JP6523231B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば木材等を積載した運搬具を牽引する牽引装置を備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられた作業装置とを含んで構成されている。そして、下部走行体は、上部旋回体を支持するセンタフレームと、該センタフレームの左,右両側に位置して前,後方向に延びた左,右のサイドフレームとを含んで構成されている。
ここで、林業等の現場では、ソリ等の運搬具に木材を積載して、油圧ショベルで運搬具を牽引している。この場合、油圧ショベルのセンタフレームには、運搬具を牽引するための牽引装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
中国実用新案第203247636号明細書
ところで、従来技術による牽引装置は、油圧ショベルのセンタフレームに2個の支持ピンで固定されている。この場合、牽引装置をセンタフレームに取付けるときには、センタフレーム側の各ピン穴と牽引装置側の各ピン穴とを揃え(重ね)なければならないので、それぞれのピン穴を精度よく形成(製造)しなければならず、製造作業の作業性が低下する虞がある。
そこで、各ピン穴の孔径を大きく形成することが考えられる。しかし、ピン穴と支持ピンとの間の隙間(遊び)が大きくなるので、ソリを牽引しているときに牽引装置が左,右方向に振られて支持ピンによりピン穴が徐々に削られてしまう虞がある。
また、牽引装置をセンタフレームに強固に支持するために、例えば3本以上の支持ピンを用いてセンタフレームに取付ける場合が考えられる。この場合にも牽引装置をセンタフレームに取付けるときには、センタフレーム側の各ピン穴と牽引装置側の各ピン穴とを揃えなければならないので、それぞれのピン穴を精度よく形成(製造)しなければならず、製造作業の作業性が低下する虞がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、牽引装置側のピン孔と車体側のピン孔とを形成する製造作業の作業性を向上すると共に、牽引装置を車体に取付ける作業の作業性を向上した建設機械を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、履帯により自走可能な自走式車体と、該自走式車体の後側に設けられ運搬具を索条体により牽引する牽引装置とを備えてなる建設機械において、前記自走式車体には、前記牽引装置を取付けるための取付ベースが設けられ、前記牽引装置は、前,後方向に延びる本体部材と、該本体部材の前側に設けられ前記本体部材を支持ピンを用いて前記取付ベースに連結するための連結部材と、前記本体部材の後側に設けられ前記索条体が掛けられる索条体掛け部材とからなり、前記取付ベースと前記牽引装置の前記連結部材との間には、前記支持ピンよりも下側に位置して前記取付ベースの後面と前記連結部材の前面とが当接する当接具と、前記取付ベースと前記連結部材とが離間しないように前記取付ベースと前記連結部材との間を固定する固定具とが設けられたことにある。
本発明によれば、牽引装置側のピン孔と車体側のピン孔とを形成する製造作業の作業性を向上すると共に、牽引装置を自走式車体に取付ける作業の作業性を向上することができる。
本発明の実施の形態による牽引装置により運搬具を牽引した油圧ショベルを示す正面図である。 図1中の油圧ショベル、牽引装置、運搬具を示す平面図である。 センタフレームに固着された取付ベースに牽引装置が取付けられた状態を示す正面図である。 センタフレームに固着された取付ベースに牽引装置が取付けられた状態を示す平面図である。 センタフレームに固着された取付ベース、牽引装置を図4中の矢示V−V方向からみた拡大断面図である。 センタフレームに固着された取付ベースに牽引装置が取付けられた状態を示す斜視図である。 図6中の取付ベースから牽引装置が取外された状態を示す分解斜視図である。 センタフレームに固着された取付ベースを拡大して示す斜視図である。 取付ベースから固定具を取外した状態を示す拡大斜視図である。 牽引装置を拡大して示す正面図である。 牽引装置を拡大して示す平面図である。 牽引装置の第1連結部材と第2連結部材とを拡大して示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態による建設機械を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
図1中の油圧ショベル1は、後述の履帯10により自走可能な下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回輪3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体4と、該上部旋回体4の前部側に俯仰動可能に設けられ、アクチュエータによって駆動される作業装置5とを含んで構成されている。この場合、下部走行体2と上部旋回体4とが本発明の自走式車体を構成している。
上部旋回体4は、支持構造体をなす旋回フレーム4Aと、旋回フレーム4Aの後側に設けられ作業装置5との重量バランスをとるカウンタウエイト4Bと、旋回フレーム4Aの前部左側に設けられオペレータが搭乗するキャブ4Cとを含んで構成されている。
