JP4929963B2 - プルダウンシーケンス検出プログラムおよびプルダウンシーケンス検出装置 - Google Patents

プルダウンシーケンス検出プログラムおよびプルダウンシーケンス検出装置 Download PDF

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Description

この発明は、入力されたインターレース映像からプルダウンシーケンスを検出するプルダウンシーケンス検出プログラムおよびプルダウンシーケンス検出装置に関する。
従来より、テレビやパーソナルコンピュータでは、ブラウン管に代わって、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)やプラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)などの順次走査ディスプレイが多く用いられるようになってきた。
これら順次走査ディスプレイでは、フレームを構成する全ライン(走査線)を順次描画していくことで、ちらつきの少ない映像を表示できるプログレッシブ方式が多く採用されており、例えば、映画などのシネマ映像では、毎秒24フレームのプログレッシブ方式が採用されている。
これに対して、奇数ラインの集合であるフィールドと、偶数ラインの集合であるフィールドとを交互に描画する方式をインターレース方式と呼び、例えば、テレビ放送では、毎秒30フレーム(60フィールド)のインターレース方式であるNTSC方式(National Television Standard Committee)が採用されている。
そして、このような順次走査ディスプレイなどを備えたテレビなどは、インターレース方式の映像をプログレッシブ方式の映像に変換するIP変換処理(Interlace to Progressive)を行うことで、テレビ放送などのインターレース方式の映像(インターレース映像)を高画質に表示している。
ところで、インターレース映像には、はじめからインターレース方式の映像と、シネマ映像などから変換された映像とがある。例えば、順次走査ディスプレイなどを備えたテレビは、毎秒24フレームのシネマ映像からテレビ放送するために毎秒30フレーム(60フィールド)のインターレース映像に変換された映像(テレシネ映像)を受信し、さらに当該テレシネ映像をプログレッシブ映像にIP変換して表示する。
このように、毎秒24フレームのシネマ映像などのプログレッシブ映像を毎秒30フレーム(60フィールド)のインターレース映像に変換する処理を23プルダウン処理と呼び、また、23プルダウン処理されたインターレース映像を元のプログレッシブ映像に逆変換(IP変換)する処理を23プルダウンシーケンス検出と呼ぶ。
この23プルダウン処理では、24フレームのプログレッシブ映像を30フレーム(60フィールド)のインターレース映像に変換するために、5フィールド周期に1回、2フィールド前のフィールドを繰り返す(レピートフィールド)ことで変換を実現している。
そして、23プルダウンシーケンス検出では、このレピートフィールドの規則性を検出することで、23プルダウン処理されたインターレース映像を元のプログレッシブ映像にIP変換することを実現している。
このように、この23プルダウンシーケンス検出におけるレピートフィールドの検出は、IP変換処理によって高画質の映像を生成する上で非常に重要であるため、正確にレピートフィールドを検出するための様々な技術が開示されている。
例えば、特許文献1(特開2003−179884号公報)では、小さな領域におけるフレーム間差分とフィールド間差分を所定の閾値と比較して、レピートフィールドを検出することで、IP変換処理(23プルダウンシーケンス検出)を行っている。
また、特許文献2(特開平3−58677号公報)では、現フィールドと2フィールド前とのフレーム間差分による差分絶対値から動きを検出し、その差分絶対値と所定の閾値とを比較して、レピートフィールドを検出することで、IP変換処理(23プルダウンシーケンス検出)を行っている。
ここで、フィールド間差分(特徴量)と閾値との比較について具体的に説明する。一般的に、23プルダウン処理により24枚のフレームからなるシネマ映像を60フィールドのテレシネ映像に変換する場合、図9に示すように、1つのフレームから2つのフィールドまたは3つのフィールドを交互に作成する。
つまり、フレームAからフィールド1とフィールド2を作成し、フレームBからフィールド3とフィールド4とフィールド5を作成し、同様に、フレームCから2つのフィールド、フレームDから3つのフィールドを作成する一方で、レピートフィールドとして、5フィールド周期に1回、2フィールド前のフィールドに置き換えており、つまり、フィールド5フィールド周期10を、それぞれフィールド3、フィールド8と同じフィールドに置き換えることで、変換を実現している。
そして、これらのレピートフィールドを検出して、毎秒60フレームのインターレース映像(テレシネ映像)を毎秒24フレームのプログレッシブ映像に逆変換している。具体的には、それぞれのフィールドごとに、2つ前のフィールドと比較し、比較した結果である特徴量(フィールド間差分)の差分絶対値を図10に示した閾値分布図に分布する。ここで、同一のフレームから作成されたフィールド間の特徴量(フィールド間差分)の差は小さく、相関は大きくなり、異なるフレームから作成されたフィールド間の特徴量の差は大きく、相関は小さくなることから、同じフレームから作成されたフィールドとの比較になるレピートフィールドの特徴量を分布させると、閾値a以下の範囲に分布される。
それ以外のフィールドでは、2つ前のフィールドと比較すると、異なるフレームから作成されたフィールドと比較することになり、特徴量は大きく、相関は小さくなるため、閾値b以下かつ閾値c以上の範囲に分布されることとなる。
このようにして、23プルダウンシーケンス検出は、閾値a以下に分布されるフィールドをレピートフィールドと判定し、閾値b以下かつ閾値c以上の範囲に分布されるフィールドをレピートフィールド以外のフィールドと判定することで、5フィールド周期に1回のレピートフィールドが発生する規則性を検出している。
特開2003−179884号公報 特開平3−58677号公報
ところで、上記した従来の技術(特許文献1および特許文献2)では、フレーム間差分またはフィールド間差分(特徴量)を算出することで映像の動きを算出し、その結果を固定された閾値と比較することで、レピートフィールドを検出している。このため、例えば、動きの少ない画像や局所的な動きしかない画像(例えば、まばたきの動きなど)では、レピートフィールド以外のフィールドでもフィールド間の特徴量(フィールド間差分)の差は小さく、相関は大きくなることから、レピートフィールド以外のフィールドをレピートフィールドと判定するなどの誤検出や検出漏れが発生する。また、5フィールド周期に1回のレピートフィールドが発生する規則性を正確に検出できず、23プルダウンシーケンス検出の精度が良くないという課題があった。