JP6518569B2 - 運動変換機構 - Google Patents

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Description

本発明は、容量的性質を有する伸縮素子の伸縮(変位)をもたらす運動を、変位方向とは異なる方向への運動を経て、最終的に変位方向と同じ方向の拡大された変位(拡大変位)をもたらす運動に変換する運動変換機構に関する。
従来、圧電素子の伸縮(変位)を多段階で拡大する変位拡大機構が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この変位拡大機構は、圧電素子の変位方向に垂直な方向に変位を拡大する第1段の拡大バネ部材と、圧電素子及び第1段の拡大バネ部材のそれぞれの変位方向に垂直な方向にさらに変位を拡大する第2段(最終段)の拡大バネ部材とを有する。
特開平4−359684号公報
しかしながら、上述の変位拡大機構は、圧電素子の変位方向と同じ方向に最終段の拡大バネ部材を変位させることができない。また、伸縮(変位)方向に長い形状を採用する圧電素子を用いているため、最終段の変位方向に垂直な面に投影される設置面積が大きい。
上述に鑑み、伸縮素子の変位方向と同じ方向に拡大変位を出力しながらも、変位方向に垂直な面に投影される設置面積を小さくできる運動変換機構を提供することが望ましい。
本発明の実施例に係る運動変換機構は、容量的性質を有する伸縮素子と、前記伸縮素子の伸縮運動を伸縮方向とは異なる方向への変位をもたらす運動に変換する第1運動変換部と、前記第1運動変換部によってもたらされる運動を前記伸縮方向と同じ方向への変位をもたらす運動に変換する第2運動変換部と、を備え、前記伸縮素子の断面を含む前記伸縮方向に垂直な平面において、前記第1運動変換部及び前記第2運動変換部は何れも前記伸縮素子に隣接する。
上述の手段により、伸縮素子の変位方向と同じ方向に拡大変位を出力しながらも、変位方向に垂直な面に投影される設置面積を小さくできる運動変換機構を提供できる。
運動変換機構の構成例を示す図である。 ピエゾ素子に電圧が印加されたときの第1運動変換部、第2運動変換部、及びピエゾ素子のそれぞれの変位方向を示す図である。 ピエゾ素子に電圧が印加されたときの第1運動変換部、第2運動変換部、及びピエゾ素子のそれぞれの変位量を示す図である。 運動変換機構の別の構成例を示す図である。 運動変換機構の更に別の構成例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明する。図1は本発明の実施例に係る運動変換機構10の構成例を示す図である。具体的には、図1(A)は運動変換機構10の斜視図であり、図1(B)は−Y方向から見た側面図である。また、図1(C)は、図1(B)の平面S1を矢印ICで示す方向から見た断面図である。
運動変換機構10は、容量的性質を有する伸縮素子の伸縮運動を、伸縮方向とは異なる方向への変位をもたらす運動を経て、最終的に変位方向と同じ方向の拡大された変位(拡大変位)をもたらす運動に変換する機構である。
本実施例では、運動変換機構10は、主に、第1運動変換部1、第2運動変換部2、ピエゾ素子3、予圧付与部4を含む。
第1運動変換部1は、ピエゾ素子3の伸縮運動を、伸縮方向とは異なる方向への変位をもたらす運動に変換する部材である。具体的には、第1運動変換部1は、ピエゾ素子3の伸縮運動を、ピエゾ素子3の変位方向(X軸方向)に垂直な方向(Z軸方向)への変位をもたらす運動に変換する。
より具体的には、第1運動変換部1は、前部1F、左側部1SL、右側部1SR、及び後部1Bで構成される略直方体の枠状部材であり、前部1F、左側部1SL、右側部1SR、及び後部1Bでピエゾ素子3を取り囲むように構成される。なお、本書における「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」等は、説明の便宜のために用いられる表現であり、各部材の配置を限定するものではない。
