JP6525008B2 - ダイレクトドライブモータ、搬送装置、検査装置、及び、工作機械 - Google Patents

ダイレクトドライブモータ、搬送装置、検査装置、及び、工作機械 Download PDF

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Description

本発明は、ダイレクトドライブモータ、このダイレクトドライブモータを用いた搬送装置、検査装置、及び、工作機械に関する。
一般に、回転体に回転力をダイレクトに伝達し、当該回転体を被回転体に対して所定方向へ回転させる駆動方式(モータ負荷直結型の駆動方式)を採用したダイレクトドライブモータ(以下、DDモータともいう)が知られている。この種のDDモータは、モータ部、軸受、回転検出器(レゾルバ)及びハウジングを備え、その全体概形が略円柱状に形成されている。DDモータが用いられる搬送装置、検査装置、及び、工作機械などの小型化を図るためには、該DDモータのハウジングの設置面積(いわゆるフットプリント)や該ハウジングの軸方向の高さを低減した扁平構造とすることが好ましい。このため、従来、DDモータのフットプリントの縮小を図るべく、モータ部、軸受、回転検出器(レゾルバ)を軸方向へ縦列配置させた構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−178926号公報
ところで、DDモータは出力軸を高精度に回転させつつ位置決めすべく、その回転状態をより高精度に検出して制御を行う必要がある。このため、DDモータを構成する部品には高い寸法精度が要求される。各部品を組み合わせた際に各部品が干渉してストレスを与えないために各部品の寸法公差を許容するためのマージンが必要となる。一方、部品点数が多くなると、各部品のマージンによりDDモータを組み上げた際の寸法精度が低下する可能性がある。特に、回転状態を検出する回転検出器として用いられるレゾルバの組み付け位置がばらつくと、DDモータの回転状態を高精度に検出できず制御精度の低下を招く可能性がある。
また、レゾルバにモータ部からの磁気の回り込みが生じると、DDモータの回転状態の検出精度に悪影響を及ぼす可能性がある。
従来、非磁性材料の取付部材を介して、磁性材料で形成されたDDモータの構造体にレゾルバを取り付けることで、レゾルバへのモータ部からの磁気の回り込みを防ぎ、DDモータの回転状態の検出精度を高める手法が採られてきた。しかしながら、この場合には、DDモータを構成する部品が増えることとなる。このため、各部品間の寸法公差によるレゾルバロータ及びレゾルバステータの位置ばらつきが大きくなる可能性がある。また、DDモータを構成する部品の増加に伴い、製造工数も増加することとなるので、DDモータのコストや生産コストの上昇を招く可能性がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、回転状態の検出精度向上を図ったダイレクトドライブモータ、このダイレクトドライブモータを用いた搬送装置、検査装置、及び、工作機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、固定子と該固定子に対して回転可能な回転子とを有するモータ部と、固定子が固定される第1ハウジングと、回転子が固定される第2ハウジングと、第1ハウジングに対して第2ハウジングを回転自在に支持する軸受と、第1ハウジングと共に軸受の固定輪を軸方向に挟持する非磁性材料で構成された固定輪押え部材と、モータ部の回転状態を検出するための回転検出器と、を備え、回転検出器は、レゾルバロータと該レゾルバロータに対向して配置されるレゾルバステータとを含み、レゾルバロータが第2ハウジングに直接固定され、レゾルバステータが固定輪押え部材に直接固定されたことを特徴とするダイレクトドライブモータを提供する。
本発明の第1の態様によれば、レゾルバステータへのモータ部からの磁気の回り込み、及びレゾルバロータ及びレゾルバステータの位置ばらつきの双方による第2ハウジングの回転角度位置の検出精度への影響を抑制することができ、モータ部の回転状態を高精度に検出することができる。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様のダイレクトドライブモータにおいて、固定輪押え部材は、軸方向断面形状が長方形あるいは正方形であってもよい。この構成によれば、第2ハウジングの回転角度位置の検出精度をより高精度とすることができ、且つ、ダイレクトドライブモータの回転精度を高めることができる。
