JP6519921B2 - 光半導体素子及び光半導体素子の製造方法 - Google Patents

光半導体素子及び光半導体素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光半導体素子及び光半導体素子の製造方法に関するものである。
近年、光通信システムの低消費電力化に伴い、光通信システムに用いられる光半導体素子には、クーラーレスでの高温動作が可能であること、及び光出力が高いことが求められる。光半導体素子の高温高出力動作を実現するためには、光半導体素子内部の直列抵抗を低減し、また活性層に対して効率的に電流を注入することが望ましい。光半導体素子内部の直列抵抗を低減する為には、例えば活性層上に設けられるクラッド層におけるキャリア(不純物)濃度を高めるとよい。また、活性層に対して効率的に電流を注入する為には、例えば一対の電流ブロック領域を活性層の近傍に設けるとよい。なお、特許文献1には、一対の電流ブロック領域(埋め込み層)を有する半導体レーザの製造方法が記載されている。
特開平5−55696号公報
活性層上に設けられるクラッド層への高濃度の不純物添加は、活性層へのキャリア拡散を引き起こす。特に、p型キャリアである亜鉛の拡散は比較的速い。活性層へのキャリアの拡散は、非発光再結合中心の増加や、活性層を構成する多重量子井戸の混晶化の原因となり、結果として、光半導体素子の光出力の低下や通電劣化を引き起こす。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、活性層へのキャリアの拡散を低減することができる光半導体素子及び光半導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、一実施形態に係る光半導体素子は、第一導電型の第一クラッド層と、第一クラッド層上に形成された活性層と、活性層上に形成され、第一導電型とは反対の第二導電型を有する第二クラッド層と、積層方向と交差する方向に並んで第二クラッド層を挟む一対のブロック領域と、第二クラッド層上および一対のブロック領域上に形成された第二導電型の第三クラッド層とを備え、第二クラッド層のキャリア濃度が、第三クラッド層のキャリア濃度よりも高い。
また、一実施形態に係る光半導体素子の製造方法は、第一導電型の第一クラッド層上に、活性層、ブロック層、及び第一導電型とは反対の第二導電型を有する第三クラッド層を順に成長させる第1の工程と、積層方向と交差する所定方向に延びる開口を有するエッチングマスクを第三クラッド層上に形成し、エッチングマスクの開口を介して第三クラッド層及びブロック層をエッチングすることにより凹部を形成する第2の工程と、第二導電型を有する第二クラッド層を凹部に成長させる第3の工程と、を含む。
本発明による光半導体素子及び光半導体素子の製造方法によれば、活性層へのキャリアの拡散を低減することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光半導体素子の構成を示す断面図である。 図2は、第1実施形態の光半導体素子の製造方法の各工程を示す図である。 図3は、第1実施形態の光半導体素子の製造方法の各工程を示す図である。 図4は、p型キャリアとして亜鉛が添加されたInPのp型キャリア濃度と成長面方位との関係について実験を行った結果を示すグラフである。 図5は、凹部の内部におけるp型クラッド層の結晶成長の様子を概念的に示す図である。 図6は、n型InPチャネル層へのp型キャリアの拡散の様子を示すグラフである。 図7は、p型キャリア(亜鉛)の拡散距離と拡散時間との関係を示すグラフである。 図8は、一対のブロック領域間の部分(p型クラッド層)と、該部分を除くクラッド層(p型クラッド層)とのそれぞれにおけるp型キャリア濃度を変化させたときの光半導体素子の直列抵抗の変化を示すグラフである。 図9は、本発明の第2実施形態に係る光半導体素子の構成を示す断面図である。 図10は、第2実施形態の光半導体素子を製造する方法における各工程を示す図である。 図11は、第2実施形態の光半導体素子を製造する方法における各工程を示す図である。 図12は、第2実施形態の光半導体素子を製造する方法における各工程を示す図である。 図13は、本発明の第3実施形態に係る光半導体素子の構成を示す断面図である。 図14は、第3実施形態の光半導体素子を製造する方法における各工程を示す図である。 図15は、第3実施形態の光半導体素子を製造する方法における各工程を示す図である。 図16は、第3実施形態の光半導体素子を製造する方法における各工程を示す図である。 図17は、本発明の第4実施形態に係る光半導体素子の構成を示す断面図である。 図18は、第4実施形態の光半導体素子を製造する方法における各工程を示す図である。 図19は、第4実施形態の光半導体素子を製造する方法における各工程を示す図である。 図20は、第4実施形態の光半導体素子を製造する方法における各工程を示す図である。 図21は、図13に示された光半導体素子において、チャネル層が設けられない場合の製造方法における各工程を示す図である。 図21は、図13に示された光半導体素子において、チャネル層が設けられない場合の製造方法における各工程を示す図である。 図21は、図13に示された光半導体素子において、チャネル層が設けられない場合の製造方法における各工程を示す図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。(1)本願発明の一実施形態に係る光半導体素子は、第一導電型の第一クラッド層と、第一クラッド層上に形成された活性層と、活性層上に形成され、第一導電型とは反対の第二導電型を有する第二クラッド層と、積層方向と交差する方向に並んで第二クラッド層を挟む一対のブロック領域と、第二クラッド層上および一対のブロック領域上に形成された第二導電型の第三クラッド層とを備え、第二クラッド層のキャリア濃度が、第三クラッド層のキャリア濃度よりも高い。
本発明者は、一対のブロック領域を有する光半導体素子において、素子内部の直列抵抗を低減する為には、クラッド層の中でも特にブロック領域間に位置する部分のキャリア濃度を高濃度化することが効果的であることを見出した。すなわち、クラッド層全体ではなくブロック領域間の部分のみのキャリア濃度を高濃度化することにより、クラッド層全体のキャリア濃度を抑えて活性層へのキャリアの拡散を低減しつつ、素子内部の直列抵抗を効果的に低減することが可能となる。上記の光半導体素子では、一対のブロック領域間に位置する第二クラッド層のキャリア濃度が、第二クラッド層上および一対のブロック領域上に形成された第三クラッド層のキャリア濃度よりも高い。従って、上記の光半導体素子によれば、高温高出力動作を可能にし、且つクラッド層全体のキャリア濃度を抑えて活性層へのキャリアの拡散を低減することができる。
(2)また、光半導体素子は、第二クラッド層と活性層との間に形成され、第二クラッド層のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度の第二導電型、若しくは第一導電型と第二導電型との中間の導電型である第三導電型を有するチャネル層を更に備えてもよい。このようなチャネル層を更に備えることによって、第二クラッド層から活性層へのキャリアの移動が妨げられ、活性層へのキャリアの拡散を更に低減することができる。
