JP4749314B2 - インタレース/プログレッシブ変換方法および変換装置 - Google Patents

インタレース/プログレッシブ変換方法および変換装置 Download PDF

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Description

本発明は、インタレースの映像信号に対してインタレース/プログレッシブ変換を行うための、インタレース/プログレッシブ変換方法および変換装置に関する。
一般に、LCD(液晶ディスプレイ)やPDP(プラズマディスプレイ)などのフラットディスプレイパネルでは、プログレッシブ走査(順次走査)の映像信号(本明細書では「プログレッシブ映像」または「プログレッシブ信号」ということがある)によって画面が構成される。これらのフラットディスプレイパネルによって、CRTなどに用いられているインタレース走査(飛び越し走査)の映像信号(以下「インタレース映像」または「インタレース信号」ということがある)を表示するために、IP変換(インタレース/プログレッシブ変換)を行うIP変換装置が用いられる。
IP変換装置においては、高画質のプログレッシブ映像を得るために、変換しようとするインタレース映像がどのような生成シーケンスによって生成されたものであるかを判断する必要がある。生成シーケンスが分かれば、それに応じた最適の方法でプログレッシブ映像を合成して出力することか可能であるからである。
従来において、インタレース映像を生成する際の生成シーケンスとして、22プルダウンシーケンスおよび32プルダウンシーケンスが知られている(特許文献1)。
22プルダウンシーケンスは、30Hzのコマーシャルフィルムなどを60フィールドのインタレース映像に変換する場合に用いられる。22プルダウンシーケンスでは、プログレッシブ映像のn個(nは整数) のフレームを、2×n個のインタレース映像のフィールドに変換する。
すなわち、図7に示すように、プログレッシブ映像VPの1個(1枚)の各フレームFMの映像信号SVを、インタレース映像VIの各フレームFMにおいて2回ずつ繰り返す。その場合に、図7(B)に示すように、TOP、BOTTOMの順に繰り返す場合(TFF)と、その逆に図7(C)に示すように、BOTTOM、TOPの順に繰り返す場合(BFF)とがある。いずれかの場合も、1個のフレームFMに同一の内容の2個のフィールドFDが配置されることとなる。
32プルダウンシーケンスは、24Hzのシネマフィルムなどを60フィールドのインタレース映像に変換する場合に用いられる。32プルダウンシーケンスでは、プログレッシブ映像のn個(nは整数) のフレームを、(2×n+1)個のインタレース映像のフィールドに変換する。
すなわち、図8に示すように、プログレッシブ映像VPの2個(2枚)のフレームFMを5個(5枚)のフィールドFDに変換する。まず、プログレッシブ映像VPの各フレームFMの映像信号SVを、インタレース映像VIのフレームFMにおいて2回ずつ繰り返す。さらに、インタレース映像VIの1つおきのフレームFMにおいて、その1個目のフィールドFD(映像信号SV)を3個目のフィールド(リピートフィールド)FDrとして繰り返して配置する。なお、この場合においても、インタレース映像VIのフィールドFDは、ボトムフィールド(BOTTOM)とトップフィールド(TOP)が交互に配置されることとなる。
これら、32プルダウンシーケンスまたは22プルダウンシーケンスにより変換されたインタレース映像VIでは、元がプログレッシブ映像VPであるため、その元のプログレッシブ映像VPを再現するような処理を行うことにより最適のIP変換を行うことができる。
従来のIP変換装置においては、入力されたインタレース映像VIの生成シーケンスが32プルダウンシーケンスであるかまたは22プルダウンシーケンスであるかを検出し、検出されたシーケンスに応じた最適の方法によってプログレッシブ映像VPを再現することにより、IP変換を行っている。
例えば、32プルダウンシーケンスまたは22プルダウンシーケンスであった場合には、プログレッシブ再現手段によって、元のプログレッシブ映像VPを再現する処理を行う。その他の生成シーケンスであった場合には、高画質化IP変換手段によって、可能な限り高画質のプログレッシブ映像VPが得られるような処理を行う。
特開平2002−57993
しかし、従来のIP変換装置においては、上に述べたように32プルダウンシーケンスおよび22プルダウンシーケンスのみについて生成シーケンスの検出が行われており、これら以外の生成シーケンスについては検出が行われていないため、32プルダウンシーケンスおよび22プルダウンシーケンス以外の場合には最適なIP変換が行われず、結果的に画質が低下していた。
例えば、図9に示すように、プログレッシブ映像VPの3個のフレームFMをインタレース映像VIの7個のフィールドFDに変換した場合には、32プルダウンシーケンスおよび22プルダウンシーケンスではないために最適のIP変換が行われない。そのため、得られるプログレッシブ映像VPの画質は低下したものとなる。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、32プルダウンシーケンスおよび22プルダウンシーケンス以外の生成シーケンスによって生成されたインタレース映像についても、その生成シーケンスを検出できるようにし、インタレース/プログレッシブ変換によって生成されるプログレッシブ映像の画質の向上を図ることを目的とする。
本発明に係るインタレース/プログレッシブ変換方法は、第nフィールド(nは整数)の映像信号について、2フィールド差分によって画素ごとに動き検出を行い、動きのある画素数から2時刻間統計量を得る第1のステップと、第nフィールドの映像信号について、前記2フィールド差分によって動きがあるとされた画素についての1フィールド差分を累積した累積値から1時刻間統計量を得る第2のステップと、第(n−1)フィールドおよび第(n−2)フィールドの映像信号についての前記1時刻間統計量を求めて記憶する第3のステップと、第nフィールドの映像信号についての前記2時刻間統計量、第nフィールド、第(n−1)フィールド、および第(n−2)フィールドのそれぞれの映像信号についての3つの前記1時刻間統計量とを、それぞれしきい値と比較し、それらの大小に応じて、第nフィールドの映像信号の生成シーケンスが、プログレッシブ映像を編集して生成した編集シーケンスであるか否かを判断する第4のステップと、第nフィールドの生成シーケンスが編集シーケンスであると判断された場合に、第nフィールド、第(n−1)フィールド、および第(n−2)フィールドのうちの隣り合う2つのフィールドの映像信号を合成して1つのフレームを生成し、生成したフレームをプログレッシブの映像信号として出力する第5のステップとを有する。
好ましくは、前記2時刻間統計量の差分の偏りと前記1時刻間統計量の差分の偏りとを利用して、前記第4のステップにおいて、第nフィールドについての前記2時刻間統計量が第2のしきい値より大きく、かつ、第nフィールドおよび第(n−2)フィールドについての前記1時刻間統計量がいずれも第1のしきい値より大きくしかも第(n−1)フィールドについての前記1時刻間統計量が第1のしきい値より小さい場合に、当該第nフィールドの生成シーケンスが編集シーケンスであると判断する。
また、前記第4のステップにおいて、第nフィールドについての前記2時刻間統計量が第2のしきい値より小さく、かつ、第nフィールドおよび第(n−1)フィールドについての前記1時刻間統計量がいずれも第1のしきい値より小さくしかも第(n−2)フィールドについての前記1時刻間統計量が第1のしきい値より大きい場合に、当該第nフィールドが編集シーケンスにおけるリピートフィールドであると判断し、当該リピートフィールドの周期に基づいて前記インタレース映像の元となったプログレッシブ映像のフレームレートを算出する。
