において第1の火力等級で解凍し、前記第1の火力等級が全火力の30%〜60%であり、第2の時間帯t2内において第2の火力等級で解凍し、前記第2の火力等級が前記全火力の20%〜40%であり、第3の時間帯t3内において第3の火力等級で解凍し、前記第3の火力等級が前記全火力の30%〜60%であり、第4の時間帯t4内において第4の火力等級で解凍し、前記第4の火力等級が前記全火力の0%〜30%である。
そのうち、前記第1の時間帯t1と、前記第2の時間帯t2と、前記第3の時間帯t3と、前記第4の時間帯t4とは、それぞれt1=K(n+1+a)/4と、t2=K(n−1−a)/4と、t3=K(n+1−a)/4と、t4=K(n−1+a)/4と、を満たし、ただし、前記n=x/100グラムであり、前記a=[1+(−1)n]/2である。
選択的には、前記制御モジュールは、さらに、前記第2の時間帯t2の後に解凍過程が一時停止するように制御し、且つ食品をひっくり返すことを通知し、また、食品がひっくり返されたか否かを検出し始め、食品がひっくり返されたことを検出した後、第3の時間帯t3内において第3の火力等級で解凍するように制御する。
選択的には、前記制御モジュールは、さらに、前記第2の時間帯t2の後に解凍過程が一時停止するように制御し、且つ食品をひっくり返すことを通知し、また、マイクロ波発生装置が再起動されたか否かを検出し始め、前記マイクロ波発生装置が再起動されたことを検出した後、第3の時間帯t3内において第3の火力等級で解凍するように制御する。
選択的には、前記制御モジュールは、さらに、前記電子レンジの中の食品における複数の温度測定点の温度を検出する。
具体的には、前記制御モジュールは、具体的に、前記食品の解凍後の温度を−3〜0℃に維持するように前記食品における前記複数の温度測定点の温度に基づいて前記食品を解凍する。
より具体的には、前記制御モジュールは、前記電子レンジ内に設けられた赤外線温度測定センサ−により前記食品における前記複数の温度測定点の温度を検出する。
選択的には、前記制御モジュールは、前記電子レンジ内に設けられた赤外線温度測定センサ−により前記食品における前記複数の温度測定点の温度を検出する。
具体的には、前記制御モジュールは、前記N個の赤外線温度測定検出プロ−ブの温度検出値に基づいて複数の火力等級を順次に用いて前記食品を解凍する。
より具体的には、前記制御モジュールは、具体的に、第1の火力等級で解凍し、前記第1の火力等級が全火力の30%〜60%であり、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち30%の温度検出値が−4℃より大きい場合、第2の火力等級で解凍し、前記第2の火力等級が全火力の20%〜40%であり、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち60%の温度検出値が−4℃より大きい場合、第3の火力等級で解凍し、前記第3の火力等級が全火力の30%〜60%であり、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち30%の温度検出値が−3℃〜0℃内である場合、第4の火力等級で解凍し、前記第4の火力等級が全火力の0%〜30%であり、前記N個の赤外線温度検出プローブのうち80%の温度検出値が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させる。
選択的には、前記電子レンジの中には、回転可能な加熱アンテナを有し、前記制御モジュールは、具体的に、前記複数の温度測定点の温度に基づいて前記加熱アンテナの加熱角度を決定し、また、前記食品の温度を−3℃ー0℃に維持するように前記加熱角度に基づいて前記加熱アンテナの回転を制御する。
好ましくは、前記電子レンジの中の食品の解凍後の温度を−1℃に維持するように前記制御モジュールは解凍条件を制御する。
上記目的を実現するために、本発明の第12側面の実施例における電子レンジの解凍制御装置は、解凍過程において、前記電子レンジの中の食品の温度を検出し、また、解凍過程の前記食品の温度を−3〜0℃より低く、解凍後の前記食品の温度を−3〜0℃に維持するように制御する。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御装置は、解凍過程において、電子レンジの中の食品の温度をリアルタイムに検出することができ、また、解凍過程の前記食品の温度を−3〜0℃より低く、且つ解凍後の前記食品の温度を−3〜0℃に維持するように制御し、大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
好ましくは、前記制御装置は、解凍過程の前記電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃より低く、且つ解凍後の前記食品の温度を−3〜0℃に維持する。
上記目的を実現するために、本発明の第13側面の実施例における電子レンジの解凍制御装置は、解凍命令を受信する受信モジュールと、解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出する検出モジュールと、前記電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御する制御モジュールと、を含む。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御装置は、受信モジュールが解凍命令を受信した後、検出モジュールにより解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出し、また、電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように制御モジュールが解凍条件を制御し、大量の試験及び理論分析により、−1℃を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
選択的には、前記解凍条件を制御することは、具体的に、解凍時間と、解凍加熱電力と、加熱方向とのうち一つ又は複数を制御することを含む。
選択的には、前記食品は肉類又は魚類である。
上記目的を実現するために、本発明の第14側面の実施例における電子レンジの解凍制御装置は、解凍命令を受信する受信モジュールと、解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出する検出モジュールと、解凍後の前記電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御する制御モジュールと、を含む。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御装置は、受信モジュールが解凍命令を受信した後に、検出モジュールにより解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出し、また、解凍後の電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように制御モジュールが解凍条件を制御し、大量の試験及び理論分析により、−1℃を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
選択的には、前記解凍条件を制御することは、具体的に、解凍時間と、解凍加熱電力と、加熱方向とのうち一つ又は複数を制御することを含む。
選択的には、前記食品は肉類又は魚類である。
上記目的を実現するために、本発明の第15側面の実施例における電子レンジの解凍制御装置は、解凍過程の前記電子レンジの中の食品の温度を−1℃より低く、且つ解凍後の前記食品の温度を−1℃に維持する。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御装置は、解凍過程の電子レンジの中の食品の温度を−1℃より低く、且つ解凍後の食品の温度を−1℃に維持し、大量の試験及び理論分析により、−1℃の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記目的を実現するために、本発明の第16側面の実施例における電子レンジは、本発明の第10側面の実施例に記載された電子レンジの解凍制御装置を含む。
本発明の実施例に係る電子レンジは、制御装置における受信モジュールにより解凍命令を受信し、解凍モジュールにより解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように制御モジュールにより解凍条件を制御し、大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記目的を実現するために、本発明の第17側面の実施例における電子レンジは、本発明の第11側面の実施例に記載された電子レンジの解凍制御装置を含む。
本発明の実施例に係る電子レンジは、制御装置における受信モジュールにより解凍命令を受信し、解凍モジュールにより解凍するように起動され、解凍後の電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように制御モジュールにより解凍条件を制御する。大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記目的を実現するために、本発明の第18側面の実施例における電子レンジは、本発明の第12側面の実施例に記載された電子レンジの解凍制御装置を含む。
本発明の実施例に係る電子レンジは、解凍過程において、電子レンジの中の食品の温度をリアルタイムに検出することができ、また、解凍過程の前記食品の温度を−3〜0℃より低く、且つ解凍後の前記食品の温度を−3〜0℃に維持するように制御する。大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記目的を実現するために、本発明の第19側面の実施例における電子レンジは、本体であって、前記本体内にキャビティが区画され、前記食品が前記キャビティ内に置くのに適する本体と、前記本体に設けられ、且つ解凍キ−と起動キ−とを有する制御パネルと、前記本体内に設けられ、前記食品を解凍するように前記キャビティ内へマイクロ波を射出するマイクロ波発生装置と、本発明の第9側面の実施例に記載された電子レンジの解凍制御方法に含まれたステップを実行するコントローラ−と、を含む。
選択的には、前記本体に前記食品の重量を検出するのに適する重量センサーが設けられ、前記本体の底部に脚を有し、前記重量センサーは前記脚に設けられる。
又は選択的には、前記本体に前記食品の重量を検出するのに適する重量センサーが設けられ、前記キャビティは、仕切板によって料理室と前記調理室の下方に位置する加熱室とに仕切られ、前記重量センサーは前記仕切板の底部に設けられる。
上記目的を実現するために、本発明の第20側面の実施例における電子レンジは、本体であって、前記本体内にキャビティが区画され、前記食品が前記キャビティ内に置くのに適する本体と、前記本体内に設けられ、前記食品における複数の温度測定点の温度を検出する温度測定装置と、前記本体内に設けられ、前記食品を解凍するように前記キャビティ内へマイクロ波を射出するマイクロ波発生装置と、本発明の第7側面の実施例に記載された電子レンジの解凍制御方法に含まれたステップを実行するコントローラ−と、を含む。
選択的には、前記温度測定装置は、前記本体内の上部に設けられた赤外線温度センサーである。
本発明の第21側面の実施例における電子レンジは、本体であって、前記本体内にキャビティが区画され、前記食品が前記キャビティ内に置くのに適する本体と、前記本体内に設けられ、前記食品における複数の温度測定点の温度を検出する温度測定装置と、前記本体内に設けられ、前記食品を解凍するように前記キャビティ内へマイクロ波を射出するマイクロ波発生装置と、本発明の第8側面の実施例に記載された電子レンジの解凍制御方法に含まれたステップを実行するコントローラ−と、を含む。
選択的には、前記温度測定装置は、前記本体内の上部に設けられた赤外線温度センサーである。
本発明の付加的な特徴及び利点は、一部が下記の説明の中で示され、一部が下記の説明により明らかになり、又は本発明の実践により理解される。
以下に、本発明の実施例を詳細に説明する。前記実施例の例が図面に示されるが、同一又は類似する符号は、常に同一又は類似する部品、或いは、同一又は類似する機能を有する部品を表す。以下に、図面を参照しながら説明される実施例は例示的なものであり、本発明を解釈するためだけに用いられ、本発明を限定するものであると理解してはいけない。
以下に、図面を参照して本発明の実施例における電子レンジの解凍制御方法、解凍制御装置及び電子レンジを説明する。
図1は本発明の一つの実施例に係る電子レンジの解凍制御方法のフロートチャートである。図1に示すように、当該電子レンジの解凍制御方法は、ステップS101と、ステップS102と、ステップS103と、を含む。
ステップS101:解凍命令を受信する。
例を挙げると、電子レンジの解凍制御方法は、電子レンジに応用することができ、電子レンジは、ユーザに解凍機能を有するボタンを提供することができる。ユーザが被解凍食品を電子レンジに入れて解凍を行う時に、ボタンを介して解凍命令を入力することができる。本発明の一つの実施例によると、食品が肉類又は魚類であっても良い。
ステップS102:起動されて解凍する。
例えば、電子レンジは、解凍命令を受信した後、解凍機能をスタートさせて解凍を行うことができる。
ステップS103:電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように解凍条件を制御する。
そのうち、本発明の一つの実施例によると、解凍条件を制御することは、具体的に、解凍時間と、解凍加熱電力又は加熱方向となどのうち一つ又は複数を制御することを含むことができる。
具体的には、解凍条件(例えば、解凍時間、及び/又は解凍加熱電力、及び/又は加熱方向など)を制御することにより、電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持することができる。例えば、解凍過程において、電子レンジの中の食品の温度が−20℃(例えば、食品が電子レンジに入れられたばかり)より低いであるのを検出した場合、解凍加熱電力を大きくすることにより、解凍の過程を加速させることができる。電子レンジの中の食品の現在の温度が−5℃であるのを検出した場合、解凍加熱電力を小さくし、且つ相応する解凍加熱電力まで制御し、電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持することができると同時に、加熱方向を制御して食品を均一的に解凍することができる。
なお、本発明の実施例において、図2に示すように、電子レンジの中の食品から12個の点を選択し、当該12個の点の温度を測定することができる(例えば、各点の1/2の高さにおける温度を検出する)。12個の点のうち80%以上(即ち10個の点以上)が−3〜0℃の範囲内にある場合、当該食品を−3〜0℃解凍食品と呼んでも良い。そのうち、図2に示すように、点1の所在する列からエッジまでの距離は長辺の長さの約1/5を占め、点4の所在する列からエッジまでの距離は長辺の長さの約1/5を占め、点1の所在する行からエッジまでの距離は短辺の長さの約1/4を占め、点9の所在する行からエッジまでの距離は短辺の長さの約1/4を占め、エッジにある四つの点(即ち、点1、点4、点9、点12)からコーナーまでの距離は対角線の長さの約1/5を占める。
なお、発明者は、大量の実験データーを通して、被解凍食品を電子レンジで解凍して食品の温度を−3〜0℃に維持することにより、食品の栄養保留率を高める、微生物による汚染が少ないであると同時に、解凍食品を切断することに影響を与えないことを得た。
これは、電子レンジによる解凍時、主にマイクロ波を利用して解凍を行うからである。即ち、マイクロ波は被解凍食品に直接に働き、内外同時に加熱し、輻射を伝達する必要がなく、隙間の有無にかかわらず解凍することができる。マイクロ波による解凍は、媒体の損失を吸収することにより発熱するため、損失の大きいほうは、加熱するのが比較的早い。水はマイクロ波を吸収する最強の媒体であるため、含水量の大きい物質を加熱するのは非常に効果的である。被解凍食品の中の水分子は、解凍後しか大量のマイクロ波を吸収することができなく、結晶氷内に閉じ込められた水分子はマイクロ波を吸収することができないため、食品に結晶氷が存在している場合、食品の温度変化は大きくないが、食品の結晶氷が溶けた後、食品の温度が急に変化する。図3に示すように、発明者は複数の試験を行い、選び出された5回の実験データーに基づいてグラフを描いて分析を行うことにより、解凍区間における食品の温度変化が比較的安定であると分かる。食品にはまだ結晶氷を有するため、食品の温度変化は大きくない。0℃以上である場合、結晶氷が次第に溶けていくため、マイクロ波を吸収する水媒体は次第に多くなってきて、食品の温度は持続的に急速的に高くなり、そうすると、食品を加熱しすぎてしまうなどの問題となる。従って、−3〜0℃を食品の解凍区間とする。以下、−3〜0℃で食品を解凍することでもたらされた利点は、当業者により明白に理解してもらうために、実験データーに組み合わせて説明する。
実施例1、−3〜0℃で食品を解凍する場合の温度差分析
1、食品としてそれぞれ豚ロースと、魚肉と、鶏肉と、牛肉とを取り、且つ各の食品をそれぞれ100g(グラム)と、200gと、300gと、400gと、500gとを取る。
(1)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを、それぞれ試験する。まず、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを電子レンジに入れて解凍し、また、電子レンジの中の食品の温度を解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)に維持することができる。次に、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)で解凍された後の肉塊の最高温度をそれぞれ測定し、また、その最低温度をもそれぞれ測定し、そうすると、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)で解凍された後の温度差を得ることができる。下記表1に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た実験データーである。
