JP6521582B2 - 画像判断装置、画像判断方法、及び、プログラム - Google Patents

画像判断装置、画像判断方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像判断装置、画像判断方法、及び、プログラムに関する。
近年、フラットパネルディスプレイ(液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、等)の大画面化及び高精細化が進んでいる。フラットパネルディスプレイは、プログレッシブ方式の画像データ(プログレッシブ画像データ)を表示することができる。プログレッシブ方式では、全てのラインに画素を有するフレームが連続する。プログレッシブ方式では、ちらつきの少ない表示画像(画面に表示された画像)を得ることができる。そのため、インターレース方式の画像データ(インターレース画像データ)を表示する場合には、インターレース画像データをプログレッシブ画像データに変換することが好ましい。インターレース方式では、奇数番目のラインにのみ画素を有するフィールド(奇数フィールド)と、偶数番目のラインにのみ画素を有するフィールド(偶数フィールド)と、が交互に連続する。インターレース画像データをプログレッシブ画像データに変換する処理は、一般的に、“IP変換処理”と呼ばれる。IP変換処理では、インターレース画像データの補間ライン(画素が存在しないライン)に補間画素が生成される。それにより、インターレース画像データがプログレッシブ画像データに変換される。
ところで、インターレース画像データには、プログレッシブ画像データの2−2プルダウン方式で変換した画像データ(2−2プルダウン画像データ)と、当初からインターレース方式で生成された画像データ(非プルダウン画像データ)と、がある。2−2プルダウン画像データは、プログレッシブ画像データの各フレームを奇数フィールドと偶数フィールドに分割したインターレース画像データである。60Hzのフィールド周波数で撮影された非プルダウン画像データでは、連続する2フィールド間で撮影時刻が1/60秒だけ異なる。一方、30Hzのフレーム周波数で撮影されたプログレッシブ画像データを2−2プルダウン方式で変換した、60Hzのフレーム周波数の2−2プルダウン画像データでは、撮影時刻が同じ奇数フィールドと偶数フィールドのペアが連続する。
このように、2−2プルダウン画像データと非プルダウン画像データとでは、フィールドと時刻(撮影時刻)との対応関係が互いに異なる。そのため、インターレース画像データが2−2プルダウン画像データであるか非プルダウン画像データであるかに応じて、補間画素の生成方法を適応的に切り替えることが好ましい。このような切り替えを行うことにより、高品質なプログレッシブ画像データを得ることができる。
一般的に、同一のフレームから生成された2つのフィールド間の相関値(画像データの類似度)は高く、互いに異なるフレームから生成された2つのフィールド間の相関値は低い。そのため、2−2プルダウン画像データでは、連続する2つのフィールド間の画像データの特徴量の差分を表すフィールド間差分値が、「大」、「小」、「大」、「小」と変動する。
そして、フィールド間差分値が「大」、「小」、「大」、「小」と変動する場合に、インターレース画像データが2−2プルダウン画像データであると判断する技術が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、上述した従来技術では、誤判断が行われてしまうことがある。例えば、高周波成分を多く含む画像を表す2−2プルダウン画像データが高精度に検出されるように、フィールド間差分値の変動の有無を判断するために使用する閾値として、小さい値が設定されていたとする。その場合、自然画像を表す非プルダウン画像データが、2−2プ
ルダウン画像データであると誤判断されてしまう。
特開2008−035436号公報
本発明は、インターレース方式の入力画像データが2−2プルダウン方式で変換された画像データであるか否かを高精度に判断することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
インターレース方式の入力画像データのフィールド毎に、対象フィールドの画像データの特徴量と、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドである参照フィールドの画像データの特徴量との差分を表すフィールド間差分値を取得する取得手段と、
対象フィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn1、当該対象フィールドより2つ前または2つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn2として、(1)以下の式1および式3を満たす対象フィールドを第1フィールドとして検出し、(2)以下の式2および式3を満たす対象フィールドを第2フィールドとして検出し、前記第1フィールドと前記第2フィールドとが交互に所定回数以上連続する場合に、前記入力画像データが2−2プルダウン方式で変換された画像データであると判断する判断手段と、
を有することを特徴とする画像判断装置である。
本発明の第2の態様は、
インターレース方式の入力画像データのフィールド毎に、対象フィールドの画像データの特徴量と、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドである参照フィールドの画像データの特徴量との差分を表すフィールド間差分値を取得する取得手段と、
対象フィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn1、当該対象フィールドより2つ前または2つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn2として、(1)以下の式1,3,4の全てを満たす対象フィールドを第1フィールドとして検出し、(2)以下の式2,3,5の全てを満たす対象フィールドを第2フィールドとして検出し、前記第1フィールドと前記第2フィールドとが交互に所定回数以上連続する場合に、前記入力画像データが2−2プルダウン方式で変換された画像データであると判断する判断手段と、
を有することを特徴とする画像判断装置である。
本発明の第3の態様は
インターレース方式の入力画像データのフィールド毎に、対象フィールドの画像データの特徴量と、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドである参照フィールドの画像データの特徴量との差分を表すフィールド間差分値を取得する取得手段と、
2フィールド毎のフィールド間差分値が単調増加も単調減少もしていない場合に、対象フィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn1、当該対象フィールドより2つ前または2つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn2として、(1)以下の式1,3,4の全てを満たす対象フィールドを第1フィールドとして検出し、(2)以下の式2,3,5の全てを満たす対象フィールドを第2フィールドとして検出し、前記第1フィールドと前記第2フィールドとが交互に所定回数以上連続する場合に、前記入力画像データが2−2プルダウン方式で変換された画像データであると判断する判断手段と、
を有することを特徴とする画像判断装置である。
FDn−FDn1≧第1閾値 ・・・(式1)
FDn−FDn1≦−1×第1閾値 ・・・(式2)
|FDn−FDn2|≦第2閾値 ・・・(式3)
FDn1>第7閾値 ・・・(式4)
FDn>第7閾値 ・・・(式5)
本発明の第4の態様は、
インターレース方式の入力画像データのフィールド毎に、対象フィールドの画像データの特徴量と、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドである参照フィールドの画像データの特徴量との差分を表すフィールド間差分値を取得する取得ステップと、
対象フィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn1、当該対象フィールドより2つ前または2つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn2として、(1)以下の式1および式3を満たす対象フィールドを第1フィールドとして検出し、(2)以下の式2および式3を満たす対象フィールドを第2フィールドとして検出し、前記第1フィールドと前記第2フィールドとが交互に所定回数以上連続する場合に、前記入力画像データが2−2プルダウン方式で変換された画像データであると判断する判断ステップと、
を有することを特徴とする画像判断方法である。
本発明の第5の態様は、
インターレース方式の入力画像データのフィールド毎に、対象フィールドの画像データの特徴量と、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドである参照フィールドの画像データの特徴量との差分を表すフィールド間差分値を取得する取得ステップと、
対象フィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn1、当該対象フィールドより2つ前または2つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn2として、(1)以下の式1,3,4の全てを満たす対象フィールドを第1フィールドとして検出し、(2)以下の式2,3,5の全てを満たす対象フィールドを第2フィールドとして検出し、前記第1フィールドと前記第2フィールドとが交互に所定回数以上連続する場合に、前記入力画像データが2−2プルダウン方式で変換された画像データであると判断する判断ステップと、
を有することを特徴とする画像判断方法である。
本発明の第6の態様は、
インターレース方式の入力画像データのフィールド毎に、対象フィールドの画像データの特徴量と、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドである参照フィールドの画像データの特徴量との差分を表すフィールド間差分値を取得する取得ステップと、
2フィールド毎のフィールド間差分値が単調増加も単調減少もしていない場合に、対象フィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn1、当該対象フィールドより2つ前または2つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn2として、(1)以下の式1,3,4の全てを満たす対象フィールドを第1フィールドとして検出し、(2)以下の式2,3,5の全てを満たす対象フィールドを第2フィールドとして検出し、前記第1フィールドと前記第2フィールドとが交互に所定回数以上連続する場合に、前記入力画像データが2−2プルダウン方式で変換された画像データであると判断する判断ステップと、
を有することを特徴とする画像判断方法である。
FDn−FDn1≧第1閾値 ・・・(式1)
FDn−FDn1≦−1×第1閾値 ・・・(式2)
|FDn−FDn2|≦第2閾値 ・・・(式3)
FDn1>第7閾値 ・・・(式4)
FDn>第7閾値 ・・・(式5)
本発明の第の態様は、上述した画像判断方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、インターレース方式の入力画像データが2−2プルダウン方式で変換された画像データであるか否かを高精度に判断することができる。
実施例1に係る画像処理装置の機能構成の一例を示す図 実施例1に係るフィールド内補間画素生成部の機能構成の一例を示す図 実施例1に係る補間画素生成部の機能構成の一例を示す図 実施例1に係るプルダウンシーケンス判断部の機能構成の一例を示す図 実施例1に係る入力画像データの画素の一例を示す図 実施例1に係るフィールド間差分値の一例を示す図 実施例1に係るフィールド判断値の決定方法の一例を示す図 実施例1に係るフィールド間差分値の一例を示す図 実施例1に係るフィールド間差分値の一例を示す図 実施例1に係るフィールド間差分値の一例を示す図 実施例1に係る2−2プルダウン画像データの特徴の一例を示す図 実施例1に係るプルダウン判断値の決定方法の一例を示す図 実施例2に係る画像処理装置の機能構成の一例を示す図 実施例2に係るプルダウンシーケンス判断部の機能構成の一例を示す図 実施例2に係る単調変化の検出方法の一例を示す図 実施例2に係るフィールド判断値の決定方法の一例を示す図 実施例2に係る入力画像データが表す画像の一例を示す図 実施例2に係るフィールド間差分値の一例を示す図
