JP6524573B2 - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板を処理する基板処理方法および基板処理装置に関する。処理対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などが含まれる。
特許文献1には、表面にパターンが形成された基板に薬液等の処理液を供給し、その後、前記基板を乾燥させる方法が開示されている。この方法では、パターン倒れの発生を抑制または防止しながら基板を乾燥させるために、薬液、純水、溶剤、疎水化剤、および溶剤をこの順番で基板に供給し、その後、前記基板を乾燥させる。特許文献1では、基板の表面が部分的にしか疎水化されていない場合には、基板を疎水化させた後に乾燥させても、パターン倒れを抑制することができない、と記載されている。
特開2012−44144号公報
パターン倒れは、パターンのアスペクト比(パターンの高さ/パターンの幅)が高いほど発生し易い。パターン倒れの発生を防止するために、パターンの側面の全域を疎水化させる方法が考えられる。しかしながら、この方法では、パターンの根元にまで疎水化剤を十分に供給する必要がある。隣接する2つのパターンの間隔が狭い場合、2つのパターンの間の液体の上部は比較的容易に疎水化剤に置換されるが、当該液体の底部を疎水化剤に置換することは容易でない。したがって、パターンの根元にまで疎水化剤を行き渡らせるために、疎水化剤の供給流量を増加させたり、疎水化剤の供給時間を増加させたりする必要がある。
そこで、本発明の目的の一つは、パターン倒れの発生を抑制または防止しながら基板を乾燥させることができ、疎水化剤の供給流量および供給時間の少なくとも一方を低減できる基板処理方法および基板処理装置を提供することである。
前記目的を達成するための請求項1記載の発明は、処理すべき基板の表面に形成されたパターンの幅および高さを取得する情報取得工程と、パターンのある特定の幅においてパターン倒れが発生しないパターンの高さの最大値である最大高さの中から、前記情報取得工程で取得された前記パターンの幅に対応する最大高さを検索する最大高さ検索工程と、前記情報取得工程で取得された前記パターンの高さが、前記最大高さ検索工程で見つけられた前記最大高さよりも大きいか否かを判定する高さ比較工程と、前記パターンの高さが前記最大高さよりも大きい場合、前記パターンの側面における前記最大高さよりも前記パターンの先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、前記パターンの側面における前記パターンの根元から前記最大高さまでの領域の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、疎水化剤を前記基板に供給する疎水化工程と、前記疎水化工程の後に、水よりも表面張力が小さい溶剤を前記基板に供給することにより、前記基板に保持されている前記疎水化剤を前記溶剤に置換する乾燥前リンス工程と、前記乾燥前リンス工程の後に、前記基板に保持されている前記溶剤を除去することにより、前記基板を乾燥させる乾燥工程とを含む、基板処理方法である。パターンは、ライン状のパターンでもよいし、シリンダ状のパターンでもよい。パターンがシリンダ状の場合、パターンの幅は、パターンの厚みを意味する。パターンの高さは、パターンの幅よりも大きい。
パターン倒れは、「液体の表面とパターンの側面との境界で発生する力の大きさ」と「前記境界(力点)からパターンの根元(作用点)までの距離」との積(モーメント)が増加すると発生し易くなる(図7(a)参照)。表面にパターンが形成された基板を乾燥させる場合、液体の表面は、パターンの先端からパターンの根元に移動していく。パターンの高さが大きい場合、液体の表面がパターンの先端付近にあるときは、力点から作用点までの距離が大きいので、比較的大きなモーメントがパターンに加わる。しかしながら、液体の表面がパターンの根元付近まで移動すると、パターンに加わるモーメントが小さくなる。そのため、パターンの側面を疎水化させる場合、ある一定の高さよりも先端側の領域が疎水化されていれば、パターンの根元からその高さまでの領域が疎水化されていなくても、パターン倒れが発生し難い。
この方法によれば、大きさがそれぞれ異なる複数のパターンの幅に関してパターン倒れが発生しないパターンの高さの最大値(最大高さ)が予め測定されている。処理すべき基板の表面に形成されたパターンの幅が分かると、これに対応する最大高さが検索される。そして、対応する最大高さが分かると、パターンの高さがこの最大高さよりも大きいか否かが判定される。パターンの高さが最大高さよりも大きい場合、基板を疎水化させる疎水化剤が基板に供給される。これにより、パターンの側面における最大高さよりもパターンの先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、パターンの側面におけるパターンの根元から最大高さまでの領域の一部または全部に非疎水化領域が残る。つまり、最大高さよりも先端側の領域は、疎水化されるが、パターンの根元から最大高さまでの領域は、疎水化されない若しくは部分的にしか疎水化されない。
疎水化剤が基板に供給された後は、水よりも表面張力が小さい溶剤が基板に供給され、基板に保持されている疎水化剤が溶剤に置換される。その後、溶剤が基板から除去され、基板が乾燥する。このとき、溶剤の液面がパターンの先端からパターンの根元に向かって移動する。前述のように、最大高さよりも先端側の領域が疎水化されているので、溶剤の表面とパターンの側面との境界がこの領域にあるときは、前記境界で発生する力が小さく、パターン倒れが発生し難い。また、パターンの根元から最大高さまでの領域は、十分に疎水化されていないものの、溶剤の表面とパターンの側面との境界がこの領域にあるときは、力点(前記境界)から作用点(パターンの根元)までの距離が小さいので、パターンに加わるモーメントが小さい。そのため、パターン倒れが発生し難い。
このように、この方法では、パターンの側面における最大高さよりもパターンの先端側の領域の全体を疎水化させるので、パターン倒れの発生を抑制または防止することができる。さらに、パターンの側面におけるパターンの根元から最大高さまでの領域に、非疎水化領域を残すので、パターンの側面の全域を疎水化させる場合に比べて、疎水化剤の供給流量および供給時間の少なくとも一方を低減できる。これにより、パターン倒れの発生を抑制または防止しながら基板を乾燥させることができ、疎水化剤の供給流量および供給時間の少なくとも一方を低減できる。
請求項2に記載の発明のように、前記基板処理方法は、前記パターンの高さが前記最大高さよりも大きい場合、前記パターンの側面における前記最大高さよりも前記パターンの先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、前記パターンの側面における前記パターンの根元から前記最大高さまでの領域の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、前記基板の処理条件を変更する処理条件変更工程をさらに含んでいてもよい。この場合、前記疎水化工程は、前記処理条件変更工程で変更された前記処理条件に従って、前記疎水化剤を前記基板に供給する工程であってもよい。
請求項に記載の発明は、前記乾燥前リンス工程と並行して、前記基板に保持されている前記溶剤を加熱する加熱工程をさらに含む、請求項1または2に記載の基板処理方法である。
この方法によれば、疎水化剤および溶剤がこの順番で基板に供給され、基板に保持されている溶剤が加熱される。加熱により溶剤の温度が上昇するので、疎水化剤を効率的に溶剤に置換でき、疎水化剤から溶剤への置換時間を短縮できる。さらに、基板の乾燥中に溶剤の蒸発が促進され、基板の乾燥時間が短縮される。さらに、溶剤の蒸発が促進されるので、基板の乾燥を開始する前の溶剤の膜厚が減少する。これにより、基板から除去すべき溶剤の量が減少するので、基板の乾燥時間をさらに短縮できる。しかも、温度の上昇によって溶剤の表面張力が低下するので、基板の乾燥中にパターンに加わる力をさらに減少させることができる。
請求項に記載の発明は、前記疎水化工程は、前記パターンの高さが前記最大高さよりも大きい場合、前記基板に供給される前記疎水化剤の供給流量および供給時間の少なくとも一方を、前記パターンの側面の全域に前記疎水化領域が形成されるときの前記疎水化剤の供給流量および供給時間よりも減少させる工程を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理方法である。
