JP2016220161A - 無線通信システム及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の無線通信装置の間で無線通信を行うときに、既に行われている他の無線通信装置の通信を妨げることを抑制する。
【解決手段】第1無線通信装置と、第1無線通信装置と無線通信を行う第2及び第3無線通信装置を備え、第2無線通信装置からのポーリング信号(P信号)に対して第1無線通信装置が応答することにより第1無線通信装置と第2無線通信装置が無線通信を開始し、第3無線通信装置からのP信号に対して第1無線通信装置が応答することにより第1無線通信装置と第3無線通信装置が無線通信を開始する無線通信システムにおいて、第2無線通信装置は、第2無線通信装置の起動時に第1の時間、受信可能状態を維持してP信号を無線送信せず、第1の時間において、第1通信装置からの第3無線通信装置を宛先とする無線信号を受信しなかった場合に、P信号を無線送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の無線通信装置の間で無線通信を行うときに、既に行われている他の無線通信装置の通信を妨げることを抑制する技術に関するものである。
例えば、列車運行システムの監視を行うときに、ミリ波無線通信装置を用いる技術がある(特許文献1参照)。
特開2011−057056号公報
例えば、ミリ波無線通信装置を用いて、ポイントツーポイント(1対1)の無線通信を行っているときに、他のミリ波無線通信装置が出現して無線通信を開始すると、それまで通信していた電波が混信し、既存のミリ波無線通信装置の通信を阻害する事象が発生する。
例えば、列車にミリ波無線通信装置を備えたシステムの場合、車庫やホームなど、複数車両が近接して存在している環境下では、車庫やホームに設置されたミリ波無線通信装置と各車両に搭載されたミリ波無線通信装置の間で混信が発生する可能性が高まる。具体的には、車庫やホームにおいて、車両に搭載されたミリ波無線通信装置の電源を投入して通信を開始すると、他の車両のミリ波無線通信装置が、既に、車庫やホームに設置されたミリ波無線通信装置と通信している場合、その通信と混信してしまう。
本発明の目的は、複数の無線通信装置の間で無線通信を行うときに、既に行われている他の無線通信装置の通信を妨げることを抑制する技術を提供することである。
上記課題を解決するための、本願発明に係る無線通信システムの代表的な構成は、次のとおりである。すなわち、
第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置と無線通信を行う第2の無線通信装置及び第3の無線通信装置とを備え、前記第2の無線通信装置からのポーリング信号に対して前記第1の無線通信装置が応答することにより前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置が無線通信を開始し、前記第3の無線通信装置からのポーリング信号に対して前記第1の無線通信装置が応答することにより前記第1の無線通信装置と前記第3の無線通信装置が無線通信を開始する無線通信システムであって、
前記第2の無線通信装置は、
前記第2の無線通信装置の起動時に第1の時間、受信可能状態を維持してポーリング信号を無線送信せず、前記第1の時間において、前記第1の通信装置からの前記第3の無線通信装置を宛先とする無線信号である第1の無線信号を受信しなかった場合に、ポーリング信号を無線送信することを特徴とする無線通信システム。
また、本願発明に係る無線通信装置の代表的な構成は、次のとおりである。すなわち、
外部通信装置へポーリング信号を送信し、前記外部通信装置が応答することにより、前記外部通信装置と無線通信を開始する無線通信装置であって、
前記無線通信装置は、
前記無線通信装置の起動時に第1の時間、受信可能状態を維持してポーリング信号を無線送信せず、前記第1の時間において、当該無線通信装置以外を宛先とする前記外部通信装置からの無線信号を受信しなかった場合は、ポーリング信号を無線送信することを特徴とする無線通信装置。
上記構成によれば、複数の無線通信装置の間で無線通信を行うときに、既に行われている他の無線通信装置の通信を妨げることを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの構成図である。 本発明の第1実施形態に係る車上局制御部の構成図である。 本発明の第1実施形態に係る動作シーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る車上局制御部の構成図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの構成図であり、車庫において構築された無線通信システム(車庫システム)である。このシステムでは、車両(本実施形態では列車)は、当該車両の起動時に地上設備(地上局10)と無線通信を行い、車上設備(車上局20)が正常であることを確認してから出発する。本実施形態では、地上局10から受信したカラーバー画像が、モニタ23に正常に表示されることをもって、車両の運転士が、車上設備(車上局20の無線部22、制御部21、モニタ23)が正常であると判定する。
カラーバー画像とは、この画像を表示することによりモニタ23が正常であるか否かを判定することのできる画像であり、複数の棒状領域を設け、各棒状領域に所定の異なる色を配置した画像である。カラーバー画像を表示できるモニタ23は、その機能が正常であると判定できる。
図1に示すように、第1実施形態の無線通信システムは、地上局10と、車上局20(1)と、車上局20(2)とを含むように構成される。図1では、車上局20は2つ示されているが、3つ以上あってもよい。また、地上局10は1つ示されているが、2つ以上あってもよい。車上局20(1)と車上局20(2)とを代表させて説明するときは、車上局20と称す。
第1実施形態の無線通信システムは、車上局20と地上局10との間で、同一周波数の無線信号(図1の例では60GHz帯)を用いて通信する。ただし、地上局10から車上局20へ送信する無線信号の周波数(下り周波数)と、車上局20から地上局10へ送信する無線信号の周波数(上り周波数)は、異なる。
そのため、地上局10は、同時に複数の車上局20と無線通信することはできない、つまり、同時に最大1台の車上局20と無線通信可能である。第1実施形態では、車上局20からポーリング信号を送信することにより、当該車上局20と地上局10とが無線通信を開始し、当該車上局20の無線通信が終了した後、次の車上局20からポーリング信号を送信することにより、該次の車上局20と地上局10とが無線通信を開始する。こうして、車上局20と地上局10との間の混信を防止するようにしている。
本明細書において、ポーリング信号とは、車上局20が地上局10に対し、当該車上局20と地上局10とが無線通信可能であるか否かを問い合わせる信号である。無線通信可能である場合、地上局10は、ポーリング応答信号を送信する。
なお、第1実施形態では、1台の車上局20は、複数(例えば最大4台)の地上局10と、時分割に無線通信できるよう構成されている。すなわち、車上局20は、1台目の地上局10に対しポーリング信号を送信することにより、1台目の地上局10と無線通信し、1台目の地上局10との無線通信が終了した後、2台目の地上局10に対しポーリング信号を送信することにより、2台目の地上局10と無線通信することができる。
図1の例では、車庫の5番線に停車中の車両に車上局20(1)が搭載され、6番線に停車中の車両に車上局20(2)が搭載されている。車上局20(1)が地上局10と無線通信して、車上局20(1)の動作が正常であることを運転士が確認し、車庫から出発した後、車上局20(2)が地上局10と無線通信して、車上局20(2)の動作が正常であることを運転士が確認し、車庫から出発する。