また、本発明の第3の態様は、第1の態様のダイレクトドライブモータにおいて、固定輪押え部材を構成する非磁性材料は、オーステナイト系ステンレスであってもよい。この構成によれば、ダイレクトドライブモータを高剛性構造とすることができ、且つ、第2ハウジングの回転角度位置の検出精度やダイレクトドライブモータの回転精度の更なる高精度化が可能となる。
また、本発明の第4の態様は、第1の態様のダイレクトドライブモータにおいて、回転検出器は、固定子に対する回転子の相対変位を検出するインクリメンタル方式の単一のレゾルバであってもよい。この構成によれば、ダイレクトドライブモータの軸方向の高さ寸法を低減でき、ダイレクトドライブモータの軸方向への小型化を図ることができる。
また、本発明の第5の態様は、第4の態様のダイレクトドライブモータにおいて、モータ部への電源投入時に力率が0となる位置を検出する力率検出部と、力率が0となる位置とレゾルバから出力されるインクリメンタル情報とにより、該モータ部の転流を制御する転流制御部とを備えてもよい。この構成によれば、単一のレゾルバを搭載した構成であっても、ダイレクトドライブモータの回転状態を高精度に検出できる。
また、本発明の第6の態様は、第1の態様のダイレクトドライブモータにおいて、モータ部、軸受、及び、レゾルバは、軸受の軸方向に並んで配置されてもよい。この構成によれば、ダイレクトドライブモータの径方向への拡大が抑制され、フットプリントの低減を図ることができる。
また、本発明の第7の態様は、第1の態様のダイレクトドライブモータにおいて、第2ハウジングは、軸受の回転輪の一方の軸方向端面側に延在する鍔部と、該回転輪の他方の軸方向端面側に配置される回転輪押え部材と、を備えた構成としてもよい。この構成によれば、万が一、軸受と第2ハウジングとの嵌合面に充填された充填剤の接着力が低下した場合でも、軸受と第2ハウジングとが外れることを防止できる。
また、本発明の第8の態様は、第1の態様のダイレクトドライブモータにおいて、第2ハウジングは、軸受の回転輪の一方の軸方向端面側に延在する鍔部と、回転輪の他方の軸方向端面側に形成される環状溝と、環状溝に装着される回転輪押え部材と、を有すると共に、第2ハウジングと該回転輪とは充填剤で固定されていてもよい。この構成によれば、万が一、軸受と第2ハウジングとの嵌合面に充填された充填剤の接着力が低下した場合でも、回転輪押え部材によって軸受と第2ハウジングとが外れることを防止できる。
また、本発明の第9の態様は、第7または8の態様のダイレクトドライブモータにおいて、回転輪押え部材はC型止め輪であってもよい。この構成によれば、万が一、軸受と第2ハウジングとの嵌合面に充填された充填剤の接着力が低下した場合でも、軸受と第2ハウジングとが外れることを防止できる。
また、本発明の第10の態様は、第1の態様のダイレクトドライブモータにおいて、第2ハウジングは、略円筒形状に形成されると共に軸受の軸線に対して第1ハウジングよりも外側に配置され、かつ、軸方向に切れ目のない一体構造であってもよい。この構成によれば、第2ハウジングを軸方向に大型化することなく、軸受を支持することができ、ダイレクトドライブモータの小型化を図ることができる。
また、本発明の第11の態様は、第1から第10の何れかの態様のダイレクトドライブモータを備え、第2ハウジングの回転により搬送物を搬送する搬送装置を提供する。この構成によれば、搬送物を搬送する際の位置精度を高めると共に、搬送装置の小型化を実現できる。
また、本発明の第12の態様は、第1から第10の何れかの態様のダイレクトドライブモータを備え、第2ハウジングの回転により移動する対象物を個々に検査する検査部と、を備える検査装置を提供する。この構成によれば、対象物を検査部まで移動する際の位置精度を高めると共に、検査装置の小型化を実現できる。
また、本発明の第13の態様は、第1から第10の何れかの態様のダイレクトドライブモータを備え、第2ハウジングの回転により移動する対象物を個々に加工する加工部と、を備える工作機械を提供する。この構成によれば、対象物を加工部まで移動する際の位置精度を高めると共に、工作機械の小型化を実現できる。
本発明の態様によれば、回転状態の検出精度向上を図ったダイレクトドライブモータ、このダイレクトドライブモータを用いた搬送装置、検査装置、及び、工作機械が提供される。
図1は、本実施形態に係るダイレクトドライブモータの構成を示す断面図である。 図2は、本実施形態に係るダイレクトドライブモータの回転角度位置を制御する構成を示すブロック図である。 図3は、本実施形態に係るダイレクトドライブモータを用いた検査装置の概略構成図である。 図4は、本実施形態に係るダイレクトドライブモータを用いた工作機械の概略構成図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