作業装置5は、全体として弓形状に屈曲したブーム5Aと、該ブーム5Aの先端側に俯仰動可能に取付けられるアーム5Bと、該アーム5Bの先端側に回動および回転可能に取付けられる作業具としてのロググラップル(ログフォーク)5C等とを含んで構成されている。ロググラップル5Cは、図示しないアクチュエータにより開閉可能な一対のフォーク5C1を有し、このフォーク5C1を開閉操作することにより、木材68等の丸太を把持または開放することができる。
下部走行体2は、不整地等の凹凸のある地面を走行するためのもので、センタフレーム6と、センタフレーム6の左,右両側に位置して前,後方向に延びた左,右のサイドフレーム7(図1で左側のみ図示)と、各サイドフレーム7の前,後方向の一端側に回転可能に設けられた遊動輪8と、各サイドフレーム7の前,後方向の他端側に設けられた駆動輪9と、これら遊動輪8と駆動輪9とに巻回して設けられた履帯(クローラ)10とを含んで構成されている。
センタフレーム6は、上部旋回体4を支持するものである。このセンタフレーム6は、上方からみてX字状に形成された上板6Aと、上板6Aと同形のX字状に形成され該上板6Aの下側に間隔をもって配置された下板6Bと、これら上板6Aと下板6Bとの間を連結する多数枚の連結板6Cとを含んで構成された強固な支持構造体となっている。
センタフレーム6の左,右方向の両側で前,後方向に離間したそれぞれの位置には、上板6A、下板6B、各連結板6Cにより構成された脚部6Dが設けられている。即ち、脚部6Dは、センタフレーム6の四隅に位置して合計4個設けられている。また、上板6Aの中央部には大径な円筒状の支持筒体6Eが設けられ、該支持筒体6E上に旋回輪3を介して上部旋回体4が搭載される構成となっている。
左,右のサイドフレーム7は、センタフレーム6を挟んで左,右両側に配置され、前,後方向に延びている(図1で左側のみ図示)。即ち、左,右のサイドフレーム7は、センタフレーム6の各脚部6Dの先端側に取付けられている。各サイドフレーム7の前側(一端側)には、遊動輪8が回転可能に設けられ、後側(他端側)には、走行用の油圧モータ(図示せず)によって回転駆動される駆動輪9が設けられている。そして、遊動輪8と駆動輪9との間には、履帯10が巻回して設けられている。
次に、センタフレーム6に設けられた第1取付ベース11と第2取付ベース21とについて説明する。
第1取付ベース11と第2取付ベース21とは、左,右方向に離間してそれぞれセンタフレーム6に設けられている。第1取付ベース11は、センタフレーム6の右側に設けられ、第2取付ベース21はセンタフレーム6の左側に設けられている。即ち、センタフレーム6の後右側に位置する脚部6D寄りには、第1取付ベース11が設けられ、後左側に位置する脚部6D寄りには、第2取付ベース21が設けられている。第1取付ベース11と第2取付ベース21とは、支持筒体6Eの後方で左,右の脚部6D間に位置して上板6A、下板6B、および連結板6Cに溶接等によりそれぞれ固着されている。
第1取付ベース11と第2取付ベース21とは、本発明の取付ベースを構成するものである。第1取付ベース11と第2取付ベース21とは、左,右対称に形成され、互いに同一の形状および構成となっているので、以下、第1取付ベース11について詳しく説明する。
第1取付ベース11は、支持筒体6Eの後方で後右側の脚部6D側に位置してセンタフレーム6に設けられている。この第1取付ベース11は、後述する牽引装置31の第1連結部材33を取付けるものである。そして、第1取付ベース11は、上,下方向に離間してセンタフレーム6の後側に固着された上固着部材12、下固着部材13と、上固着部材12および下固着部材13に左,右方向に離間して設けられ後述の牽引装置31の第1連結部材33が接続される内側接続部材14、外側接続部材17とを有している。
図8、図9に示すように、上固着部材12は、水平方向に延びる平板状からなり、下面がセンタフレーム6の上板6Aの上面に当接して、溶接等によりセンタフレーム6の上板6Aに固着されている。そして、上固着部材12の上面には、内側接続部材14と外側接続部材17とが左,右方向に離間して溶接等により固着されている。
一方、下固着部材13は、水平方向に延びる平板状からなり、上面がセンタフレーム6の下板6Bの下面に当接して、溶接等によりセンタフレーム6の下板6Bに固着されている。そして、下固着部材13の上面には、内側接続部材14と外側接続部材17との下端が溶接等により固着されている。上固着部材12と下固着部材13とは、本発明の固着部材を構成している。
内側接続部材14と外側接続部材17とは、上,下方向に延びる縦板状からなり、左,右方向で対面している。内側接続部材14と外側接続部材17とは、下端側が下固着部材13とセンタフレーム6の下板6Bとに溶接等により固着され、下固着部材13から上方(上固着部材12側)に向けて立上り、上板6Aおよび上固着部材12よりも上方に向けて突出している。内側接続部材14の前端側と外側接続部材17の前端側とは、センタフレーム6の上板6Aと下板6Bとの間に入込み、センタフレーム6の連結板6Cに溶接等により固着されている。
内側接続部材14と外側接続部材17とは、本発明の接続部材を構成するもので、互いにほぼ同一の形状をなしているので、以下、内側接続部材14について詳しく説明する。
内側接続部材14は、下固着部材13から上方に向けて立上る縦板部14Aと、縦板部14Aの上端側に位置して縦板部14Aから後方に向けて突出する突出部14Bとを含んで構成されている。内側接続部材14の縦板部14Aには、センタフレーム6の上板6Aに対応する位置に、前端から後方に向けて延びる溝部14Cが形成されている。この溝部14Cの上,下方向の高さ寸法は、センタフレーム6の上板6Aの厚さと上固着部材12の厚さとの合計寸法よりも若干大きく形成されている。
