JP2011061679A - 無線端末装置、無線通信システム、無線通信方法 - Google Patents

無線端末装置、無線通信システム、無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】構成情報の変化を他装置に迅速に伝達する場合において、通信の同時性による輻輳を抑えること。
【解決手段】無線端末100は、間欠動作制御部101、送信動作制御部102、直接通信可能端末調査部103、および構成情報交換制御部105を有する。構成情報交換制御部105は、直接通信にかかる変化を検出したときは、自装置が保有する構成情報を更新するとともに、自装置と直接通信可能な周辺の他装置とが通信を行って該更新された自装置の構成情報を他装置が保有する構成情報とを交換する。該交換動作によって前記他装置の構成情報が変化した場合には、構成情報交換要求を送信し、該構成情報交換要求への応答に基づいて構成情報の交換を行い、これを次々と他装置が更新する動作を行わせるために、他装置が宛先無線端末以外の識別符号を受信したときは、宛先無線端末までの中継回数を含む構成情報を、前記リンクが確立されたときに交換する。
【選択図】図1

Description

本発明は、特定の領域に分散した無線端末装置が相互に直接又は中継を介して無線によるデータ通信を行って情報交換を行う無線通信ネットワークにおける無線通信技術に関する。
従来、特定の領域に分散した無線端末装置(以下「無線端末」又は「無線機」とも云う)が相互に直接又は中継を介して無線によるデータ通信を行って情報交換を行う、ネットワークトポロジーとしてメッシュ型の無線通信ネットワークシステムが知られている。例えば特許文献1に記載の従来技術が知られている。
図19は、従来知られている無線通信ネットワークシステム全体の構成の一例を示す図である。同図において、A〜Jは分散設置された無線端末(無線機)を示す。自らが直接通信可能な距離は一般に有限であるので、各無線端末A〜Jはシステムを構成する全ての無線端末とは直接通信することはできない。しかし各無線端末A〜Jは全て1台以上の無線端末と直接通信することは可能であり、他の無線端末を経由することでシステムを構成する全ての無線端末との通信を可能としている。
各無線端末A〜Jは、それぞれ、存在通知データ、通信診断データ等を相互に送受信して通信路の信頼性を診断することで、例えば図20(a)に示されるようなシステム構成情報(単に、“構成情報”とも云う)を生成し記憶する。
図20(a)に示されるシステム構成情報は、無線端末Aが生成し記憶するシステム構成情報の一例であり、無線端末Aの送信するデータが着信先の無線端末に到達するまでになされる通信回数と、その通信回数を最小通信回数として到達する着信先の無線端末との関係を示している。同図から、例えば、無線端末Aが1回の通信でデータを転送可能な無線端末(つまり、無線端末Aが直接通信可能な無線端末)は、無線端末B、C、Dであることが分かる。また、無線端末E,F,G,H,I,Jは、無線端末Aが直接通信できない無線端末であり、他の無線端末が中継することで(複数回の通信で)、データを転送可能な無線端末であることが分かる。そして、他の無線端末が中継することでデータを転送するために、無線端末E,Fは少なくとも2回の通信を要し(中継回数1回以上)、無線端末G、H、Iは少なくとも3回の通信を要し、無線端末Jは少なくとも3回の通信を要することがわかる。
但し、無線端末B、C、D以外の無線端末が全て無線端末Aと直接通信できないものとは限らない。例えば、無線端末E,F等であれば、例えば周囲の通信環境が良好なとき等に無線端末Aと直接通信できる場合もあり得る。しかし、ここでは、上記通信路の信頼性の診断の結果、信頼性が十分でなかったことから、無線端末E,Fへのデータ転送には他の無線端末の中継を要するものとして管理されている。
更に、各無線端末は、例えば図20(a)のような自端末のシステム構成情報に基づいて、少なくとも自端末が直接通信できる他の無線端末(以下、隣接する無線端末(無線機)という場合もある)のシステム構成情報を、当該隣接する各無線端末に要求して取得して記憶する。
図20(b)に、この様に取得し記憶したシステム構成情報の一例を示す。ここでは、一例として、無線端末Aが取得し記憶する、隣接する各無線端末のシステム構成情報の一
例が示されている。即ち、無線端末Aは、図20(a)に示される自端末のシステム構成情報の他に、図20(b)に示される隣接無線端末B、C、Dのシステム構成情報をも記憶し管理することになる。そして、無線端末Aは(勿論、他の各無線端末も)、システム構成情報を参照して、データの送出先を決定する。
一例として、無線端末Aが無線端末Eを宛先とするデータを送出する場合を考える。図20(b)を参照すると、無線端末Eへデータを転送するためには、無線端末Bからは1回の通信で転送可能であることがわかる。同様に、無線端末Cからは1回、無線端末Dからは2回の通信で転送可能であることがわかる。このことにより、無線端末Aは、着信先が無線端末Eであるデータを無線端末BまたはCのいずれかに送出する。無線端末BまたはCは、このデータを中継し、これにより当該データは1回の中継で無線端末Eへ届くことになる。
図21は、各無線端末で記憶するシステム構成情報の一例を示す図である。尚、ここでは無線端末A,B,E,Gを例にするが、他の無線端末も同様にしてシステム構成情報を生成し記憶している。
図21に示されるように、無線端末Aの記憶するシステム構成情報は、上記図20(a)と図20(b)に示されるシステム構成情報を合わせたものとなっている。他の無線端末B,E,Gも同様に、自端末のシステム構成情報及びその隣接無線端末のシステム構成情報を、自己が保持し管理するシステム構成情報としており、このシステム構成情報を参照して、データの送信先を決定することになる。
無線通信ネットワーク内でシステム構成情報を生成し各無線端末で共有するためには、まず各無線端末において、自装置が直接通信できる周辺の無線端末を特定できる必要がある。各無線端末において直接通信可能な無線端末が特定できれば、それらの情報が無線端末間で順次交換されることにより、図20又は図21に例示されるようなシステム構成情報を構築してゆくことができる。
周辺のどの無線端末が直接通信可能かは無線通信ネットワークを構成する環境によって時々刻々と変化する。このため、直接通信可能な無線端末の調査は1回のみで完了というものではなく、定期的に行う必要がある。
周辺の直接通信可能な無線端末を決定するための単純な考え方として、周辺の無線端末から何らかの無線信号を受信できるか否かを判定する方式が考えられる。しかし、無線回線の状態、即ち送信側の無線端末から受信側の無線端末までの空間電波ロスは,周囲環境に変化によって直接波、多重伝搬波が影響を受けることによって時々刻々変化する。2台の無線端末間の通信が可能であるかどうかの判断を,単発の受信判断によって判断することは危険である。長時間にわたって多数の通信が安定して行われることを確認することが望ましい。
そこで、周辺の直接通信可能な無線端末の調査を行うための従来技術として、特許文献2に記載の従来技術が知られている。即ち、無線LAN(ローカルエリアネットワーク)において、他の基地局装置から報知された制御情報の受信状態に応じて基地局毎の受信回数がアップ又はダウンされ、その結果受信回数が閾値を超えた基地局との直接通信が許可される方式が知られている。
他面において、近年では、無線通信ネットワークシステムにおける低消費電力化が求められている。特に、一般的に無線端末には電源としてバッテリーが搭載されている場合が多いため、無線端末の消費電力を抑制することが重要である。
無線端末の消費電力を抑制するための有効な無線通信ネットワーク技術として、例えば非特許文献1に記載の、ローパワーリスニングと呼ばれる無線通信技術が知られている(非特許文献1参照)。この技術ではまず、受信側の無線端末は、所定周期Tで、短い受信状態となり、その後長い休止状態になるという間欠動作を繰り返す。一方、送信要求が発生した無線端末は、周期Tよりも長い期間で連続送信状態となり、その期間で連続的に送信要求信号を送信する。この結果、受信側の無線端末では、周期Tで起きあがる短い受信状態にて上述の送信要求信号をキャッチする。これ以降、送信側と受信側の無線端末同士で、通信リンクの確立動作が実行され、データの交信状態に移行する。
上述のローパワーリスニング方式(以下、これを「第1のローパワーリスニング方式」と称す)では、受信側の無線端末は、周期Tの間欠受信状態を繰り返すため、消費電力を低く抑えることができる。しかし、送信要求が発生した無線端末では、周期Tよりも長い期間の連続送信状態が発生するため、消費電力が多くなってしまうという問題があった。
