JP6524036B2 - 無線通信システムおよび無線遠隔制御システム - Google Patents

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本発明は、無線通信システムおよび無線遠隔制御システムに関する。
本技術分野の背景技術として、下記特許文献1の段落0006には、「前記のアンテナ切り換えスイッチ及びチャネル切り換えスイッチで第1ないし第2の無線周波数帯のうち、いずれか受信状態が良好な方を選択することにより、通話品質の向上を図ることができる」と記載されている。
特開平7−221684号公報
ところで、特許文献1の技術において通信チャンネルを切り替える際、通信の途切れや遅延が発生すると通信品質が低下する。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、高品質な通信を実現できる無線通信システムおよび無線遠隔制御システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の無線通信システムにあっては、制御信号を送信する第1の無線局と、前記第1の無線局から前記制御信号を受信するとともに前記第1の無線局にデータを送信する第2の無線局とを有し、前記第1の無線局は、第1の搬送周波数を用いて前記第2の無線局と双方向通信する第1の無線通信部と、前記第1の搬送周波数とは異なる第2の搬送周波数を用いて前記第2の無線局と双方向通信する第2の無線通信部と、前記第1の無線通信部が前記第2の無線局から受信した受信信号に基づいて、前記第1の搬送周波数に係る通信品質が良好であるか不良であるかを判定する第1の通信品質監視部と、前記第1の通信品質監視部の判定結果に基づいて、前記第1の無線通信部または前記第2の無線通信部のうち一方をデータ受信用の通信部として選択する第1の選択部と、を有するものであり、前記第2の無線局は、前記第1の搬送周波数を用いて前記第1の無線通信部と双方向通信する第3の無線通信部と、前記第2の搬送周波数を用いて前記第2の無線通信部と双方向通信する第4の無線通信部と、前記第3の無線通信部または前記第4の無線通信部のうち何れが前記第1の無線局からの前記制御信号を受信したかを判定する制御信号受信監視部と、前記制御信号受信監視部の判定結果に基づいて、前記第3の無線通信部または前記第4の無線通信部のうち一方をデータ送信用の通信部として選択する第2の選択部と、前記第3の無線通信部が選択された場合の伝送レートを、前記第4の無線通信部が選択された場合の伝送レートよりも大きくなるように、前記データの伝送レートを設定する伝送レート設定部と、を有するものであり、前記第1の選択部は、前記第1の搬送周波数に係る通信品質が良好であると前記第1の通信品質監視部が判定した場合は前記第1の無線通信部を選択する一方、前記第1の搬送周波数に係る通信品質が不良であると前記第1の通信品質監視部が判定した場合は前記第2の無線通信部を選択するものであり、前記第1の無線通信部は、前記第1の選択部によって前記第2の無線通信部が選択されている場合に、所定のテスト信号を前記第2の無線局に送信するものであり、前記第3の無線通信部は、前記第2の選択部によって前記第4の無線通信部が選択されている場合に、前記テスト信号を受信すると、前記第1の無線通信部に対して確認応答信号を返信するものであり、前記第1の通信品質監視部は、前記確認応答信号に基づいて、前記第1の搬送周波数に係る通信品質を監視するものであることを特徴とする。
本発明の無線通信システムおよび無線遠隔制御システムによれば、高品質な通信を実現できる。
本発明の第1実施形態による無線遠隔制御システムのブロック図である。 第1実施形態の動作の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態におけるコントローラの状態遷移図である。 第1実施形態における移動体の状態遷移図である。 第1実施形態におけるタイムチャートである。 第2実施形態におけるコントローラの状態遷移図である。 第2実施形態における移動体の状態遷移図である。 第2実施形態のタイムチャートである。 第3実施形態におけるコントローラの状態遷移図である。 第3実施形態における移動体の状態遷移図である。 第4実施形態による無線遠隔制御システムのブロック図である。 第4実施形態におけるコントローラの状態遷移図である。 第4実施形態における移動体の状態遷移図である。 第5実施形態による無線遠隔制御システムのブロック図である。 第5実施形態におけるコントローラの状態遷移図である。 第5実施形態における移動体の状態遷移図である。 第5実施形態におけるタイムチャートである。
[第1実施形態]
〈第1実施形態の構成〉
図1は、本発明の第1実施形態による無線遠隔制御システムSAのブロック図である。
無線遠隔制御システムSAは、コントローラCA(第1の無線局)と、移動体MA(第2の無線局)とを有している。
移動体MAは、無線で遠隔制御される装置である。移動体MAは、例えばロボットであり、建設現場や災害現場等、人が進入し難い場所で各種作業を行う。コントローラCAは、ユーザの操作または制御コンピュータ等の指令により、移動体MAを遠隔操作する。
コントローラCAは、コントローラ制御部10Aと、主無線通信部11(第1の無線通信部)と、副無線通信部12(第2の無線通信部)と、制御信号生成部15と、表示部19と、を有している。また、移動体MAは、移動体制御部20Aと、主無線通信部21(第3の無線通信部)と、副無線通信部22(第4の無線通信部)と、センサ部25と、駆動部29と、を有している。
コントローラ制御部10Aおよび移動体制御部20Aは、それぞれCPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等、一般的なコンピュータとしてのハードウエアを備えており、ROMには、CPUによって実行される制御プログラム、DSPによって実行されるマイクロプログラムおよび各種データ等が格納されている。図1において、コントローラ制御部10Aおよび移動体制御部20Aの内部は、制御プログラム等によって実現される機能を、ブロックとして示している。なお、後述する他の実施形態におけるコントローラ制御部および移動体制御部のハードウエア構成も、本実施形態のコントローラ制御部10Aおよび移動体制御部20Aと同様である。
本実施形態におけるコントローラ制御部10Aは、主無線通信品質監視部13(第1の通信品質監視部)と、周波数選択部14(第1の選択部)と、送受信処理部16と、を有している。また、移動体制御部20Aは、制御信号受信監視部23と、周波数選択部24(第2の選択部)と、送受信処理部26(伝送レート設定部)と、を有している。主無線通信部11,21は、搬送周波数f1(第1の搬送周波数)の電波のTDMA(Time Division Multiple Access)によって双方向通信を行う。主無線通信部11,21の間の空間で形成される搬送周波数f1の伝送路を主伝送路P1と呼ぶ。また、副無線通信部12,22は、搬送周波数f2(第2の搬送周波数)の電波のTDMAによって双方向通信を行う。副無線通信部12,22の間の空間で形成される搬送周波数f2の伝送路を副伝送路P2と呼ぶ。
副無線通信部12,22は、主無線通信部11,21よりも、リンクマージンが大きいものを適用している。リンクマージンとは、受信電力が「通信可能である最低電力値」を超える量のことであり、例えば搬送周波数f2を搬送周波数f1よりも低くすることで実現できる。一例として、搬送周波数f1を5GHz帯に設定し、搬送周波数f2を169MHz帯に設定することが考えられる。これは、搬送周波数が低いほど、電力減衰量を少なくでき、リンクマージンを大きくできるためである。
副無線通信部12,22は、リンクマージンを大きくしたことにより、主無線通信部11,21よりも信頼性の高い通信を行うことができる。一方、副無線通信部12,22の伝送レートは、主無線通信部11,21の伝送レートよりも低くなっている。これにより、主無線通信部11,21は、副無線通信部12,22よりも高品質な通信を行うことができる。
コントローラCAの主無線通信品質監視部13は、主無線通信部11の受信信号に基づいて、主伝送路P1の通信品質が良好であるか不良であるかを判定し、良好であれば品質良好信号QGを出力し、不良であれば品質不良信号QNGを出力する。周波数選択部14は、スイッチ14aを有し、主無線通信品質監視部13が品質良好信号QGを出力した場合は主無線通信部11を選択し、主無線通信品質監視部13が品質不良信号QNGを出力した場合は副無線通信部12を選択する。送受信処理部16は、主無線通信部11または副無線通信部12のうち選択された側と、スイッチ14aとを介して、移動体MAとの間で各種信号を送受信する。
例えばロボットである移動体MAは、車輪やアーム等、各種の可動部品(図示せず)を有している。駆動部29は、コントローラCAから、送受信処理部26を介して供給された制御信号CSに基づいて、これら可動部品を駆動する。また、センサ部25は、各種センサ(ビデオカメラや温度センサ等)を有しており、これらセンサの検出結果であるセンサデータSDを、送受信処理部26に供給する。制御信号受信監視部23は、主無線通信部21および副無線通信部22の各受信信号の中に該制御信号CSが含まれているか否かを監視し、これによって制御信号CSの送信元を判定する。
