JP6523841B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、燃料電池システムに関する。
図16は、従来の燃料電池システムの構成の第1の例を示す模式図である。
図16の燃料電池システムは、送気ポンプ(ブロワ)1と、燃料電池3と、燃焼器4と、送気ポンプ5と、都市ガス送気ポンプ6−1と、脱硫器6と、改質器7と、送水ポンプ7−1と、変成器8と、一酸化炭素除去器9と、送気ポンプ9−1とを具備している。
燃焼電池3は、複数のセルが積層されたセルスタック3aを具備している。各セルは、電解質膜と、燃料極と、空気極とを具備している。燃料電池3の例は、固体高分子型燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)である。PEFCの各セルは、電解質膜として固体高分子膜を有している。
図16の燃料電池システムは、燃料として都市ガスを使用する。一般に、都市ガスは、燃料成分としてメタンとその他の炭化水素を含有しているが、都市ガスの燃料成分のほとんどはメタンである。そのため、以下の説明では、簡単のために、都市ガスは燃料成分としてメタンのみを含有しているとする。
送気ポンプ1は、燃料電池3に空気を供給する。一方、都市ガス送気ポンプ6−1は、都市ガスラインから脱硫器6に都市ガスを供給する。
脱硫器6は、都市ガス中の付臭剤に含まれる硫黄化合物を除去し、脱硫後の都市ガスを改質器7に排出する。
改質器7には、脱硫器6から都市ガスが供給され、送水ポンプ7−1から水が供給される。改質器7は、水を加熱して水蒸気を生成し、都市ガスと水蒸気を混合しながら、都市ガス中のメタンと水蒸気を適切な温度に加熱する。その結果、式(1)に示すように、水蒸気改質反応によりメタンと水蒸気から一酸化炭素と水素が生成される。生成された一酸化炭素と水素は、変成器8に排出される。なお、メタン以外の炭化水素もメタンと同様に水蒸気と反応し、一酸化炭素と水素に変化する。
CH+HO → CO+3H ・・・(1)
変成器8は、式(2)に示すように、改質器7からのガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変化させる。その結果、このガス中の一酸化炭素濃度が低下する。このガスは、一酸化炭素除去器9に排出される。
CO+HO → CO+H ・・・(2)
一酸化炭素除去器9には、送気ポンプ9−1から空気が供給される。一酸化炭素除去器9は、式(3)に示すように、変成器8からのガス中に残存する一酸化炭素をこの空気中の酸素と反応させる。その結果、一酸化炭素の選択酸化反応により、このガス中の一酸化炭素濃度がさらに低下する。
2CO+O → 2CO ・・・(3)
燃料電池3には、一酸化炭素除去器9からこのガスが供給され、送気ポンプ1から空気が供給される。燃料電池3は、式(4)に示すように、このガス中の水素を空気中の酸素と反応させる。この反応の際に、電気が発生する。
2H+O → 2HO ・・・(4)
ただし、このガス中の水素の全量が完全に反応する事はなく、燃料電池3から排出されるオフガスは水素を含有している。燃焼器4は、オフガス中の水素を、送気ポンプ5から供給された空気中の酸素を用いて燃焼させる。なお、燃料電池3の空気極からのオフガスを燃焼器4に流入させてもよい。この場合には、送気ポンプ5が不要になるが、送気ポンプ1からの送風空気量を増やす必要がある。燃焼器4での燃焼により発生した熱は、改質器7での加熱に用いられる。可燃成分である水素は、式(5)に示すように、酸素と反応して水となる。
2H+O → 2HO ・・・(5)
一方、燃焼器4からの燃焼排ガスは不燃ガスとなる。そのため、この燃焼排ガスは大気放出しても問題ない。このように、本システムは、完全には使い切れない水素を有効利用している。
なお、燃料電池3での反応は発熱反応である。この熱は、冷水を用いて冷却され、この冷水は温水に変化する。また、改質器7に熱を渡した後の燃焼排ガスは依然として温度が高いため、この燃焼排ガスの熱で水道水を加熱して温水製造を行ってもよい。
本システムが家庭用である場合には、この温水が入浴用温水などとして利用される。
図17は、従来の燃料電池システムの構成の第2の例を示す模式図である。図18は、従来の燃料電池システムの構成の第3の例を示す模式図である。
図17の燃料電池システムは、送気ポンプ1と、水素タンク2と、燃料電池3と、燃焼器4と、送気ポンプ5とを具備している。図18の燃料電池システムは、図17に示す構成要素に加えて、水素送気ポンプ2−1を具備している。
図17及び図18の燃料電池システムは、燃料として水素ガスを使用する。これらのシステムは例えば、災害避難向け公園に設置される。以下、図17のシステムについて説明するが、以下の説明は図18のシステムにも当てはまる。
図17のシステムにて、送気ポンプ1は、燃料電池3に空気を供給する。一方、水素タンク2は、水素ガスを貯蔵し、燃料電池3に水素ガスを供給する。そのため、本システムは、都市ガス送気ポンプ6−1、脱硫器6、改質器7、変成器8、一酸化炭素除去器9等を具備していない。燃料電池3には、送気ポンプ1から空気が供給され、水素タンク2から水素が供給される。燃料電池3は、この水素を空気中の酸素と反応させる。この反応の際に、電気が発生する。
