JP6518642B2 - 検体管理システム及び検体管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被検者から採取した検体を管理する検体管理システム、及び検体管理方法に関する。
病院その他の医療機関では、被検者としての患者から血液や便を採取し、採取した検体の検査について検査機関に依頼することがある。かかる場合、万が一にも検体の取り違えがあってはならず、一方、迅速で合理的な処理も望まれることから、各種の管理システムが提案されている(特許文献1〜5)。
特開2011−075454号公報 特開2010−217042号公報 特開2006−029818号公報 特開2005−204547号公報 特開平08−255200号公報
ここで、検体の取り違えの可能性を事実上皆無にする必要があるが、一方、無闇に担当者を増やしただけでは、担当者が多い分だけむしろ人為ミスの可能性が高まる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、合理的な人員配置であって、検体の取り違えの可能性を大幅に低減することができる検体管理システム、及び検体管理方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る検体管理システムは、検体の検査内容を個体ごとに特定する検査依頼書(RQ)、及び、検体を回収する検査管(TU)に貼り付けるべきタグシート(TG)、に関する印字基礎情報を記憶すると共に、過去の検査結果を検体の個体情報に対応して累積記憶するデータベース(DB)を有するサーバ機器(SV)と、ネットワーク回線(LAN)を通して、データベース(DB)の記憶情報を取得可能に構成されたクライアント機器(CL)と、データベース(DB)に記憶されている第1の印字基礎情報、及び、クライアント機器(CL)から入力された追加情報に基づいて完成された検査依頼書(RQ)を印字出力可能な第1の印字装置(PR1)と、データベース(DB)に記憶されている第2の印字基礎情報、及び、クライアント機器(CL)から入力された追加情報に対応してサーバ機器(SV)が一意に付与した検体コード(CD)に基づいて完成されたタグシート(TG)を印字出力可能な第2の印字装置(PR2)と、検査管(TU)に貼り付けられたタグシート(TG)の所定のバーコード欄に、所定のバーコードを印字可能な第3の印字装置(PR3)と、を有して構成された検体管理システムであって、クライアント機器(CL)を操作して、印字基礎情報と追加情報に基づいて完成させた検査依頼書(RQ)とタグシート(TG)を、第1と第2個の印字装置(PR1,PR2)に印字出力させる第1処理と、タグシート(TG)を貼り付けた検査管(TU)を、検査依頼書(RQ)と共に、所定の集配コースの医療機関に配布する第2処理と、タグシート(TG)に個体情報が追加記載された検体採取済みの検査管を、必要事項が追加記載された一の検査依頼書(RQ)に対応させて順次回収し、所定の集配コースで回収された一群の検査管(TU・・・TU)を、その集配コースを特定する一意の集配コースIDが記載されたプラカードと共に、所定の収納容器に保存する第3処理と、クライアント機器(CL)で実行される処理であって、所定の集配コースで回収された一群の検査依頼書(RQ・・・RQ)を、一群の画像基礎データに変換して記憶すると共に、この画像基礎データを画像解析して、第1処理で印字出力された印字情報を抽出し、抽出した一群の抽出情報を、一群の画像基礎データと共に、集配コースIDに対応付けて記憶する第4処理と、クライアント機器(CL)で実行される処理であって、集配コースIDによって特定される一群の抽出情報と画像基礎データを記憶領域から読み出し、第4処理における画像解析の正当性を判定して、必要に応じて訂正すると共に、医療機関で検査依頼書(RQ)に追加記載された事項をキー入力して、一群の抽出情報を正しく完成させる第5処理と、クライアント機器(CL)で実行される処理であって、第5処理で完成された一群の抽出情報を、一群の画像基礎データと対比し、正当性が確認される抽出情報ごとに、一意の依頼書IDを付与し、所定の集配コースに属する全ての抽出情報と依頼書IDを、集配コースIDに対応付けてデータベース(DB)に登録する第6処理と、クライアント機器(CL)で実行される処理であって、集配コースIDによって特定される一群の抽出情報をデータベース(DB)から読み出し、抽出情報に含まれる所定の検査管情報を、音声としてクライアント機器に読み上げさせ、読み上げられた検査管情報に対応する検査管について、そのタグシート(TG)から検体コード(CD)を取得し、依頼書IDに対応付けてデータベース(DB)に登録する第7処理と、第3の印字装置(PR3)が機能し、クライアント機器(CL)で実行される処理であって、所定の収容ラックに整列させた検査管のタグシート(TG・・・TG)から各検査管の検体コード(CD・・・CD)を読み出し、これに対応する依頼書IDと他の必要な情報を、各検査管のタグシート(TG・・・TG)のバーコード欄(BAR・・・BAR)にバーコード印刷させる第8処理と、を有し、第8処理後の検査管が検査装置で使用されるよう構成されている。