周波数選択部24はスイッチ24aを有し、制御信号CSの送信元が主無線通信部11である場合は主無線通信部21を選択し、制御信号CSの送信元が副無線通信部12である場合は副無線通信部22を選択する。送受信処理部26は、主無線通信部21または副無線通信部22のうち選択された側と、スイッチ24aとを介して、コントローラCAとの間で各種信号を送受信する。
また、送受信処理部26は、センサ部25から受信したセンサデータSDを、主無線通信部21または副無線通信部22に供給するベースバンド信号の形式に変換する。その際の変換レートは、主無線通信部21または副無線通信部22のうち選択された側の伝送レートに合せて設定される。上述したように、副無線通信部12,22の伝送レートは、主無線通信部11,21の伝送レートよりも低い。従って、例えば、センサ部25が出力する画像信号のフレーム周波数や、解像度は、副無線通信部22が選択された場合よりも、主無線通信部21が選択された場合のほうが高くなる。
センサデータSDは、主無線通信部21または副無線通信部22において変調された後、コントローラCAに送信され、コントローラCA内の主無線通信部11または副無線通信部12において復調される。コントローラCA内の表示部19は、ドットマトリクスディスプレイ等を有し、センサデータSDの内容を表示する。制御信号生成部15は、移動体MAに対して送信すべき制御信号CSを生成する。より具体的には、制御信号生成部15は、各種ボタンやノブ等を有し、ユーザによって操作される操作パネルとして構成することができる。
また、制御信号生成部15は制御コンピュータによって構成することもでき、この場合は制御信号CSを自動的に生成し続けることができる。また、制御信号生成部15として制御コンピュータを用いる場合は、制御コンピュータは、センサデータSDに基づいて制御信号CSの内容を設定することができる。制御信号生成部15から出力された制御信号CSは、主無線通信部11,21または副無線通信部12,22等を介して移動体MAの駆動部29に供給される。
〈第1実施形態の動作〉
(全体動作の例)
図2は、本実施形態における無線遠隔制御システムSA(無線通信システム)の動作の一例を示すフローチャートである。ステップS11において処理がスタートし、ステップS12にてコントローラCAにて、品質不良信号QNG(すなわち主伝送路P1の通信品質の不良)が検出されたとする。この場合、ステップS13では、制御信号CSの送信周波数がf1からf2に切り替えられる。次に、処理がステップS14に進むと、移動体MAにおいて、制御信号CSの受信周波数の変更(f1からf2への変更)が検知される。
次に、処理がステップS15に進むと、センサデータSDの送信周波数およびセンサデータSDの変換レートが変更される。すなわち、周波数選択部24によって副無線通信部22が選択されることにより、センサデータSDの送信周波数がf1からf2に変更される。また、副無線通信部22の伝送レートに対応して、送受信処理部26におけるセンサデータSDの変換レートが変更される。上述したように、副無線通信部22の伝送レートは主無線通信部21の伝送レートよりも低いため、送受信処理部26における変換レートは、従前の変換レートよりも低い値になる。そして、ステップS16にて、本ルーチンの処理が終了する。
(コントローラCAの動作)
図3は、本実施形態におけるコントローラCAの状態遷移図である。コントローラCAが起動されると、起動状態101が開始され、各種初期設定が行われる。初期設定が終了すると、コントローラCAは通信確立待機状態102に遷移する。ここでは、コントローラCAの主無線通信部11は、移動体MAの主無線通信部21との間で通信を確立する。通信が確立すると、コントローラCAの状態は、主無線通信状態103に遷移する。
図3の主無線通信状態103において、制御信号生成部15(図1参照)からコントローラ制御部10Aに制御信号CSが入力されると、コントローラCAの状態は、CS送信状態104に遷移する。ここでは、入力された制御信号CSが、図1に示す送受信処理部16、スイッチ14a、主無線通信部11、主伝送路P1を介して、移動体MAに送信される。制御信号CSの送信が完了すると、コントローラCAの状態は、主無線通信状態103に戻る。
また、主無線通信状態103において、移動体MA(図1参照)から主伝送路P1、主無線通信部11を介して、送受信処理部16がセンサデータSDを受信すると、コントローラCAの状態は受信処理状態105に遷移する。ここでは、受信したセンサデータSDに応じた処理が実行される。例えば、該センサデータSDが制御信号生成部15に供給されるとともに、表示部19にて表示される。このように、受信したセンサデータSDに応じた処理が完了すると、コントローラCAの状態は、主無線通信状態103に戻る。
また、主無線通信状態103において、主無線通信品質監視部13(図1参照)は、主無線通信部11の受信信号に基づいて主伝送路P1の通信品質が良好であるか不良であるかを所定時間毎に判定する。そして、主伝送路P1の通信品質が悪化し主無線通信品質監視部13が品質不良信号QNGを出力すると、図3においてコントローラCAの状態は、副無線通信状態106に遷移する。
副無線通信状態106において、制御信号生成部15(図1参照)からコントローラ制御部10Aに制御信号CSが入力されると、コントローラCAの状態は、CS送信状態107に遷移する。ここでは、入力された制御信号CSが、図1に示す送受信処理部16、スイッチ14a、副無線通信部12、副伝送路P2を介して、移動体MAに送信される。制御信号CSの送信が完了すると、コントローラCAの状態は、副無線通信状態106に戻る。
また、副無線通信状態106において、副無線通信部12がセンサデータSDを受信すると、コントローラCAの状態は受信処理状態108に遷移する。ここでは、受信したセンサデータSDに応じた処理が実行される。その内容は、上述した受信処理状態105のものと同様である。そして、受信したセンサデータSDに応じた処理が完了すると、コントローラCAの状態は、副無線通信状態106に戻る。
また、副無線通信状態106においては、所定時間(N1秒)毎に、コントローラCAの状態はTS送信状態109に遷移する。TS送信状態109においては、主無線通信部11から移動体MAの主無線通信部21に対して、テスト信号TS(図1参照)が送信される。なお、このテスト信号は、通信品質を評価するための専用の信号である。これに対する移動体MAの動作について詳細は後述するが、移動体MAは、主無線通信部11に対して、確認応答信号ACKを返信する。一方、コントローラCAにおいては、TS送信状態109にてテスト信号TSの送信が完了すると、コントローラCAの状態は通信品質良否判定状態110に遷移する。
通信品質良否判定状態110では、上記確認応答信号ACKの返信を所定時間待機する。そして、該所定時間内に確認応答信号ACKが返信されなかった場合、コントローラ制御部10Aは「主伝送路P1の通信品質は不良である」と判定し、コントローラCAの状態は副無線通信状態106に戻る。
また、所定時間内に確認応答信号ACKが返信された場合、その確認応答信号ACKに基づいて、主無線通信品質監視部13は、主伝送路P1の通信品質を評価し、品質良好信号QGまたは品質不良信号QNGを出力する。ここで、品質不良信号QNGが出力されると、コントローラCAの状態は副無線通信状態106に遷移し、この副無線通信状態106が維持される。一方、品質良好信号QGが出力されると、コントローラCAの状態は、副無線通信状態106に戻った後、主無線通信状態103に遷移する。
主無線通信品質監視部13において、主伝送路P1の通信品質の良否を判定する方法には種々のものが考えられるが、ここでは、RSSI(Received Signal Strength Indicator;受信強度)に基づく判定方法を説明しておく。例えば、主無線通信部11においてM個(Mは複数)の受信信号の各々の平均強度を測定し、該平均強度を所定の閾値と比較することが考えられる。この例では、M個の受信信号のうち、「平均強度が閾値未満」である信号が所定回数以上連続したとき、「主伝送路P1の通信品質は不良である」と判定し、それ以外の場合に「主伝送路P1の通信品質は良好である」と判定するとよい。
または、これに代えて、一定期間中に受信した複数の受信信号の各々の平均強度を測定し、該平均強度を所定の閾値と比較してもよい。この例では、複数の受信信号のうち、「平均強度が閾値未満」である受信信号の割合が所定値以上であるとき、「主伝送路P1の通信品質は不良である」と判定し、それ以外の場合に「主伝送路P1の通信品質は良好である」と判定するとよい。
(移動体MAの動作)
