JP6525399B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

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Description

本発明は、車両の制御装置に係わり、特に、全筒運転と減筒運転とを切り替えて運転可能なエンジンを有する車両の制御装置に関する。
従来から、エンジンの運転状態に応じて、複数気筒のうちで一部の気筒の燃焼を休止する減筒運転と、複数気筒の全てで燃焼を行う全筒運転との間で、エンジンの運転モードを切り替える技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。特に、特許文献1には、エンジンブレーキレンジ又は手動変速レンジが設定されていることが検出された場合に、全筒運転と減筒運転との切り替えを禁止する技術が開示されている。この技術では、エンジンブレーキレンジ又は手動変速レンジでの制御中に、全筒運転と減筒運転とを切り替える制御が行われることに起因するショックを防止することを図っている。
特開平8−2293号公報
ところで、ドライバは、車両を駆動させる要求又はエンジンブレーキを適用する要求が無いときに、変速機のレンジとして非走行レンジ(典型的にはニュートラルレンジ)を選択する場合がある。例えば、ドライバは、下り坂などにおいて車両を惰性走行させるときに、非走行レンジを選択する場合がある。このように非走行レンジが選択されている状況においても、エンジンの状態やドライバのアクセル操作などによって、エンジンの運転状態が全筒運転を行う領域(全筒運転領域)から減筒運転を行う領域(減筒運転領域)へと変化することがある。このときに、エンジンの運転モードを減筒運転へ切り替えたとしても、この後直ぐに、エンジンの運転状態が減筒運転領域から全筒運転領域へと変化することが多い。基本的には、非走行レンジの選択は一時的なものだからである。
その結果、エンジンの運転モードが全筒運転と減筒運転との間で頻繁に切り替えられることで、他のエンジン制御の要求と干渉が生じやすくなる。典型的には、非走行レンジのためのエンジン制御と運転モードを切り替えるためのエンジン制御との間で干渉が生じてしまう。以上より、非走行レンジは一時的に選択されることが多いので、そのような一時的な状況でのエンジンの状態変化に依拠して、全筒運転と減筒運転とを切り替えることは望ましくないと言える。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、変速機のレンジが非走行レンジであるときに、エンジンが減筒運転を行うことを適切に抑制できる車両の制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、複数気筒を備え、当該複数気筒のうちで一部の気筒の燃焼を休止する減筒運転が可能なエンジンと、当該エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に設けられた自動変速機と、当該自動変速機のレンジを切り替え可能なシフトレバーと、当該シフトレバーのレンジ位置を検出するレンジセンサと、を有する車両の制御装置であって、レンジセンサにより非走行レンジが検出されているときに、エンジンの減筒運転を抑制する抑制手段を更に有更に、自動変速機のレンジが非走行レンジであるときに、エンジンの点火時期を所定量遅角させる第1点火時期制御手段と、複数気筒の全てで燃焼を行う全筒運転と減筒運転との切り替え時におけるエンジンのトルク段差を抑制するために、エンジンの点火時期を遅角させる第2点火時期制御手段と、有し、抑制手段は、第1点火時期制御手段により点火時期が遅角されているときに、第2点火時期制御手段による点火時期の遅角を抑制することで、エンジンの減筒運転を抑制する、ことを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、自動変速機のレンジが非走行レンジであるときに、エンジンが減筒運転を行うことを適切に抑制することができる。したがって、非走行レンジ中において、エンジンの運転モードが全筒運転と減筒運転との間で頻繁に切り替えられることで、他のエンジン制御の要求と干渉が生じることを抑制することができる。特に、非走行レンジのためのエンジン制御と運転モードを切り替えるためのエンジン制御との間での干渉を抑制することができる。
また、本発明によれば、非走行レンジ中に第1点火時期制御手段により点火時期を遅角させている状態において、運転モードを切り替えるために第2点火時期制御手段により点火時期が更に遅角されることを抑制することができる。よって、点火時期が遅角限界を超えることでエンジンが失火してしまうことを抑制することができる。
本発明の好適な例では、非走行レンジはニュートラルレンジである。
本発明において、好ましくは、抑制手段は、エンジンの減筒運転の抑制として、減筒運転を実行する運転条件を厳しくすること、及び減筒運転を禁止することのいずれかを行う。
このように構成された本発明によれば、自動変速機のレンジが非走行レンジであるときに、エンジンが減筒運転を行うことを効果的に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、抑制手段は、第2点火時期制御手段による点火時期の遅角を禁止する。