ここで、図17のシステムと図18のシステムを比較する。図17では、水素タンク2内の圧力が充分高いため、水素タンク2からの水素ガスは、不図示の減圧調整弁を通して燃料電池3に供給される。一方、図18では、水素タンク2からの水素ガスが、水素送気ポンプ2−1により燃料電池3に供給される。図18の場合、水素タンク2内の圧力が高くなくても、水素ガスを燃料電池3に供給できる。
図17や図18のシステムにて、燃焼器4は、オフガス中の水素を、送気ポンプ5から供給された空気中の酸素を用いて燃焼させる。これにより、本システムでは可燃性ガスを大気中に放出する事は防がれる。本システムは改質器7を具備していないため、燃焼器4での燃焼により発生した熱は、改質器7での加熱に用いられる事がないので、大量に温水が製造される。
しかしながら、本システムでは、温水を製造する需要は多くない。例えば、本システムが災害避難向け公園に設置される場合、温水をこの公園やその周囲で使用する需要は多くない。また、燃料電池3を冷水で冷却する際に、この冷水が温水に変化するため、燃焼器4でも温水を製造する必要はない場合が多い。よって、燃焼器4で発生する熱を温水製造以外に有効利用する事が望ましい。
特開平4−280484号公報
本発明は、燃料電池からのオフガスを燃焼させて発生した熱を有効利用する事が可能な燃料電池システムを提供する事を課題とする。
一の実施形態による燃料電池システムは、酸素と水素を反応させて電気を発生させ、未反応の水素を含むオフガスを排出する燃料電池を具備する。前記システムはさらに、前記オフガスに含まれる前記未反応の水素を燃焼させ、燃焼排ガスを排出する燃焼器を具備する。前記システムはさらに、温熱源と冷熱源の温度差を用いて発電する熱電変換素子を含み、前記燃焼排ガスを前記温熱源として使用する、または前記燃焼排ガスから回収された第1の熱により60℃より高温に加熱された第1の熱媒体を、前記温熱源として使用する熱電モジュールを具備する。
第1実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。 第2実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。 第3実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。 第4実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。 第5実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。 第6実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。 第7実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。 第8実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。 第9実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。 第10実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。 第11実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。 第12実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。 第13実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。 第14実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。 第15実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。 従来の燃料電池システムの構成の第1の例を示す模式図である。 従来の燃料電池システムの構成の第2の例を示す模式図である。 従来の燃料電池システムの構成の第3の例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図15の燃料電池システムは、図17の燃料電池システムと同様に、燃料として水素ガスを使用する。図1〜図15において、図17に示す構成要素と同一または類似の構成要素には同一の符号を付し、図17の説明と重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図1の燃料電池システムは、送気ポンプ1と、水素タンク2と、燃料電池3と、燃焼器4と、送気ポンプ5とを具備している。燃焼電池3は、複数のセルが積層されたセルスタック3aを具備している。燃料電池3の例は、PEFCである。
図1の燃料電池システムはさらに、加熱器11と、高温チャンバ12と、低温チャンバ13と、熱電モジュール14と、送水ポンプ15と、送水ポンプ16と、温水タンク17とを具備している。熱電モジュール14は、温熱源と冷熱源の温度差を用いて発電する熱電変換素子14aと、熱電変換素子14aと温熱源との間に介在する板部材14bと、熱電変換素子14aと冷熱源との間に介在する板部材14cとを具備している。
送気ポンプ1は、燃料電池3に空気を供給する。一方、水素タンク2は、燃料電池3に水素ガスを供給する。燃料電池3は、この水素を空気中の酸素と反応させる。この反応の際に、電気が発生する。燃料電池3は、未反応の水素を含有するオフガスを燃焼器4に排出する。燃焼器4は、オフガス中の水素を、送気ポンプ5から供給された空気中の酸素を用いて燃焼させて、高温の燃焼排ガスを加熱器11に排出する。