これを解決するための従来技術として、例えば特許文献3に記載の、第2のローパワーリスニング方式が知られている。この技術では、受信側の無線端末は、所定周期Tで、自装置の識別情報を含むビーコン信号を短い期間で同報送信し、そのあと短い受信状態となり、その後長い休止状態になるという間欠動作を繰り返す。一方、送信要求が発生した無線端末は、連続受信状態となり、その期間で周辺の無線端末から間欠的に送信されてくるビーコン信号をキャッチし、その後の受信側の無線端末での短い受信状態をめがけて送信要求信号を送信する。これ以降、送信側と受信側の無線端末同士で、通信リンクの確立動作が実行され、データの交信状態に移行する。
上述の第2のローパワーリスニング方式では、受信側の無線端末は、周期Tで間欠的にビーコン信号を送信しその後短い受信状態となるだけなので、消費電力を低く抑えることができる。また、送信要求が発生した無線端末では、連続受信状態となるが、連続送信状態とは違って消費電力はそれほど多くはならない。このため、この方式は、無線通信ネットワーク内の無線端末全体の消費電力を低く抑えることができる優れた無線通信技術である。
ところで、上述のネットワーク構成に関する情報(構成情報)を無線端末間で交換する従来の技術には、一定の時間で情報を送信する方式の外、例えば特許文献4に記載の、構成に変化があった時のみ交換する方式が知られている。この方式は、変化があった時のみ通知するため、その都度リンクを開設して情報を交換することができるため、間欠動作する無線機間でも効率よく情報を交換することが可能である。
特開2003−8626号公報 特開2007−181042号公報 特開2009−10703号公報 特開2003−348101号公報
R.Jurdak,P.Balda andC.V.Lopes:"Adaptiv low power listening for wireless sensor networks",IEEE Trans.Mobile Computing,6,8,pp.988−1004(2007)
前述した、無線LANにおける周辺の直接通信可能な無線端末の調査を行うための従来技術は、無線LANには有効であるが、上述したようなローパワーリスニング方式の無線通信ネットワークには、適用することができないという問題があった。
即ち、第1のローパワーリスニング方式では、受信状態が間欠的に短い期間でしか発生しないため、この期間で周辺の無線端末からの何らかの無線信号の受信数を安定的に計数するのは困難であるという問題があった。また、前述したように、第1のローパワーリスニング方式では、送信側の無線端末の消費電力が多くなってしまうという問題もあった。
一方、第2のローパワーリスニング方式では、連続受信状態では周辺の無線端末からのビーコン信号を長期間にわたって安定的に受信することができ、ビーコン信号の受信数を安定的に計数することができる。しかし、この連続受信状態は、送信要求が発生しないとそのような連続受信状態にならない。このため、送信が行われない無線端末では、周辺の無線端末からの何らかの無線信号を安定的に計数するのは困難であるという問題があった。
また特許文献4に記載の、ネットワーク構成に変化があった時のみ交換する従来の方式では、更新の方法についての記述はあるが、情報交換時にアクセスが集中して衝突する場合におけるタイミングに対する記述はなされていない。
メッシュ無線通信ネットワークの接続構成は、新たな無線端末の追加や存在していた無線端末の故障、撤去以外にも、直接通信可能であった2つの無線端末間の通信が不可になったり、逆に通信できなかった無線端末との間の通信が可能になったりすることにより、変化する可能性がある。一方、メッシュ無線通信ネットワークの接続構成を正しく把握しておかないと、中継ルートを正しく選択することができず、データを宛先無線端末まで転送することができない可能性がある。
メッシュ無線通信ネットワークの接続構成の変化は、メッシュ無線通信ネットワークを構成するすべての無線端末に周知する必要があるが、変化を検出した無線端末が同時に、自分以外の無線端末にこれを伝達しようとすると、同時送信による輻輳によって、正しく接続構成が周知されない可能性がある。
そこで、本発明の1つの側面では、第2のローパワーリスニング方式において、周辺の直接通信可能な無線端末の調査を実施しつつ、構成情報に変化があったことを発見した直接通信可能な無線端末から他の直接通信可能な無線端末に構成情報の変化を迅速に伝達する際に他の無線端末と情報交換し且つ情報交換時に起きる輻輳を回避することを目的とする。
態様の一例では、無線通信ネットワーク内で、自装置の送出するデータが宛先装置に到達するまでに要する中継回数に関する情報を含む構成情報を保有し、該構成情報に基づいて相互に直接又は中継を介して無線によるデータ通信を行う無線端末装置として実現され、以下の構成を有する。
間欠動作制御部は、自装置の識別符号を他装置に向けて同報送信する識別符号同報送信動作と、その後に他装置からのリンク確立要求信号を待ち受けて受信しその他装置との間でリンクを確立するリンク確立受信動作と、そのリンク確立要求信号を受信してそのリンクが確立した場合にその他装置との間で通信データの交信を行う第1の通信データ交信動
作とからなる受信動作状態と、その受信動作状態の後に実行されその識別符号同報送信動作及びそのリンク確立要求待受け動作を合わせた動作期間よりも長い期間を有する休止状態とを、繰り返し実行する。
送信動作制御部は、送信要求の発生時に、他装置からの識別符号を連続的に待ち受けて受信する識別符号連続待受け動作と、その識別符号を受信した場合であってその識別符号を送信した他装置と直接通信を行うと決定されたときにその他装置が実行するリンク確立受信動作の期間に合わせてその他装置に向けてリンク確立要求信号を送信しその他装置との間でリンクを確立するリンク確立送信動作と、そのリンクが確立した場合にその他装置との間で通信データの交信を行う第2の通信データ交信動作とからなる送信動作状態を実行し、その送信動作状態の後に休止状態に移行する。
直接通信可能端末調査部は、構成情報を生成するために、送信動作制御部が識別符号連続待受け動作にて受信した識別符号の受信の度合いに関する情報をその識別符号毎に識別符号受信情報として調査し、送信動作制御部が実行する識別符号連続待受け動作の累計時間が所定時間に到達したときに、該識別符号受信情報の調査結果に基づいて直接通信できる他装置を決定する。
構成情報交換制御部は、前記直接通信可能端末調査部による調査で直接通信にかかる変化を検出したときは、自装置が保有する構成情報を更新するとともに、自装置と直接通信可能な周辺の他装置とが前記間欠動作制御部及び前記送信動作制御部に基づく動作制御で通信を行って該更新された自装置の構成情報を他装置が保有する構成情報とを交換する動作を実行し、該交換動作によって前記他装置の構成情報が変化した場合には、変化した構成情報を異なる他装置と交換すべく連続受信状態となり該異なる他装置からの識別情報を受信した場合には、構成情報交換要求を送信し、該構成情報交換要求への応答に基づいて構成情報の交換を行い、これを次々と他装置が継続して行くことで前記メッシュ無線通信ネットワークを構成する全ての無線端末についての中継回数を含む構成情報を更新する動作を行わせるために、前記他装置が宛先無線端末以外の識別符号を受信したときは、前記宛先無線端末までの中継回数を含む構成情報を、前記リンクが確立されたときに交換し、該更新された中継回数を含む構成情報を基に取得した構成情報を他の無線端末に転送すべきかを決定する動作を実行する。
態様の他の一例では、上述の態様の一例において、前記更新によって構成情報が変化した場合、連続受信状態となり他の無線端末と変化した構成情報の交換をするまでの時間を、構成情報を交換しようとする他の無線端末の識別符号によって決定する。
態様のさらに他の一例では、上述の態様の一例において、前記更新によって構成情報が変化した場合、連続受信状態となり他の無線端末と変化した構成情報の交換をするまでの時間を、構成情報を交換しようとする他の無線端末の識別符号と該更新の原因となった情報交換の相手識別符号とによって決定する。
本発明の態様の一例によれば、直接通信にかかる変化には、新たな無線機の追加、既設の無線機の撤去に加え、直接到来波や多重到来波が無線環境の変動により影響を受けるため直接通信可能と判断した無線機間の通信が不可、逆に通信が可能となる、といった現象が含まれ、このような変化に伴う構成情報の変化を周辺に伝達する場合において、通信の同時性による輻輳を抑えることができる。
本発明の別の態様の一例によれば、間欠動作することにより平均消費電力を抑え、電池駆動が可能な無線機において、ネットワークの構成に関わる情報を近傍の無線機との間で