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、精度良く、プルダウンシーケンスを検出することが可能であるプルダウンシーケンス検出プログラムおよびプルダウンシーケンス検出装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、入力されたインターレース映像からプルダウンシーケンスを検出することをコンピュータに実行させるプルダウンシーケンス検出プログラムであって、前記インターレース映像を構成する第一フィールドの画素と各フィールドの一フレーム前の第三フィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて前記差分絶対値の分布偏りを判定し、前記インターレース映像から五フィールド周期に一回のレピートフィールド候補とレピートフィールド以外のフィールドを検出するレピートフィールド候補検出手順と、前記レピートフィールド候補検出手順により検出されたレピートフィールド候補から、レピートフィールド発生の規則性に基づいて、レピートフィールドか否かを判定するレピートフィールド判定手順と、前記レピートフィールド判定手順により前記レピートフィールド候補がレピートフィールド以外のフィールドと判定された場合に、前記複数の閾値をより小さな閾値に変更する閾値制御手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記各フィールドの画素と前記各フィールドの一フレーム前の第三のフィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、前記フレーム間差分による差分絶対値が所定の閾値より大きい場合に、前記フィールドは動きがあると判定し、前記所定の閾値より小さい場合に、前記フィールドは動きが小さいと判定する動き多寡判定手順をさらに備え、前記閾値制御手順は、前記レピートフィールド以外のフィールド候補がレピートフィールドと判定され、かつ、前記動き多寡判定手順により動きが小さいと判定された場合に、前記複数の閾値をより小さな閾値に変更することを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記レピートフィールド候補検出手順は、前記インターレース映像を構成する第一のフィールドと、前記第一のフィールドの一フレーム分前の第三のフィールドとのフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて前記差分絶対値の分布偏りを判定し、前記インターレース映像からレピートフィールド候補を検出することをコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、発明は、上記の発明において、前記閾値制御手順は、前記複数の閾値をより小さな閾値に変更した後に、正常にレピートフィールドが検出された場合には、前記変更後の複数の閾値を変更前の値に戻すことを特徴とする。
また、本発明は、入力されたインターレース映像からプルダウンシーケンスを検出するプルダウンシーケンス検出装置であって、前記インターレース映像を構成する第一フィールドの画素と各フィールドの一フレーム前の第三フィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて前記差分絶対値の分布偏りを判定し、前記インターレース映像から五フィールド周期に一回のレピートフィールド候補とレピートフィールド以外のフィールドを検出するレピートフィールド候補検出手段と、前記レピートフィールド候補検出手段により検出されたレピートフィールド候補から、レピートフィールド発生の規則性に基づいて、レピートフィールドか否かを判定するレピートフィールド判定手段と、前記レピートフィールド判定手段により前記レピートフィールド候補がレピートフィールド以外のフィールドと判定された場合に、前記複数の閾値をより小さな閾値に変更する閾値制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、インターレース映像を構成する第一フィールドの画素と各フィールドの一フレーム前の第三フィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて差分絶対値の分布偏りを判定し、インターレース映像から五フィールド周期に一回のレピートフィールド候補とレピートフィールド以外のフィールドを検出し、検出されたレピートフィールド候補から、レピートフィールド発生の規則性に基づいて、レピートフィールドか否かを判定し、レピートフィールド候補がレピートフィールド以外のフィールドと判定された場合に、複数の閾値を制御するので、精度良く、プルダウンシーケンスを検出することが可能である。
例えば、23プルダウンシーケンス検出を行うとすると、フィールド情報ではレピートフィールドと判定されるような特徴量(フィールド間差分)の差が小さくて相関が大きくなる画像(例えば、動きの少ない画像や局所的な動きしかない画像(例えば、まばたきの動きなど)など)でも、閾値を小さくすることで、特徴量の差が大きい場合と同様に、正確にレピートフィールド以外のフィールド検出することができる。また、入力されたインターレース画像からレピートフィールドとレピート以外のフィールドとを正確に検出することができるとともに、5フィールド周期に1回レピートフィールドが発生する規則性を正確に検出することができ、検出漏れおよび誤検出を防止することができる結果、精度良く、23プルダウンシーケンスを検出することが可能である。
また、発明によれば、各フィールドの画素と各フィールドの一フレーム前の第三のフィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、フレーム間差分による差分絶対値が所定の閾値より大きい場合に、フィールドは動きがあると判定し、所定の閾値より小さい場合に、フィールドは動きが小さいと判定し、レピートフィールド以外のフィールド候補がレピートフィールドと判定され、かつ、動きが小さいと判定された場合に、複数の閾値を制御するので、より精度良く、プルダウンシーケンスを検出することが可能である。
例えば、フィールド情報に加えて、フレーム間の動き多寡が小さい場合に、閾値を小さくすることで、特徴量の差が大きい場合にレピートフィールドか否かを判定する判定基準に近い基準でレピートフィールドか否かを判定することができる結果、より精度良く、プルダウンシーケンスを検出することが可能である。
また、発明によれば、インターレース映像を構成する第一のフィールドと、第一のフィールドの一フレーム分前の第三のフィールドとのフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて差分絶対値の分布偏りを判定し、インターレース映像からレピートフィールド候補を検出するので、例えば、23プルダウンシーケンス検出を行うとすると、5フィールド周期に1回、2フィールド前のフィールドが挿入されているレピートフィールドをより正確に検出することができる結果、精度良く、23プルダウンシーケンスを検出することが可能である。
また、発明によれば、複数の閾値を変更した後に、五フィールド周期に一回のレピートフィールドの一つ前のフィールドにおいて、変更後の複数の閾値を変更前の値に戻すので、閾値を小さくしたままの場合、レピートフィールド以外のフィールドと判定されるべきフィールドがレピートフィールドと判定されてしまうなどの誤った判定を防止することが可能である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る接続制御装置の実施例を詳細に説明する。なお、以下の実施例で用いる主要な用語、実施例1に係る23プルダウンシーケンス検出装置の概要および特徴、実施例1に係る23プルダウンシーケンス検出装置の構成および処理の手順、実施例1の効果を順に説明し、続いて、他の実施例について説明する。
[用語の説明]
まず最初に、本実施例で用いる主要な用語を説明する。本実施例で用いる「インターレース映像」とは、奇数ラインの集合であるフィールドと、偶数ラインの集合であるフィールドとを交互に描画された映像であり、例えば、テレビ放送では、毎秒30フレーム(60フィールド)のインターレース方式であるNTSC方式(National Television Standard Committee)が採用されている。