<実施例1>
以下、本発明の実施例1に係る画像判断装置及び画像判断方法について、図面を用いて説明する。
なお、本実施例では、画像判断装置が画像処理装置に設けられている場合の例を説明するが、画像判断装置は画像処理装置とは別体の装置であってもよい。
また、本実施例では、画像処理装置で行われる画像処理が、インターレース画像データをプログレッシブ画像データに変換するIP変換処理である場合の例を説明するが、画像処理はIP変換処理に限らない。インターレース画像データは、インターレース方式の画像データであり、プログレッシブ画像データは、プログレッシブ方式の画像データである。
(全体構成)
まず、本実施例に係る画像処理装置の全体構成について説明する。
図1は、本実施例に係る画像処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
フィールドメモリA101とフィールドメモリB102は、フィールド単位で装置に入力されるインターレース画像データ(インターレース方式の入力画像データ)を蓄積し、当該インターレース画像データを1フィールド分だけ遅延させて出力する。即ち、画像処理装置にN番目のフィールド(Nフィールド)の画像データD0が入力された時に、フィールドメモリA101からは、N−1番目のフィールド(N−1フィールド)の画像データD1が出力される。フィールドメモリB102からは、N−2番目のフィールド(N−2フィールド)の画像データD2が出力される。本実施例では、N−1フィールドの画像データD1に対して補間画素が生成される。
以後、Nフィールドの画像データを“Nフィールドデータ”、N−1フィールドの画像データを“N−1フィールドデータ”、N−2フィールドの画像データを“N−2フィールドデータ”と記載する。
動き検出部103は、補間画素の生成位置での画像の動き(画像の変化)を検出する。本実施例では、動き検出部103は、NフィールドデータD0とN−2フィールドデータD2を用いて、補間画素の生成位置での画像の動きを検出する。具体的には、動き検出部103は、補間画素の生成位置毎に、NフィールドデータD0とN−2フィールドデータD2との間の画素値の差分(絶対値)を閾値と比較することにより、画像の動きの有無を判断する。NフィールドデータD0とN−2フィールドデータD2との間の画素値(補間画素の生成位置における画素値)の差分が閾値以上である場合には、画像の動きがある“動き検出値MV=1(動き)”と判断される。NフィールドデータD0とN−2フィールドデータD2との間の画素値の差分が閾値未満である場合には、画像の動きがない“動き検出値MV=0(静止)”と判断される。そして、動き検出部103は、画像の動きの検出結果(補間画素の生成位置毎の動き検出値MV)を表す動き情報を、補間画素生成部106へ出力する。なお、画像の動きの検出方法はこれに限らない。例えば、ブロックマッチングにより画像の動きが検出されてもよい。
フィールド内補間画素生成部104は、フィールド内補間による補間画素(フィールド内補間画素)を生成して出力する。具体的には、フィールド内補間画素生成部104は、フィールド内補間画素の画素値ID1を算出し、出力する。フィールド内補間画素は、画像の動きのある位置に生成するのに適した補間画素であり、補間画素の生成の対象となるN−1フィールドデータD1の画素値を用いて生成される補間画素である。本実施例では、補間画素の生成位置に対してラインに垂直な方向(上方向及び下方向)に隣接する2つの画素の画素値(N−1フィールドデータD1の画素値)の平均値が、フィールド内補間画素の画素値ID1として算出される。
フィールド内補間画素生成部104は、例えば、図2に示すような構成を有する。フィールド内補間画素生成部104に入力されたN−1フィールドデータD1は、ラインメモリ201に入力される。
ラインメモリ201は、入力されたN−1フィールドデータD1を1H(1水平走査期間)だけ遅延させ、当該遅延させた画像データを1H遅延データLD1として、加算部202に出力する。
加算部202は、N−1フィールドデータD1と1H遅延データLD1の両方に画素が存在する位置毎に、N−1フィールドデータD1の画素値と1H遅延データLD1の画素値とを足し合わせることにより、画素値S1を算出する。それにより、画素値S1として、補間画素の生成位置に対して上下方向に隣接する2つの画素の画素値を足し合わせた値が算出される。そして、加算部202は、画素値S1を乗算部203へ出力する。
乗算部203は、画素値S1を1/2倍することにより、フィールド内補間画素の画素値ID1を算出する。そして、乗算部203は、画素値ID1を出力する。
プルダウンシーケンス判断部105は、本実施例に係る画像判断装置である。プルダウンシーケンス判断部105は、入力画像データであるインターレース画像データが2−2プルダウン方式で変換された画像データ(2−2プルダウン画像データ)であるか否かを判断する。本実施例では、3フィールド分の画像データD0,D1,D2を用いて、インターレース画像データが2−2プルダウン画像データであるか否かが判断される。そして、プルダウンシーケンス判断部105は、インターレース画像データが2−2プルダウン画像データであるか否かの判断結果を表すプルダウン判断値PDDETを、補間画素生成部106へ出力する。インターレース画像データが2−2プルダウン画像データであり、且つ、N−1フィールドとN−2フィールドとの間の相関値(画像データの類似度)が高い場合には、プルダウン判断値PDDET=0が出力される。インターレース画像データが2−2プルダウン画像データであり、且つ、N−1フィールドとN−2フィールドとの間の相関値が低い場合には、プルダウン判断値PDDET=1が出力される。インターレース画像データが2−2プルダウン画像データでない場合には、プルダウン判断値PDDET=2が出力される。プルダウン判断値PDDETの決定方法の詳細については後述する。
補間画素生成部106は、補間画素の生成位置毎に、その生成位置における動き検出値MVと、プルダウン判断値PDDETと、に基づく補間方法(生成方法)で、当該生成位置に補間画素を生成する。具体的には、補間画素生成部106は、補間画素の生成位置毎に、その生成位置における動き検出値MVと、プルダウン判断値PDDETと、に基づく補間方法で、当該生成位置における画素値(補間画素の画素値)ID2を決定する。このように、本実施例では、動き検出値MVとプルダウン判断値PDDETとに基づいて適応的に補間画素の生成方法が切り替えられる。
補間画素生成部106は、例えば、図3に示すような構成を有する。図3の例では、補間画素生成部106は、第1補間画素選択部301と第2補間画素選択部302を有する。
第1補間画素選択部301は、補間画素の生成位置毎に、動き適応型のIP変換処理に応じた画素値IDMVを、補間画素の画素値として決定する。具体的には、第1補間画素選択部301には、動き検出値MV、N−2フィールドデータD2、及び、フィールド内補間画素の画素値ID1が入力される。第1補間画素選択部301は、動き検出値MV=0(静止)の生成位置における補間画素の画素値IDMVとして、当該生成位置におけるN−2フィールドデータD2の画素値を選択する。第1補間画素選択部301は、動き検出値MV=1(動き)の生成位置における補間画素の画素値IDMVとして、当該生成位置におけるフィールド内補間画素の画素値ID1を選択する。そして、第1補間画素選択部301は、各補間画素の画素値IDMVを、第2補間画素選択部302へ出力する。
第2補間画素選択部302は、プルダウン判断値PDDETに従って、各補間画素の最終的な画素値ID2を決定する。具体的には、第2補間画素選択部302には、プルダウン判断値PDDET、NフィールドデータD0、N−2フィールドデータD2、及び、第1補間画素選択部301で決定された画素値IDMV、が入力される。プルダウン判断値PDDET=0の場合には、第2補間画素選択部301は、補間画素の生成位置毎に、その生成位置における補間画素の画素値ID2として、当該生成位置におけるNフィールドデータD0の画素値を選択する。プルダウン判断値PDDET=1の場合には、第2補間画素選択部301は、補間画素の生成位置毎に、その生成位置における補間画素の画素値ID2として、当該生成位置におけるN−2フィールドデータD2の画素値を選択する。プルダウン判断値PDDET=2の場合には、第2補間画素選択部301は、補間画素の生成位置毎に、その生成位置における補間画素の画素値ID2として、当該生成位置における画素値IDMVを選択する。そして、第2補間画素選択部302は、各補間画素の画素値ID2を、倍速変換部107へ出力する。
倍速変換部107は、各補間画素の画素値ID2とN−1フィールドデータD1とを合成したプログレッシブ画像データ(1フレーム分のプログレッシブ画像データ)PDTを出力する。具体的には、倍速変換部107は、N−1フィールドデータD1と、各補間画素の画素値ID2とを、インターレース画像データが入力される速度の2倍の速度でライン毎に交互に読み出す。これにより、N−1フィールドデータD1のオリジナルライン(N−1フィールドの画像データの画素が存在するライン)の画像データと、画素値ID2を有する補間画素からなるライン(補間ライン)の画像データとがライン毎に交互に読み出される。そして、倍速変換部107は、ライン毎に、読み出した画像データをプログレッシブ画像データ(1ライン分のプログレッシブ画像データ)として出力する。
(プルダウンシーケンス判断部)
次に、プルダウンシーケンス判断部105について詳細に説明する。
プルダウンシーケンス判断部105は、例えば、図4に示すような構成を有する。図4の例では、プルダウンシーケンス判断部105は、フィールド間差分値取得部401、UP/DOWN判断部402、及び、2−2プルダウンシーケンス判断部403を有する。
((フィールド間差分値取得部))
フィールド間差分値取得部401は、入力画像データであるインターレース画像データのフィールド毎に、フィールド間差分値FDを取得する。フィールド間差分値FDは、対象フィールドの画像データの特徴量と、対象フィールドの1つ前のフィールドである参照フィールドの画像データの特徴量と、の差分を表す。対象フィールドは、フィールド間差分値FDの取得対象のフィールドである。そして、フィールド間差分値取得部401は、フィールド毎に、フィールド間差分値FDをUP/DOWN判断部402へ出力する。本実施例では、対象フィールドがNフィールドであり、参照フィールドがN−1フィールドである場合の例を説明する。以後、Nフィールドのフィールド間差分値FDを、“フィー
ルド間差分値FD(N)”と記載する。
本実施例では、フィールド間差分値取得部401は、NフィールドデータD0、N−1フィールドデータD1、及び、N−2フィールドデータD2に基づいて、フィールド間差分値FD(N)を決定(算出)する。
図5は、NフィールドデータD0、N−1フィールドデータD1、及び、N−2フィールドデータD2の画素の一例を示す図である。図5には、ラインに水平な方向の位置が同じ画素が示されている。図5の画素(丸印)に付された符号A10,B10,B11,C10は、その画素の画素値(輝度値)を表す。入力画像データはインターレース画像データであるため、奇数番目のラインにのみ画素を有するフィールド(奇数フィールド)と、偶数番目のラインにのみ画素を有するフィールド(偶数フィールド)と、が交互に連続する。そのため、連続する2フィールド間で、オリジナルラインが1ラインだけずれる。
まず、フィールド間差分値取得部401は、対象フィールドの画素値と、対象フィールドの2つ前のフィールドの画素値と、の差分FrmDiffを算出する。即ち、フィールド間差分値取得部401は、NフィールドデータD0の画素値と、N−2フィールドデータD2の画素値と、の差分FrmDiffを算出する。差分FrmDiffは、対象フィールドに画素が存在する位置毎に算出される。以後、位置(ラインに水平な方向の位置,ラインに垂直な方向の位置)=(x,y)の差分FrmDiffを、“差分FrmDiff(x,y)”と記載する。例えば、図5の位置(x,y)の差分FrmDiff(x,y)は、以下の式1を用いて算出される。