迅速にかつ信号衝突を起こさずに交換することができる。
無線端末の実施形態の構成図である。 間欠動作の制御処理を示す動作フローチャートである。 送信動作の制御処理を示す動作フローチャートである。 間欠動作を示す動作タイミングチャートである。 リンク確立成功時における識別符号連続待受け、リンク確立動作、及び通信データ交信動作を示す動作タイミングチャートである。 リンク確立失敗時における識別符号連続待受け、リンク確立動作を示す動作タイミングチャートである。 識別符号受信情報更新処理を示す動作フローチャートである。 直接通信可能端末管理テーブルを示す図である。 システム構成情報の説明図である。 新たな直接通信可能端末を見つけた場合の構成情報交換の様子を示す図である。 衝突が起きない場合の構成情報の交換を説明する図である。 衝突が起きた場合の構成情報の交換を説明する図である。 構成情報交換のための構成情報受信処理を説明する図である。 構成情報交換のために該当無線機における送信タイミングの決定の一例を示す図である。 構成情報交換のために該当無線機における送信タイミングの決定動作を説明するフローチャートである。 構成情報交換のための構成情報送信処理を説明する図である。 無線フレームフォーマットの例を示す図である。 無線端末100の実施形態を具体的に実現することのできる無線端末1500のハードウェア構成例を示す図である。 従来知られている無線通信ネットワークシステム全体の構成の一例を示す図である。 システム構成情報の例を示す図(その1)である。 システム構成情報の例を示す図(その2)である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、無線通信ネットワークを構成する本発明の実施形態に係る無線端末装置の構成を示す図である。図2及び図3は、本発明の実施形態に係る無線端末装置の制御動作を示す動作フローチャート、図4〜図6は、本発明の実施形態に係る無線端末間の制御動作を示す動作シーケンス図、図7〜図17は、実施形態のその他の動作説明図である。
まず、図1において、番号が同じ部分は同じ処理を実行するが、理解を容易にするために、#1が付いているものは受信側の無線端末(以下、「受信端末」と略す)の各処理部、#2が付いているものは送信側の無線端末(以下、「送信端末」と略す)の各処理部を意味するものとする。
図1において、例えば110として表示される無線通信ネットワークの各ノードA〜Jを構成し、受信端末100(#1)は例えばノードBであり、送信端末100(#2)は例えばノードAである。この無線通信ネットワーク110内で、各ノードA〜Jを構成する無線端末は、自装置の送出するデータが宛先装置に到達するまでに要する中継回数に関する情報を含むシステム構成情報を保有する(後述する図9参照)。無線端末100は、システム構成情報に基づいて相互に直接又は中継を介して無線によるデータ通信を行う。そして、無線端末100は、間欠動作制御部101、送信動作制御部102、直接通信可能端末調査部103、アンテナ104、及び構成情報交換制御部105を有する。
図1の無線端末100において、間欠動作制御部101は、図2の動作フローチャートで示される制御動作に基づいて、以下の受信動作状態と休止状態を繰り返し実行する。受信動作状態では、識別符号同報送信動作、リンク確立受信動作、及び第1の通信データ交信動作が実行される。
まず、特には図示しない休止状態制御タイマがタイムアウトすることにより、間欠動作制御部101である図2の間欠動作の制御処理が起動され、まず、識別符号同報送信動作が実行される(図2のステップS201)。この動作では、自装置の識別符号が、例えばビーコンフレームとして、アンテナ104を介して、他装置に向けて同報送信される。この動作は、図4において、S10として示され、短い期間T10で実行される。
図17(a)は、ビーコンフレームのデータ構成例を示す図である。ビーコンフレームは、無線通信の単位となる無線フレームを識別するフレーム識別情報と、送信元の無線端末100を識別するための無線機識別情報と、送信元の無線端末100が受信することが可能な受信レベルを示す受信可能レベル情報と、フレームデータの伝送誤りを検査するための検査符号を含む。
次に、リンク確立受信動作が実行される(図2のステップS202)。この動作では、ステップS201での識別符号同報送信動作の後に、アンテナ104を介して、何れかの他装置である送信端末100(#2)からのリンク確立要求信号が待ち受けられて受信され、送信端末100(#2)との間でリンクが確立される。この動作は、図4において、S11として示され、S10の識別符号同報送信動作に続く短い期間T11で実行される。
次に、ステップS202でのリンク確立受信動作によってリンクが確立したか否かが判定される(図2のステップS203)。
ここで、他装置からリンク確立要求信号が到達しなければステップS203の判定がNOとなり、その結果、自装置の状態が休止状態へ移行させられ(図2のステップS205)、間欠動作制御部101としての図2の間欠動作の制御処理が終了する。ステップS205では、特には図示しない休止状態制御タイマがスタートされる。
休止状態は、図4において、S12として示され、識別符号同報送信動作S10の実行期間T10とリンク確立受信動作S11の実行期間T11を合わせた期間よりも長い期間T12の間維持される。休止状態制御タイマは、休止期間T12を計時する。休止期間T12が経過して休止状態制御タイマがタイムアウトすると、このタイマはリセットされた後に、間欠動作制御部101である図2の間欠動作が再び起動される。
この結果、図4に示されるように、他装置からリンク確立要求信号が到達していない状態では、受信端末100(#1)においては、次のような間欠動作制御部101の処理が実行される。即ち、短い期間T10を有する識別符号同報送信動作S10と、それに続く短い期間T11を有するリンク確立受信動作とからなる受信動作状態と、T10+T11よりも十分に長い期間T12を有する休止状態とが繰り返し実行される。このようにして休止状態が十分に長くとられることによって、受信端末100(#1)の消費電力が抑制される。なお、間欠動作の全体時間T10+T11+T12は、例えば3秒程度である。
一方、他装置である送信端末100(#2)からリンク確立要求信号が到達し、ステップS202のリンク確立受信動作にて、リンク確立処理が実行されリンクが確立されると
、ステップS203の判定がYESとなる。この結果、第1の通信データ交信動作が実行される(図2のステップS204)。この動作では、アンテナ104を介して他装置との間で通信データの交信が実行されることにより、送信端末100(#2)から自装置である受信端末100(#1)に、データフレームが送信される。この動作は、図5において、S11に続くS15として示され、データフレームの伝送容量に応じた時間長で実行される。なお、図5において、図4の場合と同じ符号が付された部分では、図4の場合と同じ処理が実行される。
ステップS204の第1の通信データ交信動作が終了後、前述のステップS205の休止状態への移行処理が実行され、自装置は再び期間T12の休止状態に移行する。
次に、図1の無線端末100において、送信動作制御部102は、無線端末100が送信端末100(#2)である場合において送信要求が発生したときに起動される。送信動作制御部102は、図3の動作フローチャートで示される制御動作に基づいて、以下の送信動作状態を実行し、その後前述した休止状態に戻る。
送信動作状態では、識別符号連続待受け動作、リンク確立送信動作、及び第2の通信データ交信動作が実行される。
まず、送信端末100(#2)内での送信要求の発生により、送信動作制御部102である図3の送信動作の制御処理が起動され、まず、識別符号連続待受け動作が起動される(図3のステップS301)。この動作では、アンテナ104を介して他装置からの例えばビーコンフレームによる識別符号を連続的に待ち受けて受信する状態が生成される。この動作は、図4において、送信要求Jにより起動されるS13として示され、期間T13で実行される。この期間T13は最大で、前述の間欠動作の全体時間T10+T11+T12の3倍程度の長さを有する期間となる。例えば約9秒程度である。このとき、特には図示しない連続待受け制御タイマが起動される。連続待受け制御タイマは、期間T13を計時する。
次に、識別符号が受信されたか否かが判定される(図3のステップS302)。
識別符号が受信されておらずステップS302の判定がNOならば、次に連続待受け制御タイマが期間T13の計時を終了してタイムアウトしたか否かが判定される(図3のステップS311)。