左側部1SLは、図1(A)及び図1(B)に示すように、溝1Gで分離された上部1Uと下部1Lを含む。また、上部1Uは、連結部1Uaを介して前部1Fに連結される前側中間部1Ubと、連結部1Ucを介して後部1Bに連結される後側中間部1Udと、連結部1Ueを介して前側中間部1Ubに連結され且つ連結部1Ufを介して後側中間部1Udに連結される中央部1Ugで構成される。同様に、下部1Lは、連結部1Laを介して前部1Fに連結される前側中間部1Lbと、連結部1Lcを介して後部1Bに連結される後側中間部1Ldと、連結部1Leを介して前側中間部1Lbに連結され且つ連結部1Lfを介して後側中間部1Ldに連結される中央部1Lgで構成される。また、上部1Uの中央部1Ugは+Z側に突出する突出部1Uhを有し、下部1Lの中央部1Lgは−Z側に突出する突出部1Lhを有する。
第2運動変換部2は、第1運動変換部1によってもたらされる運動を、ピエゾ素子3の伸縮方向と同じ方向への変位をもたらす運動に変換する部材である。具体的には、第2運動変換部2は、Z軸方向への変位をもたらす第1運動変換部1の運動を、ピエゾ素子3の変位方向(X軸方向)と同軸の方向への変位をもたらす運動に変換する。
より具体的には、第2運動変換部2は、前部2F、上部2U、下部2L、及び後部2Bで構成される略直方体の枠状部材であり、前部2F、上部2U、下部2L、及び後部2Bで第1運動変換部1を取り囲むように構成される。
上部2Uは、切り欠き部2Ugを有し、その内表面(−Z側の表面)のうち切り欠き部2Ugよりも+X側で第1運動変換部1における左側部1SL及び右側部1SRのそれぞれの突出部1Uhと接続される。同様に、下部2Lは、切り欠き部2Lgを有し、その内表面(+Z側の表面)のうち切り欠き部2Lgよりも+X側で第1運動変換部1における左側部1SL及び右側部1SRのそれぞれの突出部1Lhと接続される。
本実施例では、突出部1Uh、1Lhは部分円筒面を有し、上部2U、下部2Lの内表面と離脱可能に転がり接触する。この場合、突出部1Uh、1Lhはローラであってもよい。或いは、突出部1Uh、1Lhは、任意の接続方法を用い、上部2U、下部2Lの内表面に離脱不能に接続されてもよい。例えば、突出部1Uh、1Lhは、歯車等を用い、上部2U、下部2Lの内表面に離脱不能に転がり接続されてもよい。また、突出部1Uh、1Lhは上部2U、下部2Lの内表面と離脱可能にすべり接触してもよい。或いは、突出部1Uh、1Lhは上部2U、下部2Lの内表面に、任意の接続方法を用いて離脱不能に接続されてもよい。例えば、突出部1Uh、1Lhは、上部2U、下部2Lの内表面に互いに対応する嵌合部を介して嵌め込み接続されてもよい。また、突出部1Uh、1Lhは、薄板等の弾性部材を介して上部2U、下部2Lの内表面に結合されてもよい。
また、上部2U及び下部2Lは、−X側の端部において後部2Bに接続され、+X側の端部において連結部2Ua、2Laを介して前部2Fに連結される。また、第2運動変換部2内に配置された第1運動変換部1と前部2Fとの間には予圧付与部4が配置される。
また、第1運動変換部1及び第2運動変換部2は、図1(C)に示すように、ピエゾ素子3の伸縮方向に沿った中心軸10Xを含み且つ第1運動変換部1の変位方向(Z軸方向)に平行な平面S2に関して(左右)対称である。同様に、中心軸10Xを含み且つ平面S2に垂直な平面S3に関して(上下)対称である。また、第1運動変換部1及び第2運動変換部2は中心軸10Xに関して2回対称である。なお、本実施例では、中心軸10Xは、運動変換機構10の中心軸であると共に、第1運動変換部1、第2運動変換部2、ピエゾ素子3、及び予圧付与部4のそれぞれの中心軸に対応する。
このように、第1運動変換部1及び第2運動変換部2は、ピエゾ素子3の断面を含む伸縮方向(X軸方向)に垂直な平面S1において、少なくとも一部がピエゾ素子3に隣接するように配置される。この配置は、中心軸10Xから見て第1運動変換部1の外側に第2運動変換部2が配置される構成に比べ、中心軸10Xから第2運動変換部2の外表面までの距離を小さくすることができる。
また、平面S1における第1運動変換部1及び第2運動変換部2の対称配置は、中心軸10Xに関する設置面積の偏りをなくすことができる。