FrmDiff(x,y)=|A10−C10| ・・・(式1)
次に、フィールド間差分値取得部401は、対象フィールドに画素が存在する位置毎に、対象フィールドの画素値と参照フィールドの画素値との差分を、差分FldDiff(差分画素値)として算出する。即ち、フィールド間差分値取得部401は、Nフィールドに画素が存在する位置毎に、NフィールドデータD0の画素値とN−1フィールドデータD1の画素値との差分を、差分FldDiffとして算出する。差分FldDiffを算出する際には、対象フィールドの画素値として、差分FldDiffの算出対象の位置における対象フィールドの画素値が使用される。そして、参照フィールドの画素値として、差分FldDiffの算出対象の位置に対してラインに垂直な方向に隣接し、且つ、参照フィールドに画素が存在する位置における、参照フィールドの画素値が使用される。以後、位置(x,y)の差分FldDiffを、“差分FldDiff(x,y)”と記載する。
ここで、差分FldDiffの算出対象の位置に対してラインに垂直な方向に隣接し、且つ、参照フィールドに画素が存在する位置として、2つの位置(第1位置と第2位置)が存在することがある。本実施例では、第1位置と第2位置が存在する場合に、フィールド間差分値取得部401は、第1位置における参照フィールドの画素値を使用して差分画素値(第1差分画素値;FldDiff1)を算出する。また、フィールド間差分値取得部401は、第2位置における参照フィールドの画素値を使用して差分画素値(第2差分画素値;FldDiff2)を算出する。そして、フィールド間差分値取得部401は、第1差分画素値と第2差分画素値のうち大きい方の値を、差分FldDiffとして選択する。例えば、図5の位置(x,y)の差分FldDiff(x,y)は、以下の式2を用いて算出される。式2において、Max[]は、引数([]内の記載の値)の最大値を返す関数である。

FldDiff(x,y)=Max[|A10−B10|,|A10−B11|]
・・・(式2)
そして、フィールド間差分値取得部401は、対象フィールドに画素が存在する複数の位置の中から、画像の変化がある位置を、対象位置として検出する。本実施例では、フィールド間差分値取得部401は、差分FrmDiffが閾値以上(第9閾値以上)である位置を、対象位置として検出する。
次に、フィールド間差分値取得部401は、対象位置の差分FldDiffの総和を、対象フィールドのフィールド間差分値FDとして算出する。本実施例では、入力画像データの画素値のビット数を考慮して正規化された値が、フィールド間差分値FDとして取得される。例えば、入力画像データの画素値のビット数が12ビットであった場合には、下限値が0となり且つ上限値が4095となるように正規化された値が、フィールド間差分値FDとして取得される。
上記方法で取得されたフィールド間差分値FDは、対象フィールドと参照フィールドとの間の相関値の逆数(画像データの非類似度)を表す。即ち、Nフィールドのフィールド間差分値FD(N)は、NフィールドとN−1フィールドとの間の相関値の逆数を表す。フィールド間差分値FDが大きいほど、対象フィールドと参照フィールドとの間の相関が低く、フィールド間差分値FDが小さいほど、対象フィールドと参照フィールドとの間の相関が高い。
2−2プルダウン画像データから得られたフィールド間差分値FDの一例を図6(a),6(b)に示す。図6(a),6(b)に示すように、フィールド間差分値FDはフィールド毎に取得される。図6(a),6(b)において、FD(X)は、Xフィールドのフィールド間差分値を示す。図6(a)は、N−1フィールドからNフィールドに遷移する際にフィールド間差分値FDが増加するケースを示しており、図6(b)は、N−1フィールドからNフィールドに遷移する際にフィールド間差分値FDが減少するケースを示している。図6(a),6(b)に示すように、2−2プルダウン画像データでは、フィールド間差分値FDが大きいフィールドと、フィールド間差分値FDが小さいフィールドと、が交互に連続する。
なお、フィールド間差分値FDの取得方法は、上記方法に限らない。
参照フィールドは、対象フィールドの1つ後のフィールドであってもよい。例えば、対象フィールドがNフィールドである場合には、参照フィールドとしてN+1フィールドが使用されてもよい。
差分FrmDiffとして、対象フィールドの画素値と、対象フィールドの2つ後のフィールドの画素値と、の差分が算出されてもよい。
対象位置の検出方法は、特に限定されない。例えば、ブロックマッチングにより画像の変化(画像の動き)が検出され、画像の変化の検出結果に基づいて対象位置が検出されてもよい。また、動き検出値MVを用いて対象位置が検出されてもよい。具体的には、動き検出値MV=1(動き)である位置が、対象位置として検出されてもよい。
対象位置についてのみ差分FrmDiffが算出されてもよい。即ち、対象位置を検出した後に、対象位置毎に差分FrmDiffが算出されてもよい。
第1位置と第2位置が存在する場合に、常に第1差分画素値が差分FldDiffとして算出されてもよい。その場合、第2差分画素値を算出する処理は省略されてもよい。また、第1位置と第2位置が存在する場合に、常に第2差分画素値が差分FldDiffとして算出されてもよい。その場合、第1差分画素値を算出する処理は省略されてもよい。
フィールド間差分値FDを取得する際に、正規化処理は行われなくてもよい。
画像データの特徴量は、各対象位置の画素値に限らない。例えば、画像データの特徴量
として、全画素の画素値(輝度値)のヒストグラムや代表値が取得されてもよい。代表値は、最大値、最小値、平均値、最頻値、中間値、等である。
UP/DOWN判断部402と2−2プルダウンシーケンス判断部403により、入力画像データが2−2プルダウン画像データであるか否かが判断される。具体的には、連続する2フィールド間のフィールド間差分値の変化と、2フィールド分だけ離れた2フィールド間のフィールド間差分値の差分と、に基づいて、入力画像データが2−2プルダウン画像データであるか否かが判断される。
本実施例では、連続する2フィールド間のフィールド間差分値の変化だけでなく、2フィールド分だけ離れた2フィールド間のフィールド間差分値の差分がさらに考慮される。それにより、入力画像データが2−2プルダウン画像データであるか否かを高精度に判断することができる。
((UP/DOWN判断部))
UP/DOWN判断部402は、入力画像データであるインターレース画像データのフィールド毎に、そのフィールドが第1フィールド、第2フィールド、及び、第3フィールドのいずれであるかを判断する。第1フィールドと第2フィールドは、2−2プルダウン画像データのフィールドである可能性が高いフィールドである。そして、第1フィールドは、参照フィールドとの相関が相対的に低いフィールドであり、第2フィールドは、参照フィールドとの相関が相対的に高いフィールドである。第3フィールドは、2−2プルダウン画像データのフィールドである可能性が低いフィールドである。
そして、UP/DOWN判断部402は、フィールド毎に、そのフィールドが第1フィールド、第2フィールド、及び、第3フィールドのいずれであるかの判断結果を表すフィールド判断値FDMを、2−2プルダウンシーケンス判断部403へ出力する。フィールドが第1フィールドである場合には、フィールド判断値FDM=0が出力される。フィールドが第2フィールドである場合には、フィールド判断値FDM=1が出力される。フィールドが第3フィールドである場合には、フィールド判断値FDM=2が出力される。
図7を用いて、UP/DOWN判断部402の処理の流れについて説明する。図7は、UP/DOWN判断部402の処理の流れの一例を示すフローチャートである。UP/DOWN判断部402は、フィールド毎に図7のフローチャートの処理を行う。
まず、UP/DOWN判断部402は、処理対象のフィールドの1つ前のフィールドからフィールド間差分値FDが増加しているか否かを判断する(S100)。具体的には、UP/DOWN判断部402は、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上大きいか否かを判断する。処理対象のフィールドがNフィールドである場合には、以下の式3を満たすか否かが判断される。