(2)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの魚肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表2に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(3)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの鶏肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表3に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(4)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの牛肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表4に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
2、試験の結果として、以下のようである。図4(a)は、表1における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図4(b)は、表2における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図4(c)は、表3における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図4(d)は、表4における各組の平均値に基づいて描かれたグラフである。図4(a)と、図4(b)と、図4(c)と、図4(d)とから、食品別且つ重量別の解凍最終温度別で解凍された後の温度差も異なり、また、解凍後の食品の温度が−3〜0℃の範囲に維持された場合、解凍後の食品の温度が0℃以上である食品に対して温度差が著しく低下しており、解凍が比較的均一的であることが分かる。
実施例2、−3〜0℃で食品を解凍する場合の肉汁滲出率分析
1、食品としてそれぞれ豚ロースと、魚肉と、鶏肉と、牛肉とを取り、且つ各食品をそれぞれ100g(グラム)と、200gと、300gと、400gと、500gとを取る。
(1)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを、それぞれ試験する。まず、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを電子レンジに入れて解凍し、また、電子レンジの中の食品の温度を解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)に維持することができる。次に、「肉汁量/肉塊総重量*100%」という式により、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)で解凍された後の肉汁滲出率をそれぞれ算出することができる。下記表5に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た実験データーである。
(2)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの魚肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表6に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(3)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの鶏肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表7に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(4)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの牛肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表8に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
2、試験の結果として、以下のようである。図5(a)は、表5における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図5(b)は、表6における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図5(c)は、表7における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図5(d)は、表8における各組の平均値に基づいて描かれたグラフである。図5(a)と、図5(b)と、図5(c)と、図5(d)とから、食品別且つ重量別の解凍最終温度別で解凍された後の肉汁滲出率も異なり、また、解凍後の食品の温度が−3〜0℃の範囲に維持された場合、解凍後の温度が0℃以上である食品に対して肉汁滲出率が明らかに低下しており、肉汁の損失が殆どないことが分かる。
実施例3、−3〜0℃で食品を解凍する場合のタンパク質含有量分析
1、食品としてそれぞれ豚ロースと、魚肉と、鶏肉と、牛肉とを取り、且つ各食品をそれぞれ100g(グラム)と、200gと、300gと、400gと、500gとを取る。
(1)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを、それぞれ試験する。まず、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを電子レンジに入れて解凍し、また、電子レンジの中の食品の温度を解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)に維持することができる。次に、ケルダール装置により100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)で解凍された後のタンパク質含有量をそれぞれ計測することができる。下記表9に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た実験データーである。
(2)100gと、200gと、300gと、400gと、500gの魚肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表10に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(3)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの鶏肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表11に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(4)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの牛肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表12に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
2、試験の結果として、以下のようである。図6(a)は、表9における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図6(b)は、表10における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図6(c)は、表11における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図6(d)は、表12における各組の平均値に基づいて描かれたグラフである。図6(a)と、図6(b)と、図6(c)と、図6(d)とから、食品別且つ重量別の解凍最終温度別で解凍された後のタンパク質含有量も異なり、また、解凍後の食品の温度が−3〜0℃の範囲に維持された場合、解凍後の食品の温度が0℃以上である食品に対してタンパク質含有量がやや上昇しており、栄養価値が高いことが分かる。
実施例4、−3〜0℃で食品を解凍する場合の水分含有量分析
1、食品としてそれぞれ豚ロースと、魚肉と、鶏肉と、牛肉とを取り、且つ各食品をそれぞれ100g(グラム)と、200gと、300gと、400gと、500gとを取る。
(1)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを、それぞれ試験する。まず、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを電子レンジに入れて解凍し、また、電子レンジの中の食品の温度を解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)に維持することができる。次に、105℃乾燥法により、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)で解凍された後の水分含有量をそれぞれ計測することができる。下記表13に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た実験データーである。
(2)100gと、200gと、300gと、400gと、500gの魚肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表14に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(3)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの鶏肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表15に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(4)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの牛肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表16に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
2、試験の結果として、以下のようである。図7(a)は、表13における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図7(b)は、表14における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図7(c)は、表15における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図7(d)は、表16における各組の平均値に基づいて描かれたグラフである。図7(a)と、図7(b)と、図7(c)と、図7(d)とから、食品別且つ重量別の解凍最終温度別で解凍された後の水分含有量も異なり、また、解凍後の食品の温度が−3〜0℃の範囲に維持された場合、解凍後の温度が0℃以上である食品に対して水分含有量がやや上昇しており、口当たりが良いことが分かる。
実施例5、−3〜0℃で食品を解凍する場合のテクスチャー分析
1、食品としてそれぞれ豚ロースと、魚肉と、鶏肉と、牛肉とを取り、且つ各食品をそれぞれ100g(グラム)と、200gと、300gと、400gと、500gとを取る。
(1)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを、それぞれ試験する。まず、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを電子レンジに入れて解凍し、また、電子レンジの中の食品の温度を解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)に維持することができる。次に、テクスチャーアナライザーにより、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)で解凍された後の剪断力をそれぞれ計測することができる。下記表17に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た実験データーである。
(2)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの魚肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表18に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(3)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの鶏肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表19に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(4)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの牛肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表20に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
2、試験の結果として、以下のようである。図8(a)は、表17における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図8(b)は、表18における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図8(c)は、表19における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図8(d)は、表20における各組の平均値に基づいて描かれたグラフである。図8(a)と、図8(b)と、図8(c)と、図8(d)とから、食品別且つ重量別の解凍最終温度別で解凍された後の剪断力も異なり、また、解凍後の食品の温度が−3〜0℃の範囲に維持された場合、解凍後の温度が0℃以上である食品に対して剪断力が少し上昇するが、解凍後の温度が−4℃くらいである食材より明らかに小さいため、切断がより容易であることが分かる。
実施例6、−3〜0℃で食品を解凍する場合の黄色度分析
1、食品としてそれぞれ豚ロースと、魚肉と、鶏肉と、牛肉とを取り、且つ各食品をそれぞれ100g(グラム)と、200gと、300gと、400gと、500gとを取る。
(1)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを、それぞれ試験する。まず、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを電子レンジに入れて解凍し、また、電子レンジの中の食品の温度を解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)に維持することができる。次に、比色計により、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)で解凍された後の黄色度をそれぞれ計測することができる。下記表21に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た実験データーである。
(2)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの魚肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表22に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(3)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの鶏肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表23に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(4)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの牛肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表24に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
2、試験の結果として、以下のようである。図9(a)は、表21における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図9(b)は、表22における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図9(c)は、表23における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図9(d)は、表24における各組の平均値に基づいて描かれたグラフである。図9(a)と、図9(b)と、図9(c)と、図9(d)とから、食品別且つ重量別の解凍最終温度別で解凍された後の黄色度も異なり、また、解凍後の温度が0℃以上である食品は解凍後の温度が−3〜0℃である食品に対して、黄色度が明らかに上昇しており、一部の食品が既に加熱しすぎて変色してしまったことが表されていることが分かる。
実施例7、−3〜0℃で食品を解凍する場合のコロニー総数分析
1、食品としてそれぞれ豚ロースと、魚肉と、鶏肉と、牛肉とを取り、且つ各食品をそれぞれ100g(グラム)と、200gと、300gと、400gと、500gとを取る。
(1)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを、それぞれ試験する。まず、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを電子レンジに入れて解凍し、また、電子レンジの中の食品の温度を解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)に維持することができる。次に、希釈後培養計数法により、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)で解凍された後のコロニー総数をそれぞれ計測することができる。下記表25に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た実験データーである。