このように構成された本発明によれば、非走行レンジ中に第2点火時期制御手段により点火時期が遅角されることを確実に抑制することができる。よって、点火時期が遅角限界を超えることを確実に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、抑制手段は、第1点火時期制御手段により点火時期が遅角されているときには、第1点火時期制御手段により点火時期が遅角されてないときよりも、第2点火時期制御手段による点火時期の遅角量が小さくなるように点火時期の遅角に制限を設ける。
このように構成された本発明によれば、非走行レンジ中において、点火時期が遅角限界を超えることを抑制しつつ、第2点火時期制御手段による点火時期の遅角をある程度確保することができる。
他の観点では、本発明は、複数気筒を備え、当該複数気筒のうちで一部の気筒の燃焼を休止する減筒運転が可能なエンジンと、当該エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に設けられた自動変速機と、を有する車両の制御装置であって、自動変速機がニュートラル状態であるときに、エンジンの減筒運転を抑制する抑制手段を更に有更に、自動変速機がニュートラル状態であるときに、エンジンの点火時期を所定量遅角させる第1点火時期制御手段と、複数気筒の全てで燃焼を行う全筒運転と減筒運転との切り替え時におけるエンジンのトルク段差を抑制するために、エンジンの点火時期を遅角させる第2点火時期制御手段と、有し、抑制手段は、第1点火時期制御手段により点火時期が遅角されているときに、第2点火時期制御手段による点火時期の遅角を抑制することで、エンジンの減筒運転を抑制する、ことを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、自動変速機がニュートラル状態であるときに、エンジンが減筒運転を行うことを適切に抑制することができる。
更に他の観点では、本発明は、複数気筒を備え、当該複数気筒のうちで一部の気筒の燃焼を休止する減筒運転が可能なエンジンと、当該エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に設けられた手動変速機と、を有する車両の制御装置であって、手動変速機がニュートラル状態であるときに、エンジンの減筒運転を抑制する抑制手段を更に有更に、手動変速機がニュートラル状態であるときに、エンジンの点火時期を所定量遅角させる第1点火時期制御手段と、複数気筒の全てで燃焼を行う全筒運転と減筒運転との切り替え時におけるエンジンのトルク段差を抑制するために、エンジンの点火時期を遅角させる第2点火時期制御手段と、有し、抑制手段は、第1点火時期制御手段により点火時期が遅角されているときに、第2点火時期制御手段による点火時期の遅角を抑制することで、エンジンの減筒運転を抑制する、ことを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、手動変速機がニュートラル状態であるときに、エンジンが減筒運転を行うことを適切に抑制することができる。
本発明の車両の制御装置によれば、変速機のレンジが非走行レンジであるときに、エンジンが減筒運転を行うことを適切に抑制することができる。
本発明の実施形態による車両の制御装置が適用されたエンジンシステムの概略構成図である。 本発明の実施形態によるエンジンの概略平面図である。 本発明の実施形態による自動変速機の概略斜視図である。 本発明の実施形態による車両の制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態において運転モードを切り替える運転領域を概念的に示したマップである。 本発明の実施形態における、全筒運転から減筒運転への基本的な切り替え制御を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施形態における、DレンジからNレンジへの基本的な切り替え制御を説明するためのタイムチャートである。 Nレンジ中に減筒運転に切り替えた場合に発生する問題を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第1実施形態による制御を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による制御を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による作用効果を説明するためのタイムチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による車両の制御装置について説明する。
<システム構成>
まず、図1乃至図4により、本発明の実施形態による車両の制御装置が適用されたシステムについて説明する。図1は、本発明の実施形態による車両の制御装置が適用されたエンジンシステムの概略構成図である。図2は、本発明の実施形態によるエンジンの概略平面図である。図3は、本発明の実施形態による自動変速機(Automatic Transmission)の概略斜視図である。図4は、本発明の実施形態による車両の制御装置の電気的構成を示すブロック図である。
図1に示すように、エンジンシステム100は、主に、外部から導入された吸気(空気)が通過する吸気通路1と、この吸気通路1から供給された吸気と、後述する燃料噴射弁13から供給された燃料との混合気を燃焼させて車両の動力を発生するエンジン10(具体的にはガソリンエンジン)と、このエンジン10内の燃焼により発生した排気ガスを排出する排気通路25と、エンジンシステム100に関する各種の状態を検出するセンサ30〜39と、エンジンシステム100全体を制御するPCM(Power-train Control Module)50と、を有する(図4も合わせて参照)。