図4は、本実施形態における移動体MAの状態遷移図である。移動体MAが起動されると、起動状態201が開始され、各種初期設定が行われる。初期設定が終了すると、移動体MAは、通信確立待機状態202に遷移する。ここでは、移動体MAの主無線通信部21は、コントローラCAの主無線通信部11との間で通信を確立する。通信が確立すると、移動体MAの状態は、主無線通信状態203に遷移する。但し、主無線通信状態203においても、副無線通信部22が制御信号CSを受信する可能性がある。このため、制御信号受信監視部23は、主無線通信部21および副無線通信部22の双方を監視する。
図4の主無線通信状態203においては、所定時間毎に、移動体MAの状態はSD送信状態204に遷移する。この状態では、移動体制御部20Aは、センサ部25の出力するセンサデータSDを読取り、スイッチ24a、主無線通信部21を介して、該センサデータSDを送信信号としてコントローラCAに送信する。センサデータSDの送信が終了すると、移動体MAの状態は主無線通信状態203に遷移する。
また、主無線通信状態203において、移動体MAがコントローラCAから制御信号CSを受信すると、移動体MAの状態は周波数判定状態205に遷移する。ここでは、移動体制御部20Aは、制御信号CSを主無線通信部21または副無線通信部22のうち何れで受信したかに基づいて、受信周波数(搬送周波数f1,f2のうち何れか)を判定する。
受信周波数が判定されると、移動体MAの状態は、受信処理状態206に遷移する。受信処理状態206においては、移動体制御部20Aは、センサデータSDの変換レートおよび伝送レートを、受信した周波数に応じた変換レートおよび伝送レートに設定する。次に、受信処理状態206においては、受信した制御信号CSに基づく指示に応じた受信処理を行うとともに、該制御信号CSに基づいて駆動部29を制御する。その後、移動体MAの状態は主無線通信状態203に遷移する。
主無線通信状態203においては、先に周波数判定状態205にて判定された受信周波数に応じて、その後の状態が決定される。すなわち、受信周波数が搬送周波数f1であった場合は、移動体MAの状態は、そのまま主無線通信状態203に維持される。一方、受信周波数が搬送周波数f2であった場合、移動体MAの状態は、副無線通信状態207に遷移する。
副無線通信状態207においては、所定時間毎に、移動体MAの状態はSD送信状態208に遷移する。この状態では、移動体制御部20Aは、センサ部25の出力するセンサデータSDを読取り、スイッチ24a、副無線通信部22を介して、該センサデータSDを送信信号としてコントローラCAに送信する。但し、上述したように、副無線通信部22の伝送レートは、主無線通信部21の伝送レートよりも低いため、上述したSD送信状態204と比較すると、例えばセンサデータSDに含まれる画像信号のフレーム周波数や、解像度等は低くなる。
また、副無線通信状態207において、移動体MAがコントローラCAから制御信号CSを受信すると、移動体MAの状態は周波数判定状態209に遷移する。周波数判定状態209の動作は上述した周波数判定状態205と同様である。すなわち、移動体制御部20Aは、受信周波数が搬送周波数f1,f2の何れであるかが判定し、センサデータSDの伝送レートを、該受信周波数に応じた所定の伝送レートに設定する。
受信周波数が判定されると、移動体MAの状態は、受信処理状態210に遷移する。受信処理状態210の動作は、上述した受信処理状態206と同様である。すなわち、移動体制御部20Aは、センサデータSDの変換レートおよび伝送レートを、受信した周波数に応じた変換レートおよび伝送レートに設定し、受信した制御信号CSに基づいて駆動部29を制御する。その後、移動体MAの状態は副無線通信状態207に遷移する。
副無線通信状態207においては、先に周波数判定状態209にて判定された受信周波数に応じて、その後の状態が決定される。すなわち、受信周波数が搬送周波数f2であった場合は、移動体MAの状態は、そのまま副無線通信状態207に維持される。一方、受信周波数が搬送周波数f1であった場合、移動体MAの状態は、主無線通信状態203に遷移する。
上述したように、コントローラCAのTS送信状態109(図3参照)においては、テスト信号TSが出力される。移動体MAの副無線通信状態207において、主無線通信部21が該テスト信号TSを受信すると、移動体MAの状態は、ACK送信状態211に遷移する。ここでは、移動体制御部20Aは、主無線通信部21を介して確認応答信号ACKをコントローラCAに返信し、移動体MAの状態は副無線通信状態207に戻る。
〈第1実施形態のタイムチャート〉
図5は、本実施形態におけるタイムチャートである。
図5は、主として、コントローラCAおよび移動体MAにおける主無線通信部11,21および副無線通信部12,22の切替動作の遷移を示す。
時刻t2において、コントローラCAおよび移動体MAが起動されたとする。両者は、時刻t4まで、相互に主伝送路P1における通信を確立させる。この期間の動作は、通信確立待機状態102,202(図3および図4参照)に対応する。その後、時刻t6〜t8において、コントローラCAおよび移動体MAは、主無線通信状態103,203になっており、主伝送路P1を介して、相互に各種信号を送受信する。
図5の例では、不図示であるが、時刻t8において主伝送路P1の通信品質が悪化し、主無線通信品質監視部13(図1参照)が品質不良信号QNGを出力したこととしている。これにより、図5に示すように、コントローラCAの状態は副無線通信状態106に遷移する。また、移動体MAの状態も、図4に示す周波数判定状態205、受信処理状態206および主無線通信状態203を介して副無線通信状態207に遷移する。
時刻t8以降、コントローラCAの状態は、所定時間(N1秒)毎にTS送信状態109(図3参照)に遷移し、主無線通信部11を介してテスト信号TSが移動体MAに送信される。テスト信号TSが出力されると、移動体MAはACK送信状態211に遷移し、確認応答信号ACKが主無線通信部21から出力される。
最後に送信された確認応答信号ACKに基づいて、主無線通信品質監視部13が品質良好信号QGを出力すると(主伝送路P1の通信品質は良好であると判定すると)、時刻t10においてコントローラCAの状態は主無線通信状態103に遷移し、引き続いて移動体MAの状態も主無線通信状態203に遷移する。
〈第1実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態によれば、コントローラCAは主伝送路P1の通信品質に基づいて搬送周波数f1,f2を選択し、移動体MAは、コントローラCAが選択した搬送周波数f1,f2に追従して搬送周波数f1,f2を選択することができる。
例えば、コントローラCAが、受信したセンサデータSDに基づいて制御信号CSを生成する場合、センサデータSDをなるべく途切れさせないようにすることが望ましい。本実施形態によれば、コントローラCAは、移動体MAとの間で事前のネゴシエーションをすることなく、搬送周波数f1,f2を切り替えることができるため、センサデータSDが途切れる時間を極めて短くすることができるという効果を奏する。
また、コントローラCAにおいて、センサデータSDの受信を待ち受ける通信部は、主無線通信部11または副無線通信部12のうち一方のみである。これにより、他方の通信部については、一部の回路の電源をオフにする等、消費電力の低減を図ることができる。これにより、コントローラCAがバッテリ等で駆動される場合に、消費電力を低減し、長い動作時間を確保できるという効果を奏する。
[第2実施形態]
〈第2実施形態の構成および全体動作〉
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態のハードウエア構成は、第1実施形態のもの(図1)と同様である。第1実施形態では、コントローラCAがテスト信号TSを移動体MAに送信し、その返信として移動体MAはコントローラCAに確認応答信号ACKを送信していた。これに対して、第2実施形態では、移動体MAは、自発的かつ定期的に、主伝送路P1を介して、「被テスト信号HTS」という信号をコントローラCAに伝送する点が異なっている。
(コントローラCAの動作)
以下、図6および図7を参照し、その詳細を説明する。ここで、図6はコントローラCAの状態遷移図であり、図7は移動体MAの状態遷移図である。なお、これらの図において、図1〜図5の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図6において、起動状態101、通信確立待機状態102、主無線通信状態103、CS送信状態104、受信処理状態105、CS送信状態107、および受信処理状態108における動作は、第1実施形態のもの(図3参照)と同様である。
但し、本実施形態においては、第1実施形態の副無線通信状態106に代えて、副無線通信状態112が適用され、主無線通信状態103において品質不良信号QNGが検出されると、コントローラCAの状態は副無線通信状態112に遷移する。第1実施形態のものと同様に、副無線通信状態112にて、副無線通信部12がセンサデータSDを受信した場合はコントローラCAの状態は受信処理状態108に遷移し、制御信号CSが入力された場合は、CS送信状態107に遷移する。
