JP6520839B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主帯電電極及びグリッド電極からなる帯電器で像担持体を帯電させる画像形成装置に関する。
従来、プリンターや複写機等の電子写真方式の画像形成装置は、ワイヤー(主帯電電極)及びグリッド(グリッド電極)をシールドケースに取り付けて構成される帯電器を備え、所定の定電流を流したワイヤーで発生する放電によって感光体ドラム等の像担持体を所定の表面電位に帯電させるものがある。この像担持体の表面電位は、グリッドに印加されるグリッド電圧制御によって調整される。ワイヤーに定電流を流すために、ワイヤーに印加される主帯電電圧は高圧基板によって制御される。高圧基板は、ワイヤーに対する過剰な電圧の印加を防止するために、印加電圧の上限を設けている。
しかしながら、帯電器の劣化が進むと、ワイヤーのシリカ太りや、グリッドやシールドケースのトナーや放電生成物による汚染が生じて、ワイヤーに定電流を流すために必要な印加電圧が上昇して高圧基板の上限を超えることがある。このとき、高圧基板の上限を超える電圧をワイヤーに印加することができないので、ワイヤーには定電流よりも低い電流が流れることになる。
これに対して、例えば、特許文献1に開示される画像形成装置は、主帯電チャージャによって感光体ドラム表面を帯電する際に、グリッド電圧によって異なる主帯電電圧対感光体ドラム表面電位の複数の特性を順次作動させ、その特性上においてできるだけ低い主帯電電圧で所望の表面電位を実現する所望点があるか否か判定し、所望点があれば、その所望点のグリッド電圧と主帯電電圧を使用するようになす表面電位制御手段を設ける。
特開平6−274012号公報
しかしながら、上記の画像形成装置では、できるだけ低い主帯電電圧での所望点を判定するので、主帯電電圧を検出する電位センサーを設ける必要がある。そのため、コストが高くなり、また、できるだけ低い主帯電電圧を探るための時間が掛かることになる。
本発明では、コストや時間を掛けることなく、像担持体を良好に帯電させることを目的とする。
本発明の画像形成装置は、トナー像を担持する像担持体と、主帯電電極及びグリッド電極からなり、前記主帯電電極に所定の定電流を流したときに発生する放電によって前記像担持体を所定の電位に帯電させる帯電器と、前記主帯電電極に流れる主帯電電流を検出する電流検出部と、前記主帯電電極に主帯電電圧を印加する主帯電電圧印加部と、前記グリッド電極にグリッド電圧を印加するグリッド電圧印加部と、を備え、前記主帯電電圧印加部は、前記電流検出部で検出される前記主帯電電流が前記所定の定電流となるように前記主帯電電圧を制御しつつ、前記主帯電電圧を所定の上限値に制限していて、前記グリッド電圧印加部は、前記主帯電電圧が前記所定の上限値に到達して前記主帯電電流が前記所定の定電流から低下しているとき、前記グリッド電圧を増加させるグリッド電圧補正を実行することを特徴とする。
このような構成によれば、帯電器が劣化して主帯電電極に主帯電電流が流れ難くなった状態において、主帯電電極に印加される主帯電電圧が主帯電電圧印加部の上限値に達して主帯電電流が低下した場合でも、グリッド電圧を増加させることで、像担持体の帯電電位を高めて目標電位に近付けることができる。これにより、コストや時間を掛けることなく、主帯電電極の主帯電電流の低下に起因する像担持体の帯電電位の低下を回避して、像担持体の良好な帯電電位制御を行うことができ、良好な画像形成を維持することができる。
前記グリッド電圧印加部は、前記グリッド電圧補正として、前記主帯電電流の前記所定の定電流からの低下量に比例した補正量で、前記グリッド電圧を増加させるとよい。
このような構成を採用することで、グリッド電圧補正を簡易化することができ、像担持体の帯電電位制御に掛かる時間を短縮することができる。
前記グリッド電圧印加部は、前記主帯電電流の前記所定の定電流からの低下量が所定の閾値以上の場合に、前記グリッド電圧補正を実行するとよい。