この方法によれば、パターンの側面の全域に疎水化領域が形成される疎水化剤の供給流量および供給時間が予め測定されている。パターンの高さが最大高さよりも大きい場合、疎水化剤の供給流量および供給時間の少なくとも一方が、予め測定された疎水化剤の供給流量および供給時間よりも減少される。隣接する2つのパターンの間の液体は、通常、その上部から疎水化剤に置換されていく。そのため、供給流量および供給時間の少なくとも一方を減少させると、パターンの側面の先端側部分に疎水化領域が形成される一方で、パターンの側面の根元側部分に非疎水化領域が残る。これにより、パターン倒れの発生を抑制または防止しながら、疎水化剤の供給流量および供給時間の少なくとも一方を低減できる。
請求項に記載の発明は、前記疎水化工程は、前記パターンが積層膜であり、前記パターンの高さが前記最大高さよりも大きい場合、前記パターンの側面における前記最大高さよりも前記パターンの先端側の領域を構成する少なくとも一つの膜を疎水化させる疎水化剤を前記基板に供給する工程を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の基板処理方法である。
パターンが三層構造である例について説明する。パターンの上層膜、中間膜、および下層膜が、それぞれ、Si含有膜、Si含有膜、および金属膜であり、最大高さが中間膜の範囲内である場合(図10参照)、シリコン自体およびシリコンを含む化合物を疎水化させるシリコン系疎水化剤が基板に供給され、上層膜および中間膜が疎水化される。
パターンの上層膜、中間膜、および下層膜が、それぞれ、金属膜、Si含有膜、およびSi含有膜であり、最大高さが中間膜の範囲内である場合(図11参照)、パターンの側面におけるパターンの根元から最大高さまでの領域の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、シリコン系疎水化剤が所定の供給流量および供給時間で基板に供給され、中間膜が疎水化される。その後、金属自体および金属を含む化合物を疎水化させるメタル系疎水化剤が基板に供給され、上層膜が疎水化される。
このように、この方法によれば、パターンを構成する膜の種類に応じて疎水化剤の種類が選択され、選択された種類の疎水化剤が基板に供給される。これにより、パターンの側面の先端側部分に疎水化領域が形成される一方で、パターンの側面の根元側部分に非疎水化領域が残る。したがって、パターン倒れの発生を抑制または防止しながら、疎水化剤の供給流量および供給時間の少なくとも一方を低減できる。
請求項に記載の発明は、前記疎水化工程が終了してから前記乾燥工程が終了するまで、水が前記基板に接触しない状態を維持する非接触工程を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の基板処理方法である。
この方法によれば、基板への疎水化剤の供給が終了してから基板の乾燥が終了するまでの期間、水(純水等の水を主成分とする液体)が基板に供給されない。そのため、この期間は、水が基板に接触しない状態が維持される。金属膜を疎水化させる疎水化剤(メタル系疎水化剤)によって疎水化された基板に水が接触すると、基板の疎水性が大幅に低下してしまう場合がある。したがって、このような疎水化剤が基板に供給された場合であっても、基板の疎水性が大幅に低下することを防止することができる。これにより、パターン倒れの発生を抑制または防止することができる。
前記乾燥前リンス工程は、室温よりも高温の前記溶剤を前記基板に供給する工程であってもよい。
この場合、疎水化剤が基板に供給された後に、室温よりも高温の溶剤が基板に供給される。溶剤の温度が室温よりも高いので、疎水化剤を効率的に溶剤に置換でき、疎水化剤から溶剤への置換時間を短縮できる。さらに、基板の乾燥中に溶剤の蒸発が促進され、基板の乾燥時間が短縮される。さらに、溶剤の蒸発が促進されるので、基板の乾燥を開始する前の溶剤の膜厚が減少する。これにより、基板から除去すべき溶剤の量が減少するので、基板の乾燥時間をさらに短縮できる。しかも、温度の上昇によって溶剤の表面張力が低下するので、基板の乾燥中にパターンに加わる力をさらに減少させることができる。
請求項に記載の発明は、処理すべき基板の表面に形成されたパターンの幅および高さを取得する情報取得工程と、前記情報取得工程で取得された前記パターンの幅においてパターン倒れが発生しない高さ(最大値である必要はない)であるパターン高さを特定するパターン高さ特定工程と、前記パターンの側面における前記パターン高さよりも前記パターンの先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、前記パターンの側面における前記パターンの根元から前記パターン高さまでの領域の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、疎水化剤を前記基板に供給する疎水化工程と、前記疎水化工程の後に、水よりも表面張力が小さい溶剤を前記基板に供給することにより、前記基板に保持されている前記疎水化剤を前記溶剤に置換する乾燥前リンス工程と、前記乾燥前リンス工程の後に、前記基板に保持されている前記溶剤を除去することにより、前記基板を乾燥させる乾燥工程とを含む、基板処理方法である。
請求項8に記載の発明のように、前記基板処理方法は、前記パターンの側面における前記パターン高さよりも前記パターンの先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、前記パターンの側面における前記パターンの根元から前記パターン高さまでの領域の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、前記基板の処理条件を変更する処理条件変更工程をさらに含んでいてもよい。この場合、前記疎水化工程は、前記処理条件変更工程で変更された前記処理条件に従って、前記疎水化剤を前記基板に供給する工程であってもよい。
請求項9に記載の発明は、前記パターンは、上層膜、中間膜および下層膜を含む積層パターン(たとえば、三層構造のパターン)であり、前記パターン高さを特定する工程では、前記中間の高さ(たとえば、前記中間の最下部の高さ)を前記パターン高さとして特定し、前記疎水化工程では、前記上層膜および中間膜の側面に疎水化領域を形成するとともに、前記下層膜の側面の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、前記疎水化剤を前記基板に供給する、請求項7または8に記載の基板処理方法である。
請求項10に記載の発明は、基板を保持する基板保持手段と、疎水化剤を前記基板保持手段に保持されている基板に供給する疎水化剤供給手段と、水よりも表面張力が小さい溶剤を前記基板保持手段に保持されている基板に供給する溶剤供給手段と、前記基板保持手段に保持されている基板から液体を除去することにより当該基板を乾燥させる乾燥手段と、処理すべき基板の表面に形成されたパターンの幅および高さが入力される情報受付部と、パターンのある特定の幅においてパターン倒れが発生しないパターンの高さの最大値である最大高さを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記最大高さの中から前記情報受付部に入力された前記パターンの幅に対応する最大高さを検索する最大高さ検索部と、前記情報受付部に入力された前記パターンの高さが前記最大高さ検索部によって見つけられた前記最大高さよりも大きいか否かを判定する高さ比較部とを含み、前記疎水化剤供給手段、溶剤供給手段、および乾燥手段を制御する制御装置とを含む、基板処理装置である。
前記制御装置は、処理すべき基板の表面に形成されたパターンの幅および高さを前記情報受付部に取得ささせる情報取得工程と、前記記憶部に記憶された前記最大高さの中から前記情報取得工程で取得された前記パターンの幅に対応する最大高さを検索する最大高さ検索工程と、前記情報取得工程で取得された前記パターンの高さが、前記最大高さ検索工程で見つけられた前記最大高さよりも大きいか否かを判定する高さ比較工程と、前記パターンの高さが前記最大高さよりも大きい場合、前記パターンの側面における前記最大高さよりも前記パターンの先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、前記パターンの側面における前記パターンの根元から前記最大高さまでの領域の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、前記疎水化剤を前記基板に供給する疎水化工程と、前記疎水化工程の後に、水よりも表面張力が小さい前記溶剤を前記基板に供給することにより、前記基板に保持されている前記疎水化剤を前記溶剤に置換する乾燥前リンス工程と、前記乾燥前リンス工程の後に、前記基板に保持されている前記溶剤を除去することにより、前記基板を乾燥させる乾燥工程とを実行する。この構成によれば、請求項1の発明に関して述べた効果と同様な効果を奏することができる。