(2)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの魚肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表26に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(3)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの鶏肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表27に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(4)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの牛肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表28に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
2、試験の結果として、以下のようである。図10(a)は、表25における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図10(b)は、表26における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図10(c)は、表27における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図10(d)は、表28における各組の平均値に基づいて描かれたグラフである。図10(a)と、図10(b)と、図10(c)と、図10(d)とから、食品別且つ重量別の解凍最終温度別で解凍された後のコロニー総数も異なり、また、解凍後の食品の温度が−3〜0℃の範囲に維持された場合は、解凍後の温度が0℃以上である場合に対して、コロニー総数が明らかに小さく、これは、解凍後の温度が比較的低く、微生物の繁殖が比較的ゆっくりであるから、解凍後の食品がより衛生的であることが分かる。
実施例8、−3〜0℃で食品を解凍する場合の解凍速度分析
1、食品としてそれぞれ豚ロースと、魚肉と、鶏肉と、牛肉とを取り、且つ各食品をそれぞれ100g(グラム)と、200gと、300gと、400gと、500gとを取る。
(1)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを、それぞれ試験する。まず、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを電子レンジに入れて解凍し、また、電子レンジの中の食品の温度を解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)に維持することができる。次に、解凍過程においてかかった時間により100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち0℃より高い温度で解凍と、0℃で解凍と、−1.5℃で解凍と、−3℃で解凍と、−4℃で解凍と)で解凍された後の解凍速度をそれぞれ計測することができる。下記表29に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た実験データーである。
(2)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの魚肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表30に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(3)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの鶏肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表31に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(4)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの牛肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表32に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
2、試験の結果として、以下のようである。発明者は、上記表29と、表30と、表31と、表32とにおける実験データーの分析を行うことにより、異なる食品の同じ重量のかかった解凍時間は同じであることを発見した。従って、本実施例は、一つのグラフで表されても良い。図11は表29(又は表30、又は表31、又は表32)における各組の平均値に基づいて描かれたグラフである。図11から、解凍後の食品の温度が−3〜0℃の範囲に維持された場合は、解凍後の温度が0℃以上である場合に対し、解凍速度が明らかに小さく、これは、解凍最終温度が低いため、必要なエネルギーが減少し、解凍時間が短縮されたからであることが分かる。
以上によると、発明者は、大量の試験及び理論分析により、食品の温度を−3〜0℃の間に制御する場合、解凍後の食品がより栄養的且つより衛生的であり、切断がより容易である上に、温度差が低く、加熱しすぎて変色する現象がないということを創新的に発見したため、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度として決定するのが良い
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御方法は、まず解凍命令を受信することができ、次に解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出し、また、電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃範囲内に維持するように解凍条件を制御することができ、大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記実施例で提供された電子レンジの解凍制御方法に対応し、本発明のもう一つの実施形態で電子レンジの解凍制御装置をさらに提供する。本発明が提供した電子レンジの解凍制御装置は前述された実施例における電子レンジの解凍制御方法に対応するため、前に述べられた、電子レンジの解凍制御方法に適用する作動方法の実施形態は本実施例で提供された電子レンジの解凍制御装置にも適用する。本実施例において、これ以上詳しく説明しない。
図12は本発明の一つの実施例に係る電子レンジの解凍制御装置の構成概略図である。図12に示すように、当該電子レンジの解凍制御装置は、受信モジュール110Aと、解凍モジュール120Aと、制御モジュール130Aと、を含む。
具体的に、受信モジュール110Aは解凍命令を受信することができ、解凍モジュール120Aは起動されて解凍することができ、制御モジュール130Aは、電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように解凍条件を制御することができる。本発明の一つの実施例によると、食品は肉類又は魚類であっても良い。また、解凍条件を制御することは、具体的に、解凍時間と、解凍加熱電力と、加熱方向とのうち一つ又は複数を制御することを含むことができる。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御装置は、受信モジュールにより解凍命令を受信し、解凍モジュールにより起動されて解凍する、制御モジュールにより電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように解凍条件を制御する。大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記実施例を実現するために、本発明は、上記図12に示す実施例における電子レンジの解凍制御装置を含む電子レンジをさらに提供する。
本発明の実施例に係る電子レンジは、受信モジュールにより解凍命令を受信し、解凍モジュールにより起動されて解凍する、制御モジュールにより電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように解凍条件を制御する。大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
なお、解凍後の電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように解凍条件を制御することができ、この時の食品は−3〜0℃で解凍食品とも呼ばれても良い。具体的に、本発明はもう一つの電子レンジの解凍制御方法を提供する。
図13は本発明のもう一つの実施例に係る電子レンジの解凍制御方法のフロートチャートである。図13に示すように、当該電子レンジの解凍制御方法は、解凍命令を受信するステップS1301と、起動されて解凍するステップS1302と、電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように解凍条件を制御するステップS1303と、を含む。
そのうち、本発明の一つの実施例によると、解凍条件を制御することは、具体的に、解凍時間と、解凍加熱電力と、加熱方向とのうち一つ又は複数を制御することを含むことができる。また、食品は肉類又は魚類であっても良い。
なお、本実施例で提供された電子レンジの解凍制御方法により食品を−3〜0℃で解凍食品にした利点は、上記実施例1−実施例8の詳しい説明を参照することができ、ここでは、説明を省略する。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御方法は、まず解凍命令を受信し、次に解凍するように起動され、解凍後の電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように解凍条件を制御することができる。大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記実施例で提供された電子レンジの解凍制御方法に対応し、本発明のもう一つの実施形態で電子レンジの解凍制御装置をさらに提供する。本発明が提供した電子レンジの解凍制御装置は、前述された実施例における電子レンジの解凍制御方法に対応するため、前述された、電子レンジの解凍制御方法に適用する作動方法の実施形態は、本実施例で提供された電子レンジの解凍制御装置にも適用し、本実施例において、これ以上詳しく説明しない。
図14は本発明のもう一つの実施例に係る電子レンジの解凍制御装置の構成概略図である。図14に示すように、当該電子レンジの解凍制御装置は、受信モジュール210Aと、解凍モジュール220Aと、制御モジュール230Aと、を含む。
具体的に、受信モジュール210Aは解凍命令を受信することができ、解凍モジュール220Aは起動されて解凍することができ、制御モジュール130Aは、解凍後の電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように解凍条件を制御することができる。本発明の一つの実施例によると、解凍条件を制御することは、具体的に、解凍時間と、解凍加熱電力と、加熱方向とのうち一つ又は複数を制御することを含むことができる。また、食品は肉類又は魚類であっても良い。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御装置は、受信モジュールが解凍命令を受信し、解凍モジュールが解凍するように起動され、解凍後の電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように制御モジュールが解凍条件を制御する。大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記実施例を実現するために、本発明は、上記図14に示す実施例における電子レンジの解凍制御装置を含むもう一つの電子レンジをさらに提供する。
本発明の実施例に係る電子レンジは、制御装置における受信モジュールにより解凍命令を受信し、解凍モジュールにより解凍するように起動され、制御モジュールにより解凍後の電子レンジの中の食品の温度を−3〜0℃に維持するように解凍条件を制御する。大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
本発明の実施例は、もう一つの電子レンジの解凍制御方法を提供し、当該方法は、解凍過程において電子レンジの中の食品の温度を検出し、解凍過程の食品の温度を−3〜0℃より低く、且つ解凍後の食品の温度を−3〜0℃に維持するように制御する。
なお、本実施例で提供された電子レンジの解凍制御方法により食品を−3〜0℃食品にした利点は、上記実施例1−実施例8の詳しい説明を参照することができ、ここでは、説明を省略する。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御方法は、解凍過程において電子レンジの中の食品の温度をリアルタイムに検出し、解凍過程の食品の温度を−3〜0℃より低く、且つ解凍後の食品の温度を−3〜0℃に維持するように制御することができる。大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記実施例を実現するために、本発明は、もう一つの電子レンジの解凍制御装置をさらに提供し、当該装置は、解凍過程において電子レンジの中の食品の温度を検出し、解凍過程の食品の温度がを−3〜0℃より低く、且つ解凍後の食品の温度を−3〜0℃に維持するように制御する。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御装置は、解凍過程において電子レンジの中の食品の温度をリアルタイムに検出し、解凍過程の食品の温度を−3〜0℃より低く、且つ解凍後の食品の温度を−3〜0℃に維持するように制御することができる。大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記実施例を実現するために、本発明は、上記実施例における電子レンジの解凍制御装置を含むもう一つの電子レンジをさらに提供する。
本発明の実施例に係る電子レンジは、解凍過程において電子レンジの中の食品の温度をリアルタイムに検出し、解凍過程の食品の温度を−3〜0℃より低く、且つ解凍後の食品の温度を−3〜0℃に維持するように制御することができる。大量の試験及び理論分析により、−3〜0℃範囲内の温度を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
本発明は、電子レンジの解凍制御方法をさらに提供する。
図15は、本発明の一つの実施例に係る電子レンジの解凍制御方法のフロートチャートである。図15に示すように、当該電子レンジの解凍制御方法は、ステップS1501と、ステップS1502と、ステップS1503と、を含む。
ステップS1501:解凍命令を受信する。
例を挙げると、電子レンジの解凍制御方法は、電子レンジに応用されることができ、電子レンジは、ユーザに解凍機能を有するボタンを提供することができる。ユーザが被解凍食品を電子レンジに入れて解凍する時に、ボタンを介して解凍命令を入力することができる。本発明の一つの実施例によると、食品が肉類又は魚類であっても良い。
ステップS1502:解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出する。
例えば、電子レンジは、解凍命令を受信した後、解凍機能をスタートさせて解凍を行い、電子レンジの中の食品の温度をリアルタイムに検出することができる。
ステップS1503:電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御する。
そのうち、本発明の一つの実施例によると、解凍条件を制御することは、具体的に、解凍時間と、解凍加熱電力又は加熱方向となどのうち一つ又は複数を制御することを含むことができる。
具体的には、解凍条件(例えば、解凍時間、及び/又は解凍加熱電力、及び/又は加熱方向など)を制御することにより、電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持することができる。例えば、解凍過程において、電子レンジの中の食品の温度が−20℃(例えば、食品が電子レンジに入れられたばかり)より低いであるのを検出した場合、解凍加熱電力を大きくすることにより、解凍の過程を加速させることができる。電子レンジの中の食品の現在の温度が−5℃であるのを検出した場合、解凍加熱電力を小さくし、且つ相応する解凍加熱電力まで制御し、電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持することができると同時に、加熱方向を制御して食品を均一的に解凍することができる。
なお、本発明の実施例において、図2に示すように、電子レンジの中の食品から12個の点を選択し、当該12個の点の温度を測定することができる(例えば、各点の1/2の高さにおける温度を検出する)。12個の点の80%以上(即ち10個の点以上)が−1±0.2℃の範囲内にある場合、当該食品を−1℃で解凍食品と呼んでも良い。そのうち、図2に示すように、点1の所在する列からエッジまでの距離は長辺の長さの約1/5を占め、点4の所在する列からエッジまでの距離は長辺の長さの約1/5を占め、点1の所在する行からエッジまでの距離は短辺の長さの約1/4を占め、点9の所在する行からエッジまでの距離は短辺の長さの約1/4を占め、エッジにある四つの点(即ち、点1、点4、点9、点12)からコーナーまでの距離は対角線の長さの約1/5を占める。
なお、発明者は、大量の実験データーにより、以下のことが分かる。被解凍食品を電子レンジで解凍して食品の温度を−1℃に維持することにより、食品の栄養保留率を高め、且つより衛生的であると同時に、解凍食品を切断することに影響を与えない。