溝部14C内には、上固着部材12が挿通され、上固着部材12は、溝部14Cの上面に溶接等により固着されている。この場合、下固着部材13の上面から上固着部材12の下面までの高さ寸法は、センタフレーム6の下板6Bの下面から上板6Aの上面までの高さ寸法にほぼ等しくなっている。
そして、第1取付ベース11は、上側が溝部14C内に上板6Aを挿通した状態で、上固着部材12を上板6Aに溶接等により固着され、下側が下固着部材13がセンタフレーム6の下板6Bに溶接等により固着されることによりセンタフレーム6に取付けられている。
内側接続部材14の突出部14Bには、内側接続部材14と後述の第1連結部材33の内側垂直板36とを連結するための支持ピン46が挿通するベース側ピン孔15が左,右方向に貫通して形成されている。また、突出部14Bよりも下側に位置して内側接続部材14の後端には、後述のベース側プレート52が固着されている。そして、内側接続部材14の縦板部14Aには、ベース側プレート52よりも下側に位置して左,右方向に穿設されためねじ孔16が設けられている。このめねじ孔16は、後述する右固定具57を構成するもので、後述の位置調整部材58を取付けるための位置調整ボルト59が螺合する。
一方、外側接続部材17は、内側接続部材14と同様に縦板部17Aと突出部17Bとにより上,下方向に延びる縦板状からなり、溝部(図示せず)とベース側ピン孔18が形成されている。しかし、外側接続部材17には、内側接続部材14に設けられためねじ孔16に対応するものは設けられていない。外側接続部材17の溝部は、内側接続部材14の溝部14Cに左,右方向で対応する位置で縦板部17Aに形成されている。
また、外側接続部材17のベース側ピン孔18は、内側接続部材14のベース側ピン孔15に左,右方向で対応する位置で突出部17Bに形成されている。即ち、内側接続部材14のベース側ピン孔15と外側接続部材17のベース側ピン孔18とは、左,右方向で同一軸線上に形成されている。また、突出部17Bよりも下側に位置して外側接続部材17の後端には、後述のベース側プレート52が固着されている。
そして、内側接続部材14と外側接続部材17との間には、両者を接続することにより第1取付ベース11を補強する2枚の補強板19,20が設けられている。一方の補強板19は、内側接続部材14の縦板部14Aの上端側と外側接続部材17の縦板部17Aの上端側との間を接続し、他方の補強板20は、内側接続部材14の突出部14Bの前端側と外側接続部材17の突出部17Bの前端側との間を接続している。
一方、第2取付ベース21は、第1取付ベース11と同様に、上固着部材22、下固着部材23、内側接続部材24、外側接続部材27、各補強板29,30を備えている。即ち、内側接続部材24は、縦板部24Aと突出部24Bとを含んで構成されている。そして、縦板部24Aには、溝部(図示せず)とめねじ孔26(図8参照)が形成され、突出部24Bには、ベース側ピン孔25が形成されている。
また、外側接続部材27は、縦板部27Aと突出部27Bとを含んで構成されている。縦板部27Aには、溝部27Cが形成され、突出部27Bには、ベース側ピン孔28が形成されている。この場合、第1取付ベース11のベース側ピン孔15,18と第2取付ベース21のベース側ピン孔25,28とは、左,右方向で同一軸線上に形成されている。そして、縦板部24Aの後端と縦板部27Aの後端とには、後述のベース側プレート55が固着されている。
次に、自走式車体の後側に設けられた牽引装置31について説明する。
牽引装置31は、センタフレーム6の後側に設けられ木材等が積載されたソリ67をワイヤ69により牽引するものである。図10に示すように、牽引装置31は、正面視で全体形状がL字状またはL字状を部分的に僅かに変形させて形成されている。また、図11に示すように、牽引装置31は、平面視(上方視)でセンタフレーム6側が二股状に形成されている。そして、牽引装置31は、前,後方向に延びる本体部材32と、本体部材32の右前側に設けられ本体部材32を支持ピン46を用いて第1取付ベース11に連結するための第1連結部材33と、本体部材32の左前側に設けられ本体部材32を支持ピン48を用いて第2取付ベース21に連結するための第2連結部材40と、本体部材32の後側に設けられワイヤ69が掛けられるワイヤ掛け部材50とを含んで構成されている。
図3、図10、図11に示すように、本体部材32は、複数枚の鋼板を溶接することにより形成された強固な支持構造体(製缶構造体)となっている。この本体部材32は、センタフレーム6側から後方に向けて延び、後端側が上方に向けて屈曲している。そして、本体部材32の前側は、左,右方向に離間して二股に分かれ、その先端側(前端側)には、第1連結部材33と第2連結部材40とがそれぞれ設けられている。一方、本体部材32の後端側には、ワイヤ掛け部材50が設けられている。
第1連結部材33と第2連結部材40とは、左,右方向に離間してそれぞれ本体部材32の前端側に設けられている。一方の第1連結部材33は、第1取付ベース11に対応する位置に設けられ、他方の第2連結部材40は、第2取付ベース21に対応する位置に設けられている。第1連結部材33と第2連結部材40とは、本発明の連結部材を構成するものである。第1連結部材33と第2連結部材40とは、左,右対称に形成され、互いに同一の形状(構成)をなしているので、以下、第1連結部材33について詳しく説明する。