また、本発明に係る検体管理方法は、検体の検査内容を個体ごとに特定する検査依頼書(RQ)、及び、検体を回収する検査管(TU)に貼り付けるべきタグシート(TG)、に関する印字基礎情報を記憶すると共に、過去の検査結果を検体の個体情報に対応して累積記憶するデータベース(DB)を有するサーバ機器(SV)と、ネットワーク回線(LAN)を通して、データベース(DB)の記憶情報を取得可能に構成されたクライアント機器(CL)と、データベース(DB)に記憶されている第1の印字基礎情報、及び、クライアント機器(CL)から入力された追加情報に基づいて完成された検査依頼書(RQ)を印字出力可能な第1の印字装置(PR1)と、データベース(DB)に記憶されている第2の印字基礎情報、及び、クライアント機器(CL)から入力された追加情報に対応してサーバ機器(SV)が一意に付与した検体コード(CD)に基づいて完成されたタグシート(TG)を印字出力可能な第2の印字装置(PR2)と、検査管(TU)に貼り付けられたタグシート(TG)の所定のバーコード欄に、所定のバーコードを印字可能な第3の印字装置(PR3)と、を有して実現される検体管理方法であって、クライアント機器(CL)を操作して、印字基礎情報と追加情報に基づいて完成させた検査依頼書(RQ)とタグシート(TG)を、第1と第2個の印字装置(PR1,PR2)に印字出力させる第1処理と、タグシート(TG)を貼り付けた検査管(TU)を、検査依頼書(RQ)と共に、所定の集配コースの医療機関に配布する第2処理と、タグシート(TG)に個体情報が追加記載された検体採取済みの検査管を、必要事項が追加記載された一の検査依頼書(RQ)に対応させて順次回収し、所定の集配コースで回収された一群の検査管(TU・・・TU)を、その集配コースを特定する一意の集配コースIDが記載されたプラカードと共に、所定の収納容器に保存する第3処理と、クライアント機器(CL)で実行される処理であって、所定の集配コースで回収された一群の検査依頼書(RQ・・・RQ)を、一群の画像基礎データに変換して記憶すると共に、この画像基礎データを画像解析して、第1処理で印字出力された印字情報を抽出し、抽出した一群の抽出情報を、一群の画像基礎データと共に、集配コースIDに対応付けて記憶する第4処理と、クライアント機器(CL)で実行される処理であって、集配コースIDによって特定される一群の抽出情報と画像基礎データを記憶領域から読み出し、第4処理における画像解析の正当性を判定して、必要に応じて訂正すると共に、医療機関で検査依頼書(RQ)に追加記載された事項をキー入力して、一群の抽出情報を正しく完成させる第5処理と、クライアント機器(CL)で実行される処理であって、第5処理で完成された一群の抽出情報を、一群の画像基礎データと対比し、正当性が確認される抽出情報ごとに、一意の依頼書IDを付与し、所定の集配コースに属する全ての抽出情報と依頼書IDを、集配コースIDに対応付けてデータベース(DB)に登録する第6処理と、クライアント機器(CL)で実行される処理であって、集配コースIDによって特定される一群の抽出情報をデータベース(DB)から読み出し、抽出情報に含まれる所定の検査管情報を、音声としてクライアント機器に読み上げさせ、読み上げられた検査管情報に対応する検査管について、そのタグシート(TG)から検体コード(CD)を取得し、依頼書IDに対応付けてデータベース(DB)に登録する第7処理と、第3の印字装置(PR3)が機能し、クライアント機器(CL)で実行される処理であって、所定の収容ラックに整列させた検査管のタグシート(TG・・・TG)から各検査管の検体コード(CD・・・CD)を読み出し、これに対応する依頼書IDと他の必要な情報を、各検査管のタグシート(TG・・・TG)のバーコード欄(BAR・・・BAR)にバーコード印刷させる第8処理と、を有し、第8処理後の検査管が検査装置で使用されるよう構成されている。
上記した発明によれば、合理的な人員配置であって、検体の取り違えの可能性を大幅に低減することができる。なお、第1〜3の印字装置は、必ずしも3台の機器を意味せず、1台〜3台の範囲内の適宜個数の機器で実現可能である。
実施例に係る検体管理システムSYSの全体構成を図示したものである。 集配担当者によって、クライアント機器で実行される処理と、データベースの内容を図示したものである。 検査依頼書RQの印刷原稿である印刷用紙SHの一枚目を図示したものである。を例示したものであり 検査依頼書RQの印刷原稿である印刷用紙SHの二枚目を図示したものである。 タグシートTGとドットプリンタPR2を示す図面である。 検体照合担当者による検体照合処理を示す図面である。 バーコードプリンタと、収容ラックに整列された検査管TUを図示したものである。
以下、実施例について説明するが、一例について例示するに過ぎず、具体的な記載内容は、発明を限定するものではない。図1は、実施例に係る検体管理システムSYSの全体構成を図示したものである。図示の通り、この検体管理システムSYSは、データベースDBに接続されたサーバ機器SVと、複数台のクライアント機器CL1〜CLnと、三種類のプリンタPR1〜PR3と、検査装置EQUとが、社内LANにネットワーク接続されて構成されている。
ここで、検査装置EQUは、直接的にデータベースDBをアクセスする構成でも良いし、適宜なクライアント機器CLkを経由して、データベースDBをアクセスする構成でも良い。
プリンタPR1は、具体的には、用紙に印字打撃を与えて印字内容を二枚目以降に複写可能なドットインパクトプリンタ(以下、打撃プリンタと称す)である。また、プリンタPR2は、例えば、図5(c)に示すような汎用のカラープリンタであり、プリンタPR3は、筒状物体にバーコードを印刷可能な専用プリンタ(図7(a)参照)である。