地上局10は、地上に設置される(つまり、車両に搭載されていない)無線通信装置であり、例えば、固定して設置される。本実施形態では、地上局10は、車両の存在や出発を確認するための試験設備(出発確認機)である。地上局10は、地上局制御部11と、地上局無線部12と、記憶部13とを含むように構成される。
地上局無線部12は、車上局20との間で無線通信を行う。本実施形態では、地上局10と車上局20との間で、60GHz帯のミリ波により無線通信が行われる。地上局無線部12は、車上局20から送信されたポーリング信号を受信した後、ポーリング信号に対する応答であるポーリング応答信号を送信する。また、地上局無線部12は、車上局20から送信される画像送信要求に対する応答として、用意した画像(本実施形態ではカラーバー画像)を、画像送信情報として送信する。
ポーリング信号には、該ポーリング信号の送信元を特定する識別子(送信元ID)である車上局IDが含まれる。ポーリング信号は、本実施形態の例では、約100ms間隔で繰り返し送信される。
また、ポーリング応答信号には、該ポーリング応答信号の送信元を特定する識別子(送信元ID)である地上局IDと、送信先(宛先)の車上局20(ポーリング信号を送信した車上局20)を特定する識別子(宛先ID)である車上局IDとが含まれる。
また、画像送信要求には、該画像送信要求の送信元を特定する送信元IDである車上局IDと、送信先(宛先)の地上局10を特定する宛先IDである地上局IDとが含まれる。画像送信要求の宛先は、ポーリング応答信号の送信元である。
また、画像送信情報には、該画像送信情報の送信元を特定する送信元IDである地上局IDと、送信先(宛先)の車上局20を特定する宛先IDである車上局IDとが含まれる。画像送信情報の宛先は、画像送信要求の送信元である。
記憶部13は、後述する車上局20の表示部23に表示するための各種データ等を記憶している。この各種データには、カラーバー画像や、試験メッセージ画像等の画像データが含まれる。
地上局制御部11は、地上局10の各構成部や地上局10の全体動作を制御する。
地上局制御部11は、車上局20からのポーリング信号を受信すると、ポーリング応答信号を送信するよう、地上局無線部12を制御する。
また、地上局制御部11は、車上局20から送信された画像送信要求を受信すると、用意した画像(カラーバー画像)を、画像送信情報として送信するよう、地上局無線部12を制御する。
このように、地上局制御部11は、車上局20からの要求(ポーリング信号や画像送信要求)に対し、応答信号(ポーリング応答信号や画像送信情報)を送信するよう、地上局無線部12を制御する。地上局制御部11は、車上局20からの要求が無ければ、信号を送信させない。
車上局20は、移動可能な車両に搭載される無線通信装置であり、車上設備である。車上局20は、車上局制御部21と、車上局無線部22と、表示部(モニタ)23とを含むように構成される。
車上局無線部22は、地上局無線部12との間で無線通信を行い、電波(無線信号)を受信すると、その電波の受信信号強度を示すRSSI(Received Signal Strength Indication)信号を、車上局制御部21へ出力する。
本実施形態では、車上局無線部22は、受信電波の受信信号強度が所定値以上の場合に、RSSI信号がON(オン)状態であることを示すRSSIオン信号を車上局制御部21へ出力し、受信電波の受信信号強度が所定値未満の場合に、RSSIオン信号を車上局制御部21へ出力しない。
また、車上局無線部22は、車上局制御部21からの制御を受けて、ポーリング信号を送信する。また、車上局無線部22は、地上局10から送信されたポーリング応答信号を受信する。
また、車上局無線部22は、車上局制御部21からの制御を受けて、カラーバー画像の送信を要求する画像送信要求を送信する。また、車上局無線部22は、地上局10から送信された画像送信情報(カラーバー画像)を受信する。
表示部23は、各種画像を表示するモニタであり、LCD(Liquid Crystal Display)を備え、上述したカラーバー画像や試験メッセージ画像等を表示する。
車上局制御部21は、車上局20の各構成部や車上局20の全体動作を制御する。
車上局制御部21は、地上局10に対して所定の周期(例えば約100ms)でポーリング信号を繰り返し送信するよう、車上局無線部22を制御する。また、車上局制御部21は、地上局10からポーリング応答信号を受信すると、画像送信要求を送信するよう、車上局無線部22を制御する。車上局制御部21は、車上局20からポーリング応答信号を受信しない場合も、ポーリング信号を繰り返し送信するよう、車上局無線部22を制御する。
また、車上局制御部21は、当該車上局20の電源投入後、所定の第1の時間(例えば3秒間)、送信を行わず、受信だけを行う受信モードになり、該所定の第1の時間が過ぎると、ポーリング信号の送信を開始するよう、車上局無線部22を制御する。
また、車上局制御部21は、上記第1の時間において他の車上局20宛ての地上局10からの無線信号(ポーリング応答信号や画像送信情報)を受信すると、該無線信号を受信した後、所定の第2の時間(例えば3秒間)、送信を行わず、受信だけを行う受信モードを継続し、該所定の第2の時間が過ぎると、ポーリング信号の送信を開始するよう、車上局無線部22を制御する。上記第2の時間において他の車上局20宛ての地上局10からの無線信号を受信すると、該無線信号を受信した後、さらに、第2の時間、受信モードを継続する。
なお、車上局制御部21は、上記第1の時間又は第2の時間において、宛先に関係なく無線信号を受信すると(例えば、他の車上局20から地上局10宛ての無線信号を受信すると)、該無線信号を受信した後、受信モードを継続し、無線信号を受信しなかった場合に、ポーリング信号の送信を開始するよう構成してもよい。
このように、車上局20は、車上局20の起動時に、所定の第1の時間、又は、さらに第2の時間、送信動作を抑止して受信動作のみを行い、他の車上局20の通信状況を監視して、地上局10と車上局20との間で混信が発生することを防止している。
なお、車上局20の起動は、車両の起動に伴い自動的に行われてもよいし、運転士が、手動で起動してもよい。また、この起動は、上述したように電源投入であってもよいし、既に電源投入されている車上局20に対する動作開始指示であってもよい。
図2は、本発明の第1実施形態に係る車上局制御部の構成図である。
図2に示すように、車上局制御部21は、判定部21aと、切替部21bと、黒画像生成部21cと、灰色画像生成部21dとを含むように構成される。
黒画像生成部21cは、黒画像を生成し出力する。黒画像は、表示部23を全面黒色表示するものであり、本実施形態では、車上局無線部22からRSSIオン信号が出力されていないことを示す画像である。
灰色画像生成部21dは、灰色画像を生成し出力する。灰色画像は、表示部23を全面灰色表示するものであり、本実施形態では、車上局無線部22からRSSIオン信号が出力されているが、地上局10から当該車上局20宛てのカラーバー画像を未受信であることを示す画像である。
切替部21bは、判定部21aからの制御に従い、表示部23へ出力する画像を切り替える。詳しくは、切替部21bは、黒画像生成部21cからの黒画像と、灰色画像生成部21dからの灰色画像と、車上局無線部22からのカラーバー画像(地上局10から受信したカラーバー画像)とを、切り替えて表示部23へ出力する。
図2に示すように、切替部21bは、車上局無線部22からのカラーバー画像の信号線が接続された接点aと、黒画像生成部21cからの黒画像の信号線が接続された接点bと、灰色画像生成部21dからの灰色画像の信号線が接続された接点cと、表示部(モニタ)23への信号線が接続された接点dとを備える。そして、切替部21bは、判定部21aからの制御に従い、接点aと接点bと接点cのいずれか1つと、接点dとを接続する。