本実施形態では、水素タンク2内の圧力が充分高いため、水素タンク2からの水素ガスは、不図示の減圧調整弁を通して燃料電池3に供給される。ただし、図18のように、水素タンク2からの水素ガスを水素送気ポンプ2−1により燃料電池3に供給すれば、水素タンク2内の圧力が高くなくても、水素ガスを燃料電池3に供給できる。これは、後述する第2〜第15実施形態でも同様である。よって、第2〜第15実施形態では、水素送気ポンプ2−1の有無に関する説明を省略する事にする。
加熱器11は、送水ポンプ16から送られた冷水により燃焼排ガスの熱を回収する。即ち、加熱器11は、燃焼排ガスの熱により冷水を加熱する。その結果、冷水が温水に変化し、加熱器11から高温チャンバ12に温水が排出される。燃焼排ガスの熱は、第1の熱の例である。この冷水及び温水は、第1の熱媒体の例である。この冷水は、例えば水道水または工業用水である。本実施形態の加熱器11は、燃焼排ガスと冷水との熱交換により冷水を加熱する。本実施形態では、冷水が60℃より高温の温水に加熱される。
高温チャンバ12には、加熱器11から温水が供給される。低温チャンバ13には、送水ポンプ15から冷水が供給される。この冷水は、第1の熱媒体と異なる第3の熱媒体の例である。この冷水は、例えば水道水または工業用水である。この冷水は、熱媒油に置き換えてもよい。
熱電モジュール14は、高温チャンバ12と低温チャンバ13の間に配置されている。本実施形態の熱電モジュール14は、高温チャンバ12内の温水を温熱源として使用し、低温チャンバ13内の冷水を冷熱源として使用する。その結果、熱電変換素子14aから熱電変換により電気が発生する。本実施形態の高温チャンバ12に供給される温水は、60℃より高温であり、例えば90℃である。温水の流量を増やせば温水の温度は低くなり、温水の流量を減らせば温水の温度は高くなるので、温水の温度は燃焼器4における燃焼排ガスの温度まで高くできるが、本実施形態の温水の温度は、大気圧付近の沸点より低い温度が望ましい。一方、本実施形態の低温チャンバ13に供給される冷水は、20℃より低温であり、例えば15℃である。高温チャンバ12から排出された温水は、温水タンク17に貯留される。
本実施形態では、温熱源の温水の温度を60℃より高く設定する。その理由は、以下の通りである。
燃焼排ガスの熱は、入浴用温水や食器洗浄用温水などを製造するために使用される事が多い。また、これらの温水は一般に、60℃の温水を使用前に冷水と混ぜて適温まで冷やした温水である。理由は、温水の温度を60℃より高く設定すると、温水の配管に肌が触れた際にやけどする可能性があるからである。また、不必要に60℃より高温にした場合の温水は、放熱量が多く、熱の利用効率が悪いからである。温水を実際に使用する際には、温水の温度を60℃から40℃程度に低下させる。
一方、本実施形態では、燃焼排ガスの熱を熱電変換素子14aによる発電用(熱電変換用)に使用する。熱電変換素子14aの発電効率は、温熱源と冷熱源の温度差が大きいほど高くなる。よって、温熱源の温水の温度は、なるべく高い事が望ましい。例えば、温熱源の温水として60℃の温水を使用すると、熱電変換素子14aの発電効率が低くなってしまう。
そのため、本実施形態では、温熱源の温水の温度を60℃より高く設定する。これにより、温水の温度を熱電変換に適した温度に設定する事ができ、熱電変換素子14aの発電効率を向上させる事ができる。例えば、温水の温度を60℃、冷水の温度を20℃に設定すると、発電効率が低く、熱電変換素子14aを現実的に使用する事が期待できない。一方、本実施形態のように、温水の温度を90℃、冷水の温度を15℃に設定すれば、高い発電効率を実現する事ができる。
また、燃料として都市ガスを使用する燃料電池システムでは、燃焼排ガスの熱を改質器に使用するため、改質器での加熱により温度低下した燃焼排ガスの熱から製造する温水の温度を高く設定する事が難しい事が多い。理由は、改質器では都市ガスや常温の水を加熱するので、燃焼排ガスは常温近くまで温度低下しているからである。一方、本実施形態の燃料電池システムでは、燃料として水素ガスを使用するため、燃焼排ガスの熱から製造する温水の温度を高く設定しても問題ない。よって、本実施形態では、温水の温度を高く設定する事ができ、これにより熱電変換素子14aの発電効率を向上させる事ができる。
なお、改質器の加熱源が別途設けられている等の理由により、燃料として都市ガスを使用しても問題ない場合には、本実施形態の燃料電池システムの燃料として都市ガスを使用してもよい。この場合、図1の水素タンク2は、図16の都市ガス送気ポンプ6−1、脱硫器6、改質器7、変成器8、一酸化炭素除去器9等に置き換えられ、都市ガスラインから都市ガス送気ポンプ6−1により都市ガスが供給される。
なお、燃料電池3がPEFCである場合、燃料電池3の作動に適正な温度が約80℃であるため、燃料電池3の冷却水は80℃より充分に低い温度の温水にしかならない。
以上のように、本実施形態の燃料電池システムは、燃焼排ガスから回収された熱により60℃より高温に加熱された温水を、熱電変換素子14aの温熱源として使用する。よって、本実施形態によれば、燃料電池3からのオフガスを燃焼させて発生した熱を、温水製造よりも有用な発電に有効利用する事が可能となる。