(3)また、光半導体素子では、第二クラッド層がInP系化合物半導体からなり、積層方向と交差する方向における第二クラッド層の幅をW(μm)としたとき、第二クラッド層の厚さT(μm)が
T≧W/tan(55°)
を満たしてもよい。これにより、キャリア濃度が高い第二クラッド層を好適に実現することができる。
(4)また、光半導体素子では、活性層及び第二クラッド層がInP系化合物半導体からなり、活性層の表面の面方位が(100)面であり、第二クラッド層の結晶成長方向と[100]方向との成す角が80°以上90°以下の範囲内に含まれてもよい。これにより、キャリア濃度が高い第二クラッド層を好適に実現することができる。
(5)本願発明の一実施形態に係る光半導体素子の製造方法は、第一導電型の第一クラッド層上に、活性層、ブロック層、及び第一導電型とは反対の第二導電型を有する第三クラッド層を順に成長させる第1の工程と、積層方向と交差する所定方向に延びる開口を有するエッチングマスクを第三クラッド層上に形成し、エッチングマスクの開口を介して第三クラッド層及びブロック層をエッチングすることにより凹部を形成する第2の工程と、第二導電型を有する第二クラッド層を凹部に成長させる第3の工程とを含み、第二クラッド層のキャリア濃度が、第三クラッド層のキャリア濃度よりも高い。
前述したように、クラッド層全体ではなくブロック領域間の部分のみのキャリア濃度を高濃度化することにより、クラッド層全体のキャリア濃度を抑えて活性層へのキャリアの拡散を低減しつつ、素子内部の直列抵抗を効果的に低減することが可能となる。上記の光半導体素子の製造方法では、一対のブロック領域間の凹部に成長する第二クラッド層のキャリア濃度が、第三クラッド層のキャリア濃度よりも高い。従って、上記の光半導体素子の製造方法によれば、高温高出力動作を可能にし、且つクラッド層全体のキャリア濃度を抑えて活性層へのキャリアの拡散を低減することができる。
(6)また、光半導体素子の製造方法では、第2の工程において、凹部の底面にブロック層の一部を残存させてチャネル層とし、チャネル層の厚さをブロック層の厚さの5分の1以下としてもよい。
(7)また、光半導体素子の製造方法では、第二クラッド層がInP系化合物半導体からなり、第2の工程において、開口の幅をW(μm)としたとき、エッチング深さD(μm)が
D≧W×tan(55°)
を満たしてもよい。これにより、キャリア濃度が高い第二クラッド層を好適に実現することができる。
(8)また、光半導体素子の製造方法では、活性層及び第二クラッド層がInP系化合物半導体からなり、活性層の表面の面方位が(100)面であり、第3の工程において、第二クラッド層の結晶成長方向と[100]方向との成す角が80°以上90°以下の範囲内に含まれてもよい。これにより、キャリア濃度が高い第二クラッド層を好適に実現することができる。
(9)また、光半導体素子の製造方法では、第2の工程において、凹部の底面にブロック層の一部を残存させてチャネル層とし、第3の工程の後に、第二クラッド層の第二導電型のキャリアをチャネル層に拡散させる拡散工程を更に含み、チャネル層の一部の厚さをT(μm)とし、第二導電型のキャリアの拡散速度をv(μm/時間)としたとき、拡散工程における拡散時間t(時間)が、
t≧T/v
を満たしてもよい。
(10)本願発明の一実施形態に係る光半導体素子の製造方法は、第一導電型の第一クラッド層上に、活性層、第一導電型とは反対の第二導電型を有する第五クラッド層、及び第一導電型のチャネル層を順に成長させる第1の工程と、積層方向と交差する所定方向に延びるエッチングマスクをチャネル層上に形成し、チャネル層、第五クラッド層、活性層、及び第一クラッド層をエッチングすることによりメサ部を形成する第2の工程と、エッチングマスクを残した状態で、第二導電型の第一ブロック領域、第一導電型の第二ブロック領域、及び第二導電型の第三クラッド層をメサ部の両側に選択的に成長させる第3の工程と、エッチングマスクを除去し、第二導電型を有する第二クラッド層をチャネル層上に成長させる第4の工程とを含み、第二クラッド層のキャリア濃度が、第三クラッド層のキャリア濃度よりも高い。
前述したように、クラッド層全体ではなくブロック領域間の部分のみのキャリア濃度を高濃度化することにより、クラッド層全体のキャリア濃度を抑えて活性層へのキャリアの拡散を低減しつつ、素子内部の直列抵抗を効果的に低減することが可能となる。上記の光半導体素子の製造方法では、メサ部上すなわち第一ブロック領域間及び第二ブロック領域間に成長する第二クラッド層のキャリア濃度が、第三クラッド層のキャリア濃度よりも高い。従って、上記の光半導体素子の製造方法によれば、高温高出力動作を可能にし、且つクラッド層全体のキャリア濃度を抑えて活性層へのキャリアの拡散を低減することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る光半導体素子及び光半導体素子の製造方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る光半導体素子1Aの構成を示す断面図であって、光半導体素子1Aの光導波方向に垂直な断面を示している。本実施形態の光半導体素子1Aは、リッジ構造を有する。図1に示されるように、光半導体素子1Aは、n型(第一導電型)の半導体基板11、活性層12、p型(第二導電型)半導体層13、p型クラッド層14、チャネル層15、一対のn型ブロック領域16a及び16b、p型クラッド層17、p型コンタクト層18、p側電極19及びn側電極20を備えている。
半導体基板11は、例えばn型InPといったInP系化合物半導体からなり、主面11a及び裏面11bを有する。半導体基板11は、n型クラッドとして機能し、本実施形態における第一クラッド層を構成する。半導体基板11のキャリア濃度は、例えば1×1018cm−3である。活性層12は、半導体基板11の主面11a上に結晶成長された層であり、例えば井戸層及び障壁層が交互に積層された多重量子井戸構造を有する。井戸層及び障壁層は、例えばInGaAsPといったInP系化合物半導体からなる。一実施例では、活性層12は半導体基板11の主面11aに接している。p型半導体層13は、活性層12上に設けられており、例えばp型InPといったInP系化合物半導体からなる。
p型クラッド層14は、本実施形態における第二クラッド層であり、活性層12のうち光導波方向に延びるストライプ状の領域上に設けられている。p型クラッド層14は、例えばp型InPといったInP系化合物半導体からなる。p型クラッド層14のキャリア濃度は、後述するp型クラッド層17のキャリア濃度よりも高い。p型クラッド層14のキャリア濃度は、例えば5×1017cm−3以上3×1018cm−3以下である。光導波方向及び積層方向と交差する方向におけるp型クラッド層14の幅Wは例えば0.4μm以上1.5μm以下であり、積層方向におけるp型クラッド層14の厚さT1は例えば0.57μm以上2.2μm以下である。