連続待受け制御タイマがタイムアウトしておらずステップS311の判定がNOならば、再びステップS302に戻って識別符号が待ち受けられる。
識別符号が受信されステップS302の判定がYESとなると、受信された識別符号が抽出される。そして、その抽出された識別符号が、図1の直接通信可能端末調査部103へ通知され、後述する識別符号受信情報が更新される(図3のステップS303)。直接通信可能端末調査部103の動作については後述する。この動作は、図5において、識別符号が含まれるビーコンフレームP1(図17(a)参照)が受信端末100(#1)から送信端末100(#2)に送信されたタイミングに対応する。
次に、内部のシステム構成情報(後述する図9参照)が参照されることにより、ステップS303にて識別された無線端末100(受信端末100(#1))が、送信データが最初に転送される端末であるか否かが判定される(図3のステップS304)。
上記無線端末100が最初の転送端末ではなくステップS304の判定がNOならば、前述したステップS311の処理に移行し、他の識別符号の受信処理が続行される。
上記無線端末100が最初の転送端末でステップS304の判定がYESならば、連続待受け制御タイマがストップされた後に(図3のステップS305)、リンク確立送信動作が実行される(図3のステップS306)。この動作では、識別された受信端末100
(#1)が実行する前述したリンク確立受信動作(図2のステップS202)の期間に合わせて、アンテナ104を介してその受信端末100(#1)に向けてリンク確立要求信号が送信され、受信端末100(#1)との間でリンクが確立される。この動作は、図5において、S14として示される。また、リンク確立要求信号は、図5の要求フレームP2として示される。更に、この動作においては、リンク確立要求信号のフレームに続いて、受信端末100(#1)と送信端末100(#2)との間で、リンク確立処理のための一連の制御フレームP3が交信される。
図17(b)は、リンク確立要求信号が格納される要求フレームP2のデータ構成例を示す図である。この要求フレームは、無線通信の単位となる無線フレームを識別するフレーム識別情報と、送信端末100(#2)を識別するための送信側無線機識別情報と、受信端末100(#1)を識別するための受信側無線機識別情報と、リンク確立要求を示すコマンド情報と、フレームデータの伝送誤りを検査するための検査符号を含む。送信側無線機識別情報としては、送信端末100(#2)自身の無線機識別情報が格納される。受信側無線機識別情報としては、送信端末100(#2)が受信したビーコンフレームP1から抽出された無線機識別情報(図17(a)参照)が格納される。
リンク確立要求信号に応答した後に送信端末100(#2)と受信端末100(#1)との間で更新される制御フレームP3も、図17(b)のデータ構成例と同様のデータ構成を有する。この場合、コマンド情報としては、各種要求を示すコマンド又は各種応答を示すコマンドが格納される。
次に、ステップS306でのリンク確立送信動作によってリンクが確立したか否かが判定される(図3のステップS307)。具体的には、受信端末100(#1)から受信可能応答の制御フレームを受信できたか否か、また、リンク確立処理のための一連の制御フレームの送受信シーケンスが正常に完了したか否かが判定される。
受信端末100(#1)との間でリンク確立処理に失敗しステップS307の判定がNOとなると、その受信端末100(#1)との通信は中止される。そして、連続待受け制御タイマが再スタートされて再び識別符号連続待受け動作が再開され(図3のステップS310)、前述したステップS311の処理に移行し、他の識別符号の受信処理が再開される。この動作は、図6において、S14に続いて再びS13の識別符号連続待受け動作の状態となる場合に対応する。
受信端末100(#1)との間でリンク確立処理に成功しリンクが確立されると、ステップS307の判定がYESとなる。この結果、第2の通信データ交信動作が実行される(図3のステップS308)。この動作では、アンテナ104を介して他装置との間で通信データの交信が実行されることにより、自装置である送信端末100(#2)から受信端末100(#1)に、データフレームが送信される。この動作は、図5において、S14に続くS16において送信されるデータフレームP4として示される。
図17(c)は、通信データが格納されるデータフレームP4のデータ構成例を示す図である。このデータフレームは、無線通信の単位となる無線フレームを識別するフレーム識別情報と、送信端末100(#2)を識別するための送信側無線機識別情報と、受信端末100(#1)を識別するための受信側無線機識別情報と、データ通信を示すコマンド情報と、通信データと、検査符号を含む。
続いて、ステップS308の第2の通信データ交信動作が正常に終了したか否か、即ち、受信端末100(#1)から正常受信の応答フレームが返されたか否か等が判定される(図3のステップS309)。
応答フレームは、図17(b)に示されるデータ構成例と同様のデータ構成を有する。この場合、コマンドには、データ通信の応答を示すコマンドが格納される。
正常終了でなくステップS309の判定がNOの場合には、その受信端末100(#1)との通信は中止される。そして、連続待受け制御タイマが再スタートされて再び識別符号連続待受け動作が再開され(図3のステップS310)、前述したステップS311の処理に移行し、他の識別符号の受信処理が再開される。
正常終了でステップS309の判定がYESの場合には、連続待受け制御タイマの値が直接通信可能端末調査部103に通知された後にリセットされ(図3のステップS312)、休止状態への移行処理が実行される(図3のステップS313)。これにより、送信動作制御部102としての図3の送信動作の制御処理が終了する。ステップS312の処理については後述する。また、ステップS313の処理は、前述した間欠動作制御部101による図2のステップS205の処理と同じであり、休止状態制御タイマがスタートされる。この結果、送信端末100(#2)は、受信端末100(#1)としての動作に戻り、前述した間欠動作制御部101による間欠動作の制御処理が実行されることになる。
識別符号連続待受け動作の期間T13中に何れの他装置の無線端末100からの識別符号も受信できず、連続待受け制御タイマがタイムアウトしてステップS311の判定がYESとなると、直接通信可能端末調査部103に連続待受け制御タイマの値が通知される(図3のステップS312)。そして、上述のステップS313の休止状態への移行処理が実行され、送信動作制御部102としての図3の送信動作の制御処理が終了する。この場合には、送信動作はエラーになったことになる。
次に、図1の無線端末100において、直接通信可能端末調査部103の動作について説明する。
図7は、上述の識別符号受信情報の管理を行うために、図1の直接通信可能端末調査部103が実行する識別符号受信情報更新処理を示す動作フローチャートである。
まず、図1の送信動作制御部102が、前述した図3のステップS301〜S311の実行期間において識別符号連続待受け動作を実行しているときに、識別符号が受信されステップS302の判定がYESとなると、受信された識別符号が抽出される。そして、その抽出された識別符号が、直接通信可能端末調査部103へ通知される。
これを受けて、直接通信可能端末調査部103は、図7の動作フローチャートで示される制御動作を起動する。
ここではまず、送信動作制御部102から通知された識別符号が認識されることにより、この識別符号に対応する図8に例示される直接通信可能端末管理テーブル上の識別符号受信回数802がカウントアップされる(図7のステップS701)。
次に、上記識別符号に対応するビーコンフレームが、特定強度以上で受信されたか否かが判定される(図7のステップS702)。この処理は、例えば後述する図18の無線受信回路1504で得られる受信フレーム信号の受信強度値を判定する処理として実行される。
上記識別符号に対応するビーコンフレームが特定強度以上で受信されておらずステップS702の判定がNOならば、そのまま識別符号受信情報更新処理が終了する。
上記識別符号に対応するビーコンフレームが特定強度以上で受信されておりステップS702の判定がYESならば、上記識別符号に対応する図8に例示される直接通信可能端末管理テーブル上の識別符号特定強度以上受信回数803がカウントアップされる(図7
のステップS703)。その後、識別符号受信情報更新処理が終了し、次の処理に移行する。次の処理に移行した場合、特には図示していないが、直接通信可能端末調査部103において、調査した識別符号を基に識別符号連続待受け動作の累計時間が所定時間に到達したかを判定し、累計時間が所定時間に到達した場合には、識別符号の受信の度合いに関する情報の調査結果にしたがって、直接通信できる他装置である旨の決定を下すことになる。