これは、電子レンジによる解凍時、主にマイクロ波を利用して解凍を行うからである。即ち、マイクロ波は直接に被解凍食品に作用し、内外同時に加熱し、輻射を伝達する必要がなく、隙間の有無にかかわらず解凍することができる。マイクロ波による解凍は、媒体の損失を吸収することにより発熱するため、損失の大きいほうを加熱するのは比較的早い。水はマイクロ波を吸収する最強の媒体であるため、含水量の大きい物を加熱するのは非常に効果的である。被解凍食品の中の水分子は、解凍後しか大量のマイクロ波を吸収することができなく、結晶氷内に閉じ込められた水分子はマイクロ波を吸収することができないため、食品に結晶氷が存在している場合、食品の温度変化は大きくないが、食品の結晶氷が溶けた後、食品の温度が急に変化する。図3に示すように、発明者は複数の試験を行い、選び出された5回の実験データーに基づいてグラフを描いて分析を行うことにより、解凍区間における食品の温度変化が比較的安定であると分かる。−1℃に近い際の食品はまだ結晶氷を有するため、食品の温度変化は大きくない。0℃以上である場合、結晶氷が次第に溶けていくため、マイクロ波を吸収する水媒体は次第に多くなってきて、食品の温度は持続的に急速的に高くなり、そうすると、食品を加熱しすぎてしまうなどの問題となる。従って、−1℃を食品の解凍区間とする。以下に、−1℃で食品を解凍することでもたらされた利点は、当業者により明白に理解してもらうために、実験データーに組み合わせて説明する。
実施例9、−1℃で食品を解凍する場合の温度差分析
1、食品としてそれぞれ豚ロースと、魚肉と、鶏肉と、牛肉とを取り、且つ各食品をそれぞれ100g(グラム)と、200gと、300gと、400gと、500gとを取る。
(1)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを、それぞれ試験する。まず、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを電子レンジに入れて解凍し、また、電子レンジの中の食品の温度を解凍最終温度別(即ち−1℃で解凍と、0℃で解凍と、−2℃で解凍と)に維持することができると。次に、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち−1℃で解凍と、0℃で解凍と、−2℃で解凍と)で解凍された後の肉塊の最高温度をそれぞれ測定し、また、その最低温度をもそれぞれ測定し、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち−1℃で解凍と、0℃で解凍と、−2℃で解凍と)で解凍された後の温度差を得ることができる。下記表33に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た実験データーである。
(2)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの魚肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表34に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(3)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの鶏肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表35に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(4)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの牛肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表36に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
2、試験の結果として、以下のようである。図16(a)は、表33における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図16(b)は、表34における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図16(c)は、表35における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図16(d)は、表36における各組の平均値に基づいて描かれたグラフである。図16(a)と、図16(b)と、図16(c)と、図16(d)とから、食品別且つ重量別の解凍最終温度別で解凍された後の温度差も異なり、また、解凍後の食品の温度が約−1℃である場合、解凍後の温度が0℃以上である食品に対し、温度差が著しく低下しており、解凍が比較的均一的であることが分かる。
実施例10、−1℃で食品を解凍する場合の肉汁滲出率分析
1、食品としてそれぞれ豚ロースと、魚肉と、鶏肉と、牛肉とを取り、且つ各食品をそれぞれ100g(グラム)と、200gと、300gと、400gと、500gとを取る。
(1)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを、それぞれ試験する。まず、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを電子レンジに入れて解凍し、また、電子レンジの中の食品の温度を解凍最終温度別(即ち−1℃で解凍と、0℃で解凍と、−2℃で解凍と)に維持することができる。次に、「肉汁量/肉塊総重量*100%」という式により、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち−1℃で解凍と、0℃で解凍と、−2℃で解凍と)で解凍された後の肉汁滲出率をそれぞれ算出することができる。下記表37に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た実験データーである。
(2)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの魚肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表38に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(3)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの鶏肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表39に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(4)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの牛肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表40に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
2、試験の結果として、以下のようである。図17(a)は、表37における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図17(b)は、表38における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図17(c)は、表39における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図17(d)は、表40における各組の平均値に基づいて描かれたグラフである。図17(a)と、図17(b)と、図17(c)と、図17(d)とから、食品別且つ重量別の解凍最終温度別で解凍された後の肉汁滲出率も異なり、また、解凍後の食品が約−1℃である場合、解凍後の温度が0℃以上である食品に対し、肉汁滲出率が明らかに低下しており、肉汁損失が殆どないことが分かる。
実施例11、−1℃で食品を解凍する場合のタンパク質含有量分析
1、食品としてそれぞれ豚ロースと、魚肉と、鶏肉と、牛肉とを取り、且つ各食品をそれぞれ100g(グラム)と、200gと、300gと、400gと、500gとを取る。
(1)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを、それぞれ試験する。まず、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを電子レンジに入れて解凍し、また、電子レンジの中の食品の温度を解凍最終温度別(即ち−1℃で解凍と、0℃で解凍と、−2℃で解凍と)に維持することができる。次に、ケルダール装置により、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち−1℃で解凍と、0℃で解凍と、−2℃で解凍と)で解凍された後のタンパク質含有量をそれぞれ計測することができる。下記表41に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た実験データーである。
(2)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの魚肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表42に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(3)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの鶏肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表43に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(4)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの牛肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表44に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
2、試験の結果として、以下のようである。図18(a)は、表41における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図18(b)は、表42における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図18(c)は、表43における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図18(d)は、表44における各組の平均値に基づいて描かれたグラフである。図18(a)と、図18(b)と、図18(c)と、図18(d)とから、食品別且つ重量別の解凍最終温度別で解凍された後のタンパク質含有量も異なり、また、解凍後の食品の温度が−1℃くらいである場合、解凍後の食品の温度が0℃以上である食品に対してタンパク質含有量がやや上昇しており、栄養価値が高いことが分かる。
実施例12、−1℃で食品を解凍する場合の水分含有量分析
1、食品としてそれぞれ豚ロースと、魚肉と、鶏肉と、牛肉とを取り、且つ各食品をそれぞれ100g(グラム)と、200gと、300gと、400gと、500gとを取る。
(1)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを、それぞれ試験する。まず、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを電子レンジに入れて解凍し、また、電子レンジの中の食品の温度を解凍最終温度別(即ち−1℃で解凍と、0℃で解凍と、−2℃で解凍と)に維持することができる。次に、105℃乾燥法により、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち−1℃で解凍と、0℃で解凍と、−2℃で解凍と)で解凍された後の水分含有量をそれぞれ計測することができる。下記表45に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た実験データーである。
(2)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの魚肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表46に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(3)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの鶏肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表47に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(4)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの牛肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表48に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
2、試験の結果として、以下のようである。図19(a)は、表45における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図19(b)は、表46における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図19(c)は、表47における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図19(d)は、表48における各組の平均値に基づいて描かれたグラフである。図19(a)と、図19(b)と、図19(c)と、図19(d)とから、食品別且つ重量別の解凍最終温度別で解凍された後の水分含有量も異なり、また、解凍後の食品が約−1℃である場合、解凍後の温度が0℃以上である食品に対して水分含有量がやや上昇しており、口当たりが良いことが分かる。
実施例13、−1℃で食品を解凍する場合のテクスチャー分析
1、食品としてそれぞれ豚ロースと、魚肉と、鶏肉と、牛肉とを取り、且つ各食品をそれぞれ100g(グラム)と、200gと、300gと、400gと、500gとを取る。
(1)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを、それぞれ試験する。まず、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを電子レンジに入れて解凍し、また、電子レンジの中の食品の温度を解凍最終温度別(即ち−1℃で解凍と、0℃で解凍と、−2℃で解凍と)に維持することができる。次に、テクスチャーアナライザーにより、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち−1℃で解凍と、0℃で解凍と、−2℃で解凍と))で解凍された後の剪断力をそれぞれ計測することができる。下記表49に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た実験データーである。
(2)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの魚肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表50に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(3)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの鶏肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表51に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(4)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの牛肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表52に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
2、試験の結果として、以下のようである。図20(a)は、表49における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図20(b)は、表50における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図20(c)は、表51における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図20(d)は、表52における各組の平均値に基づいて描かれたグラフである。図20(a)と、図20(b)と、図20(c)と、図20(d)とから、食品別且つ重量別の解凍最終温度別で解凍された後の剪断力も異なり、また、解凍後の食品の温度が約−1℃に維持された場合、解凍後の温度が0℃以上である食品に対して剪断力が少し上昇するが、解凍後の温度が−4℃くらいである食材より明らかに小さいため、切断がより容易であることが分かる。
実施例14、−1℃で食品を解凍する場合の黄色度分析
1、食品としてそれぞれ豚ロースと、魚肉と、鶏肉と、牛肉とを取り、且つ各食品をそれぞれ100g(グラム)と、200gと、300gと、400gと、500gとを取る。
(1)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを、それぞれ試験する。まず、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを電子レンジに入れて解凍し、また、電子レンジの中の食品の温度を解凍最終温度別(即ち−1℃で解凍と、0℃で解凍と、−2℃で解凍と)に維持することができる。次に、比色計により、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち−1℃で解凍と、0℃で解凍と、−2℃で解凍と)で解凍された後の黄色度をそれぞれ計測することができる。下記表53に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た実験データーである。