また、副無線通信状態112において、主無線通信部11が被テスト信号HTSを受信すると、コントローラCAの状態は通信品質良否判定状態110に遷移する。通信品質良否判定状態110において、主無線通信品質監視部13は、受信した被テスト信号HTSに基づいて、主伝送路P1の通信品質を判定し、品質良好信号QGまたは品質不良信号QNGを出力する。ここで、品質不良信号QNGが出力されると、コントローラCAの状態は副無線通信状態112に遷移し、この副無線通信状態112が維持される。一方、品質良好信号QGが出力されると、コントローラCAの状態は、副無線通信状態112に戻った後、主無線通信状態103に遷移する。
(移動体MAの動作)
また、図7において、起動状態201、通信確立待機状態202、主無線通信状態203、SD送信状態204、周波数判定状態205、受信処理状態206、SD送信状態208、周波数判定状態209、および受信処理状態210における動作は、第1実施形態のもの(図4)と同様である。
但し、本実施形態においては、第1実施形態の副無線通信状態207に代えて、副無線通信状態213が適用され、主無線通信状態203において搬送周波数f2が検出されると、移動体MAの状態は副無線通信状態213に遷移する。第1実施形態のものと同様に、副無線通信状態213において制御信号CSを受信した場合、移動体MAの状態は周波数判定状態209および受信処理状態210に順次遷移し、センサデータSDを取得した場合は、SD送信状態208に遷移する。
また、副無線通信状態213においては、所定時間(N1秒)毎に、移動体MAの状態はHTS送信状態214に遷移する。HTS送信状態214においては、主無線通信部21からコントローラCAの主無線通信部11に対して、被テスト信号HTSが送信される。しかる後、移動体MAの状態は、副無線通信状態213に戻る。また、コントローラCAにおいて制御信号CSの搬送周波数がf2からf1に切り替えられると、その旨が制御信号受信監視部23によって検知され、移動体MAの状態は主無線通信状態203に遷移する。
〈第2実施形態のタイムチャート〉
図8は、本実施形態におけるタイムチャートである。
図8において、時刻t2〜t8の動作は、第1実施形態のもの(図5参照)と同様である。すなわち、コントローラCAは通信確立待機状態102を経て主無線通信状態103に遷移し、移動体MAは通信確立待機状態202を経て主無線通信状態203に遷移する。そして、時刻t8において、不図示であるが、主伝送路P1の通信品質が悪化し、主無線通信品質監視部13(図1参照)が品質不良信号QNGを出力したこととしている。
これにより、時刻t8においてコントローラCAの状態は副無線通信状態112に遷移し、制御信号CSの搬送周波数がf1からf2に切り替えられる。また、移動体MAにおいて、この搬送周波数f2が検出されると、図8に示すように、移動体MAの状態は副無線通信状態213に遷移する。副無線通信状態213においては、所定時間(N1秒)毎に、移動体MAの状態は副無線通信状態213に遷移し、被テスト信号HTSが主無線通信部21から出力される。
そして、最後に送信された被テスト信号HTSに基づいて、主無線通信品質監視部13が品質良好信号QGを出力すると(主伝送路P1の通信品質は良好であると判定すると)、時刻t10においてコントローラCAの状態は主無線通信状態103に遷移し、引き続いて移動体MAの状態も主無線通信状態203に遷移する。
〈第2実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、本実施形態によれば、コントローラCAは、テスト信号TS(図5参照)を送信する必要がなくなるため、副無線通信部12を用いた場合におけるコントローラCAの処理を簡略化できるとともに、コントローラCAの消費電力をさらに低減できる。これにより、コントローラCAがバッテリ等で駆動される場合には、さらに長い動作時間を確保できるという効果も奏する。
[第3実施形態]
〈第3実施形態の構成および全体動作〉
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態のハードウエア構成は、第1実施形態のもの(図1)と同様である。第1実施形態では、コントローラCAが品質良好信号QGまたは品質不良信号QNGを検出すると、直ちに搬送周波数f1,f2を切り替えていた。これに対して、本実施形態においては、搬送周波数を切り替える状況が生じた際、その旨を移動体MAに指示し、移動体MAからの確認応答信号を待って実際に搬送周波数f1,f2を切り替えようとするものである。
(コントローラCAの動作)
以下、図9および図10を参照し、その詳細を説明する。ここで、図9はコントローラCAの状態遷移図であり、図10は移動体MAの状態遷移図である。なお、これらの図において、図1〜図8の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図9において、起動状態101、通信確立待機状態102、CS送信状態104、受信処理状態105、CS送信状態107、および受信処理状態108、TS送信状態109および通信品質良否判定状態110における動作は、第1実施形態のもの(図3参照)と同様である。
但し、本実施形態においては、第1実施形態の主無線通信状態103および副無線通信状態106に代えて、主無線通信状態113および副無線通信状態115が適用される。第1実施形態のもの(図3参照)と同様に、主無線通信状態113において制御信号CSが入力されると、コントローラCAの状態はCS送信状態104に遷移する。また、センサデータSDを受信すると、コントローラCAの状態は受信処理状態105に遷移する。
但し、本実施形態の主無線通信状態113において、主無線通信品質監視部13(図1参照)が品質不良信号QNGを出力すると、コントローラCAの状態はCF2送信状態114に遷移する。CF2送信状態114では、移動体MAに対して搬送周波数をf2に切り替える旨の周波数切替指示CF2(第2の周波数切替指示)が、主無線通信部11を介して送信される。
詳細は後述するが、移動体MAは、周波数切替指示CF2を受信すると、主無線通信部21を介して(主伝送路P1を介して)、周波数切替応答信号ACK2(第2の周波数切替応答信号)を返信する。そこで、CF2送信状態114においては、主無線通信部11を介して周波数切替応答信号ACK2を受信するまで所定時間待機する。該所定時間内に周波数切替応答信号ACK2が返信されなければ、コントローラ制御部10Aは、主無線通信部11を介して再び周波数切替指示CF2を送信し、主無線通信部11を介して周波数切替応答信号ACK2を受信するまで所定時間待機する。以後、CF2送信状態114では、周波数切替応答信号ACK2を受信するまで、同様の処理を繰り返す。CF2送信状態114において、主無線通信部11が周波数切替応答信号ACK2を受信すると、コントローラCAの状態は副無線通信状態115に遷移する。
第1実施形態のものと同様に、副無線通信状態115にて、副無線通信部12がセンサデータSDを受信した場合はコントローラCAの状態は受信処理状態108に遷移し、制御信号CSが入力された場合は、CS送信状態107に遷移する。また、所定時間(N1秒)毎にコントローラCAの状態はTS送信状態109および通信品質良否判定状態110に順次遷移する。これら状態109,110の内容も、第1実施形態のものと同様である。
一方、本実施形態の副無線通信状態115においては、主無線通信品質監視部13から品質良好信号QGが出力されると、コントローラCAの状態は、CF1送信状態116に遷移する。CF1送信状態116においては、副無線通信部12から移動体MAに対して、搬送周波数をf1に切り替える旨の周波数切替指示CF1(第1の周波数切替指示)が送信される。
詳細は後述するが、移動体MAは、周波数切替指示CF1を受信すると、副無線通信部22を介して(副伝送路P2を介して)、周波数切替応答信号ACK1(第1の周波数切替応答信号)を返信する。そこで、CF1送信状態116においては、副無線通信部12を介して周波数切替応答信号ACK1を受信するまで所定時間待機する。該所定時間内に周波数切替応答信号ACK1が返信されなければ、コントローラ制御部10Aは、副無線通信部12を介して再び周波数切替指示CF1を送信し、副無線通信部12を介して周波数切替応答信号ACK1を受信するまで所定時間待機する。以後、CF1送信状態116では、周波数切替応答信号ACK1を受信するまで、同様の処理を繰り返す。CF1送信状態116において、副無線通信部12が周波数切替応答信号ACK1を受信すると、コントローラCAの状態は主無線通信状態113に戻る。
(移動体MAの動作)
次に、図10を参照し、移動体MAの動作を説明する。
図10において、起動状態201、通信確立待機状態202、SD送信状態204,208における動作は、第1実施形態のもの(図4)と同様である。
但し、本実施形態においては、第1実施形態の主無線通信状態203および副無線通信状態207に代えて、主無線通信状態215および副無線通信状態217が適用される。