吸気通路1には、上流側から順に、外部から導入された吸気を浄化するエアクリーナ3と、通過する吸気の量(吸入空気量)を調整するスロットルバルブ5と、エンジン10に供給する吸気を一時的に蓄えるサージタンク7と、が設けられている。
本実施形態のエンジン10は、図2に示すように、直線状に並ぶ4つの気筒2(2A〜2D)を備えた直列4気筒型のエンジンである。このエンジン10は、主に、吸気通路1から供給された吸気を燃焼室11内に導入する吸気バルブ12と、燃焼室11に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁13と、燃焼室11内に供給された吸気と燃料との混合気に点火する点火プラグ14と、燃焼室11内での混合気の燃焼により往復運動するピストン15と、ピストン15の往復運動により回転されるクランクシャフト16と、燃焼室11内での混合気の燃焼により発生した排気ガスを排気通路25へ排出する排気バルブ17と、を有する。
気筒2A〜2Dに設けられた各ピストン15は、クランク角において180°(180°CA)の位相差をもって往復動する。これに対応して、各気筒2A〜2Dにおける点火時期は、180°CAずつ位相をずらしたタイミングに設定される。
本実施形態のエンジン10は、4つの気筒2A〜2Dのうちの2つを休止させ、残りの2つの気筒を稼動させる運転、つまり減筒運転が可能な気筒休止エンジンである。
具体的には、図2の左側から順に、気筒2Aを第1気筒、気筒2Bを第2気筒、気筒2Cを第3気筒、気筒2Dを第4気筒とすると、4つの気筒2A〜2Dの全てを稼働させる全筒運転(全筒運転モード)時には、第1気筒2A→第3気筒2C→第4気筒2D→第2気筒2Bの順に点火が行われる。
また、減筒運転(減筒運転モード)時には、点火順序が連続しない2つの気筒(本実施形態では第1気筒2Aおよび第4気筒2D)において点火プラグ14の点火動作が禁止され、残りの2つの気筒(即ち第3気筒2C及び第2気筒2B)において交互に点火が行われる。
また、エンジン10は、吸気バルブ12及び排気バルブ17のそれぞれの動作タイミング(バルブの位相に相当する)を、可変バルブタイミング機構(Variable Valve Timing Mechanism)としての可変吸気バルブ機構18及び可変排気バルブ機構19によって可変に構成されている。可変吸気バルブ機構18及び可変排気バルブ機構19としては、公知の種々の形式を適用可能であるが、例えば電磁式又は油圧式に構成された機構を用いて、吸気バルブ12及び排気バルブ17の動作タイミングを変化させることができる。
更に、エンジン10は、減筒運転時に第1気筒2Aおよび第4気筒2Dの吸気バルブ12及び排気バルブ17の開閉動作を停止させるバルブ停止機構20を有している。このバルブ停止機構20は、減筒運転時に、第1気筒2A及び第4気筒2Dのそれぞれの吸気バルブ12及び排気バルブ17を閉弁状態に維持するよう構成されている。例えば、バルブ停止機構20は、カムとバルブとの間に介在し、カムの駆動力がバルブに伝達されるのを有効又は無効にするいわゆるロストモーション機構を含んで構成されている。あるいは、バルブ停止機構20は、バルブを開閉動作させるカム山を有する第1カムと、バルブの開閉動作を停止させる第2カムとの、カムプロフィールの異なる2種類のカム、及び、その第1及び第2カムのいずれか一方のカムの作動状態を選択的にバルブに伝達するいわゆるカムシフティング機構を含んで構成されてもよい。
排気通路25には、主に、例えばNOx触媒や三元触媒や酸化触媒などの、排気ガスの浄化機能を有する排気浄化触媒26a、26bが設けられている。以下では、排気浄化触媒26a、26bを区別しないで用いる場合には、単に「排気浄化触媒26」と表記する。
ここで、図3を参照して、本発明の実施形態による自動変速機について説明する。図3は、本発明の実施形態による自動変速機200のシフトレバー及びシフトゲートの斜視図である。自動変速機200は、エンジン10と車輪(図示せず)との間の動力伝達経路上に設けられ、車速やエンジン回転数などに応じて変速比を自動的に切り替える機能を備えた変速機である。
図3に示すように、シフトレバー201は、自動変速機200の変速レンジを選択するためのレバーであり、車両の運転席と助手席との間のセンターコンソール202に取り付けられたカバー203から上方へ突出するよう設けられている。このカバー203にはジグザグ形状のシフトゲート204が形成され、このシフトゲート204にシフトレバー201が挿通されている。シフトレバー201をシフトゲート204に沿って揺動移動させることで、変速レンジを、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ、Mレンジのいずれかに択一的に選択可能である。Dレンジ(ドライブレンジ)は、自動変速機200の変速段が所定の変速特性に基づいて自動的に切り替えられる自動変速モードを選択するレンジである。Mレンジ(マニュアルレンジ)は、ドライバが自動変速機200の変速段を手動操作で切り替え可能な手動変速モードを選択するレンジである。Rレンジ(リバースレンジ)は、車両を後退させるためのレンジである。Nレンジ(ニュートラルレンジ)及びPレンジ(パーキングレンジ)は、非走行レンジに相当する。