このように、1時刻間統計量の偏りと2時刻間統計量の偏りとの2つを合わせて、編集シーケンスであることを検出することができるが、1時刻間統計量のみを用いてもよく、また、リピートフィールドをもって、編集シーケンスであると判別することも可能である。
〔第1の実施形態〕
図1は本発明に係るIP変換装置1の構成を示すブロック図である。
本実施形態のIP変換装置1は、インタレース映像VIの映像信号(画像信号)SVIをプログレッシブ映像VPの映像信号(画像信号)SVPに変換して出力する。IP変換装置1には、インタレース映像VIがフィールドFDごとに順次リアルタイムで入力され、それに対応してプログレッシブ映像VPのフレームFMが順次リアルタイムで出力される。IP変換装置1は、入力されるインタレース映像VIの種々の生成シーケンスを検出し、検出した生成シーケンスに応じて最適の方法で再現したプログレッシブ映像VPを出力する。
図1において、IP変換装置1は、フィールドメモリ11および12、32プルダウンシーケンス検出部13、22プルダウンシーケンス検出部14、編集シーケンス検出部15、プログレッシブ映像再現部16、高画質化IP変換部17、および映像出力部18などから構成される。
2つのフィールドメモリ11および12は、入力された映像信号SVIをそれぞれ1フィールド分記憶する。一方のフィールドメモリ11は、入力されるフィールドF(t)に対して1フィールド前のフィールドF(t−1)について、一方のフィールドメモリ12は、入力されるフィールドF(t)に対して2フィールド前のフィールドF(t−2)について、それぞれの映像信号SVIを記憶する。したがって、フィールドメモリ11および12を用いることにより、入力されるフィールドF(t)を含めて連続する3フィールド分の映像信号SVIを同時に取り出すことが可能である。
例えば、任意の時点で入力されるフィールドF(t)を第nフィールド(nは整数)とすれは、フィールドメモリ11からは第(n−1)フィールドの映像信号SVIが、フィールドメモリ12からは第(n−2)フィールドの映像信号SVIが、それぞれ取り出される。3つのフィールドF(t),F(t−1),F(t−2)の映像信号SVIを出力することが可能なこのような部分を、「フィールドメモリ部MRF」と記載することがある。
32プルダウンシーケンス検出部13は、入力される映像信号SVIについて、生成シーケンスが32プルダウンシーケンスであるか否かを検出する。32プルダウンシーケンス検出部13において32プルダウンシーケンスであることが検出された場合には、検出信号KS13が出力される。
22プルダウンシーケンス検出部14は、入力される映像信号SVIについて、生成シーケンスが22プルダウンシーケンスであるか否かを検出する。22プルダウンシーケンス検出部14において22プルダウンシーケンスであることが検出された場合には、検出信号KS14が出力される。
32プルダウンシーケンス検出部13および22プルダウンシーケンスについては、背景技術の項で説明したように従来より公知であり、その検出方法、出力される検出信号KS13,14の内容、およびその場合のIP変換方法についても公知であり、公知の技術を種々選択して適用することができる。
編集シーケンス検出部15は、本実施形態における特徴的な部分であり、プログレッシブ映像を編集することによって生成した映像信号SVIについて、その生成シーケンスを検出する。なお、プログレッシブ映像を編集して生成した生成シーケンスを、本明細書においては「編集シーケンス」という。したがって、編集シーケンスは、32プルダウンシーケンスや22プルダウンシーケンスをも含み、かつそれ以外の種々の一般的なまたは特殊な生成シーケンスを含む。例えば、32プルダウンシーケンスや22プルダウンシーケンスとは異なる異フレームレートの生成シーケンスをも含む。
編集シーケンス検出部15において編集シーケンスであることが検出された場合には、シーケンス情報DSおよび組合せ情報DKなどを含んだ検出信号KS15が出力される。検出信号KS15に基づいてプログレッシブ映像VPが再現される。詳細については後で述べる。
32プルダウンシーケンス検出部13、22プルダウンシーケンス検出部14、および編集シーケンス検出部15を含めて「シーケンス検出部SK」と記載することがある。
プログレッシブ映像再現部16は、フィールドメモリ部MRFから出力される2フィールド分の映像信号SVIを用いて、1つのフレームFMを合成し、プログレッシブ映像VPとして出力する。必要に応じて、合成に用いるフィールドが補正され、また補間によって生成されたフィールドが用いられる。シーケンス検出部SKによって編集シーケンスであることが検出されたときにも、プログレッシブ映像再現部16によってプログレッシブ映像VPが生成される。プログレッシブ映像再現部16では、検出信号KS13〜15に応じて処理が行われる。例えば、検出信号KS15に基づいてプログレッシブ映像VPを生成するときには、組合せ情報DKに応じて、フレームFMの合成に用いる2つのフィールドを選択する。
プログレッシブ映像再現部16では、通常、インタレース映像VIの1フィールドFDに対して1つのフレームFMを生成して出力する。したがって、インタレース映像VIが毎秒60フィールドの場合には、毎秒60フレームのプログレッシブ映像VPが出力される。
高画質化IP変換部17は、プログレッシブ映像再現部16によってはプログレッシブ映像VPを再現できない場合に用いられる。高画質化IP変換部17は、例えば動き補償型IP変換技術、その他の種々の公知の技術を用いて構成することが可能である。
映像出力部18は、シーケンス検出部SKからの検出信号KS13〜15に応じて、プログレッシブ映像再現部16または高画質化IP変換部17から出力される映像のうち最適の映像を選択して出力する。
次に、編集シーケンス検出部15によって編集シーケンスであるか否かを検出する原理について説明する。
図7は22プルダウンシーケンスを説明する図、図8は32プルダウンシーケンスを説明する図、図9は異フレームレートによる編集シーケンスの例を示す図、図10は編集シーケンスにおける偶数フィールド変換の例を説明する図、図11は編集シーケンスにおける偶数フィールド変換の他の例を説明する図、図12は編集シーケンスにおける奇数フィールド変換の例を説明する図、図13は編集シーケンスによるフィールドの種類と統計量の大小との関係を示す図である。
上に述べたように、編集シーケンスによって生成されたインタレース映像VIは、次の2つの変換方法によっている。
(1) プログレッシブ映像VPのn個のフレームFMを(2×n)個のフィールドFDに変換(偶数フィールド変換)
(2) プログレッシブ映像VPのn個のフレームFMを(2×n+1)個のフィールドFDに変換(奇数フィールド変換)
これらのうち、上の(1)の方法(偶数フィールド変換)では、プログレッシブ映像VPを元にしてインタレース映像VIを生成しているので、隣接した2つのフィールドFDの半分は1つの同じプログレッシブ映像VPから生成されている。その場合には、生成された2つのフィールドFDは、同時刻の映像であるためそれらの間の差分は小さい。これに対して、1つのフィールドが間に入って隔てられた2つのフィールドFDは、異なる時刻の映像であるためそれらの差分は大きい。
図10〜図12において、注目するフィールドFDをフィールドFD1とし、それより前のフィールドFDを、順次、フィールドFD2,FD3,FD4とする。フィールドFD1はフレームFM1のトップフィールドであり、フィールドFD2,FD3はその前のフレームFM2のボトムフィールドとトップフィールドであり、フィールドFD4はさらにその前のフレームFM3のボトムフィールドである。