また、本実施例では、検体管理システムSYSの一部として、検体を回収した検査管TUを、収納容器に整理して一時保管する検体保管部STGが設けられている。図1に示す通り、収納容器ごとにコースプラカードPLが配置されており、コースプラカードPLには、集配コースを特定可能なマトリックス型の二次元コード(登録商標:QRコード)が印字されている。以下、一般にはQRコード(登録商標)と称される「マトリックス型の二次元コード」を、本明細書では、単に、「二次元コード」と称する。
複数台のクライアント機器CL1〜CLnのうち、一部のクライアント機器CLには、二次元コードの情報を取得するコードリーダRDや、検査依頼書RQの情報を画像データとして取得するイメージスキャナSCが接続されている。また、クライアント機器CLmは、マイクとスピーカを設けたヘッドセットHSを装着して操作される。なお、病院側のパソコンHjは、インタネット回線NETに設けた社外サーバSVoを経由して、必要な情報を取得できるようになっている。
図1に示す検体管理システムSYSでは、(A)検体を回収するための検査管TU、及び、検体の検査依頼内容を記載した検査依頼書RQを配布する配布処理と、(B)検査管TUと検査依頼書RQを回収して、回収した検体を、患者個人情報や検査依頼内容などに紐付ける紐付け処理と、(C)検査管TUを検査装置EQUにセットして必要な検査を実行する検査処理とが、この順番に実行される。そこで、以下、配布処理(A)から説明する。
(A1)配布処理の準備作業としての打撃プリンタPR1,カラープリンタPR2での印字処理
図2(a)に示す通り、集配担当者は、例えば、クライアント機器CL1において、本システムSYSを立ち上げ(ST1)、自らが担当する集配コースを、集配コースIDによって特定する(ST2)。また、必要なN枚の検査依頼書RQと、M個の検査管TUに貼り付けるべきM枚のタグシートTGについて、必要な情報を入力した上で(ST3〜ST4)、打撃プリンタPR1に検査依頼書の印刷を指示して(ST5)、N枚の検査依頼書RQを印刷する(ST6)。
また、カラープリンタPR2にタグシートの印刷を指示して(ST7)、M枚のタグシートTGを印刷する(ST8)。
本実施例において、集配コースとは、集配担当者が、検査管TUと検査依頼書RQを配布して回る一連の病院名として特定され、データベースDBには、一意に付された集配コースIDに対応して、病院名と、その病院に付与された病院IDとが登録されている(図2(b)参照)。この集配コースは、地理的条件だけで決定されるのではなく、肝炎、胃がんなどの検査対象も考慮して決定されるので、一の集配担当者が巡回する集配コースが複数の場合もある。
なお、クライアント機器CLiを操作して本システムSYSを立ち上げるには、集配担当者、及び、以下に説明する何れの担当者も、社員証などによる本人認証を経る必要がある(ST1)。
図3〜図4は、検査依頼書RQの印刷原稿である印刷用紙SHを例示したものであり、印刷指示(ST5)に先行して、この印刷用紙SHを、必要枚数(N枚)だけ打撃プリンタPR1にセットする必要がある。
印刷用紙SHは、二枚綴りで構成されており、図3に示す一枚目に、打撃印字された内容は、図4に示す二枚目に青色で複写されるようになっている。特に限定されないが、一枚目は、病院などが保管する依頼書控えであり、二枚目は、集配担当者が回収する依頼書原本となる。
図4に示す通り、印刷用紙SHの二枚目の左端には、縦方向に一定間隔で黒色マークBKが印刷されている。この黒色マークBKは、一枚目から複写される文字や記号の複写位置に対応して配置されており、青色で複写された内容を画像解析する場合の目標位置となる。すなわち、後述するOMR(Optical Mark Reader)の解析ソフトは、黒色マークBKを開始位置として、そこから水平方向に青色部分を探すことで、青色文字を認識し、また、青色記号の記入位置を特定する。
図3に示す通り、印刷用紙SHは、文字記入欄CHRと、その他の選択欄とに大別される。文字記入欄CHRは、(1)被検者たる患者の氏名・年齢・生年月日・カルテNoなどの個人情報、(2)集配担当者が担当する集配コースに属する病院名、(3)その病院の病院ID、(4)検体の検査依頼内容を特定可能な検査セット名、(5)検査種別ごとの検査管TUの必要本数、(6)検査に関するコメント、などを記入する部分である。一方、選択欄は、検体の検査依頼内容を特定する部分であり、多数の選択肢の中から該当箇所を丸印で選択するようになっている。
本システムSYSでは、患者の個人情報や検査依頼コメントは、通常、病院側で手書きされ、その他の部分は、原則として、集配担当者による印字操作によって印字される。ここで、患者一人の検査内容は、大体決まっており、検査セット名(検査セットA、検査セットB、・・・)で特定される典型的な検査については、検査セット名と、これに対応する検査管TUと、各検査管TUについての検査依頼内容とが、データベースDB上で一意に特定されるようになっている(図2(c)参照)。なお、以下の説明では、検査管TUの必要本数と、各検査管TUについての検査依頼内容とを総称して検査管情報ということがある。
本実施例のデータベースDBには、図2(c)に示す情報が記憶されているので、典型的な検査については、集配担当者が検査セット名を特定するだけで、必要な検査管情報が特定され、印刷用紙SHに印字可能となる。一方、検査セット名で特定できない非典型的な検査については、集配担当者が、検査管TUの検査種別と、その本数と、検査依頼内容とを、検査管情報として印刷用紙SHの文字記入欄CHRに、各々、タイプ入力することになる。
そして、タイプ入力された検査管情報や、検査セット名から規定される検査管情報によって、検査種別ごとの検査管TUの必要本数が特定されることになり、検査依頼書RQの印刷だけでなく、以下で説明するタグシートTGの印刷出力動作も可能となる。