上述した第1実施形態の主無線通信状態203および副無線通信状態207(図4参照)では、制御信号CSは、主無線通信部21または副無線通信部22の何れからも受信できた。これに対して、本実施形態においては、主無線通信状態215では制御信号CSは主無線通信部21のみから受信し、副無線通信状態217では制御信号CSは副無線通信部22のみから受信する点が異なる。また、主無線通信状態215においてセンサデータSDを取得した場合はSD送信状態204に遷移する点、副無線通信状態217においてセンサデータSDを取得した場合はSD送信状態208に遷移する点も第1実施形態と同様である。
主無線通信状態215において、主無線通信部21が制御信号CSを受信すると、移動体MAの状態は受信処理状態206に遷移し、送受信処理部26は主無線通信部21から制御信号CSを受信する。同様に、副無線通信状態217において、副無線通信部22が制御信号CSを受信すると、移動体MAの状態は、受信処理状態210に遷移し、送受信処理部26は副無線通信部22から制御信号CSを受信する。
また、主無線通信状態215において、移動体制御部20Aが主無線通信部21を介して周波数切替指示CF2を受信すると、移動体MAの状態はACK2送信状態216に遷移する。移動体MAは、ACK2送信状態216では、周波数切替指示CF2に対する周波数切替応答信号ACK2を主無線通信部21から出力する。周波数切替応答信号ACK2を送信すると、移動体MAの状態は副無線通信状態217に遷移する。
また、副無線通信状態217において、移動体制御部20Aが副無線通信部22を介して周波数切替指示CF1を受信すると、移動体MAの状態はACK1送信状態219に遷移する。ACK1送信状態219では、周波数切替指示CF1に対する周波数切替応答信号ACK1を副無線通信部22から出力する。周波数切替応答信号ACK1を送信すると、移動体MAの状態は主無線通信状態215に遷移する。
〈第3実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、本実施形態によれば、コントローラCAは、搬送周波数f1,f2を切り替える際に、事前に移動体MAとの間で周波数切替指示CF1,CF2および周波数切替応答信号ACK1,ACK2をやりとりする。これにより、移動体MAにて搬送周波数f1,f2の切替を確実に認識させた後に搬送周波数を切り替えることができ、信頼性の高い通信を実現できる。本実施形態は、主伝送路P1の通信品質の良否が頻繁に変動しやすく、副伝送路P2経由の通信を安易に主伝送路P1経由の通信に切り替えることが難しい場合に用いて、特に好ましい。
[第4実施形態]
〈第4実施形態の全体構成〉
次に、図11〜図13を参照し、本発明の第4実施形態について説明する。なお、これらの図において、図1〜図10の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
上述した第1実施形態では、コントローラCAが主伝送路P1の通信品質を評価し、搬送周波数f1,f2の何れかを選択するものであった。これに対して、本実施形態では、移動体MB(図11参照)が主伝送路P1の通信品質を評価し、搬送周波数f1,f2を選択するものである。
図11は、第4実施形態による無線遠隔制御システムSB(無線通信システム)のブロック図である。
無線遠隔制御システムSBは、コントローラCB(第1の無線局)と、移動体MB(第2の無線局)とを有している。第1実施形態のコントローラCAおよび移動体MA(図1参照)と比較すると、本実施形態のコントローラCAおよび移動体MBには、コントローラ制御部10Aおよび移動体制御部20Aに代えて、コントローラ制御部10Bおよび移動体制御部20Bが適用されている。ここで、コントローラ制御部10Bは、周波数選択部14と、送受信処理部16と、センサデータ受信監視部17(データ受信監視部)と、を有しており、移動体制御部20Bは、周波数選択部24と、送受信処理部26と、主無線通信品質監視部27(第2の通信品質監視部)と、を有している。
コントローラCBにおけるセンサデータ受信監視部17は、主無線通信部11または副無線通信部12のうち何れがセンサデータSDを受信したかを判定する。周波数選択部14は、センサデータ受信監視部17の判定結果に基づいて、センサデータSDを受信した側の通信部を選択する。選択された通信部は、移動体MBとの間で各種信号を送受信する。
また、移動体MBにおける主無線通信品質監視部27は、主無線通信部21の受信信号を監視し、主伝送路P1の通信品質が良好であるか不良であるかを判定する。そして、良好であれば品質良好信号QGを出力し、不良であれば品質不良信号QNGを出力する。周波数選択部24は、スイッチ24aを有し、主無線通信品質監視部27が品質良好信号QGを出力した場合は主無線通信部21を選択し、主無線通信品質監視部27が品質不良信号QNGを出力した場合は副無線通信部22を選択する。送受信処理部26は、主無線通信部21または副無線通信部22のうち選択された側と、スイッチ24aとを介して、コントローラCBとの間で各種信号を送受信する。
また、送受信処理部26は、副伝送路P2を介して副無線通信部12と副無線通信部22とが通信する際、所定時間(N2秒)毎に主無線通信部21に対してテスト信号TSを送信させる。第1実施形態(図5参照)では、コントローラCB内の主無線通信部11がテスト信号TSを出力した。これに対して、本実施形態においては、移動体MB内の主無線通信部21がテスト信号TSを出力する点が一つの特徴になっている。
〈第4実施形態の動作〉
(コントローラCBの動作)
図12は、本実施形態におけるコントローラCBの状態遷移図である。コントローラCBが起動されると、起動状態101が開始され、各種初期設定が行われる。初期設定が終了すると、コントローラCBは通信確立待機状態102に遷移する。そして、通信が確立すると、コントローラCBの状態は、主無線通信状態117に遷移する。
主無線通信状態117において、制御信号生成部15(図11参照)からコントローラ制御部10Bに制御信号CSが入力されると、コントローラCBの状態は、CS送信状態104に遷移する。CS送信状態104における動作は、第1実施形態のもの(図3参照)と同様であり、入力された制御信号CSが主無線通信部11を介して、移動体MBに送信される。制御信号CSの送信が完了すると、コントローラCBの状態は、主無線通信状態117に戻る。
また、主無線通信状態117において、コントローラCBが移動体MBからセンサデータSDを受信すると、コントローラCBの状態は周波数判定状態118に遷移する。ここでは、コントローラ制御部10Bは、センサデータSDを主無線通信部11または副無線通信部12のうち何れで受信したかに基づいて、受信周波数(搬送周波数f1,f2のうち何れか)を判定する。受信周波数が判定されると、コントローラCBの状態は、受信処理状態105に遷移する。受信処理状態105においては、判定された受信周波数に応じた伝送レートで、コントローラ制御部10BはセンサデータSDを受信する。センサデータSDを受信すると、コントローラCBの状態は主無線通信状態117に遷移する。
主無線通信状態117においては、先に周波数判定状態118にて判定された受信周波数に応じて、その後の状態が決定される。すなわち、受信周波数が搬送周波数f1であった場合は、コントローラCBの状態は、そのまま主無線通信状態117に維持される。一方、受信周波数が搬送周波数f2であった場合、コントローラCBの状態は、副無線通信状態119に遷移する。
また、副無線通信状態119において、コントローラ制御部10Bに制御信号CSが入力されると、コントローラCBの状態は、CS送信状態107に遷移する。CS送信状態107においては、入力された制御信号CSが副無線通信部12を介して、移動体MBに送信される。制御信号CSの送信が完了すると、コントローラCBの状態は、副無線通信状態119に戻る。
また、副無線通信状態119において、コントローラCBが移動体MBからセンサデータSDを受信すると、コントローラCBの状態は周波数判定状態120に遷移する。周波数判定状態120の動作は上述した周波数判定状態118と同様である。すなわち、移動体制御部20Bは、受信周波数が搬送周波数f1,f2の何れであるかを判定する。これは、移動体MBにて、送信周波数が変更され得るためである。受信周波数が判定されると、コントローラCBの状態は、受信処理状態108に遷移する。その動作は、上述した受信処理状態105のものと同様である。
また、副無線通信状態119において、コントローラCBが主無線通信部11を介してテスト信号TSを受信すると、コントローラCBの状態は、ACK送信状態121に遷移する。ここでは、コントローラ制御部10Bは、主無線通信部11を介して確認応答信号ACKを移動体MBに返信し、コントローラCBの状態は副無線通信状態119に戻る。
副無線通信状態119においては、先に周波数判定状態120にて判定された受信周波数に応じて、その後の状態が決定される。すなわち、受信周波数が搬送周波数f2であった場合は、コントローラCBの状態は、そのまま副無線通信状態119に維持される。一方、受信周波数が搬送周波数f1であった場合、コントローラCBの状態は、主無線通信状態117に遷移する。
(移動体MBの動作)