次に、図1及び図4に示すように、エンジンシステム100には、当該エンジンシステム100に関する各種の状態を検出するセンサ30〜39が設けられている。これらセンサ30〜39は、具体的には以下の通りである。アクセル開度センサ30は、アクセルペダルの開度(ドライバがアクセルペダルを踏み込んだ量に相当する)であるアクセル開度を検出する。エアフローセンサ31は、吸気通路1を通過する吸気の流量に相当する吸入空気量を検出する。スロットル開度センサ32は、スロットルバルブ5の開度であるスロットル開度を検出する。圧力センサ33は、エンジン10に供給される吸気の圧力に相当するインマニ圧(インテークマニホールドの圧力)を検出する。クランク角センサ34は、クランクシャフト16におけるクランク角を検出する。水温センサ35は、エンジン10を冷却する冷却水の温度である水温を検出する。温度センサ36は、エンジン10の気筒2内の温度である筒内温度を検出する。カム角センサ37、38は、それぞれ、吸気バルブ12及び排気バルブ17の閉弁時期を含む動作タイミングを検出する。レンジセンサ39は、自動変速機200におけるシフトレバー201のレンジ位置を検出する。これらの各種センサ30〜39は、それぞれ、検出したパラメータに対応する検出信号S130〜S139をPCM50に出力する。
PCM50は、上述した各種センサ30〜39から入力された検出信号S130〜S139に基づいて、エンジンシステム100内の構成要素に対する制御を行う。具体的には、図4に示すように、PCM50は、スロットルバルブ5に制御信号S105を供給して、スロットルバルブ5の開閉時期やスロットル開度を制御し、燃料噴射弁13に制御信号S113を供給して、燃料噴射量や燃料噴射タイミングを制御し、点火プラグ14に制御信号S114を供給して、点火時期を制御し、可変吸気バルブ機構18及び可変排気バルブ機構19のそれぞれに制御信号S118、S119を供給して、吸気バルブ12及び排気バルブ17の動作タイミングを制御し、バルブ停止機構20に制御信号S120を供給して、第1気筒2Aおよび第4気筒2Dの吸気バルブ12及び排気バルブ17の開閉動作の停止/作動を制御する。なお、PCM50は、本発明における「抑制手段」、「第1点火時期制御手段」及び「第2点火時期制御手段」の一例に相当する。
また、このようなPCM50は、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを記憶するためのROMやRAMの如き内部メモリなどを備える。
ここで、図5を参照して、本発明の実施形態において減筒運転及び全筒運転のそれぞれを行う運転領域について説明する。図5は、本発明の実施形態において運転モード(全筒運転モード及び減筒運転モード)を切り替えるエンジンの運転領域を概念的に示したマップの一例である。図5は、横軸にエンジン回転数を示し、縦軸にエンジン負荷を示している。
図5に示すように、相対的にエンジン回転数が低く且つエンジン負荷が低い範囲に(符号A参照)、減筒運転を行う減筒運転領域が設定されており、また、この減筒運転領域を除く範囲に(符号B参照)、全筒運転を行う全筒運転領域が設定されている。PCM50は、このようなマップを参照して、エンジン回転数及びエンジン負荷が減筒運転領域及び全筒運転領域のいずれに含まれるかを判定して、その判定結果に応じて減筒運転及び全筒運転のいずれかを実行する。具体的には、PCM50は、バルブ停止機構20によって、第1気筒2A及び第4気筒2Dのそれぞれの吸気バルブ12及び排気バルブ17の開閉動作の停止/作動を制御する。加えて、PCM50は、これら第1気筒2A及び第4気筒2Dについて、点火プラグ14の点火及び燃料噴射弁13の燃料噴射の実行/非実行を制御する。
<制御内容>
以下では、本発明の実施形態においてPCM50が行う制御内容について説明する。
(基本概念)
まず、図6及び図7を参照して、本発明の実施形態においてPCM50が行う基本制御について説明する。図6は、本発明の実施形態における全筒運転から減筒運転への基本的な切り替え制御を説明するためのタイムチャートである。図7は、本発明の実施形態におけるDレンジからNレンジへの基本的な切り替え制御を説明するためのタイムチャートである。
図6は、上から順に、運転モードの切り替え要求、エンジン10の吸気充填量(吸気量/吸入空気量)、点火プラグ14の点火時期のそれぞれの時間変化を示している。まず、時刻t11において、エンジン10の運転状態が含まれる領域が全筒運転領域から減筒運転領域へと変化すると(図5参照)、PCM50は、エンジン10の運転モードを全筒運転から減筒運転に切り替える要求を発する。PCM50は、この時刻t11より、エンジン10の吸気充填量を全筒運転時(4気筒運転時)よりも多い減筒運転時(2気筒運転時)用の量にするように、吸気充填量を徐々に増加させる制御を行う。例えば、PCM50は、可変吸気バルブ機構18により吸気バルブ12のバルブタイミングを進角側に変更する制御、及び/又は、スロットルバルブ5の開度を大きくする制御を行うことで、吸気充填量を増加させる。
また、PCM50は、時刻t11より、吸気充填量の増加に応じて、点火プラグ14の点火時期を徐々に遅角させる制御を行う。この場合、PCM50は、所定の遅角限界Limよりも進角側の範囲内において、点火プラグ14の点火時期を遅角させる。この遅角限界Limは、例えば、エンジン10の燃焼安定性が確保される遅角側の点火時期の限界値、換言するとエンジン10の失火が発生し始める点火時期に基づき定められる。なお、以下では、このように全筒運転から減筒運転への切り替え時に行われる点火時期の遅角制御を適宜「第2点火時期制御」と呼ぶ。