FD(N)−FD(N−1)≧第1閾値 ・・・(式3)

S100において、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上大きい場合には、処理対象のフィールドが第1フィールドである可能性が高い。そのため、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上大きい場合には、S102に処理が進められる。
S100において、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上大きくない場合には、処理対象のフィールドが第1フィールドでない可能性が高い。そのため、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上大
きくない場合には、S101に処理が進められる。
なお、S100では、1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDの代わりに、1つ後のフィールドのフィールド間差分値FDが使用されてもよい。
S101では、UP/DOWN判断部402は、処理対象のフィールドの1つ前のフィールドからフィールド間差分値FDが減少しているか否かを判断する。具体的には、UP/DOWN判断部402は、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上小さいか否かを判断する。処理対象のフィールドがNフィールドである場合には、以下の式4を満たすか否かが判断される。

FD(N)−FD(N−1)≦−1×第1閾値 ・・・(式4)

S101において、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上小さい場合には、処理対象のフィールドが第2フィールドである可能性が高い。そのため、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上小さい場合には、S103に処理が進められる。
S101において、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上小さくない場合には、処理対象のフィールドが第1フィールドでも第2フィールドでもない可能性が高い。そのため、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上小さくない場合には、S108に処理が進められる。
なお、S101では、1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDの代わりに、1つ後のフィールドのフィールド間差分値FDが使用されてもよい。
なお、第1閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザーが変更可能な値(任意の値)であってもよい。第1閾値を低減することにより、2−2プルダウンシーケンスの検出感度(検出頻度)を高めることができ、第1閾値を高めることにより、2−2プルダウンシーケンスの検出感度を低減することができる。
S102では、UP/DOWN判断部402は、処理対象のフィールドの1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値以下であるか否かを判断する。処理対象のフィールドがNフィールドである場合には、N−1フィールドのフィールド間差分値FD(N−1)が第7閾値以下であるか否かが判断される。
S102において、1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値以下である場合には、処理対象のフィールドが第1フィールドである可能性が非常に高い。そのため、1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値以下である場合には、S106に処理が進められる。
S102において、1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値よりも大きい場合には、処理対象のフィールドが第1フィールドでない可能性がある。そのため、1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値よりも大きい場合には、S104に処理が進められる。
なお、S102では、1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDの代わりに、1つ後のフィールドのフィールド間差分値FDが使用されてもよい。
S103では、UP/DOWN判断部402は、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値以下であるか否かを判断する。処理対象のフィールドがNフィールドである場合には、Nフィールドのフィールド間差分値FD(N)が第7閾値以下であるか否かが判断される。
S103において、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値以下である場合には、処理対象のフィールドが第2フィールドである可能性が非常に高い。そのため、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値以下である場合には、S107に処理が進められる。
S103において、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値よりも大きい場合には、処理対象のフィールドが第2フィールドでない可能性がある。そのため、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値よりも大きい場合には、S105に処理が進められる。
なお、第7閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザーが変更可能な値(任意の値)であってもよい。また、第7閾値は、入力画像データの解像度に応じて決定されてもよい。入力画像データの解像度が高いほど入力画像データが表す画像に高周波成分が多く含まれていることが多いため、フィールド間差分値FDとして、入力画像データの解像度が高いほど大きい値が取得されることが多い。そのため、入力画像データの解像度が高いほど大きい値が、第7閾値として決定されることが好ましい。そのような第7閾値は、例えば、以下の式5を用いて算出することができる。

ThD=th+α×K ・・・(式5)

式5において、ThDは第7閾値であり、thは第7閾値の基準値であり、αは入力画像データの解像度に応じた値であり、Kは0より大きい任意の係数である。入力画像データの解像度が高いほど大きい値が、αとして使用される。
また、S102の処理とS103の処理とは、省略されてもよい。処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上大きい場合には、S100からS104に処理が進められてもよい。処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上小さい場合には、S101からS105に処理が進められてもよい。
S104では、UP/DOWN判断部402は、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDと、処理対象のフィールドの2つ前のフィールドのフィールド間差分値FDと、の差分(フレーム差分)が第2閾値以下であるか否かを判断する。処理対象のフィールドがNフィールドである場合には、以下の式6を満たすか否かが判断される。

|FD(N)−FD(N−2)|≦第2閾値 ・・・(式6)