チャネル層15は、活性層12のうち光導波方向に延びるストライプ状の領域上において、活性層12とp型クラッド層14との間に設けられている。チャネル層15は、例えばInPといったInP系化合物半導体からなる。また、チャネル層15は、例えばp型クラッド層14のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度のp型、若しくはn型とp型との中間の導電型であるi型(第三導電型)を有する。積層方向におけるチャネル層15の厚さT2は例えば0.01μm以上0.5μm以下である。なお、チャネル層15は省略されてもよい。
一対のn型ブロック領域16a及び16bは、活性層12へ流れる電流の流路を狭窄するために設けられている。n型ブロック領域16a及び16bは、例えばn型InPといったInP系化合物半導体からなる。n型ブロック領域16a及び16bは、積層方向と交差する方向に並んで、p型クラッド層14を挟むように配置されている。n型ブロック領域16a及び16bは、p型半導体層13との間のpn接合によって電流を阻止する。n型ブロック領域16a及び16bのキャリア濃度は、例えば3×1018cm−3である。なお、p型クラッド層14を挟むように設けられる一対のブロック領域は、この形態に限られず、例えば高抵抗層によって構成されてもよい。
p型クラッド層17は、本実施形態における第三クラッド層であり、p型クラッド層14上、並びに一対のn型ブロック領域16a及び16b上にわたって半導体基板11上の全面に形成されている。p型クラッド層17は、例えばp型InPといったInP系化合物半導体からなる。p型クラッド層17のキャリア濃度は、例えば5×1017cm−3である。p型コンタクト層18は、p型クラッド層17上に形成されており、例えばp型InGaAsといったInP系化合物半導体からなる。
p側電極(アノード電極)19は、p型コンタクト層18上に設けられており、p型コンタクト層18と接触している。n側電極(カソード電極)20は、半導体基板11の裏面11b上に設けられており、半導体基板11と接触している。p側電極19及びn側電極20は、例えば金及びゲルマニウムの混合、並びにチタン及び白金の混合等の金属により構成されている。
図2及び図3は、本実施形態の光半導体素子1Aの製造方法の各工程を示す図である。まず、第1の工程として、図2(a)に示されるように、n型InPからなる半導体基板11(第一クラッド層)の主面11a上に、活性層12、p型半導体層13、n型ブロック層22、及びp型クラッド層23(第三クラッド層)を、例えば有機金属気相成長法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)によって順に成長させる。半導体基板11のキャリア濃度は、例えば1×1018cm−3である。n型ブロック層22は、一対のn型ブロック領域16a,16bとなる層であり、例えばn型InPといったInP系化合物半導体からなる。n型ブロック層22のキャリア濃度は、例えば3×1018cm−3である。n型ブロック層22の厚さは、例えば0.5μmである。p型クラッド層23は、p型クラッド層17の一部となる層であり、例えばp型InPといったInP系化合物半導体からなる。p型クラッド層23のキャリア濃度は、例えば5×1017cm−3である。p型クラッド層23の厚さは、例えば0.4μmである。
活性層12の原料ガスは、例えばトリメチルインジウム(Trimethyl Indium:TMIn)、トリエチルガリウム(Triethyl Gallium:TEGa)、フォスフィン(PH)及びアルシン(AsH)を含む。p型クラッド層23の原料ガスは、TMIn、PH、及びジメチル亜鉛(DMZ)を含む。n型ブロック層22の原料ガスは、例えばTMIn、PH、及びシラン(SiH)を含む。MOCVD装置内の成長温度は例えば620℃であり、成長圧力は例えば0.1気圧である。
次に、第2の工程として、図2(b)に示されるように、p型クラッド層23の上面にエッチングマスクM1を形成する。エッチングマスクM1は、例えば二酸化シリコン(SiO)といったシリコン酸化物からなり、積層方向と交差する所定方向(すなわち光導波方向)に延びるストライプ状の開口M1aを有する。そして、例えばドライエッチングにより、エッチングマスクM1の開口M1aを介して、p型クラッド層23と、n型ブロック層22の一部とをエッチングする。これにより、p型クラッド層23からn型ブロック層22に達する凹部24が形成され、その両側に一対のブロック領域16a,16bが形成される。このとき、積層方向における凹部24の深さは例えば0.8μmであり、上記所定方向と交差する方向における凹部24の幅は例えば0.6μmである。
また、このとき、凹部24の底面にn型ブロック層22の一部分を残存させ、チャネル層15を形成する。チャネル層15の厚さは、n型ブロック層22の厚さの5分の1以下であるとよい。これにより、後述する拡散工程に必要な時間を短縮することができる。一実施例では、チャネル層15の厚さは0.1μmである。なお、n型ブロック層22の一部分を残存させることなく、p型半導体層13に達するまでエッチングを行ってもよい。
続いて、第3の工程として、図3(a)に示されるように、p型クラッド層23のキャリア濃度よりも高いキャリア濃度を有するp型クラッド層14を、例えばMOCVD法を用いて凹部24の内部に成長させる。そして、p型クラッド層14の成長と連続して、p型クラッド層14のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有するp型クラッド層26をp型クラッド層14上及びp型クラッド層23上に成長させる。p型クラッド層26は、p型クラッド層23とともにp型クラッド層17を構成する。p型クラッド層26の厚さは、例えば1.5μmである。その後、p型コンタクト層18をp型クラッド層17上に例えばMOCVD法を用いて成長させる。p型コンタクト層18の厚さは、例えば0.1μmである。
上述した第3の工程において、p型クラッド層14及び26の原料ガスは例えばTMIn、PH、及びDMZを含む。p型コンタクト層18の原料ガスは例えばTMIn、TEGa、AsH及びDMZを含む。p型クラッド層26のキャリア濃度は例えば5×1017cm−3である。p型クラッド層14及び26の成長時間は双方合わせて例えば1時間であり、成長温度は例えば620℃である。p型コンタクト層18の成長時間は例えば0.5時間であり、成長温度は例えば550℃である。
続いて、拡散工程を行う。拡散工程では、拡散炉において、p型クラッド層14に含まれるp型キャリア(例えば亜鉛)をチャネル層15に拡散させる。これにより、n型InPであったチャネル層15は、p型クラッド層14のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度のp型InP、若しくはn型とp型との中間の導電型であるi型InPとなる。これにより、光半導体素子1Aの直列抵抗が低減される。拡散炉内のキャリアガスは例えば水素であり、拡散温度は例えば630℃である。