そして、時刻t12において、エンジン10の吸気充填量が減筒運転時に適用すべき量に到達すると、PCM50は、エンジン10の吸気充填量を増加させる制御、及び点火プラグ14の点火時期を遅角させる制御の両方を終了する。具体的には、PCM50は、現在のエンジン10の吸気充填量を維持すると共に、点火プラグ14の点火時期を速やかに進角させる、詳しくは点火時期を遅角前の元の点火時期(全筒運転時の点火時期)まで略ステップ状に進角させる。この直後に、PCM50は、バルブ停止機構20によって第1気筒2A及び第4気筒2Dのそれぞれの吸気バルブ12及び排気バルブ17の開閉動作を停止させ(具体的には閉弁状態に保持するようにする)、また、これら第1気筒2A及び第4気筒2Dについて、点火プラグ14の点火及び燃料噴射弁13の燃料噴射を停止させる。これにより、減筒運転が開始することとなる。
このように、全筒運転から減筒運転への切り替え時において、減筒運転を開始する前(つまり休止気筒での燃焼を停止する前)に、各気筒の吸気充填量を減筒運転時用の量に向けて増加させるので、減筒運転の開始時に各稼働気筒の吸気充填量を十分に確保することができる。よって、減筒運転開始時に稼働気筒のエンジントルクが低下するのを抑制することができる。また、このように吸気充填量を増加させるときに、点火時期を通常の全筒運転時よりも遅角側の時期に変更するので、吸気充填量の増加によりエンジントルクが増大するのを抑制することができる。以上より、全筒運転から減筒運転への切り替え前後において、エンジントルクの増減すなわちトルク段差が生じるのを確実に回避することができる。
次に、図7は、上から順に、自動変速機200のレンジ(Dレンジ又はNレンジ)、点火時期のそれぞれの時間変化を示している。まず、時刻t21において、自動変速機200のレンジがDレンジからNレンジへ切り替わると、PCM50は、点火プラグ14の点火時期を速やかに遅角させる、具体的には点火時期を略ステップ状に遅角させる。この場合にも、PCM50は、遅角限界Lim(図6に示した遅角限界Limと同一の値を用いてもよいし、異なる値を用いてもよい)よりも進角側の範囲内において、点火プラグ14の点火時期を遅角させる。なお、以下では、このようにDレンジからNレンジへの切り替え時に行われる点火時期の遅角制御を適宜「第1点火時期制御」と呼ぶ。そして、時刻t22において、自動変速機200のレンジがNレンジからDレンジへ切り替わると、PCM50は、点火プラグ14の点火時期を速やかに進角させる、具体的には点火時期を遅角前の元の点火時期(Dレンジ時の点火時期)まで略ステップ状に進角させる。
このようにDレンジからNレンジへの切り替え時に点火時期を遅角させることで、Nレンジの設定中にエンジントルクを低下させておくようにする。そして、この後のNレンジからDレンジへの切り替え時に、点火時期を一気に進角させることで、エンジントルクをDレンジにおいて必要なトルクへと増加させるようにする。こうすることで、NレンジからDレンジへの切り替え時に、負荷の増大によりエンジン回転数が低下すること(つまりエンジン回転数落ち)が生じるのを抑制することができる。
次に、図8を参照して、自動変速機200のレンジがNレンジであるときに運転モードを全筒運転から減筒運転に切り替えた場合に発生する問題について説明する。図8は、上から順に、運転モードの切り替え要求、自動変速機200のレンジ(Dレンジ又はNレンジ)、エンジン10の吸気充填量、点火プラグ14の点火時期のそれぞれの時間変化を示している。
まず、時刻t31において、自動変速機200のレンジがDレンジからNレンジへ切り替わると、PCM50は、点火プラグ14の点火時期を略ステップ状に遅角させる。この後、自動変速機200のレンジがNレンジである間の時刻t32において、エンジン10の運転状態が含まれる領域が全筒運転領域から減筒運転領域へと変化する。この時刻t32において、PCM50は、エンジン10の運転モードを全筒運転から減筒運転に切り替える要求を発して、エンジン10の吸気充填量を徐々に増加させる制御を行うと共に、当該吸気充填量の増加に応じて、点火プラグ14の点火時期を徐々に遅角させる制御を行う。
その結果、時刻t32以降において、点火時期が遅角限界Limを超えて遅角されることとなる。すなわち、Nレンジにおいて点火時期を遅角している状態において、全筒運転から減筒運転への切り替え要求に応じて点火時期を更に遅角させると、点火時期が遅角限界Limを超えてしまうのである。このように点火時期が遅角限界Limを超えると、エンジン10において失火が生じてしまう。
本実施形態では、PCM50は、このようなNレンジ中に減筒運転に切り替えることで発生する問題(要するにNレンジでのエンジン制御と全筒運転から減筒運転へ切り替えるためのエンジン制御との間での干渉)を解消するための制御を行う。具体的には、本実施形態では、PCM50は、自動変速機200のレンジがNレンジであるときには、エンジン10の減筒運転を抑制するようにする。以下で、PCM50が行う制御内容の具体的な実施形態(第1及び第2実施形態)について説明する。
(第1実施形態による制御)
最初に、図9を参照して、本発明の第1実施形態による制御について説明する。図9は、本発明の第1実施形態による制御を示すフローチャートである。なお、図9に示すフローは、車両のイグニッションがオンにされ、PCM50に電源が投入された後に、PCM50によって繰り返し実行される。