すなわち、集配コースIDで特定される一群の医療機関について(ST2)、病院IDで特定される各病院について、ステップST3の処理を繰り返して、検査依頼書RQとタグシートTGに関する全情報を入力する(ST3〜ST4)。ここで、検査依頼書RQについては、病院IDと依頼書の種類に応じて、必要な情報入力欄が特定される。そして、必要情報の入力を終えたN枚について印字指示をすると(ST5)、N枚の検査依頼書RQが、打撃プリンタPR1から出力される。

また、タグシートTGについては、病院ID及び容器種別と、その容器の必要個数が指定され、印刷指示(ST7)に基づいて、M枚のタグシートTGがカラープリンタPR2から出力される(ST8)。そして、これらM枚のタグシートTG・・・TGを、対応する検査管TUに貼付けることで、M個の検査管TUが配布可能な状態となる。
検査依頼書RQの枚数Nは、原則として、被検者である患者の人数Nに一致するが、患者ごとに一又は複数の検査管TUが必要となるので、検査管TUの総数Mは、一般に、検査依頼書RQの枚数Nに対して、M≧Nの関係となる。なお、細菌検査など例外的には、一の患者に対して、複数枚の依頼書が必要となる場合もある。
図5(a)は、カラープリンタPR2から印刷出力される10枚綴りのタグシートTGiを図示したものである。先に説明した通り、これらのタグシートTGiは、図2(a)のステップST3の処理において、検査管情報を特定する検査セット名を特定するか、或いは、検査種別ごとに検査管TUの必要本数や検査依頼内容を特定したことで、印字内容が正しく特定される。
図5(b)は、10枚綴りのタグシートTG・・・TGを個々的に分離した一単位のタグシートTGを図示したものである。図示の通り、タグシートTGには、(1)検査管TUの検査種別(正化管/血糖管/血算管など)を特定する管種コードと、(2)発行西暦年(下位2桁)と、(3)管種ごとの通し番号(8桁)と、を特定する二次元コードCDが印刷される。以下、検査管TUに印刷される二次元コードCDを、他の二次元コードと区別するため、特に、検体コードCDと称する。
上記した構成の検体コードCD(二次元コードCD)に対応して、本システムSYSでは、管種ごとの通し番号を、社内のサーバ機器SViで管理しており、集配コースIDごとに出現範囲が制限された一連の番号の何れかが一意に付与される。具体的には、サーバ機器SViには、検査管TUの検査種別kと、集配コースIDの個数j(コース数j)とに対応して、k×j個の8桁カウンタCTxyが用意されており、集配コースIDに対応して、通し番号の数値範囲が規定されている。なお、必ずしも、集配コースIDごとに出現範囲を制限する必要はなく、管種ごとに自由に通し番号を規定してもよい。
このように、本システムSYSでは、管種ごとに1年間で使用可能な管種番号として、8桁の数字を使用するので、1年間に、1億種類の管種番号が管種ごとに存在することになる。この数字を一日当りに換算すると32万個であるので、集配担当者が、如何に余分の検査管TUを準備しても、管種番号が枯渇するおそれはない。また、準備した検査管TUの相当個数が、未配布や未回収となっても問題は生じない。
図5(b)に示す通り、タグシートTGは、青色に着色されたバーコード印刷欄BARと、適宜な空白を設けた印字欄WRとが縦方向に延びて構成されている。バーコード印刷欄BARには、検査装置EQUの検査動作に必要な情報が、専用プリンタPR3によって、バーコード印刷されるが、図5(b)は、未印刷状態であるのでバーコード印刷欄BARが青一色となっている。
また、印字欄WRには、先に説明した検体コードCDに近接して、病院名と、病院IDが文字印刷されている。また、タグシートTGには、患者氏名、年齢、性別、サンプル採取日などを記入する空白欄があり、ここは病院側で記入するようになっている。また、印字欄には、着色部CLRが設けられ、検査管TUの検査種別(管種)に対応する色に着色されている。そのため、M枚のタグシートTGを、これに対応するM個の検査管TUに素早く正確に貼り付けることができる。
このような構成のタグシートTGが貼付けられた検査管TUが、検査依頼書RQと共に、集配担当者が担当する集配コースの病院に配布されることになる。
(A2)各病院の作業、及び集配担当者の受け取り
上記の手順で準備された検査管TUと検査依頼書RQは、集配担当者によって、例えば毎日、集配コースの各病院に配布される。そして、病院関係者(ドクター又は看護師)は、必要に応じて、血液や便などの検体を検査管TUに採取し、検査管TUのタグシートTGの空白欄に必要事項を記入する。また、検査依頼書RQにも、患者氏名、年齢、性別、サンプル採取日、カルテNoなどを記入する。また、ステップST6の処理(図2)で印字済みの依頼項目に、間違いがないかを検査して確認チェックを行う。
これらの記入事項は、二枚綴りの二枚目に複写されるので、複写された二枚目について、検体を採取した検査管TUと共に、集配担当者が回収することになる。なお、社外サーバSVoを介して、検査依頼を受ける場合には、その依頼情報は、インタネット経由で社外サーバSVoが取得するか、或いは、USBなどを介して集配担当者が回収する。
(A3)回収後の集配担当者の整理作業
一連の病院を回り、検査管TUと検査依頼書RQを回収して帰社した後、集配担当者は、集配コースごとに、且つ、保管条件(要冷蔵など)が異なる管種ごとに、所定の収納容器に纏め、各収納容器に集配コース名を特定するコースプラカードPLを配置する(図1参照)。先に説明した通り、このコースプラカードPLには、集配コースを特定する集配コースIDが二次元コードによって印刷されている。なお、検査管TUは、集配コースで特定される集配の順番に各収納容器に格納される。