図13は、本実施形態における移動体MBの状態遷移図である。移動体MBが起動されると、起動状態201が開始され、各種初期設定が行われる。初期設定が終了すると、移動体MBは、通信確立待機状態202に遷移する。ここでは、移動体MBの主無線通信部21は、コントローラCBの主無線通信部11との間で通信を確立する。通信が確立すると、移動体MBの状態は、主無線通信状態220に遷移する。
図13の主無線通信状態220においては、周波数選択部24によって主無線通信部21が選択され、主無線通信部21および主伝送路P1を介して移動体MBはコントローラCBと通信する。また、主無線通信状態220においては、所定時間毎に、移動体MBの状態はSD送信状態204に遷移する。この状態では、第1実施形態(図4参照)と同様に、移動体制御部20Bは、センサ部25の出力するセンサデータSDを読取り、主無線通信部21を介して、コントローラCBに送信する。センサデータSDの送信が終了すると、移動体MBの状態は主無線通信状態215に遷移する。
また、主無線通信状態220において、主無線通信部21が制御信号CSを受信すると、移動体MBの状態は、受信処理状態206に遷移する。受信処理状態206では、移動体制御部26が主無線通信部21から該制御信号CSを受信し、しかる後に移動体MBの状態は主無線通信状態220に戻る。
また、主無線通信状態220において、主伝送路P1の通信品質が悪化し主無線通信品質監視部27が品質不良信号QNGを出力すると、移動体MBの状態は副無線通信状態221に遷移する。すなわち、周波数選択部24によって副無線通信部22が選択され、副無線通信部22および副伝送路P2を介して移動体MBはコントローラCBと通信する。
また、副無線通信状態221においては、所定時間毎に、移動体MBの状態はSD送信状態208に遷移する。この状態では、第1実施形態(図4参照)と同様に、移動体制御部20Bは、センサ部25の出力するセンサデータSDを読取り、副無線通信部22を介して、コントローラCBに送信する。この場合のセンサデータSDの伝送レートは、主伝送路P1を経由するSD送信状態204の伝送レートよりも低い。センサデータSDの送信が終了すると、移動体MBの状態は副無線通信状態221に遷移する。
また、副無線通信状態221において、副無線通信部22が制御信号CSを受信すると、移動体MBの状態は、受信処理状態210に遷移する。受信処理状態210では、移動体制御部26が副無線通信部22から該制御信号CSを受信し、しかる後に移動体MBの状態は副無線通信状態221に戻る。
副無線通信状態221においては、所定時間(N2秒)毎に、移動体MBの状態はTS送信状態222に遷移する。TS送信状態222においては、主無線通信部21からコントローラCBの主無線通信部11に対して、テスト信号TSが送信される。上述したように、コントローラCBが該テスト信号TSを受信すると、コントローラCBの状態はACK送信状態121(図12参照)に遷移し、コントローラCBから移動体MBに対して、主伝送路P1を介して確認応答信号ACKが返信される。
一方、移動体MBにおいては、TS送信状態222にてテスト信号TSを送信した後、状態は通信品質良否判定状態223に遷移する。通信品質良否判定状態223では、上記確認応答信号ACKの返信を所定時間待機する。そして、該所定時間内に確認応答信号ACKが返信されなかった場合、移動体制御部20Bは、「主伝送路P1の通信品質は不良である」と判定し、移動体MBの状態は副無線通信状態221に戻る。
また、該所定時間内に確認応答信号ACKが返信された場合、その確認応答信号ACKに基づいて、主無線通信品質監視部27は主伝送路P1の通信品質を評価し、品質良好信号QGまたは品質不良信号QNGを出力する。通信品質良否判定状態223において、主無線通信品質監視部27が品質不良信号QNGを出力すると、移動体MBの状態は副無線通信状態221に遷移し、この副無線通信状態221が維持される。一方、主伝送路P1の通信品質が改善し、主無線通信品質監視部27が品質良好信号QGを出力すると、移動体MBの状態は、副無線通信状態221に戻った後、主無線通信状態220に遷移する。
〈第4実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態によれば、第1実施形態においてコントローラCAが行っていた通信品質の管理を移動体MBで行うことができる。これにより、移動体MBが送信するセンサデータSDの通信品質が不良である場合であっても、コントローラCBが送信する制御信号CSの通信品質が良好であれば、主伝送路P1にて通信を継続することができる。本実施形態は、例えば、ユーザが移動体MBを目視しながら操作する用途等、センサデータSDが直接的には操作に影響しない用途(換言すれば、コントローラCBから移動体MBに制御信号CSを伝送できれば、ほぼ足りる用途)に適用すると好ましい。
[第5実施形態]
〈第5実施形態の全体構成〉
次に、図14〜図17を参照し、本発明の第5実施形態について説明する。なお、これらの図において、図1〜図13の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図14は、第5実施形態による無線遠隔制御システムSC(無線通信システム)のブロック図である。
無線遠隔制御システムSCは、コントローラCC(第1の無線局)と、移動体MC(第2の無線局)と、を有している。第1実施形態のコントローラCAおよび移動体MA(図1参照)と比較すると、本実施形態のコントローラCCおよび移動体MCには、コントローラ制御部10Aおよび移動体制御部20Aに代えて、コントローラ制御部10Cおよび移動体制御部20Cが適用されている。
ここで、コントローラ制御部10Cは、第1,第4実施形態のコントローラ制御部10A,10Bの少なくとも一方が備えている構成要素13,14,16,17を全て備えており、移動体MCは、第1,第4実施形態の移動体制御部20A,20Bの少なくとも一方が備えている構成要素23,24,26,27を全て備えている。これら構成要素の機能は、第1,第4実施形態のものと同様である。以上の構成により、後述する動作のように、本実施形態の無線遠隔制御システムSCは、第1,第4実施形態の無線遠隔制御システムSA,SBの双方の機能を発揮することができる。また、搬送周波数f1の伝送レートは、搬送周波数f2の伝送レートよりも高くなるように設定される点も、第1,第4実施形態と同様である。
〈第5実施形態の動作〉
(コントローラCCの動作)
図15は、本実施形態におけるコントローラCCの状態遷移図である。
コントローラCCが起動されると、起動状態101にて各種初期設定が行われる。次に、通信確立待機状態102にて主伝送路P1の通信が確立すると、コントローラCCの状態は、主無線通信状態122に遷移する。
主無線通信状態122にて制御信号生成部15からコントローラ制御部10Cに制御信号CSが入力されると、コントローラCCの状態は、CS送信状態104に遷移する。ここでは、第1実施形態と同様に、入力された制御信号CSが、主無線通信部11を介して移動体MCに送信され、コントローラCCの状態は主無線通信状態122に戻る。
また、主無線通信状態122にて主無線通信部11または副無線通信部12がセンサデータSDを受信すると、コントローラCCの状態は周波数判定状態118および受信処理状態105に順次遷移する。これらの状態における動作は、第4実施形態のものと同様である。ここで、第1実施形態のものと同様に、主無線通信品質監視部13が品質不良信号QNGを出力すると、コントローラCCの状態は副無線通信状態123に遷移する。また、第4実施形態のものと同様に、先の周波数判定状態118において搬送周波数f2の使用が検出された場合も、コントローラCCの状態は副無線通信状態123に遷移する。
次に、副無線通信状態123にて制御信号生成部15からコントローラ制御部10Cに制御信号CSが入力されると、コントローラCCの状態は、CS送信状態107に遷移する。ここでは、第1実施形態と同様に、入力された制御信号CSが、主無線通信部21を介して移動体MCに送信され、コントローラCCの状態は副無線通信状態123に戻る。また、副無線通信状態123にて主無線通信部11または副無線通信部12がセンサデータSDを受信すると、コントローラCCの状態は周波数判定状態120および副無線通信状態106に順次遷移する。これらの状態における動作は、第4実施形態のものと同様である。
また、副無線通信状態123においては、所定時間(N1秒)毎に、コントローラCAの状態はTS送信状態109に遷移する。ここでは、第1実施形態のものと同様に、主無線通信部11から移動体MCに対してテスト信号TSが送信される。次に、コントローラCCの状態は通信品質良否判定状態110に遷移する。ここでは、第1実施形態のものと同様に、確認応答信号ACKの返信を所定時間待機する。そして、該所定時間内に確認応答信号ACKが返信された場合、主無線通信品質監視部13は、確認応答信号ACKに基づいて主伝送路P1の通信品質を評価する。また、確認応答信号ACKが返信されなかった場合、コントローラ制御部10Cは、主伝送路P1の通信品質は不良であると判定する。
通信品質良否判定状態110において、主無線通信品質監視部13が品質不良信号QNGを出力すると、コントローラCCの状態は副無線通信状態123に遷移する。一方、主無線通信品質監視部13が品質良好信号QGを出力すると、コントローラCCの状態は、副無線通信状態123に戻った後、主無線通信状態122に遷移する。