図1は、本実施形態に係るダイレクトドライブモータ10の構成を示す断面図である。ダイレクトドライブモータ(以下、DDモータという)10は、減速機構(例えば、減速ギヤ、伝動ベルトなど)を介在させること無く回転体に回転力をダイレクトに伝達し、当該回転体を所定方向に回転させることができる。
本実施形態のDDモータ10は、いわゆるアウターロータ型として構成されている。DDモータ10は、図1に示すように、基台1に固定される環状のハウジングインナ(第1ハウジング)3と該ハウジングインナ3の外側に配置される環状のロータフランジ(第2ハウジング)5とを有するハウジング7と、ハウジングインナ3とロータフランジ5との間に組み込まれ、ハウジングインナ3に対してロータフランジ5を回転させるモータ部9と、ロータフランジ5をハウジングインナ3に回転可能に支持する軸受11とを備える。
ハウジングインナ3及びロータフランジ5は、それぞれ異径の略円筒形状に形成され、回転軸Sに対して同心状に配置されている。ロータフランジ5は、回転軸Sの軸方向(図1では上下方向)に切れ目のない一体構造である。すなわち、ロータフランジ5は、回転軸Sの軸方向に、下端部から上端部まで全周に亘って連続する略円筒状に構成されており、上端部に各種ワーク(図示しない)が取り付けられるようになっている。モータ部9によってロータフランジ5を回転させることで、これと共に各種ワークを所定方向に回転させることができる。このように、ロータフランジ5は、モータ部9の動作によって回転軸Sを中心に回転運動するため、出力軸として機能する。また、ハウジングインナ3は、回転軸Sの軸方向に、下端部から軸受11まで全周に亘って連続する略円筒状に構成されており、この軸受11を内輪押え(固定輪押え部材)29とで挟持している。なお、本実施形態では、ハウジングインナ3及びロータフランジ5を磁性材料で構成し、内輪押え29を非磁性材料で構成している。その理由については後述する。
また、内輪押え29は、図1に示すような断面形状がL字型となる円環状の形状に代えて、断面が長方形あるいは正方形となるような円環状の形状としても良い。このようにすれば、軸方向両端面の平行度・平面度を容易に高精度とすることができる。
モータ部9は、ハウジング7の下部(基台1の近く)に配置される。モータ部9は、ハウジングインナ3の外周面に固定されたステータ(固定子)13と、ロータフランジ5の内表面に固定されて、ステータ13に対向配置されるロータ(回転子)15とを備える。ステータ13は、周方向(ロータフランジ5の回転方向)に沿って所定間隔(例えば、等間隔)で同心状に配列される複数個のモータコア17を備え、各モータコア17に素線が多重に巻回されてなるステータコイル19が固定されている。ステータ13には、制御ユニット20(図2)からの電力を供給するための配線が接続されており、当該配線を通じてステータコイル19に対して電力が供給されるようになっている。ロータ15は、周方向(ロータフランジ5の回転方向)に沿って所定間隔(例えば、等間隔)で同心状に配列される複数個の永久磁石によって構成される。制御ユニット20を通じて、ステータコイル19に通電されると、フレミングの左手の法則に従ってロータフランジ5に回転力が与えられ、ロータフランジ5は所定方向に回転する。
軸受11は、モータ部9よりも軸方向に基台1から遠い位置に配置される。軸受11は、相対回転可能に対向配置された内輪(固定輪)21及び外輪(回転輪)23と、これら内輪21及び外輪23の間に転動可能に設けられた複数の転動体25とを備える。軸受11は、1つでアキシアル荷重とモーメント荷重の両方を負荷することが可能なものであることが好ましく、例えば、4点接触玉軸受、3点接触玉軸受、深溝玉軸受、あるいはクロスローラ軸受などを採用することができる。クロスローラ軸受を採用する場合には、一般的な内輪もしくは外輪が分割構造となるものではなく、内外輪とも一体構造のものを使用することが望ましい。内輪21は、ハウジングインナ3と内輪押え29とで挟持され、外輪23はロータフランジ5の内周面に固定されている。軸受11の支持構造については後述する。
また、DDモータ10は、軸受11の上方(すなわち軸受11よりも軸方向に基台1から遠い位置)に、モータ部9の回転状態(例えば、回転速度、回転方向あるいは回転角度など)を検出するためのレゾルバ(回転検出器)27が設けられている。これにより、ロータフランジ5に取り付けられた各種ワークを所定角度だけ正確に回転させ、目標位置に高精度に位置決めすることが可能となる。また、レゾルバ27は、ハウジングインナ3に連結される内輪押え29の上部に設けられた円板状のカバー31によって外界から隔離されて保護されている。