請求項11に記載の発明のように、前記制御装置は、基板の処理条件を変更する処理条件変更部をさらに含んでいてもよい。この場合、前記制御装置は、前記パターンの高さが前記最大高さよりも大きい場合、前記パターンの側面における前記最大高さよりも前記パターンの先端側の領域の全体に前記疎水化領域が形成され、前記パターンの側面における前記パターンの根元から前記最大高さまでの領域の少なくとも一部に前記非疎水化領域が残るように、前記処理条件変更部に前記処理条件を変更させる処理条件変更工程をさらに実行してもよい。前記疎水化工程は、前記処理条件変更工程で変更された前記処理条件に従って、前記疎水化剤を前記基板に供給する工程であってもよい。
請求項12に記載の発明は、前記基板処理装置は、前記基板に保持されている液体を加熱する加熱手段をさらに含み、前記制御装置は、前記乾燥前リンス工程と並行して、前記基板に保持されている前記溶剤を前記加熱手段に加熱させる加熱工程をさらに実行する、請求項10または請求項11に記載の基板処理装置である。この構成によれば、請求項の発明に関して述べた効果と同様な効果を奏することができる。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置に備えられた処理ユニットの内部を水平に見た模式図であり、薬液ノズルが処理位置に位置し、遮断板が退避位置に位置している状態を示している。 処理ユニットの内部を水平に見た模式図であり、薬液ノズルが退避位置に位置し、遮断板が処理位置に位置している状態を示している。 基板処理装置によって実行される第1処理例について説明するための工程図である。 基板処理装置によって実行される第2処理例について説明するための工程図である。 基板処理装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。 制御装置に記憶されたテーブルを示す図である。 基板を乾燥させる前と後のパターンの状態を示す模式図であり、図7(a)は、パターンの高さが最大高さ(パターン倒れが発生しない高さの最大値)である場合を示しており、図7(b)は、パターンの高さが最大高さよりも大きい場合を示している。 パターンの高さが最大高さ(パターン倒れが発生しない高さの最大値)よりも大きいか否かを判定するときのフローチャートである。 疎水化剤を基板に供給した後のパターンの状態を示す模式図である。 疎水化剤を基板に供給した後のパターンの状態を示す模式図である。 疎水化剤を基板に供給した後のパターンの状態を示す模式図である。 加熱工程を含む図3に示す全ての工程を実行した場合と、加熱工程以外の図3に示す全ての工程を実行した場合のパターン倒壊率を示すグラフである。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1に備えられた処理ユニット2の内部を水平に見た模式図である。図1は、薬液ノズル15が処理位置に位置し、遮断板8が退避位置に位置している状態を示している。図2は、薬液ノズル15が退避位置に位置し、遮断板8が処理位置に位置している状態を示している。
基板処理装置1は、半導体ウエハなどの円板状の基板Wを一枚ずつ処理する枚葉式の装置である。基板処理装置1は、処理液を用いて基板Wを処理する処理ユニット2と、処理ユニット2に基板Wを搬送する搬送ロボット(図示せず)と、基板処理装置1を制御する制御装置3とを含む。
処理ユニット2は、基板Wを水平に保持しながら基板Wの中心部を通る鉛直な回転軸線まわりに基板Wを回転させるスピンチャック4と、水平な姿勢でスピンチャック4の上方に配置された円板状の遮断板8と、スピンチャック4に保持されている基板Wに向けて処理液を吐出する複数のノズルと、スピンチャック4等を収容する箱型のチャンバー(図示せず)とを含む。
スピンチャック4は、水平な姿勢で保持された円板状のスピンベース5と、スピンベース5の上方で基板Wを水平な姿勢で保持する複数のチャックピン6と、スピンベース5を回転させることにより回転軸線まわりに基板Wを回転させるスピンモータ7とを含む。スピンチャック4は、複数のチャックピン6を基板Wの周端面に接触させる挟持式のチャックに限らず、非デバイス形成面である基板Wの裏面(下面)をスピンベース5の上面に吸着させることにより基板Wを水平に保持するバキューム式のチャックであってもよい。
遮断板8は、支軸9によって水平な姿勢で支持されている。支軸9は、遮断板8から上方に延びている。支軸9は、遮断板8よりも上方の位置で水平に延びる支持アーム(図示せず)に支持されている。遮断板8の中心線は、基板Wの回転軸線上に配置されている。遮断板8の外径は、基板Wの外径以上である。遮断板8は、水平で円形の下面と、遮断板8の下面中央部で開口する下向き吐出口8aとを含む。遮断板8の下面は、スピンチャック4に保持されている基板Wの上面に対向する。
処理ユニット2は、処理位置(図2に示す位置)と退避位置(図1に示す位置)との間で遮断板8を鉛直方向に昇降させる遮断板昇降ユニット10を含む。処理位置は、薬液ノズル15が基板Wと遮断板8との間に進入できない高さまで遮断板8の下面が基板Wの上面に近接する近接位置である。退避位置は、薬液ノズル15が遮断板8と基板Wとの間に進入可能な高さまで遮断板8が退避した離間位置である。遮断板昇降ユニット10は、処理位置から退避位置までの任意の位置(高さ)に遮断板8を位置させることができる。
処理ユニット2は、室温(たとえば、20〜30℃)よりも高温の加熱液を基板Wの下面中央部に向けて吐出する加熱ノズル11と、加熱液を加熱ノズル11に導く加熱配管12と、加熱配管12に介装された加熱バルブ13と、加熱配管12から加熱ノズル11に供給される加熱液を室温よりも高い温度で加熱するヒータ14とを含む。
基板Wがスピンチャック4に保持されている状態では、加熱ノズル11の吐出口が、基板Wの下面中央部に上下方向に対向する。この状態で加熱バルブ13が開かれると、ヒータ14によって加熱された加熱液が、基板Wの下面中央部に向けて加熱ノズル11の吐出口から吐出される。加熱液は、たとえば温水(加熱された純水)であり、加熱ノズル11から吐出されるときの温水の温度は、50℃以上(たとえば、80℃)である。加熱液は、純水に限らず、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、IPA(イソプロピルアルコール、)または希釈濃度(たとえば、10〜100ppm程度)の塩酸水、などであってもよい。
処理ユニット2は、薬液を下方に吐出する薬液ノズル15と、薬液ノズル15に薬液を導く薬液配管16と、薬液配管16に介装された薬液バルブ17と、薬液ノズル15が先端部に取り付けられたノズルアーム(図示せず)と、ノズルアームを水平に移動させることにより薬液ノズル15を移動させるノズル移動ユニット18とを含む。ノズル移動ユニット18は、平面視で基板Wの中央部を通る円弧状の経路に沿って薬液ノズル15を水平に移動させる。ノズル移動ユニット18は、薬液ノズル15が基板Wの上方に位置する処理位置(図1に示す位置)と、薬液ノズル15および基板Wが平面視で重ならないように薬液ノズル15が退避した退避位置(図2に示す位置)との間で薬液ノズル15を移動させる。
処理ユニット2は、基板Wの上面中央部に向けて処理液を下方に吐出する中心ノズル19と、中心ノズル19に処理液を導く処理液配管20とを含む。処理ユニット2は、さらに、処理液配管20に溶剤(液体)を導く溶剤配管27と、溶剤配管27に介装された溶剤バルブ28と、処理液配管20にリンス液を導くリンス液配管29と、リンス液配管29に介装されたリンス液バルブ30とを含む。
処理ユニット2は、さらに、処理液配管20に第1疎水化剤(液体)を導く第1疎水化剤配管21と、第1疎水化剤配管21から処理液配管20に供給される第1疎水化剤の供給流量を変更する第1流量調整バルブ22と、第1疎水化剤配管21に介装された第1疎水化剤バルブ23と、処理液配管20に第2疎水化剤(液体)を導く第2疎水化剤配管24と、第2疎水化剤配管24から処理液配管20に供給される第2疎水化剤の供給流量を変更する第2流量調整バルブ25と、第2疎水化剤配管24に介装された第2疎水化剤バルブ26とを含む。