(2)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの魚肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表54に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(3)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの鶏肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表55に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(4)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの牛肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表56に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
2、試験の結果として、以下のようである。図21(a)は、表53における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図21(b)は、表54における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図21(c)は、表55における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図21(d)は、表56における各組の平均値に基づいて描かれたグラフである。図21(a)と、図21(b)と、図21(c)と、図21(d)とから、食品別且つ重量別の解凍最終温度別で解凍された後の黄色度も異なり、また、解凍後の温度が0℃以上である食品は、解凍後の温度が−3〜0℃である食品に対して、黄色度が明らかに上昇しており、一部の食品が既に加熱しすぎて変色してしまったことが表されていることが分かる。
実施例15、−1℃で食品を解凍する場合のコロニー総数分析
1、食品としてそれぞれ豚ロースと、魚肉と、鶏肉と、牛肉とを取り、且つ各食品をそれぞれ100g(グラム)と、200gと、300gと、400gと、500gとを取る。
(1)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを、それぞれ試験する。まず、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースを電子レンジに入れて解凍し、また、電子レンジの中の食品の温度を解凍最終温度別(即ち−1℃で解凍と、0℃で解凍と、−2℃で解凍と)に維持することができる。次に、希釈後培養計数法により、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースのそれぞれの解凍最終温度別(即ち−1℃で解凍と、0℃で解凍と、−2℃で解凍と)で解凍された後のコロニー総数をそれぞれ計測することができる。下記表57に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た実験データーである。
(2)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの魚肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表58に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(3)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの鶏肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表59に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
(4)100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの牛肉を、それぞれ試験する。試験の過程及び方法は、100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法と同じであり、上記100gと、200gと、300gと、400gと、500gとの豚ロースの過程及び方法を参照することができ、ここでは、説明を省略する。下記表60に示すように、発明者が数回の試験のうち5回の並行実験を選び出して得た全ての実験データーである。
2、試験の結果として、以下のようである。図22(a)は、表57における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図22(b)は、表58における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図22(c)は、表59における各組の平均値に基づいて描かれたグラフであり、図22(d)は、表60における各組の平均値に基づいて描かれたグラフである。図22(a)と、図22(b)と、図22(c)と、図22(d)とから、食品別且つ重量別の解凍最終温度別で解凍された後のコロニー総数も異なり、また、解凍後の食品が約−1℃である場合は、解凍後の温度が0℃以上である場合に対して、コロニー総数が明らかに小さく、これは、解凍後の温度が比較的低く、微生物の繁殖が比較的ゆっくりであり、解凍後の食品がより衛生的であるからことが分かる。
以上によると、発明者は、大量の試験及び理論分析により、食品の温度を約−1℃に制御することにより、解凍後の食品がより栄養的且つより衛生的であり、切断がより容易である上に、温度差が低く、加熱しすぎて変色する現象がないということを創新的に発見したため、−1℃を食品解凍の最適最終温度として決定するのが良い。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御方法は、まず解凍命令を受信することができ、次に解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出し、また、電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御することができる。大量の試験及び理論分析により、−1℃を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記実施例で提供された電子レンジの解凍制御方法に対応し、本発明のもう一つの実施形態で電子レンジの解凍制御装置をさらに提供する。本発明が提供した電子レンジの解凍制御装置は前述された実施例における電子レンジの解凍制御方法に対応するため、前述べられた、電子レンジの解凍制御方法に適用する作動方法の実施形態は本実施例で提供された電子レンジの解凍制御装置にも適用する。本実施例において、これ以上詳しく説明しない。
図23は本発明の一つの実施例に係る電子レンジの解凍制御装置の構成概略図である。図23に示すように、当該電子レンジの解凍制御装置は、受信モジュール110Bと、検出モジュール120Bと、制御モジュール130Bと、を含む。
具体的に、受信モジュール110Bは解凍命令を受信することができ、検出モジュール120Bは、解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出することができ、制御モジュール130Bは、電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御することができる。本発明の一つの実施例によると、食品は肉類又は魚類であっても良い。また、解凍条件を制御することは、具体的に、解凍時間と、解凍加熱電力と、加熱方向とのうち一つ又は複数を制御することを含むことができる。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御装置は、受信モジュールが解凍命令を受信した後、解凍モジュールにより解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出し、制御モジュールは、電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御する。大量の試験及び理論分析により、−1℃を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記実施例を実現するために、本発明は、上記図23に示す実施例における電子レンジの解凍制御装置を含む電子レンジをさらに提供する。
本発明の実施例に係る電子レンジは、受信モジュールが解凍命令を受信した後、制御装置における検出モジュールにより解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出し、制御モジュールは電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御する。大量の試験及び理論分析により、−1℃を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
選択的には、解凍後の電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御することができ、この時の食品は−1℃解凍食品とも呼ばれても良い。具体的に、本発明は、もう一つの電子レンジの解凍制御方法をさらに提供する。
図24は本発明のもう一つの実施例に係る電子レンジの解凍制御方法のフロートチャートである。図24に示すように、当該電子レンジの解凍制御方法は、ステップS2401と、ステップS2402と、ステップS2403と、を含むことができる。
ステップS2401:解凍命令を受信する。
ステップS2402:解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出する。
そのうち、本発明の一つの実施例によると、食品は肉類又は魚類であっても良い。
ステップS2403:電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御する。
そのうち、本発明の一つの実施例によると、解凍条件を制御することは、具体的に、解凍時間と、解凍加熱電力と、加熱方向とのうち一つ又は複数を制御することを含むことができる。
なお、本実施例で提供された電子レンジの解凍制御方法により食品を−1℃解凍食品にした利点は、上記実施例9〜実施例15の詳しい説明を参照することができ、ここでは、説明を省略する。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御方法は、まず解凍命令を受信し、次に解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出し、また、解凍後の電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御することができる。大量の試験及び理論分析により、−1℃を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記実施例で提供された電子レンジの解凍制御方法に対応し、本発明のもう一つの実施形態は、電子レンジの解凍制御装置をさらに提供する。本発明が提供した電子レンジの解凍制御装置は、前述された実施例における電子レンジの解凍制御方法に対応するため、前述された、電子レンジの解凍制御方法に適用する作動方法の実施形態は、本実施例で提供された電子レンジの解凍制御装置にも適用し、本実施例において、詳しく説明しない。
図25は本発明のもう一つの実施例に係る電子レンジの解凍制御装置の構成概略図である。図25に示すように、当該電子レンジの解凍制御装置は、受信モジュール210Bと、検出モジュール220Bと、制御モジュール230Bと、を含む。
具体的に、受信モジュール210Bは解凍命令を受信することができ、検出モジュール220Bは、解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出することができる。本発明の一つの実施例によると、食品は肉類又は魚類であっても良い。制御モジュール230Bは、解凍後の電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御することができる。本発明の一つの実施例によると、解凍条件を制御することは、具体的に、解凍時間と、解凍加熱電力と、加熱方向とのうち一つ又は複数を制御することを含むことができる。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御装置は、受信モジュールが解凍命令を受信した後、検出モジュールにより解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出する。制御モジュールは、解凍後の電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御する。大量の試験及び理論分析により、−1℃を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記実施例を実現するために、本発明は、上記図25に示す実施例における電子レンジの解凍制御装置を含む電子レンジをさらに提供する。
本発明の実施例に係る電子レンジは、受信モジュールが解凍命令を受信した後、制御装置における検出モジュールにより解凍するように起動され、電子レンジの中の食品の温度を検出する。制御モジュールは、解凍後の電子レンジの中の食品の温度を−1℃に維持するように解凍条件を制御する。大量の試験及び理論分析により、−1℃を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
選択的には、本発明は、解凍過程の電子レンジの中の食品の温度を−1℃より低く、且つ解凍後の食品の温度を−1℃に維持するもう一つの電子レンジの解凍制御方法をさらに提供する。
なお、本実施例で提供された電子レンジの解凍制御方法により食品を−1℃解凍食品にした利点は、上記実施例9〜実施例15の詳しい説明を参照することができ、ここでは、説明を省略する。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御方法は、解凍過程の電子レンジの中の食品の温度を−1℃より低く、且つ解凍後の食品の温度を−1℃に維持する。大量の試験及び理論分析により、−1℃を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記実施例を実現するために、本発明は、解凍過程の電子レンジの中の食品の温度を−1℃より低く、且つ解凍後の食品の温度を−1℃に維持するもう一つの電子レンジの解凍制御装置をさらに提供する。
本発明の実施例に係る電子レンジの解凍制御装置は、解凍過程の電子レンジの中の食品の温度を−1℃より低く、且つ解凍後の食品の温度を−1℃に維持する。大量の試験及び理論分析により、−1℃を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
上記実施例を実現するために、本発明は、上記実施例における電子レンジの解凍制御装置を含むもう一つの電子レンジをさらに提供する。
本発明の実施例に係る電子レンジは、解凍過程の電子レンジの中の食品の温度を−1℃より低く、且つ解凍後の食品の温度を−1℃に維持する。大量の試験及び理論分析により、−1℃を食品解凍の最適最終温度とすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点があるのを創新的に発見した。
本発明は、一つの電子レンジの解凍制御方法をさらに提供する。
以下、図26〜図34を参照し、本発明の実施例に係る電子レンジ100Aの解凍制御方法を説明する。電子レンジ100Aは、解凍キ−22とマイクロ波発生装置とを有する。解凍キ−22を押すと、電子レンジ100Aに入れられた食品200、例えば肉類(豚肉と、鶏肉と、魚肉と、などを含む)を解凍することができる。なお、ここで、マイクロ波発生装置(マイクロ波源31と、マイクロ波源エネルギー供給装置32と、導波管33と、加熱アンテナ34又は攪拌片35と、などを含む)の構造及び作動原理などは、すでに当業者に熟知されたものであり、ここでは、詳しく説明しない。
図26に示すように、本発明の第1側面の実施例に係る電子レンジ100Aの解凍制御方法は、
電子レンジ100A内の食品200の重量xに基づいて総解凍時間Tを計算し、総解凍時間Tは、T=K(x/100)秒を満たし、ただし、20秒/グラム≦K≦120秒/グラムであるステップS2601と、
マイクロ波発生装置がスタートするように制御し、総解凍時間Tをかけて食品200を解凍するステップS2602と、を含む。
そのうち、食品200の重量xの単位はグラムであり、Kの具体的な数値は、食品200の種類などに応じて具体的に選択することができ、本発明は、これを具体的に限定しない。
総解凍時間Tと食品200の重量xとの関係は、発明者の食品200別、例えば肉類の重量別に対する大量のテストによって得られたものである。
そうすると、肉類の重量に基づいて当該肉類を解凍するに要する総解凍時間Tを算出することができるため、電子レンジ100Aで食品200、例えば肉類を解凍する場合、肉類を電子レンジ100Aに入れ、総解凍時間T内で肉類を解凍するだけで良いのであり、操作が便利である。また、重量別の食品200、例えば肉類の総解凍時間Tを精確的に計算することにより、従来の電子レンジ100Aの解凍による栄養損失及び一部加熱しすぎるという現象が解決される。
選択的には、総解凍時間Tをかけた後、食品の温度は−3℃〜0℃である。即ち、解凍過程が終了した後、食品例えば肉類の温度は−3℃〜0℃であり、−1℃であるのは好ましい。これにより、−1℃を食品を解凍する最終温度をすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点がある
本発明の実施例に係る電子レンジ100Aの解凍制御方法は、食品200の重量xに基づいて解凍食品の総解凍時間Tを算出し、解凍効果が良い。
さらに、前記ステップS2602は、順次連続する複数の時間帯で複数の火力等級を順次に用いて食品200を解凍するステップを含む。即ち、総解凍時間Tを複数の時間帯を分けることができ、複数の時間帯は時間順で連続的であり、各時間帯内で対応する火力等級を用いて食品200を解凍する。そのうち、複数の時間帯を足すと、総解凍時間Tになる。言い換えると、各時間帯は総解凍時間Tより小さい。複数の時間帯の大きさは同じであっても良いし、異なっても良い。同じくは、複数の火力等級の大きさは同じであっても良いし、異なっても良い。