なお、本実施形態の温熱源や冷熱源は、水以外の液体(例えば油)でもよいし、液体以外の流体(例えば気体)でもよい。例えば、熱電モジュール14の板部材14cを低温チャンバ13に取り付ける代わりに空気にさらし、空気を冷熱源としてもよい。これは、後述する第2〜第15実施形態でも同様である。
また、本実施形態では、燃料電池3の空気極からのオフガスを燃焼器4に流入させてもよい。これは、後述する第2〜第15実施形態でも同様である。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図2の燃料電池システムは、図1に示す構成要素に加え、熱供給部18を具備している。温水タンク17に貯留された温水は、熱供給部18に排出される。熱供給部18は、温水の熱を熱利用先に供給し、熱供給後の水を排出する。熱供給部18から排出された水は、送水ポンプ16により再び加熱器11に供給される。このように、本実施形態では、加熱器11と高温チャンバ12の間で水を循環させている。
本実施形態によれば、加熱器11と高温チャンバ12の間で水を循環させる事で、水の補給を不要とする事ができる。さらに、本実施形態によれば、第2の従来例と同様の構成を採用する事で改質器に水を供給する必要がなくなっているため、水を全量循環させる事ができる。
一方、水の補給を不要とする事よりも、熱供給部18による熱供給を省略する事が望ましい場合には、第1実施形態のように水を循環させない構成を採用してもよい。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図3の燃料電池システムは、図1の送水ポンプ16と温水タンク17の代わりに、送油ポンプ21と、油タンク22と、熱供給部23とを具備している。第1実施形態では、温熱源が温水、冷熱源が冷水である。一方、本実施形態では、温熱源が熱媒油、冷熱源が冷水である。この熱媒油は、第1の熱媒体の例である。
加熱器11は、送油ポンプ21から送られた熱媒油により燃焼排ガスの熱を回収する。即ち、加熱器11は、燃焼排ガスの熱により熱媒油を加熱する。本実施形態では、熱媒油が60℃より高温に加熱され、加熱器11から高温チャンバ12に排出される。
高温チャンバ12には、加熱器11から熱媒油が供給される。低温チャンバ13には、送水ポンプ15から冷水が供給される。本実施形態の熱電モジュール14は、高温チャンバ12内の熱媒油を温熱源として使用し、低温チャンバ13内の冷水を冷熱源として使用する。本実施形態の高温チャンバ12に供給される熱媒油は、60℃より高温であり、例えば200℃である。本実施形態では、大気圧付近での沸点が100℃より高い熱媒油を使用する事で、熱媒油の温度を100℃以上に設定する事ができる。一方、本実施形態の低温チャンバ13に供給される冷水は、20℃より低温であり、例えば15℃である。
高温チャンバ12から排出された熱媒油は、油タンク22に貯留され、油タンク22から熱供給部23に排出される。熱供給部23は、熱媒油の熱を熱利用先に供給し、熱供給後の熱媒油を排出する。この熱の利用方法の例は、温水製造や暖房などである。熱供給部23から排出された熱媒油は、送油ポンプ21により再び加熱器11に供給される。このように、本実施形態では、加熱器11と高温チャンバ12との間で熱媒油を循環させる。
以上のように、本実施形態の燃料電池システムは、温熱源として温水の代わりに熱媒油を使用する。よって、本実施形態によれば、熱媒油の温度を水の沸点(100℃)以上に設定する事で、熱電変換素子14aの発電効率を向上させる事ができる。
一方、第1実施形態のように温熱源として温水を使用する事には、温熱源を安価で容易に用意できるという利点や可燃物を使用しないですむという利点がある。
なお、本実施形態では、熱媒油の流量を増やせば熱媒油の温度は低くなり、熱媒油の流量を減らせば熱媒油の温度は高くなるので、熱媒油の温度は燃焼器4における燃焼排ガスの温度まで高くできるが、本実施形態の熱媒油の温度は、安全のため引火点より低い温度が望ましい。このような温度の例は、数百℃である。
(第4実施形態)
図4は、第4実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図4の燃料電池システムは、図1に示す構成要素に加え、熱供給部18と、加熱器31と、送油ポンプ32とを具備している。本実施形態では、温熱源が温水、冷熱源が冷水である。この温水は、第1の熱媒体の例である。また、本実施形態では、加熱器11と加熱器31の間を熱媒油が循環する。この熱媒油は、第2の熱媒体の例である。
加熱器11は、送油ポンプ32から送られた熱媒油により燃焼排ガスの熱を回収する。即ち、加熱器11は、燃焼排ガスの熱により熱媒油を加熱する。本実施形態では、熱媒油が60℃より高温に加熱され、加熱器11から加熱器31に排出される。
加熱器31は、送水ポンプ16から送られた水により熱媒油の熱を回収する。即ち、加熱器31は、熱媒油の熱により水を加熱する。この熱は、燃焼排ガスの熱に由来し、第1の熱の例に相当する。本実施形態の加熱器31は、熱媒油と水との熱交換により水を加熱する。本実施形態では、この水が60℃より高温の温水に加熱され、加熱器31から高温チャンバ12に排出される。一方、加熱器31から排出された熱媒油は、送油ポンプ32により再び加熱器11に供給される。このように、本実施形態では、加熱器11と加熱器31との間で熱媒油を循環させる。