中心ノズル19の吐出口は、遮断板8の下面中央部で開口する下向き吐出口8aの上方に配置されている。中心ノズル19は、遮断板8および支軸9とともに昇降する。第1疎水化剤バルブ23が開かれると、第1疎水化剤配管21内の第1疎水化剤が、第1流量調整バルブ22の開度に対応する流量で、処理液配管20を介して中心ノズル19に供給される。同様に、第2疎水化剤バルブ26、溶剤バルブ28、およびリンス液バルブ30のいずれかが開かれると、第2疎水化剤、溶剤、およびリンス液のいずれかが、処理液配管20を介して中心ノズル19に供給される。これにより、第1疎水化剤、第2疎水化剤、溶剤、およびリンス液が、中心ノズル19から選択的に吐出される。
「リンス液」は、水を含む液体である。リンス液は、たとえば純水(脱イオン水)である。リンス液は、純水に限らず、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、および希釈濃度(たとえば、10〜100ppm程度)の塩酸水のいずれかであってもよい。
「溶剤」は、疎水化剤および水を溶解させることができ、かつ水を含みにくい液体である。溶剤は、たとえば、アルコール、PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)、EGMEA(エチレングリコールモノメチルエーテル)、およびフッ素系溶剤の少なくとも一つを含む。溶剤は、水よりも表面張力が小さく、かつ水よりも沸点が低い。
アルコールは、たとえば、メチルアルコール、エタノール、プロピルアルコール、およびIPA(イソプロピルアルコール)の少なくとも一つを含む。
ケトンは、たとえば、アセトン、およびジエチルケトンの少なくとも一つを含む。
フッ素系溶剤は、たとえば、HFE(ハイドロフルオロエーテル)、HFC(ハイドロフルオロカーボン)の少なくとも一つを含む。
「第1疎水化剤」および「第2疎水化剤」は、互いに種類の異なる疎水化剤である。第1疎水化剤および第2疎水化剤は、水を含みにくい液体である。第1疎水化剤は、たとえば、シリコン自体およびシリコンを含む化合物を疎水化させるシリコン系疎水化剤、または金属自体および金属を含む化合物を疎水化させるメタル系疎水化剤である。第2疎水化剤についても同様である。
シリコン系疎水化剤は、たとえば、シランカップリング剤である。シランカップリング剤は、たとえば、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)、TMS(テトラメチルシラン)、フッ素化アルキルクロロシラン、およびアルキルジシラザンの少なくとも一つを含む。
メタル系疎水化剤は、たとえば、非シランカップリング剤である。非シランカップリング剤は、たとえば、配位性の高い疎水化剤である。
第1疎水化剤は、希釈溶剤で希釈された疎水化剤であってもよいし、希釈溶剤で希釈されていない疎水化剤の原液であってもよい。第2疎水化剤についても同様である。
「希釈溶剤」は、前述の疎水化剤および溶剤ならびに水を溶解させることができ、かつ水を含みにくい液体である。希釈溶剤は、たとえば、アルコール(一価アルコール)、多価アルコール、ケトン、PGMEA、EGMEA、およびフッ素系溶剤の少なくとも一つを含む。希釈溶剤は、水よりも表面張力が小さく、かつ水よりも沸点が低い。
アルコールは、たとえば、メチルアルコール、エタノール、プロピルアルコール、およびIPAの少なくとも一つを含む。
多価アルコールは、たとえば、エチレングリコールを含む。
ケトンは、たとえば、アセトン、およびジエチルケトンの少なくとも一つを含む。
フッ素系溶剤は、たとえば、HFE、HFCの少なくとも一つを含む。
図3は、基板処理装置1によって実行される第1処理例について説明するための工程図である。以下では、デバイス形成面である表面にパターン(図7参照)が形成された基板Wを処理するときの処理例について説明する。パターンは、ライン状のパターンでもよいし、シリンダ状のパターンでもよい。また、「基板Wの上面(表面)」は、基板W自体の上面(表面)およびパターンの表面を含む。以下の各工程は、制御装置3がレシピ33(図5参照)に従って基板処理装置1を制御することにより実行される。
処理ユニット2によって基板Wが処理されるときには、チャンバー内に基板Wを搬入する搬入工程が行われる。
具体的には、制御装置3は、遮断板8および薬液ノズル15が退避位置に位置している状態で、基板Wを保持している搬送ロボット(図示せず)のハンドをチャンバー内に進入させる。その後、制御装置3は、デバイス形成面である表面が上に向けられた状態で搬送ロボットに基板Wをスピンチャック4上に載置させ、スピンチャック4に基板Wを保持させる。続いて、制御装置3は、搬送ロボットのハンドをチャンバー内から退避させる。その後、制御装置3は、スピンチャック4に基板Wの回転を開始させる。
次に、基板Wの上面に薬液を供給する薬液処理工程が行われる(図3のステップS1)。
具体的には、制御装置3は、ノズル移動ユニット18を制御することにより、遮断板8が退避位置に位置している状態で、薬液ノズル15を退避位置から処理位置に移動させる。その後、制御装置3は、薬液バルブ17を開いて、回転している基板Wの上面中央部に向けて薬液ノズル15に薬液を吐出させる。薬液ノズル15から吐出された薬液は、基板Wの上面に沿って外方に流れる。このとき、制御装置3は、ノズル移動ユニット18に薬液ノズル15を移動させることにより、基板Wの上面に対する薬液の着液位置を中央部と周縁部との間で移動させてもよい。このようにして、基板Wの上面全域を覆う薬液の液膜が形成され、基板Wが薬液で処理される。薬液バルブ17が開かれてから所定時間が経過すると、制御装置3は、薬液バルブ17を閉じて、薬液の吐出を停止させる。その後、制御装置3は、ノズル移動ユニット18を制御することにより、薬液ノズル15を退避位置に移動させる。
次に、リンス液の一例である純水を基板Wの上面に供給する水リンス工程が行われる(図3のステップS2)。
具体的には、制御装置3は、遮断板昇降ユニット10を制御することにより、薬液ノズル15が退避位置に位置している状態で、遮断板8を退避位置から処理位置に移動させる。その後、制御装置3は、リンス液バルブ30を開いて、回転している基板Wの上面中央部に向けて中心ノズル19に純水を吐出させる。これにより、薬液の液膜が、基板Wの上面全域を覆う純水の液膜に置換され、基板W上の薬液が、純水で洗い流される。リンス液バルブ30が開かれてから所定時間が経過すると、制御装置3は、リンス液バルブ30を閉じて、純水の吐出を停止させる。
次に、溶剤(液体)を基板Wの上面に供給する第1溶剤置換工程が行われる(図3のステップS3)。
具体的には、制御装置3は、遮断板8が処理位置に位置している状態で、溶剤バルブ28を開いて、回転している基板Wの上面中央部に向けて中心ノズル19に溶剤を吐出させる。これにより、第1溶剤としての溶剤が基板Wの上面全域に供給される。溶剤は、水を溶解させることができる液体であるから、基板W上の純水の一部は、基板Wに供給された溶剤によって基板Wの周囲に押し出され、残りの純水は、基板Wに供給された溶剤に溶け込む。純水が溶け込んだ溶剤は、その後に基板Wに供給された溶剤によって基板Wの周囲に押し出される。したがって、溶剤の供給が継続されることにより、全てまたは殆ど全ての純水が基板Wから排出され、純水の液膜が、基板Wの上面全域を覆う溶剤の液膜に置換される。溶剤バルブ28が開かれてから所定時間が経過すると、制御装置3は、溶剤バルブ28を閉じて、溶剤の吐出を停止させる。
次に、疎水化剤(液体)を基板Wの上面に供給する第1疎水化工程が行われる(図3のステップS4)。
具体的には、制御装置3は、遮断板8が処理位置に位置している状態で、疎水化剤バルブ(第1疎水化剤バルブ23または第2疎水化剤バルブ26)を開いて、回転している基板Wの上面中央部に向けて中心ノズル19に疎水化剤を吐出させる。これにより、疎水化剤が基板Wの上面全域に供給される。基板W上の溶剤は、疎水化剤を溶解させることができる液体であるから、疎水化剤の供給が継続されることにより、全てまたは殆ど全ての溶剤が基板Wから排出され、溶剤の液膜が、基板Wの上面全域を覆う疎水化剤の液膜に置換される。これにより、疎水化剤がパターンの内部にまで入り込んで、基板Wの上面が疎水化される。前記疎水化剤バルブが開かれてから所定時間が経過すると、制御装置3は、前記疎水化剤バルブを閉じて、疎水化剤の吐出を停止させる。
次に、室温の溶剤(液体)を基板Wの上面に供給する乾燥前リンス工程(図3のステップS5)と、室温よりも高温の加熱液の一例である温水を基板Wの下面に供給することにより基板W上の溶剤を加熱する加熱工程(図3のステップS6)とが、並行して行われる。