また、「プログレッシブ映像」とは、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)やプラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)などの順次走査ディスプレイであり、フレームを構成する全ライン(走査線)を順次描画していくことで、ちらつきの少ない映像を表示できるプログレッシブ方式が多く採用されており、例えば、映画などのシネマ映像では、毎秒24フレームのプログレッシブ方式が採用されている。
また、「IP処理(Interlace to Progressive)」とは、このような順次走査ディスプレイなどを備えたテレビなどが、インターレース方式の映像をプログレッシブ方式の映像に変換する処理のことであり、テレビ放送などのインターレース方式の映像(インターレース映像)を高画質に表示している。そして、5フィールド周期に1回、2フィールド前の映像を繰り返す(レピートフィールド)ことで、毎秒24フレームのプログレッシブ映像から毎秒30フレーム(60フィールド)のインターレース映像に変換する処理を23プルダウン変換処理(23プルダウン処理)と呼び、特に、このように変換された映像をテレシネ映像と呼ぶ。
また、「23プルダウンシーケンス検出装置」とは、23プルダウン変換処理されたインターレース映像を元のプログレッシブ映像に逆23変換(IP変換)する処理のことである。上記した例で具体的に説明すると、毎秒24フレームのプログレッシブ映像から毎秒30フレーム(60フィールド)のインターレース映像に23プルダウン変換処理されたテレシネ映像を、元のプログレッシブ映像に逆23変換する場合、23プルダウンシーケンス検出装置は、23プルダウン変換処理の際に挿入された5フィールド周期に1回、2フィールド前の映像が繰り返されるレピートフィールドを検出する。このように、レピートフィールドを検出することを、特に、23プルダウンシーケンス検出と呼ぶ。
そして、23プルダウンシーケンス検出装置は、検出したレピートフィールドを除く他のフィールド全てから、2フィールドを組み合わせて1フレームとすることで、毎秒24フレームのプログレッシブ映像から毎秒30フレーム(60フィールド)のインターレース映像に23プルダウン変換処理されたテレシネ映像を、元のプログレッシブ映像に変換する。このようにすることで、高画質のプログレッシブ映像から画質が劣化したインターレース映像に変換された映像を、元の高画質の映像に変換することができる。なお、「23プルダウンシーケンス検出装置」は、特許請求の範囲に記載の「プルダウンシーケンス検出装置」に対応する。
[23プルダウンシーケンス検出装置の概要および特徴]
次に、図1と図2を用いて、実施例1に係る23プルダウンシーケンス検出装置の概要および特徴を説明する。図1と図2は、実施例1に係る23プルダウンシーケンス検出装置の概要と特徴を説明するための図である。
実施例1に係る23プルダウンシーケンス検出装置は、入力された各フィールドをレピートフィールドか否かを判定した結果を各フィールドに対応付けて格納する履歴情報DBを備える。具体的に例を挙げれば、履歴情報DBは、『判定したフィールドを示す「フィールド」、レピートフィールドである場合に1が格納される「偏り大フラグ」、レピートフィールド以外のフィールドであった場合に1が格納される「偏り小フラグ」、判定結果を示す「判定結果」』として、「1、1、0、レピートフィールド」などと記憶する(図5参照)。
そして、23プルダウンシーケンス検出装置は、制御する閾値の値を記憶する閾値DBを備える。具体的に例を挙げれば、閾値DBは、『動きが小さいか大きいかを示す「動き判定フラグ」、閾値の値を示す「閾値」』として「0、a1、b1、c1」などと記憶する。なお、必ずしも「閾値」と「動き判定フラグ」とを対応付けて記憶する必要はない。
このような構成のもと、実施例1に係る23プルダウンシーケンス検出装置は、上記したように、入力されたインターレース映像から23プルダウンシーケンスを検出することを概要とするものであり、特に、精度良く、プルダウンシーケンスを検出することが可能である点に主たる特徴がある。
この主たる特徴を具体的に説明すると、図1の(1)に示すようにインターレース映像を構成する第一フィールドの画素と各フィールドの一フレーム前の第三フィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて差分絶対値の分布偏りを判定し、インターレース映像から五フィールド周期に一回のレピートフィールド候補とレピートフィールド以外のフィールドを検出する。具体的に例を挙げて説明すると、23プルダウンシーケンス検出装置は、インターレース映像を構成する各フィールド間で特徴量の差分絶対値(256階調内のフレーム間の差分絶対値)を算出して、図1の(1)のように分布する。そして、23プルダウンシーケンス検出装置は、分布された分布図において、閾値DBに記憶される閾値を用いて、当該差分絶対値が閾値a1以下のフレーム間差分分布80%以上である場合、レピートフィールド候補として、図1の(2)の1行目に示すように、「偏り大フラグ」に「1」、「偏り小フラグ」に「0」と履歴情報DBに格納する。
一方、当該差分絶対値が閾値b1以下で発生しているフレーム間差分割合が70%以下である場合と閾値c1以上で発生しているフレーム間差分割合が5%以上である場合、23プルダウンシーケンス検出装置は、図1の(2)の2行目に示すように、「偏り大フラグ」に「0」、「偏り小フラグ」に「1」と履歴情報DBに格納する。このようにして、23プルダウンシーケンス検出装置は、図1の(2)に示すように、入力された映像の各フィールドごとに、レピートフィールド候補かレピートフィールド以外のフィールドかを判定して、履歴情報DBに格納する。
そして、23プルダウンシーケンス検出装置は、検出されたレピートフィールド候補から、レピートフィールド発生の規則性に基づいて、レピートフィールドか否かを判定する。上記した例で具体的に説明すると、23プルダウンシーケンス検出装置は、入力された画像のフィールドごとの判定結果が履歴情報DBに格納されると、あらかじめ定めたフィールド分間隔(例えば、20フィールドごとなど)で、レピートフィールド候補が5フィールド周期に1回の間隔で検出されているか否かを判定する。そして、23プルダウンシーケンス検出装置は、「偏り大フラグ=1、偏り小フラグ=0」と履歴情報DBに記憶されるレピートフィール候補が5フィールド周期に1回の間隔で検出されている場合、当該レピートフィールド候補をレピートフィールドと判定し、履歴情報DBの「判定結果」に「レピートフィールド」と格納する。
一方、23プルダウンシーケンス検出装置は、「偏り大フラグ=1、偏り小フラグ=0」と履歴情報DBに記憶されるレピートフィールド候補が5フィールド周期に一回の間隔で検出されていない場合、当該レピートフィールド候補をレピートフィールドと判定せず、レピートフィールド以外のフィールドと判定し、履歴情報DBの「判定結果」に「レピート以外のフィールド」と格納する。具体的に例を挙げて説明すると、23プルダウンシーケンス検出装置は、図2の(1)の7行目に示すように、レピートフィールド候補が5フィールド周期に1回の間隔で検出されることを考慮すると、通常、「偏り大フラグ=0、偏り小フラグ=1」となり「レピートフィールド以外のフィールド」と判定されるべきフィールド(フィールド番号7)が、「偏り大フラグ=1、偏り小フラグ=0」と判定されている。そして、23プルダウンシーケンス検出装置は、通常ならレピートフィールド候補が5フィールド周期に1回の間隔で検出されることを根拠にして、このフィールド(フィールド番号7)を「レピートフィールド」ではなく「レピートフィールド以外のフィールド」と判定する。