第1連結部材33は、第1取付ベース11に連結されるものである。この第1連結部材33は、牽引装置31の下面を構成する下面板34と、牽引装置31の上面を構成し下面板34と上,下方向で対面する上面板35と、左,右方向の内側に位置して下面板34から上面板35に向けて立上る内側垂直板36と左,右方向の外側に位置して下面板34から上面板35に向けて立上る外側垂直板38とを含んで構成されている。
図10ないし図12に示すように、下面板34は、第1連結部材33と第2連結部材40との間を左,右方向、かつ前,後方向に延びている。即ち、下面板34は、第1連結部材33の下面を構成すると共に、第2連結部材40の下面も構成している。そして、図5に示すように、牽引装置31を第1取付ベース11と第2取付ベース21とに取付けた状態で、下面板34は、下固着部材13よりも上方に位置し、上面板35は、内側接続部材14の上端と外側接続部材17の上端よりも上方に位置している。
内側垂直板36は、第1取付ベース11の内側接続部材14に対応する位置で下面板34から上面板35に向けて立上っている。内側垂直板36は、下面板34から上方(上面板35)に向けて立上る立上り部36Aと、立上り部36Aの上端側に位置して立上り部36Aから前方に向けて突出し内側接続部材14の突出部14Bに対向する対向板部36Bとにより全体としてL字状となっている。そして、内側垂直板36には、補強板36Cが設けられている。
対向板部36Bよりも下側に位置して立上り部36Aの前端には、後述の牽引装置側プレート53が固着されている。また、牽引装置側プレート53よりも下側に位置して立上り部36Aの前端には、左側(第2連結部材40側)に向けて突出する後述の被取付部材60が設けられている。そして、対向板部36Bと補強板36Cとには、左,右方向に貫通する牽引装置側ピン孔37が形成されている。この牽引装置側ピン孔37は、内側接続部材14の突出部14Bに形成されたベース側ピン孔15に対応する位置に形成され、内側接続部材14と内側垂直板36とを連結するための支持ピン46が挿通する。
外側垂直板38は、内側垂直板36と同様に、立上り部38Aと対向板部38Bとにより全体としてL字状に形成されている。外側垂直板38は、内側垂直板36よりも外側(右側)に位置して下面板34から立上り内側垂直板36と左,右方向で対面している。そして、対向板部38Bよりも下側に位置して立上り部38Aの前端には、後述の牽引装置側プレート53が固着されている。また、外側垂直板38には、補強板38Cが設けられている。
対向板部38Bと補強板38Cとには、左,右方向に貫通する牽引装置側ピン孔39が形成されている。この牽引装置側ピン孔39は、外側接続部材17の突出部17Bに形成されたベース側ピン孔18に対応する位置に形成され、外側接続部材17と外側垂直板38とを連結するための支持ピン46が挿通する。即ち、内側垂直板36に形成された牽引装置側ピン孔37と外側垂直板38に形成された牽引装置側ピン孔39とは、左,右方向で同一軸線上に形成されている。
そして、内側垂直板36の内面と外側垂直板38の内面との間の寸法(左,右方向の間隔)は、第1取付ベース11の内側接続部材14の外面と外側接続部材17の外面との間の寸法よりも若干大きくなっている。これにより、図3ないし図6に示すように、第1取付ベース11に第1連結部材33を取付けるときに、第1取付ベース11の内側接続部材14と外側接続部材17とは、第1連結部材33の内部に入り込む構成となっている。
即ち、第1連結部材33を構成する内側垂直板36の対向板部36Bの右側に内側接続部材14の突出部14Bが位置し、第1連結部材33を構成する外側垂直板38の対向板部38Bの左側に外側接続部材17の突出部17Bが位置する構成となっている。この場合、各ベース側ピン孔15,18と各牽引装置側ピン孔37,39とは、左,右方向で同一軸線上に位置している。
一方、第2連結部材40は、第2取付ベース21に連結されるものである。この第2連結部材40は、第1連結部材33と同様に、下面板34、上面板41、内側垂直板42、外側垂直板44とを含んで構成されている。そして、内側垂直板42は、立上り部42Aと対向板部42Bとにより全体としてL字状に形成されている。そして、内側垂直板42には、補強板42Cが設けられている。
対向板部42Bよりも下側に位置して立上り部42Aの前端には、後述の牽引装置側プレート56が固着されている。また、牽引装置側プレート56よりも下側に位置して立上り部42Aの前端には、右側(第1連結部材33側)に向けて突出する後述の被取付部材65が設けられている。そして、対向板部42Bと補強板42Cとには、左,右方向に貫通する牽引装置側ピン孔43が形成されている。この牽引装置側ピン孔43は、内側接続部材24の突出部24Bに形成されたベース側ピン孔25に対応する位置に形成され、内側接続部材24と内側垂直板42とを連結するための支持ピン48が挿通する。
外側垂直板44は、内側垂直板42と同様に、立上り部44Aと対向板部44Bとにより全体としてL字状に形成されている。外側垂直板44は、内側垂直板42よりも外側(左側)に位置して下面板34から立上り内側垂直板42と左,右方向で対面している。そして、対向板部44Bよりも下側に位置して立上り部44Aの前端には、後述の牽引装置側プレート56が固着されている。また、外側垂直板44には、補強板44Cが設けられている。
対向板部44Bと補強板44Cとには、左,右方向に貫通する牽引装置側ピン孔45が形成されている。この牽引装置側ピン孔45は、外側接続部材27の突出部27Bに形成されたベース側ピン孔28に対応する位置に形成され、外側接続部材27と外側垂直板44とを連結するための支持ピン48が挿通する。即ち、内側垂直板42に形成された牽引装置側ピン孔43と外側垂直板44に形成された牽引装置側ピン孔45とは、左,右方向で同一軸線上に形成されている。従って、各牽引装置側ピン孔37,39,43,45は、左,右方向で同一軸線上に形成されている。