本実施形態では、DDモータ10は、モータ部9、軸受11及びレゾルバ27を回転軸Sの軸方向(図1では上下方向)へ並ぶようにハウジング7内に縦列配置した構成としている。これにより、DDモータ10では、回転軸Sを中心とした径方向への増大が抑制されるため、ハウジング7の設置面積(いわゆるフットプリント)の低減を図ることができる。一方、近年、ハウジングの設置面積のみならず、軸方向の高さ寸法を低減したDDモータが要望されている。
本実施形態では、ハウジング7内に単一のレゾルバ27だけが配置されている。レゾルバ27は、ステータ13に対するロータ15の相対変位を検出するインクリメンタルレゾルバである。レゾルバ27は、回転軸Sに対して偏心させた内周を有する円環状のレゾルバロータ33と、レゾルバロータ33の内側に対向して配置され、回転軸Sを中心とする円環状の形状を有し、レゾルバロータ33との間のリラクタンス変化を検出するレゾルバステータ35とを有して構成されている。このように、ハウジング7内に単一のレゾルバ27だけが配置されている構成とすることにより、アブソリュートレゾルバとインクリメンタルレゾルバの2種類の各レゾルバを軸方向へ縦列配置する構成よりもDDモータ10の軸方向の高さ寸法を低減することができる。
レゾルバロータ33は、ボルト33aによりロータフランジ5の内周面に形成されたレゾルバロータ固定部5aに他の部材を介することなく直接取り付けられ一体化している。また、レゾルバステータ35は、ボルト35aにより内輪押え29の外周面に形成されたレゾルバステータ固定部29aに他の部材を介することなく直接取り付けられ一体化している。
レゾルバロータ33を偏心させてレゾルバロータ33とレゾルバステータ35との間の距離を円周方向に変化させることにより、リラクタンスがレゾルバロータ33の位置により変化する。これにより、ロータフランジ5の1回転につきリラクタンス変化の基本波成分が1周期となる。レゾルバ27は、ロータフランジ5の回転角度位置に応じて変化するレゾルバ信号(インクリメンタル情報)を出力する。
図2は、本実施形態に係るDDモータ10の回転角度位置を制御する構成を示すブロック図である。DDモータ10には、このDDモータ10の動作を制御する制御ユニット20が接続されている。この制御ユニット20は、モータ部9への電源投入時に力率が0となる位置を検出する力率検出部41と、この力率が0となる位置とレゾルバ信号とに基づいて、モータ部9の転流を制御する転流制御部43とを備える。
本実施形態では、力率検出部41は、モータ部9(ステータコイル19)への電源を投入した際に力率が0となるレゾルバロータ33の位置を検出し、この検出した位置を基準位置として設定する。そして、この基準位置を転流制御部43に出力する。転流制御部43は、レゾルバ27が検出するレゾルバ信号を取得し、このレゾルバ信号の変化と、基準位置とに基づき、モータ部9に流れるモータ電流の転流タイミングの制御を行う。これにより、モータ電流の転流タイミングを検出する際にアブソリュートレゾルバが不要となるため、アブソリュートレゾルバとインクリメンタルレゾルバの2種類の回転検出器を搭載させる必要がない。したがって、単一のレゾルバ構成とすることができ、DDモータ10の軸方向の高さを抑えることができる。
次に、軸受11の外輪(回転輪)23の支持構造について説明する。ロータフランジ5の内周面には、軸受11の軸方向高さに相当する幅の外輪固定部50が全周に亘って形成されており、この外輪固定部50のレゾルバ27側には、全周に亘って、軸受11の外輪(回転輪)23の外径よりも縮径して内側に突出する鍔部51が形成されている。また、外輪固定部50のモータ部9側には、軸受11の外輪(回転輪)23の外径よりも拡径された溝部52が形成されている。
鍔部51は、外輪(回転輪)23の軸方向一端面(レゾルバ27側端面)23a側に延在する。鍔部51は、この鍔部51の内周面51bが外輪(回転輪)23の内周面よりも外側に位置し、かつ、外輪(回転輪)23の面取部よりも内側に位置するように形成することが好ましい。これによれば、鍔部51で軸受11の外輪(回転輪)23を確実に支持することができる。
また、溝部52には、外径方向に膨らもうとするばね力をもつ外輪押さえ(回転輪押え部材)53が装着され、この外輪押え53は、外輪(回転輪)23の軸方向他端面(モータ部9側端面)23b側に延在する。溝部52の外径は軸受11の外輪(回転輪)23の最外径より少し大きく、軸受11自体の許容荷重が外輪押え53に加わっても外れないようになっている。なお、外輪押え53としては、例えば、C型止め輪であっても良いし、ばねリングを用いることもできる。