続いて、図3(b)に示されるように、p側電極19及びn側電極20を例えば蒸着法により形成する。以上の工程により、光半導体素子1Aが作製される。
ここで、第3の工程について詳細に説明する。図4は、p型キャリアとして亜鉛が添加されたInPのp型キャリア濃度と成長面方位との関係について実験を行った結果を示すグラフである。図4において、横軸は、(100)面を0°とし、(01−1)面を90°としたときの成長面の傾斜角を示す。縦軸は、p型InPのp型キャリア濃度である。図4に示されるように、傾斜角が0°以上80°未満の範囲内に含まれる場合、p型キャリア濃度はほぼ一定である。これに対し、傾斜角が80°以上90°以下の範囲内に含まれる場合、p型キャリア濃度は格段に増加し、(100)面を成長面とする場合(傾斜角0°)の2倍以上となる。従って、活性層12の表面の面方位が(100)面である場合、p型クラッド層14の結晶成長方向と[100]方向との成す角は、80°以上90°以下の範囲内に含まれるとよい。また、p型クラッド層17の結晶成長方向と[100]方向との成す角は、0°以上80°以下の範囲内に含まれるとよい。これにより、p型クラッド層14のキャリア濃度を、p型クラッド層17のキャリア濃度よりも高くすることができる。
図5(a)及び図5(b)は、凹部24の内部におけるp型クラッド層14の結晶成長の様子を概念的に示す図であって、凹部24の深さDと幅Wとの比(D/W)が小さい場合(図5(a))と、比(D/W)が大きい場合(図5(b))とをそれぞれ示している。なお、これらの図では、ドットの密度によりキャリア濃度の濃淡が表されており、ドットの密度が高いほどキャリア濃度が高い。
凹部24の底面の面方位は活性層12の表面の面方位と同じ(100)面であり、凹部24の側面の面方位は(011)面である。従って、凹部24の底面上にはp型クラッド層14の低濃度領域が成長し、凹部24の側面上にはp型クラッド層14の高濃度領域が成長する。図5(a)に示されるように、比(D/W)が小さい場合には、低濃度領域が高濃度領域よりも広くなり、p型クラッド層14全体でのp型キャリア濃度は比較的低くなる。一方、図5(b)に示されるように、比(D/W)が小さい場合には、高濃度領域が低濃度領域よりも広くなり、p型クラッド層14全体でのp型キャリア濃度は比較的高くなる。このことから、凹部24の比(D/W)によってp型クラッド層14のp型キャリア濃度を制御できることがわかる。p型クラッド層14の成長表面14aが、(100)面に対する傾斜角が55°である(111)B面から成ることに鑑みれば、第2の工程において、図2(b)に示される凹部24の幅(すなわちエッチングマスクM1の開口M1aの幅)W(μm)と、エッチング深さD(μm)とが
D≧W×tan(55°)
を満たすとよい。これにより、p型クラッド層17よりも高濃度のp型クラッド層14を好適に形成することができる。
次に、チャネル層15にp型キャリアを拡散させるための拡散工程について詳細に説明する。図6は、本発明者によって測定された、n型InPチャネル層へのp型キャリアの拡散の様子を示すグラフである。図6において、縦軸はキャリア濃度(単位:cm−3)を示し、横軸は積層方向の位置(単位:μm)を示している。チャネル層15の積層方向の位置は、0.73μm〜0.83μmの範囲である。図中において、グラフG11はp型キャリアとしての亜鉛の濃度分布を示し、グラフG12はn型キャリアとしてのシリコンの濃度分布を示す。図6に示されるように、チャネル層15のn型キャリア濃度がp型クラッド層14のp型キャリア濃度よりも高い場合には、チャネル層15に拡散したp型キャリアの濃度は、n型キャリア濃度とほぼ一致した。従って、チャネル層15の導電型は主にi型となる。
また、図7は、本発明者によって測定されたp型キャリア(亜鉛)の拡散距離と拡散時間との関係を示すグラフである。図7において、縦軸は拡散距離(単位:nm)を示し、横軸は拡散時間(単位:時間)を示している。なお、測定に用いられたn型InP層のキャリア濃度は、隣接するp型InP層のキャリア濃度の2倍であった。図7に示されるように、n型InP層のキャリア濃度がp型InP層のキャリア濃度よりも高い場合には、拡散距離は拡散時間に比例する。このことから、拡散工程において、チャネル層15の厚さをT(μm)とし、p型キャリアの拡散速度をv(μm/時間)としたとき、拡散時間t(時間)は、
t≧T/v
を満たすとよい。一実施例では、拡散時間は8時間である。なお、n型InP層のキャリア濃度がp型InP層のキャリア濃度よりも低い場合には、拡散したp型キャリア濃度は、n型キャリア濃度よりも高くなる。従って、この場合にはチャネル層15の導電型はp型となる。
以上の構成を備える本実施形態の光半導体素子1A及びその製造方法によって得られる効果について説明する。前述したように、本発明者は、一対のブロック領域16a,16bを有する光半導体素子1Aにおいて、素子内部の直列抵抗を低減する為には、クラッド層の中でも特にブロック領域16a,16b間に位置する部分のキャリア濃度を高濃度化することが効果的であることを見出した。図8は、一対のブロック領域16a,16b間の部分(p型クラッド層14)と、該部分を除くクラッド層(p型クラッド層17)とのそれぞれにおけるp型キャリア濃度を変化させたときの光半導体素子の直列抵抗の変化を示すグラフである。図において、プロットP1はp型クラッド層14のp型キャリア濃度を変化させた場合を示しており、プロットP2はp型クラッド層17のp型キャリア濃度を変化させた場合を示している。図8を参照すると、p型クラッド層17のp型キャリア濃度を高くするよりも、p型クラッド層14すなわちブロック領域16a,16b間の部分のp型キャリア濃度を高くする方が、直列抵抗がより低減している。この結果は、p型クラッド層17において比較的に広い幅で流れていた電流の流路が、ブロック領域16a,16bによって狭められることに起因する考えられる。なお、一対のブロック領域16a,16b間の部分と該部分を除くp型クラッド層との双方においてp型キャリア濃度を高くすれば、直列抵抗は更に低減する。しかしながら、この場合には、活性層12へのキャリアの拡散が顕著となる。従って、ブロック領域16a,16b間の部分に限定してp型キャリア濃度を高くすることによって、直列抵抗の低減と、活性層12へのキャリアの拡散の抑制とを両立させることができる。
すなわち、本実施形態においては、クラッド層全体ではなくブロック領域16a,16b間の部分のみのキャリア濃度を高濃度化することにより、クラッド層全体のキャリア濃度を抑えて活性層12へのキャリアの拡散を低減しつつ、素子内部の直列抵抗を効果的に低減することが可能となる。光半導体素子1A及びその製造方法では、ブロック領域16a,16b間に位置するp型クラッド層14のキャリア濃度が、p型クラッド層14上およびブロック領域16a,16b上に形成されたp型クラッド層17のキャリア濃度よりも高い。従って、本実施形態の光半導体素子1A及びその製造方法によれば、高温高出力動作を可能にし、且つクラッド層全体のキャリア濃度を抑えて活性層12へのキャリアの拡散を低減することができる。