そして、第2取付ベース21に第2連結部材40を取付けるときに、第2取付ベース21の内側接続部材24と外側接続部材27とは、第2連結部材40の内部に入り込む構成となっている。この場合、各ベース側ピン孔25,28と各牽引装置側ピン孔43,45とは、左,右方向で同一軸線上に位置している。即ち、各取付ベース11,21の各ベース側ピン孔15,18、25,28と各連結部材33,40の各牽引装置側ピン孔37,39,43,45とは左,右方向で同一軸線上に位置している。
この状態で、第1取付ベース11の内側接続部材14に形成されたベース側ピン孔15と、外側接続部材17に形成されたベース側ピン孔18と、第1連結部材33の内側垂直板36に形成された牽引装置側ピン孔37と、外側垂直板38に形成された牽引装置側ピン孔39とに支持ピン46を挿通して、抜止ボルト47により抜止部材46Aを支持ピン46に取付ける。また、第2取付ベース21の内側接続部材24に形成されたベース側ピン孔25と、外側接続部材27に形成されたベース側ピン孔28と、第2連結部材40の内側垂直板42に形成された牽引装置側ピン孔43と、外側垂直板44に形成された牽引装置側ピン孔45とに支持ピン48を挿通して、抜止ボルト49により抜止部材48Aを支持ピン48に取付ける。これにより、牽引装置31は、第1取付ベース11と第2取付ベース21とを介してセンタフレーム6に取付けられる。
ワイヤ掛け部材50は、本体部材32の後側に設けられている。このワイヤ掛け部材50は、木材等が積載されたソリ67を牽引するためのワイヤ69の一側を掛けるもので、本発明の索条体掛け部材を構成している。図1、図3、図10に示すように、ワイヤ掛け部材50は、上方に向けて屈曲した本体部材32の先端側(上端側)に溶接等により固着され、上部旋回体4(カウンタウエイト4B)の後方に位置している。
そして、図2、図4、図11に示すように、ワイヤ掛け部材50には、例えば左,右方向に離間して3個のフック部50A,50B,50Cが設けられている。この場合、フック部50A,50Cは、予備のフック部で、通常は1個のフック部50Bにワイヤ69を掛けて使用している(図2参照)。従って、ワイヤ掛け部材50は、ワイヤ69を掛けることができるフック部を少なくとも1個備えていればよい。
次に、第1取付ベース11と牽引装置31の第1連結部材33との間に設けられた右当接具51と、第2取付ベース21と牽引装置31の第2連結部材40との間に設けられた左当接具54とについて説明する。
一方の右当接具51は、第1取付ベース11と第1連結部材33との間に設けられている。また、他方の左当接具54は、第2取付ベース21と第2連結部材40との間に設けられている。右当接具51は、支持ピン46よりも下側に配置されている。また、左当接具54は、支持ピン48よりも下側に配置されている。ここで、右当接具51と左当接具54とは、同一の形状および構成となっているので、以下、右当接具51について詳しく説明する。
右当接具51は、第1取付ベース11と第1連結部材33との間に設けられている。この右当接具51は、第1取付ベース11の後側に設けられた平板状のベース側プレート52と、牽引装置31の第1連結部材33の前側に設けられた平板状の牽引装置側プレート53とにより構成されている。
ベース側プレート52は、第1取付ベース11の内側接続部材14と外側接続部材17とに固着されている。具体的には、図8、図9に示すように、ベース側プレート52は、各ベース側ピン孔15,18が形成された突出部14B,17Bよりも下側に位置して各縦板部14A,17Aに固着されている。即ち、ベース側プレート52は、左,右方向に延びる板材からなり、左端側が内側接続部材14の縦板部14Aの後端に溶接等により固着され、右端側が外側接続部材17の縦板部17Aの後端に溶接等により固着されている。従って、ベース側プレート52は、第1取付ベース11の後面を構成している。
牽引装置側プレート53は、ベース側プレート52に対応する位置に配置され、第1連結部材33の内側垂直板36と外側垂直板38とに固着されている。具体的には、図12に示すように、牽引装置側プレート53は、左端側が牽引装置側ピン孔37が形成された対向板部36Bよりも下側に位置して各立上り部36Aに固着され、右端側が牽引装置側ピン孔39が形成された対向板部38Bよりも下側に位置して各立上り部38Aに固着されている。即ち、牽引装置側プレート53は、左,右方向に延びる板材からなり、左端側が内側垂直板36の立上り部36Aの前端に溶接等により固着され、右端側が外側垂直板38の立上り部38Aの前端に溶接等により固着されている。この場合、牽引装置側プレート53は、第1連結部材33の前面を構成している。
図5、図6に示すように、第1取付ベース11に支持ピン46を介して第1連結部材33を取付けたときには、ベース側プレート52と牽引装置側プレート53とが当接する。ここで、油圧ショベル1がソリ67を牽引した場合には、牽引装置31のワイヤ掛け部材50に矢示A方向の引張力(牽引力)が作用して、支持ピン46を支点として矢示B方向のモーメントが発生する。この場合、牽引装置側プレート53とベース側プレート52とが当接しているので、矢示B方向のモーメントは、牽引装置側プレート53を介してベース側プレート52で受承させることができる。