また、平面S1において、第1運動変換部1、第2運動変換部2、及びピエゾ素子3のそれぞれの断面は矩形の外郭線を有するが、円形、楕円形等の他の形状の外郭線を有していてもよい。例えば、一対の部分環状断面を有する第1運動変換部1、及び、一対の部分環状断面を有する第2運動変換部2のそれぞれが、円形断面を有するピエゾ素子3の外表面に隣接するように配置されてもよい。
また、第1運動変換部1の連結部1Ua、1Uc、1Ue、1Uf、1La、1Lc、1Le、1Lf、突出部1Uh、1Lh、第2運動変換部2の連結部2Ua、2La、連結部2Us、2Ls(図2(A)参照。)はそれぞれ、Y軸周りの回転運動を案内する回転運動案内部を構成する。そのため、回転運動案内部のそれぞれは、望ましくは、Y軸に平行な形状となるように形成される。平行でない場合、回転運動を妨げる力が発生し、運動伝達効率が低下するためである。
ピエゾ素子3は、容量的性質を有する伸縮素子の一例であり、電圧が印加された場合に伸張する積層型ピエゾ素子である。但し、ピエゾ素子3は、磁歪素子、油圧シリンダ、空気圧シリンダ等の他の伸縮素子で置き換えられてもよい。
予圧付与部4は、第1運動変換部1及び第2運動変換部2の少なくとも一方に予圧を与えるための部材である。本実施例では、予圧付与部4は、圧縮バネであり、第2運動変換部2と共に一体的に形成される。但し、予圧付与部4は、第2運動変換部2とは別個独立の部材(例えば一般的なコイルバネ)であってもよい。或いは、予圧付与部4は省略されてもよい。
具体的には、予圧付与部4は、その一端が第2運動変換部2の前部2Fに接続され、その他端が第1運動変換部1の前部1Fに接続される。予圧付与部4と第1運動変換部1の前部1Fとは、例えば、互いに対応する嵌合部を介して嵌め込み接続される。或いは、予圧付与部4と前部1Fとは、接着剤で接着されてもよく、ねじ等で締結されてもよい。また、予圧付与部4は、前部1Fに押し付けられているだけであってもよい。
また、予圧付与部4は、第2運動変換部2の前部2Fを+X側に付勢するように配置される。第2運動変換部2の上部2Uと下部2Lとが互いに近づくように予圧を与え、上部2U、下部2Lの内表面と第1運動変換部1の突出部1Uh、突出部1Lhとが常に接触できるようにするためである。この構成により、予圧付与部4は、第2運動変換部2の前部2Fを−X方向に押し込む外力が作用したとしても、上部2U、下部2Lの内表面と第1運動変換部1の突出部1Uh、突出部1Lhとの接触を維持できる。この点に関しては、予圧付与部4は、その一端が前部2Fに接続される代わりに上部2Uの内表面に接続され、その他端が前部1Fに接続される代わりに下部2Lの内表面に接続されてもよい。
また、予圧付与部4が発生させる予圧力は、圧縮力であってもよく、引張力であってもよい。また、1段以上の変位拡大が行われることでピエゾ素子3の発生可能なピエゾ発生力と予圧付与部4の予圧力とが数倍以上異なるため(ピエゾ発生力>>予圧力)、予圧付与部4の予圧力がピエゾ素子3の出力特性に大きな影響を与えることはない。
また、上述の実施例では、第1運動変換部1、第2運動変換部2、及び予圧付与部4は何れも金属で形成されるが、樹脂等の他の材料で形成されてもよく、金属と樹脂を組み合わせて形成されてもよい。また、第1運動変換部1の連結部1Ua、1Uc、1Ue、1Uf、1La、1Lc、1Le、1Lfは曲がりやすく伸びにくい形状及び材料で形成される。突出部1Uh、1Lhを安定的に変位させるためである。
また、上述の実施例では、第1運動変換部1の中央に形成される空間にピエゾ素子3がZ軸方向に沿ってはめ込まれ、且つ、第2運動変換部2の中央に形成される空間に第1運動変換部1がY軸方向に沿ってはめ込まれる入れ子構造が採用される。運動変換機構10の組み立てを容易にするためである。しかしながら、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、第1運動変換部1及び第2運動変換部2は、埋め込み射出成形等により、ピエゾ素子3を内部に埋め込んだ状態で一体的に形成されてもよい。