乾燥前リンス工程に関しては、制御装置3は、遮断板8が処理位置に位置している状態で、溶剤バルブ28を開いて、室温の溶剤を回転している基板Wの上面中央部に向けて中心ノズル19に吐出させる。これにより、溶剤が基板Wの上面全域に供給される。そのため、全てまたは殆ど全ての疎水化剤が基板Wから排出され、疎水化剤の液膜が、基板Wの上面全域を覆う溶剤の液膜に置換される。溶剤バルブ28が開かれてから所定時間が経過すると、制御装置3は、溶剤バルブ28を閉じて、溶剤の吐出を停止させる。
加熱工程に関しては、制御装置3は、加熱バルブ13を開いて、温水を回転している基板Wの下面中央部に向けて加熱ノズル11に吐出させる。加熱ノズル11から吐出された温水は、基板Wの下面中央部に着液した後、基板Wの下面に沿って外方に流れる。これにより、温水が基板Wの下面全域に供給される。そのため、基板Wの全域が温水によって加熱され、基板W上の溶剤が基板Wによって加熱される。加熱バルブ13が開かれてから所定時間が経過すると、制御装置3は、加熱バルブ13を閉じて、加熱ノズル11からの温水の吐出を停止させる。
加熱ノズル11が温水の吐出を開始する時刻は、中心ノズル19が溶剤の吐出を開始する時刻と同じであってもよいし、その前または後であってもよい。同様に、加熱ノズル11が温水の吐出を終了する時刻は、中心ノズル19が溶剤の吐出を終了する時刻と同じであってもよいし、その前または後であってもよい。つまり、中心ノズル19が溶剤を吐出している期間の少なくとも一部において、加熱ノズル11が温水を吐出するのであれば、温水の吐出を開始する時刻と終了する時刻は、いずれの時刻であってもよい。たとえば、中心ノズル19が溶剤を吐出している全期間において、加熱ノズル11が温水を吐出してもよい。
乾燥前リンス工程および加熱工程が行われた後は、基板Wを乾燥させる乾燥工程が行われる(図3のステップS7)。
具体的には、制御装置3は、スピンモータ7を制御することにより、遮断板8が処理位置に位置している状態で、基板Wを高回転速度(たとえば数千rpm)で回転させる。これにより、大きな遠心力が基板Wに付着している溶剤に加わり、溶剤が基板Wからその周囲に振り切られる。そのため、溶剤が基板Wから除去され、基板Wが乾燥する。基板Wの高速回転が開始されてから所定時間が経過すると、制御装置3は、スピンモータ7に基板Wの回転を停止させる。
次に、基板Wをチャンバーから搬出する搬出工程が行われる。
具体的には、制御装置3は、スピンチャック4に基板Wの保持を解除させる。さらに、制御装置3は、遮断板昇降ユニット10を制御することにより、遮断板8を処理位置から退避位置に移動させる。その後、制御装置3は、搬送ロボットのハンドをチャンバー内に進入させ、スピンチャック4上の基板Wをハンドに支持させる。その後、制御装置3は、搬送ロボットのハンドをチャンバー内から退避させる。これにより、処理済みの基板Wがチャンバーから搬出される。
図4は、基板処理装置1によって実行される第2処理例について説明するための工程図である。以下では、デバイス形成面である表面にパターン(図7参照)が形成された基板Wを処理するときの処理例について説明する。以下の各工程は、制御装置3がレシピ33(図5参照)に従って基板処理装置1を制御することにより実行される。
第2処理例は、第2溶剤置換工程(図4のステップS11)および第2疎水化工程(図4のステップS12)をさらに含む点で、第1処理例と異なる。したがって、以下では、第2溶剤置換工程および第2疎水化工程について説明し、それ以外の工程の説明を省略する。
第1疎水化工程(図4のステップS4)が行われた後は、溶剤(液体)を基板Wの上面に供給する第2溶剤置換工程が行われる(図4のステップS11)。
具体的には、制御装置3は、遮断板8が処理位置に位置している状態で、溶剤バルブ28を開いて、回転している基板Wの上面中央部に向けて中心ノズル19に溶剤を吐出させる。これにより、第2溶剤としての溶剤が基板Wの上面全域に供給される。溶剤は、疎水化剤を溶解させることができる液体であるから、基板W上の疎水化剤の一部は、基板Wに供給された溶剤によって基板Wの周囲に押し出され、残りの疎水化剤は、基板Wに供給された溶剤に溶け込む。疎水化剤が溶け込んだ溶剤は、その後に基板Wに供給された溶剤によって基板Wの周囲に押し出さる。したがって、溶剤の供給が継続されることにより、全てまたは殆ど全ての疎水化剤が基板Wから排出され、疎水化剤の液膜が、基板Wの上面全域を覆う溶剤の液膜に置換される。溶剤バルブ28が開かれてから所定時間が経過すると、制御装置3は、溶剤バルブ28を閉じて、溶剤の吐出を停止させる。
次に、第2疎水化剤(液体)を基板Wの上面に供給する第2疎水化工程が行われる(図4のステップS12)。
具体的には、制御装置3は、遮断板8が処理位置に位置している状態で、疎水化剤バルブを開く。すなわち、第1疎水化工程(図4のステップS4)で第1疎水化剤バルブ23が開かれた場合、制御装置3は、第2疎水化剤バルブ26を開き、第1疎水化工程(図3のステップS4)で第2疎水化剤バルブ26が開かれた場合は、制御装置3は、第1疎水化剤バルブ23を開く。そのため、第1疎水化工程(図4のステップS4)で基板Wに供給された疎水化剤とは種類の異なる疎水化剤が、回転している基板Wの上面中央部に向けて中心ノズル19から吐出され、基板Wの上面全域に供給される。溶剤は、疎水化剤を溶解させることができる液体であるから、疎水化剤の供給が継続されることにより、全てまたは殆ど全ての溶剤が基板Wから排出され、溶剤の液膜が、基板Wの上面全域を覆う疎水化剤の液膜に置換される。これにより、疎水化剤がパターンの内部にまで入り込んで、基板Wの上面が疎水化される。前記疎水化剤バルブが開かれてから所定時間が経過すると、制御装置3は、前記疎水化剤バルブを閉じて、疎水化剤の吐出を停止させる。その後、乾燥前リンス工程(図4のステップS5)および加熱工程(図4のステップS6)が行われる。
図5は、基板処理装置1の電気的構成を説明するためのブロック図である。図6は、制御装置3に記憶されたテーブル34を示す図である。図7は、基板Wを乾燥させる前と後のパターンの状態を示す模式図である。図7(a)は、パターンの高さH1が最大高さHmax(パターン倒れが発生しない高さの最大値)である場合を示しており、図7(b)は、パターンの高さH2が最大高さHmaxよりも大きい場合を示している。
制御装置3は、CPU(中央処理装置)および記憶装置を含むコンピュータである。図5に示すように、制御装置3は、各種の情報が入力される情報受付部31と、プログラム等の情報が記憶された記憶部32とを含む。情報受付部31に入力される情報は、ホストコンピュータ等の外部装置から送信されるものであってもよいし、基板処理装置1に備えられた入力装置を介して情報受付部31に入力されるものであってもよい。パターンの幅W1および高さHを含む基板Wの情報は、情報受付部31に入力される。記憶部32には、基板Wの処理条件を示すレシピ33と、パターンの幅W1と最大高さHmaxとの関係を示すテーブル34とが記憶されている。
図6に示すように、テーブル34は、大きさがそれぞれ異なる複数の幅W1と、前記複数の幅W1にそれぞれ対応する複数の最大高さHmaxとを含む。複数の最大高さHmaxは、パターンが表面に形成された基板Wに溶剤を供給し、その後、前記基板Wを乾燥させる処理において、パターンの幅W1および高さHのそれぞれを複数の値に変更して得られた測定値である。最大高さHmaxは、パターンのある特定の幅W1においてパターン倒れが発生しないパターンの高さHの最大値である。高さ以外の条件が同じであり、パターンの高さHが当該パターンの幅W1に対応する最大高さHmax以下であれば、溶剤が供給された基板Wを乾燥させたときにパターン倒れが発生しない。
図7(a)に示すパターンの高さH1は、当該パターンの幅W1における最大高さHmaxであり、パターン倒れが発生しない。その一方で、図7(b)に示すパターンの高さH2は、当該パターンの幅W1における最大高さHmax(高さH1)よりも大きく、パターン倒れが発生する。テーブル34は、図7(a)に示すパターンの高さH1とこのパターンの幅W1とを集めたデータの集合体である。
なお、パターンの幅W1および高さHが同一であっても、パターンの材質やパターンの形成方法が異なると、パターンの強度が変化する。たとえば、パターンの幅W1および高さHが同一であっても、パターンが単層膜である場合とパターンが積層膜である場合とでは、パターンの強度が異なる可能性がある。したがって、最大高さHmaxは、強度が最も低いパターンを用いて測定したときの値であることが好ましい。