まず、ステップS101において、PCM50は、自動変速機200のレンジがNレンジであるか否か、換言すると自動変速機200がニュートラル状態であるか否かを判定する。具体的には、PCM50は、レンジセンサ39からの検出信号S139に基づき、自動変速機200のシフトレバー201のレンジ位置がNレンジに対応する位置にあるか否かを判定する。
ステップS101の判定の結果、自動変速機200のレンジがNレンジでない場合(ステップS101:No)、処理は終了する。これに対して、自動変速機200のレンジがNレンジである場合(ステップS101:Yes)、処理はステップS102に進む。
ステップS102において、PCM50は、自動変速機200のレンジがNレンジであるため、エンジン10の減筒運転を禁止するようにする。具体的には、PCM50は、運転モードを全筒運転から減筒運転に切り替えるための一切の制御、特に吸気充填量を増加させる制御及び点火時期を遅角させる制御(第2点火時期制御)の実行を禁止する(当然、バルブ停止機構20による吸排気バルブの閉弁状態保持制御、点火プラグ14の点火を停止させる制御、及び燃料噴射弁13の燃料噴射を停止させる制御も含まれる)。こうすることで、PCM50は、自動変速機200のレンジがNレンジである間に、エンジン10が減筒運転を行うことを禁止するようにする。
このような第1実施形態によれば、Nレンジにおいて点火時期を遅角させている状態において、運転モードを全筒運転から減筒運転へ切り替えるために点火時期が更に遅角されることを禁止することができる。よって、点火時期が遅角限界Limを超えることを抑制することができる。したがって、点火時期が遅角限界Limを超えることに起因する、エンジン10の失火を確実に抑制することができる。
(第2実施形態による制御)
次に、図10を参照して、本発明の第2実施形態による制御について説明する。図10は、本発明の第2実施形態による制御を示すフローチャートである。なお、図10に示すフローも、車両のイグニッションがオンにされ、PCM50に電源が投入された後に、PCM50によって繰り返し実行される。
まず、ステップS201において、PCM50は、自動変速機200のレンジがNレンジであるか否か、換言すると自動変速機200がニュートラル状態であるか否かを判定する。具体的には、PCM50は、レンジセンサ39からの検出信号S139に基づき、自動変速機200のシフトレバー201のレンジ位置がNレンジに対応する位置にあるか否かを判定する。
ステップS201の判定の結果、自動変速機200のレンジがNレンジでない場合(ステップS201:No)、処理は終了する。これに対して、自動変速機200のレンジがNレンジである場合(ステップS201:Yes)、処理はステップS202に進む。
ステップS202において、PCM50は、自動変速機200のレンジがNレンジであるときに点火プラグ14の点火時期を遅角させる第1点火時期制御を実行する。具体的には、PCM50は、この後のNレンジからDレンジへの切り替え時におけるエンジン回転数落ちを抑制する観点から、点火プラグ14の点火時期をDレンジでの点火時期よりも所定量だけ遅角させる。この所定量は、上記したエンジン回転数落ちを抑制するために必要なエンジントルクの低下量に応じて定められる。
次いで、ステップS203において、PCM50は、自動変速機200のレンジがNレンジからDレンジに切り替わったか否かを判定する。この場合にも、PCM50は、レンジセンサ39からの検出信号S139に基づき、ステップS203の判定を行う。
ステップS203の判定の結果、自動変速機200のレンジがNレンジからDレンジに切り替わった場合(ステップS203:Yes)、処理はステップS204に進む。ステップS204において、PCM50は、第1点火時期制御を終了して、点火プラグ14の点火時期を速やかに進角させる。具体的には、PCM50は、点火プラグ14の点火時期を、今回のNレンジの前のDレンジにおいて適用されていた元の点火時期(通常の点火時期)に戻す。
他方で、自動変速機200のレンジがNレンジからDレンジに切り替わっていない場合(ステップS203:No)、処理はステップS205に進む。ステップS205において、PCM50は、エンジン10の運転状態が含まれる領域が全筒運転領域から減筒運転領域へと変化したか否かを判定する。具体的には、PCM50は、図5に示した運転領域のマップを参照して、現在のエンジン回転数及びエンジン負荷が含まれる領域が全筒運転領域から減筒運転領域へと変化したか否かを判定する。
ステップS205の判定の結果、エンジン10の運転状態が含まれる領域が全筒運転領域から減筒運転領域へと変化していない場合(ステップS205:No)、処理は終了する。これに対して、エンジン10の運転状態が含まれる領域が全筒運転領域から減筒運転領域へと変化した場合(ステップS205:Yes)、処理はステップS206に進む。
ステップS206において、PCM50は、運転モードを全筒運転から減筒運転に切り替えるために点火プラグ14の点火時期を遅角させる第2点火時期制御を禁止する。すなわち、PCM50は、Nレンジ中の第1点火時期制御により点火時期を遅角させている状態において、減筒運転への切り替えのために第2点火時期制御により点火時期が更に遅角されることを禁止する。この場合、1つの例では、PCM50は、第1実施形態と同様に、第2点火時期制御を禁止するだけでなく、運転モードを全筒運転から減筒運転に切り替えるための一切の制御を禁止する。具体的には、PCM50は、吸気充填量を増加させる制御、バルブ停止機構20による吸排気バルブの閉弁状態保持制御、点火プラグ14の点火を停止させる制御、及び燃料噴射弁13の燃料噴射を停止させる制御も禁止する。他の例では、PCM50は、第2点火時期制御を禁止する一方で、上記した運転モードを全筒運転から減筒運転に切り替えるための他の制御の一部については許可する。つまり、PCM50は、全筒運転から減筒運転への移行をある程度許可するようにする。