また、軸受11の外輪(回転輪)23とロータフランジ5に形成された外輪固定部50との間の隙間には充填剤(例えば、モールド剤、接着剤)が充填され、この充填剤が固化することにより軸受11とロータフランジ5とが固定される。
このように、軸受11の外輪(回転輪)23は、外輪固定部50の軸方向の上下(両端)に設けられた鍔部51と外輪押え53とによって軸方向に挟持され、軸受11と外輪固定部50との間の隙間に充填された充填剤が固化して固定される。
上記構成により、万が一、充填剤の破損や劣化によって固定力の低下を生じても、外輪押え53がロータフランジ5から回転輪23が外れるのを防止することができる。
次に、軸受11の内輪(固定輪)21の支持構造について説明する。ロータフランジ5と軸受11の外輪(回転輪)23とが固定された後、軸受11の内輪(固定輪)21をハウジングインナ3と内輪押え29とで挟持し、複数個のボルト35bで締結することで、軸受11の内輪(固定輪)21が軸方向に固定されて支持される。なお、本実施形態では、ハウジングインナ3と内輪押え29とを挿通固定するボルト35bは、レゾルバステータ35を内輪押え29に固定するためのボルト35aとは異なる別の部品としている。
内輪押え29の外径は、軸受11の内輪(固定輪)21の内径よりも拡径されている。内輪押え29の外縁部は、内輪(固定輪)21の軸方向一端面(レゾルバ27側端面)21a側に延在する。内輪押え29は、この内輪押え29の外縁部が内輪(固定輪)21の外周面よりも内側に位置し、かつ、内輪(固定輪)21の面取部よりも外側に位置するように形成することが好ましい。これによれば、内輪押え29で軸受11の内輪(固定輪)21を確実に支持することができる。
また、ハウジングインナ3の外周面には、上端部から軸受11の軸方向高さに相当する幅の内輪固定部60が全周に亘って形成されており、この内輪固定部60のモータ部9側には、全周に亘って、軸受11の内輪(固定輪)21の内径よりも拡径して外側に突出する鍔部61が形成されている。
鍔部61は、内輪(固定輪)21の軸方向他端面(モータ部9側端面)21b側に延在する。鍔部61は、この鍔部61の外周面61bが内輪(固定輪)21の外周面よりも内側に位置し、かつ、内輪(固定輪)21の面取部よりも外側に位置するように形成することが好ましい。これによれば、鍔部61で軸受11の内輪(固定輪)21を確実に支持することができる。
また、軸受11の内輪(固定輪)21とハウジングインナ3に形成された内輪固定部60との間の隙間には充填剤(例えば、モールド剤、接着剤)が充填され、この充填剤が固化することにより軸受11とハウジングインナ3とが固定される。
このように、軸受11の内輪(固定輪)21は、内輪押え29と内輪固定部60の軸方向の下端に設けられた鍔部61とによって軸方向に挟持され、軸受11と内輪固定部60との間の隙間に充填された充填剤が固化して固定される。
ここで、本実施形態に係るDDモータ10では、ハウジングインナ3及び内輪押え29をDDモータ10の固定部を構成する構造体として定義し、ロータフランジ5をDDモータ10の回転部を構成する構造体として定義する。
例えば、回転部を構成する構造体が下部のロータフランジ部材と上部の外輪押え部材とで構成され、外輪押え部材とロータフランジ部材とで軸受の外輪(回転輪)を挟持する構造のものでは、外輪押え部材とロータフランジ部材とを、複数個のボルト等を挿通して固定する必要がある。このような構成では、軸受の外輪(回転輪)を外輪押え部材とロータフランジ部材とで挟持してボルトを締結することで軸受を固定するが、このような構成では、DDモータを構成する部品点数が多くなり、各部品の寸法公差を許容するためのマージンにより、DDモータを組み上げた際の寸法精度が低下する可能性がある。
本実施形態では、上述したように、DDモータ10の回転部を構成する構造体であるロータフランジ5は、回転軸Sの軸方向(図1では上下方向)に切れ目のない一体構造であり、回転軸Sの軸方向に、下端部から上端部まで全周に亘って連続する略円筒状に構成されているため、DDモータ10を組み上げた際の寸法精度の低下を抑制することができる。また、DDモータ10を構成するための部品点数が少なくなることから、DDモータ10のコストや製造コストを低減することができる。
また、本実施形態では、上述したように、ハウジング7内に単一のレゾルバ27だけが配置された構成であるため、DDモータ10の軸方向の高さ寸法を低減することができ、それに伴い、ロータフランジ5の軸方向の高さ寸法を低減することができる。これにより、ロータフランジ5の材料の使用量を低減することができ、DDモータ10の低コスト化に寄与することができる。