本発明の一つの実施例によると、例えば、総解凍時間Tは四つの時間帯に分けられ、異なる時間帯で異なる火力等級をそれぞれ用いて食品200、例えば肉類を解凍する。なお、全火力の具体的な数値は、食品200の種類などに応じて適宜に変更することができ、本発明は、これを具体的に限定しない。
具体的には、図27に示すように、ステップS2602は、具体的に、
第1の時間帯t1内において第1の火力等級で解凍し、第1の火力等級が全火力の30%〜60%であるステップS26021と、
第2の時間帯t2内において第2の火力等級で解凍し、第2の火力等級が全火力の20%〜40%であるステップS26022と、
第3の時間帯t3内において第3の火力等級で解凍し、第3の火力等級が全火力の30%〜60%であるステップS26023と、
第4の時間帯t4内において第4の火力等級で解凍し、第4の火力等級が全火力の0%〜30%であるステップS324と、を含む。そのうち、全火力は100%である。
即ち、総解凍時間Tは、順次連続する第1の時間帯t1と、第2の時間帯t2と、第3の時間帯t3と、第4の時間帯t4とに分けられ、各時間帯内で第1の火力等級と、第2の火力等級と、第3の火力等級と、第4の火力等級と、をそれぞれ用いて食品200、例えば肉類を解凍する。
選択的には、第1の時間帯t1と、第2の時間帯t2と、第3の時間帯t3と、第4の時間帯t4とは、それぞれに、
t1=K(n+1+a)/4と、
t2=K(n−1−a)/4と、
t3=K(n+1−a)/4と、
t4=K(n−1+a)/4と、を満たし、
ただし、n=x/100グラムであり、a=[1+(−1)n]/2である。
これにより、総解凍時間Tを四つの時間帯に分け、各時間帯内でそれぞれ対応する火力等級を用いて食品200を解凍することにより、解凍が均一的であり、栄養損失がない上に、解凍速度が早い。
勿論、本発明はこれに限定されない。総解凍時間Tは、二つ、三つ、五つ、六つ、より多くの時間帯さえに分けられても良い。各時間帯内でそれぞれ対応する火力等級を用いて食品200を解凍し、より良い解凍効果を奏する。
本発明の一つの選択的な実施例によると、ステップS26022とステップS26023との間には、電子レンジ100Aの解凍制御方法は、
第2の時間帯t2の後に解凍過程が一時停止するように制御し、且つ食品をひっくり返すことを通知し、また、食品がひっくり返されたか否かを検出し始めるステップS260221Aと、
食品がひっくり返されたことを検出した後、解凍過程がステップS26023に入るように制御するステップS260222Aと、をさらに含む。
言い換えると、解凍過程が第2の時間帯t2の後且つ第3の時間帯t3の前に進んだ場合、解凍過程を一時停止し、この場合にマイクロ波発生装置は作動停止し、電子レンジ100A内の食品を解凍しなく、電子レンジ100Aは、ユーザに電子レンジ100A内の食品をひっくり返すのを通知し、ユーザが電子レンジ100A内の食品をひっくり返した後、マイクロ波発生装置が再スタートするように制御し、電子レンジ100Aの食品を引き続き解凍する。
そのうち、電子レンジ100Aがユーザに電子レンジ100A内の食品をひっくり返すのを通知した後、電子レンジ100A内に検出装置が設けられ、食品がひっくり返されたか否かを検出することができる。例えば、マイクロ波発生装置が上へマイクロ波を射出する時に、検出装置は食品の下表面の温度を検出することができる。ひっくり返される前に、食品の下表面の温度は食品の上表面の温度より高いべきであり、ひっくり返された後に、食品の上表面と下表面とは交換され、この際に検出装置が検出した食品の下表面(即ちひっくり返される前の上表面)の温度は食品の上表面(即ちひっくり返される前の下表面)の温度より低く、これにより、食品が既にひっくり返されたのを確定することができる。選択的には、検出装置は温度センサーである。
本発明のもう一つの選択的な実施例によると、ステップS26022とステップS26023との間には、電子レンジ100Aの解凍制御方法は、
第2の時間帯t2の後に解凍過程が一時停止するように制御し、且つ食品をひっくり返すことを通知し、また、マイクロ波発生装置が再起動されたか否かを検出し始めるステップS260221Bと、
マイクロ波発生装置が再起動されたことを検出した後、解凍過程がステップS26023に入るように制御するステップS260222Bと、をさらに含む。
言い換えると、解凍過程が第2の時間帯t2の後且つ第3の時間帯t3の前に進んだ場合、解凍過程を一時停止し、この場合にマイクロ波発生装置は作動停止し、電子レンジ100A内の食品を解凍しなく、電子レンジ100Aは、ユーザに電子レンジ100A内の食品をひっくり返すのを通知し、ユーザが電子レンジ100A内の食品をひっくり返した後、マイクロ波発生装置が再スタートするように制御し、電子レンジ100Aの食品を引き続き解凍する。
そのうち、電子レンジ100Aがユーザに電子レンジ100A内の食品をひっくり返すのを通知した後、ユーザは電子レンジ100Aの解凍キ−22又は起動キ−を押すことができ、マイクロ波発生装置が再スタートするように制御し、電子レンジ100A内の食品を引き続き解凍する。
本発明の一つの選択的な実施例によると、食品200の重量xは、解凍キ−22のタッチ状態に基づいてを判断することができる。例えば、電子レンジ100Aに1つの解凍キ−22が設けられ、解凍キ−22は、1回押すごとに電子レンジ100Aに表示された重量が順次に50グラム〜100グラム増加するように構成される。即ち、ユーザは、まず食品200の重量xを見積り、次に重量xの見積りに基づいて解凍キ−22を複数回押すことができ、1回押すごとに電子レンジ100Aに表示された重量がユーザの見積りまで順次に増加する。なお、1回押すごとに電子レンジ100Aに表示された重量の具体的な数値は、実際の要求に応じて具体的に設計することができ、本発明は、これを具体的に限定しない。
図28を図29a−29eに組み合わせ、電子レンジ100Aの制御パネル2には、ディスプレイ21を有し、ディスプレイ21の下方に解凍キ−22が設けられ、解凍キ−22は一つであり、解凍キ−22を1回押すごとに電子レンジ100Aに表示された重量が100グラム増加する。例えば、ユーザの見積もった食品200、例えば肉類の重量x=500グラムである場合、解凍キ−22を5回押しても良く、解凍キ−22を1回押すごとに電子レンジ100Aに表示された重量が順次に100グラム増加する。
食品200、例えば肉類を解凍する操作過程は、図30に示すように、食品200、例えば肉類の重量xを見積り、食品200、例えば肉類を電子レンジ100A内に入れ、次に重量xに基づいて解凍キ−22を1回又は複数回押し、適切な解凍重量を選択する。電子レンジ100Aは上記解凍重量に基づいて総解凍時間Tを算出することができる。次に電子レンジ100Aの起動キ−を押し、解凍がスタートし、この場合にマイクロ波発生装置はスタートし、食品200、例えば肉類を解凍する。解凍が第2の時間帯t2の後且つ第3の時間帯t3の前に進んだ場合、電子レンジ100Aは一時停止し、ひっくり返すのを通知する。ユーザがひっくり返した後、解凍終了まで電子レンジ100Aの解凍を再スタートさせる。
勿論、解凍キ−22は、複数の重量グラム数に対応する複数の解凍キ−22をさらに含んでも良い(図示せず)。この場に、電子レンジ100Aの制御パネル2に複数の解凍キ−22が設けられ、且つ複数の解凍キ−22に対応する重量が異なる。食品200、例えば肉類を解凍する必要がある場合、まず肉類の重量を見積り、次に複数の解凍キ−22から肉類の重量の見積りに最も近い解凍キ−22を見出し、当該解凍キ−22を押せば良い。
本発明のもう一つの選択的な実施例によると、さらに電子レンジ100A内に設けられた重量センサー4により食品200の重量xを判断することができる。例えば、図31に示す例において、重量センサー4は電子レンジ100Aの底部の脚12に設けられる。電子レンジ100A内が空っぽである場合、重量センサー4によって検出されたのは食品200が置かれていない電子レンジ100Aの重量である。食品200を電子レンジ100A内に入れた後、重量センサー4が検出したのは食品200を含む電子レンジ100Aの重量である。上記二つの重量の差を取って食品200の重量を得ることができる。なお、食品200、例えば肉類の重量を的確に取得するために、重量センサー4の個数は実際の要求に応じて具体的に設計することができる。
例えば、図32に示す例において、電子レンジ100A内にキャビティ11を有し、キャビティ11は、仕切板13によって調理室111と調理室111の下方に位置する加熱室112とに仕切られる。食品200は料理室111内に置くのに適する。重量センサー4は仕切板13の底部に設けられ、この場合、重量センサー4は、仕切板13にある食品200の重量を直接検出することができる。
食品200、例えば肉類を解凍する操作過程は、図33及び図34に示すように、まず食品200、例えば肉類を電子レンジ100A内に入れ、電子レンジ100A内の重量センサー4は食品200、例えば肉類の重量を自動的に検出することができる。電子レンジ100Aは、上記検出された重量に基づいて総解凍時間Tを算出することができる。次に解凍キ−22を押し、続いてスタートキーを押し、解凍がスタートし、この場合にマイクロ波発生装置はスタートして食品200、例えば肉類を解凍する。解凍が第2の時間帯t2の後且つ第3の時間帯t3の前に進んだ場合、電子レンジ100Aは一時停止し、ひっくり返すのを通知する。ユーザがひっくり返した後、解凍終了まで電子レンジ100Aの解凍を再スタートさせる。
勿論、食品200、例えば肉類の重量をより的確に取得するために、重量センサー4は脚12及び仕切板の底部に同時に設けられても良い。従って、電子レンジ100A内に重量センサー4を設けることにより、電子レンジ100Aの自動的な検出が実現され、電子レンジ100Aがより智能的になる。
図28と、図31と、図32とに示すように、本発明の第2側面の実施例に係る電子レンジ100Aは、本体1と、制御パネル2と、マイクロ波発生装置と、を含む。電子レンジ100Aは、本発明の上記第1側面の実施例に係る電子レンジ100Aの食品解凍制御方法で食品200を解凍する。
具体的には、本体1内に食品200、例えば肉類を置くのに適するキャビティ11が区画され、制御パネル2は本体1例えば、本体1の前表面に設けられ、制御パネル2は解凍キ−22とスタートキーとを備え、マイクロ波発生装置は本体1内に設けられ、キャビティ11内へマイクロ波を射出して食品200、例えば肉類を解凍する。
本発明の実施例に係る電子レンジ100Aは、本発明の上記第1側面の実施例に係る電子レンジ100Aの食品解凍制御方法を用いることにより、解凍後の食品200、例えば肉類は、栄養損失がない。
図31に示すように、本体1に食品の重量を検出するのに適する重量センサー4が設けられ、本体1の底部に脚12があり、重量センサー4は、脚12に設けられる。電子レンジ100A内が空っぽである場合、重量センサー4によって検出されたのは食品200が置かれていない電子レンジ100Aの重量である。食品200を電子レンジ100A内に入れた後、重量センサー4が検出したのは、食品200を含む電子レンジ100Aの重量である。上記二つの重量の差を取って食品200の重量を得ることができる。
又は、図32に示すように、本体1に食品の重量を検出するのに適する重量センサー4が設けられ、キャビティ11は、仕切板13によって調理室111と調理室111の下方に位置する加熱室112とに仕切られる。重量センサー4は、仕切り板13の底部に設けられ、この場合、重量センサー4は仕切り板13にある食品200の重量を直接検出することができる。従って、電子レンジ100Aに重量センサーを設けることにより、電子レンジ100Aの自動的な検出が実現され、電子レンジ100Aがより智能的になる。
食品200、例えば肉類を解凍する操作過程は図34に示すように、まず食品200、例えば肉類を電子レンジ100A内に入れ、電子レンジ100A内の重量センサー4は食品200、例えば肉類の重量を自動的に検出することができる。電子レンジ100Aは、上記検出された重量に基づいて総解凍時間Tを算出することができる。次に解凍キ−22を押し、続いてスタートキーを押し、解凍がスタートし、この場合にマイクロ波発生装置はスタートして食品200、例えば肉類を解凍する。解凍が第2の時間帯t2の後且つ第3の時間帯t3の前に進んだ場合、電子レンジ100Aは一時停止し、ひっくり返すのを通知する。ユーザがひっくり返した後、解凍終了まで電子レンジ100Aの解凍を再スタートさせる。
勿論、食品200の重量xは、解凍キ−22のタッチ状態に基づいて判断することができる。例えば、電子レンジ100Aに1つの解凍キ−22が設けられ、解凍キ−22は、1回押すごとに電子レンジ100Aに表示された重量が順次に50グラム〜100グラム増加するように構成される。即ち、ユーザは、まず食品200の重量xを見積り、次に重量xの見積りに基づいて解凍キ−22を複数回押すことができ、1回押すごとに電子レンジ100Aに表示された重量がユーザの見積りまで順次に増加する。なお、1回押すごとに電子レンジ100Aに表示された重量の具体的な数値は、実際の要求に応じて具体的に設計することができ、本発明は、これを具体的に限定しない。
図28に図29a−29eを組み合わせ、電子レンジ100Aの制御パネル2には、ディスプレイ21を有し、ディスプレイ21の下方に解凍キ−22が設けられ、解凍キ−22は一つであり、解凍キ−22を1回押すごとに電子レンジ100Aに表示された重量が100グラム増加する。例えば、ユーザの見積もった食品200、例えば肉類の重量x=500グラムである場合、解凍キ−22を5回押しても良く、解凍キ−22を1回押すごとに電子レンジ100Aに表示された重量が順次に100グラム増加する。
食品200、例えば肉類を解凍する操作過程は、図30に示すように、食品200、例えば肉類の重量xを見積り、食品200、例えば肉類を電子レンジ100A内に入れ、次に重量xに基づいて解凍キ−22を1回又は複数回押し、適切な解凍重量を選択する。電子レンジ100Aは上記解凍重量に基づいて総解凍時間Tを算出することができる。次に電子レンジ100Aの起動キ−を押し、解凍がスタートし、この場合にマイクロ波発生装置はスタートして食品200、例えば肉類を解凍する。解凍が第2の時間帯t2の後且つ第3の時間帯t3の前に進んだ場合、電子レンジ100Aは一時停止し、ひっくり返すのを通知する。ユーザがひっくり返した後、解凍終了まで電子レンジ100Aの解凍を再スタートさせる。
勿論、解凍キ−22は、複数の重量グラム数に対応する複数の解凍キ−22をさらに含んでも良い(図示せず)。この場合、電子レンジ100Aの制御パネル2に複数の解凍キ−22が設けられ、且つ複数の解凍キ−22に対応する重量が異なる。食品200、例えば肉類を解凍する必要がある場合、まず肉類の重量を見積り、次に複数の解凍キ−22から肉類の重量の見積りに最も近い解凍キ−22を見出し、当該解凍キ−22を押せば良い。
本発明の実施例に係る電子レンジ100Aのその他の構成及び操作は、当業者にとって知られるものであるため、ここでは、詳しく説明しない。
本発明は、もう一つの電子レンジの解凍制御方法をさらに提供する。
以下、図35−図40を参照し、本発明の実施例に係る電子レンジ100Bの解凍制御方法を説明する。電子レンジ100Bは、解凍キ−22とマイクロ波発生装置とを有する。解凍キ−22を押すと、電子レンジ100Bに入れられた食品200、例えば肉類(豚肉と、鶏肉と、魚肉と、などを含む)を解凍することができる。なお、ここで、マイクロ波発生装置(マイクロ波源31と、マイクロ波源エネルギー供給装置32と、導波管33と、加熱アンテナ34又は攪拌片35となどを含む)の構造及び作動原理などは、すでに当業者に熟知されたものであり、ここでは、詳しく説明しない。
図35に示すように、本発明の第1側面の実施例に係る電子レンジ100Bの解凍制御方法は、
電子レンジ100B内の食品200における複数の温度測定点131の温度を検出するステップS3501と、
マイクロ波発生装置がスタートするように制御し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131の温度に基づいて食品200を解凍するステップS3502と、を含む。
そのうち、ステップS3501において、温度測定点131の個数及び食品200に分布された状況は、実際の要求に応じて具体的に設計することができる。例えば、図39に示すように、食品200が電子レンジ100B内の仕切板13に置かれた場合、複数の温度測定点131は、仕切板13にマトリクス配置することができ、この場合に食品200における温度測定点131も、複数の行及び複数の列に分布される。又は、図40に示すように、複数の温度測定点131は、仕切板13における一点を円心に複数の周りの環状に分布することができ、各周りの複数の温度測定点131は、周方向に沿って分布された複数の温度測定点131を含み、この場合に仕切板13における少くとも一部の温度測定点131は食品200に接触してより良い検出効果を奏する。
ステップS3502において、電子レンジ100Bが食品200、例えば肉類を解凍する過程において、上記食品200における複数の温度測定点131の温度に基づいて解凍火力及び/又は解凍時間を制御することができ、そうすると、比較的良い解凍効果を奏することができ、従来の電子レンジ100Bの解凍による栄養損失及び一部加熱しすぎるという現象が解決される。
選択的には、解凍過程が終了した後、食品例えば肉類の温度は−3℃〜0℃であり、−1℃であるのが好ましい。そうすると、急速的な解凍を実現することができ、解凍が均一的である上に、栄養損失がない。また、−1℃を食品を解凍する最終温度をすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点がある。
本発明の実施例に係る電子レンジ100Bの解凍制御方法は、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131の温度に基づいて食品200を解凍することにより、解凍効果が良い。
そのうち、ステップS3501において、電子レンジ100B内に設けられた赤外線温度センサー5により食品200における複数の温度測定点131の温度を検出することができる。赤外線温度センサー5は、食品200、例えば肉類の最初温度をスキャンし、食品200、例えば肉類における温度測定点131の個数を統計することができる。例えば、図39に示す例において、食品200、例えば肉類における温度測定点131の個数はいずれも14個であり、図40に示す例において、食品200、例えば肉類における温度測定点131の個数はいずれも15個である。