一方、左当接具54は、第2取付ベース21と第2連結部材40との間に設けられている。この左当接具54は、右当接具51と同様に、ベース側プレート55と牽引装置側プレート56とにより構成されている。そして、第2取付ベース21に支持ピン48を介して第2連結部材40を取付けたときには、ベース側プレート55と牽引装置側プレート56とが当接する。これにより、矢示B方向のモーメントは、牽引装置側プレート56を介してベース側プレート55で受承させることができる。
次に、第1取付ベース11と第1連結部材33との間を固定する右固定具57と、第2取付ベース21と第2連結部材40との間を固定する左固定具62とについて説明する。
一方の右固定具57は、第1取付ベース11と第1連結部材33との間に設けられている。また、他方の左固定具62は、第2取付ベース21と第2連結部材40との間に設けられている。右固定具57は、右当接具51よりも下側に配置されている。また、左固定具62は、左当接具54よりも下側に配置されている。ここで、右固定具57と左固定具62とは、同一の形状および構成となっているので、以下、右固定具57について詳しく説明する。
右固定具57は、第1取付ベース11と第1連結部材33とが離間しないように、第1取付ベース11と第1連結部材33との間を固定するものである。図7、図9に示すように、右固定具57は、第1取付ベース11の内側接続部材14の縦板部14Aに設けられためねじ孔16と、めねじ孔16に対応する位置に設けられた位置調整部材58と、位置調整部材58を縦板部14Aに取付けるためにめねじ孔16に螺合する位置調整ボルト59と、位置調整部材58に対応する位置で第1連結部材33の内側垂直板36に設けられた被取付部材60と、位置調整部材58と被取付部材60とを締結する締結ボルト61とを含んで構成されている。
位置調整部材58は、第1取付ベース11を構成する内側接続部材14の縦板部14Aの外面(左面)に位置調整ボルト59により取付けられるものである。この位置調整部材58は、前,後方向に延びる接続部材接触部58Aと、接続部材接触部58Aの後端側から左側(第2取付ベース21側)に向けて延びる被取付部材接触部58BとによりL字形状の板材として形成されている。
接続部材接触部58Aは、内側接続部材14の縦板部14Aに取付けられるもので、めねじ孔16に対応する位置に前,後方向に延びる横長孔58A1が左,右方向に貫通して形成されている。位置調整部材58は、位置調整ボルト59が横長孔58A1を介してめねじ孔16に螺合することにより縦板部14Aに取付けられる。この場合、位置調整ボルト59は、本発明のボルトを構成するもので、横長孔58A1に対して前,後方向に相対移動可能となっている。これにより、位置調整部材58は、縦板部14Aに対して前,後方向に相対移動可能(スライド可能)となっている。
被取付部材接触部58Bは、後述の被取付部材60を取付けるもので、上,下方向に延びる縦長孔58B1が前,後方向に貫通して形成されている。この縦長孔58B1は、被取付部材60に設けられためねじ孔60Aに対応する位置に形成されている。これにより、第1取付ベース11に第1連結部材33を取付けたときに、被取付部材60の位置が多少ずれたとしても、締結ボルト61により被取付部材60を被取付部材接触部58Bに取付けることができる。
被取付部材60は、左,右方向に延びる平板材からなり、第1連結部材33を構成する内側垂直板36の立上り部36Aから左側(第2連結部材40側)に向けて延びている。図12に示すように、被取付部材60は、位置調整部材58に対応する位置で立上り部36Aの前端に溶接等により固着されている。そして、被取付部材60には、位置調整部材58に固定するための締結ボルト61が螺合するめねじ孔60Aが設けられている。この締結ボルト61は、本発明の締結部材を構成している。
ここで、右固定具57により第1取付ベース11に第1連結部材33を固定するには、ベース側プレート52と牽引装置側プレート53とが当接した後に、位置調整部材58を後方(被取付部材60)に向けて移動させる。そして、締結ボルト61により被取付部材接触部58Bに被取付部材60を固定する。この場合、図5に示す矢示B方向のモーメントは、牽引装置側プレート53を介してベース側プレート52で受承している。これにより、右固定具57には、矢示B方向のモーメントによる荷重が作用するのを低減させることができる。従って、右固定具57の強度を可及的に低減させることができ、ひいては右固定具57の構造を簡素化することができる。
一方、左固定具62も右固定具57と同様に、めねじ孔26、位置調整部材63、位置調整ボルト64、被取付部材65、締結ボルト66を含んで構成されている。位置調整部材63は、接続部材接触部63Aと被取付部材接触部63BとによりL字形状の板材として形成されている。そして、接続部材接触部63Aには、横長孔(図示せず)が形成され、被取付部材接触部63Bには、縦長孔63B1が形成されている。位置調整ボルト64は、本発明のボルトを構成するもので、締結ボルト66は、本発明の締結部材を構成している。被取付部材65は、内側垂直板42の立上り部42Aの前端から右側(第1連結部材33側)に向けて延び、締結ボルト66が螺合するめねじ孔65Aが形成されている。
図1、図2に示すソリ67は、牽引装置31を介して油圧ショベル1により引き摺られるものである。ソリ67は、複数本の木材68を積載して運搬可能な本発明の運搬具を構成している。ソリ67の前端側には、本発明の索条体を構成するワイヤ69の他端を掛けることができるワイヤ掛け具67Aが設けられている。