次に、図2を参照し、ピエゾ素子3に電圧が印加されたときの第1運動変換部1、第2運動変換部2、及びピエゾ素子3のそれぞれの運動方向について説明する。図2は、ピエゾ素子3に電圧が印加されたときの第1運動変換部1、第2運動変換部2、及びピエゾ素子3のそれぞれの変位方向を示す図であり、図2(A)は運動変換機構10の側面図であり、図2(B)は図2(A)の平面S1を矢印IIBで示す方向から見た断面図である。また、図2(A)及び図2(B)において、白色の双方向矢印AR1はピエゾ素子3の変位(伸張)方向を表し、黒色の片方向矢印AR2、AR3は第1運動変換部1の変位方向を表し、白色の片方向矢印AR4〜AR6は第2運動変換部2の変位方向を表す。また、図2(A)及び図2(B)の点線で示す部分は、変位後の第1運動変換部1の状態を表す。
ピエゾ素子3に電圧が印加されると、ピエゾ素子3は、矢印AR1で示すようにX軸方向に伸張する。
そして、第1運動変換部1の前部1Fと後部1Bとの間に隙間無く配置されるピエゾ素子3が伸張すると、第1運動変換部1における左側部1SL及び右側部1SRのそれぞれの突出部1Uhは、矢印AR2で示すように+Z方向に変位する。また、突出部1Lhは、矢印AR3で示すように−Z方向に変位する。すなわち、突出部1Uh、1Lhは、ピエゾ素子3の伸張方向(X軸方向)に垂直な方向(Z軸方向)に変位する。
突出部1Uhが+Z方向に変位すると、第2運動変換部2の上部2Uにおける切り欠き部2Ugの+X側にある部分は、切り欠き部2Ugの上にある連結部2Usを中心として+Z側に回転する。その結果、上部2Uの+X側の端部2Utは、矢印AR4で示すように+Z方向に変位する。
同様に、突出部1Lhが−Z方向に変位すると、第2運動変換部2の下部2Lにおける切り欠き部2Lgの+X側にある部分は、切り欠き部2Lgの下にある連結部2Lsを中心として−Z側に回転する。その結果、下部2Lの+X側の端部2Ltは、矢印AR5で示すように−Z方向に変位する。
端部2Ut、2Ltがそれぞれ+Z側、−Z側に変位すると、第2運動変換部2の連結部2Uaの上端が+Z方向に引っ張られ、且つ、第2運動変換部2の連結部2Laの下端が−Z方向に引っ張られる。その結果、第2運動変換部2の前部2Fは、矢印AR6で示すように予圧付与部4による予圧に逆らって−X方向に変位して予圧付与部4を圧縮する。すなわち、前部2Fは、突出部1Uh、1Lhの変位方向(Z軸方向)に垂直で、且つ、ピエゾ素子3の伸張方向(X軸方向)に同軸である方向(X軸方向)に変位する。
次に図3を参照し、ピエゾ素子3に電圧が印加されたときの第1運動変換部1、第2運動変換部2、及びピエゾ素子3のそれぞれの変位量について説明する。図3は、ピエゾ素子3に電圧が印加されたときの第1運動変換部1、第2運動変換部2、及びピエゾ素子3のそれぞれの変位量を示す図であり、図3(A)はピエゾ素子3に電圧が印加される前の状態を示す運動変換機構10の側面図であり、図3(B)はピエゾ素子3に電圧が印加された後の状態を示す運動変換機構10の側面図である。また、図3において、zはピエゾ素子3のX軸方向における変位量を示し、δ1は突出部1Uh、1LhのZ軸方向における変位量を示す。また、δ2は上部2U、下部2LのZ軸方向における変位量を示し、δ3は前部2FのX軸方向における変位量を示す。
図3に示すように、第2運動変換部2の前部2Fの変位量δ3は、第2運動変換部2の上部2U、下部2Lの変位量δ2より大きい。また、第2運動変換部2の上部2U、下部2Lの変位量δ2は、第1運動変換部1の突出部1Uh、1Lhの変位量δ1より大きい。また、第1運動変換部1の突出部1Uh、1Lhの変位量δ1は、ピエゾ素子3の変位(伸張)量zよりも大きい。
このように、運動変換機構10は、ピエゾ素子3の変位(伸張)方向と同軸の方向において、ピエゾ素子3の変位(伸張)に応じ、ピエゾ素子3の変位(伸張)量zより大きい変位量δ3で第2運動変換部2の前部2Fを変位させることができる。
上述の通り、運動変換機構10は、ピエゾ素子3の変位方向と同じ方向に拡大変位を出力する。そのため、運動変換機構10を利用するアクチュエータは、運動変換機構10の変位軸(中心軸10X)がアクチュエータの固定点及び出力点を通るように構成され得る。その結果、アクチュエータの駆動に起因するモーメント荷重の発生が回避され、アクチュエータを含む装置の構造が簡略化され得る。