このような構成を採用することで、主帯電電流の低下量が少ない場合にはグリッド電圧補正を行わないため、像担持体の帯電電位制御に掛かる時間を短縮することができる。
本発明によれば、コストや時間を掛けることなく、像担持体を良好に帯電させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るプリンターを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターにおいて、露光器及びその周辺の電気的構成を示す概要図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターにおいて、様々な使用状態の放電ワイヤーについての主帯電電流及び主帯電電圧の関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るプリンターにおいて、放電ワイヤーの主帯電電流の低下量と感光体ドラムの帯電電位の低下量との関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るプリンターにおいて、放電ワイヤーの主帯電電流の低下量とグリッドのグリッド電圧の補正量との関係を示すグラフである。
先ず、本発明の実施形態に係るプリンター1(画像形成装置)の全体の構成について図1を参照しながら説明する。以下、説明の便宜上、図1における紙面手前側をプリンター1の前側とする。
プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備える。プリンター本体2の上部には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器3が配置され、露光器3の下方には、画像形成部4が設けられる。画像形成部4には、像担持体である感光体ドラム10が回転可能に設けられ、感光体ドラム10の周囲には、帯電器11と、現像器12と、転写ローラー13と、クリーニング装置14とが、感光体ドラム10の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置される。
プリンター本体2の内部には、用紙の搬送経路15が設けられる。搬送経路15の中流部には、感光体ドラム10と転写ローラー13によって構成される転写部16が設けられ、搬送経路15の下流部には定着装置17が設けられる。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。先ず、帯電器11によって感光体ドラム10の表面が帯電された後、外部のコンピューター等から入力した画像データに対応して露光器3がレーザー光(図1の二点鎖線P参照)によって感光体ドラム10を露光し、感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。次に、現像器12が、トナーコンテナから供給されるトナーを用いて、この静電潜像をトナー像に現像する。
一方、用紙が給紙カセット等から取り出されて搬送経路15に沿って搬送され、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて転写部16へと供給される。転写部16において、感光体ドラム10上のトナー像が用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、搬送経路15を下流側へと搬送されて定着装置17に進入し、この定着装置17において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙トレイに排出される。
次に、帯電器11について、図2〜図5を用いて説明する。以下では、感光体ドラム10の上方に設けられる帯電器11の例を説明するが、帯電器11は、後述するシールドケース20の開放部20aを感光体ドラム10の周面に対向させれば、感光体ドラム10に対して何れの位置に設けられてもよい。