次に、図11を参照して、本発明の第2実施形態による作用効果について説明する。図11は、上から順に、運転モードの切り替え要求、自動変速機200のレンジ(Dレンジ又はNレンジ)、エンジン10の吸気充填量、点火プラグ14の点火時期のそれぞれの時間変化を示している。
まず、時刻t41において、自動変速機200のレンジがDレンジからNレンジへ切り替わると、PCM50は、点火プラグ14の点火時期を略ステップ状に遅角させる。この後、自動変速機200のレンジがNレンジである間の時刻t42において、エンジン10の運転状態が含まれる領域が全筒運転領域から減筒運転領域へと変化するため、PCM50は、エンジン10の運転モードを全筒運転から減筒運転に切り替える要求を発する。
しかしながら、第2実施形態においては、PCM50は、この時刻t42では、自動変速機200のレンジがNレンジであるため、エンジン10の減筒運転を禁止する。具体的には、PCM50は、自動変速機200のレンジがNレンジである間は、エンジン10の運転モードを全筒運転から減筒運転に切り替えるための吸気充填量を増加させる制御及び点火時期を遅角させる制御の両方を実行しないようにする。そのため、時刻t42以降において、点火プラグ14の点火時期が一定に維持される、具体的にはNレンジのために遅角側に設定した点火時期に維持される。その結果、点火時期が遅角限界Limを超えることはない。
この後、時刻t43において、自動変速機200のレンジがNレンジからDレンジへ切り替わる。この時刻t43において、まず、PCM50は、点火時期を略ステップ状に進角させる。つまり、PCM50は、点火プラグ14の点火時期を、Nレンジの前のDレンジにおいて適用されていた元の点火時期(通常の点火時期)に戻す。この直後に、PCM50は、エンジン10の運転モードを全筒運転から減筒運転に切り替える要求が未だ発せられているので、エンジン10の吸気充填量を徐々に増加させる制御を行うと共に、当該吸気充填量の増加に応じて、点火プラグ14の点火時期を徐々に遅角させる制御を行う。このように点火時期を遅角させても、当該点火時期の遅角の前に、上記したように点火時期を通常の点火時期に一旦戻しているので、点火時期が遅角限界Limを超えることはない。
この後、吸気充填量が減筒運転時に適用すべき量に到達すると、PCM50は、エンジン10の吸気充填量を増加させる制御、及び点火プラグ14の点火時期を遅角させる制御の両方を終了する。具体的には、PCM50は、現在のエンジン10の吸気充填量を維持すると共に、点火プラグ14の点火時期を略ステップ状に進角させて、遅角前の元の点火時期(通常の全筒運転時の点火時期)に戻す。そして、PCM50は、バルブ停止機構20によって第1気筒2A及び第4気筒2Dのそれぞれの吸気バルブ12及び排気バルブ17を閉弁状態に保持し、また、これら第1気筒2A及び第4気筒2Dについて、点火プラグ14の点火及び燃料噴射弁13の燃料噴射を停止させる。これにより、減筒運転が開始することとなる。
以上述べた第2実施形態によれば、Nレンジにおいて点火時期を遅角させている状態において、運転モードを全筒運転から減筒運転へ切り替えるために点火時期が更に遅角されることを適切に禁止することができる。よって、点火時期が遅角限界Limを超えることを抑制することができ、エンジン10の失火を確実に抑制することができる。
<変形例>
次に、上述した実施形態の種々の変形例について説明する。
上記した実施形態(特に第1実施形態)では、Nレンジ中にエンジン10の減筒運転を禁止していたが、他の例では、減筒運転を禁止せずに、自動変速機200のレンジがNレンジであるときにはDレンジであるときよりも減筒運転を実行する運転条件を厳しくしてもよい。具体的には、自動変速機200のレンジがNレンジであるときにはDレンジであるときよりも減筒運転領域(図5参照)を狭めるのがよい。例えば、自動変速機200のレンジがNレンジであるときには、減筒運転領域を規定するエンジン回転数の範囲の下限を高回転側に変更したり、減筒運転領域を規定するエンジン回転数の範囲の上限を低回転側に変更したり、減筒運転領域を規定するエンジン負荷の範囲の上限を低負荷側に変更したりするのがよい。
上記した実施形態では、自動変速機200のレンジがNレンジであるときに、運転モードを全筒運転から減筒運転に切り替えるための点火時期の遅角を禁止していたが、他の例では、ある程度の点火時期の遅角を許容してもよい。具体的には、自動変速機200のレンジがNレンジであるときには、自動変速機200のレンジがDレンジであるときよりも、運転モードを全筒運転から減筒運転に切り替えるための点火時期の遅角量を小さくしてもよい、つまり遅角限界を進角側に設定して点火時期の遅角量をより制限するようにしてもよい。
上記した実施形態では、DレンジとNレンジとの切り替え時に本発明を適用する例を示したが、本発明はDレンジ以外の走行レンジ(例えばMレンジ)とNレンジとの切り替え時にも適用可能である。また、レンジセンサ39によりNレンジが検出された場合に本発明を適用することに限定はされず、レンジセンサ39を用いずに、自動変速機200がニュートラル状態であると判断された場合に本発明を適用してもよい。