高温チャンバ12には、加熱器31から温水が供給される。低温チャンバ13には、送水ポンプ15から冷水が供給される。本実施形態の熱電モジュール14は、高温チャンバ12内の温水を温熱源として使用し、低温チャンバ13内の冷水を冷熱源として使用する。本実施形態の高温チャンバ12に供給される温水は、60℃より高温であり、例えば90℃である。一方、本実施形態の低温チャンバ13に供給される冷水は、20℃より低温であり、例えば15℃である。
高温チャンバ12から排出された温水は、温水タンク17に貯留され、温水タンク17から熱供給部18に排出される。熱供給部18は、温水の熱を熱利用先に供給し、熱供給後の水を排出する。この熱の利用方法の例は、温水製造や暖房などである。熱供給部18から排出された水は、送水ポンプ16により再び加熱器31に供給される。このように、本実施形態では、加熱器31と高温チャンバ12との間で水を循環させる。
以上のように、本実施形態の燃料電池システムは、燃焼排ガスの熱により熱媒油を介して水を加熱する。燃焼排ガスから水により熱回収すると、局所的に水が沸騰しやすくなる事があるが、本実施形態では熱媒油を用いる事でこのような沸騰を避ける事ができる。また、本実施形態によれば、第3実施形態に比べて可燃物である熱媒油の使用量や流路を縮小しつつ、熱媒油を使用する事ができる。
(第5実施形態)
図5は、第5実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図5の燃料電池システムは、図1の燃料電池システムと類似の構成を有している。ただし、本実施形態の熱電モジュール14は、加熱器11で加熱される前の冷水を冷熱源として使用する。本実施形態では、送水ポンプ15からの冷水が、低温チャンバ13内で低熱源として使用され、低温チャンバ13から加熱器11に排出され、温水に変化する。この温水は、加熱器11から高温チャンバ12に排出され、高温チャンバ12内で温熱源として使用され、高温チャンバ12から温水タンク17に排出される。この冷水及び温水は、第1の熱媒体の例である。本実施形態によれば、温熱源と冷熱源の熱媒体を共通化し、1つにする事ができる。
(第6実施形態)
図6は、第6実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図6の燃料電池システムは、図5に示す構成要素に加え、熱供給部18と、冷却塔19とを具備している。温水タンク17に貯留された温水は、熱供給部18に排出される。熱供給部18は、温水の熱を熱利用先に供給し、熱供給後の水を排出する。熱供給部18から排出された水は、冷却塔19内で冷却されて冷水となる。この冷水は、送水ポンプ15により再び低温チャンバ13に供給される。
このように、本実施形態では、加熱器11、高温チャンバ12、及び低温チャンバ13の間で水を循環させている。本実施形態によれば、加熱源及び冷熱源となる水の減少量は、冷却塔19にて大気へ逃げるわずかな水の量のみとなるため、水の補給を不要またはわずかとする事ができる。また、本実施形態によれば、冷却塔19により水を冷却する事で、熱利用先がない場合にも水を容易に冷却して循環させる事ができる。さらに、本実施形態によれば、第2の従来例と同様の構成を採用する事で改質器に水を供給する必要がなくなるため、水を全量循環させる事ができる。
一方、水の使用量を低減する事よりも、冷却塔19による冷却を省略する事が望ましい場合には、第5実施形態のように水を循環させない構成を採用してもよい。
(第7実施形態)
図7は、第7実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図7の燃料電池システムは、図6の送水ポンプ15、温水タンク17、熱供給部18、及び冷却塔19の代わりに、送油ポンプ21と、油タンク22と、熱供給部23とを具備している。第6実施形態では、温熱源及び冷熱源が水である。一方、本実施形態では、温熱源及び冷熱源が熱媒油である。この熱媒油は、第1の熱媒体の例である。
油タンク22に貯留された熱媒油は、熱供給部23に排出される。熱供給部23は、熱媒油の熱を熱利用先に供給し、熱供給後の熱媒油を排出する。熱供給部23から排出された熱媒油は、送油ポンプ21により再び低温チャンバ13に供給される。このように、本実施形態では、加熱器11、高温チャンバ12、及び低温チャンバ13の間で熱媒油を循環させる。高温チャンバ12内の熱媒油の温度は、例えば200℃である。低温チャンバ13内の熱媒油の温度は、例えば20℃である。なお、熱供給部23と送油ポンプ21の間には、熱媒油を冷却する冷却器と、冷却器の冷却水を大気により冷却する冷却塔を設置してもよい。
本実施形態によれば、温熱源の熱媒油の温度を大気圧付近での水の沸点(100℃)以上に設定する事ができ、熱電変換素子14aの発電効率を向上させる事ができる。熱媒油の温度は、安全のため印火点より低い温度が望ましい。このような温度の例は、数百℃である。一方、第6実施形態によれば、熱媒体として水を使用する事で、熱媒体を安価で容易に用意する事ができる。
(第8実施形態)
図8は、第8実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図8の燃料電池システムは、図5の燃料電池システムと類似の構成を有している。ただし、本実施形態の低温チャンバ13から排出された冷水は、燃料電池3を冷却する事で燃料電池3の発生熱を回収した後、加熱器11に供給される。よって、高温チャンバ12には、燃料電池3の発生熱と燃焼排ガスの熱により60℃より高温に加熱された温水が供給される。燃焼排ガスの発生熱は、第1の熱の例である。燃料電池3の発生熱は、第2の熱の例である。燃料電池3の熱は主に、酸素と水素による発熱反応に由来する。