また、副無線通信状態123において、コントローラCCが主無線通信部11を介してテスト信号TSを受信すると、コントローラCCの状態は、ACK送信状態121に遷移する。ここでは、第4実施形態のものと同様に、コントローラ制御部10Cは、主無線通信部11を介して確認応答信号ACKを移動体MCに返信し、コントローラCCの状態は副無線通信状態119に戻る。
また、副無線通信状態123においては、先に周波数判定状態120にて判定された受信周波数によっても、その後の状態が決定される。すなわち、受信周波数が搬送周波数f2であった場合は、コントローラCCの状態は、そのまま副無線通信状態123に維持される。一方、受信周波数が搬送周波数f1であった場合、コントローラCCの状態は、主無線通信状態122に遷移する。
(移動体MCの動作)
図16は、本実施形態における移動体MCの状態遷移図である。
移動体MCが起動されると、起動状態201が開始され、各種初期設定が行われる。初期設定が終了すると、移動体MCは、通信確立待機状態202に遷移する。ここでは、移動体MCの主無線通信部21は、コントローラCCの主無線通信部11との間で通信を確立する。通信が確立すると、移動体MCの状態は、主無線通信状態224に遷移する。
図16の主無線通信状態224においては、周波数選択部24によって主無線通信部21が選択され、主無線通信部21および主伝送路P1を介して移動体MCはコントローラCCと通信する。また、主無線通信状態224においては、所定時間毎に、移動体MCの状態はSD送信状態204に遷移する。この状態では、第1実施形態(図4参照)と同様に、移動体制御部20Cは、センサ部25の出力するセンサデータSDを読取り、主無線通信部21を介して、コントローラCCに送信する。センサデータSDの送信が終了すると、移動体MCの状態は主無線通信状態224に遷移する。
また、主無線通信状態224において、主無線通信部21または副無線通信部22が制御信号CSを受信すると、周波数判定状態205に遷移する。ここでは、第1実施形態(図4参照)のものと同様に、移動体制御部20Cは、制御信号CSを主無線通信部21または副無線通信部22のうち何れで受信したかに基づいて、受信周波数(搬送周波数f1,f2のうち何れか)を判定する。
受信周波数が判定されると、移動体MCの状態は、受信処理状態206に遷移する。受信処理状態206においては、移動体制御部20Cは、センサデータSDの伝送レートを、受信した周波数に応じた所定の伝送レートに設定する。次に、受信した制御信号CSに基づく指示に応じた受信処理を行うとともに、該制御信号CSに基づいて駆動部29を制御する。その後、移動体MCの状態は主無線通信状態224に遷移する。
主無線通信状態224においては、先に周波数判定状態205にて判定された受信周波数に応じて、その後の状態が決定される。すなわち、受信周波数が搬送周波数f1であった場合は、移動体MCの状態は、そのまま主無線通信状態224に維持される。一方、受信周波数が搬送周波数f2であった場合、移動体MCの状態は、副無線通信状態225に遷移する。
また、主無線通信状態224において、主無線通信品質監視部27が品質不良信号QNGを出力すると、移動体MCの状態は副無線通信状態225に遷移する。すなわち、周波数選択部24によって副無線通信部22が選択され、副無線通信部22および副伝送路P2を介して移動体MCはコントローラCCと通信する。
また、副無線通信状態225においては、所定時間毎に、移動体MCの状態はSD送信状態208に遷移する。この状態では、第1実施形態(図4参照)と同様に、移動体制御部20Cは、センサ部25の出力するセンサデータSDを読取り、副無線通信部22を介して、コントローラCCに送信する。但し、この場合のセンサデータSDの伝送レートは、主伝送路P1を経由するSD送信状態204の伝送レートよりも低い。センサデータSDの送信が終了すると、移動体MCの状態は副無線通信状態225に遷移する。
また、副無線通信状態225において、副無線通信部22が制御信号CSを受信すると、移動体MCの状態は、周波数判定状態209および受信処理状態210に順次遷移する。ここで、周波数判定状態209および受信処理状態210の動作は、上述した周波数判定状態205および受信処理状態206のものと同様である。周波数判定状態209および受信処理状態210が終了すると、移動体MCの状態は副無線通信状態225に遷移する。
副無線通信状態225においては、先に周波数判定状態209にて判定された受信周波数に応じて、その後の状態が決定される。すなわち、受信周波数が搬送周波数f2であった場合は、移動体MCの状態は、そのまま副無線通信状態225に維持される。一方、受信周波数が搬送周波数f1であった場合、移動体MCの状態は、主無線通信状態224に遷移する。
また、副無線通信状態225において、移動体MCが主無線通信部21からテスト信号TSを受信すると、移動体MCの状態は、ACK送信状態218に遷移する。ここでは、移動体制御部20Cは、主無線通信部21を介して確認応答信号ACKをコントローラCCに返信し、移動体MCの状態は副無線通信状態225に戻る。
また、副無線通信状態225においては、所定時間(N2秒)毎に、移動体MCの状態はTS送信状態222および通信品質良否判定状態223に順次遷移する。状態222,223の内容は、第4実施形態のもの(図13参照)と同様である。すなわち、通信品質良否判定状態223において、所定時間内に確認応答信号ACKが返信されなかった場合、移動体制御部20Cは、「主伝送路P1の通信品質は不良である」と判定し、移動体MCの状態は副無線通信状態225に戻る。
また、該所定時間内に確認応答信号ACKが返信された場合、その確認応答信号ACKに基づいて、主無線通信品質監視部27は主伝送路P1の通信品質を評価する。通信品質良否判定状態223において、主無線通信品質監視部27から品質不良信号QNGが出力されると、移動体MCの状態は副無線通信状態225に遷移し、この副無線通信状態225が維持される。一方、主無線通信品質監視部27から品質良好信号QGが出力されると、移動体MCの状態は、副無線通信状態225に戻った後、主無線通信状態224に遷移する。
〈第5実施形態のタイムチャート〉
図17は、本実施形態におけるタイムチャートである。
図17において、時刻t2〜t8の動作は、第1実施形態のもの(図5参照)と同様である。すなわち、コントローラCCは通信確立待機状態102を経て主無線通信状態122に遷移し、移動体MCは通信確立待機状態202を経て主無線通信状態224に遷移する。そして、時刻t8において主伝送路P1の通信品質が悪化し、コントローラCCまたは移動体MCの何れかが品質不良信号QNGを検出したこととしている。
これにより、コントローラCCまたは移動体MCのうち品質不良信号QNGを検出した検出した一方の側は、搬送周波数をf2に切り替えるため、他方の状態も切り替えられる。すなわち、コントローラCCは副無線通信状態123になり、移動体MCは副無線通信状態225になる。
コントローラCCが副無線通信状態123になると、コントローラCCの状態は所定時間(N1秒)毎にTS送信状態109に遷移し、移動体MCに対してテスト信号TSが送信される。また、該テスト信号TSが移動体MCの主無線通信部21で受信されると、移動体MCの状態はACK送信状態218に遷移し、該主無線通信部21からコントローラCCに対して、確認応答信号ACKが返信される。
また、移動体MCが副無線通信状態225になると、移動体MCの状態は所定時間(N2秒)毎にTS送信状態222に遷移し、コントローラCCに対してテスト信号TSが送信される。また、該テスト信号TSがコントローラCCの主無線通信部11で受信されると、コントローラCCの状態はACK送信状態121に遷移し、該主無線通信部11から移動体MCに対して、確認応答信号ACKが返信される。
時刻t10において、コントローラCCまたは移動体MCのうち一方の側が送信した確認応答信号ACKに基づいて、他方の側が通信品質は良好である旨を検出すると、コントローラCCの状態は主無線通信状態122に遷移するとともに、移動体MCの状態は主無線通信状態224に遷移する。
〈第5実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態によれば、通信品質の監視をコントローラCCおよび移動体MCの双方で行うことができ、少なくとも一方において通信品質の不良を検出できれば、搬送周波数f1,f2を切り替えることができる。このため、本実施形態は、コントローラCCの主無線通信部11の送信信号と、移動体MCの主無線通信部21の送信信号との間に、通信品質の差が生じやすい場合に適用して特に好ましい。
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上で必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(1)上記各実施形態においては、移動体MA,MB,MCとしてロボットを適用した例を説明したが、操作者または制御コンピュータによって、無線で遠隔制御される様々な機器を移動体MAとして適用することができる。