(A4)検査依頼書RQのスキャン処理
集配担当者は、例えば、クライアント機器CL1で本システムを立ち上げるが、クライアント機器CL1は、イメージスキャナSCを経由して画像データを取得する画像取得ソフトや、取得した画像データから必要なデータを取得するOMRの解析ソフトなどが機能するよう構成されている。なお、本実施例で、OMR(Optical Mark Reader)の解析処理に代えて、OCR(Optical Character Recognition )の解析処理を採用して、マーク位置だけでなく、文字についても自動認識しても良い。但し、誤認識の可能性を考慮すると、文字の認識については人為的な作業の方が好ましい。
何れにしても、クライアント機器CL1を立ち上げた集配担当者は、担当する集配コースで回収した一群の検査依頼書RQ・・・RQについて、イメージスキャナSCによって画像データを先ず取得する。検査依頼書RQの画像データは、集配コースで特定される集配の順番に、集配コースIDを特定して取得されるが、以下、取得された一群の画像データを依頼書原始ファイルORGと称する。
次に、イメージスキャナSCに対応する処理ソフトを機能させると、OMRの解析ソフトが、依頼書原始ファイルORGを画像解析することで、各検査依頼書RQの記載内容が特定される。先に説明した通り、この解析処理では、検査依頼書RQに印刷されている黒色マークBKを目標位置とし、黒色マークBKを起点に横方向に解析処理が実行される。
また、本実施例では、黒色マークBKから水平方向への走査動作によって、丸印を探す処理だけで、ほぼ全ての検査依頼情報が認識されるよう構成されている。そして、このようにして、検査依頼書RQごとに丸印位置を取得して生成された依頼書清書ファイルFNには、一意の依頼書IDが仮付与される。
検査依頼書RQの一枚は、原則として、患者一人の一回の検査依頼に対応するが、検査依頼書RQごとに仮付与される依頼書IDは、集配コースごとに数値範囲が規定された6桁の数字と、検体の受付年月日を特定する6桁の数字とを連結させたものである。特に限定されないが、検体の受付年月日は、例えば、集配担当者が検体を回収した日(通常は、スキャン処理を実行日と同じ)である。
かかる依頼書IDを一意に生成するため、サーバ機器SVには、集配コースのコース数jに対応して、j個の6桁カウンタCNTが設けられている(図2(e)参照)。本システムSYSでは、6桁カウンタCNTが生成する数字に、受付年月日を特定する6桁の数字を連結させた12桁の数字を依頼書IDとするので、検査依頼の患者が如何に多くても、依頼書IDが枯渇することはない(100万人/日)。
(B1)精査担当者(乙1+乙2)による依頼書清書ファイルFNのダブルチェック
続いて、検査管TUに回収した検体を、患者の個人情報や検査依頼内容に紐付ける紐付け処理(B)について説明する。紐付け処理では、先ず、二人の精査担当者(乙1+乙2)のダブルチェックによって、依頼書IDが仮付与された依頼書清書ファイルFNの内容の正当性が判定される。
第一担当者(乙1)は、例えば、クライアント機器CL2で本システムSYSを立ち上げ、未処理状態である、一群の依頼書原始ファイルORGと、画像認識により生成された一群の依頼書清書ファイルFNについて、表示画面の左右に表示させる。
次に、第一担当者は、表示装置に表示された依頼書原始ファイルORGの内容と、依頼書清書ファイルFNの内容を対比判定する。そして、不整合を検出すれば、依頼書清書ファイルFNを書き直す。また、第一担当者は、患者氏名などの定型部分に含まれない情報であって、病院側が追加的に手書きした部分(コメント記載など)についてキー入力する。キー入力された情報は、テキストデータとしてデータベースDBに記憶される。
次に、第二担当者(乙2)は、第一担当者(乙1)が判定し、追加情報を付加した一群の依頼書清書ファイルFNが、依頼書原始ファイルORGと一致するかを再確認する。そして、第二担当者が一致していると確認した情報が、検査依頼内容として確定され、データベースDBに本登録される。
(B2)属性入力担当者(乙3+乙4)による患者個人情報の入力
上記の処理が終わった依頼書清書ファイルFNについて、属性入力担当者は、患者の個人情報である属性情報を入力する。具体的には、第一属性入力担当者(乙3)は、例えば、不図示のクライアント機器CL3で本システムを立ち上げ、精査担当者(乙1+乙2)による処理済みであって、且つ、その後の処理が待機状態の一群の未処理ファイルを抽出する。
具体的には、一群の依頼書清書ファイルFNと、依頼書原始ファイルORGとが読み出されて表示装置に画面表示される。そこで、第一属性入力担当者は、依頼書原始ファイルORGの記載内容であって、病院側が手書きした患者氏名などの個人情報(属性情報)を、キー入力によって、依頼書清書ファイルFNに書き足す。すると、書き足した情報はテキストデータとしてデータベースDBに保存される。
また、このタイミングで、乙1と乙2による精査と、乙3の属性入力処理が終わるので、仮付与状態の依頼書IDがデータベースに本登録される。なお、依頼書IDが本登録されるとは、依頼書清書ファイルFNに対して、依頼書IDが正式付与されてデータベースDBに登録されることを意味する。

次に、第二属性入力担当者(乙4)は、第一属性入力担当者(乙3)が入力した属性情報(患者名や生年月日など)に基づいて、その患者に既に付与されているカルテNoを、データベースDB上で検索する。そして、もし、カルテNoが存在しない場合には、目視確認によって、第一属性入力担当者の入力内容にミスが無いかを確認する。