本実施形態によれば、燃料電池3の発生熱も熱電変換素子14aによる発電に有効利用する事が可能となる。本実施形態では、第6及び第7実施形態のように、熱媒体を循環させてもよい。
(第9実施形態)
図9は、第9実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図8の燃料電池システムでは、燃料電池3と加熱器11が冷水の流路に対して直列に配置されている。一方、図9の燃料電池システムでは、燃料電池3と加熱器11が冷水の流路に対して並列に配置されている。本実施形態の冷水は、燃料電池3と加熱器11の上流の地点P1で分流され、一方の冷水が燃料電池3に供給され、他方の冷水が加熱器11に供給される。そして、前者の水は、燃料電池3を冷却した後、加熱器11内の地点P2で後者の水と合流する。合流後の水は、60℃より高温の温水として高温チャンバ12に供給される。
本実施形態によれば、第8実施形態と同様に、燃料電池3の発生熱も熱電変換素子14aによる発電に有効利用する事が可能となる。本実施形態では、第6及び第7実施形態のように、熱媒体を循環させてもよい。
(第10実施形態)
図10は、第10実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図10の燃料電池システムは、送気ポンプ1と、水素タンク2と、燃料電池3と、燃焼器4と、送気ポンプ5と、高温チャンバ41と、低温チャンバ42と、熱電モジュール43と、送水ポンプ44と、熱供給部45とを具備している。高温チャンバ41は、燃焼排ガスを流通させるガス流路の例である。熱電モジュール43は、温熱源と冷熱源の温度差を用いて発電する熱電変換素子43aと、熱電変換素子43aと温熱源との間に介在する板部材43bと、熱電変換素子43aと冷熱源との間に介在する板部材43cとを具備している。
図1〜図9の熱電変換素子14aは、燃焼排ガスから回収された熱により加熱された熱媒体を温熱源として使用する。一方、図10の熱電変換素子43aは、燃焼排ガスそのものを温熱源として使用する。即ち、図1〜図9の熱電変換素子14aは、燃焼排ガスの熱を熱媒体を介して間接的に回収するのに対し、図10の熱電変換素子43aは、燃焼排ガスの熱を直接的に回収する。
高温チャンバ41には、燃焼器4から高温の燃焼排ガスが供給される。低温チャンバ42には、送水ポンプ44から水が供給される。低温チャンバ42には、水以外の熱媒体を供給してもよい。
熱電モジュール43は、高温チャンバ41と低温チャンバ42の間に配置されている。本実施形態の熱電モジュール43は、高温チャンバ41内の燃焼排ガスを温熱源として使用し、低温チャンバ42内の水を冷熱源として使用する。その結果、熱電変換素子43aから熱電変換により電気が発生する。低温チャンバ42から排出された水は、熱供給部45に供給される。熱供給部45は、この水の熱を熱利用先に供給し、熱供給後の水を排出する。
本実施形態によれば、高温チャンバ41内に燃焼排ガスを供給する事で、高温チャンバ41内の温度を充分に高温に設定する事ができる。さらに、本実施形態によれば、熱電変換素子43aがこの燃焼排ガスの熱を直接的に回収する事で、板部材43bをより高温にする事ができ、熱電変換素子43aの発電効率を向上させる事ができる。
一方、第1〜第9実施形態では、熱電変換素子14aが燃焼排ガスの熱を熱媒体を介して間接的に回収する。よって、これらの実施形態によれば、温熱源に適した熱媒体を高温チャンバ12に供給するようにする事で、高温チャンバ12の構造や製造工程を単純化する事が可能となる。
なお、本実施形態では、水の流量を増やせば水の温度は低くなり、水の流量を減らせば水の温度は高くなるので、水の温度は燃焼器4における燃焼排ガスの温度まで高くできるが、本実施形態の水の温度は、大気圧付近の沸点より低い温度が望ましい。これは、水の代わりに熱媒油を使用する場合でも同様である。熱媒油を使用する場合の熱媒油の温度は、安全のため印火点より低い温度が望ましい。このような温度の例は、数百℃である。
(第11実施形態)
図11は、第11実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図11の燃料電池システムは、図10に示す構成要素に加え、水タンク46を具備している。低温チャンバ42から排出された水は、水タンク46に貯留され、水タンク46から熱供給部45に排出される。熱供給部45は、この水の熱を熱利用先に供給し、熱供給後の水を排出する。熱供給部45から排出された水は、送水ポンプ44により再び低温チャンバ42に供給される。このように、本実施形態では、低温チャンバ42、送水ポンプ44、熱供給部45、及び水タンク46の間で水を循環させる。本実施形態によれば、このように水を循環させる事で、水の補給を不要にする事ができる。
(第12実施形態)
図12は、第12実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図12の燃料電池システムは、図10の燃料電池システムと類似の構成を有している。ただし、本実施形態の水は、送水ポンプ44と低温チャンバ42との間の地点P3で分流され、一方の水が燃料電池3に供給され、他方の水が低温チャンバ42に供給される。そして、前者の水は、燃料電池3を冷却した後、低温チャンバ42内の地点P4で後者の水と合流する。合流後の水は、低温チャンバ42から熱供給部45に排出される。本実施形態の水は、第4の熱媒体の例である。この水は、図11のように循環するのならば、熱媒油に置き換えてもよい。