また、運動変換機構10は、図1(C)に示すように、平面S2に関して(左右)対称で、且つ、平面S3に関して(上下)対称となるように第1運動変換部1及び第2運動変換部2を配置する。そのため、伸縮方向に垂直な面に投影される設置面積を小さくすることができる。また、運動変換機構10を利用するアクチュエータは、アクチュエータ内部で生じる力(第1運動変換部1、第2運動変換部2、及びピエゾ素子3のそれぞれが発生させる力)を中心軸10Xに関して互いに逆向きとなる力同士で相殺させることができる。その結果、運動変換機構10は、簡便な構成で、第1運動変換部1、第2運動変換部2、及びピエゾ素子3のそれぞれの変位方向のアライメント精度を維持できる。
また、運動変換機構10は予圧付与部4を有する。そのため、運動変換機構10を利用するアクチュエータは、ピエゾ素子3に対して常に圧縮力を加えた状態を維持できる。その結果、許容引っ張り応力が低い積層型のピエゾ素子3の故障を防ぐことができる。また、第2運動変換部2は、ピエゾ素子3による力と予圧付与部4による力の合力を利用して変位を出力するため、+X方向にも−X方向にも推力を出力できる。また、予圧付与部4は、最終段の変位部である第2運動変換部2の前部2Fに接続されるため、前段の変位部に接続される場合に比べて小さい予圧力を発生させるだけでよい。そのため、運動変換機構10の簡略化を実現できる。
また、運動変換機構10は、第1運動変換部1の突出部1Uh、1Lhと第2運動変換部2の上部2U、下部2Lとを転がり接触させる。そのため、突出部1Uh、1Lhの変位に伴い、連結部2Us、2Lsを中心とする上部2U、下部2Lの回転動作が生じた場合にもその回転が抑制されることがない。その結果、入出力効率を高めることができる。
次に、図4を参照し、運動変換機構10の別の構成例について説明する。図4は、運動変換機構10の別の構成例を示す側面図であり、図1(B)に対応する。また、図4の運動変換機構10は、ピエゾ素子3に電圧が印加された場合に第2運動変換部2の前部2Fが+X方向に変位する点で、−X方向に変位する図1の運動変換機構10と異なるがその他の点で共通する。そのため、共通部分の説明を省略し、相違部分を詳細に説明する。
図4の第2運動変換部2は、ピエゾ素子3に電圧が印加されていない状態で、−X側に凹むように構成される連結部2Ua、2Laを有する点で、+X側に凹むように構成される連結部2Ua、2Laを有する図1の第2運動変換部2と異なる。また、図4の予圧付与部4は、第2運動変換部2の前部2Fを−X方向に引っ張る力を発生させる点で、前部2Fを+X方向に押す力を発生させる図1の予圧付与部4と異なる。
この構成により、ピエゾ素子3に電圧が印加されて矢印AR1で示すようにピエゾ素子3が伸張すると、第2運動変換部2の前部2Fは、矢印AR6で示すように+X方向に変位する。具体的には、ピエゾ素子3が伸張すると、第1運動変換部1の突出部1Uhが矢印AR2で示すように+Z方向に変位し、且つ、第1運動変換部1の突出部1Lhが矢印AR3で示すように−Z方向に変位する。また、突出部1Uh、1Lhが変位すると、第2運動変換部2の上部2Uが矢印AR4で示すように+Z方向に変位し、且つ、第2運動変換部2の下部2Lが矢印AR5で示すように−Z方向に変位する。そして、上部1U、下部1Lが変位すると、連結部2Uaの上端が+Z方向に引っ張られ、且つ、連結部2Laの下端が−Z方向に引っ張られる。その結果、前部2Fは、矢印AR6で示すように+X方向に変位する。
このように、運動変換機構10は、連結部2Ua、2Laの凹み方向を反転させることで前部2Fの変位方向を反転させることができる。
次に、図5を参照し、運動変換機構10の更に別の構成例について説明する。図5は、運動変換機構10の更に別の構成例を示す側面図であり、図1(B)及び図4に対応する。また、図5の運動変換機構10は、ピエゾ素子3に電圧が印加された場合に第1運動変換部1の突出部1Uh、1Lhが互いに接近するように変位する点で、互いに離れるように変位する図1の運動変換機構10と異なるがその他の点で共通する。そのため、共通部分の説明を省略し、相違部分を詳細に説明する。