図5に示すように、制御装置3は、情報受付部31に入力されたパターンの幅W1に対応する最大高さHmaxを記憶部32に記憶されたテーブル34から検索する最大高さ検索部35と、情報受付部31に入力されたパターンの高さHが最大高さ検索部35によって見つけられた最大高さHmaxよりも大きいか否かを判定する高さ比較部36とを含む。制御装置3は、さらに、パターンの高さHが最大高さHmaxよりも大きい場合に記憶部32に記憶されたレシピ33を変更するレシピ変更部37と、記憶部32に記憶されたレシピ33で指定された条件に基づいて基板処理装置1に基板Wを処理させるレシピ実行部38とを含む。最大高さ検索部35等は、制御装置3にインストールされたプログラムを制御装置3が実行することにより実現される機能ブロックである。
図8は、パターンの高さHが最大高さHmaxよりも大きいか否かを判定するときのフローチャートである。
処理すべき基板Wの表面に形成されたパターンの幅W1および高さHは、第1および第2処理例等の基板Wの処理が開始される前に、情報受付部31に入力される(図8に示すステップS21)。最大高さ検索部35は、情報受付部31に入力されたパターンの幅W1に対応する最大高さHmaxを記憶部32に記憶されたテーブル34から検索する(図8に示すステップS22)。高さ比較部36は、情報受付部31に入力されたパターンの高さHが最大高さ検索部35によって見つけられた最大高さHmaxよりも大きいか否かを判定する(図8に示すステップS23)。
パターンの高さHが最大高さHmaxよりも大きい場合(図8に示すステップS23でYes)、図9等に示すように、レシピ変更部37は、パターンの側面における最大高さHmaxよりもパターンの先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、パターンの側面におけるパターンの根元から最大高さHmaxまでの領域の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、レシピ33を変更する(図8に示すステップS24)。そして、レシピ変更部37は、レシピ変更部37によって変更されたレシピ33に従って処理ユニット2等を制御することにより、第1および第2処理例等の基板Wの処理を基板処理装置1に実行させる(図8に示すステップS25)。
なお、図8は、パターンの高さHが最大高さHmax以下の場合(図8に示すステップS23でNo)、レシピ33を変更せずに、既存のレシピ33を実行する例を示している。しかしながら、パターンの高さHが最大高さHmax以下の場合、パターンの高さHが小さいので、疎水化剤を基板Wに供給しなくても、基板Wの乾燥中にパターン倒れが発生しないかもしれない。したがって、この場合、レシピ変更部37は、図3に示すステップS4〜S6、または図4に示すステップS4、S5、S6、S11、S12が実行されないように、レシピ33を変更してもよい。このようにすれば、基板Wの処理時間および疎水化剤等の消費量を大幅に減少させることができる。
図9〜図11は、疎水化剤を基板Wに供給した後のパターンの状態を示す模式図である。図9〜図11では、疎水化剤の供給によって形成された疎水化領域の範囲を太い二点鎖線で示している。図9〜図11のいずれにおいても、パターンの高さHは、パターンの幅W1よりも大きい。
図10および図11に示す「Si含有膜」は、たとえば、ポリシリコン膜、SiO膜、SiN膜、BSG膜(ホウ素を含むSiO膜)、およびTEOS膜(TEOS(テトラエトキシシラン)を用いてCVD法で形成されたSiO膜)のいずれかである。SiO膜、BSG膜、およびTEOS膜は、酸化膜でもある。また、図10および図11に示す「金属膜」は、たとえば、Ti、W、Cu、およびAlの少なくとも一つを含む膜である。金属膜は、たとえば、TiN膜、およびW膜のいずれかである。
パターンの高さHが最大高さHmaxよりも大きい場合(図8に示すステップS23でYes)、レシピ変更部37は、パターンの側面の先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、パターンの側面の根元側の領域の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、レシピ33で指定された疎水化剤の供給流量、疎水化剤の供給時間、および疎水化剤の種類を含む複数の条件の少なくとも一つを変更する。
図9は、パターンが単層膜であり、パターンの高さHが、当該パターンの幅W1に対応する最大高さHmaxよりも大きい例を示している。このパターンが形成された基板Wを処理する場合、レシピ変更部37は、レシピ33に指定されている疎水化剤の供給流量および供給時間の少なくとも一方を減少させる。変更前のレシピ33ではパターンの側面の全域が疎水化される疎水化剤の供給流量および供給時間が指定されている。隣接する2つのパターンの間の液体は、通常、その上部から疎水化剤に置換されていく。したがって、供給流量および供給時間の少なくとも一方を減少させると、疎水化剤がパターンの根元にまで十分に供給され難くなる。そのため、レシピ実行部38が変更後のレシピ33を実行すると、パターンの側面における最大高さHmaxよりもパターンの先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、パターンの側面におけるパターンの根元から最大高さHmaxまでの領域の少なくとも一部に非疎水化領域が残る。
図10は、パターンが三層構造であり、パターンの上層膜、中間膜、および下層膜が、それぞれ、Si含有膜、Si含有膜、および金属膜であり、最大高さHmaxが中間膜の範囲内である例を示している。このパターンが形成された基板Wを処理する場合、レシピ変更部37は、シリコン自体およびシリコンを含む化合物を疎水化させるシリコン系疎水化剤が第1処理例において基板Wに供給されるようにレシピ33を変更し、レシピ実行部38は、変更後のレシピ33に従って基板処理装置1を制御することにより、第1処理例を基板処理装置1に実行させる。これにより、上層膜および中間膜に疎水化領域が形成され、下層膜に非疎水化領域が残る。
図11は、パターンが三層構造であり、パターンの上層膜、中間膜、および下層膜が、それぞれ、金属膜、Si含有膜、およびSi含有膜であり、最大高さHmaxが中間膜の範囲内である例を示している。このパターンが形成された基板Wを処理する場合、レシピ変更部37は、シリコン系疎水化剤が第2処理例の第1疎水化工程(図4に示すステップS4)で基板Wに供給され、金属自体および金属を含む化合物を疎水化させるメタル系疎水化剤が第2処理例の第2疎水化工程(図4に示すステップS12)で基板Wに供給されるように、レシピ33を変更する。さらに、レシピ変更部37は、下層膜に非疎水化領域が残るように、シリコン系疎水化剤の供給流量および供給時間を減少させる。レシピ実行部38は、変更後のレシピ33に従って基板処理装置1を制御することにより、第2処理例を基板処理装置1に実行させる。これにより、上層膜および中間膜に疎水化領域が形成され、下層膜に非疎水化領域が残る。
以上のように本実施形態では、大きさがそれぞれ異なる複数のパターンの幅W1に関してパターン倒れが発生しないパターンの高さHの最大値(最大高さHmax)が予め測定されている。処理すべき基板Wの表面に形成されたパターンの幅W1が分かると、これに対応する最大高さHmaxが検索される。そして、対応する最大高さHmaxが分かると、パターンの高さHがこの最大高さHmaxよりも大きいか否かが判定される。パターンの高さHが最大高さHmaxよりも大きい場合、基板Wを疎水化させる疎水化剤が基板Wに供給される。これにより、パターンの側面における最大高さHmaxよりもパターンの先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、パターンの側面におけるパターンの根元から最大高さHmaxまでの領域の一部または全部に非疎水化領域が残る。つまり、最大高さHmaxよりも先端側の領域は、疎水化されるが、パターンの根元から最大高さHmaxまでの領域は、疎水化されない若しくは部分的にしか疎水化されない。
疎水化剤が基板Wに供給された後は、水よりも表面張力が小さい溶剤が基板Wに供給され、基板Wに保持されている疎水化剤が溶剤に置換される。その後、溶剤が基板Wから除去され、基板Wが乾燥する。このとき、溶剤の液面がパターンの先端からパターンの根元に向かって移動する。前述のように、最大高さHmaxよりも先端側の領域が疎水化されているので、溶剤の表面とパターンの側面との境界がこの領域にあるときは、前記境界で発生する力が小さく、パターン倒れが発生し難い。また、パターンの根元から最大高さHmaxまでの領域は、十分に疎水化されていないものの、溶剤の表面とパターンの側面との境界がこの領域にあるときは、力点(前記境界)から作用点(パターンの根元)までの距離が小さいので、パターンに加わるモーメントが小さい。そのため、パターン倒れが発生し難い。