また、通常、DDモータの構造体(ロータフランジ、ハウジングインナ、軸受、内輪押え等)は、磁性材料で構成される。これに対し、レゾルバ27は、上述したように磁気的なセンシングを行うことでロータフランジ5の回転角度位置を検出するものであるので、モータ部9からの磁気の回り込みによりロータフランジ5の回転角度位置の検出精度に悪影響を及ぼす可能性がある。
ここで、例えば、固定部を構成する構造体が1つのハウジングインナ部材で構成されているものでは、磁性材料で構成されたハウジングインナ部材を介してモータ部からの磁気の回り込みによる影響を回避するために、他の非磁性材料で構成された取付部材等を介してレゾルバステータをハウジングインナ部材に取り付ける必要がある。
本実施形態では、上述したように、ハウジングインナ3と、そのハウジングインナ3と共に軸受11を挟持する非磁性材料で構成された内輪押え29とで固定部を構成し、さらに、ハウジングインナ3と内輪押え29とを挿通固定するボルト35bは、レゾルバステータ35を内輪押え29に固定するためのボルト35aとは異なる別の部品としている。すなわち、磁性材料で構成されたハウジングインナ3とレゾルバステータ35とが導通しない構造である。
これにより、モータ部9からの磁気の回り込みによるロータフランジ5の回転角度位置の検出精度への影響を抑制することができ、ロータフランジ5の回転角度位置の検出精度を高めることができる。また、レゾルバステータ35と内輪押え29との間に他の部品を介する必要がないので、レゾルバステータ35の取り付け位置のばらつきを抑制することができ、ロータフランジ5の回転角度位置の検出精度をより高めることができる。また、ロータフランジ5が1ピース構造であることと併せて、DDモータ10を構成する部品点数を削減できるので、DDモータ10のコストや生産コストをより低減することができる。
また、上述したように、内輪押え29は、軸方向の断面が長方形あるいは正方形となるような円環状の形状とすれば、軸方向両端面の平行度・平面度を容易に高精度とすることが可能となる。これにより、軸方向上端面をレゾルバステータ35の取り付け面とすることで、レゾルバステータ35の取り付け位置のばらつきをさらに抑制することができるので、ロータフランジ5の回転角度位置の検出精度をより高精度とすることができ、軸方向下端面を軸受保持面とすることで、DDモータ10の回転精度を高めることができる。
また、内輪押え29の材質をオーステナイト系ステンレスとすることで、アルミニウム等他の非磁性材料で内輪押え29を構成する場合と比べ高い剛性を得ることができる。また、オーステナイト系ステンレスは、アルミニウム等他の非磁性材料に比べて高精度加工が可能であり、内輪押え29の材質をオーステナイト系ステンレスとすることで、モータ部9からの磁気の回り込みによるロータフランジ5の回転角度位置の検出精度への影響を抑制することができるだけでなく、レゾルバステータ35の位置精度を向上することができるので、ロータフランジ5の回転角度位置の検出精度やDDモータ10の回転精度の更なる高精度化が可能となる。
図3は、本実施形態に係るDDモータ10を用いた検査装置100の概略構成図である。DDモータ10のロータフランジ5の上端には、円板のテーブル80が連結され、ロータフランジ5の動作によって、テーブル80が回転する。このテーブル80の縁部には、等間隔をあけて検査対象物(搬送物)81が配置される。この構成では、検査対象物81は、DDモータ10の運転により、テーブル80と共に回転して搬送されるため、DDモータ10とテーブル80とを備えて搬送装置を構成する。また、テーブル80の縁部の上方には、テーブル80と共に回転(搬送)される検査対象物81を個々に観察するカメラ(検査部)82が配置されている。そして、このカメラ82で撮影することにより、撮影画像に基づき、検査対象物81の検査を行うことができる。この構成によれば、検査対象物81をカメラ82の下方に移動する際の位置精度を高めると共に、検査装置100の小型化を実現できる。
図4は、本実施形態に係るDDモータ10を用いた工作機械101の概略構成図である。DDモータ10のロータフランジ5の上端には、円板のテーブル80が連結され、ロータフランジ5の動作によって、テーブル80が回転する。このテーブル80の縁部には、等間隔をあけて加工対象物(対象物)91が配置される。また、テーブル80の縁部には、例えば、加工対象物91に新たな部品92,93を積載する加工を施す積載ロボット(加工部)が配置され、テーブル80の回転に合わせて、加工対象物91に加工を施すことができる。