判定部21aは、車上局無線部22からRSSIオン信号が出力されているか否かと、地上局10から受信したカラーバー画像(詳しくは、カラーバー画像の宛先)とに基づいて切替部21bを制御する。
詳しくは、判定部21aは、RSSIオン信号が出力されていない場合は、黒画像生成部21cで生成された黒画像を表示部23へ出力するよう、切替部21bを制御する。また、判定部21aは、出力されていたRSSIオン信号が出力されなくなった場合も、黒画像生成部21cで生成された黒画像を表示部23へ出力するよう、切替部21bを制御する。
また、判定部21aは、RSSIオン信号が出力されていて、かつ地上局10から当該車上局20宛てのカラーバー画像を未受信である場合は、灰色画像生成部21dで生成された灰色画像を表示部23へ出力するよう、切替部21bを制御する。例えば、当該車上局20以外の車上局宛てのポーリング応答信号やカラーバー画像を受信した場合は、灰色画像生成部21dで生成された灰色画像を表示部23へ出力するよう制御する。
また、判定部21aは、RSSIオン信号が出力されていて、かつ地上局10から当該車上局20宛てのカラーバー画像を受信した場合は、該受信したカラーバー画像を表示部23へ出力するよう、切替部21bを制御する。
ポーリング信号は、本実施形態では、100ms間隔で繰り返し送信される。したがって、例えば、車上局20(1)と地上局10との間で無線接続がなされた場合、車上局20(1)は100ms毎にポーリング信号を送信し、地上局10は100ms毎にポーリング応答信号を送信する。そして、車上局20(1)は100ms毎に画像送信要求を送信し、地上局10は100ms毎にカラーバー画像を送信する。
例えば、図1において5番線の車上局20(1)が地上局10と無線通信中に、6番線の車上局20(2)が起動した場合、6番線の車上局20(2)は、地上局10から5番線の車上局20(1)宛ての信号(ポーリング応答信号やカラーバー画像)を受信することになる。このとき、車上局20(2)ではRSSIオン信号が検出される。しかし、6番線の車上局20(2)では、自局宛ての信号ではないので、表示部23(2)には灰色画像が表示される。このとき、車上局制御部21(2)は、受信した信号が、自局宛ての信号か否かを、受信した信号に含まれる宛先IDにより判定する。もちろん、5番線の車上局20(1)では、車上局20(1)宛てのカラーバー画像を受信すると、カラーバー画像が表示される。
地上局制御部11と車上局制御部21は、ハードウエア構成としては、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)と、それぞれの動作プログラム等を格納するメモリとを備えており、CPUは、この動作プログラムに従って動作する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る動作シーケンス図である。
説明を解り易くするため、図3の説明においては、車上局20(1)を車上局A、車上局20(2)を車上局Bと称し、車上局無線部22(1)を無線部A、車上局無線部22(2)を無線部Bと称し、車上局制御部21(1)を制御部A、車上局制御部21(2)を制御部Bと称し、表示部23(1)をモニタA、表示部23(2)をモニタBと称す。
図3に示すように、まず、地上局10が起動(地上局10の電源投入)され(図3のステップS1)、車上局Aが起動(車上局Aの電源投入)される(ステップS2)。なお、ステップS1とステップS2は、どちらが先でもよい。
車上局Aが電源投入されると、モニタA、制御部A、無線部Aの電源がオンされ、それぞれ電力が供給される。車上局Aが電源投入された後、無線部Aは、所定の第1の時間(例えば3秒間)、無線送信を行わず、無線受信だけを行う受信モードになる。そして、無線部Aは、所定の第1の時間が過ぎると、ポーリング信号の無線送信を開始する(ステップS4)。
ただし、受信モードにおいて、車上局Aは、自局がポーリング信号を送信していないのにも係わらず地上局10から送信された無線信号を受信すると、受信モードを継続する。そして、地上局10から送信された無線信号を受信しなくなってから、所定の第2の時間(例えば3秒間)が過ぎると、ポーリング信号の送信を開始する。第1の時間と第2の時間は、同じであってもよいし異なってもよい。
電源投入されると、制御部Aは、黒画像(第1の画像)を生成し、モニタAへ出力する。モニタAは、制御部Aから黒画像を受信すると、全面黒色表示を行う(ステップS3)。この黒色表示は、制御部Aが無線部AからRSSIオン信号を受信するまで継続される。
このモニタAの黒色表示(第1の画像表示)は、無線部AからRSSIオン信号が出力されていないことを示す、つまり、地上局10から無線信号(ポーリング応答信号や画像送信情報)を受信していないことを示す。モニタAを黒色表示することにより、制御部AとモニタAが、ある程度機能していることが分かる。
なお、モニタAは、電源投入された後、黒色表示を行うまでの間、信号表示を行わないので、その間、モニタAの表示画面の色がそのまま表示される。
無線部Aは、所定の第1の時間(図3の例では3秒間)が過ぎると、ポーリング信号を送信する(ステップS4)。地上局10は、ポーリング信号を受信すると、ポーリング応答信号を送信する(ステップS5)。
無線部Aは、ポーリング応答信号を受信すると、RSSIオン信号を、制御部Aへ出力する(ステップS6)とともに、画像送信要求を地上局10へ無線送信する(ステップS8)。制御部Aは、RSSIオン信号を受信すると、灰色画像(第2の画像)を生成し、モニタAへ出力する。モニタAは、制御部Aから灰色画像を受信すると、全面灰色表示を行う(ステップS7)。
この灰色画像は、無線部AからRSSIオン信号が出力されているが、地上局10から車上局A宛てのカラーバー画像(受信画像)を未受信であることを示す画像である。モニタAが灰色画像を表示することにより、無線部Aと制御部AとモニタAが、ある程度機能していることが分かる。
地上局10は、画像送信要求を受信すると、記憶部13に記憶していたカラーバー画像を、車上局Aへ無線送信する(ステップS9)。なお、地上局10は、画像送信要求を受信すると、地上局制御部11でカラーバー画像を生成して車上局Aへ無線送信するよう構成することも可能である。無線部Aは、カラーバー画像を受信すると、制御部Aへ送信する(ステップS10)。
制御部Aは、受信したカラーバー画像を、モニタAへ出力する。モニタAは、制御部Aからカラーバー画像を受信すると、該受信したカラーバー画像(受信画像)を表示する(ステップS11)。モニタAがカラーバー画像を表示することにより、車上局A(つまり、無線部Aと制御部AとモニタA)が、正常に機能していることが分かる。
なお、図3の例では、モニタAが灰色画像を受信した後、カラーバー画像を受信するまでの時間は、数十ms程度である。
無線部Aは、前回のポーリング信号送信から約100msが過ぎると、再度、ポーリング信号を送信する(ステップS12)。地上局10は、ポーリング信号を受信すると、ポーリング応答信号を送信する(ステップS13)。
無線部Aは、ポーリング応答信号を受信すると、画像送信要求を地上局10へ無線送信する(ステップS14)。地上局10は、画像送信要求を受信すると、記憶部13に記憶していたカラーバー画像を、車上局Aへ無線送信する(ステップS15)。
無線部Aは、カラーバー画像を受信すると、制御部Aへ送信する(ステップS16)。制御部Aは、受信したカラーバー画像を、モニタAへ出力する。モニタAは、制御部Aからカラーバー画像を受信すると、カラーバー画像を表示する(ステップS17)。
このように、車上局Aは、ポーリング信号を送信し、カラーバー画像を受信して表示する動作を、約100ms間隔で繰り返す。