一方、データベースDBにカルテNoが存在する場合には、データベースDBに登録されている属性情報が、依頼書清書ファイルFNの属性情報欄に自動的に上書きされる。この上書き動作時には、並行して、マッチング判定がされるよう構成されており、もし不一致箇所が検出された場合には、その旨の警告が依頼書IDともに表示画面に表示される。
そして、警告が表示された場合には、何れの情報が正しいかを、所定の担当者が電話確認する。そして、データベースDBに登録済みの属性情報が間違っている場合には、第二属性入力担当者がデータベースDBの属性情報を修正し、修正済みの属性情報が、依頼書清書ファイルFNに再度上書きされる。この処理によって、本登録済みの依頼書IDに対応する依頼書清書ファイルFNが、正しく訂正されたことになる。
一方、検査依頼書RQの記載が間違いであり、データベースDB上の属性情報が正しいと確認された場合には、そのまま処理を終える。なお、依頼書IDは、属性入力担当者(乙3)の処理後に、本登録済みであり、この依頼書IDに対応して、依頼書清書ファイルFNの正当性が確認されたことになる。
以上の処理によって、依頼書清書ファイルFNには、(1)患者名などの属性情報、(2)病院名や病院コード、(3)検査管TUの検査種別及び個数を含んだ検査依頼内容が、全て正しくデータベースDB上に記録されたことになり、そのような依頼書清書ファイルFNに対して、一意の依頼書IDが付与(本登録)されたことになる。
(B3)検体照合担当者(丙1)による検体照合
続いて、図6も参照しつつ、検体照合担当者(丙1)が実行する検体照合処理について説明する。なお、本実施例において、検体照合処理とは、依頼書清書ファイルFNの依頼書IDと、検査管TUの検体コードCDとを紐付けすることを意味する。
検体照合担当者は、集配コースごと、及び、管種ごとに、検査管TUを纏めた収納容器を手元に準備して、クライアント機器CLmにおいて、本システムSYSを立ち上げる。先に説明した通り、全ての収納容器には、集配コースIDを、二次元コードで印刷したコースプラカードPLが配置されている(図1参照)。また、クライアント機器CLmは、二次元コードを読み取って解読する解読ソフト(二次元コードのデコード処理)や、検体照合担当者の発声を認識する音声認識ソフトや、依頼書清書ファイルFNのテキストデータを読み上げる音声読み上げソフトなどが機能するよう構成されている。
先ず、検体照合担当者は、ヘッドセットHSを装着した状態で、解読ソフト(二次元コードのデコード処理)を機能させると共に、収納容器からコースプラカードPLを取出し、そこに記載されている二次元コード(集配コースID)を、コードリーダRDに読み込ませる。すると、二次元コードから読み取られた集配コースIDに対応する一群の依頼書清書ファイルFN・・・FNが、データベースDBから読み出され、先頭の依頼書清書ファイルFNの内容が、クライアント機器CLmに画面表示される。
そして、この状態で、検体照合担当者が“開始”とヘッドセットHSに発声すると、この開始指令を認識した音声認識ソフトは、依頼書清書ファイルFNから必要事項を読み出し、その内容を受けた音声読み上げソフトは、必要情報を読み上げる。読み上げる内容は、特に限定されないが、例えば、患者氏名と、その患者の検体を収容した検査管TUの管種(正化管/血糖管/血算管など)が読み上げられる。
そこで、検体照合担当者は、読み上げられた検査管TUを収納容器から取出し、コードリーダRDを操作して、検査管TUの検体コードCDを読み取らせる(図6参照)。具体的には、検査管TUに貼り付けられているタグシートTGの検体コードCD(図5(b)参照)の内容を、コードリーダRDに読み取らせる。すると、解読ソフト(二次元コードのデコード処理)が機能して検体コードCDが解読され、その解読内容が、画面表示中の依頼書清書ファイルFNの該当欄に表示される。
先に説明した通り、検体コードCDには、(1)検査管TUの検査種別(正化管/血糖管/血算管など)を特定する管種コードと、(2)発行西暦年(下位2桁)と、(3)管種ごとの通し番号(8桁)とが含まれているので、一本の検査管TUについて、これらの情報が、依頼書清書ファイルFNの該当欄に表示されることになる。
ここで、同一患者の検査管TUは纏めて判定することにしており、全ての検査管TUについて、検体コードCDが正当に取得されていることが表示画面から確認されれば、検体照合担当者は、“次”と発声する。すると、依頼書清書ファイルFNの依頼書IDに対応して、検体コードCDが記憶されることになり、手に持っている一本又は複数本の検査管TUが、依頼書IDに紐付けられることになる。
そこで、検体照合担当者が、“次”と発声すると、例えば、これに続いて、別の患者氏名と、その患者の検体を収容した別の検査管TUの管種とが読み上げられることになる。なお、同一の患者に関し、複数個の検査管がある場合には、順番に、患者氏名と管種が読み上げられる。
そして、その検査管TUの検体コードCDを、コードリーダRDに読み取らせれば、その検体コードCDが、依頼書清書ファイルFNの該当欄に表示される。そして、検体コードCDが正当に取得されていることが表示画面から確認されれば、再度、“次”と発声することで、依頼書清書ファイルFNの依頼書IDに対応して、検体コードCDが記憶されることになり、一本又は複数本の検査管TUの検体コードCDが依頼書IDに紐付けられることになる。