図2に示されるように、帯電器11は、シールドケース20と、放電ワイヤー21(主帯電電極)と、グリッド22(グリッド電極)と、を備える。帯電器11は、放電ワイヤー21に所定の定電流Ia(例えば、約310μA)を流すことによって発生する放電によって、感光体ドラム10を所定の目標電位Vaに帯電するように構成される。
放電ワイヤー21の一端は、高圧基板23(主帯電電圧印加部)に接続され、放電ワイヤー21の他端は、可変抵抗器24を介して接地される。ここでは、可変抵抗器24が高圧基板23から独立して構成される例を説明するが、可変抵抗器24は高圧基板23に含まれて一体的に構成されてもよい。シールドケース20又はグリッド22は、グリッド22にグリッド電圧が印加されるようにグリッド電圧印加部25に接続される。なお、グリッド電圧印加部25は、高圧基板23の一部で構成されてもよい。また、放電ワイヤー21と高圧基板23との間の配線には、電流検出部26が接続され、電流検出部26は、放電ワイヤー21に流れる主帯電電流Iccを検出する。電流検出部26の接続位置は、上記の構成に限定されず、主帯電電流Iccを検出できれば、放電ワイヤー21に対して何れの位置に接続されてもよい。
シールドケース20は、感光体ドラム10の軸方向(前後方向)に長い略箱型状に形成される。シールドケース20は、感光体ドラム10の上方で感光体ドラム10と対向して配置される。シールドケース20は、感光体ドラム10との対向面(下面)に開放部20aを有する。
放電ワイヤー21は、高圧基板23によって数KVの主帯電電圧Vcが印加されるとコロナ放電を発生する主帯電電極である。放電ワイヤー21は、シールドケース20内で、感光体ドラム10の軸方向に亘って、例えば、感光体ドラム10の画像形成領域よりも長い距離に亘って、張設される。
グリッド22は、シールドケース20と一体的に設けられるものであって、放電ワイヤー21と感光体ドラム10の周面との間に設けられる。グリッド22は、グリッド電圧印加部25によって数百Vのグリッド電圧Vgが印加されると、放電ワイヤー21のコロナ放電による感光体ドラム10の帯電電位Voを均一化するグリッド電極である。グリッド22は、例えば、感光体ドラム10の軸方向に亘って張設される数本のグリッドワイヤや、導電性の網状部材等で構成され、シールドケース20の開放部20aを覆うように取り付けられる。また、グリッド22は、例えば、感光体ドラム10の画像形成領域よりも軸方向に長い距離に亘って設けられる。
高圧基板23は、放電ワイヤー21に数KV、例えば、4500〜5500Vの主帯電電圧Vcを印加する。高圧基板23は、トランス27と、定電圧素子28とを備える。トランス27は、放電ワイヤー21の一端に接続されていて、電源電圧を高電圧に変換した主帯電電圧Vcを放電ワイヤー21へと供給する。定電圧素子28は、放電ワイヤー21の他端側で、可変抵抗器24と接地側との間に接続されていて、放電ワイヤー21に印加される主帯電電圧Vcを所定の上限値(例えば、5500V)に制限する。
可変抵抗器24は、放電ワイヤー21の他端に接続されていて、放電ワイヤー21に印加される主帯電電圧Vcを可変制御する。可変抵抗器24は、CPU等の制御部(図示せず)等によって制御されて、電流検出部26によって検出される主帯電電流Iccが所定の定電流Iaになるように主帯電電圧Vcを可変制御し、例えば、主帯電電流Iccが所定の定電流Iaよりも低い場合に、主帯電電圧Vcを上昇させる。
グリッド電圧印加部25は、グリッド22に数百V、例えば、約470〜540Vのグリッド電圧Vgを印加する。グリッド電圧印加部25は、主帯電電流Iccが所定の定電流Iaと同等に制御されている通常状態では、所定のグリッド電圧Vg(例えば、約500V)をグリッド22に印加している。
一方、グリッド電圧印加部25は、主帯電電圧Vcが所定の上限値に到達しているために、可変抵抗器24(高圧基板23)の制御によって主帯電電流Iccを所定の定電流Iaまで上げることができず、主帯電電流Iccが所定の定電流Iaから低下しているときに、グリッド電圧Vgを増加させるグリッド電圧補正を実行する。例えば、グリッド電圧印加部25は、グリッド電圧補正として、主帯電電流Iccの所定の定電流Iaからの低下量に比例した補正量Vgαの電圧を所定のグリッド電圧Vgに加えることによりグリッド電圧Vgを増加させる。また、グリッド電圧印加部25は、主帯電電流Iccの所定の定電流Iaからの低下量が所定の閾値(例えば、約25μA)以上の場合に、グリッド電圧補正を実行する。