この構成によれば、加工対象物91を積載ロボットの位置まで移動する際の位置精度を高めると共に、工作機械101の小型化を実現できる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、ステータ13と該ステータ13に対して回転可能なロータ15とを有するモータ部9と、ステータ13が固定されるハウジングインナ(第1ハウジング)3と、ロータ15が固定されるロータフランジ(第2ハウジング)5と、ハウジングインナ(第1ハウジング)3に対してロータフランジ(第2ハウジング)5を回転自在に支持する軸受11と、ハウジングインナ(第1ハウジング)3と共に軸受11の内輪(固定輪)21を軸方向に挟持する非磁性材料で構成された内輪押え(固定輪押え部材)29と、モータ部9の回転状態を検出するためのレゾルバ27と、を備える。レゾルバ27は、レゾルバロータ33とそのレゾルバロータ33に対向して配置されるレゾルバステータ35とを含み構成される。また、レゾルバロータ33をロータフランジ(第2ハウジング)5に直接固定し、レゾルバステータ35を内輪押え(固定輪押え部材)29に直接固定する構成である。この構成により、レゾルバステータ35へのモータ部9からの磁気の回り込み、及びレゾルバロータ33及びレゾルバステータ35の位置ばらつきの双方による第2ハウジングの回転角度位置の検出精度への影響を抑制することができ、モータ部9の回転状態を高精度に検出することができる。また、DDモータ10を構成する部品点数の増加を抑制することができ、DDモータ10のコストや生産コストの削減を図ることができる。
また、本実施形態によれば、レゾルバ27は、ステータ13に対するロータ15の相対変位を検出するインクリメンタル方式の単一のレゾルバである。この構成により、ハウジング7の軸方向の高さ寸法を低減でき、DDモータ10の軸方向への小型化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、モータ部9への電源投入時に力率が0となる位置を検出する力率検出部41と、力率が0となる位置とレゾルバ27から出力されるレゾルバ信号とにより、該モータ部9の転流を制御する転流制御部43とを備える。この構成により、モータ電流の転流タイミングを検出する際にアブソリュートレゾルバが不要となる。このため、アブソリュートレゾルバとインクリメンタルレゾルバの2種類の回転検出器を搭載させる必要がなく、単一のレゾルバ構成とすることができる。したがって、モータ部9の回転状態を高精度に検出できると共に、DDモータ10の軸方向の高さを抑えることができる。
また、本実施形態によれば、モータ部9、軸受11、及び、レゾルバ27は、軸受11の軸方向に並んで配置される。この構成により、回転軸Sを中心とした径方向への大型化が抑制され、DDモータ10の設置面積(いわゆるフットプリント)の低減を図ることができる。
また、本実施形態によれば、ロータフランジ(第2ハウジング)5は、軸受11の外輪(回転輪)23の軸方向一端面23a側に延在する鍔部51と、外輪(回転輪)23の軸方向他端面23b側に配置される外輪押え(回転輪押え部材)53とを備える。この構成により、万が一、軸受11とロータフランジ(第2ハウジング)5に形成された外輪固定部50との間の隙間に充填された充填剤の接着力が低下した場合でも、ロータフランジ(第2ハウジング)5が外れることを防止することができる。
また、ロータフランジ(第2ハウジング)5は、軸受11の外輪(回転輪)23の軸方向一端面23a側に延在する鍔部51と、外輪(回転輪)23の軸方向他端面23b側に配置される外輪押え(回転輪押え部材)53とを有すると共に、ロータフランジ(第2ハウジング)5と外輪(回転輪)23とを充填剤で固定する構造である。これにより、万が一、軸受11とロータフランジ(第2ハウジング)5に形成された外輪固定部50との間の隙間に充填された充填剤の接着力が低下した場合でも、外輪押え(回転輪押え部材)53によって軸受11とロータフランジ(第2ハウジング)5とが外れることを防止することができる。
また、本実施形態によれば、外輪押え(回転輪押え部材)53をC型止め輪とする。これにより、万が一、軸受11とロータフランジ(第2ハウジング)5に形成された外輪固定部50との間の隙間に充填された充填剤の接着力が低下した場合でも、軸受11とロータフランジ(第2ハウジング)5とが外れることを防止することができる。
また、本実施形態によれば、ロータフランジ(第2ハウジング)5は、略円筒形状に形成されると共に軸受11の軸線に対してハウジングインナ(第1ハウジング)3よりも外側に配置され、かつ、軸方向に切れ目のない一体構造である。これにより、ロータフランジ(第2ハウジング)5が軸方向に大型化することを抑制しつつ、軸受11を支持することができ、DDモータ10の小型化を図ることができる。