そして、23プルダウンシーケンス検出装置は、レピートフィールド候補がレピートフィールド以外のフィールドと判定された場合に、複数の閾値を制御する。上記した例で具体的に説明すると、図2の(1)の7行目(フィールド番号7)のように、「偏り大フラグ=1、偏り小フラグ=0」にも関わらず、「レピートフィールド」ではなく「レピートフィールド以外のフィールド」と判定されている場合、23プルダウンシーケンス検出装置は、図2の(2)に示すように、閾値DBを参照し「a1、b1、c1」から「a2、b2、c2」に閾値を変更する。
その後、23プルダウンシーケンス検出装置は、入力された画像の各フィールド(フィールド番号8以降)に対して、変更した閾値によりレピートフィールド候補か否かを判定する。例を挙げると、23プルダウンシーケンス検出装置は、入力された各フィールドに対して、閾値がa2以下のフレーム間差分分布80%以上である場合、レピートフィールド候補として履歴情報DBに格納し、閾値b2以下で発生しているフレーム間差分割合が70%以下である場合と閾値c2以上で発生しているフレーム間差分割合が5%以上である場合、レピートフィールド以外のフィールドとして履歴情報DBに格納する。その後、23プルダウンシーケンス検出装置は、レピートフィールド候補が5フィールド周期に1回の間隔で検出されていると、当該レピートフィールド候補をレピートフィールドと判定する。
このように、実施例1に係る23プルダウンシーケンス検出装置によれば、5フィールド周期に1回レピートフィールドが発生する規則性を正確に検出することができ、検出漏れおよび誤検出を防止することができる結果、上記した主たる特徴のごとく、精度良く、23プルダウンシーケンスを検出することが可能である。
[23プルダウンシーケンス検出装置の構成]
次に、図3〜図5を用いて、図1と図2に示した23プルダウンシーケンス検出装置の構成を説明する。図3は、実施例1に係る23プルダウンシーケンス検出装置の構成を示すブロック図であり、図4は、閾値DBに記憶される情報の構成例を示す図であり、図5は、履歴情報DBに記憶される情報の構成例を示す図である。図3に示すように、この23プルダウンシーケンス検出装置30は、通信制御I/F部31と、フィールドメモリ32と、フィールドメモリ33と、記憶部34と、制御部40とから構成される。
通信制御I/F部31は、23プルダウンシーケンス検出装置30と接続される各種装置との間でやり取りする各種情報に関する通信を制御し、具体的に例を挙げれば、例えば、テレビ放送局などの外部の装置から動画などの画像を入力信号として受信したり、23プルダウンシーケンス検出装置30が、23プルダウン変換処理されたテレシネ映像を元のプログレッシブ映像に逆23変換した画像を他の装置に送信したりする。
フィールドメモリ32、33は、2フィールド前の画像を一時的に格納する。具体的に例を挙げると、入力された画像をF(t)とすると、フィールドメモリ32は、F(t−1)を格納し、フィールドメモリ33は、F(t−2)を格納する。
記憶部34は、制御部40による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納し、特に本発明に密接に関連するものとしては、閾値DB35と、履歴情報DB36とを備える。閾値DB35は、入力映像を構成する各フィールド間で画素数を比較した特徴量の差分絶対値の分布偏りを判定する閾値を記憶する。具体的に例を挙げれば、図4に示すように、『動きが小さいか大きいかを示す「動き判定フラグ」、閾値の値を示す「閾値」』として「0、a1、b1、c1」などと記憶する。なお、必ずしも「閾値」と「動き判定フラグ」とを対応付けて記憶する必要なない。なお、閾値DB35に示した各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
履歴情報DB36は、入力された各フィールドをレピートフィールドか否かを判定した結果を各フィールドに対応付けて格納する。具体的に例を挙げれば、図5に示すように、履歴情報DBは、『判定したフィールドを示す「フィールド」、レピートフィールドである場合に1が格納される「偏り大フラグ」、レピートフィールド以外のフィールドであった場合に1が格納される「偏り小フラグ」、判定結果を示す「判定結果」』として、「1、1、0、レピートフィールド」などと記憶する。なお、履歴情報DB35に示した各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
制御部40は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有するとともに、特に本発明に密接に関連するものとしては、レピート候補検出部41と、レピートフィールド判定部42と、動き多寡判定部43と、閾値制御部44とを備え、これらによって種々の処理を実行する処理部である。
レピートフィールド候補検出部41は、入力されたインターレース映像を構成する第一フィールドの画素と一フレーム分前の第三のフィールドの画素とのフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて差分絶対値の分布偏りを判定して、インターレース映像からレピートフィールド候補を検出する。上記した例で具体的に説明すると、レピート候補検出部41は、入力されたインターレース映像を構成する各フィールド間の差分絶対値を算出して分布する(図1の(1)参照)。そして、レピートフィールド候補検出部41は、分布された分布図において、閾値DB35に記憶される閾値を用いて、当該差分絶対値が閾値a1以下のフレーム間差分分布80%以上である場合、レピートフィールド候補として、「偏り大フラグ」に「1」、「偏り小フラグ」に「0」と履歴情報DBに格納する。
一方、当該差分絶対値が閾値b1以下で発生しているフレーム間差分割合が70%以下である場合、かつ、閾値c1以上で発生しているフレーム間差分割合が5%以上である場合、レピートフィールド候補検出部41は、「偏り大フラグ」に「0」、「偏り小フラグ」に「1」と履歴情報DBに格納する。このようにして、レピート候補検出部41は、入力された映像のフィールドごとに、レピートフィールド候補かレピートフィールド以外アザーのフィールドかを判定して、履歴情報DBの「偏り大フラグ、偏り小フラグ」に値を格納する(図5参照)。
そして、後述する閾値制御部44により閾値が「a1、b1、c1」から「a2、b2、c2」に変更された場合、レピート候補検出部41は、変更された閾値「a2、b2、c2」を用いて、入力されたフィールドごとに、レピートフィールドかレピートフィールド以外のフィールドかを判定して、履歴情報DB36に格納する。
また、レピートフィールド候補検出部41は、入力されたインターレース映像を構成する第一のフィールドと、第一のフィールドの一フレーム分前の第三のフィールドとのフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて差分絶対値の分布偏りを判定するようにしてもよい。具体的には、レピート候補検出部41は、第一フィールドと第三フィールド、第二フィールドと第四フィールド、第三フィールドと第五フィールドなどのように、比較すべきフィールドと当該フィールドの一フレーム前のフィールドとを比較するようにしてもよい。なお、レピートフィールド候補検出部41は、特許請求の範囲に記載の「レピートフィールド候補検出手段」に対応する。