また直接通信可能端末調査部103は、特には図示していないが、識別符号毎に、識別符号の受信の度合いに関する情報と併せて識別符号の受信強度に関する情報を識別符号受信情報として調査し、識別符号受信情報の調査結果に基づいて直接通信できる他装置を決定するようにしてもよい。
図8は、直接通信可能端末管理テーブルの構成例を示す図である。図8において、識別符号が受信できた無線機識別符号の項目801毎に、識別符号受信回数の項目802、識別符号特定強度以上受信回数の項目803を設け、これらの項目に図7の動作フローに基づいてデータ(カウントアップ値)を書き込む。
図9は、複数の無線端末100によって構成されるメッシュ型の無線通信ネットワークの例を示す図である。902は無線端末100間の直接通信可能なルートである。901は各無線端末100が保持しているメッシュネットワーク構成に関するシステム構成情報である。システム構成情報901において、A〜Dが記載されている欄には個別の無線端末100の識別符号が格納され、その右隣の欄には、自端末から左の欄の識別符号で示される無線端末100まで中継伝送が行われたときの通信数(ホップ数)を表している。例えば、Aのシステム構成情報によれば、Aを宛先としたデータ伝送が行われるとき0回の通信である。B,Cを宛先としたデータ伝送が行われるときは1回の通信であり、直接通信が可能である。Dを宛先としたデータ伝送が行われるときは、BかCを中継することにより、2回の通信でデータを送り届けることが可能である。上述の宛先の無線端末100までの互いの中継数が、無線端末100間で交換されてシステム構成情報901が構築される。各無線端末100は、システム構成情報901を参照することにより、宛先端末までの中継回数が最も少ない経路を決定し、その経路上において、まず通信数(ホップ数)が1である無線端末100を最初の直接通信端末として決定する。
ここで、システム構成情報901を構築するためには、まず、自端末が直接通信可能な端末の候補を決定する必要がある。この動作を実行するのが、図1の直接通信可能端末調査部103であり、直接通信可能端末調査部103は、図7に示した処理を実行することにより、自端末が直接通信可能な端末の候補を決定している。
次に、図1の無線通信ネットワークを構成する無線端末100において、構成情報交換制御部105の動作について説明する。
図10は、図9のメッシュ無線通信ネットワーク上で新たな直接通信可能端末を見つけた場合の構成情報交換の様子を示す図であり、一例として新たに出現した無線機Eは無線機Aとの間に直接通信可能なルート902を有する。このとき無線機Aと無線機Eは互いにメッシュ無線通信ネットワーク構成に関する情報を交換し、双方の情報から最新の構成情報(システム構成情報)に更新する。そして図10のメッシュ無線通信ネットワークにおいて更新された最新の構成情報はこの後、無線機Aが送信端末となって、無線機Aと無線機B、無線機Aと無線機Cとの間でそれぞれ交換される。図中、互いの情報交換の様子を903で示すが、無線機Bと無線機D、無線機Cと無線機Dとの間では交換すべき構成情報が無線機B,Cに不達であるとして903は図示されない。この場合、無線機B〜無線機Dにかかるシステム構成情報テーブル901は、図9に示されたものと同じで更新されていない。この場合における構成情報の交換の様子を改めて図11および図12のタイ
ミングチャートとして示す。
図11は、無線機Aと無線機B,Cとの間でメッシュ無線通信ネットワーク構成に関する情報を交換するタイミングチャートを示す図である。図10に示したように無線機Aと無線機Eとの情報交換によって無線機Aで保持する構成情報に変化が生じると、送信要求Jが発生し、他の周辺の無線機との情報交換のために連続受信状態S13になる。連続受信状態S13において無線機Cの識別符号が含まれるビーコンフレームP1を受信すると、その無線機Cとの間でリンク確立要求フレームP2を送信し、次いでリンク確立処理のための一連の制御フレームP3が交信される。そしてS14に続くS16においてメッシュ無線通信ネットワーク構成に関する情報を含むデータフレームP4を交換(送受信)する。連続受信状態S13は一回の交換で終了せず、未交換の無線機、ここでは無線機B、の識別符号P1の到来待ちを継続する。継続した連続受信状態S13において無線機Bの識別符号が含まれるビーコンフレームP1を受信すると、その無線機Bとの間でリンク確立要求フレームP2を送信し、次いでリンク確立処理のための一連の制御フレームP3が交信された後、メッシュ無線通信ネットワーク構成に関する情報を含むデータフレームP4を交換(送受信)する。
図12は、無線機Aとのメッシュ無線通信ネットワーク構成に関する情報交換によって自装置が保持する構成情報が更新された無線機Bと無線機Cが無線機Dと情報交換するタイミングチャートを示す図である。図11と同様に、メッシュ無線通信ネットワーク構成に関する情報交換のため連続受信状態S13になった(送信側)無線機Bと(送信側)無線機Cは(受信側)無線機Dからの識別符号が含まれるビーコンフレームP1を受信するとリンク確立要求フレームP2の送信を試みるが、リンク確立要求フレームP2の送信タイミングが一致するため、無線機Bのリンク確立要求フレームP2と無線機Cのリンク確立要求フレームP2は衝突し、(受信側)無線機Dには(送信側)無線機B,Cが送信した筈のリンク確立要求フレームP2が受信されない可能性が高い。図12では(受信側)無線機Dにおいてリンク確立要求フレームP2が受信されない様子を×で示している。
このような場合、すなわち(送信側)無線機Bおよび(送信側)無線機Cからのリンク確立要求フレームP2の送信タイミングの一致、つまり衝突、で(受信側)無線機Dにリンク確立要求フレームP2が受信されない場合に、本発明は、送信側の無線機Cと無線機Bの情報交換のタイミングを無線機毎に割り当てて衝突が起きないようにするものであり、それを実現する例として、送信側の無線機B,Cがメッシュ無線通信ネットワーク内で持つユニークな識別符号に応じて情報交換のタイミングを決定する。その場合において、情報を交換しようとする無線端末(例.無線機D)の識別符号と更新の原因となった情報交換の相手無線端末(例.無線機A)の識別符号とによって決定するようにしてもよいし、また無線端末(例.無線機B,C)毎に予めタイミングを異ならせるようにしてもよい。更には情報を交換しようとする無線端末(例.無線機D)の識別符号を基に所定の演算を実施してその都度決定してもよい。
なお、説明の都合上、構成情報の変化を検出しその変化を他の無線機に通知する起点となる無線機をAとし、無線機Aと直接通信可能な無線機B,Cを情報交換の対象無線機とする例について説明するが、無線機A以外を起点として当該起点無線機からメッシュネット無線通信ワーク内で直接通信可能な無線機と構成情報を交換する場合であっても同様に適用できることはいうまでもない。
図13は、本発明の実施形態に係る無線機の構成情報受信処理を説明するフロー図である。図示例ではステップを“S”と略記する。図13において、まずステップS1301では、無線機の状態が間欠動作におけるスリープ状態にある場合において構成情報受信処理を開始させることができる。次いでステップS1302では、構成情報を受信する無線
機の状態がスリープ状態から上述したビーコンフレーム送信状態に移行する。スリープ状態からビーコンフレーム送信状態に移行するのは、上述したように本発明の無線機が第2のローパワーリスニング方式を踏襲する間欠動作を実施しているためである。次いでステップS1303では、構成情報交換要求を受信したか否かの判定を行う。この受信判定は、ビーコンフレーム送信を受信したことに対して構成情報を送信する無線機からリンク確立要求フレームP2の送信、これに応じてリンクが確立された際に送受信する一連の制御フレームP3の交信の後に構成情報交換要求フレームが送信されてくる段階で実施する。この動作は、図2に示すステップS203および図3に示すステップS307の一環として実施される。ここで構成情報交換要求フレームのフォーマットは、既述した図17(b)に対する説明と同じであり、フレームの先頭を識別するフレーム識別符号、送信元無線機識別符号、送信先無線機識別符号、構成情報交換要求を示すコマンド情報、および、フレームデータの伝送誤りを検査するための検査符号を含んでいる。またビーコンフレームフォーマットは既述した図17(a)に対する説明と同じである。このビーコンフレームフォーマット内に当該ビーコンフレームを送信した無線機の識別符号が含まれている。