本実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、作業装置5のロググラップル5Cを用いて木材68をソリ67に積載することができる。そして、ワイヤ69の一側を牽引装置31のワイヤ掛け部材50のフック部50Bに掛け、ワイヤ69の他側をソリ67のワイヤ掛け具67Aに掛けることにより、油圧ショベル1とソリ67とを連結させる。そして、駆動輪9を回転させて遊動輪8との間で履帯10を周回動作させることにより、油圧ショベル1を走行させてソリ67を牽引することができる。
次に、牽引装置31をセンタフレーム6に設けられた第1取付ベース11と第2取付ベース21とに取付ける作業について説明する。なお、第1取付ベース11と第2取付ベース21には、同様の作業で牽引装置31の第1連結部材33と第2連結部材40とがそれぞれ取付けられるので、以下、第1取付ベース11に第1連結部材33を取付ける作業について説明し、第2取付ベース21に第2連結部材40を取付ける作業についてはその説明を省略する。
まず、図示しないクレーン等により牽引装置31を吊上げ、第1連結部材33内に第1取付ベース11の内側接続部材14の突出部14Bと外側接続部材17の突出部17Bとを挿入する。そして、第1連結部材33の対向板部36Bに形成された牽引装置側ピン孔37と対向板部38Bに形成された牽引装置側ピン孔39とを突出部14Bに形成されたベース側ピン孔15と突出部17Bに形成されたベース側ピン孔18との軸線上に配置させる。この状態で、支持ピン46を内側垂直板36の牽引装置側ピン孔37から内側接続部材14のベース側ピン孔15、外側接続部材17のベース側ピン孔18を介して、外側垂直板38の牽引装置側ピン孔39に挿入する。そして、抜止ボルト47により抜止部材46Aを支持ピン46に固定する。これにより、牽引装置31は、支持ピン46の回転方向以外の動きが規制される。
次に、クレーン等により吊っていた牽引装置31を下げると、牽引装置31の自重により牽引装置31が支持ピン46を支点として下方に(図5中の矢示B方向)に回動する。そして、第1連結部材33に設けられた牽引装置側プレート53がベース側プレート52に接触することにより、牽引装置31の回転方向(矢示B方向)の動きが規制される。
そして、位置調整部材58の横長孔58A1により位置調整ボルト59に対して位置調整部材58を後方に向けて相対移動させ、位置調整部材58の被取付部材接触部58Bを被取付部材60に接触させる。この状態で、位置調整ボルト59を縦板部14Aのめねじ孔16に螺合すると共に、締結ボルト61を縦長孔58B1を介して被取付部材60のめねじ孔60Aに螺合する。これにより、牽引装置31は、矢示B方向とは逆の回転方向の動きが規制される。即ち、牽引装置31は、第1取付ベース11と第1連結部材33とが離間しないように固定される。
このようにして第1取付ベース11に取付けられた牽引装置31は、支持ピン46が水平方向にベース側ピン孔15、ベース側ピン孔18、牽引装置側ピン孔37、および牽引装置側ピン孔39に挿入されている。即ち、ベース側ピン孔15、ベース側ピン孔18、牽引装置側ピン孔37、および牽引装置側ピン孔39は、水平方向(左,右方向)で同一軸線上に位置している。これにより、ベース側ピン孔15、ベース側ピン孔18、牽引装置側ピン孔37および牽引装置側ピン孔39を形成(穿設)するときに、その位置調整を容易に行うことができるので、製造作業の作業性を向上することができる。
また、本実施の形態では、牽引装置31は第1連結部材33を支持ピン46を用いて第1取付ベース11に連結させると共に、第2連結部材40を支持ピン48を用いて第2連結部材40に連結させている。これにより、例えば3本以上の支持ピンを用いて牽引装置を連結する場合に比べて支持ピン46と支持ピン48との位置調整を容易に行うことができるので、ひいては牽引装置31の取付作業の作業性を向上することができる。
また、図5に示すように、牽引装置31のワイヤ掛け部材50に牽引により矢示A方向に荷重がかかるときには、支持ピン46を支点として矢示B方向のモーメントが発生する。このモーメントによる荷重は、第1連結部材33に設けられた牽引装置側プレート53を介して第1取付ベース11に設けられたベース側プレート52で受承させることができる。一方、牽引装置31の振動等により、牽引装置31が浮上がる矢示B方向とは逆のモーメントが発生した場合には、右固定具57により第1連結部材33が第1取付ベース11から離間するのを抑制する。
このように、牽引力により発生する荷重は、ベース側プレート52で受承するので、右固定具57には牽引力により発生する荷重が作用しない。これにより、右固定具57は、牽引力により発生する荷重の強度を考慮しなくてもよいので、右固定具57の強度を可及的に低減させることができ、ひいては右固定具57の簡素化および位置調整ボルト59、締結ボルト61のサイズの低減を図ることができる。
なお、上述した実施の形態では、牽引装置31を2個の取付ベース(第1取付ベース11と第2取付ベース21)に取付けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばセンタフレーム6の左,右方向の中央部に1個の取付ベースを設け、この取付ベースに牽引装置を取付けてもよい。また、3個以上の取付ベースに牽引装置を取付けてもよい。