上記した実施形態では、自動変速機200を備える車両に本発明を適用する例を示したが、本発明は手動変速機(Manual Transmission)を備える車両にも適用可能である。その場合、手動変速機がニュートラル状態であるときに、上記の実施形態に示した方法と同様にして、エンジン10の減筒運転を抑制すればよい。この手動変速機のニュートラル状態は、例えばニュートラルセンサにて検出すればよい。
1 吸気通路
2(2A〜2D) 気筒
5 スロットルバルブ
10 エンジン
13 燃料噴射弁
14 点火プラグ
18 可変吸気バルブ機構
20 バルブ停止機構
39 レンジセンサ
50 PCM
100 エンジンシステム
200 自動変速機
201 シフトレバー

Claims (7)

  1. 複数気筒を備え、当該複数気筒のうちで一部の気筒の燃焼を休止する減筒運転が可能なエンジンと、
    当該エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に設けられた自動変速機と、
    当該自動変速機のレンジを切り替え可能なシフトレバーと、
    当該シフトレバーのレンジ位置を検出するレンジセンサと、
    を有する車両の制御装置であって、
    前記レンジセンサにより非走行レンジが検出されているときに、前記エンジンの減筒運転を抑制する抑制手段を更に有
    更に、
    前記自動変速機のレンジが非走行レンジであるときに、前記エンジンの点火時期を所定量遅角させる第1点火時期制御手段と、
    前記複数気筒の全てで燃焼を行う全筒運転と前記減筒運転との切り替え時における前記エンジンのトルク段差を抑制するために、前記エンジンの点火時期を遅角させる第2点火時期制御手段と、
    有し、
    前記抑制手段は、前記第1点火時期制御手段により点火時期が遅角されているときに、前記第2点火時期制御手段による点火時期の遅角を抑制することで、前記エンジンの減筒運転を抑制する、
    ことを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記非走行レンジは、ニュートラルレンジである、
    請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記抑制手段は、前記エンジンの減筒運転の抑制として、前記減筒運転を実行する運転条件を厳しくすること、及び前記減筒運転を禁止することのいずれかを行う、
    請求項1又は2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記抑制手段は、前記第2点火時期制御手段による点火時期の遅角を禁止する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両の制御装置。
  5. 前記抑制手段は、前記第1点火時期制御手段により点火時期が遅角されているときには、前記第1点火時期制御手段により点火時期が遅角されてないときよりも、前記第2点火時期制御手段による点火時期の遅角量が小さくなるように点火時期の遅角に制限を設ける、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両の制御装置。
  6. 複数気筒を備え、当該複数気筒のうちで一部の気筒の燃焼を休止する減筒運転が可能なエンジンと、
    当該エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に設けられた自動変速機と、
    を有する車両の制御装置であって、
    前記自動変速機がニュートラル状態であるときに、前記エンジンの減筒運転を抑制する抑制手段を更に有
    更に、
    前記自動変速機がニュートラル状態であるときに、前記エンジンの点火時期を所定量遅角させる第1点火時期制御手段と、
    前記複数気筒の全てで燃焼を行う全筒運転と前記減筒運転との切り替え時における前記エンジンのトルク段差を抑制するために、前記エンジンの点火時期を遅角させる第2点火時期制御手段と、
    有し、
    前記抑制手段は、前記第1点火時期制御手段により点火時期が遅角されているときに、前記第2点火時期制御手段による点火時期の遅角を抑制することで、前記エンジンの減筒運転を抑制する、
    ことを特徴とする車両の制御装置。
  7. 複数気筒を備え、当該複数気筒のうちで一部の気筒の燃焼を休止する減筒運転が可能なエンジンと、
    当該エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に設けられた手動変速機と、
    を有する車両の制御装置であって、
    前記手動変速機がニュートラル状態であるときに、前記エンジンの減筒運転を抑制する抑制手段を更に有
    更に、
    前記手動変速機がニュートラル状態であるときに、前記エンジンの点火時期を所定量遅角させる第1点火時期制御手段と、
    前記複数気筒の全てで燃焼を行う全筒運転と前記減筒運転との切り替え時における前記エンジンのトルク段差を抑制するために、前記エンジンの点火時期を遅角させる第2点火時期制御手段と、
    有し、
    前記抑制手段は、前記第1点火時期制御手段により点火時期が遅角されているときに、前記第2点火時期制御手段による点火時期の遅角を抑制することで、前記エンジンの減筒運転を抑制する、
    ことを特徴とする車両の制御装置。
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