S104において、フレーム差分が第2閾値以下である場合には、処理対象のフィールドが第1フィールドである可能性が非常に高い。そのため、フレーム差分が第2閾値以下である場合には、S106に処理が進められる。
S104において、フレーム差分が第2閾値よりも大きい場合には、処理対象のフィールドが第1フィールドでも第2フィールドでもない可能性が高い。そのため、フレーム差分が第2閾値よりも大きい場合には、S108に処理が進められる。
なお、S104では、2つ前のフィールドのフィールド間差分値FDの代わりに、2つ後のフィールドのフィールド間差分値FDが使用されてもよい。
S105では、UP/DOWN判断部402は、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDと、処理対象のフィールドの2つ前のフィールドのフィールド間差分値FDと、の差分(フレーム差分)が第2閾値以下であるか否かを判断する。
S105において、フレーム差分が第2閾値以下である場合には、処理対象のフィールドが第2フィールドである可能性が非常に高い。そのため、フレーム差分が第2閾値以下である場合には、S107に処理が進められる。
S105において、フレーム差分が第2閾値よりも大きい場合には、処理対象のフィールドが第1フィールドでも第2フィールドでもない可能性が高い。そのため、フレーム差分が第2閾値よりも大きい場合には、S108に処理が進められる。
なお、S105では、2つ前のフィールドのフィールド間差分値FDの代わりに、2つ後のフィールドのフィールド間差分値FDが使用されてもよい。
S106では、UP/DOWN判断部402は、処理対象のフィールドが第1フィールドであると判断する。そして、UP/DOWN判断部402は、フィールド判断値FDM=0を出力する。
S107では、UP/DOWN判断部402は、処理対象のフィールドが第2フィールドであると判断する。そして、UP/DOWN判断部402は、フィールド判断値FDM=1を出力する。
S108では、UP/DOWN判断部402は、処理対象のフィールドが第1フィールドでも第2フィールでもないと判断する。即ち、UP/DOWN判断部402は、処理対象のフィールドが第3フィールドであると判断する。そして、UP/DOWN判断部402は、フィールド判断値FDM=2を出力する。
図8〜10を用いて、UP/DOWN判断部402の処理の具体例について説明する。
図8は、高周波成分を多く含む画像を表す2−2プルダウン画像データのフィールド間差分値FDの時間変化の一例を表す。高周波成分を多く含む画像は、例えば、CZP(Circular Zone Plate)の画像である。
図9は、非プルダウン画像データのフィールド間差分値FDの時間変化の一例を表す。図9は、例えば、自然画像を表す非プルダウン画像データのフィールド間差分値FDの時間変化の一例を表す。
図10は、高周波成分をあまり含まない画像を表す2−2プルダウン画像データのフィールド間差分値FDの時間変化の一例を表す。
一般的に、2−2プルダウン画像データが表す画像に含まれている高周波成分が多いほど大きいフィールド間差分値FDが得られる。
図9の画像データは非プルダウン画像データであるため、図9の各フィールドは第3フィールドであると判断されるべきである。換言すれば、図9の各フィールドに対して、フィールド判断値FDM=2が取得されるべきである。しかしながら、図9では、図8,10と同様に、フィールド間差分値FDの増加と減少が交互に連続している。そのため、連続する2フィールド間のフィールド間差分値FDの変化のみを考慮した場合、図9の画像データが2−2プルダウン画像データであると誤判断されてしまう。具体的には、図9の画像データに対して、“フィールドが第1フィールドである(フィールド判断値FDM=0)”という判断結果と、“フィールドが第2フィールドである(フィールド判断値FDM=1)”という判断結果と、が交互に取得されてしまう。その結果、図9の画像データが2−2プルダウン画像データであると誤判断されてしまう。
そこで、本実施例では、上述したように、2フィールド分だけ離れた2フィールド間のフィールド間差分値の差分をさらに考慮する。それにより、図9の画像データのフィールドが第3フィールドであると判断することができ、図9の画像データが非プルダウン画像データであると判断することができる。また、図8,10の画像データが2−2プルダウン画像データであると判断することもできる。
以下、処理対象のフィールドがNフィールドである場合の例を説明する。図8〜10は、いずれも、N−1フィールドからNフィールドにかけて、フィールド間差分値FDが減少している。そのため、図8,10のNフィールドは、第2フィールドであると判断されるべきである。また、上述したように、図9のNフィールドは、第3フィールドであると
判断されるべきである。
図8〜10の例では、いずれも、式3“FD(N)−FD(N−1)≧第1閾値”が満たされず、式4“FD(N)−FD(N−1)≧−1×第1閾値”が満たされる。そのため、S100からS101へ処理が進められ、S101からS103へ処理が進められる。
図8,9の例では、Nフィールドのフィールド間差分値FD(N)が第7閾値よりも大きい。そのため、図8,9の例では、S103からS105へ処理が進められる。
図10の例では、Nフィールドのフィールド間差分値FD(N)が第7閾値以下である。そのため、図10の例では、S103からS107へ処理が進められ、フィールドNが第2フィールドであると判断される。即ち、図10の例では、フィールドNの判断結果として、フィールド判断値FDM=1が取得される。
図8の例では、式6“|FD(N)−FD(N−2)|≦第2閾値”が満たされる。そのため、S105からS107へ処理が進められ、フィールドNが第2フィールドであると判断される。即ち、図8の例では、フィールドNの判断結果として、フィールド判断値FDM=1が取得される。
図9の例では、式6“|FD(N)−FD(N−2)|≦第2閾値”が満たされない。そのため、S105からS108へ処理が進められ、フィールドNが第3フィールドであると判断される。即ち、図9の例では、フィールドNの判断結果として、フィールド判断値FDM=2が取得される。
同様に、図8,10のN+evenM番目のフィールドは、第2フィールドであると判断され、図8,10のN+oddM番目のフィールドは、第1フィールドであると判断される。evenMは偶数値であり、oddMは奇数値である。
そして、図9の各フィールドは、第3フィールドであると判断される。
このように、本実施例では、2−2プルダウン画像データに対しては、“フィールドが第1フィールドである”という判断結果と、“フィールドが第2フィールドである”という判断結果と、を交互に取得することができる。そして、非プルダウン画像データに対しては、各フィールドを第3フィールドであると判断することができる。それにより、画像データが2−2プルダウン画像データであるか否かを高精度に判断することができる。
((2−2プルダウンシーケンス判断部))
2−2プルダウンシーケンス判断部403は、UP/DOWN判断部402の判断結果(各フィールドのフィールド判断値FDM)に基づいて、入力画像データが2−2プルダウン画像データであるか否かを判断する。具体的には、2−2プルダウンシーケンス判断部403は、第1フィールドと第2フィールドとが交互に連続する場合に、入力画像データが2−2プルダウン画像データであると判断する。そして、2−2プルダウンシーケンス判断部403は、それ以外の場合に、入力画像データが2−2プルダウン画像データでないと判断する。本実施例では、2−2プルダウンシーケンス判断部403は、フィールド判断値FDM=0とフィールド判断値FDM=1とが交互に連続する場合に、入力画像データが2−2プルダウン画像データであると判断する。そして、2−2プルダウンシーケンス判断部403は、それ以外の場合に、入力画像データが2−2プルダウン画像データでないと判断する。
図11に、2−2プルダウン画像データの特徴の一例を示す。
プログレッシブ画像データのフレーム毎に、そのフレームの画像データ(元画像を表す画像データ)から、連続する2フィールド(偶数フィールドと奇数フィールド)の画像データが生成される。それにより、プログレッシブ画像データから2−2プルダウン画像データが生成される。そのため、2−2プルダウン画像データでは、元画像の時間位置が同
じ奇数フィールドと偶数フィールドのペアが連続する。
図11の例では、画像Aと画像A’は同じ元画像から生成された2フィールドの画像であるため、画像Aと画像A’の間の相関は高い。画像Bと画像B’も同じ元画像から生成された2フィールドの画像であるため、画像Bと画像B’の間の相関も高い。画像Cと画像C’も同じ元画像から生成された2フィールドの画像であるため、画像Cと画像C’の間の相関も高い。画像Dと画像D’も同じ元画像から生成された2フィールドの画像であるため、画像Dと画像D’の間の相関も高い。そのため、画像Aと画像A’の間の相関値の逆数を表すフィールド間差分値FDとして、小さい値が得られ、画像Bと画像B’の間の相関値の逆数を表すフィールド間差分値FDとして、小さい値が得られる。そして、画像Cと画像C’の間の相関値の逆数を表すフィールド間差分値FDとして、小さい値が得られ、画像Dと画像D’の間の相関値の逆数を表すフィールド間差分値FDとして、小さい値が得られる。
2−2プルダウン画像データを生成する際に使用されたプログレッシブ画像データが動画像のデータである場合には、画像A,A’と画像B,B’は互いに異なる元画像から生成された画像であるため、画像A’と画像Bの間の相関は低い。画像B,B’と画像C,C’も互いに異なる元画像から生成された画像であるため、画像B’と画像Cの間の相関も低い。画像C,C’と画像D,D’も互いに異なる元画像から生成された画像であるため、画像C’と画像Dの間の相関も低い。そのため、画像A’と画像Bの間の相関値の逆数を表すフィールド間差分値FDとして、大きい値が得られ、画像B’と画像Cの間の相関値の逆数を表すフィールド間差分値FDとして、大きい値が得られる。そして、画像C’と画像Dの間の相関値の逆数を表すフィールド間差分値FDとして、大きい値が得られる。
図12を用いて、2−2プルダウンシーケンス判断部403の処理の流れについて説明する。図12は、2−2プルダウンシーケンス判断部403の処理の流れの一例を示すフローチャートである。2−2プルダウンシーケンス判断部403は、フィールド毎に図12のフローチャートの処理を行う。
まず、2−2プルダウンシーケンス判断部403は、UP/DOWN判断部402の判断結果(各フィールドのフィールド判断値FDM)に基づいて、入力画像データが2−2プルダウン画像データであるか否かを判断する(S200)。
本実施例では、2−2プルダウンシーケンス判断部403は、第1フィールドと第2フィールドとが第8閾値よりも多いフィールド数だけ交互に連続する場合に、入力画像データが2−2プルダウン画像データであると判断する。そして、2−2プルダウンシーケンス判断部403は、それ以外の場合に、入力画像データが2−2プルダウン画像データでないと判断する。
入力画像データが2−2プルダウン画像データであると判断された場合には、S201に処理が進められる。
入力画像データが2−2プルダウン画像データでないと判断された場合には、S204に処理が進められる。
なお、第8閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザーが変更可能な値(任意の値)であってもよい。第8閾値が大きいほど、入力画像データが2−2プルダウン画像データであるか否かの判断結果を得るのに必要なフィールド数(時間)が増す。第8閾値が小さいほど、入力画像データが2−2プルダウン画像データであるか否かの判断結果を得るのに必要なフィールド数(時間)が減る。そのため、第8閾値を調整することで、2−2プルダウンシーケンスの検出感度を調整することができる。
なお、S200の処理は、入力画像データに対して1回だけ行われてもよいし、所定フ
ィールド数毎に行われてもよい。
S201では、2−2プルダウンシーケンス判断部403は、処理対象のフィールドと、処理対象のフィールドの1つ前のフィールドと、の間の相関が高いか否かを判断する。上述したように、第1フィールドは、参照フィールドとの相関が相対的に低いフィールドであり、第2フィールドは、参照フィールドとの相関が相対的に高いフィールドである。そして、参照フィールドは、1つ前のフィールドである。そのため、処理対象のフィールドのフィールド判断値FDMから、処理対象のフィールドと、処理対象のフィールドの1つ前のフィールドと、の間の相関が高いか否かを判断することができる。具体的には、処理対象のフィールドのフィールド判断値FDMが0である場合に、処理対象のフィールドの1つ前のフィールドと、の間の相関が低いと判断することができる。そして、処理対象のフィールドのフィールド判断値FDMが1である場合に、処理対象のフィールドの1つ前のフィールドと、の間の相関が高いと判断することができる。
処理対象のフィールドと、処理対象のフィールドの1つ前のフィールドと、の間の相関が高いと判断された場合には、S202に処理が進められる。
処理対象のフィールドと、処理対象のフィールドの1つ前のフィールドと、の間の相関が低いと判断された場合には、S203に処理が進められる。
なお、処理対象のフィールドと、処理対象のフィールドの1つ前のフィールドと、の間の相関が高いか否かの判断方法は、上記方法に限らない。例えば、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが第10閾値以上である場合に、処理対象のフィールドと、処理対象のフィールドの1つ前のフィールドと、の間の相関が低いと判断されてもよい。そして、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが第11閾値以下である場合に、処理対象のフィールドと、処理対象のフィールドの1つ前のフィールドと、の間の相関が高いと判断されてもよい。
なお、第10閾値と第11閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザーが変更可能な値(任意の値)であってもよい。第11閾値としては、第10閾値以下の値を使用することができる。
S202では、2−2プルダウンシーケンス判断部403は、プルダウン判断値PDDET=0を出力する。
S203では、2−2プルダウンシーケンス判断部403は、プルダウン判断値PDDET=1を出力する。
S204では、2−2プルダウンシーケンス判断部403は、プルダウン判断値PDDET=2を出力する。
以上述べたように、本実施例によれば、連続する2フィールド間のフィールド間差分値の変化だけでなく、2フィールド分だけ離れた2フィールド間のフィールド間差分値の差分がさらに考慮される。それにより、入力画像データが2−2プルダウン画像データであるか否かを高精度に判断することができる。具体的には、高周波成分を多く含む画像を表す2−2プルダウン画像データと、非プルダウン画像データとを、高精度に判別することができる。その結果、2−2プルダウン画像データが非プルダウン画像データであると誤判断されることによる画質の劣化が抑制されたプログレッシブ画像データに、入力画像データを変換することができる。同様に、非プルダウン画像データが2−2プルダウン画像データであると誤判断されることによる画質の劣化が抑制されたプログレッシブ画像データに、入力画像データを変換することができる。例えば、誤判断によるコーミングノイズの発生が抑制されたプログレッシブ画像データに、入力画像データを変換することができる。
なお、図12のS200の処理は、上記処理に限らない。例えば、入力画像データの全
フィールドのフィールド判断値FDMが参照され、入力画像データの総フィールド数に対する、交互に連続する第1フィールドと第2フィールドの総数に対する割合が第12閾値と比較されてもよい。そして、上記割合が第12閾値以上である場合に、入力画像データが2−2プルダウン画像データであると判断され、上記割合が第12閾値未満である場合に、入力画像データが2−2プルダウン画像データでないと判断されてもよい。第12閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザーが変更可能な値(任意の値)であってもよい。
なお、図7のS100の処理とS101の処理とは、上記処理に限らない。
例えば、S100では、処理対象のフィールドのフィールド間差分値が第5閾値以上であるか否かが判断されてもよい。そして、処理対象のフィールドのフィールド間差分値が第5閾値以上である場合にS102に処理が進められ、処理対象のフィールドのフィールド間差分値が第5閾値以上でない場合にS101に処理が進められてもよい。
S101では、処理対象のフィールドのフィールド間差分値が第6閾値以下であるか否かが判断されてもよい。そして、処理対象のフィールドのフィールド間差分値が第6閾値以下である場合にS103に処理が進められ、処理対象のフィールドのフィールド間差分値が第6閾値以下でない場合にS108に処理が進められてもよい。
第5閾値と第6閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザーが変更可能な値(任意の値)であってもよい。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2に係る画像判断装置及び画像判断方法について、図面を用いて説明する。
本実施例では、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調増加または単調減少しているか否かを判断し、その判断結果をさらに考慮して、入力画像データが2−2プルダウン画像データであるか否かを判断する例を説明する。ここで、“2フィールド毎のフィールド間差分値が単調増加または単調減少している”は、“1フレーム(2フィールド)間隔でフィールド間差分値が単調増加または単調減少している”とも言える。
“2フィールド毎のフィールド間差分値”は、偶数フィールドのみのフィールド間差分値群と、奇数フィールドのみのフィールド間差分値群と、のそれぞれである。
なお、“2フィールド毎のフィールド間差分値”として、偶数フィールドのみのフィールド間差分値群と、奇数フィールドのみのフィールド間差分値群と、の一方のみが使用されてもよい。
(全体構成)
まず、本実施例に係る画像処理装置の全体構成について説明する。
図13は、本実施例に係る画像処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
なお、図13において、実施例1(図1)と同じ機能部には実施例1と同じ符号を付し、その説明は省略する。
プルダウンシーケンス判断部505は、実施例1のプルダウンシーケンス判断部105と同様の処理を行う。但し、プルダウンシーケンス判断部505は、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化(単調増加または単調減少)しているか否かを判断する処理をさらに行う。そして、プルダウンシーケンス判断部505は、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化しているか否かの判断結果をさらに考慮して、入力画像データが2−2プルダウン画像データであるか否かを判断する。
(プルダウンシーケンス判断部)
プルダウンシーケンス判断部505について詳細に説明する。
プルダウンシーケンス判断部505は、例えば、図14に示すような構成を有する。図14の例では、プルダウンシーケンス判断部505は、フィールド間差分値取得部401
、UP/DOWN判断部602、及び、2−2プルダウンシーケンス判断部403を有する。
なお、図14において、実施例1(図4)と同じ機能部には実施例1と同じ符号を付し、その説明は省略する。
UP/DOWN判断部602は、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化(単調増加または単調減少)しているか否かを判断する。そして、UP/DOWN判断部602は、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化しているか否かの判断結果をさらに考慮して、入力画像データのフィールドが第1フィールド、第2フィールド、及び、第3フィールドのいずれであるかを判断する。
2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化しているか否かを判断する処理の流れについて、図15を用いて説明する。図15は、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化しているか否かを判断する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、UP/DOWN判断部602は、フィールド毎に、S300〜S305の処理を行う。
S300では、UP/DOWN判断部602は、処理対象のフィールドの2つ前のフィールドから処理対象のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが増加しているか否かを判断する。
処理対象のフィールドの2つ前のフィールドから処理対象のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが増加している場合には、S304に処理が進められる。
処理対象のフィールドの2つ前のフィールドから処理対象のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが増加していない場合には、S301に処理が進められる。
本実施例では、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが2つ前のフィールドのフィールド間差分値よりも大きい場合に、2つ前のフィールドから処理対象のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが増加していると判断される。そして、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが2つ前のフィールドのフィールド間差分値以下である場合に、2つ前のフィールドから処理対象のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが増加していないと判断される。処理対象のフィールドがNフィールドである場合には、以下の式7を満たすか否かが判断される。本実施例では、第13閾値として0が使用される。そして、式7が満たされる場合に、2つ前のフィールドから処理対象のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが増加していると判断される。式7が満たされない場合に、2つ前のフィールドから処理対象のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが増加していないと判断される。