また、上述した実施の形態では、右当接具51として内側接続部材14の後端と外側接続部材17の後端とに固着されたベース側プレート52と、第1連結部材33の内側垂直板36の前端と外側垂直板38の前端とに固着された牽引装置側プレート53とにより構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、第1取付ベースと第1連結部材とをそれぞれボックス状に形成して、第1取付ベースの後面と第1連結部材の前面とが当接することにより右当接具を構成してもよい。このことは、左当接具54についても同様である。
また、上述した実施の形態では、運搬具としてソリ67を用いた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば運搬具として車輪付きの運搬車を用いてもよい。
また、上述した実施の形態では、油圧ショベル1の作業装置5としてロググラップル5Cを設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばロググラップルに換えて土砂等を掘削することができるバケットを用いてもよい。
また、上述した実施の形態では、建設機械として油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばホイールローダ、油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(自走式車体)
4 上部旋回体(自走式車体)
6 センタフレーム
7 サイドフレーム
10 履帯
11 第1取付ベース(取付ベース)
12 上固着部材(固着部材)
13 下固着部材(固着部材)
14 内側接続部材(接続部材)
16,26 めねじ孔
17 外側接続部材(接続部材)
21 第2取付ベース
31 牽引装置
32 本体部材
33 第1連結部材(連結部材)
40 第2連結部材(連結部材)
46,48 支持ピン
50 ワイヤ掛け部材
51 右当接具(当接具)
52,55 ベース側プレート
53,56 牽引装置側プレート
54 左当接具(当接具)
57 右固定具(固定具)
58,63 位置調整部材
58A1 横長孔(長孔)
59,64 位置調整ボルト(ボルト)
60,65 被取付部材
61,66 締結ボルト(締結部材)
62 左固定具
67 ソリ(運搬具)
69 ワイヤ(索条体)

Claims (6)

  1. 履帯により自走可能な自走式車体と、該自走式車体の後側に設けられ運搬具を索条体により牽引する牽引装置とを備えてなる建設機械において、
    前記自走式車体には、前記牽引装置を取付けるための取付ベースが設けられ、
    前記牽引装置は、前,後方向に延びる本体部材と、該本体部材の前側に設けられ前記本体部材を支持ピンを用いて前記取付ベースに連結するための連結部材と、前記本体部材の後側に設けられ前記索条体が掛けられる索条体掛け部材とからなり、
    前記取付ベースと前記牽引装置の前記連結部材との間には、前記支持ピンよりも下側に位置して前記取付ベースの後面と前記連結部材の前面とが当接する当接具と、前記取付ベースと前記連結部材とが離間しないように前記取付ベースと前記連結部材との間を固定する固定具とが設けられたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記当接具は、前記取付ベースの後側に設けられた平板状のベース側プレートと、前記牽引装置の前記連結部材の前側に設けられ前記ベース側プレートに当接する平板状の牽引装置側プレートとからなることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記固定具は、前記当接具よりも下側に位置して前記取付ベースに設けられためねじ孔と、該めねじ孔に対応する位置に前,後方向に延びる長孔が形成された位置調整部材と、該位置調整部材を前記取付ベースに取付けるために前記長孔を介して前記めねじ孔に螺合するボルトと、前記位置調整部材に対応する位置で前記牽引装置の前記連結部材に設けられ前記位置調整部材に当接する被取付部材と、前記位置調整部材と前記被取付部材とを締結する締結部材とからなることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記取付ベースは、前記自走式車体の左,右方向に離間して2個設けられ、
    前記牽引装置の前記連結部材は、左,右方向に離間して2個設けられ、
    前記各取付ベースと前記各連結部材とは、それぞれ前記支持ピンを用いて連結されることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  5. 前記自走式車体は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体とからなり、
    前記下部走行体は、前記上部旋回体を支持するセンタフレームと、該センタフレームの左,右両側に位置して前,後方向に延びた左,右のサイドフレームとを含んで構成され、
    前記取付ベースは、前記センタフレームの後側に固着された固着部材と、該固着部材に設けられ前記牽引装置の前記連結部材が接続される接続部材とを有し、
    前記牽引装置は、前記支持ピンを用いて前記連結部材が前記取付ベースの前記接続部材に接続されることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  6. 前記運搬具は、前記牽引装置を介して前記自走式車体により引き摺られるソリとして構成したことを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
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