図10において、現在のフィールドFD1とその2フィールド前のフィールドFD3とは、異なるフレームFMに基づくためそれらの映像の差分(A)は大きい。現在のフィールドFD1とその前のフィールドFD2、および2フィールド前のフィールドFD3とその前のフィールドFD4とは、異なるフレームFMに基づくためそれらの映像の差分(B−1)および(B−3)はいずれも大きい。しかし、1フィールド前のフィールドFD2とその前のフィールドFD3とは、同じフレームFMに基づくためそれらの映像の差分(B−2)は小さい。
図11においては、現在のフィールドFD1とその2フィールド前のフィールドFD3とは、異なるフレームFMに基づくためそれらの映像の差分(A)は大きい。現在のフィールドFD1とその前のフィールドFD2、および2フィールド前のフィールドFD3とその前のフィールドFD4とは、同じフレームFMに基づくためそれらの映像の差分(B−1)および(B−3)はいずれも小さい。1フィールド前のフィールドFD2とその前のフィールドFD3とは、異なるフレームFMに基づくためそれらの映像の差分(B−2)は大きい。
このように、偶数フィールド変換では、差分(A)は常に大きく、かつ、差分(B−1)と(B−3)とは大小関係が一致し、これらと(B−2)とは大小関係が一致しない。編集シーケンス検出部15においては、これら差分(A),(B−1),(B−2),(B−3)を利用することにより、編集シーケンスにより生成されたこと、および編集シーケンスにおいて偶数フィールド変換が用いられたことを、より精度よく検出することが可能である。
また、上の(2)の方法(奇数フィールド変換)では、フィールドFDは、偶数フィールド変換により生成された偶数個のフィールドと1個のリピートフィールド(繰返しフィールド)とから構成される。注目するフィールドFDがリピートフィールドであった場合には、リピートフィールドを含めた隣接する3つのフィールドFDが、同じ1つのプログレッシブ映像VPから生成されている可能性が高い。その場合には、生成されたそれら3つのフィールドFDの差分は小さい。
図12において、現在のフィールドFD1とその2フィールド前のフィールドFD3とは、同じフレームFMに基づくためそれらの映像の差分(A)は小さい。現在のフィールドFD1とその前のフィールドFD2、およびフィールドFD2とその前のフィールドFD3とは、同じフレームFMに基づくためそれらの映像の差分(B−1)および(B−2)はいずれも小さい。しかし、フィールドFD3とその前のフィールドFD4とは、異なるフレームFMに基づくためそれらの映像の差分(B−3)は大きい。このような性質を利用して、編集シーケンスにおけるリピートフィールドが検出される。
このように、本実施形態においては、注目するフィールドFDについて、上に述べたような差分(A)および差分(B−1),(B−2),(B−3)を求め、それらの大小に基づいて編集シーケンスであることを検出する。本実施形態のIP変換装置1においては、差分(A),(B−1),(B−2),(B−3)を、画素を単位とする統計量として算出する。つまり、差分(A)は「2時刻間統計量」として算出し、差分(B−1),(B−2),(B−3)は「1時刻間統計量」として算出する。
なお、差分(A)を「2フィールド差分」と記載し、差分(B−1),(B−2),(B−3)をそれぞれ「1フィールド差分」と記載することがある。
図13において、注目するフィールドFD1が偶数フィールド変換により生成された場合とリピートフィールドである場合において、それぞれの2時刻間統計量および1時刻間統計量の大小が示されている。大小の判断に当たっては、適当なしきい値を設定し、統計量がしきい値以上であるか否かで判断する。
さて、図2は編集シーケンス検出部15の構成の例を示すブロック図、図3は2時刻間統計量算出部の構成の例を示すブロック図、図4は1時刻間統計量算出部の構成の例を示すブロック図、図5は判定処理部の構成の例を示すブロック図、図6はプログレッシブ映像再現部16の構成の例を示すブロック図である。
図2において、編集シーケンス検出部15は、2時刻間統計量算出部31、1時刻間統計量算出部32、および判定処理部33などから構成される。また、編集シーケンス検出部15における処理には、フィールドメモリ11,12などのフィールドメモリ部MRFが用いられる。
2時刻間統計量算出部31は、上に述べたように差分(A)を2時刻間統計量として算出する。つまり、入力された第nフィールドの映像信号SVIについて、2フィールド差分によって画素ごとに動き検出を行い、動きがある画素の個数の合計値GRを求めてこれを2時刻間統計量とする。
1時刻間統計量算出部32は、差分(B−1),(B−2),(B−3)をそれぞれ1時刻間統計量として算出する。つまり、入力された第nフィールドの映像信号SVIについて、2フィールド差分によって動きがあるとされた画素についての1フィールド差分の絶対値を累積して累積値SRを求め、累積値SRを前記合計値GRで除した値である差分画素平均値を1時刻間統計量とする。
判定処理部33は、2時刻間統計量と3つの1時刻間統計量とを用いて、編集シーケンスであるか否かを判定し、判定結果に応じて、シーケンス情報DSおよび組合せ情報DKを含んだ検出信号KS15を出力する。
図3において、2時刻間統計量算出部31は、画素差分検出部311、比較部312、しきい値格納部313、および累積加算部314を有する。
画素差分検出部311は、フィールドF(t)とフィールドF(t−2)との画素ごとの差分を検出する。その場合に、例えば、画素ごとの濃度階調または明度階調についての差分が検出される。
比較部312は、画素差分検出部311から出力される差分信号S1に対し、その絶対値がしきい値TH1以上である場合にのみ、信号S2を出力する。つまり、差分信号S1がしきい値TH1以下である場合には統計量として用いないようにする。
このしきい値TH1は、微小なノイズなどに影響されないように経験的に値を決めて設定する。例えば、画素の階調が0〜255であった場合に、10〜20程度に設定する。つまり、同じフレームFMに基づくリピートフィールドである場合には差分は0であるはずであり、差分が0か否かによって動きを検出できるのであるが、ノイズなどの影響を加味し、しきい値TH1以上の場合に動きがあるとするのである。
累積加算部314は、比較部312から信号S2が出力された回数を加算して累積する。これによって、動きがある画素の個数の合計値GRが求められる。合計値GRが2時刻間統計量である。
図4において、1時刻間統計量算出部32は、画素差分検出部321、しきい値格納部322、累積加算部323、差分累積部324、および差分画素平均値算出部325を有する。
画素差分検出部321は、上に述べた画素差分検出部311と同様に、フィールドF(t)とフィールドF(t−2)との画素ごとの差分を検出する。そして、上に述べた比較部312と同様に、差分の絶対値がしきい値TH2以上である場合にのみ、差分信号S3を出力する。しきい値TH2は、上に述べたしきい値TH1と同趣旨であり、これらは互いに同じ値であってもよく、異なった値であってもよい。例えば、しきい値TH2として、画素の階調が0〜255であった場合に、10〜30程度、より具体的には20〜30程度に設定する。
累積加算部323は、上に述べた累積加算部314と同様に、画素差分検出部321から差分信号S3が出力された回数を加算して累積する。これによって、上とほぼ同じ合計値GRが求められる。