次に、図3を参照して、帯電器11の様々な使用状態における放電ワイヤー21の主帯電電圧Vcと主帯電電流Iccとの関係を説明する。なお、特に限定しない限り、グリッド22には500Vのグリッド電圧Vgが印加されるものとする。
図3において、参照符号30は、新品の帯電器11と、膜厚30μmの感光体ドラム10とを、標準温度標準湿度(温度23℃、湿度50%)環境で使用した状態を示す。参照符号31は、シールドケース20及びグリッド22が2枚間欠で75000枚の印字に使用されると共に放電ワイヤー21が1枚間欠で130枚の印字に使用された帯電器11と、膜厚30μmの感光体ドラム10とを、標準温度標準湿度(温度23℃、湿度50%)環境で使用した状態を示す。参照符号32は、シールドケース20及びグリッド22が2枚間欠で75000枚の印字に使用されると共に放電ワイヤー21が1枚間欠で130000枚の印字に使用された帯電器11と、膜厚14μmの感光体ドラム10とを、低温度低湿度(温度10度、湿度15%)環境で使用した状態を示す。なお、この状態では、グリッド22に472Vのグリッド電圧が印加された。参照符号33は、シールドケース20及びグリッド22が2枚間欠で75000枚の印字に使用されると共に放電ワイヤー21が1枚間欠で130000枚の印字に使用された帯電器11と、膜厚14μmの感光体ドラム10とを、高温度高湿度(温度32度、湿度80%)環境で使用した状態を示す。参照符号34は、1枚間欠で132000枚の印字に相当する放電を放電ワイヤー21で行った帯電器11と、膜厚30μmの感光体ドラム10とを、標準温度標準湿度(温度23℃、湿度50%)環境で使用した状態を示す。参照符号35は、1枚間欠で132000枚の印字に相当する放電を放電ワイヤー21で行うと共に放電ワイヤー21を清掃した帯電器11と、膜厚30μmの感光体ドラム10とを、標準温度標準湿度(温度23℃、湿度50%)環境で使用した状態を示す。参照符号36は、シールドケース20及びグリッド22が2枚間欠で33000枚の印字に使用されると共に放電ワイヤー21を清掃した帯電器11と、膜厚30μmの感光体ドラム10とを、標準温度標準湿度(温度23℃、湿度50%)環境で使用した状態を示す。
また、上記のような様々な使用状態の帯電器11において、高圧基板23によって放電ワイヤー21に印加される主帯電電圧Vcを5500Vの上限値に制限しつつ、放電ワイヤー21に約310μAの定電流Iaを流す場合について説明する。この場合、図3において参照符号30、34、35及び36で示す状態では、放電ワイヤー21に電流が流れ易くなっているため、上限値の5500V以下の主帯電電圧Vcによって、放電ワイヤー21に約310μAの定電流Iaを流すことができる。
一方、図3において参照符号31、32及び33で示すように、放電ワイヤー21やグリッド22が劣化した状態では、放電ワイヤー21に電流が流れ難くなっているため、5500Vを超える主帯電電圧Vcを放電ワイヤー21に印加しなければ、放電ワイヤー21に約310μAの定電流Iaを流すことができなくなる。換言すれば、主帯電電圧Vcが上限値の5500Vに到達しても、放電ワイヤー21の主帯電電流Iccを約310μAの定電流Iaにすることができず、即ち、主帯電電流Iccが定電流Iaから低下している。
次に、図4を参照して、放電ワイヤー21の主帯電電流Iccの定電流Iaからの電流低下量ΔIccと、感光体ドラム10の帯電電位Voの目標電位Vaからの電位低下量ΔVoとの関係を説明する。
図4に示すように、感光体ドラム10の電位低下量ΔVoは、放電ワイヤー21の電流低下量ΔIccと比例していて、電流低下量ΔIccが増加するに連れて、電位低下量ΔVoも増加している。例えば、電流低下量ΔIccが50μAの場合には、電位低下量ΔVoが約13Vになっている。