以上のように、本実施形態の燃料電池システムは、熱電モジュール43の冷熱源として使用される前の水の少なくとも一部を、燃料電池3の冷却用に使用する。よって、本実施形態によれば、低温チャンバ42の熱に加えて燃料電池3の発生熱も熱供給部45で有効利用する事が可能となる。
(第13実施形態)
図13は、第13実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図13の燃料電池システムは、図10の高温チャンバ41の代わりに、加熱器の機能も有する高温チャンバ47を具備している。図13の燃料電池システムはさらに、図5の燃料電池システムと同様に、高温チャンバ12と、低温チャンバ13と、熱電モジュール14と、送水ポンプ15とを具備している。高温チャンバ47は、燃焼排ガスを流通させるガス流路の例である。熱電モジュール43は、第1の熱電モジュールの例である。熱電モジュール14は、第2の熱電モジュールの例である。
図13の燃料電池システムは、図1〜図9の燃料電池システムのいずれかと、図10〜図12の燃料電池システムのいずれかとを組み合わせた構成を有している。熱電変換素子43aは、高温チャンバ47内の燃焼排ガスの熱を直接的に回収する。熱電変換素子14aは、燃焼排ガスの熱を熱媒体(水)を介して間接的に回収する。なお、高温チャンバ47内の燃焼排ガスの温度や、高温チャンバ12内の水の温度は、60℃より高温である。
以下、熱電モジュール43、14について説明する。本実施形態の燃料電池システムが熱電モジュール43のみを具備する場合には、燃焼排ガスが十分に冷却されない可能性がある。一方、本実施形態の燃料電池システムが熱電モジュール14のみを具備して、同じ熱量を回収する場合には、高温チャンバ47内の熱回収部分が大きくなり、燃焼排ガスの圧損が増大しすぎる可能性がある。本実施形態によれば、これらの両方の問題を解消する事が可能となる。一方、熱電モジュール43、14の両方を設置するコストを抑制する事が望ましい場合には、第1〜第12実施形態の構成を採用する事が望ましい。
(第14実施形態)
図14は、第14実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図14の燃料電池システムは、図6に示す構成要素に加え、バイパス流路51と、弁52とを具備している。バイパス流路51は、熱媒体が熱電モジュール14の温熱源として使用される地点(即ち、高温チャンバ12)をバイパスして熱媒体を流通させるために使用される。よって、パイパス流路51は、加熱器11と高温チャンバ12の間の地点P5と、高温チャンバ12と温水タンク17の間の地点P6とに接続されている。本実施形態の熱媒体は、水である。本実施形態のバイパス流路51を流れる水は、熱電モジュール14の温熱源として使用されない。
弁52は、バイパス流路51に設けられている。弁52は、バイパス流路51における水の流通と停止を制御可能な開閉弁でもよいし、バイパス流路51における水の流量を調整可能な流量調整弁でもよい。本実施形態によれば、弁52の開閉や開度を制御する事により、熱電モジュール14の発電量や、熱供給部18の熱供給量や、発電量と熱供給量の比率を調整する事が可能となる。
(第15実施形態)
図15は、第15実施形態の燃料電池システムの構成を示す模式図である。
図15の燃料電池システムは、図9に示す構成要素に加え、バイパス流路51と、弁52と、温水タンク17と、熱供給部18とを具備している。バイパス流路51は、燃料電池3により加熱された熱媒体を高温チャンバ12をバイパスして流通させるために使用される。よって、パイパス流路51は、燃料電池3と加熱器11の間の地点P5と、高温チャンバ12の下流の地点P6とに接続されている。本実施形態の熱媒体は、水である。本実施形態のバイパス流路51を流れる水は、熱電モジュール14の温熱源として使用されない。
弁52は、バイパス流路51に設けられている。弁52は、バイパス流路51における水の流通と停止を制御可能な開閉弁でもよいし、バイパス流路51における水の流量を調整可能な流量調整弁でもよい。本実施形態によれば、弁52の開閉や開度を制御する事により、熱電モジュール14の発電量や、熱供給部18の熱供給量や、発電量と熱供給量の比率を調整する事が可能となる。
なお、第14及び第15実施形態のパイパス流路51と弁52は、第6及び第9実施形態以外の高温チャンバ12にも適用可能である。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定する事を意図したものではない。本明細書で説明した新規なシステムは、その他の様々な形態で実施する事ができる。また、本明細書で説明したシステムの形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行う事ができる。添付の特許請求の範囲及びこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:送気ポンプ、2:水素タンク、2−1:水素送気ポンプ、
3:燃料電池、3a:セルスタック、4:燃焼器、5:送気ポンプ、
6−1:都市ガス送気ポンプ、6:脱硫器、7:改質器、7−1:送水ポンプ、
8:変成器、9:一酸化炭素除去器、9−1:送気ポンプ、
11:加熱器、12:高温チャンバ、13:低温チャンバ、14:熱電モジュール、