こうして、車上局Aがポーリング信号を繰り返し送信しているとき、車上局Bが起動(車上局Bの電源投入)される(ステップS20)。車上局Bが電源投入されると、モニタB、制御部B、無線部Bの電源がオンされ、それぞれ電力が供給される。車上局Bが電源投入された後、無線部Bは、上述した無線部Aと同様の動作を行う。
すなわち、無線部Bは、起動後、所定の第1の時間(例えば3秒間)、無線送信を行わず、無線受信だけを行う受信モードになる。そして、受信モードにおいて、車上局Bは、自局がポーリング信号を送信していないのにも係わらず地上局10から送信された無線信号を受信すると、受信モードを継続する。そして、地上局10から送信された無線信号を受信しなくなってから、所定の第2の時間(例えば3秒間)が過ぎると、ポーリング信号の無線送信を開始する。
したがって、車上局Bは、車上局Aがポーリング信号を含む無線送信を終了するまで、つまり、車上局Aが、出発して、その場を立ち去り、地上局10との通信を終了するまで、ポーリング信号の送信を開始しない。
電源投入されると、制御部Bは、上述した制御部Aと同様に、黒画像(第1の画像)を生成し、モニタBへ出力する。モニタBは、制御部Bから黒画像を受信すると、全面黒色表示を行う(ステップS21)。この黒色表示は、制御部Bが無線部BからRSSIオン信号を受信するまで継続される。なお、モニタBは、電源投入された後、黒色表示を行うまでの間、信号表示を行わないので、その間、モニタBの表示画面の色がそのまま表示される。
車上局Bが電源投入された後も、地上局10は、車上局Aからのポーリング信号を受信(ステップS22)すると、車上局A宛てのポーリング応答信号を送信する(ステップS23)。
無線部Bは、車上局A宛てのポーリング応答信号を受信する(ステップS23)と、RSSIオン信号を、制御部Bへ出力する(ステップS24)。制御部Bは、RSSIオン信号を受信すると、灰色画像(第2の画像)を生成し、モニタBへ出力する。モニタBは、制御部Bから灰色画像を受信すると、全面灰色表示を行う(ステップS25)。
また、制御部Bは、ステップS23で無線部Bが車上局A宛てのポーリング応答信号を受信すると、自局がポーリング信号を送信していないことから、他の車上局(この場合、車上局A)の存在と、当該他の車上局が地上局10と無線通信中であることを認識する。
なお、制御部Bは、ステップS23で受信した車上局A宛てのポーリング応答信号に含まれる宛先IDによっても、車上局Aの存在と、車上局Aが地上局10と無線通信中であることを認識することが可能である。
車上局Aは、車上局A宛てのポーリング応答信号を受信する(ステップS23)と、画像送信要求を地上局10へ無線送信し(ステップS26)、地上局10からカラーバー画像を受信する(ステップS27)と、受信したカラーバー画像を、モニタAへ出力する(ステップS28,29)。
同様に、車上局Aは、次のポーリング信号を送信し(ステップS30)、車上局A宛てのポーリング応答信号を受信すると(ステップS31)、画像送信要求を地上局10へ無線送信し(ステップS32)、地上局10からカラーバー画像を受信する(ステップS33)と、受信したカラーバー画像を、モニタAへ出力する(ステップS34,35)。
やがて、車上局Aが、車庫から出発して、その場を立ち去り、地上局10との通信を終了する(ステップS36)と、無線局Aはカラーバー画像を受信できなくなり、モニタAはカラーバー画像を表示しなくなる。モニタAには、出発後の状況に応じた画像が表示される。
また、ステップS36で車上局Aが出発した後、車上局Bは、地上局10から送信された最後の無線信号を受信してから、所定の第2の時間(例えば3秒間)、無線信号を受信しない状態が続くと、ポーリング信号の送信を開始する(ステップS41)。地上局10は、車上局Bからのポーリング信号を受信すると、ポーリング応答信号を送信する(ステップS42)。
無線部Bは、ポーリング応答信号を受信すると、画像送信要求を地上局10へ無線送信する(ステップS43)。地上局10は、画像送信要求を受信すると、記憶部13に記憶していたカラーバー画像を、車上局Bへ無線送信する(ステップS44)。無線部Bは、カラーバー画像を受信すると、制御部Bへ送信する(ステップS45)。
制御部Bは、受信したカラーバー画像(受信画像)を、モニタBへ出力する。モニタBは、制御部Bから車上局B宛てのカラーバー画像を受信すると、カラーバー画像を表示する(ステップS46)。モニタBがカラーバー画像を表示することで、車上局B(つまり、無線部Bと制御部BとモニタB)が、正常に機能していることが分かる。
無線部Bは、前回のポーリング信号送信から約100msが過ぎると、再度、ポーリング信号を送信する(ステップS47)。地上局10は、ポーリング信号を受信すると、ポーリング応答信号を送信する(ステップS48)。
無線部Bは、ポーリング応答信号を受信すると、画像送信要求を地上局10へ無線送信する(ステップS49)。地上局10は、画像送信要求を受信すると、記憶部13に記憶していたカラーバー画像を、車上局Bへ無線送信する(ステップS50)。
無線部Bは、カラーバー画像を受信すると、制御部Bへ送信する(ステップS51)。制御部Bは、受信したカラーバー画像を、モニタBへ出力する。モニタBは、制御部Bからカラーバー画像を受信すると、カラーバー画像を表示する(ステップS52)。
こうして、車上局Bは、ポーリング信号を送信し、カラーバー画像を受信して表示する動作を、約100ms間隔で繰り返し、所定の時刻になると出発する(ステップS53)。
なお、第1実施形態では、RSSIオン信号が出力されていないことを示す第1の画像を黒画像とし、RSSIオン信号は出力されているが自局宛のカラーバー画像を未受信であることを示す第2の画像を灰色画像とし、地上局10から受信する受信画像をカラーバー画像としたが、本発明は、これに限られるものではなく、第1の画像と第2の画像と受信画像とを、それぞれ、第1の画像と第2の画像と受信画像であることが識別可能な特定の画像としてもよい。
また、黒画像を生成し表示する機能と、灰色画像を生成し表示する機能との少なくとも1方、又は両方を、削除した構成とすることもできる。このように構成しても、車上局が、既に行われている他の車上局の通信を妨げることを抑制することができる。また、この場合、車上局は、地上局からの受信画像を表示するので、車上局の機能(無線部の送受信機能と制御部及び表示部の機能)が正常であると判断することができる。
また、黒画像を生成し表示する機能と、灰色画像を生成し表示する機能と、地上局からの受信画像を表示する機能の少なくとも1つ、又は全部を、削除した構成とすることもできる。全部を削除する構成としても、車上局が、既に行われている他の車上局の通信を妨げることを抑制することができる。この場合、地上局は、通信相手の車上局の無線部の送受信機能と制御部の機能)がほぼ正常であると判断することができる。
また、第1実施形態では、黒画像と灰色画像を、車上局制御部で生成するように構成したが、予め生成された黒画像と灰色画像を、車上局に設けられた記憶部に記憶しておき、該記憶した黒画像と灰色画像を用いるように構成することもできる。
また、第1実施形態では、カラーバー画像を地上局から受信して車上局に表示するよう構成したが、所定のメッセージを地上局から受信できた場合に、車上局で生成又は記憶していたカラーバー画像を車上局の表示部に表示するよう構成することも可能である。このようにしても、車上局の機能(無線部の送受信機能と制御部及び表示部の機能)が正常であると判断することができる。すなわち、所定のメッセージを地上局から受信できることにより、無線部の送受信機能と制御部の機能が正常であると判断でき、カラーバー画像を表示することにより、表示部の機能が正常であると判断することができる。