図4では、電流低下量ΔIccと電位低下量ΔVoとが、ΔVo=0.25×ΔIccと同等の関係を示すが、電流低下量ΔIccと電位低下量ΔVoとの関係はこれに限定されず、感光体ドラム10や帯電器11の構成に応じて異なる。また、電位低下量ΔVoは、電流低下量ΔIccが増加するに連れて増加するが、電流低下量ΔIccと電位低下量ΔVoとの関係は、図4に示す単純比例する場合に限定されず、電位低下量ΔVoは、電流低下量ΔIccを変数とした二次関数で定められる場合もある。
上記のような感光体ドラム10の電位低下量ΔVoを補正して感光体ドラム10の帯電電位Voを目標電位Vaにするために、グリッド電圧印加部25によってグリッド電圧補正が実行される。
次に、図5を参照して、放電ワイヤー21の主帯電電流Iccの定電流Iaからの電流低下量ΔIccと、グリッド電圧印加部25によるグリッド電圧Vgの補正量Vgαとの関係を説明する。
図5に示すように、グリッド電圧印加部25の補正量Vgαは、放電ワイヤー21の電流低下量ΔIccと比例していて、電流低下量ΔIccが増加するに連れて、グリッド電圧補正量Vgαを増加させている。例えば、電流低下量ΔIccが50μAの場合には、グリッド電圧補正量Vgαが20Vに設定されていて、グリッド電圧Vgは、所定の電圧500Vに20Vを加えて520Vに増加する。グリッド電圧補正によってグリッド22に印加されるグリッド電圧Vgが高くなると、グリッド電圧Vgが低い場合に比べて、放電ワイヤー21の放電によって生じる電荷がグリッド22を通過する量が増加するため、感光体ドラム10の帯電電位Voを高めて目標電位Vaに近付けることができる。例えば、上記のようにグリッド電圧Vgを20V増加させた場合には、感光体ドラム10の帯電電位Voを約15V増加させることができる。
図5では、電流低下量ΔIccとグリッド電圧補正量Vgαとが、Vgα=0.4×ΔIccと同等の関係を示すが、電流低下量ΔIccとグリッド電圧補正量Vgαとの関係はこれに限定されない。上記したように、電流低下量ΔIccと電位低下量ΔVoとの関係が感光体ドラム10や帯電器11の構成に応じて異なるため、感光体ドラム10や帯電器11の構成毎に、電流低下量ΔIccに対して電位低下量ΔVoを補正できるように電流低下量ΔIccとグリッド電圧補正量Vgαとの関係式が定められる。また、グリッド電圧補正量Vgαは、電流低下量ΔIccが増加するに連れて増加するように設定されるが、電流低下量ΔIccとグリッド電圧補正量Vgαとの関係は、図5に示す単純比例する場合に限定されず、グリッド電圧補正量Vgαは、電流低下量ΔIccを変数とした二次関数で定められる場合もある。
本実施形態によれば、上述のように、プリンター1(画像形成装置)は、トナー像を担持する感光体ドラム10(像担持体)と、放電ワイヤー21(主帯電電極)及びグリッド22(グリッド電極)からなり、放電ワイヤー21に所定の定電流Iaを流したときに発生する放電によって感光体ドラム10を所定の目標電位Vaに帯電させる帯電器11と、放電ワイヤー21に流れる主帯電電流Iccを検出する電流検出部26と、放電ワイヤー21に主帯電電圧Vcを印加する高圧基板23(主帯電電圧印加部)と、グリッド22にグリッド電圧Vgを印加するグリッド電圧印加部25と、を備える。高圧基板23は、電流検出部26で検出される主帯電電流Iccが所定の定電流Iaとなるように主帯電電圧Vcを制御しつつ、主帯電電圧Vcを所定の上限値に制限している。グリッド電圧印加部25は、主帯電電圧Vcが所定の上限値に到達して主帯電電流Iccが所定の定電流Iaから低下しているとき、グリッド電圧Vgを増加させるグリッド電圧補正を実行する。
これにより、帯電器11が劣化して放電ワイヤー21に主帯電電流Iccが流れ難くなった状態において、放電ワイヤー21に印加される主帯電電圧Vcが高圧基板23の上限値に達して主帯電電流Iccが低下した場合でも、グリッド電圧Vgを増加させることで、感光体ドラム10の帯電電位Voを高めて目標電位Vaに近付けることができる。これにより、コストや時間を掛けることなく、放電ワイヤー21の主帯電電流Iccの低下に起因する感光体ドラム10の帯電電位Voの低下を回避して、感光体ドラム10の良好な帯電電位制御を行うことができ、良好な画像形成を維持することができる。