差分累積部324は、フィールドF(t)とフィールドF(t−1)との画素ごとに、差分信号S3が出力された画素についてのみ、それぞれの差分を検出し、その差分を加算して累積する。ここでは、回数ではなく、差分の値が累積される。差分累積部324からは累積値SRが出力される。
差分画素平均値算出部325は、累積値SRを合計値GRで除した値である差分画素平均値SRaを求め、これを1時刻間統計量とする。
なお、差分累積部324において累積値SRを求めるに際し、差分信号S3が出力された画素についてのみの差分を累積している。この理由は次のとおりである。つまり、全ての画素についての差分を累積した場合には、輝度変化の大きい映像、高精細な細かい自然画映像、または被写体の動きが微少であるような映像などにおいて、1時刻間統計量が同じプログレッシブ映像VPからの場合は小さく、異なるプログレッシブ映像VPからの場合は大きいという特徴が現れない場合がある。これは、元が同じプログレッシブ映像VPである場合のフィールドF(t)とフィールドF(t−1)との差分には、空間方向( 映像内) の誤差が存在するためであり、単純な差分値には、時間方向の動きによる差分値と、空間方向の誤差が混在したものと混じって算出されてしまうためである。
そこで、2フィールド差分には空間方向の誤差が少なく、時間方向の動きによる差分しか発生しないことを利用して、フィールドF(t)とフィールドF(t−2)との間で動きがある画素についてのみ、1フィールド差分を算出することにより、空間方向の誤差を低減するのである。
なお、上に述べたようにすることが好ましいが、これ以外の方法で累積値SRを求めるように構成してもよい。また、累積値SRを合計値GRで除した値を差分画素平均値SRaとし、これを1時刻間統計量としているが、累積値SRを合計値GRで除すことなく累積値SRそれ自体を1時刻間統計量としてもよい。また、累積値SRに他の適当な係数を乗じた値、累積値SRについての適当な関数の値などを、1時刻間統計量とすることも可能である。
図5において、判定処理部33は、2時刻間統計量判定部331、1時刻間統計量判定部332、および最終判定部333などを有する。
2時刻間統計量判定部331は、2時刻間統計量算出部31から出力される2時刻間統計量がしきい値TH3より大きい場合に、2時刻間統計量が「大」であると判定し、2時刻間統計量の大小を示す大小データDGRを「1」とする。
この場合のしきい値TH3は、ノイズなどの影響を受けることなくリピートフィールドであるか否かが正しく判定されるような値を経験的に設定する。例えば、2時刻間統計量は動きのある画素数であるので、これを1フィールド分の全画素数で除した値GRrに対して、動きのある画素数の割合をしきい値TH3として設定する。この場合には、例えば、しきい値TH3として数パーセント程度が設定される。
1時刻間統計量判定部332は、1時刻間統計量算出部32から出力される1時刻間統計量を3フィールド分記憶するメモリM1〜3を有する。メモリM1〜3に記憶された3つのフィールドF(t),F(t−1),F(t−2)についての1時刻間統計量を、それぞれしきい値TH4と比較する。1時刻間統計量がしきい値TH4より大きい場合に、1時刻間統計量が「大」であると判定し、1時刻間統計量の大小を示す大小データDSRをそれぞれ「1」とする。
この場合のしきい値TH4は、ノイズなどの影響を受けることなく目立つ動きが検出できるような値を経験的に設定する。例えば、画素の階調が0〜255であった場合に、5〜15程度に設定する。
ここで用いられるしきい値TH3および4は、本発明における第2のしきい値および第1のしきい値にそれぞれ相当し、いずれも、請求項3のステップ4のしきい値に相当する。
最終判定部333は、2種類の大小データDGR,DSRに基づいて、注目するフィールドF(t)についての編集シーケンスを決定し、シーケンス情報DSおよび組合せ情報DKを含んだ検出信号KS15を出力する。
つまり、最終判定部333は、図13に示す図表に示した関係に基づいて、注目するフィールドF(t)が、偶数フィールド変換によるフィールドFDであるか、またはリピートフィールドであるかを判定する。
シーケンス情報DSは、編集シーケンスであることが検出されたときに「1」となる。また、後で述べるように、シーンチェンジ映像VCであることが検出されたときに、シーケンス情報DSは「2」となる。これらでないときに「0」となる。組合せ情報DKは、編集シーケンスにおいて、当該フィールドF(t)の位置を示すものである。
なお、編集シーケンス検出部15においては、32プルダウンシーケンスおよび22プルダウンシーケンスの場合にも編集シーケンスとして検出することが可能であるので、32プルダウンシーケンス検出部13および22プルダウンシーケンス検出部14が有効に動作している場合には、それらは編集シーケンス検出部15において編集シーケンスを検出しないようにしておけばよい。
ここで、差分(B−1),(B−2),(B−3)は、それぞれ、フィールドF(t),F(t−1),F(t−2)についての1時刻間統計量である。
例えば、2時刻間統計量が大であり、1時刻間統計量である差分(B−1),(B−3)が大でありかつ差分(B−2)が小である場合には、当該フィールドF(t)は編集シーケンスによって生成されたフィールドであると判断され、かつ偶数フィールド変換によるフィールドであると判定される。この場合に、シーケンス情報DSは「1」に設定される。また、当該フィールドF(t)が元のプログレッシブ映像VPの1番目のフィールドであるので、組合せ情報DKは1番目を示す「1」に設定される。
また、2時刻間統計量が大であり、1時刻間統計量である差分(B−1),(B−3)が小でありかつ差分(B−2)が大である場合にも、上と同様に、当該フィールドF(t)は編集シーケンスによるものでありかつ偶数フィールド変換によるフィールドであると判定され、シーケンス情報DSは「1」に設定される。また、当該フィールドF(t)が元のプログレッシブ映像VPの2番目のフィールドであるので、組合せ情報DKは2番目を示す「2」に設定される。
また、2時刻間統計量が小であり、1時刻間統計量である差分(B−1),(B−2)が小でありかつ差分(B−3)が大である場合には、当該フィールドF(t)はリピートフィールドであると判定され、シーケンス情報DSは「1」に設定される。そして、組合せ情報DKは2番目を示す「2」に設定される。
これら以外の場合には、当該フィールドF(t)は編集シーケンスによらないフィールドであると判断され、シーケンス情報DSは「0」に設定される。
このように、編集シーケンス検出部15においては、2時刻間統計量および1時刻間統計量の2種類の統計量に基づいて編集シーケンスであるか否かを判定する。したがって、インタレースの映像信号SVIが編集シーケンスによって生成された場合に、それを正確に検出することができ、しかも、異フレームレートシーケンスであっても容易に検出することができる。
因みに、2時刻間統計量または1時刻間統計量が単独で用いられる場合には、映像中に急に停止フィールドが紛れこんだ場合などに誤検出してしまうことがある。2種類の統計量に基づいて編集シーケンスであるか否かを判定することによって、編集シーケンスであることを精度よく効率的に検出することが可能である。
図6において、プログレッシブ映像再現部16は、第1プログレッシブ合成部41、第2プログレッシブ合成部42、および映像選択部43などを有する。
第1プログレッシブ合成部41は、フィールドF(t)とフィールドF(t−1)とを公知の方法でプログレッシブ合成して1つのフレームFMを生成し、映像信号SVPとして出力する。
第2プログレッシブ合成部42は、フィールドF(t−1)とフィールドF(t−2)とを公知の方法でプログレッシブ合成して1つのフレームFMを生成し、映像信号SVPとして出力する。