また、第1実施形態では、車上局が1回目のカラーバー画像を受信した後も、ポーリング信号を繰り返し送信してカラーバー画像を受信するよう構成したが、所定回数(1〜数回)、カラーバー画像を受信した後、ポーリング信号を停止するよう構成することも可能である。このようにすると、例えば、車上局Aがカラーバー画像を受信して表示した後、車上局Aが出発しなくても、車上局Bが、ポーリング信号を送信しカラーバー画像を受信して表示することができる。つまり、車上局Aが出発しなくても、車上局Bの機能が正常であるか否かを判断することができる。したがって、車上局Bに不具合があった場合に、車上局Aの出発を待つことなく、早めに対処できる。
また、第1実施形態では、車上局Aと車上局Bのポーリング信号送出周期を同一(100ms)としたが、両者を異ならせるよう構成してもよい。例えば、車上局Aのポーリング信号送出周期を100ms、車上局Bのポーリング信号送出周期を110msとする。このように、複数の車上局のポーリング信号送出周期を異ならせると、該複数の車上局が同時に電源投入された場合など、複数の車上局からのポーリング信号が競合し衝突した場合に、次の(又は後の)ポーリング信号の衝突を回避することができる。
また、第1実施形態では、車上局がポーリング信号を送信し、地上局からポーリング応答信号を受信すると、画像送信要求を送信し、地上局から画像送信するよう構成したが、ポーリング信号とポーリング応答信号を省略するよう構成することも可能である。この場合、車上局が画像送信要求を周期的(例えば約100ms間隔)に繰り返し送信し、地上局が画像送信要求を受信すると画像送信するよう構成する。つまり、画像送信要求がポーリング信号として機能し、画像送信がポーリング応答信号として機能するよう構成する。
また、第1実施形態では、地上局10を、地上局制御部11と地上局無線部12とを含むよう構成し、車上局20を、車上局制御部21と車上局無線部22とを含むよう構成したが、地上局制御部11が、映像や音声のアナログ信号をデジタル変換して地上局無線部12へ出力するWEBエンコーダを含み、車上局制御部21が、車上局無線部22からのデジタル化された映像や音声をアナログ変換するWEBデコーダを含むよう構成することも可能である。
第1実施形態によれば、少なくとも以下に示す効果のいずれかを奏する。
(A1)無線通信装置(車上局)が、起動時に第1の時間、受信可能状態を維持してポーリング信号を無線送信せず、第1の時間において、他の無線通信装置(他の車上局)を宛先とする第1の無線信号を受信しなかった場合に、ポーリング信号を無線送信するよう構成したので、当該無線通信装置の起動時に、既に行われている他の無線通信装置の通信を妨げることを抑制することができる。
(A2)第1の時間において第1の無線信号を受信した場合は、第1の無線信号を受信した後、第1の時間と同じか又は異なる長さの第2の時間、受信可能状態を維持してポーリング信号を無線送信せず、第2の時間において、第1の無線信号を受信しなかった場合は、ポーリング信号を無線送信するよう、車上局を構成したので、起動時において、既に行われている他の車上局の通信を妨げることを確実に抑制することができる。
(A3)ポーリング信号を無線送信した後、他の無線通信装置(地上局)から受信した受信画像を表示するよう構成したので、当該車上局の無線部の送受信機能と制御部と表示部とが正常であると判断することができる。
(A4)第1の時間又は第2の時間において、第1の無線信号を受信しない第1の状態(RSSIがオンでない状態)では、当該状態を示す第1の画像を表示するよう構成したので、当該車上局が第1の状態にあることを容易に知ることができる。また、当該車上局の制御部と表示部とがほぼ正常であると判断することができる。
(A5)第1の時間又は第2の時間において、第1の無線信号を受信した第2の状態では、車上局が無線信号を受信したことを示す第2の画像を表示するよう構成したので、当該車上局が第2の状態にあることを容易に知ることができる。また、当該車上局の無線部の受信機能がある程度正常であり、制御部と表示部とがほぼ正常であると判断することができる。
(A6)当該車上局から送信されるポーリング信号の周期と、他の車上局から送信されるポーリング信号の周期とが異なるよう構成した場合は、複数の車上局からのポーリング信号が競合し衝突した場合に、次のポーリング信号の衝突を回避することができる。
(A7)受信画像を表示した後、ポーリング信号の無線送信を停止するよう構成した場合は、先発の車上局が出発していない状態でも、当該車上局が、ポーリング信号を送信しカラーバー画像を受信して表示することができる。つまり、当該車上局の機能が正常であると判断することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、例えば、車上局Bが車上局A宛ての無線信号を受信した場合に、灰色画像をモニタBへ表示するようにした。したがって、第1実施形態では、自局がポーリング信号を送信しポーリング応答信号を受信した場合だけでなく、自局がポーリング信号を送信していないのに他の車上局に対する信号(ポーリング応答信号やカラーバー画像など)を受信した場合にも、灰色画像をモニタBへ表示することになる。
第2実施形態では、自局がポーリング信号を送信していないのに他の車上局に対する信号を受信した場合に、他の車上局が試験中(起動確認中)であることを示すメッセージをモニタBへ表示する。これにより、第1実施形態では、車上局Bにおいて、自局宛のカラーバー画像を受信して表示する機能に不具合がある(例えば、車上局Bの車上局無線部22の故障で灰色画面が表示されている)のか、隣接する車上局Aが試験中なのかの区別がつかなかったが、この区別がつくようになる。
第2実施形態では、車上局制御部の構成のみが第1実施形態の車上局制御部21と異なり、他の構成は、第1実施形態と同様であるので、同じ構成については説明を省略する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る車上局制御部の構成図である。図4に示すように、第2実施形の車上局制御部41は、判定部41aと、切替部41bと、黒画像生成部21cと、試験メッセージ画像生成部41dとを含むように構成される。第1実施形態の車上局制御部21と同じ構成には、同符号を付し、説明を省略する。
試験メッセージ画像生成部41dは、試験メッセージ画像を生成し出力する。試験メッセージ画像は、車上局20がポーリング信号を送信していないのに他の車上局20に対する信号(ポーリング応答信号やカラーバー画像など)を受信した場合に、他の車上局20が試験中(起動確認中)であることを示す試験メッセージを含む。試験メッセージは、例えば、「隣接列車が起動確認中。隣接列車が出区するまでお待ち下さい。」である。
切替部41bは、判定部41aからの制御に従い、表示部23へ出力する画像を切り替える。詳しくは、切替部41bは、黒画像生成部21cからの黒画像と、試験メッセージ画像生成部41dからの試験メッセージ画像と、車上局無線部22からのカラーバー画像(地上局10から受信したカラーバー画像)とを、切り替えて表示部23へ出力する。
図4に示すように、切替部41bは、車上局無線部22からのカラーバー画像の信号線が接続された接点aと、黒画像生成部21cからの黒画像の信号線が接続された接点bと、試験メッセージ画像生成部41dからの試験メッセージ画像の信号線が接続された接点cと、表示部(モニタ)23への信号線が接続された接点dとを備える。そして、切替部41bは、判定部41aからの制御に従い、接点aと接点bと接点cのいずれか1つと、接点dとを接続する。
判定部41aは、車上局無線部22からRSSIオン信号が出力されているか否かと、地上局10から受信した信号(詳しくは、受信した信号の宛先)とに基づいて切替部21bを制御する。