レピートフィールド判定部42は、レピートフィールド候補検出部41により検出されたレピートフィールド候補から、レピートフィールド発生の規則性に基づいて、レピートフィールドか否かを判定する。上記した例で具体的に説明すると、レピートフィールド判定部42は、入力された画像のフィールドごとの判定結果が履歴情報DBに格納されると、あらかじめ定めたフィールド間隔(例えば、20フィールドごとなど)で、レピートフィールド候補が5フィールド周期に1回の間隔で検出されているか否かを判定する。そして、レピートフィールド判定部42は、「偏り大フラグ=1、偏り小フラグ=0」と履歴情報DBに記憶されるレピートフィールド候補が5フィールド周期に1回の間隔で検出されている場合、当該レピートフィールド候補をレピートフィールドと判定し、履歴情報DBの「判定結果」に「レピートフィールド」と格納する。
一方、レピートフィールド判定部42は、「偏り大フラグ=1、偏り小フラグ=0」と履歴情報DBに記憶されるレピートフィールド候補が5フィールド周期に一回の間隔で検出されていない場合、当該レピートフィールド候補をレピートフィールドと判定せず、レピートフィールド以外のフィールドと判定し、履歴情報DBの「判定結果」に「レピートフィールド以外のフィールド」と格納する。
図5を用いて具体的に説明すると、レピートフィールド判定部42は、「偏り大フラグ=1、偏り小フラグ=0」であるレピートフィールド候補(図5の2行目、7行目)が5フィールド周期に1回の間隔で検出されているので、図5の2行目、7行目のフィールドを真のレピートフィールドと判定する。また、図5の8行目についても、「偏り大フラグ=1、偏り小フラグ=0」であるレピートフィールド候補と判定されているが、5フィールド周期に1回の間隔で検出されるという規則性に一致しないため、レピートフィールド判定部42は、当該フィールドをレピートフィールド以外のフィールドと判定する。なお、レピートフィールド判定部42は、特許請求の範囲に記載の「レピートフィールド判定手段」に対応する。
動き多寡判定部43は、各フィールドの画素と各フィールドの一フレーム前の第三のフィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、フレーム間差分が所定の閾値より大きい場合に、フィールドは動きがあると判定し、所定の閾値より小さい場合に、フィールドは動きが小さいと判定する。具体的に例を挙げて説明すると、動き多寡判定部43は、各フィールドの画素と各フィールドの一フレーム前の第三のフィールドの画素とを比較してフレーム間差分を算出し、フレーム間差分が閾値(例えば、25)より大きい場合に、フィールドは動きがあると判定し、「動き判定フラグ」を「1」にする。一方、閾値より小さい場合に、フィールドは動きが小さいと判定し、「動き判定フラグ」を「0」に、その結果を後述する閾値制御部44にフィードバックする。なお、動き多寡判定部43は、特許請求の範囲に記載の「動き多寡判定手段」に対応する。
閾値制御部44は、レピートフィールド判定部42によりレピートフィールド候補がレピートフィールド以外のフィールドと判定され、かつ、動き多寡判定部43により動きが小さいと判定された場合に、複数の閾値を制御する。上記した例で具体的に説明すると、図5の8行目のように、「偏り大フラグ=1、偏り小フラグ=0」と格納されており、「レピートフィールド」と判定されるべきフィールドが「レピート以外のフィールド」と判定されており、かつ、動き多寡判定部43により動きが小さいと判定された場合に(動き判定フラグ=0)、閾値制御部44は、閾値DBを参照し閾値が小さくなるように閾値を「a1、b1、c1」から「a2、b2、c2」に閾値を変更する(図2の(1)参照)。
また、閾値制御部44は、動き多寡判定部43の結果を加味することなく、レピートフィールド判定部42によりレピートフィールド候補が真のレピートフィールドと判定されなかった場合に、複数の閾値の間隔が小さくなるように複数の閾値を制御するようにしてもよい。上記した例で具体的に説明すると、「偏り大フラグ=1、偏り小フラグ=0」と格納されており、「レピートフィールド」と判定されるべきフィールドが「レピートフィールド以外のフィールド」と判定されている場合、閾値制御部44は、閾値DBを参照し閾値が小さくなるように閾値を「a1、b1、c1」から「a2、b2、c2」に変更する(図2の(1)参照)。なお、閾値制御部44は、特許請求の範囲に記載の「閾値制御手段」に対応する。
[23プルダウンシーケンス検出装置による処理]
次に、図6と図7を用いて、23プルダウンシーケンス検出装置による処理を説明する。図6は、実施例1に係る23プルダウンシーケンス検出装置における動き多寡判定処理の流れを示すフローチャートであり、図7は、実施例1に係る23プルダウンシーケンス検出装置におけるレピートフィールド判定処理の流れを示すフローチャートである。
(動き多寡判定処理の流れ)
図6に示すように、フレーム単位で入力信号を受信すると(ステップS601肯定)、23プルダウンシーケンス検出装置30の動き多寡判定部43は、入力されたフレーム間においてフレーム間差分の絶対値を抽出する(ステップS602)。
続いて、動き多寡判定部43は、フレーム間差分の絶対値から動き画素数を算出し(ステップS603)、当該動き画素数が閾値以上か否かを判定する(ステップS604)。
そして、当該動き画素数が閾値以上である場合(ステップS604肯定)、動き多寡判定部43は、「動きあり」と判定し、「動き判定フラグ」に「1」を格納する(ステップS605)。一方、当該動き画素数が閾値未満である場合(ステップS604否定)、動き多寡判定部43は、「動きなし」と判定し、「動き判定フラグ」に「0」を格納する(ステップS606)。
(レピートフィールド判定処理の流れ)
図7に示すように、フィールド単位で入力信号を受信すると(ステップS701肯定)、23プルダウンシーケンス検出装置30のレピートフィールド候補検出部41は、インターレース映像を構成する第一フィールドの画素と各フィールドの一フレーム前の第三フィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて差分絶対値の分布偏りを判定する(ステップS702)。なお、レピートフィールド判定部42は、第一のフィールドと第三のフィールドとを比較する場合だけでなく、単にフィールド間を比較するようにしてもよい。
続いて、レピートフィールド候補検出部41は、当該差分絶対値が閾値a1以下のフレーム間差分分布80%以上である場合(ステップS702肯定)、「偏り大フラグ」に「1」、「偏り小フラグ」に「0」と履歴情報DB36に格納し(ステップS703)、当該フィールドをレピートフィールド候補に決定する(ステップS704)。
そして、レピートフィールド判定部42は、レピート候補検出部41により検出されたレピートフィールド候補から、レピートフィールド候補から、レピートフィールド発生の規則性に基づいて、レピートフィールドか否かを判定する(ステップS705)。
続いて、規則性と一致する場合(ステップS705肯定)、レピートフィールド判定部42は、当該レピートフィールド候補をレピートフィールドと決定し、履歴情報DB36の「判定結果」に「レピートフィールド」と格納する。(ステップS706)。
一方、規則性と一致しない場合(ステップS705否定)、レピートフィールド判定部42は、動き判定フラグが「0」であるか否かを判定する(ステップS707)。
そして、動き判定フラグが「0」である場合、レピートフィールド判定部42は、当該レピートフィールド候補をレピートフィールド以外のフィールドと決定し、履歴情報DB36の「判定結果」に「レピートフィールド以外のフィールド」と格納して(ステップS708)、閾値制御部44は、使用している閾値の間隔を小さくなるように閾値を制御する(ステップS709)。一方、動き判定フラグが「0」でない場合(例えば、「1」の場合)、23プルダウンシーケンス検出装置30は、エラーとして当該レピートフィールド判定処理を終了する(ステップS710)。