FD(N)−FD(N−2)>第13閾値 ・・・(式7)
なお、第13閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザーが変更可能な値(任意の値)であってもよい。第13閾値としては、0以上の値を使用することができる。
なお、S300では、処理対象のフィールドから処理対象のフィールドの2つ後のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが増加しているか否かが判断されてもよい。そして、処理対象のフィールドから処理対象のフィールドの2つ後のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが増加している場合にS304に処理が進められてもよい。処理対象のフィールドから処理対象のフィールドの2つ後のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが増加していない場合にS301に処理が進められてもよい。
S301では、UP/DOWN判断部602は、処理対象のフィールドの2つ前のフィールドから処理対象のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが減少しているか否かを判断する。
処理対象のフィールドの2つ前のフィールドから処理対象のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが減少している場合には、S303に処理が進められる。
処理対象のフィールドの2つ前のフィールドから処理対象のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが減少していない場合には、S302に処理が進められる。
本実施例では、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが2つ前のフィールドのフィールド間差分値よりも小さい場合に、2つ前のフィールドから処理対象のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが減少していると判断される。そして、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが2つ前のフィールドのフィールド間差分値以上である場合に、2つ前のフィールドから処理対象のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが減少していないと判断される。処理対象のフィールドがNフィールドである場合には、以下の式8を満たすか否かが判断される。本実施例では、第14閾値として0が使用される。そして、式8が満たされる場合に、2つ前のフィールドから処理対象のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが減少していると判断される。式8が満たされない場合に、2つ前のフィールドから処理対象のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが減少していないと判断される。