また、本実施形態のように、光半導体素子1Aは、p型クラッド層14と活性層12との間に形成され、p型クラッド層14のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度のp型若しくはi型を有するチャネル層15を更に備えてもよい。このようなチャネル層15を更に備えることによって、p型クラッド層14から活性層12へのキャリアの移動が妨げられ、活性層12へのキャリアの拡散を更に低減することができる。また、チャネル層15の導電型がブロック層22と同じn型である場合にはpn接合によって直列抵抗が増加するが、拡散工程によりチャネル層15の導電型をi型若しくはp型とすることにより、直列抵抗の低減が可能となる。
また、本実施形態のように、拡散前におけるチャネル層15のn型キャリア濃度が、p型クラッド層14のp型キャリア濃度よりも高いとよい。これにより、p型クラッド層14からチャネル層15へのキャリアの拡散速度が遅くなり、活性層12へのキャリアの拡散をより一層低減することができる。
なお、チャネル層15の厚さがブロック領域16a,16bの厚さよりも薄いことによって、拡散工程を経てチャネル層15の導電型を容易にi型若しくはp型とするとともに、ブロック領域16a,16bの導電型(n型)を維持することができる。ブロック領域16a,16bの導電型が反転することなく良好な電流狭窄構造を形成することにより、高温高出力動作に寄与できる。但し、チャネル層15の厚さとブロック領域16a,16bの厚さとが同じである場合においても、チャネル層15の(拡散工程前の)n型キャリア濃度をブロック領域16a,16bのn型キャリア濃度よりも低くすることにより、良好な電流狭窄構造を形成することができる。
また、本実施形態のように、光半導体素子1Aの製造方法の第2の工程において、凹部24の底面にブロック層22の一部を残存させてチャネル層15とし、チャネル層15の厚さをブロック層22の厚さの5分の1以下としてもよい。これにより、チャネル層15へのp型キャリアの拡散に必要な時間を短縮することができる。
また、本実施形態のように、光半導体素子1A及びその製造方法では、p型クラッド層14の幅W(μm)に対して、p型クラッド層14の厚さT(μm)が
T≧W/tan(55°)
を満たしてもよい。これにより、キャリア濃度が高いp型クラッド層14を好適に実現することができる。
また、本実施形態のように、光半導体素子1A及びその製造方法では、活性層12の表面の面方位が(100)面であり、p型クラッド層14の結晶成長方向と[100]方向との成す角が80°以上90°以下の範囲内に含まれてもよい。これにより、キャリア濃度が高いp型クラッド層14を好適に実現することができる。
(第2の実施の形態)
図9は、本発明の第2実施形態に係る光半導体素子1Bの構成を示す断面図であって、光半導体素子1Bの光導波方向に垂直な断面を示している。本実施形態の光半導体素子1Bは、第1実施形態の光半導体素子1Aと異なり、埋め込みヘテロ(Buried Heterostructure:BH)構造を有する。図9に示されるように、光半導体素子1Bは、半導体基板31、活性層32、p型半導体層33、チャネル層15、p型クラッド層14、一対のn型ブロック領域16a及び16b、p型クラッド層17、p型コンタクト層18、p側電極19及びn側電極20を備えている。これらのうち、半導体基板31、活性層32、及びp型半導体層33を除く他の部分の構成については、第1実施形態と同様であるため詳細な説明を省略する。
半導体基板31は、例えばn型InPといったInP系化合物半導体からなり、主面31a及び裏面31bを有する。半導体基板31は、n型クラッドとして機能し、本実施形態における第一クラッド層を構成する。半導体基板31のキャリア濃度は、例えば1×1018cm−3である。活性層32は、半導体基板31の主面31a上に結晶成長された層であり、例えば井戸層及び障壁層が交互に積層された多重量子井戸構造を有する。井戸層及び障壁層は、例えばInGaAsPといったInP系化合物半導体からなる。一実施例では、活性層32は半導体基板31の主面31aに接している。活性層32と、半導体基板31の一部とは、光導波方向に沿って延びるストライプ状のメサ部34を構成している。p型半導体層33は、メサ部34の上面および両側面を覆うように設けられており、例えばp型InPといったInP系化合物半導体からなる。チャネル層15及びp型クラッド層14は、p型半導体層33の表面のうちメサ部34上の領域に設けられている。ブロック領域16a,16bは、p型半導体層33とともに、電流狭窄のためのpn接合を構成している。
図10〜図12は、本実施形態の光半導体素子1Bを製造する方法における各工程を示す図である。まず、第1の工程として、図10(a)に示されるように、n型InPからなる半導体基板31(第一クラッド層)の主面31a上に、活性層32、及びp型半導体層35を、例えばMOCVDによって順に成長させる。p型半導体層35は、p型半導体層33の一部となる層であり、例えばp型InPといったInP系化合物半導体からなる。p型半導体層35のキャリア濃度は例えば5×1017cm−3である。活性層32の原料ガスは、例えばTMIn、TEGa、PH及びAsHを含む。p型半導体層35の原料ガスは、TMIn、PH、及びDMZを含む。MOCVD装置内の成長温度は例えば620℃であり、成長圧力は例えば0.1気圧である。
次に、図10(b)に示されるように、p型半導体層35の上面にエッチングマスクM2を形成する。エッチングマスクM2は、例えば二酸化シリコン(SiO)といったシリコン酸化物からなり、積層方向と交差する所定方向(すなわち光導波方向)に延びるストライプ状といった形状を有する。そして、例えばドライエッチングにより、エッチングマスクM2に覆われていないp型半導体層35、活性層32、及び半導体基板31の一部をエッチングする。これにより、p型半導体層33の一部、活性層32、及び半導体基板31の一部を含むメサ部34が形成される。エッチング深さは例えば1.5μmである。
続いて、図10(c)に示されるように、エッチングマスクM2を選択成長マスクとして、例えばMOCVD法を用いてp型半導体層33の残りの部分を成長させる。このとき、原料ガスは例えばTMIn、PH、及びDMZを含む。その後、エッチングマスクM2をフッ化水素酸に浸すことにより(例えば1分間)、エッチングマスクM2を除去する。
続いて、図11(a)に示されるように、n型ブロック層22及びp型クラッド層23(第三クラッド層)を例えばMOCVDによりp型半導体層33上に成長させる。なお、n型ブロック層22及びp型クラッド層23の成長方法は第1実施形態(図2(a)を参照)と同様なので、詳細な説明を省略する。