以上、実施形態を説明したが、前述した内容により実施形態が限定されるものではない。本実施形態のDDモータ10は、アウターロータ型としたが、インナーロータ型としてもよいことは勿論である。また、本実施形態では、単一の軸受11を備える構成を説明しているが、複数の軸受を組み合わせて使用する構成(軸受と軸受の間に間座を設けるような場合も含む)でも同様の効果を得ることができる。
3 ハウジングインナ(第1ハウジング)
5 ロータフランジ(第2ハウジング)
7 ハウジング
9 モータ部
10 DDモータ
11 軸受
13 ステータ(固定子)
15 ロータ(回転子)
20 制御ユニット
21 内輪(固定輪)
21a 内輪(固定輪)の軸方向一端面(一方の軸方向端面)
21b 内輪(固定輪)の軸方向他端面(他方の軸方向端面)
23 外輪(回転輪)
23a 外輪(回転輪)の軸方向一端面(一方の軸方向端面)
23b 外輪(回転輪)の軸方向他端面(他方の軸方向端面)
25 転動体
27 レゾルバ(回転検出器)
29 内輪押え(固定輪押え部材)
33 レゾルバロータ
35 レゾルバステータ
41 力率検出部
43 転流制御部
51 鍔部(ロータフランジ)
52 溝部
53 外輪押え(回転輪押え部材)
60 内輪固定部
61 鍔部(ハウジングインナ)
80 テーブル
81 検査対象物(搬送物)
82 カメラ(検査部)
91 加工対象物(対象物)
100 検査装置
101 工作機械
S 回転軸

Claims (12)

  1. 固定子と該固定子に対して回転可能な回転子とを有するモータ部と、
    前記固定子が固定される第1ハウジングと、
    前記回転子が固定される第2ハウジングと、
    前記第1ハウジングに対して前記第2ハウジングを回転自在に支持する軸受と、
    前記第1ハウジングと共に前記軸受の固定輪を軸方向に挟持する非磁性材料で構成され
    た円環状の固定輪押え部材と、
    前記モータ部の回転状態を検出するための回転検出器と、
    を備え、
    前記回転検出器は、レゾルバロータと該レゾルバロータに対向して配置されるレゾルバステータとを含み、前記レゾルバロータが前記第2ハウジングに直接固定され、前記レゾルバステータが前記固定輪押え部材に直接固定されたダイレクトドライブモータ。
  2. 前記固定輪押え部材を構成する非磁性材料は、オーステナイト系ステンレスである請求項1に記載のダイレクトドライブモータ。
  3. 前記回転検出器は、前記固定子に対する前記回転子の相対変位を検出するインクリメンタル方式の単一のレゾルバである請求項1に記載のダイレクトドライブモータ。
  4. 前記モータ部への電源投入時に力率が0となる位置を検出する力率検出部と、
    前記力率が0となる位置と前記レゾルバから出力されるインクリメンタル情報とにより、該モータ部の転流を制御する転流制御部と、
    を備える請求項に記載のダイレクトドライブモータ。
  5. 前記モータ部、前記軸受、及び、前記回転検出器は、前記軸受の軸方向に並んで配置される請求項1に記載のダイレクトドライブモータ。
  6. 前記第2ハウジングは、前記軸受の回転輪の一方の軸方向端面側に延在する鍔部と、該回転輪の他方の軸方向端面側に配置される回転輪押え部材と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のダイレクトドライブモータ。
  7. 前記第2ハウジングは、前記軸受の回転輪の一方の軸方向端面側に延在する鍔部と、該回転輪の他方の軸方向端面側に形成される環状溝と、該環状溝に装着される回転輪押え部材と、を有すると共に、前記第2ハウジングと該回転輪とは充填剤で固定されている請求項1に記載のダイレクトドライブモータ。
  8. 前記回転輪押え部材は、C型止め輪である請求項またはに記載のダイレクトドライブモータ。
  9. 前記第2ハウジングは、略円筒形状に形成されると共に前記軸受の軸線に対して前記第1ハウジングよりも外側に配置され、かつ、前記軸方向に切れ目のない一体構造である請求項1に記載のダイレクトドライブモータ。
  10. 請求項1からのいずれか一項に記載のダイレクトドライブモータを備え、
    前記第2ハウジングの回転により、搬送物を搬送する搬送装置。
  11. 請求項1からのいずれか一項に記載のダイレクトドライブモータと、
    前記第2ハウジングの回転により移動する対象物を個々に検査する検査部と、
    を備えた検査装置。
  12. 請求項1からのいずれか一項に記載のダイレクトドライブモータと、
    前記第2ハウジングの回転により移動する対象物を個々に加工する加工部と、
    を備えた工作機械。
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