FD(N)−FD(N−2)<第14閾値 ・・・(式7)
なお、第14閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザーが変更可能な値(任意の値)であってもよい。第14閾値としては、0以下の値を使用することができる。
なお、S301では、処理対象のフィールドから処理対象のフィールドの2つ後のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが減少しているか否かが判断されてもよい。そして、処理対象のフィールドから処理対象のフィールドの2つ後のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが減少している場合にS303に処理が進められてもよい。処理対象のフィールドから処理対象のフィールドの2つ後のフィールドにかけてフィールド間差分値FDが減少していない場合にS302に処理が進められてもよい。
S302では、UP/DOWN判断部602は、FLATカウント値(第3カウント値)を1だけインクリメントする。FLATカウント値は、2つ前(または2つ後)のフィールドとの間でフィールド間差分値が増加も減少もしない回数を表す。
S303では、UP/DOWN判断部602は、DOWNカウント値(第2カウント値)を1だけインクリメントする。DOWNカウント値は、2つ前(または2つ後)のフィールドとの間でフィールド間差分値が減少する回数を表す。
S304では、UP/DOWN判断部602は、UPカウント値(第1カウント値)を1だけインクリメントする。UPカウント値は、2つ前(または2つ後)のフィールドとの間でフィールド間差分値が増加する回数を表す。
なお、図15のフローチャートの開始時に、FLATカウント値、DOWNカウント値、及び、UPカウント値の初期値として、0が設定される。
S302〜S304の次に、S305の処理が行われる。
S305では、UP/DOWN判断部602は、入力画像データの全てのフィールドについてS300〜S304の処理が行われたか否かを判断する。S300〜S304の処理が行われていないフィールドが存在する場合には、S300に処理が戻される。そして
、全てのフィールドについての処理(S300〜S304の処理)が完了するまで、S300〜S305の処理が繰り返し実行される。全てのフィールドについての処理(S300〜S304の処理)が完了すると、S306に処理が進められる。
なお、S305では、全てのフィールドではなく、所定数のフィールドについてS300〜S304の処理が行われたか否かが判断されてもよい。そして、所定数のフィールドについての処理(S300〜S304の処理)が完了するまで、S300〜S305の処理が繰り返し実行され、所定数のフィールドについての処理の完了後にS306に処理が進められてもよい。
S306では、UP/DOWN判断部602は、UPカウント値が第3閾値よりも大きく、且つ、DOWNカウント値が第4閾値よりも小さいか否かを判断する。
UPカウント値が第3閾値よりも大きく、且つ、DOWNカウント値が第4閾値よりも小さい場合には、S310に処理が進められる。
それ以外の場合には、S307に処理が進められる。
なお、第3閾値と第4閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザーが変更可能な値(任意の値)であってもよい。第3閾値と第4閾値としては、0より大きい値が使用される。第4閾値としては、第3閾値よりも小さい値が使用される。
S307では、UP/DOWN判断部602は、UPカウント値が第4閾値よりも小さく、且つ、DOWNカウント値が第3閾値よりも大きいか否かを判断する。
UPカウント値が第4閾値よりも小さく、且つ、DOWNカウント値が第3閾値よりも大きい場合には、S309に処理が進められる。
それ以外の場合には、S308に処理が進められる。
S308では、UP/DOWN判断部602は、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調増加も単調減少もしていないと判断する。
S309では、UP/DOWN判断部602は、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調減少していると判断する。
S310では、UP/DOWN判断部602は、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調増加していると判断する。
なお、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調増加または単調減少しているか否かの判断方法は、上記方法に限らない。例えば、2フィールド毎のフィールド間差分値の傾きが第15閾値(>0)よりも大きい場合に、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調増加していると判断されてもよい。2フィールド毎のフィールド間差分値の傾きが第16閾値(<0)よりも小さい場合に、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調減少していると判断されてもよい。そして、それら以外の場合に、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調増加も単調減少もしていないと判断されてもよい。
2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化しているか否かの判断結果をさらに考慮したフィールド判断処理の流れについて、図16を用いて説明する。図16は、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化しているか否かの判断結果をさらに考慮したフィールド判断処理の流れの一例を示すフローチャートである。フィールド判断処理は、入力画像データのフィールド毎に、そのフィールドが第1フィールド、第2フィールド、及び、第3フィールドのいずれであるかを判断する処理である。
UP/DOWN判断部602は、フィールド毎に図16のフローチャートの処理を行う。
まず、UP/DOWN判断部602は、処理対象のフィールドの1つ前のフィールドか
らフィールド間差分値FDが増加しているか否かを判断する(S400)。S400の処理は、図7のS100の処理と同じである。
処理対象のフィールドの1つ前のフィールドからフィールド間差分値FDが増加している場合には、S402に処理が進められる。具体的には、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上大きい場合には、S402に処理が進められる。
処理対象のフィールドの1つ前のフィールドからフィールド間差分値FDが増加していない場合には、S401に処理が進められる。具体的には、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上大きくない場合には、S401に処理が進められる。
S401では、UP/DOWN判断部602は、処理対象のフィールドの1つ前のフィールドからフィールド間差分値FDが減少しているか否かを判断する。S401の処理は、図7のS101の処理と同じである。
処理対象のフィールドの1つ前のフィールドからフィールド間差分値FDが減少している場合には、S403に処理が進められる。具体的には、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上小さい場合には、S403に処理が進められる。
処理対象のフィールドの1つ前のフィールドからフィールド間差分値FDが減少していない場合には、S410に処理が進められる。具体的には、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDよりも第1閾値以上小さくない場合には、S410に処理が進められる。
S402では、UP/DOWN判断部602は、処理対象のフィールドの1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値以下であるか否かを判断する。S402の処理は、図7のS102の処理と同じである。
1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値以下である場合には、S408に処理が進められる。
1つ前のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値よりも大きい場合には、S404に処理が進められる。
S403では、UP/DOWN判断部602は、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値以下であるか否かを判断する。S403の処理は、図7のS103の処理と同じである。
処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値以下である場合には、S409に処理が進められる。
処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDが第7閾値よりも大きい場合には、S405に処理が進められる。
S404では、UP/DOWN判断部602は、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDと、処理対象のフィールドの2つ前のフィールドのフィールド間差分値FDと、の差分(フレーム差分)が第2閾値以下であるか否かを判断する。S404の処理は、図7のS104の処理と同じである。
フレーム差分が第2閾値以下である場合には、S406に処理が進められる。
フレーム差分が第2閾値よりも大きい場合には、S410に処理が進められる。
S405では、UP/DOWN判断部602は、処理対象のフィールドのフィールド間差分値FDと、処理対象のフィールドの2つ前のフィールドのフィールド間差分値FDと、の差分(フレーム差分)が第2閾値以下であるか否かを判断する。S405の処理は、図7のS105の処理と同じである。
フレーム差分が第2閾値以下である場合には、S407に処理が進められる。
フレーム差分が第2閾値よりも大きい場合には、S410に処理が進められる。
S406では、UP/DOWN判断部602は、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化しているか否かの判断結果を確認する。
S406において、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化していない場合には、処理対象のフィールドが第1フィールドである可能性が高い。そのため、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化していない場合には、S408に処理が進められる。
S406において、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化している場合には、処理対象のフィールドが第1フィールドでも第2フィールドでもない可能性が高い。そのため、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化している場合には、S410に処理が進められる。
S407では、UP/DOWN判断部602は、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化しているか否かの判断結果を確認する。
S407において、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化していない場合には、処理対象のフィールドが第2フィールドである可能性が高い。そのため、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化していない場合には、S409に処理が進められる。
S407において、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化している場合には、処理対象のフィールドが第1フィールドでも第2フィールドでもない可能性が高い。そのため、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化している場合には、S410に処理が進められる。
S408では、UP/DOWN判断部602は、フィールド判断値FDM=0を出力する。S408の処理は、図7のS106の処理と同じである。
S409では、UP/DOWN判断部602は、フィールド判断値FDM=1を出力する。S409の処理は、図7のS107の処理と同じである。
S410では、UP/DOWN判断部602は、フィールド判断値FDM=2を出力する。S410の処理は、図7のS108の処理と同じである。
図17,18を用いて、UP/DOWN判断部602の処理の具体例について説明する。
図17は、入力画像データが表す画像の一例を示す図である。図17では、2−2プルダウン画像に非プルダウン画像が重畳されている。2−2プルダウン画像は、2−2プルガウン画像データが表す画像であり、非プルダウン画像は、非プルダウン画像データが表す画像である。図17の斜線で示す領域が2−2プルダウン画像の領域であり、アルファベット“ABC・・・”が記載された領域が非プルダウン画像の領域である。図17では、非プルダウン画像が右から左へ移動する。非プルダウン画像は、例えば、文字テロップの画像である。図17に示すような画像は、例えば、ミックスドコンテンツ画像である。ミックスドコンテンツ画像は、互いに独立した複数の画像を合成することによって得られた画像である。
図17に示すような画像を表すインターレース画像データをプログレッシブ画像データに変換する際に、2−2プルダウン画像データに対応した生成方法(補間方法)で補間画素を生成すると、非プルダウン画像の領域にコーミングノイズが発生してしまう。そのため、図17に示すような画像を表すインターレース画像データに対しては、動き適応型のIP変換処理によって補間画素を生成することが好ましい。
図18は、図17の画像を表すインターレース画像データのフィールド間差分値FDの時間変化の一例を表す。
以下、処理対象のフィールドがNフィールドである場合の例を説明する。
図18の例では、式3“FD(N)−FD(N−1)≧第1閾値”が満たされず、式4“FD(N)−FD(N−1)≧−1×第1閾値”が満たされる。また、Nフィールドのフィールド間差分値FD(N)は第7閾値よりも大きい。そして、式6“|FD(N)−FD(N−2)|≦第2閾値”が満たされる。
そのため、実施例1の方法によれば、フィールドNが第2フィールドであると判断されてしまう。同様に、図18のN+evenM番目のフィールドは、第2フィールドであると判断されてしまい、図18のN+oddM番目のフィールドは、第1フィールドであると判断されてしまう。evenMは偶数値であり、oddMは奇数値である。
その結果、実施例1の方法を用いた場合には、図17の画像を表すインターレース画像データが2−2プルダウン画像データであると判断されてしまう。
図17に示すような画像では、非プルダウン画像の領域が移動する際に、フィールド間差分値FDが、増加と減少を繰り返しながら、徐々に増加(または減少)する。即ち、2フィールド毎のフィールド間差分値FDが単調増加または単調減少する。例えば、非プルダウン画像の領域が増加する場合には、2フィールド毎のフィールド間差分値FDは単調増加し、非プルダウン画像の領域が減少する場合には、2フィールド毎のフィールド間差分値FDは単調減少する。このような特性は、図18から明らかである。
そこで、本実施例では、上記特性を考慮して、入力画像データが2−2プルダウン画像データであるか否かを判断する。具体的には、2フィールド毎のフィールド間差分値FDが単調変化(単調増加または単調減少)しているか否かを判断する。そして、図16のS404やS405において式6が満たされていると判断された場合であっても、2フィールド毎のフィールド間差分値FDが単調変化している場合には、処理対象のフィールドが第3フィールドであると判断する。
図18の例では、2フィールド毎のフィールド間差分値FDが単調増加していることが検出される。具体的には、“・・・<FD(N−4)<FD(N−2)<FD(N)<・・・”であることや、“・・・<FD(N−3)<FD(N−1)<FD(N+1)<・・・”であることが検出される。そのため、本実施例では、図18のフィールドNが第3フィールドであると判断することができる。図18の他のフィールドについても同様に、そのフィールドが第3フィールドであると判断することができる。
その結果、本実施例では、図17の画像を表すインターレース画像データが2−2プルダウン画像データでないと判断することができる。
以上述べたように、本実施例によれば、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調変化しているか否かの判断結果をさらに考慮して、入力画像データのフィールドが第1フィールド、第2フィールド、及び、第3フィールドのいずれであるかが判断される。それにより、より適切な判断結果を得ることができ、入力画像データを高画質なプログレッシブ画像データに変換することができる。具体的には、画像の領域に2−2プルダウン画像の領域と非プルダウン画像の領域とが存在する入力画像データの判断結果として、入力画像データが2−2プルダウン画像データでないという判断結果を得ることができる。
<その他の実施例>
記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータ(又はCPU、MPU等のデバイス)によっても、本発明を実施することができる。また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み
込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
105,505:プルダウンシーケンス判断部 401:フィールド間差分値取得部
402,602:UP/DOWN判断部 403:2−2プルダウンシーケンス判断部