続いて、第2の工程として、図11(b)に示されるように、p型クラッド層23の上面にエッチングマスクM1を形成する。そして、例えばドライエッチングにより、p型クラッド層23と、n型ブロック層22の一部とをエッチングする。これにより、p型クラッド層23からn型ブロック層22に達する凹部24が形成され、その両側に一対のブロック領域16a,16bが形成される。また、このとき、凹部24の底面にn型ブロック層22の一部分を残存させ、チャネル層15を形成する。なお、エッチングマスクM1の構成及びエッチング方法、並びに凹部24及びチャネル層15の構成は第1実施形態と同様である。
続いて、第3の工程として、図12(a)に示されるように、p型クラッド層23のキャリア濃度よりも高いキャリア濃度を有するp型クラッド層14を、例えばMOCVD法を用いて凹部24の内部に成長させる。そして、p型クラッド層14の成長と連続して、p型クラッド層14のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有するp型クラッド層26をp型クラッド層14上及びp型クラッド層23上に成長させる。p型クラッド層26は、p型クラッド層23とともにp型クラッド層17を構成する。その後、p型コンタクト層18をp型クラッド層17上に例えばMOCVD法を用いて成長させる。なお、p型クラッド層14、p型クラッド層26及びp型コンタクト層18の成長方法は、第1実施形態と同様である。
続いて、拡散工程を行う。拡散工程では、拡散炉において、p型クラッド層14に含まれるp型キャリア(例えば亜鉛)をチャネル層15に拡散させる。これにより、n型InPであったチャネル層15は、p型クラッド層14のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度のp型InP、若しくはn型とp型との中間の導電型であるi型InPとなる。最後に、図12(b)に示されるように、p側電極19及びn側電極20を例えば蒸着法により形成する。以上の工程により、光半導体素子1Bが作製される。
本実施形態の光半導体素子1B及びその製造方法では、ブロック領域16a,16b間に位置するp型クラッド層14のキャリア濃度が、p型クラッド層14上およびブロック領域16a,16b上に形成されたp型クラッド層17のキャリア濃度よりも高い。従って、第1実施形態と同様に、高温高出力動作を可能にし、且つクラッド層全体のキャリア濃度を抑えて活性層32へのキャリアの拡散を低減することができる。
(第3の実施の形態)
図13は、本発明の第3実施形態に係る光半導体素子1Cの構成を示す断面図であって、光半導体素子1Cの光導波方向に垂直な断面を示している。本実施形態の光半導体素子1Cは、p型クラッド層14の側面が(001)面に対して55°〜60°の角度でもって傾斜している点を除き、上述した第2実施形態の光半導体素子1B(図9を参照)と同様の構成を備えている。
図14〜図16は、本実施形態の光半導体素子1Cを製造する方法における各工程を示す図である。まず、第1の工程として、図14(a)に示されるように、n型InPからなる半導体基板31(第一クラッド層)の主面31a上に、活性層32、p型半導体層35(第五クラッド層)、及びn型半導体層36を、例えばMOCVDによって順に成長させる。p型半導体層35は、p型半導体層33(図12を参照)の一部となる層であり、例えばp型InPといったInP系化合物半導体からなる。p型半導体層35のキャリア濃度は例えば5×1017cm−3である。n型半導体層36は、チャネル層15(図13を参照)となる層であり、例えばn型InPといったInP系化合物半導体からなる。n型半導体層36のキャリア濃度は例えば3×1018cm−3である。
次に、第2の工程として、図14(b)に示されるように、n型半導体層36の上面にエッチングマスクM3を形成する。エッチングマスクM3は、例えば二酸化シリコン(SiO)といったシリコン酸化物からなり、積層方向と交差する所定方向(すなわち光導波方向)に延びるストライプ状といった形状を有する。そして、例えばドライエッチングにより、エッチングマスクM3に覆われていないn型半導体層36、p型半導体層35、活性層32、及び半導体基板31の一部をエッチングする。これにより、チャネル層15、p型半導体層33の一部、活性層32、及び半導体基板31の一部を含むメサ部37が形成される。エッチング深さは例えば1.5μmである。
続いて、第3の工程として、図14(c)に示されるように、エッチングマスクM3を残した状態で選択成長マスクとし、例えばMOCVD法を用いてp型半導体層33の残りの部分(第一ブロック領域)、ブロック領域16a及び16b(第二ブロック領域)、及びp型キャップ層17a及び17b(第三クラッド層)をメサ部37の両側に選択的に成長させる。p型キャップ層17a及び17bは、p型クラッド層17の一部分となる層であり、例えばp型InPといったInP系化合物半導体からなる。このとき、p型半導体層33のキャリア濃度を例えば5×1017cm−3とし、ブロック領域16a及び16bのキャリア濃度を例えば3×1018cm−3とし、p型キャップ層17a及び17bのキャリア濃度を例えば5×1017cm−3とする。
続いて、第4の工程として、エッチングマスクM3をフッ化水素酸に浸すことにより(例えば1分間)、エッチングマスクM3を除去する。その後、図15(a)に示されるように、p型キャップ層17a及び17bの上面に選択成長マスクM4を形成する。選択成長マスクM4は、例えば二酸化シリコン(SiO)といったシリコン酸化物からなり、積層方向と交差する所定方向(すなわち光導波方向)に延びるストライプ状の開口M4aを有する。そして、図15(b)に示されるように、p型キャップ層17a及び17bのキャリア濃度よりも高いキャリア濃度を有するp型クラッド層14を、例えばMOCVD法を用いてチャネル層15上に選択的に成長させる。p型クラッド層14の厚さは例えば0.7μmであり、p型クラッド層14のキャリア濃度は例えば1.5×1018cm−3である。p型クラッド層14の原料ガスはTMIn、PH、及びDMZを含む。p型クラッド層14の成長時間は例えば1時間であり、成長温度は例えば620℃である。
続いて、選択成長マスクM4を除去し、図16(a)に示されるように、p型クラッド層14のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有するp型クラッド層26をp型クラッド層14上並びにp型キャップ層17a及び17b上に成長させる。p型クラッド層26は、p型キャップ層17a及び17bとともにp型クラッド層17を構成する。その後、p型コンタクト層18をp型クラッド層17上に例えばMOCVD法を用いて成長させる。
続いて、拡散工程を行う。拡散工程では、拡散炉において、p型クラッド層14に含まれるp型キャリア(例えば亜鉛)をチャネル層15に拡散させる。これにより、n型InPであったチャネル層15は、p型クラッド層14のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度のp型InP、若しくはn型とp型との中間の導電型であるi型InPとなる。最後に、図16(b)に示されるように、p側電極19及びn側電極20を例えば蒸着法により形成する。以上の工程により、光半導体素子1Cが作製される。