映像選択部43は、組合せ情報DKに応じて、第1プログレッシブ合成部41または第2プログレッシブ合成部42のいずれかの出力を選択する。つまり、組合せ情報DKが「1」である場合には第2プログレッシブ合成部42の出力を選択し、組合せ情報DKが「2」である場合には第1プログレッシブ合成部41の出力を選択する。
このように、本実施形態のIP変換装置1では、32プルダウンシーケンス検出部13および22プルダウンシーケンス検出部14の他に編集シーケンス検出部15を設けたことにより、32プルダウンシーケンスおよび22プルダウンシーケンスのフレームレートとは異なるインタレース映像VIについても、その編集シーケンスを検出することができる。したがって、インタレース映像VIがプログレッシブ映像を編集することによって生成された場合に、そのフレームレートに依存することなく、その生成シーケンスを検出し、その検出結果に基づいて高画質のプログレッシブ映像VPを再現することが可能である。
次に、IP変換装置1における処理内容についてフローチャートを用いて説明する。
図14はIP変換装置1におけるIP変換の概略の流れを示すフローチャートである。
図14において、入力されたインタレース映像VIの第nフィールドの映像信号SVIについて、2時刻間統計量を求める(#11)。第nフィールドの映像信号SVIについて、1時刻間統計量を求める(#12)。合計3フィールド分についての1時刻間統計量が得られるように、1時刻間統計量を記憶しておく(#13)。2時刻間統計量と3つの1時刻間統計量とを用いて、編集シーケンスであるか否かを判定する(#14)。判定結果に基づいて適切な再現方法を選択し、プログレッシブ映像VPのフレームFMを生成して出力する(#15)。
なお、IP変換装置1の各部およびその機能は、ハードウエア回路によって、または適当なプログラムをCPUまたはDSPなどが実行することによってソフトウエア的に、またはそれらの組み合わせによって実現することが可能である。
以下、他の実施形態について説明する。以下に説明する第2の実施形態以降においては、基本的には第1の実施形態で述べたIP変換装置1を用いるので、それとの相違部分についてのみ説明する。
〔第2の実施形態〕
図15はシーンチェンジ映像VCを説明する図、図16はシーンチェンジ映像VCを検出する原理を説明する図である。
第2の実施形態では、途中でシーンが変更されたシーンチェンジ映像VCをも検出する。シーンチェンジ映像VCは、シネマ映像やコマーシャルフィルムなどのプログレッシブ映像VPをつなぎ合わせて編集した映像である。
シーンチェンジ映像VCは、例えば、前のシーンの最後のフィールドと後のシーンの最初のフィールドとだけが元からインタレース映像であり、それ以前およびそれ以降は元からプログレッシブ映像になっている状態のものである。
シーンチェンジ映像VCは、編集においてプログレッシブ映像の片方のフィールドでつなぎ合わせた場合に、そのフィールドがプログレッシブ映像でなくなってしまうような映像である。
シーンチェンジ映像VCにおいても、2フィールド前のフィールドF(t−2)と現フィールドF(t)とは時刻が異なる映像であるため、その差つまり動きは大きい。また、現フィールドF(t)および1フィールド前のフィールドF(t−1)と 2フィールド前のフィールドF(t−2)とも時刻が異なるためその差(動き)が大きい。このことを利用してシーンチェンジ映像VCを検出する。
図16に示すように、差分(A)、差分(B−1),(B−2)は大であるが、2フィールド前と3フィールド前の差分(B−3)は、元々プログレッシブ映像であるため小さいことを利用し、シーンチェンジ映像VCであると判断する。
シーンチェンジ映像VCであると判定された場合に、編集シーケンス検出部15では、シーケンス情報DSはシーンチェンジ映像VCを表す「2」に設定する。映像出力部18は、高画質化IP変換部17の映像信号SVPを選択して出力する。
高画質化IP変換部17は、シーンチェンジ映像VCについて、例えばインタレース映像の存在しないフィールドに対して、インタレース映像の存在するフィールドを使って例えば上下の階調値の平均をとることによってプログレッシブ映像を生成し、出力する。
〔第3の実施形態〕
図17は擬似編集シーケンスの例を説明する図、図18は擬似編集シーケンスの特徴を説明する図である。
第3の実施形態では、編集シーケンスとして、擬似編集シーケンスをも検出する。つまり、上に述べた奇数フィールド変換において、まれに、n個のフレームFMを(2×n−1)個のフィールドFDに変換する場合がある。これが擬似編集シーケンスである。
図17に示すように、1個のフレームFMをそれぞれ2個のフィールドFDに分けるのであるが、最終フレームについては1個のフィールドFDとするのが擬似編集シーケンスである。この最終フレームは、適当なフレーム数ごとに設けられる。図17の例では3フレームごとに最終フレームとなる。最終フレームから生成されるフィールドは、前後のフィールドに応じてトップフィールドまたはボトムフィールドとなる。
IP変換装置1においても擬似編集シーケンスを検出することが可能である。
擬似編集シーケンスによったインタレース映像VIは、2フィールド前のフィールドF(t−2)と現フィールドF(t)とは時刻が異なる映像であるため、その差は大きい。また、現フィールドF(t)および1フィールド前のフィールドF(t−1)と 2フィールド前のフィールドF(t−2)とも時刻が異なるためその差が大きい。
図18に示すように、差分(A)、差分(B−1),(B−2)は大であるが、差分(B−3)は、元々プログレッシブ映像であるため小さい。このことを利用して擬似編集シーケンスであることを検出する。
擬似編集シーケンスであると判定された場合に、編集シーケンス検出部15では、シーケンス情報DSを、編集シーケンスを表す「1」に設定する。さらに、組合せ情報DKを、2番目を示す「2」に設定する。映像出力部18は、プログレッシブ映像再現部16の映像信号SVPを選択して出力する。
このように、擬似編集シーケンスよったインタレース映像VIについても、プログレッシブ映像再現部16によってプログレッシブ映像が再現される。
〔第4の実施形態〕
第4の実施形態では、奇数フィールド変換の編集シーケンスであると判定された場合に、フレームレートを検出する。
つまり、編集シーケンス検出部15において、リピートフィールドを検出した場合に、そのリピートフィールドの周期に基づいて、インタレース映像VIの元となったプログレッシブ映像VPのフレームレートを算出する。具体的には、例えば、リピートフィールドを検出した場合に、リピートフィールドが発生した区間におけるフィールド数をカウンタによりカウントする。カウンタの値がcであった場合に、フレームレートRFは、
RF=60×〔(c/2)/(c+1)〕
として算出される。
例えば、カウンタの値が「14」であった場合には、60×7/15=28となり、元のプログレッシブ映像VPは28Hzの映像であったと算出できる。
〔第5の実施形態〕
第5の実施形態では、編集シーケンス検出部15の中に32プルダウンシーケンス検出部13を含める。
すなわち、上にも述べたように、編集シーケンス検出部15においては、32プルダウンシーケンスをも検出可能である。32プルダウンシーケンスは、編集シーケンスにおける特別のフレームレートの場合であると見ることができるからである。換言すると、編集シーケンス検出部15による検出は、リピートフィールドのあるプログレッシブ映像であることと等価であるため、32プルダウンシーケンス検出部13を編集シーケンス検出部15に包含させる。
したがって、第5の実施形態での図示は省略するが、図1のIP変換装置1における32プルダウンシーケンス検出部13を削除し、編集シーケンス検出部15に32プルダウンシーケンス検出の機能を含ませた構成となる。