また、本実施形態によれば、グリッド電圧印加部25は、グリッド電圧補正として、主帯電電流Iccの所定の定電流Iaからの低下量に比例した補正量Vgαで、グリッド電圧Vgを増加させる。
これにより、グリッド電圧補正を簡易化することができ、感光体ドラム10の帯電電位制御に掛かる時間を短縮することができる。
また、本実施形態によれば、グリッド電圧印加部25は、主帯電電流Iccの所定の定電流Iaからの低下量が所定の閾値以上の場合に、グリッド電圧補正を実行する。
これにより、主帯電電流Iccの低下量が少ない場合にはグリッド電圧補正を行わないため、感光体ドラム10の帯電電位制御に掛かる時間を短縮することができる。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、主帯電電極及びグリッド電極からなるスコロトロン帯電器を備える画像形成装置であれば、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
1 プリンター(画像形成装置)
3 露光器
4 画像形成部
10 感光体ドラム(像担持体)
11 帯電器
20 シールドケース
20a 対向面
21 放電ワイヤー(主帯電電極)
22 グリッド(グリッド電極)
23 高圧基板(主帯電電圧印加部)
24 可変抵抗器
25 グリッド電圧印加部
26 電流検出部
27 トランス
28 定電圧素子

Claims (2)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    主帯電電極及びグリッド電極からなり、前記主帯電電極に所定の定電流を流したときに発生する放電によって前記像担持体を所定の電位に帯電させる帯電器と、
    前記主帯電電極に流れる主帯電電流を検出する電流検出部と、
    前記主帯電電極に主帯電電圧を印加する主帯電電圧印加部と、
    前記グリッド電極にグリッド電圧を印加するグリッド電圧印加部と、を備え、
    前記主帯電電圧印加部は、前記主帯電電圧が所定の上限値に到達していないとき、前記電流検出部で検出される前記主帯電電流が前記所定の定電流よりも低い場合に、前記主帯電電圧を上昇させ
    前記グリッド電圧印加部は、前記主帯電電圧が前記所定の上限値に到達しているとき、前記主帯電電流が前記所定の定電流よりも低い場合に、前記グリッド電圧を増加させるグリッド電圧補正を実行し、
    前記グリッド電圧印加部は、前記グリッド電圧補正として、前記主帯電電流の前記所定の定電流からの低下量に比例した補正量で、前記グリッド電圧を増加させることを特徴とする画像形成装置。
  2. トナー像を担持する像担持体と、
    主帯電電極及びグリッド電極からなり、前記主帯電電極に所定の定電流を流したときに発生する放電によって前記像担持体を所定の電位に帯電させる帯電器と、
    前記主帯電電極に流れる主帯電電流を検出する電流検出部と、
    前記主帯電電極に主帯電電圧を印加する主帯電電圧印加部と、
    前記グリッド電極にグリッド電圧を印加するグリッド電圧印加部と、を備え、
    前記主帯電電圧印加部は、前記主帯電電圧が所定の上限値に到達していないとき、前記電流検出部で検出される前記主帯電電流が前記所定の定電流よりも低い場合に、前記主帯電電圧を上昇させ、
    前記グリッド電圧印加部は、前記主帯電電圧が前記所定の上限値に到達しているとき、前記主帯電電流が前記所定の定電流よりも低い場合に、前記グリッド電圧を増加させるグリッド電圧補正を実行し、
    前記グリッド電圧印加部は、前記主帯電電流の前記所定の定電流からの低下量が所定の閾値以上の場合に、前記グリッド電圧補正を実行することを特徴とする画像形成装置。
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