ステップS702に戻り、当該差分絶対値が閾値a1以下のフレーム間差分分布80%以上でない場合(ステップS702否定)、レピートフィールド候補検出部41は、当該差分絶対値が閾値b1以下で発生しているフレーム間差分割合が70%以下である場合、または、閾値c1以上で発生しているフレーム間差分割合が5%以上である場合か否かを判定する(ステップS711)。
そして、当該差分絶対値が閾値b1以下で発生しているフレーム間差分割合が70%以下で場合、または、閾値c1以上で発生しているフレーム間差分割合が5%以上である場合、レピートフィールド候補検出部41は、「偏り大フラグ」に「0」、「偏り小フラグ」に「1」と履歴情報DB36に格納し(ステップS712)、当該フィールドをレピートフィールド以外のフィールドに決定する(ステップS713)。
一方、当該差分絶対値が閾値b1以下で発生しているフレーム間差分割合が70%以下でなく、また、閾値c1以上で発生しているフレーム間差分割合が5%以上でない場合、23プルダウンシーケンス検出装置30は、エラーとして当該レピートフィールド判定処理を終了する(ステップS714)。
[実施例1による効果]
このように、実施例1によれば、インターレース映像を構成する第一フィールドの画素と各フィールドの一フレーム前の第三フィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて差分絶対値の分布偏りを判定し、インターレース映像から五フィールド周期に一回のレピートフィールド候補とレピートフィールド以外のフィールドを検出し、検出されたレピートフィールド候補から、レピートフィールド発生の規則性に基づいて、レピートフィールドか否かを判定し、レピートフィールド候補がレピートフィールド以外のフィールドと判定された場合に、複数の閾値を制御するので、精度良く、プルダウンシーケンスを検出することが可能である。
例えば、23プルダウンシーケンス検出を行うとすると、フィールド情報ではレピートフィールドと判定されるような特徴量(フィールド間差分)の差が小さくて相関が大きくなる画像(例えば、動きの少ない画像や局所的な動きしかない画像(例えば、まばたきの動きなど)など)でも、閾値を小さくすることで、特徴量の差が大きい場合と同様に、正確にレピートフィールド以外のフィールド検出することができる。また、入力されたインターレース画像からレピートフィールドとレピートフィールド以外のフィールドとを正確に検出することができるとともに、5フィールド周期に1回レピートフィールドが発生する規則性を正確に検出することができ、検出漏れおよび誤検出を防止することができる結果、精度良く、23プルダウンシーケンスを検出することが可能である。
また、実施例1によれば、各フィールドの画素と各フィールドの一フレーム前の第三のフィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、フレーム間差分による差分絶対値が所定の閾値より大きい場合に、フィールドは動きがあると判定し、所定の閾値より小さい場合に、フィールドは動きが小さいと判定し、レピートフィールド以外のフィールド候補がレピートフィールドと判定され、かつ、動きが小さいと判定された場合に、複数の閾値を制御するので、より精度良く、プルダウンシーケンスを検出することが可能である。
例えば、フィールド情報に加えて、フレーム間の動き多寡が小さい場合に、閾値を小さくすることで、特徴量の差が大きい場合にレピートフィールドか否かを判定する判定基準に近い基準でレピートフィールドか否かを判定することができる結果、より精度良く、プルダウンシーケンスを検出することが可能である。
また、実施例1によれば、インターレース映像を構成する第一のフィールドと、第一のフィールドの一フレーム分前の第三のフィールドとのフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて差分絶対値の分布偏りを判定し、インターレース映像からレピートフィールド候補を検出するので、例えば、23プルダウンシーケンス検出を行うとすると、5フィールド周期に1回、2フィールド前のフィールドが挿入されているレピートフィールドをより正確に検出することができる結果、精度良く、23プルダウンシーケンスを検出することが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に示すように、(1)閾値のリセット、(2)システム構成等、(3)プログラムにそれぞれ区分けして異なる実施例を説明する。
(1)閾値のリセット
例えば、閾値を小さくするように閾値を制御した後に、元の閾値に戻すようにしてもよい。具体的には、閾値制御部44は、閾値を「a1、b1、c1」から「a2、b2、c2」に変更した後に、レピートフィールドが検出された場合、変更後の閾値「a2、b2、c2」を変更前の値「a1、b1、c1」に戻す。図2の(1)を用いて具体的に説明すると、レピートフィールド候補検出部41は、図2の(1)の8行目以降のレピートフィールド候補か否かの判定では、閾値を「a1、b1、c1」から「a2、b2、c2」に変更して判定している。そして、図2の(1)の11行目で、正常にレピートフィールドが検出されると、閾値制御部44は、変更後の閾値「a2、b2、c2」を変更前の値「a1、b1、c1」に戻す。これ以降、レピートフィールド候補検出部41は、閾値「a1、b1、c1」を用いて、レピートフィールド候補か否かの判定を行う。
このようにすることで、閾値を小さくしたままの場合、通常、レピートフィールド以外のフィールドと判定されるべきフィールドがレピートフィールドと誤って判定されてしまうので、このような誤った判定を防止することが可能である。
(2)システム構成等
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合(例えば、レピート候補検出部41とレピートフィールド判定部42とを統合するなど)して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。また、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
(3)プログラム
ところで、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムの一例を説明する。
[23プルダウンシーケンス検出プログラムを実行するコンピュータシステム]
図8は、23プルダウンシーケンス検出プログラムを実行するシステム80を示す図である。図8に示すように、システム80は、RAM81と、HDD82と、ROM83と、CPU84とから構成される。ここで、ROM83には、上記の実施例と同様の機能を発揮するプログラム、つまり、図8に示すように、レピートフィールド候補検出プログラム83aと、レピートフィールド判定プログラム83bと、動き多寡判定プログラム83cと、閾値制御プログラム83dとがあらかじめ記憶されている。
そして、CPU84には、これらのプログラム83a〜83dを読み出して実行することで、図8に示すように、レピートフィールド候補検出プロセス84aと、レピートフィールド判定プロセス84bと、動き多寡判定プロセス84cと、閾値制御プロセス84dとなる。なお、レピートフィールド候補検出プロセス84aは、図2に示した、レピートフィールド候補検出部41に対応し、同様に、レピートフィールド判定プロセス84bは、レピートフィールド判定部42に対応し、動き多寡判定プロセス84cは、動き多寡判定部43に対応し、閾値制御プロセス84dは、閾値制御部44に対応する。