図5の第1運動変換部1は、連結部1Ua、1Uc、1La、1Lcが中心軸10Xの近くに配置され且つ連結部1Ue、1Uf、1Le、1Lfが中心軸10Xから遠い位置に配置される点で、連結部1Ua、1Uc、1La、1Lcが中心軸10Xから遠い位置に配置され且つ連結部1Ue、1Uf、1Le、1Lfが中心軸10Xの近くに配置される図1の第1運動変換部1と異なる。
この構成により、ピエゾ素子3に電圧が印加されて矢印AR1で示すようにピエゾ素子3が伸張すると、第2運動変換部2の前部2Fは、矢印AR6で示すように+X方向に変位する。具体的には、ピエゾ素子3が伸張すると、第1運動変換部1の突出部1Uhが矢印AR2で示すように−Z方向に変位し、且つ、第1運動変換部1の突出部1Lhが矢印AR3で示すように+Z方向に変位する。また、突出部1Uh、1Lhが変位すると、第2運動変換部2の上部2Uが矢印AR4で示すように−Z方向に変位し、且つ、第2運動変換部2の下部2Lが矢印AR5で示すように+Z方向に変位する。そして、上部1U、下部1Lが変位すると、連結部2Uaの上端が−Z方向に押し下げられ、且つ、連結部2Laの下端が+Z方向に押し上げられる。その結果、前部2Fは、矢印AR6で示すように+X方向に変位する。
このように、運動変換機構10は、第1運動変換部1の連結部の配置を反転させることで前部2Fの変位方向を反転させることができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上述の実施例では、第1運動変換部1及び第2運動変換部2の2段階の運動変換が利用されるが、3段階以上の運動変換が利用されてもよい。
1・・・第1運動変換部 1F・・・前部 1SL・・・左側部 1SR・・・右側部 1B・・・後部 1G・・・溝 1U・・・上部 1Ua、1Uc、1Ue、1Uf・・・連結部 1Ub・・・前側中間部 1Ud・・・後側中間部 1Ug・・・中央部 1Uh・・・突出部 1L・・・下部 1La、1Lc、1Le、1Lf・・・連結部 1Lb・・・前側中間部 1Ld・・・後側中間部 1Lg・・・中央部 1Lh・・・突出部 2・・・第2運動変換部 2F・・・前部 2U・・・上部 2Ua・・・連結部 2Ug・・・切り欠き部 2Us・・・連結部 2Ut・・・端部 2L・・・下部 2La・・・連結部 2Lg・・・切り欠き部 2Ls・・・連結部 2Lt・・・端部 2B・・・後部 3・・・ピエゾ素子 4・・・予圧付与部 10・・・運動変換機構

Claims (5)

  1. 容量的性質を有する伸縮素子と、
    前記伸縮素子の伸縮運動を伸縮方向とは異なる方向への変位をもたらす運動に変換する第1運動変換部と、
    前記第1運動変換部によってもたらされる運動を前記伸縮方向と同じ方向への変位をもたらす運動に変換する第2運動変換部と、を備え、
    前記伸縮素子の断面を含む前記伸縮方向に垂直な平面において、前記第1運動変換部及び前記第2運動変換部は何れも前記伸縮素子に隣接する、
    運動変換機構。
  2. 前記第1運動変換部及び前記第2運動変換部は、前記伸縮方向に沿った前記第1運動変換部の中心軸を含み且つ前記第1運動変換部の変位方向に平行な第1平面に関して対称である、
    請求項1に記載の運動変換機構。
  3. 前記第1運動変換部及び前記第2運動変換部は、前記第1運動変換部の中心軸を含み且つ前記第1平面に垂直な第2平面に関して対称である、
    請求項2に記載の運動変換機構。
  4. 前記第1運動変換部及び前記第2運動変換部の少なくとも一方に予圧を与える予圧付与部を更に備える、
    請求項1乃至3の何れかに記載の運動変換機構。
  5. 前記第1運動変換部と前記第2運動変換部とは、転がり接触若しくはすべり接触を介して離脱可能に接触していてもよく、転がり接続若しくは嵌め込み接続を介して離脱不能に接続されてもよく、或いは、弾性部材で結合されてもよい、
    請求項1乃至4の何れかに記載の運動変換機構。
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