本実施形態の光半導体素子1C及びその製造方法では、ブロック領域16a,16b間に位置するp型クラッド層14のキャリア濃度が、p型クラッド層14上およびブロック領域16a,16b上に形成されたp型クラッド層17のキャリア濃度よりも高い。従って、第1実施形態と同様に、高温高出力動作を可能にし、且つクラッド層全体のキャリア濃度を抑えて活性層32へのキャリアの拡散を低減することができる。
(第4の実施の形態)
図17は、本発明の第4実施形態に係る光半導体素子1Dの構成を示す断面図であって、光半導体素子1Dの光導波方向に垂直な断面を示している。本実施形態の光半導体素子1Dは、上述した第2実施形態の光半導体素子1Bと同様の構成を備えている。
図18〜図20は、本実施形態の光半導体素子1Dを製造する方法における各工程を示す図である。まず、第1の工程として、図18(a)に示されるように、n型InPからなる半導体基板31(第一クラッド層)の主面31a上に、活性層32、p型半導体層35(第五クラッド層)、及びn型半導体層36を、例えばMOCVDによって順に成長させる。p型半導体層35は、p型半導体層33(図17を参照)の一部となる層であり、例えばp型InPといったInP系化合物半導体からなる。p型半導体層35のキャリア濃度は例えば5×1017cm−3である。n型半導体層36は、チャネル層15(図17を参照)となる層であり、例えばn型InPといったInP系化合物半導体からなる。n型半導体層36のキャリア濃度は例えば3×1018cm−3である。
次に、第2の工程として、図18(b)に示されるように、n型半導体層36の上面にエッチングマスクM3を形成する。エッチングマスクM3は、例えば二酸化シリコン(SiO)といったシリコン酸化物からなり、積層方向と交差する所定方向(すなわち光導波方向)に延びるストライプ状といった形状を有する。そして、例えばドライエッチングにより、エッチングマスクM3に覆われていないn型半導体層36、p型半導体層35、活性層32、及び半導体基板31の一部をエッチングする。これにより、チャネル層15、p型半導体層33の一部、活性層32、及び半導体基板31の一部を含むメサ部37が形成される。エッチング深さは例えば1.5μmである。
続いて、第3の工程として、図19(a)に示されるように、エッチングマスクM3を残した状態で選択成長マスクとし、例えばMOCVD法を用いてp型半導体層33の残りの部分(第一ブロック領域)、ブロック領域16a及び16b(第二ブロック領域)、及びp型キャップ層17a及び17b(第三クラッド層)をメサ部37の両側に選択的に成長させる。p型キャップ層17a及び17bは、p型クラッド層17の一部分となる層であり、例えばp型InPといったInP系化合物半導体からなる。このとき、p型半導体層33のキャリア濃度を例えば5×1017cm−3とし、ブロック領域16a及び16bのキャリア濃度を例えば3×1018cm−3とし、p型キャップ層17a及び17bのキャリア濃度を例えば5×1017cm−3とする。
そして、図19(b)に示されるように、臭化水素及び水の1:1混合液に浸すことにより(例えば30秒)、p型キャップ層17a及び17bの各側面、及びブロック領域16a及び16bの各側面に(01−1)面を露出させる。
続いて、第4の工程として、エッチングマスクM3をフッ化水素酸に浸すことにより(例えば1分間)、エッチングマスクM3を除去する。その後、図20(a)に示されるように、p型キャップ層17a及び17bのキャリア濃度よりも高いキャリア濃度を有するp型クラッド層14を、例えばMOCVD法を用いてチャネル層15上、p型キャップ層17a及び17bの各側面上、並びにブロック領域16a及び16bの各側面上に成長させる。このとき、p型クラッド層14の成長と連続して、p型クラッド層14のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有するp型クラッド層26をp型クラッド層14上並びにp型キャップ層17a及び17b上に成長させる。p型クラッド層26は、p型キャップ層17a及び17bとともにp型クラッド層17を構成する。p型クラッド層26の厚さは、例えば1.5μmである。その後、p型コンタクト層18をp型クラッド層17上に例えばMOCVD法を用いて成長させる。p型コンタクト層18の厚さは、例えば0.1μmである。
続いて、拡散工程を行う。拡散工程では、拡散炉において、p型クラッド層14に含まれるp型キャリア(例えば亜鉛)をチャネル層15に拡散させる。これにより、n型InPであったチャネル層15は、p型クラッド層14のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度のp型InP、若しくはn型とp型との中間の導電型であるi型InPとなる。最後に、図20(b)に示されるように、p側電極19及びn側電極20を例えば蒸着法により形成する。以上の工程により、光半導体素子1Dが作製される。
本実施形態の光半導体素子1D及びその製造方法では、ブロック領域16a,16b間に位置するp型クラッド層14のキャリア濃度が、p型クラッド層14上およびブロック領域16a,16b上に形成されたp型クラッド層17のキャリア濃度よりも高い。従って、第1実施形態と同様に、高温高出力動作を可能にし、且つクラッド層全体のキャリア濃度を抑えて活性層32へのキャリアの拡散を低減することができる。
(第5の実施の形態)
図21〜図23は、図13に示された光半導体素子1Cにおいて、チャネル層15が設けられない場合の製造方法における各工程を示す図である。まず、第1の工程として、図21(a)に示されるように、n型InPからなる半導体基板31(第一クラッド層)の主面31a上に、活性層32、及びp型半導体層35(第五クラッド層)を、例えばMOCVDによって順に成長させる。p型半導体層35は、p型半導体層33(図13を参照)の一部となる層であり、例えばp型InPといったInP系化合物半導体からなる。p型半導体層35の不純物濃度は例えば5×1017cm-3である。
次に、第2の工程として、図21(b)に示されるように、p型半導体層35の上面にエッチングマスクM3を形成する。エッチングマスクM3は、例えば二酸化シリコン(SiO2)といったシリコン酸化物からなり、積層方向と交差する所定方向(すなわち光導波方向)に延びるストライプ状といった形状を有する。そして、例えばドライエッチングにより、エッチングマスクM3に覆われていないp型半導体層35、活性層32、及び半導体基板31の一部をエッチングする。これにより、p型半導体層33の一部、活性層32、及び半導体基板31の一部を含むメサ部38が形成される。エッチング深さは例えば1.5μmである。
続いて、第3の工程として、図21(c)に示されるように、エッチングマスクM3を残して選択成長マスクとし、例えばMOCVD法を用いてp型半導体層33の残りの部分(第一ブロック領域)、ブロック領域16a及び16b(第二ブロック領域)、及びp型キャップ層17a及び17b(第三クラッド層)をメサ部38の両側に選択的に成長させる。p型キャップ層17a及び17bは、p型クラッド層17の一部分となる層であり、例えばp型InPといったInP系化合物半導体からなる。このとき、p型半導体層33の不純物濃度を例えば5×1017cm-3とし、ブロック領域16a及び16bの不純物濃度を例えば3×1018cm-3とし、p型キャップ層17a及び17bの不純物濃度を例えば5×1017cm-3とする。