また、HDD82には、入力映像を構成する各フィールド間で画素数を比較した特徴量の差分絶対値の分布偏りを判定する閾値を記憶する閾値テーブル82aと、入力された各フィールドをレピートフィールドか否かを判定した結果を各フィールドに対応付けて記憶する履歴情報テーブル82bとが設けられる。なお、閾値テーブル82aは、図3に示した、閾値DB35に対応し、同様に、履歴情報テーブル82bは、履歴情報DB36に対応する。
ところで、上記したプログラム83a〜83dは、必ずしもROM83に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータシステム80に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」の他に、コンピュータシステム80の内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)などの「固定用の物理媒体」、さらに、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータシステム80に接続される「他のコンピュータシステム」に記憶させておき、コンピュータシステム80がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
(付記1)入力されたインターレース映像からプルダウンシーケンスを検出することをコンピュータに実行させるプルダウンシーケンス検出プログラムであって、
前記インターレース映像を構成する第一フィールドの画素と各フィールドの一フレーム前の第三フィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて前記差分絶対値の分布偏りを判定し、前記インターレース映像から五フィールド周期に一回のレピートフィールド候補とレピートフィールド以外のフィールドを検出するレピートフィールド候補検出手順と、
前記レピートフィールド候補検出手順により検出されたレピートフィールド候補から、レピートフィールド発生の規則性に基づいて、レピートフィールドか否かを判定するレピートフィールド判定手順と、
前記レピートフィールド判定手順により前記レピートフィールド以外のフィールド候補がレピートフィールドと判定された場合に、前記複数の閾値を制御する閾値制御手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプルダウンシーケンス検出プログラム。
(付記2)前記各フィールドの画素と前記各フィールドの一フレーム前の第三のフィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、前記フレーム間差分による差分絶対値が所定の閾値より大きい場合に、前記フィールドは動きがあると判定し、前記所定の閾値より小さい場合に、前記フィールドは動きが小さいと判定する動き多寡判定手順をさらに備え、
前記閾値制御手順は、前記レピートフィールド以外のフィールド候補がレピートフィールドと判定され、かつ、前記動き多寡判定手順により動きが小さいと判定された場合に、前記複数の閾値を制御することを特徴とする付記1に記載のプルダウンシーケンス検出プログラム。
(付記3)前記レピートフィールド候補検出手順は、前記インターレース映像を構成する第一のフィールドと、前記第一のフィールドの一フレーム分前の第三のフィールドとのフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて前記差分絶対値の分布偏りを判定し、前記インターレース映像からレピートフィールド候補を検出することをコンピュータに実行させることを特徴とする付記1または2に記載のプルダウンシーケンス検出プログラム。
(付記4)前記閾値制御手順は、前記複数の閾値を変更した後に、五フィールド周期に一回のレピートフィールドの一つ前のフィールドにおいて、前記変更後の複数の閾値を変更前の値に戻すことを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載のプルダウンシーケンス検出プログラム。
(付記5)入力されたインターレース映像からプルダウンシーケンスを検出するプルダウンシーケンス検出装置であって、
前記インターレース映像を構成する第一フィールドの画素と各フィールドの一フレーム前の第三フィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて前記差分絶対値の分布偏りを判定し、前記インターレース映像から五フィールド周期に一回のレピートフィールド候補とレピートフィールド以外のフィールドを検出するレピートフィールド候補検出手段と、
前記レピートフィールド候補検出手段により検出されたレピートフィールド候補から、レピートフィールド発生の規則性に基づいて、レピートフィールドか否かを判定するレピートフィールド判定手段と、
前記レピートフィールド判定手段により前記レピートフィールド以外のフィールド候補がレピートフィールドと判定された場合に、前記複数の閾値を制御する閾値制御手段と、
を備えたことを特徴とするプルダウンシーケンス検出装置。
(付記6)前記各フィールドの画素と前記各フィールドの一フレーム前の第三のフィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、前記フレーム間差分による差分絶対値が所定の閾値より大きい場合に、前記フィールドは動きがあると判定し、前記所定の閾値より小さい場合に、前記フィールドは動きが小さいと判定する動き多寡判定手段をさらに備え、
前記閾値制御手段は、前記レピートフィールド以外のフィールド候補がレピートフィールドと判定され、かつ、前記動き多寡判定手段により動きが小さいと判定された場合に、前記複数の閾値を制御することを特徴とする付記5に記載のプルダウンシーケンス検出装置。
(付記7)前記レピートフィールド候補検出手段は、前記インターレース映像を構成する第一のフィールドと、前記第一のフィールドの一フレーム分前の第三のフィールドとのフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて前記差分絶対値の分布偏りを判定し、前記インターレース映像からレピートフィールド候補を検出することをコンピュータに実行させることを特徴とする付記5または6に記載のプルダウンシーケンス検出装置。
(付記8)前記閾値制御手段は、前記複数の閾値を変更した後に、五フィールド周期に一回のレピートフィールドの一つ前のフィールドにおいて、前記変更後の複数の閾値を変更前の値に戻すことを特徴とする付記5〜7のいずれか一つに記載のプルダウンシーケンス検出装置。
(付記9)入力されたインターレース映像からプルダウンシーケンスを検出することに適するプルダウンシーケンス検出方法であって、
前記インターレース映像を構成する第一フィールドの画素と各フィールドの一フレーム前の第三フィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて前記差分絶対値の分布偏りを判定し、前記インターレース映像から五フィールド周期に一回のレピートフィールド候補とレピートフィールド以外のフィールドを検出するレピートフィールド候補検出工程と、
前記レピートフィールド候補検出工程により検出されたレピートフィールド候補から、レピートフィールド発生の規則性に基づいて、レピートフィールドか否かを判定するレピートフィールド判定工程と、
前記レピートフィールド判定工程により前記レピートフィールド以外のフィールド候補がレピートフィールドと判定された場合に、前記複数の閾値を制御する閾値制御工程と、