ステップS1303で構成情報交換要求を受信した場合には、ステップS1304において構成情報の送信を待受ける。構成情報フレームフォーマットは、図17(d)に示すとおりであり、このフォーマットには、フレームの先頭を識別するフレーム識別符号のほか、送信元無線機識別符号、送信先無線機識別符号、構成情報を示すコマンド情報、当該構成情報に含まれている構成情報総数、構成変化起点無線機識別符号(図10、図11の例では無線機Aが構成変化起点無線機に該当する)、詳細な構成情報(図17(d)下段参照)、および、フレームデータの伝送誤りを検査するための検査符号が含まれている。ここで図17(d)下段に示される構成情報の詳細を説明すれば、構成情報の中に、対象無線機識別符号と自分からのホップ数(中継回数)をペアとし、メッシュ無線通信ネットワークを構成する全ての無線機に対する識別符号と該全ての無線機に対する自分からのホップ数(中継回数)とを各ペアで含ませている。
そしてステップS1305では、構成情報を受信したかを判定する。この判定は図11に示した交換を要する構成情報を含むデータフレームP4の受信によって行う。この動作は、図3に示すステップS308の一環として実施され、特に図示していないが、図3に示す連続待受け制御タイマをストップさせる。当該構成情報を受信した場合には、ステップS1306において、自装置が保持する構成情報に構成変化ありか否かを判定する。そして構成情報に変化があれば、ステップS1307で構成情報交換タイミングを計算する。これについては後述する。そしてタイミング計算により所定の値が得られたときは、ステップS1308においてタイマ(構成情報交換制御用)を起動し、当該タイマで構成情報交換を実行するタイミングを計時させる。そしてステップS1308で特には図示していないが構成情報交換制御タイマを起動させた後は、図13に示す構成情報受信処理を終了する。この処理の終了は図3に示すステップS309における正常終了に相当する。なお構成情報交換制御タイマ起動後の処理は図16のフローで説明する。
一方、ステップS1303で構成情報交換要求を受信しない場合、またステップS1305で構成情報を受信しない場合、さらにはステップS1306で構成情報に変化がない場合、それぞれステップS1301に戻り、ステップS1301〜S1305の処理を繰り返し実行する。
図14は、図10に示した無線機Bおよび無線機Cにおける構成情報交換のタイミングチャートを示す図である。図14において矢印はメッシュ無線通信ネットワーク構成に関する構成情報交換の実行を表しており、この間に図11,図12の処理が行われるものである。図14において時間軸を区切ったタイムスパンによって示される構成情報交換までに要するタイミングの数は、識別符号の総数分あり、各無線機は自分のタイミングでメッ
シュ無線通信ネットワーク構成に関する構成情報交換を行う。図14において無線機B,Cの構成情報の更新処理は、無線機Aとの構成情報交換によってスタートしてから、次に自分の更新タイミングまでのタイミング数Xを、次の式1によって決定する。すなわち、
((識別符号総数−Aの識別符号)+自分の識別符号)%識別符号総数 = X (1)
上記式1において、「%」は、剰余であることを表し、無線機Aとの構成情報交換によってスタートしたタイミングに上記式1で計算した計算値Xをプラスすることで無線機B,Cが次に構成情報の更新処理するタイミングを決定している。なお、図14に示されるタイムスパンによって示されるタイミングの数は、無線機AにおけるタイミングAが無線機B,Cとの構成情報の交換及びその更新を完了する時間幅を計上していることから、少なくとも図4,図11に示したT13に規定される時間幅以上の時間幅とするのが相当であり、システムの実運用に基づいて決定することが望ましい。
図15は、例えば無線機B,Cが無線機Aから新しいメッシュ無線通信ネットワーク構成に関する情報を受け取った後の情報交換タイミングの計算処理を説明するフローチャートである。
図15において、ステップS1501では基点となる無線端末(例.無線機A)から新しい構成情報を取得する処理を実行する。次いでステップS1502では自分の構成情報に変化があるかを判定する。変化がなければそのまま処理を終了するが、変化があれば、S1503に進み、ステップS1503では情報交換タイミングを上記式1に基づいて計算する。そしてS1504〜S1506では1タイミング分ウェイト(wait)(S1505参照)しながらタイミング待ちループを継続する。この1タイミング分ウェイトは、図14に示したタイムスパンにおいて自分の情報交換タイミングに情報交換を確実に実行するための事前の準備動作に利用することができる。そしてタイミング待ちループを抜けた段階(S1506)で情報交換タイミングの計算処理を終了させる。計算処理が終了すると、無線機B,Cは自分に与えられたタイミングで構成情報交換処理を実行する。
図16は、本発明の実施形態に係る無線機による構成情報の交換処理を説明するフロー図である。図示例ではステップを“S”と略記する。図16の処理は、図1の構成情報交換制御部105で実施され、図13のステップS1308における構成情報交換制御タイマ起動により構成情報の交換処理が開始されるものである。そしてステップS1601では、構成情報交換処理にあてがわれた時間が終了(起動したタイマがタイムアップ)したかを判定する。構成情報交換処理にあてがわれた時間が終了していなければ、ステップS1602において、直接通信可能無線機からの識別符号を受信できたかを判定する。ここで識別符号が受信できなければ、ステップS1601に戻るが、識別符号が受信できればステップS1603に進み、ステップS1603において構成情報交換要求を送信する。この処理は、図1の構成情報交換制御部105が図1の送信動作制御部102に図17(b)に示す構成情報交換要求フレームのフォーマットを生成させて行う。当該構成情報交換要求フレームのフォーマットは、既述したようにフレームの先頭を識別するフレーム識別符号、送信元無線機識別符号、送信先無線機識別符号、交換要求を示すコマンド情報、および、フレームデータの伝送誤りを検査するための検査符号を含んでいる。
そしてステップS1604では、構成情報を受信したかを判定する。ここで構成情報を受信しなかった場合には、ステップS1601に戻るが、構成情報を受信した場合には、ステップS1605に進み、ステップS1605において構成情報の交換のために自無線機がシステム構成情報テーブル901(図9,図10参照)で保持している構成情報を送信し、ステップS1601に戻る。この処理を構成情報交換処理にあてがわれた時間が終了(起動したタイマがタイムアップ)するまで繰り返すことで構成情報交換の処理を完了させる。しかし、この処理の途中、ステップS1601において構成情報交換処理にあてがわれた時間の終了を検出(ステップS1601:YES)すれば、構成情報交換処理を
終了させる。なお、上記において構成情報交換処理にあてがわれた時間とは、構成情報交換制御部105により制御される構成情報交換制御タイマにより計時される時間を意味し、図11に示すタイムチャートで無線機Aに設定された連続受信時間T13に相当し、その連続受信時間T13中にS16における無線機CとのデータフレームP4および同じくS16における無線機BとのデータフレームP4の情報交換を実現するものである。しかしながら、無線環境の変化や故障などで構成情報交換処理にあてがわれた時間が途中でタイムアウトすればその時点で構成情報交換処理を終了させて、電源(電池)を徒に消耗させないようにしている。
図18は、上述した無線端末100の実施形態を具体的に実現することのできる無線端末1500のハードウェア構成例を示す図である。
図18において、無線端末1500は、図1の無線端末100に対応し、アンテナ1501、送受信切替部1502、無線送信回路1503、無線受信回路1504、メモリ1505、コントローラ1506、タイミング回路1507、タイマ1508、インタフェース回路1509、電源(電池)1510、電源ライン1511、スイッチ1512、1513を含む。
メモリ1505、コントローラ1506、タイミング回路1507、タイマ1508、及びインタフェース回路1509は例えば、無線端末1500の通信制御用の専用演算プロセッサである通信制御部1520によって実現される。