また、第5の実施形態における第1変形例として、編集シーケンス検出部15の中に32プルダウンシーケンス検出部13および22プルダウンシーケンス検出部14の両方を含める。第2変形例として、編集シーケンス検出部15の中に22プルダウンシーケンス検出部14の両方を含める。編集シーケンス検出部15においては、22プルダウンシーケンスをも検出可能であるからである。
〔第6の実施形態〕
第6の実施形態では、プログレッシブ映像再現部の構成を簡単にし、組合せ情報DKに応じて1フィールド前に合成されたプログレッシブ映像VPを用いる。
図19はプログレッシブ映像再現部16Bの構成の例を示すブロック図、図20は第6の実施形態のIP変換装置1Bの構成の例を示す図である。
図19において、プログレッシブ映像再現部16Bは、1つのプログレッシブ合成部41Bによって構成される。プログレッシブ合成部41Bは、フィールドF(t)とフィールドF(t−1)とを合成して1つのフレームFMを生成し、映像信号SVPとして出力する。
図20において、IP変換装置1Bには、フレームメモリ19が設けられている。フレームメモリ19は、映像出力部18Bが出力した映像信号SVPを一旦記憶する。したがって、フレームメモリ19には、1つ前のフィールドに対応して合成されたフレームの映像信号SVPが蓄積される。
編集シーケンス検出部15において編集シーケンスであることを検出した場合に、プログレッシブ映像再現部16Bは第1の実施形態の場合と同様にプログレッシブ映像再現部16Bからの映像信号SVPを出力する。しかし、その場合に、組合せ情報DKが「2」であった場合には、先にフレームメモリ19に蓄積した映像信号SVPを、プログレッシブ映像VPとして再度出力する。これによって、より高画質なプログレッシブ映像VPを出力することが可能である。
〔第7の実施形態〕
第7の実施形態では、プログレッシブ映像VPを内挿によって補間する補間部20が設けられる。
図21は第7の実施形態のIP変換装置1Cの構成の例を示す図である。
図21において、補間部20は、現在のフィールドF(t)の映像信号SVIから、プログレッシブ合成に必要な他の片方のフィールドの映像信号SVIを内挿補間によって生成する。つまり、補間部20は、1つのフィールドから1つのフレームの映像信号SVPを補間して合成する。
補間部20の存在によって、編集シーケンス検出部15が編集シーケンスであることを検出した場合に、補間部20で生成した映像信号SVPを選択して出力することができる。
〔第8の実施形態〕
第8の実施形態では、フレームレート変換部21が設けられる。
図22は第8の実施形態のIP変換装置1Dの構成の例を示す図である。
図22において、フレームレート変換部21は、インタレース映像VIの元のプログレッシブ映像VPが60Hzよりも小さいフレームレートRFであった場合に、不足するフィールドをその前のフィールドから推測して生成する。
編集シーケンス検出部15が編集シーケンスであることを検出し、かつフレームレートRFを算出した場合に、フレームレート変換部21によって補間を行なって不足するフィールドを生成する。
上の述べた第1〜第8の実施形態において、編集シーケンス検出部15、プログレッシブ映像再現部16、フィールドメモリ部MRF、シーケンス検出部SK、IP変換装置1,1B,C,Dの全体または各部の構成、個数、処理の内容および順序などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
以上、本発明の実施形態をいくつかの実施例とともに説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、次に付記として示すような種々の形態で実施することが可能である。
(付記1)
インタレースの映像信号に対して、インタレース/プログレッシブ変換のためにその生成シーケンスを検出する方法であって、
第nフィールド(nは整数)の映像信号について、第nフィールドと第(n−2)フィールドとの差分である2フィールド差分と、第nフィールドと第(n−1)フィールド、第(n−1)フィールドと第(n−2)フィールド、および第(n−2)フィールドと第(n−3)フィールドのそれぞれの差分である3つの1フィールド差分とを求め、
求めた前記2フィールド差分および3つの前記1フィールド差分の大きさに基づいて、第nフィールドの映像信号の生成シーケンスが、プログレッシブ映像を編集して生成した編集シーケンスであるか否かを検出する、
ことを特徴とするインタレース映像の生成シーケンスの検出方法。
(付記2)
インタレースの映像信号に対して、インタレース/プログレッシブ変換のためにその生成シーケンスを検出する方法であって、
第nフィールド(nは整数)の映像信号について、2フィールド差分によって画素ごとに動き検出を行い、動きのある画素数から2時刻間統計量を得るステップと、
第nフィールドの映像信号について、前記2フィールド差分によって動きがあるとされた画素についての1フィールド差分を累積した累積値から1時刻間統計量を得るステップと、
得られた2時刻間統計量と1時刻間統計量とを用いて、入力された映像信号の生成シーケンスが、プログレッシブ映像を編集して生成した編集シーケンスであるか否かを検出するステップと、
を実行することを特徴とするインタレース映像の生成シーケンスの検出方法。
(付記3)
インタレースの映像信号に対して、インタレース/プログレッシブ変換のためにその生成シーケンスを検出する方法であって、
第nフィールド(nは整数)の映像信号について、2フィールド差分によって画素ごとに動き検出を行い、動きがある画素の個数の合計値GRを求めてこれを2時刻間統計量とするステップと、
第nフィールドの映像信号について、前記2フィールド差分によって動きがあるとされた画素についての1フィールド差分の絶対値を累積して累積値SRを求め、前記累積値SRを前記合計値GRで除した値である差分画素平均値を1時刻間統計量とするステップと、
第(n−1)フィールドおよび第(n−2)フィールドの映像信号についての1時刻間統計量を求めて記憶するステップと、
第nフィールドの映像信号についての2時刻間統計量と、第nフィールド、第(n−1)フィールド、および第(n−2)フィールドのそれぞれの映像信号についての3つの1時刻間統計量とを用いて、第nフィールドの映像信号の生成シーケンスが、プログレッシブ映像を編集して生成した編集シーケンスであるか否かを検出するステップと、
を有することを特徴とするインタレース映像の生成シーケンスの検出方法。
(付記4)
インタレースの映像信号をプログレッシブの映像信号に変換するためのインタレース/プログレッシブ変換方法であって、
第nフィールド(nは整数)の映像信号について、2フィールド差分によって画素ごとに動き検出を行い、動きのある画素数から2時刻間統計量を得る第1のステップと、
第nフィールドの映像信号について、前記2フィールド差分によって動きがあるとされた画素についての1フィールド差分を累積した累積値から1時刻間統計量を得る第2のステップと、
第(n−1)フィールドおよび第(n−2)フィールドの映像信号についての1時刻間統計量を求めて記憶する第3のステップと、
第nフィールドの映像信号についての2時刻間統計量、第nフィールド、第(n−1)フィールド、および第(n−2)フィールドのそれぞれの映像信号についての3つの1時刻間統計量とを、それぞれしきい値と比較し、それらの大小に応じて、第nフィールドの映像信号の生成シーケンスが、プログレッシブ映像を編集して生成した編集シーケンスであるか否かを判断する第4のステップと、