Claims (16)

  1. インターレース方式の入力画像データのフィールド毎に、対象フィールドの画像データの特徴量と、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドである参照フィールドの画像データの特徴量との差分を表すフィールド間差分値を取得する取得手段と、
    対象フィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn1、当該対象フィールドより2つ前または2つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn2として、(1)以下の式1および式3を満たす対象フィールドを第1フィールドとして検出し、(2)以下の式2および式3を満たす対象フィールドを第2フィールドとして検出し、前記第1フィールドと前記第2フィールドとが交互に所定回数以上連続する場合に、前記入力画像データが2−2プルダウン方式で変換された画像データであると判断する判断手段と、
    を有することを特徴とする画像判断装置。
    FDn−FDn1≧第1閾値 ・・・(式1)
    FDn−FDn1≦−1×第1閾値 ・・・(式2)
    |FDn−FDn2|≦第2閾値 ・・・(式3)
  2. インターレース方式の入力画像データのフィールド毎に、対象フィールドの画像データの特徴量と、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドである参照フィールドの画像データの特徴量との差分を表すフィールド間差分値を取得する取得手段と、
    対象フィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn1、当該対象フィールドより2つ前または2つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn2として、(1)以下の式1,3,4の全てを満たす対象フィールドを第1フィールドとして検出し、(2)以下の式2,3,5の全てを満たす対象フィールドを第2フィールドとして検出し、前記第1フィールドと前記第2フィールドとが交互に所定回数以上連続する場合に、前記入力画像データが2−2プルダウン方式で変換された画像データであると判断する判断手段と、
    を有することを特徴とする画像判断装置。
    FDn−FDn1≧第1閾値 ・・・(式1)
    FDn−FDn1≦−1×第1閾値 ・・・(式2)
    |FDn−FDn2|≦第2閾値 ・・・(式3)
    FDn1>第7閾値 ・・・(式4)
    FDn>第7閾値 ・・・(式5)
  3. 前記判断手段は、(3)前記式1と以下の式6とを満たす対象フィールドを前記第1フィールドとしてさらに検出し、(4)前記式2と以下の式7とを満たす対象フィールドを前記第1フィールドとしてさらに検出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像判断装置。
    FDn1≦第7閾値 ・・・(式6)
    FDn≦第7閾値 ・・・(式7)
  4. インターレース方式の入力画像データのフィールド毎に、対象フィールドの画像データの特徴量と、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドである参照フィールドの画像データの特徴量との差分を表すフィールド間差分値を取得する取得手段と、
    2フィールド毎のフィールド間差分値が単調増加も単調減少もしていない場合に、対象フィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn1、当該対象フィールドより2つ前または2つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn2として、(1)以下の式1,3,4の全てを満たす対象フィールドを第1フィールドとして検出し、(2)以下の式2,3,5の全てを満たす対象フィールドを第2フィールドとして検出し、前記第1フィールドと前記第2フィールドとが交互に所定回数以上連続する場合に、前記入力画像データが2−2プルダウン方式で変換された画像データであると判断する判断手段と、
    を有することを特徴とする画像判断装置。
    FDn−FDn1≧第1閾値 ・・・(式1)
    FDn−FDn1≦−1×第1閾値 ・・・(式2)
    |FDn−FDn2|≦第2閾値 ・・・(式3)
    FDn1>第7閾値 ・・・(式4)
    FDn>第7閾値 ・・・(式5)
  5. 前記判断手段は、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調増加または単調減少している否かに関わらず、(3)前記式1と以下の式6とを満たす対象フィールドを前記第1フィールドとしてさらに検出し、(4)前記式2と以下の式7とを満たす対象フィールドを前記第1フィールドとしてさらに検出する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像判断装置。
    FDn1≦第7閾値 ・・・(式6)
    FDn≦第7閾値 ・・・(式7)
  6. 前記判断手段は、
    対象フィールドについて取得されたフィールド間差分値と、当該対象フィールドより2つ前または2つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値との間でフィールド間差分値が増加すると判断された回数である第1カウント値が第3閾値よりも大きく、且つ、対象フィールドについて取得されたフィールド間差分値と、当該対象フィールドより2つ前または2つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値との間でフィールド間差分値が減少すると判断された回数である第2カウント値が第4閾値よりも小さい場合に、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調増加していると判断し、
    前記第1カウント値が前記第4閾値よりも小さく、且つ、前記第2カウント値が前記第3閾値より大きい場合に、2フィールド毎のフィールド間差分値が単調減少していると判断する
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の画像判断装置。
  7. 前記判断手段は、前記第1フィールドと前記第2フィールドとが交互に前記所定回数以上連続しない場合に、前記入力画像データが前記2−2プルダウン方式で変換された画像データでないと判断する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像判断装置。
  8. 前記入力画像データの解像度に応じて前記第7閾値を決定する決定手段をさらに有することを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の画像判断装置。
  9. 前記決定手段は、前記入力画像データの解像度が高いほど大きい値を前記第7閾値として決定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像判断装置。
  10. 前記取得手段は、
    前記対象フィールドに画素が存在する複数の位置の中から、画像の変化がある位置を、対象位置として検出し、
    前記対象位置毎に、その対象位置に対してラインに垂直な方向に隣接し、且つ、前記参照フィールドに画素が存在する位置における前記参照フィールドの画素値と、当該対象位置における前記対象フィールドの画素値と、の差分を差分画素値として算出し、
    前記差分画素値の総和を、前記対象フィールドのフィールド間差分値として算出することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像判断装置。
  11. 前記取得手段は、前記対象フィールドの画素値と、前記対象フィールドの2つ前または2つ後のフィールドの画素値と、の差分が第9閾値以上である位置を、前記対象位置として検出する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像判断装置。
  12. 前記取得手段は、
    前記対象位置に対してラインに垂直な方向に隣接し、且つ、前記参照フィールドに画素が存在する第1位置と第2位置が存在する場合に、
    前記第1位置における前記参照フィールドの画素値と、前記対象位置における前記対象フィールドの画素値と、の差分を第1差分画素値として算出し、
    前記第2位置における前記参照フィールドの画素値と、前記対象位置における前記対象フィールドの画素値と、の差分を第2差分画素値として算出し、
    前記第1差分画素値と前記第2差分画素値のうち大きい方の値を、前記差分画素値として選択する
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の画像判断装置。
  13. インターレース方式の入力画像データのフィールド毎に、対象フィールドの画像データの特徴量と、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドである参照フィールドの画像データの特徴量との差分を表すフィールド間差分値を取得する取得ステップと、
    対象フィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn1、当該対象フィールドより2つ前または2つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn2として、(1)以下の式1および式3を満たす対象フィールドを第1フィールドとして検出し、(2)以下の式2および式3を満たす対象フィールドを第2フィールドとして検出し、前記第1フィールドと前記第2フィールドとが交互に所定回数以上連続する場合に、前記入力画像データが2−2プルダウン方式で変換された画像デー
    タであると判断する判断ステップと、
    を有することを特徴とする画像判断方法。
    FDn−FDn1≧第1閾値 ・・・(式1)
    FDn−FDn1≦−1×第1閾値 ・・・(式2)
    |FDn−FDn2|≦第2閾値 ・・・(式3)
  14. インターレース方式の入力画像データのフィールド毎に、対象フィールドの画像データの特徴量と、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドである参照フィールドの画像データの特徴量との差分を表すフィールド間差分値を取得する取得ステップと、
    対象フィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn1、当該対象フィールドより2つ前または2つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn2として、(1)以下の式1,3,4の全てを満たす対象フィールドを第1フィールドとして検出し、(2)以下の式2,3,5の全てを満たす対象フィールドを第2フィールドとして検出し、前記第1フィールドと前記第2フィールドとが交互に所定回数以上連続する場合に、前記入力画像データが2−2プルダウン方式で変換された画像データであると判断する判断ステップと、
    を有することを特徴とする画像判断方法。
    FDn−FDn1≧第1閾値 ・・・(式1)
    FDn−FDn1≦−1×第1閾値 ・・・(式2)
    |FDn−FDn2|≦第2閾値 ・・・(式3)
    FDn1>第7閾値 ・・・(式4)
    FDn>第7閾値 ・・・(式5)
  15. インターレース方式の入力画像データのフィールド毎に、対象フィールドの画像データの特徴量と、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドである参照フィールドの画像データの特徴量との差分を表すフィールド間差分値を取得する取得ステップと、
    2フィールド毎のフィールド間差分値が単調増加も単調減少もしていない場合に、対象フィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn、当該対象フィールドより1つ前または1つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn1、当該対象フィールドより2つ前または2つ後のフィールドについて取得されたフィールド間差分値をFDn2として、(1)以下の式1,3,4の全てを満たす対象フィールドを第1フィールドとして検出し、(2)以下の式2,3,5の全てを満たす対象フィールドを第2フィールドとして検出し、前記第1フィールドと前記第2フィールドとが交互に所定回数以上連続する場合に、前記入力画像データが2−2プルダウン方式で変換された画像データであると判断する判断ステップと、
    を有することを特徴とする画像判断方法。
    FDn−FDn1≧第1閾値 ・・・(式1)
    FDn−FDn1≦−1×第1閾値 ・・・(式2)
    |FDn−FDn2|≦第2閾値 ・・・(式3)
    FDn1>第7閾値 ・・・(式4)
    FDn>第7閾値 ・・・(式5)
  16. 請求項13〜15のいずれか1項に記載の画像判断方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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