図18に示される構成を有する無線端末1500において、送信時には、送信データがセンサやパソコンなどの外部の情報処理装置からインタフェース回路1509に転送されて、メモリ1505に書き込まれる。その後、メモリ1505内の送信データは、コントローラ1506による制御に基づいて、必要に応じて符号化された後、無線フレームに組み立てられ、メモリ1505内の送信バッファ領域に書き込まれる。その結果得られる無線フレーム送信データは、無線送信回路1503によって、送受信切替部1502を介してアンテナ1501から送信される。受信時には、アンテナ1501及び送受信切替部1502を介して受信された無線フレーム受信データは、無線受信回路1504によって、メモリ1505内の受信バッファ領域に受信される。その後、コントローラ1506による制御に基づいて、メモリ1505内の受信バッファ領域に受信された無線フレーム受信データから受信データが取り出され、必要に応じて復号された後、インタフェース回路1509を介して外部の情報処理装置に転送される。
無線送信回路1503において、メモリ1505内の送信バッファ領域に書き込まれた無線フレーム送信データは、特には図示しない読出し回路によって順次読み出されながら、特には図示しない変調器により、変調送信データに変換される。変調送信データは、特には図示しないデジタル−アナログ変換器により、変調送信信号に変換される。変調送信信号は、特には図示しない直交変調器により、中間周波数送信信号に変換される。中間周波数送信信号は、特には図示しない可変減衰器でレベル調整等された後、特には図示しないアップコンバータにて無線周波数送信信号に変換される。無線周波数送信信号は、最終段の特には図示しない送信アンプにて増幅され、送受信切替部1502を介してアンテナ1501から送信される。
無線受信回路1504において、アンテナ1501から送受信切替部1502を介して受信された無線周波数受信信号は、特には図示しない低雑音アンプによって増幅された後、特には図示しないダウンコンバータにて中間周波数受信信号に変換される。中間周波数受信信号は、特には図示しない可変減衰器でレベル調整等された後、特には図示しない直交復調器により、変調受信信号に変換される。変調受信信号は、特には図示しないアナログ−デジタル変換器により、変調受信データに変換される。変調受信データは、特には図
示しない復調器により、無線フレーム受信データに変換される。この無線フレーム受信データは、特には図示しない書込み回路によって、メモリ1505内の受信バッファ領域に順次書き込まれる。
図18の構成において、コントローラ1506が、メモリ1505内のプログラム領域に記憶された第1の制御プログラムを実行することにより、図1の間欠動作制御部101による前述の図2の動作フローチャートの動作を実現する。このとき、前述した各制御時間T10、T11、及び休止状態制御タイマによる制御時間T12(図4〜図6参照)の制御は、コントローラ1506が、タイミング回路1507にタイマ1508の動作を制御させることにより行う。
コントローラ1506は、ステップS201で識別符号のビーコンフレームを同報送信するときには、図17(a)に例示されるフォーマットでビーコンフレームを生成し、メモリ1505の送信バッファ領域に書き込む。また、コントローラ1506は、ステップS202やS204でリンク確立や通信データの受信に対する応答を返信するときには、図17(b)に例示されるフォーマットで応答フレームを生成し、メモリ1505の送信バッファ領域に書き込む。これらの書込み動作の後、コントローラ1506は、スイッチ1512をオンして、電源ライン1511を介して電源(電池)1510から無線送信回路1503への電力の給電を開始させる。これにより、無線送信回路1503が、前述したようにして、メモリ1505内の送信バッファ領域に書き込まれた無線フレーム送信データを順次読み出しながら送信する。
また、コントローラ1506は、ステップS202でリンク確立要求信号の要求フレームを待ち受けたり、ステップS204でデータフレームを受信したりするときには、スイッチ1513をオンして、電源ライン1511を介して電源(電池)1510から無線受信回路1504への電力の給電を開始させる。これにより、無線受信回路1504が、前述したようにして受信動作を実行し、受信した無線フレーム受信データを、メモリ1505内の受信バッファ領域に書き込む。コントローラ1506は、この無線フレーム受信データの内容を判定することにより、必要なフレームデータが受信されたか否かを判別する。
コントローラ1506は、メモリ1505内のプログラム領域に記憶された第2の制御プログラムを実行することにより、図1の送信動作制御部102による前述の図3の動作フローチャートの動作を実現する。このとき、前述した連続待受け制御タイマによる制御時間T13及び休止状態制御タイマによる制御時間T12(図5、図6参照)等の計時は、コントローラ1506が、タイミング回路1507にタイマ1508の動作を制御さることにより行う。
コントローラ1506は、ステップS301〜S304等で識別符号を連続的に待ち受ける動作を実行したり、ステップS306やS308でリンク確立や通信データの送信に対する応答を受信したり、あるいは、ステップS1304で構成情報送信を待ち受ける動作を実行したり、ステップS1604で構成情報を受信するときには、スイッチ1513をオンして、電源ライン1511を介して電源(電池)1510から無線受信回路1504への電力の給電を開始させる。これにより、無線受信回路1504が、前述したようにして受信動作を実行し、受信した無線フレーム受信データを、メモリ1505内の受信バッファ領域に書き込む。コントローラ1506は、この無線フレーム受信データの内容を判定することにより、必要なフレームデータが受信されたか否かを判別する。
また、コントローラ1506は、ステップS306でリンク確立要求やそれに続くリンク制御のための要求データを送信するときには、図17(b)に例示されるフォーマット
で要求フレームを生成し、メモリ1505の送信バッファ領域に書き込む。また、コントローラ1506は、ステップS308で通信データを送信するときには、図17(c)に例示されるフォーマットでデータフレームを生成し、メモリ1505の送信バッファ領域に書き込む。これらの書込み動作の後、コントローラ1506は、スイッチ1512をオンして、電源ライン1511を介して電源(電池)1510から無線送信回路1503への電力の給電を開始させる。これにより、無線送信回路1503が、前述したようにして、メモリ1505内の送信バッファ領域に書き込まれた無線フレーム送信データを順次読み出しながら送信する。
コントローラ1506は、メモリ1505内のプログラム領域に記憶された第3の制御プログラムを実行することにより、図1の直接通信可能端末調査部103による前述の図7の動作フローチャートの動作を実現する。このとき制御される、図8に例示される直接通信可能端末管理テーブルは、メモリ1505内の管理テーブル領域に記憶される。
また、コントローラ1506は、メモリ1505内のプログラム領域に記憶された第4の制御プログラムを実行することにより、図1の構成情報交換制御部105による前述の図13、図16に示す動作フローチャートの動作を実現し、また図15のステップS1507の情報交換タイミングの計算動作を実現する。このとき制御される、情報交換タイミングの計算処理に用いられる作業領域は、メモリ1505内の作業領域に確保されて、実行される。また、前述した構成情報交換処理にあてがわれた時間の計時は、コントローラ1506が、タイミング回路1507にタイマ1508の動作を制御させることにより行う。
以上説明したようにしてコントローラ1506が、スイッチ1512、1513を制御して、電源(電池)1510から無線送信回路1503及び無線受信回路1504への電力の給電状態を制御することにより、無線端末1500における電源(電池)1510の消費を抑制することができる。また、コントローラ1506は、前述したようにして、識別符号連続待受け動作を制御しながら識別符号受信情報を調査することにより、直接通信可能端末を調査したり、直接通信可能端末から変化した構成情報を受信した場合には他の直接通信可能端末と更新した構成情報を伝達し、すべてのメッシュ無線通信ネットワークを構成する無線端末に周知させたりすることが可能となる。
100 無線端末
101 間欠動作制御部
102 送信動作制御部
103 直接通信可能端末調査部
104 アンテナ
105 構成情報交換制御部
1500 無線端末
1501 アンテナ
1502 送受信切替部
1503 無線送信回路
1504 無線受信回路
1505 メモリ
1506 コントローラ
1507 タイミング回路
1508 タイマ
1509 インタフェース回路
1510 電源(電池)
1511 電源ライン
1512、1513 スイッチ

Claims (9)

  1. 無線通信ネットワーク内で、自装置の送出するデータが宛先装置に到達するまでに要する中継回数に関する情報を含む構成情報を保有し、該構成情報に基づいて相互に直接又は中継を介して無線によるデータ通信を行う無線端末装置であって、