第nフィールドの生成シーケンスが編集シーケンスであると判断された場合に、第nフィールド、第(n−1)フィールド、および第(n−2)フィールドのうちの隣り合う2つのフィールドの映像信号を合成して1つのフレームを生成し、生成したフレームをプログレッシブの映像信号として出力する第5のステップと、
を有することを特徴とするインタレース/プログレッシブ変換方法。
(付記5)
前記第4のステップにおいて、第nフィールドについての2時刻間統計量が第2のしきい値より大きく、かつ、第nフィールドおよび第(n−2)フィールドについての1時刻間統計量がいずれも第1のしきい値より大きくしかも第(n−1)フィールドについての1時刻間統計量が第1のしきい値より小さい場合に、当該第nフィールドの生成シーケンスが編集シーケンスであると判断する、
付記4記載のインタレース/プログレッシブ変換方法。
(付記6)
前記第5のステップにおいて、第(n−1)フィールドの映像信号と第(n−2)フィールドの映像信号とを合成して前記フレームを生成する、
付記5記載のインタレース/プログレッシブ変換方法。
(付記7)
前記第4のステップにおいて、第nフィールドについての2時刻間統計量が第2のしきい値より大きく、かつ、第nフィールドおよび第(n−2)フィールドについての1時刻間統計量がいずれも第1のしきい値より小さくしかも第(n−1)フィールドについての1時刻間統計量が第1のしきい値より大きい場合に、当該第nフィールドの生成シーケンスが編集シーケンスであると判断する、
付記4記載のインタレース/プログレッシブ変換方法。
(付記8)
前記第4のステップにおいて、第nフィールドについての2時刻間統計量が第2のしきい値より小さく、かつ、第nフィールドおよび第(n−1)フィールドについての1時刻間統計量がいずれも第1のしきい値より小さくしかも第(n−2)フィールドについての1時刻間統計量が第1のしきい値より大きい場合に、当該第nフィールドの生成シーケンスが編集シーケンスであると判断する、
付記4記載のインタレース/プログレッシブ変換方法。
(付記9)
前記第5のステップにおいて、第nフィールドの映像信号と第(n−1)フィールドの映像信号とを合成して前記フレームを生成する、
付記7または8記載のインタレース/プログレッシブ変換方法。
(付記10)
前記第4のステップにおいて、第nフィールドについての2時刻間統計量が第2のしきい値より小さく、かつ、第nフィールドおよび第(n−1)フィールドについての1時刻間統計量がいずれも第1のしきい値より小さくしかも第(n−2)フィールドについての1時刻間統計量が第1のしきい値より大きい場合に、当該第nフィールドが編集シーケンスにおけるリピートフィールドであると判断し、
当該リピートフィールドの周期に基づいて前記インタレース映像の元となったプログレッシブ映像のフレームレートを算出する、
付記4記載のインタレース/プログレッシブ変換方法。
(付記11)
前記第4のステップにおいて、第nフィールドについての2時刻間統計量が第2のしきい値より大きく、かつ、第nフィールドおよび第(n−1)フィールドについての1時刻間統計量がいずれも第1のしきい値より大きくしかも第(n−2)フィールドについての1時刻間統計量が第1のしきい値より小さい場合に、当該第nフィールドがシーンチェンジ映像であると判断し、
シーンチェンジ映像であると判断された場合に、高画質化IP変換によって生成したフレームをプログレッシブの映像信号として出力する、
付記4記載のインタレース/プログレッシブ変換方法。
(付記12)
インタレースの映像信号に対して、インタレース/プログレッシブ変換のためにその生成シーケンスを検出する装置であって、
第nフィールド(nは整数)の映像信号について、第nフィールドと第(n−2)フィールドとの差分である2フィールド差分と、第nフィールドと第(n−1)フィールド、第(n−1)フィールドと第(n−2)フィールド、および第(n−2)フィールドと第(n−3)フィールドのそれぞれの差分である3つの1フィールド差分とを求める手段と、
求めた前記2フィールド差分および3つの前記1フィールド差分の大きさに基づいて、第nフィールドの映像信号の生成シーケンスが、プログレッシブ映像を編集して生成した編集シーケンスであるか否かを検出する手段と、
を有することを特徴とするインタレース映像の生成シーケンスの検出装置。
(付記13)
インタレースの映像信号に対して、インタレース/プログレッシブ変換のためにその生成シーケンスを検出する装置であって、
第nフィールド(nは整数)の映像信号について、2フィールド差分によって画素ごとに動き検出を行い、動きのある画素数から2時刻間統計量を得る手段と、
第nフィールドの映像信号について、前記2フィールド差分によって動きがあるとされた画素についての1フィールド差分を累積した累積値から1時刻間統計量を得る手段と、
得られた2時刻間統計量と1時刻間統計量とを用いて、入力された映像信号の生成シーケンスが、プログレッシブ映像を編集して生成した編集シーケンスであるか否かを検出する手段と、
を有することを特徴とするインタレース映像の生成シーケンスの検出装置。
(付記14)
インタレースの映像信号に対して、インタレース/プログレッシブ変換のためにその生成シーケンスを検出する装置であって、
第nフィールド(nは整数)の映像信号について、2フィールド差分によって画素ごとに動き検出を行い、動きがある画素の個数の合計値GRを求めてこれを2時刻間統計量とする手段と、
第nフィールドの映像信号について、前記2フィールド差分によって動きがあるとされた画素についての1フィールド差分の絶対値を累積して累積値SRを求め、前記累積値SRを前記合計値GRで除した値である差分画素平均値を1時刻間統計量とする手段と、
第(n−1)フィールドおよび第(n−2)フィールドの映像信号についての1時刻間統計量を求めて記憶する手段と、
第nフィールドの映像信号についての2時刻間統計量と、第nフィールド、第(n−1)フィールド、および第(n−2)フィールドのそれぞれの映像信号についての3つの1時刻間統計量とを用いて、第nフィールドの映像信号の生成シーケンスを検出する手段と、
を有することを特徴とするインタレース映像の生成シーケンスの検出装置。
(付記15)
インタレースの映像信号をプログレッシブの映像信号に変換するためのインタレース/プログレッシブ変換装置であって、
第nフィールド(nは整数)の映像信号について、2フィールド差分によって画素ごとに動き検出を行い、動きのある画素数から2時刻間統計量を得る第1の手段と、
第nフィールドの映像信号について、前記2フィールド差分によって動きがあるとされた画素についての1フィールド差分を累積した累積値から1時刻間統計量を得る第2の手段と、
第(n−1)フィールドおよび第(n−2)フィールドの映像信号についての1時刻間統計量を求めて記憶する第3の手段と、
第nフィールドの映像信号についての2時刻間統計量、第nフィールド、第(n−1)フィールド、および第(n−2)フィールドのそれぞれの映像信号についての3つの1時刻間統計量とを、それぞれしきい値と比較し、それらの大小に応じて第nフィールドの映像信号の生成シーケンスがプログレッシブ映像を編集して生成した編集シーケンスであるか否かを判断する第4の手段と、
第nフィールドの生成シーケンスが編集シーケンスであると判断された場合に、第nフィールド、第(n−1)フィールド、および第(n−2)フィールドのうちの隣り合う2つのフィールドの映像信号を合成して1つのフレームを生成し、生成したフレームをプログレッシブの映像信号として出力する第5の手段と、
を有することを特徴とするインタレース/プログレッシブ変換装置。
(付記16)
付記12ないし14のいずれかに記載の検出装置と、
32プルダウンシーケンスを検出する32プルダウンシーケンス検出装置と、
22プルダウンシーケンスを検出する22プルダウンシーケンス検出装置と、