を含んだことを特徴とするプルダウンシーケンス検出方法。
(付記10)前記各フィールドの画素と前記各フィールドの一フレーム前の第三のフィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、前記フレーム間差分による差分絶対値が所定の閾値より大きい場合に、前記フィールドは動きがあると判定し、前記所定の閾値より小さい場合に、前記フィールドは動きが小さいと判定する動き多寡判定工程をさらに備え、
前記閾値制御工程は、前記レピートフィールド以外のフィールド候補がレピートフィールドと判定され、かつ、前記動き多寡判定工程により動きが小さいと判定された場合に、前記複数の閾値を制御することを特徴とする付記9に記載のプルダウンシーケンス検出方法。
(付記11)前記レピートフィールド候補検出工程は、前記インターレース映像を構成する第一のフィールドと、前記第一のフィールドの一フレーム分前の第三のフィールドとのフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて前記差分絶対値の分布偏りを判定し、前記インターレース映像からレピートフィールド候補を検出することをコンピュータに実行させることを特徴とする付記9または10に記載のプルダウンシーケンス検出方法。
(付記12)前記閾値制御工程は、前記複数の閾値を変更した後に、五フィールド周期に一回のレピートフィールドの一つ前のフィールドにおいて、前記変更後の複数の閾値を変更前の値に戻すことを特徴とする付記9〜11のいずれか一つに記載のプルダウンシーケンス検出方法。
以上のように、本発明に係るプルダウンシーケンス検出プログラムおよびプルダウンシーケンス検出装置は、入力されたインターレース映像からプルダウンシーケンスを検出することに有用であり、特に、精度良く、プルダウンシーケンスを検出することに適する。
実施例1に係る23プルダウンシーケンス検出装置の概要と特徴を説明するための図である。 実施例1に係る23プルダウンシーケンス検出装置の概要と特徴を説明するための図である。 実施例1に係る23プルダウンシーケンス検出装置の構成を示すブロック図である。 閾値DBに記憶される情報の構成例を示す図である。 履歴情報DBに記憶される情報の構成例を示す図である。 実施例1に係る23プルダウンシーケンス検出装置における動き多寡判定処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1に係る23プルダウンシーケンス検出装置におけるレピートフィールド判定処理の流れを示すフローチャートである。 23プルダウンシーケンスプログラムを実行するコンピュータシステムの例を示す図である。 従来技術を説明するための図である。 従来技術を説明するための図である。
符号の説明
30 23プルダウンシーケンス検出装置
31 通信制御I/F部
32 フィールドメモリ
33 フィールドメモリ
34 記憶部
35 閾値DB
36 履歴情報DB
40 制御部
41 レピートフィールド候補検出部
42 レピートフィールド判定部
43 動き多寡判定部
44 閾値制御部
80 コンピュータシステム
81 RAM
82 HDD
82a 閾値テーブル
82b 履歴情報テーブル
83 ROM
83a レピート候補検出プログラム
83b レピートフィールド判定プログラム
83c 動き多寡判定プログラム
83d 閾値制御プログラム
84 CPU
84a レピート候補検出プロセス
84b レピートフィールド判定プロセス
84c 動き多寡判定プロセス
84d 閾値制御プロセス

Claims (5)

  1. 入力されたインターレース映像からプルダウンシーケンスを検出することをコンピュータに実行させるプルダウンシーケンス検出プログラムであって、
    前記インターレース映像を構成する第一フィールドの画素と各フィールドの一フレーム前の第三フィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて前記差分絶対値の分布偏りを判定し、前記インターレース映像から五フィールド周期に一回のレピートフィールド候補とレピートフィールド以外のフィールドを検出するレピートフィールド候補検出手順と、
    前記レピートフィールド候補検出手順により検出されたレピートフィールド候補から、レピートフィールド発生の規則性に基づいて、レピートフィールドか否かを判定するレピートフィールド判定手順と、
    前記レピートフィールド判定手順により前記レピートフィールド候補がレピートフィールド以外のフィールドと判定された場合に、前記複数の閾値をより小さな閾値に変更する閾値制御手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプルダウンシーケンス検出プログラム。
  2. 前記各フィールドの画素と前記各フィールドの一フレーム前の第三のフィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、前記フレーム間差分による差分絶対値が所定の閾値より大きい場合に、前記フィールドは動きがあると判定し、前記所定の閾値より小さい場合に、前記フィールドは動きが小さいと判定する動き多寡判定手順をさらに備え、
    前記閾値制御手順は、前記レピートフィールド以外のフィールド候補がレピートフィールドと判定され、かつ、前記動き多寡判定手順により動きが小さいと判定された場合に、前記複数の閾値をより小さな閾値に変更することを特徴とする請求項1に記載のプルダウンシーケンス検出プログラム。
  3. 前記レピートフィールド候補検出手順は、前記インターレース映像を構成する第一のフィールドと、前記第一のフィールドの一フレーム分前の第三のフィールドとのフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて前記差分絶対値の分布偏りを判定し、前記インターレース映像からレピートフィールド候補を検出することをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1または2に記載のプルダウンシーケンス検出プログラム。
  4. 前記閾値制御手順は、前記複数の閾値をより小さな閾値に変更した後に、正常にレピートフィールドが検出された場合には、前記変更後の複数の閾値を変更前の値に戻すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のプルダウンシーケンス検出プログラム。
  5. 入力されたインターレース映像からプルダウンシーケンスを検出するプルダウンシーケンス検出装置であって、
    前記インターレース映像を構成する第一フィールドの画素と各フィールドの一フレーム前の第三フィールドの画素とを比較してフレーム間差分による差分絶対値を算出し、複数の閾値を用いて前記差分絶対値の分布偏りを判定し、前記インターレース映像から五フィールド周期に一回のレピートフィールド候補とレピートフィールド以外のフィールドを検出するレピートフィールド候補検出手段と、
    前記レピートフィールド候補検出手段により検出されたレピートフィールド候補から、レピートフィールド発生の規則性に基づいて、レピートフィールドか否かを判定するレピートフィールド判定手段と、
    前記レピートフィールド判定手段により前記レピートフィールド候補がレピートフィールド以外のフィールドと判定された場合に、前記複数の閾値をより小さな閾値に変更する閾値制御手段と、
    を備えたことを特徴とするプルダウンシーケンス検出装置。
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