以上のような操作を続けることで、所定の患者についての一の依頼書清書ファイルFNの依頼書IDと、その患者の検体を含んだ各検査管TUの各検体コードCDとが正しく紐付けられることになる。そして、この操作を繰り返せば、全ての検査管TUの検体コードCDが、対応する依頼書清書ファイルFNの依頼書IDに紐付けられることになる。
以上の通り、本実施例では、コンピュータが患者名や管種を読み出す一方で、検体照合担当者が、その試験管を特定しており、作業の合理化が図られている。なお、二人分の作業を単に合理化しただけでなく、OMR処理やキー操作によってテキスト入力されたデータの正当性が、音声によって再確認される利点がある。
(B4)バーコード印刷担当者(丙2)の業務
続いて、バーコード印刷担当者(丙2)は、検体照合が終わった検査管TUを、印字用の収容ラックに回収し、レーザー印字の準備を行う。収容ラックには、10本の検査管TUが整列配置できるようになっている(図7参照)。
そこで、バーコード印刷担当者は、例えば、クライアント機器CLnにおいて、本システムSYSを立ち上げ、検査管TUのタグシートTGを、コードリーダRDに対面させて整列配置し、タグシートTGに印刷されている検体コードCDを10本単位で読み込ませる。
ここで、クライアント機器CLnは、読み込み順に、受付番号と、検体番号とを一意に付与し、これらを検体コードCDに対応してデータベースDBに記憶するよう構成されている。この処理によって、検体コードCDと、受付番号と、検体番号とが紐付けられたことになる。
そこで、全ての検査管TUについて、上記の処理が終わった収容ラックは、バーコードを印刷可能な専用プリンタPR3に移送され、依頼書IDと、検体番号と、受付日と、患者氏名と、管種と、を特定するバーコード(検査装置用コードと称する)を、検査管TUのタグシートTGのバーコード印刷欄BARに印刷する。図7(b)は、検査管TUのタグシートTGのバーコード印刷欄BARに、検査装置用コードがバーコード形式で印刷された状態を示している。
(C)検査処理
続く、検査処理では、図7(b)の状態の検査管TUが、管種ごとに検査装置EQUにセットされる。そして、検査装置EQUは、検査管TUのバーコード印刷欄BARの検査装置用コードを読み込み、必要な情報を取得する。先に説明した通り、検査装置用コードを読むだけで、依頼書IDと、検体番号と、受付日と、患者氏名と、管種とを把握でき、依頼書IDに基づいて、データベースDBから依頼書清書ファイルFNの内容を取得できるので、検査装置EQUは、各検査管TUについて、必要な検査を実行することができる。
そして、検査装置EQUによる検査結果は、依頼書IDに対応してデータベースDBに登録され、また、患者の属性情報や、患者を担当する病院名などと共に印字出力することができる。
以上の通り、本実施例によれば、合理的な人員配置によって、検体の安易な取り違えを回避することができる。
RQ 検査依頼書
TU 検査管
TAG タグシート
DB データベース
SV サーバ機器
LAN ネットワーク回線
CL クライアント機器
CD 検体コード

Claims (2)

  1. 検体の検査内容を個体ごとに特定する検査依頼書(RQ)、及び、検体を回収する検査管(TU)に貼り付けるべきタグシート(TG)、に関する印字基礎情報を記憶すると共に、過去の検査結果を検体の個体情報に対応して累積記憶するデータベース(DB)を有するサーバ機器(SV)と、
    ネットワーク回線(LAN)を通して、データベース(DB)の記憶情報を取得可能に構成されたクライアント機器(CL)と、
    データベース(DB)に記憶されている第1の印字基礎情報、及び、クライアント機器(CL)から入力された追加情報に基づいて完成された検査依頼書(RQ)を印字出力可能な第1の印字装置(PR1)と、
    データベース(DB)に記憶されている第2の印字基礎情報、及び、クライアント機器(CL)から入力された追加情報に対応してサーバ機器(SV)が一意に付与した検体コード(CD)に基づいて完成されたタグシート(TG)を印字出力可能な第2の印字装置(PR2)と、
    検査管(TU)に貼り付けられたタグシート(TG)の所定のバーコード欄に、所定のバーコードを印字可能な第3の印字装置(PR3)と、を有して構成された検体管理システムであって、
    クライアント機器(CL)を操作して、印字基礎情報と追加情報に基づいて完成させた検査依頼書(RQ)とタグシート(TG)を、第1と第2個の印字装置(PR1,PR2)に印字出力させる第1処理と、
    タグシート(TG)を貼り付けた検査管(TU)を、検査依頼書(RQ)と共に、所定の集配コースの医療機関に配布する第2処理と、
    タグシート(TG)に個体情報が追加記載された検体採取済みの検査管を、必要事項が追加記載された一の検査依頼書(RQ)に対応させて順次回収し、所定の集配コースで回収された一群の検査管(TU・・・TU)を、その集配コースを特定する一意の集配コースIDが記載されたプラカードと共に、所定の収納容器に保存する第3処理と、
    クライアント機器(CL)で実行される処理であって、所定の集配コースで回収された一群の検査依頼書(RQ・・・RQ)を、一群の画像基礎データに変換して記憶すると共に、この画像基礎データを画像解析して、第1処理で印字出力された印字情報を抽出し、抽出した一群の抽出情報を、一群の画像基礎データと共に、集配コースIDに対応付けて記憶する第4処理と、
    クライアント機器(CL)で実行される処理であって、集配コースIDによって特定される一群の抽出情報と画像基礎データを記憶領域から読み出し、第4処理における画像解析の正当性を判定して、必要に応じて訂正すると共に、医療機関で検査依頼書(RQ)に追加記載された事項をキー入力して、一群の抽出情報を正しく完成させる第5処理と、