それぞれの検出装置によって検出された生成シーケンスに応じて、インタレース映像をプログレッシブ映像に変換する変換装置と、
を有することを特徴とするインタレース/プログレッシブ変換装置。
本発明に係るIP変換装置の構成を示すブロック図である。 編集シーケンス検出部の構成の例を示すブロック図である。 2時刻間統計量算出部の構成の例を示すブロック図である。 1時刻間統計量算出部の構成の例を示すブロック図である。 判定処理部の構成の例を示すブロック図である。 プログレッシブ映像再現部の構成の例を示すブロック図である。 22プルダウンシーケンスを説明する図である。 32プルダウンシーケンスを説明する図である。 異フレームレートによる編集シーケンスの例を示す図である。 編集シーケンスにおける偶数フィールド変換の例を説明する図である。 編集シーケンスにおける偶数フィールド変換の他の例を説明する図である。 編集シーケンスにおける奇数フィールド変換の例を説明する図である。 フィールドの種類と統計量の大小との関係を示す図である。 IP変換装置におけるIP変換の概略の流れを示すフローチャートである。 シーンチェンジ映像を説明する図である。 シーンチェンジ映像を検出する原理を説明する図である。 擬似編集シーケンスの例を説明する図である。 擬似編集シーケンスの特徴を説明する図である。 プログレッシブ映像再現部の構成の例を示すブロック図である。 第6の実施形態のIP変換装置の構成の例を示す図である。 第7の実施形態のIP変換装置の構成の例を示す図である。 第8の実施形態のIP変換装置の構成の例を示す図である。
符号の説明
1,1B〜1D IP変換装置(インタレース/プログレッシブ変換装置)
11,12 フィールドメモリ
15 編集シーケンス検出部
16 プログレッシブ映像再現部
18 映像出力部
19 フレームメモリ
20 補間部
21 フレームレート変換部
31 2時刻間統計量算出部
32 1時刻間統計量算出部
33 判定処理部
311 画素差分検出部
312 比較部
313 しきい値格納部
314 累積加算部
321 画素差分検出部
322 しきい値格納部
323 累積加算部
324 差分累積部
325 差分画素平均値算出部
331 2時刻間統計量判定部
332 1時刻間統計量判定部
333 最終判定部
SK シーケンス検出部
VI インタレース映像
VP プログレッシブ映像
SVI,SVP 映像信号
DS シーケンス情報
DK 組合せ情報
VC シーンチェンジ映像
FM フレーム
FD フィールド
GR 合計値(2時刻間統計量)
SR 累積値(1時刻間統計量)
SRa 差分画素平均値(1時刻間統計量)
TH3,4 しきい値

Claims (6)

  1. インタレースの映像信号をプログレッシブの映像信号に変換するためのインタレース/プログレッシブ変換方法であって、
    第nフィールド(nは整数)の映像信号について、2フィールド差分によって画素ごとに動き検出を行い、動きのある画素数から2時刻間統計量を得る第1のステップと、
    第nフィールドの映像信号について、前記2フィールド差分によって動きがあるとされた画素についての1フィールド差分を累積した累積値から1時刻間統計量を得る第2のステップと、
    第(n−1)フィールドおよび第(n−2)フィールドの映像信号についての前記1時刻間統計量を求めて記憶する第3のステップと、
    第nフィールドの映像信号についての前記2時刻間統計量、第nフィールド、第(n−1)フィールド、および第(n−2)フィールドのそれぞれの映像信号についての3つの前記1時刻間統計量とを、それぞれしきい値と比較し、それらの大小に応じて、第nフィールドの映像信号の生成シーケンスが、プログレッシブ映像を編集して生成した編集シーケンスであるか否かを判断する第4のステップと、
    第nフィールドの生成シーケンスが編集シーケンスであると判断された場合に、第nフィールド、第(n−1)フィールド、および第(n−2)フィールドのうちの隣り合う2つのフィールドの映像信号を合成して1つのフレームを生成し、生成したフレームをプログレッシブの映像信号として出力する第5のステップと、
    を有することを特徴とするインタレース/プログレッシブ変換方法。
  2. 前記第4のステップにおいて、第nフィールドについての前記2時刻間統計量が第2のしきい値より大きく、かつ、第nフィールドおよび第(n−2)フィールドについての前記1時刻間統計量がいずれも第1のしきい値より大きくしかも第(n−1)フィールドについての前記1時刻間統計量が第1のしきい値より小さい場合に、当該第nフィールドの生成シーケンスが編集シーケンスであると判断する、
    請求項記載のインタレース/プログレッシブ変換方法。
  3. 前記第5のステップにおいて、第(n−1)フィールドの映像信号と第(n−2)フィールドの映像信号とを合成して前記フレームを生成する、
    請求項記載のインタレース/プログレッシブ変換方法。
  4. 前記第4のステップにおいて、第nフィールドについての前記2時刻間統計量が第2のしきい値より大きく、かつ、第nフィールドおよび第(n−2)フィールドについての前記1時刻間統計量がいずれも第1のしきい値より小さくしかも第(n−1)フィールドについての前記1時刻間統計量が第1のしきい値より大きい場合に、当該第nフィールドの生成シーケンスが編集シーケンスであると判断する、
    請求項記載のインタレース/プログレッシブ変換方法。
  5. 前記第4のステップにおいて、第nフィールドについての前記2時刻間統計量が第2のしきい値より小さく、かつ、第nフィールドおよび第(n−1)フィールドについての前記1時刻間統計量がいずれも第1のしきい値より小さくしかも第(n−2)フィールドについての前記1時刻間統計量が第1のしきい値より大きい場合に、当該第nフィールドが編集シーケンスにおけるリピートフィールドであると判断し、
    当該リピートフィールドの周期に基づいて前記インタレース映像の元となったプログレッシブ映像のフレームレートを算出する、
    請求項記載のインタレース/プログレッシブ変換方法。
  6. インタレースの映像信号をプログレッシブの映像信号に変換するためのインタレース/プログレッシブ変換装置であって、
    第nフィールド(nは整数)の映像信号について、2フィールド差分によって画素ごとに動き検出を行い、動きのある画素数から2時刻間統計量を得る第1の手段と、
    第nフィールドの映像信号について、前記2フィールド差分によって動きがあるとされた画素についての1フィールド差分を累積した累積値から1時刻間統計量を得る第2の手段と、
    第(n−1)フィールドおよび第(n−2)フィールドの映像信号についての前記1時刻間統計量を求めて記憶する第3の手段と、
    第nフィールドの映像信号についての前記2時刻間統計量、第nフィールド、第(n−1)フィールド、および第(n−2)フィールドのそれぞれの映像信号についての3つの前記1時刻間統計量とを、それぞれしきい値と比較し、それらの大小に応じて、第nフィールドの映像信号の生成シーケンスが、プログレッシブ映像を編集して生成した編集シーケンスであるか否かを判断する第4の手段と、
    第nフィールドの生成シーケンスが編集シーケンスであると判断された場合に、第nフィールド、第(n−1)フィールド、および第(n−2)フィールドのうちの隣り合う2つのフィールドの映像信号を合成して1つのフレームを生成し、生成したフレームをプログレッシブの映像信号として出力する第5の手段と、
    を有することを特徴とするインタレース/プログレッシブ変換装置。
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