14a:熱電変換素子、14b、14c:板部材、15、16:送水ポンプ、
17:温水タンク、18:熱供給部、19:冷却塔、
21:送油ポンプ、22:油タンク、23:熱供給部、
31:加熱器、32:送油ポンプ、
41:高温チャンバ、42:低温チャンバ、43:熱電モジュール、
43a:熱電変換素子、43b、43c:板部材、44:送水ポンプ、
45:熱供給部、46:水タンク、47:高温チャンバ(加熱器)、
51:バイパス流路、52:弁

Claims (16)

  1. 酸素と、予め貯蔵された水素を反応させて電気を発生させ、未反応の水素を含むオフガスを排出する燃料電池と、
    前記オフガスに含まれる前記未反応の水素を燃焼させ、燃焼排ガスを排出する燃焼器と、
    温熱源と冷熱源の温度差を用いて発電する熱電変換素子を含み、前記燃焼排ガスを前記温熱源として使用する、または前記燃焼排ガスから回収された第1の熱により60℃より高温に加熱された第1の熱媒体を、前記温熱源として使用する熱電モジュールと、
    を具備する事を特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記第1の熱により前記第1の熱媒体を加熱する加熱器を具備する事を特徴とする、請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記加熱器は、前記燃焼排ガスと前記第1の熱媒体との熱交換、または前記第1の熱により加熱された第2の熱媒体と前記第1の熱媒体との熱交換により、前記第1の熱媒体を加熱する事を特徴とする、請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記温熱源として使用された前記第1の熱媒体は、前記加熱器に供給される事を特徴とする、請求項2または3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記温熱源として使用された前記第1の熱媒体は、前記第1の熱媒体の熱を熱利用先に供給した後に、前記加熱器に供給される事を特徴とする、請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記熱電モジュールは、前記第1の熱媒体と異なる第3の熱媒体を、前記冷熱源として使用する事を特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記熱電モジュールは、前記第1の熱により加熱される前の前記第1の熱媒体を、前記冷熱源として使用する事を特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  8. 前記熱電モジュールは、前記燃焼排ガスから回収された前記第1の熱と、前記燃料電池を冷却する事で回収された第2の熱により60℃より高温に加熱された前記第1の熱媒体を、前記温熱源として使用する事を特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  9. 前記熱電モジュールは、前記第1及び第2の熱により加熱される前の前記第1の熱媒体を、前記冷熱源として使用する事を特徴とする、請求項8に記載の燃料電池システム。
  10. 前記燃焼排ガスを流通させるガス流路を具備し、
    前記熱電モジュールは、前記ガス流路内の前記燃焼排ガスを前記温熱源として使用する事を特徴とする、請求項1から9のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  11. 前記熱電モジュールは、前記冷熱源として第4の熱媒体を使用し、
    前記冷熱源として使用される前の前記第4の熱媒体の少なくとも一部は、前記燃料電池の冷却用に使用される事を特徴とする、請求項10に記載の燃料電池システム。
  12. 前記熱電モジュールは、前記燃焼排ガスを前記温熱源として使用する第1の熱電モジュールと、前記第1の熱により60℃より高温に加熱された前記第1の熱媒体を前記温熱源として使用する第2の熱電モジュールと、を具備する事を特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  13. 前記第1の熱媒体が前記温熱源として使用される地点をバイパスして前記第1の熱媒体を流通させるバイパス流路と、前記バイパス流路に設けられた弁と、を具備する事を特徴とする、請求項1から12のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  14. 前記第1、第2、第3、及び前記第4の熱媒体の少なくとも1つは、水より沸点の高い物質である事を特徴とする、請求項1から13のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  15. 前記燃焼器は、前記オフガスに含まれる未反応の酸素を用いて、前記未反応の水素を燃焼させる事を特徴とする、請求項1から14のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  16. 前記燃料電池は、固体高分子型燃料電池である事を特徴とする、請求項1から15のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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