続いて、第4の工程として、エッチングマスクM3をフッ化水素酸に浸すことにより(例えば1分間)、エッチングマスクM3を除去する。その後、図22(a)に示されるように、p型キャップ層17a及び17bの上面に選択成長マスクM4を形成する。選択成長マスクM4は、例えば二酸化シリコン(SiO2)といったシリコン酸化物からなり、積層方向と交差する所定方向(すなわち光導波方向)に延びるストライプ状の開口M4aを有する。そして、図22(b)に示されるように、p型キャップ層17a及び17bの不純物濃度よりも高い不純物濃度を有するp型クラッド層14を、例えばMOCVD法を用いてp型半導体層33上に選択的に成長させる。
p型クラッド層14の厚さは例えば0.7μmであり、p型クラッド層14の不純物濃度は例えば1.5×1018cm-3である。p型クラッド層14の原料ガスはTMIn、PH3、及びDMZを含む。p型クラッド層14の成長時間は例えば1時間であり、成長温度は例えば620℃である。
続いて、選択成長マスクM4を除去し、図23(a)に示されるように、p型クラッド層14の不純物濃度よりも低い不純物濃度を有するp型クラッド層26を、p型クラッド層14上、並びにp型キャップ層17a及び17b上に成長させる。p型クラッド層26は、p型キャップ層17a及び17bとともにp型クラッド層17を構成する。その後、p型コンタクト層18をp型クラッド層17上に例えばMOCVD法を用いて成長させる。
最後に、図23(b)に示されるように、p側電極19及びn側電極20を例えば蒸着法により形成する。以上の工程により、光半導体素子1Cが作製される。本実施形態の光半導体素子1C及びその製造方法では、ブロック領域16a及び16b間に位置するp型クラッド層14の不純物濃度が、p型クラッド層14上およびブロック領域16a,16b上に形成されたp型クラッド層17の不純物濃度よりも高い。従って、第1実施形態と同様に、高温高出力動作を可能にし、且つクラッド層全体の不純物濃度を抑えて活性層32への不純物の拡散を低減することができる。
1A…光半導体素子、11,31…半導体基板、12,32…活性層、13…p型半導体層、14…p型クラッド層、15…チャネル層、16a,16b…n型ブロック領域、17…p型クラッド層、18…p型コンタクト層、19…p側電極、20…n側電極、22…n型ブロック層、23…p型クラッド層、24…凹部、26…p型クラッド層、33,35…p型半導体層、34,37,38…メサ部、36…n型半導体層、M1〜M3…エッチングマスク、M4…選択成長マスク。

Claims (9)

  1. 第一導電型の第一クラッド層と、
    前記第一クラッド層上に形成された活性層と、
    前記活性層上に形成され、前記第一導電型とは反対の第二導電型を有する第二クラッド層と、
    前記第一クラッド層、前記活性層、及び前記第二クラッド層の積層方向と交差する方向に並んで前記第二クラッド層を挟む二つのブロック領域と、
    前記第二クラッド層上および前記二つのブロック領域上に形成された前記第二導電型の第三クラッド層とを備え、
    前記第二クラッド層のキャリア濃度が、前記第三クラッド層のキャリア濃度よりも高
    前記第二クラッド層がInP系化合物半導体からなり、
    前記積層方向と交差する方向における前記第二クラッド層の幅をW(μm)としたとき、前記第二クラッド層の厚さT(μm)が
    T≧W/tan(55°)
    を満たす、光半導体素子。
  2. 前記第二クラッド層と前記活性層との間に形成され、前記第二クラッド層のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度の前記第二導電型、若しくは前記第一導電型と前記第二導電型を示さないチャネル層を更に備える、請求項1に記載の光半導体素子。
  3. 前記活性層がInP系化合物半導体からなり、
    前記活性層の表面の面方位が(100)面であり、
    前記第二クラッド層の結晶成長方向と[100]方向との成す角が80°以上90°以下の範囲内に含まれる、請求項1又は2に記載の光半導体素子。
  4. 第一導電型の第一クラッド層上に、活性層、ブロック層、及び前記第一導電型とは反対の第二導電型を有する第三クラッド層を順に成長させる第1の工程と、
    記第三クラッド層及び前記ブロック層に凹部を形成する第2の工程と、
    前記第二導電型を有する第二クラッド層を前記凹部に成長させる第3の工程とを含み、
    前記第二クラッド層のキャリア濃度が、前記第三クラッド層のキャリア濃度よりも高い、光半導体素子の製造方法。
  5. 前記第2の工程において、前記凹部の底面に前記ブロック層の厚さの5分の1以下で前記ブロック層を残存させる、請求項に記載の光半導体素子の製造方法。
  6. 前記第二クラッド層がInP系化合物半導体からなり、
    前記第2の工程において、前記凹部を、前記第三クラッド層上に形成した開口を有するマスクを用いて形成し、前記開口の幅をW(μm)、エッチング深さD(μm)としたとき、前記開口の幅Wが
    W≧D/tan(55°)
    を満たす、請求項又はに記載の光半導体素子の製造方法。
  7. 前記活性層及び前記第二クラッド層がInP系化合物半導体からなり、
    前記活性層の表面の面方位が(100)面であり、
    前記第3の工程において、前記第二クラッド層の結晶成長方向と[100]方向との成す角が80°以上90°以下の範囲内に含まれる、請求項のいずれか一項に記載の光半導体素子の製造方法。
  8. 前記第3の工程の後に、前記第二クラッド層のキャリアを前記ブロック層の残存部に拡散させる拡散工程を更に含み、
    前記残存部の厚さをT(μm)とし、前記キャリアの拡散速度をv(μm/時間)としたとき、前記拡散工程における拡散時間t(時間)が、
    t≧T/v
    を満たす、請求項に記載の光半導体素子の製造方法。
  9. 第一導電型の第一クラッド層上に、活性層、前記第一導電型とは反対の第二導電型を有する第五クラッド層、及び前記第一導電型のチャネル層を順に成長させる第1の工程と、
    記チャネル層、前記第五クラッド層、前記活性層、及び前記第一クラッド層メサ部を形成する第2の工程と、
    前記メサ部の両側に、前記第二導電型の第一ブロック領域、前記第一導電型の第二ブロック領域、及び前記第二導電型の第三クラッド層を選択的に成長させる第3の工程と、
    記第二導電型を有する第二クラッド層を前記チャネル層上に形成する第4の工程とを含み、
    前記第二クラッド層のキャリア濃度が、前記第三クラッド層のキャリア濃度よりも高い、光半導体素子の製造方法。
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