このように、本実施形態では、パターンの側面における最大高さHmaxよりもパターンの先端側の領域の全体を疎水化させるので、パターン倒れの発生を抑制または防止することができる。さらに、パターンの側面におけるパターンの根元から最大高さHmaxまでの領域に、非疎水化領域を残すので、パターンの側面の全域を疎水化させる場合に比べて、疎水化剤の供給流量および供給時間の少なくとも一方を低減できる。これにより、パターン倒れの発生を抑制または防止しながら基板Wを乾燥させることができ、疎水化剤の供給流量および供給時間の少なくとも一方を低減できる。
また本実施形態では、疎水化剤および溶剤がこの順番で基板Wに供給され、基板Wに保持されている溶剤が加熱される(図3および図4に示す加熱工程)。加熱により溶剤の温度が上昇するので、疎水化剤を効率的に溶剤に置換でき、疎水化剤から溶剤への置換時間を短縮できる。さらに、基板Wの乾燥中に溶剤の蒸発が促進され、基板Wの乾燥時間が短縮される。さらに、溶剤の蒸発が促進されるので、基板Wの乾燥を開始する前の溶剤の膜厚が減少する。これにより、基板Wから除去すべき溶剤の量が減少するので、基板Wの乾燥時間をさらに短縮できる。しかも、温度の上昇によって溶剤の表面張力が低下するので、基板Wの乾燥中にパターンに加わる力をさらに減少させることができる。
図12は、加熱工程を含む図3に示す全ての工程を実行した場合と、加熱工程以外の図3に示す全ての工程を実行した場合のパターンの倒壊率を示している。パターンの倒壊率は、基板Wの表面に形成されたパターンの総数に対する倒壊したパターンの数の割合を意味する。測定条件の違いは、加熱工程の有無だけであり、それ以外の測定条件については同じである。図12の右側に示すように、加熱工程を実行しなかった場合、パターン倒れが発生した。これに対して、図12の左側に示すように、加熱工程を実行した場合、パターンの倒壊率が零であり、加熱工程を実行しなかった場合よりもパターンの倒壊率が低下した。したがって、乾燥前リンス工程(図3および図4に示すステップS5)と並行して加熱工程(図3および図4に示すステップS6)を実行することにより、パターンの倒壊率を低下させることができる。
また本実施形態では、基板Wへの疎水化剤の供給が終了してから基板Wの乾燥が終了するまでの期間、水(純水等の水を主成分とする液体)が基板Wに供給されない。そのため、この期間は、水が基板Wに接触しない状態が維持される。金属膜を疎水化させる疎水化剤(メタル系疎水化剤)によって疎水化された基板Wに水が接触すると、基板Wの疎水性が大幅に低下してしまう場合がある。したがって、このような疎水化剤が基板Wに供給された場合であっても、基板Wの疎水性が大幅に低下することを防止することができる。これにより、パターン倒れの発生を抑制または防止することができる。
本発明の実施形態の説明は以上であるが、本発明は、前述の実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述の実施形態では、基板の表面に形成されたパターン幅においてパターン倒れが発生しないパターン高さの最大値である最大高さを予測していた。しかし、その値を超えればパターン倒れが発生する可能性が非常に高くなる、というようなパターン高さの閾値を必ずしも正確に予測する必要はない。
例えば、パターン倒れが発生する可能性の低いパターン高さは経験的に把握されている。このパターン高さよりもパターン先端側の領域をすべて疎水化すれば、パターン倒れを防止することができる。
例えば、前述したように、図10および図11に示す上層膜、中間膜および下層膜からなる三層構造のパターンの場合、最大高さHmaxは中間膜の範囲内に位置していることが経験的に知られている。この場合、最大高さHmaxの値を正確に把握している必要はない。したがって、図8のステップS22およびS23を実行する必要はない。
処理しようとする基板に三層構造のパターンが形成されていることが特定できれば、上層膜および中間膜の側面に疎水化膜を形成するとともに、下層膜の側面の一部に疎水膜が形成されないように疎水工程を実行する。この場合も、パターン倒れが防止できる。また、パターンの側面全てを疎水化する必要がないため、疎水化剤の量および疎水化に要する処理時間を短縮することができる。
また、前述の実施形態では、加熱ノズル11から吐出された温水(加熱液)を用いて基板W上の溶剤を加熱する場合について説明したが、加熱液に加えて若しくは加熱液の代わりに、室温よりも高温の気体(加熱ガス)を用いて基板W上の溶剤を加熱してもよい。たとえば、温水の代わりに、高温の窒素ガスまたはクリーンエアーを加熱ノズル11に吐出させてもよい。また、加熱流体(加熱液および加熱ガス)に加えて若しくは加熱流体の代わりに、赤外線ランプやホットプレートを用いて基板W上の溶剤を加熱してもよい。
前述の実施形態では、基板W上の溶剤を加熱する加熱工程が乾燥前リンス工程と並行して実行される場合について説明したが、加熱工程が省略されてもよい。
前述の実施形態では、乾燥前リンス工程において室温の溶剤を中心ノズル19に吐出させる場合について説明したが、室温よりも高温の溶剤を中心ノズル19に吐出させてもよい。たとえば、溶剤配管27から処理液配管20に供給される溶剤を加熱するヒータが設けられてもよい。
前述の実施形態では、乾燥前リンス工程において基板W上の疎水化剤を溶剤で置換する場合について説明したが、基板W上の疎水化剤を純水等のリンス液で置換し、その後、基板W上のリンス液を溶剤で置換してもよい。つまり、疎水化工程(第1または第2疎水化工程)の後であって乾燥前リンス工程の前に、水リンス工程を行ってもよい。
前述の実施形態では、中心ノズル19から吐出された疎水化剤の液体を基板Wに供給する場合について説明したが、疎水化剤の蒸気やミスト、シャワーを中心ノズル19から吐出させてもよい。同様に、中心ノズル19から吐出された溶剤の液体を基板Wに供給する場合について説明したが、溶剤の蒸気やミストを中心ノズル19から吐出させてもよい。
前述の実施形態では、疎水化剤、溶剤、および純水を同じノズル(中心ノズル19)から吐出させる場合について説明したが、疎水化剤、溶剤、および純水は、別々のノズルから吐出されてもよい。疎水化剤、溶剤、および純水を吐出するノズルは、遮断板8に固定されたノズルに限らず、薬液ノズル15のような基板Wの表面を走査可能なノズルであってもよい。
前述の実施形態では、基板処理装置1が、円板状の基板を処理する装置である場合について説明したが、基板処理装置1は、矩形の基板を処理する装置であってもよい。
前述の実施形態では、基板処理装置1が、枚葉式の装置である場合について説明したが、基板処理装置1は、複数枚の基板を一括して処理するバッチ式の装置であってもよい。
前述の全ての実施形態のうちの二つ以上が組み合わされてもよい。
1 :基板処理装置
3 :制御装置
4 :スピンチャック(基板保持手段)
5 :スピンベース
6 :チャックピン(基板保持手段)
7 :スピンモータ(乾燥手段)
11 :加熱ノズル(加熱手段)
12 :加熱配管
13 :加熱バルブ(加熱手段)
14 :ヒータ
19 :中心ノズル(疎水化剤供給手段、溶剤供給手段)
20 :処理液配管
21 :第1疎水化剤配管
22 :第1流量調整バルブ(疎水化剤供給手段)
23 :第1疎水化剤バルブ(疎水化剤供給手段)
24 :第2疎水化剤配管
25 :第2流量調整バルブ(疎水化剤供給手段)
26 :第2疎水化剤バルブ(疎水化剤供給手段)
27 :溶剤配管
28 :溶剤バルブ(溶剤供給手段)
31 :情報受付部
32 :記憶部
33 :レシピ
34 :テーブル
35 :最大高さ検索部
36 :高さ比較部
37 :レシピ変更部
38 :レシピ実行部
H :パターンの高さ
H1 :パターンの高さ
H2 :パターンの高さ
Hmax :最大高さ
W :基板
W1 :パターンの幅

Claims (12)

  1. 処理すべき基板の表面に形成されたパターンの幅および高さを取得する情報取得工程と、
    パターンのある特定の幅においてパターン倒れが発生しないパターンの高さの最大値である最大高さの中から、前記情報取得工程で取得された前記パターンの幅に対応する最大高さを検索する最大高さ検索工程と、
    前記情報取得工程で取得された前記パターンの高さが、前記最大高さ検索工程で見つけられた前記最大高さよりも大きいか否かを判定する高さ比較工程と、