詳しくは、判定部41aは、RSSIオン信号が出力されていない場合、又は、RSSIオン信号が出力されていて、かつ地上局10から自局宛ての信号(ポーリング応答信号)を受信しているが、自局宛てのカラーバー画像を受信していない場合は、黒画像生成部21cで生成された黒画像を表示部23へ出力するよう、切替部41bを制御する。
また、判定部41aは、RSSIオン信号が出力されていて、かつ地上局10から他の車上局宛ての信号(ポーリング応答信号又はカラーバー画像)を受信している場合は、試験メッセージ画像生成部41dで生成された試験メッセージ画像を表示部23へ出力するよう、切替部41bを制御する。
また、判定部41aは、RSSIオン信号が出力されていて、かつ地上局10から当該車上局20宛てのカラーバー画像を受信した場合は、該受信したカラーバー画像を表示部23へ出力するよう、切替部41bを制御する。
こうして、車上局20がポーリング信号を送信していないのに、他の車上局20に対する信号を受信した場合に、他の車上局が試験中(起動確認中)であることを示す試験メッセージ画像が、当該車上局20の表示部23に表示される。
例えば、第1実施形態の図3に示したように、車上局B(他の車上局Aが通信時に、後から電源投入した車上局)が、自局がポーリング信号を送信していないのに他の車上局Aに対するポーリング応答信号(ステップS23)を受信した場合や、カラーバー画像(ステップS27)を受信した場合に、他の車上局Aが試験中(起動確認中)であることを示す試験メッセージ(例えば、「隣接列車が起動確認中。隣接列車が出区するまでお待ち下さい。」を表示する。これにより、第1実施形態では、例えば、車上局Bの車上局無線部22の故障により、カラーバー画像を受信できないため、灰色画面が表示されているのか、それとも、隣接する車上局Aが試験中なのかの区別がつかなかったが、この区別がつくようになる。
車上局制御部41は、ハードウエア構成としては、それぞれ、CPUと、それぞれの動作プログラム等を格納するメモリとを備えており、CPUは、この動作プログラムに従って動作する。
第2実施形態によれば、少なくとも以下に示す効果を奏する。
(B1)他の車上局宛ての無線信号を受信した場合に、他の車上局が試験中であることを表示するよう構成したので、他の車上局が試験中であることを容易に知ることができる。そして、第1実施形態では、例えば、当該車上局の無線部の故障で灰色画面が表示されているのか、他の車上局が試験中なのかの区別がつかなかったが、この区別がつくようになる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
上述した第1実施形態では、自局宛てでないカラーバー画像は、モニタに表示されず、灰色画像をモニタに表示したが、第3実施形態では、他局宛てのカラーバー画像でもモニタに表示する。このようにしても、他局との混信を防止できるとともに、少なくとも自局の受信系や表示系が正常であることが分かる。
第3実施形態では、車上局制御部の判定部の動作のみが第1実施形態の車上局制御部21の判定部21aと異なり、他の構成は、第1実施形態と同様である。第3実施形態の車上局制御部51は、図2(第1実施形態)において、第1実施形態の判定部21aを、第3実施形態の判定部51aに置き換えたものである。第1実施形態の車上局制御部21と同じ構成には、同符号を付し、説明を省略する。
第3実施形態の判定部51aは、車上局無線部22からRSSIオン信号が出力されているか否かと、地上局10から受信したカラーバー画像とに基づいて切替部21bを制御する。
詳しくは、判定部51aは、RSSIオン信号が出力されていない場合は、黒画像生成部21cで生成された黒画像を表示部23へ出力するよう、切替部21bを制御する。
RSSIオン信号が出力された後、当該車上局20又は他の車上局20宛てのカラーバー画像を受信するまでの間は、判定部51aは、灰色画像生成部21dで生成された灰色画像を表示部23へ出力するよう、切替部21bを制御する。
RSSIオン信号が出力されていて、かつ、地上局10から当該車上局20又は他の車上局20宛てのカラーバー画像を受信した場合は、判定部51aは、該受信したカラーバー画像を表示部23へ出力するよう、切替部21bを制御する。
なお、第3実施形態では、車上局20は、自局宛てのカラーバー画像であるか否かを、モニタ23に表示するか、又は、モニタ23以外のLEDなどに点灯して表示することにより、ユーザに通知することがより好ましい。
第3実施形態によれば、少なくとも以下に示す効果を奏する。
(C1)車上局が他の車上局宛の画像を受信した場合にも、該受信した受信画像を表示するよう構成したので、当該車上局の無線部の受信機能と制御部と表示部とが正常であると判断することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
上述した第1実施形態では、車上局の起動時に、第1の時間、受信可能状態を維持してポーリング信号を送信せず、第1の時間において無線信号を受信しなかった場合はポーリング信号を送信し、第1の時間において無線信号を受信した場合は、第2の時間、ポーリング信号を送信せず、第2の時間において無線信号を受信しなかった場合は、ポーリング信号を送信するよう構成した。
これに対し、第4実施形態では、車上局の起動時か起動時以外かに係わらず、車上局が、ポーリング信号を送信する前の所定時間において、無線信号を送信しない受信モードになり、該受信モードの間、無線信号を受信しなかった場合は、ポーリング信号送信を開始するよう構成した。このようにしても、他局との混信を抑制しつつ、車上局の動作確認ができる。
第4実施形態は、例えば、車庫において車上局が起動(例えば電源投入)された後、該車上局を搭載した車両が、ホームまで走行し、ホームに設置された地上局との間で、無線交信して動作確認を行う場合である。
第4実施形態では、車上局制御部の動作のみが第1実施形態の車上局制御部21と異なり、他の構成は、第1実施形態と同様である。第4実施形態に係る動作シーケンスが、第1実施形態の動作シーケンス(図3)と異なる点を、以下説明する。
第4実施形態では、ステップS1で地上局10が起動され、ステップS2で車上局Aが起動された後、車上局Aは、ホームまで移動し、ホームにおいて運転士から動作指示を受ける。すると、車上局Aは、所定時間(例えば500ms)、無線信号を送信しない受信モードになり、該所定時間、無線信号を受信しなかった場合は、ポーリング信号の無線送信を開始する(ステップS4)。
ステップS3,ステップS5〜ステップS19は、第1実施形態と同様である。受信モードの状態から最初にポーリング信号を送信する、つまり、受信モードの状態からポーリング信号の無線送信を開始する場合にのみ、上述した所定時間(例えば500ms)を設けるので、ポーリング送信開始後において(受信モードでない状態において)、ステップS12やステップS22等のポーリング送信時には、上述した所定時間は設けられていない。
こうして、車上局Aがポーリング信号を繰り返し送信しているとき、車上局Bが起動され(ステップS20)、ホームまで移動し、ホームにおいて運転士から動作指示を受ける。すると、車上局Bは、所定時間(例えば500ms)、無線信号を送信しない受信モードになり、該所定時間、無線信号を受信しなかった場合は、ポーリング信号の無線送信を開始する。しかし、このとき図3の例では、車上局Bは、上記所定時間中に、車上局A宛てのポーリング応答信号を受信する(ステップS23)。したがって、車上局Bは、ポーリング信号の無線送信を開始しない。
ステップS21,ステップS23〜ステップS35は、第1実施形態と同様である。
やがて、車上局Aが、ホームから出発して、地上局10との通信を終了する(ステップS36)と、車上局Bは、上記所定時間において、無線信号を受信することがない。したがって、車上局Bは、ポーリング信号の無線送信を開始する(ステップS41)。