    クライアント機器(CL)で実行される処理であって、第5処理で完成された一群の抽出情報を、一群の画像基礎データと対比し、正当性が確認される抽出情報ごとに、一意の依頼書IDを付与し、所定の集配コースに属する全ての抽出情報と依頼書IDを、集配コースIDに対応付けてデータベース(DB)に登録する第6処理と、
    クライアント機器(CL)で実行される処理であって、集配コースIDによって特定される一群の抽出情報をデータベース(DB)から読み出し、抽出情報に含まれる所定の検査管情報を、音声としてクライアント機器に読み上げさせ、読み上げられた検査管情報に対応する検査管について、そのタグシート(TG)から検体コード(CD)を取得し、依頼書IDに対応付けてデータベース(DB)に登録する第7処理と、
    第3の印字装置(PR3)が機能し、クライアント機器(CL)で実行される処理であって、所定の収容ラックに整列させた検査管のタグシート(TG・・・TG)から各検査管の検体コード(CD・・・CD)を読み出し、これに対応する依頼書IDと他の必要な情報を、各検査管のタグシート(TG・・・TG)のバーコード欄(BAR・・・BAR)にバーコード印刷させる第8処理と、
    を有し、第8処理後の検査管が検査装置で使用されるよう構成されていることを特徴とする検体管理システム。
  2. 検体の検査内容を個体ごとに特定する検査依頼書(RQ)、及び、検体を回収する検査管(TU)に貼り付けるべきタグシート(TG)、に関する印字基礎情報を記憶すると共に、過去の検査結果を検体の個体情報に対応して累積記憶するデータベース(DB)を有するサーバ機器(SV)と、
    ネットワーク回線(LAN)を通して、データベース(DB)の記憶情報を取得可能に構成されたクライアント機器(CL)と、
    データベース(DB)に記憶されている第1の印字基礎情報、及び、クライアント機器(CL)から入力された追加情報に基づいて完成された検査依頼書(RQ)を印字出力可能な第1の印字装置(PR1)と、
    データベース(DB)に記憶されている第2の印字基礎情報、及び、クライアント機器(CL)から入力された追加情報に対応してサーバ機器(SV)が一意に付与した検体コード(CD)に基づいて完成されたタグシート(TG)を印字出力可能な第2の印字装置(PR2)と、
    検査管(TU)に貼り付けられたタグシート(TG)の所定のバーコード欄に、所定のバーコードを印字可能な第3の印字装置(PR3)と、を有して実現される検体管理方法であって、
    クライアント機器(CL)を操作して、印字基礎情報と追加情報に基づいて完成させた検査依頼書(RQ)とタグシート(TG)を、第1と第2個の印字装置(PR1,PR2)に印字出力させる第1処理と、
    タグシート(TG)を貼り付けた検査管(TU)を、検査依頼書(RQ)と共に、所定の集配コースの医療機関に配布する第2処理と、
    タグシート(TG)に個体情報が追加記載された検体採取済みの検査管を、必要事項が追加記載された一の検査依頼書(RQ)に対応させて順次回収し、所定の集配コースで回収された一群の検査管(TU・・・TU)を、その集配コースを特定する一意の集配コースIDが記載されたプラカードと共に、所定の収納容器に保存する第3処理と、
    クライアント機器(CL)で実行される処理であって、所定の集配コースで回収された一群の検査依頼書(RQ・・・RQ)を、一群の画像基礎データに変換して記憶すると共に、この画像基礎データを画像解析して、第1処理で印字出力された印字情報を抽出し、抽出した一群の抽出情報を、一群の画像基礎データと共に、集配コースIDに対応付けて記憶する第4処理と、
    クライアント機器(CL)で実行される処理であって、集配コースIDによって特定される一群の抽出情報と画像基礎データを記憶領域から読み出し、第4処理における画像解析の正当性を判定して、必要に応じて訂正すると共に、医療機関で検査依頼書(RQ)に追加記載された事項をキー入力して、一群の抽出情報を正しく完成させる第5処理と、
    クライアント機器(CL)で実行される処理であって、第5処理で完成された一群の抽出情報を、一群の画像基礎データと対比し、正当性が確認される抽出情報ごとに、一意の依頼書IDを付与し、所定の集配コースに属する全ての抽出情報と依頼書IDを、集配コースIDに対応付けてデータベース(DB)に登録する第6処理と、
    クライアント機器(CL)で実行される処理であって、集配コースIDによって特定される一群の抽出情報をデータベース(DB)から読み出し、抽出情報に含まれる所定の検査管情報を、音声としてクライアント機器に読み上げさせ、読み上げられた検査管情報に対応する検査管について、そのタグシート(TG)から検体コード(CD)を取得し、依頼書IDに対応付けてデータベース(DB)に登録する第7処理と、
    第3の印字装置(PR3)が機能し、クライアント機器(CL)で実行される処理であって、所定の収容ラックに整列させた検査管のタグシート(TG・・・TG)から各検査管の検体コード(CD・・・CD)を読み出し、これに対応する依頼書IDと他の必要な情報を、各検査管のタグシート(TG・・・TG)のバーコード欄(BAR・・・BAR)にバーコード印刷させる第8処理と、
    を有し、第8処理後の検査管が検査装置で使用されるよう構成されていることを特徴とする検体管理方法。
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