    前記パターンの高さが前記最大高さよりも大きい場合、前記パターンの側面における前記最大高さよりも前記パターンの先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、前記パターンの側面における前記パターンの根元から前記最大高さまでの領域の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、疎水化剤を前記基板に供給する疎水化工程と、
    前記疎水化工程の後に、水よりも表面張力が小さい溶剤を前記基板に供給することにより、前記基板に保持されている前記疎水化剤を前記溶剤に置換する乾燥前リンス工程と、
    前記乾燥前リンス工程の後に、前記基板に保持されている前記溶剤を除去することにより、前記基板を乾燥させる乾燥工程とを含む、基板処理方法。
  2. 前記基板処理方法は、前記パターンの高さが前記最大高さよりも大きい場合、前記パターンの側面における前記最大高さよりも前記パターンの先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、前記パターンの側面における前記パターンの根元から前記最大高さまでの領域の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、前記基板の処理条件を変更する処理条件変更工程をさらに含み、
    前記疎水化工程は、前記処理条件変更工程で変更された前記処理条件に従って、前記疎水化剤を前記基板に供給する工程である、請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記乾燥前リンス工程と並行して、前記基板に保持されている前記溶剤を加熱する加熱工程をさらに含む、請求項1または2に記載の基板処理方法。
  4. 前記疎水化工程は、前記パターンの高さが前記最大高さよりも大きい場合、前記基板に供給される前記疎水化剤の供給流量および供給時間の少なくとも一方を、前記パターンの側面の全域に前記疎水化領域が形成されるときの前記疎水化剤の供給流量および供給時間よりも減少させる工程を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  5. 前記疎水化工程は、前記パターンが積層膜であり、前記パターンの高さが前記最大高さよりも大きい場合、前記パターンの側面における前記最大高さよりも前記パターンの先端側の領域を構成する少なくとも一つの膜を疎水化させる疎水化剤を前記基板に供給する工程を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  6. 前記疎水化工程が終了してから前記乾燥工程が終了するまで、水が前記基板に接触しない状態を維持する非接触工程を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  7. 処理すべき基板の表面に形成されたパターンの幅および高さを取得する情報取得工程と、
    前記情報取得工程で取得された前記パターンの幅においてパターン倒れが発生しない高さであるパターン高さを特定するパターン高さ特定工程と、
    前記パターンの側面における前記パターン高さよりも前記パターンの先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、前記パターンの側面における前記パターンの根元から前記パターン高さまでの領域の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、疎水化剤を前記基板に供給する疎水化工程と、
    前記疎水化工程の後に、水よりも表面張力が小さい溶剤を前記基板に供給することにより、前記基板に保持されている前記疎水化剤を前記溶剤に置換する乾燥前リンス工程と、
    前記乾燥前リンス工程の後に、前記基板に保持されている前記溶剤を除去することにより、前記基板を乾燥させる乾燥工程とを含む、基板処理方法。
  8. 前記基板処理方法は、前記パターンの側面における前記パターン高さよりも前記パターンの先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、前記パターンの側面における前記パターンの根元から前記パターン高さまでの領域の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、前記基板の処理条件を変更する処理条件変更工程をさらに含み、
    前記疎水化工程は、前記処理条件変更工程で変更された前記処理条件に従って、前記疎水化剤を前記基板に供給する工程である、請求項7に記載の基板処理方法。
  9. 前記パターンは、上層膜、中間膜および下層膜を含む積層パターンであり、
    前記パターン高さを特定する工程では、前記中間の高さを前記パターン高さとして特定し、
    前記疎水化工程では、前記上層膜および中間膜の側面に疎水化領域を形成するとともに、前記下層膜の側面の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、前記疎水化剤を前記基板に供給する、請求項7または8に記載の基板処理方法。
  10. 基板を保持する基板保持手段と、
    疎水化剤を前記基板保持手段に保持されている基板に供給する疎水化剤供給手段と、
    水よりも表面張力が小さい溶剤を前記基板保持手段に保持されている基板に供給する溶剤供給手段と、
    前記基板保持手段に保持されている基板から液体を除去することにより当該基板を乾燥させる乾燥手段と、
    処理すべき基板の表面に形成されたパターンの幅および高さが入力される情報受付部と、パターンのある特定の幅においてパターン倒れが発生しないパターンの高さの最大値である最大高さを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記最大高さの中から前記情報受付部に入力された前記パターンの幅に対応する最大高さを検索する最大高さ検索部と、前記情報受付部に入力された前記パターンの高さが前記最大高さ検索部によって見つけられた前記最大高さよりも大きいか否かを判定する高さ比較部とを含み、前記疎水化剤供給手段、溶剤供給手段、および乾燥手段を制御する制御装置とを含み、
    前記制御装置は、
    処理すべき基板の表面に形成されたパターンの幅および高さを前記情報受付部に取得ささせる情報取得工程と、
    前記記憶部に記憶された前記最大高さの中から前記情報取得工程で取得された前記パターンの幅に対応する最大高さを検索する最大高さ検索工程と、
    前記情報取得工程で取得された前記パターンの高さが、前記最大高さ検索工程で見つけられた前記最大高さよりも大きいか否かを判定する高さ比較工程と、
    前記パターンの高さが前記最大高さよりも大きい場合、前記パターンの側面における前記最大高さよりも前記パターンの先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、前記パターンの側面における前記パターンの根元から前記最大高さまでの領域の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、前記疎水化剤を前記基板に供給する疎水化工程と、
    前記疎水化工程の後に、水よりも表面張力が小さい前記溶剤を前記基板に供給することにより、前記基板に保持されている前記疎水化剤を前記溶剤に置換する乾燥前リンス工程と、
    前記乾燥前リンス工程の後に、前記基板に保持されている前記溶剤を除去することにより、前記基板を乾燥させる乾燥工程とを実行する、基板処理装置。
  11. 前記制御装置は、基板の処理条件を変更する処理条件変更部をさらに含み、
    前記制御装置は、前記パターンの高さが前記最大高さよりも大きい場合、前記パターンの側面における前記最大高さよりも前記パターンの先端側の領域の全体に疎水化領域が形成され、前記パターンの側面における前記パターンの根元から前記最大高さまでの領域の少なくとも一部に非疎水化領域が残るように、前記処理条件変更部に前記処理条件を変更させる処理条件変更工程をさらに実行し、
    前記疎水化工程は、前記処理条件変更工程で変更された前記処理条件に従って、前記疎水化剤を前記基板に供給する工程である、請求項10に記載の基板処理装置。
  12. 前記基板処理装置は、前記基板に保持されている液体を加熱する加熱手段をさらに含み、
    前記制御装置は、前記乾燥前リンス工程と並行して、前記基板に保持されている前記溶剤を前記加熱手段に加熱させる加熱工程をさらに実行する、請求項10または請求項11に記載の基板処理装置。
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