ステップS42〜ステップS53は、第1実施形態と同様である。
なお、上記所定時間は、ポーリング周期(100ms)より大きく設定することが好ましい。ポーリング周期より大きく設定することにより、他局からの無線信号を確実に受信することができる。
第4実施形態の構成と、第1実施形態に関連して説明した構成とを組み合わせて実施することも可能である。例えば、第4実施形態においても、予め生成された黒画像と灰色画像を、車上局に設けられた記憶部に記憶しておき、該記憶した黒画像と灰色画像を用いるように構成することができる。
第4実施形態によれば、少なくとも以下に示す効果のいずれかを奏する。
(D1)無線通信装置(車上局)がポーリング信号を送信する前の所定時間において、受信モードになり、該受信モードにおいて無線信号を受信しなかった場合は、ポーリング信号送信を開始するよう構成したので、既に行われている他の無線通信装置の通信を妨げることを抑制することができる。
(D2)上記所定時間を、ポーリング周期より大きく設定した場合は、他局からの無線信号を確実に受信することができる。
なお、本発明は、本発明に係る処理を実行する装置やシステムとしてだけでなく、方法として、或いは、このような方法やシステムを実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして把握することができる。
また、本発明は、CPUがメモリに格納された制御プログラムを実行することにより制御する構成としてもよく、また、ハードウエア回路として構成してもよい。
本明細書には、少なくとも次の構成が含まれる。
(構成1)
第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置と無線通信を行う第2の無線通信装置及び第3の無線通信装置とを備え、前記第2の無線通信装置からのポーリング信号に対して前記第1の無線通信装置が応答することにより前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置が無線通信を開始し、前記第3の無線通信装置からのポーリング信号に対して前記第1の無線通信装置が応答することにより前記第1の無線通信装置と前記第3の無線通信装置が無線通信を開始する無線通信システムであって、
前記第2の無線通信装置は、
前記第2の無線通信装置の起動時に第1の時間、受信可能状態を維持してポーリング信号を無線送信せず、前記第1の時間において、前記第1の通信装置からの前記第3の無線通信装置を宛先とする無線信号である第1の無線信号を受信しなかった場合に、ポーリング信号を無線送信することを特徴とする無線通信システム。
なお、構成1は、第2の無線通信装置が、第1の時間において、宛先に関係なく無線信号を受信しなかった場合に、ポーリング信号を無線送信することを含む。
(構成2)
構成1に記載された無線通信システムであって、
前記第2の無線通信装置は、
前記第1の時間において、前記第1の無線信号を受信した場合は、前記第1の無線信号を受信した後、前記第1の時間と同じ長さか又は異なる長さの第2の時間、受信可能状態を維持してポーリング信号を無線送信せず、前記第2の時間において、前記第1の無線信号を受信しなかった場合は、ポーリング信号を無線送信することを特徴とする無線通信システム。
(構成3)
構成1に記載された無線通信システムであって、
前記第2の無線通信装置は、表示部を備え、
ポーリング信号を無線送信した後、前記第1の無線通信装置から前記第2の無線通信装置を宛先とする画像を受信すると、該受信した受信画像を前記表示部に表示することを特徴とする無線通信システム。
(構成4)
構成2に記載された無線通信システムであって、
前記第2の無線通信装置は、表示部を備え、
前記第1の時間又は前記第2の時間において、前記第1の無線信号を受信していない第1の状態では、当該状態を示す第1の画像を前記表示部に表示することを特徴とする無線通信システム。
(構成5)
構成2に記載された無線通信システムであって、
前記第2の無線通信装置は、表示部を備え、
前記第1の時間又は前記第2の時間において、前記第1の無線信号を受信した第2の状態では、前記第2の無線通信装置が当該第2の無線通信装置以外の無線通信装置宛ての無線信号を受信したことを示す第2の画像を前記表示部に表示することを特徴とする無線通信システム。
(構成6)
構成5に記載された無線通信システムであって、
前記第2の画像は、当該第2の無線通信装置以外の無線通信装置が試験中であることを表示することを特徴とする無線通信システム。
(構成7)
構成4に記載された無線通信システムであって、
前記第1の無線通信装置は、
前記第3の無線通信装置からポーリング信号を受信した後、第3の画像を、前記第3の無線通信装置を宛先として送信し、
前記第2の無線通信装置は、
前記第1の時間又は前記第2の時間において、前記第3の画像を前記第1の無線通信装置から受信した後、該受信した前記第3の画像を、前記表示部に表示することを特徴とする無線通信システム。
(構成8)
構成1に記載された無線通信システムであって、
前記第2の無線通信装置から送信されるポーリング信号の周期と、前記第3の無線通信装置から送信されるポーリング信号の周期とが異なることを特徴とする無線通信システム。
(構成9)
構成3に記載された無線通信システムであって、
前記第2の無線通信装置は、
前記受信画像を表示した後、ポーリング信号の無線送信を停止することを特徴とする無線通信システム。
(構成10)
第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置と無線通信を行う第2の無線通信装置及び第3の無線通信装置とを備え、前記第2の無線通信装置からのポーリング信号に対して前記第1の無線通信装置が応答することにより前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置が無線通信を開始し、前記第3の無線通信装置からのポーリング信号に対して前記第1の無線通信装置が応答することにより前記第1の無線通信装置と前記第3の無線通信装置が無線通信を開始する無線通信システムであって、
前記第2の無線通信装置は、
ポーリング信号を無線送信する前の所定時間において、無線信号を送信しない受信モードになり、該受信モードの間、前記第1の通信装置からの前記第3の無線通信装置を宛先とする無線信号である第1の無線信号を受信しなかった場合は、ポーリング信号送信を開始することを特徴とする無線通信システム。
(構成11)
構成10に記載された無線通信システムであって、
前記第2の無線通信装置は、表示部を備え、
ポーリング信号を無線送信した後、前記第1の無線通信装置から前記第2の無線通信装置を宛先とする画像を受信すると、該受信した受信画像を前記表示部に表示することを特徴とする無線通信システム。
(構成12)
構成10に記載された無線通信システムであって、
前記第2の無線通信装置は、表示部を備え、
前記受信モードの間、前記第1の無線信号を受信していない第1の状態では、当該状態を示す第1の画像を前記表示部に表示することを特徴とする無線通信システム。
(構成13)
構成10に記載された無線通信システムであって、
前記第2の無線通信装置は、表示部を備え、
前記受信モードの間、前記第1の無線信号を受信した第2の状態では、前記第2の無線通信装置が当該第2の無線通信装置以外の無線通信装置宛ての無線信号を受信したことを示す第2の画像を前記表示部に表示することを特徴とする無線通信システム。
(構成14)
構成13に記載された無線通信システムであって、
前記第2の画像は、当該第2の無線通信装置以外の無線通信装置が試験中であることを表示することを特徴とする無線通信システム。
(構成15)
構成13に記載された無線通信システムであって、
前記第1の無線通信装置は、