図36に示すように、赤外線温度センサー5は電子レンジ100B内に設けられる。具体的には、電子レンジ100B内にキャビネット11が区画され、キャビティ11は、仕切板13によって料理室111と調理室111の下方に位置する加熱室112とに仕切られる。赤外線温度センサー5はキャビネット11の外に設けられ、且つ調理室111の上部に位置する。調理室111に貫通孔141が形成され、赤外線温度センサー5は、貫通孔141に対応する赤外線温度測定検出プロ−ブを有する。
選択的には、赤外線温度センサー5は、キャビネット11の外の側壁に傾斜して設けられ、且つキャビネット11の頂壁に近い。電子レンジ100B内に赤外線温度センサー5を取り付けるのに適する取付部14が設けられ、取付部14は、キャビネット11の側壁の一部が外へ突出することによって形成され、貫通孔141は、取付部14に形成される。勿論、赤外線温度センサ5は、キャビネット11の外の頂壁に設けられても良い(図示せず)。なお、赤外線温度センサー5の具体的な設置位置と、取付部14の形状と、成形方式となどは実際の要求に応じて具体的に設計することができ、本発明は、これを特に限定しない。
具体的に、赤外線温度センサー5は、M個の赤外線温度測定検出プロ−ブを有する。例えば、図39に示す例において、赤外線温度センサー5は、1−64の合計64個の赤外線温度測定検出プロ−ブを有し、図40に示す例において、赤外線温度センサー5は、1−8の合計8個の赤外線温度測定検出プロ−ブを有する。赤外線温度センサー5が回転する場合、仕切り板13の全表面をスキャンするのを実現することができる。そのうち、赤外線温度センサー5は、モーター6、例えば、ステッピングモーターによって駆動されて回転することができる。
食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131の温度は、N個の赤外線温度測定検出プロ−ブによって検出される。図39に示すように、食品200、例えば肉類の表面に14個の温度測定点131が分布され、番号がそれぞれ20、21、22、27、28、29、30、35、36、37、38、43、44、45である。図40に示すように、スキャンすることにより、食品200、例えば肉類に15個の温度測定点131が分布されていることが分かる。
そのうち、N及びMのいずれもは正の整数であり、且つNがMの以下である。食品200、例えば肉類が仕切り13の上表面の全体を覆った場合、NはMに等しい。
本発明の一つの具体的な実施例によると、ステップS3502は、N個の赤外線温度測定検出プロ−ブの温度検出値に基づいて複数の火力等級を順次に用いて食品200を解凍する。言い換えると、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131の温度値に基づいて、異なる又は一部が同じである火力等級をそれぞれ用いて食品200、例えば肉類を解凍する。
具体的には、ステップS3502は、具体的に、
マイクロ波発生装置がスタートした後、第1の火力等級で解凍し、第1の火力等級が全火力の30%〜60%であるステップS35021と、
N個の赤外線温度検出プローブのうち30%の温度検出値が−4℃より大きい場合、第2の火力等級で解凍し、第2の火力等級が全火力の20%〜40%であるステップS35022と、
N個の赤外線温度検出プローブのうち60%の温度検出値が−4℃より大きい場合、第3の火力等級で解凍し、第3の火力等級が全火力の30%〜60%であるステップS35023と、
N個の赤外線温度検出プローブのうち30%の温度検出値が−3℃〜0℃内である場合、第4の火力等級で解凍し、第4の火力等級が全火力の0%〜30%であるステップS35024と、
N個の赤外線温度検出プローブのうち80%の温度検出値が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させるステップS35025と、を含み、
そのうち、全火力は100%である。なお、全火力の具体的な数値は、食品200の種類などに応じて適宜に変更することができ、本発明はこれを具体的に限定しない。
即ち、マイクロ波発生装置がスタートした後、まず第1の火力等級で食品200、例えば肉類を解凍し、第1の火力等級が全火力の30%〜60%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち30%の温度が−4℃より大きい場合、第2の火力等級で食品200、例えば肉類を解凍し、第2の火力等級が全火力の20%〜40%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち60%の温度が−4℃より大きい場合、第3の火力等級で食品200、例えば肉類を解凍し、第3の火力等級が全火力の30%〜60%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち30%の温度が−3℃〜0℃内である場合、第4の火力等級で解凍し、第4の火力等級が全火力の0%〜30%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち80%の温度が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させる。
図36に示すように、赤外線温度センサー5は固定されたまま動かないのである。赤外線温度センサー5は、64個の外線温度検出プローブを有し、仕切り板13には、64個の温度測定点131が対応して均一的に分布される。
解凍時、図37及び図38に図39を組み合わせ、まず食品200、例えば肉類を電子レンジ100B内に入れ、赤外線温度センサー5は、肉類の最初温度をスキャンし、肉類における温度測定点131の個数(14個)を統計する。次に電子レンジ100Bの制御パネル2における解凍キ−22を押し、マイクロ波発生装置をスタートさせ、肉類を解凍する。
具体的には、まず第1の火力等級で食品200、例えば肉類を解凍し、第1の火力等級が全火力の30%〜60%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち30%の温度が−4℃より大きい場合、第2の火力等級で食品200、例えば肉類を解凍し、第2の火力等級が全火力の20%〜40%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち60%の温度が−4℃より大きい場合、第3の火力等級で食品200、例えば肉類を解凍し、第3の火力等級が全火力の30%〜60%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち30%の温度が−3℃〜0℃内である場合、第4の火力等級で解凍し、第4の火力等級が全火力の0%〜30%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち80%の温度が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させ、この場合に解凍過程が終了する。
図36に示すように、赤外線温度センサー5は、それに接続されたモーター6によって駆動されて回転することができる。赤外線温度センサー5は8個の外線温度検出プローブを有し、仕切り板13には、8個の温度測定点131が対応して均一的に分布され、8個の温度測定点131は、仕切り板13に一直線に並んでいる。
解凍時、図37及び図38に図40を組み合わせ、まず食品200(即ち被解凍食品)、例えば肉類を電子レンジ100B内に入れ、ステッピングモーターは、赤外線温度センサー5が回転するように駆動し、全表面をスキャンするのを実現し、肉類の最初温度を検出する。スキャンすることにより、肉類の表面に分布された温度測定点131の個数(15個)を得る。次に電子レンジ100Bの制御パネル2における解凍キ−22を押し、マイクロ波発生装置をスタートさせ、肉類を解凍する。
具体的に、まず第1の火力等級で食品200、例えば肉類を解凍し、第1の火力等級が全火力の30%〜60%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち30%の温度測定点131の温度が−4℃より大きい場合、第2の火力等級で食品200、例えば肉類を解凍し、第2の火力等級が全火力の20%〜40%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち60%の温度測定点131の温度が−4℃より大きい場合、第3の火力等級で食品200、例えば肉類を解凍し、第3の火力等級が全火力の30%〜60%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち30%の温度測定点131の温度が−3℃〜0℃内である場合、第4の火力等級で解凍し、第4の火力等級が全火力の0%〜30%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち80%の温度測定点131の温度が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させ、この場合に解凍過程が終了する。
図36に示すように、本発明の第2側面の実施例に係る電子レンジ100Bは、本体1と、温度測定装置と、マイクロ波発生装置と、を含む。電子レンジ100Bは、本発明の上記第1側面の実施例に係る電子レンジ100Bの解凍制御方法で食品200を解凍する。
具体的に、本体1内に食品200、例えば肉類を置くのに適するキャビティ11が区画され、制御パネル2は本体1例えば、本体1の前表面に設けられ、制御パネル2は解凍キ−22を備え、マイクロ波発生装置は本体1内に設けられ、キャビティ11内へマイクロ波を射出して食品200、例えば肉類を解凍する。
温度測定装置は、キャビネット11内に設けられ、食品200における複数の温度測定点131の温度を検出する。選択的には、温度測定装置は、赤外線温度測定センサ−5であり、赤外線温度測定センサ−5はキャビネット11内の上部に設けられる。
赤外線温度測定センサ−5はキャビネット11内に設けられる。具体的には、図36を参照し、キャビネット11は、仕切り板13によって料理室111と調理室111の下方に位置する加熱室112とに仕切られる。赤外線温度センサー5は、キャビネット11の外に設けられ、且つ調理室111の上部に位置する。調理室111に貫通孔141が形成られ、赤外線温度センサー5は、貫通孔141に対応する赤外線温度測定検出プロ−ブを有する。
例えば、赤外線温度センサー5は、キャビネット11の外の側壁に傾斜して設けられ、且つキャビネット11の頂壁に近い。電子レンジ100B内には、赤外線温度センサー5を取り付けるのに適する取付部14が設けられ、取付部14は、キャビネット11の側壁の一部が外へ突出することによって形成され、貫通孔141は、取付部14に形成される。勿論、赤外線温度センサ5は、キャビネット11の外の頂壁に設けられても良い(図示せず)。なお、赤外線温度センサー5の具体的な設置位置と、取付部14の形状と、成形方式となどは実際の要求に応じて具体的に設計することができ、本発明は、これを特に限定しない。
図36に示すように、赤外線温度センサー5は固定されたまま動かないのである。赤外線温度センサー5は、64個の外線温度検出プローブを有し、仕切り板13には、64個の温度測定点131が対応して均一的に分布される。
解凍時、図37及び図38に図39を組み合わせ、まず食品200、例えば肉類を電子レンジ100B内に入れ、外線温度センサー5は、肉類の最初温度をスキャンし、肉類における温度測定点131の個数(14個)を統計する。次に電子レンジ100Bの制御パネル2における解凍キ−22を押し、マイクロ波発生装置をスタートさせ、肉類を解凍する。
具体的に、まず第1の火力等級で食品200、例えば肉類を解凍し、第1の火力等級が全火力の30%〜60%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち30%の温度測定点131の温度が−4℃より大きい場合、第2の火力等級で食品200、例えば肉類を解凍し、第2の火力等級が全火力の20%〜40%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち60%の温度測定点131温度が−4℃より大きい場合、第3の火力等級で食品200、例えば肉類を解凍し、第3の火力等級が全火力の30%〜60%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち30%の温度測定点131の温度が−3℃〜0℃内である場合、第4の火力等級で解凍し、第4の火力等級が全火力の0%〜30%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち80%の温度測定点131の温度が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させ、この場合に解凍過程が終了する。
図36に示すように、赤外線温度センサー5は、それに接続されたモーター6によって駆動されて回転することができる。赤外線温度センサー5は、8個の外線温度検出プローブを有し、仕切り板13には、8個の温度測定点131が対応して均一的に分布され、8個の温度測定点131は、仕切り板13に一直線に並んでいる。
解凍時、図37及び図38に図40を組み合わせ、まず食品200、例えば肉類を電子レンジ100B内に入れ、ステッピングモーターは、外線温度センサー5が回転するように駆動し、全表面をスキャンするのを実現し、肉類の最初温度を検出する。スキャンすることにより、肉類の表面に分布された温度測定点131の個数(15個)を得る。次に電子レンジ100Bの制御パネル2における解凍キ−22を押し、マイクロ波発生装置をスタートさせ、肉類を解凍する。
具体的には、まず第1の火力等級で食品200、例えば肉類を解凍し、第1の火力等級が全火力の30%〜60%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち30%の温度測定点131の温度が−4℃より大きい場合、第2の火力等級で食品200、例えば肉類を解凍し、第2の火力等級が全火力の20%〜40%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち60%の温度測定点131の温度が−4℃より大きい場合、第3の火力等級で食品200、例えば肉類を解凍し、第3の火力等級が全火力の30%〜60%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち30%の温度測定点131の温度が−3℃〜0℃内である場合、第4の火力等級で解凍し、第4の火力等級が全火力の0%〜30%であり、食品200、例えば肉類の温度を不断に検出し、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち80%の温度測定点131の温度が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させ、この場合に解凍過程が終了する。
本発明の実施例に係る電子レンジ100Bは、本発明の上記第1側面の実施例に係る電子レンジ100Bの解凍制御方法を用いることにより、解凍後の食品200、例えば肉類は、栄養損失がない。
本発明の実施例に係る電子レンジ100Bのその他の構成及び操作は、当業者にとって知られたものであり、ここでは、詳しく説明しない。
本発明は、もう一つの電子レンジの解凍制御方法をさらに提供する。なお、本発明の実施例に係る電子レンジの構造は、上記実施例における電子レンジ100Bの構造と同一であっても良い。説明の長さを省くために、以下の本発明の実施例における電子レンジの構造に対する説明は、上記実施例における電子レンジ100Bの構造を参照することができる。
以下、図36−図41を参照し、本発明の実施例に係る電子レンジ100Bの解凍制御方法を説明する。電子レンジ100Bは、解凍キ−22とマイクロ波発生装置とを有する。解凍キ−22を押すと、電子レンジ100Bに入れられた食品200、例えば肉類(豚肉と、鶏肉と、魚肉と、などを含む)を解凍することができる。なお、ここで、マイクロ波発生装置(マイクロ波源31と、マイクロ波源エネルギー供給装置32と、導波管33と、などを含む)の構造及び作動原理などは、すでに当業者に熟知されるものであり、ここでは、詳しく説明しない。
図41に示すように、本発明の第1側面の実施例に係る電子レンジ100Bの解凍制御方法は、電子レンジ100Bの中には、回転可能なアンテナ34を有し、当該制御方法は、
電子レンジ100B内の食品200における複数の温度測定点131の温度を検出するステップS4101と、
複数の温度測定点131の温度に基づいて加熱アンテナ34の加熱角度を決定するステップS4102と、
加熱角度に基づいて加熱アンテナ34が回転するように制御するステップS4103と、を含む。
そのうち、ステップS4101において、温度測定点131の個数及び食品200に分布された状況は、実際の要求に応じて具体的に設計することができる。例えば、図39に示すように、食品200が電子レンジ100B内の仕切板13に置かれた場合、複数の温度測定点131は、仕切板13にマトリックス配置することができ、この場合に食品200における温度測定点131も、複数の行及び複数の列に分布される。又は、図40に示すように、複数の温度測定点131は、仕切板13における一点を円心に複数の周りの環状に分布することができ、各周りの複数の温度測定点131は、周方向に沿って分布された複数の温度測定点131を含み、この場合に仕切板13における少くとも一部の温度測定点131は食品200に接触してより良い検出効果を奏する。
ステップS4102及びステップS4103において、電子レンジ100Bが食品200、例えば肉類を解凍する過程において、加熱アンテナ34の加熱角度を決定するために、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131の温度を不断に検出することができる。加熱角度が決定された後、加熱角度まで加熱アンテナ34を回転させ、食品200、例えば肉類を解凍する。
例えば、ステップS4102において、複数の温度測定点131における最低温度点の位置を判断することができる。ステップS4103において、被解凍食品における最低温度点がより強いマイクロ波による加熱を得るようにするために、加熱アンテナ34が最低温度点まで回転するように制御する。これにより、上記食品200における複数の温度測定点131の温度に基づいてアンテナ34の加熱位置を制御することは、比較的良い解凍効果を奏することができる上に、従来の電子レンジ100Bの解凍による栄養損失及び一部加熱しすぎるという現象が解決される。