    自装置の識別符号を他装置に向けて同報送信する識別符号同報送信動作を実行しその直後に他装置からのリンク確立要求信号を待ち受ける受信動作状態と、休止状態とを、繰り返し実行する間欠動作制御部と、
    送信要求の発生時に、他装置からの識別符号を連続的に待ち受ける識別符号連続待受け動作を実行し、該識別符号に基づいてリンクを確立し、その後に前記休止状態に移行する送信動作制御部と、
    前記構成情報を生成するために、前記送信動作制御部が前記識別符号連続待受け動作にて受信した識別符号の受信の度合いに関する情報を該識別符号毎に識別符号受信情報として調査し、前記送信動作制御部が実行する前記識別符号連続待受け動作の累計時間が所定時間に到達したときに、該識別符号受信情報の調査結果に基づいて直接通信できる他装置を決定する直接通信可能端末調査部と、
    該直接通信可能端末調査部による調査で直接通信にかかる変化を検出したときは、自装置が保有する構成情報を更新するとともに、自装置と直接通信可能な周辺の他装置とが前記間欠動作制御部及び前記送信動作制御部に基づく動作制御で通信を行って該更新された自装置の構成情報を他装置が保有する構成情報とを交換する動作を実行し、該交換動作によって前記他装置の構成情報が変化した場合には、変化した構成情報を異なる他装置と交換すべく連続受信状態となり該異なる他装置からの識別情報を受信した場合には、構成情報交換要求を送信し、該構成情報交換要求への応答に基づいて構成情報の交換を行い、これを次々と他装置が継続して行くことで前記メッシュ無線通信ネットワークを構成する全ての無線端末についての中継回数を含む構成情報を更新する動作を行わせるために、前記他装置が宛先無線端末以外の識別符号を受信したときは、前記宛先無線端末までの中継回数を含む構成情報を、前記リンクが確立されたときに交換し、該更新された中継回数を含む構成情報を基に取得した構成情報を他の無線端末に転送すべきかを決定する動作を実行する構成情報交換制御部と、
    を含むことを特徴とする無線端末装置。
  2. 前記構成情報交換制御部は、前記更新によって構成情報が変化した場合、連続受信状態となり他の無線端末と変化した構成情報の交換をするまでの時間を、構成情報を交換しようとする他の無線端末の識別符号によって決定することを特徴とする請求項1に記載の無線端末装置。
  3. 前記構成情報交換制御部は、前記更新によって構成情報が変化した場合、連続受信状態となり他の無線端末と変化した構成情報の交換をするまでの時間を、構成情報を交換しようとする他の無線端末の識別符号と該更新の原因となった情報交換の相手識別符号とによって決定することを特徴とする請求項1に記載の無線端末装置。
  4. 無線通信ネットワーク内で、複数の無線端末装置が、各々自装置の送出するデータが宛先装置に到達するまでに要する中継回数に関する情報を含む構成情報を保有し、該構成情報に基づいて相互に直接又は中継を介して無線によるデータ通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記無線端末装置は、
    自装置の識別符号を他装置に向けて同報送信する識別符号同報送信動作を実行しその直後に他装置からのリンク確立要求信号を待ち受ける受信動作状態と、休止状態とを、繰り返し実行する間欠動作制御部と、
    送信要求の発生時に、他装置からの識別符号を連続的に待ち受ける識別符号連続待受け
    動作を実行し、該識別符号に基づいてリンクを確立し、その後に前記休止状態に移行する送信動作制御部と、
    前記構成情報を生成するために、前記送信動作制御部が前記識別符号連続待受け動作にて受信した識別符号の受信の度合いに関する情報を該識別符号毎に識別符号受信情報として調査し、前記送信動作制御部が実行する前記識別符号連続待受け動作の累計時間が所定時間に到達したときに、該識別符号受信情報の調査結果に基づいて直接通信できる他装置を決定する直接通信可能端末調査部と、
    該直接通信可能端末調査部による調査で直接通信にかかる変化を検出したときは、自装置が保有する構成情報を更新するとともに、自装置と直接通信可能な周辺の他装置とが前記間欠動作制御部及び前記送信動作制御部に基づく動作制御で通信を行って該更新された自装置の構成情報を他装置が保有する構成情報とを交換する動作を実行し、該交換動作によって前記他装置の構成情報が変化した場合には、変化した構成情報を異なる他装置と交換すべく連続受信状態となり該異なる他装置からの識別情報を受信した場合には、構成情報交換要求を送信し、該構成情報交換要求への応答に基づいて構成情報の交換を行い、これを次々と他装置が継続して行くことで前記メッシュ無線通信ネットワークを構成する全ての無線端末についての中継回数を含む構成情報を更新する動作を行わせるために、前記他装置が宛先無線端末以外の識別符号を受信したときは、前記宛先無線端末までの中継回数を含む構成情報を、前記リンクが確立されたときに交換し、該更新された中継回数を含む構成情報を基に取得した構成情報を他の無線端末に転送すべきかを決定する動作を実行する構成情報交換制御部と、
    を含むことを特徴とする無線通信システム。
  5. 前記構成情報交換制御部は、前記更新によって構成情報が変化した場合、連続受信状態となり他の無線端末と変化した構成情報の交換をするまでの時間を、構成情報を交換しようとする他の無線端末の識別符号によって決定することを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記構成情報交換制御部は、前記更新によって構成情報が変化した場合、連続受信状態となり他の無線端末と変化した構成情報の交換をするまでの時間を、構成情報を交換しようとする他の無線端末の識別符号と該更新の原因となった情報交換の相手識別符号とによって決定することを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  7. 無線通信ネットワーク内で、複数の無線端末装置が、各々自装置の送出するデータが宛先装置に到達するまでに要する中継回数に関する情報を含む構成情報を保有し、該構成情報に基づいて相互に直接又は中継を介して無線によるデータ通信を行う無線通信方法において、
    前記無線端末装置は、
    自装置の識別符号を他装置に向けて同報送信する識別符号同報送信動作を実行しその直後に他装置からのリンク確立要求信号を待ち受ける受信動作状態と、休止状態とを、繰り返し実行し、
    送信要求の発生時に、他装置からの識別符号を連続的に待ち受ける識別符号連続待受け動作を実行し、該識別符号に基づいてリンクを確立し、その後に前記休止状態に移行し、
    前記構成情報を生成するために、前記識別符号連続待受け動作にて受信した識別符号の受信の度合いに関する情報を該識別符号毎に識別符号受信情報として調査し、前記送信動作制御部が実行する前記識別符号連続待受け動作の累計時間が所定時間に到達したときに、該識別符号受信情報の調査結果に基づいて直接通信できる他装置を決定し、
    直接通信にかかる変化を検出したときは、自装置が保有する構成情報を更新するとともに、自装置と直接通信可能な周辺の他装置とが通信を行って該更新された自装置の構成情報を他装置が保有する構成情報とを交換する動作を実行し、該交換動作によって前記他装
    置の構成情報が変化した場合には、変化した構成情報を異なる他装置と交換すべく連続受信状態となり該異なる他装置からの識別情報を受信した場合には、構成情報交換要求を送信し、該構成情報交換要求への応答に基づいて構成情報の交換を行い、これを次々と他装置が継続して行くことで前記メッシュ無線通信ネットワークを構成する全ての無線端末についての中継回数を含む構成情報を更新する動作を行わせるために、前記他装置が宛先無線端末以外の識別符号を受信したときは、前記宛先無線端末までの中継回数を含む構成情報を、前記リンクが確立されたときに交換し、該更新された中継回数を含む構成情報を基に取得した構成情報を他の無線端末に転送すべきかを決定する動作を実行することを特徴とする無線通信方法。
  8. 前記更新によって構成情報が変化した場合、連続受信状態となり他の無線端末と変化した構成情報の交換をするまでの時間を、構成情報を交換しようとする他の無線端末の識別符号によって決定することを特徴とする請求項7に記載の無線通信方法。
  9. 前記更新によって構成情報が変化した場合、連続受信状態となり他の無線端末と変化した構成情報の交換をするまでの時間を、構成情報を交換しようとする他の無線端末の識別符号と該更新の原因となった情報交換の相手識別符号とによって決定することを特徴とする請求項7に記載の無線通信方法。
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