前記第3の無線通信装置からポーリング信号を受信した後、第3の画像を、前記第3の無線通信装置を宛先として送信し、
前記第2の無線通信装置は、
前記受信モードの間、前記第3の画像を前記第1の無線通信装置から受信した後、該受信した前記第3の画像を、前記表示部に表示することを特徴とする無線通信システム。
(構成16)
構成10に記載された無線通信システムであって、
前記第2の無線通信装置から送信されるポーリング信号の周期と、前記第3の無線通信装置から送信されるポーリング信号の周期とが異なることを特徴とする無線通信システム。
(構成17)
構成11に記載された無線通信システムであって、
前記第2の無線通信装置は、
前記受信画像を表示した後、ポーリング信号の無線送信を停止することを特徴とする無線通信システム。
(構成18)
外部通信装置へポーリング信号を送信し、前記外部通信装置が応答することにより、前記外部通信装置と無線通信を開始する無線通信装置であって、
前記無線通信装置は、
前記無線通信装置の起動時に第1の時間、受信可能状態を維持してポーリング信号を無線送信せず、前記第1の時間において、当該無線通信装置以外を宛先とする前記外部通信装置からの無線信号を受信しなかった場合は、ポーリング信号を無線送信することを特徴とする無線通信装置。
(構成19)
外部通信装置へポーリング信号を送信し、前記外部通信装置が応答することにより、前記外部通信装置と無線通信を開始する無線通信装置であって、
前記無線通信装置は、
ポーリング信号を無線送信する前の所定時間において、無線信号を送信しない受信モードになり、該受信モードの間、当該無線通信装置以外を宛先とする前記外部通信装置からの無線信号を受信しなかった場合は、ポーリング信号を無線送信することを特徴とする無線通信システム。
10…地上局(第1の無線通信装置)、11…地上局制御部、12…地上局無線部、13…記憶部、20…車上局(第2、第3の無線通信装置)、21…車上局制御部、21a…判定部、21b…切替部、21c…黒画像生成部、21d…灰色画像生成部、22…車上局無線部、23…表示部(モニタ)、41…車上局制御部、41a…判定部、41b…切替部、41d…試験メッセージ画像生成部、51…車上局制御部、51a…判定部。

Claims (10)

  1. 第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置と無線通信を行う第2の無線通信装置及び第3の無線通信装置とを備え、前記第2の無線通信装置からのポーリング信号に対して前記第1の無線通信装置が応答することにより前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置が無線通信を開始し、前記第3の無線通信装置からのポーリング信号に対して前記第1の無線通信装置が応答することにより前記第1の無線通信装置と前記第3の無線通信装置が無線通信を開始する無線通信システムであって、
    前記第2の無線通信装置は、
    前記第2の無線通信装置の起動時に第1の時間、受信可能状態を維持してポーリング信号を無線送信せず、前記第1の時間において、前記第1の通信装置からの前記第3の無線通信装置を宛先とする無線信号である第1の無線信号を受信しなかった場合に、ポーリング信号を無線送信することを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載された無線通信システムであって、
    前記第2の無線通信装置は、
    前記第1の時間において、前記第1の無線信号を受信した場合は、前記第1の無線信号を受信した後、前記第1の時間と同じ長さか又は異なる長さの第2の時間、受信可能状態を維持してポーリング信号を無線送信せず、前記第2の時間において、前記第1の無線信号を受信しなかった場合は、ポーリング信号を無線送信することを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1に記載された無線通信システムであって、
    前記第2の無線通信装置は、表示部を備え、
    ポーリング信号を無線送信した後、前記第1の無線通信装置から前記第2の無線通信装置を宛先とする画像を受信すると、該受信した受信画像を前記表示部に表示することを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項2に記載された無線通信システムであって、
    前記第2の無線通信装置は、表示部を備え、
    前記第1の時間又は前記第2の時間において、前記第1の無線信号を受信していない第1の状態では、当該状態を示す第1の画像を前記表示部に表示することを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項2に記載された無線通信システムであって、
    前記第2の無線通信装置は、表示部を備え、
    前記第1の時間又は前記第2の時間において、前記第1の無線信号を受信した第2の状態では、前記第2の無線通信装置が当該第2の無線通信装置以外の無線通信装置宛ての無線信号を受信したことを示す第2の画像を前記表示部に表示することを特徴とする無線通信システム。
  6. 請求項5に記載された無線通信システムであって、
    前記第2の画像は、当該第2の無線通信装置以外の無線通信装置が試験中であることを表示することを特徴とする無線通信システム。
  7. 請求項4に記載された無線通信システムであって、
    前記第1の無線通信装置は、
    前記第3の無線通信装置からポーリング信号を受信した後、第3の画像を、前記第3の無線通信装置を宛先として送信し、
    前記第2の無線通信装置は、
    前記第1の時間又は前記第2の時間において、前記第3の画像を前記第1の無線通信装置から受信した後、該受信した前記第3の画像を、前記表示部に表示することを特徴とする無線通信システム。
  8. 請求項1に記載された無線通信システムであって、
    前記第2の無線通信装置から送信されるポーリング信号の周期と、前記第3の無線通信装置から送信されるポーリング信号の周期とが異なることを特徴とする無線通信システム。
  9. 第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置と無線通信を行う第2の無線通信装置及び第3の無線通信装置とを備え、前記第2の無線通信装置からのポーリング信号に対して前記第1の無線通信装置が応答することにより前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置が無線通信を開始し、前記第3の無線通信装置からのポーリング信号に対して前記第1の無線通信装置が応答することにより前記第1の無線通信装置と前記第3の無線通信装置が無線通信を開始する無線通信システムであって、
    前記第2の無線通信装置は、
    ポーリング信号を無線送信する前の所定時間において、無線信号を送信しない受信モードになり、該受信モードの間、前記第1の通信装置からの前記第3の無線通信装置を宛先とする無線信号である第1の無線信号を受信しなかった場合は、ポーリング信号送信を開始することを特徴とする無線通信システム。
  10. 外部通信装置へポーリング信号を送信し、前記外部通信装置が応答することにより、前記外部通信装置と無線通信を開始する無線通信装置であって、
    前記無線通信装置は、
    前記無線通信装置の起動時に第1の時間、受信可能状態を維持してポーリング信号を無線送信せず、前記第1の時間において、当該無線通信装置以外を宛先とする前記外部通信装置からの無線信号を受信しなかった場合は、ポーリング信号を無線送信することを特徴とする無線通信装置。
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