本発明の実施例に係る電子レンジ100Bの食品解凍制御方法は、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131の温度に基づいて食品200を解凍することにより、解凍効果が良い。
ステップS4101とステップS4102との間に、電子レンジ100Bの解凍制御方法は、
加熱アンテナ34が等速回転するように制御するステップS41011と、
複数の温度測定点131のうち30%の温度測定点131の温度が−4℃より大きい場合、解凍過程がステップS4102に入るように制御するステップS41012と、をさらに含む。
即ち、電子レンジ100B内のマイクロ波発生装置がスタートするように制御した後、まずアンテナ34が等速回転するように制御し、食品200、例えば肉類を均一的に解凍するのを実現することができる。解凍過程において、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち30%の温度測定点131の温度が−4℃より大きい場合、定方向加熱モードをスタートさせ、即ち、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち最低温度点を判断し、一定の位置まで加熱アンテナ34を回転させ、被解凍食品、例えば肉類における最低温度点がより強いマイクロ波による加熱を得るようにする。
ステップS4103の後に、電子レンジ100Bの解凍制御方法は、
複数の温度測定点131のうち80%の温度が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させるステップS4104をさらに含む。
言い換えると、解凍過程において、被解凍食品、例えば肉類における複数の温度測定点131の温度を不断に検出する。食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131のうち80%の温度測定点131の温度が−3℃〜0℃内である場合、食品200、例えば肉類を解凍するのを停止させ、この場合に解凍過程が終了する。
そのうち、ステップS4101において、電子レンジ100B内に設けられた赤外線温度センサー5により複数の温度測定点131の温度を検出する。外線温度センサー5は、食品200、例えば肉類の最初温度をスキャンし、食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131の個数を統計することができる。例えば、図39に示す例において、食品200、例えば肉類における温度測定点131の個数はいずれも14個であり、図40に示す例において、食品200、例えば肉類における温度測定点131の個数はいずれも15個である。
図36に示すように、赤外線温度センサー5は電子レンジ100B内に設けられる。具体的には、電子レンジ100B内にキャビネット11が区画され、キャビティ11は、仕切板13によって料理室111と調理室111の下方に位置する加熱室112とに仕切られる。赤外線温度センサー5はキャビネット11の外に設けられ、且つ調理室111の上部に位置する。調理室111に貫通孔141が形成され、赤外線温度センサー5は、貫通孔141に対応する赤外線温度測定検出プロ−ブを有する。
選択的には、赤外線温度センサー5は、キャビネット11の外の側壁に傾斜して設けられ、且つキャビネット11の頂壁に近い。電子レンジ100B内には、赤外線温度センサー5を取り付けるのに適する取付部14が設けられ、取付部14は、キャビネット11の側壁の一部が外へ突出することによって形成され、貫通孔141は、取付部14に形成される。勿論、赤外線温度センサ5は、キャビネット11の外の頂壁に設けられても良い(図示せず)。なお、赤外線温度センサー5の具体的な設置位置と、取付部14の形状と、成形方式となどは実際の要求に応じて具体的に設計することができ、本発明は、これを特に限定しない。
具体的には、赤外線温度センサー5は、M個の赤外線温度測定検出プロ−ブを有する。例えば、図39に示す例において、赤外線温度センサー5は、1−64の合計64個の赤外線温度測定検出プロ−ブを有し、図40に示す例において、赤外線温度センサー5は、1−8の合計8個の赤外線温度測定検出プロ−ブを有する。赤外線温度センサー5が回転する場合、仕切り板13の全表面をスキャンするのを実現することができる。そのうち、赤外線温度センサー5は、モーター6、例えばステッピングモーターによって駆動されて回転することができる。
食品200、例えば肉類における複数の温度測定点131の温度は、N個の赤外線温度測定検出プロ−ブによって検出される。図39に示すように、食品200、例えば肉類の表面に14個の温度測定点131が分布され、番号がそれぞれ20、21、22、27、28、29、30、35、36、37、38、43、44、45である。図40に示すように、スキャンすることにより、食品200、例えば肉類の表面に15個の温度測定点131が分布されていることが分かる。
そのうち、N及びMのいずれもは正の整数であり、且つNがMの以下である。食品200、例えば肉類が仕切り13の上表面の全体を覆った場合、NはMに等しい。
図36に示すように、赤外線温度センサー5は固定されたまま動かないのである。赤外線温度センサー5は、64個の外線温度検出プローブを有し、仕切り板13には、64個の温度測定点131が対応して均一的に分布される。
解凍時、図37及び図38に図39を組み合わせ、まず食品200、例えば肉類を電子レンジ100B内に入れ、赤外線温度センサー5は、肉類の最初温度をスキャンし、肉類における温度測定点131の個数(14個)を統計する。次に電子レンジ100Bの制御パネル2における解凍キ−22を押し、マイクロ波発生装置をスタートさせ、肉類を解凍する。
具体的には、まずアンテナ34が等速回転するように制御し、肉類の温度を不断に検出する。肉類における複数の温度測定点131のうち30%の温度測定点131の温度が−4℃より大きい場合、定方向加熱モードをスタートさせる。肉類における複数の温度測定点131のうち最低温度点を判断し、一定の位置まで加熱アンテナ34を回転させ、肉類における最低温度点がより強いマイクロ波による加熱を得るようにする。肉類における複数の温度測定点131の温度を不断に検出し、肉類における複数の温度測定点131のうち80%の温度測定点131の温度が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させ、この場合に解凍過程が終了する。
図36に示すように、赤外線温度センサー5は、それに接続されたモーター6によって駆動されて回転することができる。赤外線温度センサー5は8個の外線温度検出プローブを有し、仕切り板13には、8個の温度測定点131が対応して均一的に分布され、8個の温度測定点131は、仕切り板13に一直線に並んでいる。
解凍時、図37及び図38に図40を組み合わせ、まず食品200、例えば肉類を電子レンジ100B内に入れ、ステッピングモーターは、外線温度センサー5が回転するように駆動し、全表面をスキャンするのを実現し、肉類の最初温度を検出する。スキャンすることにより、肉類の表面に分布された温度測定点131の個数(15個)を得る。次に電子レンジ100Bの制御パネル2における解凍キ−22を押し、マイクロ波発生装置をスタートさせ、肉類を解凍する。
具体的には、まずアンテナ34が等速回転するように制御し、肉類の温度を不断に検出する。肉類における複数の温度測定点131のうち30%の温度測定点131の温度が−4℃より大きい場合、定方向加熱モードをスタートさせる。肉類における複数の温度測定点131のうち最低温度点を判断し、一定の位置まで加熱アンテナ34を回転させ、肉類における最低温度点がより強いマイクロ波による加熱を得るようにする。肉類における複数の温度測定点131の温度を不断に検出し、肉類における複数の温度測定点131のうち80%の温度測定点131の温度が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させ、この場合に解凍過程が終了する。
解凍過程が終了した後、食品、例えば肉類の温度は−3℃〜0℃であり、−1℃であるのが好ましい。そうすると、急速的な解凍を実現することができ、解凍が均一的である上に、栄養損失がない。また、−1℃を食品を解凍する最終温度をすることで、少くとも(1)解凍後の食品がより栄養的である、(2)解凍後の食品がより衛生的である、(3)解凍後の食品の温度差がより低く、加熱しすぎて変色する現象がない、(4)解凍後の食品の剪断力が適度であり、切断及び操作がより容易であるという利点がある。
図36に示すように、本発明の第2側面の実施例に係る電子レンジ100Bは、本体1と、温度測定装置と、マイクロ波発生装置と、を含む。電子レンジ100Bは、本発明の上記第1側面の実施例に係る電子レンジ100Bの解凍制御方法で食品200を解凍する。
具体的には、本体1内に食品200、例えば肉類を置くのに適するキャビティ11が区画され、制御パネル2は本体1、例えば本体1の前表面に設けられ、制御パネル2は解凍キ−22を備え、マイクロ波発生装置は本体1内に設けられ、マイクロ波発生装置はキャビティ11内へマイクロ波を射出して食品200、例えば肉類を解凍する。
温度測定装置は、キャビネット11内に設けられ、食品200における複数の温度測定点131の温度を検出する。選択的には、温度測定装置は、赤外線温度測定センサ−5であり、赤外線温度測定センサ−5はキャビネット11内の上部に設けられる。
赤外線温度測定センサ−5はキャビネット11内に設けられる。具体的には、図36を参照し、キャビネット11は、仕切り板13によって料理室111と調理室111の下方に位置する加熱室112とに仕切られる。赤外線温度センサー5は、キャビネット11の外に設けられ、且つ調理室111の上部に位置する。調理室111に貫通孔141が形成られ、赤外線温度センサー5は、貫通孔141に対応する赤外線温度測定検出プロ−ブを有する。
例えば、赤外線温度センサー5は、キャビネット11の外の側壁に傾斜して設けられ、且つキャビネット11の頂壁に近い。電子レンジ100B内には、赤外線温度センサー5を取り付けるのに適する取付部14が設けられ、取付部14は、キャビネット11の側壁の一部が外へ突出することによって形成され、貫通孔141は、取付部14に形成される。勿論、赤外線温度センサ5は、キャビネット11の外の頂壁に設けられても良い(図示せず)。なお、赤外線温度センサー5の具体的な設置位置と、取付部14の形状と、成形方式となどは実際の要求に応じて具体的に設計することができ、本発明は、これを特に限定しない。
図36に示すように、赤外線温度センサー5は固定されたまま動かないのである。赤外線温度センサー5は、64個の外線温度検出プローブを有し、仕切り板13には、64個の温度測定点131が対応して均一的に分布される。
解凍時、図37及び図38に図39を組み合わせ、まず食品200、例えば肉類を電子レンジ100B内に入れ、外線温度センサー5は、肉類の最初温度をスキャンし、肉類における温度測定点131の個数(14個)を統計する。次に電子レンジ100Bの制御パネル2における解凍キ−22を押し、マイクロ波発生装置をスタートさせ、肉類を解凍する。
具体的には、まずアンテナ34が等速回転するように制御し、肉類の温度を不断に検出する。肉類における複数の温度測定点131のうち30%の温度測定点131の温度が−4℃より大きい場合、定方向加熱モードをスタートさせる。肉類における複数の温度測定点131のうち最低温度点を判断し、一定の位置まで加熱アンテナ34を回転させ、肉類における最低温度点がより強いマイクロ波による加熱を得るようにする。肉類における複数の温度測定点131の温度を不断に検出し、肉類における複数の温度測定点131のうち80%の温度測定点131の温度が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させ、この場合に解凍過程が終了する。
図36に示すように、赤外線温度センサー5は、それに接続されたモーター6によって駆動されて回転することができる。赤外線温度センサー5は、8個の赤外線温度検出プローブを有し、仕切り板13には、8個の温度測定点131が対応して均一的に分布され、8個の温度測定点131は、仕切り板13に一直線に並んでいる。
解凍時、図37及び図38に図40を組み合わせ、まず食品200、例えば肉類を電子レンジ100B内に入れ、ステッピングモーターは、外線温度センサー5が回転するように駆動し、全表面をスキャンするのを実現し、肉類の最初温度を検出する。スキャンすることにより、肉類の表面に分布された温度測定点131の個数(15個)を得る。次に電子レンジ100Bの制御パネル2における解凍キ−22を押し、マイクロ波発生装置をスタートさせ、肉類を解凍する。
具体的には、まずアンテナ34が等速回転するように制御し、肉類の温度を不断に検出する。肉類における複数の温度測定点131のうち30%の温度測定点131の温度が−4℃より大きい場合、定方向加熱モードをスタートさせる。肉類における複数の温度測定点131のうち最低温度点を判断し、一定の位置まで加熱アンテナ34を回転させ、肉類における最低温度点がより強いマイクロ波による加熱を得るようにする。肉類における複数の温度測定点131の温度を不断に検出し、肉類における複数の温度測定点131のうち80%の温度測定点131の温度が−3℃〜0℃内である場合、解凍を停止させ、この場合に解凍過程が終了する。
本発明の実施例に係る電子レンジ100Bは、本発明の上記第1側面の実施例に係る電子レンジ100Bの解凍制御方法を用いることにより、解凍後の食品、例えば肉類は、栄養損失がない。
本発明の説明において、「一つの実施例」、「一部の実施例」、「例」、「具体的な例」、又は「一部の例」などの用語を参考した説明とは、前記実施例又は例に組み合わせて説明された具体的な特徴、構成、材料又は特徴が、本発明の少なくとも一つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語に対する例示的な説明は、必ずしも同じ実施例又は例を示すことではない。また、説明された具体的な特徴、構成、材料又は特徴は、いずれか一つ又は複数の実施例又は例において適切に結合することができる。なお、互いに矛盾しない場合、当業者は本説明書に説明された異なる実施例又は例、及び異なる実施例又は例の特徴を結合及び組合せすることができる。
フロ−トチャ−トの中の、又はここでその他の方式で説明されたあらゆる過程又は方法の説明、特定な論理機能又は過程のステップを実現するてための一つ又はより多くの実行可能な命令のコ−ドのモジュ−ル、セグメント又は一部を含むことを示す。また、本発明の好ましい実施形態の範囲はほかの実現を含み、そのうち、関連機能に応じてほとんど同時である形態又は反対である順番を含む、示された又は議論された順番に従わずに機能を実行しても良い。これは本発明の実施例の当業者に理解されるべき。
フロ−トチャ−トで示された、又はここでその他の形態で説明された論理及び/又はステップは、例えば、論理機能を実現するための実行可能な定配列表であると思われてもよく、あらゆるコンピュ−タ−読み取り可能な媒体において具体的に実現されることができ、命令実行システム、装置又は設備(例えば、コンピュ−タ−をベ−スにしたシステム、プロセッサを含むシステム、又は命令実行システム、装置又は設備から命令を取るとともに命令を実行することのできるその他のシステム)によって使用され、又はこれらの命令実行システム、装置又は設備に組み合わせて使用される。本明細書にとって、「コンピュ−タ−読み取り可能な媒体」は、プログラムを包括、記憶、通信、伝播又は伝送することのできる、命令実行システム、装置又は設備に使用され、又はこれらの命令実行システム、装置又は設備に組み合わせて使用されるあらゆる装置であってもいい。コンピュ−タ−読み取り可能な媒体は、より具体的な例(包括的でないリスト)で示すと、一つ又は複数の配線を有する電気的接続部(電子装置)と、携帯式コンピュ−タ−ディスクカ−トリッジ(磁気装置)と、ランダム・アクセス・メモリ−(RAM)と、読み出し専用メモリ−(ROM)と、消去可能編集可能な読み出し専用メモリ−(EPROM又はフラッシュメモリ−)と、光ファイバ−装置と、携帯式ディスク読み出し専用メモリ−(CDROM)と、を含む。なお、コンピュ−タ−読み取り可能な媒体は、その上に前記プログラムがプリントされる紙、又はその他の適切な媒体さえであってもよく、なぜならば、例えば、紙又はその他の媒体を光学的にスキャンし、次に編集、解釈し、又は必要な時にその他の適切な方式で処理し、電子方式で前記プログラムを取得し、それをコンピュ−タ−メモリ−に記憶するができるからである。
なお、本発明の各部分は、ハ−ドウェア、ソフトウェア、ファ−ムウェア又はこれらの組み合わせによって実現されることができる。上記の実施形態において、複数のステップ又は方法は、メモリ−に記憶され、且つ適切な命令実行システムがソフトウェア又はファ−ムウェアを実行することによって実現されることができる。例えば、ハ−ドウェアで実現するなら、もう一つの実施形態でと同じく、デ−タ信号の論理機能を実現するための論理ゲ−ト回路を有する離散的論理回路と、適切な組合せ論理ゲート回路を有する専用集成回路と、プログラマブル・ゲ−ト・アレイ(PGA)と、フィ−ルド・プログラマブル・ゲ−ト・アレイ(FPGA)と、などの本分野の周知技術のいずれか一つ又はこれらの組み合わせで実現することができる。
普通の当業者が理解できるのは、上記実施例における方法の全部又は一部のステップを実現することが、プログラムが関連ハ−ドウェアを指示することにより、完成できることである。前記プログラムは、一つのコンピュ−タ−読み出し可能な記憶媒体に記憶することができる。当該プログラムが実行された場合、方法の実施例におけるステップの一つ又はその組合せが含まれる。
なお、本発明の各実施例にある各機能ユニットは、一つの処理モジュ−ルに集成されても良いし、各ユニットが物理的に単独に存在しても良いし、二つ又は二つ以上のユニットは、一つのモジュ−ルに集成されても良い。上記集成されたモジュ−ルは、ハ−ドウェアの形で実現されても良いし、ソフトウェア機能を持つモジュ−ルで実現されても良い。前記集成されたモジュ−ルは、ソフトウェア機能のモジュ−ルの形で実現され、且つ独立の製品として販売又は使用される場合、一つのコンピュ−タ−の読み出し可能な記憶媒体に記憶されても良い。
上記言及された読み出し可能な記憶媒体は、読み出し専用メモリ−、磁気ディスク又はCDなどであっても良い。以上、本発明の実施例を示して説明したが、理解できるのは、上記実施例が例示的なものであり、本発明を限定するものであると理解してはいけない。普通の当業者は、本発明の範囲内で、上記実施例に対して変化、補正、置き換え及び変形を行うことができる。