(2)また、上記各実施形態において、搬送周波数f1,f2は予め決定された値であったが、搬送周波数f1,f2とも、それぞれ複数の候補の中から選択できるようにしてもよい。特に、無線遠隔制御システムSA,SB,SCが外部からの干渉を受けやすい場合、複数の候補の中から通信品質が良好なものを選択することが好ましい。この場合、主無線通信状態(103,203等)においては、搬送周波数f2として良好なものを複数の候補の中から検索し、副無線通信状態(106,207等)においては、搬送周波数f1として良好なものを複数の候補の中から検索するとよい。
(3)また、上記各実施形態においては、主無線通信品質監視部13,27における通信品質の判定方法としてRSSIに基づく判定方法を適用した例を説明した。しかし、通信品質を判定するには、他の様々な方法を採用することができる。例えば、主無線通信部11,21のスループットに基づいて判定することが考えられる。
具体的には、所定の測定期間(例えばT秒)毎の主無線通信部11の受信パケット数を測定し、各測定期間の受信パケット数と、所定の閾値と比較することで評価することが考えられる。これは、スループットが大きいほど、通信品質が良好であると考えられるためである。例えば、第1実施形態の主無線通信状態103において、受信パケット数が閾値未満である測定期間がK1回連続すると、「主伝送路P1の通信品質は不良である」と判定するとよい。また、副無線通信状態106においては、主無線通信部11の受信パケット数が閾値以上である測定期間がK2回連続すると、「主伝送路P1の通信品質は良好である」と判定するとよい。
(4)また、主無線通信品質監視部13,27における通信品質の判定方法の他の例として、通信遮断時間に基づく判定を採用してもよい。例えば前回の信号受信時刻からの経過時間、すなわち通信遮断時間を測定し、所定の閾値と比較することが考えられる。これは、通信遮断時間が短いほど、通信品質が良好であると考えられるためである。
例えば、第1実施形態の主無線通信状態103においては、前回の受信時刻からの経過時間Tが閾値T1以上となったケースがL1回連続で生じたとき、「主伝送路P1の通信品質は不良である」と判定するとよい。
また、副無線通信状態106においては、前回の受信時刻からの経過時間Tが閾値T2未満となったケースがL2回連続で生じたとき、「主伝送路P1の通信品質は良好である」と判定するとよい。ここで、閾値T2は、上述したテスト信号TSの送信間隔(N1秒)よりも長い時間にするとよい。
(5)上記第3実施形態(図9参照)のCF2送信状態114およびCF1送信状態116では、周波数切替応答信号ACK1,ACK2が移動体MAから返信されるまで、これらの状態114,116が維持された。しかし、周波数切替指示CF1または周波数切替指示CF2を所定回数送信しても対応する周波数切替応答信号ACK1,ACK2が返信されなかった場合は、コントローラCAの状態を強制的に主無線通信状態113または副無線通信状態115に遷移させるようにしてもよい。
(6)上記第4実施形態は、第2実施形態と同様に変形してもよい。すなわち、コントローラCBが自発的かつ定期的に、主伝送路P1を介して、被テスト信号HTSを移動体MBに送信し、移動体MBが被テスト信号HTSに基づいて主伝送路P1の通信品質を判定するようにしてもよい。
(7)また、上記第4実施形態は、第3実施形態と同様に変形してもよい。すなわち、移動体MBが搬送周波数f1,f2を切り替える状況が生じた際、その旨をコントローラCBに指示し、コントローラCBからの周波数切替応答信号ACK1,ACK2を待って実際に搬送周波数f1,f2を切り替えてもよい。
11 主無線通信部(第1の無線通信部)
12 副無線通信部(第2の無線通信部)
13 主無線通信品質監視部(第1の通信品質監視部)
14 周波数選択部(第1の選択部)
17 センサデータ受信監視部(データ受信監視部)
21 主無線通信部(第3の無線通信部)
22 副無線通信部22(第4の無線通信部)
23 制御信号受信監視部
24 周波数選択部(第2の選択部)
25 センサ部
26 送受信処理部(伝送レート設定部)
27 主無線通信品質監視部(第2の通信品質監視部)
ACK 確認応答信号
ACK1 周波数切替応答信号(第1の周波数切替応答信号)
ACK2 周波数切替応答信号(第2の周波数切替応答信号)
CA,CB,CC コントローラ(第1の無線局)
CF1 周波数切替指示(第1の周波数切替指示)
CF2 周波数切替指示(第2の周波数切替指示)
CS 制御信号
TS テスト信号
MA,MB,MC 移動体(第2の無線局)
SA,SB,SC 無線遠隔制御システム(無線通信システム)
f1 搬送周波数(第1の搬送周波数)
f2 搬送周波数(第2の搬送周波数)

Claims (4)

  1. 制御信号を送信する第1の無線局と、前記第1の無線局から前記制御信号を受信するとともに前記第1の無線局にデータを送信する第2の無線局とを有し、
    前記第1の無線局は、
    第1の搬送周波数を用いて前記第2の無線局と双方向通信する第1の無線通信部と、
    前記第1の搬送周波数とは異なる第2の搬送周波数を用いて前記第2の無線局と双方向通信する第2の無線通信部と、
    前記第1の無線通信部が前記第2の無線局から受信した受信信号に基づいて、前記第1の搬送周波数に係る通信品質が良好であるか不良であるかを判定する第1の通信品質監視部と、
    前記第1の通信品質監視部の判定結果に基づいて、前記第1の無線通信部または前記第2の無線通信部のうち一方をデータ受信用の通信部として選択する第1の選択部と、
    を有するものであり、
    前記第2の無線局は、
    前記第1の搬送周波数を用いて前記第1の無線通信部と双方向通信する第3の無線通信部と、
    前記第2の搬送周波数を用いて前記第2の無線通信部と双方向通信する第4の無線通信部と、
    前記第3の無線通信部または前記第4の無線通信部のうち何れが前記第1の無線局からの前記制御信号を受信したかを判定する制御信号受信監視部と、
    前記制御信号受信監視部の判定結果に基づいて、前記第3の無線通信部または前記第4の無線通信部のうち一方をデータ送信用の通信部として選択する第2の選択部と、
    前記第3の無線通信部が選択された場合の伝送レートを、前記第4の無線通信部が選択された場合の伝送レートよりも大きくなるように、前記データの伝送レートを設定する伝送レート設定部と、
    を有するものであり、
    前記第1の選択部は、前記第1の搬送周波数に係る通信品質が良好であると前記第1の通信品質監視部が判定した場合は前記第1の無線通信部を選択する一方、前記第1の搬送周波数に係る通信品質が不良であると前記第1の通信品質監視部が判定した場合は前記第2の無線通信部を選択するものであり、
    前記第1の無線通信部は、前記第1の選択部によって前記第2の無線通信部が選択されている場合に、所定のテスト信号を前記第2の無線局に送信するものであり、
    前記第3の無線通信部は、前記第2の選択部によって前記第4の無線通信部が選択されている場合に、前記テスト信号を受信すると、前記第1の無線通信部に対して確認応答信号を返信するものであり、
    前記第1の通信品質監視部は、前記確認応答信号に基づいて、前記第1の搬送周波数に係る通信品質を監視するものである
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記第1の選択部は、
    前記第1の搬送周波数に係る通信品質が良好であると前記第1の通信品質監視部が判定した場合は、前記第2の無線通信部から第1の周波数切替指示を送信するとともに、前記第2の無線通信部が、前記第1の周波数切替指示に対応する第1の周波数切替応答信号を受信すると、前記第1の無線通信部を選択する機能と、
    前記第1の搬送周波数に係る通信品質が不良であると前記第1の通信品質監視部が判定した場合は、前記第1の無線通信部から第2の周波数切替指示を送信するとともに、前記第1の無線通信部が、前記第2の周波数切替指示に対応する第2の周波数切替応答信号を受信すると、前記第2の無線通信部を選択する機能と、
    を有することを特徴とする請求項に記載の無線通信システム。
  3. 前記第2の無線通信部および前記第4の無線通信部のリンクマージンは、前記第1の無線通信部および前記第3の無線通信部のリンクマージンよりも大きい
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 請求項1または2に記載の無線通信システムと、
    前記第2の無線局に設けられ、測定対象の物理量の測定結果を、前記データとして前記伝送レート設定部に供給するセンサ部と、
    前記第2の無線局に設けられ、前記第3の無線通信部または前記第4の無線通信部が受信した前記制御信号に基づいて可動部品を駆動する駆動部と、
    を有することを特徴とする無線遠隔制御システム。
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